JPH1166737A - オーディオデータの複製防止方法およびその装置 - Google Patents

オーディオデータの複製防止方法およびその装置

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JPH1166737A
JPH1166737A JP9216745A JP21674597A JPH1166737A JP H1166737 A JPH1166737 A JP H1166737A JP 9216745 A JP9216745 A JP 9216745A JP 21674597 A JP21674597 A JP 21674597A JP H1166737 A JPH1166737 A JP H1166737A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MPEGオーディオ等で圧縮された圧縮オーデ
ィオデータを、デコード前にパーソナルコンピュータ等
のディジタル機器で複製されることを防止する。 【解決手段】アンシラリデータ23および26に、ヘッ
ダ21と同じ内容のヘッダ値35を格納する。このビッ
トストリームをフレームの途中からデコードを開始する
と、デコーダがヘッダ値35を正しいヘッダとして検出
してしまい、同期を確立してオーディオデータの伸張処
理を開始する。このとき圧縮オーディオデータ22,2
5とは異なるデータに伸張処理を施すので、正しくデコ
ードできない。従ってこのビットストリームを記録して
も、再生およびデコードしてオーディオ出力を得ること
はできない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタルデータの
複製防止方法に関し、特にディジタルオーディオデータ
の複製防止方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の発展により、ディジタ
ル技術を用いたオーディオデータの記録、再生が可能に
なった。このような技術は音質の良い記録・再生を実現
させた一方で、音楽作品の著作権保護の面で、新たな問
題を発生させた。すなわちディジタル技術を用いると、
記録・再生の過程で音質が全く劣化しないので、音楽作
品の完全な複製物を作成することができ、著作権が侵害
されることである。
【0003】このような事情に対応するため、複製防止
方法が考案され、実用されている。これらの方法では、
インタフェースの仕様に、複製可能かどうかの情報が含
まれており、記録機器がこの情報を認知して、記録する
かどうかを制御する。
【0004】ディジタルオーディオテープレコーダ(D
AT)、CDプレーヤ等のディジタルオーディオデータ
の伝送インタフェースは、IEC958インタフェース
として標準化されている。図9はIEC958インタフ
ェースに準拠するオーディオデータのフレーム構成であ
る。各フレームはチャネル1,2に対応して2つのサブ
フレームから成っている。各サブフレームは32ビット
で構成されており、ビット0〜3が同期プリアンブル,
ビット4〜7がAUX,ビット8〜27がオーディオデ
ータ,ビット28,29,30,31がそれぞれバリデ
ィティフラグ,ユーザデータ,チャネルステータス,パ
リティビットとなっている。このビット列のうち、チャ
ネルステータスビットが、複製防止のためのデータとし
て用いられる。
【0005】フレームのデコーディング過程で、各々の
チャネルに対して192フレーム分のチャネルステータ
スビットを取り出し、192ビットのチャネルステータ
スが作成される。このチャネルステータスのデータ形式
を図10に示す。ビット1〜5がコントロールビットで
あり、コントロールビットが“x0xxx”のとき、デ
ィジタル複製禁止を表している。DAT等の記録機器で
は、チャネルステータスがディジタル複製禁止を表して
いる場合は記録機能が動作しないように制御する。従っ
て特定のオーディオデータが記録できないようになる。
【0006】一方、近年ディジタルオーディオデータを
圧縮する技術が実用化され、より少ないデータ量での伝
送が可能となった。なかでもISO/IEC−1117
2−3に示された規格(以下「MPEG1オーディオ」
という)は、CD並の良い音質を維持してデータ量を1
/8〜1/12程度に圧縮できる高性能なもので、ディ
ジタル放送などに使用されている。MPEGオーディオ
も、ビットストリーム中に著作権情報が格納されている
ので、この情報に従って記録機器が動作しないように制
御すれば、DAT等での記録を防止することができる。
【0007】このようにフォーマット上の取り決めに従
って複製を防止する方式では、記録機器がこの取り決め
に従って、記録しないように制御することが前提となっ
ている。DAT等のオーディオ機器は、この取り決めに
従うように設計されている。しかしながら、オーディオ
機器ではなくパーソナルコンピュータ等のディジタル機
器を用いて、オーディオデータを単なるディジタル信号
として記録する場合は、このような取り決めによる制御
は伴わないので複製されてしまう。MPEGオーディオ
により、オーディオデータのデータ量がパーソナルコン
ピュータで手軽に扱える程度に小さくなったため、この
問題の深刻さが増してきた。たとえばMPEGオーディ
オで圧縮された3分間の楽曲のデータ量は20〜30メ
ガビット程度であり、安価なハードディスク装置に数百
曲を格納できる。
【0008】ディジタル放送にMPEGオーディオを用
いた場合、図11のように、受信機100の受信部10
1が放送を受信し、受信信号からMPEGオーディオビ
ットストリーム105をMPEGオーディオデコーダ1
02に送る。デコーダ102はビットストリーム105
を所定のオーディオデータ103にデコードして出力す
る。図11(a)のように、DATを用いてオーディオ
データ103を記録しようとする行為は、前述の複製防
止機構により制限できる。しかしながら、同図(b)の
ようにデコード前のビットストリーム105をパーソナ
ルコンピュータ106等で記録(複製)することは防止
できない。この記録データをデコードすれば、元の音楽
データと同一のものが得られる。これは複製行為であり
音楽作品の著作権を侵害することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術ではデコー
ドする前のMPEGオーディオデータを、パーソナルコ
ンピュータなどのディジタル機器で複製することが可能
であった。このことによりディジタル放送で伝送される
音楽作品が複製され、著作権が侵害されることがある。
したがってデコードされる前のMPEGオーディオデー
タの複製を防止する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、同期パターン
情報とオーディオデータと任意データとを有するフレー
ム情報が連続的に並んで構成されるビットストリームを
受けて、前記同期パターン情報に同期して前記オーディ
オデータのデコードを行って再生する方式をとるディジ
タルオーディオ規格に適用されるディジタルオーディオ
データの複製防止方法であって、フレーム情報の任意デ
ータに同期パターン情報と同一のパターンである擬似同
期パターン情報を含ませておき、デコードをフレームの
途中から開始した場合には、擬似同期パターンに同期し
てデコードを行うことによりオーディオデータの正常な
デコードを不可能とする。
【0011】また、本発明では、かかるビットストリー
ムを生成するエンコーダを、同期パターン情報を含んだ
第1の情報と第2の情報とをアンシラシデータ(任意デ
ータ)として出力するアンシラシデータ発生装置と、オ
ーディオデータおよびアンシラシデータを受けてビット
ストリームを生成するオーディオエンコーダとで構成す
る。
【0012】記録機器が複製禁止情報を検知して複製し
ないように制御する従来の方法では、機器がその禁止情
報を無視して複製することはできない。本発明は記録を
禁止することはせず、記録された音楽データが正常に再
生できないようにして、実質的に複製を防止する。
【0013】本発明は、MPEGオーディオ規格のアン
シラリデータ領域(任意のデータを入れることができる
領域)に、真の同期ビットストリームと同一のデータを
入れることで、デコード時にフレームの誤った位置に同
期してしまい、正常に再生することを困難にする。した
がって、音楽を記録することはできるが、デコードして
再生することはできない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図6を用いて説明する。図1は本発明の複製防
止データを含んだMPEGオーディオビットストリーム
(以下ビットストリーム)を作成する、エンコード装置
1のブロック図である。エンコード装置1は、外部から
オーディオデータ2とアンシラシデータ発生装置4から
のアンシラシデータ3とが入力され、MPEGオーディ
オエンコーダ5(以下エンコーダ)によりエンコード
し、ビットストリーム6を出力する。このエンコーダ装
置1は、以下に説明するように、複製防止装置となる。
【0015】出力されるビットストリーム6を図2に示
す。ビットストリーム6は、同期パタンを含んだヘッダ
21,圧縮オーディオデータ22,アンシラリデータ2
3で1フレームを構成して、これを繰り返す形式となっ
ている。ヘッダ21は同期パタン12ビットと、フレー
ムに関する種々の情報20ビットを含んだ、32ビット
のデータである。圧縮オーディオデータ22は、図1の
オーディオデータ2を所定の規則で圧縮したものであ
る。アンシラリデータ23はアンシラリデータ2がその
まま格納される。1フレームは24ミリ秒分のオーディ
オデータを含んでおり、4608ビットから成る(サン
プリング周波数が48kHzで圧縮率が1/8の場合の
例)。この4608ビットのうちアンシラリデータ23
が何ビットを占めるかは、任意に選択できる。また、ヘ
ッダ24,圧縮オーディオデータ25,アンシラシデー
タ26もそれぞれ1フレーム目と同一のビット数であ
る。本実施の形態では、アンシラリデータ23,26を
100ビットと仮定する。
【0016】以下、図2を参照して、MPEGオーディ
オビットストリームのデコード処理を簡単に説明する。
まずヘッダ21を検出する。次にヘッダ21の内容か
ら、ヘッダ21,圧縮オーディオデータ22,アンシラ
リデータ23からなるフレームのビット数を抽出し、次
のヘッダ24の位置を導き出す。そしてこの導出された
位置に正しくヘッダ24が見つかれば、同期が確立した
ものとみなし、圧縮オーディオデータ25の伸張処理を
開始する。
【0017】このように、ヘッダ21を検出しても、次
のヘッダ24を確認するまでは、伸張処理を開始しな
い。この確認は少なくとも2フレームに渡って行われ
る。このように確認する理由は、圧縮オーディオデータ
22やアンシラリデータ23の領域では、任意のビット
パターンがあり得るためである。このパターンが、偶然
ヘッダと同一のパターンになっていることもあるので、
2フレーム以上に渡る確認を行い、誤った位置から伸張
処理を開始してしまうことを防止している。
【0018】図3に、図1のアンシラシデータ発生装置
4のブロック図を示す。本実施の形態のアンシラリデー
タ発生装置4はヘッダ値格納メモリ31,任意データ格
納メモリ32,選択回路33,制御回路34で構成され
る。ヘッダ値格納メモリ31は図2のヘッダ21と同一
の情報を格納する32ビットのメモリ回路で、擬似ヘッ
ダ値情報35を出力する。任意データ格納メモリ32は
任意のデータを格納するメモリ回路で、任意データ36
を出力する。制御回路34は適切な時刻に選択回路33
を操作する。選択回路33は、制御信号線37が論理レ
ベル1(ハイレベル)のときは擬似ヘッダ値情報35
を、論理レベル0(ロウレベル)のときは任意データ3
6をそれぞれ選択して、アンシラリデータ3として出力
する。
【0019】図4にアンシラリデータ発生装置4の動作
タイミング図を示す。制御回路34が制御信号線37の
論理レベルを制御することにより、100ビットのアン
シラリデータ3のうち、最初の32ビットが擬似ヘッダ
値情報35となり、残りの68ビットが任意データ36
となる。
【0020】この結果、図1におけるビットストリーム
6は、図5に示すように、アンシラリデータ23,26
の最初の32ビットが擬似ヘッダ値情報35となる。図
示ようにアンシラリデータに擬似ヘッダ値情報35を含
むフレームを以後「複製防止フレーム」という。
【0021】以下、図5のように複製防止フレームが連
続したビットストリームをデコードするときの動作を説
明する。前述の通り、デコード開始位置がヘッダ21の
位置の場合は、次にヘッダ24を検出して同期確立し、
圧縮オーディオデータ25のデコードを開始する。とこ
ろがデコード開始位置をヘッダ21より後ろ、アンシラ
リデータ23の前とすると、デコーダは、アンシラリデ
ータ23の先頭にある擬似ヘッダ値情報35を、最初の
ヘッダとして検出してしまう。擬似ヘッダ値情報35は
ヘッダ21と同一内容であるから、デコーダはフレーム
長4608ビットを正しく検出し、次のヘッダ位置とし
てアンシラリデータ26の位置を導き出す。ここにも擬
似ヘッダ値情報35が格納されているので、デコーダは
アンシラリデータ23,ヘッダ24,圧縮オーディオデ
ータ25からなる4608ビットの「疑似フレーム」を
1フレームとして認識し、同期を確立してしまう。アン
シラリデータ26の33ビット目以降は、任意データ3
6が格納されており、デコーダはこれを圧縮オーディオ
データと誤解して伸張処理を施すため、正しいオーディ
オデータを出力することができない。
【0022】このように複製防止フレームが連続したビ
ットストリームでは、デコードの開始位置を真のヘッダ
21の直前にしないと、正しくデコードできない。
【0023】図11(b)の方法で記録した場合、この
記録開始時刻はビットストリーム105のフレームの区
切りとは同期していないので、一般にはフレームの途中
から記録される。したがってディジタル放送の番組内の
音楽作品に複製防止フレームを含んでおけば、記録開始
した最初のフレームが複製防止フレームであれば、この
データを再生してデコードしても、正しいオーディオデ
ータを出力することができない。
【0024】また、音楽作品全体に複製防止フレームを
含んでおくと、音楽の途中で受信を開始した場合など
に、デコードできず、視聴することができない。従っ
て、複製防止フレームを音楽作品の冒頭に挿入しておけ
ば、通常の視聴にも影響が少なく、複製防止を効果的に
実行することができる。この場合、図3において音楽作
品の冒頭付近で制御回路34を図4のタイミングで動作
させることにより、複製防止フレームを音楽作品の冒頭
に挿入することができる。
【0025】図5で、ヘッダ21からはじまるフレーム
の途中からデコードを開始して、ヘッダ24を検出でき
るのは、アンシラリデータ23の途中からデコードを開
始する場合だけである。すなわち、フレームの後半99
ビット(すなわち、4509〜4608ビット)か、次
のフレームの1ビット目のいずれかからデコードを開始
する場合だけしか、ヘッダ24を検出できない。擬似ヘ
ッダ値情報35をアンシラリデータ23,26の、後ろ
に配置すれば、さらに検出を困難にすることができる。
【0026】これを、第2の実施の形態として図6に示
す。本実施の形態のように擬似ヘッダ値情報35をアン
シラリデータ23,26の最後に配置するようにすれ
ば、ヘッダ24を検出できるのはアンシラリデータ23
の最後の31ビットのうちのいずれか、またはヘッダ2
4の1ビット目からデコードを開始する場合の32通り
しかない。1フレームのビット数は4608であるか
ら、任意の位置からデコードを開始して正常にヘッダ2
4を検出できるのは、32/4608×100=0.7
%という極めて低い確率となる。
【0027】なお、MPEGオーディオではヘッダを2
回以上連続して検出したときに同期を確立するので、複
製防止フレームを2フレーム以上連続して挿入するよう
に制御回路34を操作する。
【0028】また、複製防止フレームは、フレームの途
中からデコードを開始できないだけであって、すでに同
期が確立している場合は引続きヘッダ21、ヘッダ24
と正しく検出しデコードを続けることができる。従っ
て、ディジタル放送を継続的に受信し続けている機器
が、複製防止フレームにより同期が外れるといった不具
合は生じない。
【0029】また、第1および第2の実施の形態のアン
シラシデータ発生装置4は、専用のヘッダ値格納メモリ
31を有していなくてもよく、正規のヘッダ値情報が選
択回路に入力されるようになっていてもよい。
【0030】以下、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。本実施の形態は、複製防止フレームのアンシラリデ
ータに、MPEGオーディオ規格に従ったオーディオデ
ータを複数フレーム存在させるものである。このオーデ
ィオデータを音楽作品とは無関係なものにしておくこと
で、複製防止フレームに同期確立してオーディオデータ
をデコードすると、音楽作品と無関係な音を出力してし
まうので、効果的に複製を防止できる。
【0031】図7は本実施の形態のアンシラリデータ発
生装置のブロック図である。これを図1のアンシラリデ
ータ発生装置4として用いる。疑似ビットストリームデ
ータ格納メモリ71は後述の疑似ビットストリームデー
タ75を保持する。任意データ格納メモリ72は、任意
データ76を保持する。制御回路74および選択回路7
3は、複製防止フレームの期間では制御信号線77を
“1”として疑似ビットストリームデータ75を選択
し、それ以外のときは制御信号線77を“0”として任
意データ76を選択してアンシラシデータ3として出力
する。したがって本実施の形態では、任意データ76の
ビット数はアンシラシデータ分と同数になる。
【0032】本実施の形態の場合、疑似ビットストリー
ムデータ格納メモリ71は、下記に示す256ビットの
疑似ビットストリームデータ75を格納している(数値
は16進数表示)。
【0033】疑似ビットストリームデータ75=FFF
F14C013000000000000000000
0000000000005030DE9037A40
DE9037A4000 このデータは周波数1kHzの正弦波を、MPEGレイ
ヤ1の規格に従って、1/48に圧縮したビットストリ
ームの、1フレーム分のデータである。このデータを繰
り返したものをデコードすれば、1kHzの正弦波が再
生される。最初の32ビットはヘッダ値、残りの224
ビットは圧縮オーディオデータである。
【0034】図8に、本実施の形態の複製防止フレーム
のビットストリームを示す。本実施の形態ではアンシラ
リデータ領域に複数フレームの疑似ビットストリームデ
ータ75を存在させるので、アンシラリデータ83,8
6はそれぞれ1000ビットで構成する。このビット数
は、後述するように、擬似ビットストリームの等倍より
も少ないビット数に設定する。
【0035】第1の実施の形態と同様に、ビットストリ
ームをヘッダ81より後ろ、アンシラリデータ83より
前の部分からデコードを開始した場合を考える。この場
合、デコーダが最初に検出するヘッダは、アンシラリデ
ータ83に含まれる疑似ビットストリーム75−1のも
のである。4フレームの疑似ビットストリームデータ7
5−1〜75−4が含まれているので、デコーダは75
−2で同期を確立し、デコードを開始する。従って疑似
ビットストリーム75−2〜75−4をデコードした、
3フレーム分の音を出力する。この疑似ビットストリー
ム75の4フレーム目である75−4は232ビットし
か含まれておらず、残りの24ビットはヘッダ84の冒
頭の24ビットを取り込むことになる。したがってここ
でフレームの連続性が途切れるのでデコードが破綻し、
音が途切れる。次にデコーダが検出するヘッダはアンシ
ラリデータ86の疑似ビットストリームデータ75のも
のであり、やはり同期確立して3フレームを再生してし
まう。
【0036】本実施の形態が第1および第2の実施の形
態と異なる点は、本実施の形態では複製防止フレームが
1フレームだけでも、そのフレームの途中からの再生で
は異音を発生し、複製を防止できることである。
【0037】このように本実施の形態では、複製防止フ
レームをデコードしようとすると、圧縮オーディオデー
タ82,85ではなく、疑似ビットストリーム75をデ
コードして、異音を発生してしまう。また、第1および
第2の実施の形態と同様に音楽作品の冒頭付近にこの複
製防止フレームを挿入したり、疑似ビットストリームデ
ータ75のヘッダが、ヘッダ84に近くなるように配置
したりすることにより、効果的に音楽作品の複製を防止
できる。
【0038】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上記の実施の形態に制限されるものではなく、
種々の変更が考えられる。例えば、本発明におけるアン
シラシデータには、ヘッダ値と同一のビットパターンを
含ませるが、ヘッダ値のうち、同期パターンが含んであ
れば、本発明の効果が得られる。
【0039】また本発明では、MPEGオーディオ規格
のビットストリームについての複製防止方法を説明した
が、他の圧縮オーディオ規格でも同様に、ヘッダ情報、
圧縮オーディオデータ、任意データからなるフレーム構
造を採用しているので、それらの圧縮オーディオ規格で
も、容易に本発明を適用できる。
【0040】
【発明の効果】本発明は特定の音楽作品の圧縮オーディ
オデータの複製を防ぐことができ、その結果音楽作品の
著作権を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンコード装置のブロック図。
【図2】MPEGオーディオビットストリームの構成
図。
【図3】第1の実施の形態のアンシラリデータ発生装置
のブロック図。
【図4】図3のアンシラシデータ発生装置の動作タイミ
ング図。
【図5】第1の実施の形態のビットストリームの構成
図。
【図6】第2の実施の形態のビットストリームの構成
図。
【図7】第3の実施の形態のアンシラリデータ発生装置
のブロック図。
【図8】第3の実施の形態のビットストリームの構成
図。
【図9】IEC958インタフェースのデータ構成図。
【図10】IEC958インタフェースのチャネルステ
ータスデータの構成図。
【図11】ディジタル放送受信器と、記録機器の接続
図。
【符号の説明】
1 エンコーダ装置 2 オーディオデータ 3 アンシラリデータ 4 アンシラリデータ発生装置 5 MPEGオーディオエンコーダ 6 MPEGオーディオビットストリーム 21,24,27,81,84 ヘッダ 22,25,82,85 圧縮オーディオデータ 23,26,83,86 アンシラリデータ 31 ヘッダ値格納メモリ 32,72 任意データ格納メモリ 33,73 選択回路 34,74 制御回路 35 擬似ヘッダ値情報 36,76 任意データ 37,77 制御信号線 71 疑似ビットストリームデータ格納メモリ 75 疑似ビットストリームデータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期パターン情報とオーディオデータと
    任意データとを有するフレーム情報が連続的に並んで構
    成されるビットストリームを受けて、前記同期パターン
    情報に同期して前記オーディオデータのデコードを行っ
    て再生する方式をとるディジタルオーディオ規格に適用
    されるディジタルオーディオデータの複製防止方法であ
    って、前記フレーム情報の前記任意データに前記同期パ
    ターン情報と同一のパターンである擬似同期パターン情
    報を含ませておき、デコードを前記フレームの途中から
    開始した場合には、前記擬似同期パターンに同期してデ
    コードを行うことにより前記オーディオデータの正常な
    デコードを不可能とすることを特徴とするディジタルオ
    ーディオデータの複製防止方法。
  2. 【請求項2】 前記デコードをするときに複数のフレー
    ムにわたって前記同期パターンを検出して同期を確立す
    る場合は、当該複数のフレームと同数のフレームの前記
    任意データのそれぞれに前記擬似同期パターンを含ませ
    ておくことを特徴とする請求項2記載のディジタルオー
    ディオデータの複製防止方法。
  3. 【請求項3】 前記擬似同期パターンを含むフレーム
    は、前記ビットストリームの複製を防止したい箇所に対
    応して設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載のディジタルオーディオデータの複製防止方法。
  4. 【請求項4】 オーディオデータをエンコードして同期
    パターンを含んだヘッダ情報,ディジタルオーディオデ
    ータならびにアンシラシデータで1フレームが構成され
    るビットストリームを出力するエンコーダ装置におい
    て、前記同期パターン情報を含んだ第1の情報と第2の
    情報とを前記アンシラシデータとして出力するアンシラ
    シデータ発生装置と、前記オーディオデータおよび前記
    アンシラシデータを受けて前記ビットストリームを生成
    するオーディオエンコーダとを有することを特徴とする
    エンコーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記アンシラシデータ発生装置は、前記
    第1の情報を記憶した第1の記憶手段と、前記第2の情
    報を記憶した第2の記憶手段と、前記第1および第2の
    情報を選択的に前記アンシラシデータとして出力する選
    択手段とを有することを特徴とする請求項4記載のエン
    コーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記アンシラシデータ
    として、前記第1の情報の次に前記第2の情報を出力す
    ることを特徴とする請求項5記載のエンコーダ装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段は、前記アンシラシデータ
    として、前記第2の情報の次に前記第1の情報を出力す
    ることを特徴とする請求項5記載のエンコーダ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の情報は、前記同期パターンお
    よび前記オーディオデータとは異なるオーディオデータ
    で構成され、前記選択手段は、前記アンシラシデータと
    して当該第1の情報を複数出力することを特徴とする請
    求項5記載のエンコーダ装置。
  9. 【請求項9】 前記アンシラシデータのビット数は、前
    記第1の情報のビット数よりも大きくかつ当該第1の情
    報の等倍のビット数よりも少ないことを特徴とする請求
    項8記載のエンコーダ装置。
  10. 【請求項10】 同期パターン情報とオーディオデータ
    と任意データとを有するディジタルオーディオデータに
    おいて、前記任意データに前記同期パターン情報と同一
    のパターンが含まれていることを特徴とするディジタル
    オーディオデータ。
JP9216745A 1997-08-11 1997-08-11 オーディオデータの複製防止方法およびその装置 Expired - Lifetime JP2998710B2 (ja)

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