JPH1166598A - ホログラム素子及びその製造方法 - Google Patents

ホログラム素子及びその製造方法

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JPH1166598A
JPH1166598A JP9217342A JP21734297A JPH1166598A JP H1166598 A JPH1166598 A JP H1166598A JP 9217342 A JP9217342 A JP 9217342A JP 21734297 A JP21734297 A JP 21734297A JP H1166598 A JPH1166598 A JP H1166598A
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JP
Japan
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thin film
hologram element
light
ultraviolet
refractive index
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JP9217342A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kobayashi
一雄 小林
Kenichi Hayashi
賢一 林
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリジアセチレン誘電体からなる薄膜に対し
て選択的に紫外線を照射して、当該薄膜の表面に所望の
回折特性の周期格子を確実に形成できるようにするこ
と。 【解決手段】 ホログラム素子1は、ガラス基板10の
光出射面10aにポリジアセチレン誘電体の薄膜11を
有し、当該表面に選択的に紫外線を照射することにより
周期格子13が形成されている。この周期格子13の表
面側には接着層15を介してカバーガラス14が接着さ
れている。接着層15は、薄膜11のうち紫外線照射さ
れた部分(色相変化部)131の屈折率とほぼ等しい屈
折率を有する紫外線硬化型の樹脂からなっているので、
赤外線照射された部分の膜厚が減少しても、その減少に
伴う回折特性の変化を接着層によって補償できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の光学機器、
特に光ピックアップ装置に用いられるホログラム素子及
びその製造方法に関するものである。更に詳しくは、ポ
リジアセチレン誘電体からなる薄膜を用いて形成された
ホログラム素子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップ装置等に用いられるホロ
グラム素子としては、光学的等方性基板の表面にポリジ
アセチレン誘電体膜からなる周期格子を形成したものが
知られている。本出願人は、このようなホログラム素子
の製造方法を特開平7−325217号公報において提
案している。
【0003】この公開公報では、図5(A)に示すよう
に、光学的等方性基板10の表面にポリジアセチレン誘
電体からなる薄膜11を形成し、その後、光学的等方性
基板10を紫外線透過部分20aが周期格子状に形成さ
れたフォトマスク20で覆い、フォトマスク20を介し
て薄膜11の表面に紫外線を照射することにより、当該
薄膜11の表面に周期格子を形成するホログラム素子の
製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(B)に示すように、上記の製造方法で製造されたホロ
グラム素子1Aでは、紫外線が照射された部分131の
薄膜(ポリジアセチレン誘電体膜)11の厚さが減少す
る。膜厚が減少すると、凹んだ部分の屈折率が変化して
しまうので、所望の回折特性が得られない。例えば、光
ピックアップ装置に組み込むホログラム素子において
は、光の利用効率を高めるために、常光および異常光の
うちの一方に対しては回折格子として機能し、他方の光
をそのまま透過させるようにすることが望ましいが、こ
のような特性のホログラム素子を確実に作製できない。
【0005】図6(A)に周期格子のピッチと凹み量
(膜厚の減少量)の関係を示すように、周期格子のピッ
チに依存して凹み量は異なるが、紫外線照射された部分
131はほぼ400nm以上収縮する。このような収縮
によって、図6(B)、(C)に示すように、異常光に
対しては回折格子として機能するが、常光をそのまま透
過することができなくなる。すなわち、図6(C)から
明らかなように、本来透過しなければならない常光の0
次回折光η0(o)が大きく減少し、発生してはならな
い1次回折光η1(o)が発生してしまう。
【0006】本発明の課題は、上記の点に鑑みて、紫外
線照射によるポリジアセチレン誘電体の薄膜の減少によ
って回折特性が変化してしまうことのないホログラム素
子及びその製造方法を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では、光学的等方性基板と、この光学的等方
性基板の光入射面および光出射面のうちの少なくとも一
方の面に形成したポリジアセチレン誘電体からなる薄膜
と、当該薄膜に選択的に紫外線を照射することにより当
該薄膜の表面に形成された周期格子とを有するホログラ
ム素子において、前記周期格子の表面には、接着層を介
して光学的等方性のカバーガラスが積層接着されてお
り、前記接着層は、前記薄膜のうち紫外線照射された部
分の屈折率とほぼ等しい樹脂から形成されていることを
特徴としている。
【0008】この構成のホログラム素子は、前記薄膜を
形成した後に、当該薄膜の表面を、紫外線透過部分が周
期格子状に形成されたフォトマスクで覆い、当該フォト
マスクを介して前記薄膜の表面に紫外線を照射して前記
周期格子を形成して、しかる後に、前記薄膜のうち紫外
線照射された部分の屈折率とほぼ等しい屈折率を有する
接着性の樹脂を用いて、前記周期格子を前記カバーガラ
スを接着することにより製造できる。
【0009】このような本発明のホログラム素子では、
紫外線照射された部分のポリジアセチレン誘電体の薄膜
の厚さが減少しても、その減少に伴う回折特性の変化を
接着層によって補償できる。このため、所望の回折特性
を確実に得ることができる。例えば、常光および異常光
のうちの一方に対しては回折格子として機能し、他方の
光をそのまま透過させるようなホログラム素子を確実に
得ることができ、光ピックアップ装置に光学素子として
好適なホログラム素子を確実に作製できる。
【0010】樹脂としては、例えば、紫外線硬化型の樹
脂、ポリビニールアルコール(PVA)、および熱硬化
型の樹脂のうちのいずれかを採用することが可能であ
る。紫外線硬化型の樹脂の場合には、周期格子の表面に
樹脂を介してカバーガラスを載置した後、紫外線を照射
すれば、カバーガラスを周期格子に対して接着固定でき
る。また、ポリビニールアルコールの場合には、自然乾
燥させれば良く、熱硬化型樹脂の場合には、熱硬化させ
れば良い。
【0011】接着層は、紫外線照射により形成された前
記周期格子の凹部に形成しておけば良い。周期格子の凹
部に接着層を形成しておくことにより、薄膜の厚さの減
少に伴う回折特性の変化を当該接着層によって確実に補
償できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
適用したホログラム素子を説明する。図1(A)および
(B)には、ホログラム素子の断面図と共に、ホログラ
ム素子による常光および異常光に対する回折状態を示し
てある。これらの図に示すように、ホログラム素子1
は、一定の厚さの光学的等方性基板としてのガラス基板
10を有している。このガラス基板10においては、例
えば、一方の基板表面10aが光入射面とされ、他方の
基板表面10bが光出射面とされる。
【0013】ガラス基板10の光出射面10bには、フ
ィルム層12を介してポリジアセチレン誘電体からなる
薄膜11が形成されている。フィルム層12は、ガラス
基板10の光出射面10bに薄膜11を配向するための
下地膜である。
【0014】本例では、薄膜11の表面には、周期格子
13が形成されている。この周期格子13の回折特性
は、図1(A)、(B)に示すように、常光をそのまま
透過し、異常光を回折するように設定されている。周期
格子13が形成されている薄膜11の表面には、接着層
15を介して、光学的等方性のカバーガラス14が積層
接着されている。このカバーガラス14によって周期格
子13が形成されている薄膜11が覆われるため、機械
的な衝撃に対して強くなっている。
【0015】この構成のホログラム素子1は、例えば、
MO等の光磁気記録媒体の再生などを行う光ピックアッ
プにおいて、光磁気記録媒体からの反射光を回折してト
ラッキングエラー検出用の回折光を形成するための光学
素子として用いることができる。
【0016】薄膜11を形成しているポリジアセチレン
誘電体は、化学式(1)で表され、例えば、その側鎖基
R、R’が化学式(2)、(9)により規定される種類
のものを用いることができる。これらは、ジアセチレン
モノマーをポリマー化したものである。例えば、化学式
(2)の側鎖基R、R’を有するジアセチレンモノマー
は化学式(10)で表される。
【0017】
【化1】
【0018】
【化2】
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】このようなポリジアセチレン誘電体は、紫
外線が照射されると、青色、赤色、透明の順に、あるい
は、青色にならず赤色、透明の順に色相変化を起こし、
この変化に伴って屈折率が変化する性質を持っている。
なお、色相変化を起こす方法としては、熱処理、有機溶
媒浸漬等がある。
【0028】本例では、この性質を利用してポリジアセ
チレン誘電体からなる薄膜11の表面の屈折率が周期的
に変化する周期格子13を形成してある。すなわち、薄
膜11に対して選択的に紫外線を照射して色相変化させ
た色相変化部131と、紫外線が照射されずに色相変化
しなかった色相非変化部132とによって周期格子13
を形成してある。
【0029】ここで、ポリジアセチレン誘電体は、紫外
線が照射されると、主鎖がランダムに切断して低分子量
の固体ポリマーとなり、これがさらに進行し、あるいは
主鎖の切断に続く解重合によってオリゴマー(固体また
は気体)およびモノマー(気体)となると考えられ、紫
外線照射された部分(色相変化部)131の膜厚が減少
する。
【0030】しかし、本例のホログラム素子1では、周
期格子13と光学的等方性のカバーガラス14の間に接
着層15が形成されている。従って、周期格子13の表
面の凹んだ部分、すなわち、色相変化部131には接着
層15を形成している樹脂が充填されている。
【0031】接着層15は、紫外線硬化型の樹脂からな
っており、この樹脂は周期格子13およびカバーガラス
14の双方に対する良好な接着性を有していると共に、
色相変化部131の屈折率とほぼ等しい屈折率を有して
いる。
【0032】この結果、本例においては、色相非変化部
132の膜厚と実質的に同一の膜厚を有する色相変化部
131を形成できる。このことを裏付ける実験結果の一
例を図2に示してある。図2(A)および(B)には、
周期格子13のピッチと異常光および常光の回折効率の
関係を示してある。これらの図2(A)から明らかなよ
うに、本例のホログラム素子1は、異常光に対しては確
実に回折格子として機能する。また、図2(B)から分
かるように、常光の0次回折光η0(o)の回折効率が
大きく、常光の1次回折光η1(o)がほとんど発生し
ない。すなわち、常光を回折することなく、そのまま透
過させることができる。
【0033】以上のことから、紫外線照射による色相変
化部131の膜厚の減少に起因した回折特性の劣化を防
止でき、所望の回折特性が確実に付与されたホログラム
素子を得ることができる。
【0034】次に、本例のホログラム素子1の製造方法
を、側鎖の化学式(2)を用いた例について図3および
図4に示すホログラム素子1の製造プロセスにしたがっ
て説明する。
【0035】まず、図3(A)に示すように、一定の厚
さの光学的等方性基板であるガラス基板10を用意す
る。このガラス基板10を洗浄した後に、光入射面10
aに反射防止膜(AR)を塗布する。
【0036】次に、図3(B)に示すように、ガラス基
板10の光出射面10bにポリエチレンテレフタレート
(PET)からなるフィルム層12を形成する。このフ
ィルム層12は、PETを少量の1,1,1,3,3,3-Hexafluo
ro-2-propanol に飽和するまで溶解させた後、1,1,2,2-
Tetrachloroethane で十倍に希釈し、この希釈した溶液
から沈殿物などを取り除いたものをガラス基板10の光
出射面10bにスピンコートする。フィルム層12の膜
厚は、例えば、100nm〜200nmである。なお、
フィルム層12は、ポリジアセチレン誘電体の薄膜11
との密着性を高めるために付与するので、密着性を高め
ることの可能な材料であればPET以外の有機高分子材
料を用いても良い。一般的に、ポリエステル系高分子材
料、ポリアミド系高分子材料を用いることができる。
【0037】次に、フィルム層12の表面をシリコン、
レーヨン、ポリエステル等のクロスで一方向にラビング
し、フィルム層12を配向させる。
【0038】次に、図3(C)に示すように、フィルム
層12の表面に、ポリジアセチレン誘導体の薄膜11を
形成するためのジアセチレンモノマー11aを真空蒸着
法により成膜する。この真空蒸着時には、ジアセチレン
モノマーはラビング処理された方向に自発的に配向す
る。本例では、上記の真空蒸着を行うにあたって、抵抗
加熱による加熱温度を124℃、蒸着速度0.05nm
/秒〜0.5nm/秒、圧力を1〜4×10-3Paとし
て、ジアセチレンモノマー11aからなる薄膜を形成す
る。
【0039】次に、図3(D)に示すように、ジアセチ
レンモノマー膜11aを紫外光重合してポリマー化し、
ポリジアセチレン誘電体からなる薄膜11を形成する。
この重合時には、超高圧水銀灯の放射照度を約2mW/
cm2 とし、照射時間については側鎖の種類にもよる
が、おおよそ2〜5minで重合が完了する。
【0040】次に、図3(E)に示すように、ホログラ
ム素子1をDVDの記録再生用の光ピックアップ装置に
組み込むことを想定している場合には、その光ピックア
ップ装置で使用される光の波長(650nm)に対して
吸収がないようにするために、熱処理を行い、ポリジア
セチレン誘電体の薄膜11を青相から赤相へと色相変化
させる。なお、ホログラム素子1をCDの記録再生用の
光ピックアップ装置に組み込むことを想定している場合
には、青相のままでもその光ピックアップ装置に使用さ
れる光の波長(780nm)に対して吸収がないので、
色相変化させなくても良い。
【0041】次に、ポリジアセチレン誘電体の薄膜11
の表面に紫外光を選択的に照射して周期格子12を形成
する。図4(A)に示すように、紫外光を照射するにあ
たっては、まず、薄膜11の表面にフォトマスク20を
配置する。このフォトマスク20は、クロム等の紫外線
遮断特性のある素材から形成され、微細な周期格子パタ
ーンが紫外線透過部分20aとして形成されている。フ
ォトマスク20を配置した後は、その表面側から紫外線
を照射する。例えば、この時の光源としては超高圧水銀
灯を用い、その放射照度が約2mW/cm2 、露光時間
を膜厚400nmのもので6時間程度とする。フォトマ
スク20の紫外線透過部分20aに照射した紫外線は、
これらの部分20aを透過するので、ポリジアセチレン
誘電体の薄膜11の表面は、フォトマスク20に形成さ
れている微細な周期格子パターンに対応した領域が露光
される。
【0042】ポリジアセチレン誘電体の薄膜11の表面
は、紫外線が照射されると、その照射部分は前述したよ
うな理由から凹み、紫外線が照射されない部分はそのま
まの状態を保持するので、図1(A)、(B)に示すよ
うに、全体として凹凸状の周期格子13が形成される。
また、紫外線照射された部分は、色相変化して前記の色
相変化部131となり、紫外線照射されない部分は色相
変化せず、前記の色相非変化部132となる。例えば、
この時の色相変化部131の常光の屈折率、および色相
非変化部132の常光の屈折率は共に約1.5程度にな
り、これに対して、色相変化部131の異常光の屈折率
は1.5程度、色相非変化部132の異常光の屈折率は
1.7程度になる。
【0043】次に、図4(B)に示すように、紫外線硬
化型の樹脂からなる接着層15を周期格子13の表面に
塗布して、周期格子13の凹んだ部分を当該樹脂によっ
て充填する。なお、図示の例では、凹凸状の周期格子1
3の全体に樹脂を塗布しているが、周期格子13の凹部
にのみ樹脂を充填しても良い。
【0044】次に、図4(C)に示すように、周期格子
13の表面に塗布した紫外線硬化型の樹脂からなる接着
層15の上に使用波長に対して透明なカバーガラス14
を載置して密着させる。このカバーガラスにも反射防止
のための反射防止コートすることもある。
【0045】次に、図4(D)に示すように、紫外線硬
化型の樹脂が硬化する波長の紫外線を適当な時間照射
(例えば20秒)して、カバーガラス14を当該樹脂か
らなる接着層15を介して周期格子13に対して貼り付
ける。
【0046】次に、図4(E)に示すように、ガラス基
板10をさいの目状に切断(ダイシング)して個々のホ
ログラム素子1に分割する。以上の工程を経て、図1
(A)、(B)に示したようなホログラム素子1が製造
される。
【0047】なお、カバーガラスを貼り付けた後にガラ
ス基板10を切断する代わりに、ガラス基板10を切断
した後に、カバーガラスを貼り付けるようにしても良い
のは勿論である。また、紫外線硬化型の樹脂の代わりに
ポリビニールアルコール(PVA)を用いても良く、こ
の場合には、自然乾燥させればカバーガラス14と周期
格子13を接着することができる。さらに、熱硬化型の
樹脂を用いることも可能であり、この場合には、熱硬化
させれば良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ポリ
ジアセチレン誘電体の薄膜の表面に選択的に紫外線を照
射することにより回折特性が付与されたホログラム素子
において、ポリジアセチレン誘電体の薄膜の表面に接着
層を介して光学的等方性のカバーガラスを接着した構成
としてある。従って、本発明によれば、ポリジアセチレ
ン誘電体の薄膜部分の膜厚が減少しても、それに伴う回
折特性の変化が接着層によって補償されるので、所望の
回折特性を確実に得ることができる。よって、常光およ
び異常光のうちの一方のみを回折し、他方を回折するこ
となくそのまま透過させる特性のホログラム素子を確実
に製造できる。
【0049】また、ポリジアセチレンがカバーガラスで
覆われるため、機械的な衝撃に対して強くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したホログラム素子の断面、およ
びホログラム素子による常光および異常光に対する回折
状態を示す図である。
【図2】(A)および(B)は、それぞれ、図1に示す
ホログラム素子の周期格子のピッチと、異常光および常
光に対する回折効率を示すグラフである。
【図3】図1に示すホログラム素子の製造プロセスを示
す図である。
【図4】図3に示す製造プロセス以降の製造プロセスを
示す図である。
【図5】従来のホログラム素子を示す図である。
【図6】(A)、(B)、および(C)は、それぞれ、
図5に示すホログラム素子の周期格子のピッチと、色相
変化部の凹み量、異常光に対する回折効率、および常光
に対する回折効率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ホログラム素子 10 ガラス基板 10a 光入射面 10b 光出射面 11 薄膜 12 フィルム層 13 周期格子 131 色相変化部 132 色相非変化部 14 カバーガラス 15 接着層 20 フォトマスク 20a 紫外線透過部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的等方性基板と、この光学的等方性
    基板の光入射面および光出射面のうちの少なくとも一方
    の面に形成したポリジアセチレン誘電体からなる薄膜
    と、この薄膜に選択的に紫外線を照射することにより当
    該薄膜の表面に形成された周期格子とを有するホログラ
    ム素子において、 前記周期格子の表面には、接着層を介して光学的等方性
    のカバーガラスが積層接着されており、 前記接着層は、前記薄膜のうち紫外線照射された部分の
    屈折率とほぼ等しい屈折率を有する樹脂から形成されて
    いることを特徴とするホログラム素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記樹脂は、紫外線
    硬化型の樹脂、ポリビニールアルコール、および熱硬化
    型の樹脂のうちのいずれかであることを特徴とするホロ
    グラム素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記樹脂層
    は、紫外線照射により形成された前記周期格子の凹部に
    形成されていることを特徴とするホログラム素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちのいずれかの項に
    記載のホログラム素子の製造方法において、前記薄膜を
    形成した後に、当該薄膜の表面を、紫外線透過部分が周
    期格子状に形成されたフォトマスクで覆い、当該フォト
    マスクを介して前記薄膜の表面に紫外線を照射して前記
    周期格子を形成して、しかる後に、前記薄膜のうち紫外
    線照射された部分の屈折率とほぼ等しい屈折率を有する
    接着性の樹脂を用いて、前記周期格子と前記カバーガラ
    スを接着することを特徴とするホログラム素子の製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266188B1 (en) 1999-03-29 2001-07-24 Kabushiki Kaisha Sankyo Seiki Seisakusho Polarizing beam splitter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266188B1 (en) 1999-03-29 2001-07-24 Kabushiki Kaisha Sankyo Seiki Seisakusho Polarizing beam splitter

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