JPH1166453A

JPH1166453A - 環境監視システム

Info

Publication number: JPH1166453A
Application number: JP23542697A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Kanai; 努金井
Original assignee: Nohmi Bosai Ltd
Current assignee: Nohmi Bosai Ltd
Priority date: 1997-08-15
Filing date: 1997-08-15
Publication date: 1999-03-09

Abstract

(57)【要約】【課題】超高感度煙センサが所定レベルの煙を検出し
てから、発報するまでの時間である遅延時間を容易かつ
確実に測定することができる環境監視システムを提供す
ることを目的とするものである。【解決手段】中継器に設けられ、所定の遅延時間を予
め設定する警報判定用の遅延タイマと、超高感度煙セン
サの試験対象警報について、上記警報判定用の遅延タイ
マがカウントを開始してから、上記警報判定用の遅延タ
イマがタイムアップするまでの遅延時間を測定する遅延
時間測定手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の超高感度煙
センサによって所定の環境を監視する環境監視システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】特殊空調システムが必要とされるクリー
ンルーム、電子計算機室、ＦＡ工場、小さな環境異常が
直接人命にかかわる病院等では、超高感度煙センサが使
用されている。この超高感度煙センサは、ごく初期の火
災を早急に検知するものであり、通常の自動火災報知設
備に用いられる煙感知器の１０００倍程度の超高感度に
よって、異常発煙を検出するものである。また、この超
高感度煙センサは、通常、サンプリング方式としてファ
ンを用いて吸引し、強力な光源による散乱光によって、
希薄な煙も検出することができる。

【０００３】上記の超高感度煙センサの保守点検項目と
して、遅延時間の計測があり、この遅延時間は、超高感
度煙センサが所定レベルの煙を検出してから、発報する
までの時間（この時間内では上記所定レベル以上の煙を
継続して検出している）である。この遅延時間は予め設
定されており、保守点検時には、その設定値通り正常に
動作するか否かを確認するものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
上記遅延時間を測定する場合には、超高感度煙センサが
所定レベルの煙を検出していると同じ状態を作るための
スイッチを上記遅延時間以上、継続して押圧しなければ
ならず、このスイッチ押圧と並行して、上記遅延時間を
測定するためにストップウォッチを操作する必要があ
り、この遅延時間測定操作は非常に煩雑である。また、
１つの超高感度煙センサには、発報レベルが３段階設け
られ、１人の測定者が、上記３段階の全てについて遅延
時間を確実に計測することは極めて困難であるという問
題がある。

【０００５】また、超高感度煙センサの出力電流値を測
定する場合、裏ふたを開け、電流測定器のプローブを所
定の端子に当接させて電流を測定し、この電流測定操作
を、超高感度煙センサ毎に実行しなければならず、測定
作業が煩雑であるという問題がある。

【０００６】さらに、超高感度煙センサの気流を吸引す
る遅延時間を測定する場合、バーグラフのレベルの上り
方を見て、バーグラフにおける表示が、所定段階から１
つ上の段階まで変化する時間を測定する必要があり、こ
の気流吸引遅延時間を測定する作業を、超高感度煙セン
サ毎に実行しなければならず、測定作業が煩雑であると
いう問題がある。

【０００７】本発明は、超高感度煙センサにおいて、超
高感度煙センサが所定レベルの煙を検出してから、上記
所定レベル以上の煙を継続して検出している時間である
遅延時間を容易かつ確実に測定することができる環境監
視システムを提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記各種セン
サのそれぞれが検出した検出レベルを収集し、しかも、
互いに異なるアドレスが付与されている複数の中継器を
設け、上記各中継器のアドレスに基づいて、上記各中継
器を順次循環的に呼び出し、上記呼び出された中継器が
収集した上記各種センサのそれぞれの検出レベルを収集
する収集部と、複数の上記各種センサの検出レベルを同
時に表示する表示部とを有する受信部を設け、上記中継
器に設けられ、所定の遅延時間を予め設定する警報判定
用の遅延タイマを設け、上記各種センサの試験対象警報
について、異常状態発生を示す信号を上記中継器から受
信してから、警報状態を示す信号を上記中継器から受信
するまでの時間である遅延時間を測定する遅延時間測定
手段を設けたものである。

【０００９】

【発明の実施の形態および実施例】図１は、本発明の一
実施例である環境監視システムＥＷ１を示すブロック図
である。

【００１０】環境監視システムＥＷ１は、超高感度煙セ
ンサＳＥ１〜ＳＥ１５と、温度センサＳＥ１０１、ＳＥ
１０３、ＳＥ１０５、ＳＥ１０７と、湿度センサＳＥ１
０２、ＳＥ１０４、ＳＥ１０６、ＳＥ１０８と、漏水セ
ンサＳＥ１１０〜ＳＥ１１４と、感震センサＳＥ１１５
と、中継器盤ＣＢ１、ＣＢ２と、警報盤ＡＢ１と、受信
部ＲＥと、表示機用パソコンＰＣ２と、保守点検用パソ
コンＰＣ３とを有する。

【００１１】中継器盤ＣＢ１に接続されている超高感度
煙センサＳＥ１〜ＳＥ１５のそれぞれには、チャネルＣ
Ｈ１〜ＣＨ１５が割り当てられ、警報盤ＡＢ１に接続さ
れている超高感度煙センサＳＥ１〜ＳＥ１５のそれぞれ
には、チャネルＣＨ１〜ＣＨ１５が割り当てられ、中継
器盤ＣＢ２に接続されている温湿度センサＳＥ１０１〜
ＳＥ１０８、漏水センサＳＥ１１０〜ＳＥ１１４、感震
センサＳＥ１１５のそれぞれには、チャネルＣＨ１〜Ｃ
Ｈ１５が割り当てられている。

【００１２】中継器盤ＣＢ１は、Ｉ／Ｖ変換器ＳＣ１〜
ＳＣ３と、中継器Ｃ１と、表示灯ＬＡ１とを有するもの
である。

【００１３】Ｉ／Ｖ変換器ＳＣ１は、超高感度煙センサ
ＳＥ１〜ＳＥ５が出力した電流データを入力し、この入
力された電流信号を電圧信号に変換し、中継器Ｃ１の指
示によって濃度信号と気流信号とを切り換えて出力する
ものである。Ｉ／Ｖ変換器ＳＣ２は、超高感度煙センサ
ＳＥ６〜ＳＥ１０が出力した電流データを入力し、この
入力された電流信号を電圧信号に変換し、中継器Ｃ２の
指示によって濃度信号と気流信号とを切り換えて出力す
るものである。Ｉ／Ｖ変換器ＳＣ３は、超高感度煙セン
サＳＥ１１〜ＳＥ１５が出力した電流データを入力し、
この入力された電流信号を電圧信号に変換し、中継器Ｃ
３の指示によって濃度信号と気流信号とを切り換えて出
力するものである。

【００１４】中継器Ｃ１は、Ｉ／Ｖ変換器ＳＣ１〜ＳＣ
３が出力する電圧信号を、ＲＳ４８５で切り換え制御し
て入力するものであり、アドレスＡ１が付与されてい
る。

【００１５】警報盤ＡＢ１は、マザーボードＭＢ１〜Ｍ
Ｂ３と、制御部ＣＴ１と、中継器Ｃ２と、表示灯ＬＡ２
とを有する。

【００１６】マザーボードＭＢ１は、超高感度煙センサ
ＳＥ１〜ＳＥ５が出力した電流データを制御部ＣＴ１に
入力し、制御部ＣＴ１で警報と判定されると移報用リレ
ーによって移報出力するものである。マザーボードＭＢ
２は、超高感度煙センサＳＥ６〜ＳＥ１０が出力した電
流データを制御部ＣＴ１に入力し、制御部ＣＴ１で警報
と判定されると移報用リレーによって移報出力するもの
である。マザーボードＭＢ３は、超高感度煙センサＳＥ
１１〜ＳＥ１５が出力した電流データを制御部ＣＴ１に
入力し、制御部ＣＴ１で警報と判定されると移報用リレ
ーによって移報出力するものである。

【００１７】中継器Ｃ２は、マザーボードＭＢ１〜ＭＢ
３を介して出力する電圧信号を入力するものであり、ア
ドレスＡ２が付与されている。

【００１８】制御部ＣＴ１は、超高感度煙センサＳＥ１
〜ＳＥ１５が出力する電流信号を電圧に変換し、バーグ
ラフを表示させ、予め設定されている警報レベルと遅延
時間とを判定し、警報灯を点滅させるものである。

【００１９】中継器盤ＣＢ２は、温湿度調節器２１と、
信号変換器２２、２３と、中継器Ｃ３と、表示灯ＬＡ３
とを有する。

【００２０】中継器Ｃ３は、温湿度調節器２１、信号変
換器２２、２３が出力する電圧信号を入力するものであ
り、アドレスＡ３が付与されている。

【００２１】受信部ＲＥは、警報用パソコンＰＣ１と、
警報ユニット表示部３１と、警報ユニット制御部３２
と、カラープリンタＣＰとを有する。カラープリンタＣ
Ｐは、警報内容または操作内容（音響スイッチや中継器
のスイッチを操作したこと等）に応じて印刷の色を変え
るものである。なお、警報を印刷する場合には、たとえ
ば赤、マゼンタを使用し、復旧を印刷する場合には、た
とえばシアンを使用し、操作を印刷する場合には、たと
えば黒を使用する。

【００２２】警報ユニット制御部３２は、中継器Ｃ４を
有し、中継器Ｃ１〜Ｃ３から受信する移報信号と異常信
号とに応じて、警報ユニット表示部３１のＬＥＤ、ブザ
ーを制御するものである。

【００２３】中継器Ｃ４は、ＲＳ２３２Ｃを介して、警
報用パソコンＰＣ１と接続され、アドレスＡ４が付与さ
れている。

【００２４】警報用パソコンＰＣ１は、各中継器Ｃ１、
Ｃ２、Ｃ３、Ｃ４のアドレスＡ１、Ａ２、Ａ３、Ａ４に
基づいて、各中継器Ｃ１〜Ｃ４を順次循環的に呼び出
し、上記呼び出された中継器Ｃ１〜Ｃ４のそれぞれが収
集した上記各種センサのそれぞれの検出レベルを収集す
る収集部の例であり、パソコンＰＣ１のＣＲＴは、複数
の各種センサの検出レベルを同時に表示する表示部の例
であり、警報ユニット表示部３１と警報ユニット制御部
３２とは、各種センサの検出レベルが所定の警報レベル
に達したことを中継器から受信すると警報を発する警報
部の例である。

【００２５】警報用パソコンＰＣ１は、ＲＳ４８５を介
して、中継器Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３と接続され、中継器盤Ｃ
Ｂ１、警報盤ＡＢ１、中継器盤ＣＢ２が出力した状態情
報をを取り込み、各種センサの状態を表示し、検出レベ
ルや警報の履歴を記録、保存するものである。

【００２６】また、上記中継器は、複数のチャネルを具
備し、上記複数のチャネルのうちの１つが複数の超高感
度煙センサまたは各種センサのうちの１つに対応づけら
れ、上記受信部は、アドレス毎に中継器を呼び出し、上
記呼び出された中継器は、中継器に対応付けられている
超高感度煙センサまたは各種センサのそれぞれの検出レ
ベルと警報情報とを一括して送出するものである。

【００２７】表示機用パソコンＰＣ２は、パソコンＰＣ
１の動作のうちで、中継器を順次呼び出す動作以外の動
作と同じ動作を実行する。

【００２８】保守点検用パソコンＰＣ３は、遅延時間を
測定したり、検出レベル範囲を測定したり、検出レベル
が変化する遅延時間を測定したりするものである。

【００２９】図２は、上記実施例におけるＩ／Ｖ変換器
ＳＣ１を示すブロック図である。

【００３０】Ｉ／Ｖ変換器ＳＣ１は、ＭＰＵと、ウオッ
チドックタイマＷＤＴと、煙濃度／気流信号切り換え制
御回路と、Ｉ−Ｖ変換回路と、各種スイッチと、ＬＥＤ
制御回路と、ＲＳ４８５の伝送回路と、外部移報制御回
路とを有する。

【００３１】なお、Ｉ／Ｖ変換器ＳＣ２、ＳＣ３の構成
も、Ｉ／Ｖ変換器ＳＣ１の構成と同様である。

【００３２】図３は、上記実施例における中継器Ｃ１を
示すブロック図である。

【００３３】中継器Ｃ１は、ＭＰＵと、ＷＤＴと、基準
電圧ＶＲＥＦと、ＲＯＭと、ＥＥＲＯＭと、ＲＡＭと、
アナログ入力制御回路と、Ｉ／Ｖ変換器制御回路と、接
点入力制御回路と、状態入出力回路と、ＬＥＤ制御回路
と、スイッチと、伝送回路と、外部移報制御回路とを有
する。

【００３４】なお、中継器Ｃ２、Ｃ３、Ｃ４の構成も、
中継器Ｃ１の構成と同様である。

【００３５】次に、上記実施例の動作について説明す
る。

【００３６】図４は、上記実施例において、遅延時間測
定の例としての感度試験／煙センサ故障試験における保
守パソコンＰＣ３の動作を示すフローチャートである。

【００３７】保守パソコンＰＣ３による保守点検を行う
場合、まず、中継器Ｃ１の保守点検用スイッチをオンす
る。これによって、ＲＳ４８５のうちで、中継器Ｃ１の
入口側が切断される。

【００３８】ここで、保守パソコンＰＣ３は、中継器Ｃ
１に対して、試験を開始すべき旨の指令を送信し（Ｓ
１）、試験開始指令を送信してから５分間以内であれば
（Ｓ２）、中継器Ｃ１に対して、超高感度煙センサＳＥ
１における状態要求指示を出し、上記超高感度煙センサ
ＳＥ１の状態データを取得する（Ｓ３）。

【００３９】そして、超高感度煙センサＳＥ１の試験対
象警報における「異常状態」を示す信号を受信し始めて
から、「警報確定」を示す信号を受信するまでの時間を
測定する（Ｓ４）。ここで、感度試験を実行する場合、
上記「試験対象警報」は、煙警報レベル１〜３であり、
煙センサ故障試験を実行する場合、上記「試験対象警
報」は、煙センサ故障である。また、上記「異常状態」
は、中継器Ｃ１における警報判定用の遅延タイマがカウ
ント中であり、警報が未確定である状態であり、上記
「警報確定」は、中継器Ｃ１における警報判定用の遅延
タイマがタイムアップし、警報が確定した状態である。
なお、「異常状態」を示す信号、「警報確定」を示す信
号は、ともに、中継器Ｃ１が出力するセンサ状態データ
の一部として保守用パソコンＰＣ３に返信される。

【００４０】なお、「異常状態」を示す信号を受信し始
めてから、「警報確定」を示す信号を受信するまでの時
間を測定すれば、この測定された時間が上記「遅延時
間」である。

【００４１】上記操作（Ｓ３、Ｓ４）と同様の操作が、
超高感度煙センサＳＥ２〜ＳＥ１５の全てについて実行
されれば（Ｓ５）、指定チャネルについての測定デー
タ、つまり、超高感度煙センサＳＥ１〜ＳＥ１５に関す
る遅延時間を、保守用パソコンＰＣ３のＣＲＴに表示し
（Ｓ６）、中継器Ｃ１に対して、試験が終了したことを
示す信号を送信し（Ｓ７）、試験を終了する。また、超
高感度煙センサＳＥ２〜ＳＥ１５の全てについて５分間
以内に試験が終了しない場合（Ｓ２）、試験が終了して
いない超高感度煙センサついては、試験が終了していな
いことを示す表示を行う。

【００４２】なお、試験を開始すべき旨の指令を中継器
Ｃ１が受信したときに、中継器Ｃ１は、Ｉ／Ｖ変換器Ｓ
Ｃ１〜ＳＣ３に、試験を開始すべき旨の指令を送信す
る。

【００４３】図５は、上記実施例において、遅延時間測
定の例である気流故障試験時における保守パソコンＰＣ
３の動作を示すフローチャートである。

【００４４】まず、保守パソコンＰＣ３は、試験を開始
すべき旨の指令を出し（Ｓ１１）、試験開始指令を送信
してから５分間以内であれば（Ｓ１２）、中継器Ｃ１に
対して、超高感度煙センサＳＥ１における状態要求指示
を出し、上記超高感度煙センサＳＥ１の状態データを取
得する（Ｓ１３）。

【００４５】そして、超高感度煙センサＳＥ１の気流故
障警報における「異常状態」を示す信号を受信し始めて
から、「警報確定」を示す信号を受信するまでの時間を
測定する（Ｓ１４）。ここで、上記「異常状態」は、中
継器Ｃ１における警報判定用の遅延タイマがカウント中
であり、警報が未確定である状態のことであり、上記
「警報確定」は、中継器Ｃ１における警報判定用の遅延
タイマがタイムアップし、警報が確定した状態のことで
ある。なお、「異常状態」を示す信号、「警報確定」を
示す信号は、ともに、中継器Ｃ１が出力するセンサ状態
データの一部として保守用パソコンＰＣ３に返信され
る。

【００４６】なお、「異常状態」を示す信号を受信し始
めてから、「警報確定」を示す信号を受信するまでの時
間を測定すれば、この測定された時間が上記「遅延時
間」である。

【００４７】上記操作（Ｓ１３、Ｓ１４）が実行される
と、指定チャネルについての測定データ、つまり、１つ
の超高感度煙センサに関する遅延時間を、保守用パソコ
ンＰＣ３のＣＲＴに表示する（Ｓ１５）。

【００４８】また、１つの超高感度煙センサについて５
分間以内に試験が終了しない場合（Ｓ１２）、試験が終
了していない超高感度煙センサついては、その試験が終
了していないことを示す表示を行う。

【００４９】そして、次の超高感度煙センサについて上
記処理（Ｓ１１〜Ｓ１５）を実行する。

【００５０】図６は、上記実施例において検出レベル範
囲測定の例である煙濃度電流／気流電流測定時における
保守パソコンＰＣ３の動作を示すフローチャートであ
る。

【００５１】まず、保守パソコンＰＣ３は、試験を開始
すべき旨の指令を中継器Ｃ１に出し（Ｓ２１）、試験開
始指令を送信してから１０秒間以内であれば（Ｓ２
２）、中継器Ｃ１に対して、超高感度煙センサＳＥ１に
おける状態要求指示を出し、上記超高感度煙センサＳＥ
１の状態データを取得する（Ｓ２３）。このときに、中
継器Ｃ１は、煙濃度データから煙濃度電流または気流電
流のデータに切り換えて、状態データを出力する。

【００５２】そして、超高感度煙センサＳＥ１における
測定対象の電流の最大値と最小値とを測定する（Ｓ２
４）。ここで、煙濃度電流を測定する場合、上記「測定
対象」は、検知器からの煙濃度信号であり、気流電流を
測定する場合、上記「測定対象」は、気流信号である。
なお、測定対象の電流の最大値、最小値は、ともに、中
継器Ｃ１が出力するセンサ状態データの一部として保守
用パソコンＰＣ３に返信される。

【００５３】上記操作（Ｓ２３、Ｓ２４）と同様の操作
が、超高感度煙センサＳＥ２〜ＳＥ１５の全てについて
実行された後、１０秒経過し（Ｓ２２）、指定チャネル
についての測定データ、つまり、超高感度煙センサＳＥ
１〜ＳＥ１５に関する測定対象の電流の最大値、最小値
を、保守用パソコンＰＣ３のＣＲＴに表示し（Ｓ２
５）、中継器Ｃ１に対して、試験が終了したことを示す
信号を送信し（Ｓ７）、試験を終了する。

【００５４】図７は、上記実施例において、検出レベル
変化遅延時間測定の例である煙吸引時間測定時における
保守パソコンＰＣ３の動作を示すフローチャートであ
る。

【００５５】まず、保守パソコンＰＣ３は、超高感度煙
センサＳＥ１の感度情報と測定開始時における煙濃度デ
ータとを取得する（Ｓ３１）。試験開始から２００秒間
以内であれば（Ｓ３２）、中継器Ｃ１に対して、超高感
度煙センサＳＥ１における状態要求指示を出し、上記超
高感度煙センサＳＥ１の状態データを取得する（Ｓ３
３）。

【００５６】そして、超高感度煙センサＳＥ１の煙濃度
が、測定開始時の濃度から、その超高感度センサＳＥ１
の感度の１／１０レベル分だけ、煙濃度が上昇するまで
の時間を計測する（Ｓ３４）。その後、指定チャネルに
ついての指定測定箇所におけるデータを、保守用パソコ
ンＰＣ３のＣＲＴに表示し（Ｓ３５）、測定を終了す
る。また、その超高感度煙センサについて２００秒間以
内に試験が終了しない場合（Ｓ３２）、試験が終了して
いない指定測定箇所については、試験が完了していなか
ったことを示す表示を行う。そして、次の測定箇所につ
いて測定する。

【００５７】以上の各測定については、測定データをＦ
Ｄ等に保存することができ、また、プリンタによって測
定データを印刷することができるので、データ管理が容
易になる。

【００５８】上記実施例によれば、保守点検を容易かつ
高精度に実行することができる。つまり、超高感度煙セ
ンサにおいて、超高感度煙センサが所定レベルの煙を検
出してから、上記所定レベル以上の煙を継続して検出し
ている時間である遅延時間を容易かつ確実に測定するこ
とができる。

【００５９】また、保守用パソコンＰＣ３は、遅延時間
測定手段、検出レベル範囲測定手段、検出レベル変化遅
延時間測定手段の例である。

【００６０】上記検出レベル範囲測定手段は、各種セン
サの検出レベルを中継器から受信し、所定の時間内にお
いて上記受信した検出レベルの範囲を測定する手段であ
る。この検出レベル範囲測定手段を設けることによっ
て、超高感度煙センサの出力電流値を測定する場合、裏
ふたを開け、電流測定器のプローブを所定の端子に当接
させて電流を測定する必要がなくなり、しかも、この電
流測定操作を、超高感度煙センサ毎に実行する必要がな
くなるので、測定作業が容易になる。

【００６１】上記検出レベル変化遅延時間測定手段は、
各種センサの検出レベルを中継器から受信し、上記各種
センサの検出レベルの測定を開始した時の上記検出レベ
ルから、所定のレベル分だけ変化するまでの時間である
検出レベル変化遅延時間を測定する手段である。この検
出レベル変化遅延時間測定手段を設けることによって、
超高感度煙センサの気流を吸引する遅延時間を測定する
場合、バーグラフのレベルの上り方を見て、バーグラフ
における表示が、所定段階から１つ上の段階まで変化す
る時間を測定する必要がなくなり、しかも、この気流吸
引遅延時間を測定する作業を、超高感度煙センサ毎に実
行する必要がなくなるので、測定作業が容易になる。

【００６２】なお、パソコンＰＣ１の監視プログラムを
停止させ、保守パソコンＰＣ３で起動した保守点検用プ
ログラムを起動すれば、パソコンＰＣ１から中継器Ｃ１
を指定することによって、上記したパソコンＰＣ３によ
る操作と同じ操作を実行させることが可能である。

【００６３】

【発明の効果】本発明によれば、超高感度煙センサにお
いて、超高感度煙センサが所定レベルの煙を検出してか
ら、発報するまでの時間である遅延時間を容易かつ確実
に測定することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である環境監視システムＥＷ
１を示すブロック図である。

【図２】上記実施例におけるＩ／Ｖ変換器ＳＣ１を示す
ブロック図である。

【図３】上記実施例における中継器Ｃ１を示すブロック
図である。

【図４】上記実施例において、遅延時間測定の例として
の感度試験／煙センサ故障試験における保守パソコンＰ
Ｃ３の動作を示すフローチャートである。

【図５】上記実施例において、遅延時間測定の例である
気流故障試験時における保守パソコンＰＣ３の動作を示
すフローチャートである。

【図６】上記実施例において、検出レベル範囲測定の例
である煙濃度電流／気流電流測定時における保守パソコ
ンＰＣ３の動作を示すフローチャートである。

【図７】上記実施例において、検出レベル変化遅延時間
測定の例である煙吸引時間測定時における保守パソコン
ＰＣ３の動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

ＥＷ１…環境監視システム、ＳＥ１〜ＳＥ１５…超高感度煙センサ、ＣＨ１〜ＣＨ１５…チャネル、ＣＢ１、ＣＢ２…中継器盤、Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３、Ｃ４…中継器、ＳＣ１、ＳＣ２、ＳＣ３…Ｉ／Ｖ変換器、ＡＢ１…警報盤、ＲＥ…受信部、ＰＣ１…パソコン、ＰＣ２…表示機用パソコン、ＰＣ３…保守点検用ノートパソコン。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の各種センサと；上記各種センサの
それぞれが検出した検出レベルを収集し、しかも、互い
に異なるアドレスが付与されている複数の中継器と；上
記各中継器のアドレスに基づいて、上記各中継器を順次
循環的に呼び出し、上記呼び出された中継器が収集した
上記各種センサのそれぞれの検出レベルを収集する収集
部と、複数の上記各種センサの検出レベルを同時に表示
する表示部とを有する受信部と；上記中継器に設けら
れ、所定の遅延時間を予め設定する警報判定用の遅延タ
イマと；上記各種センサの試験対象警報について、異常
状態発生を示す信号を上記中継器から受信してから、警
報状態を示す信号を上記中継器から受信するまでの時間
である遅延時間を測定する遅延時間測定手段と；を有す
ることを特徴とする環境監視システム。
【請求項２】請求項１において、上記各種センサの検出レベルを上記中継器から受信し、
所定の時間内において上記受信した検出レベルの範囲を
測定する検出レベル範囲測定手段を有することを特徴と
する環境監視システム。
【請求項３】請求項１において、上記各種センサの検出レベルを上記中継器から受信し、
上記各種センサの検出レベルの測定を開始した時の上記
検出レベルから、所定のレベル分だけ変化するまでの時
間である検出レベル変化遅延時間を測定する検出レベル
変化遅延時間測定手段を有することを特徴とする環境監
視システム。
【請求項４】請求項１〜請求項３のいずれか１項にお
いて、上記各種センサには、超高感度煙センサが含まれている
ことを特徴とする環境監視システム。