JPH1166130A - 二次元データの三次元化処理システム及び二次元データの三次元化処理方法 - Google Patents

二次元データの三次元化処理システム及び二次元データの三次元化処理方法

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JPH1166130A
JPH1166130A JP9225401A JP22540197A JPH1166130A JP H1166130 A JPH1166130 A JP H1166130A JP 9225401 A JP9225401 A JP 9225401A JP 22540197 A JP22540197 A JP 22540197A JP H1166130 A JPH1166130 A JP H1166130A
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data
space
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JP9225401A
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Osamu Shimomura
修 下村
Shigeki Yahaba
茂樹 矢羽々
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙に描かれた図面等の二次元データを、迅速
・容易に且つ再現性よく、三次元空間内で利用すること
ができる二次元データの三次元化処理システム及び二次
元データの三次元化処理方法を提供する。 【解決手段】 三次元データ処理手段15は、ハードデ
ィスク装置12から二次元データを読み出して二次元デ
ータをCRT表示装置13の画面に表示された三次元空
間に配置する。位置合わせ手段16は、三次元空間に配
置された二次元データを三次元空間における所定の位置
に配置するためのものである。二次元データが立体的な
オブジェクトの所定の高さ位置における平面図である場
合、位置合わせ手段16は、複数の平面図をオブジェク
トに合わせるようにして高さ方向に配置した後、各平面
図において共通する所定の一点を基準点として三次元空
間中で二次元データを平行移動することにより、複数の
平面図の位置合わせを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図面等の二次元デ
ータを三次元データと共に利用するための二次元データ
の三次元化処理システム及び二次元データの三次元化処
理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビル建物の電気設備や空調設備
といった設備は建物の各階の天井や床における平面図を
基準に設計され作図される。これらの設備は当然、建物
の高さ方向の接続も必要であるので、ビル建物の各種の
設備を管理する設備管理システムとして、一般的には三
次元CADシステムが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、三次元CA
Dシステムでは、通常、三次元CADシステム上で作成
された三次元ベクトルデータを使用する。したがって、
ビル建物の設備管理システムとして、三次元CADシス
テムを利用する場合、各階の平面図は三次元CADシス
テムの中にCADデータ(ベクトルデータ)化されて記
録されている必要がある。しかしながら、建設後、年数
の経った古い既存のビル建物の場合、建物の設計データ
はCADデータではなく、紙図面で残されている場合が
殆どである。また、ゼネコンから設備設計業者へ渡され
る図面もCADデータではなく紙図面の場合が多い。
【0004】このため、既存のビル建物の管理に三次元
CADシステムを利用する場合、二次元データである平
面図を三次元空間に表示して利用するために三次元ベク
トルデータを作成する必要がある。通常、一つのビル建
物でも、各種の設備を管理するために多量の平面図があ
るので、この三次元ベクトルデータの作成作業には多大
の労力と時間を要する。紙図面を三次元ベクトルデータ
に変換するプログラムもあるが、この変換プログラムを
用いる方法は、二次元データである平面図をイメージス
キャナで読み込み、CRTの画面を見ながら変換作業を
行うので、変換に要するコストが嵩み、また、元図に対
する再現性、すなわち変換効率が良くないという問題も
あり、実用的な方法とは言えない。
【0005】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、紙に描かれた図面等の二次元データを、迅速・
容易に且つ再現性よく、三次元空間内で利用することが
できる二次元データの三次元化処理システム及び二次元
データの三次元化処理方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明にかかる二次元データの三次元化処理システ
ムは、複数の二次元データを記録する記録手段と、前記
記録手段から前記二次元データを読み出して前記二次元
データを表示画面に表示された三次元空間に配置する三
次元データ処理手段と、前記三次元空間に配置された前
記二次元データを前記三次元空間における所定の位置に
配置するための位置合わせ手段と、を備えることを特徴
とする。
【0007】また、上記の目的を達成するための本発明
にかかる二次元データの三次元化処理方法は、記録手段
から二次元データを読み出して前記二次元データを表示
画面に表示された三次元空間に配置する工程と、前記三
次元空間に配置された前記二次元データを前記三次元空
間における所定の位置に配置するための位置合わせ工程
と、を備えることを特徴とする。
【0008】上記の本発明によれば、二次元データを三
次元化することなく、二次元データのまま三次元空間の
所定の位置に配置するので、二次元データを三次元化す
る変換作業が不要となり、したがって、既存の二次元デ
ータを迅速・容易に三次元空間に取り込んで利用するこ
とができる。また、三次元化の変換作業を必要としない
ので、従来の方法に比べて、再現性もよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
である二次元データの三次元化処理システムの概略ブロ
ック図である。図1に示す二次元データの三次元化処理
システムは、図面入力手段としてのイメージスキャナ1
1と、記録手段としてのハードディスク装置12と、表
示装置として例えばCRT表示装置13と、位置入力装
置(pointing device )14と、三次元データ処理手段
15と、位置合わせ手段16と、補正手段17とを備え
るものである。かかる二次元データの三次元化処理シス
テムは、例えば三次元CADシステム上で実現される。
【0010】イメージスキャナ11は、紙に描かれた図
面を光学的に走査して二次元データとして読み取るもの
である。ここで、イメージスキャナ11から入力された
二次元データとしては、一般に、TIFFデータ、CC
ITTのG4データ、ファクス等のG3データ、ビット
マップデータ等のラスターデータを用いることができ
る。本実施形態では、二次元データとしてラスターデー
タを採用することにする。ハードディスク装置12は、
イメージスキャナ11で読み取られた二次元データを記
録するものである。このハードディスク装置12には、
三次元CADシステム上で作成された三次元ベクトルデ
ータも格納されている。
【0011】CRT表示装置13は、三次元データ処理
手段15で処理された結果を表示するものである。位置
入力装置14は、CRT表示装置13の画面上で所定の
位置を指示するためのものであり、例えば、キーボード
やマウス等が用いられる。三次元データ処理手段15
は、本来的なCAD機能の他に、ハードディスク装置1
2から一又は複数の二次元データを読み出し、かかる二
次元データをCRT表示装置13の画面に表示された三
次元空間に配置する機能を有する。このとき、二次元デ
ータは、三次元空間における三次元データとともにCR
T表示装置13の画面上に表示することができる。例え
ば、ビル建物の各階の平面図(二次元データ)とビル建
物の外形図(三次元データ)とを一緒に表示することが
できる。
【0012】位置合わせ手段16は、三次元空間に配置
された二次元データを、残りの一次元の方向に沿って、
三次元空間における三次元データの対応する位置に配置
するための位置合わせ機能を有する。例えば、二次元デ
ータが立体的なオブジェクトの所定の高さ位置における
平面図である場合には、複数の二次元データを、そのオ
ブジェクトの外形を表す三次元データの対応する位置に
合わせるようにして、高さ方向に配置する。そして、高
さ方向に配置した二次元データの各平面図において共通
する所定の一点を基準点として、三次元空間中で二次元
データを平行移動することにより、複数の平面図の位置
合わせを行う。ここで、基準点としては、例えば、二次
元データがビル建物についての平面図である場合には、
上下階を貫く柱やパイプスペース、又はエレベータ設備
等を示す点が用いられる。
【0013】尚、本実施形態では、ハードディスク装置
12から二次元データを読み出して二次元データをCR
T表示装置13の画面上に表示された三次元空間に配置
する機能をコンピュータに実現させるためのプログラム
と、三次元空間に配置された二次元データを三次元空間
における所定の位置に配置するための位置合わせ機能を
コンピュータに実現させるためのプログラムとを記録媒
体に記録している。そして、これらのプログラムがコン
ピュータに読み込まれて、本実施形態の二次元データの
三次元化処理システムがコンピュータ上で実行される。
【0014】ところで、紙図面をイメージスキャナ11
で読み取るときに、紙の伸縮によりラスターデータが歪
んだり、また、イメージスキャナ11の有限の解像度や
紙の送り精度等に起因して、ラスターデータに微小な位
置誤差(歪み)が生じる。例えば、A0サイズの紙を用
いた場合、紙がわずかに伸びただけでも、ラスターデー
タには、1〜2mm程度の位置ずれが生じる。補正手段
17は、かかるラスターデータの歪みやイメージスキャ
ナ11での読み込み位置のズレを補正するものである。
このような歪みを補正する方法としては、例えば、アフ
ィン変換による三点位置歪み補正方法や、特開平6−1
31452号公報記載の四点位置歪み補正方法等が用い
られる。但し、三点位置歪み補正方法では、二次元デー
タの有する非線形な歪みを正しく補正することができな
いので、上記の四点位置歪み補正方法を用いることが望
ましい。
【0015】上記の四点位置歪み補正方法について簡単
に説明する。図2は四点位置歪み補正を説明するための
図である。ここでは、例えばビル建物についての一階か
ら三階までの三枚の平面図中、四つの基準点A,B,
C,Dをそれぞれ一致させる場合について考える。図2
では三枚の平面図を重ねて表示しており、また、“1”
は一階の平面図における基準点を、“2”は二階の平面
図における基準点を、“3”は三階の平面図における基
準点を示す。尚、四つの基準点A,B,C,Dのうち一
つの基準点(例えばA)については、位置合わせ手段1
6での位置合わせ処理により、既に一致している。
【0016】まず、三枚の平面図中、三つの基準点A,
B,Cをそれぞれ一致させる。このためには、上記のア
フィン変換による三点位置歪み補正方法を用いる。すな
わち、基準点B,Cについての各平面図の歪み補正前の
二次元座標と、基準点B,Cについての歪み補正後の二
次元座標とを、位置入力装置14を用いて指定する。こ
こで、基準点Aの二次元座標については既に指定済みで
ある。そして、各平面図毎に、基準点A,B,Cについ
ての歪み補正前の二次元座標をそれぞれ、歪み補正後の
二次元座標に一致させるためのアフィン変換係数を算定
し、これに基づき、各平面図について三点位置歪み補正
を行う。これにより、三つの基準点A,B,Cはそれぞ
れ、図2(a)に示すように、三枚の平面図において一
致する。
【0017】次に、基準点Dについての各平面図の歪み
補正前の二次元座標と、基準点Dについての歪み補正後
の二次元座標とを、マウスを用いて指定する。そして、
各平面図毎に、基準点Dについての歪み補正前の二次元
座標を、歪み補正後の二次元座標に一致させるために必
要な補正量を算出した後、この算出した補正量を、補正
前後の基準点Dの位置関係に応じて、比例配分すること
により、各平面図について四点位置歪み補正を行う。こ
うして、図2(b)に示すように、各平面図について四
つの基準点がそれぞれ一致する。
【0018】次に、本実施形態の二次元データの三次元
化処理システムを、ビル建物の各種の設備を管理する設
備管理システムとして利用する場合について具体的に説
明する。最初に、空調や電気等の各設備についてビル建
物の各階の平面図を、イメージスキャナ11から取り込
んで、二次元データを作成する。図3は紙図面をイメー
ジスキャナ11から読み取り、二次元データ(ラスター
データ)を得る処理のフローチャートである。まず、紙
図面をイメージスキャナ11で読み取り(step11)、ラ
スターデータを生成する(step12)。次に、かかるラス
ターデータを圧縮した後(step13)、これをハードディ
スク装置12に格納する(step14)。この二次元データ
の読み取り作業は、各設備についての各階の平面図につ
いて行われる。これにより、ハードディスク装置12に
は、図4に示すように、一階の空調設備の平面図、一階
の電気設備の平面図、・・・ 、二階の空調設備の平面図、
二階の電気設備の平面図、・・・ が記録される。
【0019】また、オペレータは、各設備についての各
階の平面図だけでなく、各設備に含まれる部品(例え
ば、ファン、ダクト等)についての図面についてもイメ
ージスキャナ11を用いて読み取り作業を行う。そし
て、オペレータは、各設備についての各階の平面図と、
部品についての図面とを関連付ける作業を行う。これに
より、これらの図面はリンク構造で管理される。例え
ば、一階の空調設備には、ファン1、ファン2、ダクト
1、・・・ 等が部品として含まれているときには、図4に
示すように、一階の空調設備の平面図は、ファン1の図
面、ファン2の図面、ダクト1の図面、・・・ とリンクさ
れる。こうして、各種の設備を管理するために必要なす
べての図面がデータベース化される。
【0020】次に、ハードディスク装置12に記録され
た二次元データのうち一つの二次元データをCRT表示
装置13の画面に表示する処理手順について説明する。
図5は一つの二次元データをCRT表示装置13の画面
に表示する処理のフローチャートである。まず、オペレ
ータが一つの二次元データを位置入力装置14により指
定すると、三次元データ処理手段15は、その指定され
た一つの二次元データをハードディスク装置12から読
み出す(step21)。次に、オペレータは、二次元データ
をCRT表示装置13に表示させるときの三次元空間に
おける視線方向に関する情報や、二次元データの高さ位
置に関する情報等を入力する。また、CRT表示装置1
3に表示する際の縮尺情報も入力する。すると、位置合
わせ手段16は、かかる情報に基づいて二次元データを
所望の座標系にマッピングする(step22)。具体的に
は、まず、二次元データの高さ位置に関する情報に基づ
いて、二次元データを三次元空間における平面として三
次元座標系にはめ込む。すなわち、二次元データを所定
の高さ位置に配置し、二次元データの平面図における一
つの基準点が三次元空間の所定の点に一致するように、
三次元空間中で二次元データを高さ方向に垂直な平面に
平行に移動する。
【0021】その後、三次元データ処理手段15は、位
置合わせ手段16での処理結果に基づいて、CRT表示
装置13の画面に表示された三次元空間に二次元データ
を配置する。次に、その三次元座標系にはめ込まれた二
次元データを、視線方向から見て、その視線方向に垂直
な平面(二次元座標系)に射影することによって、二次
元データをその二次元座標系にマッピングすることによ
り、その三次元空間を所定の視線方向から見た図がディ
スプレイ装置13の画面上に表示される。尚、CRT表
示装置13の画面に表示された三次元空間に二次元デー
タを配置する処理には、市販のアプリケーションソフト
を利用することができる。
【0022】オペレータは、画面上に表示された結果を
見て、紙図面(二次元データ)の枠が歪んでいるかどう
か、紙図面に描かれたものの位置がズレているかどうか
を調べる。そして、かかる不具合があることを発見する
と、オペレータは、位置入力装置14を用いて二次元デ
ータの歪みを補正する旨の指示を入力すると共に、歪み
補正において必要な基準点についての情報を入力する。
補正手段17は、かかる歪み補正を行う旨の指示を受け
ると(step23)、基準点についての情報に基づいて二次
元データに歪み補正を行い(step24)、その補正後の二
次元データを三次元データ処理手段15に送る。三次元
データ処理手段15は、その補正後の二次元データを三
次元空間に配置し、その結果をCRT表示装置13の画
面上に表示する(step25)。
【0023】次に、複数の二次元データをCRT表示装
置13の画面に表示する処理手順について説明する。図
6は複数の二次元データをCRT表示装置13の画面に
表示する処理のフローチャートである。まず、オペレー
タが複数の二次元データを位置入力装置14により指定
すると、三次元データ処理手段15は、その指定された
二次元データをハードディスク装置12から読み出す
(step31)。次に、オペレータは、二次元データをCR
T表示装置13に表示させるときの三次元空間における
視線方向に関する情報や、二次元データの高さ位置に関
する情報等を入力する。また、CRT表示装置13に表
示する際の縮尺情報も入力する。すると、位置合わせ手
段16は、かかる情報に基づいて各二次元データを所望
の座標系にマッピングする(step32)。このとき、各二
次元データ間での相対的な位置合わせも行う。その後、
三次元データ処理手段15は、位置合わせ手段16での
処理結果に基づいて、CRT表示装置13の画面に表示
された三次元空間に複数の二次元データを配置し、これ
により、その三次元空間を所定の視線方向から見た図が
CRT表示装置13の画面上に表示される。
【0024】オペレータは、画面上に表示された結果を
見て、歪み補正を行う必要があるかどうかを調べる。そ
して、歪み補正を行う必要があると判断すると、オペレ
ータは、位置入力装置14を用いて二次元データの歪み
を補正する旨の指示を入力すると共に、歪み補正におい
て基準点についての情報を入力する。補正手段17は、
かかる歪み補正をする旨の指示を受けると(step33)、
基準点についての情報に基づいて各二次元データについ
て歪み補正を行い(step34)、その補正後の二次元デー
タを三次元データ処理手段15に送る。三次元データ処
理手段15は、その補正後の二次元データを三次元空間
に配置し、その結果をCRT表示装置13の画面上に表
示する(step35)。
【0025】図7にCRT表示装置12の画面に表示さ
れた二次元データの具体例を示す。この例では、二次元
データとして、空調設備についての一階から三階までの
三枚の平面図を用い、三次元空間における三次元データ
として、xyz座標系の各座標軸を表すものを用いてお
り、二次元データを三次元データの対応する位置に配置
している。すなわち、各平面図をx−y平面に平行に配
置し、各階の平面図をz軸方向に沿って一定の間隔で、
三層に重ねて表示している。ここで、各平面図の縁は元
の紙図面の枠を表し、各平面図の内部の灰色の部分が建
物の形状を表す。また、四点位置歪み補正を行うことに
より、各階の平面図の相対的な位置はほとんど正確に一
致する。
【0026】オペレータは、CRT表示装置13の画面
に表示した空調設備についての各階の平面図を見て、建
物全体の空調設備を容易に把握できる。このとき、CR
T表示装置13の画面に表示された二次元データや三次
元データに、例えば階段や入口等のデータを追加する必
要があれば、三次元データ処理手段15のCAD機能を
用いて、データを変更・編集することが可能である。ま
た、本実施形態では、各設備についての各階の平面図と
その設備の各部品についての図面とを関連付けて、ハー
ドディスク装置12に記録しているので、オペレータ
は、位置入力装置14を用いてCRT表示装置13の画
面上で部品の位置を指定することによって、画面上にウ
ィンドウを開き、指定した部品についての図面をウィン
ドウ内に表示することができる。
【0027】本実施形態の二次元データの三次元化処理
システムでは、ハードディスク装置から二次元データを
読み出して二次元データをCRT表示装置の画面に表示
された三次元空間に配置する三次元データ処理手段と、
三次元空間に配置された二次元データを三次元空間にお
ける所定の位置に配置するための位置合わせ手段とを備
えることにより、二次元データを三次元化することな
く、二次元データのまま三次元空間の所定の位置に配置
することができるので、二次元データを三次元化する変
換作業が不要となり、したがって、既存の二次元データ
を迅速・容易に三次元空間に取り込んで利用することが
できる。また、三次元化の変換作業を必要としないの
で、従来の方法に比べて、再現性がよいという特徴があ
る。
【0028】また、本実施形態の二次元データの三次元
化処理システムは、ビル建物の各設備についての二次元
データだけでなく、さまざまな分野において適用可能で
ある。例えば、飛行機の輪切りの二次元データ、或いは
地層を描いた図面等に対して本システムを適用すると、
これらの構造を三次元的に容易に把握することができ
る。
【0029】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。上記の実施形態では、イメージスキャナで
読み取って得られた二次元ラスターデータをそのまま、
三次元空間に配置する場合について説明したが、例え
ば、二次元ラスターデータを二次元ベクトルデータに変
換し、この変換した二次元ベクトルデータを三次元空間
に配置するようにしてもよい。二次元ベクトルデータを
用いることは、例えば二次元ベクトルデータを後にさら
に処理して三次元データに変換する必要がある場合等に
有益である。
【0030】また、上記の実施形態では、二次元データ
としてラスターデータを用いた場合について説明した
が、二次元データとしては、CADデータであってもよ
い。この場合、二次元CADデータは補正手段で歪み補
正をする必要はない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録手段から二次元データを読み出して二次元データを表
示画面に表示された三次元空間に配置する三次元データ
処理手段と、三次元空間に配置された二次元データを三
次元空間における所定の位置に配置するための位置合わ
せ手段とを備えることにより、二次元データを三次元化
することなく、二次元データのまま三次元空間の所定の
位置に配置することができるので、二次元データを三次
元化する変換作業が不要となり、したがって、既存の二
次元データを迅速・容易に且つ再現性よく、三次元空間
に取り込んで利用することができる二次元データの三次
元化処理システム及び二次元データの三次元化処理方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である二次元データの三次
元化処理システムの概略ブロック図である。
【図2】四点歪み補正を説明するための図である。
【図3】紙図面をイメージスキャナから読み取り、二次
元データを得る処理のフローチャートである。
【図4】ハードディスク装置に記録された二次元データ
の構造を説明するための図である。
【図5】一つの二次元データをCRT表示装置の画面に
表示する処理のフローチャートである。
【図6】複数の二次元データをCRT表示装置の画面に
表示する処理のフローチャートである。
【図7】CRT表示装置の画面上に表示された二次元デ
ータの一例を示す図である。
【符号の説明】
11 イメージスキャナ 12 ハードディスク装置 13 CRT表示装置 14 位置入力装置 15 三次元データ処理手段 16 位置合わせ手段 17 補正手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の二次元データを記録する記録手段
    と、 前記記録手段から前記二次元データを読み出して前記二
    次元データを表示画面に表示された三次元空間に配置す
    る三次元データ処理手段と、 前記三次元空間に配置された前記二次元データを前記三
    次元空間における所定の位置に配置するための位置合わ
    せ手段と、 を備えることを特徴とする二次元データの三次元化処理
    システム。
  2. 【請求項2】 前記位置合わせ手段は、前記二次元デー
    タを前記三次元空間における三次元データの対応する位
    置に配置するものであることを特徴とする請求項1記載
    の二次元データの三次元化処理システム。
  3. 【請求項3】 前記位置合わせ手段は、前記二次元デー
    タを残りの一次元の方向に配置するものであることを特
    徴とする請求項1記載の二次元データの三次元化処理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記二次元データは、立体的なオブジェ
    クトの所定の高さ位置における平面図であり、前記位置
    合わせ手段は、複数の前記平面図を前記オブジェクトに
    合わせるようにして高さ方向に配置するためのものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の二次元データの三次
    元化処理システム。
  5. 【請求項5】 前記位置合わせ手段は、さらに、高さ方
    向に配置した複数の前記二次元データの各平面図におい
    て共通する所定の点を基準点として、前記三次元空間中
    で前記二次元データを平行移動することにより、複数の
    前記平面図の位置合わせを行うことを特徴とする請求項
    4記載の二次元データの三次元化処理システム。
  6. 【請求項6】 前記二次元データはラスターデータであ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の
    二次元データの三次元化処理システム。
  7. 【請求項7】 前記ラスターデータはスキャナを介して
    読み取ったものでり、且つ前記ラスターデータの歪みや
    スキャナでの読み込み位置のズレを補正する補正手段を
    備えることを特徴とする請求項6記載の二次元データの
    三次元化処理システム。
  8. 【請求項8】 前記二次元データはCADデータである
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の二
    次元データの三次元化処理システム。
  9. 【請求項9】 記録手段から二次元データを読み出して
    前記二次元データを表示画面に表示された三次元空間に
    配置する工程と、 前記三次元空間に配置された前記二次元データを前記三
    次元空間における所定の位置に配置するための位置合わ
    せ工程と、 を備えることを特徴とする二次元データの三次元化処理
    方法。
  10. 【請求項10】 前記二次元データはラスターデータで
    あることを特徴とする請求項9記載の二次元データの三
    次元化処理方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータに、記録手段から二次元
    データを読み出して前記二次元データを表示画面に表示
    された三次元空間に配置する機能と、 前記三次元空間に配置された前記二次元データを前記三
    次元空間における所定の位置に配置するための位置合わ
    せ機能と、 を含む機能を実行させるためのプログラムを記録した記
    録媒体。
JP9225401A 1997-08-21 1997-08-21 二次元データの三次元化処理システム及び二次元データの三次元化処理方法 Withdrawn JPH1166130A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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