JPH1165207A - 画像形成位置調整装置、調整方法及び調整用パターン記録媒体 - Google Patents

画像形成位置調整装置、調整方法及び調整用パターン記録媒体

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JPH1165207A
JPH1165207A JP9228729A JP22872997A JPH1165207A JP H1165207 A JPH1165207 A JP H1165207A JP 9228729 A JP9228729 A JP 9228729A JP 22872997 A JP22872997 A JP 22872997A JP H1165207 A JPH1165207 A JP H1165207A
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color
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JP9228729A
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Hideki Ando
英樹 安藤
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】X方向、Y方向及び角度のずれ量を容易に検出
できる画像形成位置調整装置及びその調整方法を提供す
る。 【解決手段】放射状線分を有する基本パターン51を縦
横に整列させて複数配置した黒チャートと同じく放射状
線分を有する中央のパターン52から上下右左へ順次1
ドットずつずらしたずれパターンを基本パターン51の
整列位置に対応させて複数配置した色チャートとを重ね
て印刷してテストパターンを出力する。このテストパタ
ーンの各個別パターンの配置において、重ね形成された
放射状線分の集中する中央部分が正円を描き、これを中
心に放射する線分が直線状の放射を描いているものを一
致パターン模様となし、該一致パターン模様を形成した
個別パターンに標示されているドットずれ量を識別して
位置ずれを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色画像形成装置
における色毎の印字位置ずれを調整する画像形成位置調
整装置、調整方法及び調整用パターン記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、多色の画像形成装置、中でも
デジタルカラーの電子写真式の画像形成装置が種々提案
されている。このようなカラー画像形成装置は減法混色
の三原色であるM(マゼンタ:赤色染料)、C(シア
ン:緑味のある青色)及びY(イエロー:黄色)の各色
トナーと、文字や画像の黒色部分の印字に専用されるK
(ブラック:黒)トナーの合計4色のトナーを一枚の用
紙上に重ねて転写するために各色トナー毎に画像形成処
理を行う。
【0003】このように用紙1頁に対して4種類(4
色)のトナーを順次重ねて転写(印字、印刷)して画像
を形成するには、転写ドラム方式、中間転写体方式、タ
ンデム方式、多重現像方式などの方式があり、これらの
中でも、上記4色のトナーを用紙に順次重ねて転写する
印字処理を1工程で高速に行うものとしてタンデム方式
のカラー画像形成装置が注目されている。
【0004】図16は、タンデム型(タンデム方式)の
カラー画像形成装置の主要部の構成を示す模式的側断面
図である。このカラー画像形成装置は、装置本体の下部
に用紙カセット1を着脱自在に装着され、この用紙カセ
ット1の上方に画像形成・転写部が形成されている。画
像形成・転写部は、用紙を搬送するベルト2が駆動ロー
ラ3aと従動ローラ3bによって用紙搬送方向(図の右
から左方向)に扁平に張設され、このベルト2の用紙搬
送面に対向して4個の感光体ドラム4が配設されて構成
される。
【0005】夫々の感光体ドラム4には、その周面近傍
を順次取り囲んでクリーナ5、初期化帯電器6、書込み
ヘッド7、現像ローラ8−1、ベルト2の搬送面を挟ん
で配設されたコロナ放電転写器9等が配置されている。
各現像ローラ8−1は夫々現像器8(8a、8b、8
c、8d)に組み付けられており、これら4個の現像器
8a、8b、8c、8dには、M(マゼンタ)トナー、
C(シアン)トナー、Y(イエロー)トナー及びBk
(ブラック)トナーが夫々収容されている。
【0006】用紙は用紙カセット1から不図示の給紙コ
ロによって一枚毎に取り出され、図の矢印Bで示すよう
に装置後方(図の左方)へ反転しながら給送される。用
紙は図の反時計回り方向に循環移動するベルト2によっ
て搬送され、感光体ドラム4を中心に形成されている4
ヵ所の画像形成・転写部を順次通過する。
【0007】感光体ドラム4は、初期化帯電器6の印加
電圧により周面に一様に帯電し、その帯電した周面に書
込みヘッド7により画像情報に基づく光書込みが行わ
れ、上記初期化によるマイナス高電位部と上記光書込み
により電位の減衰したマイナス低電位部とからなる静電
潜像が形成される。この静電潜像の低電位部に(反転現
像の場合)、現像器8の現像ローラ8−1が夫々の色ト
ナーを転移させて静電潜像を色トナー像化(現像)す
る。
【0008】感光体ドラム4周面上に現像された色トナ
ー像は、感光体ドラム4の回転に伴って、ベルト2を挟
んで感光体ドラム4とコロナ放電転写器9とが対向する
転写部に順次移動する。ベルト2により搬送されて各転
写部を通過していく用紙に、コロナ放電転写器9がコロ
ナ放電を行って電荷を与え、この電荷に吸引されて各感
光体ドラム4上の色トナー像が用紙に順次重ねて転写さ
れる。紙面に色トナー像を重ね転写された用紙は、図外
左方に配設されている定着部に搬送され、トナー像を紙
面に熱定着されて機外に排出される。
【0009】一般に上述の構成では、装置全体を小型化
するために、感光体ドラム4、クリーナ5、初期化帯電
器6、及び現像器8(現像ローラ8−1)は、1個のユ
ニット(画像形成ユニット)として1個の匡体内に組み
付けられている。そして、書込みヘッド7は本体装置の
上蓋の裏面に配設され、ベルト2とコロナ放電転写器9
は本体装置の基台に配設されている。
【0010】ところで、このタンデム型の画像形成方式
は、前述したように4色に色分解された各カラー画像を
連続して一工程で形成することができるため、画像形成
処理を高速化できるところに利点があるが、反面、複数
の画像形成ユニットで用紙に夫々転写する色分解像を正
確に重ね合わるという高い精度の位置合わせ技術が要求
された。
【0011】一般に、タンデム型の多色画像形成装置に
おける色の位置ずれは、画像形成ユニットと書込みヘッ
ドが各色毎にそれぞれ独立しているために、例えば、各
感光体ドラムの平行度や位置間隔がずれても、また、書
込みヘッドの露光位置のずれや傾きが発生しても、大き
な色ずれを生じてしまう。その個別の画像形成ユニット
の位置ずれに対する用紙上での画像位置ずれは、傾きと
してとらえると、1つの感光体ドラムが仮にθ1度傾く
と画像上には同じくθ1度の傾きが発生する。また、書
込みヘッドの1つがθ2度傾くと画像上では倍の2×θ
2度の傾きが起きてしまう。この結果、ある色の画像形
成ユニットが正規の主走査方向から任意に傾くと最高で
θ1+2×θ2のずれが生じ、更に任意の画像形成ユニ
ット間の相対的なずれとしては、合計で2×θ1+4×
θ2の画像位置ずれとなって発現する。そこでこのタン
デム型の多色画像形成装置においては上下位置や左右位
置の調整だけでなく、傾き調整も必要になってくる。
【0012】図17(a),(b),(c),(d) は、そのような画
像形成部の相対的なずれ(印字位置ずれ)の調整方法を
説明する図である。同図(a) はMトナーの画像形成部と
Yトナーの画像形成部間の相対的な印字位置ずれを分か
りやすく説明するために一例として主走査方向の夫々1
本の印字ライン(一点鎖線M及び二点鎖線Y)で示して
いる。同図(a) に示すように、2本の印字ラインM及び
Y間には左端の印字開始位置で主走査方向に間隔cの位
置ずれが発生しており更に副走査方向に間隔dの位置ず
れが発生している。
【0013】ここで例えばMトナーの印字ラインMの印
字位置が正しいものとする。つまりYトナーの印字ライ
ンYが位置ずれを起こしているものとする。この同図
(a) の状態を位置補正して最終的に同図(d) に示す2本
の印字ラインの位置が一致する状態にするには、通常3
つの補正手順が必要である。
【0014】すなわち、先ず、同図(a) から同図(b)
へ、主走査補正といわれる補正を行う。この補正は基準
となる画像形成ユニット(この場合はMトナーを収容し
ている現像器8a(図16参照))による印字位置に対
して、他の画像形成ユニット(この場合はYトナーを収
容している現像器8c(同じく図16参照))による印
字位置を機械的に修正して行う。すなわち、現像器8c
に対応する書込みヘッド7の位置を、書込みヘッド7自
体を主走査方向に間隔cだけ機械的に微細に移動させる
ことによって行う。この補正によって、同図(b) に示す
ように、両印字ラインM及びYの主走査方向の印字開始
位置が一致する。
【0015】次に、同図(b) から同図(c) へ、副走査補
正といわれる補正を行う。同図(b)に示す上記主走査方
向の位置ずれ補正後になお残る位置ずれは、副走査方向
の間隔dの位置ずれであり、この位置ずれは主に各画像
形成ユニット間の副走査方向の機械的な位置と各書込み
ヘッドの書き込みタイミングとの相対的なずれによって
発生している。副走査補正は、上記のずれ量を何等かの
検出手段により検出し、この検出結果により補正量を換
算し、タイミング・ディレイ等の処理で書き込みタイミ
ングを補正することによって行う。この補正によって、
同図(c) に示すように、両印字ラインM及びYの主・
副、両走査方向の印字開始位置が夫々一致する。
【0016】続いて同図(c) から同図(d) へ、スキュー
補正といわれる補正を行う。同図(c) に示す位置ずれ
は、各画像形成部における印字ラインの主走査方向に対
しての傾き角θによる位置ずれである。この補正も、な
んらかの手段によりずれ量を検出して補正する。すなわ
ち、主走査方向の相対的傾き角θを、θ=0となるよう
に制御する。
【0017】以上のように位置補正は、同図(a) に示す
主走査方向の位置ずれ(間隔c)、副走査方向の位置ず
れ(間隔d)及び傾きの位置ずれ(角θ)の各々3種類
の位置ずれに対する補正であり、これらの位置ずれを目
視により検出して、この検出した位置ずれ量から偏差値
(例えばドット数に換算したずれ量)を推定し、その偏
差値を手作業で制御装置に入力して調整を行っていた。
そして、この調整には、実際に色毎の印刷(印字)を行
ってみて、それらのずれ量を観察し、その結果から相対
的なずれを修正(調整)するように装置の制御を設定す
る必要があった。
【0018】図18(a),(b) は、そのようなずれ量を観
察によって検出するために印刷される目視用テストパタ
ーンの例を示している。同図(a) は、基準となる一本の
K(ブラック)トナーによる長い棒状の黒パターンK0
と、これと位置合わせを行うべきY(イエロー)トナー
による短い短冊形の7個の黄色パターンY1〜Y7とが
印字されている。図は、基準位置となる真ん中の黄色パ
ターンY4が、基準パターンである黒パターンK0と丁
度重なって色が見えなくなっている。これは、Kトナー
の画像形成部とYトナーの画像形成部の相対位置が一致
しているときのテストパターンの画像であり、用紙の送
り方向(副走査方向、Y方向)の位置ずれ検出のための
テストパターンである。これは、黄色パターンY1〜Y
7の何番目のパターンが黒パターンK0に一致している
かによって、ずれ量(ドット数)が判明するように黄色
パターンの印字間隔が予め設定されている。
【0019】また、同図(b) に示す例は、Kトナーによ
る横に短冊形の5個の黒パターンK1〜K5と、これら
に隣接してYトナーによるこれも同じく横に短冊形の5
個の黄色パターンY1′〜Y5′が印字されている。黒
パターンK1〜K5の間隔よりも黄色パターンY1′〜
Y5′の間隔のほうがやや広いため、黒と黄色の夫々い
ずれか1個のパターン同士(図18(b) の例では黒パタ
ーンK1と黄色パターンY1′)の位置が一致すると、
他の4個のパターンの位置は一致しない。この場合も、
一致する位置、すなわち、何番目のパターン同士が一致
しているかによって、ずれ量(ドット数)が判明するよ
うに各パターンの印字間隔が予め設定されている。この
例も、Kトナーの画像形成部とYトナーの画像形成部の
位置合わせのためのテストパターンの画像であり、用紙
の送り方向(画像の副走査方向、Y方向)の位置ずれ検
出のためのテストパターンである。
【0020】用紙の幅方向(画像の主走査方向、X方
向)の位置ずれ検出のためには、上記の図17(a) 又は
同図(b) のパターンを90度回転させて印字したものを
テストパターンとして用いる。また、黒パターンK0又
は黒パターンK1〜K5を基準パターンとして固定し、
黄色パターンY1〜Y7又は黄色パターンY1′〜Y
5′を、M(マゼンタ)トナーで印字すればKトナーの
画像形成部とMトナーの画像形成部との位置合わせに用
いることができ、C(シアン)トナーで印字すればKト
ナーの画像形成部とCトナーの画像形成部との位置合わ
せに用いることができる。
【0021】これらのテストパターンを用いるときは、
例えば先ず色毎にX方向のテストパターンの印刷を行
い、その印刷位置の一致点を拡大鏡等で目視してX方向
のずれ量を調べ、次に同じく色毎にY方向のテストパタ
ーンの印刷を行い、その印刷位置の一致点を拡大鏡等で
目視してY方向のずれ量を調べる。そして、その観察に
より得られた上記のずれ量(偏差値)を画像形成装置に
手入力して制御装置に記憶させる。
【0022】図19は、そのようにして入力された偏差
値に基づいて位置補正された画像データに基づき多色印
字を行う図16に示した画像形成装置の一般的な回路ブ
ロック図である。図19に示すように、操作パネル11
の入力キー等から上記のように手作業で入力された位置
の偏差値は、CPU(中央演算処理装置)12を介して
EEPROM(MOS型PROMの一種で書込み消去と
もに電気的に行なえる)13に記憶される。パーソナル
コンピュータ等のホスト機器から画像データがI/F
(インタフェース)14に入力されると、CPU12
は、ROM15から読み出したプログラムに従って各部
を制御しながら、EEPROM13から読み出した偏差
値に基づいて上記画像データの印字出力を補正するよう
プリンタコントローラ(PR_CONT)16に指示を
出力する。プリンタコントローラ16は、上記指示に基
づいて補正した画像データにより印字を実行するようプ
リンタエンジン(プリンタ印字部)17を制御する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、タンデム式
は通常上述のように4つの画像形成部がある(3つの場
合もある)ために、それら夫々の位置合わせは極めて繁
雑で手数の掛かるものであった。例えば、上述したよう
に色毎にテストチャート(テストパターン)を印字しそ
の印字状態を拡大鏡等で拡大し、これを目視によって印
字位置のずれ量を測定する。あるいは複雑な読み取り機
構により印字状態を認識させて、ずれ量を算出する。ま
た、感光体ドラムやベルトにマーキングを施し、そのマ
ーキングを検出器によって検出して所定の補正式により
補正するという方法なども採用していた。
【0024】しかしながら、図17(a) に示す主走査方
向の位置ずれ(間隔c)や図17(b) に示す副走査方向
の位置ずれ(間隔d)は印字開始端部の重なり具合を観
察することによって比較的容易に検出し得るが、図17
(c) に示す主走査方向の傾きずれ(角度θ)の検出は容
易ではない。ところが、この傾きずれによる主走査方向
の印字終了端部の位置ずれ(間隔e)が1画素分でもあ
ると、画像全体にわたって印字むらが発生し、画質を著
しく低下させる。そして通常1画素のピッチすなわち印
字解像度は1インチ当たり300画素つまり1ミリ当た
り12画素であるから、このような微細な印字密度で印
字された各画素間の位置ずれを検出する作業は極めて困
難を伴うものであり、仮に、ずれ量の推定は出来ても、
ずれの方向まで完全に読み取ることは不可能とされてい
た。
【0025】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
X方向及びY方向の位置ずれを容易に検出するばかりで
なく主走査方向の傾きによる位置ずれ(角度θまたは間
隔e)をも容易に検出できる画像形成位置調整装置及び
その調整方法を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】先ず、請求項1記載の発
明の画像形成位置調整装置は、各々異なる色で画像形成
する複数の画像形成部を有し被印字媒体に各色の画像を
重ね合わせて多色画像を形成する装置における互いの画
像形成部間の画像形成位置を調整する画像形成位置調整
装置であって、第1の画像形成部により第1色で画像形
成させるための第1テストチャートパターンデータと、
第2の画像形成部により第2色で画像形成させるための
第2テストチャートパターンデータとを記憶する記憶手
段と、該記憶手段に記憶された上記第1及び第2テスト
チヤートパターンデータに基づいて上記第1及び第2の
画像形成部により画像の重ね合わせ処理を行うテストチ
ャート画像形成処理制御手段とを備え、上記第1テスト
チャートパターンデータは、所定角度ずつ離隔して形成
された放射状線分を有する基本パターンデータを主走査
方向と副走査方向に複数個配列してなり、上記第2テス
トチャートパターンデータは、上記第1テストチャート
パターンデータの基本パターンデータの配置位置に対応
して配置された複数のずれパターンデータからなり、該
ずれパターンデータは中央のパターンデータが上記基本
パターンデータに一致し、該中央のパターンデータを中
心に配置される他のパターンデータが該中央のパターン
データから離れるに従い上記基本パターンに対して1ド
ットずつずれて形成される。
【0027】次に、請求項2記載の発明の記録媒体は、
各々異なる色で画像形成する複数の画像形成部を有し被
印字媒体に各色の画像を重ね合わせて多色画像を形成す
る装置における互いの画像形成部間の画像形成位置を調
整するための画像位置ずれ検出用のテストパターンデー
タを記憶した記録媒体であって、所定角度ずつ離隔して
形成された放射状線分を有する基本パターンを主走査方
向と副走査方向に複数個配列してなる第1テストチャー
トパターンデータと、該第1テストチャートパターンデ
ータの基本パターンデータの配置位置に対応して配置さ
れた複数のずれパターンデータからなり、該ずれパター
ンデータは中央のパターンデータが上記基本パターンデ
ータに一致し、該中央のパターンデータを中心に配置さ
れる他のパターンデータが該中央のパターンデータから
離れるに従い上記基本パターンに対して1ドットずつず
れて形成される第2テストチャートパターンデータとを
記憶している。
【0028】そして、請求項3記載の発明の画像形成位
置調整方法は、各々異なる色で画像形成する複数の画像
形成部を有し被印字媒体に各色の画像を重ね合わせて多
色画像を形成する装置における互いの画像形成部間の画
像形成位置を調整する画像形成位置調整方法であって、
所定角度ずつ離隔して形成された放射状線分を有する基
本パターンを主走査方向と副走査方向に複数個配列して
なる第1テストチャートパターンデータを記憶する工程
と、上記第1テストチャートパターンデータの基本パタ
ーンデータの配置位置に対応して配置された複数のずれ
パターンデータからなり、該ずれパターンデータは中央
のパターンデータが上記基本パターンデータに一致し、
該中央のパターンデータを中心に配置される他のパター
ンデータが該中央のパターンデータから離れるに従い上
記基本パターンに対して1ドットずつずれて形成される
第2テストチャートパターンデータを記憶する工程と、
上記記憶されている第1テストチャートパターンデータ
に基づいて第1の画像形成部により上記被印字媒体の所
定の位置へ上記第1の色による画像を形成させる工程
と、該画像形成された上記被印字媒体の所定の位置に、
上記記憶されている第2テストチャートパターンデータ
に基づいて第2の画像形成部により上記第2の色で画像
を重ね形成させる工程とを含んで編成される。
【0029】そして、例えば請求項4記載のように、上
記重ね形成された上記第1の色と上記第2の色とからな
る画像の複数のパターン配置において、重ね形成された
上記放射状線分の一端が集中する中央部分が正円を描
き、これを中心に放射する線分が直線を描いているもの
を一致パターン模様となし、該一致パターン模様を有す
るパターンを形成している上記ずれパターンのドットず
れ量に基づいて上記第1の色の画像形成部と上記第2の
色の画像形成部間の印刷位置のずれを検出する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
るカラープリンタ(多色画像形成装置)の内部構成を示
す側断面図である。同図に示すカラープリンタ(本体装
置)20は、前面(図の右方)に開閉給紙トレー21を
備え、後面(図の左方)に開閉排紙トレー22を備えて
いる。また、下部には前方(図の右方)から着脱自在な
用紙カセット23を備えて、その用紙カセット23の不
図示の付勢部材により上向きに付勢されている底板23
−1上に、多枚数の用紙を載置・収容している。本体装
置20の上面には上蓋24を備え、この前部側方に不図
示の電源スイッチ、液晶表示装置、複数の入力キー等が
配置された操作パネルが配設されている。上蓋24は、
後部が本体装置20の後部上面とともに上部排紙トレー
25を形成している。
【0031】本体装置20の内部には、略中央に、用紙
搬送ベルト(以下、単にベルトという)26が前後に偏
平なループ状に配置され、その両端部を駆動ローラ27
と従動ローラ28に保持されて、図の矢印Cで示す反時
計回り方向に循環移動する。ベルト26の上循環部に4
個の感光体ドラム29(29a、29b、29c、29
d)が用紙搬送方向(図の右から左方向)に多段式に並
設され、各感光体ドラム29を夫々取り囲むようにして
(以下、代表的に感光体ドラム29dの周囲装置につい
てのみ符号を付して示す)、クリーナ31、初期化帯電
ブラシ32、書込ヘッド33、現像器34及び転写ブラ
シ35が配置されている。
【0032】感光体ドラム29aに対応する現像器34
から感光体ドラム29dに対応する現像器34まで、各
現像器34には、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエ
ロー(Y)、及びブラック(K)のトナー36が夫々収
容されている。書込ヘッド33は、支持部材37を介し
て上蓋24に支持され、感光体ドラム29の上部周面に
対向して位置決めされ、ここに記録部を形成する。現像
器34の下部開口部に回転可能に支持される現像ローラ
38は、感光体ドラム29の用紙搬送方向上流側(図の
右方)周面に当接して、ここに現像部を形成する。そし
て、転写ブラシ35は、ベルト26を介して感光体ドラ
ム29の下部周面に圧接し、ここに転写部(画像形成
部)を形成する。
【0033】ベルト26は、下循環部の下流側裏面に押
接するテンションローラ39によって図の矢印Dで示す
下方に常に付勢されて適度の張力を保っている。ベルト
26の上循環部の上流側端部には、吸着ローラ41が圧
接して、ここに用紙搬入部を形成している。ベルト26
より搬送方向上流側には、待機ロール対42、その下方
に給紙案内路43、その下端部に給送ロール対44が配
設される。その給送ロール対44の下方に、用紙カセッ
ト23の給紙端が位置しており、この給紙端上方に給紙
コロ45が配設されている。
【0034】一方、ベルト26の用紙搬送方向下流(図
の左方)には、断熱性の匡体内に組み付けられた圧接ロ
ーラ、発熱ローラ、分離爪、周面清掃器、オイル塗布ロ
ーラ、温度測定器等から成る定着器46が設けられる。
また、ベルト26と用紙カセット23の間には適宜の回
路基盤を装着した電装部47が配設され、その回路基盤
には複数の電子部品からなる制御装置が搭載されてい
る。この制御装置の構成は、図19に示した回路構成と
略同様である。
【0035】このカラープリンタ20は、以下のように
動作する。先ず、電源が投入され、使用する用紙の紙
質、枚数、印字モード、その他の指定がキー入力あるい
は接続するホスト機器からの信号として入力されると、
印字(印刷)を開始する。給紙コロ45は一回転毎に用
紙カセット23に収容されている最上部の用紙一枚を取
り出して給送ロール対44へ給紙する。給送ロール対4
4はその用紙を給紙案内路43を介して待機ロール対4
2へ給送する。待機ロール対42は回転を一時停止して
用紙の進行を制止し搬送タイミングを待機する。
【0036】続いて、駆動ローラ27と従動ローラ28
が反時計回り方向に回転して、ベルト26の循環移動を
開始させる。現像器34及び感光体ドラム29も印字タ
イミングに合わせて順次駆動され、感光体ドラム29は
時計回り方向に回転する。
【0037】初期化帯電ブラシ32は、感光体ドラム2
9周面に一様な高マイナス電荷を付与し、書込ヘッド3
3は、その感光体ドラム29周面に画像信号に応じて露
光を行って、上記初期化による高マイナス電位部と上記
露光による低マイナス電位部からなる静電潜像を形成す
る。現像器34の現像ローラ38は、その静電潜像の低
電位部にトナー36を転移させて感光体ドラム29周面
上にトナー像を形成(反転現像)する。
【0038】最上流の感光体ドラム29a周面上のトナ
ー像の先端が、ベルト26との対向点に回転搬送されて
くるタイミングで、その対向点に用紙の印字開始位置が
一致するように、待機ロール対42が回転を開始して用
紙を用紙搬入部へ給送する。吸着ローラ41は、用紙に
吸着バイアスを印加しながらベルト26に押圧して、ベ
ルト26に用紙を静電的に吸着させる。用紙は、ベルト
26に吸着されて感光体ドラム29aと転写ブラシ35
により形成されている最初の転写部(画像形成部)へ搬
送される。
【0039】転写ブラシ35は、不図示の転写バイアス
電源から出力される転写電流をベルト26を介して用紙
に印加して、感光体ドラム29a上のマゼンタ(M)の
トナー像を用紙に転写する。続いて、感光体ドラム29
bと転写ブラシ35による2番目の転写部がシアン
(C)のトナー像を転写し、更に感光体ドラム29cと
転写ブラシ35による3番目の転写部がイエロー(Y)
のトナー像を転写し、そして、感光体ドラム29dと転
写ブラシ35による最下流の転写部がブラック(K)の
トナー像を転写する。
【0040】4色のトナー像を重ねて転写された用紙は
ベルト26から分離され定着器46に搬入される。定着
器46は、トナー像を用紙に熱定着させながら用紙を後
方に排出する。用紙は、開閉排紙トレー22が図の矢印
Eで示すように後方に開成しているときは、開閉排紙ト
レー22上にトナー像を上にして排出され、開閉排紙ト
レー22が右方に回動して図のように閉成しているとき
は、開閉排紙トレー22によって形成される排紙案内路
48及びその案内路終端に配置された排紙ロール対49
を介して上部排紙トレー25上にトナー像を下にして排
出される。
【0041】図2(a) は、上述したように構成され動作
するカラープリンタ20において、常時読み出し可能な
メモリ装置に記憶されている2種類(一対)の目視用パ
ターンデータ(テストチャートパターンデータ)の一方
のパターンデータを示す図であり、同図(b) は他方のパ
ターンデータを示す図である。
【0042】同図(a) に示す一方のパターンデータ51
は、ブラック用のパターンデータ(第1テストチャート
パターンデータ)であり、後述する黒チャートを印刷す
るための基本パターンデータである。このパターンデー
タ51は、所定角度(図の例では角度差4°)ずつ離隔
して形成された複数(図の例では90本)の放射状線分
を有する方形の形に構成され、中央部に黒ベタの円形領
域を備えている。そして、同図(b) に示す他方のパター
ンデータ52は、シアン、マゼンタ又はイエロー用のパ
ターンデータ(第2テストチャートパターンデータ)で
あり、後述する色チャートを印刷するためのずれパター
ンデータ(ずらして配置すべきパターンデータの意)で
ある。このパターンデータ52も、所定角度(図の例で
は角度差4°)ずつ離隔して形成された複数(図の例で
は90本)の放射状線分を有する方形の形に構成され、
この場合は、中央部に白抜きの円形領域を備えている。
上記パターンデータ51とパターンデータ52を正しく
重ねると、中央部の黒ベタ領域と白抜き領域の円形領域
部分が一致し且つ双方の放射状線分が一致するように構
成されている。図3は、上記一方のパターンデータ51
(以下、基本パターン51という)によって印刷される
ブラック用のパターン(黒チャート)を示している。こ
の黒チャート53は、基本パターン51を、主走査方向
と副走査方向に複数個配列して形成されている。同図の
例では主走査方向(横方向)に13個配置され、副走査
方向(縦方向)に9個配置されている。尚、同図は中央
部の1個、中央の上下端部の4個、及び四隅の4個のみ
を模式的に示している。これらの基本パターン51に
は、放射状線分が集まる中心部の黒ベタ部分に白抜き
で、プラス・マイナスの記号と数字と英文字とが表示さ
れる。これらは後述する目視による位置ずれ検出作業に
おいて、ずれ量が一目で分かるようにするために表示さ
れたものであり、チャート中央の1個の基本パターン5
1には位置を示す標示「0e」が表示される。この標示
の「0」は主走査方向の中心を表わし、「e」は副走査
方向の中心を表わしていると共に、ずれ量「0」を表し
ている。
【0043】この「0e」の基本パターン51から左方
に、標示が「−1e」、「−2e」、・・・、「−6
e」の6個の基本パターン51が配置され、右方に、標
示が「+1e」、「+2e」、・・・、「+6e」の6
個の基本パターン51が配置される。また、標示が「0
e」の基本パターン51から上方に標示が「0d」、
「0c」、「0b」、「0a」の4個の基本パターン5
1が配置され、下方に標示が「0f」、「0g」、「0
h」、「0i」の4個の基本パターン51が配置され
る。これら標示が「0a」〜「0d」及び「0f」〜
「0i」の基本パターン51の左右には、上記標示「0
e」の基本パターン51の場合と同様に、左方には順次
マイナス数字が増えた標示の基本パターンが表示され、
右方には順次プラス数字が増えた標示の基本パターンが
表示される。
【0044】図4は、上記の黒チャート53と一対にな
って重ね印刷される他方の印刷パターン(図2(b) のパ
ターンデータ52によって印刷されるシアン、マゼンタ
又はイエロー用の印刷パターン(色チャート))を示し
ている。この色チャート54も、主走査方向に13個及
び副走査方向に9個の合計117個のずれパターン52
(52a−1〜52a−13、・・・、52e−1〜5
2e−13、・・・52i−1〜52i−13)が配置
されて構成される。なお、この図の場合も、中央部の1
個、中央の上下端部の4個、及び四隅の4個のみを模式
的に示している。
【0045】この色チャート54の中心には中央ずれパ
ターン52e−7が配置される。この中央ずれパターン
52e−7配置は、上記黒チャート53の中心の標示
「0e」の基本パターン51の配置に一致する(位置ず
れが無い)ように形成される。そして、上記中央ずれパ
ターン52e−7以外のパターン52(52a−1〜5
2a−13、・・・、52e−1〜52e−6、52e
−8〜52e−13、・・・52i−1〜52i−1
3)は、中央ずれパターン52e−7を中心にして、主
走査方向及び副走査方向に、上記黒チャート53の対応
する位置の基本パターン51に対して1ドットずつ位置
がずれたずれパターンとなって配置されている。
【0046】すなわち、中央ずれパターン52e−7の
左の6個のずれパターン52e−6、52e−5、・・
・、52e−1(パターン52e−1以外は図示を省略
している)は、これらに対応する図3の黒チャート53
の基本パターン51の配置位置に対して順次1ドットず
つ右にずれている。例えば、左端のパターン52e−1
の場合では、方形のパターン52e−1全体が、図3の
黒チャート53の標示「−6e」の基本パターン51の
配置位置に対して6ドットだけ右にずれて配置されてい
る。このようにドットのずれた配置構成は、図示を省略
した他のパターン52e−6、52e−5、・・・、5
2e−2についても同様である。
【0047】また、中央ずれパターン52e−7の右の
6個のずれパターン52e−8、52e−9、・・・、
52e−13(パターン52e−13以外は図示を省略
している)についても同様で、但しこの場合はこれらに
対応する図3の黒チャート53の基本パターン51の配
置位置に対して順次1ドットずつ左にずれて各パターン
52が配置されている。例えば、右端のパターン52e
−13の場合では方形のパターン52e−13全体が図
3の黒チャート53の標示「+6e」の基本パターン5
1の配置位置に対して6ドットだけ左にずれて配置され
ている。このようなドットのずれた配置構成は図示を省
略した他のパターン52e−8、52e−8、・・・、
52e−10についても同様である。
【0048】また、中央ずれパターン52e−7の上方
の4個のずれパターン52d−7、52c−7、52b
−7、52a−7、(パターン52a−7以外は図示を
省略している)は、これらに対応する黒チャート53の
基本パターン51の配置に対して順次1ドットずつ下に
ずれており、中央ずれパターン52e−7の下方の4個
のずれパターン52f−7、52g−7、52h−7、
52i−7、(パターン52i−7以外は図示を省略し
ている)は、これらに対応する黒チャート53の基本パ
ターン51の配置に対して順次1ドットずつ上にずれい
る。例えば、下端のパターン52i−7の場合は、方形
のパターン52i−7全体が、図3の黒チャート53の
標示「0i」の基本パターン51の配置位置に対して4
ドットだけ上方にずれている。このドットのずれた配置
構成は図示を省略した他のパターン52f−7、52g
−7、52h−7についても同様である。
【0049】上記中央ずれパターン52e−7の上下に
配置されるずれパターン52d−7、52c−7、52
b−7及び52a−7並び52f−7、52g−7、5
2h−7及び52i−7の左右に配置されるずれパター
ンも、中央ずれパターン52e−7の左右に配置された
上述したずれパターン52e−6、52e−5、・・・
及び52e−1並びに52e−8、52e−9、・・・
及び52e−13の場合と同様に、図3の黒チャート5
3の夫々対応する位置の基本パターン51の配置位置に
対して順次ずれて配置されている。
【0050】したがって、図4の左上隅のずれパターン
52a−1を例にとると、この方形のパターン52a−
1全体が、図3の黒チャート53の標示「−6a」の基
本パターン51の配置位置に対して下に4ドット及び右
に6ドットずれて配置されている。また、図4の右下隅
のずれパターン52i−13を例にとると、この方形の
パターン52i−13全体が、図3の黒チャート53の
標示「+6i」の基本パターン51の配置位置に対して
上に4ドット及び左に6ドットずれて配置されている。
【0051】図5は、上記黒チャート53と色チャート
54を重ねて印刷して形成されるテストパターンの一例
を示している。このテストパターン55は、黒チャート
53と色チャート54の間に印刷位置ずれが無い場合を
示している。すなわち、黒チャート53の標示が「0
e」の中央の基本パターン51と色チャート54の中央
ずれパターン52e−7が一致して重なっている場合を
示しており、同図のように中央の標示「0e」のパター
ンの黒ベタ部分が正円を描き、これを中心に放射状線分
が夫々直線を描いて放射されている。この図5の標示
「0e」のパターン模様がテストパターン55の「一致
パターン模様」である。
【0052】この一致パターン模様を形成したパターン
51(52e−7)を取り囲む八つのパターンのパター
ン模様をみると、標示「0d」及び「0f」のパターン
は中央の黒ベた部分が、ぼけた感じで左右にやや広がっ
ており、標示「−1e」及び「+1e」のパターンは中
央の黒ベた部分が、ぼけた感じで上下にやや広がってお
り、標示「−1d」及び「+1f」のパターンは中央の
黒ベた部分が、ぼけた感じで斜め右上がりの形状にやや
広がっており、そして、標示「−1f」及び「+1d」
のパターンは中央の黒ベた部分が、ぼけた感じで斜め右
下がりにやや広がっている。
【0053】これらは、夫々上、下、右又は左へ1ドッ
トずれたずれパターン52が基本パターン51と重なっ
たときのパターン模様を示している。したがって、もし
黒チャート53に対して色チャート54が1ドット左方
(主走査方向のマイナス方向)にずれていると、標示
「−1e」のパターンを構成するずれパターンの1ドッ
トのずれが解消されて、そのパターン模様が一致パター
ン模様となる。この一致パターン模様は一目で分かり、
黒チャート53と色チャート54の一致位置が標示「−
1e」のパターンの位置であることが直ちに判明する。
そして、そのずれ量が主走査方向に「−1」ドットであ
り、副走査方向には「e」(=0)ドットであることが
標示から分かる。
【0054】また、このように左方に1ドットずれた場
合、標示「0e」のパターン模様は、図5の標示「+1
e」のパターン模様になる。また他の標示のパターン模
様も夫々図5において右に隣接するパターン模様に変化
する。尚、図5のテストパターン55の左上隅に示す9
個のパターン模様は、同図のように黒チャート53と色
チャート54に印刷位置ずれがない場合のこれら9個の
パターン模様を示している。最左上隅の標示「−6a」
のパターンが示す左下から右上に斜めに形成された磁界
のごとき模様(あるいは張った巣の中央で獲物を待つ蜘
蛛のごとき模様)は、互いにずれている上下左右のドッ
トの数に応じて傾斜の角度が変化し且つ2極の磁界模様
(図5の標示「−6a」のパターン51、52a−1)
から単極の磁界模様(図5の標示「0e」のパターン5
1、52e−7)の間で種々変化する。そのような変化
のなかで、図5の標示「0e」のような一致パターン模
様は、テストパターン55のいずれの位置に現れても一
目で直ちに識別可能である。また、その場合も上述した
一致パターン模様を中心とする全体で9個のパターン模
様も同様に形成されるから、なお一層目視による識別が
容易となる。
【0055】図6は、そのような一致パターン模様が標
示「+2g」のパターンに現れた場合のテストパターン
55の例を示す図である。このテストパターン55の印
刷結果を一瞥すれば、その一致パターン模様から基本パ
ターン51とずれパターン52との一致位置が標示「+
2g」のパターンの位置であることが一目で分かり、し
たがって位置ずれ量が主走査方向に「+2」ドットであ
り且つ副走査方向に「g」(=+3)ドットであること
が直ちに判明する。
【0056】図7〜図13は、上記テストパターン55
におけるドットのずれ量及びずれの方向とこれに対応す
るパターン模様の現れかたを説明する図であり、図7は
一致パターン模様の現れかたを示している。尚、図7〜
図13に示すX軸は主走査方向を示し、Y軸は副走査方
向を示している。また、Z軸は、重ね印刷される基本パ
ターン51とずれパターン52の位置関係を示すために
図示したものである。
【0057】図7に示すように、基本パターン51とず
れパターン52の重ね合わせ位置が一致しているとき
は、図5に示した標示「0e」のパターン51,52e
−7のパターン模様と同一のパターン模様が現れる。す
なわち、図5で説明したように、重ね形成された放射状
線分の集中する中央の黒ベタ部分が正円を描き、これを
中心に放射する線分が直線を描いて一致パターン模様を
形成する。基本パターン51とずれパターン52とがこ
のように印刷位置が一致するのは、ずれパターン52が
有するずれ量だけ図4に示した色チャート54の印刷位
置がずれていることを意味している。
【0058】図8は、基本パターン51に対してずれパ
ターン52がX軸方向に2ドットずれている場合の基本
パターン51とずれパターン52の位置関係及びそのパ
ターン模様を示している。この場合に現れるパターン模
様は図5で図示を省略した標示「−2e」(標示「−1
e」のすぐ左)のパターンに現れるパターン模様と同一
である。図8に示す標示「−2e」のパターン模様は中
央の黒ベた部分から上下に、あたかも皆既日食時の太陽
コロナのような乱れ模様が広がっており、残る放射状線
分の配置はほぼ歪みなく直線状に放射されて見える。こ
れがX軸のプラス方向に2ドットのずれを示すパターン
模様である。
【0059】同図の標示「−2e」のパターン模様は、
このパターンが前述したように色チャート54上におい
て基本パターン51に対して主走査方向に「+2」ドッ
トずらして形成されているために、色チャート54が位
置ずれなく黒チャート53と重なって印刷されたとき
は、標示「−2e」のずれパターン52が基本パターン
51に対して図8に示すように主走査方向(X軸方向)
にプラス2ドットずれて重なるために形成されるパター
ン模様である。
【0060】したがって、色チャート54が黒チャート
53に対してX軸方向に「−2」ドットずれて重ね印刷
されたときは、つまり図8のずれパターン52が同図の
位置よりも2ドットだけ左方にずれて(方形の左辺がY
軸に一致して)基本パターン51に重ね印刷されたとき
は、基本パターン51とずれパターン52が一致するた
め標示「−2e」のパターン模様が図7に示した一致パ
ターン模様になる。したがって、その一致パターン模様
と標示「−2e」を観察して、上記色チャート54のX
軸方向への「−2」ドットのずれ量が直ちに判明する。
【0061】図9は、基本パターン51に対してずれパ
ターン52がX軸方向に4ドットずれている場合の基本
パターン51とずれパターン52の位置関係及びそのパ
ターン模様を示している。この場合に現れるパターン模
様は、これも図5で図示を省略した標示「−4e」のパ
ターンに現れるパターン模様と同一である。この図9に
示す標示「−4e」のパターン模様は、中央の黒ベた部
分が左右の端部にプラス・マイナスの磁力を発生する2
極の磁石を表わし、放射状線分の部分が磁場を表わして
いるようなパターン模様となる。
【0062】この場合も、色チャート54が黒チャート
53に対してX軸方向に「−4」ドットずれて重ね印刷
されたときは(図9のずれパターン52が同図の位置よ
りも4ドットだけ左方にずれて方形の左辺がY軸に一致
する)、基本パターン51とずれパターン52が一致し
て標示「−4e」のパターン模様が図7に示した一致パ
ターン模様になる。したがって、その一致パターン模様
と標示「−4e」を観察して、上記色チャート54のX
軸方向への「−4」ドットのずれ量が直ちに判明する 図10は、基本パターン51に対してずれパターン52
がY軸方向に2ドットずれている場合の基本パターン5
1とずれパターン52の位置関係及びそのパターン模様
を示している。この場合に現れるパターン模様は図5で
図示を省略した標示「0c」(標示「0d」のすぐ上)
のパターンに現れるパターン模様と同一である。図10
に示す標示「0c」のパターン模様は、中央の黒ベた部
分から左右に、あたかも皆既日食時の太陽コロナのよう
な乱れ模様が広がっており、残る放射状線分の配置はほ
ぼ歪みなく直線状に放射されて見える。つまり図8の標
示「−2e」のパターン模様を90°回転させたパター
ン模様である。
【0063】この場合も、例えば色チャート54が黒チ
ャート53に対してY軸方向に「−2」ドットずれて重
ね印刷されたときは(図10のずれパターン52が同図
の位置よりも2ドットだけ上方にずれて方形の上辺がX
軸に一致する)、基本パターン51とずれパターン52
が一致して標示「0c」のパターン模様が図7に示した
一致パターン模様になる。したがって、その一致パター
ン模様と標示「0c」を観察して、上記色チャート54
のY軸方向への「c」(−2)ドットのずれ量が直ちに
判明する。
【0064】図11は、基本パターン51に対してずれ
パターン52がY軸方向に4ドットずれている場合の基
本パターン51とずれパターン52の位置関係及びその
パターン模様を示している。この場合に現れるパターン
模様は、図5では図示を省略した標示「0a」のパター
ンに現れるパターン模様と同一である。この図11に示
す標示「0a」のパターン模様は、中央の黒ベた部分が
上下の端部にプラス・マイナスの磁力を発生する2極の
磁石を表わし、放射状線分の部分が磁場を表わしている
ようなパターン模様となる。つまり図9の標示「−4
e」のパターン模様を90°回転させたパターン模様で
ある。
【0065】この場合も、色チャート54が黒チャート
53に対してY軸方向に「−4」ドットずれて重ね印刷
されたときは(図11のずれパターン52が同図の位置
よりも4ドットだけ上方にずれて方形の上辺がX軸に一
致する)、基本パターン51とずれパターン52が一致
して標示「0a」のパターン模様が図7に示した一致パ
ターン模様になる。したがって、その一致パターン模様
と標示「0a」を観察して、上記色チャート54のY軸
方向への「a」(−4)ドットのずれ量が直ちに判明す
る。
【0066】図12は、基本パターン51に対してずれ
パターン52がX軸方向に2ドットずれ且つY軸方向に
も2ドットずれている場合の基本パターン51とずれパ
ターン52の位置関係及びそのパターン模様を示してい
る。この場合に現れるパターン模様は、図5では図示を
省略した標示「−2c」のパターンに現れるパターン模
様と同一である。この図12に示す標示「−2c」のパ
ターン模様は、図9又は図11のパターン模様の磁場状
模様をやや細長くして全体を45°させたパターン模様
である。
【0067】この場合、色チャート54が黒チャート5
3に対してX軸方向及びY軸方向に夫々「−2」ドット
ずれて重ね印刷されたときは(図12のずれパターン5
2が同図の位置よりも左方及び上方に夫々2ドットだけ
ずれて方形の左辺がY軸に一致し上辺がX軸に一致す
る)、基本パターン51とずれパターン52が一致して
標示「−2c」のパターン模様が図7に示した一致パタ
ーン模様になる。したがって、その一致パターン模様と
標示「−2c」を観察して、上記色チャート54のX軸
方向への「−2」ドットのずれ量及びY軸方向への
「c」(−2)ドットのずれ量が直ちに判明する。
【0068】図13は、基本パターン51に対してずれ
パターン52がX軸方向及びY軸方向に夫々4ドットず
れている場合の基本パターン51とずれパターン52の
位置関係及びそのパターン模様を示している。この場合
に現れるパターン模様は、図5に示した標示「−4a」
のパターンに現れるパターン模様と同一である。この図
13に示す標示「−4a」のパターン模様は、中央の黒
ベた部分から45°斜め上下に発する磁力線状の2重の
模様が形成されたパターン模様となっている。他に表現
すれば、張った巣の中央で斜めに構えて獲物を待つ蜘蛛
を連想させるパターン模様である。
【0069】この場合、色チャート54が黒チャート5
3に対してX軸方向及びY軸方向に夫々「−4」ドット
ずれて重ね印刷されたときは(図13のずれパターン5
2が同図の位置よりも左方及び上方に夫々4ドットだけ
ずれて方形の左辺がY軸に一致し上辺がX軸に一致す
る)、基本パターン51とずれパターン52が一致して
標示「−4a」のパターン模様が図7に示した一致パタ
ーン模様になる。したがって、その一致パターン模様と
標示「−4a」を観察して、上記色チャート54のX軸
方向への「−4」ドットのずれ量及びY軸方向への
「a」(−4)ドットのずれ量が直ちに判明する。
【0070】このように、図5又は図6に例示したテス
トパターン55を一瞥するだけで、基準位置(黒チャー
ト53を印刷した画像形成部の印刷位置)に対する色チ
ャート54の、すなわち色チャート54を印刷した画像
形成部の、印刷位置ずれが直ちに判明する。
【0071】上記実施の形態では、X軸方向及びY軸方
向の位置ずれ検出方法について説明したが、上記の基本
パターン51及びずれパターン52を他の方法で用いる
と、主走査方向の回転位置ずれを、上記同様にテストパ
ターンを一目見ることによって直ちに判別することがで
きる。
【0072】図14は、主走査方向の回転位置ずれを検
出するためのテストパターンを示す図である。同図に示
すテストパターン56は、主走査方向の両端に夫々複数
(同図の例では9個)の基本パターン51とずれパター
ン52とが重ね印刷されたパターン57及び58(58
a〜58i)が配置される。主走査方向の基準とする左
端に配置される9個のパターン56は、9個とも同じパ
ターンであり、これらは図5では図示を省略した標示
「−6e」のパターンである。すなわち黒チャートの基
準パターン51に対して、X軸方向に6ドットのずれを
有しY軸方向にはずれの無いずれパターン52を重ねて
配置したものである。このパターン模様は、図9に示し
たずれパターン52のようにX軸方向に4ドットずれて
いる場合よりも、磁力線状の模様が大きく且つ二重にな
っている。そして、蜘蛛が鉛直方向に構えているような
向き、すなわち模様に傾きのない状態で表示されてい
る。
【0073】一方、主走査方向の右端に配置される9個
のパターン58は、図5のテストパターン55において
左端に配置される9個のパターンがそのまま配置され
る。これらのうち中段のパターン58eが、上記右端に
配置されているパターン57と同一のパターンである。
そして、その上下に連なるパターン58d〜58a及び
58f〜58iは、パターン58eと同一のX軸方向の
ずれ量を有したずれパターン52を、Y軸方向に1ドッ
トずつずらせて基本パターン51に重ね印刷したもので
ある。
【0074】同図のように左端中段の標示「−6e」の
パターンが模様に傾きのない状態で表示されている場合
は、黒チャートと色チャートの位置が一致していいる
(回転位置ずれが無い)ときのテストパターンである。
このずれパターンがX軸方向に6ドットずれているパタ
ーン模様は、Y軸方向のずれ量が「0」のとき図のパタ
ーン57及び58eのように、パターンの模様が鉛直方
向に向いて現れる。そして、Y軸方向のずれ量が「1」
ドット増える毎に模様に傾きを生じて、その傾きが大き
くなっていく。したがって、色チャートの印刷位置が回
転していると、つまりテストパターンの左端において色
チャートの印字位置が一致しており(左端の9個のパタ
ーンが図のように模様に傾きがなく)、右端の印刷位置
において上下いずれかの方向に位置ずれが生じている
と、右端のパターン58e以外の8個のパターン58
(58a〜58d、58f〜58i)のうちいずれかの
パターンが、図のパターン58eのように模様が鉛直方
向にむいた状態で現れる。その模様が鉛直方向に形成さ
れているパターン58の標示のa〜d、f〜iを読み取
れば、色チャートの右端の上下の位置ずれ量、すなわち
主走査方向の回転(傾斜)量が直ちに判明する。
【0075】このテストパターンの形成に上記のように
X軸方向に6ドットずれているずれパターンを用いるの
は、上述のように模様が傾斜しているか鉛直に形成され
ているかによって基本パターンとずれパターンのY軸方
向の一致位置を見出すためである。つまり、このように
Y軸方向の位置ずれのみを検出しようとするときは、図
5の標示「0e」に示した一致パターン模様に拠るより
は、上記の標示「−6e」の磁力線状模様の鉛直パター
ンを見つけることの方が観察が容易である。
【0076】図15(a),(b) は、上記のテストパターン
55により得られた位置ずれ量に基づいて画像形成位置
の補正を行うための処理のフローチャートである。同図
(a)に示すフローチャートは、オペレータによる作業手
順を表わし、同図(b) に示すフローチャートは、電装部
47の制御装置のCPUによる処理手順を示している。
【0077】同図(a) に示すように、オペレータは、先
ず本体装置20の前部側方にある操作パネルからの入力
により又は本体装置20に接続されているパソコン(パ
ーソナルコンピュータ)等からの外部入力により調整チ
ャート(テストパターン)の印刷出力を色を指定して指
令する(手順S1)。そして、印刷出力されたテストパ
ターンを一瞥して上述したようにX軸及Y軸方向の位置
ずれ量を見て取り、その位置ずれ量を、上記操作パネル
又はパソコンから入力する(手順S2)。
【0078】一方、この作業手順に応じて、制御装置の
CPUは、上記指令に基づいて印字ずれ調整チャート
(現在の印刷タイミングに基づくテストパターン)を印
刷出力し(ステップS11)、これに続いて、調整値
(位置ずれの補正値)の入力要求を操作パネルの液晶標
示装置に表示するなどして報知する(ステップS1
2)。そして、オペレータによる上記位置ずれ量の入力
を待って、その入力データが事前にメモリに記憶されて
いる初期値と同一か否かを判別し(ステップS13)、
同一なら(S13がYES)、この調整処理を終了し、
同一でないなら(S13がNO)、上記入力されたX補
正値(X軸方向のずれ量)とY補正値(Y軸方向のずれ
量)をEEPROMに格納してから(ステップS1
4)、この調整処理を終了する。これにより、以後印刷
される画像データは、上記の補正によりK(黒)とC
(シアン)、M(マゼンタ)及びY(イエロー)が位置
ずれの無い状態で印刷される。上記の作業手順及び処理
手順は、テストパターン56を用いて行う回転位置ずれ
の調整の場合も同様である。
【0079】尚、上記の例では、いずれも黒チャートを
基本パターンとし色チャートをずれパターンにしテスト
パターンを構成しているが、色チャートを基本パターン
とし黒チャートをずれパターンにしても全く同様の結果
が得られる。
【0080】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、放射状線分を有する基本パターンを縦横に整列さ
せて複数配置した黒チャートと、中央のパターンから上
下右左へ順次1ドットずつずらしたずれパターンを複数
配置した色チャートを重ねてテストパターンを印刷する
ので、一致パターン模様を一瞥してX軸及びY軸方向の
位置ずれ量を検出でき、したがって、X軸方向及びY軸
方向毎にテストパターンを印刷し分ける必要がなく、こ
れにより、位置ずれ補正の作業能率が向上する。また、
同様に一致パターン模様を一瞥するだけで標示から位置
ずれ量を検出できるので、拡大鏡を用いても尚判別に熟
練を要する1ドット単位の位置ずれ検出を初心者でも容
易に行うことができ、これによって、位置ずれ補正の作
業能率が一段と向上する。
【0081】また、基本パターンを主走査方向の両端部
に複数配置した黒チャートと、基本パターンに対し同一
の横ずれ量を持ったずれパターンを主走査方向の基準端
部に配置しこの同一横ずれ量と共に縦方向上下に1ドッ
トずつずれたずれパターンを主走査方向の他方の端部に
複数配置した色チャートとを重ねてテストパターンを印
刷するので、各パターン模様を一瞥しただけで主走査方
向の傾斜(回転)ずれ量が検出でき、したがって、もっ
とも検出に手間取る主走査方向の傾斜(回転)のずれ量
検出が容易となり、これにより、位置ずれ補正の作業能
率が一段と向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるカラープリンタ(多色画
像形成装置)の内部構成を示す側断面図である。
【図2】(a) はカラープリンタのメモリ装置に記憶され
ているテストパターンデータ(テストチャートパターン
データ)の一方のパターンデータ(基本パターンデー
タ)を示す図、(b) は他方のパターンデータ(ずれパタ
ーンデータ)を示す図である。
【図3】基本パターンデータによって印刷されるブラッ
ク用の印刷パターン(黒チャート)を示す図である。
【図4】ずれパターンデータによって印刷されるシア
ン、マゼンタ又はイエロー用の印刷パターン(色チャー
ト))を示す図である。
【図5】黒チャートと色チャートを重ねて印刷して形成
されるテストパターンの一例を示す図である。
【図6】一致パターン模様が標示「+2g」のパターン
の位置に現れた場合のテストパターンの例を示す図であ
る。
【図7】テストパターンにおけるドットのずれ量及びず
れの方向とこれに対応するパターン模様の現れかたを説
明する図(その1)である。
【図8】テストパターンにおけるドットのずれ量及びず
れの方向とこれに対応するパターン模様の現れかたを説
明する図(その2)である。
【図9】テストパターンにおけるドットのずれ量及びず
れの方向とこれに対応するパターン模様の現れかたを説
明する図(その3)である。
【図10】テストパターンにおけるドットのずれ量及び
ずれの方向とこれに対応するパターン模様の現れかたを
説明する図(その4)である。
【図11】テストパターンにおけるドットのずれ量及び
ずれの方向とこれに対応するパターン模様の現れかたを
説明する図(その5)である。
【図12】テストパターンにおけるドットのずれ量及び
ずれの方向とこれに対応するパターン模様の現れかたを
説明する図(その6)である。
【図13】テストパターンにおけるドットのずれ量及び
ずれの方向とこれに対応するパターン模様の現れかたを
説明する図(その7)である。
【図14】主走査方向の傾斜(回転)位置ずれを検出す
るためのテストパターンを示す図である。
【図15】(a),(b) はテストパターンにより得られた補
正値により画像形成位置の補正を行うためのフローチャ
ートである。
【図16】従来のタンデム型(タンデム方式)のカラー
画像形成装置の主要部の構成を示す模式的側断面図であ
る。
【図17】(a),(b),(c),(d) は2つの画像形成部の印字
位置ずれの調整方法を説明する図である。
【図18】(a),(b) は従来の画像形成部の相対的な位置
ずれを修正するために印刷される目視用パターンの例を
示す図である。
【図19】入力された位置の偏差値に基づいて補正した
画像データにより多色印字を行う画像形成装置の一般的
な回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 用紙カセット 2 ベルト 3a 駆動ローラ 3b 従動ローラ 4 感光体ドラム 5 クリーナ 6 初期化帯電器 7 書込みヘッド 8(8a、8b、8c、8d) 現像器 8−1 現像ローラ 9 コロナ放電転写器 11 操作パネル 12 CPU(中央演算処理装置) 13 EEPROM 14 I/F(インタフェース) 15 ROM 16 プリンタコントローラ(PR_CONT) 17 プリンタエンジン(プリンタ印字部) 20 カラープリンタ(本体装置) 21 開閉給紙トレー 22 開閉排紙トレー 23 用紙カセット 24 上蓋 25 上部排紙トレー 26 用紙搬送ベルト(ベルト) 27 駆動ローラ 28 従動ローラ 29(29a、29b、29c、29d) 感光体ドラ
ム 31 クリーナ 32 初期化帯電ブラシ 33 書込ヘッド 34 現像器 35 転写ブラシ 36 トナー 37 支持部材 38 現像ローラ 39 テンションローラ 41 吸着ローラ 42 待機ロール対 43 給紙案内路 44 給送ロール対 45 給紙コロ 46 定着器 47 電装部 48 排紙案内路 49 排紙ロール対 51 基本パターンのパターンデータ 52(52a−1〜52a−13・・・52e−1〜5
2e−13・・・52i−1〜52i−13) ずれパ
ターンのパターンデータ 53 ブラック用印刷パターン(黒チャート) 54 シアン、マゼンタ又はイエロー用印刷パターン
(色チャート) 55 テストパターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々異なる色で画像形成する複数の画像
    形成部を有し被印字媒体に各色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する装置における互いの画像形成部間の画
    像形成位置を調整する画像形成位置調整装置であって、 第1の画像形成部により第1色で画像形成させるための
    第1テストチャートパターンデータと、第2の画像形成
    部により第2色で画像形成させるための第2テストチャ
    ートパターンデータとを記憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された前記第1及び第2テストチヤー
    トパターンデータに基づいて前記第1及び第2の画像形
    成部により画像の重ね合わせ処理を行うテストチャート
    画像形成処理制御手段と、 を備え、 前記第1テストチャートパターンデータは、所定角度ず
    つ離隔して形成された放射状線分を有する基本パターン
    データを主走査方向と副走査方向に複数個配列してな
    り、 前記第2テストチャートパターンデータは、前記第1テ
    ストチャートパターンデータの基本パターンデータの配
    置位置に対応して配置された複数のずれパターンデータ
    からなり、該ずれパターンデータは中央のパターンデー
    タが前記基本パターンデータに一致し、該中央のパター
    ンデータを中心に配置される他のパターンデータが該中
    央のパターンデータから離れるに従い前記基本パターン
    に対して1ドットずつずれて形成される、ことを特徴と
    する画像形成位置調整装置。
  2. 【請求項2】 各々異なる色で画像形成する複数の画像
    形成部を有し被印字媒体に各色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する装置における互いの画像形成部間の画
    像形成位置を調整するための画像位置ずれ検出用のテス
    トパターンデータを記憶した記録媒体であって、 所定角度ずつ離隔して形成された放射状線分を有する基
    本パターンを主走査方向と副走査方向に複数個配列して
    なる第1テストチャートパターンデータと、 該第1テストチャートパターンデータの基本パターンデ
    ータの配置位置に対応して配置された複数のずれパター
    ンデータからなり、該ずれパターンデータは中央のパタ
    ーンデータが前記基本パターンデータに一致し、該中央
    のパターンデータを中心に配置される他のパターンデー
    タが該中央のパターンデータから離れるに従い前記基本
    パターンに対して1ドットずつずれて形成される第2テ
    ストチャートパターンデータと、 を記憶していることを特徴とする記録媒体。
  3. 【請求項3】 各々異なる色で画像形成する複数の画像
    形成部を有し被印字媒体に各色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する装置における互いの画像形成部間の画
    像形成位置を調整する画像形成位置調整方法であって、 所定角度ずつ離隔して形成された放射状線分を有する基
    本パターンを主走査方向と副走査方向に複数個配列して
    なる第1テストチャートパターンデータを記憶する工程
    と、 前記第1テストチャートパターンデータの基本パターン
    データの配置位置に対応して配置された複数のずれパタ
    ーンデータからなり、該ずれパターンデータは中央のパ
    ターンデータが前記基本パターンデータに一致し、該中
    央のパターンデータを中心に配置される他のパターンデ
    ータが該中央のパターンデータから離れるに従い前記基
    本パターンに対して1ドットずつずれて形成される第2
    テストチャートパターンデータを記憶する工程と、 前記記憶されている第1テストチャートパターンデータ
    に基づいて第1の画像形成部により前記被印字媒体の所
    定の位置へ前記第1の色による画像を形成させる工程
    と、 該画像形成された前記被印字媒体の所定の位置に、前記
    記憶されている第2テストチャートパターンデータに基
    づいて第2の画像形成部により前記第2の色で画像を重
    ね形成させる工程と、 を含むことを特徴とする画像形成位置調整方法。
  4. 【請求項4】前記重ね形成された前記第1の色と前記第
    2の色とからなる画像の複数のパターン配置において、
    重ね形成された前記放射状線分の一端が集中する中央部
    分が正円を描き、これを中心に放射する線分が直線を描
    いているものを一致パターン模様となし、該一致パター
    ン模様を有するパターンを形成している前記ずれパター
    ンのドットずれ量に基づいて前記第1の色の画像形成部
    と前記第2の色の画像形成部間の印刷位置のずれを検出
    することを特徴とする請求項3記載の画像形成位置調整
    方法。
JP9228729A 1997-08-26 1997-08-26 画像形成位置調整装置、調整方法及び調整用パターン記録媒体 Withdrawn JPH1165207A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009300794A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Sharp Corp 画像の位置ずれ検査シート作成装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2010175730A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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