JPH1165176A - 二成分現像剤、二成分現像剤の製造方法、および二成分現像剤用キャリア - Google Patents
二成分現像剤、二成分現像剤の製造方法、および二成分現像剤用キャリアInfo
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- JPH1165176A JPH1165176A JP22929897A JP22929897A JPH1165176A JP H1165176 A JPH1165176 A JP H1165176A JP 22929897 A JP22929897 A JP 22929897A JP 22929897 A JP22929897 A JP 22929897A JP H1165176 A JPH1165176 A JP H1165176A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高画質で帯電立ち上がり特性の良い高帯電な現
像剤を提供する。 【解決手段】トナーとキャリアとを混合してなる二成分
現像剤を構成するキャリアとして、コア材207Cと、
シラノール基を有してコア材207Cの表面に設けられ
たシリコンコート層207D1〜3と、シリコンコート層
207D1〜3の表面に設けられた含フッ素シラン化合物
層207E,207Fとを有するものを用いる。
像剤を提供する。 【解決手段】トナーとキャリアとを混合してなる二成分
現像剤を構成するキャリアとして、コア材207Cと、
シラノール基を有してコア材207Cの表面に設けられ
たシリコンコート層207D1〜3と、シリコンコート層
207D1〜3の表面に設けられた含フッ素シラン化合物
層207E,207Fとを有するものを用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に用いられる二成分現像剤、二成分現像剤の製造
方法、および二成分現像剤を構成する二成分現像剤用キ
ャリアに関する。
成装置に用いられる二成分現像剤、二成分現像剤の製造
方法、および二成分現像剤を構成する二成分現像剤用キ
ャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機、プリンターの印
字プロセスを説明する。先ず、画像形成のために像担持
体(以下感光体と称す)を帯電する。帯電方法として
は、従来から用いられているコロナ帯電器を使用するも
の、また、近年ではオゾン発生量の低減を狙って導電性
ローラを感光体に直接押圧した接触型の帯電方法等によ
って感光体表面を均一に帯電する方法がある。感光体を
帯電後、複写機であれば、複写原稿に光を照射して反射
光をレンズ系を通じて感光体に照射する、或いは、プリ
ンタであれば露光光源としての発光ダイオードやレーザ
ーダイオードに画像信号を送り、光のON−OFFによ
って感光体上に潜像を形成する。感光体に潜像(表面電
位の高低)が形成されると感光体は予め帯電された着色
粉体であるトナー(直径5μm〜15μm程度)によっ
て可視像化される。トナーは感光体の表面電位の高低に
従って感光体表面に付着し転写する紙に電気的に転写さ
れる。即ち、トナーは予め正または負に帯電しており紙
の背面からトナー極性と反対の極性の電荷を付与して電
気的に吸引される。
字プロセスを説明する。先ず、画像形成のために像担持
体(以下感光体と称す)を帯電する。帯電方法として
は、従来から用いられているコロナ帯電器を使用するも
の、また、近年ではオゾン発生量の低減を狙って導電性
ローラを感光体に直接押圧した接触型の帯電方法等によ
って感光体表面を均一に帯電する方法がある。感光体を
帯電後、複写機であれば、複写原稿に光を照射して反射
光をレンズ系を通じて感光体に照射する、或いは、プリ
ンタであれば露光光源としての発光ダイオードやレーザ
ーダイオードに画像信号を送り、光のON−OFFによ
って感光体上に潜像を形成する。感光体に潜像(表面電
位の高低)が形成されると感光体は予め帯電された着色
粉体であるトナー(直径5μm〜15μm程度)によっ
て可視像化される。トナーは感光体の表面電位の高低に
従って感光体表面に付着し転写する紙に電気的に転写さ
れる。即ち、トナーは予め正または負に帯電しており紙
の背面からトナー極性と反対の極性の電荷を付与して電
気的に吸引される。
【0003】これまで、この電荷付与方法としては帯電
方法と同じくコロナ放電器が広く用いられてきたが、オ
ゾン発生量の低減のため近年では導電性ローラを用いた
転写装置が実用化されている。転写時には感光体上の全
てのトナーが転写する紙に移るのではなく、一部は感光
体上に残留する。この残留トナーはクリーニング部でク
リーニングブレード等で掻き落とされ廃トナーとなる。
方法と同じくコロナ放電器が広く用いられてきたが、オ
ゾン発生量の低減のため近年では導電性ローラを用いた
転写装置が実用化されている。転写時には感光体上の全
てのトナーが転写する紙に移るのではなく、一部は感光
体上に残留する。この残留トナーはクリーニング部でク
リーニングブレード等で掻き落とされ廃トナーとなる。
【0004】感光体に形成された静電潜像を可視像化す
る現像方法としては、従来からカスケード現像法、タッ
チダウン現像法、ジャンピング現像法などが知られてい
る。そのなかで、カスケード現像法は、米国特許310
5770号に示されており、感光体に直接現像剤を振り
かける現像法として、電子写真方法初の実用複写機に用
いられた現像法として知られている。
る現像方法としては、従来からカスケード現像法、タッ
チダウン現像法、ジャンピング現像法などが知られてい
る。そのなかで、カスケード現像法は、米国特許310
5770号に示されており、感光体に直接現像剤を振り
かける現像法として、電子写真方法初の実用複写機に用
いられた現像法として知られている。
【0005】以上は、電子写真方式の印字プロセスにお
ける従来技術の説明である。次に、カラー画像の形成プ
ロセスの従来技術をカラー複写機における複写プロセス
を例にして説明する。
ける従来技術の説明である。次に、カラー画像の形成プ
ロセスの従来技術をカラー複写機における複写プロセス
を例にして説明する。
【0006】すなわち、まず、感光体を、帯電チャージ
ャーによるコロナ放電で帯電させ、その後各色の潜像を
光信号として感光体に照射し、静電潜像を形成し、第1
色、例えばイエロトナーで現像し、潜像を顕像化させ
る。その後、感光体に、イエロトナーの帯電と逆極性に
帯電された転写材を当接させ、感光体上に形成されたイ
エロトナー像を転写する。感光体は転写時に残留したト
ナーをクリーニングしたのち除電され、第1のカラート
ナーの現像、転写を終える。
ャーによるコロナ放電で帯電させ、その後各色の潜像を
光信号として感光体に照射し、静電潜像を形成し、第1
色、例えばイエロトナーで現像し、潜像を顕像化させ
る。その後、感光体に、イエロトナーの帯電と逆極性に
帯電された転写材を当接させ、感光体上に形成されたイ
エロトナー像を転写する。感光体は転写時に残留したト
ナーをクリーニングしたのち除電され、第1のカラート
ナーの現像、転写を終える。
【0007】このような現像転写工程を、マゼンタ、シ
アン等のトナーに対してもイエロトナーと同様な操作に
より行い、各色のトナー像を転写材上で重ね合わせてカ
ラー像を形成する。そして、これらの重畳したトナー像
をトナーとは逆極性に帯電した紙に転写した後定着させ
て複写が終了する。
アン等のトナーに対してもイエロトナーと同様な操作に
より行い、各色のトナー像を転写材上で重ね合わせてカ
ラー像を形成する。そして、これらの重畳したトナー像
をトナーとは逆極性に帯電した紙に転写した後定着させ
て複写が終了する。
【0008】以上のようにして行うカラー像形成方法に
は、・単一の感光体上に順次各色のトナー像を形成し、
転写ドラムに巻き付けた転写紙を回転させて繰り返しこ
の感光体に対向させ、そこで順次形成される各色のトナ
ー像を重ねて転写していく転写ドラム方式、・複数の像
形成部を並べて配置し、ベルトで搬送される紙にそれぞ
れの像形成部を通過させて順次各色のトナー像を転写
し、カラー像を重ね合わす連続転写方式、・感光体上に
順次形成される各色トナー像を中間転写体上に一旦重ね
て、最後にこの中間転写体上のトナー像を一括して紙に
転写する中間転写体を用いた方式、が従来から一般的に
用いられている。
は、・単一の感光体上に順次各色のトナー像を形成し、
転写ドラムに巻き付けた転写紙を回転させて繰り返しこ
の感光体に対向させ、そこで順次形成される各色のトナ
ー像を重ねて転写していく転写ドラム方式、・複数の像
形成部を並べて配置し、ベルトで搬送される紙にそれぞ
れの像形成部を通過させて順次各色のトナー像を転写
し、カラー像を重ね合わす連続転写方式、・感光体上に
順次形成される各色トナー像を中間転写体上に一旦重ね
て、最後にこの中間転写体上のトナー像を一括して紙に
転写する中間転写体を用いた方式、が従来から一般的に
用いられている。
【0009】転写ドラム方式のカラー像形成方法を用い
たものに、特開平1−252982号公報に示されるカ
ラー画像形成装置が従来から知られている。これは、イ
エロ色のトナー像をつくるためのY現像器、マゼンタ色
のトナー像をつくるためのM現像器、シアン色のトナー
像をつくるためのC現像器、および黒色のトナー像をつ
くるためのBk現像器という4つの現像器を、現像器群
全体を回転させることにより、各々の現像器が順次感光
体に対向し現像可能の状態になるように構成したもので
ある。以下、転写ドラム方式のカラー画像形成装置の動
作を説明する。
たものに、特開平1−252982号公報に示されるカ
ラー画像形成装置が従来から知られている。これは、イ
エロ色のトナー像をつくるためのY現像器、マゼンタ色
のトナー像をつくるためのM現像器、シアン色のトナー
像をつくるためのC現像器、および黒色のトナー像をつ
くるためのBk現像器という4つの現像器を、現像器群
全体を回転させることにより、各々の現像器が順次感光
体に対向し現像可能の状態になるように構成したもので
ある。以下、転写ドラム方式のカラー画像形成装置の動
作を説明する。
【0010】まず、感光体上のイエロ色のトナー像を転
写帯電器により紙に転写した後、感光体表面をクリーナ
により清掃して、次色の像形成の準備を整える。続い
て、マゼンタ色、シアン色、黒色の各トナー像も同様に
紙に転写する。転写ドラムの径は最長の用紙が巻き付け
られかつ各色の像間で現像器の交換が間に合うように充
分の大きさを持っている。
写帯電器により紙に転写した後、感光体表面をクリーナ
により清掃して、次色の像形成の準備を整える。続い
て、マゼンタ色、シアン色、黒色の各トナー像も同様に
紙に転写する。転写ドラムの径は最長の用紙が巻き付け
られかつ各色の像間で現像器の交換が間に合うように充
分の大きさを持っている。
【0011】全ての色のトナー像を転写した後、紙を剥
離爪により転写ドラムから剥がし、剥がした紙は搬送部
を経て定着器によりトナー像が定着され、装置外へ排出
される。
離爪により転写ドラムから剥がし、剥がした紙は搬送部
を経て定着器によりトナー像が定着され、装置外へ排出
される。
【0012】連続転写方式のカラー画像形成装置の例と
しては、特開平1−250970号公報に示されるカラ
ー画像形成装置が従来から知られている。これは、4色
の像を形成するために、それぞれが感光体、光走査手段
などを含んだ4つの像形成ステーションを配置し、ベル
トに搬送された紙がそれぞれの感光体の下部を通過して
カラートナー像を重ね合わしている。
しては、特開平1−250970号公報に示されるカラ
ー画像形成装置が従来から知られている。これは、4色
の像を形成するために、それぞれが感光体、光走査手段
などを含んだ4つの像形成ステーションを配置し、ベル
トに搬送された紙がそれぞれの感光体の下部を通過して
カラートナー像を重ね合わしている。
【0013】中間転写体を用いたカラー画像形成装置の
例としては、特開平2−212867号公報に示すカラ
ー画像形成装置が従来から知られている。
例としては、特開平2−212867号公報に示すカラ
ー画像形成装置が従来から知られている。
【0014】このような種々のカラー画像形成方法が従
来から採用されているが、周知のように、これらのカラ
ー画像形成方法(電子写真方法)に使用される静電荷現
像用の現像剤は、トナーとキャリアとを混合してなる二
成分現像剤が用いられている。
来から採用されているが、周知のように、これらのカラ
ー画像形成方法(電子写真方法)に使用される静電荷現
像用の現像剤は、トナーとキャリアとを混合してなる二
成分現像剤が用いられている。
【0015】二成分現像剤を構成するトナーは、次のよ
うにして形成されている。すなわち、トナーは、一般的
に樹脂成分、顔料もしくは染料からなる着色成分及び可
塑剤、電荷制御剤、更に必要に応じて磁性体、離型剤等
の添加成分によって構成されている。樹脂成分として天
然または合成樹脂が単独あるいは適時混合して使用され
ている。そして、上記添加剤を適当な割合で予備混合
し、熱溶融によって加熱混練し、気流式衝突板方式によ
り微粉砕して分級して、トナー母体としている。そし
て、このように形成したトナー母体に外添剤を外添処理
してトナーとしている。
うにして形成されている。すなわち、トナーは、一般的
に樹脂成分、顔料もしくは染料からなる着色成分及び可
塑剤、電荷制御剤、更に必要に応じて磁性体、離型剤等
の添加成分によって構成されている。樹脂成分として天
然または合成樹脂が単独あるいは適時混合して使用され
ている。そして、上記添加剤を適当な割合で予備混合
し、熱溶融によって加熱混練し、気流式衝突板方式によ
り微粉砕して分級して、トナー母体としている。そし
て、このように形成したトナー母体に外添剤を外添処理
してトナーとしている。
【0016】一方、二成分現像剤を構成するキャリア
は、一般的に、鉄、フェライト、マグネタイト等からな
るコア材に、必要に応じてアクリル樹脂、フッソ樹脂、
シリコン樹脂等をコートし熱硬化(キュア)させたもの
を用いている。
は、一般的に、鉄、フェライト、マグネタイト等からな
るコア材に、必要に応じてアクリル樹脂、フッソ樹脂、
シリコン樹脂等をコートし熱硬化(キュア)させたもの
を用いている。
【0017】
【発明が解決しようとしている課題】このようにして、
カラー画像形成装置に用いられる二成分現像剤には次の
ような課題があった。すなわち、一般的に二成分現像剤
では、粒子間の衝突または粒子と現像機構との衝突等の
機械的衝突または、これらによる発熱により、トナーの
一部がキャリアの表面に物理的に固着する、いわゆるス
ペントが発生することが知られており、キャリアの表面
にこのようなスペントが発生すると、キャリアの表面状
態が変化するためにトナーに適切な帯電を与えることが
できなくなり、画質が劣化する恐れがある。
カラー画像形成装置に用いられる二成分現像剤には次の
ような課題があった。すなわち、一般的に二成分現像剤
では、粒子間の衝突または粒子と現像機構との衝突等の
機械的衝突または、これらによる発熱により、トナーの
一部がキャリアの表面に物理的に固着する、いわゆるス
ペントが発生することが知られており、キャリアの表面
にこのようなスペントが発生すると、キャリアの表面状
態が変化するためにトナーに適切な帯電を与えることが
できなくなり、画質が劣化する恐れがある。
【0018】このような画質劣化現象は、印字速度の増
加とともに顕著となる。これは次のような理由によって
いる。すなわち、印字速度の増加に対応して定着速度も
増加させる必要があり、少ない熱量でも定着が可能にな
るように、トナーの結着樹脂を低粘度化することが行わ
れる。しかしながら、低粘度化によって結着樹脂自体の
強度は低下し、これよってキャリアへのスペントが激し
くなってしまい、画質が劣化する。
加とともに顕著となる。これは次のような理由によって
いる。すなわち、印字速度の増加に対応して定着速度も
増加させる必要があり、少ない熱量でも定着が可能にな
るように、トナーの結着樹脂を低粘度化することが行わ
れる。しかしながら、低粘度化によって結着樹脂自体の
強度は低下し、これよってキャリアへのスペントが激し
くなってしまい、画質が劣化する。
【0019】また、定着性改善のため、トナーの決着樹
脂を低粘度化する代わりに、トナーに低分子量ポリプロ
ピレンワックスやポリエチレンワックスを添加すること
が一般的に行われる。
脂を低粘度化する代わりに、トナーに低分子量ポリプロ
ピレンワックスやポリエチレンワックスを添加すること
が一般的に行われる。
【0020】低分子量ポリプロピレンワックスは、離型
作用を持つためホットオフセット現象の改善には効果的
であるものの、高速定着における定着性改善には効果が
少ない。
作用を持つためホットオフセット現象の改善には効果的
であるものの、高速定着における定着性改善には効果が
少ない。
【0021】また、ポリエチレンワックスは、それ自身
摩擦低減効果を持つため、複写用紙中に侵入することで
定着性に寄与する低分子量成分が同量であっても、高速
定着における定着性向上には効果的である。
摩擦低減効果を持つため、複写用紙中に侵入することで
定着性に寄与する低分子量成分が同量であっても、高速
定着における定着性向上には効果的である。
【0022】しかし、低分子量ポリプロピレンワックス
やポリプロピレンワックスのいずれにおいても低分子量
成分が多いため、ワックスの添加によりキャリアへのス
ペントが激しくなってしまう。
やポリプロピレンワックスのいずれにおいても低分子量
成分が多いため、ワックスの添加によりキャリアへのス
ペントが激しくなってしまう。
【0023】そのうえ、カラー用トナーはOHP透過性
が要求されるため、通常の白黒用トナーより低粘度の樹
脂が使われ白黒用トナーよりさらにスペントが激しく発
生するという傾向がある。
が要求されるため、通常の白黒用トナーより低粘度の樹
脂が使われ白黒用トナーよりさらにスペントが激しく発
生するという傾向がある。
【0024】これに対して、各種樹脂を表面コートして
キャリアへのスペントを防止した二成分現像剤が従来か
ら提案されている。しかしながら、コート樹脂としてフ
ッ素樹脂を用いた場合には、コート樹脂の表面張力が低
く帯電性に秀でたものとなるが、コートした樹脂が剥離
するという問題があり、結果的に寿命が短くなってしま
うという新たな不具合が発生する。また、コート樹脂と
してシリコン樹脂を用いた場合には、シリコン自体は帯
電性が低く、フッ素樹脂ほどは臨界表面張力が高くない
ため、スペント防止効果の持続性が低く、やがてはスペ
ントが発生してしまうという不具合がある。
キャリアへのスペントを防止した二成分現像剤が従来か
ら提案されている。しかしながら、コート樹脂としてフ
ッ素樹脂を用いた場合には、コート樹脂の表面張力が低
く帯電性に秀でたものとなるが、コートした樹脂が剥離
するという問題があり、結果的に寿命が短くなってしま
うという新たな不具合が発生する。また、コート樹脂と
してシリコン樹脂を用いた場合には、シリコン自体は帯
電性が低く、フッ素樹脂ほどは臨界表面張力が高くない
ため、スペント防止効果の持続性が低く、やがてはスペ
ントが発生してしまうという不具合がある。
【0025】このように、キャリアの表面に各種樹脂を
コーティングしてスペントを防止する構成は、キャリア
解決策として不十分なものといわざるを得ないものであ
った。
コーティングしてスペントを防止する構成は、キャリア
解決策として不十分なものといわざるを得ないものであ
った。
【0026】一方、近年地球環境保護が大きな問題とな
っており、画像形成装置においても、廃現像剤(廃トナ
ー)の処理が問題となっている。すなわち、従来の複写
機、レーザプリンタ、およびレーザ普通紙ファックス等
では、現像工程で感光体上に現像剤を現像させたのち転
写工程で紙に転写するため、このとき一部の現像剤が感
光体上に残留してその一部の現像剤がクリーニング工程
で掻き落とされて廃現像剤となる。
っており、画像形成装置においても、廃現像剤(廃トナ
ー)の処理が問題となっている。すなわち、従来の複写
機、レーザプリンタ、およびレーザ普通紙ファックス等
では、現像工程で感光体上に現像剤を現像させたのち転
写工程で紙に転写するため、このとき一部の現像剤が感
光体上に残留してその一部の現像剤がクリーニング工程
で掻き落とされて廃現像剤となる。
【0027】このようにして発生する廃現像剤は、環境
保護の観点からリサイクルするのが好ましい。しかしな
がら、廃現像剤のリサイクルには、次のような課題があ
った。すなわち、クリーニング工程で感光体から掻き落
とされる廃現像剤は、クリーニングブレードでストレス
を受けており、流動性付与剤として添加しているシリカ
等の外添剤がトナー表面に打ち込まれ流動性が低下して
いる。このようにして流動性が低下した廃現像剤を再度
現像すると、帯電が低くなる傾向があり、現像器内の新
しい現像剤と混合すると帯電量分布が不均一になり、逆
極性現像剤が増加したりトナー飛散が増加してしまうと
いう不具合を発生させる。また、廃現像剤は外添剤が打
ち込まれているため摩擦係数が大きく、新しい現像剤に
比べてキャリアスペントし易いという不具合もある。
保護の観点からリサイクルするのが好ましい。しかしな
がら、廃現像剤のリサイクルには、次のような課題があ
った。すなわち、クリーニング工程で感光体から掻き落
とされる廃現像剤は、クリーニングブレードでストレス
を受けており、流動性付与剤として添加しているシリカ
等の外添剤がトナー表面に打ち込まれ流動性が低下して
いる。このようにして流動性が低下した廃現像剤を再度
現像すると、帯電が低くなる傾向があり、現像器内の新
しい現像剤と混合すると帯電量分布が不均一になり、逆
極性現像剤が増加したりトナー飛散が増加してしまうと
いう不具合を発生させる。また、廃現像剤は外添剤が打
ち込まれているため摩擦係数が大きく、新しい現像剤に
比べてキャリアスペントし易いという不具合もある。
【0028】以上が二成分現像剤の課題である。次にカ
スケード現増法が有する課題を説明する。カスケード現
像法はベタ画像の再現精度が低いという課題があり、さ
らには、この現像法を実施した現像装置が大型で複雑化
するという課題を有しており、さらには、カスケード現
像法を実施した米国特許3866574号に示す現像器
は、装置に高い精度が要求され複雑で高いコストがかか
るという欠点を有していた。
スケード現増法が有する課題を説明する。カスケード現
像法はベタ画像の再現精度が低いという課題があり、さ
らには、この現像法を実施した現像装置が大型で複雑化
するという課題を有しており、さらには、カスケード現
像法を実施した米国特許3866574号に示す現像器
は、装置に高い精度が要求され複雑で高いコストがかか
るという欠点を有していた。
【0029】このようなカスケード現像法の課題を解決
するために、本願出願人は、現像の小型化、高性能化を
実現できる電子写真方法(特開平5−72890号公報
参照)を提案した。この電子写真方法の概要は以下の通
りである。すなわち、固定磁石を内包した感光体と、感
光体と所定の間隙を設けて対向する磁石とを有して現像
剤回収電極ローラ(以下電極ローラと称す)を構成する
ことで、静電潜像を形成した感光体に現像剤を振りかけ
て磁気的に付着させて、電極ローラまで担持搬送する。
そして、電極ローラに交流バイアスを印加し、感光体の
キャリアと非画像部トナーとを、静電力に磁力を加えて
強力に除去することで、現像を行う。
するために、本願出願人は、現像の小型化、高性能化を
実現できる電子写真方法(特開平5−72890号公報
参照)を提案した。この電子写真方法の概要は以下の通
りである。すなわち、固定磁石を内包した感光体と、感
光体と所定の間隙を設けて対向する磁石とを有して現像
剤回収電極ローラ(以下電極ローラと称す)を構成する
ことで、静電潜像を形成した感光体に現像剤を振りかけ
て磁気的に付着させて、電極ローラまで担持搬送する。
そして、電極ローラに交流バイアスを印加し、感光体の
キャリアと非画像部トナーとを、静電力に磁力を加えて
強力に除去することで、現像を行う。
【0030】このように改良することで、 ・ベタ画像の再現の忠実性向上、 ・スリーブゴーストの防止、 ・非磁性のカラートナーを二成分現像方式として使用す
る際より一層の小型化、簡素化、低コスト化が可能にな
る、 といった利点を享受できるようになった。
る際より一層の小型化、簡素化、低コスト化が可能にな
る、 といった利点を享受できるようになった。
【0031】しかしながら、このようにして改良したカ
スケード現像法にも、二成分現像剤の製造がやりにくく
なる、という課題があった。すなわち、現像剤を薄層の
状態に規制する規制ブレードを用いていないので、現像
剤は層規制されずに感光体と電極ローラとの狭ギャップ
の空間である現像場に搬送される。そのため、現像剤が
摩擦帯電して所望の電荷量を得るための場所と空間とが
僅かしかなく、従って、現像剤を構成するキャリアは素
早くかつ高い帯電付与能力を必要とされ、そのために、
二成分現像剤の製造をやりにくくしていた。
スケード現像法にも、二成分現像剤の製造がやりにくく
なる、という課題があった。すなわち、現像剤を薄層の
状態に規制する規制ブレードを用いていないので、現像
剤は層規制されずに感光体と電極ローラとの狭ギャップ
の空間である現像場に搬送される。そのため、現像剤が
摩擦帯電して所望の電荷量を得るための場所と空間とが
僅かしかなく、従って、現像剤を構成するキャリアは素
早くかつ高い帯電付与能力を必要とされ、そのために、
二成分現像剤の製造をやりにくくしていた。
【0032】以上がカスケード現像法の課題である。次
に、転写ドラム方式の現像法が有する課題を説明する。
すなわち、この方式の現像法では、異なる色のトナー像
の位置を重ね合わせるために転写ドラムを用いており、
転写ドラムを感光体に対して同速度で回転させ、さらに
像の先端のタイミングを合わせることによって、カラー
像を形成する場合の各色トナー像の相互位置を合致させ
ている。しかしながらこのような構成では、転写ドラム
に紙を巻き付ける必要があるため、転写ドラムの径が一
定の大きさ以上必要であり、またその構造が非常に複雑
で高精度が要求されるため、装置が大がかりで高価なも
のとなっていた。また葉書や厚紙など腰の強い用紙は、
転写ドラムに巻き付けることができないため使用できな
かった。
に、転写ドラム方式の現像法が有する課題を説明する。
すなわち、この方式の現像法では、異なる色のトナー像
の位置を重ね合わせるために転写ドラムを用いており、
転写ドラムを感光体に対して同速度で回転させ、さらに
像の先端のタイミングを合わせることによって、カラー
像を形成する場合の各色トナー像の相互位置を合致させ
ている。しかしながらこのような構成では、転写ドラム
に紙を巻き付ける必要があるため、転写ドラムの径が一
定の大きさ以上必要であり、またその構造が非常に複雑
で高精度が要求されるため、装置が大がかりで高価なも
のとなっていた。また葉書や厚紙など腰の強い用紙は、
転写ドラムに巻き付けることができないため使用できな
かった。
【0033】以上が転写ドラム方式の現像法の課題であ
る。次に連続転写方式の現像法が有する課題を説明す
る。すなわち、この方式の現像法は色数に対応した像形
成装置を配置してそこに紙を次々と通過させればよいた
め、転写ドラムが不要になるという利点はある。しかし
ながら、この方式の現像法では、感光体上に潜像を形成
するためのレーザ光学系などの潜像形成手段が色の数に
対応して複数個必要であり、構造が非常に複雑で高価な
ものとなっていた。さらには、像形成位置が複数箇所あ
るため、各色の像形成部の相対的な位置ずれ、回転軸の
偏心、各部の平行度のずれなどが直接色ずれに影響する
ため高画質を安定に得ることが容易ではなく、特に潜像
形成手段による潜像の各色間の位置合わせを精度高く行
う必要があり、特開平1−250970号公報にも示さ
れているように、潜像形成手段である像露光系に相当の
工夫と複雑な構成が必要であった。
る。次に連続転写方式の現像法が有する課題を説明す
る。すなわち、この方式の現像法は色数に対応した像形
成装置を配置してそこに紙を次々と通過させればよいた
め、転写ドラムが不要になるという利点はある。しかし
ながら、この方式の現像法では、感光体上に潜像を形成
するためのレーザ光学系などの潜像形成手段が色の数に
対応して複数個必要であり、構造が非常に複雑で高価な
ものとなっていた。さらには、像形成位置が複数箇所あ
るため、各色の像形成部の相対的な位置ずれ、回転軸の
偏心、各部の平行度のずれなどが直接色ずれに影響する
ため高画質を安定に得ることが容易ではなく、特に潜像
形成手段による潜像の各色間の位置合わせを精度高く行
う必要があり、特開平1−250970号公報にも示さ
れているように、潜像形成手段である像露光系に相当の
工夫と複雑な構成が必要であった。
【0034】さらに、連続転写方式の現像法を実施した
特開平2−212867号公報に示される現像装置で
は、各色のトナー像を同一の感光体上に形成するため
に、複数の現像器を単一の感光体の周辺に配置しなけれ
ばならず、必然的に感光体の形状が大きくなるうえ、感
光体が取り扱いにくいベルト形状になっていた。そのう
え、各現像器をメンテナンス時に交換すると感光体の特
性とのマッチング調整が必要であったり、感光体の交換
時には各現像器との間での位置調整が必要であるなどの
不都合があり、各色現像器や感光体のメンテナンスも容
易ではなかった。
特開平2−212867号公報に示される現像装置で
は、各色のトナー像を同一の感光体上に形成するため
に、複数の現像器を単一の感光体の周辺に配置しなけれ
ばならず、必然的に感光体の形状が大きくなるうえ、感
光体が取り扱いにくいベルト形状になっていた。そのう
え、各現像器をメンテナンス時に交換すると感光体の特
性とのマッチング調整が必要であったり、感光体の交換
時には各現像器との間での位置調整が必要であるなどの
不都合があり、各色現像器や感光体のメンテナンスも容
易ではなかった。
【0035】以上が連続転写方式の現像法の課題であ
る。次に中間転写体を用いた方式の現像法が有する課題
を説明する。すなわち、中間転写方式は、複雑な光学系
を必要とせず、また葉書や厚紙などの腰の強い用紙にも
使用でき、また中間転写ベルトを使用するとフレキシブ
ルなため、転写ドラム方式、連続転写方式に比べて、装
置自体の小型化を可能に出来るメリットがある。しかし
ながら、この方式において、現像剤は転写時に全て転写
されるのが理想であるが、一部転写残りが生じるのは避
けられない。つまり、いわゆる転写効率は100%でな
く、一般的には75〜85%程度である。この転写残り
の現像剤は感光体クリーニングの工程でクリーニングブ
レード等で掻き落とされて廃現像剤となる。ところが、
中間転写体を使用するため、現像剤は感光体から中間転
写体へ、さらに中間転写体から転写紙へと、少なくとも
2回以上の転写工程を経ることになり、通常の1回転写
の複写機では、例えば85%の転写効率があっても、2
回の転写により、転写効率は72%にまで低下してしま
う。さらに1回転写で75%の転写効率であるものは5
6%と約半分のトナーが廃トナーとなってしまう。その
ため、トナーのコストアップや、廃トナーボックスの容
積をより大きなものとせねばならず、これでは装置の小
型化が出来ない。
る。次に中間転写体を用いた方式の現像法が有する課題
を説明する。すなわち、中間転写方式は、複雑な光学系
を必要とせず、また葉書や厚紙などの腰の強い用紙にも
使用でき、また中間転写ベルトを使用するとフレキシブ
ルなため、転写ドラム方式、連続転写方式に比べて、装
置自体の小型化を可能に出来るメリットがある。しかし
ながら、この方式において、現像剤は転写時に全て転写
されるのが理想であるが、一部転写残りが生じるのは避
けられない。つまり、いわゆる転写効率は100%でな
く、一般的には75〜85%程度である。この転写残り
の現像剤は感光体クリーニングの工程でクリーニングブ
レード等で掻き落とされて廃現像剤となる。ところが、
中間転写体を使用するため、現像剤は感光体から中間転
写体へ、さらに中間転写体から転写紙へと、少なくとも
2回以上の転写工程を経ることになり、通常の1回転写
の複写機では、例えば85%の転写効率があっても、2
回の転写により、転写効率は72%にまで低下してしま
う。さらに1回転写で75%の転写効率であるものは5
6%と約半分のトナーが廃トナーとなってしまう。その
ため、トナーのコストアップや、廃トナーボックスの容
積をより大きなものとせねばならず、これでは装置の小
型化が出来ない。
【0036】本発明は上記課題に鑑み、より一層の装置
の小型化、簡素化、低コスト、そしてリサイクルを可能
とする現像法において、 ・高帯電でスペントの発生しない撥水性の高い二成分現
像剤を提供すること、 ・中間転写体を用いた電子写真方式での転写時の飛び散
りを防止し、高転写効率が得られる二成分現像剤用を提
供すること、 ・廃現像剤をリサイクルしてもスペントや帯電不良によ
る現像剤の帯電量の低下がなく、長寿命化が図られ、リ
サイクル現像を可能とし、地球環境汚染防止と資源の再
活用を可能にすること、を目的としている。
の小型化、簡素化、低コスト、そしてリサイクルを可能
とする現像法において、 ・高帯電でスペントの発生しない撥水性の高い二成分現
像剤を提供すること、 ・中間転写体を用いた電子写真方式での転写時の飛び散
りを防止し、高転写効率が得られる二成分現像剤用を提
供すること、 ・廃現像剤をリサイクルしてもスペントや帯電不良によ
る現像剤の帯電量の低下がなく、長寿命化が図られ、リ
サイクル現像を可能とし、地球環境汚染防止と資源の再
活用を可能にすること、を目的としている。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、トナーとキャリアとを混合してなる二成
分現像剤であって、前記キャリアを、コア材と、シラノ
ール基を有して前記コア材の表面に設けられたシリコン
コート層と、前記シリコンコート層の表面に設けられた
含フッ素シラン化合物層とを有して構成した。
決するために、トナーとキャリアとを混合してなる二成
分現像剤であって、前記キャリアを、コア材と、シラノ
ール基を有して前記コア材の表面に設けられたシリコン
コート層と、前記シリコンコート層の表面に設けられた
含フッ素シラン化合物層とを有して構成した。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明は、トナーとキャリアとを
混合してなる二成分現像剤であって、前記キャリアを、
コア材と、シラノール基を有して前記コア材の表面に設
けられたシリコンコート層と、前記シリコンコート層の
表面に設けられた含フッ素シラン化合物層とを有して構
成することに特徴があり、これにより次のような作用を
有する。すなわち、シリコンコート層を構成するシリコ
ン樹脂は、それ自体表面張力が高いが、長期使用すると
スペントが発生する。そこで、シリコンコート層に含フ
ッ素シラン化合物層を設けることで、更に撥水性を高め
ることができる。
混合してなる二成分現像剤であって、前記キャリアを、
コア材と、シラノール基を有して前記コア材の表面に設
けられたシリコンコート層と、前記シリコンコート層の
表面に設けられた含フッ素シラン化合物層とを有して構
成することに特徴があり、これにより次のような作用を
有する。すなわち、シリコンコート層を構成するシリコ
ン樹脂は、それ自体表面張力が高いが、長期使用すると
スペントが発生する。そこで、シリコンコート層に含フ
ッ素シラン化合物層を設けることで、更に撥水性を高め
ることができる。
【0039】シリコンコート層には、シリコン樹脂のオ
リゴマーを用いることができる。この場合、シリコン樹
脂は加熱による脱水縮合反応で重合が進む物が多いが、
重合が100%進んでしまうとシラノール基が存在しな
くなる。そこで、シリコン樹脂の重合工程(シリコンコ
ート層の形成工程)の途中で、シリコン樹脂と含フッ素
シラン化合物とを反応させることが重要となる。シリコ
ン樹脂は、シラノール基を有するオリゴマーであれば、
従来知られているいずれのシリコン樹脂であってもよ
く、オルガノシロキサン結合のみからなるストレートシ
リコンやアルキド、ポリエステル、エポキシ、ウレタン
等で変性したシリコン樹脂等がその例として挙げられ
る。
リゴマーを用いることができる。この場合、シリコン樹
脂は加熱による脱水縮合反応で重合が進む物が多いが、
重合が100%進んでしまうとシラノール基が存在しな
くなる。そこで、シリコン樹脂の重合工程(シリコンコ
ート層の形成工程)の途中で、シリコン樹脂と含フッ素
シラン化合物とを反応させることが重要となる。シリコ
ン樹脂は、シラノール基を有するオリゴマーであれば、
従来知られているいずれのシリコン樹脂であってもよ
く、オルガノシロキサン結合のみからなるストレートシ
リコンやアルキド、ポリエステル、エポキシ、ウレタン
等で変性したシリコン樹脂等がその例として挙げられ
る。
【0040】この場合、シリコンコート層の形成方法
は、従来より知られる浸積法またはスプレーコート等の
公知の方法いずれの方法でも良く、これら等公知の方法
によりコア材にシリコン樹脂をコートしたのち、室温乾
燥することでシリコンコート層を形成する。
は、従来より知られる浸積法またはスプレーコート等の
公知の方法いずれの方法でも良く、これら等公知の方法
によりコア材にシリコン樹脂をコートしたのち、室温乾
燥することでシリコンコート層を形成する。
【0041】シリコンコート層に含フッ素シラン化合物
の単分子膜を形成する方法としては化学吸着法があり、
さらには、科学吸着法により単分子膜を生成する方法と
しては、気層吸着法、液層吸着法、ラングミュア−ブロ
ジェット(LB)法がある。通常、LB法等で作成した
単分子膜は固体基板上との接着力が弱く、剥離しやすい
という不都合があるが、液層吸着法によりシラノール基
にシラン化合物を吸着させて含フッ素シラン化合物層を
形成すると、共有結合のような強い結合が得られる。そ
こで、シリコンコート膜をシラノール基が表面に残存す
る形で乾燥し、その後含フッ素シラン化合物を反応させ
るといった液層吸着法により、両者の間に強固なシロキ
サン結合を形成して安定で強固な含フッ素シラン化合物
層を形成することができる。
の単分子膜を形成する方法としては化学吸着法があり、
さらには、科学吸着法により単分子膜を生成する方法と
しては、気層吸着法、液層吸着法、ラングミュア−ブロ
ジェット(LB)法がある。通常、LB法等で作成した
単分子膜は固体基板上との接着力が弱く、剥離しやすい
という不都合があるが、液層吸着法によりシラノール基
にシラン化合物を吸着させて含フッ素シラン化合物層を
形成すると、共有結合のような強い結合が得られる。そ
こで、シリコンコート膜をシラノール基が表面に残存す
る形で乾燥し、その後含フッ素シラン化合物を反応させ
るといった液層吸着法により、両者の間に強固なシロキ
サン結合を形成して安定で強固な含フッ素シラン化合物
層を形成することができる。
【0042】具体的には、窒素置換したグローブボック
ス内で含フッ素シラン化合物(例えば、CF3(CF2)
n(CH2)2SiCl3 :n=1〜20)を、混合溶液
(ヘキサデカン80wt%+四塩化炭素12wt%+ク
ロロホルム8wt%)に溶解する。そして、この溶液中
にシリコンコート処理済みのコア材を一定時間(1〜1
8時間)浸漬して反応させた後、コア材を取り出し、ク
ロロホルムで余分なシラン化合物を除去しさらに純水で
洗浄してコア材表面にシラン化合物の単分子膜(含フッ
素シラン化合物層)を形成する。
ス内で含フッ素シラン化合物(例えば、CF3(CF2)
n(CH2)2SiCl3 :n=1〜20)を、混合溶液
(ヘキサデカン80wt%+四塩化炭素12wt%+ク
ロロホルム8wt%)に溶解する。そして、この溶液中
にシリコンコート処理済みのコア材を一定時間(1〜1
8時間)浸漬して反応させた後、コア材を取り出し、ク
ロロホルムで余分なシラン化合物を除去しさらに純水で
洗浄してコア材表面にシラン化合物の単分子膜(含フッ
素シラン化合物層)を形成する。
【0043】なお、含フッ素シラン化合物は、CF
3(CF2)n(CH2)2SiCl3 で示されるものが好
ましく、この場合、nは1〜20が望ましい。というの
も、nが20以上になると、立体障害が大きくなり、重
合が阻害される。
3(CF2)n(CH2)2SiCl3 で示されるものが好
ましく、この場合、nは1〜20が望ましい。というの
も、nが20以上になると、立体障害が大きくなり、重
合が阻害される。
【0044】このようにして形成したキャリア上では、
直接撥水性を評価できないため、擬似的にガラスプレパ
ラート上にシリコン樹脂を塗布後、含フッ素シラン化合
物で処理したところ、その接触角は110度であり、撥
水性が高まっていることが確認できた。
直接撥水性を評価できないため、擬似的にガラスプレパ
ラート上にシリコン樹脂を塗布後、含フッ素シラン化合
物で処理したところ、その接触角は110度であり、撥
水性が高まっていることが確認できた。
【0045】次に、含フッ素シラン化合物の積層体につ
いて述べる。
いて述べる。
【0046】シリコンコート層に含フッ素シラン化合物
層を形成する化学吸着法の一つとして上記したLB法で
は、基板を垂直に上下するだけで容易に単分子膜の積層
形成が可能であるが、他の化学吸着法では基板と有機分
子との化学反応を利用するので、1ステップずつ累積す
る必要がある。すなわち、まず、両末端にトリクロロシ
リル基を有するクロロシラン化合物(例えば、Cl3S
i(CH2)2(CF2)n(CH2)2SiCl3 :n=1
〜20)を溶解した非水溶液中にシラノール基を有する
シリコンコート層が形成されたコア材を浸積して、クロ
ロシランとシリコンコート層のシラノール基を反応させ
たのちクロロホルム洗浄することで、クロロシラン化合
物の単分子膜をシリコンコート層上に共有結合した状態
で形成する。引き続いて水洗すると、隣接するクロロシ
ラン間にシロキサン結合が形成されると共に、残った末
端のトリクロロシリル基はシラノール基になる。このよ
うな状態になったコア材を乾燥した後、再びクロロシラ
ン化合物を溶解した非水溶液中に浸漬し、さらにクロロ
ホルム洗浄したのち水洗すると、クロロシラン化合物の
単分子膜が2層分累積された状態になる。すなわち、ク
ロロシラン化合物の溶液への浸漬、クロロホルム洗浄、
水洗、乾燥の操作を1サイクルとして、このような操作
を繰り返すことにより、含フッ素シラン化合物の単分子
膜の累積が出来る。最後にCH3(CF2)n(CH2)2
SiCl3 :n=1〜20 を溶解した非水溶液中に
浸漬し、クロロホルム洗浄、水洗することにより含フッ
素シラン化合物の積層体が完成する。
層を形成する化学吸着法の一つとして上記したLB法で
は、基板を垂直に上下するだけで容易に単分子膜の積層
形成が可能であるが、他の化学吸着法では基板と有機分
子との化学反応を利用するので、1ステップずつ累積す
る必要がある。すなわち、まず、両末端にトリクロロシ
リル基を有するクロロシラン化合物(例えば、Cl3S
i(CH2)2(CF2)n(CH2)2SiCl3 :n=1
〜20)を溶解した非水溶液中にシラノール基を有する
シリコンコート層が形成されたコア材を浸積して、クロ
ロシランとシリコンコート層のシラノール基を反応させ
たのちクロロホルム洗浄することで、クロロシラン化合
物の単分子膜をシリコンコート層上に共有結合した状態
で形成する。引き続いて水洗すると、隣接するクロロシ
ラン間にシロキサン結合が形成されると共に、残った末
端のトリクロロシリル基はシラノール基になる。このよ
うな状態になったコア材を乾燥した後、再びクロロシラ
ン化合物を溶解した非水溶液中に浸漬し、さらにクロロ
ホルム洗浄したのち水洗すると、クロロシラン化合物の
単分子膜が2層分累積された状態になる。すなわち、ク
ロロシラン化合物の溶液への浸漬、クロロホルム洗浄、
水洗、乾燥の操作を1サイクルとして、このような操作
を繰り返すことにより、含フッ素シラン化合物の単分子
膜の累積が出来る。最後にCH3(CF2)n(CH2)2
SiCl3 :n=1〜20 を溶解した非水溶液中に
浸漬し、クロロホルム洗浄、水洗することにより含フッ
素シラン化合物の積層体が完成する。
【0047】このように含フッ素シラン化合物を積層す
ることにより、より強固な含フッ素シラン化合物膜を形
成することが可能となり、長期において安定した性能を
維持することが可能となる。
ることにより、より強固な含フッ素シラン化合物膜を形
成することが可能となり、長期において安定した性能を
維持することが可能となる。
【0048】次に本発明の二成分現像剤における超撥水
性について述べる。
性について述べる。
【0049】キャリア表面にサブミクロンオーダーの凹
凸を作成し、その上に含フッ素シラン化合物の単分子膜
を成膜することにより、超撥水性を得ることが出来る。
凸を作成し、その上に含フッ素シラン化合物の単分子膜
を成膜することにより、超撥水性を得ることが出来る。
【0050】これは、自然界にある蓮の葉のイメージで
ある。蓮の葉は表面にミクロンオーダーの無数の突起が
あり、その突起の先端から油脂成分を分泌することによ
り、超撥水性となっている。そこで、キャリアの表面を
超撥水性にするために、あらかじめシリコンコート層の
表面をサブミクロンオーダーで粗面化し、その上に含フ
ッ素シラン化合物層を形成する。
ある。蓮の葉は表面にミクロンオーダーの無数の突起が
あり、その突起の先端から油脂成分を分泌することによ
り、超撥水性となっている。そこで、キャリアの表面を
超撥水性にするために、あらかじめシリコンコート層の
表面をサブミクロンオーダーで粗面化し、その上に含フ
ッ素シラン化合物層を形成する。
【0051】このようにして超撥水性を備えさせたキャ
リア自体で直接撥水性を測定することができないため、
擬似的にガラスプレパラート上に粗面化したシリコン樹
脂を形成した後、その上に含フッ素シラン化合物層を形
成した結果を説明する。すなわち、ガラスプレパラート
表面にメチルシリコン樹脂を塗布し、室温乾燥させた。
その後、120Pa、トリフルオロメタン/酸素(5:
1)の混合ガス中で5分間、1.7W/cm2でRFプ
ラズマエッチングした。得られた表面粗さはサブミクロ
ンオーダーであった。
リア自体で直接撥水性を測定することができないため、
擬似的にガラスプレパラート上に粗面化したシリコン樹
脂を形成した後、その上に含フッ素シラン化合物層を形
成した結果を説明する。すなわち、ガラスプレパラート
表面にメチルシリコン樹脂を塗布し、室温乾燥させた。
その後、120Pa、トリフルオロメタン/酸素(5:
1)の混合ガス中で5分間、1.7W/cm2でRFプ
ラズマエッチングした。得られた表面粗さはサブミクロ
ンオーダーであった。
【0052】次に、このガラス表面を含フッ素シラン化
合物で処理して、含フッ素シラン化合物層を形成した。
そして、得られた含フッ素シラン化合物層表面におい
て、水に対する静的接触角を測定したところ、シリコン
コート層を形成しただけのものでは静的接触角は105
度、含フッ素化合物層を形成したもののその表面を荒ら
さなかった場合の静的接触角は110度であったのに対
して、シリコンコート層にサブミクロンオーダーの凹凸
を作成したのち含フッ素シラン化合物層を形成した場合
には、静的接触角は155度となり、超撥水性を示すこ
とが確認できた。
合物で処理して、含フッ素シラン化合物層を形成した。
そして、得られた含フッ素シラン化合物層表面におい
て、水に対する静的接触角を測定したところ、シリコン
コート層を形成しただけのものでは静的接触角は105
度、含フッ素化合物層を形成したもののその表面を荒ら
さなかった場合の静的接触角は110度であったのに対
して、シリコンコート層にサブミクロンオーダーの凹凸
を作成したのち含フッ素シラン化合物層を形成した場合
には、静的接触角は155度となり、超撥水性を示すこ
とが確認できた。
【0053】このように本発明の二成分現像剤では、キ
ャリアの撥水性が高いためにスペントが発生しにくいう
えに、フッ素化合物層を結合形成しているため、高い帯
電性を備えたものとなるという特徴がある。すなわち、
シリコンコート層を形成しただけのキャリアでは帯電性
が低くなるため、高い温度でキュア(熱硬化処理)をか
けて帯電付与能力を高める必要がある。しかしながら、
キャリアに対してキュアをかけると、初期帯電は上がる
ものの、その後のランニング時において帯電性が上昇し
てしまってチャージアップするという欠点がある。これ
に対して、本発明の二成分現像剤では、シリコンコート
層上にさらに、含フッ素シラン化合物層を形成すること
により、高帯電性が得られるうえに、適切な帯電性を長
期において維持することが出来る。
ャリアの撥水性が高いためにスペントが発生しにくいう
えに、フッ素化合物層を結合形成しているため、高い帯
電性を備えたものとなるという特徴がある。すなわち、
シリコンコート層を形成しただけのキャリアでは帯電性
が低くなるため、高い温度でキュア(熱硬化処理)をか
けて帯電付与能力を高める必要がある。しかしながら、
キャリアに対してキュアをかけると、初期帯電は上がる
ものの、その後のランニング時において帯電性が上昇し
てしまってチャージアップするという欠点がある。これ
に対して、本発明の二成分現像剤では、シリコンコート
層上にさらに、含フッ素シラン化合物層を形成すること
により、高帯電性が得られるうえに、適切な帯電性を長
期において維持することが出来る。
【0054】また、像担持体上の静電潜像を可視像化す
る現像手段と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化し
たトナーを転写紙に移す転写手段と、前記像担持体に残
留する前記トナーを像担持体から除去するクリーニング
手段と、除去された廃トナーを現像手段に戻す廃トナー
リサイクル手段とを具備する画像形成装置に本発明の二
成分現像剤を用いると、次のような作用を発揮する。す
なわち、リサイクルした廃トナーは流動性も悪く、より
キャリアに付着しやすい性質がある。このような画像形
成装置において、本発明の二成分現像剤を用いれば、キ
ャリアスペントが発生することなく、高流動性を維持で
き、長期において高帯電を維持することが出来る。
る現像手段と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化し
たトナーを転写紙に移す転写手段と、前記像担持体に残
留する前記トナーを像担持体から除去するクリーニング
手段と、除去された廃トナーを現像手段に戻す廃トナー
リサイクル手段とを具備する画像形成装置に本発明の二
成分現像剤を用いると、次のような作用を発揮する。す
なわち、リサイクルした廃トナーは流動性も悪く、より
キャリアに付着しやすい性質がある。このような画像形
成装置において、本発明の二成分現像剤を用いれば、キ
ャリアスペントが発生することなく、高流動性を維持で
き、長期において高帯電を維持することが出来る。
【0055】また、固定磁石を内包してその表面が所定
方向に移動する像担持体と、現像剤を収容するホッパー
と、磁石を内包してその表面の所定領域が前記像担持体
に対して所定間隔を開けて対向配置された現像剤回収電
極ローラと、現像剤回収電極ローラの表面上の前記所定
領域とは異なる領域に圧接したスクレーパとを有し、前
記像担持体の表面に形成された静電潜像に前記ホッパー
に収容されている現像剤を前記固定磁石の磁気力により
吸引させた後、前記像担持体表面に存在するキャリアと
前記静電潜像の非画像領域に付着しているトナーとを前
記現像剤回収電極ローラにより回収することで前記像担
持体表面にトナー画像を形成し、前記現像剤回収電極ロ
ーラの表面に回収された現像剤を前記スクレーパにより
前記ホッパーの内部に掻き落とす画像形成装置に、本発
明の二成分現像剤を用いると、次のような作用を発揮す
る。すなわち、この種の画像形成装置では、現像剤を撹
拌してキャリアとトナーを摩擦帯電させる機会が短く、
飽和値まで短時間に帯電を上げる必要がある。このよう
な画像形成装置において、本発明の二成分現像剤を用い
れば、フッ素シラン化合物層の影響により、すばやい帯
電立ち上がり特性と帯電制御特性とを得ることが出来
る。
方向に移動する像担持体と、現像剤を収容するホッパー
と、磁石を内包してその表面の所定領域が前記像担持体
に対して所定間隔を開けて対向配置された現像剤回収電
極ローラと、現像剤回収電極ローラの表面上の前記所定
領域とは異なる領域に圧接したスクレーパとを有し、前
記像担持体の表面に形成された静電潜像に前記ホッパー
に収容されている現像剤を前記固定磁石の磁気力により
吸引させた後、前記像担持体表面に存在するキャリアと
前記静電潜像の非画像領域に付着しているトナーとを前
記現像剤回収電極ローラにより回収することで前記像担
持体表面にトナー画像を形成し、前記現像剤回収電極ロ
ーラの表面に回収された現像剤を前記スクレーパにより
前記ホッパーの内部に掻き落とす画像形成装置に、本発
明の二成分現像剤を用いると、次のような作用を発揮す
る。すなわち、この種の画像形成装置では、現像剤を撹
拌してキャリアとトナーを摩擦帯電させる機会が短く、
飽和値まで短時間に帯電を上げる必要がある。このよう
な画像形成装置において、本発明の二成分現像剤を用い
れば、フッ素シラン化合物層の影響により、すばやい帯
電立ち上がり特性と帯電制御特性とを得ることが出来
る。
【0056】また、像担持体上に形成したトナー画像
を、像担持体に当接させた無端状の中間転写体の表面に
転写した後、この転写トナー画像を転写材に一括転写す
る画像形成装置像に本発明の二成分現像剤を用いると、
次のような作用を発揮する。すなわち、この種の画像形
成装置では、少なくとも2回以上の転写工程を経ること
により、転写効率が低下して多量の廃現像剤が発生して
しまうという構造的な問題があるが、本発明の二成分現
像剤を用いれば、現像剤に均一で高い帯電を付与するこ
とが可能となり、廃現像剤の発生を最小限に抑えること
が可能となる。
を、像担持体に当接させた無端状の中間転写体の表面に
転写した後、この転写トナー画像を転写材に一括転写す
る画像形成装置像に本発明の二成分現像剤を用いると、
次のような作用を発揮する。すなわち、この種の画像形
成装置では、少なくとも2回以上の転写工程を経ること
により、転写効率が低下して多量の廃現像剤が発生して
しまうという構造的な問題があるが、本発明の二成分現
像剤を用いれば、現像剤に均一で高い帯電を付与するこ
とが可能となり、廃現像剤の発生を最小限に抑えること
が可能となる。
【0057】本発明に係る二成分現像剤を構成するキャ
リアは以下の方法で製造される。
リアは以下の方法で製造される。
【0058】本発明に係るキャリアに用いられるコア材
としては、従来より公知のものでよく例えば鉄、コバル
ト、ニッケル等の強磁性金属、マグネタイト、ヘマタイ
ト、フェライト等の合金や化合物、ガラスビーズ等が挙
げられる。これらコア材の平均粒径は10μm〜400
μm、好ましくは30μm〜100μmである。
としては、従来より公知のものでよく例えば鉄、コバル
ト、ニッケル等の強磁性金属、マグネタイト、ヘマタイ
ト、フェライト等の合金や化合物、ガラスビーズ等が挙
げられる。これらコア材の平均粒径は10μm〜400
μm、好ましくは30μm〜100μmである。
【0059】本発明に係るキャリアには必要に応じてカ
ーボンブラックを添加しても良い。カーボンブラックと
してはチャンネルブラック、アセチレンブラック等すべ
てのカーボンブラックが使用できる。
ーボンブラックを添加しても良い。カーボンブラックと
してはチャンネルブラック、アセチレンブラック等すべ
てのカーボンブラックが使用できる。
【0060】上記コア材にシリコンコート層を設けるに
は、・コア材をシリコンコート層の材料液に浸漬する
(すなわち、いわゆるどぶづけ)、・材料液の分散液を
コア材にスプレーする、・流動化ベッド法を使用する、
等の種々の方法があるが、特に限定されるものでない。
なお、シリコンコート層の膜厚としては、0.1〜5μ
m程度、好ましくは0.5〜3μm程度がよい。
は、・コア材をシリコンコート層の材料液に浸漬する
(すなわち、いわゆるどぶづけ)、・材料液の分散液を
コア材にスプレーする、・流動化ベッド法を使用する、
等の種々の方法があるが、特に限定されるものでない。
なお、シリコンコート層の膜厚としては、0.1〜5μ
m程度、好ましくは0.5〜3μm程度がよい。
【0061】本発明と組み合わされるトナーとしては特
に限定はなく、通常用いているものが使用できる。
に限定はなく、通常用いているものが使用できる。
【0062】次に本発明に係る二成分現像剤の実施の形
態を説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるも
のではないのはいうまでもない。
態を説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるも
のではないのはいうまでもない。
【0063】まず、本発明の実施の形態を説明するのに
先立って、本発明の二成分現像剤を用いる画像形成装置
である第1,第2,第3の電子写真装置の構成につい
て、それぞれ説明する。
先立って、本発明の二成分現像剤を用いる画像形成装置
である第1,第2,第3の電子写真装置の構成につい
て、それぞれ説明する。
【0064】第1の電子写真装置 図1に本発明の現像剤を用いる第1の電子写真装置の断
面図を示す。図1において、11は有機感光体(像担持
体)、203は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電
器、204は感光体の帯電電位を制御するグリッド電
極、205は信号光である。
面図を示す。図1において、11は有機感光体(像担持
体)、203は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電
器、204は感光体の帯電電位を制御するグリッド電
極、205は信号光である。
【0065】露光後の潜像を可視像化するための現像装
置は次のものから構成されている。すなわち、現像装置
は、有機感光体11表面に、トナー207Aとキャリア
207Bとからなる現像剤207を供給する現像剤ホッ
パー206と、有機感光体11に対してギャップを開け
て配置された非磁性現像スリーブ224と、現像スリー
ブ224の内部に設置された磁石225とを備えてい
る。
置は次のものから構成されている。すなわち、現像装置
は、有機感光体11表面に、トナー207Aとキャリア
207Bとからなる現像剤207を供給する現像剤ホッ
パー206と、有機感光体11に対してギャップを開け
て配置された非磁性現像スリーブ224と、現像スリー
ブ224の内部に設置された磁石225とを備えてい
る。
【0066】また、図中の213は有機感光体11上に
形成されたトナー像を紙に転写する転写ローラであっ
て、有機感光体11に接触するように設定されている。
転写ローラ213は導電体(金属)からなる軸の周囲に
導電性弾性部材を設けた弾性ローラである。転写ローラ
213の有機感光体11に対する押圧力は転写ローラ2
13一本(軸長約216mm)当たりにして、0〜20
00gとなっており、望ましくは500〜1000gに
している。押圧力は、転写ローラ213を有機感光体1
1に圧接させるためのバネにおけるバネ係数と縮み量と
の積から設定している。なお、転写ローラ213と有機
感光体11との接触幅は約0.5mm〜5mmである。
転写ローラ213のゴム硬度はアスカーCの測定法(ロ
ーラ形状でなく、ブロック片を用いた測定)で80度以
下にしており、望ましくは30〜40度にしている。
形成されたトナー像を紙に転写する転写ローラであっ
て、有機感光体11に接触するように設定されている。
転写ローラ213は導電体(金属)からなる軸の周囲に
導電性弾性部材を設けた弾性ローラである。転写ローラ
213の有機感光体11に対する押圧力は転写ローラ2
13一本(軸長約216mm)当たりにして、0〜20
00gとなっており、望ましくは500〜1000gに
している。押圧力は、転写ローラ213を有機感光体1
1に圧接させるためのバネにおけるバネ係数と縮み量と
の積から設定している。なお、転写ローラ213と有機
感光体11との接触幅は約0.5mm〜5mmである。
転写ローラ213のゴム硬度はアスカーCの測定法(ロ
ーラ形状でなく、ブロック片を用いた測定)で80度以
下にしており、望ましくは30〜40度にしている。
【0067】この電子写真装置では、転写ローラ213
は直径6mmのシャフトの周辺に発泡性のリチウム塩を
内添した導電性ウレタンエラストマーを抵抗値107Ω
cm(軸と表面に電極を設け、両者に500Vの電圧を
印加する)にしたものを用いている。転写ローラ213
全体の外径は16.4mmで、その硬度はアスカーCで
40度にしている。そして、このように構成した転写ロ
ーラ213を、転写ローラ213の軸を金属バネで押圧
する事で有機感光体11に接触させている。その押圧力
は約1000gにしている。ただし、本発明を構成する
各部材の材料は上記のものに限定されないのはいうまで
もない。
は直径6mmのシャフトの周辺に発泡性のリチウム塩を
内添した導電性ウレタンエラストマーを抵抗値107Ω
cm(軸と表面に電極を設け、両者に500Vの電圧を
印加する)にしたものを用いている。転写ローラ213
全体の外径は16.4mmで、その硬度はアスカーCで
40度にしている。そして、このように構成した転写ロ
ーラ213を、転写ローラ213の軸を金属バネで押圧
する事で有機感光体11に接触させている。その押圧力
は約1000gにしている。ただし、本発明を構成する
各部材の材料は上記のものに限定されないのはいうまで
もない。
【0068】転写ローラ213に用いられる弾性体とし
ては、CRゴム、NBR、Siゴム、フッ素ゴム、ウレ
タン発泡体等が挙げられる。好ましくはウレタン発泡体
である。そして導電性を付与するための導電性付与剤と
してはカーボンブラックや、Li2O等のリチウム塩が
あり、好ましくはLi2O等のリチウム塩である。
ては、CRゴム、NBR、Siゴム、フッ素ゴム、ウレ
タン発泡体等が挙げられる。好ましくはウレタン発泡体
である。そして導電性を付与するための導電性付与剤と
してはカーボンブラックや、Li2O等のリチウム塩が
あり、好ましくはLi2O等のリチウム塩である。
【0069】また、210は、非磁性電極ローラ208
に電圧を印加する高圧電源であり、214は転写する紙
Sを転写ローラ213に導入する突入ガイドであって、
導電性部材から構成されている。215は導電性部材の
表面を絶縁被覆した搬送ガイドである。突入ガイド21
4と搬送ガイド215とは直接あるいは抵抗を介して接
地されている。217は転写ローラ213に電圧印加す
る電圧発生電源である。
に電圧を印加する高圧電源であり、214は転写する紙
Sを転写ローラ213に導入する突入ガイドであって、
導電性部材から構成されている。215は導電性部材の
表面を絶縁被覆した搬送ガイドである。突入ガイド21
4と搬送ガイド215とは直接あるいは抵抗を介して接
地されている。217は転写ローラ213に電圧印加す
る電圧発生電源である。
【0070】転写残りのトナー207Aはクリーニング
ブレード218でかき落とし、クリーニングボックス2
19に一時的に貯められたのち、輸送管220によっ
て、現像装置の現像剤ホッパー206に戻されるように
構成されている。
ブレード218でかき落とし、クリーニングボックス2
19に一時的に貯められたのち、輸送管220によっ
て、現像装置の現像剤ホッパー206に戻されるように
構成されている。
【0071】有機感光体11の直径は30mmで、周速
60mm/sで図中の矢印の方向に回転するように構成
されている。非磁性現像スリーブ224の直径は16m
mで、周速40mm/sで感光体11の進行方向とは同
方向(図中の矢印方向)に回転するように構成されてい
る。有機感光体11と電極ローラ224とのギャップは
300μmに設定している。
60mm/sで図中の矢印の方向に回転するように構成
されている。非磁性現像スリーブ224の直径は16m
mで、周速40mm/sで感光体11の進行方向とは同
方向(図中の矢印方向)に回転するように構成されてい
る。有機感光体11と電極ローラ224とのギャップは
300μmに設定している。
【0072】以下、第1の電子写真装置の動作を説明す
る。すなわち、まず、有機感光体11をコロナ帯電器2
03(印加電圧−4.5kV、グリッド204の電圧−
500V)で、−500Vに帯電する。この有機感光体
11に信号光205を照射し静電潜像を形成した。有機
感光体11の露光電位は−90Vにする。このとき、現
像スリーブ224の表面には、現像剤ホッパー206内
において、磁石225の磁力により現像剤207が付着
して磁気ブラシを形成している。磁気ブラシを形成した
現像剤207は、非磁性現像スリーブ224の回転と共
に有機感光体11に対向する位置まで搬送される。この
状態で有機感光体11が非磁性現像スリーブ224の前
を通過すると、有機感光体11上には画像部のみのネガ
/ポジ反転したトナー像が形成されることになる。一
方、現像スリーブ224に残存する現像剤207は、現
像スリーブ224の回転とともに再び現像剤ホッパー2
06内に戻ったのち、次の像形成に用いられる。
る。すなわち、まず、有機感光体11をコロナ帯電器2
03(印加電圧−4.5kV、グリッド204の電圧−
500V)で、−500Vに帯電する。この有機感光体
11に信号光205を照射し静電潜像を形成した。有機
感光体11の露光電位は−90Vにする。このとき、現
像スリーブ224の表面には、現像剤ホッパー206内
において、磁石225の磁力により現像剤207が付着
して磁気ブラシを形成している。磁気ブラシを形成した
現像剤207は、非磁性現像スリーブ224の回転と共
に有機感光体11に対向する位置まで搬送される。この
状態で有機感光体11が非磁性現像スリーブ224の前
を通過すると、有機感光体11上には画像部のみのネガ
/ポジ反転したトナー像が形成されることになる。一
方、現像スリーブ224に残存する現像剤207は、現
像スリーブ224の回転とともに再び現像剤ホッパー2
06内に戻ったのち、次の像形成に用いられる。
【0073】こうしてして有機感光体11上に得られた
トナー像を、紙Sに、転写ローラ213によって転写し
た後、定着器(図示せず)により熱定着して複写画像が
得られる。
トナー像を、紙Sに、転写ローラ213によって転写し
た後、定着器(図示せず)により熱定着して複写画像が
得られる。
【0074】第2の電子写真装置 図2に本発明に係る現像剤を用いる第2の電子写真装置
の断面図を示す。なお、図2において、図1と同一ない
しは同様の部分には同一の符号を付している。
の断面図を示す。なお、図2において、図1と同一ない
しは同様の部分には同一の符号を付している。
【0075】図2において、11は実施の形態1の図1
と同様の有機感光体で、202は感光体11と同軸で固
定された磁石である。露光後の潜像を可視像化するため
の現像装置は、感光体11とギャップを開けて配置され
た非磁性電極ローラ208と、非磁性電極ローラ208
の内部に設置された磁石209と、非磁性電極ローラ2
08に電圧を印加する高圧電源210と、非磁性電極ロ
ーラ208上の現像剤を掻き落とすポリフェニレンサル
ファイド製のスクレーパ211とから構成されている。
この現像装置は、非磁性電極ローラ208により非画像
部の余分な現像剤を回収するように構成されている。
と同様の有機感光体で、202は感光体11と同軸で固
定された磁石である。露光後の潜像を可視像化するため
の現像装置は、感光体11とギャップを開けて配置され
た非磁性電極ローラ208と、非磁性電極ローラ208
の内部に設置された磁石209と、非磁性電極ローラ2
08に電圧を印加する高圧電源210と、非磁性電極ロ
ーラ208上の現像剤を掻き落とすポリフェニレンサル
ファイド製のスクレーパ211とから構成されている。
この現像装置は、非磁性電極ローラ208により非画像
部の余分な現像剤を回収するように構成されている。
【0076】また、212は現像剤ホッパー206内で
の現像剤の流れをスムーズにし、また現像剤が自重で押
しつぶされて有機感光体11と非磁性電極ローラ208
との間でつまることを防止するためのダンパーである。
の現像剤の流れをスムーズにし、また現像剤が自重で押
しつぶされて有機感光体11と非磁性電極ローラ208
との間でつまることを防止するためのダンパーである。
【0077】なお、この電子写真装置においては、転写
工程以降の動作を、廃トナーのリサイクル工程を除き、
第1の電子写真装置と同様の動作で行うように構成され
ている。
工程以降の動作を、廃トナーのリサイクル工程を除き、
第1の電子写真装置と同様の動作で行うように構成され
ている。
【0078】有機感光体11表面での磁束密度は600
Gsであり、非磁性電極ローラ208内部の磁石202
の磁力の方を強くして搬送性を向上させている。また有
機感光体11内の磁石202の磁極角θは15度に設定
している。有機感光体11の直径は30mmで、周速6
0mm/sで図中の矢印の方向に回転するように構成さ
れている。非磁性電極ローラ208の直径は16mm
で、周速40mm/sで有機感光体11の進行方向とは
逆方向(図中の矢印方向)に回転するように構成されて
いる。有機感光体11と非磁性電極ローラ208とのギ
ャップは300μmに設定されいてる。
Gsであり、非磁性電極ローラ208内部の磁石202
の磁力の方を強くして搬送性を向上させている。また有
機感光体11内の磁石202の磁極角θは15度に設定
している。有機感光体11の直径は30mmで、周速6
0mm/sで図中の矢印の方向に回転するように構成さ
れている。非磁性電極ローラ208の直径は16mm
で、周速40mm/sで有機感光体11の進行方向とは
逆方向(図中の矢印方向)に回転するように構成されて
いる。有機感光体11と非磁性電極ローラ208とのギ
ャップは300μmに設定されいてる。
【0079】以下、第2の電子写真装置の動作を説明す
る。すなわち、まず、有機感光体11をコロナ帯電器2
03(印加電圧−4.5kV、グリッド204の電圧−
500V)によって−500Vに帯電させる。そして、
帯電させた有機感光体11に信号光205を照射し静電
潜像を形成する。このとき有機感光体11の露光電位を
−90Vにする。静電潜像を形成した有機感光体11表
面上に、磁石202の磁力により現像剤ホッパー206
内の現像剤207を付着させる。
る。すなわち、まず、有機感光体11をコロナ帯電器2
03(印加電圧−4.5kV、グリッド204の電圧−
500V)によって−500Vに帯電させる。そして、
帯電させた有機感光体11に信号光205を照射し静電
潜像を形成する。このとき有機感光体11の露光電位を
−90Vにする。静電潜像を形成した有機感光体11表
面上に、磁石202の磁力により現像剤ホッパー206
内の現像剤207を付着させる。
【0080】次に、現像剤207を付着させた有機感光
体11の表面領域が電極ローラ208の前方を通過する
ように、有機感光体11を駆動する。このとき次のよう
な交流電圧を印加する。すなわち、有機感光体11の未
帯電領域が電極ローラ208前方を通過する際には、交
流高圧電源210により、0Vの直流電圧を重畳した7
50V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1.5kV)の交
流電圧(周波数1kHz)を電極ローラ208に印加す
る。また、−500Vに帯電し静電潜像が書き込まれた
有機感光体11の領域が通過する際には、交流高圧電源
210により、−350Vの直流電圧を重畳した750
V0−p(ピーク・ツー・ピーク 1.5kV)の交流
電圧(周波数1kHz)を電極ローラ208に印加す
る。このような電圧印加を行うと、有機感光体11の帯
電部分に付着した現像剤207が電極ローラ208に回
収され、有機感光体11上には画像部のみのネガポジ反
転したトナー像が残る。そして、図2の矢印方向に回転
する電極ローラ208に付着した現像剤207は、スク
レーパ211によって掻き取られ、再び現像剤ホッパー
206内に戻されて後に像形成に再利用される。こうし
て有機感光体11上に得られたトナー像を、紙Sに、転
写ローラ213によって転写した後、定着器(図示せ
ず)により熱定着して複写画像を得る。第3の電子写真装置 図3に本発明の現像剤を用いる電子写真装置であるカラ
ー電子写真プリンタの断面図を示す。
体11の表面領域が電極ローラ208の前方を通過する
ように、有機感光体11を駆動する。このとき次のよう
な交流電圧を印加する。すなわち、有機感光体11の未
帯電領域が電極ローラ208前方を通過する際には、交
流高圧電源210により、0Vの直流電圧を重畳した7
50V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1.5kV)の交
流電圧(周波数1kHz)を電極ローラ208に印加す
る。また、−500Vに帯電し静電潜像が書き込まれた
有機感光体11の領域が通過する際には、交流高圧電源
210により、−350Vの直流電圧を重畳した750
V0−p(ピーク・ツー・ピーク 1.5kV)の交流
電圧(周波数1kHz)を電極ローラ208に印加す
る。このような電圧印加を行うと、有機感光体11の帯
電部分に付着した現像剤207が電極ローラ208に回
収され、有機感光体11上には画像部のみのネガポジ反
転したトナー像が残る。そして、図2の矢印方向に回転
する電極ローラ208に付着した現像剤207は、スク
レーパ211によって掻き取られ、再び現像剤ホッパー
206内に戻されて後に像形成に再利用される。こうし
て有機感光体11上に得られたトナー像を、紙Sに、転
写ローラ213によって転写した後、定着器(図示せ
ず)により熱定着して複写画像を得る。第3の電子写真装置 図3に本発明の現像剤を用いる電子写真装置であるカラ
ー電子写真プリンタの断面図を示す。
【0081】1はカラー電子写真プリンタの外装筐であ
り、図面右端面側が前面である。1Aはプリンタ前面板
であり、前面板1Aはプリンタ外装筐1に対して下辺側
のヒンジ軸1Bを中心に点線表示のように倒し開き操
作、実線表示のように起こし閉じ操作ができるようにな
っている。プリンタ内に対する中間転写ベルトユニット
2の着脱操作や紙詰まり時などのプリンタ内部点検保守
等は前面板1Aを倒し開いてプリンタ内部を大きく開放
することにより行われる。この中間転写ベルトユニット
2の着脱動作は、感光体の回転軸母線方向に対し垂直方
向になるように設計されている。
り、図面右端面側が前面である。1Aはプリンタ前面板
であり、前面板1Aはプリンタ外装筐1に対して下辺側
のヒンジ軸1Bを中心に点線表示のように倒し開き操
作、実線表示のように起こし閉じ操作ができるようにな
っている。プリンタ内に対する中間転写ベルトユニット
2の着脱操作や紙詰まり時などのプリンタ内部点検保守
等は前面板1Aを倒し開いてプリンタ内部を大きく開放
することにより行われる。この中間転写ベルトユニット
2の着脱動作は、感光体の回転軸母線方向に対し垂直方
向になるように設計されている。
【0082】中間転写ベルトユニット2の構成を図4に
示す。中間転写ベルトユニット2はユニットハウジング
2aに、転写ベルト3と、導電性弾性体よりなる第1転
写ローラ4と、アルミローラよりなる第2転写ローラ5
と、転写ベルト3の張力を調整するテンションローラ6
と、転写ベルト3上に残ったトナー像をクリーニングす
るベルトクリーナローラ7と、ベルトクリーナローラ7
上に回収したトナーを掻き落とすスクレーパ8と、回収
したトナーを溜め置く廃トナー溜め9aおよび9bと、
転写ベルト3の位置を検出する位置検出器10とを備え
ている。
示す。中間転写ベルトユニット2はユニットハウジング
2aに、転写ベルト3と、導電性弾性体よりなる第1転
写ローラ4と、アルミローラよりなる第2転写ローラ5
と、転写ベルト3の張力を調整するテンションローラ6
と、転写ベルト3上に残ったトナー像をクリーニングす
るベルトクリーナローラ7と、ベルトクリーナローラ7
上に回収したトナーを掻き落とすスクレーパ8と、回収
したトナーを溜め置く廃トナー溜め9aおよび9bと、
転写ベルト3の位置を検出する位置検出器10とを備え
ている。
【0083】このように構成された中間転写ベルトユニ
ット2は、図3においてプリンタ前面板1Aを点線のよ
うに倒し開いてプリンタ外装筐1内の所定の収納部に対
して着脱自在に取り付けられるようになっている。
ット2は、図3においてプリンタ前面板1Aを点線のよ
うに倒し開いてプリンタ外装筐1内の所定の収納部に対
して着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0084】転写ベルト3は、絶縁性樹脂中に導電性の
フィラーを混練して押出機にてフィルム化して構成され
ている。この第3の電子写真装置では、絶縁性樹脂とし
てポリカーボネート樹脂(例えば三菱ガス化学製ユーピ
ロンZ300)95部に、導電性カーボン(例えばケッ
チェンブラック)5部を加えてフィルム化したものを用
い、さらに、フィルム表面にフッ素樹脂をコートしたも
のを用いている。フィルムの厚みは約350μm、抵抗
は約107〜108Ω・cmとしている。
フィラーを混練して押出機にてフィルム化して構成され
ている。この第3の電子写真装置では、絶縁性樹脂とし
てポリカーボネート樹脂(例えば三菱ガス化学製ユーピ
ロンZ300)95部に、導電性カーボン(例えばケッ
チェンブラック)5部を加えてフィルム化したものを用
い、さらに、フィルム表面にフッ素樹脂をコートしたも
のを用いている。フィルムの厚みは約350μm、抵抗
は約107〜108Ω・cmとしている。
【0085】第1転写ローラ4、第2転写ローラ5およ
びテンションローラ6は、厚さ100μmのエンドレス
ベルト状をしており、半導電性のウレタンを基材とした
フィルムよりなり、周囲に107Ω・cmの抵抗を有す
るように低抵抗処理をしたウレタンフォームを成形して
構成されている。このように構成された第1転写ローラ
4、第2転写ローラ5およびテンションローラ6に転写
ベルト3を巻回して、矢印方向に移動可能に取り付けら
れている。ここで、転写ベルト3の周長は、最大用紙サ
イズであるA4用紙の長手方向の長さ(298mm)
に、感光体ドラム(直径30mm)11の周長の半分よ
り若干長い長さ(62mm)を足した360mmに設定
している。
びテンションローラ6は、厚さ100μmのエンドレス
ベルト状をしており、半導電性のウレタンを基材とした
フィルムよりなり、周囲に107Ω・cmの抵抗を有す
るように低抵抗処理をしたウレタンフォームを成形して
構成されている。このように構成された第1転写ローラ
4、第2転写ローラ5およびテンションローラ6に転写
ベルト3を巻回して、矢印方向に移動可能に取り付けら
れている。ここで、転写ベルト3の周長は、最大用紙サ
イズであるA4用紙の長手方向の長さ(298mm)
に、感光体ドラム(直径30mm)11の周長の半分よ
り若干長い長さ(62mm)を足した360mmに設定
している。
【0086】中間転写ベルトユニット2がプリンタ本体
に装着されたときには、第1転写ローラ4は、転写ベル
ト3を介して有機感光体11(図3に図示)に約1.0
kgの力で圧接され、また、第2転写ローラ5は、転写
ベルト3を介して第1転写ローラ4と同様の構造を備え
た第3転写ローラ12(図3に図示)に圧接されてい
る。この第3転写ローラ12は転写ベルト3に対して従
動回転可能に装着されている。
に装着されたときには、第1転写ローラ4は、転写ベル
ト3を介して有機感光体11(図3に図示)に約1.0
kgの力で圧接され、また、第2転写ローラ5は、転写
ベルト3を介して第1転写ローラ4と同様の構造を備え
た第3転写ローラ12(図3に図示)に圧接されてい
る。この第3転写ローラ12は転写ベルト3に対して従
動回転可能に装着されている。
【0087】ベルトクリーナローラ7は、転写ベルト3
を清掃するベルトクリーナ部のローラである。これは、
金属性のローラに現像剤を静電的に吸引する交流電圧を
印加して構成されている。なお、このベルトクリーナロ
ーラ7はゴムブレードや電圧を印加した導電性ファーブ
ラシであってもよい。
を清掃するベルトクリーナ部のローラである。これは、
金属性のローラに現像剤を静電的に吸引する交流電圧を
印加して構成されている。なお、このベルトクリーナロ
ーラ7はゴムブレードや電圧を印加した導電性ファーブ
ラシであってもよい。
【0088】再び、図3に戻る。プリンタ中央には黒、
シアン、マゼンタ、イエロの各色用の4組の扇型をした
像形成ユニット17Bk、17Y、17M、17Cから
なる像形成ユニット群18が円環状に配置されている。
各像形成ユニット17Bk,17Y,17M,17C
は、プリンタ上面板1Cをヒンジ軸1Dを中心に開いて
像形成ユニット群18の所定の位置に着脱自在に取り付
けられるように構成されている。そして、各像形成ユニ
ット17Bk,17Y,17M,17Cはプリンタ内に
正規に装着されることにより、像形成ユニット群18側
とプリンタ側の両者側の機械的駆動系統・電気回路系統
が相互カップリング部材(図示省略)を介して結合して
機械的・電気的に一体化するように構成されている。
シアン、マゼンタ、イエロの各色用の4組の扇型をした
像形成ユニット17Bk、17Y、17M、17Cから
なる像形成ユニット群18が円環状に配置されている。
各像形成ユニット17Bk,17Y,17M,17C
は、プリンタ上面板1Cをヒンジ軸1Dを中心に開いて
像形成ユニット群18の所定の位置に着脱自在に取り付
けられるように構成されている。そして、各像形成ユニ
ット17Bk,17Y,17M,17Cはプリンタ内に
正規に装着されることにより、像形成ユニット群18側
とプリンタ側の両者側の機械的駆動系統・電気回路系統
が相互カップリング部材(図示省略)を介して結合して
機械的・電気的に一体化するように構成されている。
【0089】円環状に配置されている像形成ユニット1
7Bk、17C、17M、17Yは支持体(図示省略)
に支持されており、全体として移動手段である移動モー
タ19によって駆動され、固定されて回転しない円筒状
の軸20の周りに回転移動可能に構成されている。各像
形成ユニット17Bk,17Y,17M,17Cは、回
転移動によって順次前述の転写ベルト3を支持する第1
転写ローラ4に対向した像形成位置21に位置すること
ができる。像形成位置21は信号光22による露光位置
である。
7Bk、17C、17M、17Yは支持体(図示省略)
に支持されており、全体として移動手段である移動モー
タ19によって駆動され、固定されて回転しない円筒状
の軸20の周りに回転移動可能に構成されている。各像
形成ユニット17Bk,17Y,17M,17Cは、回
転移動によって順次前述の転写ベルト3を支持する第1
転写ローラ4に対向した像形成位置21に位置すること
ができる。像形成位置21は信号光22による露光位置
である。
【0090】各像形成ユニット17Bk,17Y,17
M,17Cは、収納した現像剤207を除きそれぞれ同
じ構成部材よりなるので、以下の説明では、説明を簡略
化するため黒用の像形成ユニット17Bkについて説明
し、他色については省略する。各像形成ユニット17B
k,17Y,17M,17Cでは、通常の電子写真法に
用いる現像法で現像している。
M,17Cは、収納した現像剤207を除きそれぞれ同
じ構成部材よりなるので、以下の説明では、説明を簡略
化するため黒用の像形成ユニット17Bkについて説明
し、他色については省略する。各像形成ユニット17B
k,17Y,17M,17Cでは、通常の電子写真法に
用いる現像法で現像している。
【0091】35はプリンタ外装筐1内の下側に配設し
たレーザビームスキャナ部であり、半導体レーザ(図示
省略)、スキャナモータ35a、ポリゴンミラー35
b、レンズ系35c等から構成されている。レーザビー
ムスキャナ部35からの画像情報の時系列電気画素信号
に対応した信号光(画素レーザ信号光)22は像形成ユ
ニット17Bkと像形成ユニット17Yとの間に構成さ
れた光路窓口36を通って、軸20の一部に開けられた
窓37を通して軸20内の固定されたミラー38に入射
し、反射されて像形成位置21にある像形成ユニット1
7Bkの露光窓25から像形成ユニット17Bk内にほ
ぼ水平に進入し、像形成ユニット17Bk内に上下に配
設されている現像剤溜め26とクリーナ34との間の通
路を通って有機感光体11の左側面の露光部に入射し母
線方向に走査露光される。
たレーザビームスキャナ部であり、半導体レーザ(図示
省略)、スキャナモータ35a、ポリゴンミラー35
b、レンズ系35c等から構成されている。レーザビー
ムスキャナ部35からの画像情報の時系列電気画素信号
に対応した信号光(画素レーザ信号光)22は像形成ユ
ニット17Bkと像形成ユニット17Yとの間に構成さ
れた光路窓口36を通って、軸20の一部に開けられた
窓37を通して軸20内の固定されたミラー38に入射
し、反射されて像形成位置21にある像形成ユニット1
7Bkの露光窓25から像形成ユニット17Bk内にほ
ぼ水平に進入し、像形成ユニット17Bk内に上下に配
設されている現像剤溜め26とクリーナ34との間の通
路を通って有機感光体11の左側面の露光部に入射し母
線方向に走査露光される。
【0092】ここで光路窓口36からミラー38までの
光路は両隣の像形成ユニット17Bk,17Y間の隙間
を利用しているため、像形成ユニット群18には無駄に
なる空間がほとんど無い。また、ミラー38は像形成ユ
ニット群18の中央部に設けられているため、固定され
た単一のミラーで構成することができ、シンプルでかつ
位置合わせ等が容易な構成である。
光路は両隣の像形成ユニット17Bk,17Y間の隙間
を利用しているため、像形成ユニット群18には無駄に
なる空間がほとんど無い。また、ミラー38は像形成ユ
ニット群18の中央部に設けられているため、固定され
た単一のミラーで構成することができ、シンプルでかつ
位置合わせ等が容易な構成である。
【0093】転写ベルト3と第3転写ローラ12とが圧
接したニップ部には、プリンタ前面板1Aの下部に設け
た紙給送ローラ39により用紙が送られてくるように用
紙搬送路が形成されている。
接したニップ部には、プリンタ前面板1Aの下部に設け
た紙給送ローラ39により用紙が送られてくるように用
紙搬送路が形成されている。
【0094】40はプリンタ前面板1Aの下辺側に外方
に突出させて設けた給紙カセットであり、複数の紙Sを
同時にセットできるようになっている。41a,41b
は紙搬送タイミングローラであり、42a,42bはプ
リンタの内側上部に設けられた定着ローラ対であり、4
3は第3転写ローラ12と定着ローラ対42a,42b
との間に設けられた紙ガイド板であり、44a,44b
は定着ローラ対42a,42bの紙出口側に配設した紙
排出ローラ対であり、45は定着ローラ42aに供給す
るシリコンオイル46を溜める定着オイル溜めであり、
47はシリコンオイル46を一方の定着ローラ42aに
塗布するオイル供給ローラである。
に突出させて設けた給紙カセットであり、複数の紙Sを
同時にセットできるようになっている。41a,41b
は紙搬送タイミングローラであり、42a,42bはプ
リンタの内側上部に設けられた定着ローラ対であり、4
3は第3転写ローラ12と定着ローラ対42a,42b
との間に設けられた紙ガイド板であり、44a,44b
は定着ローラ対42a,42bの紙出口側に配設した紙
排出ローラ対であり、45は定着ローラ42aに供給す
るシリコンオイル46を溜める定着オイル溜めであり、
47はシリコンオイル46を一方の定着ローラ42aに
塗布するオイル供給ローラである。
【0095】以上が第3の電子写真装置の主要構成の説
明である。第3の電子写真装置では、各像形成ユニット
17Bk,17Y,17M,17C、および中間転写ベ
ルトユニット2に、廃トナー溜め9a,9bを設けてい
る。これに対して本発明の現像剤207は高効率の転写
率を行えるためにほとんど廃トナーは生じない。そのた
め、第3の電子写真装置では、廃トナー溜め9a,9b
の容積を小さくすることができる。
明である。第3の電子写真装置では、各像形成ユニット
17Bk,17Y,17M,17C、および中間転写ベ
ルトユニット2に、廃トナー溜め9a,9bを設けてい
る。これに対して本発明の現像剤207は高効率の転写
率を行えるためにほとんど廃トナーは生じない。そのた
め、第3の電子写真装置では、廃トナー溜め9a,9b
の容積を小さくすることができる。
【0096】以下、第3の電子写真装置の動作を説明す
る。すなわち、まず、像形成ユニット群18は図3に示
す位置にあり、黒の像形成ユニット17Bkが図示のよ
うに像形成位置21にある。このとき有機感光体11は
転写ベルト3を介して第1転写ローラ4に対向接触して
いる。像形成工程においてレーザビームスキャナ部35
により黒の信号光22が像形成ユニット17Bkに入力
され、黒トナーによる像形成が行われる。この時、像形
成ユニット17Bkの像形成の速度(有機感光体11の
周速に等しい60mm/s)と転写ベルト3の移動速度
は同一になるように設定されており、像形成と同時に第
1転写ローラ4の作用で、黒トナー像が転写ベルト3に
転写される。このとき第1転写ローラ4には+1kVの
直流電圧が印加される。黒のトナー像がすべて転写し終
わった直後に、像形成ユニット17Bk、17C、17
M、17Yは像形成ユニット群18として全体が移動モ
ータ19に駆動されて図3の矢印方向に回転移動し、ち
ょうど90度回転して像形成ユニット17Cが像形成位
置21に達した位置で止まる。この間、像形成ユニット
17Cの有機感光体11以外の現像剤留め26やクリー
ナ34は有機感光体11先端の回転円弧より内側に位置
しているので、転写ベルト3が像形成ユニット17Cに
接触することはない。
る。すなわち、まず、像形成ユニット群18は図3に示
す位置にあり、黒の像形成ユニット17Bkが図示のよ
うに像形成位置21にある。このとき有機感光体11は
転写ベルト3を介して第1転写ローラ4に対向接触して
いる。像形成工程においてレーザビームスキャナ部35
により黒の信号光22が像形成ユニット17Bkに入力
され、黒トナーによる像形成が行われる。この時、像形
成ユニット17Bkの像形成の速度(有機感光体11の
周速に等しい60mm/s)と転写ベルト3の移動速度
は同一になるように設定されており、像形成と同時に第
1転写ローラ4の作用で、黒トナー像が転写ベルト3に
転写される。このとき第1転写ローラ4には+1kVの
直流電圧が印加される。黒のトナー像がすべて転写し終
わった直後に、像形成ユニット17Bk、17C、17
M、17Yは像形成ユニット群18として全体が移動モ
ータ19に駆動されて図3の矢印方向に回転移動し、ち
ょうど90度回転して像形成ユニット17Cが像形成位
置21に達した位置で止まる。この間、像形成ユニット
17Cの有機感光体11以外の現像剤留め26やクリー
ナ34は有機感光体11先端の回転円弧より内側に位置
しているので、転写ベルト3が像形成ユニット17Cに
接触することはない。
【0097】像形成ユニット17Cが像形成位置21に
到着した後、黒色の現像と場合と同様、シアンの信号光
22でレーザビームスキャナ部35が像形成ユニット1
7Cに対して信号光22を出力してシアンのトナー像の
形成と転写を行う。このときまでに転写ベルト3は一回
転して元に位置に戻っており、前に転写された黒のトナ
ー像に次のシアンのトナー像が位置的に合致するよう
に、シアンの信号光22の書き込みタイミングが制御さ
れる。この間、第3転写ローラ12とベルトクリーナロ
ーラ7とは転写ベルト3から少し離れており、転写ベル
ト3上のトナー像を乱さないように配置されている。
到着した後、黒色の現像と場合と同様、シアンの信号光
22でレーザビームスキャナ部35が像形成ユニット1
7Cに対して信号光22を出力してシアンのトナー像の
形成と転写を行う。このときまでに転写ベルト3は一回
転して元に位置に戻っており、前に転写された黒のトナ
ー像に次のシアンのトナー像が位置的に合致するよう
に、シアンの信号光22の書き込みタイミングが制御さ
れる。この間、第3転写ローラ12とベルトクリーナロ
ーラ7とは転写ベルト3から少し離れており、転写ベル
ト3上のトナー像を乱さないように配置されている。
【0098】以上と同様の動作を、マゼンタ、イエロに
ついても行い、転写ベルト3上には4色のトナー像が位
置的に合致して重ね合わされてカラー像が形成される。
イエロトナー像を転写した後、4色のトナー像はタイミ
ングを合わせて給紙カセット40から送られる紙Sに、
第3転写ローラ12の作用で一括転写される。このとき
第2転写ローラ5は接地し、第3転写ローラ12には+
1.5kVの直流電圧が印加される。紙Sに転写された
トナー像は定着ローラ対42a,42bにより定着され
る。紙Sはその後排出ローラ対44a,44bを経て装
置外に排出される。転写ベルト3上に残った転写残りの
トナーは、ベルトクリーナローラ7の作用で清掃され次
の像形成に備える。
ついても行い、転写ベルト3上には4色のトナー像が位
置的に合致して重ね合わされてカラー像が形成される。
イエロトナー像を転写した後、4色のトナー像はタイミ
ングを合わせて給紙カセット40から送られる紙Sに、
第3転写ローラ12の作用で一括転写される。このとき
第2転写ローラ5は接地し、第3転写ローラ12には+
1.5kVの直流電圧が印加される。紙Sに転写された
トナー像は定着ローラ対42a,42bにより定着され
る。紙Sはその後排出ローラ対44a,44bを経て装
置外に排出される。転写ベルト3上に残った転写残りの
トナーは、ベルトクリーナローラ7の作用で清掃され次
の像形成に備える。
【0099】次に、単色モード時の動作を説明する。単
色モード時は、まず所定の色の像形成ユニット(17B
k or 17Y or 17M or 17C)が像形成位置21
に移動する。次に上述したのと同様に所定の色の像形成
と転写ベルト3への転写を行い、今度は転写後そのまま
続けて、次の第3転写ローラ12により給紙カセット4
0から送られてくる紙Sに転写をし、そのまま定着す
る。
色モード時は、まず所定の色の像形成ユニット(17B
k or 17Y or 17M or 17C)が像形成位置21
に移動する。次に上述したのと同様に所定の色の像形成
と転写ベルト3への転写を行い、今度は転写後そのまま
続けて、次の第3転写ローラ12により給紙カセット4
0から送られてくる紙Sに転写をし、そのまま定着す
る。
【0100】以上が本発明の現像剤207を用いる第
1,第2,第3の電子写真装置の構成である。次に、本
発明の各実施の形態を説明する。
1,第2,第3の電子写真装置の構成である。次に、本
発明の各実施の形態を説明する。
【0101】実施の形態1 まず、本実施の形態の二成分現像剤2071を構成する
トナー207Aの材料組成の例を表1に示す。
トナー207Aの材料組成の例を表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】次に、これら材料を用いた本実施の形態の
トナー207Aの製造方法について説明する。上記した
表1に示した各材料をヘンシェルミキサーFM20B
(三井三池社製)にて混合する。そして、得られた混合
物を二軸混練押出機PCM30(池貝鉄工社製)にて加
熱混練する。加熱混練した混練物を粗粉砕機ロートプレ
ックス(アルピネ社製)にて2mm以下の大きさに粗粉
砕する。さらに、粗粉砕した混練物をジェットミル粉砕
機IDS−2型(日本ニューマティック工業社製)にて
微粉砕を行う。微粉砕した混練物をを気流分級機DS2
型(日本ニューマティック工業社製)にて微粉をカット
する。以上の処理により平均粒径8μmのトナー母体粒
子を形成する。その後外添剤を外添処理して、トナー2
07Aが得られる。
トナー207Aの製造方法について説明する。上記した
表1に示した各材料をヘンシェルミキサーFM20B
(三井三池社製)にて混合する。そして、得られた混合
物を二軸混練押出機PCM30(池貝鉄工社製)にて加
熱混練する。加熱混練した混練物を粗粉砕機ロートプレ
ックス(アルピネ社製)にて2mm以下の大きさに粗粉
砕する。さらに、粗粉砕した混練物をジェットミル粉砕
機IDS−2型(日本ニューマティック工業社製)にて
微粉砕を行う。微粉砕した混練物をを気流分級機DS2
型(日本ニューマティック工業社製)にて微粉をカット
する。以上の処理により平均粒径8μmのトナー母体粒
子を形成する。その後外添剤を外添処理して、トナー2
07Aが得られる。
【0104】次に本実施の形態の二成分現像剤2071
を構成するキャリア207B1の組成を説明する。
を構成するキャリア207B1の組成を説明する。
【0105】キャリア207B1のコア材207Cには
体積平均粒径80μmのCu−Znフェライトを用い
る。そして、このように構成したコア材207Cに、シ
リコン樹脂(東レダウコーニング社製:SR2410)
からなるコート材料を0.5wt%添加したのち、活動
造粒乾燥装置に入れてその流動層で、コア材207Cと
コート材料とを混合する。そのあと、得られた混合物を
80℃の雰囲気下で乾燥させることで、コア材207C
に表面にシラノール基を有するシリコンコート層207
D1を形成する。
体積平均粒径80μmのCu−Znフェライトを用い
る。そして、このように構成したコア材207Cに、シ
リコン樹脂(東レダウコーニング社製:SR2410)
からなるコート材料を0.5wt%添加したのち、活動
造粒乾燥装置に入れてその流動層で、コア材207Cと
コート材料とを混合する。そのあと、得られた混合物を
80℃の雰囲気下で乾燥させることで、コア材207C
に表面にシラノール基を有するシリコンコート層207
D1を形成する。
【0106】一方、窒素ガスで満たしたグローブボック
スの中で、モレキュラーシーブで脱水したヘキサデカン
標準溶液[ヘキサデカン80wt%、四塩化炭素12w
t%、クロロホルム8wt%]に、1wt%のヘプタデ
カフルオロデシルトリクロロシラン[CF3(CF2)7
(CH2)2SiCl3]を溶解して、吸着溶液を作成す
る。次に、同じ雰囲気下(窒素ガスで満たしたグローブ
ボックス)でビーカの中に上記吸着溶液を1リットル注
入し、その中にシリコンコート層207D1を形成した
コア材207Cを8時間浸積して反応させる。その後残
存している余分なシラン化合物をクロロホルム洗浄する
ことで除去し、さらに純水により15分間洗浄し、窒素
ブローでコア材207Cの表面の水分を除去した。これ
により、シリコンコート層207D1の表面に、含フッ
素シラン化合物であるCF3(CF2)7(CH2)2Si
の単分子膜207Eを形成してなるキャリア207B1
が完成する。
スの中で、モレキュラーシーブで脱水したヘキサデカン
標準溶液[ヘキサデカン80wt%、四塩化炭素12w
t%、クロロホルム8wt%]に、1wt%のヘプタデ
カフルオロデシルトリクロロシラン[CF3(CF2)7
(CH2)2SiCl3]を溶解して、吸着溶液を作成す
る。次に、同じ雰囲気下(窒素ガスで満たしたグローブ
ボックス)でビーカの中に上記吸着溶液を1リットル注
入し、その中にシリコンコート層207D1を形成した
コア材207Cを8時間浸積して反応させる。その後残
存している余分なシラン化合物をクロロホルム洗浄する
ことで除去し、さらに純水により15分間洗浄し、窒素
ブローでコア材207Cの表面の水分を除去した。これ
により、シリコンコート層207D1の表面に、含フッ
素シラン化合物であるCF3(CF2)7(CH2)2Si
の単分子膜207Eを形成してなるキャリア207B1
が完成する。
【0107】その後タンブラーミキサーによりキャリア
207B1とトナー207Aとを混合比3%で1時間混
合して本実施の形態の現像剤2071が得られる。
207B1とトナー207Aとを混合比3%で1時間混
合して本実施の形態の現像剤2071が得られる。
【0108】図1に示した第1の電子写真装置を用い
て、本実施の形態の現像剤2071で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定して評価を行なった。評価の結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線を
再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得ら
れた。さらには、非画像部の地かぶりも発生していない
ことも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テストを
行っても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した
特性を示していることも確認出来た。
て、本実施の形態の現像剤2071で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定して評価を行なった。評価の結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線を
再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得ら
れた。さらには、非画像部の地かぶりも発生していない
ことも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テストを
行っても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した
特性を示していることも確認出来た。
【0109】図2に示した第2の電子写真装置を用い
て、本実施の形態の現像剤2071で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。その結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散がなくベタ黒
画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線を再現
した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得られ
た。さらには、非画像部の地かぶりが発生していないこ
とも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テストに於
いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特
性を示していることも確認出来た。
て、本実施の形態の現像剤2071で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。その結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散がなくベタ黒
画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線を再現
した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得られ
た。さらには、非画像部の地かぶりが発生していないこ
とも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テストに於
いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特
性を示していることも確認出来た。
【0110】図3,図4に示した第3の電子写真装置を
用いて、本実施の形態の現像剤2071で複写テストを
行い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス
社)で測定することで評価した。その結果は次の通りで
ある。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなく
ベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線
を再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得
られた。さらには、非画像部の地かぶりが発生していな
いことも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テスト
に於いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定し
た特性を示していることも確認出来た。さらにまた、転
写効率は92%と高いもことも確認出来た。
用いて、本実施の形態の現像剤2071で複写テストを
行い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス
社)で測定することで評価した。その結果は次の通りで
ある。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなく
ベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線
を再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得
られた。さらには、非画像部の地かぶりが発生していな
いことも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テスト
に於いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定し
た特性を示していることも確認出来た。さらにまた、転
写効率は92%と高いもことも確認出来た。
【0111】実施の形態2 まず、本実施の形態の現像剤2072の製造方法を説明
する。すなわち、実施の形態1と同様のコア材207C
に、シリコン樹脂(信越化学社製:KR251)からな
るコート材料を0.5wt%添加したのち、活動造粒乾
燥装置に入れてその流動層でコア材207Cとコート材
料とを混合する。そのあと、得られた混合物を80℃の
雰囲気下で乾燥させることでコア材207Cの表面にシ
ラノール基を有するシリコンコート層207D2を形成
する。
する。すなわち、実施の形態1と同様のコア材207C
に、シリコン樹脂(信越化学社製:KR251)からな
るコート材料を0.5wt%添加したのち、活動造粒乾
燥装置に入れてその流動層でコア材207Cとコート材
料とを混合する。そのあと、得られた混合物を80℃の
雰囲気下で乾燥させることでコア材207Cの表面にシ
ラノール基を有するシリコンコート層207D2を形成
する。
【0112】一方、窒素ガスで満たしたグローブボック
スの中で、モレキュラーシーブで脱水したヘキサデカン
標準溶液(ヘキサデカン80wt%、四塩化炭素12w
t%、クロロホルム8wt%)に、1,10−ビス(ト
リクロシリル)ドデカフルオロデカンBTFD[Cl3
Si(CH2)2(CF2)6(CH2)2SiCl3]を1
wt%溶解させて吸着溶液を作成する。次に、同じ雰囲
気下(窒素ガスで満たしたグローブボックス)におい
て、ビーカの中に上記吸着溶液を1リットル注入し、そ
の中にシリコンコート層207D2を形成したコア材2
07Cを5時間浸積させた。その後、クロロホルムで3
回洗浄し、さらに水洗、乾燥した。そして、このような
一連の操作を繰り返すことで、シリコンコート層D2の
表面に、BTFDの単分子膜積層体を形成する。
スの中で、モレキュラーシーブで脱水したヘキサデカン
標準溶液(ヘキサデカン80wt%、四塩化炭素12w
t%、クロロホルム8wt%)に、1,10−ビス(ト
リクロシリル)ドデカフルオロデカンBTFD[Cl3
Si(CH2)2(CF2)6(CH2)2SiCl3]を1
wt%溶解させて吸着溶液を作成する。次に、同じ雰囲
気下(窒素ガスで満たしたグローブボックス)におい
て、ビーカの中に上記吸着溶液を1リットル注入し、そ
の中にシリコンコート層207D2を形成したコア材2
07Cを5時間浸積させた。その後、クロロホルムで3
回洗浄し、さらに水洗、乾燥した。そして、このような
一連の操作を繰り返すことで、シリコンコート層D2の
表面に、BTFDの単分子膜積層体を形成する。
【0113】その後、実施の形態1と同様に、ヘプタデ
カフルオルデシルトリクロロシラン[CF3(CF2)7
(CH2)2SiCl3]を溶解した吸着溶液にキャリア
を8時間浸漬し反応させ、クロロホルム洗浄、純水洗浄
し、窒素ブローで乾燥することとにより単分子膜積層体
207Fが形成されたキャリア207B2が完成する。
単分子膜積層体207Fは、BTFDの単分子膜が複数
層(例えば10層)にわたって積層され、表面にヘプタ
デカフルオロデシルシラン単分子膜が形成されることに
より構成されている。
カフルオルデシルトリクロロシラン[CF3(CF2)7
(CH2)2SiCl3]を溶解した吸着溶液にキャリア
を8時間浸漬し反応させ、クロロホルム洗浄、純水洗浄
し、窒素ブローで乾燥することとにより単分子膜積層体
207Fが形成されたキャリア207B2が完成する。
単分子膜積層体207Fは、BTFDの単分子膜が複数
層(例えば10層)にわたって積層され、表面にヘプタ
デカフルオロデシルシラン単分子膜が形成されることに
より構成されている。
【0114】その後タンブラーミキサーによりキャリア
207B2と実施の形態1で説明したトナー207Aと
を混合比3%で1時間混合して本実施の形態の現像剤2
072が得られる。
207B2と実施の形態1で説明したトナー207Aと
を混合比3%で1時間混合して本実施の形態の現像剤2
072が得られる。
【0115】図1に示した第1の電子写真装置を用い
て、本実施の形態の現像剤2072で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。評価の結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線も
再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得ら
れた。さらには非画像部の地かぶりが発生していないこ
とも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テストを行
っても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特
性を示していることも確認出来た。
て、本実施の形態の現像剤2072で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。評価の結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線も
再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得ら
れた。さらには非画像部の地かぶりが発生していないこ
とも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テストを行
っても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特
性を示していることも確認出来た。
【0116】図2に示した第2の電子写真装置を用い
て、本実施の形態の現像剤2072で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。評価の結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線を
再現した極めて高解像度、高画質、高濃度の画像が得ら
れた。さらには非画像部の地かぶりが発生していないこ
とも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テストに於
いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特
性を示していることも確認出来た。
て、本実施の形態の現像剤2072で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。評価の結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線を
再現した極めて高解像度、高画質、高濃度の画像が得ら
れた。さらには非画像部の地かぶりが発生していないこ
とも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テストに於
いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特
性を示していることも確認出来た。
【0117】図3,図4に示した第3の電子写真装置を
用いて、本実施の形態の現像剤2072で複写テストを
行い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス
社)で測定することで評価した。その結果は次の通りで
ある。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなく
ベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線
を再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得
られた。さらには、非画像部の地かぶりは発生していな
いことも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テスト
に於いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定し
た特性を示していることも確認出来た。さらにまた、転
写効率は91%となり高いものであることが確認出来
た。
用いて、本実施の形態の現像剤2072で複写テストを
行い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス
社)で測定することで評価した。その結果は次の通りで
ある。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなく
ベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線
を再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得
られた。さらには、非画像部の地かぶりは発生していな
いことも確認出来た。また、20万枚の長期耐久テスト
に於いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定し
た特性を示していることも確認出来た。さらにまた、転
写効率は91%となり高いものであることが確認出来
た。
【0118】実施の形態3 まず、本実施の形態の現像剤2073の製造方法を説明
する。すなわち、実施の形態1と同様のコア材207C
に、シリコン樹脂(東レダウコーニング社製:SR24
11)からなるコート材料を0.5wt%添加したのち
活動造粒乾燥装置に入れ、その流動層でコア材207C
とコート材料とを混合し、さらに100℃の雰囲気下で
乾燥させることで、コア剤207Cの表面にシラノール
基を有するシリコンコート層207D3を形成する。
する。すなわち、実施の形態1と同様のコア材207C
に、シリコン樹脂(東レダウコーニング社製:SR24
11)からなるコート材料を0.5wt%添加したのち
活動造粒乾燥装置に入れ、その流動層でコア材207C
とコート材料とを混合し、さらに100℃の雰囲気下で
乾燥させることで、コア剤207Cの表面にシラノール
基を有するシリコンコート層207D3を形成する。
【0119】その後、120Pa、トリフルオロメタン
/酸素(5:1)の混合ガス中で5分間、1.7W/c
m2で上記コア材207CをRFプラズマエッチングし
て、その表面を粗した。得られた表面粗さはサブミクロ
ンオーダーであった。
/酸素(5:1)の混合ガス中で5分間、1.7W/c
m2で上記コア材207CをRFプラズマエッチングし
て、その表面を粗した。得られた表面粗さはサブミクロ
ンオーダーであった。
【0120】一方、窒素ガスで満たしたグローブボック
スの中で、モレキュラーシーブで脱水したヘキサデカン
標準溶液(ヘキサデカン80wt%、四塩化炭素12w
t%、クロロホルム8wt%)に1wt%のヘプタデカ
フルオロデシルトリクロロシラン[CF3(CF2)
7(CH2)2SiCl3]を溶解して、吸着溶液を作成す
る。
スの中で、モレキュラーシーブで脱水したヘキサデカン
標準溶液(ヘキサデカン80wt%、四塩化炭素12w
t%、クロロホルム8wt%)に1wt%のヘプタデカ
フルオロデシルトリクロロシラン[CF3(CF2)
7(CH2)2SiCl3]を溶解して、吸着溶液を作成す
る。
【0121】次に、同じ雰囲気下(窒素ガスで満たした
グローブボックス)において、ビーカの中に上記吸着溶
液を1リットル注入し、その中にシリコンコート層20
7D3が形成されかつその表面が粗されたコア材207
Cを8時間浸積させて反応させる。
グローブボックス)において、ビーカの中に上記吸着溶
液を1リットル注入し、その中にシリコンコート層20
7D3が形成されかつその表面が粗されたコア材207
Cを8時間浸積させて反応させる。
【0122】さらに、残存している余分なシラン化合物
を除去するためにコア材207Cをクロロホルム洗浄
し、さらに、純水により15分間洗浄して窒素ブローで
コア材207C表面の水分を除去する。これにより、シ
リコンコート層207D3の表面に、含フッ素シラン化
合物であるCF3(CF2)7(CH2)2Siの単分子膜
207Gを形成してなるキャリア207B3が完成す
る。
を除去するためにコア材207Cをクロロホルム洗浄
し、さらに、純水により15分間洗浄して窒素ブローで
コア材207C表面の水分を除去する。これにより、シ
リコンコート層207D3の表面に、含フッ素シラン化
合物であるCF3(CF2)7(CH2)2Siの単分子膜
207Gを形成してなるキャリア207B3が完成す
る。
【0123】その後、タンブラーミキサーによりキャリ
ア207B3と実施の形態1で説明したトナー207A
とを混合比3%で1時間混合して本実施の形態の現像剤
2073が得られる。
ア207B3と実施の形態1で説明したトナー207A
とを混合比3%で1時間混合して本実施の形態の現像剤
2073が得られる。
【0124】図1に示した第1の電子写真装置を用い
て、本実施の形態の現像剤2073で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。評価の結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線も
再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得ら
れた。さらには、非画像部の地かぶりも発生していない
ことが確認出来た。また、30万枚の長期耐久テストを
行っても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した
特性を示していることが確認出来た。
て、本実施の形態の現像剤2073で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。評価の結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線も
再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得ら
れた。さらには、非画像部の地かぶりも発生していない
ことが確認出来た。また、30万枚の長期耐久テストを
行っても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した
特性を示していることが確認出来た。
【0125】図2に示した第2の電子写真装置を用い
て、本実施の形態の現像剤2073で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。その結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線を
も再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得
られた。さらには、非画像部の地かぶりが発生していな
いのも確認出来た。また、30万枚の長期耐久テストに
於いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した
特性を示していることも確認出来た。
て、本実施の形態の現像剤2073で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。その結果は次の通りであ
る。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなくベ
タ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線を
も再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得
られた。さらには、非画像部の地かぶりが発生していな
いのも確認出来た。また、30万枚の長期耐久テストに
於いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した
特性を示していることも確認出来た。
【0126】図3,図4に示した第3の電子写真装置を
用いて、本実施の形態の現像剤2073で複写テストを
行い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス
社)で測定することで評価した。その結果は次の通りで
ある。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなく
ベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線
を再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得
られた。さらには、非画像部の地かぶりが発生していな
いことも確認出来た。また、30万枚の長期耐久テスト
に於いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定し
た特性を示していることも確認出来た。
用いて、本実施の形態の現像剤2073で複写テストを
行い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス
社)で測定することで評価した。その結果は次の通りで
ある。すなわち、横線の乱れやトナーの飛散などがなく
ベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/mmの画線
を再現した極めて高解像度,高画質,高濃度の画像が得
られた。さらには、非画像部の地かぶりが発生していな
いことも確認出来た。また、30万枚の長期耐久テスト
に於いても、流動性、画像濃度とも変化が少なく安定し
た特性を示していることも確認出来た。
【0127】比較例 上述した各実施の形態のコア材207Cと同様のコア材
207Cにシリコン樹脂をコートして乾燥させた後、直
接200度でキュアすることで、含フッ素シラン化合物
の単分子膜を形成しない点以外は実施の形態1のキャリ
ア207B1と同様の組成、処方でキャリア207BCを
作成した。そして、キャリア207BCと上記実施の形
態と同様のトナー207Aとを混合して比較例の現像剤
207Cを作成した。
207Cにシリコン樹脂をコートして乾燥させた後、直
接200度でキュアすることで、含フッ素シラン化合物
の単分子膜を形成しない点以外は実施の形態1のキャリ
ア207B1と同様の組成、処方でキャリア207BCを
作成した。そして、キャリア207BCと上記実施の形
態と同様のトナー207Aとを混合して比較例の現像剤
207Cを作成した。
【0128】この比較例の現像剤207Cの帯電量を測
定したところ、第1の実施の形態の現像剤2071に比
べて、帯電立ち上がり特性が悪化していることが確認出
来た。
定したところ、第1の実施の形態の現像剤2071に比
べて、帯電立ち上がり特性が悪化していることが確認出
来た。
【0129】また、この比較例の現像剤207Cを用い
て上述した第2の電子写真装置で複写テストを行い、そ
の結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定
することで評価した。その結果は、画像濃度が低く、地
かぶりが多い画像となることが確認出来た。
て上述した第2の電子写真装置で複写テストを行い、そ
の結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定
することで評価した。その結果は、画像濃度が低く、地
かぶりが多い画像となることが確認出来た。
【0130】さらには、この比較例の現像財207Cを
用いて上述した第3の電子写真装置で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。その結果は、若干画像濃度
が低く、地かぶりが多い画像となることが出来た。
用いて上述した第3の電子写真装置で複写テストを行
い、その結果を、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定することで評価した。その結果は、若干画像濃度
が低く、地かぶりが多い画像となることが出来た。
【0131】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長寿命
で、帯電の立ち上がりがよい現像剤が得られ、これによ
り、高濃度、低地かぶりの高画質の電子写真を得ること
ができるようになった。特に、像担持体の表面に形成さ
れた静電潜像にホッパーに収容されている現像剤を固定
磁石の磁気力により吸引させた後、像担持体表面に存在
するキャリアと静電潜像の非画像領域に付着しているト
ナーとを現像剤回収電極ローラにより回収することで像
担持体表面にトナー画像を形成し、現像剤回収電極ロー
ラの表面に回収された現像剤をスクレーパによりホッパ
ーの内部に掻き落とすことで、現像剤のリサイクルを図
った画像形成装置固において、上記効果は顕著なものと
なる。
で、帯電の立ち上がりがよい現像剤が得られ、これによ
り、高濃度、低地かぶりの高画質の電子写真を得ること
ができるようになった。特に、像担持体の表面に形成さ
れた静電潜像にホッパーに収容されている現像剤を固定
磁石の磁気力により吸引させた後、像担持体表面に存在
するキャリアと静電潜像の非画像領域に付着しているト
ナーとを現像剤回収電極ローラにより回収することで像
担持体表面にトナー画像を形成し、現像剤回収電極ロー
ラの表面に回収された現像剤をスクレーパによりホッパ
ーの内部に掻き落とすことで、現像剤のリサイクルを図
った画像形成装置固において、上記効果は顕著なものと
なる。
【0132】また、廃現像剤をリサイクルしても、高帯
電で均一な帯電量分布を得ることができるので、安定し
た画像が得られるリサイクル現像剤を提供することが出
来る。
電で均一な帯電量分布を得ることができるので、安定し
た画像が得られるリサイクル現像剤を提供することが出
来る。
【図1】 本発明の各実施の形態の現像剤を用いる第1
の電子写真装置の主要部を示す断面図である。
の電子写真装置の主要部を示す断面図である。
【図2】 本発明の各実施の形態の現像剤を用いる第2
の電子写真装置の主要部を示す断面図である。
の電子写真装置の主要部を示す断面図である。
【図3】 本発明の各実施の形態の現像剤を用いること
ができる第3の電子写真装置の主要部を示す断面図であ
る。
ができる第3の電子写真装置の主要部を示す断面図であ
る。
【図4】第3の電子写真装置を要部である間転写ベルト
ユニットの構成図である。
ユニットの構成図である。
【符号の説明】 2 中間転写ベルトユニット 3 転写ベルト 4 第1転写ローラ 5 第2転写ローラ 6 テンションローラ 11 有機感光体 12 第3転写ローラ 17Bk,17C,17M,17Y 像形成ユニット 18 像形成ユニット群 21 像形成位置 22 信号光 35 レーザビームスキャナ部 38 ミラー 202 磁石 203 コロナ帯電器 204 グリッド電極 206 現像剤ホッパー 2071,2072,2073 現像剤 207A トナー 207B1〜3 キャリア 207C コア材 207D1〜3 シリコンコート層 207E 単分子膜 207F,207G 単分子膜積層体 208 非磁性電極ローラ 209 磁石 211 スクレーパ 213 転写ローラ 214 突入ガイド 215 搬送ガイド 218 クリーニングブレード 219 クリーニングボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 正寿 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 トナーとキャリアとを混合してなる二成
分現像剤であって、 前記キャリアは、コア材と、シラノール基を有して前記
コア材の表面に設けられたシリコンコート層と、前記シ
リコンコート層の表面に設けられた含フッ素シラン化合
物層とを有することを特徴とする二成分現像剤。 - 【請求項2】 像担持体上の静電潜像を可視像化する現
像手段と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化したト
ナーを転写紙に移す転写手段と、前記像担持体に残留す
る前記トナーを像担持体から除去するクリーニング手段
と、除去された廃トナーを現像手段に戻す廃トナーリサ
イクル手段とを具備する画像形成装置に使用される二成
分現像剤であって、 トナーとキャリアとを備えており、 前記キャリアは、コア材と、シラノール基を有して前記
コア材の表面に設けられたシリコンコート層と、前記シ
リコンコート層の表面に設けられた含フッ素シラン化合
物層とを有することを特徴とする二成分現像剤。 - 【請求項3】 固定磁石を内包してその表面が所定方向
に移動する像担持体と、現像剤を収容するホッパーと、
磁石を内包してその表面の所定領域が前記像担持体に対
して所定間隔を開けて対向配置された現像剤回収電極ロ
ーラと、現像剤回収電極ローラの表面上の前記所定領域
とは異なる領域に圧接したスクレーパとを有し、前記像
担持体の表面に形成された静電潜像に前記ホッパーに収
容されている現像剤を前記固定磁石の磁気力により吸引
させた後、前記像担持体表面に存在するキャリアと前記
静電潜像の非画像領域に付着しているトナーとを前記現
像剤回収電極ローラにより回収することで前記像担持体
表面にトナー画像を形成し、前記現像剤回収電極ローラ
の表面に回収された現像剤を前記スクレーパにより前記
ホッパーの内部に掻き落とす画像形成装置に使用される
二成分現像剤であって、 トナーとキャリアとを備えており、 前記キャリアは、コア材と、シラノール基を有して前記
コア材の表面に設けられたシリコンコート層と、前記シ
リコンコート層の表面に設けられた含フッ素シラン化合
物層とを有することを特徴とする二成分現像剤。 - 【請求項4】 像担持体上に形成したトナー画像を、像
担持体に当接させた無端状の中間転写体の表面に転写し
た後、この転写トナー画像を転写材に一括転写する画像
形成装置に使用される二成分現像剤であって、 トナーとキャリアとを備えており、 前記キャリアは、コア材と、シラノール基を有して前記
コア材の表面に設けられたシリコンコート層と、前記シ
リコンコート層の表面に設けられた含フッ素シラン化合
物層とを有することを特徴とする二成分現像剤。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載の二成
分現像剤であって、 前記含フッ素シラン化合物層は、CF3(CF2)n(C
H2)2SiCl3 :n=1〜20で示される化合物の単
分子膜であることを特徴とする二成分現像剤。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか記載の二成
分現像剤であって、 前記含フッ素シラン化合物層は、Cl3Si(CH2)2
(CF2)n(CH2)2SiCl3 :n=1〜20で示
される化合物の単分子膜積層体の上に、CF3(CF2)
n(CH2)2SiCl3 :n=1〜20で示される化合
物の単分子膜を形成していることを特徴とする二成分現
像剤。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか記載の二成
分現像剤であって、 前記シリコンコート層の表面に1μm以下の凹凸を形成
したことを特徴とする二成分現像剤。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか記載の二成
分現像剤の製造方法であって、 前記含フッ素シラン化合物層を化学吸着法により形成す
ることを特徴とする二成分現像剤の製造方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の二成分現像剤の製造方法
であって、 前記化学吸着法は液層吸着法であることを特徴とする二
成分現像剤の製造方法。 - 【請求項10】 トナーと混合されて二成分現像剤を構
成する二成分現像剤用キャリアであって、 前記キャリアは、コア材と、シラノール基を有して前記
コア材の表面に設けられたシリコンコート層と、前記シ
リコンコート層の表面に設けられた含フッ素シラン化合
物層とを有することを特徴とする二成分現像剤用キャリ
ア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22929897A JPH1165176A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 二成分現像剤、二成分現像剤の製造方法、および二成分現像剤用キャリア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22929897A JPH1165176A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 二成分現像剤、二成分現像剤の製造方法、および二成分現像剤用キャリア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165176A true JPH1165176A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16889950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22929897A Pending JPH1165176A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 二成分現像剤、二成分現像剤の製造方法、および二成分現像剤用キャリア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165176A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274763A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電潜像現像剤及び画像形成方法 |
JP2019045557A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 静電潜像現像用キャリア、及び2成分現像剤 |
-
1997
- 1997-08-26 JP JP22929897A patent/JPH1165176A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274763A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電潜像現像剤及び画像形成方法 |
JP2019045557A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 静電潜像現像用キャリア、及び2成分現像剤 |
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