JPH116514A - ナット仮止め構造 - Google Patents

ナット仮止め構造

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Publication number
JPH116514A
JPH116514A JP2838198A JP2838198A JPH116514A JP H116514 A JPH116514 A JP H116514A JP 2838198 A JP2838198 A JP 2838198A JP 2838198 A JP2838198 A JP 2838198A JP H116514 A JPH116514 A JP H116514A
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JP
Japan
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nut
support
hole
screw hole
bumper
Prior art date
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Pending
Application number
JP2838198A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Haga
正道 芳賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH116514A publication Critical patent/JPH116514A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】支持体の一面側に被締結体を締結するためのね
じ部材を螺合せしめるねじ孔を有する金属製のナット
を、前記被締結体の締結前に前記支持体の他面側に仮止
めするにあたって、支持体へのナットの装着が容易であ
るにもかかわらず簡単にはナットが脱落しないようにし
たナット仮止め構造を提供する。 【解決手段】ねじ孔17と同軸の挿通孔18を有する支
持体11に、挿通孔18の軸線と平行に延びる支持ピン
19が前記挿通孔18の周囲に一体に設けられ、ナット
14には、該ナット14の前記支持体11への近接移動
を許容するが前記支持体11から離反する方向への前記
ナット14の移動に対して抵抗力を発揮して前記支持ピ
ン19弾発嵌合せしめる弾発嵌合部24が、支持ピン1
9に対応して設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体の一面側に
被締結体を締結するためのねじ部材を螺合せしめるねじ
孔を有する金属製のナットを、前記被締結体の締結前に
前記支持体の他面側に仮止めするためのナット仮止め構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば車両が備える合成樹脂製
のバンパーの表面側にナンバープレートを取付けるにあ
たって、ナンバープレートおよびバンパーに挿通される
ねじ部材を該バンパーの裏面側に配置される金属製のナ
ットに螺合することがあるが、そのようなねじ部材の締
付け作業を行なうにあたっては作業者がバンパーの裏面
側でナットを保持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ように作業者がナットを保持した状態で締付け作業を行
なうのでは、締付け作業が煩雑であり、作業能率が優れ
ているとは言い難い。そこで、ねじ部材の締付け操作に
よっても共回りしないようにして前記ナットをバンパー
の裏面側に仮止めしておくことが望まれるが、その際、
バンパーの裏面側へのナットの装着が容易であり、しか
も装着後にはナットが簡単には脱落しないようにしてお
くことが必要である。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ナットを支持体に仮止めするにあたって支持
体へのナットの装着が容易であるにもかかわらず簡単に
はナットが脱落しないようにしたナット仮止め構造を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、支持体の一面側に被締結体
を締結するためのねじ部材を螺合せしめるねじ孔を有す
る金属製のナットを、前記被締結体の締結前に前記支持
体の他面側に仮止めするためのナット仮止め構造であっ
て、前記ねじ孔と同軸の挿通孔を有する前記支持体の他
面に、前記挿通孔の軸線と平行に延びる支持ピンが前記
挿通孔の周囲に一体に設けられ、前記ナットには、該ナ
ットの前記支持体への近接移動を許容するが前記支持体
から離反する方向への前記ナットの移動に対して抵抗力
を発揮して前記各支持ピンを弾発嵌合せしめる弾発嵌合
部が、前記支持ピンに対応して設けられることを特徴と
する。
【0006】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、ナットが備える弾発嵌合部に、支持体に一体に設
けられた支持ピンをそれぞれ嵌合するだけの簡単な操作
で支持体にナットを仮止めすることができる。しかも弾
発嵌合部は、ナットの前記支持体への近接移動を許容す
るが前記支持体から離反する方向への前記ナットの移動
に対して抵抗力を発揮するものであるので、ナットの支
持体への装着が容易であるのにかかわらず、仮止め後の
ナットが支持体から簡単に離脱してしまうことがない。
また仮止め状態に在るナットへのねじ部材の螺合時に、
ねじ孔の周囲の弾発嵌合部に支持ピンが嵌合しているの
で、ねじ部材の回転に伴ってナットが共まわりすること
もない。
【0007】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、前記弾発嵌合部は、支持
ピンの外面の周方向複数箇所に先端縁を接触せしめる複
数の弾発爪の基端が前記ナットに連設されて成り、各弾
発爪が、その基端から前記先端縁に向うにつれて前記支
持ピンの半径方向に沿う内方側に傾斜して形成されるこ
とにより、ナットを支持体側に近接移動させて支持ピン
が弾発嵌合部に嵌合するときには、各支持ピンの外面に
先端縁をそれぞれ接触させた各弾発爪を撓ませるように
して各支持ピンを弾発嵌合部に容易に嵌合することがで
き、また各弾発嵌合部に各支持ピンがそれぞれ嵌合した
状態でナットに支持体から離反する方向の外力が作用し
たときには、各弾発爪がそれらの先端縁を支持ピンの外
面に食い込ませるように撓み、支持ピンが弾発嵌合部か
ら離脱する方向に移動するのに対抗する抵抗力を各弾発
爪が発揮するようになり、仮止め後のナットが支持体か
ら簡単に離脱してしまうことがない。
【0008】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、前記ナットが、
ねじ孔を有するナット本体に、前記ねじ孔の軸線に直交
する平面内で該ねじ孔の一直径線に沿って延びる板部材
が固着されて成り、前記ナット本体の両側位置で前記板
部材に前記弾発嵌合部がそれぞれ設けられることによ
り、特殊な構造を有するナットを、一般的な形状のナッ
ト本体に板部材を固着するだけで簡単に構成することが
でき、特に、弾発嵌合部が上記請求項2記載の発明の構
成を有するものであるときには、板部材のプレス成形に
より弾発嵌合部を簡単に形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図9は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はバンパーへのナンバープレート締結
状態を示す縦断面図、図2は図1の2−2線拡大断面
図、図3はナットおよびナット仮止め工具の斜視図、図
4は図3の4−4線に沿う断面図、図5はナットの正面
図、図6はナット仮止め工具によるナット仮止め操作初
期での図5のA−A線に対応する断面図、図7はナット
仮止め工具によるナット仮止め操作初期での図5のB−
B線に対応する断面図、図8はナット仮止め工具による
ナット仮止め操作末期での図5のA−A線に対応する断
面図、図9はナット仮止め工具によるナット仮止め操作
末期での図5のB−B線に対応する断面図である。
【0011】先ず図1において、支持体としての合成樹
脂製のバンパー11が車両に備えられており、このバン
パー11の表面側には、被締結体としてのナンバープレ
ート12が、該ナンバープレート12およびバンパー1
1に挿通される複数のねじ部材13…により締結され、
バンパー11の裏面側には、各ねじ部材13…を螺合せ
しめる金属製のナット14…が、ナンバープレート12
の締結前に予め仮止めされている。
【0012】図2ないし図5を併せて参照して、ナット
14は、金属製のナット本体15と、該ナット本体15
にかしめ結合等により固着される鉄系金属製の板部材1
6とから成るものである。ナット本体15は、前記ねじ
部材13を螺合せしめるねじ孔17を有する円筒部15
aと、該円筒部15aから外側方に張出す鍔部15bと
を有するものであり、前記ねじ孔17と同軸にしてバン
パー11に設けられた挿通孔18に前記円筒部15aが
挿入される。而して円筒部15aは、その一端面がバン
パー11の表面に面一となる位置までバンパー11の裏
面側から前記挿通孔18に挿入されたときに、該円筒部
15aの他端がバンパー11の裏面から突出する長さを
有するものであり、前記鍔部15bは、該鍔部15bを
バンパー11の裏面に接触させたときに円筒部15aの
一端面がバンパー11の表面とほぼ面一となるようにし
て円筒部15aの他端寄りの部分に一体に連設される。
【0013】バンパー11の裏面において前記挿通孔1
8の両側には、該挿通孔18の一直径線に沿う方向に並
ぶ一対の支持ピン19,19が一体に突設される。
【0014】ところで、米国向けの車両では、ナンバー
プレート12がバンパー11の表面に直接締結されるの
ではなく、バンパー11の表面に図示しないブラケット
が締結され、そのブラケットにナンバープレート12が
取付けられるものであり、そのような米国向けの車両に
対応してバンパー11の裏面には、前記ブラケットを締
結するためのタップ孔20を有する円筒状のボス21が
一体に設けられている。而してバンパー11の表面にナ
ンバープレート12が締結されたときに前記タップ孔2
0の開口端はナンバープレート12で塞がれる。
【0015】前記鍔部15bは、ねじ孔17の一直径線
Lに沿う方向に長い楕円形状に形成されるものであり、
円筒部15aが挿通孔18に挿入されたときに前記両支
持ピン19,19の配列方向と前記一直径線Lとが直交
する配置で円筒部15aに一体に連設される。
【0016】板部材16は、前記ねじ孔17の軸線と直
交する平面内で前記一直径線Lと直交する方向に長く延
びる矩形状の平板部16aと、該平板部16aの両側に
直角に連設される一対の係合部16b,16bとを有し
て、前記バンパー11と反対側に開放した略「コ」字形
の横断面形状を有するように形成される。この板部材1
6において、平板部16aの長手方向中央部には、ナッ
ト本体15における円筒部15aの他端を嵌合せしめる
嵌合孔22が設けられており、円筒部15aの他端を嵌
合孔22に嵌合せしめて前記鍔部15bの裏面側に前記
平板部16aが当接された状態で、たとえば2箇所のか
しめ部23,23で鍔部15bおよび平板部16aがか
しめ結合され、それによりナット本体15および板部材
16が相互に結合されてナット14が構成される。
【0017】ナット本体15の両側位置で前記板部材1
6の平板部16aには、支持ピン19,19をそれぞれ
弾発嵌合せしめる弾発嵌合部24,24が設けられる。
該弾発嵌合部24は、支持ピン19の外面の周方向複数
箇所に先端縁を接触せしめる複数たとえば4個の弾発爪
25,25…の基端が平板部16aに連設されて成るも
のであり、各弾発爪25,25…は、その基端から前記
先端縁に向うにつれて支持ピン19の半径方向に沿う内
方側に傾斜して形成される。
【0018】このような弾発嵌合部24によれば、ナッ
ト14をバンパー11の裏面側に近接移動させて支持ピ
ン19が弾発嵌合部24に嵌合するときには、支持ピン
19の外面に先端縁をそれぞれ接触させた各弾発爪2
5,25…を撓ませるようにして支持ピン19を弾発嵌
合部24に容易に嵌合せしめることが可能である。一
方、弾発嵌合部24に支持ピン19が嵌合した状態でナ
ット14にバンパー11の裏面から離反する方向の外力
が作用したときには、各弾発爪25,25…がそれらの
先端縁を支持ピン19の外面に食い込ませるように撓
み、支持ピン19が弾発嵌合部24から離脱する方向に
移動するのに対抗する抵抗力を各弾発爪25,25…が
発揮するようになる。すなわち弾発嵌合部24は、ナッ
ト14のバンパー11への近接移動を許容するがバンパ
ー11から離反する方向へのナット14の移動に対して
抵抗力を発揮するものである。
【0019】上述のように構成されるナット14は、ナ
ット仮止め工具261 を用いてバンパー11の裏面側に
仮止めされるものであり、このナット仮止め工具261
は、工具本体271 と、該工具本体271 に固着される
シリンダ体281 と、該シリンダ体281 に摺動自在に
嵌合されるピストン291 と、ナット14を着脱可能に
位置決め保持可能としてピストン291 に同軸にかつ一
体に連結されるヘッド30と、シリンダ体281 および
ピストン291 間に設けられるばね31と、工具本体2
1 に設けられる操作部材32とを備える。
【0020】工具本体271 は、作業者が握るための把
持部27aの一端に取付部27bがほぼ直角に連設され
た略「L」字状に形成されるものであり、取付部27b
には、その端面に開口するようにしてねじ孔33が設け
られる。シリンダ体281 は、円筒状に形成されるもの
であり、その後端(図4の左端)には、前記ねじ孔33
に螺合される取付筒部34が段差をなして一体に設けら
れる。而して取付筒部34がねじ孔33に螺合されるこ
とにより、シリンダ体281 が工具本体271の取付部
27bに固着されるものであり、シリンダ体281 の後
端および前記取付部27bの端面間には取付筒部34を
囲繞する環状のシール部材35が挟持される。
【0021】シリンダ体281 には、前端を開放したシ
リンダ孔361 が設けられており、該シリンダ孔361
の後端に段差をなして同軸に連なる連通孔37が取付筒
部34に設けられ、工具本体271 には連通孔37に通
じる通路38が設けられる。一方、工具本体271 にお
ける把持部27aの他端には、図示しない圧縮空気圧源
に連なる管路39が接続されており、工具本体271
把持部27aには、該把持部27aを握った作業者が操
作する操作部材32が配設され、該操作部材32の操作
により前記管路39および通路38間の連通、遮断が切
換えられる。
【0022】前記シリンダ孔361 には、該シリンダ孔
361 の後端との間に空気圧室40を形成するピストン
291 が摺動自在に嵌合され、該ピストン291 の前端
はシリンダ体281 から前方に突出する。しかもピスト
ン291 には、シリンダ体281 の前端に接触してピス
トン291 の後退限位置を規制する規制鍔部41が一体
に設けられる。
【0023】ヘッド30は、ナット14において横断面
略「コ」字形である板部材16に後方から嵌合すること
を可能として矩形のブロック状に構成されるナット保持
部30aと、該ナット保持部30aに一体に連結される
連結軸部30bとを備え、連結軸部30bが前記ピスト
ン291 の前端に同軸にかつ一体に連設される。したが
ってヘッド30はピストン291 とともに作動すること
になる。
【0024】ヘッド30におけるナット保持部30aの
前面には、該ナット保持部30aに保持されたナット1
4の両弾発嵌合部24,24を収容可能な凹部44,4
4が各弾発嵌合部24,24に対応した形状を有して設
けられるとともに、弾発嵌合部24,24に嵌合された
支持ピン19,19を挿入せしめる挿入孔45,45が
設けられる。
【0025】また前記ナット保持部30aの前面には、
両凹部44,44間の中央部で挿入孔45,45の軸線
と平行に延びてナット保持部30aの前面に開口する有
底の取付孔46が設けられており、ナット保持部30a
に保持されたナット14のねじ孔17に挿入されるピン
47が取付孔46に挿入される。しかもナット保持部3
0aには、取付孔46の中間部で前記ピン47に先端を
接触せしめて取付孔46内でのピン47の軸方向位置を
定めるボルト48が進退自在に螺合される。しかもナッ
ト保持部30aの前面には、たとえば前記ピン47の周
囲に配置されるようにして磁石56,56が埋め込まれ
る。
【0026】さらにナット保持部30aには、バンパー
11の裏面に突設されているボス21の略半周に嵌合し
て該ボス21すなわち挿通孔18に対するヘッド30の
位置を定めるための略半円状のガイド溝49が設けられ
る。
【0027】ばね31は、シリンダ体281 の前部側お
よびピストン291 の一部を囲繞するコイルばねであ
り、該ばね31の一端は、シリンダ体281 の外側面に
設けられた有底の係合孔50に係合され、ばね31の他
端はピストン291 の鍔部41に係合される。而して該
ばね31が発揮するばね力により、ピストン291 は空
気圧室40の容積を縮少する方向に付勢されることにな
る。
【0028】シリンダ体281 には、その内外面間にわ
たる空気抜き孔51が設けられており、該空気抜き孔5
1は、シリンダ孔361 内でピストン291 が後退限か
ら所定距離だけ前進するのに応じて空気圧室40を外部
に開放する位置でシリンダ体281 に設けられる。
【0029】次にこの実施例の作用について説明する
と、ナット14に設けられた弾発嵌合部24は、バンパ
ー11の裏面に一体に突設された支持ピン19の外面の
周方向複数箇所に先端縁を接触せしめる複数たとえば4
個の弾発爪25,25…の基端が平板部16aに連設さ
れて成るものであり、各弾発爪25,25…は、その基
端から前記先端縁に向うにつれて支持ピン19の半径方
向に沿う内方側に傾斜して形成される。したがってナッ
ト14をバンパー11の裏面側に近接移動させて支持ピ
ン19が弾発嵌合部24に嵌合するときには、支持ピン
19の外面に先端縁をそれぞれ接触させた各弾発爪2
5,25…を撓ませるようにして支持ピン19を弾発嵌
合部24に容易に嵌合せしめることが可能であるのに対
し、弾発嵌合部24に支持ピン19が嵌合した状態でナ
ット14にバンパー11の裏面から離反する方向の外力
が作用したときには、各弾発爪25,25…がそれらの
先端縁を支持ピン19の外面に食い込ませるように撓
み、支持ピン19が弾発嵌合部24から離脱する方向に
移動するのに対抗する抵抗力を各弾発爪25,25…が
発揮するようになる。
【0030】したがって、ナット14をバンパー11の
裏面に仮止めするときには、バンパー11の裏面に一体
に設けられた一対の支持ピン19,19を弾発嵌合部2
4,24にそれぞれ嵌合するだけの簡単な操作でバンパ
ー11の裏面にナット14を仮止めすることができ,仮
止め後には、ナット14がバンパー11から簡単に離脱
してしまうことがない。
【0031】しかもバンパー11の裏面に仮止めされて
いるナット14のねじ孔17にねじ部材13を螺合する
際に、ねじ孔17の周囲の複数箇所たとえば2箇所で弾
発嵌合部24,24に支持ピン19,19が嵌合してい
るので、ねじ部材13の回転に伴ってナット14が共ま
わりすることもない。
【0032】またナット14は、ねじ孔17を有するナ
ット本体15に、ねじ孔17の軸線に直交する平面内で
該ねじ孔17の一直径線に沿って延びる板部材16が固
着されて成るものであるので、特殊な構造を有するナッ
ト14を、一般的な形状のナット本体15に板部材16
を固着するだけで簡単に構成することができる。さらに
ナット本体15の両側位置で前記板部材16に前記弾発
嵌合部24,24がそれぞれ設けられるので、板部材1
6のプレス成形により弾発嵌合部24,24を簡単に形
成することができる。
【0033】ナット仮止め工具261 を用いてナット1
4の仮止め操作を行なうときには、図6および図7で示
すように、ナット14をナット仮止め工具261 のヘッ
ド30に嵌合、保持せしめる。この際、ナット14の板
部材16が横断面略「コ」字形に形成されており、ヘッ
ド30のナット保持部30aが板部材16を嵌合せしめ
るべく矩形のブロック状に形成されており、またヘッド
30に設けられたピン47がナット14のねじ孔17に
挿入されるので、ナット14が着脱可能にしてヘッド3
0に位置決め保持されることになり、この位置決め保持
状態において、ナット14の板部材16が磁石56,5
6に吸引されるので、ナット14がヘッド30から簡単
に脱落してしまうことがない。
【0034】ヘッド30にナット14が位置決め保持さ
れた状態で工具本体271 の把持部27aを握り、ガイ
ド溝49にボス21を嵌合せしめるようにしてナット1
4をバンパー11の裏面に近づけると、ピン47がバン
パー11の挿通孔18をほぼ同軸に貫通し、またバンパ
ー11の両支持ピン19,19がナット14の両弾発嵌
合部24,24にほぼ対応した位置となる。そこで、操
作部材32を操作して空気圧室40に圧縮空気を供給す
れば、ピストン291 と一体的にヘッド30が前方に駆
動され、図8および図9で示すように、各弾発嵌合部2
4,24に支持ピン19,19がそれぞれ弾発嵌合する
とともにナット本体15の円筒部15aが挿通孔18に
挿入されるようにして、ナット14がバンパー11の裏
面側に仮止めされる。そこで、ナット仮止め工具261
をバンパー11から離反せしめることにより、ナット1
4のバンパー11への仮止め操作が完了することにな
り、ナット仮止め工具261 を用いてナット14を効率
よくバンパー11に仮止めすることが可能となる。
【0035】ところで、上記ナット仮止め工具261
おいて、ばね31は、ピストン29 1 がシリンダ体28
1 から離脱してしまうことを防止する働きをするととも
に、空気圧室40への圧縮空気の作用によるピストン2
1 およびヘッド30の前進移動速度が無闇に早くなる
ことを防止して、ナット14がバンパー11に衝撃的に
衝突することを防止することができる。
【0036】さらにシリンダ体281 には、ピストン2
1 が後退限から所定距離だけ前進するのに応じて空気
圧室40を外部に開放する空気抜き孔51が設けられる
ので、シリンダ体281 に空気抜き孔51が設けられる
だけの簡単な構成で空気圧室40への圧縮空気の供給制
御を行なうことができる。
【0037】図10はナット仮止め工具の変形例の図4
に対応した断面図であり、上記実施例に対応する部分に
は同一の参照符号を付す。
【0038】ナット仮止め工具262 が備える工具本体
272 の取付部27b′には、その端面に開口するよう
にして嵌合孔52と、嵌合孔52よりも小径のねじ孔3
3とが段差をなして同軸に設けられる。一方シリンダ体
282 は、後端部を前記嵌合孔52に嵌合せしめるよう
にして円筒状に形成されるものであり、その後端には、
前記ねじ孔33に螺合される取付筒部44′が段差をな
して一体に設けられる。而して取付筒部34′がねじ孔
33に螺合されることにより、シリンダ体28 2 が工具
本体272 の取付部27b′に固着されるものであり、
シリンダ体28 2 の後端と、前記嵌合孔52およびねじ
孔33間の段部との間に取付筒部44′を囲繞する環状
のシール部材35が挟持される。
【0039】シリンダ体282 には、前端を開放したシ
リンダ孔362 が設けられており、該シリンダ孔362
の後端に段差をなして同軸に連なる連通孔37が取付筒
部34′に設けられ、工具本体272 には連通孔37に
通じる通路38が設けられる。
【0040】前記シリンダ孔362 の前部には、円筒状
のスリーブ53が圧入されており、該スリーブ53より
も後方側でシリンダ孔362 には、シリンダ孔362
後端との間に空気圧室40を形成するピストン292
摺動自在に嵌合される。
【0041】ヘッド30における連結軸部30bの後端
には、棒状のスライダ54の前端が同軸にかつ一体に連
設されており、該スライダ54は、その後端をピストン
29 2 の前端に同軸に連接せしめるようにして前記スリ
ーブ53に摺動自在に嵌合される。またスライダ54に
は、シリンダ体282 の前端に当接してスライダ54の
後退限を規制する鍔部55が一体に設けられており、ば
ね31は、シリンダ体282 と該鍔部55との間に設け
られる。
【0042】またシリンダ体282 には、ピストン29
2 が後退限から所定距離だけ前進するのに応じて空気圧
室40を外部に開放する空気抜き孔51が設けられる。
【0043】このような、ナット仮止め工具262 を用
いても、上記第1実施例のナット仮止め工具261 を用
いるときと同様に、ナット14(図1ないし図9参照)
を効率的に仮止めすることができる。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1または2記載の発
明によれば、ナットの支持体への装着が容易であるのに
かかわらず、仮止め後のナットが支持体から簡単に離脱
してしまうことがなく、ねじ部材の回転に伴ってナット
が共まわりすることもない。
【0046】また請求項3記載の発明によれば、特殊な
構造を有するナットを、一般的な形状のナット本体に板
部材を固着するだけで簡単に構成することができ、特
に、弾発嵌合部が複数の弾発爪で構成されるものである
ときには、板部材のプレス成形により弾発嵌合部を簡単
に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンパーへのナンバープレート締結状態を示す
縦断面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】ナットおよびナット仮止め工具の斜視図であ
る。
【図4】図3の4−4線に沿う断面図である。
【図5】ナットの正面図である。
【図6】ナット仮止め工具によるナット仮止め操作初期
での図5のA−A線に対応する断面図である。
【図7】ナット仮止め工具によるナット仮止め操作初期
での図5のB−B線に対応する断面図である。
【図8】ナット仮止め工具によるナット仮止め操作末期
での図5のA−A線に対応する断面図である。
【図9】ナット仮止め工具によるナット仮止め操作末期
での図5のB−B線に対応する断面図である。
【図10】ナット仮止め工具の変形例の図4に対応した
断面図である。
【符号の説明】
11・・・支持体としてのバンパー 12・・・被締結体としてのナンバープレート 13・・・ねじ部材 14・・・ナット 15・・・ナット本体 16・・・板部材 17・・・ねじ孔 18・・・挿通孔 19・・・支持ピン 24・・・弾発嵌合部 25・・・弾発爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体(11)の一面側に被締結体(1
    2)を締結するためのねじ部材(13)を螺合せしめる
    ねじ孔(17)を有する金属製のナット(14)を、前
    記被締結体(12)の締結前に前記支持体(11)の他
    面側に仮止めするためのナット仮止め構造であって、前
    記ねじ孔(17)と同軸の挿通孔(18)を有する前記
    支持体(11)の他面に、前記挿通孔(18)の軸線と
    平行に延びる支持ピン(19)が前記挿通孔(18)の
    周囲に一体に設けられ、前記ナット(14)には、該ナ
    ット(14)の前記支持体(11)への近接移動を許容
    するが前記支持体(11)から離反する方向への前記ナ
    ット(14)の移動に対して抵抗力を発揮して前記支持
    ピン(19)を弾発嵌合せしめる弾発嵌合部(24)
    が、前記支持ピン(19)に対応して設けられることを
    特徴とするナット仮止め構造。
  2. 【請求項2】 前記弾発嵌合部(24)は、支持ピン
    (19)の外面の周方向複数箇所に先端縁を接触せしめ
    る複数の弾発爪(25)の基端が前記ナット(14)に
    連設されて成り、各弾発爪(25)が、その基端から前
    記先端縁に向うにつれて前記支持ピン(19)の半径方
    向に沿う内方側に傾斜して形成されることを特徴とする
    請求項1記載のナット仮止め構造。
  3. 【請求項3】 前記ナット(14)が、ねじ孔(17)
    を有するナット本体(15)に、前記ねじ孔(17)の
    軸線に直交する平面内で該ねじ孔(17)の一直径線に
    沿って延びる板部材(16)が固着されて成り、前記ナ
    ット本体(15)の両側位置で前記板部材(16)に前
    記弾発嵌合部(24)がそれぞれ設けられることを特徴
    とする請求項1または2記載のナット仮止め構造。
JP2838198A 1998-02-10 1998-02-10 ナット仮止め構造 Pending JPH116514A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190114296A (ko) * 2018-03-29 2019-10-10 대우조선해양 주식회사 착탈식 지지 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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