JPH1164816A - 光学装置及びこれに用いられる光学部品 - Google Patents

光学装置及びこれに用いられる光学部品

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JPH1164816A
JPH1164816A JP9241992A JP24199297A JPH1164816A JP H1164816 A JPH1164816 A JP H1164816A JP 9241992 A JP9241992 A JP 9241992A JP 24199297 A JP24199297 A JP 24199297A JP H1164816 A JPH1164816 A JP H1164816A
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JP
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prism
mounting member
beam splitter
light
prisms
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JP9241992A
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English (en)
Inventor
Yuji Maki
裕司 槙
Hisao Ozeki
尚夫 大関
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用中の環境温度の変化により生ずる性能の
劣化を低減させる。 【解決手段】 光学装置は、誘電体多層膜7Pを挟み込
んで接合された複数のプリズム7−1,7−2を有する
偏光ビームスプリッタ7と、偏光ビームスプリッタ7が
固定された取り付け部材30とを備える。前記複数のプ
リズムのうちの1つのプリズム7−1が取り付け部材3
0に固定される。前記複数のプリズムのうちの残りのプ
リズム7−2は取り付け部材30に固定されない。環境
温度が変化して各プリズム7−1,7−2及び取り付け
部材30に寸法変化が生じても、プリズム7−2及び誘
電体多層膜7Pは、応力の変化を受けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体多層膜を挟
み込んで接合された複数のプリズムを有する光学部品を
備えた種々の光学装置(例えば、投射型表示装置)、及
びこれに用いられる光学部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、誘電体多層膜を挟み込んで接
合された複数のプリズムを有する光学部品、例えば、偏
光ビームスプリッタやダイクロイックプリズムやクロス
ダイクロイックプリズムなどを備えた種々の光学装置が
提供されている。
【0003】このような光学装置では、前記光学部品や
その他の光学部品(例えば、レンズやミラー)を相互の
所定の位置関係を保つように配置するため、各光学部品
を取り付け部材に固定する。この取り付け部材は、装置
の筐体を構成する床部材等の取り付け基体自体である場
合もあるし、取り付け基体とは別の部材であって、取り
付け基体に固定されて取り付け基体と光学部品との間に
介在される部材である場合もある。
【0004】従来のこのような光学装置では、誘電体多
層膜を挟み込んで接合された複数のプリズムを有する光
学部品を取り付け部材に固定する場合、当該光学部品を
構成している各プリズムの全てが取り付け部材にそれぞ
れ固定されていた。この点について、誘電体多層膜を挟
み込んで接合された複数のプリズムを有する光学部品が
偏光ビームスプリッタである場合を例に挙げ、図16乃
至図18を参照して具体的に説明する。
【0005】図16は、従来の光学装置において用いら
れている偏光ビームスプリッタ107を示す斜視図であ
る。図17は、従来の光学装置において用いられ前記偏
光ビームスプリッタ107が固定される取り付け部材1
20を示す斜視図である。図18は、前記偏光ビームス
プリッタ107を前記取り付け部材120に固定した状
態を示す斜視図である。
【0006】前記偏光ビームスプリッタ107は、図1
6に示すように、偏光分離膜としての誘電体多層膜10
7Pを挟み込んで接合された互いに大きさの同じ2個の
直角二等辺三角形状プリズム107−1,107−2か
ら構成されている。一方のプリズム107−1の直角と
相対する斜面上に予め誘電体多層膜107Pが形成さ
れ、他方のプリズム107−2の直角に相対する斜面と
前記プリズム107−1に形成された偏光分離膜107
Pとが、接着剤にて貼り合わされることにより接合され
ている。プリズム107−1の上側端面107−1−a
とプリズム107−2の上側端面107−2−aとが、
段差を有することなく、同一平面を形成している。同様
に、プリズム107−1の下側端面107−1−bとプ
リズム107−2の下側端面107−2−bとが、段差
を有することなく、同一平面を形成している。偏光ビー
ムスプリッタ107は、このような構造を有するため、
誘電体多層膜107Pに垂直な面にて切断した形状は正
方形状となり、全体としては直方体形状又は立方体形状
を有している。
【0007】本例では、前記取り付け部材120は、光
学装置の筐体を構成する床部材等の取り付け基体(図示
せず)とは別の部材であって、当該取り付け基体に固定
されて取り付け基体と偏光ビームスプリッタ107との
間に介在される部材となっており、偏光ビームスプリッ
タ107を取り付け基体上に配置固定するために用いら
れる。前記取り付け部材120は、図17に示すよう
に、偏光ビームスプリッタ107の一方の端面107−
1−b,107−2−bが貼り付けられる面120a
と、該面120aに対してそれぞれ垂直であるとともに
互いに垂直な位置決め用の基準面120a,120bと
を有している。面120aは、偏光ビームスプリッタ1
07の端面107−1−b,107−2−bの全体を貼
り付けることができる大きさを有している。
【0008】従来の光学装置では、図18に示すよう
に、前記偏光ビームスプリッタ107の下側端面107
−1−b,107−2−bを取り付け部材120の面1
20aにあてがい、かつ偏光ビームスプリッタ107の
直角を形成する2つの側面(図18に示す例では、プリ
ズム107−1の直角を形成する2つの側面)を前記取
り付け部材120の基準面120b,120cにそれぞ
れ押し付け、端面107−1−b,107−2−bを接
着剤にて面120aに接着することにより、偏光ビーム
スプリッタ107が、取り付け部材120に固定されて
いる。このように、従来の光学装置では、偏光ビームス
プリッタ107は、取り付け部材120に固定するに際
し、当該偏光ビームスプリッタ107を構成している各
プリズム107−1,107−2の全てが取り付け部材
120にそれぞれ固定されていた。
【0009】なお、図面には示していないが、取り付け
部材120に取り付けられた偏光ビームスプリッタ10
7は、取り付け基体上に、当該取り付け部材120にお
ける面120aと相対する裏面を接着剤又はネジ止め等
の手段で固定することにより、取り付け基体の所定の位
置に取り付けられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の光学装置では、使用中に環境温度が変化する
と、性能が劣化してしまうという問題があった。例え
ば、従来の光学装置が、各色光用液晶ライトバルブによ
る各色の変調光を色合成し、当該合成光を投射光学系に
て投射することにより、投射像を得る投射型表示装置で
ある場合には、使用中に環境温度が変化すると、投射像
のコントラストや色調が変化してしまうという問題があ
った。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、使用中の環境温度の変化により生ずる性能の
劣化を低減させることができる光学装置及びこれに用い
られる光学部品を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究の結
果、前述した従来の光学装置において生じていた環境温
度の変化による性能の劣化が、誘電体多層膜を挟み込ん
で接合された複数のプリズムを有する光学部品の構造、
及び、当該光学部品の取り付け方法に起因することが判
明した。
【0013】すなわち、環境温度が変化すると、前記光
学部品が固定されている取り付け部材や当該光学部品を
構成している各プリズムは、それらの材料がそれぞれ有
する熱膨張係数に従って寸法が変化する。各プリズムと
取り付け部材とは互いに材料が異なることから熱膨張係
数の値が異なるが、前記光学部品を構成している各プリ
ズムの全てがそれぞれ取り付け部材に固定されているた
め、いずれのプリズムのガラス材料に加わる応力も誘電
体多層膜に加わる応力も、前記寸法変化に応じて変化す
る。これらの応力変化により、前記光学部品において、
いずれのプリズムのガラス材料にも当該材料が有する光
弾性定数に応じた光学的異方性(複屈折性)が誘起され
るとともに、誘電体多層膜の特性が変化する。その結
果、前述した従来の光学装置においては、環境温度の変
化によって性能が劣化していたのである。
【0014】この点について、前述した図18に示す従
来例に即して具体的に説明する。環境温度が変化する
と、偏光ビームスプリッタ107が固定されている取り
付け部材120や当該偏光ビームスプリッタ107を構
成している各プリズム107−1,107−2は、それ
らの材料がそれぞれ有する熱膨張係数に従って寸法が変
化する。各プリズム107−1,107−2と取り付け
部材120とは互いに材料が異なることから熱膨張係数
の値が異なるが、各プリズム107−1,107−2の
全てがそれぞれ取り付け部材120に固定されているた
め、いずれのプリズム107−1,107−2のガラス
材料に加わる応力も誘電体多層膜107Pに加わる応力
も、前記寸法変化に応じて変化する。これらの応力変化
により、偏光ビームスプリッタ107において、いずれ
のプリズム107−1,107−2のガラス材料にも当
該材料が有する光弾性定数に応じた光学的異方性(複屈
折性)が誘起されるとともに、誘電体多層膜107Pの
偏光分離特性が変化する。その結果、図18に示すよう
な偏光ビームスプリッタ107及びその取り付け方法を
採用した従来の光学装置においては、環境温度の変化に
よって性能が劣化しており、当該光学装置が投射型表示
装置であれば、投射像のコントラストや色調が変化して
しまっていたのである。
【0015】本発明者らは、このような原因究明の結果
に基づいて更に研究を進めたところ、誘電体多層膜を挟
み込んで接合された複数のプリズムを有する光学部品
の、取り付け部材に対する取り付け方法を改良すること
により、環境温度の変化によって当該光学部品に生ずる
応力の変化を大幅に低減して、当該光学部品における光
学的異方性(複屈折性)の誘起や誘電体多層膜の特性変
化を低減することができ、ひいては、当該光学部品を用
いた光学装置の性能の環境温度変化による劣化を低減す
ることができることを、見出した。
【0016】本発明は、本発明者らによるこのような新
たな知見に基づいてなされたものである。
【0017】本発明の第1の態様による光学装置は、誘
電体多層膜を挟み込んで接合された複数のプリズムを有
する光学部品と、該光学部品が固定された取り付け部材
とを備えた光学装置において、前記複数のプリズムのう
ちの1つのプリズムが前記取り付け部材に固定され、前
記複数のプリズムのうちの残りのプリズムは前記取り付
け部材に固定されていないものである。
【0018】前述した従来の光学装置では、光学部品を
構成している各プリズムの全てが取り付け部材にそれぞ
れ固定されていたのに対し、前記第1の態様による光学
装置では、光学部品を構成している各プリズムのうちの
1つのプリズムが前記取り付け部材に固定され、残りの
プリズムは取り付け部材に固定されていない。したがっ
て、前記第1の態様によれば、環境温度が変化して当該
光学部品を構成している各プリズム及び取り付け部材に
寸法変化が生じても、応力の変化を受けるのは取り付け
部材に固定されている1つのプリズムのみであり、取り
付け部材に固定されていない残りのプリズムと誘電体多
層膜は、自身の有する熱膨張係数に応じて実質的に自由
変形するのみでほとんど応力の変化を受けることはな
い。その結果、環境温度が変化しても、前記残りのプリ
ズムには光学的異方性の発生がほとんどないとともに、
当該誘電体多層膜の特性はほとんど変化しない。このた
め、前記第1の態様によれば、環境温度が変化しても、
前述した従来の光学装置に比べて、性能の劣化を大幅に
低減することができる。
【0019】本発明の第2の態様による光学装置は、前
記第1の光学装置において、前記残りのプリズムが、前
記取り付け部材と接触しないように、前記取り付け部材
から離れて位置したものである。
【0020】前記第1の態様においては、前記光学部品
を構成する前記残りのプリズムは、取り付け部材に固定
されていなければ、当該残りのプリズムが実質的に自由
変形し得るので、取り付け部材に接触していてもよい。
しかしながら、前記第2の態様のように、当該残りのプ
リズムが取り付け部材と接触しないように取り付け部材
から離れて位置していれば、当該残りのプリズムの変形
の自由度が一層高まるので、当該残りのプリズムや誘電
体多層膜が一層応力の変化を受けなくなり、好ましい。
【0021】本発明の第3の態様による光学装置は、前
記第1又は第2の態様による光学装置において、前記1
つのプリズムの所定の面が、前記残りのプリズムにおけ
る前記1つのプリズムの前記所定の面と同じ側の面に対
して、段差を有して突出し、前記1つのプリズムの前記
所定の面が前記取り付け部材に接合され、前記残りのプ
リズムの同じ側の前記面と前記取り付け部材との間に
は、空間が存在するものである。
【0022】本発明の第4の態様による光学装置は、前
記第1又は第2の態様による光学装置において、前記1
つのプリズムにおける所定の面の側の部分であって、前
記残りのプリズムにおける前記1つのプリズムの前記所
定の面と同じ側の面から、突出した部分が、機械的に保
持されて前記取り付け部材に固定されたことものであ
る。
【0023】前記第3及び第4の態様は前記第1又は第
2の態様の具体例であるが、前記第1及び第2の態様
は、前記第3及び第4の態様に限定されるものではな
い。例えば、前記第1及び第2の態様では、前記光学部
品は前記段差や前記突出した部分を有していなくてもよ
い。
【0024】本発明の第5の態様による光学装置は、前
記第1乃至第4のいずれかの態様による光学装置におい
て、前記光学部品が、偏光ビームスプリッタ、ダイクロ
イックプリズム又はクロスダイクロイックプリズムであ
るものである。
【0025】この第5の態様は、前記光学部品の具体例
を挙げたものであるが、前記光学部品はこれらに限定さ
れるものではない。
【0026】本発明の第6の態様による光学装置は、前
記第1乃至第5のいずれかの態様による光学装置におい
て、前記光学部品の互いに交差する方向に延びる複数の
面が、前記取り付け部材の対応する複数の面にそれぞれ
接触されたものである。
【0027】この第6の態様によれば、光学部品の互い
に交差する方向に延びる複数の面が、前記取り付け部材
の対応する複数の面にそれぞれ接触されているので、当
該複数の面のうちの1つをいわば取り付け面とすれば、
残りの面がいわば位置決め用の基準面となるため、光学
部品の取り付け部材に対する位置決め(位置出し)が容
易となり、好ましい。
【0028】なお、光学部品における前記複数の面のう
ちの少なくとも1つの面は、取り付け部材に固定される
前記1つのプリズムの面とされるが、光学部品における
前記複数の面のうちの残りの面は、当該1つのプリズム
の面であってもよいし、残りのプリズムの面であっても
よい。また、当該残りの面が複数ある場合には、当該残
りの面は、当該1つのプリズムの面及び当該残りのプリ
ズムの面の両方を含んでいてもよい。なお、当該残りの
プリズムの面が取り付け部材に接触される場合であって
も、当該残りのプリズムの面は取り付け部材に対して接
合等されず固定されるものではない。
【0029】本発明の第7の態様による光学装置は、前
記第1乃至第6のいずれかの態様による光学装置におい
て、当該光学装置が投射型表示装置であるものである。
この第7の態様のように当該光学装置が投射型表示装置
であれば、環境温度が変化しても、投射像のコントラス
トムラや色変化などの発生を防止することができる。も
っとも、前記第1乃至第6の態様では、投射型表示装置
に限定されるものではなく、誘電体多層膜を挟み込んで
接合された複数のプリズムを有する光学部品を備えた種
々の光学装置に適用することができる。
【0030】本発明の第8の態様による光学部品は、誘
電体多層膜を挟み込んで接合された複数のプリズムを有
する光学部品において、前記1つのプリズムの所定の面
が、前記残りのプリズムにおける前記1つのプリズムの
前記所定の面と同じ側の面に対して、段差を有して突出
したものである。
【0031】この第8の態様による光学部品は、このよ
うな段差を有しているので、前記第3又は第4の態様の
ような固定が可能となる。
【0032】本発明の第9の態様による光学部品は、前
記第8の態様による光学部品において、当該光学部品が
偏光ビームスプリッタ、ダイクロイックプリズム又はク
ロスダイクロイックプリズムであるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光学装置及び
光学部品について、図面を参照して詳細に説明する。
【0034】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態による光学装置について、図1乃至図5を
参照して説明する。本実施の形態による光学装置は、投
射型表示装置として構成されたものである。
【0035】図1は、本実施の形態による投射型表示装
置を示す概略構成図である。
【0036】本実施の形態による投射型表示装置では、
図1に示すように、ランプと楕円鏡等の凹面鏡とから構
成される光源1から射出された光源光は、図示しない平
行光束変換光学系によって略平行光束に変換され、B光
反射ダイクロイックミラー2BとR光及びG光反射ダイ
クロイックミラー2GRとを互いにX型に組み合わせて
なるクロスダイクロイックミラー2に入射される。
【0037】クロスダイクロイックミラー2に入射され
た光源光のうちのB光は、B光反射ダイクロイックミラ
ー2Bにて反射されて光軸を直角方向に変えて進行し、
更に折り曲げミラー4にて光軸を直角方向に変えて進行
し、偏光分離光学系及び検光光学系として共用されるB
光用偏光ビームスプリッタ7Bに入射される。
【0038】一方、クロスダイクロイックミラー2に入
射された光源光のうちのR光及びG光の混合光は、ダイ
クロイックミラー2GRにて反射されて光軸を直角方向
に変えて進行し、更に折り曲げミラー5によって反射さ
れて光軸を直角方向に変えて進行し、光軸に対して45
度の入射角に配置されたG光反射ダイクロイックミラー
6に入射される。G光反射ダイクロイックミラー6に入
射された前記混合光のうちのG光は、当該G光反射ダイ
クロイックミラー6にて反射され、光軸を直角方向に変
えて進行し、偏光分離光学系及び検光光学系として共用
されるG光用偏光ビームスプリッタ7Gに入射される。
G光反射ダイクロイックミラーに入射された前記混合光
のうちのR光は、当該G光反射ダイクロイックミラー6
をそのまま透過し、偏光分離光学系及び検光光学系とし
て共用されるR光用偏光ビームスプリッタ7Rに入射さ
れる。
【0039】以上の説明からわかるように、クロスダイ
クロイックミラー2及びG光反射ダイクロイックミラー
6が、光源1からの光をR光、G光及びB光に色分解す
る色分解光学系を構成している。
【0040】偏光ビームスプリッタ7Bに入射されたB
光は、当該偏光ビームスプリッタ7Bの偏光分離膜(誘
電体多層膜)によって、当該偏光分離膜を透過するB光
のP偏光光と、当該偏光分離膜にて反射されるB光のS
偏光光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ7B
の偏光分離膜を透過したB光のP偏光光は、偏光ビーム
スプリッタ7B射出面近傍に配置されたB光用反射型液
晶ライトバルブ8Bに入射される。偏光ビームスプリッ
タ7Bの偏光分離膜にて反射されたB光のS偏光光は、
廃棄される。
【0041】偏光ビームスプリッタ7Gに入射されたG
光は、当該偏光ビームスプリッタ7Gの偏光分離膜(誘
電体多層膜)によって、当該偏光分離膜にて反射される
G光のS偏光光と、当該偏光分離膜を透過するG光のP
偏光光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ7G
の偏光分離膜にて反射されたG光のS偏光光は、偏光ビ
ームスプリッタ7G射出面近傍に配置されたG光用反射
型液晶ライトバルブ8Gに入射される。偏光ビームスプ
リッタ7Gの偏光分離膜を透過したG光のP偏光光は、
廃棄される。
【0042】偏光ビームスプリッタ7Rに入射されたR
光は、当該偏光ビームスプリッタ7Rの偏光分離膜(誘
電体多層膜)によって、当該偏光分離膜を透過するR光
のP偏光光と、当該偏光分離膜にて反射されるR光のS
偏光光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ7R
の偏光分離膜を透過したR光のP偏光光は、偏光ビーム
スプリッタ7R射出面近傍に配置されたR光用反射型液
晶ライトバルブ8Rに入射される。偏光ビームスプリッ
タ7Rの偏光分離膜にて反射されたR光のS偏光光は、
廃棄される。
【0043】ここで、反射型ライトバルブ、特に、本実
施の形態において前記ライトバルブ8B,8G,8Rと
して採用した電気書き込み式反射型ライトバルブの構造
及び機能について、説明する。図面には示していない
が、このライトバルブは、例えば、入射光側から順に配
置された、ガラス基板、透明電極(ITO)、液晶配向
層、液晶層(変調層)、液晶配向層、画素を構成する金
属反射電極、TFT等の非線形スイッチング素子及びS
i基板を備えた構成とされている。
【0044】このライトバルブでは、前記TFT等のス
イッチングによって、電圧が前記金属反射電極と前記透
明電極間に印加され、液晶層中の液晶分子が配列するこ
とによって当該液晶層が変調層として機能することを利
用する。すなわち、前記スイッチングによって液晶層に
電圧が印加されている場合には、当該液晶層の液晶分子
が電界に沿って配列して1/4波長板層として機能する
こととなる。このため、当該箇所に入射した直線偏光光
は、当該液晶層を透過して円偏光となり、前記金属反射
電極ににて反射され、再度前記液晶層を通過して、前記
入射した直線偏光光と振動方向が90度変換された直線
偏光光として当該ライトバルブから射出されることとな
る。つまり、入射光がS偏光光(P偏光光)である場
合、P偏光光(S偏光光)として射出される。一方、前
記電圧が印加されない箇所においては、液晶層中の液晶
分子は配列せずに液晶配向層に倣って配向し、層の厚み
方向にねじれ構造を構成する。このために、当該箇所に
入射した直線偏光光は、前記ねじれ構造に倣って旋光さ
れて進行し、前記金属反射電極にて反射され、再度前記
ねじれ構造に倣って旋光されて逆行して進行し、ライト
バルブに入射した時と同じ直線偏光光としてライトバル
ブから射出される。つまり、入射光がS偏光光(P偏光
光)である場合、S偏光光(P偏光光)として射出され
る。以上が電気書き込み式反射型ライトバルブの構成及
びその機能である。
【0045】ライトバルブ8B,8Rによって変調され
てこれらを射出したB光及びR光の変調光(当該変調光
には、選択した箇所のS偏光光(信号光)と選択されて
いない箇所のP偏光光とが混ざっている。)は、偏光ビ
ームスプリッタ7B,7Rにそれぞれ再度入射され、当
該偏光ビームスプリッタ7B,7Rにてそれぞれ検光さ
れる。すなわち、B光及びR光の変調光のうちのS偏光
光のみが当該偏光ビームスプリッタ7B,7Rの偏光分
離膜によってそれぞれ反射されて色合成光学系としての
クロスダイクロイックプリズム9へ向けて進行し(つま
り、検光され)、B光及びR光の変調光のうちのP偏光
光は偏光ビームスプリッタ7B,7Rの偏光分離膜を透
過して光源方向へ戻って廃棄される。
【0046】一方、ライトバルブ8Gによって変調され
てこれを射出したG光の変調光(当該変調光には、選択
した箇所のP偏光光(信号光)と選択されていない箇所
のS偏光光とが混ざっている。)は、偏光ビームスプリ
ッタ7Gに再度入射され、当該偏光ビームスプリッタ7
Gにて検光される。すなわち、G光の変調光のうちのP
偏光光のみが当該偏光ビームスプリッタ7Gの偏光分離
部を透過して色合成光学系としてのクロスダイクロイッ
クプリズム9へ向けて進行し(つまり、検光され)、G
光の変調光のうちのS偏光光は偏光ビームスプリッタ7
Gの偏光分離部にて反射されて光源方向へ戻って廃棄さ
れる。
【0047】偏光ビームスプリッタ7B,7Rから射出
されたB光及びR光の検光光(S偏光光)は、それぞれ
互いに相対する方向からクロスダイクロイックプリズム
9に入射され、偏光ビームスプリッタ7Gから射出され
たG光の検光光(P偏光光)は、クロスダイクロイック
プリズム9にR光及びB光の検光光の入射側面と直交す
る側面から入射される。
【0048】クロスダイクロイックプリズム9は、4個
の直角二等辺三角柱プリズムの所定の斜面にB光反射ダ
イクロイック膜(誘電体多層膜)9B又はR光反射ダイ
クロイック膜(誘電体多層膜)9Rを形成し、当該プリ
ズムの直角部を合わせる構成にて、かつ前記B光反射ダ
イクロイック膜9BとR光反射ダイクロイック膜9Rと
がX型になるように貼り合わせたものである。すなわ
ち、クロスダイクロイックプリズム9は、誘電体多層膜
9B,9Rを挟み込んで接合された4個のプリズムで構
成されている。クロスダイクロイックプリズム9に入射
されたR光及びB光の検光光はダイクロイック膜9B,
9Rによってそれぞれ反射され、クロスダイクロイック
プリズム9に入射されたG光の検光光はダイクロイック
膜9B,9Rを透過し、いずれの検光光も同じ光軸方向
(図1中の左方向)に進行して当該クロスダイクロイッ
クプリズム9から射出される。以上により、各色の検光
光が色合成される。
【0049】この色合成された光は、投射レンズ10に
入射され、図示しないスクリーン上にカラー投射像とし
て投射される。
【0050】本実施の形態では、以上説明した各光学部
品は、当該装置の筐体を構成する床部材等の取り付け基
体(図示せず)上に配置される。
【0051】ところで、前述した従来技術に従えば、前
記偏光ビームスプリッタ7B,7G,7Rは、図16に
示すように構成され、図17に示す取り付け部材120
を用いて図18に示すように当該取り付け部材120に
固定され、取り付け部材120を介して取り付け基体に
取り付けられることとなる。
【0052】しかしながら、本実施の形態では、前記偏
光ビームスプリッタ7B,7G,7Rの各々は、図4に
示すように構成され、図5に示す取り付け部材30を用
いて図2及び図3に示すように当該取り付け部材30に
固定され、取り付け部材30を介して前記取り付け基体
に取り付けられる。
【0053】図2乃至図5において、前記偏光ビームス
プリッタ7B,7G,7Rは偏光ビームスプリッタ7と
して示している。以下の説明においても、偏光ビームス
プリッタ7B,7G,7Rを偏光ビームスプリッタ7と
して説明する。
【0054】図2は、偏光ビームスプリッタ7を取り付
け部材30に取り付けた状態を示す斜視図である。図3
は、図2中の偏光ビームスプリッタ7及び取り付け部材
30を図2中の矢印Aの方向から見た正面図である。図
4は、偏光ビームスプリッタ7を示す斜視図である。図
5は、取り付け部材30を示す斜視図である。
【0055】前記偏光ビームスプリッタ7は、図2及び
図4に示すように、偏光分離膜としての誘電体多層膜7
Pを挟み込んで接合された互いに大きさの同じ2個の直
角二等辺三角形状プリズム7−1,7−2から構成され
ている。一方のプリズム7−1の直角に相対する斜面上
に予め真空蒸着等の物理蒸着法などによって誘電体多層
膜7Pが形成され、他方のプリズム7−2の直角に相対
する斜面と前記プリズム7−1に形成された誘電体多層
膜7Pとが、接着剤にて貼り合わされることにより接合
されている。誘電体多層膜7Pは、複数の金属酸化膜等
を複数層所定の膜厚及び所定の層数で積層することによ
って構成されている。
【0056】偏光分離膜7Pを形成したプリズム7−1
と他方のプリズム7−2との接合は、両プリズム7−
1,7−2が長さ方向(図4中の上下方向)に互いに段
違いになるように、行われている。その結果、プリズム
7−1の一方の端面7−1−aが、プリズム7−2にお
ける前記端面7−1−aと同じ側の端面7−2−aに対
して、段差を有して突出しており、端面7−1−a,7
−2−aに垂直なプリズム7−1の斜面の一部7bが露
出する。ただし、実際には、この露出面7bには誘電体
多層膜7Pがそのまま露出する。プリズム7−2の他方
の端面7−2−bが、プリズム7−1における前記端面
7−2−bと同じ側の端面7−1−bに対して、段差を
有して突出しており、端面7−1−b,7−2−bに垂
直なプリズム7−1の斜面の一部7aがそのまま露出す
る。換言すれば、プリズム7−1における端面7−1−
aの側の部分は、プリズム7−2における前記端面7−
1−aと同じ側の端面7−2−aから突出している。プ
リズム7−2における端面7−2−bの側の部分は、プ
リズム7−1における前記端面7−2−bと同じ側の端
面7−2−aから突出している。
【0057】本実施の形態では、前記取り付け部材30
は、装置の筐体を構成する床部材等の取り付け基体(図
示せず)とは別の部材であって、当該取り付け基体に固
定されて取り付け基体と偏光ビームスプリッタ7との間
に介在される部材となっており、偏光ビームスプリッタ
7を取り付け基体上に配置固定するために用いられる。
前記取り付け部材30は、アルミニウム合金で作製さ
れ、図5に示すように、上部から見た形状は正方形状で
あって、その対角線で区画される一方の面30bと他方
の面30cとは段差を有している。当該段差を構成する
位置決め用の基準面30a(面30b,30cに対して
垂直)の高さは、前記偏光ビームスプリッタ7の露出面
7bの高さよりも小さくされている。
【0058】本実施の形態では、図2及び図3に示すよ
うに、偏光ビームスプリッタ7のプリズム7−1の突出
した端面7−1−aを取り付け部材30の面30bにあ
てがい、かつプリズム7−1の露出面7bを取り付け部
材30の基準面30aに押し付け、端面7−1−aを接
着剤にて面30bに接着することにより、偏光ビームス
プリッタ7が、取り付け部材30に固定されている。こ
のように、プリズム7−1は取り付け部材30に固定さ
れているが、プリズム7−2は取り付け部材30に固定
されていない。すなわち、プリズム7−1は、取り付け
部材30に直接固定されているが、プリズム7−2は、
取り付け部材30に直接固定されておらず、プリズム7
−1を介して間接的に取り付け部材30に固定されてい
るのみである。前述したように、取り付け部材30の基
準面30aの高さが前記偏光ビームスプリッタ7の露出
面7bの高さよりも小さくされているので、図3に示す
ように、プリズム7−2の端面7−2−aと取り付け部
材30の面30cとの間には、隙間(空間)が存在して
いる。これにより、プリズム7−2は、取り付け部材3
0と接触しないように、取り付け部材30から離れて位
置している。
【0059】なお、図面には示していないが、取り付け
部材30に取り付けられた偏光ビームスプリッタ7は、
取り付け基体上に、当該取り付け部材30における面3
0b,30cと相対する裏面を接着剤又はネジ止め等の
手段で固定することにより、取り付け基体の所定の位置
に取り付けられる。
【0060】本実施の形態によれば、前述したように、
図2及び図3に示す構造にて偏光ビームスプリッタ7が
取り付け部材30に固定されており、偏光ビームスプリ
ッタ7を構成しているプリズム7−1,7−2のうち1
つのプリズム7−1が取り付け部材30に固定され、他
のプリズム7−2は取り付け部材30に固定されていな
い。したがって、本実施の形態によれば、環境温度が変
化して各プリズム7−1,7−2及び取り付け部材30
に寸法変化が生じても、応力の変化を受けるのは、直接
取り付け部材30に固定されている一方のプリズム7−
1のみであり、取り付け部材30に固定されていない他
方のプリズム7−2と偏光分離膜7Pは、自身の所有す
る熱膨張係数に応じて実質的に自由変形するのみでほと
んど応力の変化を受けることはない。特に、本実施の形
態では、プリズム7−2が取り付け部材30と接触しな
いように取り付け部材30から離れて位置しているの
で、プリズム7−2や誘電体多層膜7Pの変形の自由度
が一層高まっており、プリズム7−2と偏光分離膜7P
はほとんど完全に応力の変化を受けない。その結果、環
境温度が変化しても、プリズム7−2には光学的異方性
(複屈折性)の発生がほとんどないとともに、誘電体多
層膜7Pの偏光分離特性はほとんど変化しない。このた
め、本実施の形態によれば、環境温度が変化しても、投
射像のコントラストムラや色変化などの発生を防止する
ことができる。
【0061】なお、本実施の形態においては、前記偏光
ビームスプリッタ7B,7G,7Rとして、互いに同じ
長さを有する三角プリズム7−1,7−2が長さ方向に
ずらして接合されてなる偏光ビームスプリッタ7を採用
したが、代わりに、図6に示す、異なる長さを有する三
角プリズム7−1,17−2を一方端面側でのみ両者の
端面7−1−a,17−2−aが段差を有するように接
合してなる偏光ビームスプリッタ17を採用してもよ
い。
【0062】図6において、図4中の要素と同一要素に
は同一符号を付し、その重複した説明は省略する。プリ
ズム17−2は、プリズム7−1と同一の断面形状(直
角二等辺三角形状)を有しているが、プリズム7−1よ
り長さが短い。プリズム7−1の一方の端面7−1−a
が、プリズム17−2における前記端面7−1−aと同
じ側の端面17−2−aに対して、段差を有して突出し
ている。一方、プリズム7−1の他方の端面7−1−b
と、プリズム17−2における前記端面7−1−bと同
じ側の端面17−2−bとは、同一平面を形成してい
る。なお、図6は、当該偏光ビームスプリッタ17を示
す斜視図である。
【0063】本実施の形態において前記偏光ビームスプ
リッタ7に代えて図6に示す偏光ビームスプリッタ17
を採用した場合であっても、プリズム7−1−aを前記
取り付け部材30の面30bに接着し、取り付け部材3
0の基準面30aの高さが前記偏光ビームスプリッタ1
7の露出面7bの高さ(面7−1−aと面17−2−a
との段差の高さ)よりも小さくなるようにしておけば、
本実施の形態と全く同じ状況となり、本実施の形態と同
じ利点が得られる。
【0064】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態による光学装置としての投射型表示装置に
ついて、図7及び図8を参照して説明する。本実施の形
態による投射型表示装置は、前記第1の実施の形態によ
る投射型表示装置の一部のみを変形したものであるの
で、相違点のみを説明し、重複した説明は省略する。
【0065】本実施の形態による投射型表示装置が前記
第1の態様による投射型表示装置と異なる所は、前記図
5に示す取り付け部材30に代えて、図7及び図8に示
すように取り付け部材31を用いた点のみである。
【0066】図7は、本実施の形態における、偏光ビー
ムスプリッタ7を取り付け部材31に取り付けた状態を
示す斜視図である。図8は、図7中の偏光ビームスプリ
ッタ7及び取り付け部材31を図7中の矢印Bの方向か
ら見た正面図である。
【0067】前記取り付け部材31も、前記取り付け部
材30と同様に、アルミニウム合金で作製され、上部か
ら見た形状は正方形状であって、その対角線で区画され
る一方の面31bと他方の面31cとは段差を有してい
る。しかしながら、前記取り付け部材31は、前記取り
付け部材30と異なり、面31bと面31cとの段差が
偏光ビームスプリッタ7の面7−1−aと面7−2−a
との段差より大きくなっている。当該段差は、位置決め
用の基準面31aにより構成されている。
【0068】そして、本実施の形態では、偏光ビームス
プリッタ7の取り付け方法が前記第1の実施の形態と異
なっている。すなわち、本実施の形態では、図7及び図
8に示すように、偏光ビームスプリッタ7のプリズム7
−2の端面7−2−aを取り付け部材31の一段高い方
の面31cにあてがい、かつプリズム7−1の露出面7
bを取り付け部材31の基準面31aに押し付け、端面
7−2−aを接着剤にて面30cに接着することによ
り、偏光ビームスプリッタ7が、取り付け部材30に固
定されている。このように、プリズム7−2は取り付け
部材31に固定されているが、プリズム7−1は取り付
け部材31に固定されていない。すなわち、プリズム7
−2は、取り付け部材31に直接固定されているが、プ
リズム7−1は、取り付け部材30に直接固定されてお
らず、プリズム7−1を介して間接的に取り付け部材3
0に固定されているのみである。前述したように、面3
1bと面31cとの段差が偏光ビームスプリッタ7の面
7−1−aと面7−2−aとの段差より大きいので、図
8に示すように、プリズム7−1の端面7−1−aと取
り付け部材31の面31bとの間には、隙間(空間)が
存在している。これにより、プリズム7−1の大部分
が、取り付け部材30と接触しないようにされている。
【0069】なお、図面には示していないが、取り付け
部材31に取り付けられた偏光ビームスプリッタ7は、
取り付け基体上に、当該取り付け部材31における面3
1b,31cと相対する裏面を接着剤又はネジ止め等の
手段で固定することにより、取り付け基体の所定の位置
に取り付けられる。
【0070】本実施の形態によれば、前述したように、
図7及び図8に示す構造にて偏光ビームスプリッタ7が
取り付け部材31に固定されており、偏光ビームスプリ
ッタ7を構成しているプリズム7−1,7−2のうち1
つのプリズム7−2が取り付け部材30に固定され、他
のプリズム7−1は取り付け部材31に固定されていな
い。したがって、本実施の形態によっても、前述した第
1の実施の形態と同様に、環境温度が変化しても、投射
像のコントラストムラや色変化などの発生を防止するこ
とができる。ただし、本実施の形態では、プリズム7−
1は取り付け部材31に固定されていないものの、当該
プリズム7−1の一部である露出面7bが取り付け部材
31の基準面31aに接触しているので、当該プリズム
7−1はこの接触箇所から応力の変化を受ける可能性が
ある。しかしながら、本実施の形態によれば、前述した
従来技術に比べれば、応力の変化を受ける量が大幅に低
減され、投射像のコントラストムラや色変化などの発生
を有効に防止することができる。
【0071】なお、本実施の形態において、偏光ビーム
スプリッタ7の代わりに前記図6に示す偏光ビームスプ
リッタ17を使用して、当該偏光ビームスプリッタ17
を偏光ビームスプリッタ7と同様の方法により取り付け
部材31に固定してもよいことは、言うまでもない。
【0072】また、本実施の形態において、偏光ビーム
スプリッタ7の代わりに前記図6に示す偏光ビームスプ
リッタ17を使用して、当該偏光ビームスプリッタ17
を図9に示すように取り付け部材31に固定してもよ
い。図9は、偏光ビームスプリッタ17を取り付け部材
31に取り付けた状態を示す正面図であり、図8に対応
している。図9に示すように、プリズム7−1の面7−
1−bが取り付け部材31の面31cに接着されて固定
され、プリズム17−2の面17−2−bは取り付け部
材31に固定されていない。そして、プリズム17−2
の端面17−2−bと取り付け部材31の面31bとの
間には、隙間(空間)が存在しているのみならず、プリ
ズム17−2は、基準面31aのみならず、取り付け部
材31のいずれの箇所にもっとも、接触していない。す
なわち、プリズム17−2は、取り付け部材31と接触
しないように、取り付け部材31から離れて位置してい
る。したがって、この場合には、偏光ビームスプリッタ
17の位置出しのために、取り付け部材31の段差を構
成する基準面31aを利用できないという不便さは有し
ているとはいえ、前記第1の実施の形態と同一の利点が
得られる。図9に示すような取り付けは、偏光ビームス
プリッタ17に代えて図16に示す偏光ビームスプリッ
タ107を用いても、同様に行うことができ、同様の利
点を得ることができる。
【0073】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態による光学装置としての投射型表示装置に
ついて、図10及び図11を参照して説明する。本実施
の形態による投射型表示装置は、前記第1の実施の形態
による投射型表示装置の一部のみを変形したものである
ので、相違点のみを説明し、重複した説明は省略する。
【0074】本実施の形態による投射型表示装置が前記
第1の態様による投射型表示装置と異なる所は、前記図
5に示す取り付け部材30に代えて、図10及び図11
に示すように取り付け部材41を用いた点のみである。
【0075】図10は、本実施の形態における、偏光ビ
ームスプリッタ7を取り付け部材41に取り付けた状態
を示す斜視図である。図11は、取り付け部材41を示
す斜視図である。
【0076】取り付け部材41は、図11に示すよう
に、図5に示す取り付け部材30の基準面30a、面3
0b及び面30cにそれぞれ相当する基準面41a、面
41b及び面41cを有している他に、偏光ビームスプ
リッタ7のプリズム7−1の端面7−1−aが接着され
る面41bの端部に、面41cと同一の高さを有して面
41bとの間に段差を形成する段差形成部41dを有し
ている。この段差形成部41dの内側の面は位置決め用
の基準面41eとなっており、当該基準面41eは、基
準面41aと共に、偏光ビームスプリッタ7のプリズム
7−1の位置基準を構成している。すなわち、プリズム
7−1の露出面7bを基準面41aに押し付けるととも
に、プリズム7−1の側面を基準面41eを押し付ける
ことにより、偏光ビームスプリッタ7を所定位置に設定
固定できることになる。
【0077】したがって、本実施の形態によれば、前記
第1の実施の形態に比べて、偏光ビームスプリッタ7の
位置出しを容易に精度良く行うことができるという利点
が得られる。
【0078】以上の点以外については、本実施の形態も
前記第1の実施の形態と同様であり、本実施の形態によ
っても前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0079】なお、本実施の形態において、偏光ビーム
スプリッタ7に代えて、図6に示す偏光ビームスプリッ
タ17を用いてもよいことは言うまでもない。
【0080】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態による光学装置としての投射型表示装置に
ついて、図12及び図13を参照して説明する。本実施
の形態による投射型表示装置は、前記第3の実施の形態
による投射型表示装置の一部のみを変形したものである
ので、相違点のみを説明し、重複した説明は省略する。
【0081】これまで説明した各実施の形態において
は、偏光ビームスプリッタを構成する一方のプリズム部
材の一端面を取り付け部材の所定面に対して接着剤にて
接合して固定することが前提であったが、本実施の形態
においては、接着剤を使用せず、一方のプリズムの突出
部分を、機械的に押さえ込むことによって保持して固定
する方法が採用されている。
【0082】本実施の形態による投射型表示装置が前記
第3の態様による投射型表示装置と異なる所は、前記図
11に示す取り付け部材41に代えて、図12及び図1
3に示すように取り付け部材60を用い、接着剤を用い
ずに偏光ビームスプリッタ7を取り付け部材60に固定
した点のみである。
【0083】図12は、本実施の形態における、偏光ビ
ームスプリッタ7を取り付け部材60に取り付けた状態
を示す斜視図である。図13は、取り付け部材60を示
す斜視図である。
【0084】取り付け部材60は、図13に示すよう
に、図11に示す取り付け部材41の基準面41a、面
41b、面41c、基準面41d及び段差形成部41d
にそれぞれ相当する基準面51a、面51b、面51
c、基準面51d及び段差形成部51dを有し前記取り
付け部材41と同様に構成された部材51と、該部材5
1の側面に形成された図示しないネジ穴に螺合されるネ
ジ54と、該ネジ54が挿通されて当該ネジ54が部材
51の前記ネジ穴に螺合されていくことにより図13中
の矢印Cの方向に移動する移動部材52と、該移動部材
52の内側面に設けられたゴム部材等の弾性部材53と
から構成されている。前記移動部材52及び弾性体部材
53は、プリズム7−1の突出部(プリズム7−1にお
ける面7−1−aの側の部分であって、プリズム7−2
におけるプリズム7−1の面7−1−aと同じ側の面7
−2−aから突出した部分)を押さえ込む押さえ込み部
材を構成している。
【0085】本実施の形態では、取り付け部材60がこ
のような構造を有しているので、プリズム7−1の取り
付け部材60への固定は、接着剤を用いることなく、プ
リズム7−1の面7−1−aを取り付け部材60の面5
1bにあてがうとともにプリズム7−1の露出面7b及
び側面をそれぞれ基準面51a,51eに沿わせ、ネジ
52を移動部材52の穴部(図示せず)を挿通させて部
材51の側面に形成されたネジ穴に螺合させる。これに
より、移動部材52及び弾性部材53が図13中の矢印
Cの方向に移動してプリズム7−1の突出部の残りの側
面を押さえ込むことになる。その結果、プリズム7−1
の突出部が弾性部材53及び基準面51a,51dによ
り三方から挟み込まれて機械的に保持される。これによ
り、偏光ビームスプリッタ7を所定位置へ位置出しして
固定することができる。したがって、本実施の形態によ
れば、接着剤が不要になるという利点が得られる。
【0086】以上の点以外については、本実施の形態も
前記第3の実施の形態と同様であり、本実施の形態によ
っても前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
すなわち、本実施の形態によれば、前記第1の態様と同
様の利点が得られる上に、偏光ビームスプリッタ7の位
置出しが容易に精度良く行うことができるという利点と
接着剤が不要になるという利点とが得られる。
【0087】なお、本実施の形態において、偏光ビーム
スプリッタ7に代えて、図6に示す偏光ビームスプリッ
タ17を用いてもよいことは言うまでもない。
【0088】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態による光学装置としての投射型表示装置に
ついて、図14及び図15を参照して説明する。本実施
の形態による投射型表示装置は、前記第1の実施の形態
による投射型表示装置の一部のみを変形したものである
ので、相違点のみを説明し、重複した説明は省略する。
【0089】本実施の形態による投射型表示装置が前記
第1の実施の形態による投射型表示装置と異なる所は、
図14及び図15に示すように、前記図4に示す偏光ビ
ームスプリッタ7に代えて前記図16に示す偏光ビーム
スプリッタ107を用い、前記図5に示す取り付け部材
30に代えて取り付け部材70を用いた点のみである。
【0090】図14は、本実施の形態における、偏光ビ
ームスプリッタ107を取り付け部材70に取り付けた
状態を示す斜視図である。図15は、取り付け部材70
を示す斜視図である。
【0091】取り付け部材70は、図15に示すよう
に、前記図17に示す取り付け部材120の面120a
及び基準面120b,120cにそれぞれ相当する面7
0及び基準面70b,70cを有しているが、面120
aは直角二等辺三角形状とされ、しかも、その大きさ
は、プリズム107−1の面107−1−bより若干小
さくされている。
【0092】本実施の形態では、図14に示すように、
偏光ビームスプリッタ107の下側端面107−1−b
のみを取り付け部材70の面70aにあてがい、かつプ
リズム107−1の直角を形成する2つの側面を取り付
け部材70の基準面70b,70cにそれぞれ押し付
け、端面107−1−bのみを接着剤にて面120aに
接着することにより、偏光ビームスプリッタ107が、
取り付け部材70に固定されている。このように、プリ
ズム107−1は取り付け部材70に固定されている
が、プリズム107−2は取り付け部材30に固定され
ていない。また、プリズム107−2は取り付け部材7
0と接触しないように、取り付け部材70から離れて位
置している。
【0093】したがって、本実施の形態によれば、前記
第1の実施の形態と同様の利点が得られる。しかも、本
実施の形態によれば、基準面70b,70cによって、
偏光ビームスプリッタ107の位置出しを容易に精度良
く行うことができるという利点も得られる。
【0094】なお、本実施の形態において、偏光ビーム
スプリッタ107に代えて、図6に示す偏光ビームスプ
リッタ17を用いてもよいことは言うまでもない。
【0095】なお、以上説明した各実施の形態におい
て、当該投射型表示装置を天地逆にして天井から吊して
使用する際(すなわち、偏光ビームスプリッタが取り付
け部材の下側に固定される場合)には、偏光ビームスプ
リッタはガラスから構成されており重量がかなり大きい
ことから、偏光ビームスプリッタを上下から固定するこ
とが好ましいが、その際には、取り付け部材に固定され
たプリズムの反対側端面を固定し、取り付け部材に固定
されていないプリズムの端面は固定しないようにすれば
よい。
【0096】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0097】例えば、前述した各実施の形態はいずれ
も、図1に示す構成を有する投射型表示装置における偏
光ビームスプリッタ7B,7G,7Rに関して前述した
取り付け方法を適用した例であったが、本発明では、図
1中のクロスダイクロイックプリズム9に関しても前述
した取り付け方法を適用してもよいし、あるいは、偏光
ビームスプリッタ7B,7G,7Rには前述した取り付
け方法を適用せずにクロスダイクロイックプリズム9に
関して前述した取り付け方法を適用してもよい。この場
合には、前述した偏光ビームスプリッタ7B,7G,7
Rの場合と同様に、クロスダイクロイックプリズム9を
構成する4個のプリズムのうちの1つのプリズムを取り
付け部材に固定し、残りのプリズムは当該取り付け部材
に固定しないようにすればよい。また、前述した各実施
の形態はいずれも、全ての偏光ビームスプリッタ7B,
7G,7Rに関して前述した取り付け方法を適用した例
であったが、本発明では、いずれか1つ又は2つの偏光
ビームスプリッタに関してのみ前述した取り付け方法を
適用してもよい。
【0098】また、前述した各実施の形態はいずれも、
図1に示す構成を有する投射型表示装置に本発明を適用
した例であったが、本発明は、他の構成を有する投射型
表示装置やその他の種々の光学装置であっても、誘電体
多層膜を挟み込んで接合された複数のプリズムを有する
光学部品を備えたものであれば、適用することができ
る。
【0099】前述した各実施の形態はいずれも、2個の
三角プリズムを偏光分離膜として誘電体多層膜を挟んで
構成した偏光ビームスプリッタに関するものであった
が、本発明を適用し得る光学部品は、プリズムの数や形
状(例えば、平行四辺形、台形等)、誘電体多層膜の機
能などによって何ら限定されるものではない。例えば、
2個の三角プリズムを誘電体多層膜を挟んで接着したダ
イクロイックミラーや前述したクロスダイクロイックプ
リズムについても適用することができることは言うまで
もない。
【0100】さらに、前述した各実施の形態はいずれ
も、取り付け部材が、取り付け基体とは別の部材であっ
て、取り付け基体に固定されて取り付け基体と光学部品
との間に介在される部材である例であったが、本発明で
は、取り付け部材は取り付け基体自体であってもよい。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用中の環境温度の変化により生ずる性能の劣化を低減
させることができる光学装置及びこれに用いられる光学
部品を提供することができる。
【0102】例えば、本発明を投射型表示装置に適用し
た場合には、環境温度が変化しても、投射像においてコ
ントラストムラや色変化等をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による投射型表示装
置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における、偏光ビー
ムスプリッタを取り付け部材に取り付けた状態を示す斜
視図である。
【図3】図2中の偏光ビームスプリッタ及び取り付け部
材を図2中の矢印Aの方向から見た正面図である。
【図4】図2中の偏光ビームスプリッタを示す斜視図で
ある。
【図5】図2中の取り付け部材を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る偏光
ビームスプリッタを示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における、偏光ビー
ムスプリッタを取り付け部材に取り付けた状態を示す斜
視図である。
【図8】図7中の偏光ビームスプリッタ7及び取り付け
部材を図7中の矢印Bの方向から見た正面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の変形例に係る、偏
光ビームスプリッタを取り付け部材に取り付けた状態を
示す正面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における、偏光ビ
ームスプリッタを取り付け部材に取り付けた状態を示す
斜視図である。
【図11】図10中の取り付け部材を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施の形態における、偏光ビ
ームスプリッタを取り付け部材に取り付けた状態を示す
斜視図である。
【図13】図12中の取り付け部材を示す斜視図であ
る。
【図14】本発明の第5の実施の形態における、偏光ビ
ームスプリッタを取り付け部材に取り付けた状態を示す
斜視図である。
【図15】図14中の取り付け部材を示す斜視図であ
る。
【図16】従来の光学装置において用いられている偏光
ビームスプリッタ107を示す斜視図である。
【図17】従来の光学装置において用いられている取り
付け部材を示す斜視図である。
【図18】図16に示す偏光ビームスプリッタを図17
に示す取り付け部材に固定した状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 光源 2 クロスダイクロイックミラー 4,5 折り曲げミラー 6 ダイクロイックミラー 7B,7G,7R 偏光ビームスプリッタ 7,17 偏光ビームスプリッタ 7−1,7−2,17−2,107−1,107−2
プリズム 7P,107P 誘電体多層膜 8B,8G,8R 反射型ライトバルブ 9 クロスダイクロイックプリズム 10 投射レンズ 30,31,41,60,70 取り付け部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体多層膜を挟み込んで接合された複
    数のプリズムを有する光学部品と、該光学部品が固定さ
    れた取り付け部材とを備えた光学装置において、 前記複数のプリズムのうちの1つのプリズムが前記取り
    付け部材に固定され、 前記複数のプリズムのうちの残りのプリズムは前記取り
    付け部材に固定されていないことを特徴とする光学装
    置。
  2. 【請求項2】 前記残りのプリズムが、前記取り付け部
    材と接触しないように、前記取り付け部材から離れて位
    置したことを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記1つのプリズムの所定の面が、前記
    残りのプリズムにおける前記1つのプリズムの前記所定
    の面と同じ側の面に対して、段差を有して突出し、 前記1つのプリズムの前記所定の面が前記取り付け部材
    に接合され、 前記残りのプリズムの同じ側の前記面と前記取り付け部
    材との間には、空間が存在することを特徴とする請求項
    1又は2記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記1つのプリズムにおける所定の面の
    側の部分であって、前記残りのプリズムにおける前記1
    つのプリズムの前記所定の面と同じ側の面から、突出し
    た部分が、機械的に保持されて前記取り付け部材に固定
    されたことを特徴とする請求項1又は2記載の光学装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光学部品が、偏光ビームスプリッ
    タ、ダイクロイックプリズム又はクロスダイクロイック
    プリズムであることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記光学部品の互いに交差する方向に延
    びる複数の面が、前記取り付け部材の対応する複数の面
    にそれぞれ接触されたことを特徴とする請求項1乃至5
    記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 当該光学装置が投射型表示装置であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光学
    装置。
  8. 【請求項8】 誘電体多層膜を挟み込んで接合された複
    数のプリズムを有する光学部品において、 前記1つのプリズムの所定の面が、前記残りのプリズム
    における前記1つのプリズムの前記所定の面と同じ側の
    面に対して、段差を有して突出したことを特徴とする光
    学部品。
  9. 【請求項9】 当該光学部品が偏光ビームスプリッタ、
    ダイクロイックプリズム又はクロスダイクロイックプリ
    ズムであることを特徴とする請求項8記載の光学部品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007304270A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Nikon Corp ビームスプリッタ、光学装置、およびビームスプリッタの位置調整方法
US11630250B2 (en) 2016-12-08 2023-04-18 Futuros Technology Co., Ltd. System for use in imaging in air

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JP2007304270A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Nikon Corp ビームスプリッタ、光学装置、およびビームスプリッタの位置調整方法
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