JPH116411A - 4サイクルエンジンの潤滑装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの潤滑装置

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JPH116411A
JPH116411A JP15950397A JP15950397A JPH116411A JP H116411 A JPH116411 A JP H116411A JP 15950397 A JP15950397 A JP 15950397A JP 15950397 A JP15950397 A JP 15950397A JP H116411 A JPH116411 A JP H116411A
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JP
Japan
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oil
oil pump
cam
outer peripheral
chamber
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Withdrawn
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JP15950397A
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English (en)
Inventor
Shigemitsu Ayusawa
重光 鮎沢
Toshio Hirabayashi
敏生 平林
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IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルポンプを取り付けた4サイクルエンジ
ンをコンパクトな構造とする。 【解決手段】 カム室9内に設けられたカム軸15の一
端をカム室9の外周壁8を貫通させて外部に突出させ
る。カム室9の外部に突出させたカム軸15にオイルポ
ンプ36を駆動する駆動ギア35を取り付け、外周壁8
の外周面であってカム軸15が貫通された箇所の近傍に
オイルポンプ36を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に携帯用作業機
に用いられる4サイクルエンジンの潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】草刈機等の携帯用作業機は様々な向きに
傾けたオールポジションで運転されるため、このような
携帯用作業機においては、燃料とオイルとを混合させた
混合燃料を使用する2サイクルエンジンを搭載すること
が一般的である。しかし近年では、排気ガス浄化の必要
性からこのような携帯用作業機においてもオイルの消費
量を少なくできる4サイクルエンジンを搭載することが
検討されている。携帯用作業機に搭載するようにした4
サイクルエンジンとしては、実開平4−93707号公
報、特開平8−260926号公報に記載されたものが
知られている。実開平4−93707号公報に記載され
た4サイクルエンジンのオイル供給方式は、コネクティ
ングロッドと一体に設けた掻き棒によりオイルを跳ね上
げ方式である。特開平8−260926号公報に記載さ
れた4サイクルエンジンでは、ピストンの摺動に伴うク
ランク室内の圧力変動を利用して、オイルをクランク室
と油溜室と動弁室との間で循環させている。
【0003】また、2サイクルエンジンでも、燃料とオ
イルとを別々に供給することによりオイルの消費量を少
なくした分離給油式2サイクルエンジンが知られてお
り、例えば、実開平2−13111号公報に記載されて
いる。この2サイクルエンジンでは、クランク室外へ突
出させたクランク軸の端部に駆動ギアを取り付け、この
駆動ギアとオイルポンプのギアとを噛み合わせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開平4−93707
号公報や特開平8−260926号公報に記載された4
サイクルエンジンでは、4サイクルエンジンの傾き角が
所定範囲内の場合には、オイルの供給を良好に行なえ
る。しかし、4サイクルエンジンを略倒立状態としたと
きにクランク軸やピストン等がオイルに浸漬され、その
オイルの抵抗によって円滑な運転が妨げられる。
【0005】実開平2−13111号公報に記載された
構造のオイルポンプを4サイクルエンジンに適用すれ
ば、常に適量のオイルの供給を行なえる。しかし、クラ
ンク軸の両端部には、スタータや冷却ファン等が取り付
けられており、このクランク軸にオイルポンプを駆動さ
せる駆動ギアを取り付け、さらに、この駆動ギアに近接
した位置にオイルポンプを取り付けることにより、クラ
ンク軸の長さが長くなるとともにスタータ又は冷却ファ
ンの位置がクランクケースから大きく離反することによ
り、4サイクルエンジンが大型化して携帯用作業機に使
用するには適さなくなる。さらに、オイルポンプのオイ
ル吐出口とクランク室との間にオイル配管を必要とし、
部品点数が増加する。
【0006】そこで本発明は、オイルの供給をオイルポ
ンプで行なっても4サイクルエンジンをコンパクトな構
造とすることができる4サイクルエンジンの潤滑装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
オイルタンク内に貯留されたオイルをオイルポンプの駆
動により供給する4サイクルエンジンの潤滑装置におい
て、カム室内に設けられたカム軸の一端を前記カム室の
外周壁を貫通して外部に突出させ、前記カム室の外部に
突出させた前記カム軸に前記オイルポンプを駆動する駆
動ギアを取り付け、前記外周壁の外周面であって前記カ
ム軸が貫通された箇所の近傍に前記オイルポンプを取り
付けた。従って、4サイクルエンジンを駆動させたと
き、カム軸と一体に駆動ギアが回転し、この駆動ギアに
よりオイルポンプが駆動され、カム室内へオイルが供給
される。オイルポンプは、カム室の外周壁の外周面であ
ってカム軸が貫通された箇所の近傍に取り付けられてお
り、この箇所は、クランク軸に取り付けられているスタ
ータ又は冷却ファンの投影面内に入る。このため、オイ
ルポンプの取り付けを行なっても、クランク軸の軸方向
に沿った4サイクルエンジンの横幅寸法を増大させるこ
とにはならず、4サイクルエンジンがコンパクトな構造
となる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の4サイクルエンジンの潤滑装置において、カム室の
内外を連通する連通口を外周壁に形成し、オイルポンプ
に形成されたオイル吐出口を前記連通口に直接接続し
た。従って、オイル吐出口と連通口との間にオイル配管
を設ける必要がなくなり、オイルポンプを備えた4サイ
クルエンジンを構成するための部品点数が少なくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。図1は携帯用作業機等に搭載して使用
される4サイクルエンジンの全体構造を示したもので、
クランクケース1の上部にはシリンダブロック2が取付
けられ、シリンダブロック2の上部にはシリンダヘッド
3が取付けられ、シリンダヘッド3の上部にはロッカー
カバー4が取り付けられている。クランクケース1とシ
リンダブロック2との間には第一ガスケット5が介装さ
れ、シリンダブロック2とシリンダヘッド3との間には
第二ガスケット6が介装され、シリンダヘッド3とロッ
カーカバー4との間には第三ガスケット7が介装されて
いる。前記クランクケース1の側面には図2に示すよう
に外周壁であるクランクケースカバー8が取り付けら
れ、これらのクランクケース1とクランクケースカバー
8とに囲まれた部分がカム室を兼ねるクランク室9とさ
れている。
【0010】前記クランク室9内には、両端を軸受1
0,11により軸支されたクランク軸12と、両端をク
ランクケース1に一体に形成された軸受部13及びクラ
ンクケースカバー8に保持された軸受14により軸支さ
れたカム軸15とが回転自在に設けられている。前記ク
ランク軸12には、前記シリンダブロック2に形成され
ているシリンダ16内を往復摺動するピストン17がコ
ネクティングロッド18を介して連結され、さらに、ク
ランクギア19が固定されている。前記カム軸15には
吸気カム20と排気カム21とが固定され、さらに、前
記クランクギア19と噛み合ったカムギア22が固定さ
れている。
【0011】前記シリンダヘッド3の上部における前記
ロッカーカバー4により覆われた空間は動弁機構収納空
間23とされ、この動弁機構収納空間23には、前記シ
リンダヘッド3に取り付けられた吸気バルブ24や排気
バルブ(図示せず)を閉弁方向に付勢するスプリング2
5、吸気バルブ24や排気バルブを開弁方向へ付勢する
ロッカーアーム26、一端をロッカーアーム26に当接
させると共に他端をタペット27a,27bを介して前
記吸気カム20や排気カム21に当接させたプッシュロ
ッド28a,28b等からなる動弁機構29が収納され
ている。なお、前記ロッカーアーム26はアジャストス
クリュー30によって前記シリンダヘッド3の上部に揺
動自在に取り付けられている。また、前記シリンダヘッ
ド3には、前記シリンダ16内の燃焼室へ混合気を供給
するための吸気ポート31と燃焼室内からの燃焼ガスを
排気するための排気ポート(図示せず)とが形成されて
おり、前記吸気ポート31にはインシュレータ32を介
して気化器33が接続され、この気化器33にはエアク
リーナ34が接続されている。
【0012】前記クランク軸12の両端部はクランクケ
ース1とクランクケースカバー8とを貫通してクランク
室9外へ突出している。クランクケースカバー8を貫通
したクランク軸12の一端にはスタータ(図示せず)が
連結され、クランクケース1を貫通したクランク軸12
の他端には冷却ファン(図示せず)とカッタ刃などの作
業部への動力伝達を断続する遠心クラッチ(図示せず)
とが連結されている。
【0013】前記カム軸15の一端は、前記クランクケ
ースカバー8を貫通してクランク室9外へ突出してい
る。クランク室9外に突出したカム軸15の端部には、
駆動ギアであるウォームギア35が固定されている。
【0014】前記クランクケースカバー8の外周面であ
って前記カム軸15が貫通された箇所の近傍に、オイル
タンク(図示せず)内に貯留されたオイルを前記クラン
ク室9内へ供給するオイルポンプ36がボルト締めされ
て取り付けられている。このオイルポンプ36は図3に
示すように、回転しつつ往復摺動することによりオイル
の吸入と吐出とを行なわせるプランジャ37、プランジ
ャ37に固定されて前記ウォームギア35と噛み合うギ
ア38、プランジャ37の一端に形成されたカム部3
9、カム部39と対向する位置に設けられた突起40、
カム部39を突起40に押し付ける方向へプランジャ3
7を付勢する付勢部材(図示せず)、オイルタンクから
オイルを吸入する吸入パイプ41、吸入したオイルをク
ランク室9内へ吐出させるオイル吐出口42、吸入した
オイルのうちオイル吐出口42から吐出するオイル以外
の余分なオイルをオイルタンクへ戻す戻しパイプ43が
設けられている。
【0015】前記クランクケースカバー8には、このク
ランクケースカバー8を貫通した連通口44が形成され
ている。オイルポンプ36をクランクケースカバー8に
取り付けたとき、連通口44とオイル吐出口42とが直
接接続されている。
【0016】前記オイルタンクのキャップには、オイル
タンク内のオイルが減少したことに伴うオイルタンク内
の圧力減少を防止するチェックバルブ(図示せず)が設
けられている。また、オイルタンク及び燃料タンク(図
示せず)は、従来の携帯用作業機に用いられている2サ
イクルエンジンの燃料タンクと同様に、この4サイクル
エンジンを倒立させてもオイルや燃料を供給可能な構造
となっている。
【0017】前記クランク室9と前記動弁機構収納空間
23との間にはパイプ45が接続され、クランク室9内
で発生したブローバイガスがこのパイプ45内を通って
前記動弁機構収納空間23内へ導びかれる。前記動弁機
構収納空間23と前記エアクリーナ34との間にはパイ
プ46が接続され、動弁機構収納空間23内のブローバ
イガスがこのパイプ46内を通ってエアクリーナ34へ
流れる。このパイプ46内には、エアクリーナ34から
クランク室9内へブローバイガスや空気が逆流すること
を防止するためのチェックバルブ47が設けられてい
る。
【0018】このような構成において、4サイクルエン
ジンの運転時にはカム軸15とウォームギア35とが回
転駆動され、ウォームギア35と噛み合っているギア3
8とプランジャ37とが回転駆動される。そして、付勢
部材によりカム部39を突起40に押し付けられている
プランジャ37は、回転に伴って軸方向へ往復摺動し、
プランジャ37が往復摺動することによりオイルタンク
からのオイルの吸入とオイル吐出口42からのオイルの
吐出とが行なわれる。なお、このオイルポンプ36によ
るクランク室9内へのオイル供給量は、排気量が20〜
30ccの4サイクルエンジンにおいて5〜6cc/h程度
である。
【0019】オイル吐出口42から吐出されたオイル
は、連通口44からクランク室9内へ供給され、クラン
ク室9内へ供給されたオイルは、カムギア22やクラン
クギア19などに当たって微細化され、飛散する。そし
て、微細化されて飛散したオイルがクランク室9内にお
ける各種部品の摺接部や噛合部等に付着することによ
り、それらの各種部品の潤滑が良好に行なわれる。
【0020】つぎに、クランク室9内で発生したブロー
バイガスは、パイプ45を通って動弁機構収納空間23
内へ導かれ、ブローバイガス中から分離されたオイルに
より動弁機構29が潤滑される。なお、動弁機構29を
潤滑したオイルは、吸気バルブ24とバルブガイド部2
4aとの間の摺動や排気バルブとバルブガイド部との間
の摺動に伴って消費される。また、オイルが分離された
後のブローバイガスはパイプ46を通ってエアクリーナ
34内へ吸入され、燃料と混合された後に燃焼室内で燃
焼される。
【0021】本実施の形態の4サイクルエンジンでは、
カム軸15の一端をクランク室9外へ突出させ、突出さ
せたカム軸15の端部にオイルポンプ36を駆動させる
ためのウォームギア35を固定し、さらに、オイルポン
プ36をクランクケースカバー8におけるカム軸15が
貫通された箇所の近傍に取り付けている。カム軸15を
クランク室9外へ突出させ、及び、オイルポンプ36の
取り付けを行なった箇所は、クランク室9外へ突出して
いるクランク軸12に取り付けられているスタータの投
影面内に入る。このため、オイルポンプ36の取り付け
を行なっても、クランク軸12の軸方向に沿った4サイ
クルエンジンの横幅寸法を増大させることにはならず、
4サイクルエンジンがオイルポンプ36を取り付けてい
るにもかかわらずコンパクトな構造となる。
【0022】そして、クランク室9へのオイルの供給を
オイルポンプ36を駆動させて行なうことにより、この
4サイクルエンジンを搭載した携帯用作業機をどのよう
な向きに傾けた場合であっても、オイルの供給を確実に
行なえる。
【0023】また、オイルポンプ36のオイル吐出口4
2とクランクケースカバー8に形成した連通口44とを
直接接続しているため、オイル吐出口42と連通口44
との間にオイル配管を設ける必要がなく、部品点数が少
なくなる。
【0024】また、オイルポンプ36を駆動するための
ウォームギア35を固定したカム軸15の回転数はクラ
ンク軸12の回転数に比べて半分である。従って、オイ
ルポンプ36の駆動力をカム軸15から取り出すことに
より、オイルポンプ36から吐出する微小なオイル吐出
量の制御を精度良く行なえる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、カム室の
外部に突出させたカム軸にオイルポンプを駆動する駆動
ギアを取り付けることにより両端部にスタータや冷却フ
ァンが取り付けられたクランク軸を軸方向に延長させる
ことがなく、しかも、オイルポンプを取り付けた箇所は
クランク軸に取り付けられているスタータ又は冷却ファ
ンの投影面内に入るため、4サイクルエンジンにオイル
ポンプの取り付けを行なってもクランク軸の軸方向に沿
った4サイクルエンジンの横幅寸法を増大させることに
はならず、オイルポンプを取り付けた4サイクルエンジ
ンをコンパクトな構造とすることができる。
【0026】請求項2記載の発明によれば、カム室の内
外を連通するようにカム室の外周壁に形成した連通口と
オイルポンプのオイル吐出口とを直接接続したので、オ
イル吐出口と連通口との間にオイル配管を設ける必要が
なくなり、オイルポンプを取り付けた4サイクルエンジ
ンを構成するための部品点数を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す縦断正面図であ
る。
【図2】オイルポンプの取り付け構造を示す水平断面図
である。
【図3】オイルポンプの外観構造を示す側面図である。
【符号の説明】
8 外周壁 9 カム室 15 カム軸 35 駆動ギア 42 オイル吐出口 44 連通口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルタンク内に貯留されたオイルをオ
    イルポンプの駆動により供給する4サイクルエンジンの
    潤滑装置において、カム室内に設けられたカム軸の一端
    を前記カム室の外周壁を貫通して外部に突出させ、前記
    カム室の外部に突出させた前記カム軸に前記オイルポン
    プを駆動する駆動ギアを取り付け、前記外周壁の外周面
    であって前記カム軸が貫通された箇所の近傍に前記オイ
    ルポンプを取り付けたことを特徴とする4サイクルエン
    ジンの潤滑装置。
  2. 【請求項2】 カム室の内外を連通する連通口を外周壁
    に形成し、オイルポンプに形成されたオイル吐出口を前
    記連通口に直接接続したことを特徴とする請求項1記載
    の4サイクルエンジンの潤滑装置。
JP15950397A 1997-06-17 1997-06-17 4サイクルエンジンの潤滑装置 Withdrawn JPH116411A (ja)

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Effective date: 20040907