JPH1164050A - 移動式監視システム - Google Patents

移動式監視システム

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JPH1164050A
JPH1164050A JP23067197A JP23067197A JPH1164050A JP H1164050 A JPH1164050 A JP H1164050A JP 23067197 A JP23067197 A JP 23067197A JP 23067197 A JP23067197 A JP 23067197A JP H1164050 A JPH1164050 A JP H1164050A
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JP
Japan
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sensor
information
camera
moving body
monitoring system
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Application number
JP23067197A
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English (en)
Inventor
Takahiro Abe
天洋 阿部
Keiji Tanaka
敬二 田中
Masaki Takahashi
正樹 高橋
Mitsuo Koshirae
美津男 拵
Hiromasa Hirakawa
博将 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】センサの向き等を人が操作制御する必要がな
く、移動体を作業員1人が点検ルートに沿って操作する
だけで設備の機器や配管等の監視点検を可能とする広域
屋外にも適用可能な監視システムを提供する。 【解決手段】自動車1はカメラ部10を搭載し、監視対
象物であるパイプライン100に沿って作業員が自動車
1を運転することによりパイプライン100に生じた変
形,漏洩等の異常箇所110の監視点検を行う。監視対
象物は、パイプラインでなく、他のものであってもよ
く、また、カメラ部10以外に赤外線カメラ等の他のセ
ンサも搭載する構成としてもよい。移動監視システム
は、移動体位置認識装置、あるいは画像処理装置により
移動体の現在位置を逐次計算により求め、常にパイプラ
イン100が画面内に入るようにカメラ部10を制御す
ることにより、監視点検を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器や配管等の監
視点検を行う移動式監視システムに係わり、特にパイプ
ライン等の広域屋外設備の巡視点検の自動化に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】各種プラントにおいては、作業員の巡視
点検により機器や配管等の健全性の点検を行っている所
が多く、この巡視点検作業は人体への危惧やコストの面
で問題があるため、これまでに移動体にカメラ等のセン
サを搭載し設備の機器や配管等の監視点検を行うロボッ
トの技術が各種開発されてきた。
【0003】例えば、特開平5−221311 号公報に掲載の
「移動式点検ロボット」には、監視点検を行うルートに
沿ってコ型の走行レールを布設し、走行レールに沿って
移動するロボットが走行レール上に設定した監視ポイン
トで監視点検を行う技術が示されている。
【0004】また、特開平7−281753 号公報に掲載の
「移動ロボット」には、センサを搭載して各種点検を行
う自律走行型ロボットの自己位置同定についての技術が
示されている。
【0005】また、特開平7−239998 号公報に掲載の
「車両用周辺監視装置」には、車両に搭載したCCDイ
メージセンサ等の光学系により撮影された画像を処理
し、車両周辺の接近車両等の検出を行う監視装置の技術
が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の技術にお
いて、走行レールに沿って監視点検を行うロボットで
は、点検ルートに沿ってレールを敷設する必要があっ
た。また、自律走行型のロボットは、自律走行をさせる
必要があるため、プラント建屋内等の決められた空間内
での監視点検を行うものであった。よって、これらのロ
ボットを広域屋外設備の巡視点検に適用するのは困難で
あった。
【0007】また、車両用周辺監視装置は、車両に搭載
したセンサにより車両周辺に接近する他車両等を検知す
るものであり、周辺の機器や配管等の点検を車両搭載セ
ンサで行うものではなく、設備の点検に適用可能なもの
ではなかった。
【0008】本発明の目的は、センサの向き等を人が操
作制御する必要がなく、移動体を作業員1人が点検ルー
トに沿って操作するだけで設備の機器や配管等の監視点
検を可能とする広域屋外にも適用可能な監視システムを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では以下の手段を用いる。
【0010】(1)カメラ等のセンサの向きを制御する
首振り機構を自動車等の移動体に搭載し、監視対象物の
3次元地図情報と移動体の現在位置認識装置から出力さ
れる現在位置情報とから、センサの向きを自動的に監視
対象物の向きに逐次制御する制御装置から構成される移
動監視システムとする。本手段を用いることにより、セ
ンサの向きを人が操作制御する必要がないため、運転手
だけで1人で現場の点検あるいは監視データ採取が可能
となる。
【0011】(2)(1)の監視システムにおいて、セ
ンサ出力と監視対象物の3次元地図情報と自動車等の移
動体の現在位置情報とセンサの向きを制御する首振り機
構の向き情報とから監視対象物の健全性を自動的に点検
する認識装置を有することとする。本手段を用いること
により、センサ信号の監視点検を自動とすることが可能
となり、また、人がモニタ等を見て監視点検を行う必要
をなくすことが可能となる。
【0012】(3)(2)の監視システムにおいて、自
動車等の移動体にはセンサ情報記録装置を搭載して、認
識装置へセンサ情報を入力するのをオフラインで行うこ
ととする。本手段を用いることにより、複数のセンサ搭
載移動体を用意して多くの現場のセンサ情報を収集し、
高価な認識装置を例えばセンタ事務所等で共用すること
により、合理的な全体システムの構築が可能となる。
【0013】(4)(1)の監視システムにおいて、自
動車等の移動体の現在位置認識装置にはカーナビゲーシ
ョンの出力を利用することとする。本手段を用いること
により、全国どこでもある程度の位置を、ある程度の精
度で容易に得ることが可能となる。
【0014】(5)(1)の監視システムにおいて、自
動車等の移動体の現在位置認識装置は、センサ情報を処
理してセンサ情報と監視対象物の3次元地図情報とから
移動体の現在位置を逐次計算で求める方法あるいは移動
体の現在位置を直接求めなくても監視対象物のセンシン
グデータと監視対象物の3次元地図情報とをつねに対応
付けることによってその時のセンサの向き情報から移動
体の位置は結果として定まるようにする方法を用いるこ
ととする。本手段を用いることにより、(4)のカーナ
ビ等の専用装置を不要とすることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に発明の実施の形態を図面を
用いて説明する。
【0016】図1に移動監視システムの概略構成の基本
的一実施例を示す。
【0017】自動車1はカメラ部10を搭載し、監視対
象物であるパイプライン100に沿って作業員が自動車
1を運転することによりパイプライン100に生じた変
形,漏洩等の異常箇所110の監視点検を行う。
【0018】監視対象物は、パイプラインでなく、他の
ものであってもよい。
【0019】また、カメラ部10以外に赤外線カメラ等
の他のセンサも搭載する構成としてもよい。
【0020】図2はカメラ部10を人2が持って移動す
る構成とした実施例である。
【0021】この場合、人2はカメラ部10の制御ユニ
ット20をリュックサックのようにかついで点検ルート
に沿って移動する。
【0022】図3はカメラ部10を自転車3に搭載し、
人2が自転車3を運転して移動する構成とした実施例で
ある。
【0023】図2,図3の実施例に基づけば、自動車が
入れない狭い場所においても監視点検を行うことが可能
となる。
【0024】また、図4に示すように、人2がカメラ部
10および制御ユニット子機20bを持ち、自動車1に
搭載した制御ユニット親機20aとアンテナ5を介して
通信を行う構成としてもよい。
【0025】この場合は、自動車が通れる所までは自動
車1で移動し、自動車が入れないような狭い所は人2が
移動することで点検を行う。
【0026】図2〜図4においても、カメラ部10以外
に赤外線カメラ等の他のセンサも搭載する構成としても
よい。
【0027】カメラ部10は雲台機構により首振り機能
を備えており、監視対象物の3次元地図情報と移動体の
現在位置認識装置から出力される現在位置情報とからカ
メラ等のセンサの向きを自動的に監視対象物の向きに逐
次制御される。移動監視システム機能ブロック図の基本
的一実施例を図5に示す。
【0028】制御ユニット20は、制御CPU30,移
動体位置認識装置35,VTR45,地図データベース
50で構成される。
【0029】カメラ部10は、カメラ本体10a,ズー
ムレンズ10b,俯仰モータ10c,旋回モータ10d
で構成され、サーボアンプ11b,11c,11dによ
り駆動される。移動体位置認識装置35は、ジャイロ等
のセンサからの情報を処理し、移動体の現在位置を求め
る。
【0030】地図データベース50には、監視対象物の
位置情報が格納されている。制御CPU30は、移動体
位置認識装置35からの移動体現在位置情報と、地図デ
ータベース50からの監視対象物位置情報とから、監視
対象物の向きにカメラ部10を逐次向かせるための計算
を行う。
【0031】その計算結果を基に、制御CPU30は、
サーボアンプ11b,11c,11dに制御指令を与え、
サーボアンプ11b,11c,11dはそれぞれ、カメ
ラ部10のズームレンズ10b,俯仰モータ10c,旋
回モータ10dを駆動する。なお、同時にカメラ部の絞
り、焦点の制御も行い、カメラ以外のセンサを搭載する
場合は、それらセンサの調節系の制御も行うこととす
る。
【0032】また、カメラ本体10aの映像は、VTR
45に録画し、併せて、制御CPU30から、移動体お
よびカメラ部10の位置姿勢情報も記録する。なお、カ
メラ部10以外に赤外線カメラ等の他センサを設けて、
同様の制御を行ってもよい。本実施例に基づけば、セン
サの向きを人が操作制御する必要がないため、運転手だ
けで1人で現場の点検あるいは監視データ採取が可能と
なる。
【0033】また、移動体位置認識装置35は、カーナ
ビゲーションシステムを用いることができ、カーナビゲ
ーションシステムを用いることにより、全国どこでもあ
る程度の位置を、ある程度の精度で容易に得ることが可
能となり、移動体位置の同定が容易に可能となる。
【0034】なお、ジャイロ等のセンサ情報と、カーナ
ビゲーションシステムからの情報を併せて、さらに精度
高く移動体位置を計算させてもよい。
【0035】図6に、監視対象物の健全性を自動で点検
を行うための認識装置を備えた場合の機能ブロック図の
基本的一実施例を示す。
【0036】本例では、図5の実施例に、画像処理装置
41,地図データベース51,認識CPU60,点検結
果データベース65,補修データベース67からなる認
識装置80を加えた構成となる。
【0037】カメラ本体10aの映像は、画像処理装置
41に取り込まれる。認識CPU60 は、制御CPU30か
ら移動体およびカメラ部10の位置姿勢情報を、地図デ
ータベース51から監視対象物の位置情報を取り込む。
【0038】画像処理装置41および認識CPU60
は、監視対象物の映像から、変形,漏洩等の異常箇所の
解析,分析を行う。
【0039】解析,分析結果は、地図データベース51
からの監視対象物の位置情報、および制御CPU30か
らの移動体およびカメラ部10の位置姿勢情報とを併せ
て、監視点検結果として点検結果データベース65に記
録される。また、認識CPU60は、異常箇所について
の補修計画書66を出力することとしてもよい。
【0040】補修計画書66に基づき、監視対象物の異
常箇所の補修を行い、補修データベース67に補修結果
を入力することにより、補修の来歴を管理することが可
能となる。
【0041】本実施例に基づけば、センサ信号の監視点
検を自動とすることが可能となり、また、人がモニタ等
を見て監視点検を行う必要をなくすことが可能となる。
【0042】図6で説明した監視対象物の健全性を自動
で点検を行う認識機能は、認識装置へのセンサ情報入力
をオフラインで行うことも可能である。
【0043】オフラインで認識装置へセンサ情報を入力
する場合は、図5のVTR45に録画されたVTRテー
プにより、認識装置へ入力を行う。
【0044】オフライン入力の場合の移動監視システム
認識装置機能ブロック図の基本的一実施例を図7に示
す。
【0045】VTRテープ48には、点検時の映像と、
移動体およびカメラ部の位置姿勢情報が記録されてい
る。
【0046】VTRテープ48をVTR46に入れるこ
とにより認識装置81への入力を行い、カメラ本体10
aの映像、移動体およびカメラ部の位置姿勢情報は、画
像処理装置41および認識CPU60に取り込まれる。
【0047】また、認識CPU60は、地図データベー
ス51から監視対象物の位置情報を取り込む。
【0048】画像処理装置41および認識CPU60
は、図6の実施例と同様に、監視対象物の映像から、変
形,漏洩等の異常箇所の解析,分析を行い、結果を点検
結果データベース65に記録する。
【0049】また、認識CPU60は、異常箇所につい
ての補修計画書66を出力し、補修データベース67に
補修結果を入力することで、補修の来歴を管理してもよ
い。本実施例に基づけば、複数のセンサ搭載移動体を用
意して、多くの現場のセンサ情報を収集して、高価な認
識装置は例えばセンタ事務所(図示しない)で共用する
ことで、合理的な全体システムを構築することが可能と
なる。
【0050】なお、図7の実施例では、センサ記録情報
はVTRテープ48を介して認識装置へ入力する例につ
いて説明したが、ネットワーク回線などを利用してセン
サデータを効率よくセンタ事務所(図示しない)へ集ま
るようにしてもよい。
【0051】また、図6および図7の実施例により、補
修計画書66および点検データベース65に記録された
情報を基に、過去の点検結果データを参照して今回の健
全性を判断することも可能である。
【0052】認識装置80,81は移動体で複数ポイン
トからのセンシング情報も収集できるので、3次元的な
空間における健全性、例えば、異物が乗っているか離れ
ているかなどの解析判断をさせてもよい。
【0053】なお、図7の実施例のオフラインの場合、
VTRテープ48に音声信号の形で自動車の位置情報,
カメラの向き情報,ズーム画角等のセンサ情報を同期を
取って記録しておくことにより、地図データベース51
内の地図情報との対応付け処理を容易にすることが可能
となる。
【0054】図5の実施例においては、ジャイロ等のセ
ンサ情報を処理する、あるいはカーナビゲーションシス
テムを用いて移動体の位置を認識する移動体位置認識装
置35を必要としたが、この移動体位置認識装置35を
なくし、監視対象物のセンシングデータと監視対象物の
3次元地図情報とをつねに対応付けることによってその
時のセンサの向き情報から移動体の位置は結果として定
まるようにした方法を用いることも可能である。
【0055】この場合の移動監視システムの機能ブロッ
ク図の基本的一実施例を図8に示す。
【0056】本例では、図5から移動体位置認識装置3
5をなくし、画像処理装置40を加えた構成となる。
【0057】画像処理装置40は、カメラ本体10aか
らの映像を取り込み、地図データベース50からの監視
対象物の位置情報を併せて、カメラ部10を監視対象物
の向きに逐次向かせるための計算を行う。
【0058】その計算結果を基に、制御CPU30は、
制御CPU30は、サーボアンプ11b,11c,11
dに制御指令を与え、サーボアンプ11b,11c,11
dはそれぞれ、カメラ部10のズームレンズ10b,俯
仰モータ10c,旋回モータ10dを駆動する。
【0059】なお図5の実施例と同様に、同時にカメラ
部の絞り、焦点の制御も行い、カメラ以外のセンサを搭
載する場合は、それらセンサの調節系の制御も行うこと
とする。
【0060】本実施例に基づけば、カーナビゲーション
システム等を使用し移動体の位置を認識する専用装置が
不要となり、移動監視システムの構成をシンプルにする
ことが可能となる。
【0061】なお、図5の移動体位置認識装置35と、
図7の画像処理装置40を両方含むシステム構成とし、
点検時のカメラ部等のセンサ向きをさらに高精度で制御
することも可能である。
【0062】図8の実施例で示した、監視対象物のセン
シングデータと監視対象物の3次元地図情報とをつねに
対応付けることによってその時のセンサの向き情報から
移動体の位置は結果として定まる。
【0063】対応付けを行う方法については、例えば、
特開平2−137072号「画像処理装置」に示された技術を用
いれば、高速リアルタイムでズレ量を求めて補正させる
ことは実施可能である。
【0064】以下、監視対象物のセンシングデータと監
視対象物の3次元地図情報とをつねに対応付けることに
より、監視対象物が画面から外れてしまわないように逐
次カメラ向きに補正を加えながら移動体搭載のセンサに
よる監視点検を行う方法について説明する。
【0065】図9に移動監視システムの点検中概略図の
基本的一実施例を示す。
【0066】移動体150は、カメラ部10を搭載して
いる。
【0067】移動体150は、移動体150のロール
角,ピッチ角,ヨー角を検出するセンサ(図示しない)
を搭載している。センサにより検出したロール角,ピッ
チ角,ヨー角を、移動体状態角度Q(=(Θx,Θy,
Θθ))、移動体の位置および進行方向を示す移動体座
標をRm(=(Xcm,Ycm,αm))とする。
【0068】また、移動体150に搭載したカメラ部1
0の向きをSとすると、カメラ旋回角度θ1,カメラ俯
仰角度θ2を用いて、S=(θ1,θ2)となる。
【0069】監視対象物101上には仮想監視ポイント
Pnが設定されており、仮想監視ポイントの座標をPn
(=(Xn,Yn,Zn))とする。
【0070】仮想監視ポイント座標Pnは、地図データ
ベース50に格納されている。はじめ、点検スタート時
の状態において、カメラ部10を仮想監視ポイントP0
を見る向きに設定し、その時の移動体座標R0(=(X
c0,Yc0,α0))を初期座標として与える。移動
体座標R0、地図データベース50内の仮想監視ポイン
ト座標P0(=(X0,Y0,Z0))によりカメラ部
10〜仮想監視ポイントP0までの距離L0を求めるこ
とができる。カメラのフォーカスは、計算により求めた
カメラ部10〜仮想監視ポイントP0までの距離L0か
らフィードフォワード制御を行い設定する。
【0071】移動体150は作業員により運転されてい
るので連続的に移動する。
【0072】点検スタート時におけるカメラ映像と、ス
タートの微小時間Δt後におけるカメラ映像について、
仮想監視ポイントP0部の映像を比較演算することによ
り、移動体の移動量ΔRを求めることができ、スタート
の微小時間Δt後における移動体座標R1(=(Xc
1,Yc1,α1))が求まる。
【0073】移動体座標R1,地図データベース50内
の仮想監視ポイント座標P0により、カメラ部10〜仮
想監視ポイントP0までの距離L1を求めることがで
き、カメラ部10〜仮想監視ポイントP0までの距離L
1を用いて、フォーカスをフィードフォワード制御で設
定する。
【0074】この時、移動体座標R1,仮想監視ポイン
ト座標P0,移動体状態角度Q,カメラ向きSから計算
で求まるカメラ映像予想図の一例を図10に示す。
【0075】また、実際のカメラ映像を微分処理して得
られたリアルタイム線画像にカメラ映像予想図を重ね合
わせた画像の一例を図11に示す。重ね合わせた画像に
は、ズレ量D(=(δx,δy,δθ))が生じてお
り、このズレ量D分、移動体座標R1の補正を行い、補
正後の移動体座標R1を用いてカメラ部10〜仮想監視
ポイントP0までの距離L1を補正しフォーカスをフィ
ードフォワード制御で設定し、さらに仮想監視ポイント
P0が画面中央にくるようにカメラ向きSを制御するこ
とにより、カメラ部10は監視ポイントP0を映像内中
央に写すことが可能となる。
【0076】カメラの向きを制御する具体的な方法は、
例えば、特公平3−70803号公報に掲載の「誘導装置」に
示された方法を用いれば高速に実現可能である。
【0077】以上の処理を繰り返し、ある時間tと時間
t+Δtでの画像比較から移動体の位置および進行方向
を示す移動体座標Rmを逐次求めていくことにより、移
動体150が移動している間もカメラ部10が常に仮想
監視ポイントP0を画面中央に写した状態で点検するこ
とが可能となる。
【0078】次に、仮想監視ポイントをP1に変更す
る。変更のタイミングは、例えば、ある一定時間間隔で
切り替えるようにしてもよいし、あるいは移動体150
がある一定距離進んだ際に切り替えるようにしてもよ
い。
【0079】地図データベース50内に仮想監視ポイン
ト座標P1(=(X1,Y1,Z1))の座標が格納されて
いるので、前述と同様の処理を逐次行うことで、移動体
150が移動している間も、カメラ部10が常に仮想監視
ポイントP1を画面中央に写した状態で点検することが
可能となる。
【0080】さらに、仮想監視ポイントをP2,P3,
…,Pn,…,と切り替えて同様の処理を逐次行ってい
くことにより、移動体150が移動している時も、カメ
ラ部10が常に監視対象物101を撮影し点検すること
が可能となる。本実施例に基づけば、カメラ画面上に監
視対象物が映っていて、それが連続的につながっている
ようなものであれば、監視対象物が画面から外れてしま
わないように逐次カメラ向きに補正を加えていくことが
可能となる。
【0081】なお、上記実施例においては、フォーカス
をフィードフォワード制御で設定することで説明した
が、距離センサを用いたオートフォーカスとしても、あ
るいは画像オートフォーカスとしてもよい。
【0082】また、仮想監視ポイントPnは、あらかじ
め地図データベース50に全ての点のデータを入れてお
く必要はなく、例えば、P0とPmのデータだけを地図
データベースに入れておき、途中の仮想監視ポイント
は、その場所の制御を行う前に補間演算して求めてもよ
い。移動体150が自動車である場合は、自動車の移動
速度、ステアリング情報を取り込むようにすると移動体
位置の予測が可能となるため、制御を容易にすることが
可能となる。
【0083】図4において移動監視システムの制御ユニ
ットを親機と子機に分割する実施例について述べたが、
この場合の移動監視システムの概略機能ブロック図の基
本的一実施例を図12に示す。
【0084】本実施例においても、基本的構成は図5,
図6,図8で示した移動監視システム機能ブロック図と
同様とする。制御メインCPU30aは、モデム160
a,160c,アンテナ170a,170cを介して制
御指令を制御駆動ユニット30bに無線伝送する。制御
駆動ユニット30bによりカメラ部10は駆動され、カ
メラ部10の映像は、モデム160b,160d,アン
テナ170b,170dを介して画像処理装置40に無線伝
送される。
【0085】また、ジャイロセンサ(図示しない)等の
センサ情報も、モデム160b,アンテナ170bを介
して画像処理装置に無線伝送する。
【0086】本実施例に基づけば、制御メインCPU3
0a,画像処理装置40は自動車等に搭載し、作業員が
制御駆動ユニット30bとカメラ部10を持って点検箇
所近傍に行くことにより点検を行うことが可能となる。
なお、カメラ部10の位置は、電波等により検知するよ
うにしてもよい。
【0087】以上、パイプライン等の監視対象物を点検
するのに地図データベースを利用する方法を述べたが、
カメラの映像の中から監視対象物を認識して、監視対象
物のつながりを画像情報のみから探索していく方法でも
よい。
【0088】この方法は連続した対象であれば常に映像
に連続的に映っているのでそれを認識しながらつながり
を追っていくものである。
【0089】本手段を用いれば、地図データベースをあ
らかじめ作成する必要をなくすことができる。
【0090】また、図9で説明した方法において、隣り
合う2ヶの仮想監視ポイント間で本手段の画像処理を行
うことにより、仮想監視ポイント数を減らすことが可能
となり、例えば仮想監視ポイントを点検開始点および点
検終了点の2箇所のみとすることができる。
【0091】また、撮影している監視対象物の位置座標
を画像処理により求め、データベースを作りながら点検
を行ってもよい。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、移動体を運転する作業
員1人のみで、現場等の監視点検データの採取を行うこ
とが可能となる。
【0093】また、認識装置を用いることにより、セン
サ信号の監視点検を自動化することが可能となり、作業
員がモニタ等を見ながら監視点検を行う必要をなくすこ
とができ、特にパイプライン等の広域屋外設備の巡視点
検を自動化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動式監視システム(その1)の
概略全体構成図。
【図2】本発明による移動式監視システム(その2)の
概略全体構成図。
【図3】本発明による移動式監視システム(その3)の
概略全体構成図。
【図4】本発明による移動式監視システム(その4)の
概略全体構成図。
【図5】移動式監視システム(その1)の機能ブロック
図。
【図6】移動式監視システム(その2)の機能ブロック
図。
【図7】オフライン入力の場合の移動式監視システム認
識装置の機能ブロック図。
【図8】移動式監視システム(その3)の機能ブロック
図。
【図9】移動式監視システムの点検中概略図。
【図10】計算で求まるカメラ映像予想図。
【図11】実際のカメラ映像を微分処理して得られたリ
アルタイム線画像にカメラ映像予想図を重ね合わせた画
像の表示図。
【図12】制御ユニットを親機と子機に分割する場合の
移動式監視システムの概略機能ブロック図。
【符号の説明】
1…自動車、2…人、3…自転車、5…アンテナ、10
…カメラ部、10a…カメラ本体、10b…ズームレン
ズ、10c…俯仰モータ、10d…旋回モータ、11
b,11c,11d…サーボアンプ、20…制御ユニッ
ト、20a…制御ユニット親機、20b…制御ユニット
子機、30…制御CPU、30a…制御メインCPU、
30b…制御駆動ユニット、35…移動体位置認識装
置、40,41…画像処理装置、45,46…VTR、
50,51…地図データベース、60…認識CPU、6
5…点検結果データベース、66…補修計画書、67…
補修データベース、80,81…認識装置、100…パ
イプライン、101…監視対象物、110…変形,漏洩
等の異常箇所、150…移動体、160a,160b,16
0c,160d…モデム、170a,170b,170
c,170d…アンテナ、Pn…仮想監視ポイント座標
(Xn,Yn,Zn)、Θx…移動体ロール角度、Θy
…移動体ピッチ角度、Θθ…移動体ヨー角度、Q…移動
体状態角度(Θx,Θy,Θθ)、Rm…移動体位置座
標(Xcm,Ycm,αm)、θ1…カメラ旋回角度、
θ2…カメラ俯仰角度、S…カメラ向き(θ1,θ
2)、Lm…カメラ部〜仮想監視ポイントの距離、D…
重ね合わせ画像内のカメラ実際映像と予想映像とのズレ
量D(=(δx,δy,δθ))。
フロントページの続き (72)発明者 拵 美津男 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 平川 博将 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センサの向きを制御する首振り機構を移動
    体に搭載し、監視対象物の3次元地図情報と移動体の現
    在位置認識装置から出力される現在位置情報とから、セ
    ンサの向きを自動的に監視対象物の向きに逐次制御する
    制御装置から構成されることを特徴とする移動式監視シ
    ステム。
  2. 【請求項2】請求項1において、センサの出力と監視対
    象物の3次元地図情報と移動体の現在位置情報とセンサ
    の向きを制御する首振り機構の向き情報とから監視対象
    物の健全性を自動的に点検する認識装置を有することを
    特徴とする移動式監視システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、移動体にはセンサ情報
    記録装置を搭載して、認識装置へセンサ情報を入力する
    のをオフラインで行うようにしたことを特徴とする移動
    式監視システム。
  4. 【請求項4】請求項1において、移動体の現在位置認識
    装置にはカーナビゲーションの出力を利用することを特
    徴とした移動式監視システム。
  5. 【請求項5】請求項1において、移動体の現在位置認識
    装置は、センサ情報を処理してセンサ情報と監視対象物
    の3次元地図情報とから移動体の現在位置を逐次計算で
    求める装置あるいは移動体の現在位置を直接求めなくて
    も監視対象物のセンシングデータと監視対象物の3次元
    地図情報とをつねに対応付けることによってその時のセ
    ンサの向き情報から移動体の位置は結果として定まるよ
    うにした装置としたことを特徴とした移動式監視システ
    ム。
JP23067197A 1997-08-27 1997-08-27 移動式監視システム Pending JPH1164050A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014058337A1 (en) * 2012-10-11 2014-04-17 Siemens Aktiengesellschaft An unmanned autonomous vehicle for inspection of fluid transportation means
JP2014106300A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Olympus Medical Systems Corp 医療用観察装置、そのフォーカス制御方法及びそのフォーカス制御プログラム
WO2022070767A1 (ja) 2020-09-30 2022-04-07 株式会社リコー 情報処理装置、移動体、撮影システム、撮影制御方法およびプログラム

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JP2014106300A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Olympus Medical Systems Corp 医療用観察装置、そのフォーカス制御方法及びそのフォーカス制御プログラム
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