JPH1163398A - ガス供給装置 - Google Patents

ガス供給装置

Info

Publication number
JPH1163398A
JPH1163398A JP22584297A JP22584297A JPH1163398A JP H1163398 A JPH1163398 A JP H1163398A JP 22584297 A JP22584297 A JP 22584297A JP 22584297 A JP22584297 A JP 22584297A JP H1163398 A JPH1163398 A JP H1163398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
pressure
gas supply
exhaust
exhaust pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22584297A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Komino
光明 小美野
Osamu Uchisawa
内澤  修
Yasuhiro Chiba
康広 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Motoyama Eng Works Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Motoyama Eng Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd, Motoyama Eng Works Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP22584297A priority Critical patent/JPH1163398A/ja
Publication of JPH1163398A publication Critical patent/JPH1163398A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス供給系における排気ガスの排気流量のオ
ーバーシュートを防止すると共に、排気時間の短縮を図
ること。 【解決手段】 ガス供給口3と所定の材料ガスを充填す
るボンベ1とを連通するガス供給管路4と、このガス供
給管路4から分岐される排気管路5と、この排気管路5
に介設されると共にパージ用ガスの供給によって排気管
路5内を負圧にして排気ガスを排気管路5を介して排気
する真空発生器10とを具備するガス供給装置におい
て、排気管路5における真空発生器10の一次側に、操
作気体の操作圧に追従して開閉するダイヤフラム弁20
を配設すると共に、このダイヤフラム弁20の二次側に
圧力センサ30を配設し、圧力センサ30からの検出信
号をCPU50にフィードバックし、CPU50からの
制御信号に基づいてダイヤフラム弁20を遅延制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば半導体や
液晶の製造工場に設置されるガス供給装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造装置の製造工程にお
いては、種々の特殊材料ガスが使用されるため、ボンベ
内に充填されているこれら特殊材料ガスを所定の圧力、
流量に調整し、半導体製造装置に供給するシリンダキャ
ビネットと称する設備が設置されている。この半導体や
液晶用ガスは微細加工に用いられるため、加工の外乱要
素となる不純物は極限まで低減することが要求される。
すなわち、窒素、酸素等の大気成分は勿論、配管内表面
に吸着しているガス成分までもが除去対象となる。
【0003】一方、ガスはボンベに充填してボンベ毎に
供給されるため、ボンベ内の残ガス量がある一定値以下
になった場合には、ガスボンベを交換する必要がある。
ところが、このボンベ交換には下記のような問題があ
る。すなわち、旧ボンベをガスシステムから分離する
とき、その口金(ボンベ容器弁との接続継手)からパー
ジ用の不活性ガス例えば窒素(N2)ガスを吹き出すけ
れども、微量ながら大気成分は系内に侵入してくる。特
に、口金形状が最適化されていない場合、大気成分は大
量に侵入する。
【0004】新ボンベ側の容器弁は完全に大気に晒さ
れている状態で口金と接続されるため、上述のN2ガス
によってある程度はパージアウトされるが、容器弁内の
吸着ガス成分はそのまま系内に持ち込まれる。したがっ
て、新ボンベと口金を接続した後、真空排気、N2ガス
加圧、N2ガスパージの組合せでボンベ交換作業時に系
内に侵入した大気(不純物)成分をパージアウトし、更
に、パージの最終段階で容器弁を開け、ボンベ内の実ガ
スを用いて、吸着ガス成分の離脱、N2ガス成分の除去
を目的としたパージを実施する必要がある。しかし、こ
の実ガスを排気管路を介して排気する際に、その濃度を
適切に制御しなければ、排気ガス処理装置への一時的過
負荷による未処理ガスが排気され、これにより装置の寿
命が低下するという問題があった。また、材料ガスに
は、例えばシラン(SiH4),アルシン(AsH3),
ホスフィン(PH3)あるいはジボラン(B26)等の
ような自燃性のガス(ある濃度範囲で燃焼する性質を持
つガス)が含まれており、これらの自燃性ガスが排気管
路内で燃焼するなどの虞れがあった。
【0005】そこで、従来では、上記問題を解決する手
段として、排気管路に介設される開閉弁を徐々に開
き、排気管路が所定圧以上になった後、この開閉弁の
開、閉を繰り返すように制御する制御機構を設けたボン
ベ付ガス供給装置が提案されている(特開平3−292
496号公報参照)。
【0006】また、図8に示すように、ガス供給口a
と所定の材料ガスを充填するボンベbとを連通するガス
供給管路cから分岐される排気管路dに介設される負圧
発生手段例えば真空発生器eのパージ用ガス供給側にオ
リフィスfと2段動作弁g(微小開度と全開の2段階の
動作を行なうバルブ)を介設し、これらオリフィスfと
2段動作弁gを操作することにより、パージ用ガスの供
給によって排気管路d内を負圧にして排気ガスを排出す
る真空発生器eの排気ガス濃度を制御する装置が知られ
ている。この排気ガス制御装置によれば、ボンベbを交
換する際、ガス供給管路cに接続する不活性ガス導入管
路hから不活性ガス例えば窒素(N2)ガスをガス供給
管路c内に導入した後、ガス供給管路c、排気管路d及
び不活性ガス導入管路hにそれぞれ介設される開閉弁
i,j,kを閉じ、その後、排気管路dに介設される開
閉弁jを開放すると共に、真空発生器eにパージ用ガス
例えばN2ガスを供給して排気管路d内を負圧にして、
ガス供給管路c内に侵入した残ガスを排気する。この排
気操作を複数回例えば20回程繰り返し行なうことによ
り、ガス供給管路c内はクリーンな状態になる。
【0007】更には、少流量用のマスフローコントロ
ーラにソフトスタート(開き際の弁動作を緩慢にする制
御)をかけて排気ガス濃度を制御する方法などが知られ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開
平3−292496号公報に記載の技術のものは、排気
管路の圧力上昇を防止することを目的とするもので、排
気ガス濃度を十分に制御できるレベルのものではない。
【0009】また、図8に示す制御方法のものは、基
本的に固定絞りであるため、流し初めにオーバーシュー
トが発生し、所定の流量を大幅に越えてしまうという問
題がある。このオーバーシュートを防止するには、殆ど
リークの領域を開口面積としなければならない。例え
ば、自燃性ガスの空気−窒素系の爆発限界以下に排気ガ
ス濃度を抑えようとすると、1%前後まで希釈の必要が
ある。ところが、排気ガスは、真空発生器eのパージ用
ガス例えばN2ガスにて希釈される。この時の制御条件
を、 オリフィスfの入口圧力(P1) :10Kgf/cm2 真空発生器eの到達真空度(P2):50torr パージ用N2ガス流量 :50L/min とすると、濃度1%ならば、オリフィス通過流量:50
0cc/minとなる。
【0010】この条件で濃度を1%以下に保つために
は、オリフィスfの内径を70μmにしなければならな
い。現実に採用されているオリフィスfは500μmレ
ベルで排気初期のオーバーシュート時に所定の濃度を越
えている。若し、本システムに内径70μmのオリフィ
スを設置したとすると、口金部の真空排気において低真
空度になったり排気に長時間を要するなどの支障をきた
す虞れがある。一方、2段動作弁gでは、この開度に設
定できないという問題もある。また、この排気の場合、
ある一定量の高圧ガスの固定オリフィス排気のため、時
間と共に一次側のガス圧力が低下するので、オリフィス
通過流量も低下すなわち流量のテーリングが発生し、排
気に長時間を要するという問題もある。
【0011】また、マスフローコントローラを用いる
制御方法によれば、少流量用のマスフローコントローラ
にソフトスタートをかければ不活性ガスの制御は可能で
あるが、現実に使用される材料ガスは反応性ガスであ
り、流量センサ(内径0.2mm程度のステンレス管)
部への反応生成物の詰りの問題がある。しかも、マスフ
ローコントローラを用いるシステムにおいては設備費が
嵩むという問題もある。
【0012】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、ガス供給系における排気ガスの排気流量のオーバー
シュートを防止すると共に、排気時間の短縮を図り、ま
た詰りの無い排気を可能にし、かつ低廉なシステムを可
能にしたガス供給装置を提供することを目的とするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のガス供給装置は、以下のように構成す
る。
【0014】1)請求項1に記載の発明は、ガス供給口
と所定の材料ガスを充填するボンベとを連通するガス供
給管路と、このガス供給管路から分岐される排気管路
と、この排気管路に介設されると共にパージ用ガスの供
給によって排気管路内を負圧にして排気ガスを排気管路
を介して排気する負圧発生手段とを具備するガス供給装
置において、 上記排気管路における上記負圧発生手段
の一次側に、操作気体の操作圧に追従して開閉する気体
圧作動弁を配設すると共に、この気体圧作動弁の二次側
に圧力検出手段を配設し、 上記圧力検出手段からの検
出信号に基づいて上記操作気体の操作圧を遅延制御する
制御手段を設けてなる、ことを特徴とする。
【0015】このように構成することにより、圧力検出
手段により検出された検出信号を制御量として制御手段
にフィードバックすることができ、制御手段からの信号
に基づいて操作気体の操作圧を遅延制御して気体圧作動
弁を開閉制御することにより、一定濃度以下の排気を可
能にすることができると共に、排気時間の短縮を図るこ
とができる。
【0016】2)請求項2に記載の発明は、ガス供給口
と所定の材料ガスを充填するボンベとを連通するガス供
給管路と、このガス供給管路から分岐される排気管路
と、この排気管路に介設されると共にパージ用ガスの供
給によって排気管路内を負圧にして排気ガスを排気管路
を介して排気する負圧発生手段とを具備するガス供給装
置において、 上記排気管路における上記負圧発生手段
の一次側に、操作気体の操作圧に追従して開閉する気体
圧作動弁を配設し、 上記気体圧作動弁と負圧発生手段
との間に、負圧発生手段側に向かって順に、圧力検出手
段と流量調整手段を配設し、 上記圧力検出手段からの
検出信号に基づいて上記操作気体の操作圧を遅延制御す
る制御手段を設けてなる、ことを特徴とする。
【0017】このように構成することにより、流量調整
手段の一次側の圧力を検知することができ、流量調整手
段の一次側圧力を一定値以上にして流量調整手段を流れ
る排気ガスの流量を制御することで、排気ガス濃度を制
御することができると共に、排気時間の短縮を図ること
ができる。
【0018】3)請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2記載のガス供給装置において、上記気体圧作動弁に
操作気体の操作圧を付与する手段を、電気信号を操作気
体の流量に変換する弁にて形成してなることを特徴とす
る。
【0019】このように気体圧作動弁に操作気体の操作
圧を付与する手段を、電気信号を操作気体の流量に変換
する弁にて形成することにより、操作気体の操作圧を高
精度に制御することができると共に、排気時間の短縮を
図ることができる。
【0020】4)請求項4に記載の発明は、請求項1又
は2記載のガス供給装置において、上記気体圧作動弁の
遅延制御が、気体圧作動弁を開弁する操作圧の近傍圧に
短時間に達するステップ制御モードと、それ以後の気体
圧作動弁の操作圧を緩やかに上昇する流量制御モードと
を有することを特徴とする。
【0021】このように構成することにより、気体圧作
動弁の弁の開き始めまでの操作気体圧力(オフバラン
ス)まではステップ制御により気体圧作動弁を開弁する
操作圧の近傍圧に制御し、その後、流量制御によって気
体圧作動弁の操作圧を緩やかに上昇することができ、流
量制御開始時の流量増大を抑制することにより、オーバ
ーシュートを防止することができると共に、排気時間の
短縮を図ることができる。
【0022】5)請求項5に記載の発明は、請求項1又
は2記載のガス供給装置において、上記負圧発生手段
が、パージ用ガスの流れ方向に沿って漸次狭小となる先
細ノズル部と、この先細ノズル部の狭小部から流れ方向
に沿って徐々に拡開する末広ノズル部とからなるラバー
ルノズルを具備することを特徴とする。
【0023】このように構成することにより、パージ用
ガスがラバールノズルの流入口から流出口に向かって流
れると、パージ用ガスは先細ノズル部によって加速さ
れ、狭小部で音速に到達した後、末広ノズル部に入って
からも大きな圧力差によって更に膨脹増速されて超音速
の流れとなり、音速以上の流速で通過するので、排気管
路内への反応生成物の堆積を防止することができる。し
たがって、排気管路の詰りのない排気を可能にすること
ができる。
【0024】6)請求項6に記載の発明は、請求項1又
は2記載のガス供給装置において、上記圧力検出手段
が、排気管路内に露呈する受圧ダイヤフラムと、この受
圧ダイヤフラムの撓みを電気的信号に変換するゲージと
を具備するダイヤフラム式圧力センサであることを特徴
とする。
【0025】このように構成することにより、排気管路
の内径を小径にすることなく排気ガスの圧力を検出する
ことができるので、排気管路の詰りのない排気を可能に
することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明のガス
供給装置の概略配管図、図2はその要部を拡大して示す
配管図である。
【0027】上記ガス供給装置は、所定の材料ガスを充
填するボンベ1と、口金2を介してボンベ1を着脱可能
に連結すると共に、その先端部にガス供給口3を有する
ガス供給管路4と、このガス供給管路4から分岐される
排気管路5と、ガス供給管路4のボンベ側に接続する不
活性ガス例えば窒素(N2)ガスの導入管路6とを具備
してなり、また、排気管路5の途中には、パージ用ガス
例えばN2ガスの供給によって排気管路5内を負圧にし
て排気ガスを排気管路5を介して排気する負圧発生手段
例えば真空発生器10が介設されている。なお、真空発
生器10には低圧のN2ガス供給源(図示せず)が接続
され、N2ガス導入管路6には高圧N2ガス供給源(図示
せず)が接続されている。
【0028】また、排気管路5における真空発生器10
の一次側には操作気体例えば空気の操作圧に追従して開
閉する気体圧作動弁例えばダイヤフラム弁20が介設さ
れており、このダイヤフラム弁20の二次側と真空発生
器10との間には、ダイヤフラム弁20から真空発生器
10側に向かって順に圧力検出手段例えば圧力センサ3
0と流量調整手段例えばオリフィス40が介設されてい
る。また、ダイヤフラム弁20は、圧力センサ30から
の信号と予め記憶された情報とを比較演算する制御手段
例えばCPU50(中央演算処理装置)からの電気信号
を操作気体(空気)の流量に変換する操作手段例えばマ
イクロバルブ60からの信号によって開度が制御される
ように構成されている。なお、ガス供給管路4には、第
1の電磁開閉弁7aと減圧弁8が介設されており、排気
管路5には第2の電磁開閉弁7bが介設されている。ま
た、N2ガス導入管路6には、第3の電磁開閉弁7cが
介設されている。また、排気管路5は電磁開閉弁7a及
び減圧弁8の二次側すなわちガス供給口側に分岐管路9
を介して接続されており、この分岐管路9の途中に第4
の電磁開閉弁7dが介設されている。
【0029】この場合、上記真空発生器10は、図3に
示すように、ボンベ側すなわち一次側ポート11aと排
気口側すなわち二次側ポート11bとを連通するエルボ
状の通路11cを形成する基体11と、通路11cの途
中に連通するパージ用ガス(N2ガス)供給通路12を
有するパージ用ガス供給部13とで主に構成されてお
り、N2ガス供給通路12には、N2ガスの流れ方向に沿
って漸次狭小となる先細ノズル部14aと、この先細ノ
ズル部14aの狭小部14b(スロート部)から流れ方
向に沿って徐々に拡開する末広ノズル部14cとからな
るラバールノズル14が具備されている。また、供給通
路12の接続部と二次側ボート11bとの間には、ラバ
ールノズル14を通過した排気ガスの不連続流を防止す
べく二次側ポート11bに向かって漸次拡開する拡径部
15aを有する第2ノズル部15が形成されている。
【0030】このように構成される真空発生器10にお
いて、パージ用ガス例えばN2ガスが供給通路12から
供給されると、N2ガスがラバールノズル14の流入口
から流出口に向かって流れる。この際、N2ガスは先細
ノズル部14aによって加速され、スロート部14bで
音速に到達した後、末広ノズル部14cに入ってからも
大きな圧力差によって更に膨脹増速されて超音速の流れ
となり、音速以上の流速で通過する。したがって、真空
発生器10の一次側の排気管路5内が負圧となって排気
管路5を介して排気ガスが排気される。なお、真空発生
器10のN2ガス供給通路12の供給ポート16に接続
するN2ガス供給管路4の途中には、供給ポート16側
から低圧N2供給源(図示せず)側に向かって順次、逆
止弁17、流量センサ18、オリフィス19aを並設す
る真空発生器入口弁19が介設されている。
【0031】上記ダイヤフラム弁20は、図4に示すよ
うに、排気管路5に接続する一次側ポート20aと二次
側ポート20bとを連通する通路20c中に弁座20d
を具備すると共に、この弁座20dに対して就座すべく
上下方向に変位可能なダイヤフラム20eを具備してな
る。また、ダイヤフラム弁20は、ダイヤフラム20e
の上面側と、上方に向かって開口する操作流体すなわち
空気の供給ポート20fに連通する室20g内に、操作
調整用弁体20hを摺動自在に配設すると共に、この操
作調整用弁体20hを常時下方に押圧する操作調整用ス
プリング20iを具備してなり、操作調整用スプリング
20iの弾発力によって常時ダイヤフラム20eが閉塞
され、供給ポート20fに流入する操作流体すなわち空
気の流量に追従してダイヤフラム20eが弁座20dか
ら離隔するように構成されている。
【0032】このように構成されるダイヤフラム弁20
によれば、図4(a)に示す閉塞状態において、上記マ
イクロバルブ60から供給される操作気体すなわち空気
が供給ポート20fに供給され、その供給流量が増えて
供給圧が操作調整用スプリング20iの弾発力に打ち勝
つと、操作調整用弁体20hが上昇し、それに伴なって
ダイヤフラム20eも上昇して弁座20dから離隔す
る。これにより、一次側ポート20aと二次側ポート2
0bが連通し、一次側ポート20aから排気ガスが二次
側ポートに流れる。
【0033】また、上記マイクロバルブ60は、例えば
図5に示すように、ダイヤフラム弁20の操作流体例え
ば空気の流入路61に排出路62を連通し、この排出路
62と対向する面に可撓性部材63を介して制御液体例
えば熱伸縮性オイル64を収容する室65を形成すると
共に、室65における可撓性部材63と対向する面に配
設される複数の抵抗ヒータ66を配設してなる。なおこ
の場合、可撓性部材63は、上部材63aと下部材63
cとの間に介在される中部材63bを有すると共に、下
部材63cと接合する台座63dを有しており、可撓性
部材63の撓み変形によって中部材63bが排出路62
を開閉し得るように構成されている。なお、このマイク
ロバルブ60は全体がシリコンにて形成されている。
【0034】このように構成することにより、CPU5
0からの信号をデジタル/アナログ変換させて抵抗ヒー
タ66に伝達すると、抵抗ヒータ66が加熱されると共
に、制御液体すなわちオイル64が膨脹収縮し、これに
より可撓性部材63が流入側に出没移動して排出路62
の上部が開状態となり、操作流体すなわち空気圧力を調
節することができる。したがって、マイクロバルブ60
によって遅延制御された操作流体すなわち空気によって
ダイヤフラム弁20の開度を制御して排気ガスを排気す
ることができる。
【0035】一方、上記圧力センサ30は、図6に示す
ように、排気管路5に接続する一次側ポート31aと二
次側ポート31bとを連通する通路31と、この通路3
1に開口する筒状のセンサ取付部32とを有するセンサ
本体33と、このセンサ本体33のセンサ取付部32に
メタルCリング34を介して通路31に露呈する受圧ダ
イヤフラム35と、この受圧ダイヤフラム35の撓みを
電気的信号に変換するゲージ36とを具備するダイヤフ
ラム式圧力センサにて形成されている。なお、受圧ダイ
ヤフラム35とゲージ36は、センサ取付部32の外周
に設けられた雄ねじ部にねじ結合されてセンサ取付部3
2に被着される押えキャップ37によって取り付けられ
ている。このように構成される圧力センサ30は、通路
31内を流れる排気ガスの流量を受圧ダイヤフラム35
にて検知し、受圧ダイヤフラム35の撓み量をゲージ3
6によって電気的信号に変換し、その電気的信号を制御
量としてリード線38を介して上記CPU50にフィー
ドバックし得るように構成されている。
【0036】このように圧力センサ30をオリフィス4
0の一次側に配設することにより、オリフィス40を流
れる排気ガスの状態を監視することができると共に、排
気ガスの流量を制御することができる。つまり、排気ガ
スは圧縮性流体であり、オリフィス40の二次側は約5
0torrの真空状態(真空発生器10の真空度)であ
るから、オリフィス40の一次側圧力がある一定値以上
であれば流れは臨界状態となり、一次圧力とオリフィス
通過流量は比例する。
【0037】その臨界点は、通過するガスの断熱指数を
κとすると、 (P2/P1)c={2/(κ+1)}κ/κ−1…(1) で与えられる。
【0038】例えば、ガスが窒素(N2)の場合、κ=
1.40であるから、(1)式の右辺は0.53とな
る。一方、オリフィス40の二次側圧力(P2)が50
torrであるから、オリフィス40の一次側圧力(P
1)を95torr以上の範囲で制御すれば、間接的に
オリフィス流量を制御できることになる。
【0039】上記のように構成されるガス供給装置にお
いて、ボンベ1の交換を行なう場合、新ボンベを口金2
に接続した後、真空発生器10に低圧のN2ガスを供給
して排気管路5内を負圧にして排気ガスを排気する一
方、高圧N2ガスをN2ガス導入管路6から供給して、ボ
ンベ交換時にガス供給管路4内に侵入した大気(不純
物)成分を排出する。更に、N2ガスのパージの最終段
階でボンベ1の容器弁(図示せず)を開け、ボンベ1内
の材料ガス(実ガス;排気ガス)を排気管路5に排気す
る際、上記圧力センサ30によってオリフィス40の一
次側の圧力(P1)を検出し、その検出信号をCPU5
0にフィードバックする。CPU50にフィードバック
された検出信号は、予め記憶された情報に基づいて比例
動作、積分動作及び微分動作の3動作を含むPID制御
され、その制御信号がマイクロバルブ60に伝達されて
ダイヤフラム弁20の弁開度が遅延制御される。この
際、図7に示すように、ダイヤフラム弁20の弁の開き
始めまでの操作気体(空気)圧力(オフバランス)まで
はステップ制御によりダイヤフラム弁20を開弁する操
作圧の近傍圧に制御し、その後、流量制御によってダイ
ヤフラム弁20の操作圧を緩やかに上昇することがで
き、流量制御開始時の流量増大(ゲイン)を抑制するこ
とにより、オーバーシュートを防止することができる。
【0040】したがって、排気ガスの濃度を所定濃度以
下に抑制することができ、排気ガス処理装置への一時的
過負荷による未処理ガスの排気の防止が図れ、装置の寿
命増大が図れる。また、自燃性ガスの排気管路5内での
燃焼を防止することができる。
【0041】また、ボンベ交換時における材料ガス(実
ガス;排気ガス)のパージは5〜10回程度繰り返し行
なうことにより、ガス供給管路4内に侵入する大気(不
純物)成分を確実に排出することができるので、従来の
この種の装置による排気ガスの除去に要する時間を大幅
に短縮することができる。また、テーリングの消滅によ
って時間短縮効果はボンベ1本当り5〜10倍とするこ
とができるので、複数本のボンベを使用するシステムに
おいては、更に排気時間の短縮が図れ、処理作業の稼働
効率の向上を図ることができる。
【0042】また、排気管路5に配設される部品構成
は、ダイヤフラム弁20、ダイヤフラム式圧力センサ3
0、オリフィス40である。したがって、マスフローコ
ントローラのような小径チューブのようなものが無いの
で、詰りが発生し難い。なおこの場合、オリフィス40
は小口径部品であるが、真空発生器10においてパージ
用N2ガスが音速で通過するので、反応生成物の堆積を
防止することができ、詰りのない排気を可能にすること
ができる。
【0043】また、真空発生器10を動作しない場合に
おいても、すなわち、真空発生器10の入口弁19を閉
状態にした時でも、入口弁19に並設されているオリフ
ィス19aを通り真空発生器10に約1〜2Nl/mi
nのN2ガスが供給され続けるシステムとなっている。
そのため、排気管路5からの大気成分の逆流がなく、真
空発生器10内のオリフィス(狭小部14b)及びオリ
フィス40も常時不活性であるN2ガス雰囲気下にある
ため、反応生成物は発生しない。なお、真空発生器10
の動作ガス流量が1〜2Nl/minの時、真空排気は
されないため、供給N2ガスはオリフィス40の部分に
到達し、N2ガス雰囲気を形成する。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような優れた効果が得られる。
【0045】1)請求項1に記載の発明によれば、圧力
検出手段により検出された検出信号を制御量として制御
手段にフィードバックすることができ、制御手段からの
信号に基づいて操作気体の操作圧を遅延制御して気体圧
作動弁を開閉制御することにより、一定濃度以下の排気
を可能にすることができると共に、排気時間の短縮を図
ることができる。
【0046】2)請求項2に記載の発明によれば、流量
調整手段の一次側の圧力を検知することができ、流量調
整手段の一次側圧力を一定値以上にして流量調整手段を
流れる排気ガスの流量を制御することで、排気ガス濃度
を制御することができると共に、排気時間の短縮を図る
ことができる。
【0047】3)請求項3に記載の発明によれば、気体
圧作動弁に操作気体の操作圧を付与する手段を、電気信
号を操作気体の流量に変換する弁にて形成することによ
り、上記1)及び2)に加えて操作気体の操作圧を高精
度に制御することができる。
【0048】4)請求項4に記載の発明によれば、気体
圧作動弁の弁の開き始めまでの操作気体圧力(オフバラ
ンス)まではステップ制御により気体圧作動弁を開弁す
る操作圧の近傍圧に制御し、その後、流量制御によって
気体圧作動弁の操作圧を緩やかに上昇することができ、
流量制御開始時の流量増大を抑制することにより、上記
1)及び2)に加えてオーバーシュートを防止すること
ができる。
【0049】5)請求項5に記載の発明によれば、パー
ジ用ガスがラバールノズルの流入口から流出口に向かっ
て流れると、パージ用ガスは先細ノズル部によって加速
され、狭小部で音速に到達した後、末広ノズル部に入っ
てからも大きな圧力差によって更に膨脹増速されて超音
速の流れとなり、音速以上の流速で通過するので、上記
1)及び2)に加えて排気管路内への反応生成物の堆積
を防止することができると共に、排気管路の詰りのない
排気を可能にすることができる。
【0050】6)請求項6に記載の発明によれば、排気
管路の内径を小径にすることなく排気ガスの圧力を検出
することができるので、上記1)及び2)に加えて排気
管路の詰りのない排気を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のガス供給装置の概略構成図である。
【図2】上記ガス供給装置の要部を拡大して示す構成図
である。
【図3】この発明における真空発生器を示す断面図であ
る。
【図4】この発明におけるダイヤフラム弁の動作態様を
示す断面図である。
【図5】この発明におけるマイクロバルブを示す断面図
である。
【図6】この発明における圧力センサを示す断面図であ
る。
【図7】上記ダイヤフラム弁の操作空気圧と排気流量の
関係を示すグラフである。
【図8】従来のガス供給装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ボンベ 3 ガス供給口 4 ガス供給管路 5 排気管路 10 真空発生器(負圧発生手段) 14 ラバールノズル 14a 先細ノズル部 14b 狭小部 14c 末広ノズル部 20 ダイヤフラム弁(気体圧作動弁) 30 圧力センサ(圧力検出手段) 35 受圧ダイヤフラム 36 ゲージ 40 オリフィス(流量調整手段) 50 CPU(制御手段) 60 マイクロバルブ(操作手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 康広 宮城県仙台市青葉区堤町一丁目12番1号 株式会社本山製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給口と所定の材料ガスを充填する
    ボンベとを連通するガス供給管路と、このガス供給管路
    から分岐される排気管路と、この排気管路に介設される
    と共にパージ用ガスの供給によって排気管路内を負圧に
    して排気ガスを排気管路を介して排気する負圧発生手段
    とを具備するガス供給装置において、 上記排気管路における上記負圧発生手段の一次側に、操
    作気体の操作圧に追従して開閉する気体圧作動弁を配設
    すると共に、この気体圧作動弁の二次側に圧力検出手段
    を配設し、 上記圧力検出手段からの検出信号に基づいて上記操作気
    体の操作圧を遅延制御する制御手段を設けてなる、こと
    を特徴とするガス供給装置。
  2. 【請求項2】 ガス供給口と所定の材料ガスを充填する
    ボンベとを連通するガス供給管路と、このガス供給管路
    から分岐される排気管路と、この排気管路に介設される
    と共にパージ用ガスの供給によって排気管路内を負圧に
    して排気ガスを排気管路を介して排気する負圧発生手段
    とを具備するガス供給装置において、 上記排気管路における上記負圧発生手段の一次側に、操
    作気体の操作圧に追従して開閉する気体圧作動弁を配設
    し、 上記気体圧作動弁と負圧発生手段との間に、負圧発生手
    段側に向かって順に、圧力検出手段と流量調整手段を配
    設し、 上記圧力検出手段からの検出信号に基づいて上記操作気
    体の操作圧を遅延制御する制御手段を設けてなる、こと
    を特徴とするガス供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のガス供給装置にお
    いて、 上記気体圧作動弁に操作気体の操作圧を付与する手段
    を、電気信号を操作気体の流量に変換する弁にて形成し
    てなることを特徴とするガス供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のガス供給装置にお
    いて、 上記気体圧作動弁の遅延制御が、気体圧作動弁を開弁す
    る操作圧の近傍圧に短時間に達するステップ制御モード
    と、それ以後の気体圧作動弁の操作圧を緩やかに上昇す
    る流量制御モードとを有することを特徴とするガス供給
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のガス供給装置にお
    いて、 上記負圧発生手段が、パージ用ガスの流れ方向に沿って
    漸次狭小となる先細ノズル部と、この先細ノズル部の狭
    小部から流れ方向に沿って徐々に拡開する末広ノズル部
    とからなるラバールノズルを具備することを特徴とする
    ガス供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載のガス供給装置にお
    いて、 上記圧力検出手段が、排気管路内に露呈する受圧ダイヤ
    フラムと、この受圧ダイヤフラムの撓みを電気的信号に
    変換するゲージとを具備するダイヤフラム式圧力センサ
    であることを特徴とするガス供給装置。
JP22584297A 1997-08-07 1997-08-07 ガス供給装置 Pending JPH1163398A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22584297A JPH1163398A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 ガス供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22584297A JPH1163398A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 ガス供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1163398A true JPH1163398A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16835688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22584297A Pending JPH1163398A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 ガス供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1163398A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281155A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Taiyo Nippon Sanso Corp シリンダーキャビネット
JP2009097573A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Air Liquide Japan Ltd ガス供給システム
CN106640841A (zh) * 2016-11-14 2017-05-10 钟玲珑 真空节能气缸排气系统
WO2018086093A1 (zh) * 2016-11-14 2018-05-17 钟玲珑 防污染真空气缸排气系统
WO2018086091A1 (zh) * 2016-11-14 2018-05-17 钟玲珑 真空节能给气系统
WO2018086092A1 (zh) * 2016-11-14 2018-05-17 钟玲珑 真空节能排气系统
WO2023200724A1 (en) * 2022-04-11 2023-10-19 Entegris, Inc. Pressure sensing and regulating system

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281155A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Taiyo Nippon Sanso Corp シリンダーキャビネット
JP2009097573A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Air Liquide Japan Ltd ガス供給システム
CN106640841A (zh) * 2016-11-14 2017-05-10 钟玲珑 真空节能气缸排气系统
WO2018086093A1 (zh) * 2016-11-14 2018-05-17 钟玲珑 防污染真空气缸排气系统
WO2018086091A1 (zh) * 2016-11-14 2018-05-17 钟玲珑 真空节能给气系统
WO2018086092A1 (zh) * 2016-11-14 2018-05-17 钟玲珑 真空节能排气系统
WO2023200724A1 (en) * 2022-04-11 2023-10-19 Entegris, Inc. Pressure sensing and regulating system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5950675A (en) Backflow prevention apparatus for feeding a mixture of gases
JPH11212653A (ja) 流体供給装置
US5488967A (en) Method and apparatus for feeding gas into a chamber
KR100792220B1 (ko) 유체 통로의 워터 해머레스 개방방법 및 이것을 이용한약액 공급 방법 및 워터 해머레스 개방장치
US5520001A (en) Vapor controller
US7093605B2 (en) Pressure control device for a pipeline
JP2003529218A (ja) 半導体製造におけるプロセス・ガスの流量制御
US5469885A (en) Block valve with tank chamber
JPWO2004109420A1 (ja) 圧力制御システム及び流量制御システム
JPH1163398A (ja) ガス供給装置
JPH04231784A (ja) 制御弁用のパイロツト弁及び作動方法
KR100625071B1 (ko) 유체통로의 폐쇄방법과 이것에 이용하는 워터 해머리스 폐쇄장치
WO2006022096A1 (ja) 液体用レギュレータ
JP4263205B2 (ja) 酸素切断トーチシステムのための切断トーチと切断ノズルとの組み合わせ体及び切断ノズル
US5477907A (en) Process and apparatus for delivering a metered shot
JPH07508110A (ja) 供給圧力が補償された流体圧力調整装置および方法
JPH11154022A (ja) マスフローコントローラ及びその運転制御方法
JP4256999B2 (ja) 液体流量制御機器
JP2003167635A (ja) 背圧制御弁
JP2000163136A (ja) 真空圧力制御システム
JPH06318116A (ja) ガス流量制御装置
CN117612920B (zh) 反应气体切换系统及等离子体处理装置
US20220243321A1 (en) Powder transfer apparatus, gas supply apparatus, and powder removal method
US930640A (en) Gas-regulator.
CN218377895U (zh) 一种多功能气体稳定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030904