JPH1163345A - コネクタ装置およびそれに用いる逆止弁 - Google Patents

コネクタ装置およびそれに用いる逆止弁

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JPH1163345A
JPH1163345A JP21667697A JP21667697A JPH1163345A JP H1163345 A JPH1163345 A JP H1163345A JP 21667697 A JP21667697 A JP 21667697A JP 21667697 A JP21667697 A JP 21667697A JP H1163345 A JPH1163345 A JP H1163345A
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Hiroshi Miyake
普 三宅
Chiaki Yuzuriha
千秋 杠
Junya Ono
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく、逆止弁の取り付け作業が容
易で、抜け止め構造が簡単なコネクタ装置を提供する。 【解決手段】クイックコネクタ3と、このクイックコネ
クタ3の一端部3aに連結する樹脂パイプ1と、上記ク
イックコネクタ3の一端部3aに取り付ける逆止弁4を
備えている。そして、上記クイックコネクタ3の一端部
3aに環状溝7を設け、上記逆止弁4にOリング部15
を一体化し、上記環状溝7に逆止弁4のOリング部15
を嵌合させて逆止弁4を固定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆流防止機能を有
するコネクタ装置およびそれに用いる逆止弁に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用配管等の各種配管にお
いては、その途中(または末端)に逆止弁(チェックバ
ルブ)を取り付け、配管内を流れる流体の逆流を防止す
ることが行われている。そして、これら配管を接続する
接続装置に逆流防止機能を持たせたものが、特開平8−
312863号公報に提案されている。この配管接続装
置40は、図13に示すように、端部39aに環状係止
部39bを設けた配管39に接続する装置であり、円筒
状ハウジング41の流入側端部41aの内周部に、大径
部42と、これに続く小径部43を形成し、上記大径部
42に、複数の抜け止め用爪44aを内向きに弾設した
環状体44を内嵌し、上記小径部43に長ブッシュ45
と短ブッシュ46を所定隙間をあけて内嵌するととも
に、両ブッシュ45,46間の隙間および短ブッシュ4
6と小径部43の端縁間の隙間にOリング47を位置決
め状に嵌合して構成している。また、これら両Oリング
47より流出側の部分に逆流防止手段50を設けてい
る。この逆流防止手段50は、上記円筒状ハウジング4
1の中央部分の内周部に内嵌固定されるスリーブ51
と、このスリーブ51の流出側端面をテーパー状に形成
して構成された弁座51aと、この弁座51aより流出
側の部分に移動自在に配設された十字形状の弁本体52
と、この弁本体52の流入側端部に固定され上記弁座5
1aに着座しうる円錐台形状の弁頭53と、この弁頭5
3の外周部に固定され上記着座時に弁座51aに密着す
るOリング54と、上記内周部に内嵌固定され弁本体5
2を弁座51a側に付勢する圧縮ばね55からなる。こ
の逆流防止手段50は、圧縮ばね55の付勢力により弁
本体52の弁頭53を弁座51aに着座させて閉弁し、
上記圧縮ばね55の付勢力に抗して弁本体52を流体の
流出側に移動させ、弁座51aから弁頭53を離間させ
て開弁するようになっている。図において、41bは円
筒状ハウジング41の流出側端部であり、この外周に第
2の配管(図示せず)が外嵌され、前記配管39と連通
するようになる。
【0003】配管39を円筒状ハウジング41に継合す
るには、上記円筒状ハウジング41の流入側端部41a
に、上記配管39の端部39aを挿入し、図14(一点
鎖線は挿入途中を表している)に示すように、この端部
39aの環状係止部39bと円筒状ハウジング41内の
抜け止め用爪44aとを係止させる。これにより配管3
9が円筒状ハウジング41に係止され、かつ、両Oリン
グ47が配管39の外周に密着することにより液密が保
持される。この状態において、通常時(流体が流入側か
ら流出側に流れる時)には、図15に示すように、円筒
状ハウジング41の流入側端部41aから流れてきた流
体の圧力により、圧縮ばね55の付勢力に抗して弁頭5
3を弁座51aから離間させて流体を流出側に流し、逆
流時(流体が流出側から流入側に流れる時)には、図1
3に示すように、上記圧縮ばね55の付勢力により弁頭
53を弁座51aに着座させて逆流を防止するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
配管接続装置40では、円筒状ハウジング41の小径部
43に取り付けた両Oリング47と、逆流防止手段50
とが別々に作製されており、部品点数が多い。しかも、
両Oリング47を取り付ける作業と逆流防止手段50を
取り付ける作業とを別々に行わなければならず、これら
の作業に手間取るという実作業上の大きな問題を有して
いる。
【0005】そこで、部品点数を少なくし、かつ、取り
付け作業を手早くするために(配管の抜け止め効果はな
いものの)、上記配管接続装置に代えて、図16に示す
ように、上端開口に断面形状L字状の環状シール部61
を一体形成したダックビル型の逆止弁60を用い、この
逆止弁60の環状シール部61を下側パイプ62の上端
部に形成したフランジ63に載置し、その状態で、上側
パイプ64の下端面で環状シール部61のL字状の底面
を圧接し、これにより両パイプ62,64を液密状に保
持することが考えられる。また、図17に示すように、
上端開口に円筒形状の環状シール部66を一体形成した
ダックビル型の逆止弁65を用い、この逆止弁65の環
状シール部66を上側パイプ67の下端部に形成した係
止用突条67aに外嵌状に取り付けることも考えられ
る。このものでは、下側パイプ68の上端部に箱部69
を形成し、この箱部69の上壁に穿設した挿通穴69a
の内周面で上側パイプ67の外周面を液密状に保持して
いる。
【0006】しかしながら、図16に示す逆止弁60
は、その環状シール部61を下側パイプ62のフランジ
63に載置する構造であり、しかも、環状シール部61
の側周面で上側パイプ64の外周面をシールするもので
はないため、環状シール部61の側周面が上側パイプ6
4の外周面より大径に形成されており、逆止弁60を単
体で上側パイプ64に取り付けることができない。一
方、図17に示す逆止弁65を用いた構造では、逆止弁
65の環状シール部66の外周面をシール面に利用する
ことが困難であるため、下側パイプ68の上端部の箱部
69に穿設した挿通穴69aの内周面を利用して上側パ
イプ67の外周面をシールしており、構造が複雑化する
という問題がある。しかも、図17に示す逆止弁65を
上側パイプ67に取り付けると、この上側パイプ67の
係止用突条67aに対応する環状シール部66の部分が
拡径するため、上記取り付け状態を長期間続けると、上
記拡径部分でひび割れ等を起こしやすいという問題もあ
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、部品点数が少なく、取り付け作業が容易で、抜
け止め構造が簡単なコネクタ装置およびそれに用いる逆
止弁の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、コネクタと、このコネクタの端部に設け
られた結合部と、この結合部の外周に外嵌してコネクタ
に連結される合成樹脂製管状体と、上記コネクタの端部
に設けられた逆止弁を備えたコネクタ装置であって、上
記コネクタの結合部の外周に環状溝を周設し、この環状
溝より奥側の上記結合部の部分に、上記管状体を抜け止
め状に保持する抜け止め用段部を設け、上記逆止弁を、
ダックビル先端部と、これに続く筒状部と、この筒状部
の端部外周に厚肉状に形成されたシール部とで構成し、
上記コネクタの結合部に上記逆止弁の筒状部を外嵌する
とともに、上記コネクタの環状溝に上記逆止弁のシール
部を固定したコネクタ装置を第1の要旨とし、ダックビ
ル先端部と、これに続く筒状部と、この筒状部の端部外
周に厚肉状に形成されたシール部とで構成され、上記シ
ール部を、コネクタと、このコネクタに外嵌する合成樹
脂製管状体との間に挟圧状に固定した逆止弁を第2の要
旨とする。
【0009】すなわち、本発明のコネクタ装置は、(合
成樹脂製管状体の端部を外嵌状に連結する)コネクタ端
部の結合部の外周に環状溝を周設し、この環状溝より奥
側の上記結合部の部分に、上記管状体を抜け止め状に保
持する抜け止め用段部を設けている。また、上記コネク
タの結合部に設ける逆止弁を、ダックビル先端部と、こ
れに続く筒状部と、この筒状部の端部外周に厚肉状に形
成されたシール部とで構成している。そして、上記コネ
クタの結合部に逆止弁の筒状部を外嵌するとともに、上
記コネクタの環状溝に厚肉状のシール部を固定してい
る。このように、本発明のコネクタ装置では、コネクタ
に逆止弁を固定しているため、コネクタ自身に逆流防止
機能を持たせることができる。しかも、コネクタの環状
溝に厚肉状のシール部を固定した状態では、この厚肉状
のシール部の外周部が環状溝から飛び出しており、か
つ、この飛び出した部分に外嵌する管状体の部分が拡径
しているため、この部分でも配管の抜け止め効果を奏す
る。したがって、コネクタ端部の結合部の抜け止め用段
部と管状体との係合力が少し弱くても、上記シール部と
管状体の拡径部分との係合により、全体として充分な抜
け止め効果を奏するようになり、上記抜け止め用段部の
構造を簡単化することができるうえ、管状体に抜け止め
手段を設ける必要がなくなる。さらに、逆止弁にはシー
ル部が一体化しているため、従来例のように、逆流防止
手段50とOリング47とを別々に作製したものと比べ
て、部品点数が減少し、在庫管理等の管理面を簡素化し
うる。さらに、シール部をコネクタの環状溝に固定する
だけで逆止弁をコネクタの端部に取り付けることがで
き、逆止弁の取り付け作業が容易になる。すなわち、シ
ール部を環状溝に固定する作業が逆止弁をコネクタに取
り付ける作業を兼ねており、逆止弁の取り付け作業を省
略することができる。また、合成樹脂製管状体への挿入
は、挿入性を良くするため、この管状体先端のフレアー
加工およびダックビル表面にシリコーンオイル等の挿入
助剤を塗布することが好ましい。
【0010】また、本発明において、上記シール部がO
リングである場合には、つぎのような利点がある。すな
わち、コネクタの環状溝に固定した逆止弁のOリングの
外周面をコネクタに外嵌される管状体の内周面で押圧す
ることにより、Oリングの外周面を管状体の内周面に圧
接させてシールするとともに、Oリングの内周面を環状
溝の溝底面に圧接させてシールすることができ、1つの
Oリングにより2か所のシールが行え、図13の逆止弁
を用いた構造より構造の簡素化が図れる。そのうえ、そ
れ自体の一端部の内径がコネクタの結合部の外径より小
さい管状体を用い、この管状体の一端部をコネクタの結
合部に圧入させることにより両者を連結するものでは、
上記圧入により管状体の一端部が拡径し、その周面の寸
法精度が低下することがあるが、本発明では、そのよう
な場合であっても、Oリングの外周部が管状体の内周面
に密着しており、確実にシールすることができる。ま
た、逆止弁のOリングをコネクタの環状溝に抜け止め状
に嵌合した状態でも、このOリングに対し、図17の逆
止弁のような、これを拡径する力が殆ど作用していない
ため、本発明では、コネクタに逆止弁を取り付けた状態
で長期間保管しても、Oリングに拡径にもとづくひび割
れ等が生じない。一方、本発明の逆止弁によれば、逆流
防止機能とシール機能の双方を備えたコネクタ、およ
び、上記の優れた効果を奏するコネクタ装置を得ること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の一実施の形態を
図面にもとづいて説明する。
【0012】図1は本発明のコネクタ装置の一実施の形
態を示している。図において、1はポリアミド11製樹
脂パイプであり、2はこれに繋ぐための鋼管製金属パイ
プである。3は外周面にダックビル型の逆止弁4を取り
付けたクイックコネクタである。このクイックコネクタ
3は、その一端部(図面では左端部であり、燃料等の流
体の流出側である)3aの先端外周面が、先細り状のテ
ーパー面5に形成されており、このテーパー面5に続く
部分6の外周に、1条の環状溝7が形成されている。ま
た、上記環状溝7形成部分6に続く部分の外周には、3
条の抜け止め用楔8aが周方向に突設され、楔面部分8
(たけのこ状の抜け止め用段部)になっている。一方、
クイックコネクタ3の中央部の内周面には、左右に一対
の環状溝10が形成されており、両環状溝10にOリン
グ11が嵌着されている。また、上記クイックコネクタ
3の他端部(図面では右端部であり、流体の流入側であ
る)3bには、ばね(図示せず)を利用したクイック機
構9(このクイック機構9は、その凸部9aが上記ばね
で中心方向に付勢されており、金属パイプ2の係合時に
金属パイプ2の環状凸部2bが凸部9aを通ると上記ば
ねの付勢力に抗して凸部9aが拡径し、環状凸部2bが
通り過ぎると上記ばねの付勢力により凸部9aが縮径し
て環状凸部2bを抜け止めする)が設けられている。そ
して、樹脂パイプ1(この樹脂パイプ1は、その内径が
上記環状溝7形成部分6の外径よりやや小径に形成され
ている)の一端部1aをクイックコネクタ3の一端部3
aに外嵌状に圧入すると、樹脂パイプ1の一端部1aが
拡径しながらテーパー面5,環状溝7形成部分6を奥側
に移動し、楔面部分8の環状楔8aにより抜け止め状に
固定される。一方、金属パイプ2をクイックコネクタ3
の他端部3bに内嵌状に圧入すると、このワンタッチ操
作でクイック機構9の凸部9aにより金属パイプ2の一
端部2aから突設する凸部2bが抜け止め状に固定され
る。
【0013】注目すべきは、上記逆止弁4は、図2およ
び図3に示すように、流体が流入側から流出側に流れる
(図面では、右側から左側に流れる)のを許容するとと
もに流出側から流入側に流れる(図面では、左側から右
側に流れる)のを阻止する逆止弁部(逆流防止部)13
と、クイックコネクタ3の一端部3aのテーパー面5と
環状溝7形成部分6(上記環状溝7よりテーパー面5寄
り側の部分)に沿う形状に形成された筒状連結部14
と、上記一端部3aに形成された環状溝7に嵌合するO
リング部(シール部)15とを一連に繋げてなることで
ある。これら逆止弁部13と筒状連結部14とOリング
部15はフロロシリコーンゴムにより一体成形して作製
されている。上記逆止弁部13は、ダックビル型であ
り、より詳しく説明すると、樹脂パイプ1の内径と略同
径の(クイックコネクタ3の一端部3aの開口を覆う大
きさに形成された)円盤状体の中央部から流体の流出側
に向かって先細り状に延びる口部16を突設したもので
構成されている。この口部16は、正面視正四角錐形状
の漏斗状部分17(第2図参照)と、この漏斗状部分1
7の先端に設けた開閉部18からなる。上記開閉部18
は、長方形状の水平板18aの中央部に、流体の流れ方
向に沿って貫通する切り目18bを形成して構成されて
いる。そして、逆止弁部13において、漏斗状部分17
内を流体が矢印A(図1,図3参照)のように、流れて
くると、この流体の圧力により切り目18bが開いて開
弁し(図4,図5参照)、漏斗状部分17の反対側から
流体が流れてくると、開閉部18自身の弾性閉塞力によ
り切り目18bが閉じたまま保持され、閉弁(図6参
照)するようになっている。
【0014】上記構成において、クイックコネクタ3の
一端部3aに逆止弁4を取り付ける場合には、クイック
コネクタ3の一端部3aに、逆止弁4のOリング部15
側を対面させ、その状態から逆止弁4を押し込むことが
行われる。これにより、Oリング部15が上記一端部3
aのテーパー面5と環状溝7形成部分6に沿って拡径し
ながら押し込まれたのち環状溝7に嵌合する。このよう
にして逆止弁4をクイックコネクタ3の一端部3aに取
り付けたのち、図1に示すように、この一端部3aの外
周に樹脂パイプ1の一端部1aを圧入し、他端部3bに
金属パイプ2の一端部2aを内嵌することを行う。この
状態で、流体が流入側から流出側に流れると、先に述べ
たように、逆止弁4の逆止弁部13が開弁して流出側へ
の流体の流れを許容し、流体が流出側から流入側に流れ
ると、逆止弁4の逆止弁部13が閉弁して流入側への流
体の流れ(逆流)を阻止する。
【0015】このように、上記実施の形態では、クイッ
クコネクタ3に逆止弁4を取り付けているため、クイッ
クコネクタ3に逆流防止機能を持たせることができる。
また、逆止弁4のOリング部15がクイックコネクタ3
の環状溝7から飛び出しているとともに、これに対応す
る樹脂パイプ1の部分が拡径しているため、この部分で
抜け止め効果を奏する。しかも、上記逆止弁4が逆止弁
部13とOリング部15とを一連に繋げたもので構成さ
れているため、部品点数が少ないうえ、Oリング部15
の取り付けにより逆止弁4をも取り付けることができ
る。さらに、クイックコネクタ3の一端部3aに樹脂パ
イプ1の一端部1aを外嵌状に圧入することにより、両
者1a,3aのシールが行える。そのうえ、クイックコ
ネクタ3に逆止弁4を取り付けた状態で長期間保管して
も、Oリング部15に拡径にもとづくひび割れ等が生じ
ない。
【0016】図7は本発明の他の実施の形態を示してい
る。この実施の形態では、図1に示すクイックコネクタ
3において、一端部3aを流体の流入側に配設するとと
もに他端部3bを流出側に配設している。また、この一
端部3aに取り付ける逆止弁20は、図8に示すよう
に、図3の逆止弁4における口部16を筒状連結部14
の内部に向かって(この実施の形態では、流体の流出側
に向かっていることになる)延ばしている。それ以外の
部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。
【0017】この実施の形態でも、上記実施の形態と同
様の作用・効果を奏する。しかも、口部16が筒状連結
部14の内部に配設されているため、逆止弁20の横幅
が短くなって小形化するという利点もある。
【0018】図9は本発明に用いるクイックコネクタ3
の変形例を示している。この変形例では、図1に示すク
イックコネクタ3において、環状溝7の両横側面のう
ち、先端側の横側面が小径に形成されており(この横側
面の外径は、クイックコネクタ3に逆止弁4を装着した
状態で、逆止弁4の筒状連結部14の外径が樹脂パイプ
1の内径よりやや小さくなるように設定されている)、
かつ、環状溝7より先端側部分が先端側に向かうほど縮
径する先細り状に形成されている。そして、この先細り
状部分22が円柱面部分23および先端テーパー面部分
24に繋がっている。一方、逆止弁4には、その漏斗状
部分17の先端に切り目17aが形成されている。それ
以外の部分は図1に示すクイックコネクタ3と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。このクイッ
クコネクタ3を用いた場合にも、図1に示すコネクタ装
置と同様の作用・効果を奏する。しかも、このもので
は、クイックコネクタ3に逆止弁4を装着した状態で逆
止弁4の筒状連結部14の外径が樹脂パイプ1の内径よ
り小さくなっているため、樹脂パイプ1圧入時における
逆止弁4の滑り性が向上する。
【0019】図10はクイックコネクタ3の他の変形例
を示している。この変形例では、図1に示すクイックコ
ネクタ3において、テーパー面5に代えて、R(アー
ル)加工面25を設けるようにしている。一方、逆止弁
4には、その漏斗状部分17の先端に切り目17aが形
成されている。それ以外の部分は図1に示すクイックコ
ネクタ3と同様であり、同様の部分には同じ符号を付し
ている。このクイックコネクタ3を用いた場合にも、図
1に示すコネクタ装置と同様の作用・効果を奏する。し
かも、このものでは、クイックコネクタ3への逆止弁4
の装着が容易になるうえ、樹脂パイプ1圧入時における
逆止弁4の滑り性が向上する。
【0020】図11はクイックコネクタ3のさらに他の
変形例を示している。この変形例では、図9に示すクイ
ックコネクタ3において、先細り状部分22の周面に1
条の環状溝26が形成されている。一方、逆止弁4に
は、上記環状溝26に対応する上記筒状連結部14の内
周面の部分に、上記環状溝26に嵌着するOリング部2
7が突設されている。それ以外の部分は図9に示すクイ
ックコネクタ3と同様であり、同様の部分には同じ符号
を付している。このクイックコネクタ3を用いた場合に
も、図9に示すクイックコネクタ3を用いたコネクタ装
置と同様の作用・効果を奏する。しかも、このもので
は、クイックコネクタ3の環状溝26に逆止弁4のOリ
ング部27が嵌着しているため、滑り止め効果があり、
位置ずれを防止することができる。
【0021】図12は逆止弁4の変形例を示している。
この変形例では、図9に示す逆止弁4において、筒状連
結部14の厚みが、先端側から環状溝7にかけて徐々に
薄くなるよう形成されている。それ以外の部分は図9に
示すクイックコネクタ3,逆止弁4と同様であり、同様
の部分には同じ符号を付している。このクイックコネク
タ3,逆止弁4を用いた場合にも、図1に示すコネクタ
装置と同様の作用・効果を奏する。しかも、このもので
は、逆止弁4のOリング部15の近傍で筒状連結部14
の厚みが薄いため、樹脂パイプ1圧入時における逆止弁
4の滑り性が向上する。
【0022】なお、上記各実施の形態では、コネクタと
して、クイックコネクタ3を用いているが、これに限定
するものではなく、エルボ,ソケット等のねじ込み式コ
ネクタや、くい込み式,パッキン式等のメカニカル式コ
ネクタ等各種のものが用いられる。また、上記各実施の
形態では、環状シール部としてOリングを用いている
が、Oリングに代えて、Uパッキン,Vパッキン,グラ
ンドパッキン等を用いてもよい。また、上記各実施の形
態では、逆止弁4の材料としてフロロシリコーンゴムを
用いているが、フッ素ゴム,ニトリルゴム等の合成ゴム
や各種の合成樹脂を用いてもよい。また、樹脂パイプ1
としてポリアミド11製のものを用いているが、その他
のポリアミド樹脂,フッ素樹脂等からなる単層および多
層パイプを用いてもよい。また、上記各実施の形態で
は、クイックコネクタ3に逆止弁4,20を取り付けて
いるが、流量制御弁,安全弁等を取り付けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明のコネクタ装置に
よれば、コネクタに逆止弁を固定しているため、コネク
タ自身に逆流防止機能を持たせることができる。しか
も、コネクタの環状溝に厚肉状のシール部を固定した状
態では、この厚肉状のシール部の外周部が環状溝から飛
び出しており、かつ、この飛び出した部分に外嵌する管
状体の部分が拡径しているため、この部分でも配管の抜
け止め効果を奏する。したがって、コネクタ端部の結合
部の抜け止め用段部と管状体との係合力が少し弱くて
も、上記シール部と管状体の拡径部分との係合により、
全体として充分な抜け止め効果を奏するようになり、上
記抜け止め用段部の構造を簡単化することができるう
え、管状体に抜け止め手段を設ける必要がなくなる。さ
らに、逆止弁にはシール部が一体化しているため、従来
例のように、逆流防止手段50とOリング47を別々に
作製したものと比べて、部品点数が減少し、在庫管理等
の管理面を簡素化しうる。さらに、シール部をコネクタ
の環状溝に固定するだけで逆止弁をコネクタの端部に取
り付けることができ、逆止弁の取り付け作業が容易にな
る。すなわち、シール部を環状溝に固定する作業が逆止
弁をコネクタに取り付ける作業を兼ねており、逆止弁の
取り付け作業を省略することができる。
【0024】また、本発明において、上記シール部がO
リングである場合には、つぎのような利点がある。すな
わち、コネクタの環状溝に固定した逆止弁のOリングの
外周面をコネクタに外嵌される管状体の内周面で押圧す
ることにより、Oリングの外周面を管状体の内周面に圧
接させてシールするとともに、Oリングの内周面を環状
溝の溝底面に圧接させてシールすることができ、1つの
Oリングにより2か所のシールが行え、図13の逆止弁
を用いた構造より構造の簡素化が図れる。そのうえ、そ
れ自体の一端部の内径がコネクタの結合部の外径より小
さい管状体を用い、この管状体の一端部をコネクタの結
合部に圧入させることにより両者を連結するものでは、
上記圧入により管状体の一端部が拡径し、その周面の寸
法精度が低下することがあるが、本発明では、そのよう
な場合であっても、Oリングの外周部が管状体の内周面
に密着しており、確実にシールすることができる。ま
た、逆止弁のOリングをコネクタの環状溝に抜け止め状
に嵌合した状態でも、このOリングに対し、図17の逆
止弁のような、これを拡径する力が殆ど作用していない
ため、本発明では、コネクタに逆止弁を取り付けた状態
で長期間保管しても、Oリングに拡径にもとづくひび割
れ等が生じない。一方、本発明の逆止弁によれば、逆流
防止機能とシール機能の双方を備えたコネクタ、およ
び、上記の優れた効果を奏するコネクタ装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ装置の一実施の形態を示す断
面図である。
【図2】逆止弁の正面図である。
【図3】上記逆止弁の断面図である。
【図4】上記逆止弁の作用を示す説明図である。
【図5】上記逆止弁の作用を示す説明図である。
【図6】上記逆止弁の作用を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図8】上記他の実施の形態に用いる逆止弁の断面図で
ある。
【図9】クイックコネクタの変形例を示す断面図であ
る。
【図10】クイックコネクタの他の変形例を示す断面図
である。
【図11】クイックコネクタのさらに他の変形例を示す
断面図である。
【図12】逆止弁の変形例を示す断面図である。
【図13】従来例の配管接続装置を示す断面図である。
【図14】上記配管接続装置の作用を示す要部断面図で
ある。
【図15】上記配管接続装置の作用を示す要部断面図で
ある。
【図16】環状シール部を有する逆止弁の一態様を示す
断面図である。
【図17】環状シール部を有する逆止弁の他の態様を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂パイプ 3 クイックコネクタ 3a 一端部 4 逆止弁 7 環状溝 15 Oリング部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 普 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 杠 千秋 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 大野 順也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタと、このコネクタの端部に設け
    られた結合部と、この結合部の外周に外嵌してコネクタ
    に連結される合成樹脂製管状体と、上記コネクタの端部
    に設けられた逆止弁を備えたコネクタ装置であって、上
    記コネクタの結合部の外周に環状溝を周設し、この環状
    溝より奥側の上記結合部の部分に、上記管状体を抜け止
    め状に保持する抜け止め用段部を設け、上記逆止弁を、
    ダックビル先端部と、これに続く筒状部と、この筒状部
    の端部外周に厚肉状に形成されたシール部とで構成し、
    上記コネクタの結合部に上記逆止弁の筒状部を外嵌する
    とともに、上記コネクタの環状溝に上記逆止弁のシール
    部を固定したことを特徴とするコネクタ装置。
  2. 【請求項2】 上記シール部がOリングである請求項1
    記載のコネクタ装置。
  3. 【請求項3】 ダックビル先端部と、これに続く筒状部
    と、この筒状部の端部外周に厚肉状に形成されたシール
    部とで構成され、上記シール部を、コネクタと、このコ
    ネクタに外嵌する合成樹脂製管状体との間に挟圧状に固
    定したことを特徴とする逆止弁。
  4. 【請求項4】 上記シール部がOリングである請求項3
    記載の逆止弁。
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JP2022534814A (ja) * 2019-05-27 2022-08-03 北京申▲創▼世▲紀▼信息技▲術▼有限公司 オーバーフロー防止管

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