JPH1163302A - 配管用断熱支持装置 - Google Patents

配管用断熱支持装置

Info

Publication number
JPH1163302A
JPH1163302A JP9214586A JP21458697A JPH1163302A JP H1163302 A JPH1163302 A JP H1163302A JP 9214586 A JP9214586 A JP 9214586A JP 21458697 A JP21458697 A JP 21458697A JP H1163302 A JPH1163302 A JP H1163302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
heat
insulating
pipe
support device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9214586A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinobu Haga
志信 芳賀
Hiromasa Kawaguchi
博正 川口
Takaaki Takanashi
孝明 高梨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP9214586A priority Critical patent/JPH1163302A/ja
Publication of JPH1163302A publication Critical patent/JPH1163302A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/12Arrangements for supporting insulation from the wall or body insulated, e.g. by means of spacers between pipe and heat-insulating material; Arrangements specially adapted for supporting insulated bodies
    • F16L59/135Hangers or supports specially adapted for insulated pipes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂を材料とするブロー成形が可能
で、しかも硬質発泡ウレタンと同等の断熱性能が得られ
るような配管用断熱支持装置を提供する。 【解決手段】 配管Pの支持対象箇所を囲むように設け
られかつ配管Pの周方向に複数に分割された断熱分割片
11a,11bからなる断熱ボディ11を有する配管用
断熱支持装置10である。中空構造の各断熱分割片11
a,11bは、内周壁20と、その外側の外周壁21
と、断熱分割片11a,11b相互の対向部に設けた接
続壁22,23と、端壁24,25とによって囲まれる
内部空間26を有している。内周壁21に、配管Pの外
周面との間に空隙を形成するための凹部30が設けられ
ており、この凹部30に断熱材が収容される。外周壁2
1の外面側に、支持金具の孔に嵌合可能な仮止め用の突
起41が断熱分割片11a,11bと一体に成形されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば低温ある
いは高温の流体を移送するための配管を支持するための
配管用断熱支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種プラント設備等において、低温ある
いは高温の流体を移送するための配管を建屋等の固定構
造物等に支持するために、断熱支持装置が使用されてい
る。従来の断熱支持装置は、好ましい材料として硬質ウ
レタンフォームに代表される注型発泡体の成形品からな
る断熱支持ブロックを主体とし、この断熱支持ブロック
の外側を吊り金具あるいは枕金具等の支持金具によって
拘束する構成が採用されていた。
【0003】上記発泡体からなる断熱支持ブロックは、
配管の周方向に複数個に分割された分割構造が採用され
ており、施工現場においてこれら分割片をそれぞれ配管
を取囲むように設けたのち、支持金具を断熱支持ブロッ
クに巻付けてボルト締めするといった作業が行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記断熱支持ブロック
は、断熱性能および配管荷重に対する剛性などの点で、
硬質ウレタン(特にヌレートフォーム)などの硬質発泡
樹脂が推奨されてきた。しかしながら硬質発泡樹脂は材
料自体が靱性に乏しいため、取扱いが悪いと角部などが
欠けやすい。このため、機能的には問題はないが支持ブ
ロックの外観が悪くなったり、施工現場が樹脂屑で汚れ
ることがある。しかも硬質ウレタン等の硬質発泡樹脂は
熱硬化性樹脂であるため、現在の技術レベルでは断熱支
持ブロックの再使用(リサイクル)を図ることが困難で
ある。
【0005】また上記断熱支持装置は、一般に断熱支持
ブロックと支持金具とがセットになった状態で工場から
出荷されているが、施工現場等において支持金具と断熱
支持ブロックとがばらばらになってしまい、作業性が悪
化することが問題となっている。そこで、断熱支持ブロ
ックと支持金具とが工場から施工現場に至るまでの間に
分離しないようにするために、粘着テープ等の仮止め用
の部材によって断熱支持ブロックと支持金具とを止めて
おくことも行われている。しかし粘着テープ等の仮止め
部材を用いると、部品点数(副資材)が増えるばかりで
なく、仮止め部材の取付けおよび取外しに要する手間が
ばかにならず、コストアップの原因となる。
【0006】上記の点を改善するために、断熱支持ブロ
ックの外周面に突起を設け、この突起を支持金具の孔に
嵌合させることによって、断熱支持ブロックと支持金具
とを仮止めすることも考えられたが、硬質発泡樹脂は材
料自体に靱性が乏しく、突起などを設けても、支持金具
の孔に嵌合した状態で応力がかかったときに簡単に欠け
てしまうため、仮止め状態を維持するに足る強度をもた
せることが困難であった。
【0007】従って本発明の目的は、従来のような硬質
発泡樹脂を用いることなく、熱可塑性樹脂を用いたブロ
ー成形等による成形が可能で、しかも硬質発泡ウレタン
と同等あるいはそれ以上の断熱性能が得られるような配
管用断熱支持装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすための
本発明は、請求項1に記載したように、配管の周方向に
複数に分割された断熱分割片からなる断熱ボディを有す
る配管用断熱支持装置であって、上記断熱分割片は、熱
可塑性樹脂からなりかつ上記配管を囲む内周壁とその外
側の外周壁と断熱分割片相互の対向部に設けた接続壁と
軸線方向の両端に位置する端壁とによって囲まれる内部
空間を有する中空構造体からなることを特徴とするもの
である。このような構成によれば、断熱ボディの内部空
間が断熱空間として機能し、配管側の熱あるいは冷熱が
断熱分割片の外周壁に伝達することが抑制される。
【0009】好ましい形態として、請求項2に記載した
ように、配管の径方向に2以上の独立した上記断熱分割
片を複数層重ねるとよい。このように独立した2以上の
複合中空体構造の断熱ボディであれば、断熱ボディに内
部対流はあるものの、一次熱源(配管表面)はほとんど
熱的に遮断される。すなわち配管と内側の断熱分割片と
の間の二次熱源温度は一次熱源の熱の影響を受けるが、
内側の断熱分割片と外側の断熱分割片との境界部分にお
ける三次熱源温度は雰囲気温度と同等となり、外側の断
熱分割片の外周壁は熱源の影響をそれ程受けないことに
なる。そのため外側の断熱分割片の内部において三次熱
源温度と外側の断熱分割片の背面(外周壁)との間の温
度差はゼロに近くなる。熱伝達の3要素のうち、対流の
程度は温度差に比例し、熱輻射も温度差に比例するが、
上記の複合中空体構造によれば、対流と熱輻射をほとん
どなくすことができ、熱伝達量は断熱分割片の壁を介し
ての伝達のみとなる。
【0010】請求項3に記載したように、断熱分割片の
内周壁に配管の外周面との間に空隙を形成する凹部を設
けることにより、該凹部が内側の断熱空間として機能す
るようにしてもよい。この場合、擬似的な複合中空体構
造の断熱ボディが得られる。この擬似複合中空体構造に
おいては、内部対流はあるものの、前述した独立の複合
中空体構造と同様に熱源はかなり遮断され、断熱分割片
の内周壁における二次熱源温度は雰囲気温度に近くな
り、外周壁側は熱源の影響をほとんど受けないことにな
る。
【0011】請求項4に記載したように、上記凹部に断
熱材を収容すると、断熱性能はさらに改善される。この
溝部に断熱材が存在すると、擬似複合中空体構造におけ
る上記凹部内での対流と輻射が激減し、二次熱源温度は
雰囲気温度と同等となり、断熱分割片の内部空間におけ
る対流はほとんど生じない。その結果、従来の硬質発泡
ウレタンの断熱ブロックと同等以上の断熱性能を発揮で
きることになる。
【0012】また請求項5に記載したように、断熱分割
片の内部空間に断熱材を収容することにより、断熱分割
片の内部空間における対流と輻射を抑制できる。請求項
6に記載したように断熱分割片の内部空間にハニカム構
造体を収容すれば、断熱効果の向上が図れるとともに、
断熱分割片の剛性を高めることができる。
【0013】請求項7に記載したように、断熱分割片の
外周壁の外面側に仮止め用の突起を上記断熱分割片と一
体に成形し、この突起を支持金具の孔に嵌合させること
により、断熱分割片に対する支持金具の仮止め機能を果
たすことができる。
【0014】また、断熱分割片どうしが対向する接続壁
における気密を確保して断熱性能をさらに高めるため
に、請求項8に記載したように、一方の断熱分割片の接
続壁に凸部を設けるとともに、他方の接続壁に上記凸部
に嵌合・密接可能な凹部を設けるとよい。
【0015】請求項9に記載したように、熱可塑性合成
樹脂からなる断熱分割片を、ブロー成形によって成形し
たものが推奨される。熱可塑性樹脂の例としては、LD
PE(低密度ポリエチレン),HDPE(高密度ポリエ
チレン),PP(ポリプロピレン),TPX(トリメチ
ルペンテン)等のオレフィン系樹脂をはじめとして、A
BS,PET(ポリエチレンテレフタレート)等の熱可
塑性樹脂、PPO(ノリル),PC(ポリカーボネー
ト),PBT(ポリブチレンテレフタレート),PA
(ポリアミド)等のノンハロゲン系のエンジニアリング
・プラスチックスが推奨される。これらの中から選択さ
れた熱可塑性樹脂に、例えば燐系あるいはアンチモン系
等の難燃剤を添加し、適宜の着色剤および無機フィラー
(増量材)を添加した原料からなるパリソンを用いて、
通常のブロー成形技術により、所望形状の上記断熱分割
片を得る。
【0016】上記熱可塑性樹脂によって成形された断熱
分割片は適度な靱性を有するため、施工現場で床に落と
したり壁にぶつけるなど取扱いを誤っても、断熱分割片
が欠けることがなくなり、樹脂屑の発生をなくすことが
できる。しかも断熱分割片の外周壁に仮止め用の突起を
設けても、支持金具を仮止めするに足る十分な強度を突
起にもたせることができる。また、断熱分割片の表面が
滑らかで良好な外観を有し、着色剤による所望色彩への
着色も容易である。しかも発泡ウレタンとは異なり塩素
等のハロゲンを一切使用することなく成形できるので、
支持金具を腐食させるおそれがない。また、熱可塑性樹
脂からなる断熱分割片は廃品のリサイクルが可能であ
り、省資源化に寄与できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態に
ついて、図1から図4に示す配管用断熱支持装置10を
参照して説明する。図1に示すように、配管用断熱支持
装置10は、配管Pの支持対象箇所を取囲むように設け
られる。配管Pのそれ以外の箇所は、周知の保温材と防
湿層(いずれも図示せず)によって覆われる。この断熱
支持装置10は、配管Pの周方向に分割された一対の断
熱分割片11a,11bからなる断熱ボディ11を備え
ている。なお断熱ボディ11の分割数はこの実施形態に
限ることはなく、3以上に分割されていてもよい。
【0018】これら一対の断熱分割片11a,11bの
構成は互いに実質的に共通であり、それぞれ中空構造体
となっている。すなわち配管Pを囲む形状の内周壁20
と、その外側の外周壁21と、断熱分割片11a,11
b相互の対向部(接合面)に設けた接続壁22,23
と、軸線方向(管軸方向)の両端に位置する端壁24,
25とを有している。そしてこれらの壁20,21,2
2,23,24,25によって囲まれる内部空間26を
有している。
【0019】断熱分割片11a,11bの材料は、例え
ばPP等の熱可塑性樹脂に、必要に応じて難燃剤と着色
剤および無機フィラー等を添加したものである。この材
料からなる肉厚3mm程度のパリソンをブロー成形用の
型に収容し、パリソンの内側にガスを吹き込むことによ
って、所望の断熱分割片11a,11bの形状に成形す
る。なお、PP以外の材料として、HDPEを始めとし
て、LDPE,PA,TPX,ABS,PET,PP
O,PC,PBT等の適宜の熱可塑性樹脂を用いること
もできる。なお、これらの断熱分割片11a,11b
は、ブロー成形の代りに射出成形によって成形されても
よい。
【0020】断熱分割片11a,11bの各々の内周壁
20には、配管Pの外周面との間に空隙を形成する凹部
30が配管Pの全周にわたって連続するように設けられ
ている。この凹部30に、断熱材31(図3に示す)が
収容される。断熱材31は、例えば独立発泡性のオレフ
ィン系フォーム等の発泡プラスチックであり、配管Pの
全周を取り巻くことができるように設けられている。こ
の断熱材31は、リサイクル性を考慮してオレフィン系
粘着テープ等の適宜の固定用部材32あるいは超音波融
着等によって内周壁20に固定される。
【0021】また断熱分割片11a,11bの各々の外
周壁21に、吊り金具等の支持金具35が嵌合できる形
状の溝36が各断熱分割片11a,11bの全周にわた
って連続するように設けられている。この溝36には図
2に例示するような支持金具35が嵌合させられる。
【0022】支持金具35の形状・構造は図示例に制約
されないが、図示例の支持金具35は、左右一対のクラ
ンプ片35a,35bをヒンジ35cによって開閉可能
に連結したものである。配管Pに断熱分割片11a,1
1bを設けたのち、クランプ片35a,35bを閉じ、
ボルト等の連結部材37(図4に示す)によって配管P
をクランプする方向に締付けることにより、断熱分割片
11a,11bが支持金具35および接続部材38等を
介して、図示しない建屋等の支持構造物に固定される。
【0023】外周壁21の外面側に、仮止め用の突起4
0が外周壁21と一体に成形されている。この突起40
は支持金具35に形成した孔41に嵌合可能な位置と形
状に作られており、突起40を孔41に嵌合させること
により、断熱分割片11a,11bを支持金具35に仮
止めすることができ、工場での出荷段階から施工現場に
至るまで、両者の仮止め状態を維持できるようにしてい
る。
【0024】また、各断熱分割片11a,11bの互い
に対向する接続壁22,23のうちの一方に凸部45、
他方に凹部46が設けられている。図4に示すように、
凸部45は先端側に向かって幅がやや狭くなるようなテ
ーパ形状をなしている。凹部46も奥側の幅が狭くなる
ようなテーパ形状をなしている。また、凹部46の深さ
よりも凸部45の高さを若干小さくしている。これら凸
部45と凹部46は、両者を互いに嵌合させた状態で支
持金具35によって断熱分割片11a,11bを径方向
に締付けたときに、凸部45と凹部46が互いに密接で
きるような寸法としている。
【0025】このような凸部45と凹部46の嵌合構造
によれば、断熱分割片11a,11bの材料にブロー成
形可能な前記熱可塑性合成樹脂を用いたこととあいまっ
て、支持金具35によってクランプされたときに凸部4
5と凹部46とが十分に密着するとともに、互いに形状
が対応する凸部45と凹部46の各テーパ面が面接触し
合うことにより両者間に過剰な応力が生じることを回避
できる。このため、接続壁22,23間のシール性すな
わち断熱性を高める上でさらに有効な手段となり得る。
【0026】このような中空構造の断熱分割片11a,
11bからなる断熱ボディ11を備えた第1の実施形態
(図1〜図4)の断熱支持装置10によれば、断熱分割
片11a,11bの内部空間26が断熱空間として機能
し、配管P側の熱あるいは冷熱が断熱分割片11a,1
1bの外周壁21側に伝達することを抑制することがで
きる。そして配管Pの荷重は端壁24,25によって支
持される。
【0027】例えば肉厚が3mmの上記第1の実施形態
の断熱分割片11a,11bの場合は、従来の硬質発泡
ウレタンと同等以上の断熱性能(背面温度29.8℃)
が得られた。ここで背面温度とは、35℃・85%の雰
囲気中で、(呼び径/25mm)×(厚み/30mm)
×(長さ/50mm)の断熱ボディを取付けた呼び径2
5mmの配管中に5℃の冷水を流し、断熱ボディの表面
温度(背面温度)が恒常になったときの温度である。
【0028】なお、図5に示す第2の実施形態のよう
に、断熱ボディ11の内部空間26に断熱材50を充填
することにより、内部空間26における熱対流および熱
輻射の抑制を図れば、断熱効果がさらに向上する。それ
以外の構成と作用効果は第1の実施形態と同様であるか
ら、両者に共通の部位に共通の符号を付して説明は省略
する。
【0029】図6に示す第3の実施形態の断熱分割片1
1cのように、配管Pに接面する内周壁20と、その外
側の外周壁21と、第1の実施形態と同様の接続壁2
2,23(図示せず)と、端壁24,25とによって囲
まれる内部空間26を有する中空構造体が採用されても
よい。
【0030】また図7に示す第4の実施形態のように、
内周壁20に配管Pの外周面との間に空隙を形成するた
めの凹部30を形成することにより、凹部30も断熱空
間として利用する擬似複合中空体構造をとることも有効
である。さらに上記各実施形態の断熱ボディ11におい
て、内部空間26内の空気を排気して真空に近付けるこ
とにより、内部対流を抑制して断熱効果を高めることが
できる。
【0031】さらに図8に示す第5の実施形態のよう
に、内周壁20と外周壁21および端壁24,25など
によって囲まれる内部空間26に断熱材50を充填する
ことにより、断熱効果を高めることができる。
【0032】図9に示す第6の実施形態では、互いにサ
イズ(径)の異なる独立した2種類の断熱分割片11
e,11fを、配管Pの径方向に複数層重ねた複合中空
体構造を採用することによって、断熱効果を高めるよう
にしている。外側の断熱分割片11eは図6に示す実施
形態と同様に、内周壁20と外周壁21と端壁24,2
5などによって囲まれる内部空間26を有する中空構造
体からなり、外周壁21に支持金具用の溝36が形成さ
れている。内側の分割片11fも、内周壁20′と、外
周壁21′と、端壁24′,25′などによって囲まれ
る内部空間26′を有する中空構造体からなる。これら
の断熱分割片11e,11fも、前記各実施形態と同様
に、配管Pの周方向に複数に分割されている。
【0033】図10に示す第7の実施形態では、配管P
の径方向に、4個の断熱分割片11e,11f,11
g,11hを重ねることにより、断熱効果を高めるよう
にしている。これらの複合中空体構造において、各々の
内部空間26に断熱材を充填すれば、断熱効果をさらに
高めることができる。なお、積層数は3層でもよいし、
5層以上であってもかまわない。
【0034】また図11に示す第8の実施形態の断熱分
割片11jのように、内部空間26にハニカム構造体5
5を収容することにより、内部空間26に多数の独立し
た微小中空体を充填し、対流防止と輻射防止を図るとと
もに、ハニカム構造体55による剛性アップを図るよう
にしてもよい。
【0035】なお、この発明を実施するに当たって、こ
の発明を構成する断熱分割片や各壁の形状,構成あるい
は断熱材の有無等の形態をはじめとして、各構成要素を
それぞれ適宜に変形して実施できることは言うまでもな
い。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、中
空構造の断熱分割片からなる断熱ボディの内部空間が断
熱機能を発揮し、配管側の熱あるいは冷熱が断熱ボディ
の外周側に伝達することが抑制される。このような中空
構造体であれば、振動吸収性にも優れるから、配管を伝
播するポンプ等の振動が吸収され、緩衝材を兼ねること
により、余分なコストを費やすことなく騒音の発生が抑
制される。また、熱可塑性樹脂を用いるため廃品のリサ
イクルが可能である。
【0037】請求項2に記載した発明によれば、互いに
径が異なる2以上の独立した断熱分割片を複数層重ねる
ことにより、内部空間を分断し、対流の発生を抑制する
ことなどにより断熱効果をさらに高めることができる。
【0038】請求項3に記載した発明によれば、配管の
外周面との間に空隙を形成する凹部を設けることによ
り、この凹部を断熱空間として利用できるので、断熱分
割片の内部空間との組合わせによる擬似複合中空体構造
によって、断熱効果を高めることができる。そして請求
項4に記載したように上記凹部に断熱材を収容すれば、
凹部内での対流と熱輻射を抑制することにより断熱効果
をさらに高めることができる。
【0039】請求項5に記載した発明によれば、断熱分
割片の内部空間に断熱材を収容することにより、内部対
流と熱輻射を抑制することにより断熱効果をさらに高め
ることができる。
【0040】請求項6に記載した発明によれば、断熱分
割片の内部空間に収容したハニカム構造体によって断熱
分割片の内部に多数の微小な独立中空体を充満させるこ
とができ、内部対流と熱輻射を抑制することにより断熱
効果をさらに高めることができる。しかも断熱分割片の
剛性が高まることにより、配管の荷重を支持する能力を
高めることができる。
【0041】請求項7に記載した発明によれば、断熱分
割片の外周壁の外面側に仮止め用の突起を一体に成形し
たため、断熱分割片と支持金具とをセットにしたものを
施工現場での据付けが完了するまで仮止めしておくこと
ができ、施工現場での作業性が向上する。そして従来の
仮止め用の粘着テープなどが不要である。
【0042】請求項8に記載した発明によれば、断熱分
割片の接続壁の一方に凸部を設けるとともに、他方に上
記凸部に嵌合・密接する凹部を設けたことにより、断熱
分割片どうしの接合部におけるシール性が向上し、断熱
性がさらに向上する。
【0043】請求項9に記載した発明によれば、断熱分
割片が熱可塑性合成樹脂をブロー成形したものであるた
め、従来の硬質発泡ウレタン製の断熱支持ブロックに比
較して製品表面が平滑で外観品質が良好であり、所望の
色彩への着色も容易である。また、床に落したり壁にぶ
つけても、断熱分割片の一部が欠けるなどの問題も生じ
ないし、支持金具を仮止めするための突起を設けても突
起が欠けるおそれがない。しかも従来品のように施工現
場がウレタン屑で汚れるなどの問題も生じないので施工
後の掃除が楽である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す配管用断熱支
持装置を一部断面で示す分解斜視図。
【図2】 図1に示された断熱支持装置に使われる支持
金具の斜視図。
【図3】 図1に示された断熱支持装置の一部の断面
図。
【図4】 図1に示された断熱支持装置の一部を断面で
示す正面図。
【図5】 本発明の第2の実施形態を示す断熱支持装置
の一部の断面図。
【図6】 本発明の第3の実施形態を示す断熱支持装置
の一部の断面図。
【図7】 本発明の第4の実施形態を示す断熱支持装置
の一部の断面図。
【図8】 本発明の第5の実施形態を示す断熱支持装置
の一部の断面図。
【図9】 本発明の第6の実施形態を示す断熱支持装置
の一部の断面図。
【図10】 本発明の第7の実施形態を示す断熱支持装
置の一部の断面図。
【図11】 本発明の第8の実施形態を示す断熱支持装
置の一部の断面図。
【符号の説明】
P…配管 10…配管用断熱支持装置 11…断熱ボディ 11a,11b…断熱分割片 20…内周壁 21…外周壁 22,23…接続壁 24,25…端壁 26…内部空間 30…内周凹部 31…断熱材 35…支持金具 40…仮止め用の突起 45…凸部 40…凹部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配管の支持対象箇所に設けられかつ配管の
    周方向に複数に分割された断熱分割片からなる断熱ボデ
    ィを有する配管用断熱支持装置であって、 上記断熱分割片は、熱可塑性樹脂からなりかつ上記配管
    を囲む内周壁とその外側の外周壁と断熱分割片相互の対
    向部に設けた接続壁と軸線方向の両端に位置する端壁と
    によって囲まれる内部空間を有する中空構造体からなる
    ことを特徴とする配管用断熱支持装置。
  2. 【請求項2】配管の径方向に2以上の独立した上記断熱
    分割片を複数層重ねたことを特徴とする請求項1記載の
    配管用断熱支持装置。
  3. 【請求項3】上記断熱分割片の内周壁に、配管の外周面
    との間に空隙を形成する凹部を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の配管用断熱支持装置。
  4. 【請求項4】上記凹部に断熱材を収容したことを特徴と
    する請求項3記載の配管用断熱支持装置。
  5. 【請求項5】上記断熱分割片の内部空間に断熱材を収容
    したことを特徴とする請求項1記載の配管用断熱支持装
    置。
  6. 【請求項6】上記断熱分割片の内部空間にハニカム構造
    体を収容したことを特徴とする請求項1記載の配管用断
    熱支持装置。
  7. 【請求項7】上記断熱分割片の外周壁の外面側に、支持
    金具に形成した孔に嵌合することの可能な仮止め用の突
    起を上記断熱分割片と一体に成形したことを特徴とする
    請求項1記載の配管用断熱支持装置。
  8. 【請求項8】一対の上記断熱分割片の一方の接続壁に凸
    部を設けるとともに、他方の断熱分割片の接続壁には上
    記凸部に嵌合した状態で密接可能な凹部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の配管用断熱支持装置。
  9. 【請求項9】上記断熱分割片が熱可塑性合成樹脂からな
    り、かつ、ブロー成形によって成形されていることを特
    徴とする請求項1記載の配管用断熱支持装置。
JP9214586A 1997-08-08 1997-08-08 配管用断熱支持装置 Pending JPH1163302A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9214586A JPH1163302A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 配管用断熱支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9214586A JPH1163302A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 配管用断熱支持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1163302A true JPH1163302A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16658180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9214586A Pending JPH1163302A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 配管用断熱支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1163302A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100750A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Ibiden Co Ltd 断熱材
WO2011065474A1 (ja) * 2009-11-27 2011-06-03 株式会社ニフコ クランプ
EP2461077A1 (fr) * 2010-12-02 2012-06-06 Samvaz S.A. Collier de fixation pour tuyaux
CN104121424A (zh) * 2014-07-15 2014-10-29 常州市武进武南管道设备有限公司 隔热卡箍及其管托
JP2018031441A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 株式会社昭和コーポレーション 配管支持金具用スペーサーおよびそれを備えた配管支持構造
JP2021107718A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 株式会社アンウェイジャパン 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート
JP2021124191A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 Awj株式会社 配管支持具
JP2021177082A (ja) * 2020-05-07 2021-11-11 Awj株式会社 配管支持用アタッチメント
JP2021177081A (ja) * 2020-05-07 2021-11-11 Awj株式会社 配管固定用アタッチメント
JP2022106607A (ja) * 2021-01-07 2022-07-20 Awj株式会社 配管固定台座

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100750A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Ibiden Co Ltd 断熱材
JP4679324B2 (ja) * 2005-09-30 2011-04-27 イビデン株式会社 断熱材
KR101444565B1 (ko) * 2009-11-27 2014-09-24 가부시키가이샤 니프코 클램프
JP2011133100A (ja) * 2009-11-27 2011-07-07 Nifco Inc クランプ
CN102667286A (zh) * 2009-11-27 2012-09-12 株式会社利富高 夹具
WO2011065474A1 (ja) * 2009-11-27 2011-06-03 株式会社ニフコ クランプ
US9004416B2 (en) 2009-11-27 2015-04-14 Nifco Inc. Clamp
EP2461077A1 (fr) * 2010-12-02 2012-06-06 Samvaz S.A. Collier de fixation pour tuyaux
CN104121424A (zh) * 2014-07-15 2014-10-29 常州市武进武南管道设备有限公司 隔热卡箍及其管托
JP2018031441A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 株式会社昭和コーポレーション 配管支持金具用スペーサーおよびそれを備えた配管支持構造
JP2021107718A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 株式会社アンウェイジャパン 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート
JP2021124191A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 Awj株式会社 配管支持具
JP2021177082A (ja) * 2020-05-07 2021-11-11 Awj株式会社 配管支持用アタッチメント
JP2021177081A (ja) * 2020-05-07 2021-11-11 Awj株式会社 配管固定用アタッチメント
JP2022106607A (ja) * 2021-01-07 2022-07-20 Awj株式会社 配管固定台座

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1163302A (ja) 配管用断熱支持装置
CA2382131C (en) Tubular structural reinforcing member with thermally expansible foaming material
JP3546250B2 (ja) 波形管用継手
CN101147026B (zh) 绝热保冷的固定点管支承
US8261558B2 (en) Self-adjusting insulation, including insulation particularly suited for pipe or duct
GB2296749A (en) Pipe insulation element
JPH11153261A (ja) 配管用断熱支持装置
KR101887912B1 (ko) 기밀성 향상과 보온을 위한 이중보온관 케이싱의 제조방법 및 그를 이용한 이중보온관 케이싱
JP7378979B2 (ja) 定温保管容器
JP6349776B2 (ja) 保冷保温箱体
EA036390B1 (ru) Не провисающая гибкая изоляция
JP6816312B2 (ja) 中空射出成形品の製造方法及びそれを利用して製造された中空射出成形品
JP2006205684A (ja) 予備成形体内装樹脂製パネルおよび予備成形体内装樹脂製パネルにより構成される折畳みコンテナ
JP7416590B2 (ja) 二重管継手及び二重管継手の製造方法
RU2616723C2 (ru) Соединение труб и способ формирования соединения труб
JPH01316244A (ja) ブロー成形品およびその製造方法
JP3420470B2 (ja) 低温流体輸送配管の断熱装置
JP2002181372A (ja) 空調用ダクトおよびその製造方法
JP2000249291A (ja) 断熱構造
JP2019073337A (ja) 折り畳み容器
GB2370870A (en) Insulated double-walled pipe structures
JP2008121797A (ja) 断熱装置
JP7389604B2 (ja) 管継手、空調設備用ドレン配管構造、及び管継手製造方法
KR200343933Y1 (ko) 급수용 3 중 플라스틱관
JPS639834Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070130