JP2000249291A - 断熱構造 - Google Patents

断熱構造

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JP2000249291A
JP2000249291A JP11054021A JP5402199A JP2000249291A JP 2000249291 A JP2000249291 A JP 2000249291A JP 11054021 A JP11054021 A JP 11054021A JP 5402199 A JP5402199 A JP 5402199A JP 2000249291 A JP2000249291 A JP 2000249291A
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synthetic resin
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四郎 菊池
Hisaaki Hayashi
寿明 林
Takao Saito
隆雄 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に、かつ短期に、経済的に形成できる
断熱構造を提供する。 【解決手段】 配管１の表面に割り筒型成形断熱材２
を配設し、その断熱材の円周方向の目地部１０ａを、断
熱材同士をその表面側で接合し、その接合部位から内方
に向けて拡開する形状となし、その接合部位に貼り付け
た粘着テープ１１を通して接合部位に穴部１１ａをあ
け、その穴部から合成樹脂発泡原液を目地部に注入し、
発泡・固化させて目地断熱材を１３ａを形成する。 【効果】 目地部１０ａは表面で接合し、閉塞されて
いるので発泡圧押え治具としての機能を有するので、押
え治具を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＬＰＧ，ＬＮＧ等
の低温流体を扱う輸送配管や貯蔵タンク等の被断熱体に
用いて好適な断熱構造の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＬＰＧ，ＬＮＧ等の低温流体の輸
送配管の断熱構造として、図５に示すように、配管１の
外表面を硬質ポリウレタンフォーム等の割り筒型成形断
熱材２で被覆し、断熱材２の円周方向の突き合わせ目地
部３ａおよび管軸方向の突き合わせ目地部３ｂに硬質ポ
リウレタンフォーム等を現場発泡により充填して目地断
熱材４ａ，４ｂをそれぞれ形成して継目のない一体構造
となし、次いで断熱材２の外表面に防湿材５を設け、さ
らにその外表面に外装材６を設けて成る断熱構造が多用
されている。
【０００３】前記断熱材２の円周方向の突き合わせ目地
部３ａに目地断熱材４ａを現場発泡にて形成するには、
目地部３ａの開口を金属板や合板（長さ２ｍ程度）等の
押え治具７で閉塞し、バンド８を巻き付けて固定し、次
いで前記押え治具７に１０〜２０ｍｍの注入穴部７ａを
あけ、そこから合成樹脂発泡原液を注入・発泡・固化さ
せている。
【０００４】一方、断熱材２の管軸方向の突き合わせ目
地部３ｂの開口は、湾曲可能な金属帯材９を巻き付けて
閉塞し、それにあけた注入穴部９ａから合成樹脂発泡原
液を注入・発泡・固化させている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記構成による配管断
熱構造は、特に成形断熱材の円周方向の突き合わせ目地
部３ａに現場発泡により硬質ウレタンフォームの充填施
工を行う際、発泡圧対策として、目地部３ａの開口を押
え治具７で閉塞し、バンド８で固定し、また充填後は押
え治具やバンドを取り外し、さらに現場発泡した硬質ウ
レンフォームを所要形状とするための成形加工などが必
要となるため、断熱構造を構成するための作業量が多
く、現場工期が長くなり、経費が嵩むなどの欠点を有す
ることから、その改良が望まれている。
【０００６】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであって、前記成形断熱材の突き合わせ目地部
に施す発泡圧対策手段の簡易化を可能とした断熱構造を
提供することを主たる目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明は、被断熱体の表面に成形断熱材を
配設し、成形断熱材同士の突き合わせ目地部に合成樹脂
発泡原液を注入し、発泡・固化させて目地断熱材を形成
してなる断熱構造において、前記目地部を、成形断熱材
同士をその表面側で接合し、その接合部位から内方に向
けて拡開する形状となし、前記接合部位にあけた穴部か
ら合成樹脂発泡原液を注入し、発泡・固化させて目地断
熱材を形成したことを要旨としている。
【０００８】また、請求項２の発明は、請求項１の断熱
構造において、被断熱体が低温流体の輸送配管であり、
成形断熱材が割り筒型成形断熱材であることを要旨とし
ている。
【０００９】また、請求項３の発明は、請求項１の断熱
構造において、被断熱体が壁板であり、成形断熱材が板
状成形断熱材であることを要旨としている。
【００１０】さらにまた、請求項４の発明は、請求項１
〜３の発明において、成形断熱材の目地部の接合部位に
粘着テープを貼り付け、この粘着テープを通して成形断
熱材の接合部位に穴部をあけ、その穴部から合成樹脂原
液を注入して目地断熱材を形成することを要旨としてい
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、図１〜図３に示すように、配管１の外表面に割り
筒型成形断熱材２を配設し、成形断熱材の円周方向の目
地部１０ａおよび管軸方向の目地部１０ｂを、成形断熱
材同士をその表面側で接合し、その接合部位から内方に
向けて拡開するＶ字形状となし、前記接合部位に貼り付
けた粘着テープ１１，１２を通して成形断熱材の接合部
位に穴部１１ａ，１２ａをあけ、この穴部から合成樹脂
発泡原液を注入して目地断熱材１３ａ，１３ｂを形成す
る。そのあと成形断熱材２の外周に防湿材５を設け、さ
らにその外表面に外装材６を巻き付ける。
【００１２】
【実施例】図１〜図３に、本発明をＬＰＧ，ＬＮＧ等の
低温流体の輸送配管に実施した例を示す。なお、図５と
同一または類似する部材には同じ符号が付されている。
即ち、図１〜図３において、１は配管、２は硬質ポリウ
レタンフォーム製の割り筒型成形断熱材、５は防湿材、
６は外装材である。
【００１３】前記割り筒型成形断熱材２の円周方向の突
き合わせ目地部１０ａおよび管軸方向の突き合わせ目地
部１０ｂは、成形断熱材同士をその表面側で接合し、そ
の接合部位から内方に向けて拡開するＶ字形状とされて
いる。
【００１４】前記成形断熱材の接合部位には粘着テープ
１１，１２をそれぞれ貼り付けたあと、粘着テープ１
１，１２を通して成形断熱材の接合部位に穴部１１ａ，
１２ａをあけ、その穴部から合成樹脂発泡原液を目地部
内に注入して目地断熱材１３ａ，１３ｂをそれぞれ形成
し、次いで、成形断熱材の外表面に金属箔・プラスチッ
ク複合シート等の防湿材５を設け、さらにその外表面に
金属製外装材６を巻き付け、断熱構造としている。粘着
テープは、目地部を確実に閉塞する役割と成形断熱材を
仮止めする役割とを有している。
【００１５】上記構成の断熱構造によれば、成形断熱材
の突き合わせ目地部は、断熱材表面の接合により閉塞さ
れており、それが発泡圧押え治具としての機能を有する
ので、別に発泡圧押え治具を必要とせず、また治具の着
脱作業も省ける。したがって断熱構造を極めて容易に、
かつ短期に、経済的に構成することができる。なお、成
形断熱材の突き合わせ目地部が完全に閉塞されておら
ず、多少の隙間が形成されていても、粘着テープによっ
て簡単に発泡原液が漏れ出ない構造を実現できる。
【００１６】上記断熱構造にあっては、成形断熱材２の
外表面に予め一体的に前記防湿材５を取り付けた防湿材
付き成形断熱材を使用してもよい。これにより、断熱材
施工現場で防湿材の形成工程が省略でき、現場での工期
および経費のさらなる低減化が図れる。
【００１７】前記粘着テープ１１，１２は、目地断熱材
の形成後は除去し、防湿材を施工、あるいは防湿材を貼
り付けることなどにより防湿層を形成することもでき
る。
【００１８】また、合成樹脂発泡原液の注入・発泡の
際、成形断熱材の表面接合部位に防湿テープなどの防湿
材を施すことにより、防湿施工を省略できる。
【００１９】加えて、上記断熱構造にあっては、成形断
熱材を複数層に構成することができる。その場合、最外
層以外の各層は成形断熱材相互を接合するだけの空目地
であってもよい。
【００２０】本発明は、上記実施例の配管の断熱構造に
限らず、容器、タンク、プロセス機器等の断熱構造に実
施することができる。本発明は、断熱構造の全ての目地
部分に利用することのみならず、その一部に適用するこ
ともできる。
【００２１】図４に被断熱容器１５の外側面を板状成形
断熱材１６で被覆した断熱構造例を示している。図中、
１７ａは成形断熱材に形成したＶ形断面形状の目地部、
１７ｂは目地部内に充填された目地断熱材、１８は粘着
テープ、１８ａは合成樹脂発泡原液の注入穴部である。
防湿材および外装材は省略している。
【００２２】上記実施例の断熱構造にあっても、図１〜
図３の配管断熱構造と同様な効果が得られる。
【００２３】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
被断熱体表面に配設した成形断熱材の突き合わせ目地部
に合成樹脂発泡原液を注入し、発泡・固化させて目地断
熱材を形成してなる断熱構造において、前記目地部を、
成形断熱材が表面側で接合し、その接合部位から内方に
向けて拡開する形状とし、前記接合部位にあけた穴部か
ら合成樹脂発泡原液を注入し、発泡・固化させて目地断
熱材を形成したものであるから、成形断熱材の目地部
は、断熱表面の接合により閉塞されており、それが発泡
圧押え治具としての機能を有するので、別に発泡圧押え
治具を必要とせず、また治具の着脱作業も省ける故、断
熱構造を極めて容易に、かつ短期に、経済的に構成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を配管の断熱に実施した断熱構造の斜視
図である。
【図２】図１の縦断面図である。
【図３】図１の部分横断面図である。
【図４】本発明を壁板の断熱に実施した断熱構造の斜視
図である。
【図５】従来の配管断熱構造の斜視図である。
【符号の説明】
１ 配管 ２ 成形断熱材 ３ａ，３ｂ 目地部 ４ａ，４ｂ 目地断熱材 ５ 防湿材 ６ 外装材 ７ 押え治具 ７ａ 注入穴部 ８ バンド ９ 金属帯板 ９ａ 注入穴部 １０ａ，１０ｂ 目地部 １１，１２ 粘着テープ １１ａ，１２ａ 注入穴部 １３ａ，１３ｂ 目地断熱材 １５ 被断熱容器 １６ 成形断熱材 １７ａ 目地部 １７ｂ 目地断熱材 １８ 粘着テープ １８ａ 注入穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 隆雄 東京都港区芝大門１−10−11 ニチアス株 式会社内 Ｆターム(参考） 3H036 AA02 AB18 AB25 AC02 AD09 AE13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 被断熱体の表面に成形断熱材を配設し、
    成形断熱材同士の突き合わせ目地部に合成樹脂発泡原液
    を注入し、発泡・固化させて目地断熱材を形成してなる
    断熱構造において、前記目地部を、成形断熱材同士をそ
    の表面側で接合し、その接合部位から内方に向けて拡開
    する形状となし、前記接合部位にあけた穴部から合成樹
    脂発泡原液を注入し、発泡・固化させて目地断熱材を形
    成したことを特徴とする断熱構造。
  2. 【請求項２】 被断熱体が低温流体の輸送配管であり、
    成形断熱材が割り筒型成形断熱材である請求項１に記載
    の断熱構造。
  3. 【請求項３】 被断熱体が壁板であり、成形断熱材が板
    状成形断熱材である請求項１に記載の断熱構造。
  4. 【請求項４】 成形断熱の目地部の接合部位に粘着テー
    プを貼り付け、この粘着テープを通して成形断熱材の接
    合部位に穴部をあけ、その穴部から合成樹脂発泡原液を
    注入して目地断熱材を形成する請求項１〜３に記載の断
    熱構造。
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JP2016176511A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 明星工業株式会社 配管の断熱方法
KR102001866B1 (ko) * 2018-10-08 2019-07-19 조광진 보냉용 배관 커버

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