JPH1162991A - 転がり軸受の潤滑構造 - Google Patents

転がり軸受の潤滑構造

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JPH1162991A
JPH1162991A JP23273997A JP23273997A JPH1162991A JP H1162991 A JPH1162991 A JP H1162991A JP 23273997 A JP23273997 A JP 23273997A JP 23273997 A JP23273997 A JP 23273997A JP H1162991 A JPH1162991 A JP H1162991A
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JP
Japan
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nozzles
rolling
nozzle
rolling bearing
included angle
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Pending
Application number
JP23273997A
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English (en)
Inventor
Susumu Takano
晋 高野
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規則的な風切り音の発生を抑制できるととも
に、主軸が超高速回転しても潤滑不良が生じにくい転が
り軸受の潤滑構造を提供する。 【解決手段】 転がり軸受の潤滑構造10は、内輪21およ
び外輪22間に配置された複数の転動部材23に向けて潤滑
剤を噴射するノズル31,32が各転動部材23の回動軌道に
沿って複数設けられ、各ノズル31,32同士の挟み角α1
が、各転動部材23同士の挟み角α2に対して整数と0.
5との和を乗したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転がり軸受の潤滑構
造に係り、例えば主軸が高速回転する工作機械等に適用
可能な転がり軸受の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば各種工作機械は、工作精度や加工
効率を向上させるために、主軸を高速回転させることが
求められている。そして、このような工作機械の主軸を
支持する転がり軸受の潤滑構造としては、微量の潤滑剤
(例えばオイル)を混入させた多量の高圧エア(3気圧
〜10気圧)を主軸の転がり軸受に吹き付ける微量潤滑が
多用されている。一般に、転がり軸受が高速回転する
と、内輪および外輪間に配置された転動部材の高速回転
に伴って、エアカーテンが発生する傾向がある。このた
め、前述した微量潤滑では、高圧エアがエアカーテンを
突破して転がり軸受の内部まで到達するように、高圧エ
アの流速を上げるノズルが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、微量潤滑
は、転がり軸受の回転に伴って各転動部材がノズル前面
を順次通過するため、ノズルから噴射される高圧エアが
断続的に遮蔽され、これにより規則的な風切り音が発生
する。このような風切り音は、工作機械の遮音構造が不
十分であったり、あるいは工作機械の主軸が超高速回転
すると顕著となるため、解決が求められていた。
【0004】このような問題に対して、実開平3−49
419号公報には、転がり軸受の全周にわたる環状のス
リットから潤滑油を噴射する軸受の潤滑装置が示されて
いる(従来例)。しかしながら、この従来例では、潤滑
油の噴射口がスリットであるため、ノズルに比較して潤
滑油の噴射流速を上げにくい。従って、この従来例で
は、主軸が超高速回転すると、転がり軸受から発生する
強靭なエアカーテンに潤滑油が阻まれ、これにより転が
り軸受に潤滑不良が生じる虞れがある。本発明は、前述
した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は規
則的な風切り音の発生を抑制できるとともに、主軸が超
高速回転しても潤滑不良が生じにくい転がり軸受の潤滑
構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内輪および外
内輪間に配置された複数の転動部材に向けて潤滑剤を噴
射する転がり軸受の潤滑構造であって、前記潤滑剤のノ
ズルが前記各転動部材の回動軌道に沿って複数設けら
れ、前記各ノズル同士の挟み角α1が、前記各転動部材
同士の挟み角α2に対して整数と0.5との和を乗した
ものであることを特徴としている。
【0006】ここで、各ノズル同士の挟み角とは、転が
り軸受の内輪および外輪の軸線に対して交差し、かつ、
各ノズルの前面を通過する線同士の交差角度を指す。一
方、各転動部材同士の挟み角とは、転がり軸受の内輪お
よび外輪の軸線に対して交差し、かつ、各転動部材の回
転軸線を通過する線同士の交差角度を指す。また、整数
と0.5との和とは、0.5,1.5,2.5・・・となる。なお、転
動部材としては、球状,円柱状,略円錐状,樽状等に形
成しておけばよい。
【0007】すなわち、例えば転動部材が12個である場
合、各転動部材の挟み角は30度となる(360/12=30)。
そして、各転動部材の挟み角に整数と0.5との和を乗
すると、各ノズル同士の挟み角は、例えば15度,45度,
75度・・となる。
【0008】このように構成された転がり軸受の潤滑構
造においては、例えばノズルが一対設けられている場
合、一方のノズルの前面に転動部材が位置していると
き、他方のノズルの前面に転動部材が位置していないこ
とになる。従って、このような転がり軸受の潤滑構造に
おいては、各ノズルが潤滑剤を常時噴射していれば、各
ノズルのうちの一方が他方に対して逆位相となる風切り
音を発生することになり、各ノズルから交互に発生する
風切り音が互いに音波を相殺しあい、これにより従来の
ような規則的な風きり音を打ち消して抑制できることに
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1には、本発明に
係る実施の形態である転がり軸受の潤滑構造10が示され
ている。この転がり軸受の潤滑構造10は、主軸11を高速
回転させる工作機械に適用されていて、主軸11を支持す
る転がり軸受20に対して微量潤滑するものである。転が
り軸受20は、内輪21および外輪22間に12個の転動部材23
が配置されている。これらの転動部材23は球状とされ、
内輪21および外輪22の軸線Cを中心とする均等放射位置
に配置されている。
【0010】この転がり軸受の潤滑構造10は、ノズル3
1,32が各転動部材23の回転軌道に沿って配置されてい
て、微量の潤滑剤(例えばオイル)を混入させた多量の
高圧エア(3気圧〜10気圧)が転がり軸受20の内部に向
かって常時吹き付けられている。ここで、各ノズル31,
32間の挟み角α1は、本発明に基づいて各転動部材23間
の挟み角α2に対して整数に0.5を加えて乗した角度
に設定されている。具体的には、転動部材23間の挟み角
α2が30度であるため(360/12=30)、挟み角α2に対
して例えば1.5を乗すれば、各ノズル31,32間の挟み
角α1が45度と求められる。
【0011】以上のように構成された転がり軸受の潤滑
構造10によれば、ノズル31の前面に転動部材23が位置し
ているとき(図の状態)、ノズル32の前面には転動部材
23が位置していないことになる。そして、転がり軸受20
の回転に伴って、ノズル31の前面に転動部材23が位置し
ていないときには、ノズル32の前面に転動部材23が位置
していることになる。
【0012】従って、このような転がり軸受の潤滑構造
10においては、ノズル31,32のうちの一方が他方に対し
て逆位相となる風切り音を発生することになり、各ノズ
ル31,32から交互に発生する風切り音が互いに音波を相
殺しあい、これにより従来のような規則的な風きり音を
打ち消して抑制できる。但し、この実施例の前提は、風
切り音がサインカーブのような0.5周期で重ねること
により相殺可能としている。風切り音の性質により、例
えば(1+m)倍(mは任意の実数)ずらしたときが相
殺効果が最大であるならば、これにあわせたα1とす
る。例えばm=0.1のとき、最大の相殺効果が得られ
るならば、 α1=(1+0.1)×α2=1.1×30=33度 とする。
【0013】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能であ
る。例えば、前述した形態においては、各ノズルの挟み
角α1が45度に設定されていたが、例えば各ノズルの挟
み角α1を180度内外に設定してもよい。この場合、
各ノズルから発生する風切り音の相殺効果は低下する
が、各転動部材を均等に潤滑・冷却できるという効果が
得られる。但し、各転動部材の公転速度差が大きい場合
には、各ノズルの挟み角α1をできるだけ小さくすれ
ば、うなり音等が残りにくく、風切り音の抑制効果が向
上する。
【0014】また、前述した実施の形態では、一対のノ
ズルが例示されていたが、本発明を構成するノズルの数
は3以上であってもよい。この場合、各ノズルの挟み角
α1は、 α1=α2(整数+(1/ノズル数)) とすれば、各ノズルから風切り音を交互に発生させるこ
とができる。そして、各挟み角α1は、それぞれ均等角
度であってもよく、あるいは不均等角度であってもよ
い。
【0015】さらに、本発明は、微量潤滑にのみ適用可
能なものではなく、例えば潤滑剤のみを転がり軸受の内
部に噴射するジェット潤滑等にも適用可能である。その
他、各ノズルの形状,長さ,内径,内周面粗さ,噴射方
向,配管形態や高圧エアに混入される潤滑剤の混合比等
は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定さ
れない。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、各ノズルのうちの一方が他方に対して逆位相となる
風切り音を発生することになり、各ノズルから交互に発
生する風切り音が互いに音波を相殺しあい、これにより
従来のような規則的な風きり音を打ち消して抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 転がり軸受の潤滑構造 20 転がり軸受 21 内輪 22 外輪 23 転動部材 31,32 ノズル α1 ノズル同士の挟み角 α2 各転動部材同士の挟み角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪および外輪間に配置された複数の転
    動部材に向けて潤滑剤を噴射する転がり軸受の潤滑構造
    であって、 前記潤滑剤のノズルが前記各転動部材の回動軌道に沿っ
    て複数設けられ、前記各ノズル同士の挟み角α1が、前
    記各転動部材同士の挟み角α2に対して整数と0.5と
    の和を乗したものであることを特徴とする転がり軸受の
    潤滑構造。
JP23273997A 1997-08-28 1997-08-28 転がり軸受の潤滑構造 Pending JPH1162991A (ja)

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