JPH1162098A - ガラスブロックパネル - Google Patents

ガラスブロックパネル

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JPH1162098A
JPH1162098A JP9230391A JP23039197A JPH1162098A JP H1162098 A JPH1162098 A JP H1162098A JP 9230391 A JP9230391 A JP 9230391A JP 23039197 A JP23039197 A JP 23039197A JP H1162098 A JPH1162098 A JP H1162098A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 碁盤目状に並べた多数のガラスブロック
をモルタル等の充填材料により相互に固着して、一体に
形成してなるガラスブロックパネルにおいて、上記ブロ
ックとブロックの間の充填材料に金属板を埋設したこと
を特徴とするガラスブロックパネル。 【効果】 本発明のガラスブロックパネルは、十分な強
度と遮光性を有し、均一な品質で大量生産可能であり、
プレハブ建築用材料として好適なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスブロックパ
ネルに関し、更に詳述すると、十分な強度と優れた遮光
性を有し、均一な品質で大量生産可能なガラスブロック
パネルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ガラスブロックは、透過光に指向性をもたせることがで
き、装飾性、断熱・遮音効果などにも優れているため
に、採光、遮音又は断熱の必要な外壁、間仕切りなどに
建築用材料として用いられている。
【0003】このようなガラスブロックを用いて外壁、
間仕切りを施工する場合、従来は作業現場において、職
人が手作業によりブロックを1個ずつ積み上げることに
より行っていた。
【0004】しかしながら、上記職人による手積み作業
は高度の熟練を要し、仕上がるまでに長い期間がかか
り、ある程度の高さになると足場を組む必要がある上
に、職人の腕(伎倆)により仕上がり具合に差(ばらつ
き)が生じるという問題がある。
【0005】一方、近年、建築用材料のプレハブ化が進
んできており、現場ではなく工場において一定の規格に
従って大量生産することにより、労務や材料の節約、生
産能率の向上をもたらし、引いては価格の低廉化が可能
となっているが、ガラスブロックの分野においては、未
だプレハブ化は十分に行われておらず、その開発が望ま
れていた。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、優れた強度と遮光性を有し、均一な品質で大量生
産可能であり、プレハブ建築用材料として好適なガラス
ブロックパネルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、碁盤目状に並べた多数のガラスブロックを
モルタル等の充填材料により相互に固着して、一体に形
成してなるガラスブロックパネルにおいて、上記ブロッ
クとブロックの間の充填材料に金属板を埋設したことを
特徴とするガラスブロックパネルを提供する。
【0008】この場合、上記金属板を隣り合ったガラス
ブロックを互いに仕切るように埋設し、この金属板の横
幅をガラスブロックの厚さと同じ又はこれより短く形成
するか、又は金属板の横幅をガラスブロックの厚さより
長く形成することが好ましく、また金属板をガラスブロ
ックパネルの幅方向又は長さ方向一端部から他端部にか
けてブロック間ごとに連続して埋設するか、又は金属板
をガラスブロックパネルの幅方向一端部から他端部に、
及び長さ方向一端部から他端部にかけて連続して格子状
に埋設することが好ましい。
【0009】本発明によれば、碁盤目状に並べた多数の
ガラスブロックをモルタル等の充填材料により相互に固
着して、一体に形成する際に、これらブロックとブロッ
クの間のモルタル等の充填材料に金属板を埋設すること
により、十分な強度を有する均一な品質のブロックパネ
ルが容易に形成でき、従来に比べて工期が短縮でき、足
場も不要となり、施工コストの低廉化が達成し得るもの
である。
【0010】また、本発明のガラスブロックパネルは、
このブロックパネルを構成するガラスブロックの厚さよ
り長い横幅(ブロックの内側に突出した状態)の金属板
を個々のガラスブロックを互いに仕切るようにブロック
間に埋設することにより、ガラスブロックパネルに優れ
た遮光性を付与することができ、個々のガラスブロック
の内側に照明をセットしても、ブロックの厚さより長く
形成された金属板によりブロック間に充填した充填材料
や目地の隙間などから光線が漏れることがなく、確実に
遮光でき、色とりどりの照明を組み合わせることによ
り、装飾性、インテリア性が更に向上し、様々な用途に
用いることができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明の一実施
例につき図面を参照して説明する。図1は本発明のガラ
スブロックパネルの部分平面図、図2は図1のA−A線
での側面図、図3は図1のB−B線での側面図、図4は
ブロック間の拡大図である。
【0012】このガラスブロックパネル1は、多数の平
面長方形状のガラスブロック2を碁盤目状に並べ、これ
らブロック相互をモルタル等の充填材料により固着して
一体に形成する際に、上記ブロックとブロックの間3の
モルタル等の充填材料4に金属板5を埋設してなるもの
である。
【0013】この場合、ガラスブロック2としては、通
常の市販品を用いることができ、その平面形状は特に制
限されないが、長方形、正方形などの四角形状が好まし
く、またブロック数は使用用途に応じて適当数とするこ
とができる。
【0014】これらブロックとブロックの間3には、モ
ルタル等の充填材料4が充填され、その中央部に金属板
5が隣り合った個々のブロックを互いに仕切るように格
子状に埋設されている(図1,2,4参照)。この金属
板5はその横幅がブロックの厚さと同一又はこれよりや
や短い(ブロック厚さの2/3以上が好ましい)平板
状、つまり、ブロックの表面側及び裏面側に金属板の両
端がはみ出さない程度の横幅であることが好ましい。ま
た、金属板はステンレス、スチールどの金属材料から形
成され、その厚みは約1〜10mm、特に1.6〜6m
m程度である。
【0015】また、金属板5は、図5に示したように、
ガラスブロック2の内側に照明7をセットする場合に
は、金属板5の横幅がガラスブロックの厚さより長く、
好ましくは5cm以上長くパネルの内側に突出するよう
に形成する。そして、この突出した金属板5と裏板8か
ら構成される空間9内に照明7をセットしても、上記金
属板により、個々の照明からの光線がブロック間の充填
材料及び目地の隙間などから漏れることを確実に防止で
き、優れた遮光性を有するガラスブロックパネルが得ら
れるものである。
【0016】上記金属板5は、ガラスブロックパネルの
幅方向一端部から他端部にかけてブロック間3ごとに連
続して埋設するか、又はパネルの長さ方向一端部から他
端部にかけてブロック間3ごとに連続して埋設するか、
或いは両者を組み合わせた状態で格子状に埋設すること
が好ましいが、場合によっては、長さ方向に設ける金属
板の一部又は全部を省略することもできる。この場合、
金属板を予めブロックパネルの形状に合わせて組み立て
て金属板枠を形成し、この金属板枠内にブロックを並べ
るか、又はブロックを並べておき、そのブロック間ごと
に金属板が介在するように組み立てることができる。ま
た、これら金属板が交わる位置では、図6に示したよう
に、金属板5,5同士に設けた切れ込み10,10を互
いに噛み合わせることにより、しっかりと固定すること
ができる。
【0017】また金属板5は、ブロックとブロックの間
3のほぼ中央部に配置した状態で、このブロック間3に
モルタル等の充填材料(好ましくはモルタル)4を充填
することにより、金属板が埋設した状態でブロックを相
互に固着一体化し、ガラスブロックパネル1を形成す
る。なお、ブロック間3にモルタル4を充填後、モルタ
ルがまだ温かいうちに金属板5をモルタル内に差込んで
埋設することもできる。この場合、モルタルは、特に制
限されないが、強度のでるやわらかいもの(流動性を有
するもの)が好ましい。
【0018】6は、モルタル4等の充填材料上に施され
た目地であり、ブロックパネル1の表面側と裏面側にそ
れぞれ外観性を向上させる目的で設けられるものであ
る。この目地材料としては、通常の白セメントなどが用
いられる。
【0019】なお、図示してはいないが、ガラスブロッ
クパネルは、その周囲に金属製の型枠を取り付けること
ができ、特にパネルの長さ方向一端部及び他端部に金属
製型枠を形成し、この型枠に取付金具を設けることによ
り、ブロックパネルを建設現場おいて簡単に取り付ける
ことができる。この場合、金属製の型枠はパネル製造時
の型枠の一部又は全部をそのまま残しておいて利用する
ことができる。
【0020】また、本発明のガラスブロックパネルは、
碁盤目状、即ち、平板状に形成されるものであるが、使
用用途に応じて適宜な形状、例えば略円柱状、略ドーム
状、多角形状などの種々の形状に形成することもでき、
このような形状であっても均一な品質で大量生産するこ
とができるものである。
【0021】このように本発明のガラスブロックパネル
は、十分な強度を有する均一な品質のプレハブ建築用材
料であり、これを用いることにより、従来に比べて工期
が短縮し、足場も不要となり、施工コストの低廉化を達
成できるものである。
【0022】また、本発明のガラスブロックパネルは、
このパネルを構成する個々のガラスブロックの内側に照
明をセットした場合に優れた遮光性を付与することがで
きるものである。
【0023】即ち、ブロックパネルを構成する個々のガ
ラスブロックが、これらブロックとブロックの間に埋設
したブロックの厚さより長い金属板により格子状に仕切
られているので、隣り合ったブロックの内側に設けられ
た照明の光線がブロック間の充填材料や目地の隙間から
漏れることなく、確実に遮光でき、ブロック内に色とり
どりの照明をセットし、これらを組み合わせてブロック
パネルを色分したり、多色模様を形成することができ、
更に装飾性、インテリア性が向上するものである。
【0024】本発明のガラスブロックパネルの製造方法
としては、例えば、パネル形成用定盤の上に、使用目的
に応じた種々の形状の型枠を組み立て、この型枠内にガ
ラスブロックを規則正しく並べる。この際、定盤に接す
る側のブロック面には離型剤を塗布しておくことが好ま
しい。次に、ブロックとブロック間に個々のブロックを
仕切るように金属板を配置し、ブロックとブロックの間
にモルタルを充填し、養生を行う。なお、金属板はモル
タルを打設後、モルタルが温かいうちに差し込むように
してもよい。十分養生し、固着後、白セメントによりパ
ネルの表面と裏面のモルタル上に目地仕上げを施し、型
枠を取り外し、表面の清掃を行い、ブロックパネルが完
成する。
【0025】完成したガラスブロックパネルは、梱包
し、クレーン付きの自動車などに乗せ、建設現場まで運
び、その場所で簡単に設置することができる。
【0026】本発明のガラスブロックパネルは、採光、
遮音又は断熱の必要な外壁、間仕切りなどのプレハブ建
築用材料や、ガラスブロック内に照明をセットし、装飾
性に優れたインテリア建築材料などとしても好適に用い
られるものである。
【0027】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差し支え
ない。
【0028】
【発明の効果】本発明のガラスブロックパネルは、十分
な強度と遮光性を有し、均一な品質で大量生産可能であ
り、プレハブ建築用材料として好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるガラスブロックパネ
ルの部分平面図である。
【図2】同図1のA−A線での側面図である。
【図3】同図1のB−B線での側面図である。
【図4】同ブロックとブロックと間の拡大断面図であ
る。
【図5】本発明のガラスブロックパネルに照明をセット
した状態を示す部分側面図である。
【図6】金属板同士が交わる位置での噛み合わせ状態を
説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ブロックパネル 2 ブロック 3 ブロック隙間 4 充填材料 5 金属板 6 目地 7 照明 10 切れ込み

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 碁盤目状に並べた多数のガラスブロック
    をモルタル等の充填材料により相互に固着して、一体に
    形成してなるガラスブロックパネルにおいて、上記ブロ
    ックとブロックの間の充填材料に金属板を埋設したこと
    を特徴とするガラスブロックパネル。
  2. 【請求項2】 上記金属板を互いに隣接するガラスブロ
    ック間を互いに仕切るように埋設した請求項1記載のガ
    ラスブロックパネル。
  3. 【請求項3】 金属板の横幅がガラスブロックの厚さと
    同じ又はこれより短いものである請求項1又は2記載の
    ガラスブロックパネル。
  4. 【請求項4】 金属板の横幅がガラスブロックの厚さよ
    り長いものである請求項1又は2記載のガラスブロック
    パネル。
  5. 【請求項5】 金属板をガラスブロックパネルの幅方向
    又は長さ方向一端部から他端部にかけてブロック間ごと
    に連続して埋設した請求項1乃至4のいずれか1項記載
    のガラスブロックパネル。
  6. 【請求項6】 金属板をガラスブロックパネルの幅方向
    一端部から他端部に、及び長さ方向一端部から他端部に
    かけて連続して格子状に埋設した請求項1乃至5のいず
    れか1項記載のガラスブロックパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005299313A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Noboru Nakazawa ガラスブロックパネル
KR20210014407A (ko) * 2019-07-30 2021-02-09 주식회사 엠에스에스코리아 아크릴돔 하우스

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JP2005299313A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Noboru Nakazawa ガラスブロックパネル
JP4654595B2 (ja) * 2004-04-15 2011-03-23 昇 中澤 ガラスブロックパネル
KR20210014407A (ko) * 2019-07-30 2021-02-09 주식회사 엠에스에스코리아 아크릴돔 하우스

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