JP3894242B2 - ガラスブロックパネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラスブロックパネルに関し、更に詳述すると、十分な強度と優れた遮光性を有し、均一な品質で大量生産可能なガラスブロックパネルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、ガラスブロックは、透過光に指向性をもたせることができ、装飾性、断熱・遮音効果などにも優れているために、採光、遮音又は断熱の必要な外壁、間仕切りなどに建築用材料として用いられている。
【0003】
このようなガラスブロックを用いて外壁、間仕切りを施工する場合、従来は作業現場において、職人が手作業によりブロックを1個ずつ積み上げることにより行っていた。
【0004】
しかしながら、上記職人による手積み作業は高度の熟練を要し、仕上がるまでに長い期間がかかり、ある程度の高さになると足場を組む必要がある上に、職人の腕(伎倆)により仕上がり具合に差(ばらつき)が生じるという問題がある。
【0005】
一方、近年、建築用材料のプレハブ化が進んできており、現場ではなく工場において一定の規格に従って大量生産することにより、労務や材料の節約、生産能率の向上をもたらし、引いては価格の低廉化が可能となっているが、ガラスブロックの分野においては、未だプレハブ化は十分に行われておらず、その開発が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、優れた強度と遮光性を有し、均一な品質で大量生産可能であり、プレハブ建築用材料として好適なガラスブロックパネルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、碁盤目状に並べた多数のガラスブロックをモルタル等の充填材料により相互に固着して、一体に形成してなるガラスブロックパネルにおいて、上記ブロックとブロックの間の充填材料に、横幅がガラスブロックの厚さより長い金属板をパネルの内側に5cm以上突出させてこれら金属板の突出部内の室内に照明をセット可能に埋設してなることを特徴とするガラスブロックパネルを提供する。
【0008】
この場合、金属板をガラスブロックパネルの幅方向又は長さ方向一端部から他端部にかけてブロック間ごとに連続して埋設するか、又は金属板をガラスブロックパネルの幅方向一端部から他端部に、及び長さ方向一端部から他端部にかけて連続して格子状に埋設することが好ましい。
【0009】
本発明によれば、碁盤目状に並べた多数のガラスブロックをモルタル等の充填材料により相互に固着して、一体に形成する際に、これらブロックとブロックの間のモルタル等の充填材料に金属板を埋設することにより、十分な強度を有する均一な品質のブロックパネルが容易に形成でき、従来に比べて工期が短縮でき、足場も不要となり、施工コストの低廉化が達成し得るものである。
【0010】
また、本発明のガラスブロックパネルは、このブロックパネルを構成するガラスブロックの厚さより長い横幅(ブロックの内側に突出した状態)の金属板を個々のガラスブロックを互いに仕切るようにブロック間に埋設することにより、ガラスブロックパネルに優れた遮光性を付与することができ、個々のガラスブロックの内側に照明をセットしても、ブロックの厚さより長く形成された金属板によりブロック間に充填した充填材料や目地の隙間などから光線が漏れることがなく、確実に遮光でき、色とりどりの照明を組み合わせることにより、装飾性、インテリア性が更に向上し、様々な用途に用いることができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明する。
図1は本発明のガラスブロックパネルの部分平面図、図2は図1のA−A線での側面図、図3は図1のB−B線での側面図、図4はブロック間の拡大図である。
【0012】
このガラスブロックパネル1は、多数の平面長方形状のガラスブロック2を碁盤目状に並べ、これらブロック相互をモルタル等の充填材料により固着して一体に形成する際に、上記ブロックとブロックの間3のモルタル等の充填材料4に金属板5を埋設してなるものである。
【0013】
この場合、ガラスブロック2としては、通常の市販品を用いることができ、その平面形状は特に制限されないが、長方形、正方形などの四角形状が好ましく、またブロック数は使用用途に応じて適当数とすることができる。
【0014】
これらブロックとブロックの間3には、モルタル等の充填材料4が充填され、その中央部に金属板5が隣り合った個々のブロックを互いに仕切るように格子状に埋設されている(図1,2,4参照)。この金属板5は平板状であることが好ましい。また、金属板はステンレス、スチールなどの金属材料から形成され、その厚みは約1〜10mm、特に1.6〜6mm程度である。
【0015】
また、金属板5は、図5に示したように、ガラスブロック2の内側に照明7をセットする場合には、金属板5の横幅がガラスブロックの厚さより長く、好ましくは5cm以上長くパネルの内側に突出するように形成する。そして、この突出した金属板5と裏板8から構成される空間9内に照明7をセットしても、上記金属板により、個々の照明からの光線がブロック間の充填材料及び目地の隙間などから漏れることを確実に防止でき、優れた遮光性を有するガラスブロックパネルが得られるものである。
【0016】
上記金属板5は、ガラスブロックパネルの幅方向一端部から他端部にかけてブロック間3ごとに連続して埋設するか、又はパネルの長さ方向一端部から他端部にかけてブロック間3ごとに連続して埋設するか、或いは両者を組み合わせた状態で格子状に埋設することが好ましいが、場合によっては、長さ方向に設ける金属板の一部又は全部を省略することもできる。この場合、金属板を予めブロックパネルの形状に合わせて組み立てて金属板枠を形成し、この金属板枠内にブロックを並べるか、又はブロックを並べておき、そのブロック間ごとに金属板が介在するように組み立てることができる。また、これら金属板が交わる位置では、図6に示したように、金属板5,5同士に設けた切れ込み10,10を互いに噛み合わせることにより、しっかりと固定することができる。
【0017】
また金属板5は、ブロックとブロックの間3のほぼ中央部に配置した状態で、このブロック間3にモルタル等の充填材料(好ましくはモルタル)4を充填することにより、金属板が埋設した状態でブロックを相互に固着一体化し、ガラスブロックパネル1を形成する。なお、ブロック間3にモルタル4を充填後、モルタルがまだ温かいうちに金属板5をモルタル内に差込んで埋設することもできる。この場合、モルタルは、特に制限されないが、強度のでるやわらかいもの(流動性を有するもの)が好ましい。
【0018】
6は、モルタル4等の充填材料上に施された目地であり、ブロックパネル1の表面側と裏面側にそれぞれ外観性を向上させる目的で設けられるものである。この目地材料としては、通常の白セメントなどが用いられる。
【0019】
なお、図示してはいないが、ガラスブロックパネルは、その周囲に金属製の型枠を取り付けることができ、特にパネルの長さ方向一端部及び他端部に金属製型枠を形成し、この型枠に取付金具を設けることにより、ブロックパネルを建設現場おいて簡単に取り付けることができる。この場合、金属製の型枠はパネル製造時の型枠の一部又は全部をそのまま残しておいて利用することができる。
【0020】
また、本発明のガラスブロックパネルは、碁盤目状、即ち、平板状に形成されるものであるが、使用用途に応じて適宜な形状、例えば略円柱状、略ドーム状、多角形状などの種々の形状に形成することもでき、このような形状であっても均一な品質で大量生産することができるものである。
【0021】
このように本発明のガラスブロックパネルは、十分な強度を有する均一な品質のプレハブ建築用材料であり、これを用いることにより、従来に比べて工期が短縮し、足場も不要となり、施工コストの低廉化を達成できるものである。
【0022】
また、本発明のガラスブロックパネルは、このパネルを構成する個々のガラスブロックの内側に照明をセットした場合に優れた遮光性を付与することができるものである。
【0023】
即ち、ブロックパネルを構成する個々のガラスブロックが、これらブロックとブロックの間に埋設したブロックの厚さより長い金属板により格子状に仕切られているので、隣り合ったブロックの内側に設けられた照明の光線がブロック間の充填材料や目地の隙間から漏れることなく、確実に遮光でき、ブロック内に色とりどりの照明をセットし、これらを組み合わせてブロックパネルを色分したり、多色模様を形成することができ、更に装飾性、インテリア性が向上するものである。
【0024】
本発明のガラスブロックパネルの製造方法としては、例えば、パネル形成用定盤の上に、使用目的に応じた種々の形状の型枠を組み立て、この型枠内にガラスブロックを規則正しく並べる。この際、定盤に接する側のブロック面には離型剤を塗布しておくことが好ましい。次に、ブロックとブロック間に個々のブロックを仕切るように金属板を配置し、ブロックとブロックの間にモルタルを充填し、養生を行う。なお、金属板はモルタルを打設後、モルタルが温かいうちに差し込むようにしてもよい。十分養生し、固着後、白セメントによりパネルの表面と裏面のモルタル上に目地仕上げを施し、型枠を取り外し、表面の清掃を行い、ブロックパネルが完成する。
【0025】
完成したガラスブロックパネルは、梱包し、クレーン付きの自動車などに乗せ、建設現場まで運び、その場所で簡単に設置することができる。
【0026】
本発明のガラスブロックパネルは、採光、遮音又は断熱の必要な外壁、間仕切りなどのプレハブ建築用材料や、ガラスブロック内に照明をセットし、装飾性に優れたインテリア建築材料などとしても好適に用いられるものである。
【0027】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差し支えない。
【0028】
【発明の効果】
本発明のガラスブロックパネルは、十分な強度と遮光性を有し、均一な品質で大量生産可能であり、プレハブ建築用材料として好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるガラスブロックパネルの部分平面図である。
【図2】同図1のA−A線での側面図である。
【図3】同図1のB−B線での側面図である。
【図4】同ブロックとブロックと間の拡大断面図である。
【図5】本発明のガラスブロックパネルに照明をセットした状態を示す部分側面図である。
【図6】金属板同士が交わる位置での噛み合わせ状態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ブロックパネル
2 ブロック
3 ブロック隙間
4 充填材料
5 金属板
6 目地
7 照明
10 切れ込み
Claims (4)
- 碁盤目状に並べた多数のガラスブロックをモルタル等の充填材料により相互に固着して、一体に形成してなるガラスブロックパネルにおいて、上記ブロックとブロックの間の充填材料に、横幅がガラスブロックの厚さより長い金属板をパネルの内側に5cm以上突出させてこれら金属板の突出部内の室内に照明をセット可能に埋設してなることを特徴とするガラスブロックパネル。
- 上記金属板を互いに隣接するガラスブロック間を互いに仕切るように埋設した請求項1記載のガラスブロックパネル。
- 金属板をガラスブロックパネルの幅方向又は長さ方向一端部から他端部にかけてブロック間ごとに連続して埋設した請求項1又は2記載のガラスブロックパネル。
- 金属板をガラスブロックパネルの幅方向一端部から他端部に、及び長さ方向一端部から他端部にかけて連続して格子状に埋設した請求項1乃至3のいずれか1項記載のガラスブロックパネル。
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