JPH1161617A - 短繊維不織布およびその製造方法 - Google Patents

短繊維不織布およびその製造方法

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JPH1161617A
JPH1161617A JP22027897A JP22027897A JPH1161617A JP H1161617 A JPH1161617 A JP H1161617A JP 22027897 A JP22027897 A JP 22027897A JP 22027897 A JP22027897 A JP 22027897A JP H1161617 A JPH1161617 A JP H1161617A
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fibers
nonwoven fabric
nonwoven
nonwoven web
fiber
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JP22027897A
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Nobuo Noguchi
信夫 野口
Atsushi Matsunaga
篤 松永
Mamiko Matsunaga
雅美子 松永
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、縦/横方向の強力を任意に変更で
き、かつ機械的強度に優れ、寸法安定性を有した、目付
斑のない短繊維不織布およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 パラレルカード機により繊維の配列が一
方向に配列された不織ウエブを作成し、前記不織ウエブ
を、両表面層の繊維の配列が機械方向(MD)に、内層
の繊維の配列が機械方向に直交する方向(CD)に積層
した後、高圧液体流を作用させ両表面層の構成繊維と内
層の構成繊維を相互に交絡一体化させて短繊維不織布を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧液体流の作用
により三次元交絡を有してなるスパンレース不織布およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】三次元交絡を有するスパンレース不織布
は、カーディングされた不織ウエブに高圧液体流を作用
させ、不織ウエブの構成繊維に交絡を施して得られる。
短繊維にカーディングを施こし不織ウエブを得る方法と
しては、パラレルカード機により繊維の配列を機械方向
(以下、MD方向という。)に一様に配列させて不織ウ
エブを得る方法、パラレルカード機により得られた不織
ウエブをクロスレーヤーにより機械方向に直交する方向
(以下、CD方向という。)に積層して不織ウエブを得
る方法、さらにそのクロスレイドされた不織ウエブにド
ラフトを施し、MD方向/CD方向の強力比を変更する
方法がある。
【0003】パラレルカード機により得られた不織ウェ
ブは、開繊された繊維がMD方向に配列しているため、
得られる不織布は、(シリンダーロールの針密度、回転
数、あるいはストリッパーロール、ウォーカーロールの
個数、針密度、回転数、これらのロール間の隙間の設定
等によっても影響されるが)MD方向の強力には優れる
が、CD方向の強力は極めて弱いという欠点がある。
【0004】また、クロスレイドされた不織ウエブは、
繊維のMD方向の配列をCD方向に変更したものであ
り、CD方向の強力は向上するものの、MD方向の強力
の低下を招くという欠点がある。クロスレイドされた不
織ウエブにドラフト処理を施し、MD/CD方向の強力
の比を変更することも可能ではあるが、ドラフト比には
限界があり、強力比を特定の範囲にすることは極めて困
難である。また、繊維がCD方向に配列しているため、
不織ウエブの構成繊維は、MD方向の抱絡性が弱く、カ
ード工程から交絡工程への機械的搬送の際また交絡工程
において、不織ウエブに乱れが生じ、得られる不織布の
地合いが損なわれるという問題がある。
【0005】さらに、繊維の配列が一様でない不織ウエ
ブの作成方法として、ランダムカード機を用いる方法が
挙げられる。この方法では、繊維の配列をランダムにす
るため、カード機より排出された不織ウエブの抱絡をエ
アの力により解きほぐして捕集面上に堆積させて不織ウ
エブを作成する。しかし、繊維の配列が機械任せである
ため、MD/CD方向の配列を規制することは不可能で
ある。また、構成繊維相互の抱絡性が弱い状態であるた
め、カード工程から交絡工程への機械的搬送の際また交
絡工程において、不織ウエブ表面層の繊維が乱れ、得ら
れる不織布の地合いや品位を損なうといった問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題を解
決し、MD/CD方向の強力を任意に変更でき、かつ機
械的強度に優れ、寸法安定性を有した、目付斑のない短
繊維不織布を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので次の構成よりなるものである。すなわち、
本発明は、構成繊維が三次元交絡して緻密に一体化した
構造を有してなる不織布で、不織布の両表面層の構成繊
維は主として機械方向(MD方向)に配列し、内層の構
成繊維は主として機械方向に直交する方向(CD方向)
に配列していることを特徴とする短繊維不織布を要旨と
するものである。
【0008】また、本発明は、短繊維を用い、パラレル
カード機により繊維の配列が一方向に配列された不織ウ
エブを作成し、前記不織ウエブを、両表面層の繊維の配
列を機械方向(MD方向)に、内層の繊維の配列を機械
方向に直交する方向(CD方向)に積層した後、高圧液
体流処理を施し、両表面層の構成繊維と内層の構成繊維
を相互に一体化するとともに、それぞれの層の構成繊維
同士の交絡を施した後、乾燥処理を施すことを特徴とす
る短繊維不織布の製造方法を要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の態様】次に、本発明を詳細に説明する。
本発明の短繊維不織布は、構成繊維が三次元交絡して緻
密に一体化した構造を有してなるスパンレース不織布で
ある。すなわち、本発明の短繊維不織布は、高圧液体流
の作用により、不織布の両表面層の不織ウエブの構成繊
維と、内層の不織ウエブの構成繊維とが相互に三次元的
に緻密に交絡するとともに、それぞれの層の構成繊維同
士が交絡し、緻密に一体化した構造を有している。
【0010】ここでいう三次元交絡とは、不織ウエブを
形成している繊維相互間が不織布の縦/横の方向のみで
なく不織布の厚み方向に対しても交絡し、一体化した構
造を有していることをいう。
【0011】本発明の不織布の両表面層の構成繊維は主
として機械方向(MD方向)に配列し、内層の構成繊維
は主として機械方向に直交する方向(CD方向)に配列
している。不織布のMD方向とCD方向の引張強力の比
(MD/CD)は、不織布の実用性より4/1〜1/4
の範囲であることが好ましい。引張強力の比(MD/C
D)が前記範囲外であると、MD方向とCD方向の引張
強力の差が大きいために、不織布の寸法安定性が乏しく
なる傾向にあり,不織布を用いる用途によっては好まし
くない場合もある。
【0012】本発明の短繊維不織布の構成繊維として
は、天然繊維、再生繊維、熱可塑性重合体から得られる
合成繊維等が挙げられる。天然繊維としては、木綿繊維
に代表されるセルロース系繊維、ラミー、羊毛、また短
繊維状に裁断が施された絹繊維を使用することができ
る。これらの天然繊維は、吸水性を機能する繊維である
ので、構成繊維として採用し、また吸水性に乏しい合成
繊維と共に用いることにより、得られる不織布に吸水性
を付与することができ、産業資材、衣服、衛生材料、医
療用材料の分野において、特に吸水性、吸湿性を要求さ
れる用途において効果的に使用することが可能となる。
【0013】木綿繊維としては、晒加工された晒綿、ま
た、織物・編物から得られた反毛繊維であってもよい。
本発明で効果的に用いることができる反毛繊維を得るこ
とができる反毛機としては、ラッグ・マシン、ノット・
ブレーカー、ガーネット・マシン、廻切機等が挙げられ
る。用いる反毛機の種類や組合せは、反毛される布帛の
形状や構成する糸の太さ、撚の強さにもよるが、同一の
反毛機を複数台直列に連結させたり、2種以上の反毛機
を組み合わせて用いたりすると効果的である。
【0014】この反毛機による解繊率は30〜95%の
範囲が好ましい。解繊率が30%未満であるとカードウ
エブ中に、未解繊繊維が存在し、不織布表面のザラツキ
が生じるのみでなく、未解繊繊維部分を高圧液体流が十
分貫通せず、また、解繊率が95%を超えると、十分な
表面摩擦強度が得られない。なお、解繊率は、下記に示
す式により求められる。
【0015】解繊率(%)=(反毛繊維重量−未開繊繊
維重量)×100/反毛繊維重量 再生繊維としては、パルプより得られる銅アンモニアレ
ーヨン、ビスコースレーヨン、および溶剤紡糸されたリ
ヨセル繊維を用いることができる。
【0016】合成繊維としては、繊維形成性を有するポ
リエステル系重合体、ポリオレフィン系重合体、ポリア
ミド系重合体、脂肪族ポリエステルアミド系重合体から
得られる繊維が用いられる。
【0017】繊維形成性を有するポリエステル系重合体
としては、芳香族ポリエステル系重合体、脂肪族ポリエ
ステル系重合体が用いられる。芳香族ポリエステル系重
合体としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタリ
ン−2・6−ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸また
はこれらのエステル類を酸成分とし、かつエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、1・4−ブタジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1・4−シクロヘキサン
ジメタノール等のジオール化合物をエステル成分とする
ホモポリエステル重合体、あるいはポリエステル共重合
体が挙げられる。なおこれらの芳香族ポリエステル系重
合体には、パラオキシ安息香酸、5−ナトリウムスルホ
イソフタール酸、ポリアリキレングリコール、ペンタエ
リスリトール、ビスフェノールA等が添加あるいは共重
合されていてもよい。
【0018】脂肪族ポリエステル系重合体としては、α
−ヒドロキシ酸や乳酸を重合させてなるポリグリコール
酸やポリ乳酸、またはこれらの共重合体を用いることが
できる。また、ポリ(ε−カプロラクトン)やポリ(β
−プロピオラクトン)等のポリ(ω−ヒドロキシアルカ
ノエート)も用いることができる。さらに、ポリ−3−
ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチ
レート、ポリ−3−ヒドロキシカプロレート、ポリ−3
−ヒドロキシヘプタノエート、ポリ−3−ヒドロキシオ
クタノエート等のポリ(β−ヒドロキシアルカノエー
ト)、またはこれらにポリ−3−ヒドロキシバリレート
やポリ−4−ヒドロキシブチレート等を構成モノマー成
分に共重合させたものを用いることができる。
【0019】さらには、アジピン酸やセバチン酸等の脂
肪族ジカルボン酸またはこれらのエステル類を酸成分と
し、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、1・4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、シクロヘキサン−1・4−ジメタノ
ール等のジオール化合物をグリコール成分とする重合体
または共縮重合体を用いることもできる。具体的には、
ポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサクシネー
ト、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンアゼレー
ト、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセバ
ケート、ポリネオペンチルオキサレートまたはこれらの
共重合体を用いることができる。
【0020】脂肪族ポリエステルアミド系重合体として
は、例えば前記した脂肪族ポリエステル系重合体と、ポ
リカプラミド(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジ
パミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミ
ド(ナイロン66)、ポリウンデカナミド(ナイロン1
1)、ポリウラロラクタミド(ナイロン12)等の脂肪
族系ポリアミド重合体とを共重合したものを用いること
ができる。
【0021】ポリオレフィン系重合体としては、炭素数
2〜18の脂肪族α−モノオレフィン、例えばエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチ
ル1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−オク
タデセンからなるポリオレフィン系重合体が挙げられ
る。これらの脂肪族α−モノオレフィンは多くのエチレ
ン系不飽和モノマー、例えばブタジエン、イソプレン、
ペンタジエン−1・3、スチレン、α−メチルスチレン
のような類似のエチレン系不飽和モノマが共重合された
ポリオレフィン系重合体であってもよい。また、ポリエ
チレン系重合体の場合にはエチレンに対してプロピレ
ン、1−ブテン、1−オクテン、1−ヘキサン、また
は、類似の高級α−オレフィンが10重量%以下共重合
されたものであってもよく、ポリプロピレン重合体の場
合には、ポリプロピレンに対してエチレン、または類似
の高級α−オレフィンが10重量%以下共重合されたも
のであってもよいが、前記これらの共重合物の共重合率
が10重量%を超えると共重合体の融点が低下し、これ
らの共重合体からなる短繊維を用いて構成される不織布
は、高温下で用いる用途においては、不織布が熱硬化が
容易に発生するため好ましくない。
【0022】ポリアミド系重合体としては、ポリイミノ
−1−オキソテトラメチレン(ナイロン4)、ポリテト
ラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリカプラミ
ド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナ
イロン66)、ポリウンデカナミド(ナイロン11)、
ポリウロララクタミド(ナイロン12)、ポリメタキシ
レンアジパミド、ポリパラキシリレンデカナミド、ポリ
ビスシクロヘキシルメタンデカナミド、またはこれらの
モノマーを構成単位とするポリアミド系共重合体が挙げ
られる。特に、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロ
ン46)の場合、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイ
ロン46)にポリカプラミドやポリヘキサメチレンアジ
パミド、ポリウンデカメチレンテレフタラミド等のポリ
アミド成分が30モル%以下共重合されたポリテトラメ
チレンアジパミドの共重合体であってもよい。前記、ポ
リアミド成分の共重合率が30モル%を超えると共重合
体の融点が低下し、これらの共重合体で形成された不織
布を高温下で用いる用途においては、不織布が容易に熱
硬化し、柔軟性が損なわれ好ましくない。
【0023】本発明を構成する繊維の断面形状は、丸断
面形状に限定されるものではなく、異型断面形状、中空
断面形状あるいは異なる重合体からなるサイドバイサイ
ド型複合断面形状、芯鞘型複合断面形状、また、中空部
分を有する前述の断面形状であってもよい。また、割繊
型複合断面形状の繊維を用いてもよい。
【0024】本発明を構成する繊維の単糸繊度は、特に
限定されるものではなく、高圧液体流の作用により繊維
相互が交絡する太さであればよく、0.1〜10デニー
ルが適当であるが、構成繊維の断面形状や不織布の用途
等を考慮し適宜選択すればよい。
【0025】本発明の短繊維不織布の目付は、40〜1
50g/m2 の範囲であることが好ましいが、特に前記
範囲に限定されるものではなく、不織布の用途等を考慮
し適宜選択すればよい。目付が40g/m2 未満である
と、高圧液体流処理を施して得られる不織布の機械的強
度が不十分な実用性の乏しいものとなる傾向にあり、ま
た不織布の形態安定性、寸法安定性に乏しくなる傾向に
ある。一方、目付が150g/m2 を超えると、不織布
の内層の構成繊維が十分に交絡するためには高圧液体流
処理を施す際の加工エネルギーを大きくする必要があ
り、場合によっては不織布の内層において繊維相互に十
分な交絡がなされず機械的強度の低い不織布となること
もある。
【0026】本発明の短繊維不織布は、嵩密度が0.0
5〜0.2g/ccの範囲にあるものである。高圧液体
流により交絡処理の施された不織布は、不織布より余剰
の水分を除去するに際し、既知の脱水装置であるマング
ルロールにより加圧され脱水される。また、脱水が施さ
れた不織布は乾燥処理が施された後、張力が付与され、
加圧状態で巻取られ、ロール巻の製品となる。本発明の
短繊維不織布において、構成繊維の50重量%以上が天
然繊維および/または再生繊維である不織布の嵩密度は
0.12〜0.2g/ccの範囲となり、吸水性、吸湿
性に優れた不織布となる。
【0027】本発明の短繊維不織布において、構成繊維
の50重量%以上が合成繊維量である不織布の嵩密度
は、0.05〜0.12g/ccの範囲となり、不織布
強力に優れた不織布となる。
【0028】本発明の短繊維不織布の柔軟性について
は、試料長10cm(不織布のMD方向)、試料幅5c
mの測定試料を作成し、測定試料を長手方向に曲げて、
その端部を接合し円筒状としたものを測定用試料とする
ものである。この試料を軸方向について、定速伸長型引
張・圧縮試験機(東洋ボールドウイン社製テンシロンU
TM−4−1−100)を用い、圧縮速度5cm/分で
圧縮し、得られた最大荷重(g)を求め、圧縮剛軟度と
して表すものであり、この値が小さいほど柔軟性に優れ
る。本発明においては、圧縮剛軟度が100g以下の不
織布を柔軟性が良好であるとした。
【0029】次に、本発明の短繊維不織布の製造方法に
関して説明する。パラレルカード機により繊維の配列が
一様な不織ウエブを作成する。本発明においてパラレル
カード機を用いることにより、繊維の配列が一方向に配
列される不織ウエブを得ることができる。次に、得られ
た不織ウェブを、内層として繊維の配列がCD方向とな
るように、内層の両側に両表面層として繊維の配列がM
D方向となるように積層する。
【0030】ここで肝要なことは、両表面層に積層する
不織ウエブの目付けの大小にかかわらず、両表面層を構
成する不織ウエブの繊維配列をMD方向とすることであ
る。一般的に、短繊維は捲縮を有しているため、隣接す
る短繊維は、その捲縮部で相互に抱絡した状態にある。
パラレルカード機により作成した不織ウエブは、一方向
に配列した短繊維の端部が、隣接する短繊維の端部と相
互に抱絡した状態で存在し、そのような短繊維が無数に
一方向に配列したものである。
【0031】両表面層を構成する不織ウエブの繊維配列
をMD方向に配することにより、不織ウエブを構成する
短繊維同士はMD方向に抱絡性を持つため、高圧液体流
処理の際、高圧液体流の噴射により発生する随伴気流に
よる不織ウエブ表面層の繊維の乱れが防止され、不織ウ
エブの地合が乱されることなく短繊維相互間を交絡させ
ることができる。
【0032】一方、両表面層を構成する不織ウエブの繊
維の配列が、CD方向に配列された不織ウエブを配した
場合、不織ウエブを構成する短繊維同士は不織布のCD
方向に抱絡性を有しておりMD方向の抱絡性に乏しいた
め、高圧液体流処理時に発生する随伴気流により、不織
ウエブ表面層の繊維が乱れて不織布の地合が損なわれ、
目付斑が発生するため好ましくない。
【0033】繊維配列がMD方向の不織ウエブ層(両表
面層)と繊維配列がCD方向の不織ウエブ層(内層)の
積層比率(重量)により、不織布のMD方向およびCD
方向の引張強力が決定される。不織布にMD方向の強力
を必要とする際には、繊維配列がMD方向の不織ウエブ
の目付を高くし、CD方向の強力を必要とする際には繊
維配列がCD方向の不織ウエブの目付を高くする。すな
わち、不織布に要求される性能により、その積層比率を
適宜任意に選択することにより、MD方向、CD方向の
いずれの方向の強力をも高くすることが可能である。例
えば、不織布のMD方向およびCD方向の引張強力比を
1:1とするには、その積層比率(重量)を1/1とす
ればよい。本発明において、得られる不織布の寸法安定
性等を考慮して、好ましい積層比率(重量)の範囲は、
4/1〜1/4である。
【0034】不織ウエブを積層する際に、両表面層と内
層の3層構造の積層不織ウエブとすればよいが、両表面
層が機械方向に配列された構成であれば、3層に限定さ
れるものではなく、3層以上の複数層により構成された
ものであってもよい。
【0035】次に、前記積層して得られた積層不織ウエ
ブに高圧液体流を作用させ、表面層の構成繊維と内層の
構成繊維とを相互に一体化するとともに、それぞれの層
の構成繊維同士の交絡を施す。不織ウエブに高圧液体流
を作用させるとは、孔径が例えば0.05〜1.5mm
の噴射孔を噴射孔間隔0.05〜5mmで1列ないしは
複数列に複数個配設されたオリフイスヘッドより高圧で
柱状に噴射される流体を、多孔性支持部材上に載置した
不織ウエブに衝突させることをいう。高圧液体流を作用
させ、不織ウエブを構成している繊維を引き込む力によ
り、繊維の周りの他の繊維をねじり、曲げ、回して繊維
相互を緻密に交絡せしめ一体化させるものである。
【0036】流体としては、常温の水あるいは熱水を使
用することができる。高圧液体流を前記不織ウエブに衝
突させるに際しては、前記噴射孔が配設されたオリフイ
スヘッドを、多孔性支持部材上に載置された前記不織ウ
エブの進行方向に対し直角をなす方向に噴射孔間隔と同
一間隔で振幅させ、液体流噴射を均一に衝突させるとよ
い。
【0037】この高圧液体流を作用する際に用いられる
多孔性支持部材の材質としては、不織ウエブと支持部材
との積層された部分を高圧柱状液体流が通過しうる構成
のものであれば、金属製、ポリエステル製あるいはその
他の材質のいずれでもよい。
【0038】多孔性支持部材の網目としては、高圧液体
流の作用により交絡処理の施された不織ウエブに網目跡
が明確に残らない網目状が好ましく、その網目の範囲
は,30本〜200本/25mm(30〜200メッシ
ュ)の範囲が好ましく、さらに好ましくは、50〜15
0本/25mm(50〜150メッシュ)の範囲であ
る。ただし用途によって、孔あき状態の不織布が要求さ
れる場合は、網目の荒い30メッシュ未満の多孔性支持
部材を用いればよく、網目の範囲、形状は不織布の要求
性能に応じて適宜選択すればよい。
【0039】網目の範囲が30本/25mm未満では、
柱状液体噴射が該不織ウエブに衝突後不織ウエブを貫
き、鮮明な開孔径状が付与された孔あき状態の不織ウエ
ブを形成し、得られた不織布にはザラツキ感があり手触
りの粗いものとなる。また、網目の範囲が200本/2
5mmを超えると、不織ウエブと支持部材との積層され
た部分を高圧柱状液体流が通過するのに要するエネルギ
ー量が多大になり、生産コスト上好ましくない。
【0040】この高圧液体流を作用させる交絡処理は、
まず第1段の交絡として予備交絡を施す。すなわち、前
記不織ウエブに低い水圧、好ましくは40kg/cm2
G未満の水圧の高圧液体流を噴射する。この予備交絡に
おける高圧液体流の水圧が高いと、高圧液体流の噴射に
より発生する随伴気流により前記不織ウエブに乱れが生
じ、目付斑となるため、不織布の品位上好ましくない。
【0041】引き続き、第2段の交絡として第1段の交
絡に用いた水圧以上、好ましくは40kg/cm2 G以
上の水圧の高圧液体流の噴射により交絡処理を行う。第
1段の交絡に用いた水圧以上の高圧液体流の噴射により
交絡処理を行うことによって、前記予備交絡処理の施さ
れた不織ウエブを構成する短繊維を相互に三次元的に交
絡させ一体化せしめ、いわゆるスパンレース不織布とす
る。
【0042】引続き、交絡の施された不織布を更に反転
して交絡処理を施すことにより、両表面層の構成繊維と
内層の構成繊維を相互に一体化するとともに、それぞれ
の層の構成繊維同士が交絡したスパンレース不織布とす
ることができる。
【0043】次に、得られた交絡した不織ウエブの余分
な水を既知の水分除去装置であるマングル等により除去
し、さらに、サクシヨンバンド方式の熱風循環式乾燥機
により乾燥処理を行ない、捲き取り機によりロール製品
とする。捲き取りを行うに際しては、捲き形状、不織布
の蛇行を防止するため張力を付与するとともに、加圧状
態で捲き取りを行うことが一般的に行われる。
【0044】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。本
発明において、不織布の性能の測定は、以下の方法によ
り実施した。 (1)不織布の目付(g/m2 ):試料幅10cm、試
料長10cmの試料片を5個作成し、その重量を測定
し、平均値を目付(g/m2 )とした。
【0045】(2)不織布の引張強力(kg/5cm
幅)および破断伸度(%):定速伸長型引張試験機(東
洋ボールドウイン社製テンシロンUTM−4−1−10
0)を用い、JIS L 1096に記載のストリップ
法に準じて測定した。すなわち、試料幅5cm、試料長
15cmの試料片を10個作成し、各試料片をを用い
て、掴み間隔10cm,引張速度10cm/分の条件で
最大引張強力(kg)を求め、得られた各引張強力値の
平均値を不織布の引張強力(kg/5cm幅)とし、切
断時伸長率の平均値を不織布の破断伸度(%)とした。
【0046】(3)不織布の厚み(mm):試料幅10
cm、試料長10cmの試料片を5個作成し、大栄科学
精機製作所株式会社製の厚み測定器により、4.5g/
cm2の荷重の印可により個々の不織布の厚みを測定し
て平均値を厚み(mm)とした。
【0047】(4)不織布の嵩密度(g/cc): 嵩密度(g/cc)=目付(g/m2 /厚み(m
m)/1000 (5)不織布の圧縮剛軟度(g):試料長10cm(不
織布のMD方向)、試料幅5cmの測定試料を作成し、
測定試料を長手方向に曲げて、その端部を接合し円筒状
としたものを測定用試料とするものである。この試料を
軸方向について、定速伸長型引張・圧縮試験機(東洋ボ
ールドウイン社製テンシロンUTM−4−1−100)
を用い、圧縮速度5cm/分で圧縮し、その最大荷重時
の応力を測定値とし、その平均値(g)を圧縮剛軟度と
した。
【0048】(6)吸水性(mm/10分間):JIS
L 1096に記載のバイレック法に準じて測定し
た。
【0049】実施例1 平均繊度1.5デニール、平均繊維長24mmの木綿の
晒し綿を用い、パラレルカード機を用いて、目付16g
/m2 、32g/m2 の繊維の配列が一方向に配列され
た不織ウエブを得た。内層として目付16g/m2 の短
繊維不織ウエブを繊維の配列が機械方向と直交する方向
(CD方向)に配し、その両面にそれぞれ32g/m2
の不織ウエブを繊維の配列が機械方向(MD方向)にな
るように積層した。
【0050】得られた積層不織ウエブを20m/分で移
動する70メッシュの金属製の多孔性支持部材上に載置
し、不織ウエブの上方50mmの位置より、噴射孔経
0.1mm、噴射孔間隔0.6mmで一列に配置された
噴射孔から、第1段の交絡として水圧35kg/cm2
Gの常温の水により予備交絡を施し、引き続き、第2段
の交絡として、前記と同一支持部材および噴射孔を用
い、水圧70kg/cm2Gの水圧により4回の交絡処
理を施した。さらに、交絡処理の施された不織ウエブを
反転し、前記と同一支持部材、同一噴射孔および同一水
圧条件にて、5回の交絡処理を施し、表裏ともに緻密に
交絡の施された不織布を得た。
【0051】得られた不織布より余剰の水分をマングル
により除去した後、100℃の温度の乾燥機により乾燥
処理を行った。乾燥の施された不織布は、ロールを介し
て張力が付与され、加圧状態で捲き取りロール状の不織
布とした。
【0052】実施例2 実施例1において、単糸繊度1.5デニール、繊維長3
8mmのポリエステル短繊維を用い、内層に目付け32
g/m2 の不織ウエブを、その両表面層にそれぞれ目付
け24g/m2 の不織ウエブを配し、第2段の交絡処理
時の水圧を80kg/cm2 Gとした以外は、実施例1
と同様にして実施例2の不織布を得た。
【0053】実施例3 実施例1において、平均繊度1.5デニール、平均繊維
長24mmの木綿の晒し綿と、単糸繊度1.5デニー
ル、繊維長38mmのポリエステル短繊維を、70/3
0の割合(重量)で混繊して得た不織ウエブを用い、内
層に目付け24g/m2 の不織ウエブを、その両表面層
にそれぞれ目付け28g/m2 の不織ウエブを配し、第
2段の交絡処理時の水圧を80kg/cm2 Gとした以
外は実施例1と同様にして実施例3の不織布を得た。
【0054】実施例4 実施例3において、木綿繊維とポリエステル繊維の配合
比を30/70とし、内層に目付け30g/m2 の不織
ウエブを、その両表面層にそれぞれ目付け30g/m2
と40g/m2 の不織ウエブを配し、第2段の交絡処理
時の水圧を90kg/cm2 Gとした以外は実施例3と
同様にして実施例4の不織布を得た。
【0055】実施例5 実施例2において、溶剤紡糸により得られるリヨセル繊
維(レンチング社製、商品名 ソリュージョン 単糸繊
度 1.3dtex 繊維長38mm)を用い、第2段
の処理水圧を100kg/cm2 Gとした以外は、実施
例2と同様にして実施例5の不織布を得た。
【0056】実施例6 実施例1において、内層に目付け40g/m2 の不織ウ
エブを、その両表面層にそれぞれ目付け20g/m2
不織ウエブを配した以外は、実施例1と同様にして実施
例6の不織布を得た。
【0057】実施例7 実施例2において、短繊維状に裁断された平均繊度1.
3デニール、平均繊維長67mm絹繊維を用いた以外
は、実施例2と同様にして実施例7の不織布を得た。
【0058】実施例8 実施例1において、内層に目付け56g/m2 の不織ウ
エブを、その両表面層にそれぞれ目付け12g/m2
不織ウエブを配した以外は、実施例1と同様にして実施
例8の不織布を得た。
【0059】実施例9 実施例1において、内層に目付け48g/m2 の不織ウ
エブを、その両表面層にそれぞれ目付け16g/m2
不織ウエブを配した以外は、実施例1と同様にして実施
例9の不織布を得た。
【0060】実施例10 実施例2において、内層に目付け64g/m2 の不織ウ
エブを、その両表面層にそれぞれ目付け8g/m2 の不
織ウエブを配した以外は、実施例2と同様にして実施例
10の不織布を得た。
【0061】比較例1 単糸繊度1.5デニール、繊維長38mmのポリエステ
ル短繊維を用い、パラレルカード機により繊維の配列が
機械方向に一様に配列された目付け85g/m2 の不織
ウエブを得た。得られた短繊維不織ウエブに高圧液体流
を作用させる際、実施例1において第2段の交絡処理水
圧を85kg/cm2 Gとした以外は実施例1と同様に
して高圧液体流処理および乾燥処理を施し、比較例1の
不織布を得た。
【0062】比較例2 平均繊度1.5デニール、平均繊維長24mmの木綿の
晒し綿を用い、ランダムカード機により繊維の配列が一
様でない目付80g/m2 不織ウエブを得た。得られた
不織ウエブに実施例1と同様にして高圧液体流を作用さ
せ、乾燥処理を施し、比較例2の不織布を得た。
【0063】比較例3 平均繊度1.5デニール、平均繊維長24mmの木綿の
晒し綿を用い、ランダムカード機により繊維の配列が一
様でない目付80g/m2 不織ウエブを得た。得られた
短繊維不織ウエブに実施例1と同様にして高圧液体流を
作用させ、乾燥処理を施し、比較例3の不織布を得た。
【0064】比較例4 平均繊度1.5デニール、平均繊維長24mmの木綿の
晒し綿を用い、パラレルカード機により繊維の配列が一
様な目付50g/m2 不織ウエブを得た。得られた目付
50g/m2 の不織ウエブを繊維の配列が機械方向と直
交する方向(CD方向)に配し、その片面に50g/m
2 の不織ウエブを繊維の配列が機械方向(MD方向)に
なるように積層して2層構造の積層不織ウエブとした。
得られた積層不織ウエブに実施例1と同様にして高圧液
体流を作用させたところ、繊維の配列がCD方向の不織
ウエブ側に高圧液体流を噴射させた際、構成繊維の移動
が発生し、良好な地合の不織布を得ることはできなかっ
た。
【0065】実施例1〜10および比較例1〜3の不織
布の性能を表1に示した。
【0066】
【表1】
【0067】表より明らかなように、実施例1〜7の不
織布は、MD方向の強力に優れた不織布であるととも
に、CD方向の強力をも有する寸法安定性に優れた目付
け斑のない不織布であり、特にMD方向の強力を要求さ
れかつ適度のCD方向の強力を要求される分野で効果的
に使用されることが可能な不織布であった。
【0068】一方、実施例8〜10の不織布は、繊維配
列がCD方向の短繊維不織ウエブの目付けを高くしたも
のであり、CD方向の強力に優れた不織布であるととも
に、MD方向の強力をも有する寸法安定性に優れた目付
け斑のない不織布であり、特にCD方向の強力が向上
し、CD方向に強力が要求される不織布分野において有
効に用いることが可能な不織布であった。
【0069】構成繊維として天然繊維や再生繊維を含有
する実施例1、3〜9の不織布は、吸水性が良好である
ため、吸湿性および吸水性が要求される分野においても
有効に利用できるものであった。特に、溶剤紡糸された
リヨセル繊維を素材とした実施例5の不織布は、吸水
性、不織布強力共に優れた不織布であった。
【0070】ポリエステル繊維を構成繊維とする実施例
2、10は不織布強力において高い性能が得られたもの
であった。
【0071】ポリエステル繊維と木綿繊維の混繊比率を
変更した実施例3〜4の不織布は、木綿繊維とポリエス
テル繊維の混繊比率により、それぞれの素材が持つ特性
により吸水性、不織布強力共に優れた不織布であった。
【0072】比較例1の不織布はパラレルカード機によ
り作成された単層構造の不織布であり、MD方向の不織
布強力には優れるが、CD方向の強力が弱く、かつ破断
伸度が90%を超える寸法安定性に乏しい不織布であ
り、使用分野の制限されるものである。
【0073】比較例2、3は同一条件により不織ウエブ
を作成したものであるが、比較例2ではMD方向の強力
が高くなり、比較例3では逆にCD方向の強力の高い不
織布となった。すなわち、ランダムカード機を用いた場
合、特定の方向の強力を維持することは困難であり、製
造工程の時間経過により、常にMD/CDの強力の比は
変更され、一定の強力比の不織布を常時製造することが
困難であった。
【0074】
【発明の効果】本発明の高圧液体流処理を施して得られ
た三次元交絡を有する短繊維不織布は、不織布の表面層
に繊維の配列が機械方向に配列された不織ウエブが配さ
れ、内層に繊維の配列が機械方向に直交する方向に配列
された不織ウエブが配されたことにより、高圧液体流処
理を施す際に、表面の繊維が乱れることはなく、目付斑
のない不織布となる。
【0075】また、繊維方向がMD方向に配列する不織
ウエブの目付けと繊維方向がCD方向方向に配列する不
織ウエブの目付けを任意に変更することにより、MD方
向の強力のみでなくCD方向の強力をも付与することも
でき、不織布のMD方向、CD方向の寸法安定性に優
れ、かつ柔軟性を有する不織布が形成される。よって、
不織布に要求される性能に応じて、その積層比率を適宜
任意に選択することにより、MD方向、CD方向のいず
れの方向をも高くすることが可能となる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成繊維が三次元交絡して緻密に一体化
    した構造を有してなる不織布で、不織布の両表面層の構
    成繊維は主として機械方向(MD方向)に配列し、内層
    の構成繊維は主として機械方向に直交する方向(CD方
    向)に配列していることを特徴とする短繊維不織布。
  2. 【請求項2】 不織布のMD方向とCD方向の引張強力
    の比(MD/CD)が4/1〜1/4の範囲にあること
    を特徴とする請求項1記載の短繊維不織布。
  3. 【請求項3】 構成繊維の50重量%以上が天然繊維お
    よび/または再生繊維であり、不織布の嵩密度が0.1
    2〜0.2g/ccであることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の短繊維不織布。
  4. 【請求項4】 構成繊維の50重量%以上が合成繊維で
    あり、不織布の嵩密度が0.05〜0.12g/ccで
    あることを特徴とする請求項1または2記載の短繊維不
    織布。
  5. 【請求項5】 短繊維を用い、パラレルカード機により
    繊維の配列が一方向に配列された不織ウエブを作成し、
    前記不織ウエブを、両表面層の繊維の配列を機械方向
    (MD方向)に、内層の繊維の配列を機械方向に直交す
    る方向(CD方向)にして積層した後、高圧液体流処理
    を施し、両表面層の構成繊維と内層の構成繊維を相互に
    一体化するとともに、それぞれの層の構成繊維同士の交
    絡を施した後、乾燥処理を施すことを特徴とする請求項
    1記載の短繊維不織布の製造方法。
  6. 【請求項6】 繊維の配列が一方向に配列された不織ウ
    エブを積層する際に、繊維配列がMD方向の不織ウエブ
    層(両表面層)と繊維配列がCD方向の不織ウエブ層
    (内層)の積層比率(重量)を4/1〜1/4の範囲で
    積層することを特徴とする請求項6記載の短繊維不織布
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7452834B2 (en) 2003-04-10 2008-11-18 Kao Corporation Fibrous sheet
JP2010144281A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Unitika Ltd 風合いに優れたスパンレース不織布の製造方法
ES2738200A1 (es) * 2018-07-20 2020-01-20 Bc Nonwovens S L Tejido no tejido y procedimiento para su fabricación

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