JPH116062A - マグネトロンスパッタリング方法及び装置 - Google Patents

マグネトロンスパッタリング方法及び装置

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JPH116062A
JPH116062A JP15964697A JP15964697A JPH116062A JP H116062 A JPH116062 A JP H116062A JP 15964697 A JP15964697 A JP 15964697A JP 15964697 A JP15964697 A JP 15964697A JP H116062 A JPH116062 A JP H116062A
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JP
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target
magnet
magnetron sputtering
magnetic field
sputtered particles
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JP15964697A
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Hajime Inoue
肇 井上
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を低下させることなく、ターゲットに
形成された団塊によって発生するパーティクルダストを
低減することのできるマグネトロンスパッタリング方法
及び装置を提供すること。 【解決手段】 まず、マグネトロンスパッタ装置10の
ターゲットTに対して、基板Wと反対側に配設されたマ
グネット30に形成された孔33b、33b’と、これ
を回転させる回転手段20のねじ孔22a、22a’と
を係合させ、回転中心を位置pとしてマグネット30を
回転させてスパッタリングを行う。そして、ターゲット
Tの積算電力値が所定値となったときに、すなわちター
ゲットTに付着したノジュールの粒子径が大きく成る前
に、マグネット30に形成された孔33a、33a’と
回転手段20のねじ孔22a、22a’とを係合させ
て、回転中心を位置pとしてマグネット30を回転させ
てスパッタリングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体装
置の製造工程などで、薄膜を形成する際に用いられるマ
グネトロンスパッタリング方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程などで薄膜を形成
する方法としてスパッタリングがある。このスパッタリ
ングを行う装置は種々あるが、高効率という点から、マ
グネトロンスパッタリング装置が用いられている。しか
しながら、マグネトロンスパッタリング装置では、ター
ゲットの全面において均一な磁場を発生することができ
ず、そのため、ある特定箇所が局部的に侵蝕(エロージ
ョン)されていた。従って、従来、ターゲットの寿命
は、局部的な侵蝕で決まり、大変、不経済であった。そ
こで、従来、この問題を解決するために、ターゲットの
ほぼ全領域で侵蝕されるような技術が開発されていた。
【0003】例えば、実公昭55−28753号公報及
び特公昭55−27627号公報には、図9のAに示す
ように、中央にS極2a、外周にN極を形成した永久磁
石2を円板状のターゲット1の近傍に配設し、ターゲッ
ト1の中心oを回転中心として、すなわち永久磁石2の
中心が、一点鎖線で示されるような円の軌跡dを描くよ
うに、永久磁石2を回転させた構造のマグネトロンスパ
ッタリング装置が開示されている。また、特開昭53−
7586号公報には、図10のAに示すように、ターゲ
ット1の中央の極5から放射線状に、複数の電磁石4の
コア4aが配設されたマグネトロンスパッタリング装置
が開示されている。これは、コア4aに巻装されている
コイル4bに供給する電流の向きと大きさを調節するこ
とによって、静止した装置でも、磁場を移動させて、タ
ーゲットのほぼ全領域で侵蝕が行われるようにしたもの
である。
【0004】しかしながら、例えば、特公昭53−75
86号公報に開示されている電磁石4は、ターゲット1
に対して動かないので、例えば、図10のBにおいて、
ターゲット1の電磁石4の真上の部分は、スパッタ粒子
があまり飛散せず比較的浅く侵蝕される部分(以下、非
エロージョン領域と記載する)となる。また、実公昭5
5−28753号公報及び特公昭55−27627号公
報では、一定の回転するで永久磁石2が回転され、また
ターゲット1に対する回転中心oが、常に、同じであ
る。そのため、ターゲット1の侵蝕される部分は、同心
的に同じではあるが、図11(この図では、その侵蝕の
状態を明かにするため、深さを誇張して記載している)
に示されるように、径方向の断面では、その侵蝕の深さ
は同じではない。すなわち、永久磁石2を回転させた
り、電磁石4によって発生する磁場を移動させても、ス
パッタ粒子が多数、飛散し、ターゲット1が比較的深く
侵蝕される部分e(以下、この部分をエロージョン領域
と記載する)や非エロージョン領域hが形成されるので
ある。
【0005】そして、スパッタリング中には、ターゲッ
ト1から(例えば図12の矢印bのように)飛散したス
パッタ粒子s’は、マグネトロンスパッタ装置内部のガ
ス雰囲気を形成しているガス(例えば、ターゲットがチ
タン(Ti)であり、Ti膜を生成しているときにはア
ルゴン(Ar)などの不活性ガスであり、例えばターゲ
ットがTiであり、窒化チタン(TiN)膜を形成して
いるときには窒素(N)ガスなど)のイオンIに衝突
し、矢印cのように再びターゲット1に付着する。特
に、図11のBに示すように、ターゲット1上におい
て、非エロージョン領域hと、エロージョン領域eが形
成されている場合には、すなわち、ターゲット1の全領
域で侵蝕される深さが同じでない場合には、エロージョ
ン領域eから飛散したスパッタ粒子s’が非エロージョ
ン領域hに付着し易い。また、ターゲット1の侵蝕され
る深さが異なる場合には、図12の矢印aで示すよう
に、エロージョン領域eから飛散したスパッタ粒子s’
が、そのまま非エロージョン領域hに付着する場合もあ
る。更に、非エロージョン領域hにスパッタ粒子s’が
1つでも付着すると、これを核として、スパッタ粒子
s’が付着し、図13に示すように、その粒子径が(点
線で示されるスパッタ粒子s’から2点鎖線、1点鎖
線、実線で示すように)大きくなって、団塊(以下、ノ
ジュールと記載する)nとなる。このノジュールnが形
成されると、ターゲット1とスパッタ粒子s’とのスト
レスの違いやプラズマの影響などによって、ターゲット
1に形成されたノジュールnが剥れ、パーティクルとし
て発生する。この形成されるノジュールnの大きさは種
々あり、例えば、肉眼ではっきりわかる程度に大きいノ
ジュールnがターゲット1から剥れ、例えば数十nm程
度の薄膜を形成している半導体基板の上に落ちたときに
は、これが後の工程においてダストとなって半導体装置
の製造に悪影響(例えば所定のパターニングができない
など)を及ぼす。すなわち、ノジュールnがダストとな
り、このスパッタ装置を用いて半導体装置を製造する場
合には、半導体装置の歩留まりを低下させていた。
【0006】そこで、従来では、ノジュールnが非エロ
ージョン領域hから剥れる前に、スパッタリングによっ
て、この非エロージョン領域にスパッタ粒子s’を多量
に付着させて、すなわちノジュールnを成長させて膜を
形成していた。このとき、形成される膜は、ストレスの
低い膜であり、例えばTiN膜を基板に形成している場
合には、TiN膜よりTi膜のほうがストレスが小さい
ため、Ti膜を形成する(なお、このときには、基板状
にTi膜が形成されるので、処理を施さないダミー基板
が基板ホルダーに載置される)。この膜の形成は、非エ
ロージョン領域に、ノジュールが発生した場合に、非エ
ロージョン領域hにスパッタ粒子s’が付着しやすいと
いう現象を、逆に利用して行われているものである。す
なわち、従来、ノジュールnを膜へと成長させることに
より、ノジュールnが剥れて発生するダストを抑制して
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来で
は、パーティクルの発生を防止するために、ノジュール
nがターゲット1から剥れる前に、膜を形成してたの
で、ノジュールnを膜とするための処理、すなわち通常
の作業よりも、長時間、スパッタリングを行わなければ
ならず、生産性が低下していた。
【0008】本発明は、上述の問題に鑑みてなされ、生
産性を低下させることなく、ダストとなるパーティクル
の発生を抑制することのできるマグネトロンスパッタリ
ング方法及び装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、マグネッ
トを回転させることにより、電界に交差する磁場を、タ
ーゲットのほぼ全面に発生させて、ターゲットの近傍に
高密度のプラズマを発生させて行われるスパッタリング
を、所定時間、行った後、ターゲットに対するマグネッ
トの回転中心を変えることによって解決される。これに
より、上記所定時間中にターゲットから飛散したスパッ
タ粒子が再付着したターゲットの部分における磁場の強
さが変わり、その後、上述したスパッタリングを再び行
って、再付着したスパッタ粒子及び/又はこの再付着し
たスパッタ粒子の団塊を、スパッタリングさせる。すな
わち、マグネットの回転中心を変えるだけで、ターゲッ
トに再付着したスパッタ粒子の団塊が大きくなり、ター
ゲットから剥れダストパーティクルとなる前に、ターゲ
ットに付着したスパッタ粒子及び径の小さいジュール
が、電子によって弾き飛ばされ、成膜するために供する
(すなわち、スパッタリングする)ことができる。従っ
て、従来のように生産性を損なうことなく、ダストパー
ティクルの発生を抑制することができる。
【0010】又、以上の課題は、複数の電磁石から成る
マグネットを回転させることにより、電界に交差する磁
場を、ターゲットのほぼ全面に発生させて、ターゲット
の近傍に高密度のプラズマを発生させて行われるスパッ
タリングを、所定時間、行った後、複数の電磁石に供給
される電流を相互に変えることによって解決される。こ
れにより、上記所定時間中にターゲットから飛散したス
パッタ粒子が再付着したターゲットの部分における磁場
の強さが変わり、その後、上述したスパッタリングを再
び行って、再付着したスパッタ粒子及び/又はこの再付
着したスパッタ粒子の団塊を、スパッタリングさせる。
そのため、複数の電磁石に供給される電流を相互に変え
るだけで、ターゲットに再付着したスパッタ粒子の団塊
が大きくなり、ターゲットから剥れダストパーティクル
となる前に、ターゲットに付着したスパッタ粒子及び径
の小さいジュールを、電子によって弾き飛ばされ、成膜
するために供する(すなわち、スパッタリングする)こ
とができる。従って、従来のように生産性を損なうこと
なく、ダストパーティクルの発生を抑制することができ
る。
【0011】又、以上の課題は、陰極となるターゲット
と、陽極となる基板又は陽極となる基板ホルダーと、こ
れら陰極と陽極との間に生じる電界に交差する磁場を形
成するためのマグネットと、このマグネットを回転させ
るための回転手段とを具備し、これに、ターゲットに対
するマグネットの回転中心を可変にする可変手段を設
け、ターゲットの近傍に高密度のプラズマを発生させ、
スパッタリングを行うマグネトロンスパッタリング装置
によって解決される。すなわち、このような構造のマグ
ネトロンスパッタリング装置によって、上述した可変手
段によって、磁場の分布を変えるようにして、ターゲッ
トに際付着したスパッタ粒子及び/又は再付着したスパ
ッタ粒子が成長した団塊がダストパーティクルとなる前
に、ターゲットに再付着したスパッタ粒子及び/又は再
付着したスパッタ粒子の団塊が、電子によって弾き飛ば
され、成膜するために供される(スパッタリングされ
る)。すなわち、従来のように生産性を損なうことな
く、ダストパーティクルの発生を抑制してスパッタリン
グを行い得る。
【0012】又、以上の課題は、陰極となるターゲット
と、陽極となる基板又は陽極となる基板ホルダーと、こ
れら陰極と陽極との間に生じる電界に交差する磁場を形
成するための複数の電磁石から成るマグネットと、この
マグネットを回転させるための回転手段とを具備し、こ
れに、複数の電磁石に供給される電流を、相互に変える
可変手段を設け、ターゲットの近傍に高密度のプラズマ
を発生させ、スパッタリングを行うマグネトロンスパッ
タリング装置によって解決される。すなわち、このよう
な構造のマグネトロンスパッタリング装置によって、上
述した可変手段によって、磁場の分布を変えるように
し、ターゲットに再付着したスパッタ粒子及び/又は再
付着したスパッタ粒子の団塊がダストパーティクルとな
る前に、ターゲットに再付着したスパッタ粒子及び/又
はこのスパッタ粒子の団塊が、電子によって弾き飛ばさ
れ、成膜するために供される(スパッタリングされ
る)。すなわち、従来のように生産性を損なうことな
く、ダストパーティクルの発生を抑制してスパッタリン
グを行い得る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、陰極となるターゲッ
トと、陽極となる基板又は陽極となる基板ホルダーとの
間に電界を生じさせ、かつターゲットに対して陽極側と
は反対側に、磁界を生じさせるためのマグネットを配設
する。このマグネットが、永久磁石で成る場合には、タ
ーゲットに対するマグネットの回転中心を変えて、ター
ゲットから飛散されたスパッタ粒子及び/又はこのスパ
ッタ粒子の団塊が再付着した部分の磁場分布を変える。
また、マグネットが、複数の電磁石でなる場合には、す
なわち、回転するマグネットの回転中心を変えずとも、
その磁場分布を変えることができる場合には、複数の電
磁石に供給する電流を、相互に変えることによって、タ
ーゲット上の磁場分布を変えてもよい。これらによっ
て、すなわち、マグネットの回転中心を変えること及び
/又は電磁石に供給する電流を変えることによって、タ
ーゲットに付着したスパッタ粒子及び/又はスパッタ粒
子の団塊が、基板の成膜へと供され、ダストパーティク
ルとして発生することがない。そのため、従来のように
ダストとなるノジュールを膜に形成する処理が不要とな
るので、生産性を低下させることなく、ダストパーティ
クルの発生を防止することができる。更に、スパッタリ
ング装置の処理室のクリーニング回数が減るので、マグ
ネトロンスパッタリング装置のメンテナンスサイクルを
延ばすことができる。
【0014】なお、回転するマグネットの回転中心を変
えるために、スパッタリング装置に、可変手段を設け
る。この可変手段は、例えば、回転手段に係合する前記
マグネットの複数の取付部であり、これが回転手段とど
のような相対位置を保つかによって、マグネットの回転
中心が変わるようにしてもよい。また、このマグネット
の取付部と回転手段との係合は、人間が手動で変えても
よいし、またロボット等を用いて、ソフトを変更するだ
けで変えられるように設定してもよい。また、これらを
達成するために、マグネットが複数の電磁石でなる場合
には、これら電磁石に供給される電流を相互に変えるた
めの可変手段を設ける。
【0015】更に、これら可変手段によって、マグネッ
トの回転中心を変えたり、電磁石に供給される電流を相
互に変えるのを、自動的に行うようにすれば、例えば、
ターゲットに供給する積算電力量が所定値となったとき
に、自動的に切り換えるように設定しておくのがよい。
なお、この切り換える際の所定値は、マグネトロンスパ
ッタ装置を稼働させる前に、パーティクルと積算電力量
との関係を求め、ここから最適な切換え時期を求めると
よい。
【0016】また、スパッタリング装置に、ターゲット
の温度を低下するための冷却手段を設ければ、基板の急
激な温度上昇を防止することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0018】図1乃至図4は、本発明の第1の実施例を
示すものであるが、スパッタリング装置は、全体として
10で示されている。このスパッタリング装置10は、
アース電位となっている筐体11と、中央に段付孔12
aを有した蓋部材12とを有し、処理室19を形成して
いる。更に、これら筐体11と蓋部材12とによって、
シールド体13と、ターゲット部材15と、シールド体
13とターゲット部材15とを絶縁する環状の絶縁材1
4とが挟持されている。シールド体13は、下に凸の形
状をしており、その底面中央に、後述する基板Wが露出
するのに必要十分な程度の大きさの孔13aが形成され
ている。また、このシールド体13は、筐体11と接続
され、その電位はアースとなっている。また、ターゲッ
ト部材15は、下に凸の形状をしている裏板15a(こ
れは例えば銅でなる)と、この下面にろう付によって一
体的に固定されたターゲットT(これは例えばTiでな
る)とから構成されている。ターゲット部材15は、ス
パッタリング中は、ターゲットTが陰極となるようにマ
イナスに印加される。なお、裏板15aの上面中央に
は、凹所15aaが形成されている。
【0019】図1において、ターゲットTの下方には、
その上面に薄膜を形成する基板Wが、ターゲットTに対
向するように配設されている。この基板Wは、スパッタ
リング中はプラスに印加された基板ホルダー18に載置
されている。基板ホルダー18は、筐体11の底面の中
央の孔11aに、リング状の絶縁材16を介して、挿通
している。また、この基板ホルダー18は、図示しない
モータなどを用いた昇降機構を有している。
【0020】更に、蓋部材12の段付孔12aの大径部
12aaは、ターゲット部材15の裏板15aの凹所1
5aaと整合して、空間17を形成している。この空間
17には、ターゲット部材15を冷却するための冷却水
が満たされている。更に、この空間17には、マグネッ
ト30が配設されており、回転手段20に固定されてい
る。この回転手段20は、蓋部材12の段付孔12aを
挿通して、空間17から上方に突出している回転軸21
とモータ27とを有している。モータ27は、回転する
ことにより、その出力軸27aに取り付けられたプーリ
26と回転軸21とを巻装するベルト28を介して、回
転軸21を回転させる。回転軸21の下端部には、2つ
のねじ孔22a、22a’が設けられた取付板22が設
けられている。
【0021】図4は、マグネット30の平面図である。
この図に示すように、マグネット30は、中心から放射
線状に延びた複数の永久磁石でなるマグネットブロック
31が、例えば図1に示すように、モールド樹脂32に
よって、ほぼハート形状にパックされたものである。な
お、このマグネットブロック31は、図4に示すよう
に、径内方がS極、径外方がN極となっている。更に、
図1に示すように、マグネット30の上面には固定板3
3が一体的に形成されている。この固定板33には、図
3に示されるように、複数のねじ孔33a、33a’、
33b、33b’、33c、33c’が形成され、これ
らは、マグネット30の短径方向に一列に並んでいる。
そして、これらのうちの1対(図2においてはねじ孔3
3b、33b’であり、図3においてはねじ孔33c、
33c’である)を、ねじ孔22a、22a’と整合さ
せ、これらにボルトbを螺合させて、回転手段20の回
転軸21にマグネット30を固定する。
【0022】本実施例のマグネトロスパッタリング装置
10は、以上のように構成されるが、次に、このマグネ
トロンスパッタ方法について、TiN膜の形成を例にと
って、説明する。
【0023】まず、図2に示すように、マグネット30
の1対のねじ孔、例えばねじ孔33b、33b’と、回
転軸21の取付板22のねじ孔22a、22a’とを整
合させて、ボルトbにより固定する。このときのマグネ
ット30の回転中心は、図4に示すマグネット30上で
は、位置pに相当する。そして、処理室19に図示しな
い供給口から、窒素ガスを導入し、処理室19を窒素ガ
ス雰囲気とし、又空間17に冷却水を循環させる。同時
に、モータ27を稼動させ、回転手段20の回転軸21
を回転させ、すなわちマグネット30を矢印r方向に回
転させる。そして、ターゲットT及び基板ホルダー18
を印加し、公知のようにスパッタリングを行う。する
と、スパッタリングを行っていくと、従来と同様に、タ
ーゲットT上には、このときの磁場分布によって、エロ
ージョン領域と非エロージョン領域が形成される。そし
て、非エロージョン領域に、ターゲットTから飛散され
たスパッタ粒子が再付着し、更に、これがノジュールへ
と成長し始める。
【0024】そして、例えば、ターゲットの積算電力量
がある所定値(この所定値は、例えば、初めに、積算電
力量とパーティクルの発生量との関係を測定し、この関
係から、切換え時期が最適であると判断される積算電力
量の値である)となったときに、モータ27を停止す
る。そして、次に、ねじ孔22a、22a’及び孔33
b、33b’に係合しているボルトbをはずし、回転軸
21からマグネット30をはずす。次に、回転軸21の
取付板22のねじ孔22a、22a’と、ねじ孔33
a、33a’を整合させ、ボルトbを用いた共締によ
り、再びマグネット30を回転軸21に取り付ける。す
なわち、マグネット30は、一点鎖線で示される位置
(これは取付板22のねじ孔22a、22a’が孔33
b、33b’に係合していた場合のマグネット30の位
置である)から実線で示される位置へと移動させる。す
ると、マグネット30の回転中心は、図4で示すよう
に、位置pから位置qへと移動する。そして、再び、モ
ータ27を稼動させて、回転手段20を介してマグネッ
ト30を回転させ、公知のスパッタリングを行う。この
ときには、回転中心を位置qとしたので、ターゲット上
の磁場分布が、先程の場合(回転中心を位置pとしたと
き)の磁場分布が変わり、電子が非エロージョン領域に
再付着したスパッタ粒子及び小さいノジュールを飛散さ
せて、成膜に供させ(スパッタリングさせ)て、基板上
に膜を形成する。
【0025】本実施例では、以上のようにしてスパッタ
リングを行うので、すなわちスパッタ粒子及びノジュー
ルが、多量のダストパーティクルとなって発生する前
に、マグネット30の回転中心を位置pから位置qへと
変えることにより、ターゲット上の磁場分布を変えるこ
とができるので、マグネット30の回転中心が位置pに
あったときにスパッタ粒子及び成長初期のノジュールが
付着した非エロージョン領域が、非エロージョン領域の
ままであることがほとんどなく、すなわち、マグネット
30の回転中心を変えるということだけで、ターゲット
Tのエロージョン領域に再付着したスパッタ粒子及びノ
ジュールが、電子によって弾き飛ばされ、基板W上の成
膜に供給される。そのため、生産性を損なうことなく、
ダストとなるノジュールの発生を抑えることができ、す
なわち処理室19のダストレベルを低減することができ
る。従って、このスパッタ装置によって、半導体装置の
配線となる成膜を作成する場合には、この成膜工程が原
因となる歩留まりの低下を防止することができ、更には
半導体装置の歩留まりの向上につながる。更に、パーテ
ィクルの発生を抑えることができるので、処理室19
クリーニングなどを頻繁に行う必要がなく、すなわちメ
ンテナンスサイクルを延ばすことができる。
【0026】次に、本発明の第2実施例について、図5
及び図6を用いて説明するが、上記実施例と同様な部分
については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0027】本実施例のマグネトロンスパッタリング装
置10’は、上記第1実施例と、マグネット30’及び
これを回転する回転手段20’とが異なるものである。
本実施例の回転手段20’は、上記実施例と同様に、モ
ータ27によって回転させられる回転軸21を有してい
るが、その端部に取り付けられている取付板24には、
図6に示すように、7対のねじ孔25、25’が設けら
れている。マグネット30’は、複数の電磁石35a、
35b、35c、35d、35e、35f、35gから
構成されている。これら電磁石35a、35b、35
c、35d、35e、35f、35gは、それぞれ半円
弧状のコア36を有しており、同心的に配設されてい
る。また、コイル37は、図6のコア36の長手方向に
直角になるように(図6では、電磁石35aのコイル3
7のみ示している)巻かれている。
【0028】図5に示すように、電磁石35dのコア3
6の両端部の近傍には、取付板24のねじ孔35da、
35dbがそれぞれ1つずつ設けられ、これと回転手段
20の取付板24の1対のねじ孔25、25’に、例え
ばボルトbを螺合させて、回転手段20の取付板24に
電磁石35dを固定させている。他の電磁石35a、3
5b、35c、35e、35f、35gも同様に、その
コア36の両端部の近傍にねじ孔を設け、これと、取付
板24のねじ孔25、25’と整合することによって、
電磁石35a、35b、35c、35e、35f、35
gを取付板24に固定している。電磁石35a、35
b、35c、35d、35e、35f、35gのそれぞ
れのコイル37は、コア36の端部で、図示しないコー
ドに接続され、スリップリングなどを介して、電流供給
部に接続されている。電流供給部では、電磁石35a、
35b、35c、35d、35e、35f、35gに与
える個々の直流電流をそれぞれ独立に調節することがで
きる。しかしながら、本実施例では、ターゲットTの積
算電力量の変化に基づいて、個々の電磁石35a、35
b、35c、35d、35e、35f、35gに与える
電流の変化が予め設定されている。
【0029】なお、本実施例では、空間17では、コア
36にコイル37が巻装されているので、上記第1実施
例のようにマグネット30の外周を冷却水で満たすと、
コイルがショートしてしまう恐れがあるので、空間17
内に、隔壁を設け水路17aを形成し、ここに冷却水を
流すようにしている。
【0030】本実施例のマグネトロンスパッタ装置1
0’は、以上のように構成されるが、次に、この作用に
ついて、Ti膜の成膜を例として説明する。
【0031】まず、処理室19に図示しない供給口か
ら、例えばアルゴンガスを導入し、処理室19を不活性
ガス雰囲気とし、水路17aに冷却水を循環させる。同
時に、モータ27を稼動させ、回転手段20の回転軸2
1の回転によって、マグネット30を回転させ、ターゲ
ットT及び基板ホルダー20を印加し、公知のようにス
パッタリングを行う。このとき、例えば、電磁石35a
の右側をN極(本実施例では、上述したようにコイル3
7が巻装されているので、電磁石35aの左側がS極と
なる)で、これの隣にある電磁石35bの右側をS極
(本実施例では、上述したようにコイル37が巻装され
ているので、電磁石35bの左側がN極となる)という
ように、隣合う電磁石35a、35b、35c、35
d、35e、35f、35gの極性を交互に変え、また
電磁石35a、35b、35c、35d、35e、35
f、35gと内方となる程、その供給される電流を小さ
くし、磁界の強さが径外方に行くほど強くなるように設
定する。すると、従来と同様に、ターゲットT上には、
このときの磁場分布によって、エロージョン領域と非エ
ロージョン領域が形成される。そして、非エロージョン
領域に、ターゲットTから飛散されたスパッタ粒子が再
付着し、更に、これが大きな粒子、すなわちノジュール
へと成長する。
【0032】次に、ターゲットTの積算電力量が所定値
となったところで、各電磁石35a、35b、35c、
35d、35e、35f、35gに供給する電流を、相
互に変える。これには、例えば、電磁石35a、35
b、35c、35d、35e、35f、35gと内方と
なる程、その供給される電流を大きくし、すなわち磁場
の強さが径外方に行くほど弱くなるようにしたり、又は
例えば、電磁石35aの右側をS極(電磁石35aの左
側がN極となる)で、これの隣にある電磁石35bの右
側をN極(電磁石35bの左側がS極となる)というよ
うに、隣合う電磁石35a、35b、35c、35d、
35e、35f、35gの極性を反転させるようにして
もよい。そして、そのまま公知のスパッタリングを継続
する。
【0033】本実施例によれば、本実施例では、以上の
ようにしてスパッタリングを行うので、すなわちスパッ
タ粒子が成長し、粒子径が大きくなったノジュールが、
多量のダストパーティクルとなって発生する前に、電磁
石35a、35b、35c、35d、35e、35f、
35gに与える電流の大きさを変えることにより、ター
ゲットT上の磁場分布を変えることができる。従って、
最初に設定した磁場分布の際に発生したスパッタ粒子及
び成長初期のノジュールが付着した非エロージョン領域
が、非エロージョン領域のままであることがほとんどな
い。すなわち、ターゲットTに再付着したスパッタ粒子
及びノジュールが、電子によって弾き飛ばされ、基板W
上の成膜に供給される(すなわちスパッタリングを行
う)。そのため、生産性を損なうことなく、処理室19
内のダストのレベルを下げるができる。従って、このマ
グネトロンスパッタリング装置によって、半導体装置の
配線となる成膜を作成する場合には、この成膜工程が原
因となる歩留まりの低下を防止することができ、更には
半導体装置の歩留まりの向上につながる。更に、パーテ
ィクルの発生を抑えることができるので、処理室19
クリーニングなどを行うメンテナンスのサイクルを延ば
すことができる。
【0034】また、本実施例によれば、電磁石35a、
35b、35c、35d、35e、35f、35gに与
える電流の大きさを変えるだけでよいので、短時間で、
磁場分布を変えることができる。すなわち、磁場分布を
変えて、非エロージョン領域に再付着したスパッタ粒子
及び粒子径のそれほど大きくない初期のノジュールで、
スパッタリングを行うことができる。
【0035】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0036】例えば、上記第1実施例では、永久磁石の
マグネットブロック31が図4で示すように放射線状に
配設されたマグネット30としたが、勿論、マグネット
30はこれに限定されるものではなく、使用するターゲ
ットの材料や成膜条件などによって任意に変えられる。
また、上記第1実施例では、マグネット30の回転中心
を変えるため、マグネット30に図に縦1列に並んだ3
対の孔33a、33a’、33b、33b’、33c、
33c’を設けたが、これは、横一列や斜めにならべて
もよいし、ランダムに並べてもよい。また、その孔の数
も、上記実施例に限定されるものではない。また、回転
手段20とマグネットとは2か所で固定するようにした
が、2か所でなくてもよい。また、上記実施例では、回
転手段20、20’とマグネット30、30’との係合
は、ボルトbによって行ったが、他の係合方法でもよ
い。例えば、図7に示すように、貫通孔50a、50
a’を有した複数の対でなる突部50、50’をマグネ
ット30に設け、これを図のように、長方形の取付板4
0の孔40aに挿通し、その突部50、50’に、ピン
51を通し、固定するようにしてもよい。
【0037】また、上記第2実施例では、半円形状のコ
ア36を有した7つの電磁石35a、35b、35c、
35d、35e、35f、35gからマグネット30’
を構成したが、電磁石の数やコア36の形状などはこれ
に限定される必要は全くない。また、コア36に巻装さ
れるコイル37も、上記従来例である図10に示される
ような巻き方、すなわちコアの長手方向に沿うような巻
き方であってもよい。更に、複数の電磁石35a、35
b、35c、35d、35e、35f、35gを、樹脂
の中に納めて、すなわちマグネット31’を一体化し
て、上記実施例と同様に、これの回転中心を変えるよう
にしてもよい。
【0038】また、上記第1実施例では、マグネット3
0に、回転手段20の取付板22と係合する複数の孔3
3a、33a’、33b、33b’、33c、33c’
を設けて、これらと回転手段との係合を変えることによ
り、ターゲットTに対するマグネット30の回転中心
を、位置p、qと変えたが、他の手段によって、ターゲ
ットTのマグネット30の回転中心を変えるようにして
もよい。例えば、図8に示すマグネトロンスパッタリン
グ装置10”のように、回転手段20”の回転軸21”
に一体的に、マグネット30”を設ける。回転手段2
0”の回転軸21”の処理室17の外方に、歯車41を
設け、これに係合する歯車42aと偏心カム42bとを
1つの軸42に設ける。また、偏心カム42bをモータ
27によって回転するローラ44に係合させる。なお、
このとき、ローラ44に偏心カム42bが常に圧接し、
また歯車42に歯車41が常に噛み合うような図示しな
い構造を有するものとする。このようにすれば、モータ
27を駆動することによって、軸44を介して回転軸2
1”の回転中心を一定とすることなくマグネット30を
回転させることができる。なお、このとき、歯車41の
1つの歯が、なるべく歯車42aの同じ歯と噛み合わな
いようにすれば、マグネット30の中心位置のターゲッ
トTの中心からのずれる方向が、常に一定となりにく
い。従って、回転毎に、エロージョン領域及び非エロー
ジョン領域が同じように形成されることがなく、非エロ
ージョン領域に再付着したスパッタ粒子やノジュールが
パーティクルとして発生する前に、これを成膜に供する
ことができる。
【0039】また、上記実施例では、ターゲット部材1
5は、例えば銅でなる裏板15aと、これにろう付によ
って一体化されたターゲットTとから構成されるとした
が、ッのターゲット部材を用いることも勿論可能であ
る。例えば、Tiで成るターゲットを、アルミニウムの
裏板に拡散接合によって一体化したターゲット部材とし
てもよいし、また裏板をターゲット材と同じ材料で一体
的に形成してもよい。なお、上記実施例では、ターゲッ
ト部材15を冷却水で冷やしたが、冷却しないような構
造としても、本発明は適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のマグネトロ
ンスパッタリング装置及び方法によれば、可変手段によ
って、回転するマグネットの回転中心をターゲットに対
して変えるか、又は回転するマグネットを構成している
複数の電磁石に与える相互の電流を変えることにより、
ターゲットから飛散したスパッタ粒子が再付着した、タ
ーゲットの部分における磁場の強さを変えて、ターゲッ
トから飛散し、ターゲットに再付着したスパッタ粒子に
よって形成される粒子径の大きなノジュール(団塊)を
スパッタリングするようにした。従って、剥れたノジュ
ールであるパーティクルの発生を抑えることができる。
すなわち、従来のように生産性を低下させることなく、
パーティクルダストの発生を抑えることができるので、
例えば半導体装置の製造工程に用いれば、半導体装置の
歩留まりの向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるスパッタリング装
置の正面断面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面平面
図である。
【図3】図2と同方向から見た断面平面図であり、マグ
ネットの回転中心が位置qにあるときを示している。
【図4】本発明の第1実施例で用いたマグネットの平面
図である。
【図5】本発明の第2実施例におけるスパッタリング装
置の正面断面図である。
【図6】図5における[6]−[6]線方向の断面平面
図である。
【図7】本発明の第1変形例におけるマグネットと回転
手段との係合を示す主要部の拡大図であり、Aは正面
図、Bは平面図である。
【図8】本発明の第2変形例におけるマグネトロンスパ
ッタリング装置の正面断面図である。
【図9】従来例のマグネトロンスパッタリング装置の主
要部を示す図であり、Aが平面図、Bが正面図を示して
いる。
【図10】他の従来例のマグネトロンスパッタリング装
置の主要部を示す図であり、Aが平面図、Bが正面図を
示している。
【図11】従来例のターゲットの侵蝕状態を示す図であ
り、Aが平面図、Bが正面図を示している。
【図12】従来例のエロージョン領域から飛散したスパ
ッタ粒子が非エロージョン領域に再付着する様子を示し
た作用図である。
【図13】従来例の非エロージョン領域に付着したスパ
ッタ粒子が、粒子径の大きな団塊となる成長工程を示す
作用図である。
【符号の説明】
10……マグネトロンスパッタリング装置、15……タ
ーゲット部材、17……空間、18……基板ホルダー、
20、20’、20”……回転手段、22、24……取
付板、27……モータ、30、30’、30”……マグ
ネット、31……マグネットブロック、32……モール
ド樹脂、33……固定板、33a、33a’、33b、
33b’、33c、33c’……孔、35a、35b、
35c、35d、35e、35f、35g……電磁石、
36……コア、37……コイル、b……ボルト、T……
ターゲット、W……基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/31 H01L 21/31 D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットを回転させることにより、電
    界に交差する磁場を、ターゲットのほぼ全面に発生させ
    て、 前記ターゲットの近傍に高密度のプラズマを発生させ、
    スパッタリングを行うマグネトロンスパッタリング方法
    において、 所定時間、前記スパッタリングを行った後、 前記ターゲットに対する前記マグネットの回転中心を変
    えることにより、 該所定時間中にターゲットから飛散したスパッタ粒子が
    再付着した、前記ターゲットの部分における前記磁場の
    強さを変え、 再び、前記スパッタリングを行って、再付着した前記ス
    パッタ粒子及び/又は該再付着した前記スパッタ粒子の
    団塊を、スパッタリングするようにしたことを特徴とす
    るマグネトロンスパッタリング方法。
  2. 【請求項2】 複数の電磁石から成るマグネットを回転
    させることにより、電界に交差する磁場を、ターゲット
    のほぼ全面に発生させて、 前記ターゲットの近傍に高密度のプラズマを発生させ、
    スパッタリングを行うマグネトロンスパッタリング方法
    において、 所定時間、前記スパッタリングを行った後、 前記複数の電磁石に供給される電流を相互に変えること
    により、 該所定時間中にターゲットから飛散したスパッタ粒子が
    再付着した、前記ターゲットの部分における前記磁場の
    強さを変え、 再び、前記スパッタリングを行って、再付着した前記ス
    パッタ粒子及び/又は該再付着した前記スパッタ粒子の
    団塊を、スパッタリングするようにしたことを特徴とす
    るマグネトロンスパッタリング方法。
  3. 【請求項3】 陰極となるターゲットと、 陽極となる基板又は陽極となる基板ホルダーと、 前記基板と前記ターゲットとの間又は前記基板ホルダー
    と前記ターゲットとの間に生じる電界に交差する磁場を
    形成するためのマグネットと、 前記マグネットを回転させるための回転手段とを具備
    し、 前記ターゲットの近傍に高密度のプラズマを発生させ、
    スパッタリングを行うマグネトロンスパッタリング装置
    において、 前記ターゲットに対する前記マグネットの回転中心を可
    変にする可変手段を設け、 前記可変手段により前記磁場の分布を変えるようにし
    て、 前記ターゲットから飛散し、前記ターゲットに再付着し
    た前記スパッタ粒子及び/又は該再付着した前記スパッ
    タ粒子の団塊を、スパッタリングするようにしたことを
    特徴とするマグネトロンスパッタリング装置。
  4. 【請求項4】 前記可変手段は、 前記回転手段に係合する前記マグネットの複数の取付部
    であることを特徴とする請求項3に記載のマグネトロン
    スパッタリング装置。
  5. 【請求項5】 前記ターゲットに供給する積算電力量が
    所定値となったときに、 前記可変手段により、前記マグネットの回転中心を変え
    るようにしたことを特徴とする請求項3又は請求項4に
    記載のマグネトロンスパッタリング装置。
  6. 【請求項6】 陰極となるターゲットと、 陽極となる基板又は陽極となる基板ホルダーと、 前記基板と前記ターゲットとの間又は前記基板ホルダー
    と前記ターゲットとの間に生じる電界に交差する磁場を
    形成するためのマグネットと、 複数の電磁石から成り、前記基板と前記ターゲットの間
    に生じる電界に交差する磁場を形成するためのマグネッ
    トと、 前記マグネットを回転させるための回転手段とを具備
    し、 前記ターゲットの近傍に高密度のプラズマを発生させ、
    スパッタリングを行うマグネトロンスパッタリング装置
    において、 前記複数の電磁石に供給される電流を、相互に変える可
    変手段を設け、 前記可変手段により前記磁場の分布を変えるようにし
    て、 前記ターゲットから飛散し、前記ターゲットに再付着し
    た前記スパッタ粒子及び/又は該再付着した前記スパッ
    タ粒子の団塊を、スパッタリングするようにしたことを
    特徴とするマグネトロンスパッタリング装置。
  7. 【請求項7】 前記ターゲットに供給する積算電力量が
    所定値となったときに、 前記可変手段により、前記電流を変えるようにしたこと
    を特徴とする請求項6に記載のマグネトロンスパッタリ
    ング装置。
  8. 【請求項8】 前記可変手段により前記電流を変える際
    に、前記ターゲットに対する前記マグネットの回転中心
    をも変えることのできる構成を有したことを特徴とする
    請求項7に記載のマグネトロンスパッタリング装置。
  9. 【請求項9】 前記ターゲットの近傍に、冷却手段を設
    けるようにしたことを特徴とする請求項3又は請求項6
    に記載のマグネトロンスパッタリング装置。
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