JPH116036A - Cu含有ステンレス鋼板及びその製造方法 - Google Patents

Cu含有ステンレス鋼板及びその製造方法

Info

Publication number
JPH116036A
JPH116036A JP17295197A JP17295197A JPH116036A JP H116036 A JPH116036 A JP H116036A JP 17295197 A JP17295197 A JP 17295197A JP 17295197 A JP17295197 A JP 17295197A JP H116036 A JPH116036 A JP H116036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
steel sheet
ferritic stainless
annealing
containing ferritic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17295197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3309769B2 (ja
Inventor
Masahiro Takahashi
昌弘 高橋
Hiroyuki Matsuyama
宏之 松山
Shinji Tsuge
信二 柘植
Hiroyuki Miyamoto
博之 宮本
Eiichiro Uchiyama
栄一郎 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP17295197A priority Critical patent/JP3309769B2/ja
Publication of JPH116036A publication Critical patent/JPH116036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3309769B2 publication Critical patent/JP3309769B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェライト系ステンレス鋼板について、各種
の塑性加工や表面研磨処理を行った後でも特殊な処理を
要することなく安定して抗菌効果が発揮される手段を提
供する。 【解決手段】 熱間圧延から最終冷間圧延(製品が熱延
板の場合には冷間圧延の必要はない)までの間に750
〜900℃の温度域で1時間以上の長時間焼鈍を施す工
程を確保し、最終冷間圧延後に再結晶焼鈍を施す場合に
はその焼鈍温度を950℃以下の温度域で行う等によ
り、Cu析出物が断面100μm2 当り10個以上の割合
で分散した組織を有して成るCu含有フェライト系ステン
レス鋼板(熱延鋼板,冷延鋼板を問わない)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一定大きさ以上のCu
析出物が分散析出している組織を有していて優れた抗菌
性を示すCu含有フェライト系ステンレス鋼板、並びにそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】フェライト系ステンレス鋼板
は、優れた耐食性,美麗な外観,清潔感,高級感等が好
まれ、厨房,食器,浴槽,洗濯機槽等といった各種の用
途に広く供されている材料の1つである。しかし、最
近、上述のような用途に供される材料では、使用環境中
での雑菌の繁殖による汚れや悪臭の発生が問題視される
ようになり、更には病原菌である大腸菌や黄色ブドウ球
菌等の繁殖による人体への影響までもが懸念されるよう
になってきた。
【0003】もっとも、雑菌や病原菌等の問題は身の回
りのあらゆる品々に共通するものであり、そのため雑菌
や病原菌に対する抵抗力(いわゆる「抗菌性」と呼ばれ
る性能)を有した材料が望まれるようになって、プラス
チック製品,化学繊維製品,塗料等の分野においては既
に抗菌性を有する商品の開発,販売が盛んに行われるよ
うになっている。勿論、前述したように、金属材料に対
しても抗菌性の要求が高まってきたことから様々な研究
が行われ、抗菌性を有する金属元素として知られていた
Au,Ag,Cu,Ni等をそのままの形態で“特に抗菌性が望
まれる部材”に利用することが検討されている。
【0004】また、最近の研究により、ステンレス鋼中
に含まれる“合金元素としてのCu,Ni”等も材料(ステ
ンレス鋼)の抗菌性発現に寄与することが明らかとなっ
ている。そこで、このような研究結果を踏まえ、例えば
特開平8−53738号公報,特開平8−60301号
公報,特開平8−60302号公報,特開平8−603
03号公報あるいは特開平8−104953号公報等に
は、表層部にCuを濃化させることによって抗菌性を発現
させたステンレス鋼板に関する技術が提案されている。
【0005】しかしながら、上記各公報を通じて提案さ
れている技術では、その提案に係るステンレス鋼板を最
終製品に成形すべくプレス加工,曲げ加工等の塑性加工
を施した場合や、あるいは該ステンレス鋼板に意匠性を
付与すべくバフ研磨,ヘアライン研磨等の機械的表面研
磨を施した場合、更には溶接後の接合部(溶接テンパ−
カラ−部等)を目立たなくするために酸洗,電解研磨等
の処理を施した場合には、ステンレス鋼板表面のCu濃化
層が消失して抗菌効果が失われがちであるという問題が
指摘された。
【0006】そのため、特開平8−229107号公報
には、一度失われた表面のCu濃化層を再生させて再び抗
菌性を付与させる手段として、「Cu含有ステンレス鋼の
研磨品や加工品を酸性溶液に浸漬する方法」が提案され
ている。しかし、この提案方法は、一般的な加工メ−カ
−,研磨メ−カ−等の需要家に新たな酸性溶液浸漬設備
の導入を必要とせしめることにもつながるものであり、
それに伴う製品の製造コスト上昇等といった不具合が懸
念されるものであった。また、処理工程(酸性溶液浸漬
工程)が増加することによる生産性の低下も否めなかっ
た。
【0007】このようなことから、本発明が目的とした
のは、厨房,食器,浴槽,洗濯機槽等の特に抗菌性が問
題となりがちな部材に多用されるフェライト系ステンレ
ス鋼板について、各種の塑性加工や表面研磨処理を行っ
た後でも特殊な処理を要することなく安定して抗菌効果
が発揮される手段を提供することであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】Cuの抗菌性は、地金から
イオンとして溶出したCuが細胞の呼吸代謝酸素中に存在
するチオ−ルと効率良く反応するためにそのチオ−ルを
不活性化させ、雑菌,病原菌等の繁殖を抑制することに
起因すると考えられている。しかるに、実用Cu含有ステ
ンレス鋼におけるCuの含有量は、熱間加工性や耐食性等
の観点から自ずとその上限が制限されている。そして、
このような実用Cu含有ステンレス鋼のCu含有範囲では使
用環境中でのCuの溶出量が少なく、Cuによる上記抗菌性
は十分に発揮されない。そのため、これまで知られてい
る「Cu含有ステンレス鋼への抗菌性付与手段」は、ステ
ンレス鋼の表層部にCuの濃化した層を形成せしめ、これ
によってCuの溶出量を確保しようという思想の下に案出
されたものであった。
【0009】しかし、このような手段では、抗菌性付与
の処理がなされたステンレス鋼(表層部にCu濃化層が形
成されたステンレス鋼)に塑性加工や表面研磨等が施さ
れると表層のCu濃化層が消失し、抗菌効果が失われてし
まう恐れがあることは先に述べた通りである。
【0010】そこで、本発明者等は、様々な観点からの
研究の末に「“ステンレス鋼板の使用環境におけるCuの
溶出量”は“ステンレス鋼板中に存在するCu自体の形態
や分布状態”に大きく左右されること」を見出し、更に
種々のCu含有フェライト系ステンレス鋼板について“最
終製品中に存在するCuの状態”及び“その状態でのCuの
溶出量”と“抗菌性”との相関を調査した結果、「最終
製品段階でCu含有フェライト系ステンレス鋼板中にある
特定値以上の大きさのCu析出物がある特定量以上の割合
で分散して存在していれば、 使用環境中で溶出するCu量
が増加し、 優れた抗菌性を安定して示すようになる」と
の知見を得るに至った。即ち、何れの種類のCu含有フェ
ライト系ステンレス鋼板であっても、Cuが球状に析出し
ている場合はその直径が、そしてCuが棒状に析出してい
る場合はその長さがそれぞれ0.05μm以上であるCu析出
物が、任意断面100μm2 当りに10個以上の割合で
分散して析出しているならば、使用環境中でイオンとな
って溶出するCu量が十分に多くなり、そのフェライト系
ステンレス鋼板は極めて良好な抗菌性を示すようになる
ことを見出したのである。
【0011】なお、図1は、「Cu含有フェライト系ステ
ンレス鋼板における析出Cuの大きさ及び析出個数と抗菌
性能との関係」の調査結果を整理したグラフである。
【0012】本発明は、上記知見事項等に基づいてなさ
れたもので、下記のCu含有フェライト系ステンレス鋼板
並びにその製造方法を提供するものである。 (1) Cu析出物が断面 100μm2 当り10個以上の割
合で分散した組織を有して成ることを特徴とする、Cu含
有フェライト系ステンレス鋼板。 (2) Cu析出物寸法が0.05μm以上であることを特徴とす
る、上記 (1)項記載のCu含有フェライト系ステンレス鋼
板。 (3) Cu含有フェライト系ステンレス鋼を熱間圧延して板
材を製造する際、熱間圧延後に750〜900℃の温度
域で1時間以上の長時間焼鈍を施す工程を確保すること
を特徴とする、上記 (1)又は (2)項記載のCu含有フェラ
イト系ステンレス鋼板を製造する方法。 (4) Cu含有フェライト系ステンレス鋼を圧延して板材を
製造する際、熱間圧延から最終冷間圧延までの間に75
0〜900℃の温度域で1時間以上の長時間焼鈍を施す
工程を確保することを特徴とする、前記 (1)又は (2)項
記載のCu含有フェライト系ステンレス鋼板を製造する方
法。 (5) Cu含有フェライト系ステンレス鋼を圧延して板材を
製造する際、熱間圧延から最終冷間圧延までの間に75
0〜900℃の温度域で1時間以上の長時間焼鈍を施す
工程を確保し、かつ最終冷間圧延後の再結晶焼鈍を95
0℃以下の温度域にて行うことを特徴とする、前記 (1)
又は (2)項記載のCu含有フェライト系ステンレス鋼板を
製造する方法。
【0013】なお、本発明においては、対象とするCu含
有フェライト系ステンレス鋼板の種類(化学組成、 ある
いは熱延鋼板,冷延鋼板,冷延−焼鈍処理鋼板等の別)
やCu含有量は特に規定されるものではないが、前記条件
を満足するCu析出物を確保する上での容易性や実用性の
観点からするならばCu含有量は 0.8〜 3.5重量%(以
降、 成分割合を表す%は重量%とする)であることが望
ましい(より好ましいCu含有量の範囲は 1.0〜 3.0%で
ある)。即ち、Cu含有量が 0.8%未満であると析出処理
によってはCuが十分に析出しない場合があり、また 3.5
%を超えるCu含有量であると熱間加工性が劣化して工業
的な量産が困難となるばかりか、製品の耐食性や冷間,
温間での加工性も劣化するおそれがある。
【0014】また、Cu以外に含有される合金元素あるい
は不純物元素としては、0.08%以下のC, 3.0%以下の
Si, 1.0%以下のMn,0.05%以下のP,0.01%以下の
S,10〜30%のCr, 1.0%以下のNi, 2.0%以下のMo,
0.05%以下のN等を例示することができる。更に、必要
に応じて 1.0%以下のTi, 1.0%以下のNb, 1.0%以下
のAlの1種又は2種以上が含有されていても良いことも
勿論である。
【0015】
【作用】さて、本発明に係るフェライト系ステンレス鋼
板において、Cuは鋼板に抗菌性を付与するための重要な
元素である。そして、Cu含有フェライト系ステンレス鋼
板が優れた抗菌性を発揮するためには含有されているCu
は製品段階で析出物として存在している必要があり、し
かもその大きさが十分に大きく、かつ製造されたフェラ
イト系ステンレス鋼板の採取位置による抗菌性能のバラ
ツキが抑えられるためには板厚方向,板幅方向及び長手
方向にできるだけ均一に分散して存在していなければな
らない。この析出物の形態は透過型電子顕微鏡観察結果
よりほぼ球状あるいは棒状の2種類であり、Cuが析出物
として球状に析出している場合にはその直径が、あるい
は棒状に析出している場合にはその長さがそれぞれ0.05
μm以上で特に顕著な抗菌性を発揮する。なお、析出Cu
が断面100μm2 当り10個以上の割合で分散して存
在しなければ、Cu含有フェライト系ステンレス鋼板は優
れた抗菌性を安定して発揮することが困難となる。
【0016】つまり、Cuが鋼中に固溶された状態であっ
たり、あるいは析出していたとしてもその析出径あるい
は析出長さが0.05μmに満たなければ、使用環境中にお
けるCuの溶出量が不足し、Cu含有フェライト系ステンレ
ス鋼板に優れた抗菌性を付与することはできない。より
好ましい析出Cuの大きさは、析出径あるいは析出長さで
0.1μm以上である。また、析出径あるいは析出長さが
0.05μm以上の大きさでCuが析出していたとしても、こ
のような析出物の析出状態が不均一であれば、鋼板から
の材料の採取位置により抗菌性能にバラツキが生じる。
そして、鋼板のどの部位から材料を採取しても安定した
抗菌性が発揮されるためには“直径あるいは長さで0.05
μm以上の大きさのCu析出物”が断面100μm2 当り
10個以上の割合で分散して存在していることが必要で
ある。ここで、所定大きさの析出Cuのより好ましい分散
量は、鋼板断面100μm2 当り15個以上である。
【0017】なお、Cu含有フェライト系ステンレス鋼板
中における析出Cuの大きさ及び析出個数は、透過型電子
顕微鏡で観察することにより容易に確認することができ
る。
【0018】上述のように、本発明に係るCu含有フェラ
イト系ステンレス鋼板(熱延鋼板,冷延鋼板あるいは冷
延−焼鈍処理鋼板等の別を問わない)では、特定大きさ
以上のCu析出物が板厚方向,板幅方向,長手方向にほぼ
均一に分散して析出しているため、塑性加工や表面研磨
等の処理が施されて表層部が削り取られたとしても、使
用環境においては露出した析出Cuを起点に安定的にCuが
溶出するので抗菌性が劣化することはない。
【0019】続いて、本発明に係る上記Cu含有フェライ
ト系ステンレス鋼板の製造方法について詳述する。一般
に、フェライト系ステンレス鋼板は、連続鋳造によって
得られたスラブを熱間圧延して熱延鋼帯とした後、“冷
間圧延性を向上させる目的”あるいは“製品性能を向上
させる目的”でこれに軟化焼鈍を施し、更に酸洗処理が
施されてそのまま出荷されたり、あるいは前記軟化焼鈍
が施された冷間圧延用母材を酸洗してから「1回の冷間
圧延及び焼鈍・酸洗工程(以降“1回冷間圧延工程”と
称する)」又は「2回の冷間圧延及び焼鈍・酸洗工程
(以降“2回冷間圧延工程”と称する)」が施されて製
品とされ出荷されるのが普通である。
【0020】前記“本発明に係るCu含有フェライト系ス
テンレス鋼板”を製造する場合も基本的にはほぼ同様の
工程で板材製品とされるが、一般的なフェライト系ステ
ンレス鋼板の製造工程とは異なり、熱間圧延の後に、あ
るいは熱間圧延から最終冷間圧延までの製造工程中にお
いて、Cu析出処理としての「750〜900℃の温度域
における1時間以上の長時間焼鈍」が少なくとも1回施
される。なお、実生産を考えた場合の上記「Cu析出処理
としての長時間焼鈍」は、「熱延鋼帯の軟化焼鈍後にそ
のまま酸洗して製品とされる場合」あるいは「1回冷間
圧延工程の場合」では“熱延鋼帯の軟化焼鈍”を兼ねる
焼鈍に限定され、「2回冷間圧延工程の場合」では“熱
間圧延鋼帯の軟化焼鈍”あるいは“1回目の冷間圧延後
に実施される再結晶焼鈍”の何れか/又はその両方を兼
ねる焼鈍として実施される。
【0021】この「Cu析出処理」の温度が750℃に満
たない場合は、析出するCuが十分に成長できずに製品段
階でのCu析出物の大きさが不足していたり、あるいはそ
の析出状況が不均一となっていたりするため、ステンレ
ス鋼板は安定した抗菌性を発揮しなくなる。また、前記
「Cu析出処理」の温度が900℃を超えると、熱間圧延
鋼帯の軟化処理時にこのCu析出処理を併用させた場合に
は結晶粒が粗大化するため母材の脆化を招き、その後の
加工や次工程(冷間圧延工程)の通板が困難となり、ま
た1回目の冷間圧延後の再結晶焼鈍にこのCu析出処理を
併用させた場合には表面の酸化スケ−ルが厚く生成する
ため次の酸洗工程で酸化スケ−ルが除去できず、表面研
削工程等が必要となって工程増を招いたり、あるいは製
品の表面光沢が劣化して商品価値の低下を招くため好ま
しくない。
【0022】同様に、「Cu析出処理」を最終の冷間圧延
後に実施すると最終の酸洗工程で酸化スケ−ルが除去で
きず、やはり製品の商品価値が低下する。また、「Cu析
出処理(Cu析出焼鈍処理)」の温度が適切であったとし
てもその焼鈍時間が1時間に満たない場合は、析出Cuの
成長が不十分で安定した抗菌性能は得られない。従っ
て、この処理のためには箱型焼鈍が採用される。
【0023】更に、上記「Cu析出処理」に続いて冷間圧
延(最終冷間圧延)を実施し、その後に再結晶焼鈍を行
う場合は、この再結晶焼鈍は950℃以下の温度域で行
うことが必要である。即ち、本発明においては再結晶焼
鈍の手法は特に規定されるものではなく、焼鈍後に酸洗
処理を施す連続焼鈍酸洗方式であっても焼鈍後に酸洗処
理を施さない光輝焼鈍方式であっても良いが、再結晶焼
鈍の温度が950℃を超えるとCu析出処理によって析出
したCuが鋼中に再固溶してしまい、製品段階での析出Cu
の径あるいは長さが小さくなってしまったり、析出Cuの
個数が少なくなってしまう(場合によっては消失してし
まう)懸念が出てくるからである。そのため、最終冷間
圧延後に950℃を超える温度で再結晶焼鈍を施すこと
は好ましくない。
【0024】なお、用途によっては冷間圧延後の再結晶
焼鈍処理を省略したものを製品として供する場合がある
が、この場合には、Cu析出処理によって析出したCuがそ
のまま残存しているため製品の抗菌性能が損なわれるこ
とはない。
【0025】ところで、本発明に係るCu析出処理(75
0〜900℃の温度域での1時間以上の長時間焼鈍)
は、Cuを粗大に析出させて製品の抗菌性能を付与するば
かりでなく、結果として鋼中の固溶Cu量を低減させて材
料を飛躍的に軟質化させる効果をももたらすので、製品
鋼板の加工性向上にも寄与する。
【0026】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明する。 〔実施例1〕C:0.007%,Si:0.2%,Mn:0.2%,Cr:20
%,Ni:0.3%,N:0.009%,Cu:1.8%を含有すると共
に、残部がFe及び不可避的不純物から成るCu含有フェラ
イト系ステンレス鋼を真空溶解によって溶製し、得られ
た鋳塊から熱間鍛造と機械加工により40mm厚×140
mm幅×85mm長の熱間圧延素材を製造した。そして、こ
の熱間圧延素材を熱間圧延し、板厚が 4.5mmの熱延鋼板
とした。
【0027】次に、上記Cu含有フェライト系ステンレス
鋼熱延鋼板から複数の試験材を切り出して500〜90
0℃の温度域で2時間の箱型焼鈍によるCu析出処理を施
した後、それぞれの試験材の任意の位置から薄膜試験片
を採取し、透過型電子顕微鏡にてCuの析出状況を確認し
た。表1に、各Cu析出処理条件でのCu析出状況を示す。
【0028】
【表1】
【0029】また、それぞれの試験材の抗菌性能を確認
するため、Cu析出処理済の前記各試験材からサンプルを
切り出して表面研削により板厚の 1/4部及び 1/2部を面
出しし、更に#1000研磨仕上げしたものを抗菌性評
価材とした。なお、抗菌性能の評価には次の方法を採用
した。
【0030】即ち、Escherichia coli(大腸菌)を選定
して標準ブイヨン培地に移植し、恒温振とう器を用いて
「37℃,16時間培養の条件」で培養した後、培養菌
数が108 となるように10倍に希釈し、リン酸緩衝生
理食塩水にて最終希釈段階で105 (CFU/ml)の菌数と
なるよう1000倍に希釈することにより菌液を調整し
た。次に、前記各評価材の表面に菌液を 0.5ml接種して
表面全体で約103 〜104 CFU の菌数となるように
し、その上にポリエチレンフィルムを被せて恒温器中に
「35℃,95%相対湿度」の条件で24時間静置し
た。そして、24時間後にポリエチレンフィルムを取り
外し、10mlの生理食塩水で各評価材表面及びポリエチ
レンフィルムから菌を洗い出し、得られた液を標準寒天
培地に連続塗抹して「37℃,48時間培養の条件」で
培養した後、培地表面に育成した菌数を測定した。この
場合、初期の菌数に比べて24時間後の菌数が少なけれ
ば抗菌性を有すると言える。また、菌の状態を確認する
ための対照試験として、空のプラスチック滅菌シャ−レ
に菌液を数液滴下して同様に菌数を測定した。この場
合、初期の菌数と24時間後の菌数がほぼ同じであれ
ば、前記「菌数の測定結果」によって評価材の抗菌性を
評価することが妥当であると結論することができる。
【0031】この抗菌性評価結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】前記表1及び表2に示される結果から明ら
かなように、直径又は長さ0.05μm以上の析出Cuが10
0μm2 当り10個以上析出しているCu含有フェライト
系ステンレス熱延鋼板(試験番号1〜4)では、採取位
置によるバラツキのない優れた抗菌性を示すことが分か
る。これに対して、析出Cuの“大きさ”や“析出個数”
が不足しているCu含有フェライト系ステンレス熱延鋼板
(試験番号5及び6)では抗菌効果が前記試験番号1〜
4のものに比べて小さいことが確認され、また析出Cuの
大きさが0.05μm以上であっても析出個数の少ないCu含
有フェライト系ステンレス熱延鋼板(試験番号7)は採
取位置による抗菌性のバラツキが認められた。
【0034】〔実施例2〕C:0.007%,Si:0.2%,Mn:
0.2%,Cr:20%,Ni:0.3%,N:0.009%,Cu:1.8%を
含有すると共に、残部がFe及び不可避的不純物から成る
Cu含有フェライト系ステンレス鋼を真空溶解によって溶
製し、得られた鋳塊から熱間鍛造と機械加工により40
mm厚×140mm幅×85mm長の熱間圧延素材を製造して
から、これを熱間圧延して板厚が 4.5mmの熱延鋼板(熱
延鋼帯)とした。次いで、得られた複数の熱延鋼板に対
して、箱型焼鈍によって500〜980℃の温度域で3
0分〜20時間の軟化焼鈍(Cu析出処理を兼ねるもの)
を施した後、表面酸化スケ−ル除去の目的で酸洗処理を
施してから冷間圧延によって厚さ1.0 mmの冷延鋼板と
し、続いて880〜980℃の温度域で再結晶焼鈍処理
をして試験材とした。なお、再結晶焼鈍処理は、焼鈍後
に酸洗して表面スケ−ルを除去する連続焼鈍酸洗方式
と、光輝焼鈍方式の2種類で実施した。
【0035】そして、それぞれの試験材から実施例1と
同様に薄膜試験片を採取し、透過型電子顕微鏡にてCuの
析出状況を確認した。表3に、各条件でのCu析出状況を
示す。
【0036】
【表3】
【0037】表3に示される結果からは、本発明に従っ
た条件通りに製造されたCu含有フェライト系ステンレス
鋼冷延鋼板(試験番号8〜14)では直径又は長さ0.05μ
m以上の析出Cuが100μm2 当り10個以上の割合で
分散した組織を有しているのに対して、Cu析出処理に相
当する軟化処理温度が750℃よりも低かったCu含有フ
ェライト系ステンレス鋼冷延鋼板(試験番号16及び2
0)、あるいは軟化処理時間が1時間よりも短かかったC
u含有フェライト系ステンレス鋼冷延鋼板(試験番号15
及び17)は、製品段階での析出Cuの大きさが0.05μmよ
り小さいことを確認できる。また、Cu析出処理に相当す
る軟化処理条件が適切であっても、冷間圧延後の再結晶
焼鈍温度が950℃よりも高かったCu含有フェライト系
ステンレス鋼冷延鋼板(試験番号18及び19)は、析出Cu
の個数が不足していることが分かる。
【0038】そして、これら各試験材の抗菌性能を確認
するため、再結晶焼鈍を行ったままの状態のものと、表
面研削により板厚の 1/4部を面出しし、更に#1000
研磨仕上げとしたものの2種類を抗菌性評価材として供
試した。これらの評価材について実施例1と同様の方法
で抗菌性能の評価を行ったが、その結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】前記表3及び表4に示される結果から明ら
かなように、直径又は長さ0.05μm以上の析出Cuが10
0μm2 当り10個以上析出しているCu含有フェライト
系ステンレス鋼冷延鋼板(試験番号8〜14)では、採取
位置によるバラツキのない優れた抗菌性を示すことが分
かる。これに対して、析出Cuの“大きさ”が小さいCu含
有フェライト系ステンレス鋼冷延鋼板(試験番号15〜17
及び20)は抗菌性能を示さず、また析出Cuの個数が不足
しているCu含有フェライト系ステンレス鋼冷延鋼板(試
験番号18及び19)は採取位置による抗菌性のバラツキが
認められる。
【0041】〔実施例3〕C:0.007%,Si:0.2%,Mn:
0.2%,Cr:20%,Ni:0.3%,N:0.009%,Cu:1.8%を
含有すると共に、残部がFe及び不可避的不純物から成る
Cu含有フェライト系ステンレス鋼を真空溶解によって溶
製し、得られた鋳塊から熱間鍛造と機械加工により40
mm厚×140mm幅×85mm長の熱間圧延素材を製造して
から、これを熱間圧延して板厚が 4.5mmの熱延鋼板(熱
延鋼帯)とした。次いで、得られた複数の熱延鋼板に9
80℃で30分の軟化焼鈍を施した後、表面酸化スケ−
ル除去の目的で酸洗処理を施してから冷間圧延によって
厚さ 1.5mmの冷延鋼板とし、続いて500〜980℃の
温度域で30分〜20時間の箱型焼鈍による軟化焼鈍
(Cu析出処理を兼ねるもの)を施した後、再度、表面酸
化スケ−ル除去の目的で酸洗処理を施した。そして、そ
れを更に冷間圧延して厚さが0.6 mmの冷延鋼板とし、8
80〜980℃の温度域で再結晶焼鈍処理をして試験材
とした。ここで、再結晶焼鈍処理は、実施例2と同様
に、連続焼鈍酸洗方式と光輝焼鈍方式の2種類で実施し
た。
【0042】そして、それぞれの試験材について、実施
例2と同一の条件で「Cu析出状況の確認」及び「抗菌性
評価試験」を行った。表5に各条件でのCu析出状況を示
し、表6にそれら材料の抗菌性評価結果を示す。
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】上記表5及び表6に示される結果からも、
実施例2の場合と同様、本発明の規定条件(Cu析出処理
条件及び再結晶処理温度)に従えば“直径又は長さ0.05
μm以上の析出Cuが100μm2 当り10個以上析出し
ているCu含有フェライト系ステンレス鋼冷延鋼板”が得
られ、得られた冷延鋼板は何れも採取位置によるバラツ
キのない優れた抗菌性を示すのに対して、冷延鋼板の製
造条件が本発明の規定条件を外れると所望するCu析出組
織が得られず、満足する抗菌性能を安定して確保できな
いことを確認できる。
【0046】
【効果の総括】以上に説明した如く、この発明によれ
ば、各種の塑性加工や表面研磨等の処理を施した場合で
も、その後に格別な処理を要することなく長期にわたっ
て安定かつ優れた抗菌性能を示すCu含有フェライト系ス
テンレス鋼板を提供することができ、環境汚染問題ある
いは衛生性を重要視した各分野での多大な貢献が期待さ
れるなど、産業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】「Cu含有フェライト系ステンレス鋼板における
析出Cuの大きさ及び析出個数と抗菌性能との関係」の調
査結果を整理したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 博之 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 内山 栄一郎 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住友金属工業 株式会社鹿島製鉄所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cu析出物が断面100μm2 当り10個
    以上の割合で分散した組織を有して成ることを特徴とす
    る、Cu含有フェライト系ステンレス鋼板。
  2. 【請求項2】 Cu析出物寸法が0.05μm以上であること
    を特徴とする、請求項1記載のCu含有フェライト系ステ
    ンレス鋼板。
  3. 【請求項3】 Cu含有フェライト系ステンレス鋼を熱間
    圧延して板材を製造する際、熱間圧延後に750〜90
    0℃の温度域で1時間以上の長時間焼鈍を施す工程を確
    保することを特徴とする、請求項1又は2記載のCu含有
    フェライト系ステンレス鋼板を製造する方法。
  4. 【請求項4】 Cu含有フェライト系ステンレス鋼を圧延
    して板材を製造する際、熱間圧延から最終冷間圧延まで
    の間に750〜900℃の温度域で1時間以上の長時間
    焼鈍を施す工程を確保することを特徴とする、請求項1
    又は2記載のCu含有フェライト系ステンレス鋼板を製造
    する方法。
  5. 【請求項5】 Cu含有フェライト系ステンレス鋼を圧延
    して板材を製造する際、熱間圧延から最終冷間圧延まで
    の間に750〜900℃の温度域で1時間以上の長時間
    焼鈍を施す工程を確保し、かつ最終冷間圧延後の再結晶
    焼鈍を950℃以下の温度域にて行うことを特徴とす
    る、請求項1又は2記載のCu含有フェライト系ステンレ
    ス鋼板を製造する方法。
JP17295197A 1997-06-13 1997-06-13 Cu含有ステンレス鋼板及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3309769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17295197A JP3309769B2 (ja) 1997-06-13 1997-06-13 Cu含有ステンレス鋼板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17295197A JP3309769B2 (ja) 1997-06-13 1997-06-13 Cu含有ステンレス鋼板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH116036A true JPH116036A (ja) 1999-01-12
JP3309769B2 JP3309769B2 (ja) 2002-07-29

Family

ID=15951391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17295197A Expired - Lifetime JP3309769B2 (ja) 1997-06-13 1997-06-13 Cu含有ステンレス鋼板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3309769B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1087027A1 (en) * 1999-09-21 2001-03-28 Nisshin Steel Co., Ltd. A stainless steel sheet having Cu-enriched grains dispersed in its matrix and/or a Cu-condensed layer
JP2004099973A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Nisshin Steel Co Ltd 熱間加工性,切削性に優れたマルテンサイト系及びフェライト系ステンレス鋼
WO2012108479A1 (ja) * 2011-02-08 2012-08-16 新日鐵住金ステンレス株式会社 フェライト系ステンレス鋼熱延鋼板及びその製造方法、並びにフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JP2012188748A (ja) * 2011-02-08 2012-10-04 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp フェライト系ステンレス鋼熱延鋼板及びその製造方法、並びにフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
WO2014103722A1 (ja) * 2012-12-26 2014-07-03 新日鐵住金ステンレス株式会社 抗菌性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
US9399809B2 (en) 2011-02-08 2016-07-26 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Hot rolled ferritic stainless steel sheet, method for producing same, and method for producing ferritic stainless steel sheet
CN107937691A (zh) * 2018-01-12 2018-04-20 沈阳融荣科技有限公司 一种经济型含铜抗菌不锈钢热轧板材的热处理方法
CN116377165A (zh) * 2023-03-22 2023-07-04 江苏青云机械有限公司 强抗菌性不锈钢铸件工艺

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1087027A1 (en) * 1999-09-21 2001-03-28 Nisshin Steel Co., Ltd. A stainless steel sheet having Cu-enriched grains dispersed in its matrix and/or a Cu-condensed layer
JP2004099973A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Nisshin Steel Co Ltd 熱間加工性,切削性に優れたマルテンサイト系及びフェライト系ステンレス鋼
WO2012108479A1 (ja) * 2011-02-08 2012-08-16 新日鐵住金ステンレス株式会社 フェライト系ステンレス鋼熱延鋼板及びその製造方法、並びにフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JP2012188748A (ja) * 2011-02-08 2012-10-04 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp フェライト系ステンレス鋼熱延鋼板及びその製造方法、並びにフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
US9399809B2 (en) 2011-02-08 2016-07-26 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Hot rolled ferritic stainless steel sheet, method for producing same, and method for producing ferritic stainless steel sheet
US10072323B2 (en) 2011-02-08 2018-09-11 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Hot rolled ferritic stainless steel sheet, method for producing same, and method for producing ferritic stainless steel sheet
WO2014103722A1 (ja) * 2012-12-26 2014-07-03 新日鐵住金ステンレス株式会社 抗菌性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
JP2014141735A (ja) * 2012-12-26 2014-08-07 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 抗菌性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
CN104884657A (zh) * 2012-12-26 2015-09-02 新日铁住金不锈钢株式会社 抗菌性优良的铁素体系不锈钢板及其制造方法
CN107937691A (zh) * 2018-01-12 2018-04-20 沈阳融荣科技有限公司 一种经济型含铜抗菌不锈钢热轧板材的热处理方法
CN107937691B (zh) * 2018-01-12 2019-04-09 沈阳融荣科技有限公司 一种经济型含铜抗菌不锈钢热轧板材的热处理方法
CN116377165A (zh) * 2023-03-22 2023-07-04 江苏青云机械有限公司 强抗菌性不锈钢铸件工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3309769B2 (ja) 2002-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100313171B1 (ko) 향균성이향상된스테인레스강의사용방법
AU2012276705B2 (en) Silver-white copper alloy and method of producing silver-white copper alloy
EP1018564B1 (en) Stainless steel product having excellent antimicrobial activity and method for production thereof
US6391253B1 (en) Stainless steel having excellent antibacterial property and method for producing the same
JP2017206725A (ja) フェライト系ステンレス鋼およびその製造方法
JP3309769B2 (ja) Cu含有ステンレス鋼板及びその製造方法
JP4038832B2 (ja) 抗菌性に優れたステンレス鋼材およびその製造方法
JP2001254151A (ja) 抗菌性に優れたAg含有マルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法
JPH10306352A (ja) 抗菌性と表面性状に優れた高加工性フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP3894678B2 (ja) 抗菌性に優れたステンレス鋼材およびその製造方法
JP3227418B2 (ja) 抗菌性および耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼
JP3165422B2 (ja) 抗菌性に優れたステンレス鋼材およびその製造方法
JP3398620B2 (ja) 抗菌性に優れたステンレス鋼材およびその製造方法
JP4064554B2 (ja) 安価な抗菌性冷延鋼板
JP2954868B2 (ja) Cu含有ステンレス鋼の抗菌性改善方法
JP3819064B2 (ja) 抗菌性を改善したCu含有ステンレス鋼の製造方法
JP3201750B2 (ja) 抗菌性に優れたステンレス鋼材の製造方法
US20240060151A1 (en) Stainless steel material, method for producing same, and antibacterial and antiviral member
JPH11350089A (ja) 抗菌性に優れ高加工性を具備したオーステナイト系ステンレス鋼およびその製造方法
KR100328036B1 (ko) 페라이트계향균스테인레스강및그제조방법
JPH08225895A (ja) 抗菌性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼
JPH11172379A (ja) 抗菌性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼
JPH11256239A (ja) 抗菌性に優れたステンレス鋼板及びその製造方法
JPH10324920A (ja) 抗菌性、加工性および耐食性に優れるフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JPH09195009A (ja) 抗菌性に優れたフェライト系ステンレス鋼及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140524

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term