JPH1160225A - 有機物原料連続炭化装置とその連続炭化方法 - Google Patents

有機物原料連続炭化装置とその連続炭化方法

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JPH1160225A
JPH1160225A JP9222016A JP22201697A JPH1160225A JP H1160225 A JPH1160225 A JP H1160225A JP 9222016 A JP9222016 A JP 9222016A JP 22201697 A JP22201697 A JP 22201697A JP H1160225 A JPH1160225 A JP H1160225A
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紀雄 宮越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機物原料の含水率に拘わらず、その搬送を
良好に行えるとともに、炭化した有機物原料を活性化さ
せられるようにする。 【解決手段】 本発明は、蒸発用搬送路B1,B2を、
互いに独立した多数の羽根19…を回転軸18に弦巻状
に取り付けてなるパドルコンベアスクリュCにより構成
し、また、蒸発用搬送路B2等の搬送終端部B2bと炭
化用搬送路B3の搬送始端部B3aとを流下路7により
連絡するとともに、その流下路7に破砕機Dを配設した
構成にしている。また、炭化した有機物原料を活性化さ
せられるように、炭化用搬送路B7の搬送方向下流側に
冷却用搬送路F1,F2を配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水道汚泥、食品
加工廃棄物、製紙工場のスラッジ又は家畜糞等の有機物
原料を乾燥,炭化する有機物原料連続炭化装置とその連
続炭化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の連続炭化装置として、第300
9966号登録実用新案公報に記載されたものがある。
この装置は、底部に燃焼室を備えた角筒状炉体内に、家
畜糞等の有機物原料を搬送する半円筒状の搬送路と円筒
状の搬送路を配設したものであり、それらの搬送路によ
り有機物原料を搬送している間に、燃焼室で発生する熱
によってその有機物原料を乾燥,炭化するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置では、これに、たとえば下水道汚泥等のような
60〜70%程度を越える高い含水率の有機物原料が供
給された場合には、該原料が搬送路内壁やスクリューに
付着して搬送路を閉塞し、有機物原料の搬送ができなく
なる現象が生じる。しかも、搬送ができなくなったとき
には、搬送路の分解を伴う清掃等のメンテナンス作業を
必要とするため、稼働効率の低下を招くとともにコスト
高になるという欠点がある。
【0004】また、上記の従来装置では、燃焼室で発生
する熱を利用して、有機物原料をたんに乾燥して炭化さ
せているにすぎないので、既に不純物が吸着して化学的
に安定している該有機物原料を活性化させることができ
ず、その用途が限定されている。
【0005】本発明有機物原料連続炭化装置とその連続
炭化方法は、有機物原料の含水率に拘わらず、その搬送
を良好に行えるとともに、炭化した有機物原料を活性化
させられることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明有機物原料連続炭化装置は、蒸発用搬送路B
1,B2を、互いに独立した多数の羽根19…を回転軸
18に螺旋状に取り付けてなるパドルコンベアスクリュ
C,Cにより構成するとともに、蒸発用搬送路B1,B
2の搬送終端部B1b,B2bと炭化用搬送路B3とを
流下路7により連絡するとともに、その流下路7に破砕
機Dを配設した構成のものである。
【0007】同目的を達成するための本発明有機物原料
連続炭化方法は、有機物原料Pの搬送に伴って、それの
架橋状態を減少させつつ含有水分を蒸発させる蒸発工程
と、その有機物原料Pを破砕する破砕工程と、その破砕
した有機物原料Pを搬送しながら炭化する炭化工程とか
らなることを内容としている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明について図面を参照して説
明する。Aは加熱炉体である。この加熱炉体Aは、図1
〜図3に示すように、断熱側壁A1〜A4によってほぼ
四角筒形に囲繞形成してなり、これの内部を主加熱部A
aとし、かつその上側部分を副加熱部Abとしている。
【0009】1は主加熱部Aaの下部に設置した燃焼装
置である。この燃焼装置1は、主加熱部Aa内に配置し
た温度センサ(図示しない)により、該主加熱部Aa内
を常に設定温度に保持するように強弱運転されるように
なっている。なお、主加熱部Aa内の温度としては、ほ
ぼ400℃〜700℃の間で任意に設定できるようにし
ている。
【0010】副加熱部Abに面する断熱側壁A3には、
該副加熱部Ab内に外気(新鮮空気)を吹き込む空気ノ
ズル2が設けられており、それには、送気管3を介し、
加熱炉体Aの基部を囲む平面コ字形に組み付けた架台T
上に載置したエアーファン4が連結されている。すなわ
ち、空気ノズル2から副加熱部Ab内に外気を吹き込む
ことにより、該副加熱部Abを通過する不完全燃焼ガス
を完全燃焼させるようにしている。
【0011】5は加熱炉体Aの上部に被装した排気筒で
あり、この排気筒5を通じて完全燃焼されたガスを大気
に放出する。
【0012】Bは加熱炉体A内の主加熱部Aaに多段に
して架設した水平搬送路群である。この水平搬送路群B
は、蒸発用搬送路B1,B2を互いに平行にして最上段
に配置するとともに、これの下段側に炭化用搬送路B3
〜B7を5段にして架設した、合計6段のものである。
【0013】蒸発用搬送路B1,B2の搬送始端部B1
a,B2aの上部には、投入ホッパ6が配設されている
とともに、該蒸発用搬送路B1,B2の搬送終端部B1
b,B2bと、それらの下段の炭化用搬送路B3、すな
わち、上から2段目の水平搬送路の搬送始端部B3aと
を流下路7で連絡している。同様にして、該炭化用搬送
路B3,B4,B6の各搬送終端部B3b,B4b,B
6bと、それらの各下段側の炭化用搬送路B4,B5,
B7の搬送始端部B4a,B5a,B7aとを、各々流
下路8〜11で連絡している。
【0014】投入ホッパ6は、加熱炉体Aの側方に配設
したバケットエレベータ12から排出された下水道汚泥
等の有機物原料Pを蒸発用搬送路B1,B2の搬送始端
部B1a,B2aに投入するものである。
【0015】この投入ホッパ6は、ホッパ容器6aの内
部が仕切り板6bにより、原料投入室13と、たとえば
炭化された有機物,ゼオライト等の水分調整用剤Qを貯
留する水分調整用剤室14とに区画されており、そのう
ちの原料投入室13には、ここに投入された有機物原料
Pの架橋状態を減少させる水平回転形レーキ15が配設
され、該原料投入室13の上方には、該水平回転形レー
キ15を回転駆動するモータM1が配置されている。
【0016】水分調整用剤室14には、これに貯留した
水分調整用剤Qを蒸発用搬送路B1,B2の搬送始端部
B1a,B2aに所定量ずつ供給する供給機構16が配
設されている。
【0017】この供給機構16は、水分調整用剤室14
下部の開口を開閉できる開閉板16aと、これを開閉駆
動する開閉駆動部16bとからなり、有機物原料Pの含
有水分量等を勘案して、開閉板16aを自動的に開閉駆
動している。
【0018】水分調整用剤Qとして炭化有機物を使用す
る場合には、本装置により炭化処理した有機物原料Pを
使用することができ、この場合、それとは別に水分調整
用剤を別に用意する必要がなく、コストを低減できる。
【0019】蒸発用搬送路B1,B2は、投入ホッパ6
により、搬送始端部B1a,B2aに投入された有機物
原料Pを、これの下段の炭化用搬送路B3に向けて搬送
するとともに、この搬送に伴って、有機物原料Pの含有
水分を、該有機物原料Pが炭化用搬送路B3〜B7を搬
送されている間に炭化できる程度にまで蒸発させるもの
である。
【0020】蒸発用搬送路B1,B2は、図4,5に示
すように、上側を開放した断面略W字形の半筒体17内
に、これに沿って有機物原料Pを搬送する2つのパドル
コンベアスクリュC,Cを互いに平行にして回転自在に
配置したものである。
【0021】パドルコンベアスクリュCは、有機物原料
Pの架橋状態を減少させることができるものであり、そ
れは、回転軸18に互いに独立した複数の羽根19…を
螺旋状に取り付けてなるものである。
【0022】Dは蒸発用搬送路B1,B2の搬送終端部
B1b,B2bと、これの下段の炭化用搬送路B3の搬
送始端部B3aとの間を連結する流下路7に配設した破
砕機であり、それは、回転軸Daに複数枚の破砕翼Db
…を固定した構造のものである。これにより、流下路7
を流下する有機物原料Pを細かく断ち切るように破砕し
て、それの架橋状態を減少させられるようにしている。
なお、破砕機としては、流下路7を流下する有機物原料
Pの架橋状態を減少させられる機能を有するものであれ
ば、たとえば2個のロールを互いに噛み合うように回転
させ、その間で有機物原料Pを圧縮破砕する構造のもの
であってもよい。
【0023】炭化用搬送路B3〜B7は、図6に示すよ
うに、断面略W字形の筒体20内に、上記と同じ構成の
パドルコンベアスクリュC,Cを配置したものである。
筒体20の上面20aには、これの内部を搬送される有
機物原料Pから発生するガスを、主加熱部Aa内に放出
する複数の脱気孔20b…が2列にして形成されてい
る。
【0024】有機物原料Pから発生するガスを主加熱部
Aa内に放出することにより、それが該主加熱部Aa内
で燃焼して燃料の節減に有効であるとともに、該有機物
原料Pから発する悪臭を無くすことができる。
【0025】パドルコンベアスクリュCの各回転軸18
…の一端部にはスプロケット21が固定されているとと
もに、架台T上の冷却槽23上に設置したモータM2の
駆動軸にもスプロケット22が固定されており、それら
にローラチェーン21′を張架することにより、モータ
M2により各パドルコンベアスクリュCを回転駆動して
いる。
【0026】また、破砕機Dの回転軸Daと炭化用搬送
路B3の回転軸18にも、上記とは別のスプロケット2
4,24が固定されているとともに、それらにローラチ
ェーン25を張架することにより、破砕機DもモータM
2により回転駆動するようにしている。
【0027】投入ホッパ6を介して蒸発用搬送路B1,
B2の搬送始端部B1a,B2aに投入された有機物原
料Pは、それらに配設したパドルコンベアスクリュC,
Cによって各搬送終端部B1b,B2bに向けて搬送さ
れながら、それに含まれる水分の蒸発が行われるととも
に、羽根19…によって断ち切られるようにして、それ
の架橋状態を減少させられる。
【0028】搬送終端部B1b,B2bに搬送された有
機物原料Pは、そこに連結されている流下路7内に流下
し、破砕機Dによっても、それの架橋状態が減少させら
れて、下段の炭化用搬送路B3の搬送始端部B3aに送
給される。
【0029】該搬送始端部B3aに供給された有機物原
料Pは、上記のパドルコンベアスクリュC,Cによって
搬送終端部B3bに向けて搬送されながら、それの架橋
状態が減少させられつつ炭化処理が行われる。以下同様
にして、有機物原料Pは、下段側の炭化用搬送路B4〜
B7…を搬送されながら架橋状態が減少させられつつ炭
化処理が行われる。
【0030】最下段の炭化用搬送路B7の搬送終端部B
7bには、分離用搬送路Eを介して冷却用搬送路F1,
F2が連結されている。分離用搬送路Eは、円筒体26
に、回転軸27aに羽根27bを螺旋状に形成してなる
搬送スクリュ27を回転自在に内設してなるものであ
る。円筒体26の中間部には、最下段の炭化用搬送路B
7の搬送終端部B7bが連結されているとともに、該円
筒体26の搬送方向上流側端部には排出口26aが開口
され、かつ、搬送方向下流側端部には送出口26bが形
成されている。
【0031】また、回転軸27aに固定されたスプロケ
ット28と、冷却槽23上に設置したモータM3の駆動
軸に固定したスプロケット29との間にはローラチェー
ン30が張架されており、モータM3により搬送スクリ
ュ27を回転駆動できるようにしている。
【0032】円筒体26には、これの内部を搬送される
有機物原料Pの温度を検出する温度センサSが設けられ
ており、モータM3は、該温度センサSによる検出温度
に従って正逆回転制御されるようになっている。
【0033】すなわち、炭化用搬送路B7から分離用搬
送路Eに送給された有機物原料Pが未炭化である場合に
は、それの温度が炭化されたものよりも低いので、その
温度を温度センサSにより検出し、その検出温度が、未
炭化の有機物原料Pを示すものであればモータM3を逆
回転させて、該未炭化の有機物原料Pを排出口26aか
ら外部に排出するようにしている。
【0034】冷却用搬送路F1,F2は、架台T上に載
置した冷却槽23内から、該冷却用搬送路F1,F2そ
れぞれの搬送始端部及び終端部を外に突出させた状態で
貫設されており、それらは、水密にした円筒体31内
に、これらに沿って有機物原料Pを搬送する搬送スクリ
ュ27を回転自在に配置したものである。
【0035】冷却用搬送路F1,F2は、上下2段にし
て配設されているとともに、冷却用搬送路F1の搬送始
端部と冷却用搬送路F2の搬送終端部とを流下路F1′
により連絡している。また、冷却用搬送路F2の搬送終
端部には、炭化した有機物原料Pを送出する送出口F
2′が形成されている。
【0036】冷却用搬送路F1,F2の搬送スクリュ2
7の回転軸27aの一端にはスプロケット32,32が
固定されているとともに、架台Tの下部に配置したモー
タM4の駆動軸にもスプロケット33が固定されてお
り、それらにローラチェーン34が張架されている。こ
れにより、モータM4により各搬送スクリュ27を回転
駆動するようにしている。
【0037】冷却用搬送路F1の円筒体31には、これ
の内部を搬送される有機物原料Pに向けて水等を散水す
る散水手段として散水用ノズル35を設けている。散水
用ノズル35を通じて水等を炭化した有機物原料Pに向
けて散水することにより、それを濡れ湿らすとともに円
筒体31内に高温の水蒸気を発生させるようにしてあ
り、これによって、該炭化した有機物原料Pを、これが
気体や液体に含まれている物質を吸着できるように活性
化させることができる。
【0038】冷却槽23は、これの内部に水等の冷却用
液が満たされており、冷却用搬送路F1,F2の円筒体
31,31を介して、これの内部を搬送される有機物原
料Pを冷却するものである。
【0039】次に、有機物原料Pが下水道汚泥の場合を
想定して、本装置の動作について説明する。水分調整を
行わない下水道汚泥の含有水分は83.2%程度なの
で、この場合には、それに、その含有水分が70%程度
になるように水分調整用剤Qを供給機構16によって混
合する。
【0040】蒸発用搬送路B1,B2に投入された下水
道汚泥は、パドルコンベアスクリュC,Cによって細か
く断ち切られるようにして、それの架橋状態を減少させ
られながら、後段の炭化用搬送路B3〜B7において、
炭化が良好に行える程度の含水率に低下させられた状態
にされて、流下路7に送給される。
【0041】流下路7を流下する下水道汚泥は、破砕機
Dによっても、それの架橋状態が低減されながら、下段
の炭化用搬送路B3の搬送始端部B3aに送給される。
【0042】下水道汚泥は、各段の炭化用搬送路B3〜
B7を搬送されている間に徐々に炭化(最終的には水分
が0.2%程度)されて、冷却用搬送路F1に送給され
るが、分離用搬送路Eにおいて未炭化であったときには
排出口26aから外部に排出される。なお、排出した未
炭化の下水道汚泥は、再度投入ホッパ6に返戻すればよ
い。
【0043】冷却用搬送路F1に送給された有機物原料
は、搬送される間に徐々に冷却されるとともに、散水ノ
ズル35から散水された水等によって活性化された後、
送出口F2′から外部に送出される。
【0044】なお、本発明は前述した実施形態に限るも
のではなく、その要旨の範囲内で様々な変形実施が可能
である。たとえば、加熱炉体の主加熱部内の温度は、炭
化させる有機物原料の種類等に応じて適宜設定すればよ
いが、該有機物原料が悪臭を発している場合には、設定
温度をやや高めにすれば、その悪臭を低減させあるいは
無くすことができる。
【0045】上記では、パドルコンベアスクリュを、水
平搬送路のすべてに設けた構成のものについて説明した
が、有機物原料の種類や粘性等により、蒸発用搬送路に
だけ、あるいは蒸発用搬送路と炭化用搬送路の一部にだ
け設けた構成にしてもよい。
【0046】上記では、炭化した有機物原料を水等の冷
却用液で冷却する例について説明したが、炭化した有機
物原料を液体窒素等により急冷するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1〜11に記載の発明によれば、
有機物原料の搬送に伴って、該有機物原料の架橋状態を
減少させることができるので、該有機物原料の含水率に
拘わらず、その搬送を良好に行うことができるととも
に、含有水分の蒸発効率を向上させられる。従って、搬
送路の分解を伴う清掃等のメンテナンス作業をしなくと
もよく、稼働効率を向上させることができる。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、蒸発用搬
送路を、上側を開口した半筒体内に、パドルコンベアス
クリュを回転自在に内設した構成にしているので、蒸発
効率を高められるとともに、有機物原料の架橋状態の低
減を容易に行うことができる。
【0049】請求項3に記載の発明によれば、炭化用搬
送路を、上側に複数の脱気孔を形成した筒体内にパドル
コンベアスクリュを回転自在に内設した構成にしている
ので、有機物原料の搬送に伴って、該有機物原料の架橋
状態を減少させられるとともに乾燥処理を効率的に行え
る。また、脱気孔から加熱炉体内に不完全燃焼ガスを放
出させることにより、燃焼装置の燃焼効率を向上させら
れる。
【0050】請求項4又は5に記載の発明によれば、炭
化用搬送路の搬送方向下流側に冷却用搬送路を配設して
いるので、有機物原料を活性化させることができる。従
って、炭化した有機物原料を肥料等としての用途他、消
臭剤等として使用することができる。
【0051】請求項6に記載の発明によれば、冷却用搬
送路に、有機物原料に向けて水等を散水する散水手段を
設けているので、有機物原料の活性化を効率よく行わせ
ることができる。
【0052】請求項7に記載の発明によれば、炭化用搬
送路と冷却用搬送路との間に、炭化した有機物と未炭化
の有機物原料とを分離する分離用搬送路を介設している
ので、炭化した有機物原料に未炭化の有機物原料が混入
することを防止できる。
【0053】請求項8に記載の発明によれば、搬送始端
部側に、炭化した有機物原料を送出する送出口が形成さ
れ、かつ、搬送終端部側に未炭化の有機物原料を排出す
る排出口が形成された筒体に搬送スクリュが内設されて
いるとともに、その筒体に、有機物原料の温度を検出す
る温度センサを設けた構成にしているので、その検出温
度により、搬送スクリュを正逆回転するだけで、炭化し
た有機物原料と未炭化の有機物原料とを容易に分離する
ことができる。
【0054】請求項9に記載の発明によれば、加熱炉体
の内部に新鮮空気を吹き込む空気ノズルを、蒸発用搬送
路の上側の位置に配設しているので、燃焼効率を向上さ
せることができる。
【0055】請求項10に記載の発明によれば、有機物
原料の搬送に伴って、それの架橋状態を減少させながら
含有水分を蒸発させる蒸発工程と、その有機物原料を破
砕する破砕工程と、その破砕した有機物原料を搬送しな
がら炭化する炭化工程とを含んでいるので、含有水分に
拘わらず、有機物原料の搬送を良好に行うことができる
とともに、水分の蒸発効率を向上させられる。
【0056】請求項11に記載の発明によれば、炭化工
程に後続して、炭化した有機物原料を搬送に伴って冷却
するとともに、該有機物原料に向けて水等を散布する冷
却散布工程を設けているので、炭化した有機物原料の活
性化を容易に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明有機物連続炭化装置の一部を破断して示
す正面図である。
【図2】同上の一側から見た断面図である。
【図3】同上の他側から見た断面図である。
【図4】蒸発用搬送路の拡大平面図である。
【図5】その斜視図である。
【図6】炭化用搬送路の斜視図である。
【符号の説明】
2 空気ノズル 7 流下路 17 半筒体 18 パドルコンベアスクリュの回転軸 19 パドルコンベアスクリュの羽根 20 筒体 20b 脱気孔 23 冷却槽 26 水密な筒体 16a 排出口 26b 送出口 27 搬送スクリュ 35 散布手段としての散水用ノズル A 加熱炉体 B 水平搬送路群 B1,B2 蒸発用搬送路 B1b,B2b 搬送終端部 B3〜B7 炭化用搬送路 B3a〜B7a 搬送始端部 C パドルコンベアスクリュ D 破砕機 E 分離用搬送路 F1,F2 冷却用搬送路 P 有機物原料 S 温度センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C05F 11/00 C10L 5/46 ZAB C10L 5/46 ZAB 5/48 ZAB 5/48 ZAB B09B 3/00 302F

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発用搬送路の搬送方向下流側に炭化用
    搬送路を連設してなる水平搬送路群を加熱炉体内に多段
    にして架設し、有機物原料を、それらの水平搬送路上を
    搬送することによって乾燥炭化を連続して行う有機物原
    料連続炭化装置において、蒸発用搬送路を、互いに独立
    した多数の羽根を回転軸に螺旋状に取り付けてなるパド
    ルコンベアスクリュにより構成したこと、蒸発用搬送路
    の搬送終端部と炭化用搬送路の搬送始端部とを流下路に
    より連絡するとともに、その流下路に破砕機を配設した
    ことを特徴とする有機物原料連続炭化装置。
  2. 【請求項2】 蒸発用搬送路は、パドルコンベアスクリ
    ュを、上側を開口した半筒体内に回転自在に内設してな
    る請求項1記載の有機物原料連続炭化装置。
  3. 【請求項3】 炭化用搬送路は、パドルコンベアスクリ
    ュを、上側に複数の脱気孔を形成した筒体内に回転自在
    に内設してなる請求項1又は2記載の有機物原料連続炭
    化装置。
  4. 【請求項4】 炭化用搬送路の搬送方向下流側に冷却用
    搬送路を配設した請求項1,2又は3記載の有機物原料
    連続炭化装置。
  5. 【請求項5】 冷却用搬送路を、水密な筒体に搬送スク
    リュを内設した構成にするとともに、それを、冷却用液
    を満たした冷却槽内に貫通させて配設している請求項4
    記載の有機物原料連続炭化装置。
  6. 【請求項6】 冷却用搬送路の筒体に、有機物原料に向
    けて水等を散水する散水手段を設けた請求項5記載の有
    機物原料連続炭化装置。
  7. 【請求項7】 炭化用搬送路と冷却用搬送路との間に、
    炭化した有機物と未炭化の有機物原料とを分離する分離
    用搬送路を介設した請求項4,5又は6記載の有機物原
    料連続炭化装置。
  8. 【請求項8】 分離用搬送路が、搬送始端部側に、炭化
    した有機物原料を送出する送出口が形成され、かつ、搬
    送終端部側に未炭化の有機物原料を排出する排出口が形
    成された筒体に搬送スクリュが内設されているととも
    に、その筒体に、有機物原料の温度を検出する温度セン
    サを設けた構成からなり、該温度センサの検出温度によ
    り、搬送スクリュを正逆回転する請求項7記載の有機物
    原料連続炭化装置。
  9. 【請求項9】 加熱炉体には、これの内部に新鮮空気を
    吹き込む空気ノズルが、蒸発用搬送路の上側の位置に配
    設されている請求項1,2,3,4,5,6,7又は8
    記載の有機物原料連続炭化装置。
  10. 【請求項10】 有機物原料の搬送に伴って、それの架
    橋状態を減少させつつ含有水分を蒸発させる蒸発工程
    と、その有機物原料を破砕する破砕工程と、その破砕し
    た有機物原料を搬送しながら炭化する炭化工程とを含ん
    でいることを特徴とする有機物原料連続炭化方法。
  11. 【請求項11】 上記炭化工程に後続して、炭化した有
    機物原料を搬送に伴って冷却するとともに、該有機物原
    料に向けて水等を散布する冷却散布工程を設けた請求項
    10記載の有機物原料連続炭化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001019971A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Takasago Ind Co Ltd 高粘度または高水分の有機物の炭化方法
JP2009138088A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 多段スクリュー炭化炉
JP2009249553A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 炭化物製造装置及び炭化物製造方法

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