JPH1158862A - プリンタにおけるバックテンション機構 - Google Patents

プリンタにおけるバックテンション機構

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JPH1158862A
JPH1158862A JP24335597A JP24335597A JPH1158862A JP H1158862 A JPH1158862 A JP H1158862A JP 24335597 A JP24335597 A JP 24335597A JP 24335597 A JP24335597 A JP 24335597A JP H1158862 A JPH1158862 A JP H1158862A
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JP
Japan
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platen drum
moving body
drum
platen
moving
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JP24335597A
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English (en)
Inventor
Senba Ozaki
千馬 尾崎
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Mutoh Industries Ltd
Original Assignee
Mutoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】用紙にバックテンションを付与する用紙押え部
材を、専用のモータ等の駆動装置を用いることなく、ド
ラムに対して接離方向に制御し得るようにする。 【解決手段】用紙押え部材40は、用紙をプラテンドラ
ム2の表面に押し付け用紙にバックテンションを付与す
る。用紙押え部材40は、プリンタの機体に回転自在に
支持されたブレード軸42に取り付けられ、ブレード軸
42は、二方向に移動自在な移動体80,92に連係さ
れている。プラテンドラム2と移動体80との間には、
プラテンドラム2の印字作画時の正回転運動を、移動体
80が一方向の所定位置に移動する運動に変換し、且つ
プラテンドラム2の逆回転運動を移動体80が他方向の
所定位置に移動する運動に変換する運動方向変換手段が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ントヘッドなどを用いたプリンタにおける用紙にバック
テンションを付与する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−229204号公報には、プ
リンタ媒体に逆張力を加えて、プラテンドラム上にプリ
ント媒体をピンと張るためのブレードが開示されてい
る。プラテンドラムが逆回転するとき、ブレードをプラ
テンドラムから離反させないと、ブレードがプラテンド
ラムの表面を削ってしまう。そのため上記ブレードは、
専用のモータによって、プラテンドラムに対して接する
位置と離反する位置の2位置に選択的に制御されるよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブレードの駆動に専用
のモータを使用すると、その分のスペースが必要とさ
れ、機構が大型となるとともに、コストアップの原因と
なるという問題点があった。本発明は、上記問題点を解
決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、モータにより駆動されるプラテンドラム
(2)と、該プラテンドラム(2)に対向可能に配置さ
れたプリントヘッド(36)と、用紙(58)を前記プ
ラテンドラム(2)の印字施行部分に搬送する用紙搬送
手段と、前記印字施行部分の手前で前記用紙(58)を
前記プラテンドラム(2)の表面に押し付け該用紙(5
8)にバックテンションを付与するようにした用紙押え
部材(40)とを備えたプリンタにおいて、前記用紙押
え部材(40)をプリンタの機体に回転自在に支持した
ブレード軸(42)に取り付け、該ブレード軸(42)
を少なくとも二方向に移動自在な移動体(80)(9
2)に連係し、前記プラテンドラム(2)と前記移動体
(80)(92)との間に、前記プラテンドラム(2)
の正回転運動を前記移動体(80)(92)が一方向の
所定位置に移動する運動に変換し、前記プラテンドラム
(2)の逆回転運動を前記移動体(80)(92)が他
方向の所定位置に移動する運動に変換する運動方向変換
手段を設け、前記移動体(80)(92)が一方向の所
定位置に移動すると、前記用紙押え部材(40)が前記
プラテンドラム(2)の表面に接触し、前記移動体(8
0)(92)が他方向の所定位置に移動すると、前記用
紙押え部材(40)が前記プラテンドラム(2)の表面
から離反するようにし、前記運動方向変換手段を、前記
プラテンドラム(2)の回転に伴って回転するように前
記プラテンドラム(2)に連係され、2つの径の異なっ
た溝(68)(70)が円周方向に形成され、各溝(6
8)(70)は、連通領域(72)によって連通するよ
うに構成された回転体(66)と、前記移動体(80)
に突設され、前記溝(68)(70)のいづれか一方に
スライド自在に嵌合配置され、前記プラテンドラム
(2)が正転しているとき前記2つの溝(68)(7
0)のうち内側の溝(70)に位置し、プラテンドラム
(2)が逆転すると、内側の溝(70)から前記連通領
域(72)を通って外側の溝(68)へ移動し、再びプ
ラテンドラム(2)が正転を始めると外側の溝(68)
から内側の溝(70)へ移動するようにしたピン(6
6)とから構成し、また、前記運動方向変換手段を、前
記プラテンドラム(2)の回転に伴って回転するように
前記プラテンドラム(2)に連係されたピニオン(10
2)と、前記移動体(92)に所定範囲にわたって前記
ピニオン(102)と噛み合う位置に形成されたラック
ギア(94)とで構成し、前記プラテンドラム(2)が
正転しているとき、前記ピニオン(102)の回転によ
って前記移動体(92)は、一方向の所定位置まで移動
され、プラテンドラム(2)が逆転すると、前記ピニオ
ン(102)の逆転によって前記移動体(92)は他方
向の所定位置まで移動されるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、添
付した図面を参照して詳細に説明する。図5において、
(2)はインクジェットプリンタのプラテンドラムであ
り、プリンタの機体に回転自在に支持されている。前記
プラテンドラム(2)は、プリンタのコントローラによ
って正逆回転方向に制御されるモータに連結している。
前記プラテンドラム(2)の両端に突出する回転軸
(4)には、クランプ側板(6)(他方のクランプ側板
は図示省略)の略中央部が回転自在に嵌合配置されてい
る。一対のクランプ側板(6)の各一方には同期軸
(8)が回転自在に掛架され、該同期軸(8)の両端に
同期用ギア(10)が固着されている。
【0006】前記一対の同期用ギア(10)は、それぞ
れ、前記プラテンドラム(2)の両端に、その外周面に
沿って固設されたギア(11)と噛み合っている。前記
一対のクランプ側板(6)には、支持アーム(12)
が、プラテンドラム(2)の回転中心軸線に対して垂直
な平面内で、回転自在に軸(14)支されている。前記
支持アーム(12)の一方には、図1中、紙面垂直方向
に伸びる薄板状のクランプブレード(16)の両端が固
定されている。前記クランプブレード(16)の両端に
は、前記プラテンドラム(2)のギア(11)と対向し
て、ギア(18)が固設されている。前記一対のクラン
プ側板(6)の各々にはソレノイドから成るクランプブ
レード駆動用アクチュエータ(20)が固定され、該ア
クチュエータ(20)の出力軸(22)に連結ピン(2
4)が固定されている。前記クランプブレード(16)
の両端部には取付板(26)が固定され、該取付板(2
6)に透設された長穴に前記連結ピン(24)がスライ
ド自在に嵌挿されている。
【0007】前記支持アーム(12)には、機体に固設
された側板(28)のピン(30)と係合するための係
合凹部(32)が形成されている。プリンタの機体には
前記プラテンドラム(2)と平行に対向して図1中、紙
面垂直方向にガイドレール(図示省略)が配設され、該
ガイドレールに、キャリッジ(34)が移動可能に取り
付けられている。前記キャリッジ(34)には、インク
ジェットプリントヘッド(36)が取り付けられ、該イ
ンクジェットプリントヘッド(36)のインク吐出部
(38)がプラテンドラム(2)の表面とわずかな隙間
を存して対向している。前記キャリッジ(34)は、コ
ントローラによって制御されるモータによってガイドレ
ールに沿って往復方向に駆動されるように構成されてい
る。(40)は、前記プラテンドラム(2)の表面に用
紙を押し付け、用紙にバックテンションを付与するため
の用紙押え部材であり、薄板状のブレードにより構成さ
れている。用紙押え部材(40)は、プリンタの機体に
回転可能に支承されたブレード軸(42)に固定されて
いる。前記ブレード軸(42)は、後述するブレード作
動機構に連結している。
【0008】前記用紙押え部材(40)は、前記インク
吐出部(38)の後方即ち、インク吐出部(38)を基
準として、用紙搬送路の上流側でプラテンドラム(2)
の表面に、用紙が移動し得る程度に軽く弾接し、該プラ
テンドラム(2)との間にニップを構成している。(4
4)は複数のシャフト(46)の両端に回転自在に支持
されたピンチローラであり、該各シャフト(46)はプ
ラテンドラム(2)の長手方向と平行に、互いに所定の
間隔を存して配置されている。前記各シャフト(46)
は板ばね(48)の一方に支持され、該板ばね(48)
の他方は、プリンタの機体に固定されている。各シャフ
ト(46)の両端に支持された一対のピンチローラ(4
4)は、前記クランプブレード(16)の下部に形成さ
れた切欠部(50)に遊嵌し、該状態で前記プラテンド
ラム(2)の表面に弾接している。
【0009】前記プラテンドラム(2)の印字施行部分
の略90度上流にはピンチローラ(52)が回転自在に
配置され、該ピンチローラ(52)は、所定の圧力でプ
ラテンドラム(2)に接触している。前記ピンチローラ
(52)とプラテンドラム(2)は用紙搬送手段を構成
している。(54)は用紙検出のための光反射型の光学
センサであり、前記ピンチローラ(52)の先方に配設
されている。(56)は前記ピンチローラ(44)の先
方に配置された用紙ガイドであり、プラテンドラム
(2)により運ばれる長尺用紙の横幅方向に伸びるガイ
ド面を有し、長尺用紙をプラテンドラム(2)の表面か
ら排出口へと導くように構成されている。前記用紙ガイ
ド(56)の一端には、前記クランプブレード(16)
の他端立ち上り部(16a)と衝突係合する為のストッ
パー部(56a)が形成されている。
【0010】上記プリンタの各駆動部はコントローラに
よって制御されるように構成されている。上記した構成
において、プリンタのスタートスイッチをONとする
と、プラテンローラ(2)が図5中、矢方向A即ち反時
計方向に回転する。ロール用紙などの長尺用紙(58)
の先端をピンチローラ(52)とプラテンドラム(2)
との間のニップに挿入すると、長尺用紙(58)は、図
5中、プラテンドラム(2)の回転と連動して、時計方
向に運ばれる。長尺用紙(58)の先端がセンサ(5
4)の下方を通過すると、センサ(54)は、長尺用紙
(58)の先端を検知し、コントローラは、長尺用紙
(58)の先端の位置を認識する。プラテンドラム
(2)の図5中、矢方向Aの回転により、長尺用紙(5
8)の先端は、用紙押え部材(40)とプラテンドラム
(2)間のニップに運ばれ、長尺用紙(58)は、用紙
押え部材(40)によって、印字施行部の近傍で且つ印
字施行部の上方でプラテンドラム(2)の表面に押し付
けられる。長尺用紙(58)の先端が用紙押え部材(4
0)を通過して、クランプブレード(16)の領域内に
約5mm程入ると、コントローラは、プラテンドラム
(2)の回転を停止させる。
【0011】次に、コントローラは、アクチュエータ
(20)をオンとする。これによりアクチュエータ(2
0)の出力軸(22)は吸引され、取付板(26)が、
プラテンドラム(2)の中心方向に引かれ、クランプブ
レード(16)は、長尺用紙(58)の上からプラテン
ドラム2の表面に密着する(図6参照)。この時、クラ
ンプブレード(16)側のギア(18)がプラテンドラ
ム(2)のギア(11)と噛み合う。この状態では、ク
ランプブレード(16)は、長尺のため、用紙(58)
を、プラテンドラム(2)上に固定する力は殆どない。
次に、プラテンドラム(2)が矢方向Aに回転を開始す
る。
【0012】プラテンドラム(2)の矢方向Aの回転と
同期して、クランプブレード(16)が矢方向Aに移動
する。この時、ピンチローラ(44)がクランプブレー
ド(16)の上に乗り上げる。これによりクランプブレ
ード(16)はピンチローラ(44)によって加圧さ
れ、クランプブレード(16)の下の長尺用紙(58)
を、プラテンドラム(2)に固定する。一方、キャリッ
ジ(34)がレールに沿って移動して、プリントヘッド
(36)によって、長尺用紙(58)に対して印字が行
われる。更にプラテンドラム(2)が矢方向Aに回転
し、クランプブレード(16)がピンチローラ(44)
から外れ、長尺用紙(58)がピンチローラ(44)と
プラテンドラム(2)の間のニップにグリップされる
と、コントローラは、アクチュエータ(20)をオフと
する。
【0013】これにより、クランプブレード(16)
は、プラテンドラム(2)から離反し、ギア(18)と
(11)との係合が解除される。該状態において、クラ
ンプブレード(16)の一端の立ち上り部(16a)
は、図8に示すように、用紙ガイド(56)のストッパ
ー部(56a)に係止されるとともに、支持アーム(1
2)の係合凹部(32)が、ピン(30)と係合し、ク
ランプブレード(16)はその位置が規制され、用紙ガ
イドとして機能する。ピンチローラ(44)とプラテン
ドラム(2)によってグリップされた長尺用紙(58)
は、プラテンドラム(2)の矢方向Aの回動により、用
紙ガイド(56)に案内されて、排出口に搬送される。
【0014】印字が終了すると、コントローラは、キャ
リッジ(34)を待機位置に移動させるとともに、アク
チュエータ(20)をオンとし、クランプブレード(1
6)をプラテンドラム(2)に密着係合させ係合凹部
(32)をピン(30)から外す。次にプラテンドラム
(2)を所定回転角度逆回転させて、クランプブレード
(16)を図5に示す待機位置に戻す。しかる後に、ア
クチュエータ(20)がオフとなり、クランプブレード
(16)は、初期状態に復帰する。
【0015】プラテンドラム(2)が逆回転するとき、
ブレード軸(42)が、ブレード作動機構の作用によっ
て図5中、時計方向に回転し、用紙押え部材(40)が
プラテンドラム(2)の表面から所定間隔離反する。待
機位置に移動したプリントヘッド(36)は、用紙押え
部材(40)の、プラテンドラム(2)から離反する方
向の移動の妨げになることがない。次に、ブレード作動
機構について、図1乃至図4を参照して説明する。
【0016】ブレード軸(42)の両端は、プリンタの
機体の両側の側板(60)(一方の側板は図示省略)に
回転自在に支承され、このブレード軸(42)に用紙押
え部材(40)の上部が固定されている。ブレード軸
(42)が原角度位置にあるとき、用紙押え部材(4
0)の下部先端は、プラテンドラム(2)の表面に、所
定の角度を存して弾接し、ブレード軸(42)が復帰ば
ね(図示省略)の弾力に抗して図1中、時計方向に所定
角度回転すると、プラテンドラム(2)の表面から、所
定距離離反するように構成されている。
【0017】前記ブレード軸(42)には、揺動板(6
2)の下部が固定され、該揺動板(62)は、ブレード
軸(42)を中心として所定範囲で回転し得るように、
側板(60)に、支承されている。(64)は側板(6
0)に固定された取付板であり、これに歯車から成る回
転体(66)が回転自在に軸支され、該回転体(66)
は、プラテンドラム(2)と一体的なギア(11)と噛
み合っている。前記回転体(66)には、径の異なる2
つの溝(68)(70)が円周方向に形成されている。
【0018】前記2つの溝(68)(70)は、1ヶ所
で互いに連通し、この連通領域(72)の近傍には、ピ
ン74を、外側の溝(68)から内側の溝(70)に案
内するための領域ガイド面(76)と、内側の溝(7
0)から外側の溝(68)に案内するための傾斜ガイド
面(78)が形成されている。ピン(74)は、プレー
トから成る移動体(80)の一方に軸支され、用紙押え
部材(40)が、プラテンドラム(2)の表面に弾接し
た状態において、内側の溝(70)にスライド自在に挿
入配置されている。
【0019】前記移動体(80)は、一対の板状部材
(80a)(80b)から構成され、これら一対の板状
部材(80a)(80b)は、ねじ(82)(84)に
よって固定されている。前記一対の板状部材(80a)
(80b)は、ねじ(82)(84)をゆるめると、全
長を長手方向に調節可能に構成されている。前記移動体
(80)の他方には、その長手方向に長い長穴(86)
が形成され、該長穴(86)に、揺動板(62)に突設
されたピン(88)が遊嵌配置されている。
【0020】前記移動体(80)の他端には、コイルば
ね(90)の一端が連結し、該コイルばね(90)の他
端は、前記ピン(88)に連結している。前記ばね(9
0)の引張力によって、前記移動体(80)は、前記揺
動板(62)を支点として長手方向に付勢され、該付勢
によって、前記ピン(74)は、内側の溝(70)の外
壁面に弾接している。上記した構成において、プラテン
ドラム(2)が矢方向Aに正転しているとき、ピン(7
4)は、ばね(90)力によって、内側の溝(70)の
外壁面に押し付けられている。
【0021】このドラム正転中、ピン(74)が2つの
溝(68)(70)の連通領域(72)に位置しても、
ピン(74)が、内側の溝(70)から、外側の溝(6
8)に移動することがないように、連通領域(72)
に、前記ガイド面(76)(78)によって所定の角度
が設定されている。又、前記連通領域(72)の角度に
よって、ドラム逆転中、ピン(74)が2つの溝(6
8)(70)の連通領域(72)に位置しても、ピン
(74)が外側の溝(68)から内側の溝(70)に移
動することがないように設定されている。
【0022】ドラム(2)が、図2に示すように、矢方
向B方向に逆転を始めると、ピン(74)は、傾斜ガイ
ド面(78)に案内されて、内側の溝(70)から外側
の溝(68)へ移動する。ピン(74)が外側の溝(6
8)に移行すると、移動体(80)は、図3中、矢方向
Cに移動し、移動体(80)とピン(74)とで結合す
る揺動板(62)が、移動体(80)により引張られ、
時計方向に復帰ばね(図示省略)の弾力に抗して傾い
て、ブレード軸(42)が、時計方向に回転する。この
回転により、用紙押え部材(40)は、ドラム(2)か
ら離反する。
【0023】ドラム逆転中、揺動板(62)が、元の状
態に戻ろうとするため、ピン(74)は、外側の溝(6
8)の内壁面に引き付けられる。再び、ドラム(2)が
正転を始めると、図4に示すようにピン(74)は、傾
斜ガイド面(76)に案内されて、外側の溝(68)か
ら内側の溝(70)へ移動し、揺動板(62)及び用紙
押え部材(40)は、図1の状態に復帰する。上記の説
明から明らかなように、前記回転体(66)とピン(7
4)は、プラテンドラム(2)の正回転運動を、移動体
(80)が一方向の所定位置に移動する運動に変換し、
プラテンドラム(2)の逆回転運動を移動体(80)が
他方向の所定位置に移動する運動に変換する運動方向変
換手段を構成している。
【0024】ドラムの正逆回転を移動体の2位置の変位
に変換する上記運動方向変換手段の他の実施の形態を、
図9及び図10を参照して以下に説明する。(92)は
板部材から成る移動体であり、下面の一部にラックギア
94が形成されている。移動体(92)は、図9中、左
右方向にピン(96)(98)によって移動自在に側板
(60)に支承されている。取付板(64)には、互い
に噛み合った一対のピニオン(100)(102)が回
転自在に軸支され、一方のピニオン(102)は、前記
ラックギア(94)の一端に当接し、他方のピニオン
(100)は、ギア(11)に噛み合っている。
【0025】前記移動体(92)の一端部には、引掛部
(92a)が直角に形成され、該引掛部(92a)が、
揺動板(62)のピン(88)の、図9中、左側に配置
されている。前記移動体(92)は、コイルばね(10
4)の引張力によって、図9中、右方向に付勢されてい
る。ドラム(2)正転時におけるこのばね力による、移
動体(92)の図9中、右方向の移動は、ラックギア
(94)の端部と、ピニオンギア(102)との係合に
よって阻止されるように構成されている。他の構成は、
図1に示す実施形態と同一である。
【0026】上記した構成において、ドラム(2)が矢
方向Aに正転するときは、ピニオン(102)は、図9
中、反時計方向に回転し、このピニオン(102)の回
転によって、移動体(92)の、図9中、右方向の移動
が阻止される。該状態において、用紙押え部材(40)
は、ドラム(2)の表面に弾接している。ドラム(2)
が逆転すると、ピニオン(102)が図9中、時計方向
に回転し、ラックギア(94)と噛み合い、移動体(9
2)が、図9中、右方向に移動する。この移動体(9
2)の移動によって、揺動板(62)が、復帰ばねの弾
力に抗して、図10に示すように、時計方向に揺動し、
用紙押え部材(40)は、ドラム(2)の表面から所定
距離離反する。
【0027】移動体(92)が、図10中、右方向に所
定位置まで移動すると、ピニオンギア(102)は、ラ
ックギア(94)の他端から外れ空回りし、ドラム
(2)逆転中、移動体(92)は、右方向に移動した状
態を保持する。ドラム(2)が再び正転を始めると、移
動体(92)は、左方向に原位置まで移動し、揺動板
(62)及び用紙押え部材(40)は、図9に示す原位
置に復帰する。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述の如く、用紙押え部材の
駆動に、専用のモータ等、電気的な駆動装置を用いない
ため、その分のスペースの削減とコストダウンを達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の側面図である。
【図2】本発明の要部の側面図である。
【図3】本発明の要部の側面図である。
【図4】本発明の要部の側面図である。
【図5】インクジェットプリンタの説明的平面図であ
る。
【図6】インクジェットプリントの説明側面図である。
【図7】インクジェットプリントの説明側面図である。
【図8】インクジェットプリントの説明側面図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す側面図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
2 プラテンドラム 4 回転軸 6 クランプ側板 8 同期軸 10 ギア 11 ギア 12 支持アーム 14 軸 16 クランプブレード 18 ギア 20 アクチュエータ 22 出力軸 24 連結ピン 26 取付板 28 側板 30 ピン 32 係合凹部 34 キャリッジ 36 プリントヘッド 38 インク吐出部 40 用紙押え部材 42 ブレード軸 44 ピンチローラ 46 シャフト 48 板ばね 50 切欠部 52 ピンチローラ 54 センサ 56 用紙ガイド 58 長尺用紙 60 側板 62 揺動板 64 取付板 66 回転体 68 溝 70 溝 72 連通領域 74 ピン 76 傾斜ガイド面 78 傾斜ガイド面 80 移動体 82 ねじ 84 ねじ 86 長穴 88 ピン 90 コイルばね 92 移動体 94 ラックギア 96 ピン 98 ピン 100 ピニオン 102 ピニオン 104 コイルばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより駆動されるプラテンドラム
    (2)と、該プラテンドラム(2)に対向可能に配置さ
    れたプリントヘッド(36)と、用紙(58)を前記プ
    ラテンドラム(2)の印字施行部分に搬送する用紙搬送
    手段と、前記印字施行部分の手前で前記用紙(58)を
    前記プラテンドラム(2)の表面に押し付け該用紙(5
    8)にバックテンションを付与するようにした用紙押え
    部材(40)とを備えたプリンタにおいて、前記用紙押
    え部材(40)をプリンタの機体に回転自在に支持した
    ブレード軸(42)に取り付け、該ブレード軸(42)
    を少なくとも二方向に移動自在な移動体(80)(9
    2)に連係し、前記プラテンドラム(2)と前記移動体
    (80)(92)との間に、前記プラテンドラム(2)
    の正回転運動を前記移動体(80)(92)が一方向の
    所定位置に移動する運動に変換し、前記プラテンドラム
    (2)の逆回転運動を前記移動体(80)(92)が他
    方向の所定位置に移動する運動に変換する運動方向変換
    手段を設け、前記移動体(80)(92)が一方向の所
    定位置に移動すると、前記用紙押え部材(40)が前記
    プラテンドラム(2)の表面に接触し、前記移動体(8
    0)(92)が他方向の所定位置に移動すると、前記用
    紙押え部材(40)が前記プラテンドラム(2)の表面
    から離反するようにしたことを特徴とするバックテンシ
    ョン機構。
  2. 【請求項2】 前記運動方向変換手段を、前記プラテン
    ドラム(2)の回転に伴って回転するように前記プラテ
    ンドラム(2)に連係され、2つの径の異なった溝(6
    8)(70)が円周方向に形成され、各溝(68)(7
    0)は、連通領域(72)によって連通するように構成
    された回転体(66)と、前記移動体(80)に突設さ
    れ、前記溝(68)(70)のいづれか一方にスライド
    自在に嵌合配置され、前記プラテンドラム(2)が正転
    しているとき前記2つの溝(68)(70)のうち内側
    の溝(70)に位置し、プラテンドラム(2)が逆転す
    ると、内側の溝(70)から前記連通領域(72)を通
    って外側の溝(68)へ移動し、再びプラテンドラム
    (2)が正転を始めると外側の溝(68)から内側の溝
    (70)へ移動するようにしたピン(66)とから構成
    したことを特徴とする「請求項1」に記載のプリンタに
    おけるバックテンション機構。
  3. 【請求項3】 前記運動方向変換手段を、前記プラテン
    ドラム(2)の回転に伴って回転するように前記プラテ
    ンドラム(2)に連係されたピニオン(102)と、前
    記移動体(92)に所定範囲にわたって前記ピニオン
    (102)と噛み合う位置に形成されたラックギア(9
    4)とで構成し、前記プラテンドラム(2)が正転して
    いるとき、前記ピニオン(102)の回転によって前記
    移動体(92)は、一方向の所定位置まで移動され、プ
    ラテンドラム(2)が逆転すると、前記ピニオン(10
    2)の逆転によって前記移動体(92)は他方向の所定
    位置まで移動されるようにしたことを特徴とする「請求
    項1」に記載のプリンタにおけるバックテンション機
    構。
JP24335597A 1997-08-25 1997-08-25 プリンタにおけるバックテンション機構 Pending JPH1158862A (ja)

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