JPH1158595A - 建材用板状素材の表面仕上紙とその製造方法 - Google Patents

建材用板状素材の表面仕上紙とその製造方法

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JPH1158595A
JPH1158595A JP24176297A JP24176297A JPH1158595A JP H1158595 A JPH1158595 A JP H1158595A JP 24176297 A JP24176297 A JP 24176297A JP 24176297 A JP24176297 A JP 24176297A JP H1158595 A JPH1158595 A JP H1158595A
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JP
Japan
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gypsum
layer
paper sheet
paper
powder
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JP24176297A
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English (en)
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Osamu Yamada
修 山田
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NIKKEI PACK KK
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NIKKEI PACK KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面仕上紙の耐火性,剛性を向上させる。 【解決手段】 建材用板状素材の表面に貼り付ける多層
構造でなる表面仕上紙20の中間層に、有機材でなる硬
化剤で板状に形成された石膏層21を設ける。石膏層2
1は、石膏粉体と有機不燃発泡樹脂の粉体との混合物を
多層紙の中間層に薄く広げ、全体を加熱,加圧すること
で、成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は襖や間仕切り板など
建材用板状素材の表面に貼り付ける表面仕上紙とその製
造方法に係り、特に、剛性と難燃性の高い表面仕上紙と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】襖は、指物師と呼ばれる職人が手作りに
より桟組みしたものを芯材とし、両面に表面仕上紙を貼
り、四周に框を付設して作られている。このため、コス
トの問題だけでなく職人不足のために充分な供給量を確
保するのが難しくなってきている。
【0003】量産住宅の増加に伴って襖の供給量を増や
す必要から、近年では、板状の芯材として発砲スチロー
ルやダンボール,紙製ハニカム材を用い、四周にアルミ
材,プラスチック材,木材等の額縁状の框を装着する低
コストの襖類似品である量産襖が普及してきている。こ
の量産襖では、発砲スチロール等の芯材に湿気が繰り返
し吸収されたり放出されて反り,ひずみ等が発生しない
ように、表面仕上紙にアルミ箔を組み込んでいる。
【0004】図3は、従来の3層構造の表面仕上紙の断
面図である。この従来の表面仕上紙1は、石膏原紙3と
防湿、防炎性のあるアルミ箔4と表紙(おもてがみ)5
の3枚のシートを、各々の間に接着剤(PE層)6,7
を挟んで圧接して構成され、厚さが約0.5mm程度に
なっている。この従来の表面仕上紙1は、厚さが0.5
mm程度と薄く、表面仕上紙自体の剛性が低いため、芯
材がもともと反っていた場合にこの表面仕上紙1を芯材
の表面に貼っても芯材の反りを矯正することはできな
い。
【0005】図2は、6層構造にした従来の表面仕上紙
の断面図である。この6層構造の表面仕上紙10は、2
枚の3層構造表面仕上紙を貼り合わせた構造となってい
る。上の3層は図3に示す表面仕上紙1と同じであり、
下の3層2は図3の表面仕上紙1のうち表紙5をクラフ
ト紙8に変えたものであり、両者の石膏原紙3,3同士
を接着剤9で貼り合わせたものが、図2の6層構造の表
面仕上紙10である。この表面仕上紙10は、厚さが約
1mmとなり、図3の3層構造のものよりは剛性が高
く、外部からの衝撃にも強いという利点を持つ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この6層構造
の表面仕上紙10でも、芯材の反りを矯正するまでには
その剛性が高くなく、また、火に弱いという問題があ
る。火に強くするには、表面仕上紙内に石膏層を設けれ
ばよい。しかし、図2の接着剤層9の位置に石膏を水で
溶いてペースト状にして間に挟むと、この石膏層が湿気
防止用のアルミ箔4,4間に挟まれ、石膏層が硬化する
際に発生する気体は包み込まれる状態となる。この場
合、水分の逃げ場がないと石膏が乾燥せず、良好な表面
仕上紙が製造できないという問題がある。尚、量産襖に
使用する表面仕上紙について述べたが、襖に限らず、部
屋の間仕切り用のボード等に貼る表面仕上紙についても
同様の問題がある。
【0007】本発明の目的は、安価な製造コストで剛性
が高く難燃性を持つ建材用板状素材の表面仕上紙とその
製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、建材用板状
素材の表面に貼り付ける多層構造でなる表面仕上紙にお
いて、両側の外層の間に介在させる中間層に有機材でな
る硬化材で板状に形成された石膏層を設けることで、達
成される。
【0009】上記目的は、石膏の粉体を有機不燃発泡硬
化剤と混練した物質を薄く広げて前記多層構造中の中間
層として挟み全体を加熱および加圧して製造すること
で、達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る建
材用板状素材の表面仕上紙の断面図である。この表面仕
上紙20は、石膏原紙3と防湿用のアルミ箔4と表紙5
を積層した3層紙1の外層と、石膏原紙3とアルミ箔4
とクラフト紙8を積層した3層紙2の外層との間に二水
石膏層21を形成し、全体を一枚の表面仕上紙としたも
のであり、3層紙1,2が各々厚さ0.5mmであり、
二水石膏層21も厚さ0.5mmに形成されているた
め、全体の厚さは1.5mmとなっている。
【0011】石膏は、その結晶構造中に2つの結晶水を
含むため、二水石膏と呼ばれており、白色の固体であ
る。加熱すると、結晶水を失い、焼石膏や無水石膏とな
る。建材用の素材として用いられる石膏ボードは、焼石
膏の粉末に水と木製繊維とを混ぜてペースト状にしこれ
を板状にしたものを乾燥させて作られている。
【0012】図1の表面仕上紙を製造する場合に、焼石
膏や無水石膏の粉末に水を混ぜて一方の3層紙の石膏原
紙3に塗布し、他方の3層紙を重ねて加熱,加圧して
も、良好な表面仕上紙とはならない。石膏を混ぜるとき
に使用する水の量を、結晶水となる水の量よりも多く
し、余った多量の水分を蒸発させて石膏を固化させる必
要があるためである。石膏原紙はサージング効果(吸水
効果)をある程度持っているが、アルミ箔4、4で両側
が包まれているため石膏原紙のサージング効果だけでは
多量の水分を吸収できない。従って、製造した表面仕上
紙は湿気たものとなって使い物にならない。
【0013】そこで、本発明では、焼石膏や無水石膏の
粉体を水で混練するのではなく、石膏の粉体好ましくは
二水石膏の粉体と、自己消火性、難燃性の強いフェノー
ル樹脂またはメラミン樹脂または尿素樹脂等の有機不燃
発泡硬化材の粉体を混合した物質を用いる。
【0014】図1に示す石膏層21を挟む7層構造の表
面仕上紙を製造する場合には、一方の3層紙の石膏原紙
3を上側にし、その上に、石膏粉体と有機不燃発泡硬化
材の粉体との混合物を薄く均一に広げ、その上に他方の
3層紙を重ね、襖紙とするのであれば1枚の襖の大きさ
である180cm×91cmの大きさでホットプレスに
より加熱,加圧する。この例では、3層紙を用いたが、
勿論、1枚づつ重ねて任意の多層の外層にし、それらの
間に石膏層を成形してもよい。
【0015】ホットプレスで加熱・加圧すると、有機不
燃発泡硬化材から有機ガスが放出されるが、放出ガスは
両側の石膏原紙3、3の中を通り、外部に排出され、表
面仕上紙の中にガスが残留することはない。有機不燃発
泡硬化材の量は、石膏粉体と樹脂粉体の混合物を均一に
広げ成形するのに必要な量であって、例えば有機不燃発
泡硬化剤に対する二水石膏の比率は、1:0.5〜1位
が望ましい。実施に当っては、有機ガスが表面仕上紙内
に残留しない量に調整するのが望ましい。。
【0016】上述の様にして製造した表面仕上紙20
は、石膏層21が中間に厚さ0.5mmで成形され有機
樹脂で硬化されているため、充分な剛性を備えている。
このため、平面紙として芯材の両面に貼ることで、芯材
にもともと僅かな反りがあっても表面仕上紙20によっ
てその反りを矯正することが可能になると共に、石膏層
が存在するために耐火性も向上し、しかも何かものが当
たっても傷付き難く耐衝撃性も高いという効果があり、
製造コストも安価で済む。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、表面仕上紙の中間層に
石膏層を備えるため、耐火性が向上すると共に、剛性が
高まるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る表面仕上紙の断面図で
ある。
【図2】従来の3層構造の表面仕上紙の断面図である。
【図3】従来の6層構造の表面仕上紙の断面図である。
【符号の説明】
1…3層表面仕上紙、3…石膏原紙、4…アルミ箔、5
…表紙、6,7…接着剤層(PE層)、10…6層表面
仕上紙、20…7層構造の表面仕上紙、21…石膏層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建材用板状素材の表面に貼り付ける多層
    構造でなる表面仕上紙において、両側の外層の間に介在
    させる中間層に有機材でなる硬化剤で板状に形成された
    石膏層を設けたことを特徴とする建材用板状素材の表面
    仕上紙。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記各外層はアルミ
    箔と夫々それらの内側に位置させた石膏原紙を含み、前
    記中間層は両石膏原紙に接した状態で挟まれていること
    を特徴とする建材用板状素材の表面仕上紙。
  3. 【請求項3】 建材用板状素材の表面に貼り付ける多層
    構造である表面仕上紙の製造方法において、石膏の粉体
    を有機不燃発泡硬化剤と一緒に薄く広げて前記多層構造
    中の中間層として挟み全体を加熱および加圧して製造し
    たことを特徴とする建材用板状素材の表面仕上紙の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、有機不燃発泡硬化剤
    がフェノール樹脂またはメラミン樹脂または尿素樹脂の
    いずれかであることを特徴とする建材用板状素材の表面
    仕上紙の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4において、石膏
    の粉体は二水石膏の粉体であることを特徴とする建材用
    板状素材の表面仕上紙の製造方法。
JP24176297A 1997-08-22 1997-08-22 建材用板状素材の表面仕上紙とその製造方法 Pending JPH1158595A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100730712B1 (ko) * 2005-07-27 2007-06-21 조기정 알루미늄 방염 석고보드 및 가공 방법
KR100877170B1 (ko) * 2001-06-13 2009-01-07 인터디지탈 테크날러지 코포레이션 다중화 스케줄링을 위한 이진 트리 기법 및 시스템

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KR100877170B1 (ko) * 2001-06-13 2009-01-07 인터디지탈 테크날러지 코포레이션 다중화 스케줄링을 위한 이진 트리 기법 및 시스템
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