JPH1158503A - 発泡ブロー成形方法 - Google Patents

発泡ブロー成形方法

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Publication number
JPH1158503A
JPH1158503A JP9226480A JP22648097A JPH1158503A JP H1158503 A JPH1158503 A JP H1158503A JP 9226480 A JP9226480 A JP 9226480A JP 22648097 A JP22648097 A JP 22648097A JP H1158503 A JPH1158503 A JP H1158503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foaming
parison
mold
temperature
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP9226480A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadayuki Kawakami
貞之 河上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
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Publication of JPH1158503A publication Critical patent/JPH1158503A/ja
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡倍率が大きく、気泡つぶれのない発
泡ブロー成形製品を得るための成形法の提供。 【解決手段】 発泡度合が0〜30%の状態でパリソン
を押出し、これを型内において賦形、発泡させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡ブロー成形に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発泡ブロー成形法においては、可
塑化シリンダー中で発泡反応がおこる熱エネルギーを加
えていたので、押出されたパリソンの状態ですでに発泡
が始まっており、これに金型内で流体を吹き込むと、樹
脂が金型内面に押しつけられて成形される際に、樹脂内
部の気泡もそれにつれて引き延ばされ、その多くは崩壊
する。そのため、従来の発泡ブロー成形製品は発泡倍率
が小さく、樹脂層内部の気泡による防音・断熱効果も小
さいものであった。
【0003】また、前記のように押出されたパリソンは
発泡しているので、ドローダウンが大きく、成形性が悪
いという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした実
情の下に、発泡倍率が高く、気泡の崩壊もなく、軽量で
防音、断熱効果の大きい発泡ブロー成形製品を得ること
ができ、しかもパリソンのドローダウンなどの発生も防
止できる発泡ブロー成形方法を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、パリソンとして押出す段階では発泡が促進しな
いようにし、型閉め後高温流体を吹き込み、金型内面に
樹脂を押しつけ賦形し、発泡されることが有効であるこ
とを見出し、本発明に至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)発泡剤を含む
樹脂のその発泡度合が0〜30%となる温度でパリソン
を押出し、型閉め後、高温流体を金型内に吹き込みパリ
ソンを賦形し、発泡させることを特徴とする発泡ブロー
成形方法、(2)高温流体を金型内に吹き込む一方、金
型内部を賦形可能な圧力以上に保持しながら排気するこ
とを特徴とする前記(1)記載の発泡ブロー成形方法、
(3)高温流体の吹き込みと排気とを各別のブローピン
により行う前記(2)記載の発泡ブロー成形方法、
(4)発泡後、低温流体を吹き込み冷却する前記(1)
記載の発泡ブロー成形方法、に関する。
【0007】本発明においては、ブロー成形により金型
内で樹脂を賦形させてから、実際上発泡させることが好
ましい。しかし、金型内の樹脂内に高温流体を吹き込み
賦形させる際、該高温流体は、発泡剤の発泡開始温度よ
りも10〜100℃高い温度を有するので、高温流体と
直接接触する樹脂内面においては、賦形しつつ発泡が開
始されることがあるが、とくに問題はない。本格的な気
泡の形成は、パリソンがある程度引き延ばされて後に実
質上生じるので、発泡したパリソンを賦形する場合に比
べると気泡の崩壊は顕著に低減できる。この場合におい
て、さらに樹脂内に発生した気泡が崩壊しないように金
型内の樹脂中空部内の圧力を賦形可能な最低限の圧力に
保持することが好ましい。この圧力調整は、ブローピン
からの排気によって行うことができる。
【0008】本発明のブロー成形方法は、上記のとお
り、成形機シリンダー中では樹脂の発泡が促進しないよ
うに樹脂の温度は、発泡剤の発泡開始温度以下に保持さ
れる。特に制限されるものではないが、使用する発泡剤
の分解温度がたとえば190〜210℃であると、成形
機内の樹脂温度は170〜190℃程度に保持される。
【0009】使用する樹脂についても特に制限されるも
のではなく、一般に発泡ブロー成形に使用される樹脂を
使用することができる。しかし、高密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン系やジエン系の熱可塑性エラストマーなどが好まし
い。また、樹脂は単層構造でも積層構造でもよい。積層
構造の場合には、内面層に発泡剤を含む樹脂層とするも
のが本発明に好適である。これは金型内の樹脂内面に向
かって高温流体が吹き込まれるので、内面側が加熱し易
いからである。
【0010】積層構造の具体例を挙げると、たとえば、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性エラス
トマーなどの外層と低密度ポリエチレン発泡層、高密度
ポリエチレン発泡層、熱可塑性エラストマー発泡層など
を内層とする2層構造、高密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、熱可塑性エラストマーなどの外層、低密度ポリ
エチレン発泡層、高密度ポリエチレン発泡層、熱可塑性
エラストマー発泡層などの中間層、および高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどの内層からなる3層構造な
どがある。
【0011】本発明に使用する発泡剤についても、樹脂
と混練されて未発泡状態でパリソンとして押出すことが
でき、次いでブロー成形時に金型に吹き込まれた高温流
体により発泡できるものであればよく、発熱反応タイ
プ、吸熱反応タイプ、または物理発泡タイプでもよく、
とくに制限されるものではないが、例えばADCAなど
が好ましい。
【0012】本発明に使用される金型内に吹き込まれて
パリソンを賦形し、発泡させる高温流体は、その作用を
奏し得るものであればとくに制限されるものではない
が、熱容量が大きく樹脂加熱効率に優れている水蒸気が
好ましいが、熱空気でもよい。そして、さらに樹脂を効
果的に加熱するために高温流体を吹き込むとともに、樹
脂を加熱して温度が低下した流体を金型内から排出する
ことが好ましい。この排気の際、バキュームを適用して
もよい。このために吹き込み用ブローピンと排出用ブロ
ーピンとを金型に配設することが好ましい。
【0013】さらに、発泡終了後、成形サイクルを短縮
して生産性を向上させるために、製品を取り出す前に型
内を強制冷却することが好ましい。この冷却は、たとえ
ば低温の空気などの流体を前記高温流体を導入するため
のブローピンを通して型内に注入するのが好ましい。こ
の場合も、冷却効率を高めるため、注入とともに、温ま
った流体を排気することが好ましい。この排気にもバキ
ュームを適用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
例を説明する。
【0015】図示しない一方の押出機シリンダー内で発
熱反応タイプの発泡開始温度200℃のADCAからな
る発泡剤を樹脂基準で1.5重量%含む低密度ポリウレ
タン樹脂を、発泡反応が起こりにくい温度(180℃)
で可塑化する。また、他方のシリンダー内では発泡剤を
含まない高密度ポリエチレン樹脂を可塑化する。そして
発泡剤入り樹脂を内層とし、発泡剤を含まない樹脂を外
層として押出する。こうして押出されたパリソンを金型
内に入れ、型閉め後、上方のブローピンから250℃の
高温蒸気を吹き込み、パリソンを製品形状に賦形する
(図1)。パリソンは賦形しつつこの加熱により発泡が
進む。
【0016】この際、下方のブローピンから排気(必要
によりバキューム)して、内部を賦形可能な最低限の圧
力に保持して、形成された気泡が崩壊しないようにする
とともに、下方から温度の低下した流体を排気すること
により、樹脂内部の温度を発泡反応を保持するように高
温度に維持する(図2)。発泡反応終了後、樹脂内部へ
の流体の吹き込みを高温流体から低温流体(空気)に切
り換えて発泡製品を冷却する。このときも下方から排気
して冷却効率を高めつつ気泡が硬化するまで変形しない
ようにする(図3)。こうして外層が高密度ポリエチレ
ン樹脂厚み1.5mmで内層が低密度ポリエチレン樹脂
厚み3.0mmの発泡層からなる2層発泡ダクト(たと
えば車輌の空調用ダクトなど)を得る。この発泡製品
は、発泡倍率が高く、発泡層の気泡に実質上変形がな
く、ほぼ球形を保持しており、遮音性、断熱性に優れた
ものである。
【0017】図4〜6に示すものは、別の実施例を示す
もので、図4は、上記実施例が縦吹きであるのに対して
横吹きとした態様を示すものである。図5は、単層構造
の樹脂層を用いた態様を示すものである。図6は、3層
構造(ソリッド−フォーム−ソリッド)の樹脂層を用い
た態様を示すものである。
【0018】なお、上記図1〜6中において、1は金
型、2はパリソンのソリッド層、3はパリソンの未発泡
の発泡層、4はパリソンの発泡した発泡層、5は上方ブ
ローピン、6は下方ブローピン、7は熱媒体、8は冷媒
体、9は横吹きブローピン、10は横吹き排気用ブロー
ピンをそれぞれ示す。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の発泡ブロー成形法に比べて、気泡の崩壊、変形が
なく、発泡倍率の高い製品を得ることができ、その製品
はより軽量で、断熱性、遮音性に優れている。また、パ
リソンを発泡させる従来法に見られるパリソンのドロー
ダウンは解消でき、成形性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する図で、型閉め後パリ
ソンを賦形している状態を示す。
【図2】同上、発泡段階を示す。
【図3】同上、発泡反応後、冷却している状態を示す。
【図4】別の実施例を示すもので、横吹き法を示す。
【図5】さらに別の実施例を示すもので、樹脂が単層構
造の態様を示す。
【図6】さらに別の実施例を示すもので、樹脂が3層構
造の態様を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡剤を含む樹脂のその発泡度合が0〜
    30%となる温度でパリソンを押出し、型閉め後、高温
    流体を金型内に吹き込みパリソンを賦形し、発泡させる
    ことを特徴とする発泡ブロー成形方法。
  2. 【請求項2】 高温流体を金型内に吹き込む一方、金型
    内部を賦形可能な圧力以上に保持しながら排気すること
    を特徴とする請求項1記載の発泡ブロー成形方法。
  3. 【請求項3】 高温流体の吹き込みと排気とを各別のブ
    ローピンにより行う請求項2記載の発泡ブロー成形方
    法。
  4. 【請求項4】 発泡後、低温流体を吹き込み冷却する請
    求項1記載の発泡ブロー成形方法。
JP9226480A 1997-08-22 1997-08-22 発泡ブロー成形方法 Pending JPH1158503A (ja)

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JP9226480A JPH1158503A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 発泡ブロー成形方法

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JP9226480A JPH1158503A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 発泡ブロー成形方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012006198A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Kyoraku Co Ltd 中空発泡成形体の製造方法及び中空発泡成形体
US9266259B2 (en) 2011-12-23 2016-02-23 Kyoraku Co. Ltd. Method of forming hollow blow-molded foam and such hollow blow-molded foam

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012006198A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Kyoraku Co Ltd 中空発泡成形体の製造方法及び中空発泡成形体
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