JPH1158302A - 卓上切断機 - Google Patents

卓上切断機

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Publication number
JPH1158302A
JPH1158302A JP21631297A JP21631297A JPH1158302A JP H1158302 A JPH1158302 A JP H1158302A JP 21631297 A JP21631297 A JP 21631297A JP 21631297 A JP21631297 A JP 21631297A JP H1158302 A JPH1158302 A JP H1158302A
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JP
Japan
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circular saw
main body
saw main
cutting machine
base
Prior art date
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JP21631297A
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English (en)
Inventor
Shinji Ohama
伸司 大浜
Tatsuya Akamatsu
達也 赤松
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 丸鋸本体の前後方向の移動を小さい操作力で
極めて容易に行なうことが可能な卓上切断機を提供す
る。 【解決手段】 ベース1と、リンク機構Lを介して前後
方向に移動可能にベース1に取り付けられた丸鋸本体3
とを備えた卓上切断機において、丸鋸本体3をその移動
範囲内における基準位置に戻す方向に作用する力を丸鋸
本体3に付与するための操作力軽減手段15が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丸鋸本体がリンク
機構を介して前後方向に移動可能な卓上切断機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、卓上切断機は、ベースと、丸鋸本
体とからなっており、この丸鋸本体は、上方位置(即
ち、切断待機位置)及び下方位置(即ち、切断完了位
置)間を鋸刃の平面に沿って揺動可能に構成されてい
た。このような卓上切断機においては、1回の切断工
程、即ち、丸鋸本体の1回の揺動によって被切断材を切
断可能な長さは、鋸刃の直径によって決定され、この鋸
刃の直径よりも大きい幅を有する被切断材を1回の切断
工程で切断することは不可能であった。
【0003】上述した実情に鑑み、近年では、鋸刃の直
径よりも大きい幅を有する被切断材を1回の切断工程で
切断することが可能な卓上切断機の開発が要求され、こ
のような要求に応えて、ベースと、前方位置及び後方位
置間を移動可能にリンク機構を介してベースに取り付け
られた丸鋸本体とを備えた卓上切断機が提案されてきて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の卓上切断機においては、オペレータが丸鋸本体
を前後方向に移動させる際に、その移動範囲内の特定の
領域において、丸鋸本体の自重に起因する大きな荷重が
オペレータにかかり、丸鋸本体を移動させるために極め
て大きな力が要求されていた。
【0005】即ち、リンク機構の上方の揺動中心が、リ
ンク機構の下方の揺動中心を通る鉛直線を越えた一方の
側から、上記鉛直線を越えた他方の側に移動可能な構成
では、リンク機構の上方の揺動中心が上記鉛直線付近に
位置している場合には、比較的小さな操作力で丸鋸本体
を移動させることが可能であるが、上記鉛直線からの丸
鋸本体の変位量が大きくなるに従って、オペレータには
大きな荷重がかかる。例えば、丸鋸本体を前方位置から
後方位置まで移動させる場合には、オペレータは、丸鋸
本体をその前方位置から移動させるためには極めて大き
な操作力で後方に押さなければならない。このようにオ
ペレータにかかる荷重は、リンク機構の上方の揺動中心
がリンク機構の下方の揺動中心を通る鉛直線上に位置さ
れるまで、次第に減少するが、丸鋸本体の重心が上記鉛
直線を越えて後方に移動すると、オペレータにかかる荷
重は次第に増加し、この荷重は丸鋸本体が後方位置に置
かれるときに最大に達する。オペレータは、リンク機構
の上方の揺動中心が上記鉛直線を越えて後方に移動し丸
鋸本体の変位量が増加するに従って、後方側に倒れよう
とする力に抗して、丸鋸本体を手前側に引き寄せる方向
の極めて大きな操作力を丸鋸本体に付与しなければなら
なかった。
【0006】又、丸鋸本体の上述した移動中に、オペレ
ータが誤って丸鋸本体から手を放し、丸鋸本体の支持が
解除された場合には、丸鋸本体は急激に前方又は後方に
移動してしまう虞があった。
【0007】従って、本発明の目的は、丸鋸本体の前後
方向の移動を小さい操作力で極めて容易に行なうことが
可能な卓上切断機を提供することにある。
【0008】更に、本発明の他の目的は、丸鋸本体の前
後方向の移動を緩慢にし、特に、丸鋸本体の移動中に、
万一、オペレータが誤って丸鋸本体から手を放し、丸鋸
本体の支持が解除された場合にも、丸鋸本体の急激な移
動を防止することが可能な卓上切断機を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、ベ
ース(1)と、リンク機構(L)を介して前後方向に移
動可能に前記ベース(1)に取り付けられた丸鋸本体
(3)とを備えた卓上切断機において、前記丸鋸本体
(3)をその移動範囲内における基準位置に戻す方向に
作用する力を前記丸鋸本体(3)に付与するための操作
力軽減手段(15)が設けられていることを特徴として
いる。
【0010】請求項2の本発明は、請求項1の卓上切断
機において、前記操作力軽減手段(15)は、引張りバ
ネ(16)と、その引張り力を変更するための引張り力
調節機構(17)とからなっていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3の本発明は、請求項1の卓上切断
機において、前記丸鋸本体の急激な移動を緩和するため
のダンパ(18)が設けられていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項4の本発明は、ベース(1)と、リ
ンク機構(L)を介して前後方向に移動可能に前記ベー
ス(1)に取り付けられた丸鋸本体(3)とを備えた卓
上切断機において、前記丸鋸本体(3)の急激な移動を
緩和するためのダンパ(18)が設けられていることを
特徴とする卓上切断機。
【0013】以下、本発明の実施形態を示す図面に対応
付けて本発明を説明する。但し、本発明は図示の形態に
限定されない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6を参照して本
発明の一実施形態を説明する。
【0015】本発明の実施形態にかかる卓上切断機は、
ベース1と、丸鋸本体3と、丸鋸本体3を前後方向に移
動可能にベース1に取り付けるためのリンク機構Lとか
らなる基本構成を有している。
【0016】ベース1は、4本の脚部1aを有してお
り、その中央の位置に円形状のターンテーブル載置部分
を備えている。ベース1にはフェンス21が固定されて
おり、このフェンス21に木材等の被切断材29を当接
させることによって、その位置決めが行なわれる。ベー
ス1は、そのターンテーブル載置部分に載置されるター
ンテーブル2を備えている。
【0017】ターンテーブル2は、図1に示すように、
上記ベース1のターンテーブル載置部分上に載置され垂
直方向に伸びる支軸5を介してベース1に回動可能に取
り付けられた円形状部分2aと、この円形状部分2aの
一端部に一体的に形成された矩形状部分2bとからなっ
ている。このように構成されたターンテーブル2の上面
には、矩形状部分2bの長さ方向に沿って、一対の刃口
板(図示せず)が間隔をあけて平行に取り付けられてお
り、被切断材29を切断する際に、これ等一対の刃口板
間に鋸刃9の先端を挿入することができる。
【0018】ターンテーブル2の円形状部分2aにおい
て、矩形状部分2bが形成された側と反対側の位置に
は、ブラケット8が水平方向に伸びる支軸7を介して回
動可能に取り付けられている(図1参照)。
【0019】上述したベース1におけるターンテーブル
載置部分の周囲の一部には、ベース1に対するターンテ
ーブル2の角度を表示するための角度目盛(図示せず)
が設けられている。
【0020】丸鋸本体3は、フレーム13に取り付けら
れ、鋸刃9を回転させるためのモータ(図示せず)を内
蔵した本体部分、即ち、ドライブユニット10aと、こ
のドライブユニット10aに支軸10cを介して揺動可
能に取り付けられ、鋸刃9を回転可能に支持する可動部
分、即ち、切断ユニット10bとからなっている。この
可動部分10bには、第1ハンドル3a及び第2ハンド
ル3bが設けられている。勿論、鋸刃9は、ドライブユ
ニット10aに内蔵されたモータの出力軸に動力伝達機
構(図示せず)を介して連結されている。
【0021】リンク機構Lは、一対のリンク、即ち、前
方リンク11と、後方リンク12とからなっている。前
方リンク11及び後方リンク12は、それぞれ略H形の
形状を有している。図6に示すように、前方リンク11
は、その上方部分に一対の上部取付け孔11a、11b
をそれぞれ有しており、その下方部分に同様に一対の下
部取付け孔(図示せず)をそれぞれ有している。又、後
方リンク12は、その上方部分に一対の上部取付け孔1
2a、12bをそれぞれ有しており、その下方部分に同
様に一対の下部取付け孔(図示せず)をそれぞれ有して
いる。
【0022】このように構成された前方リンク11は、
その上部取付け孔11a、11bにおいて支持シャフト
22aを介して、丸鋸本体3を固定しているフレーム1
3に回動可能に支持され、一方、その下部取付け孔(図
示せず)において支持シャフト22bを介してブラケッ
ト8に回動可能に支持されている。即ち、図6に示すよ
うに、支持シャフト22aは、一対のベアリング24
a、24bを介してフレーム13に回動可能に支持され
ており、この支持シャフト22aの両端は、一対のカラ
ー26a、26bを介して、前方リンク11の一対の上
部取付け孔11a、11bに嵌合され、前方リンク11
の上部に固定されている。前方リンク11の下部と支持
シャフト22bとの取付け構造も、上述と同様であるた
め、その説明を省略する。
【0023】又、後方リンク12は、その上部取付け孔
12a、12bにおいて支持シャフト23aを介して、
上記フレーム13に回動可能に支持され、一方、その下
部取付け孔(図示せず)において支持シャフト23bを
介してブラケット8に回動可能に支持されている。即
ち、図6に示すように、支持シャフト23aは、一対の
ベアリング25a、25bを介してフレーム13に回動
可能に支持されており、この支持シャフト23aの両端
は、一対のカラー27a、27bを介して、後方リンク
12の一対の上部取付け孔12a、12bに嵌合され、
後方リンク12の上部に固定されている。後方リンク1
2の下部と支持シャフト23aとの取付け構造も、上述
と同様であるため、その説明を省略する。
【0024】従って、丸鋸本体3は、前方リンク11及
び後方リンク12によって、これ等が許容する所定スト
ロークの範囲内において、前後方向に移動可能である。
【0025】上述したターンテーブル2を備えたベース
1と、リンク機構Lとの組合せを採用することにより、
丸鋸本体3は、ターンテーブル2と共に支軸5(図1参
照)を中心として水平面に沿って回動可能である一方、
ターンテーブル2とは独立して、支軸7を中心として垂
直面に沿って回動可能であり、更に、この丸鋸本体3
は、このような回動範囲内の任意の位置において、鋸刃
9と同一平面に沿って、リンク機構Lによって許容され
た所定ストロークの範囲内で前後方向に移動可能であ
る。即ち、丸鋸本体3は、切断待機位置及び切断完了位
置間を鋸刃9の平面に沿って移動可能であると共に、鋸
刃9の平面と直交する平面に沿って傾動可能である。
【0026】上述から明らかなように、鋸刃9を垂直
に維持し、このように垂直に維持された鋸刃9が、フェ
ンス21に対する被切断材29の当接面と直交するよう
に、被切断材29の取付け位置を保持した状態で、鋸刃
9をその平面方向に移動させれば、被切断材29を真っ
直ぐに切断することができ、鋸刃9を垂直に維持し、
このように垂直に維持された鋸刃9が、フェンス21に
対する被切断材29の当接面と直交しないように、被切
断材29の取付け位置を保持した状態で、鋸刃9をその
平面方向に移動させれば、被切断材29をその平面にお
いて斜めに切断することができ、鋸刃9を垂直線に対
して傾斜した状態に維持し、このように傾斜した状態に
維持された鋸刃9が、フェンス21に対する被切断材2
9の当接面と直交するように、被切断材29の取付け位
置を保持した状態で、鋸刃9をその平面方向に移動させ
れば、被切断材29をその側面において斜めに切断する
ことができ、更に、鋸刃9及び被切断材29の上述し
た配置を任意に組み合わせることによって、それぞれの
組合せにかかる切断パターンに従った切断が可能であ
る。
【0027】本発明の卓上切断機は、更に、マイターロ
ック機構4、ベベルロック機構6及び傾動停止機構14
を備えている。
【0028】マイターロック機構4は、ターンテーブル
2のベース1への固定及び解除を行なうもので、この操
作を行なうためのマイターロック操作ハンドル4aが、
図1に示すように、ターンテーブル2の前面側に配置さ
れている。
【0029】ベベルロック機構6は、丸鋸本体3の傾動
の固定及び解除を行なうもので、この操作を行なうため
のベベルロック操作ハンドル6aが、図1に示すよう
に、ターンテーブル2の前面側に配置されている。
【0030】傾動停止機構14は、丸鋸本体3が一方か
ら他方に傾動する際に、鋸刃9が垂直に位置したとき
に、丸鋸本体3の傾動を停止するためのもので、この操
作を行なうための傾動停止操作ハンドル14aが、図1
に示すように、ターンテーブル2の前面側に配置されて
いる。
【0031】更に、本発明の卓上切断機は、図2及び図
4に示すように、操作力軽減手段15を備えている。操
作力軽減手段15は、丸鋸本体3をその移動範囲内にお
ける基準位置に戻す方向に作用する力を丸鋸本体3に付
与するもので、引張りバネ16からなっている。この引
張りバネ16の上端は、後方リンク12の上端をフレー
ム14に揺動可能に支持している支持シャフト23aの
下方において、フレーム14の下面に下方に向けて突出
した取付け部30に連結されており、引張りバネ16の
下端は、後方リンク12の下端をブラケット8に揺動可
能に支持している支持シャフト23bの上方において、
ブラケット8の上面に上方に向けて突出した取付け部3
1に連結されている。
【0032】この引張りバネ16は、鋸刃本体3が基準
位置に位置するとき、即ち、鋸刃本体3の重心が上記支
持シャフト23bの上方付近に位置するときに、最も縮
んだ状態に置かれている。従って、図2に示すように、
丸鋸本体3が上記基準位置から後方に移動すると、引張
りバネ16が伸び、換言すれば、丸鋸本体3をその後方
位置から上記基準位置に戻す方向に作用する力が、フレ
ーム13を介して丸鋸本体3に付与される。一方、図4
に示すように、丸鋸本体3が上記基準位置から前方に移
動すると、引張りバネ16が伸び、換言すれば、丸鋸本
体3をその前方位置から上記基準位置に戻す方向に作用
する力が、フレーム13を介して丸鋸本体3に付与され
る。
【0033】このように丸鋸本体3を基準位置に戻す方
向に作用する力は、引張りバネ16の伸び量に比例す
る。従って、丸鋸本体3の移動量、即ち、基準位置に対
する変位量が大きくなれば、引張りバネ16の伸び量も
上記変位量に比例して増加し、その結果、丸鋸本体3を
基準位置に戻す方向に作用する力も大きくなり、オペレ
ータによる操作力を著しく軽減することができる。
【0034】上述した操作力軽減手段15を、図7に示
すように、引張りバネ16と、その引張り力を変更する
ための引張り力調節機構17とから構成してもよい。即
ち、引張り力調節機構17は、後方リンク12の上端を
フレーム14に揺動可能に支持している支持シャフト2
3aの下方において、フレーム14の下面に下方に向け
て突出した張出し部13aに略水平方向に螺合された調
節ネジ32と、この調節ネジ32の先端に回転可能に支
持された取付け部30aとからなっている。このような
引張り力調節機構17を設けた場合には、引張りバネ1
6の上端は、引張り力調節機構17の取付け部30aに
連結される。
【0035】上述したように、操作力軽減手段15を、
引張りバネ16と、その引張り力を変更するための引張
り力調節機構17とから構成すれば、上述した基準位置
の微調整を行なうことができ、これは、鋸刃9を直径の
異なる別の鋸刃と交換することによって、丸鋸本体3の
重量が変化したとき等に特に有効である。
【0036】本発明の卓上切断機は、更に、丸鋸本体3
の急激な移動を緩和するためのダンパ18をフレーム1
3内に備えている。このダンパ18は、図6に示すよう
に、金属、合成樹脂、合成ゴム等からなる内側ブッシュ
19と外側ブッシュ20とからなっており、前方リンク
11の上端に固定された支持シャフト22aと、これを
揺動可能に支持しているフレーム13との間に配置され
ている。即ち、ダンパ18は、外側ブッシュ20に対し
て内側ブッシュ19が、丸鋸本体3の急激な移動を緩和
することが可能な大きな摺動抵抗をもって摺動可能なよ
うに、内側ブッシュ19が外側ブッシュ20内に圧入さ
れており、この内側ブッシュ19は上記支持シャフト2
2aに固定されており、外側ブッシュ20はフレーム1
3に固定されている。
【0037】図3は、丸鋸本体3が基準位置に置かれた
状態における、外側ブッシュ20と内側ブッシュ19と
の相対位置を示す概略説明図である。図3において、外
側ブッシュ20及び内側ブッシュ19には、相互の変位
量を示す基準線19a及び20aがそれぞれ記されてい
る。勿論、図3においては、上述したように、丸鋸本体
3が基準位置に置かれており、外側ブッシュ20と内側
ブッシュ19との変位量が零であるため、基準線19a
及び20aは一致している。
【0038】丸鋸本体3が上述した基準位置から図4に
示すように、前方に移動すると、内側ブッシュ19は、
リンク11と共に回動する支持シャフト22aに一体化
されており、一方、外側ブッシュ20は、フレーム13
に一体化されているので、リンク機構11の揺動に起因
して、外側ブッシュ20に対して内側ブッシュ19が大
きな摺動抵抗の下に変位し、その結果、図5に示すよう
に、内側ブッシュ19の基準線19aが外側ブッシュ2
0の基準線20aに対して変位する。
【0039】このような外側ブッシュ20に対する内側
ブッシュ19の変位の際の、これ等両者間の摺動抵抗
が、丸鋸本体3の移動を緩慢にし、その急激な移動を緩
和する。
【0040】本発明の上述した実施形態にかかる卓上切
断機においては、操作力軽減手段15は引張りバネ16
からなるものとして説明したが、丸鋸本体3をその移動
範囲内における基準位置に戻す方向に作用する力を丸鋸
本体3に付与するものであれば、その形態は任意であ
り、例えば、エアスプリング等を操作力軽減手段15と
して使用してもよい。
【0041】又、操作力軽減手段15としての引張りバ
ネ16は、フレーム13とブラケット8とを連結するも
のとして説明したが、丸鋸本体3をその移動範囲内にお
ける基準位置に戻す方向に作用する力を丸鋸本体3に付
与することができれば、その取付け位置は任意であり、
例えば、フレーム13と前方リンク11及び後方リンク
12の何れか一方とを上記引張りバネ16によって連結
したり、ブラケット8と前方リンク11及び後方リンク
12の何れか一方とを上記引張りバネ16によって連結
したり、又、前方リンク11と後方リンク12とを上記
引張りバネ16によって連結してもよい。
【0042】又、本発明の上述した実施形態にかかる卓
上切断機においては、操作力軽減手段15及びダンパ1
8の双方が設けられたものとして説明したが、これら両
者を必ずしも組み合わせて使用する必要はなく、操作力
軽減手段15又はダンパ18を単独で卓上切断機に適用
してもよい。
【0043】又、ダンパ18はフレーム13内におい
て、支持シャフト22aの周りに配置されたものとして
説明したが、この配置に限定されるものではなく、他の
支持シャフト22b、23a及び/又は23bに配置し
てもよい。又、支持シャフト22aをベアリンク24
a、24bを介してフレーム13に回動可能に支持し、
この支持シャフト22aに前方リンク11の上端が不動
に固定されるように構成されるものとして説明したが、
この支持シャフト22aをフレーム13に不動に固定
し、このように不動に固定された支持シャフト22aの
両端部に前方リンク11の上端をベアリングを介して回
動可能に支持するように構成してもよい。その場合に
は、上記ダンパ18を、支持シャフト22aの端部に配
置し、内側ブッシュを支持シャフトに、外側ブッシュを
前方リンク11の上端にそれぞれ固定してもよい。尚、
このような構造を、支持シャフト22aにおいてのみな
らず、他の支持シャフト22b、23a及び/又は23
bにも同様に適用してもよい。
【0044】更に、ダンパ18は、内側ブッシュ19及
び外側ブッシュ20からなる二重構造を有するものとし
て説明したが、これに限定されるものではなく、合成樹
脂、合成ゴム等から捩りに対する反力の付与が可能な単
一のブッシュからなっていてもよく、又、このようなブ
ッシュの代わりにトーションバーを使用してもよい。
【0045】又、上述したダンパ18として、一方向へ
の回転のみに対して緩衝作用を有し、逆方向への回転に
対しては緩衝作用を呈することなく、円滑な回転を許容
するダンパを使用することも可能である。即ち、このよ
うなダンパを使用して、丸鋸本体3が前方位置から基準
位置に移動するときは、緩衝作用を呈することなく円滑
な移動を許容し、丸鋸本体3が基準位置から後方位置に
更に移動するときに緩衝作用を呈する一方、丸鋸本体3
が後方位置から基準位置に移動するときは、緩衝作用を
呈することなく円滑な移動を許容し、丸鋸本体が基準位
置から前方位置に更に移動するときに緩衝作用を呈する
ように構成することも可能である。
【0046】又、リンク機構Lは一対のリンク11、1
2からなっているものとして説明したが、このリンク機
構Lは、丸鋸本体3を前後方向に移動可能に支持できる
ものであれば、その形態は任意であり、例えば、単一の
リンクとこれに連動するように連結されたシリンダー等
のスライド手段とによってリンク機構Lを構成してもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、請求項1
に記載したように、ベースと、リンク機構を介して前後
方向に移動可能に前記ベースに取り付けられた丸鋸本体
とを備えた卓上切断機において、前記丸鋸本体をその移
動範囲内における基準位置に戻す方向に作用する力を前
記丸鋸本体に付与するための操作力軽減手段が設けられ
ているので、丸鋸本体の前後方向の移動を小さい操作力
で極めて容易に行なうことができる。
【0048】又、請求項2に記載したように、上記操作
力軽減手段を、引張りバネと、その引張り力を変更する
ための引張り力調節機構とから構成すれば、基準位置の
微調整を行なうことができる。
【0049】又、請求項3に記載したように、請求項1
の卓上切断機において、丸鋸本体の急激な移動を緩和す
るためのダンパを設ければ、丸鋸本体の前後方向の移動
を緩慢にし、特に、丸鋸本体の移動中に、万一、オペレ
ータが誤って丸鋸本体から手を放し、丸鋸本体の支持が
解除された場合にも、丸鋸本体の急激な移動を防止する
ことができる。
【0050】更に、請求項4に記載したように、ベース
と、リンク機構を介して前後方向に移動可能に前記ベー
スに取り付けられた丸鋸本体とを備えた卓上切断機にお
いて、前記丸鋸本体の急激な移動を緩和するためのダン
パが設けられているので、丸鋸本体の前後方向の移動を
緩慢にし、特に、丸鋸本体の移動中に、万一、オペレー
タが誤って丸鋸本体から手を放し、丸鋸本体の支持が解
除された場合にも、丸鋸本体の急激な移動を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の卓上切断機の正面図。
【図2】丸鋸本体が後方位置に置かれた状態における卓
上切断機の部分正面図。
【図3】外側ブッシュに対して内側ブッシュが変位して
いない状態を示すダンパの概略説明図。
【図4】丸鋸本体が前方位置に置かれた状態における卓
上切断機の部分正面図。
【図5】外側ブッシュに対して内側ブッシュが変位した
状態を示すダンパの概略説明図。
【図6】ダンパの取り付け構造を示す断面図。
【図7】本発明の実施形態の卓上切断機における操作力
軽減手段の変形例を示す拡大部分正面図。
【符号の説明】
1:ベース 3:丸鋸本体 L:リンク機構 15:操作力軽減手段 16:引張りバネ 17:引張り力調整機構 18:ダンパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、リンク機構を介して前後方向
    に移動可能に前記ベースに取り付けられた丸鋸本体とを
    備えた卓上切断機において、 前記丸鋸本体をその移動範囲内における基準位置に戻す
    方向に作用する力を前記丸鋸本体に付与するための操作
    力軽減手段が設けられていることを特徴とする卓上切断
    機。
  2. 【請求項2】 前記操作力軽減手段は、引張りバネと、
    その引張り力を変更するための引張り力調節機構とから
    なっていることを特徴とする請求項1に記載した卓上切
    断機。
  3. 【請求項3】 前記丸鋸本体の急激な移動を緩和するた
    めのダンパが設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載した卓上切断機。
  4. 【請求項4】 ベースと、リンク機構を介して前後方向
    に移動可能に前記ベースに取り付けられた丸鋸本体とを
    備えた卓上切断機において、前記丸鋸本体の急激な移動
    を緩和するためのダンパが設けられていることを特徴と
    する卓上切断機。
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