JPH1158272A - ロボット装置の接続機構 - Google Patents

ロボット装置の接続機構

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JPH1158272A
JPH1158272A JP22690297A JP22690297A JPH1158272A JP H1158272 A JPH1158272 A JP H1158272A JP 22690297 A JP22690297 A JP 22690297A JP 22690297 A JP22690297 A JP 22690297A JP H1158272 A JPH1158272 A JP H1158272A
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signal
connection
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electrode
electric
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JP22690297A
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Takeshi Yamagishi
健 山岸
Hideki Noma
英樹 野間
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各機能モジュールの信号ピンに供給する電流
が大きくなってもコネクタを大型化させるようなことな
く各機能モジュールに電流を供給する。 【解決手段】 複数の構成ユニットが接続部を介して接
続されてなるロボット装置の接続機構において、接続部
は、各構成ユニットを制御する所定電流値の電気信号及
び各構成ユニットを駆動する電源パルスを伝達する第1
の電気伝達部と、所定電流値の電気信号よりも大きい電
気信号及び電源パルスを伝達する第2の電気伝達部とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の構成ユニッ
トが接続されてなるロボット装置の接続機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボット装置においては、あらか
じめ決められた作業目的等に応じて設計され、保持する
機能もその作業を行う上で必要最小限のものしか搭載し
ていないものが多い。
【0003】このロボット装置としては、例えば「状態
の運動によりモーメントを保証する2足歩行ロボット」
日本ロボット学会誌Vol.11 No.3 pp.348〜353,1993にお
いて、人間の下半身をモデルにした2足歩行型ロボット
が提案されている。
【0004】このロボット装置では、移動ロボットとし
て考えた場合、足先の接地点を足の届く範囲内で自由に
選択でき、例えば踏んではいけないものを避けながら歩
行する地表支持点の任意選択性を有する。
【0005】この2足歩行型ロボット装置では、上記4
足歩行型、6足歩行型といった多足型ロボットと比較し
て足部の数が少ないぶん小型化が可能となるという点で
優れている。
【0006】しかし2足歩行型ロボットにおいて歩行を
行う際に必要とされる脚部は、多足歩行型ロボットと比
較してより多くの自由度を必要とし、また安定した2足
歩行を行う制御方式は多足歩行ロボットと比較してより
複雑となる。
【0007】また、ロボット装置の他の一例としては、
「極限作業における4足歩行ロボット」日本ロボット学
会誌Vol.11 No.3 pp.366〜371,1993において馬をモデル
とした4足歩行型ロボットが提案されている。
【0008】また上述の4足歩行型ロボットのような多
足型ロボットは、2足歩行ロボットと比較し安定性が高
く、また重量物の運搬にも適しているという利点を有し
ている。
【0009】これに対して他のロボット装置としては、
「月・火星探索ローバ」日本ロボット学会誌Vol.12 No.
7 pp.979〜985,1994において、月面のような不整地での
使用を目的とした探索ローバが提案されている。このよ
うな4輪、6輪で移動するロボット装置は脚型ロボット
と比較して構造、制御ともに簡単となりスピード、生産
コスト、耐久性の上でも有利である。
【0010】しかし上記でも述べた地表支持点の任意選
択性や、他に離散的支持点を構成する機能、また無スリ
ップ方向転換機能などが無いなど、脚式ロボットに劣る
面も多い。
【0011】すなわち、上記の脚型ロボット装置は、移
動のための機構を固定しているため、その機構に適合し
た環境内では最も効果的に能力を発揮できるが、それ以
外の環境においては使用に適合しない場合が多い。
【0012】そこで、ロボット装置としては、「モジュ
ラー・マニピュレータの構成・形状認識と作業遂行可/
不可判定の方法に関する検討」日本ロボット学会誌Vol.
15 No.3 pp.408〜416,1997において、分割可能な関節や
リンクなどからなり、所望する構成や形状のマニピュレ
ータに組み立て可能なモジュラー構造を有するロボット
装置が提案されている。
【0013】すなわち、このモジュラー構造を採用する
ことにより、上述した2足歩行型ロボット装置、4足歩
行型ロボット装置、4輪、6輪型ロボット装置を各機能
モジュールを組み合わせて構成することができる。
【0014】このようなロボット装置では、機能別に分
割された機能モジュールを結合させて構成することによ
り、それぞれの環境に適合した構造を構築することが可
能である。また故障の際には、問題のある機能モジュー
ルを交換することにより修理が完了するので、修理コス
ト、時間、手間ともに大幅に削減することが可能であ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようなモジュラー
構造を有するロボット装置においては、モジュラー同士
の機械的接続と同時になされる電気的接続の入力ポート
と出力ポートとしてアンフェノール・リボン・コネクタ
が用いられている。このようなコネクタは、複数の信号
ピンを有する接続部を使用して、制御信号や電源電圧の
供給を各機能モジュールに対して行っている。
【0016】しかしながら、上記のコネクタは、大きな
電力を消費する機能モジュールを接続した場合、内部の
各信号ピンやケーブルに供給することができる電流容量
に制限があるため、電源供給が十分に行えない虞があ
る。
【0017】このような場合においては、電源供給に使
用する信号ピン数を複数個使用し、各信号ピンに平均的
に電流を供給するという方法があるが、使用する電流値
が増加するほど、信号ピンの数が増加し、コネクタの面
積が大きくなってしまう。
【0018】このようにモジュラー構造を有するロボッ
ト装置においては、コネクタの面積が大きくなると、各
機能モジュールの小型化が困難となってしまう。
【0019】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、各機能モジュールの信号
ピンに供給する電流が大きくなってもコネクタを大型化
させるようなことなく各機能モジュールに電流を供給す
ることができるロボット装置の接続機構を提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明にかかるロボット装置の接続機構は、複数の構成ユ
ニットが接続部を介して接続されてなるロボット装置の
接続機構において、接続部は、各構成ユニットを制御す
る所定電流値の電気信号及び各構成ユニットを駆動する
電源パルスを伝達する第1の電気伝達部と、所定電流値
の電気信号よりも大きい電気信号及び電源パルスを伝達
する第2の電気伝達部とを有することを特徴とするもの
である。
【0021】このようなロボット装置の接続機構は、第
1の電気伝達部と第2の電気伝達部とを有しているの
で、供給される電流値に応じて電気信号を伝達させる部
分を選択して電気信号を伝達させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るロボット装置
の接続機構について図面を参照しながら説明する。
【0023】このロボット装置の接続機構は、例えば図
1に示すように、複数の機能モジュールがそれぞれ接続
されてなり、4足歩行型のロボット装置に適用すること
ができる。
【0024】このロボット装置1は、図1に示すよう
に、胴体機構2と、この胴体機構2の4端に接続された
脚機構3,4,5,6と、胴体機構2上に配設された首
頭機構7とを有する。これら胴体機構2と脚機構3〜6
とは、電気的、機械的に接続機構8,9,10,11を
介して接続されている。すなわち、この接続機構8〜1
1は、胴体機構2からの電気的な信号を脚機構3〜6に
出力するとともに、脚機構3〜6が機械的に接続されて
いる。
【0025】胴体機構2は、矩形状の剛体からなり、4
端に接続された脚機構3〜6により支持されている。こ
の胴体機構2は、長軸方向Aに平行に配された右フレー
ム2a及び左フレーム2bと、これら右フレーム2a及
び左フレーム2bの前端付近及び後端にそれぞれ短軸方
向Bに並列に配された前フレーム2c及び後フレーム2
dとが一体に形成されている。
【0026】脚機構3〜6は、それぞれ右フレーム2a
の外側面前端付近、左フレーム2bの外側面前端付近、
右フレーム2aの外側面後端付近、左フレーム2bの外
側面後端付近に、接続機構8〜11を介して接続されて
いる。
【0027】これら脚機構3〜6は、それぞれ略同一の
構成を有しており、脚機構3について説明し、当該脚機
構3と同一の符号を付することで脚機構4〜6の説明を
省略する。
【0028】脚機構3は、接続機構8を介して右フレー
ム2aに配された関節12,13と、脚リンク14,1
5と、下端部16とからなる。すなわち、この脚機構3
は、接続機構8と接続された関節12と、この関節12
に接続された脚リンク14と、この脚リンク15に接続
された関節13と、この関節13に接続された脚リンク
15と、この脚リンクに接続された下端部16とが接続
されてなる。すなわち、この脚機構3においては、関節
12が肩関節に相当し、脚リンク14が上腕に相当し、
関節13が肘関節に相当し、脚リンク15が前腕に相当
し、下端部16が手に相当するようになされている。
【0029】関節12,13には、図2に示すように、
アクチュエータ21が内蔵されており、このアクチュエ
ータ21の駆動を制御する制御信号及びアクチュエータ
21を駆動させるための駆動電源が入力されることでこ
のアクチュエータ21でトルクを発生させる。また、こ
の関節12,13は、図1に示すように、脚リンク1
4,15の上端に配設されており、胴体機構2の長軸方
向A及び上下方向Cで回動させる自由度を有する。これ
により、関節12,13は、脚リンク14,15及び下
端部16を胴体機構2の前後方向に所定の角度で回動さ
せることができる。
【0030】また、この関節12,13には、図2に示
すように、角度検出器22が内蔵されている。この角度
検出器22は、関節12,13に対する脚リンク14,
15の角度を検出している。そして、この角度検出器2
2は、関節12,13と脚リンク14,15との角度を
示す角度検出信号を後述する信号処理回路24に供給す
る。
【0031】首頭機構7は、図1に示すように、胴体機
構2上に配設された関節17と、胴体機構2と関節17
を介して配設された首部18と、この首部18の上端に
配設された関節19と、首部18と関節19を介して配
設された頭部20とからなる。
【0032】首部18の上下端に配設された関節18,
19は、図2に示すように、アクチュエータ21が内蔵
されており、首部18を上下方向Cを軸として回動させ
るとともに頭部を首部18の上下方向Cを軸として回動
させる。これにより、関節18,19は、頭部20を胴
体機構2の長軸方向A及び短軸方向Bに回動させること
ができる。
【0033】なお、この頭部18には、外部の音響を吸
収するマイクロホン23が設けられている。このマイク
ロホン23は、音響を吸収したことによる出力信号を信
号処理回路24に入力する。
【0034】また、このロボット装置1においては、図
2に示すように、胴体機構2の内部に各脚機構3〜6,
首頭機構7を制御する信号処理回路24と、この信号処
理回路24及びアクチュエータ21を駆動させる例えば
電池等からなるアクチュエータ用電源25と、信号処理
回路24からの信号が供給されるアナログ/ディジタル
変換回路(以下、A/D変換回路と称する。)26と、
このA/D変換回路26からの信号からディジタルデー
タが供給されるマイクロコンピュータ27と、各脚機構
3〜6及び首頭機構7に関する情報が格納されたメモリ
28と、マイクロコンピュータ27からの命令を各脚機
構3〜6及び首頭機構7に供給するパルス発生回路29
とを備えている。
【0035】信号処理回路24は、各関節12,13に
配設された角度検出器22の角度検出信号をA/D変換
回路26に供給する。また、この信号処理回路24は、
頭部20に内蔵されているマイクロホン23から音響信
号が供給される。そして、この信号処理回路24は、供
給された信号をA/D変換回路26に供給する。
【0036】A/D変換回路26は、信号処理回路24
から供給されたアナログ方式の信号をディジタルデータ
に変換する。そしてこのA/D変換回路26は、角度検
出信号及び音響信号を角度検出データ及び音響データと
してマイクロコンピュータ27に供給する。
【0037】マイクロコンピュータ27は、A/D変換
回路26で生成された所定のサンプル周期の音響データ
に基づいてマイクロホン23により検出された音響の大
きさを判断し、この音響の大きさと、音響の基準値とを
比較する。そして、マイクロコンピュータ27では、こ
の音響の大きさと音響の基準値との比較結果に応じてロ
ボット装置1が取るべき状態、例えば姿勢または行動を
決定する。そして、マイクロコンピュータ27は、メモ
リ28に予め格納された各アクチュエータ21の制御情
報または各関節12,13の角度情報に基づいて決定し
た状態に応じて制御対象の各アクチュエータ21が内蔵
されている各関節12,13,17,19を指定する情
報とともに各関節12,13,17,19の回動角度情
報をパルス発生回路29に供給する。
【0038】パルス発生回路29は、上述のマイクロコ
ンピュータ27から各関節12,13を指定する情報及
び各関節12,13の回動角度情報とが供給され、これ
らの情報に応じて各関節12,13,17,19を制御
する制御信号を生成する。そして、パルス発生回路29
は、この制御信号を各関節12,17に供給する。ま
た、このパルス発生回路29は、各関節12,13,1
7,19に対してアクチュエータ21を駆動させるため
の駆動電源を供給する。このとき、パルス発生回路29
は、脚機構3〜6の各関節12,13に駆動電圧を供給
するときには、例えばマイクロコンピュータ27の制御
に基づいて後述する接続機構8〜11の電極に対して駆
動電源を供給する。
【0039】そして、脚機構3〜6において、各接続機
構8〜11を介して各関節12に供給された制御信号
は、各脚リンク14を介して各関節13に供給され、さ
らに各脚リンク15を介して各下端部16に供給される
こととなる。一方、首頭機構7において、制御信号は、
関節17,首部18を介して関節19に供給され、さら
に頭部20に供給される。
【0040】接続機構8〜11は、上述のように胴体機
構2と脚機構3〜6とを電気的及び機械的に接続してい
る。この接続機構8〜11は、図3〜図6に示すよう
に、第1の接続部30と第2の接続部50が嵌合されて
一体化されてなる。なお、このロボット装置1において
は、第1の接続部30が胴体機構2側に配設され、第2
の接続部50が関節12側に配設され、着脱可能とされ
ている。
【0041】第1の接続部30は、図3及び図4に示す
ように、胴体機構2と電気的な信号の伝達を行う第1の
信号ピン31と、この第1の信号ピン31の外周側に配
設された突起部32と、この突起部32の外周側に配さ
れた第1の電極33と、突起部32の略同一円心上に互
いに対向して配設された一対の第1の接続保持部34,
34と、突起部32及び第1の接続保持部34,34の
外周側に配設された一対の第1の位置決め部35,35
とを有する。
【0042】第1の信号ピン31は、図4(a)に示す
ように、複数の端子31a〜31eからなり、第1の接
続部30の略中央に設けられている。この第1の信号ピ
ン31は、中央に端子31aが配設され、端子31b,
端子31c,端子31d,端子31eが端子31aの周
囲に配設されてなる。これらの端子31a〜31eは、
図4(b)及び図4(c)に示すように、第1の接続部
30を貫通して形成され、胴体機構2から所定の電流値
の制御信号が供給されて、第1の接続部30と嵌合され
る第2の接続部50に対してこの制御信号を供給する。
【0043】第1の信号ピン31は、金属で構成されて
おり、例えば端子31aが胴体機構2内に収納されてい
るアクチュエータ用電源25から各脚機構3〜6及び首
頭機構7に対して例えば各関節12,13,17,19
を駆動させるための電源を伝達し、端子31bはグラン
ドとし、端子31cはアクチュエータ21の駆動パルス
を伝達し、端子31dはアクチュエータ21の駆動パル
スを伝達し、端子31eは回路同期用クロックとなされ
ている。
【0044】また、この第1の信号ピン31は、図3及
び図4に示した一例に限られず端子の数を増加させるこ
とにより、伝達する信号の種類を増加させても良い。
【0045】また、各端子31a〜31eは、内部にバ
ネが形成されており、第1の信号ピン31の軸方向の力
に対して弾性力を保持する構造となっている。
【0046】突起部32は、第1の信号ピン31の外周
側に配設され、第2の接続部50と勘合されるときに第
1の信号ピンと第2の信号ピンとの位置決めを行う。ま
た、この突起部32の内周壁には、凸部36が形成され
ており、第1の接続部30と第2の接続部50との位置
決めを行う。
【0047】第1の電極33は、突起部32の外周側に
配されており、上述した第1の信号ピン31に供給され
る所定の電流値の制御信号よりも電流値の高い各アクチ
ュエータ21の駆動電源が供給される。また、この第1
の電極33と同一円心上には、グランド37が形成され
ている。これら第1の電極33及びグランド37は、図
4(b)及び図4(c)に示すように、第1の接続部3
0を貫通して形成され、胴体機構2から供給される駆動
電源を伝達するようになされている。また、この第1の
電極33及びグランド37は、図4(b)に示すよう
に、外周側が板ばね33a,37aで構成されており、
第1の接続部30の軸方向に対して弾性力を発生させる
構造となされている。
【0048】第1の接続保持部34は、上述の突起部3
2の略同一円心上に対向して配設されている。この第1
の接続保持部34は、円周方向の両側に突起部32と間
隔を形成するように配設されることで板ばねとして機能
する。また、この第1の接続保持部34は、外周壁に凸
部38が形成されている。
【0049】第1の位置決め部35は、突起部32及び
第1の接続保持部34の外周側に配設されている。この
第1の位置決め部35は、図4(b)に示すように、凹
部状に形成されている。
【0050】第2の接続部50は、上述した第1の接続
部30と嵌合されるとともに、電気的に接続するように
構成されている。この第2の接続部50は、図5及び図
6に示すように、上述した第1の信号ピン31に対応し
て配設された第2の信号ピン51と、これら第2の信号
ピン51の外周側に配設された陥没部52と、この陥没
部52の外周側に配された第2の電極53と、この陥没
部52の略同一円心上に対向して配設された第2の接続
保持部54と、陥没部52及び第2の接続保持部54の
外周側に配設された一対の第2の位置決め部55,55
とを有する。
【0051】第2の信号ピン51は、上述した第1の信
号ピン31に対応して設けられた端子51a〜51eか
らなる。これらの端子51a〜51eは、第1の接続部
30と第2の接続部50とが嵌合された状態において、
端子31aと端子51aとが接続し、端子31bと端子
51bとが接続し、端子31cと端子51cとが接続
し、端子31dと端子51dとが接続し、端子31eと
端子51eとが接続するようになされている。そして、
この第2の信号ピン51は、第1の信号ピン31から制
御信号が供給されて、この制御信号を各関節12,13
に供給する。
【0052】陥没部52は、これら第2の信号ピン51
の外周側に配設されており、環状にに陥没して形成され
ている。また、この陥没部52の内壁には、凹部56が
設けられている。この陥没部52は、第1の接続部30
と第2の接続部50とが嵌合された状態において、第1
の接続部30の突起部32が嵌合されるとともに、凹部
56と凸部36とが係合するようになされている。これ
により、第1の接続部30の第1の信号ピン31の端子
31a〜31eが第2の接続部50の第2の信号ピン5
1の所定の端子51a〜51eに接触するように規制す
る。
【0053】第2の電極53は、この陥没部52の外周
側に配されて形成されている。この第2の電極53は、
金属で形成され、電気的な信号が伝達可能となされてい
る。また、この第2の電極53と同一円心上には、グラ
ンド57が形成されている。これら第2の電極53及び
グランド57は、第1の接続部30と第2の接続部50
とが嵌合された状態において、第1の電極33及びグラ
ンド37と接触する。すなわち、第2の電極53は、第
1の電極37と接触することで、接続機構8〜11から
のアクチュエータ21の駆動電源を各関節12,13へ
と伝達する。
【0054】第2の接続保持部54は、陥没部52の略
同一円心上に対向して配設されており、陥没部52の外
周壁に穴状に形成されている。この第2の接続保持部5
4は、第1の接続部30と第2の接続部50とが嵌合さ
れた状態において、第1の接続保持部34の凸部38と
係合する。
【0055】第2の位置決め部55は、突起状に形成さ
れ、陥没部52及び第2の接続保持部54の外周側に配
設されている。この第2の位置決め部55は、第1の接
続部30と第2の接続部50とが嵌合された状態におい
て、第1の位置決め部と嵌合される。
【0056】このように構成された接続機構8〜11
は、第1の接続部30と第2の接続部50とが嵌合され
た状態において、第1の信号ピン31と第2の信号号ピ
ン51、第1の電極33と第2の電極53とが接触する
ので、胴体機構2から第1の接続部30に制御信号及び
駆動電源が供給されると第2の接続部50を介して各関
節12,13に制御信号及び駆動電源を供給することが
できる。したがって、このような接続機構8〜11は、
例えば関節13のアクチュエータ21を駆動させるため
に高い電流値の駆動電源が供給されても第1の電極33
及び第2の電極53から駆動電源を伝達させることがで
きる。
【0057】また、このような接続機構8〜11は、第
1の信号ピン31及び第2の信号ピン51が所定の電流
値の制御信号を伝達し、第1の電極33及び第2の電極
53が上記所定の電流値より高い電流値の駆動電源を伝
達するようになされているので、第1の信号ピン31で
は伝達できないような高い電流値の駆動電源を取り扱う
場合であっても、第1の電極33及び第2の電極53で
この駆動電源を伝達することができる。
【0058】したがって、このような接続機構8〜11
は、第2の電極53を備えているので、高い電流値の駆
動電源を必要とする機能モジュールを接続してロボット
装置1を構成することができる。
【0059】また、このような接続機構8〜11は、従
来の接続機構が複数の信号ピンを複数本使用して高い電
流値の駆動電源を伝達していたのに対して高い電流値の
駆動電源を第1の電極33及び第2の電極53のみで伝
達することができ、第1の信号ピン31及び第2の信号
ピン51の断面積に対する接続部面積比が向上し、制御
信号の伝達に使用する空間効率を向上させることがで
き、従来の接続機構よりも小型化を容易に図ることがで
きる。
【0060】なお、この接続機構8〜11は、従来の接
続機構と比較して同様の構成となされているので、従来
の接続機構で使用されていた機能モジュールにそのまま
適用することができる。すなわち、この接続機構8〜1
1は、略中央に設けられている第1の信号ピン31及び
第2の信号ピン51の構成を保持すれば、第1の電極3
3及び第2の電極53を半径方向に拡大縮小しても胴体
機構2及び各関節12,13に接続可能である。
【0061】また、上述のロボット装置1の接続機構の
説明においては、本発明に係るロボット装置の接続機構
を4足歩行型のロボット装置に適用した一例について説
明したが、2足歩行型のロボット装置、4輪駆動型のロ
ボット装置、6輪駆動型のロボット装置においても適用
可能であり、複数の機能モジュールを接続してなるロボ
ット装置の全てに適用可能である。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るロボット装置の接続機構は、接続部が所定電流値の電
気信号及び電源パルスを伝達する第1の電気伝達部と、
この所定電流値の電気信号よりも大きい電気信号及び電
源パルスを伝達する第2の電気伝達部とを有するので、
供給される電流値に応じて電気信号を伝達させる部分を
選択して電気信号を伝達させることができる。したがっ
て、このようなロボット装置の接続機構によれば、高い
電流値を必要とする構成ユニットを接続してロボット装
置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロボット装置の接続機構を含むロ
ボット装置の一例を示す斜視図である。
【図2】胴体機構と各脚機構及び首頭機構との電気的な
構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1の接続部の一例を示す斜視図である。
【図4】(a)は第1の接続部の正面図の一例を示し、
(b)は第1の接続部の側面図の一例を示し、(c)は
第1の接続部のA−A線断面図の一例を示す図である。
【図5】第2の接続部の一例を示す斜視図である。
【図6】(a)は第2の接続部の正面図の一例を示し、
(b)は第2の接続部の側面図の一例を示し、(c)は
第2の接続部のA−A線断面図の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ロボット装置、2 胴体機構、3,4,5,6 脚
機構、7 首頭機構、8,9,10,11 接続機構、
12,13,17,19 関節、30 第1の接続部、
31 第1の信号ピン、33 第1の電極、50 第2
の接続部、51第2の信号ピン、53 第2の電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の構成ユニットが接続部を介して接
    続されてなるロボット装置の接続機構において、 上記接続部は、上記各構成ユニットを制御する所定電流
    値の電気信号及び上記各構成ユニットを駆動する電源パ
    ルスを伝達する第1の電気伝達部と、 上記所定電流値の電気信号よりも大きい電気信号及び電
    源パルスを伝達する第2の電気伝達部とを有することを
    特徴とするロボット装置の接続機構。
  2. 【請求項2】 上記第2の電気伝達部は、上記第1の電
    気伝達部よりも各構成ユニット間の接続面積が大きいこ
    とを特徴とする請求項1記載のロボット装置の接続機
    構。
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