JPH1158160A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JPH1158160A
JPH1158160A JP22943197A JP22943197A JPH1158160A JP H1158160 A JPH1158160 A JP H1158160A JP 22943197 A JP22943197 A JP 22943197A JP 22943197 A JP22943197 A JP 22943197A JP H1158160 A JPH1158160 A JP H1158160A
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JP
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clamp
work
air
movable pin
pressure
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JP22943197A
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Hideo Tsuda
英雄 津田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの材質等に拘らず、可動ピンをワーク
に適切圧で接触させること。 【解決手段】 治具プレート20には複数のZピンが固
定されており、複数のZピン上にワークαが載置される
と、複数のZクランプが矢印Z方向へ移動し、ワークα
を複数のZピンに押付ける。この後、ナチュラルクラン
プ39がエアー供給路38aからの空気圧およびエアー
供給路42aからの空気圧の差分で反矢印Z方向へスラ
イドし、ワークαに所定圧力で接触する。すると、サイ
ドクランプ49が矢印X方向へスライドしてナチュラル
クランプ39に圧接し、ナチュラルクランプ39をワー
クαに接触した状態に拘束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを固定ピン
に押付けてクランプするクランプ装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図6は上記クランプ装
置の従来構成を示すものである。ここで、固定ピン1お
よび可動ピン2上にワークαをセットした後、押付クラ
ンプ(図示せず)を矢印A方向へ移動させ、ワークαを
固定ピン1および可動ピン2に押付けると、可動ピン2
がスプリング2aのばね力に抗して矢印A方向へ下降
し、スプリング2aの復元力によりワークαに圧接す
る。この状態で、シリンダ3のロッド3aを矢印B方向
へ突出させ、可動ピン2の移動をロッド3aにより拘束
した後、ワークαに加工を施す。
【0003】上記クランプ装置は、特公平8−1133
9号公報に開示されたものであり、ワークαに対する可
動ピン2の接触圧をスプリング2aの復元力により設定
している。このため、加工方法やワークαの材質等が変
わると、スプリング2aを異なるばね力のものと交換し
たり、装置そのものを交換することに伴い、ワークαに
対する可動ピン2の接触圧を調整する手間が必要だっ
た。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、ワークの材質等に拘らず、可動ピンをワーク
に適切な圧力で接触させることができるクランプ装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のクランプ
装置は、ベースと、このベースに装着されワークを支持
する固定ピンと、前記ベースに移動可能に装着され受圧
部を有する可動ピンと、エアーを吐出するエアー吐出手
段と、前記ベースに設けられ前記エアー吐出手段からの
エアーを前記受圧部の一面に供給することに伴い前記可
動ピンを前記ワーク側へ付勢するエアー供給路と、前記
ワークを前記固定ピンおよび前記可動ピンに押付ける押
付クランプと、前記ベースに装着され前記押付クランプ
によって前記ワークを前記固定ピンおよび前記可動ピン
に押付けた状態で前記可動ピンの移動を拘束する拘束ク
ランプとを備えたところに特徴を有している。
【0005】上記手段によれば、下記(1)あるいは
(2)に示すように、可動ピンのワークに対する接触圧
を空気圧により設定している。このため、可動ピンに対
する空気供給圧を調節するだけで、可動ピンのワークに
対する接触圧を適切値に調整できるので、ワークの種類
や加工方法の変更に簡単に対応できる。
【0006】(1)ワークを固定ピンにより支持した
後、押付クランプにより固定ピンに押付ける。次に、エ
アー吐出手段からエアー供給路を通して受圧部の一面に
エアーを供給することに伴い、可動ピンをワーク側へ付
勢し、ワークに所定圧力で接触させる。この状態で、可
動ピンの移動を拘束クランプにより拘束し、ワークを固
定ピンおよび可動ピンに押付けた状態に保持する。
【0007】(2)エアー吐出手段からエアー供給路を
通して受圧部の一面にエアーを供給することに伴い、可
動ピンをワーク側へ付勢する。この状態で、ワークを押
付ピンにより固定ピンおよび可動ピンに押付けることに
伴い可動ピンをワークに所定圧力で接触させる。次に、
可動ピンの移動を拘束クランプにより拘束し、ワークを
固定ピンおよび可動ピンに押付けた状態に保持する。
【0008】請求項2記載のクランプ装置は、エアー吐
出手段からのエアーを受圧部の他面に供給する別のエア
ー供給路がベースに設けられ、可動ピンが両エアー供給
路を通して供給されるエアーの差圧でワーク側へ付勢さ
れるところに特徴を有している。上記手段によれば、可
動ピンが受圧部の一面に供給される空気圧および受圧部
の他面に供給される空気圧の差分でワーク側へ付勢され
る。このため、可動ピンをワーク側への空気圧のみでワ
ークに接触させる場合に比べ、ワークに対する可動ピン
の接触圧をきめ細かく設定できる。
【0009】請求項3記載のクランプ装置は、ワーク側
へ空気を排出するための隙間がベースと可動ピンとの間
に設けられているところに特徴を有している。上記手段
によれば、ベースと可動ピンとの隙間に加工屑等が侵入
しようとしても、空気圧で排出される(エアーパー
ジ)。
【0010】請求項4記載のクランプ装置は、可動ピン
に軸方向に沿って径寸法が変わる断面略円形状の傾斜部
が設けられ、拘束クランプが傾斜部の外周面に接触する
ことに伴い可動ピンの移動を拘束するところに特徴を有
している。上記手段によれば、拘束クランプと可動ピン
との間の接触面積が増大し、拘束クランプによる可動ピ
ンの拘束が強固になる。このため、ワークから可動ピン
に作用する加工圧で可動ピンが移動してしまうことが防
止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図5に基づいて説明する。まず、図4において、マ
シニングセンタ(図示せず)の内部にはマニホールド1
1が配設されている。このマニホールド11は、複数の
吸排気管(図示せず)を集合配置してなるものであり、
マニホールド11にはXソレノイドバルブ12,Yソレ
ノイドバルブ13,Zソレノイドバルブ14,ロック用
ソレノイドバルブ15,クランプ用ソレノイドバルブ1
6が搭載されている。
【0012】マニホールド11には、FRLユニット1
7を介してコンプレッサ18が接続されている。前者の
FRLユニット17は、コンプレッサ18からの吐出エ
アーにミスト状のオイルを混合するオイラー17aと、
コンプレッサ18からの吐出エアーを定圧化するレギュ
レータ17bと、コンプレッサ18からの吐出エアーを
清浄化するエアーフィルタ17cとから構成されたもの
であり、FRLユニット17で処理でされたエアーは、
マニホールド11に供給される。尚、符号19は、マニ
ホールド11に接続された消音用のマフラーである。ま
た、コンプレッサ18はエアー吐出手段に相当するもの
である。
【0013】マシニングセンタの内部には加工テーブル
(図示せず)が配設されている。この加工テーブルに
は、図3に示すように、治具プレート20が装着されて
おり、この治具プレート20には、図4に示すように、
3基のZシリンダ21が装着されている。これら各Zシ
リンダ21は空気圧シリンダからなるものであり、各Z
シリンダ21の往動側は、スピードコントローラ(速度
制御弁)22およびロータリーバルブ23を介してZソ
レノイドバルブ14に接続され、各Zシリンダ21の復
動側は、ロータリーバルブ23およびレギュレータ(減
圧弁)24を介してZソレノイドバルブ14に接続され
ている。
【0014】尚、符号25Aは、Zシリンダ21の往動
側とロータリーバルブ23とを接続するチューブ、符号
25Bは、Zシリンダ21の復動側とロータリーバルブ
23とを接続するチューブを示している。また、符号2
6Aおよび26Bは、ロータリーバルブ23とZソレノ
イドバルブ14とを接続するチューブを示している。
【0015】Zソレノイドバルブ14は制御回路(図示
せず)に電気的に接続されており、この制御回路は、Z
ソレノイドバルブ14の状態を切換えることに伴い、下
記(1)および(2)に示すように、各Zシリンダ21
のロッド21aを前進・後退させる。 (1)マニホールド11からZソレノイドバルブ14,
ロータリーバルブ23,スピードコントローラ22を通
してZシリンダ21の往動側にエアーを供給し、ロッド
21aを前進させる。 (2)マニホールド11からZソレノイドバルブ14,
レギュレータ24,ロータリーバルブ23を通してZシ
リンダ21の復動側にエアーを供給し、ロッド21aを
後退させる。
【0016】治具プレート20には、図3に示すよう
に、固定ピンに相当する3本のZピン27が固定されて
おり、これら3本のZピン27上にはワークαが載置さ
れている。そして、各Zシリンダ21のロッド21aに
は、押付クランプに相当するZクランプ27aが連結さ
れており、制御回路は、Zソレノイドバルブ14の状態
を切換えることに伴い、各ロッド21aの後退に連動し
てZクランプ27aを矢印Z方向へ移動させる。これに
より、ワークαを3本のZクランプ27aにより3本の
Zピン27に押付ける。
【0017】治具プレート20には、図4に示すよう
に、Xシリンダ28が装着されている。このXシリンダ
28は、スプリング形の空気圧シリンダからなるもので
あり、Xシリンダ28の復動側は、スピードコントロー
ラ29およびロータリーバルブ23を介してXソレノイ
ドバルブ12に接続されている。尚、符号30は、Xシ
リンダ21の復動側とロータリーバルブ23とを接続す
るチューブ、符号31は、ロータリーバルブ23とXソ
レノイドバルブ12とを接続するチューブを示してい
る。
【0018】Xソレノイドバルブ12は、制御回路に電
気的に接続されており、制御回路は、Xソレノイドバル
ブ12の状態を切換えることに伴い、下記(1)および
(2)に示すように、Xシリンダ28のロッド28aを
前進・後退させる。 (1)マニホールド11からXソレノイドバルブ12,
ロータリーバルブ23,スピードコントローラ29を通
してXシリンダ28の復動側にエアーを供給し、ロッド
28aをスプリング28bのばね力に抗して後退させ
る。 (2)Xシリンダ28の復動側に対するエアーの供給を
停止し、ロッド28aをスプリング28bのばね力によ
り前進させる。
【0019】治具プレート20には、図3に示すよう
に、2本のXピン32が固定されている。そして、Xシ
リンダ28のロッド28aにはXクランプ32aが連結
されており、制御回路は、Xソレノイドバルブ12の状
態を切換えることに伴い、ロッド28aの後退に連動し
てXクランプ32aを矢印X方向へ移動させる。これに
より、ワークαをXクランプ32aにより2本のXピン
32に押付け、矢印X方向に位置決めする。
【0020】治具プレート20には、図4に示すよう
に、Yシリンダ33が装着されている。このYシリンダ
33は、スプリング形の空気圧シリンダからなるもので
あり、Yシリンダ33の往動側は、スピードコントロー
ラ34およびロータリーバルブ23を介してYソレノイ
ドバルブ13に接続されている。尚、符号35は、Yシ
リンダ33の往動側とロータリーバルブ23とを接続す
るチューブ、符号36は、ロータリーバルブ23とYソ
レノイドバルブ13とを接続するチューブを示してい
る。
【0021】Yソレノイドバルブ13は、制御回路に電
気的に接続されており、制御回路は、Yソレノイドバル
ブ13の状態を切換えることに伴い、下記(1)および
(2)に示すように、Yシリンダ33のロッド33aを
前進・後退させる。 (1)マニホールド11からYソレノイドバルブ13,
ロータリーバルブ23,スピードコントローラ34を通
してYシリンダ33の往動側にエアーを供給し、ロッド
33aをスプリング33bのばね力に抗して前進させ
る。 (2)Yシリンダ33の往動側に対するエアーの供給を
停止し、ロッド33aをスプリング33bのばね力によ
り後退させる。
【0022】治具プレート20には、図3に示すよう
に、2本のYピン37が固定されている。そして、Yシ
リンダ33のロッド33aにはYクランプ37aが連結
されており、制御回路は、Yソレノイドバルブ13の状
態を切換えることに伴い、ロッド33aの前進に連動し
てYクランプ37aを矢印Y方向へ移動させる。これに
より、ワークαをYクランプ37aにより2本のYピン
37に押付け、矢印Y方向に位置決めする。
【0023】治具プレート20には、半円弧状をなすク
ランプベース38,38がねじ止めされており、治具プ
レート20には、図1に示すように、各クランプベース
38内に位置してナチュラルクランプ39が矢印Zおよ
び反矢印Z方向へスライド可能に収納されている。これ
ら各ナチュラルクランプ39は、径小な円柱状の本体部
39aと、径大な円柱状の受圧部39bとから構成され
たものであり、各本体部39aの外周面とクランプベー
ス38との間にはエアパージ用の隙間が形成され、各本
体部39aには、軸方向(反矢印Z方向)へ向うに従っ
て径寸法が大きくなる断面円形状の傾斜部39cが形成
されている。尚、各ナチュラルクランプ39は、可動ピ
ンに相当するものである。
【0024】各クランプベース38には、ナチュラルク
ランプ39の側方に位置して略L字状をなすエアー供給
路38aが形成されている。これら各エアー供給路38
aは、図4に示すように、レギュレータ40を介してF
RLユニット17に接続されており、コンプレッサ18
の作動時には、各レギュレータ40からエアー供給路3
8aを通してナチュラルクランプ39の受圧部39bの
上面にエアーが供給される。
【0025】尚、各クランプベース38には、図1に示
すように、パッキン41が装着されており、これら各パ
ッキン41は、クランプベース38と治具プレート20
との間をシールし、両者の間からエアーが漏れることを
防止している。
【0026】各クランプベース38には、ナチュラルク
ランプ39の受圧部39bの下方に位置してナット42
が締込まれている。これら各ナット42にはエアー供給
路42aが形成されており、各エアー供給路42aは、
図4に示すように、レギュレータ43を介してクランプ
用ソレノイドバルブ16に接続されている。尚、符号4
4は、治具プレート20と、2つのクランプベース38
と、2つのナット42とから構成されたベースを示して
いる。
【0027】クランプ用ソレノイドバルブ16は制御回
路に接続されており、制御回路は、クランプ用ソレノイ
ドバルブ16の状態を切換えることに伴い、下記(1)
および(2)に示すように、各ナチュラルクランプ39
を上下動させる。 (1)マニホールド11からクランプ用ソレノイドバル
ブ16,レギュレータ43,エアー供給路42aを通し
て受圧部39bの下面にエアーを供給する。これによ
り、図1に実線で示すように、ナチュラルクランプ39
をエアー供給路38aからの空気圧に抗して上昇させ
る。 (2)エアー供給路42aに対するエアーの供給を停止
し、図1に二点鎖線で示すように、ナチュラルクランプ
39をエアー供給路38aからの空気圧により下降させ
る。
【0028】尚、各ナット42には、図1に示すよう
に、パッキン42bが装着されており、これら各パッキ
ン42bは、ナット42と治具プレート20との間をシ
ールし、両者の間からエアーが漏れることを防止してい
る。
【0029】治具プレート20には、各ナット42の側
方に位置してロックシリンダ45が装着されている。こ
れら各ロックシリンダ45は空気圧シリンダからなるも
のであり、図4に示すように、各ロックシリンダ45の
往動側は、レギュレータ46を介してロック用ソレノイ
ドバルブ15に接続され、各ロックシリンダ45の復動
側は、スピードコントローラ47を介してロック用ソレ
ノイドバルブ15に接続されている。
【0030】尚、符号48Aは、一方のロックシリンダ
45の往動側をロック用ソレノイドバルブ15に接続す
るチューブ、符号48Bは、他方のロックシリンダ45
の往動側をチューブ48Aに接続するチューブを示して
いる。また、符号48Cは、一方のロックシリンダ45
の復動側をロック用ソレノイドバルブ15に接続するチ
ューブ、符号48Dは、他方のロックシリンダ45の復
動側をチューブ48Cに接続するチューブを示してい
る。
【0031】ロック用ソレノイドバルブ15は、制御回
路に電気的に接続されており、制御回路は、ロック用ソ
レノイドバルブ15の状態を切換えることに伴い、下記
(1)および(2)に示すように、ロックシリンダ45
のロッド45aを前進・後退させる。 (1)マニホールド11からロック用ソレノイドバルブ
15,レギュレータ46を通してロックシリンダ45の
往動側にエアーを供給し、ロッド45aを前進(上昇)
させる。 (2)マニホールド11からロック用ソレノイドバルブ
15,スピードコントローラ47を通してロックシリン
ダ45の復動側にエアーを供給し、ロッド45aを後退
(下降)させる。
【0032】各クランプベース38の内部には、図1に
示すように、拘束クランプに相当するサイドクランプ4
9が矢印Xおよび反矢印X方向へスライド可能に収納さ
れており、これら各サイドクランプ49の矢印X方向端
部には、図2に示すように、円弧状をなす凹部49aが
形成され、反矢印X方向端部には傾斜面49bが形成さ
れている。また、各ロックシリンダ45のロッド45a
には、図1に示すように、ロック部材50が固定されて
おり、これら各ロック部材50の反矢印Z方向端部(先
端部)には傾斜面50aが形成されている。
【0033】各サイドクランプ49とクランプベース3
8との間にはスプリング51が介在されている。これら
各スプリング51は圧縮コイルスプリングからなるもの
であり、サイドクランプ49を反矢印X方向へ付勢し、
サイドクランプ49の傾斜面49bをロック部材50の
傾斜面50aに圧接させている。従って、各ロックシリ
ンダ45のロッド45aが下降した状態では、サイドク
ランプ49がスプリング51のばね力により反矢印X方
向へ移動し、凹部49aの内面がナチュラルクランプ3
9の傾斜部39cから離間するので、ナチュラルクラン
プ39のスライドが許容される。
【0034】各サイドクランプ49には、図2に示すよ
うに、矢印X方向へ延びる凹部49cが形成されてい
る。そして、各クランプベース38には、図1に示すよ
うに、ねじ52が締込まれており、これら各ねじ52
は、サイドクランプ49の凹部49c内に挿入され、サ
イドクランプ49のスライドを許容し、回動を防止して
いる。また、治具プレート20にはカバー53がねじ止
めされており、これら各カバー53は、切り粉等の加工
屑が飛散することを防止している。
【0035】治具プレート20には、図4に示すよう
に、着座検出孔20aが形成されている。この着座検出
孔20aは、スピードコントローラ54およびレギュレ
ータ55を介してFRLユニット17に接続されてお
り、コンプレッサ18の作動時には、レギュレータ55
およびスピードコントローラ54を通して着座検出孔2
0aからエアーが吐出される。尚、符号56は、着座検
出孔20aをFRLユニット17に接続するチューブを
示している。
【0036】チューブ56には、スピードコントローラ
54の上流側に位置して圧力センサ57が接続されてお
り、この圧力センサ57は、チューブ56内の圧力レベ
ルに応じた電気信号を出力する。また、Xソレノイドバ
ルブ12のチューブ31,Yソレノイドバルブ13のチ
ューブ36,Zソレノイドバルブ14のチューブ26
B,ロック用ソレノイドバルブ15のチューブ48Aに
は圧力スイッチ58〜61が接続されており、これら圧
力スイッチ58〜61は、チューブ31〜チューブ48
A内が所定圧力に達したことを検出して圧力確認信号を
出力する。
【0037】次に上記構成の作用について説明する。ワ
ークαが3本のZピン27上に載置され、着座検出孔2
0aの上方にワークαがセットされると、チューブ56
内の圧力が変化する。すると、制御回路は、圧力センサ
57からの出力信号に基づいてチューブ56内の圧力変
化を検出し、ワークαのセットを判断する。
【0038】制御回路は、ワークαのセットを判断する
と、図5に示すように、ワークαのセットから0.5秒
遅らせてXソレノイドバルブ12の状態を切換え、Xシ
リンダ28の復動側にエアーを供給する。すると、Xシ
リンダ28のロッド28aの後退に連動してXクランプ
32aが図3の矢印X方向へ移動し、ワークαが2本の
Xピン32に押付けられる。
【0039】このとき、図4のチューブ31の内圧が増
加し、圧力スイッチ58から圧力確認信号が出力される
と、制御回路は、Xクランプ32aによるワークαの押
付動作が十分に行われたと判断する。そして、図5に示
すように、圧力確認信号の出力から「1.0」秒遅らせ
てYソレノイドバルブ13の状態を切換え、Yシリンダ
33の往動側にエアーを供給する。すると、Yシリンダ
33のロッド33aの前進に連動してYクランプ37a
が図3の矢印Y方向へ移動し、ワークαがYクランプ3
7aにより2本のYピン37に押付けられる。
【0040】このとき、図4のチューブ36の内圧が増
加し、圧力スイッチ59から圧力確認信号が出力される
と、制御回路は、Yクランプ37aによるワークαの押
付動作が十分に行われたと判断する。そして、図5に示
すように、圧力確認信号の出力から「1.0」秒遅らせ
てZソレノイドバルブ14の状態を切換え、各Zシリン
ダ21の復動側にエアーを供給する。すると、各Zシリ
ンダ21のロッド21aの後退に連動してZクランプ2
7aが図3の矢印Z方向へ移動し、ワークαが3個のZ
クランプ27aにより3本のZピン27に押付けられ
る。
【0041】このとき、図4のチューブ26Bの内圧が
増加し、圧力スイッチ60から圧力確認信号が出力され
ると、制御回路は、3個のZクランプ27aによるワー
クαの押付動作が十分に行われたと判断する。そして、
図5に示すように、圧力確認信号の出力から「1.0」
秒遅らせてクランプ用ソレノイドバルブ16の状態を切
換え、各ナット42のエアー供給路42aを通してナチ
ュラルクランプ39の受圧部39bの下面にエアーを供
給する。すると、図1に実線で示すように、各ナチュラ
ルクランプ39がエアー供給路38aからの空気圧に抗
して上昇し、各本体部39aの先端がワークαの下面に
所定圧力で接触する。
【0042】制御回路は、クランプ用ソレノイドバルブ
16の状態を切換えると同時に、自身のタイマーを起動
させる。そして、タイマーの設定時間「0.5秒」が経
過すると、ナチュラルクランプ39がワークαに十分に
接触したと判断し、ロック用ソレノイドバルブ15の状
態を切換え、各ロックシリンダ45の往動側にエアーを
供給することに伴い、各ロックシリンダ45のロッド4
5aと一体的にロック部材50を図1の反矢印Z方向へ
上昇させる。
【0043】各ロック部材50が反矢印Z方向へ上昇す
ると、各サイドクランプ49の傾斜面49bがロック部
材50の傾斜面50aにより押圧され、各サイドクラン
プ49がスプリング51のばね力に抗して矢印X方向へ
スライドする。すると、図2に示すように、各サイドク
ランプ49の凹部49aの内面がナチュラルクランプ3
9の傾斜部39cの外周面に圧接し、各ナチュラルクラ
ンプ39の上下動が拘束されるので、各ナチュラルクラ
ンプ39がワークαに圧接した状態に拘束される。
【0044】このとき、図4のチューブ48Aの内圧が
増加し、圧力スイッチ61から圧力確認信号が出力され
ると、制御回路は、サイドクランプ49によるナチュラ
ルクランプ39のロックが十分に行われたと判断し、マ
シニングセンタに加工指令信号を出力する。すると、工
具の自動交換,加工テーブルによる治具プレート20の
移動等が行われながら、ワークαに所定の加工動作が施
される。尚、図5のM・Tは、マシニングセンタの加工
時間を示している。
【0045】この状態でワークαの加工が終了すると、
マシニングセンタから制御回路に加工終了信号が出力さ
れる。すると、制御回路は、Xソレノイドバルブ12の
状態を切換え、Xシリンダ28のロッド28aの前進に
連動してXクランプ32aを反矢印X方向へ移動させ
る。これと共に、Yソレノイドバルブ13の状態を切換
え、Yシリンダ33のロッド33aの後退に連動してY
クランプ37aを反矢印Y方向へ移動させる。これと共
に、Zソレノイドバルブ14の状態を切換え、各Zシリ
ンダ21のロッド21aの前進に連動してZクランプ2
7aを反矢印Z方向へ移動させる。これにより、Xクラ
ンプ32a,Yクランプ37a,3個のZクランプ27
aによるワークαの拘束を解除する。
【0046】制御回路は、Xソレノイドバルブ12,Y
ソレノイドバルブ13,各Zソレノイドバルブ14の状
態を切換えると同時に、各ロック用ソレノイドバルブ1
5の状態を切換え、各ロックシリンダ45のロッド45
aを後退させる。すると、各ロッド45aと一体的にロ
ック部材50が反矢印Z方向へ下降し、各サイドクラン
プ49がスプリング51のばね力により反矢印X方向へ
移動するので、各サイドクランプ49の凹部49aの内
面がナチュラルクランプ39の傾斜部39cの外周面か
ら離間し、各ナチュラルクランプ39の上下動が許容さ
れる。
【0047】制御回路は、ロック用ソレノイドバルブ1
5の状態を切換えると同時に、クランプ用ソレノイドバ
ルブ16の状態を切換え、各ナット42のエアー供給路
42aに対するエアーの供給を停止する。すると、図1
に二点鎖線で示すように、各ナチュラルクランプ39が
エアー供給路38aからの空気圧により下降し、各ナチ
ュラルクランプ39の本体部39aがワークαから離間
する。
【0048】上記実施例によれば、ナチュラルクランプ
39を空気圧で移動させることに伴い、ワークαに接触
させた。このため、ナチュラルクランプ39に対する空
気供給圧を調節するだけで、ナチュラルクランプ39の
ワークαに対する接触圧を適切値に調整できるので、ワ
ークαの種類や加工方法の変更に簡単に対応できる。ま
た、ナチュラルクランプ39をエアー供給路38aから
の空気圧およびエアー供給路42aからの空気圧の差分
でワークαに接触させた。このため、ナチュラルクラン
プ39をエアー供給路42aからの空気圧のみでワーク
αに接触させる場合に比べ、ワークαに対するナチュラ
ルクランプ39の接触圧をきめ細かく設定できる。
【0049】また、クランプベース38とナチュラルク
ランプ39との間に隙間を形成したので、両者の間に加
工屑等が侵入しようとしても、空気圧で排出される(エ
アーパージ)。このため、両者の間に加工屑が詰まって
ナチュラルクランプ39のスライドが阻害されることが
防止されるので、ナチュラルクランプ39が円滑にスラ
イドするようになる。これと共に、ナチュラルクランプ
39の外周面にOリング等を装着して加工屑の侵入を防
止する必要がなくなる。このため、Oリングとクランプ
ベース38との間の接触抵抗がなくなるので、この点か
らもナチュラルクランプ39が円滑にスライドするよう
になる。
【0050】また、ナチュラルクランプ39に傾斜部3
9cを形成した。このため、ナチュラルクランプ39と
サイドクランプ49との間の接触面積が増大し、サイド
クランプ49によるナチュラルクランプ39の拘束が強
固になる。このため、ワークαからナチュラルクランプ
39に作用する加工圧でナチュラルクランプ39が移動
してしまうことが防止される。
【0051】尚、上記実施例においては、ワークαをZ
クランプ27aによりZピン27に押付けた後、ナチュ
ラルクランプ39を反矢印Z方向へ上昇させてワークα
に圧接させたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、下記(1)のようにしても良い。 (1)ナチュラルクランプ39を反矢印Z方向へ上昇さ
せた状態で、Zピン27およびナチュラルクランプ39
上にワークαをセットする。そして、Zクランプ27a
を矢印Z方向へ移動させることに伴い、ワークαを固定
ピン27およびナチュラルクランプ39に押付けた後、
サイドクランプ49を矢印X方向へ移動させ、ナチュラ
ルクランプ39の上下動を拘束する。
【0052】また、上記実施例においては、ナチュラル
クランプ39をエアー供給路38aからの空気圧および
エアー供給路42aからの空気圧の差分で反矢印Z方向
へスライドさせたが、これに限定されるものではなく、
例えば、エアー供給路42aからの空気圧のみで反矢印
Z方向へスライドさせても良い。
【0053】また、上記実施例においては、ナチュラル
クランプ39の傾斜部39cの径寸法を反矢印Z方向
(上方)へ向うに従って大きくしたが、これに限定され
るものではなく、例えば矢印Z方向(下方)へ向うに従
って大きくしても良い。
【0054】また、上記実施例においては、ナチュラル
クランプ39の傾斜部39cを断面円形状に形成した
が、これに限定されるものではなく、例えば、半円弧状
であっても良く、要は、サイドクランプ49の凹部49
aに面接触する断面略円形状であれば良い。
【0055】また、上記実施例においては、ソレノイド
バルブ12〜16を制御回路により駆動制御したが、こ
れに限定されるものではなく、例えばマイクロコンピュ
ータを主体とする制御装置により駆動制御しても良い。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のクランプ装置は次の効果を奏する。請求項1記載の手
段によれば、可動ピンを空気圧で移動させることに伴
い、ワークに接触させた。このため、可動ピンに対する
空気供給圧を調節するだけで、可動ピンのワークに対す
る接触圧を調節できるので、ワークの種類や加工方法の
変更に簡単に対応できる。請求項2記載の手段によれ
ば、可動ピンをワーク側への空気圧およびワークと反対
側への空気圧の差分でワーク側へ付勢したので、可動ピ
ンのワークに対する接触圧をきめ細かく設定できる。
【0057】請求項3記載の手段によれば、ベースと可
動ピンとの間に隙間を設けた。このため、両者の間に加
工屑等が侵入しようとしても、空気圧で排出されるの
で、可動ピンの移動が円滑化される。請求項4記載の手
段によれば、拘束クランプを可動ピンの傾斜部に接触さ
せた。このため、拘束クランプによる可動ピンの拘束が
強固になるので、ワークから可動ピンに作用する加工圧
で可動ピンが移動してしまうことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(aは要部を一部破
断して示す側面図、bは上面図、cはA−A線に沿う断
面図)
【図2】(a)はサイドクランプを示す上面図、(b)
は側面図、(c)はA−A線に沿う断面図
【図3】(a)は全体構成を概略的に示す上面図、
(b)は側面図
【図4】配管状態を示す図
【図5】ワークのクランプ動作を説明するためのタイミ
ングチャート
【図6】従来例を示す図
【符号の説明】
αはワーク、18はコンプレッサ(エアー吐出手段)、
27はZピン(固定ピン)、27aはZクランプ(押付
クランプ)、38aはエアー供給路、39はナチュラル
クランプ(可動ピン)、39bは受圧部、39cは傾斜
部、42aはエアー供給路、44はベース、49はサイ
ドクランプ(拘束クランプ)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、このベースに装着され、ワー
    クを支持する固定ピンと、 前記ベースに移動可能に装着され、受圧部を有する可動
    ピンと、 エアーを吐出するエアー吐出手段と、 前記ベースに設けられ、前記エアー吐出手段からのエア
    ーを前記受圧部の一面に供給することに伴い前記可動ピ
    ンを前記ワーク側へ付勢するエアー供給路と、 前記ワークを前記固定ピンおよび前記可動ピンに押付け
    る押付クランプと、 前記ベースに装着され、前記押付クランプによって前記
    ワークを前記固定ピンおよび前記可動ピンに押付けた状
    態で前記可動ピンの移動を拘束する拘束クランプとを備
    えたことを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 ベースには、エアー吐出手段からのエア
    ーを受圧部の他面に供給する別のエアー供給路が設けら
    れ、 可動ピンは、両エアー供給路を通して供給されるエアー
    の差圧でワーク側へ付勢されることを特徴とする請求項
    1記載のクランプ装置。
  3. 【請求項3】 ベースと可動ピンとの間には、ワーク側
    へ空気を排出するための隙間が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のクランプ装置。
  4. 【請求項4】 可動ピンには、軸方向に沿って径寸法が
    変わる断面略円形状の傾斜部が設けられ、 拘束クランプは、傾斜部の外周面に接触することに伴い
    可動ピンの移動を拘束することを特徴とする請求項1記
    載のクランプ装置。
JP22943197A 1997-08-26 1997-08-26 クランプ装置 Pending JPH1158160A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005046918A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Aisin Aw Co Ltd クランプ装置
CN113829649A (zh) * 2021-05-28 2021-12-24 陕西道博新材科技有限公司 一种用于曲面的Z-pin自动化植入的机械手臂末端执行器装置

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JP2005046918A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Aisin Aw Co Ltd クランプ装置
CN113829649A (zh) * 2021-05-28 2021-12-24 陕西道博新材科技有限公司 一种用于曲面的Z-pin自动化植入的机械手臂末端执行器装置

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