JPH11575A - 液中粒子の分級装置 - Google Patents
液中粒子の分級装置Info
- Publication number
- JPH11575A JPH11575A JP16954497A JP16954497A JPH11575A JP H11575 A JPH11575 A JP H11575A JP 16954497 A JP16954497 A JP 16954497A JP 16954497 A JP16954497 A JP 16954497A JP H11575 A JPH11575 A JP H11575A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- liquid
- gypsum
- coarse particles
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 微粒子の混合の少ない粗粒子を分離、回収す
る分級装置を提供すること。 【解決手段】 晶析装置の分離室に原液を供給し、微粒
子をオーバーフロー液とともに回収ラインより回収し、
粗粒子を沈降させて分級回収する液中粒子の分級装置に
おいて、上記分離室の下部に沈降する粗粒子を堆積する
少なくとも上下二つの堆積室を第2の開閉バルブを介し
て形成すると共に下方堆積室の回収口に開閉バルブを設
け、回収口の開閉バルブと第2の開閉バルブを連動して
開閉することによりバッチ的に粗粒子を回収する。
る分級装置を提供すること。 【解決手段】 晶析装置の分離室に原液を供給し、微粒
子をオーバーフロー液とともに回収ラインより回収し、
粗粒子を沈降させて分級回収する液中粒子の分級装置に
おいて、上記分離室の下部に沈降する粗粒子を堆積する
少なくとも上下二つの堆積室を第2の開閉バルブを介し
て形成すると共に下方堆積室の回収口に開閉バルブを設
け、回収口の開閉バルブと第2の開閉バルブを連動して
開閉することによりバッチ的に粗粒子を回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗大粒子(粗粒子
という)と微小粒子(微粒子という)を含む液から粗大
粒子を沈降させ、微小粒子を液と共にオーバーフローさ
せて分離する装置に関するものであり、さらに詳しく
は、水酸化マグネシウム法脱硫装置の脱硫排水から、脱
硫剤である水酸化マグネシウム及び、副産物として二水
石膏を生成し、これらを分離回収するための分級装置に
関する。
という)と微小粒子(微粒子という)を含む液から粗大
粒子を沈降させ、微小粒子を液と共にオーバーフローさ
せて分離する装置に関するものであり、さらに詳しく
は、水酸化マグネシウム法脱硫装置の脱硫排水から、脱
硫剤である水酸化マグネシウム及び、副産物として二水
石膏を生成し、これらを分離回収するための分級装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】水酸化マグネシウム法の排煙脱硫−石膏
回収方法では、脱硫剤として水酸化マグネシウムを使用
し、SOxを含む排ガスを吸収塔に供給して水酸化マグ
ネシウムを5〜10重量%含むスラリー状の吸収液と向
流に気液接触させ、SOxを亜硫酸マグネシウム及び硫
酸マグネシウムとして吸収液に吸収させる。SOxと水
酸化マグネシウムの反応は、結果的に次のように行われ
る。
回収方法では、脱硫剤として水酸化マグネシウムを使用
し、SOxを含む排ガスを吸収塔に供給して水酸化マグ
ネシウムを5〜10重量%含むスラリー状の吸収液と向
流に気液接触させ、SOxを亜硫酸マグネシウム及び硫
酸マグネシウムとして吸収液に吸収させる。SOxと水
酸化マグネシウムの反応は、結果的に次のように行われ
る。
【0003】
【化1】SO2+Mg(OH)2 → MgSO3+H2O SO3+Mg(OH)2 → MgSO4+H2O
【0004】吸収塔底部からは同時に空気が供給され、
亜硫酸マグネシウムは空気により酸化されて硫酸マグネ
シウムになる。
亜硫酸マグネシウムは空気により酸化されて硫酸マグネ
シウムになる。
【0005】
【化2】2MgSO3+O2 → 2MgSO4
【0006】脱硫剤に使用する水酸化マグネシウムの溶
解度は50℃で8mg/100g水と極めて小さいので
水に懸濁してスラリーを形成しているが、亜硫酸マグネ
シウムの溶解度は50℃で0.84g/100g水、硫
酸マグネシウムの溶解度は50℃で33g/100g水
と大きく、亜硫酸マグネシウムの多くは酸化されて硫酸
マグネシウムになるので、生成した亜硫酸マグネシウム
及び硫酸マグネシウムは水に溶解している。未反応水酸
化マグネシウム(微粒子及びわずかに溶解したものを含
む)、亜硫酸マグネシウム及び硫酸マグネシウムを含む
吸収液は、さらに酸化塔に供給され、未転化の亜硫酸マ
グネシウムは空気により硫酸マグネシウムに酸化され
る。
解度は50℃で8mg/100g水と極めて小さいので
水に懸濁してスラリーを形成しているが、亜硫酸マグネ
シウムの溶解度は50℃で0.84g/100g水、硫
酸マグネシウムの溶解度は50℃で33g/100g水
と大きく、亜硫酸マグネシウムの多くは酸化されて硫酸
マグネシウムになるので、生成した亜硫酸マグネシウム
及び硫酸マグネシウムは水に溶解している。未反応水酸
化マグネシウム(微粒子及びわずかに溶解したものを含
む)、亜硫酸マグネシウム及び硫酸マグネシウムを含む
吸収液は、さらに酸化塔に供給され、未転化の亜硫酸マ
グネシウムは空気により硫酸マグネシウムに酸化され
る。
【0007】酸化塔から排出された吸収液(脱硫排水と
いう)は晶析装置に供給され、水酸化カルシウムを含む
アルカリ薬剤を添加される。水酸化カルシウムは硫酸マ
グネシウムと下記式のように反応して硫酸カルシウム・
二水和物(二水石膏)を生成し、硫酸マグネシウムは水
酸化マグネシウムに再生される。
いう)は晶析装置に供給され、水酸化カルシウムを含む
アルカリ薬剤を添加される。水酸化カルシウムは硫酸マ
グネシウムと下記式のように反応して硫酸カルシウム・
二水和物(二水石膏)を生成し、硫酸マグネシウムは水
酸化マグネシウムに再生される。
【0008】
【化3】MgSO4+Ca(OH)2+2H2O →Mg(O
H)2+CaSO4・2H2O
H)2+CaSO4・2H2O
【0009】生成した二水石膏は粗粒子となるために沈
降速度が大きいが、再生された水酸化マグネシウムは微
粒子であるために沈降速度が遅く、液中にスラリーとし
て存在する。したがって、粗粒子を形成する二水石膏を
沈降分離した後のスラリーは、吸収液として再使用する
ために吸収塔に循環される。
降速度が大きいが、再生された水酸化マグネシウムは微
粒子であるために沈降速度が遅く、液中にスラリーとし
て存在する。したがって、粗粒子を形成する二水石膏を
沈降分離した後のスラリーは、吸収液として再使用する
ために吸収塔に循環される。
【0010】このように硫酸マグネシウムを含む液と水
酸化カルシウムを含むアルカリ薬液を供給して、反応さ
せながら二水石膏を析出させ、二水石膏の粒子を成長さ
せ、粗大粒子を分級するためにドラフトチューブバッフ
ル(Draft−TubeBaffle以下、DTBと
略す)型晶析装置が使用されてきた。
酸化カルシウムを含むアルカリ薬液を供給して、反応さ
せながら二水石膏を析出させ、二水石膏の粒子を成長さ
せ、粗大粒子を分級するためにドラフトチューブバッフ
ル(Draft−TubeBaffle以下、DTBと
略す)型晶析装置が使用されてきた。
【0011】図2に、従来使用されている分級装置とし
てDTB型晶析装置を示す。脱硫排水は供給ライン7よ
りマリンタイプの攪拌翼1の下に供給され、アルカリ薬
液は供給ライン8より供給される。撹拌翼1によりドラ
フトチューブ(Draft−Tube、以下、DTと略
す)2内に上昇流を発生させて上昇流により分離室内が
完全混合され、脱硫排水は水酸化カルシウムを含む循環
流と共に十分に混合され、二水石膏の粗粒子を生じる。
一方、再生された水酸化マグネシウムの微粒子を含む液
は、回収ライン10よりオーバーフローされる。二水石
膏の粗粒子は分級脚12内に沈降し、回収ライン13よ
り抜き出される。その際、ポンプ14を用いて、水酸化
マグネシウムの微粒子を含んだ回収ライン10の液を分
級脚12へ供給し、分級脚12内に上昇流を発生させ、
二水石膏の粗粒子の分級及び流動化を行いながら、二水
石膏は液とともに連続的に排出される。
てDTB型晶析装置を示す。脱硫排水は供給ライン7よ
りマリンタイプの攪拌翼1の下に供給され、アルカリ薬
液は供給ライン8より供給される。撹拌翼1によりドラ
フトチューブ(Draft−Tube、以下、DTと略
す)2内に上昇流を発生させて上昇流により分離室内が
完全混合され、脱硫排水は水酸化カルシウムを含む循環
流と共に十分に混合され、二水石膏の粗粒子を生じる。
一方、再生された水酸化マグネシウムの微粒子を含む液
は、回収ライン10よりオーバーフローされる。二水石
膏の粗粒子は分級脚12内に沈降し、回収ライン13よ
り抜き出される。その際、ポンプ14を用いて、水酸化
マグネシウムの微粒子を含んだ回収ライン10の液を分
級脚12へ供給し、分級脚12内に上昇流を発生させ、
二水石膏の粗粒子の分級及び流動化を行いながら、二水
石膏は液とともに連続的に排出される。
【0012】このように、従来の分級装置では、回収ラ
イン10の液を分級脚12へ供給しているので、せっか
く分級した水酸化マグネシウムの微粒子を二水石膏の粗
粒子側に混合してしまい、二水石膏の純度が低下する。
逆に水酸化マグネシウム側からみれば、二水石膏を回収
する時に回収ライン13から液も抜き出すため、水酸化
マグネシウムの回収率が低下する。
イン10の液を分級脚12へ供給しているので、せっか
く分級した水酸化マグネシウムの微粒子を二水石膏の粗
粒子側に混合してしまい、二水石膏の純度が低下する。
逆に水酸化マグネシウム側からみれば、二水石膏を回収
する時に回収ライン13から液も抜き出すため、水酸化
マグネシウムの回収率が低下する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オー
バーフローされる液に含まれる微粒子の混合を少なくし
て、沈降堆積する粗粒子を分離回収する分級装置を提供
することである。
バーフローされる液に含まれる微粒子の混合を少なくし
て、沈降堆積する粗粒子を分離回収する分級装置を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、二水石膏
の粗粒子の沈降、堆積、抜き出しについて検討した結
果、オーバーフローされる液を供給して上昇流を起こさ
せる分級脚の代りに、分級装置の底部に堆積室を設けて
二水石膏の粗粒子を沈降、堆積させ、堆積した二水石膏
を抜き出すことによりかかる問題点を解決しうることを
見い出し、本発明を完成するに至った。
の粗粒子の沈降、堆積、抜き出しについて検討した結
果、オーバーフローされる液を供給して上昇流を起こさ
せる分級脚の代りに、分級装置の底部に堆積室を設けて
二水石膏の粗粒子を沈降、堆積させ、堆積した二水石膏
を抜き出すことによりかかる問題点を解決しうることを
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0015】すなわち本発明の第1は、分離室に原液を
供給し、微粒子をオーバーフロー液とともに回収ライン
より回収し、粗粒子を沈降させて分級回収する液中粒子
の分級装置において、上記分離室の下部に沈降する粗粒
子を堆積する少なくとも上下二つの堆積室を形成すると
共に、下方堆積室の回収口に開閉バルブを設け、同開閉
バルブの開閉によりバッチ的に下方堆積室の粗粒子を回
収してなることを特徴とする液中粒子の分級装置に関す
るものである。又本発明の第2は、上記の発明において
上記二つの堆積室間に第2の開閉バルブを設け、同第2
の開閉バルブと上記開閉バルブとを連動させ、所定の手
順で交互に開閉して下方堆積室の粗粒子をバッチ的に回
収してなることを特徴とする本発明の第2に記載の液中
粒子の分級装置に関するものである。
供給し、微粒子をオーバーフロー液とともに回収ライン
より回収し、粗粒子を沈降させて分級回収する液中粒子
の分級装置において、上記分離室の下部に沈降する粗粒
子を堆積する少なくとも上下二つの堆積室を形成すると
共に、下方堆積室の回収口に開閉バルブを設け、同開閉
バルブの開閉によりバッチ的に下方堆積室の粗粒子を回
収してなることを特徴とする液中粒子の分級装置に関す
るものである。又本発明の第2は、上記の発明において
上記二つの堆積室間に第2の開閉バルブを設け、同第2
の開閉バルブと上記開閉バルブとを連動させ、所定の手
順で交互に開閉して下方堆積室の粗粒子をバッチ的に回
収してなることを特徴とする本発明の第2に記載の液中
粒子の分級装置に関するものである。
【0016】
【作用】粗粒子と微粒子を含む原液(脱硫排水)は分級
装置の分離室内の下部に供給され、上昇流により分離室
内で粒径の異なる粒子が発生し分級域で粗粒子が沈降
し、微粒子がオーバーフロー液とともに分離される。分
離室の下部に沈降する粗粒子を堆積する少なくとも上下
二つの堆積室を形成すると共に、下方堆積室の回収口に
開閉バルブを設け、同開閉バルブを所定のタイミングで
開閉することによりバッチ的に下方堆積室の粗粒子を回
収するので、下方堆積室に堆積した二水石膏を回収する
際に水酸化マグネシウムの微粒子を含むオーバーフロー
液を注入して粗粒子を分級流動化させる必要が無く、回
収された二水石膏への水酸化マグネシウムの微粒子の混
入を少なくできる。また、上記二つの堆積室間に第2の
開閉バルブを設け、同第2の開閉バルブと上記開閉バル
ブとを連動させ、所定の手順で交互に開閉して下方堆積
室の粗粒子をバッチ的に回収するので、回収された二水
石膏とともに抜き出される液の量を少なくすると共に、
分離室内の液の流れが乱れるのを抑えることができるの
で、二水石膏の生成、成長が均一に行われ、微粒子を含
む液のオーバーフローが連続して行われる。
装置の分離室内の下部に供給され、上昇流により分離室
内で粒径の異なる粒子が発生し分級域で粗粒子が沈降
し、微粒子がオーバーフロー液とともに分離される。分
離室の下部に沈降する粗粒子を堆積する少なくとも上下
二つの堆積室を形成すると共に、下方堆積室の回収口に
開閉バルブを設け、同開閉バルブを所定のタイミングで
開閉することによりバッチ的に下方堆積室の粗粒子を回
収するので、下方堆積室に堆積した二水石膏を回収する
際に水酸化マグネシウムの微粒子を含むオーバーフロー
液を注入して粗粒子を分級流動化させる必要が無く、回
収された二水石膏への水酸化マグネシウムの微粒子の混
入を少なくできる。また、上記二つの堆積室間に第2の
開閉バルブを設け、同第2の開閉バルブと上記開閉バル
ブとを連動させ、所定の手順で交互に開閉して下方堆積
室の粗粒子をバッチ的に回収するので、回収された二水
石膏とともに抜き出される液の量を少なくすると共に、
分離室内の液の流れが乱れるのを抑えることができるの
で、二水石膏の生成、成長が均一に行われ、微粒子を含
む液のオーバーフローが連続して行われる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は水酸化マグネシウム法の排煙脱硫−石膏
回収方法に限定されるものではなく、沈降速度の異なる
粒子を含む液から沈降速度の速い粒子を沈降、分離して
回収し、沈降速度の遅い粒子をオーバーフロー液ととも
回収するものであれば本発明を適用することができる。
るが、本発明は水酸化マグネシウム法の排煙脱硫−石膏
回収方法に限定されるものではなく、沈降速度の異なる
粒子を含む液から沈降速度の速い粒子を沈降、分離して
回収し、沈降速度の遅い粒子をオーバーフロー液ととも
回収するものであれば本発明を適用することができる。
【0018】(実施例1)図1に本発明の分級装置を示
す。図1(a)は、本発明の分級装置の断面図である。
図1(b)は、本発明の分級装置の上面図である。図1
(c)は、本発明の分級装置の側面図である。脱硫排水
は供給ライン7より攪拌翼1の下に供給され、アルカリ
薬液は供給ライン8より供給される。撹拌翼1により、
DT2内に上昇流を発生させて上昇流により分離室内の
液が完全混合され、脱硫排水は水酸化カルシウムを含む
循環流とともに十分に混合され、二水石膏の粒子を生じ
る。分級領域9における循環水流の流速より速い沈降速
度を持った二水石膏の粗粒子は、互いに連通する上下二
つの堆積室3及び堆積室4に沈降し、粒径の小さい二水
石膏はDT2内を上昇し分離室内で結晶が成長する。堆
積室3及び堆積室4に沈降した二水石膏の粗粒子は、両
堆積室3、4の間及び回収口に設けられたバルブ5及び
6の開閉により、バッチ的に回収される。
す。図1(a)は、本発明の分級装置の断面図である。
図1(b)は、本発明の分級装置の上面図である。図1
(c)は、本発明の分級装置の側面図である。脱硫排水
は供給ライン7より攪拌翼1の下に供給され、アルカリ
薬液は供給ライン8より供給される。撹拌翼1により、
DT2内に上昇流を発生させて上昇流により分離室内の
液が完全混合され、脱硫排水は水酸化カルシウムを含む
循環流とともに十分に混合され、二水石膏の粒子を生じ
る。分級領域9における循環水流の流速より速い沈降速
度を持った二水石膏の粗粒子は、互いに連通する上下二
つの堆積室3及び堆積室4に沈降し、粒径の小さい二水
石膏はDT2内を上昇し分離室内で結晶が成長する。堆
積室3及び堆積室4に沈降した二水石膏の粗粒子は、両
堆積室3、4の間及び回収口に設けられたバルブ5及び
6の開閉により、バッチ的に回収される。
【0019】従来の分級脚では、沈降した二水石膏の粗
粒子は微粒子を含んだ回収ライン10の液を分級脚12
へ供給し、分級脚12内に上昇流を発生させて粗粒子の
分級及び流動化を行ったが、本発明では、上昇流を有す
る分級脚の代りに、堆積室3及び堆積室4を設けてあ
る。堆積室3及び堆積室4の内径、長さ等はバッチ的に
排出する二水石膏の量や堆積室3及び堆積室4の中のス
ラリー濃度に合わせて好ましい値に決めることができ
る。
粒子は微粒子を含んだ回収ライン10の液を分級脚12
へ供給し、分級脚12内に上昇流を発生させて粗粒子の
分級及び流動化を行ったが、本発明では、上昇流を有す
る分級脚の代りに、堆積室3及び堆積室4を設けてあ
る。堆積室3及び堆積室4の内径、長さ等はバッチ的に
排出する二水石膏の量や堆積室3及び堆積室4の中のス
ラリー濃度に合わせて好ましい値に決めることができ
る。
【0020】上記において、堆積室3及び堆積室4の間
に第2のバルブ5を設け、第2のバルブ5と堆積室4の
回収口に設けたバルブ6とを連動させて堆積室4内の二
水石膏を抜き出す。手順は以下のようである。(1)バ
ルブ6を閉じ、バルブ5を開けた状態にする。(2)堆
積室4に二水石膏が充満した頃にバルブ5を閉じる。
(3)それからバルブ6を開け、二水石膏を回収する。
(4)その後、バルブ6を閉じ、それからバルブ5を開
け堆積室3に堆積した二水石膏を堆積室4に沈降させ
る。後は上記(1)〜(4)の繰り返しである。バルブ
5と6の開閉は連動して行われる。これにより、回収す
る二水石膏への水酸化マグネシウムの混入及び液の抜き
出しを極力抑えることができるとともに、分離室内の液
の流れが乱れるのを抑えることができるので、二水石膏
の生成、成長が均一に行われ、微粒子を含む液のオーバ
ーフローが連続して行われる。
に第2のバルブ5を設け、第2のバルブ5と堆積室4の
回収口に設けたバルブ6とを連動させて堆積室4内の二
水石膏を抜き出す。手順は以下のようである。(1)バ
ルブ6を閉じ、バルブ5を開けた状態にする。(2)堆
積室4に二水石膏が充満した頃にバルブ5を閉じる。
(3)それからバルブ6を開け、二水石膏を回収する。
(4)その後、バルブ6を閉じ、それからバルブ5を開
け堆積室3に堆積した二水石膏を堆積室4に沈降させ
る。後は上記(1)〜(4)の繰り返しである。バルブ
5と6の開閉は連動して行われる。これにより、回収す
る二水石膏への水酸化マグネシウムの混入及び液の抜き
出しを極力抑えることができるとともに、分離室内の液
の流れが乱れるのを抑えることができるので、二水石膏
の生成、成長が均一に行われ、微粒子を含む液のオーバ
ーフローが連続して行われる。
【0021】上記において、バルブ5及びバルブ6とし
ては、堆積室3及び堆積室4の中の二水石膏のスラリー
が閉塞することなく、スムースに排出されるものが使用
され、ボール弁等が挙げられる。なお、上記のように堆
積室3、4に対してバルブ5、6を設けた方が好ましい
が、第2のバルブ5を省略して回収口に設けたバルブ6
だけとしてもよく、この場合、下方の堆積室4に堆積し
た粗粒子の排出に必要な時間だけ、バルブ6を所定のタ
イミングでバッチ的に開閉することによって粗粒子をバ
ッチ的に排出させることが可能であり、上記実施形態に
近い効果を期待することができる。
ては、堆積室3及び堆積室4の中の二水石膏のスラリー
が閉塞することなく、スムースに排出されるものが使用
され、ボール弁等が挙げられる。なお、上記のように堆
積室3、4に対してバルブ5、6を設けた方が好ましい
が、第2のバルブ5を省略して回収口に設けたバルブ6
だけとしてもよく、この場合、下方の堆積室4に堆積し
た粗粒子の排出に必要な時間だけ、バルブ6を所定のタ
イミングでバッチ的に開閉することによって粗粒子をバ
ッチ的に排出させることが可能であり、上記実施形態に
近い効果を期待することができる。
【0022】一方、再生された水酸化マグネシウムは微
粒子であり、分級領域9における循環水流の流速より沈
降速度が遅いので液に分散浮遊しており、バッフル11
と分離室20の内壁との間のセットリング域でさらに二
水石膏の粒子を沈降させた後、オーバーフロー液ととも
に回収ライン10より排出され、吸収塔に供給され、脱
硫剤として再使用される。なお、液のオーバーフロー
は、供給ライン7からの脱硫排水の供給流量と二水石膏
とともにバルブ6から抜き出される液の量との差に応じ
て生じる。
粒子であり、分級領域9における循環水流の流速より沈
降速度が遅いので液に分散浮遊しており、バッフル11
と分離室20の内壁との間のセットリング域でさらに二
水石膏の粒子を沈降させた後、オーバーフロー液ととも
に回収ライン10より排出され、吸収塔に供給され、脱
硫剤として再使用される。なお、液のオーバーフロー
は、供給ライン7からの脱硫排水の供給流量と二水石膏
とともにバルブ6から抜き出される液の量との差に応じ
て生じる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、下方堆積室に堆積した
二水石膏を回収する際に水酸化マグネシウムの微粒子を
含むオーバーフロー液を注入して粗粒子を分級流動化さ
せる必要が無く、回収された二水石膏への水酸化マグネ
シウムの微粒子の混入を少なくでき、従って水酸化マグ
ネシウムの回収率も高くなる。また、二つの堆積室間に
開閉バルブを設けることにより、回収された二水石膏と
ともに抜き出される液の量をより少なくできる。さら
に、分離室内の液の流れが乱れるのを抑えることができ
るので、二水石膏の生成、成長が均一に行われ、微粒子
を含む液のオーバーフローが連続して行われる。
二水石膏を回収する際に水酸化マグネシウムの微粒子を
含むオーバーフロー液を注入して粗粒子を分級流動化さ
せる必要が無く、回収された二水石膏への水酸化マグネ
シウムの微粒子の混入を少なくでき、従って水酸化マグ
ネシウムの回収率も高くなる。また、二つの堆積室間に
開閉バルブを設けることにより、回収された二水石膏と
ともに抜き出される液の量をより少なくできる。さら
に、分離室内の液の流れが乱れるのを抑えることができ
るので、二水石膏の生成、成長が均一に行われ、微粒子
を含む液のオーバーフローが連続して行われる。
【図1】図1(a)は、本発明の分級装置の断面図であ
る。図1(b)は、本発明の分級装置の上面図である。
図1(c)は、本発明の分級装置の側面図である。
る。図1(b)は、本発明の分級装置の上面図である。
図1(c)は、本発明の分級装置の側面図である。
【図2】従来の分級装置の断面図である。
1 撹拌翼 2 DT 3 堆積室 4 堆積室 5 バルブ 6 バルブ 7 供給ライン 8 供給ライン 9 分級領域 10 回収ライン 11 バッフル 12 分級脚 13 回収ライン 14 ポンプ 20 分離室
Claims (2)
- 【請求項1】 分離室に原液を供給し、微粒子をオーバ
ーフロー液とともに回収ラインより回収し、粗粒子を沈
降させて分級回収する液中粒子の分級装置において、上
記分離室の下部に沈降する粗粒子を堆積する少なくとも
上下二つの堆積室を形成すると共に、下方堆積室の回収
口に開閉バルブを設け、同開閉バルブの開閉によりバッ
チ的に下方堆積室の粗粒子を回収してなることを特徴と
する液中粒子の分級装置。 - 【請求項2】 上記二つの堆積室間に第2の開閉バルブ
を設け、同第2の開閉バルブと上記開閉バルブとを連動
させ、所定の手順で交互に開閉して下方堆積室の粗粒子
をバッチ的に回収してなることを特徴とする請求項1記
載の液中粒子の分級装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16954497A JPH11575A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 液中粒子の分級装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16954497A JPH11575A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 液中粒子の分級装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11575A true JPH11575A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15888455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16954497A Withdrawn JPH11575A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 液中粒子の分級装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11575A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100725443B1 (ko) | 2005-10-13 | 2007-06-07 | 닛코 킨조쿠 가부시키가이샤 | 동전로 더스트의 처리방법 |
JP2012071283A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Pan Pacific Copper Co Ltd | 製錬ダストの分離装置、および、製錬ダストの分離方法 |
KR102490297B1 (ko) * | 2022-07-27 | 2023-01-19 | (주)태흥산업 | 배치 타입 원심 분급기 및 그를 포함하는 활성탄 처리장치 |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP16954497A patent/JPH11575A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100725443B1 (ko) | 2005-10-13 | 2007-06-07 | 닛코 킨조쿠 가부시키가이샤 | 동전로 더스트의 처리방법 |
JP2012071283A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Pan Pacific Copper Co Ltd | 製錬ダストの分離装置、および、製錬ダストの分離方法 |
KR102490297B1 (ko) * | 2022-07-27 | 2023-01-19 | (주)태흥산업 | 배치 타입 원심 분급기 및 그를 포함하는 활성탄 처리장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4294807A (en) | System for removing solids from a used lime or limestone slurry scrubbing liquor in flue gas desulfurization | |
US4632810A (en) | Method for treating waste gas to separate and recover gypsum and dust therein | |
US5132027A (en) | Method and apparatus for treating absorbent solution slurry containing fly ash | |
US7419643B1 (en) | Methods and apparatus for recovering gypsum and magnesium hydroxide products | |
TW200906736A (en) | Fluorine-containing wastewater treating apparatus and treating method | |
JP3751340B2 (ja) | 排ガスの脱硫方法 | |
CA2147059C (en) | Magnesium-enhanced sulfur dioxide scrubbing with gypsum formation | |
JPH1170316A (ja) | 排ガスの脱硫方法 | |
JPH11575A (ja) | 液中粒子の分級装置 | |
JPH0141376B2 (ja) | ||
JP2007244995A (ja) | 消化汚泥の処理装置 | |
JP2007244994A (ja) | 消化汚泥の処理方法及び処理設備 | |
JP4025037B2 (ja) | 脱リン方法及び装置 | |
US4618482A (en) | Method for controlling a concentration of slurry in wet flue gas desulfurization apparatus | |
JPH08155469A (ja) | 造粒脱リン装置 | |
JP2002370094A (ja) | リンの除去方法及び装置 | |
JP3332760B2 (ja) | 排煙脱硫システムにおける吸収剤の再生回収システム | |
JPH0691938B2 (ja) | 排ガス中の硫黄酸化物の除去方法 | |
JP3504427B2 (ja) | 排ガスの脱硫方法 | |
JPH10151470A (ja) | 排水の処理方法 | |
US4313924A (en) | Process for removal of sulfur dioxide from gas streams | |
JP3902861B2 (ja) | 排ガス脱硫方法 | |
JPS59230620A (ja) | 湿式排煙脱硫装置のスラリ−濃度管理方法 | |
JPH0686910A (ja) | 湿式排煙脱硫方法 | |
JP3392169B2 (ja) | 白色石膏の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |