JPH1156994A - バッテリ駆動による脱臭装置 - Google Patents

バッテリ駆動による脱臭装置

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JPH1156994A
JPH1156994A JP9247825A JP24782597A JPH1156994A JP H1156994 A JPH1156994 A JP H1156994A JP 9247825 A JP9247825 A JP 9247825A JP 24782597 A JP24782597 A JP 24782597A JP H1156994 A JPH1156994 A JP H1156994A
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JP
Japan
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battery
voltage
deodorizing device
deodorizing
power
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Application number
JP9247825A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Shimizu
俊彦 清水
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TAKAHASHI WORKS KK
Takahashi Works Co Ltd
Original Assignee
TAKAHASHI WORKS KK
Takahashi Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリ電圧の変動に対処すると共に、安定
した処理能力で効率よく脱臭をおこない、自然な対流で
静かに気体を循環させて、気持ち良くキャブ内で作業を
おこなう。 【解決手段】 建機のキャブ13内に設けられて、バッ
テリ2のDC電力の供給を受けるプラグ部3と、バッテ
リ電圧Vbを検出し、予め定められた設定値の上下限電
圧と比較する比較手段4と、バッテリ電圧が比較手段4
の範囲内である時バッテリ電圧を一定電圧に変換するD
Cコンバータ部5と、DCコンバータ部5から出力され
る電力を受けてLC自励発振で高圧交流電圧を発生する
インバータ部6と、インバータ部6が出力する高圧交流
電圧を受けて紫外線を照射するUVランプ7と、吸入部
8aと排気部8bを備えて空気の流れを起こす換気手段
10と、換気手段10で得られる流路L内に紫外線の照
射を受けて光触媒を生じる酸化チタン系フィルタ9とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建機や農機などの
オペレーションキャブ内に設けられてバッテリ電力で駆
動される脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から室内で使用される脱臭装置に、
紫外線ランプを利用したタイプのものが知られている。
紫外線は殺菌効果やオゾンによる酸化効果があり脱臭分
解に有効な手段であった。
【0003】また、近年酸化チタン系のフィルタを備え
て、光触媒作用を利用した脱臭装置が知られている。特
開H3−157125号公報ではn型半導体である酸化
チタンと気体へ紫外線を照射した場合に生成されるOH
ラジカル(水酸基)の作用が公開されている。
【0004】また、特開H8−266605号公報にあ
っては、紫外線で光反応性酸化チタンで励起される電子
が気体中の水分と反応して活性酸素を生成する原理が示
されている。更に特開S62−255741号公報で
は、悪臭メチルメルカプタンがOHラジカルで分解され
る原理が公開されている。
【0005】このような原理に着目して今日にあって
は、建機や農機などのオペレーションキャブ内にエアコ
ンと共にエアコン内に脱臭器が設けられ並行して同時に
使用される構成のものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成におい
ては、第1の問題として脱臭能力が無視されてファンな
どで強制換気をおこなうか、または全く換気をおこなわ
ない構成のもので、脱臭効果の点で問題を有するもので
あった。
【0007】すなわち、紫外線の照射を受けて生成され
るOHラジカルは励起電子や正孔と化学反応して生成さ
れ、更にOHラジカルが光触媒として悪臭気体と化学反
応をおこして悪臭を分解するものである。したがって、
この化学反応の間悪臭は脱臭器内に留まっていて、分解
され次第排気される必要がある。しかしながら、広い空
間の脱臭をおこなうには、強制的な換気で気体を対流さ
せねば悪臭を吸い込むことが困難で、逆にこの強制的な
換気が脱臭を阻害するという問題点があった。
【0008】また、第2の問題として、家庭用の脱臭器
にあっては商用AC100Vで動作することから電源変
動は殆どないが、バッテリを用いて動作する建機など車
両にあっては、例えばエアコンと併用するとバッテリ電
圧がエアコンの動作毎に低下してしまう。すなわち、バ
ッテリ電圧の状態が無視されて使用されてしまうという
問題点を有するものであった。さらに例えば、バッテリ
の電圧が12V系のバッテリであれば、満充電状態で1
5V、放電状態で10Vと電圧幅があり満充電状態での
脱臭条件(換気手段の風量、インバータの発振周波数、
インバータの高圧交流電圧、紫外線ランプの管電流)と
不足電圧(放電)状態での上記各脱臭条件に著しい差が
発生してしまうという問題がある。
【0009】さらに第3の問題点として、脱臭動作のタ
イミングに関する問題がある。というのは、脱臭装置は
機械の使用時間に係わらず脱臭効果を発揮するためには
作業終了後も一定の時間動作し続けねばその効果がな
い。すなわち、作業者がオペレーションキャブ内に入り
込んだ瞬間に最も異臭を感じることから、気持ち良く作
業を開始するためには、作業者がキャブ内に入り込む段
階で既に脱臭が完了していなければならない。したがっ
て、作業者が乗り込んでから脱臭器を動作させたのでは
意味がない一方、脱臭器を動作し続けるとバッテリが上
がってしまうという問題があった。
【0010】そこでオペレーションキャブ内に設置され
る脱臭装置は、バッテリ電圧の変動に対処できる構成
で、バッテリ電力を有効に利用して効率よく脱臭をおこ
なうものが望まれていた。
【0011】本発明は、バッテリ電圧の変動に対処する
と共に、安定した処理能力で効率よく脱臭をおこなうこ
とができて、更に自然な対流で静かに気体を循環させ
て、気持ち良くキャブ内の作業を開始することのできる
バッテリ駆動による脱臭装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のバッテリ駆動に
よる脱臭装置は、上記従来例の問題点を解決するため、
建機や農機などのオペレーションキャブ内に設けられる
脱臭装置であって、バッテリのDC電力の供給を受ける
プラグ部と、バッテリ電圧を検出し、予め定められた設
定値の上下限電圧と比較する比較手段と、バッテリ電圧
が比較手段の範囲内である時バッテリ電圧を一定電圧に
変換するDCコンバータ部と、DCコンバータ部から出
力される電力を受けてコイルLとコンデンサCによるL
C自励発振で高圧交流電圧を発生するインバータ部と、
インバータ部が出力する高圧交流電圧を受けて紫外線を
照射するUVランプと、吸入部と排気部を備えて空気の
流れを起こす換気手段と、換気手段で得られる流路内に
紫外線の照射を受けて光触媒を生じる酸化チタン系フィ
ルタとを備えたものであることを特徴とする。
【0013】また、12V系のバッテリか24V系また
は48V系のバッテリかのいずれか一つの電圧が選択さ
れて比較手段の上下限電圧が設定されるバッテリ選択手
段を備えることが異なるバッテリ電圧に対応するものと
なる。
【0014】さらに、換気手段がDC電力で駆動される
ペルチェ素子による冷却/加熱作用で得られる空気の流
れで流路が形成されることが好適である。
【0015】また、オペレーションキャブ外面上部位置
に太陽電池を備えてバッテリの充電をおこない、更に脱
臭装置が専用バッテリ(2次電池)を備えて太陽電池で
昼間専用バッテリに充電された電気エネルギで作業終了
後専用バッテリの電力で脱臭動作をおこなうことが上記
目的を達成するものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1〜図4を参照して簡単に説明する。本発明のバッ
テリ駆動による脱臭装置1は、建機のオペレーションキ
ャブ13内に設けられるものであって、バッテリ2のD
C電力の供給を受けるプラグ部3と、バッテリ電圧Vb
を検出し、予め定められた設定値の上下限電圧Vh、V
lと比較する比較手段4と、バッテリ電圧Vbが比較手
段4の範囲内である時バッテリ電圧Vbを一定電圧Vr
に変換するDCコンバータ部5と、DCコンバータ部5
から出力される電力を受けてコイルLとコンデンサCに
よるLC自励発振で高圧交流電圧を発生するインバータ
部6と、インバータ部6が出力する高圧交流電圧を受け
て紫外線を照射するUVランプ7と、吸入部8aと排気
部8bを備えて空気の流れを起こす換気手段10と、換
気手段10で得られる流路内に紫外線Xの照射を受けて
光触媒を生じる酸化チタン系フィルタ9とを備えてい
る。
【0017】また、12V系のバッテリ2であることを
示すジャンパJが選択されていて、比較手段4の上限電
圧がVhに下限電圧がVlに設定されている。
【0018】また、本発明の第2の実施の形態について
図5〜図8を参照して簡単に説明する。第2の実施の形
態に示す本発明のバッテリ駆動による脱臭装置1は、換
気手段がDC電力で駆動されるペルチェ素子10aによ
る冷却/加熱作用で得られる空気の流れで流路Lが形成
されている。
【0019】そして、オペレーションキャブ13の外面
上部位置11に太陽電池12を備えて専用バッテリ(2
次電池)2aの充電をおこなっている。この専用バッテ
リ2aは昼間太陽電池12に充電された電気エネルギで
作業終了後に脱臭動作をおこなうことで上記目的を達成
するものである。
【0020】(作用)本発明は上記構成によって、次の
ような作用を営むことができる。すなわち、バッテリ2
のバッテリ電圧Vbを検出して、バッテリ電圧Vbが比
較手段4の範囲内(Vl<Vb<Vh)である時バッテ
リ電圧VbをDCコンバータ部5で一定電圧Vrに変換
することで、バツテリ電圧Vbが比較手段4の範囲外で
設定値Vhより大きく上限電圧基準Vhを越えている時
や、逆にバツテリ電圧Vbが下限電圧基準Vlより小さ
くバッテリ劣化の危険がある時は、その比較結果から電
圧異常(エラー)とみなして動作を停止することができ
る。
【0021】そして、バッテリ電圧Vbが比較手段4の
範囲内であれば、DCコンバータ部5は例えバッテリ電
圧Vbが動力系の影響を受けて変動しても確実に一定電
圧Vrを保持して、負荷に対して同一条件の電力を供給
することができる。
【0022】したがって、LC自励発振で高圧交流電圧
を発生するインバータ部6は、バッテリ電圧変動による
発振周波数の変動や高圧交流電圧の変動を受けることな
く安定した動作をおこなうことができる。また、DCフ
ァンなどで換気手段10を構成した際も電圧変動による
風量変化を防止すると共に、紫外線ランプ7の管電流も
同様に周波数や交流電圧値の変動を受けることがなく安
定した光量を酸化チタンフィルタ9に照射することがで
きる。さらに安定した管電流はランプの寿命に影響を与
えることなく安定した寿命を確保することができる。
【0023】このように、安定した条件でUVランプ7
の紫外線Xを流路L内に照射することで、酸化チタン系
フィルタ9は脱臭に寄与する光触媒(OHラジカル)を
安定して発生することができる。
【0024】また、バッテリ2が12V系、24V系ま
たは48V系のかのいずれか一つが選択されて比較手段
4の上下限電圧Vh、Vlが設定されるバッテリ選択手
段Jを備えるものであれば、上記示すいずれのバッテリ
電圧にも対応することができる。
【0025】さらに、換気手段がDC電力で駆動される
ペルチェ素子10aによる冷却/加熱作用で得られる空
気流の流れで流路Lが形成されるものであれば、例えば
DCファンなどの強力な風圧で脱臭を阻害することな
く、温度差で生じる自然な流量で、しかも騒音なしに空
気の流れを作ることができる。また、ペルチェ素子10
aの冷却部では結露が生じて、脱臭器内に湿気をもたら
しOHラジカル生成に寄与することができ脱臭効果を著
しく向上させることができる。
【0026】また、オペレーションキャブ13外面上部
位置11に太陽電池12を備えてバッテリの充電をおこ
ない、更に脱臭に係る装置が専用バッテリ2aを備えて
太陽電池12で昼間専用バッテリ2aに充電された電気
エネルギで作業終了後専用バッテリ2aの電力で脱臭動
作をおこなうものであれば、エンジンが停止してバッテ
リ2への充電がおこなわれない作業終了後であって、か
つキャブ13のドアが閉め切られて密閉された状態であ
っても、バッテリ2の電力を消費することなく、密閉さ
れた悪臭を太陽電池12で蓄積された専用バッテリ2a
の電気エネルギを利用して脱臭分解しておくことができ
る。
【0027】このように、次に作業者がキャブ13内に
入り込む段階で脱臭を完了させておくことで、作業者が
オペレーションキャブ13内に入り込んだ際、前作業者
の汗や体臭または煙草など悪臭が取り除かれた雰囲気中
で気持ち良く作業を開始することができる。
【0028】以上のように本発明のバッテリ駆動による
脱臭装置1は、バッテリ電圧の変動に対処すると共に、
安定した処理能力で効率よく脱臭をおこない、更に自然
な対流で静かに気体を循環させて、気持ち良くキャブ内
の作業を開始することができる効果を奏する。
【0029】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1〜図4は本発明の第1実施
例を示すものである。図1は本発明の脱臭装置1をショ
ベルカのオペレーションキャブ内に適用したもので、1
3は脱臭装置1とDC12Vタイプのバッテリ2を備え
たショベルカのオペレーションキャブである。そして、
図の2重線矢印で示す図面は脱臭装置1の拡大図であ
る。
【0030】この脱臭装置1はプラグ部3と比較手段4
とDCコンバータ部5とインバータ部6とUVランプ7
と吸入部8aと排気部8bと換気手段10と酸化チタン
系フィルタ9とを備えている。
【0031】バッテリ2はショベルカのエンジンが駆動
している間、発電機でDC12V(バッテリ電圧はDC
15V〜DC10V)で充電されている。
【0032】そして、図2に示すプラグ部3はバッテリ
2からDC12Vの電力の供給を受けて、図の4aで示
すスイッチがON側のときバッテリ電圧が比較手段4に
入力される。
【0033】図3に示す4aは、プラグ部3から供給さ
れるバッテリ電圧を端子1、2で受けて、ヒューズFを
介して電力を供給するスイッチである。なお、図のDで
示すダイオードは入力電圧の逆接防止ダイオードであ
る。
【0034】このバッテリ電圧は図の点線で示すJで、
バッテリ2のタイプをJ1、J2のジャンパ(バッテリ
選択手段)で選択している。
【0035】J1は12V側でジャンパされて、バッテ
リ電圧をR1とR2の合成抵抗とR5とで分圧して、そ
の分圧電圧をC1に充電している。
【0036】ここでバッテリ電圧をVbとすると、分圧
電圧がDz1で示すツェナーダイオード電圧(Vh上限
電圧基準)を越えた場合、バッテリ電圧Vbが15V以
上(上限電圧エラー)を検出してトランジスタQ1をO
Nにしている。バッテリ電圧Vbが15V以下ならばQ
1はOFFを保持する。
【0037】一方、J1が24V側にジャンパされた場
合は、R1とR5との分圧電圧でツェナーダイオード電
圧(Vh上限電圧基準)と比較されることになる。この
場合分圧比が異なり分圧電圧は12Vタイプのものと同
一の電圧が得られて、結果的に24Vタイプのバッテリ
の場合は30V以上でエラー検出がおこなわれている。
【0038】またJ2も12V側でジャンパされてい
て、バッテリ電圧をR3とR4の合成抵抗とR6とで分
圧して、その分圧電圧をC2に充電している。
【0039】そして分圧電圧がDz2で示すツェナーダ
イオード電圧(Vl下限電圧基準)を越えた場合、バッ
テリ電圧Vbが10V以上を検出してトランジスタQ2
をONにしている。逆にバッテリ電圧Vbが10V以下
ならばQ2はOFF(下限電圧エラー)を保持する。
【0040】一方、J1が24V側にジャンパされた場
合は、R3とR6との分圧電圧でツェナーダイオード電
圧(Vl下限電圧基準)と比較されることになる。この
場合も分圧比が異なり分圧電圧は12Vタイプのものと
同一の電圧が得られて、結果的に24Vタイプのバッテ
リの場合は20V以下でエラー検出がおこなわれてい
る。
【0041】そして、上記Q1の出力がQ2のベース信
号として供給されることからQ2側(下限電圧検出)が
正常であっても、Q1側(上限電圧検出)がエラーであ
ればQ2からはエラーが出力されることになる。
【0042】すなわち、バッテリ電圧VbがVl(下限
電圧)<Vb<Vh(上限電圧)の時のときのみ正常な
バッテリ電圧であると判断される。
【0043】このQ2によるエラー信号は図の5で示す
DCコンバータのC端子に入力されて、DCコンバータ
5の動作ON/OFFのコントロールをおこなってい
る。
【0044】DCコンバータ5はIN端子に入力される
バッテリ電圧Vbから安定した一定電圧Vrを作成して
いる。これは、バッテリ電圧Vbは充電状態によってD
C15V〜DC10Vと電圧範囲が大きく、更に負荷変
動の影響を受け易いことから、Vr=DC10VにDC
/DCコンバートしてVbの変動に係わらず安定した電
圧Vrを確保している。
【0045】この電圧Vrは、Q2出力が正常である場
合のみOUT端子から端子3、4に出力されて、図2の
10と6で示すDCファンとインバータ部に供給され
る。
【0046】図1に示すDCファン10は、吸入部8a
から外気を吸入して排気部8bから排出している小型小
風量のファンである。このDCファン10は安定した電
圧Vrで駆動されて、一定の回転数(トルク)で回転し
て常に均一な微小流量を得ている。
【0047】一方インバータ部6に供給される電圧Vr
は、図4の5、6に示す端子に入力されて、チョークコ
イルL1を介してトランスTに供給される。
【0048】図4のL、Cで示すコイルとコンデンサは
LC共振回路を形成していて、補助巻線で駆動されるQ
3、Q4が交互に動作することで自励発振して、2次巻
線に高圧の交流電圧を発生させている。
【0049】この高圧交流電圧は端子7、8がら出力さ
れて、図2の7で示すUVランプ(冷陰水銀灯)に供給
される。
【0050】ここで、LC自励発振で高圧交流電圧を発
生するインバータ部6は、Vr電圧の供給を受けること
で、バッテリ電圧変動に係わらず発振周波数の変動や高
圧交流電圧の変動を起こすことなく安定した動作をおこ
なうことができる。
【0051】また、UV(紫外線)ランプ7の管電流も
同様に周波数や交流電圧の変動を受けることがなく安定
した光量で発光することができ、安定した管電流はラン
プの寿命を伸ばすことができる。
【0052】このUVランプ7による紫外線Xは図2の
9で示す酸化チタンフィルタに安定した条件で照射され
て、酸化チタン系フィルタ9は脱臭に寄与する光触媒
(OHラジカル)を安定して発生することができる。
【0053】すなわち、換気手段10で得られる流路内
に設けられた酸化チタンフィルタ9は、図1の吸入部8
aから入り込んだ悪臭を紫外線Xにより生じる光触媒作
用で分解・脱臭している。一方、紫外線Xの照射を受け
る空気は、紫外線による殺菌効果や紫外線で発生するオ
ゾンによる酸化作用が加味されて、強力な殺菌/脱臭が
施されて排気部8bがら排出されている。
【0054】次に、本発明の第2の実施例を図5〜図8
を参照して説明する。第2実施例は第1実施例のバッテ
リ2のみでの動作をバッテリ2に加えて太陽電池12で
充電される専用バッテリ2aで作業終了後にも脱臭動作
可能なように構成した点に特徴がある。また、第1実施
例のDCファン10をペルチェ素子10aに変更して温
度差による自然対流で換気をおこなわせるように換気手
段を構成した点に特徴がある。
【0055】すなわち図5及び図6は、図1の10をペ
ルチェ素子10bに変更し、太陽電池12と専用バッテ
リ2aとを追加したものである。したがって、第2実施
例のその他の構成は第1実施例のそれと共通しているの
で、図5〜図8において共通部分に同一符号を付し詳細
な説明を省略する。
【0056】第2実施例に示す脱臭装置1は、図5に示
すオペレーションキャブ13の外面上部位置11に太陽
電池12を備えて専用バッテリ2aの充電をおこなって
いる。この専用バッテリ2aは昼間太陽電池12で充電
された電気エネルギを利用して作業終了後に脱臭動作を
おこなわせるものである。
【0057】なお、図5の13aはサンルーフであり、
太陽電池12はサンルーフ13aの開閉に干渉されない
位置であれば、図の位置に限定するものではなく、たと
えばサンルーフ13a上に設置してもよい。
【0058】図6の12で示す太陽電池の出力は、端子
9、10から逆流防止ダイオードD1や抵抗Rを介して
専用バッテリ(リチュウム2次電池)を充電している。
そして昼間専用バッテリ2aの充電が完了すると、今度
は太陽電池12の電力はD1、スイッチ4b(4bはス
イッチ4aと連動)、D3を経由して、バッテリ2を補
助するようにDCコンバータ5に供給されることにな
る。
【0059】一方端子1、2のバッテリ電圧Vbが遮断
された時、すなわち作業が終了しエンジンが停止してプ
ラグ3へのバッテリ2の電力供給が遮断された時は、例
えスイッチ4aがONであってもバッテリ2から電力が
供給されることはない。
【0060】ここで、動作スイッチ4aがON(4bも
ON)であれば、昼間であれば上記太陽電池12からの
電力と、それを補助するように専用バッテリ2aからの
電力がD2を介してDCコンバータ5に供給される。
【0061】また、夜間であれば専用バッテリ2aの電
力がD2、4b、D3を介してDCコンバータ5に供給
される。そして、専用バッテリ2aの電圧が比較手段4
の下限電圧基準Vlを下まわるとDCコンバータ5のC
端子がエラーとなり出力が停止する。
【0062】この間すなわち、作業が終了しエンジンが
停止してプラグ3へのバッテリ2の電力供給が遮断され
てから、専用バッテリ2aの電圧が比較手段4の下限電
圧基準Vlを下まわるまでの間、DCコンバータ5は電
圧Vrを出力し続けて脱臭動作を続けることになる。
【0063】したがって、キャブ13のドアが閉め切ら
れて密閉された状態であっても、バッテリ2の電力を消
費することなく、密閉された悪臭を専用バッテリ2aに
太陽電池12で蓄積された電気エネルギを効率よく利用
して脱臭分解しておくことができる。
【0064】このため、次に作業者がキャブ13内に入
り込む段階で脱臭を完了させておくことができ、作業者
はオペレーションキャブ13内に入り込んだ際に最も強
く感じる前作業者の汗や体臭または煙草などの悪臭が取
り除かれた雰囲気中で気持ち良く作業を開始することが
できる。
【0065】一方、図7に示す10aはDC電力で駆動
されるペルチェ素子である。このペルチェ素子10aに
よる冷却/加熱作用で得られる空気の流れで流路L(2
5、22、23、21、24)が形成されている。な
お、図の10cは加熱側の放熱板である。
【0066】ペルチェ素子10aとは、図8に示す2種
のP型半導体27とN型半導体26のチップを対でコの
字形状に形成して、DC電圧を印加して例えばN型半導
体26からP型半導体27の方向へ電流を流すとペルチ
ェ効果により図の上部で吸熱が生じて図の下部で発熱を
生じるもので、これらを複数個並べて構成されるもので
ある。
【0067】図8において、まず20で示す吸熱/発熱
作用による熱伝導が生じて、その両端に吸熱側では冷却
効果で下降流が生じて、発熱側では空気が暖められて上
昇流が生じる。次に下降流と上昇流により図の23で示
す空気流が発生する。そして、下降流は排気部8bへ導
かれて排気流24として排気される。一方吸入部8aは
内部が排気流24により負圧となり、吸入流25を生じ
て、上昇流22に導かれて、上記空気の流れで流路L
(25、22、23、21、24)が形成される。
【0068】このように、温度差で生じる自然な流量
で、しかも騒音なしに空気の流れを作ることができる。
また、ペルチェ素子10aの冷却部では結露が生じて、
脱臭器内に湿気をもたらしOHラジカル生成に寄与する
ことができ脱臭効果を著しく向上させることができる。
【0069】なお、本実施例においてはバッテリ選択手
段Jは12Vタイプと24Vタイプの選択例を示した
が、この方式に限定するものではない。そして、説明の
都合上省略したが48Vタイプの選択も同様な原理で容
易に実現可能である。また第2実施例では太陽電池12
はバッテリ2を充電できない構成としたが、図6の回路
に限定するものではなく、太陽電池12でバッテリ2が
充電できる構成であってもかまわない。また、専用バッ
テリ2aはシール鉛2次電池またはニッカド2次電池や
ニッケル水素2次電池などであってもよい。すなわち本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の
趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明
の範囲から排除するものではない。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、バッテリ電圧の変動に
対処すると共に、安定した処理能力で効率よく脱臭をお
こなうバッテリ駆動による脱臭装置を提供することがで
きる。また、自然な対流で静かに気体を循環させて、気
持ち良くキャブ内の作業を開始することのできるバッテ
リ駆動による脱臭装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図。
【図2】その原理を示すブロック図。
【図3】比較手段とDCコンバータ部を示す回路図。
【図4】インバータ部を示す回路図。
【図5】本発明の第2実施例を示す斜視図。
【図6】比較手段とDCコンバータ部を示す回路図。
【図7】空気の流路を示す断面図。
【図8】ペルチェ素子を示す断面図。
【符号の説明】
1 脱臭装置 2 バッテリ 2a 専用バッテリ(2次電池) 3 プラグ部 4 比較手段 5 DCコンバータ部 6 インバータ部 7 UVランプ 8a 吸入部 8b 排気部 9 酸化チタン系フィルタ 10 換気手段 10a ペルチェ素子 11 外面上部位置 12 太陽電池 13 オペレーションキャブ(キャブ) Vb バッテリ電圧 Vh 上限電圧 Vl 下限電圧 Vr 一定電圧 L 流路 X 紫外線 J ジャンパ(バッテリ選択手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E02F 9/16 E02F 9/16 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建機や農機などのオペレーションキャブ
    内に設けられる脱臭装置であって、 バッテリのDC電力の供給を受けるプラグ部と、 バッテリ電圧を検出し、予め定められた設定値の上下限
    電圧と比較する比較手段と、 バッテリ電圧が比較手段の範囲内である時バッテリ電圧
    を一定電圧に変換するDCコンバータ部と、 DCコンバータ部から出力される電力を受けてコイルL
    とコンデンサCによるLC自励発振で高圧交流電圧を発
    生するインバータ部と、 インバータ部が出力する高圧交流電圧を受けて紫外線を
    照射するUVランプと、 吸入部と排気部を備えて空気の流れを起こす換気手段
    と、 換気手段で得られる流路内に紫外線の照射を受けて光触
    媒を生じる酸化チタン系フィルタとを備えたものである
    ことを特徴とするバッテリ駆動による脱臭装置。
  2. 【請求項2】 12V系のバッテリか24V系または4
    8V系のバッテリかのいずれか一つの電圧が選択されて
    比較手段の上下限電圧が設定されるバッテリ選択手段を
    備えた請求項1記載のバッテリ駆動による脱臭装置。
  3. 【請求項3】 換気手段がDC電力で駆動されるペルチ
    ェ素子による冷却/加熱作用で得られる空気の流れで流
    路が形成される請求項1または2記載のバッテリ駆動に
    よる脱臭装置。
  4. 【請求項4】 オペレーションキャブ外面上部位置に太
    陽電池を備えてバッテリの充電をおこなう請求項1、2
    または3記載のバッテリ駆動による脱臭装置。
  5. 【請求項5】 脱臭装置が専用バッテリ(2次電池)を
    備えて太陽電池で昼間専用バッテリに充電された電気エ
    ネルギで作業終了後専用バッテリの電力で脱臭動作をお
    こなう請求項4記載のバッテリ駆動による脱臭装置。
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