JPH115684A - チャック吊り上げ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルを回すことによりチャック寸法を変
更できるチャック吊り上げ装置。 【解決手段】 被吊り上げ体１を吊り上げると間隔を狭
める開閉リンク２ａ，２ｂで水平吊りフレーム４を吊り
上げ、水平吊りフレーム４に開閉リンク２ａ，２ｂによ
り接近・離隔される可動水平フレーム５，６を支持す
る。水平吊りフレーム４または可動水平フレーム５，６
にカーソル７，８を設けて挟持アーム９，１０を垂下
し、可動水平フレーム５，６に右ねじのねじ軸１１と左
ねじのねじ軸１２を備える。両ねじ軸１１，１２を回転
力を伝達できかつねじ軸方向に遊びを有する回転伝達連
結機構１３により連結し、両ねじ軸７，８に螺合するナ
ットランナー１４，１５をカーソル７，８と連結する。
被吊り上げ体１を吊り上げてロックレバー３のロックを
解除すると回転伝達連結機構１３の軸方向の遊び寸法以
内で挟持アーム９，１０がチャック移動しチャック２
９，３０により被吊り上げ品Ｗをチャックして吊り上げ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、開脚状態でコンク
リート製品、その他の重量物に対して跨ぐように位置さ
れてから閉脚して重量物をチャックし吊り上げることが
でき、特に、ハンドルを回すことによりチャック寸法を
容易に変更できる，チャック吊り上げ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図９は、従来のチャック吊り上げ装置で
ある。このチャック吊り上げ装置は、角筒の水平吊りフ
レーム４の中央に角筒のガイドコラム１８が立設され、
ガイドコラム１８にガイド筒１ａが被嵌され、ガイド筒
１ａの上端に目付き金具１ｅが固定され、水平吊りフレ
ーム４の下側に水平吊りフレーム４の長さの半分よりも
短い長さの角筒の一対の可動水平フレーム５，６が一軸
線上に配置されていて、吊り上げリンク機構２の「く」
の字に屈曲し互いにクロスする一対の開閉リンク２ａ，
２ｂの上端が一対の引き上げリンク２ｃ，２ｄを介して
ガイド筒１ａに固定されたリンク引き上げブラケット２
ｅの両端に連結されているとともに、一対の開閉リンク
２ａ，２ｂの中途が水平吊りフレーム４の側面に連結ボ
ルト３３，３４で枢着され、連結ボルト１９，２０が開
閉リンク２ａ，２ｂの下端に設けられた丸孔（図示せ
ず）に通されて可動水平フレーム５，６の対向端側面部
に設けられたねじ孔（符号付けず）に固く締結され、水
平吊りフレーム４の両端と可動水平フレーム５，６の外
端が補助リンク３６，３７でボルト連結され、水平吊り
フレーム４の側面中央部に枢着されたロックレバー３の
スリット３ａの下端湾部３ａ’が開閉リンク２ａに設け
られたロックピン１６に係合されて開閉リンク２ａ，２
ｂが開いた状態にロックされるようになっており、可動
水平フレーム５，６にカーソル７，８が摺動可能に被嵌
され、連結ピン３８，３８，３９，３９がカーソル７，
８に開けられた丸孔（符号付けず）に通されさらに可動
水平フレーム５，６に開けられた丸孔（符号付けず）に
通され反対側に突出した連結ピン３８，３９の先端に開
けた孔に割りピン（符号付けず）が通され、カーソル
７，８に挟持アーム９，１０が垂下され、挟持アーム
９，１０の下端対向部にピン２７ａ，２７ｂ、２８ａ，
２８ｂの嵌脱によって交換可能なチャック２９，３０が
設けられた構成である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図９の従来のチャック
吊り上げ装置は、チャック寸法を変更するには連結ピン
３８，３８，３９，３９の先端の割りピンを抜いてか
ら、該連結ピン３８，３８，３９，３９を抜いて、可動
水平フレーム５，６に開けられた別位置の丸孔に該連結
ピン３８，３８，３９，３９を差し込んでさらに該連結
ピン３８，３８，３９，３９の先端の割りピンを差し込
む操作をしなければならず面倒であり時間がかかってい
た。このため、コンクリート製品のフレキシブル生産ラ
インで使用する場合において、製品寸法に変更があると
きは、製品の搬送時間に間に合うように大急ぎでチャッ
ク寸法を変更する必要があり大変であった。

【０００４】本願発明は、上述した点に鑑み案出したも
ので、開脚状態でコンクリート製品、その他の重量物に
対して跨ぐように位置されてから閉脚して重量物をチャ
ックし吊り上げることができ、特にハンドルを回すこと
により迅速かつ容易にチャック寸法を変更できる，チャ
ック吊り上げ装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、被吊
り上げ体と、該被吊り上げ体を吊り上げると下端が間隔
を狭めるようになっている一対の開閉リンクを有する吊
り上げリンク機構と、前記一対の開閉リンクを開いた状
態にロックし得るロックレバーと、前記一対の開閉リン
クに連結され吊り上げられる水平吊りフレームと、前記
水平吊りフレームに支持され前記一対の開閉リンクによ
り接近・離隔される一対の可動水平フレームと、前記水
平吊りフレームまたは前記一対の可動水平フレームに移
動可能に支持されるカーソルより垂下する一対の挟持ア
ームを備え、前記一対の可動水平フレームに右ねじのね
じ軸と左ねじのねじ軸を備えて、両ねじ軸が、回転力を
伝達できかつねじ軸方向に遊びを有して係合する回転伝
達連結機構により連結されていて、各ねじ軸に螺合する
一対のナットランナーが前記カーソルと連結され、前記
被吊り上げ体より吊り上げて前記ロックレバーのロック
を解除すると前記回転伝達連結機構の軸方向の遊び寸法
以内で前記一対の挟持アームがチャック移動し前記一対
の挟持アームの下部に備えたチャックにより被チャック
吊り上げ品をチャックして吊り上げるように構成されて
いることを特徴とするチャック吊り上げ装置を提供する
ものである。本願第二の発明は、被吊り上げ体と、該被
吊り上げ体を吊り上げると下端が間隔を狭めるようにな
っている一対の開閉リンクを有する吊り上げリンク機構
と、前記一対の開閉リンクに連結され吊り上げられる水
平吊りフレームと、被吊り上げ体と水平吊りフレームと
を連結していて連結長さを大と小に交番して変化させ得
る連結距離可変連結機構と、前記水平吊りフレームに支
持され前記一対の開閉リンクにより接近・離隔される一
対の可動水平フレームと、前記水平吊りフレームまたは
前記一対の可動水平フレームに移動可能に支持されるカ
ーソルより垂下する一対の挟持アームを備え、前記一対
の可動水平フレームに右ねじのねじ軸と左ねじのねじ軸
を備えて、両ねじ軸が、回転力を伝達できかつねじ軸方
向に遊びを有して係合する回転伝達連結機構により連結
されていて、各ねじ軸に螺合する一対のナットランナー
が前記カーソルと連結され、前記被吊り上げ体より吊り
上げて前記ロックレバーのロックを解除すると前記回転
伝達連結機構の軸方向の遊び寸法以内で前記一対の挟持
アームがチャック移動し前記一対の挟持アームの下部に
備えたチャックにより被チャック吊り上げ品をチャック
して吊り上げるように構成されていることを特徴とする
チャック吊り上げ装置を提供するものである。

【０００６】

【実施の形態】本願の第一の発明の第一の実施の形態に
係るチャック吊り上げ装置を図１、図２を参照して説明
する。このチャック吊り上げ装置は、角筒の水平吊りフ
レーム４の中央に角筒のガイドコラム１８が立設され、
ガイドコラム１８にガイド筒１ａが被嵌され、ガイド筒
１ａに梁１ｂの中央が固定され、梁１ｂの両端下側にフ
ォーク差し込み筒１ｃ，１ｄが固定され、ガイド筒１ａ
の上端に目付き金具１ｅが固定され、水平吊りフレーム
４の内部に水平吊りフレーム４の長さの半分よりも短い
長さの角筒の一対の可動水平フレーム５，６が収容され
ていて、吊り上げリンク機構２の「く」の字に屈曲し互
いにクロスする一対の開閉リンク２ａ，２ｂの上端が一
対の引き上げリンク２ｃ，２ｄを介してガイド筒１ａに
固定されたリンク引き上げブラケット２ｅの両端に連結
されているとともに、一対の開閉リンク２ａ，２ｂの中
途が水平吊りフレーム４の上面に固設されたリブ３２に
連結ボルト３３，３４で枢着され、連結ボルト１９，２
０が開閉リンク２ａ，２ｂの下端に設けられた長孔２
ａ’，２ｂ’に通されさらに水平吊りフレーム４に設け
られた長孔４ａ，４ｂに通されて可動水平フレーム５，
６の対向端側面部に設けられたねじ孔（符号付けず）に
固く締結され、リブ３２に枢着されたロックレバー３の
スリット３ａの下端湾部３ａ’が開閉リンク２ａに設け
られたロックピン１６に係合されて開閉リンク２ａ，２
ｂが開いた状態にロックされるようになっており、可動
水平フレーム５，６内の両端に設けられた軸受２１，２
２、または軸受２３，２４により両端支持されるねじ軸
１１，１２が備えられ、ねじ軸１１，１２の一方が右ね
じで他方が左ねじとなっていて、これらねじ軸１１，１
２が回転力を伝達できかつねじ軸方向に遊び寸法を有し
て引張力を伝達し得る回転伝達連結機構１３により連結
されていて、ねじ軸１１の外端にハンドル１７が付けら
れており、水平吊りフレーム４の左右位置にカーソル
７，８が被嵌され、連結ボルト２５，２６がカーソル
７，８に開けられた丸孔（符号付けず）に通されさらに
水平吊りフレーム４に開けられた長孔４ｃ，４ｄと可動
水平フレーム５，６に開けられた長孔５ａ，６ａに通さ
れてねじ軸１１，１２に螺合されたナットランナー１
４，１５に設けられたねじ孔（符号付けず）に固く締結
されており、カーソル７，８に挟持アーム９，１０が設
けられ、挟持アーム９，１０の下端対向部にピン２７
ａ，２７ｂ、２８ａ，２８ｂの嵌脱によって交換可能な
チャック２９，３０が設けられ、水平吊りフレーム４の
中央部の着座プレート３１が設けられた構成である。

【０００７】上記構成によれば、ガイド筒１ａと梁１ｂ
とフォーク差し込み筒１ｃ，１ｄと目付き金具１ｅによ
り被吊り上げ体１を構成している。被吊り上げ体１はこ
の構造に限定されない。例えば、上記構成において、ガ
イド筒１ａとガイドコラム１８がなく、被吊り上げ体と
しての目付き金具１ｅがリンク引き上げブラケット２ｅ
に設けられていても良い。

【０００８】上記構成によれば、吊り上げリンク機構２
は、開閉リンク２ａ，２ｂと引き上げリンク２ｃ，２ｄ
とリンク引き上げブラケット２ｅからなる。吊り上げリ
ンク機構２はこの構造に限定されない。例えば、開閉リ
ンク２ａ，２ｂを取外して引き上げリンク２ｃ，２ｄを
可動水平フレーム５，６を連結しても良い。

【０００９】上記構成によれば、カーソル７，８は、水
平吊りフレーム４に被嵌されているが可動水平フレーム
５，６の内部のナットランナー１４，１５に被嵌固定し
ても良い。この場合には、水平吊りフレーム４と可動水
平フレーム５，６の底面に長孔を開けて挟持アーム９，
１０をこの長孔に通してナットランナー１４，１５に被
嵌固定したカーソルに固定する。

【００１０】この実施の態様では、回転伝達連結機構１
３は、ねじ軸１１に固定された楕円リング１３ａとねじ
軸１２に固定された楕円リング１３ｂを連鎖した構造で
ある。回転伝達連結機構１３はこの構造に限定されな
い。例えば、一方のねじ軸にスプライン軸を固定し他方
のねじ軸にスプライン孔を有するボスを固定しスプライ
ン軸をボスのスプライン孔に嵌合して回転力を伝達でき
かつスプライン軸がボスに対して軸方向の遊び寸法を有
して引張力を伝達し得る構成としても良い。

【００１１】上記構成のチャック吊り上げ装置の作用を
説明する。図１に示すように、ロックレバー３のスリッ
ト３ａの下端湾部３ａ’をロックピン１６に係合させて
吊り上げリンク機構２の一対の開閉リンク２ａ，２ｂを
開いた状態にロックして、目付き金具１ｅにクレーンの
フックを掛けて持ち上げるか、またはフォーク差し込み
筒１ｃ，１ｄとフォークリフトのフォークを差し込んで
持ち上げることにより、被吊り上げ体１を吊り上げる。
次いで、ハンドル１７を右または左に回してねじ軸１
１，ねじ軸１２を回転しナットランナー１４，１５を互
いに接近または離隔させてチャック２９，３０の離間距
離を被吊り上げ品Ｗの幅よりも４０〜６０ｍｍ位大きく
して水平吊りフレーム４の中央部の着座プレート３１を
被吊り上げ品Ｗの上に載置する。次いで、ロックレバー
３を一点鎖線の位置に揺動してロックレバー３のスリッ
ト３ａの下端湾部３ａ’をロックピン１６から離脱さ
せ、図２に示すように、被吊り上げ体１を吊り上げる。
すると、一対の開閉リンク２ａ，２ｂが間隔を狭めて水
平吊りフレーム４の内部に収容された一対の可動水平フ
レーム５，６が互いに接近し、水平吊りフレーム４に被
嵌され可動水平フレーム５，６と連結されているカーソ
ル７，８が互いに接近し、挟持アーム９，１０の下端の
チャック２９，３０が被吊り上げ品Ｗをチャックして吊
り上げることができる。

【００１２】続いて、本願の第一の発明の第二の実施の
形態に係るチャック吊り上げ装置を図３、図４を参照し
て説明する。このチャック吊り上げ装置は、角筒の水平
吊りフレーム４の中央に角筒のガイドコラム１８が立設
され、ガイドコラム１８にガイド筒１ａが被嵌され、ガ
イド筒１ａに梁１ｂの中央が固定され、梁１ｂの両端下
側にフォーク差し込み筒１ｃ，１ｄが固定され、ガイド
筒１ａの上端に目付き金具１ｅが固定され、水平吊りフ
レーム４の下側に水平吊りフレーム４の長さの半分より
も短い長さの角筒の一対の可動水平フレーム５，６が一
軸線上に配置されていて、吊り上げリンク機構２の
「く」の字に屈曲し互いにクロスする一対の開閉リンク
２ａ，２ｂの上端が一対の引き上げリンク２ｃ，２ｄを
介してガイド筒１ａに固定されたリンク引き上げブラケ
ット２ｅの両端に連結されているとともに、一対の開閉
リンク２ａ，２ｂの中途が水平吊りフレーム４の側面に
連結ボルト３３，３４で枢着され、連結ボルト１９，２
０が開閉リンク２ａ，２ｂの下端に設けられた丸孔（図
示せず）に通されて可動水平フレーム５，６の対向端側
面部に設けられたねじ孔（符号付けず）に固く締結さ
れ、水平吊りフレーム４の両端と可動水平フレーム５，
６の外端が補助リンク３６，３７で連結され、水平吊り
フレーム４の側面中央部に枢着されたロックレバー３の
スリット３ａの下端湾部３ａ’が開閉リンク２ａに設け
られたロックピン１６に係合されて開閉リンク２ａ，２
ｂが開いた状態にロックされるようになっており、可動
水平フレーム５，６内の両端に設けられた軸受２１，２
２、または軸受２３，２４により両端支持されるねじ軸
１１，１２が備えられ、ねじ軸１１，１２の一方が右ね
じで他方が左ねじとなっていて、これらねじ軸１１，１
２が回転力を伝達できかつねじ軸方向に遊び寸法を有し
て引張力を伝達し得る回転伝達連結機構１３により連結
されていて、ねじ軸１１の外端にハンドル１７が付けら
れており、可動水平フレーム５，６にカーソル７，８が
被嵌され、連結ボルト２５，２６がカーソル７，８に開
けられた丸孔（符号付けず）に通されさらに可動水平フ
レーム５，６に開けられた長孔５ａ，６ａに通されてね
じ軸１１，１２に螺合されたナットランナー１４，１５
に設けられたねじ孔（符号付けず）に固く締結されてお
り、カーソル７，８に挟持アーム９，１０が設けられ、
挟持アーム９，１０の下端対向部にピン２７ａ，２７
ｂ、２８ａ，２８ｂの嵌脱によって交換可能なチャック
２９，３０が設けられ、水平吊りフレーム４の両側面中
央部よりリブ３５が垂下されリブ３５の下端に着座プレ
ート３１が設けられた構成である。

【００１３】この第二の実施の態様と前記第一の実施の
態様との相違点は、第一の実施の態様では可動水平フレ
ーム５，６が水平吊りフレーム４の内部に収容されてい
るのに対し、第一の実施の態様では可動水平フレーム
５，６が水平吊りフレーム４の下側に配置されたところ
にある。この第二の実施の態様と前記第一の実施の態様
では、チャック機能とチャック寸法可変機能に相違する
ところがない。

【００１４】続いて、本願の第二の発明の第一の実施の
形態に係るチャック吊り上げ装置を図５、図６を参照し
て説明する。このチャック吊り上げ装置は、角筒の水平
吊りフレーム４の中央に角筒のガイドコラム１８が立設
され、ガイドコラム１８にガイド筒１ａが被嵌され、ガ
イド筒１ａの内部にガイド筒１ａとガイドコラム１８の
連結長さを大と小に交番して変化させ得る連結距離可変
連結機構３６が内蔵され、ガイド筒１ａに梁１ｂの中央
が固定され、梁１ｂの両端下側にフォーク差し込み筒１
ｃ，１ｄが固定され、ガイド筒１ａの上端に目付き金具
１ｅが固定され、水平吊りフレーム４の内部に水平吊り
フレーム４の長さの半分よりも短い長さの角筒の一対の
可動水平フレーム５，６が収容されていて、吊り上げリ
ンク機構２の「く」の字に屈曲し互いにクロスする一対
の開閉リンク２ａ，２ｂの上端が一対の引き上げリンク
２ｃ，２ｄを介してガイド筒１ａに固定されたリンク引
き上げブラケット２ｅの両端に連結されているととも
に、一対の開閉リンク２ａ，２ｂの中途が水平吊りフレ
ーム４の上面に固設されたリブ３２に連結ボルト３３，
３４で枢着され、連結ボルト１９，２０が開閉リンク２
ａ，２ｂの下端に設けられた長孔２ａ’，２ｂ’に通さ
れさらに水平吊りフレーム４に設けられた長孔４ａ，４
ｂに通されて可動水平フレーム５，６の対向端側面部に
設けられたねじ孔（符号付けず）に固く締結され、可動
水平フレーム５，６内の両端に設けられた軸受２１，２
２、または軸受２３，２４により両端支持されるねじ軸
１１，１２が備えられ、ねじ軸１１，１２の一方が右ね
じで他方が左ねじとなっていて、これらねじ軸１１，１
２が回転力を伝達できかつねじ軸方向に遊び寸法を有し
て引張力を伝達し得る回転伝達連結機構１３により連結
されていて、ねじ軸１１の外端にハンドル１７が付けら
れており、水平吊りフレーム４の左右位置にカーソル
７，８が被嵌され、連結ボルト２５，２６がカーソル
７，８に開けられた丸孔（符号付けず）に通されさらに
可動水平フレーム５，６に開けられた長孔５ａ，６ａに
通されてねじ軸１１，１２に螺合されたナットランナー
１４，１５に設けられたねじ孔（符号付けず）に固く締
結されており、カーソル７，８に挟持アーム９，１０が
設けられ、挟持アーム９，１０の下端対向部にピン２７
ａ，２７ｂ、２８ａ，２８ｂの嵌脱によって交換可能な
チャック２９，３０が設けられ、水平吊りフレーム４の
中央部の着座プレート３１が設けられた構成である。

【００１５】連結距離可変連結機構３６は、ガイドコラ
ム１８の上部にピン軸３６ａによりフック部材３６ｂの
中途が軸方向にスライド自在に枢着され、フック部材３
６ｂの下端に開けた孔にガイドコラム１８に設けられた
水平バー３６ｃが通され、さらに水平バー３６ｃが通さ
れたばね３６ｄによりフック部材３６ｂの下端が図にお
いて右方へ付勢されかつピン軸３６ａに被嵌したばね３
６ｅによりフック部材３６ｂが図面垂直下方へ付勢され
ており、他方、ガイド筒１ａにカム３６ｆ，３６ｇが取
り付けられてなる。そして、連結距離可変連結機構３６
は、図６に示すように、ガイド筒１ａがガイドコラム１
８に浅く被さった状態のときには、フック部材３６ｂの
上端のフック部３６ｂ’がガイド筒１ａの左側内壁に当
接していて、図５に示すように、ガイドコラム１８にガ
イド筒１ａが深く被さっていくときには、フック部材３
６ｂの上端のフック部３６ｂ’がカム３６ｆに当接して
矢印ａのように移動していきカム３６ｇの右端に至って
から、ガイド筒１ａをガイドコラム１８から引き抜くよ
うにすると、フック部３６ｂ’がカム３６ｆの上面凹部
３６ｆ’に掛止されるからガイド筒１ａをガイドコラム
１８から引き抜くことができなくなり、もってガイド筒
１ａをガイドコラム１８に対して短く連結した状態を保
持し、着座プレート３１を被吊り上げ品Ｗの上に載置し
てチャック吊り上げ装置を吊り下ろすと、フック部３６
ｂ’がカム３６ｆの上面凹部３６ｆ’から浮き、かつば
ね３６ｄによりフック部材３６ｂの下端が図において右
方へ付勢されているから、フック部３６ｂ’がガイド筒
１ａの上面壁左側に移動し、次いで、チャック吊り上げ
装置を吊り上げるとフック部３６ｂ’がカム３６ｆの左
側に形成された楔状の厚みを持った通路３６ｈを通りカ
ム３６ｆの下方へ抜けていくようになっている。

【００１６】上記構成のチャック吊り上げ装置の作用を
説明する。図５に示すように、フック部３６ｂ’がカム
３６ｆの上面凹部３６ｆ’に掛止された状態で、ハンド
ル１７を右または左に回してねじ軸１１，ねじ軸１２を
回転しナットランナー１４，１５を互いに接近または離
隔させてチャック２９，３０の離間距離を被吊り上げ品
Ｗの幅よりも４０〜６０ｍｍ位大きくして水平吊りフレ
ーム４の中央部の着座プレート３１を被吊り上げ品Ｗの
上に載置する。すると、フック部３６ｂ’がカム３６ｆ
の上面凹部３６ｆ’から離脱する。次いで、チャック吊
り上げ装置の被吊り上げ体１の目付き金具１ｅをクレー
ンのフックで引き上げるか、またはフォーク差し込み筒
１ｃ，１ｄにフォークリフトのフォークを差し込んで持
ち上げると、フック部３６ｂ’がカム３６ｆの左側に形
成された楔状の厚みを持った通路３６ｈを通りカム３６
ｆの下方へ抜けていき、引き上げリンク２ｃ，２ｄが開
閉リンク２ａ，２ｂの上端を引き上げるから、開閉リン
ク２ａ，２ｂの下端が互いに間隔を狭めていく。従っ
て、図６に示すように、水平吊りフレーム４の内部に収
容された一対の可動水平フレーム５，６が互いに接近
し、水平吊りフレーム４に被嵌され可動水平フレーム
５，６と連結されているカーソル７，８が互いに接近
し、挟持アーム９，１０の下端のチャック２９，３０が
被吊り上げ品Ｗをチャックして吊り上げることができ
る。そして、被吊り上げ品Ｗを吊り下ろすと、被吊り上
げ体１の重量により引き上げリンク２ｃ，２ｄが開閉リ
ンク２ａ，２ｂの上端の間隔を開いていき開閉リンク２
ａ，２ｂの下端が互いに間隔を開いていき、チャック２
９，３０が被吊り上げ品Ｗのチャックを解除する。そう
して、図５に示すように、チャック吊り上げ装置を吊り
上げると、フック部３６ｂ’がカム３６ｆの上面凹部３
６ｆ’に係合し、このためチャック２９，３０の離間距
離が被吊り上げ品Ｗの幅よりも４０〜６０ｍｍ位大きく
維持されて吊り上げられる。

【００１７】続いて、本願の第二の発明の第二の実施の
形態に係るチャック吊り上げ装置を図７、図８を参照し
て説明する。このチャック吊り上げ装置は、角筒の水平
吊りフレーム４の中央に角筒のガイドコラム１８が立設
され、ガイドコラム１８にガイド筒１ａが被嵌され、ガ
イド筒１ａの内部にガイド筒１ａとガイドコラム１８の
連結長さを大と小に交番して変化させ得る連結距離可変
連結機構３６が内蔵され、ガイド筒１ａに梁１ｂの中央
が固定され、梁１ｂの両端下側にフォーク差し込み筒１
ｃ，１ｄが固定され、ガイド筒１ａの上端に目付き金具
１ｅが固定され、水平吊りフレーム４の下側に水平吊り
フレーム４の長さの半分よりも短い長さの角筒の一対の
可動水平フレーム５，６が一軸線上に配置されていて、
吊り上げリンク機構２の「く」の字に屈曲し互いにクロ
スする一対の開閉リンク２ａ，２ｂの上端が一対の引き
上げリンク２ｃ，２ｄを介してガイド筒１ａに固定され
たリンク引き上げブラケット２ｅの両端に連結されてい
るとともに、一対の開閉リンク２ａ，２ｂの中途が水平
吊りフレーム４の側面に連結ボルト３３，３４で枢着さ
れ、連結ボルト１９，２０が開閉リンク２ａ，２ｂの下
端に設けられた丸孔（図示せず）に通されて可動水平フ
レーム５，６の対向端側面部に設けられたねじ孔（符号
付けず）に固く締結され、水平吊りフレーム４の両端と
可動水平フレーム５，６の外端が補助リンク３６，３７
で連結され、水平吊りフレーム４の側面中央部に枢着さ
れたロックレバー３のスリット３ａの下端湾部３ａ’が
開閉リンク２ａに設けられたロックピン１６に係合され
て開閉リンク２ａ，２ｂが開いた状態にロックされるよ
うになっており、可動水平フレーム５，６内の両端に設
けられた軸受２１，２２、または軸受２３，２４により
両端支持されるねじ軸１１，１２が備えられ、ねじ軸１
１，１２の一方が右ねじで他方が左ねじとなっていて、
これらねじ軸１１，１２が回転力を伝達できかつねじ軸
方向に遊び寸法を有して引張力を伝達し得る回転伝達連
結機構１３により連結されていて、ねじ軸１１の外端に
ハンドル１７が付けられており、可動水平フレーム５，
６にカーソル７，８が被嵌され、連結ボルト２５，２６
がカーソル７，８に開けられた丸孔（符号付けず）に通
されさらに水平吊りフレーム４に開けられた長孔４ｃ，
４ｄに通されてねじ軸１１，１２に螺合されたナットラ
ンナー１４，１５に設けられたねじ孔（符号付けず）に
固く締結されており、カーソル７，８に挟持アーム９，
１０が設けられ、挟持アーム９，１０の下端対向部にピ
ン２７ａ，２７ｂ、２８ａ，２８ｂの嵌脱によって交換
可能なチャック２９，３０が設けられ、水平吊りフレー
ム４の両側面中央部よりリブ３５が垂下されリブ３５の
下端に着座プレート３１が設けられた構成である。

【００１８】本願第二の発明の第二の実施の態様と前記
第一の実施の態様との相違点は、第一の実施の態様では
可動水平フレーム５，６が水平吊りフレーム４の内部に
収容されているのに対し、第一の実施の態様では可動水
平フレーム５，６が水平吊りフレーム４の下側に配置さ
れたところにある。この第二の実施の態様と前記第一の
実施の態様では、チャック機能とチャック寸法可変機能
に相違するところがない。

【００１９】

【発明の効果】以上説明してきたように、本願第一及び
第二の発明のチャック吊り上げ装置によれば、開脚状態
でコンクリート製品、その他の重量物に対して跨ぐよう
に位置されてから閉脚して重量物をチャックし吊り上げ
ることができ、特に、ハンドルを回すことによりチャッ
ク寸法を容易かつ迅速に変更できかつ吊り上げリンク機
構を揺動してチャック動作を支障なく行うことができる
から、フレキシブルセイサンラインでの製品寸法の変更
にチャック寸法の変更を迅速に対応させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願の第一の発明の第一の実施の形態に係るチ
ャック吊り上げ装置の非チャック状態を示す正面図。

【図２】本願の第一の発明の第一の実施の形態に係るチ
ャック吊り上げ装置のチャック状態を示す正面図。

【図３】本願の第一の発明の第二の実施の形態に係るチ
ャック吊り上げ装置の非チャック状態を示す正面図。

【図４】本願の第一の発明の第二の実施の形態に係るチ
ャック吊り上げ装置のチャック状態を示す正面図。

【図５】本願の第二の発明の第一の実施の形態に係るチ
ャック吊り上げ装置の非チャック状態を示す正面図。

【図６】本願の第二の発明の第一の実施の形態に係るチ
ャック吊り上げ装置のチャック状態を示す正面図。

【図７】本願の第二の発明の第二の実施の形態に係るチ
ャック吊り上げ装置の非チャック状態を示す正面図。

【図８】本願の第二の発明の第二の実施の形態に係るチ
ャック吊り上げ装置のチャック状態を示す正面図。

【図９】従来のチャック吊り上げ装置の正面図。

【符号の説明】

１ ・・・被吊り上げ体、 ２ ・・・吊り上げリンク機構、 ２ａ，２ｂ ・・・開閉リンク、 ３ ・・・ロックレバー、 ４ ・・・水平吊りフレーム、 ５，６ ・・・可動水平フレーム、 ７，８ ・・・カーソル、 ９，１０ ・・・挟持アーム、 １１，１２ ・・・ねじ軸、 １３ ・・・回転伝達連結機構、 １４，１５ ・・・ナットランナー、 ２９，３０ ・・・チャック、 ３６ ・・・連結距離可変連結機構、 Ｗ ・・・被吊り上げ品、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被吊り上げ体と、該被吊り上げ体を吊り
   上げると下端が間隔を狭めるようになっている一対の開
   閉リンクを有する吊り上げリンク機構と、前記一対の開
   閉リンクを開いた状態にロックし得るロックレバーと、
   前記一対の開閉リンクに連結され吊り上げられる水平吊
   りフレームと、前記水平吊りフレームに支持され前記一
   対の開閉リンクにより接近・離隔される一対の可動水平
   フレームと、前記水平吊りフレームまたは前記一対の可
   動水平フレームに移動可能に支持されるカーソルより垂
   下する一対の挟持アームを備え、前記一対の可動水平フ
   レームに右ねじのねじ軸と左ねじのねじ軸を備えて、両
   ねじ軸が、回転力を伝達できかつねじ軸方向に遊びを有
   して係合する回転伝達連結機構により連結されていて、
   各ねじ軸に螺合する一対のナットランナーが前記カーソ
   ルと連結され、前記被吊り上げ体より吊り上げて前記ロ
   ックレバーのロックを解除すると前記回転伝達連結機構
   の軸方向の遊び寸法以内で前記一対の挟持アームがチャ
   ック移動し前記一対の挟持アームの下部に備えたチャッ
   クにより被チャック吊り上げ品をチャックして吊り上げ
   るように構成されていることを特徴とするチャック吊り
   上げ装置。
2. 【請求項２】 被吊り上げ体と、該被吊り上げ体を吊り
   上げると下端が間隔を狭めるようになっている一対の開
   閉リンクを有する吊り上げリンク機構と、前記一対の開
   閉リンクに連結され吊り上げられる水平吊りフレーム
   と、被吊り上げ体と水平吊りフレームとを連結していて
   連結長さを大と小に交番して変化させ得る連結距離可変
   連結機構と、前記水平吊りフレームに支持され前記一対
   の開閉リンクにより接近・離隔される一対の可動水平フ
   レームと、前記水平吊りフレームまたは前記一対の可動
   水平フレームに移動可能に支持されるカーソルより垂下
   する一対の挟持アームを備え、前記一対の可動水平フレ
   ームに右ねじのねじ軸と左ねじのねじ軸を備えて、両ね
   じ軸が、回転力を伝達できかつねじ軸方向に遊びを有し
   て係合する回転伝達連結機構により連結されていて、各
   ねじ軸に螺合する一対のナットランナーが前記カーソル
   と連結され、前記被吊り上げ体より吊り上げて前記ロッ
   クレバーのロックを解除すると前記回転伝達連結機構の
   軸方向の遊び寸法以内で前記一対の挟持アームがチャッ
   ク移動し前記一対の挟持アームの下部に備えたチャック
   により被チャック吊り上げ品をチャックして吊り上げる
   ように構成されていることを特徴とするチャック吊り上
   げ装置。