JPH1155658A

JPH1155658A - 合成自画像作成遊戯装置の端末及びサーバ

Info

Publication number: JPH1155658A
Application number: JP9182824A
Authority: JP
Inventors: Hisahiro Matsuhashi; 久博松橋; Hideki Sugimoto; 秀喜杉本
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 1997-06-02
Filing date: 1997-07-08
Publication date: 1999-02-26
Anticipated expiration: 2017-07-08
Also published as: JP3239805B2

Abstract

(57)【要約】【課題】合成自画像作成遊戯装置の端末とサーバにお
いて、自画像作成に供せられるフレーム画データの書き
替えを通信網を介してリモートで効率良く、安価に行う
ことができ、また、フレーム画の利用状況に応じて端末
毎の書き替え用フレーム画データをタイムリーに設定可
能とする。【解決手段】端末１側からサーバにアクセスして、自
己宛てのフレーム画の書き替えデータが有れば、通信回
線２及びインターネット６を介してリモートでそれをダ
ウンロードし、フレーム画データを書き替える。これに
より、人気のあるフレーム画に入れ替えて装置の稼働率
の向上を図ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊戯者自身が撮影
した自身の像とフレーム画とを合成して自画像を作成
し、シートにプリント出力する機能を有する合成自画像
作成遊戯装置の端末及びサーバに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、この種の合成自画像作成遊戯
装置は、コイン投入により装置が利用可能となり、遊戯
者が所望する被写体像をカメラを用いて撮像し、この画
像と予め用意されたフレーム画データを背景画像として
合成して自画像を作成し、これをＣＲＴに表示すると共
に、この自画像をビデオプリンタを用いてシール上にプ
リントするものが知られている。このようなアミューズ
メントを以下ではスタンドアローン型遊戯と称する。

【０００３】一方、上記装置により作成される自画像デ
ータや音声を含んでインターネットのホームページを作
成し、公衆電話回線を介してインターネットに上げてホ
ームページ登録する機能を持ち、さらに、このホームペ
ージの自画像をシールにプリント出力する機能を持った
遊戯装置が提案されている。このようなホームページ作
成とインターネットへの公開及びホームページのプリン
トシールの提供に係るアミューズメントを、以下では、
ネットワーク型遊戯と称する（遊戯装置端末をネットワ
ーク型遊戯機とも記す）。

【０００４】そして、この種の遊戯装置端末において、
自画像作成時の背景等の画像として用いられる各種デザ
インの施されたフレーム画が予め用意されているが、端
末の利用度合いは、各端末が保有しているフレーム画の
種類、デザイン等によって大きく影響を受けることが分
かっている。そのため、一度設定したフレーム画をいつ
までも使用していると、だんだん飽きられてしまう。そ
こで、フレーム画データは、タイムリーに書き替えられ
る必要があり、また、季節や地域によっても特徴を持た
せたフレーム画とすることが望ましい。そこで、従来で
は、この種の合成自画像作成遊戯装置における端末のフ
レーム画データの入れ替えは、入れ替えすべきフレーム
画データの格納されたディスク等を作業者が直接に持参
して、入れ替えを行なっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな従来のフレーム画データの入れ替え方法では、合成
自画像作成遊戯装置端末は全国各地に分散して多数存在
しているため、時間的に効率が悪く、コストも多くかか
っていた。また、全国各地に分散している多数の端末に
対して、サーバ側から電話を掛けてデータを転送するこ
とは、非能率であり実用にならない。

【０００６】なお、合成自画像作成遊戯装置の分野では
ないが、一般のゲームシステムにおいて、システム端末
を公衆電話回線を介してホストコンピュータに接続する
ことで、ゲームプログラムを最新のものに更新できるよ
うにしたものが提案されている（例えば、特開平８−２
８０９３４号公報参照）。また、ＰＯＳ等のシステムに
おいて、ホストコンピュータと通信回線を介して接続さ
れたＰＯＳ端末側のシステムプログラムに基づいてリモ
ートにてホストコンピュータからプログラムをダウンロ
ードしてバージョンアップできるようにしたものが提案
されている（例えば、特開平５−２３３３０８号公報参
照）。

【０００７】ところが、このような一般のゲームシステ
ムやＰＯＳシステムにおける従来のプログラム更新方法
を、そのまま合成自画像作成遊戯装置のフレーム画デー
タの書き替えに転用することはできない。何故なら、合
成自画像作成遊戯装置では、各端末にて自画像を作成
し、それをプリントし、また、サーバに接続してインタ
ーネット上にホームページ登録するといったネットワー
ク型遊戯が楽しめる機能をサポートしつつ、各端末毎に
タイムリーに１以上のフレーム画データを書き替えしな
ければならないからである。また、合成自画像作成遊戯
装置でのリモートによるフレーム画データの書き替えに
は、普段の動作とは全く異なる動作をするプログラムが
必要となり、このプログラムを起動している間は、写真
を撮影したりシールをプリントすることができなくな
る。端末は、賑やかな街頭に設置されて、装置を朝方起
動してから夜間の稼働停止までの電源が入っている時間
中、絶え間なく利用される場合があり、フレーム画デー
タを書き替えるための空き時間が発生しない可能性があ
る（なお、夜間は、殆どの場合、端末の電源が入ってい
ないので、フレーム画データの書き替え操作はできな
い）。

【０００８】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、自画像作成に供せられるフレー
ム画データの書き替えを、端末が全国各地に多数分散し
ていても通信網を介してリモートで効率良く、安価に行
なうことができ、ひいては、装置の稼働率の向上に寄与
することが可能な合成自画像作成遊戯装置の端末を提供
することを目的とする。また、本発明は、営業中に装置
の稼働を停止するといった影響を与えることなく、自画
像を作成しそれをプリントするといった機能をサポート
しつつ、自動的にフレーム画データの書き替えを行なう
ことができる合成自画像作成遊戯装置の端末を提供する
ことを目的とする。さらにまた、本発明は、各端末毎の
管理データから判明するフレーム画の利用状況に応じ
て、端末毎の書き替え用フレーム画データをタイムリー
に設定可能な合成自画像作成遊戯装置におけるサーバを
提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１の発明は、コイン投入により動作し、遊戯者
所望の撮影した像と遊戯者が指定したフレーム画とを合
成して自画像を作成し、シートにプリント出力する機能
を有する合成自画像作成遊戯装置の端末において、該端
末は、書き替えすべきフレーム画データが設定されたサ
ーバを通信網を経由してアクセスする通信網アクセス手
段と、上記通信網アクセス手段よりアクセスされたサー
バに自己宛てのフレーム画データが有ればこれをダウン
ロードするダウンロード手段と、種類の異なるフレーム
画を各々フレーム画データとしてファイルに格納する記
憶格納手段とを備え、上記記憶格納手段に格納されてい
るフレーム画データの１または複数が上記ダウンロード
手段により他のフレーム画データに書き替えられるよう
にしたことを特徴とするものである。この構成において
は、自画像作成に用いられる１または複数のフレーム画
データの書き替えを通信網を介してリモートで容易かつ
安価に行なうことができ、人気のあるフレーム画に入れ
替えて装置の稼働率の向上を図ることが可能となる。

【００１０】また、請求項２の発明は、請求項１記載の
端末において、上記ダウンロード手段によりダウンロー
ドされて上記記憶格納手段に格納された上記自己宛ての
フレーム画データを、装置利用時に新たに入れ替えられ
たフレーム画であることを所定期間だけ表示して遊戯者
に知らしめる表示制御手段をさらに備えるものである。

【００１１】また、請求項３の発明は、請求項１記載の
端末において、上記ダウンロード手段は、上記端末の電
源投入時に自己宛てのフレーム画データをダウンロード
するようにしたものである。この構成においては、装置
起動時に自動的にフレーム画データの書き替えを行なう
ことができ、ダウンロードに伴う稼働停止がない。

【００１２】また、請求項４の発明は、請求項１記載の
端末において、端末稼働時に端末自身の稼働状況を示す
管理データを通信網を介して端末の稼働管理を行なう管
理装置に送信する管理データ送信手段をさらに備えるよ
うにしたものである。

【００１３】また、請求項５の発明は、合成自画像作成
遊戯装置のサーバにおいて、複数の合成自画像作成遊戯
装置端末を個別に指定し、１または複数の書き替え用フ
レーム画データを設定する書き替え用フレーム画データ
設定手段と、各端末から個別に通信網を介してアクセス
されて上記書き替え用フレーム画データを各端末にダウ
ンロードすることを許可するダウンロード許可手段を備
えるようにしたものである。この構成においては、各端
末毎に個別に、１つまたは複数のフレーム画データの書
き替え設定を容易に行なうことが可能となる。

【００１４】また、請求項６の発明は、請求項５記載の
サーバにおいて、上記書き替え用フレーム画データ設定
手段における書き替え用フレーム画データの設定は、各
合成自画像作成遊戯装置端末から管理装置に送信された
端末自身の稼働状況を示す管理データに基づいて実行さ
れ、各端末についてのフレーム画が人気度に対応したも
のとなるようにしたものである。この構成においては、
端末毎のフレーム画の利用度に応じてタイムリーにフレ
ーム画データの書き替え設定が可能となる。

【００１５】また、請求項７の発明は、請求項５記載の
サーバにおいて、上記書き替え用フレーム画データ設定
手段における書き替え用フレーム画データの設定は、合
成自画像作成遊戯装置端末のロケーションに基づいて実
行され、特定の端末についてのフレーム画にローカル色
や季節感を持たしめるようにしたものである。この構成
においては、端末毎にローカル色や季節感を持たしめる
ようにしたフレーム画データの書き替え設定が可能とな
る。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面を参照して説明する。

【００１７】図１は合成自画像作成遊戯装置のシステム
全体の構成図である。合成自画像作成遊戯装置の端末１
は、コイン投入により動作し、遊戯者所望の撮影した像
と遊戯者が指定したフレーム画とを合成して自画像（映
像）を作成し、これをプリントして出力したシールを遊
戯者に提供する遊戯機能と、その自画像を含むデータに
基づいてホームページを作成し、登録し、かつ、このホ
ームページをシールにプリントして出力する遊戯機能と
を併せ持つものであり、本明細書では、前者の遊戯機能
を「スタンドアローン型遊戯」と称し、後者の遊戯機能
を「ネットワーク型遊戯」と称する。合成自画像作成遊
戯装置の端末１は、全国各地に多数設置され、ディジタ
ル公衆電話回線（ＩＳＤＮ）２によりアクセスポイント
（ＡＰ）３を経てインターネット６に接続可能とされて
いる。このインターネット６にはホームページを公開す
るためのネットワーク側サーバ５が接続されている。

【００１８】また、インターネット６には、専用回線７
により本システムの管理装置８の管理サーバ９と管理コ
ンピュータ10が接続され、さらに、社内ＬＡＮにて事務
処理コンピュータ11が接続されている。合成自画像作成
遊戯装置の端末１は、映像データ、音声データ及びテキ
ストデータ（以下、これらを総称して自画像データとい
う）に管理データを付加してＩＳＤＮ２を経てネットワ
ーク側サーバ５に送信する。ネットワーク側サーバ５で
は、管理データを分離し、その管理データ群を専用回線
７を経て管理サーバ９及び事務処理コンピュータ11に伝
送する。管理コンピュータ10は、売上げ管理、利用回数
管理、稼働管理、フレーム利用回数管理、及び機内金額
管理等を行ない、事務処理コンピュータ11は、集金管
理、請求管理等を行なう。また、管理装置８には別の専
用回線７を介して客先監視システム12が接続されてい
る。この客先監視システム12は、構内ＬＡＮで結ばれた
インターネット受信サーバ12ａと、監視用コンピュータ
12ｂからなり、各端末１におけるプリントシール用紙切
れの表示と種々の運転表示を行なう。

【００１９】図２は合成自画像作成遊戯装置の端末１の
構成のみを詳細に示したブロック図である。合成自画像
作成遊戯装置の端末１は、遊戯機能の制御を司るコンピ
ュータ20を有し、このコンピュータ20には、制御用のプ
ログラムや、映像の背景となる複数種類のフレーム画デ
ータ等のファイルを格納したハードディスク20ａ（記憶
手段）が内蔵されている。コンピュータ20には、遊戯者
所望の被写体像を撮像するカメラ13（撮像手段）、撮像
した被写体像と遊戯者が指定したフレーム画データと入
力された文字情報とを合成した自画像を画面表示するＣ
ＲＴ14（表示手段）、音声を入力するためのマイク15
（音声入力手段）、音声出力のためのスピーカ16（音声
出力手段）、上記映像をシールにカラープリントするプ
リンタ17（記録手段）、遊戯者から投入されたコインを
識別しその金額をカウントするコインカウンタ18、遊戯
者が文字情報を入力したりフレーム画を選択するための
キー入力手段26（文字情報入力手段）が接続されてい
る。なお、キー入力手段21の代わりにＣＲＴ14上に設置
したタッチパネルで文字等をデータ入力するようにして
もよい。

【００２０】コンピュータ20は、自画像をシールにプリ
ントのみを行なうスタンドアローン型の遊戯機能と、イ
ンターネットのホームページを作成し、それをインター
ネットに対して登録する機能及びそのホームページをシ
ールにプリントする機能からなるネットワーク型の遊戯
機能とを兼備しており、上記カメラ13、ＣＲＴ14、プリ
ンタ17、キー入力手段26等は、これら両遊戯に兼用され
る。つまり、カメラ13により撮像した被写体像（多くは
遊戯者自身の正面上半身の像）と、遊戯者がキー入力手
段26を使用することにより指定されたフレーム画データ
と入力された文字データをもとに、シールプリント用の
自画像が作成され、さらに、マイク15を使用して音声デ
ータを入力して自画像データが作成され、作成された自
画像データはターミナルアダプタ（ＴＡ）19及びディジ
タル電話回線を含む通信回線２及びインターネット６を
介してネットワーク側サーバ５に送信されて、ホームペ
ージ用自画像データが作成され、これらの作成されたシ
ール用やホームページ用の自画像をプリンタ17によりシ
ールにプリントして出力する。

【００２１】次に、上記のように構成された合成自画像
作成遊戯装置のシステムによるネットワーク型遊戯の動
作、特に、各合成自画像作成遊戯装置の端末１（以下、
端末と略す）のフレーム画データの書き替え方法につい
て説明する。一般的な装置の利用形態として、端末１は
管理者により朝の営業開始と共に電源が入れられる。こ
の時は営業を開始したばかりで客は少なく、データを書
き替えるための別のプログラムが起動していても、「準
備作業」と認識される。この時間を利用して、後述する
各種のデータがサーバから該当する端末１へ、また、そ
の逆への転送が行なわれる。

【００２２】上記のデータ転送される内容は、（１）新
しいフレーム画データ…サーバから端末へ、（２）新し
いプログラム…サーバから端末へ、（３）前回の稼働中
に各種の理由で転送できなかったデータ…端末からサー
バへ、（４）前回電源を切るまでの間の各種売り上げ情
報…端末からサーバへ、（５）起動開始情報…端末から
サーバへ、等である。なお、本明細書では、ネットワー
ク側サーバ５と管理サーバ９の一部又は全部の機能を持
つものを総称してサーバという。

【００２３】データ転送を行なうために、端末１にはそ
れぞれ通信を行なうための個別番号（端末ＩＤ）が割り
当てられていて、この個別番号はインターネット６のＩ
Ｄ等とは別のものであり、「設置場所と機能」を表す営
業的な色合いの濃い性質のものとなる。本システムで
は、予め、この個別番号を「端末ＩＤ」と称して、管理
サーバ９、管理コンピュータ10への登録を行なってい
る。

【００２４】端末１の電源投入以降のフレーム画データ
の書き替えを含む動作を図３のフローチャートを参照し
て説明する。端末１は、電源投入（Ｓ１）と共に転送プ
ログラム（ファイル管理）（Ｓ２）を起動する。これに
より、端末１はインターネット６を介してネットワーク
側サーバ５に接続され、まず、前回送信失敗のファイル
があれば（Ｓ３でＹＥＳ）、それをネットワーク側サー
バ５に送信し（Ｓ４，Ｓ２１，Ｓ２２，Ｓ３２）、その
後、端末１は転送プログラムにより管理サーバ９のダウ
ンロード専用のディレクトリに接続され（Ｓ５）、その
インデックスファイルを開いて自分宛ての更新データ
（書き替えすべきフレーム画データやプログラム）があ
るかを確認する（Ｓ６）。自分宛ての更新データ（Ｓ３
３）があれば、それをダウンロードする（Ｓ７）。イン
デックスファイルを開いて自分宛ての更新データの確認
してダウンロードできる機能をダウンロード許可機能と
呼ぶことにする。そして、ダウンロードしたデータを自
動展開する（Ｓ８）。その後、端末１はネットワーク型
遊戯機（本体ソフト）を自動で立ち上げる（Ｓ９）。以
降は、通常のネットワーク型遊戯機の稼働状態になるわ
けであるが、ダウンロードされて格納された自己宛ての
フレーム画データを装置利用時に新たに入れ替えられた
フレーム画であることがわかるようにＣＲＴ14上におい
て所定期間だけ例えばブリンキング等を行なって遊戯者
に知らしめるようにし、また利用者による自画像データ
が生成されたなら（Ｓ１０でＹＥＳ）、管理データが発
生したかを調べて（Ｓ１１）、管理データ発生でなけれ
ば、自画像データをネットワーク側サーバ５にアップロ
ードし（Ｓ１２，Ｓ２３，Ｓ２４）、管理データが発生
したなら、自画像データと管理データをネットワーク側
サーバ５にアップロードする（Ｓ１３，Ｓ３４，Ｓ３
５，Ｓ４３）。

【００２５】次に、管理装置８でのフレーム画データの
書き替え指示を行なうときの動作を図４のフローチャー
トを参照して説明する。この手順は、図３の更新データ
の準備（Ｓ４１）、更新データの送信（Ｓ４２，Ｓ３
１）等の処理に相当する。管理装置８は、管理データを
受信し（Ｓ５１；Ｓ４３に相当）、この管理データより
フレーム画人気度を集計し（Ｓ５２）、その利用状況を
分析して、入れ替えを行なうかどうかを管理者が判断す
る。遊戯者にフレーム画を選択してもらうために、ＣＲ
Ｔ14にフレーム画が表示されるときは、図７に示したよ
うに１画面に９枚のフレーム画ｆ₁，ｆ₂，ｆ₃・・・が表示
されるようにされており、かつ管理装置では管理データ
を分析することにより、たとえば９フレーム画中の特定
の１フレーム画について入れ替え、つまりは特定の１フ
レーム画データのみについて書き替えを指示するように
できる。フレーム画の入れ替え指示を行なえば（Ｓ５
３）、入れ替えのためのフレーム画（通常は、フレーム
画全部を入れ替えするのではなく、上述したように管理
データを基に１つまたは複数のフレーム画を入れ替える
ようにする。）を用意し、フレーム画データの書き替え
を行なう端末ＩＤを指定したインデックスファイルを作
成し、フレーム画データを端末の所定の場所に転送する
ための制御プログラムを作成する（Ｓ５４）。これらの
データを管理サーバ９の所定の場所に送信する（Ｓ５
５）。

【００２６】また、１つまたは複数のフレーム画を入れ
替える際に上述した管理データに基づくのではなく、合
成自画像作成遊戯装置端末のロケーションに基づいて、
特定の端末についてのフレーム画にローカル色や季節感
を持たしめるようにしてもよい。例えば、京都に設置さ
れた端末１へは古寺や神社のフレーム画を多くしたり、
沖縄に設置された端末１へは海やサーフィンのフレーム
画を多くする。

【００２７】また、別法として各々の端末１側で、各フ
レーム画毎の利用度を集計して人気度ランキングを求め
ておき、電源投入時にそのデータを含めてサーバに送信
し、サーバ側でこれを受信すると、人気度順位の低いフ
レーム画の何種類かを自動的に、予め用意していた他の
フレーム画に入れ替えるようにしてもよい。

【００２８】以上の動作により各地に設置された端末１
（ネットワーク型遊戯機）にランダムに電源が投入され
た時に、つまり、営業に影響を与えない時間にそれぞれ
が上記の動作を自動的に行ない、確実にフレーム画デー
タやプログラムの書き替えが行なわれる。この方式によ
れば、端末１がデータを取りに行く方式であるため、通
常のポーリング方式に比べて、送り側に送信のためのプ
ログラムが必要でなく、また、端末の台数が増えても短
時間で転送を行なえる利点がある。さらに、管理装置
（センター）側では、各端末の電源がいつ投入されたか
を全く気にする必要がない。各端末の電話番号を知る必
要がないといった利点もある。また、インターネットの
場合は、原理的に複数のアクセスがあっても、問題なく
処理できる。なお、各端末は全国各地の繁華街や駅構内
等に配置され、稼働時間がまちまちであり、センター側
からの働きかけによるデータ転送は不可能である。

【００２９】図５は、合成自画像作成遊戯装置の端末１
から送出される管理データのフォーマット図である。端
末１は、上記のように通信回線２及びインターネット６
を介してネットワーク側サーバ５に接続されていて、こ
のサーバ５に映像データ、音声データ及び文字データ
（自画像データ）に管理データを付加して送信する。送
信は、ネットワーク型遊戯機の起動時とネットワーク型
遊戯機の通信時に行なわれる。ネットワーク側サーバ５
では、受信したデータから管理データを分離し、この管
理データは専用回線７を通じて管理サーバ９に転送さ
れ、さらに、管理コンピュータ10及び事務処理コンピュ
ータ11に転送される。両コンピュータ10、11では、受信
した管理データを逐次更新し、適宜にこの管理データに
基づいて必要な処理を行なう。管理データには、例え
ば、遊戯の種別毎の稼働回数、売り上げ金額、フレーム
画データの個別の利用データが含まれる。

【００３０】図示の例において、送信コードは端末１か
らのデータであることを認識させるためのもの、端末Ｉ
Ｄは複数の遊戯装置の中の機番コード、データＮｏ．は
データ飛び防止のためのもの、ステータス及びエラーコ
ードは送信ステータス及びエラーステータス、バージョ
ンＮｏ．はプログラム番号、現在の百円玉及び五百円玉
のボックス内コイン数はコインボックスが開けられる毎
にリセットされ、前回の百円玉及び五百円玉のボックス
内コイン数は累計値である。サービス回数（ホームペー
ジとシール）は装置異常時に無料で稼働させた回数、ア
ラーム時間・回数は紙切れ等のもの、現在フレーム及び
過去フレームは、フレーム画データの個別の利用データ
である。

【００３１】本実施形態の管理データを用いることで、
遊戯の種別毎の稼働回数、売り上げ金額、フレーム画デ
ータの個別の利用データが管理装置８側で容易かつ短時
間に取得でき、営業政策が取り易くなる。また、端末が
インターネットに接続された時に自画像データと共に管
理データが送信されるので、管理データを別個に送信す
る手間は不要となる。また、背景画像である複数のフレ
ーム画データの利用状況が迅速に取得できるので、顧客
の趣向が分かり、フレーム画データのバージョンアップ
に活用することで、アミューズメント性を高めることが
できる。つまり、例えば図７における中央のフレーム画
ｆ₅は遊戯者によるある１日の選択回数が１００回であ
るが、右下のフレーム画ｆ₉は１０回であったなどであ
る。また、コインボックスが開けられる毎にコインのカ
ウントデータが送信されるので、売り上げ金データは正
確に把握でき、従って、不正が入り込む余地がなく、正
確に回収することができる。

【００３２】なお、ここでフレーム画データの入替え方
法について、さらに具体的に説明する。すなわち、本実
施形態の各端末１はハードディスク２０ａ内に２７枚分
のフレーム画データｆ₁，ｆ₂，ｆ₃・・・ｆ₂₇を格納してお
り、遊戯動作中にはその９枚ずつをパッケージとして読
出して前記ＣＲＴ１４上に映し出すようになっている
（図７）。映し出すパッケージは遊戯者自身が前記入力
手段２６を適宜に操作して任意に選べるようになってい
る。つまり、第１のパッケージＰ₁としてフレーム画
ｆ₁，ｆ₂，・・・ｆ₉がディスク２０ａ内の１ファイルとし
て格納されており、第２のパッケージＰ₂としてフレー
ム画ｆ₁₀，ｆ₁₁・・・ｆ₁₈が別のファイルとして格納され
ており、同様に第３のパッケージＰ₃としてフレーム画
ｆ₁₉，ｆ₂₀・・・ｆ₂₇がさらに別のファイルとして格納さ
れている。個々のフレーム画データｆ₁，ｆ₂・・・ｆ₂₇に
は、それぞれ絶対通番が付されており、前述のとおり管
理装置８側で把握した個別のフレーム画ごとの人気度
（利用回数などにより判定）によって、例えばある端末
１のフレーム画ｆ₅が人気がなく、これを例えば全く新
しいフレーム画ｆ₃₀に入れ替えようとする際には、前記
更新データＳ３３作成時に、パッケージＰ₁としてフレ
ーム画データｆ₁，ｆ₂，ｆ₃，ｆ₄，ｆ₃₀，ｆ₆，ｆ₇，ｆ
₈，ｆ₉の揃ったデータを作成しておき、これを端末１へ
ダウンロードし（Ｓ７）、ハードディスク２０ａ内の現
在パッケージＰ₁として格納されているファイルへ上書
きする。

【００３３】つまり、この実施形態ではパッケージごと
の入れ替えとなっている。もちろん、上述の場合以外
に、例えばフレーム画ｆ₁とｆ₃とｆ₉などの複数を入れ
替える場合は、当該フレーム画データを新しいフレーム
画ｆ₃₀，ｆ₃₁，ｆ₃₂と入れ替えたパッケージＰ₁を作成
しておき、このパッケージＰ₁を所定の端末１へダウン
ロードする。また、上記作成したパッケージの転送先
は、前述のとおり、制御プログラムを作成する（Ｓ５
４）ことによって特定され、上記の場合端末ＩＤとパッ
ケージの番号（第１のパッケージか第２のパッケージか
第３のパッケージか）を指定することによって特定がな
される。従って、上記説明中でフレーム画に付した番号
（ｆ₁，ｆ₂，ｆ₃・・・）はデータそのものを特定する番号
であり、パッケージに付した番号（Ｐ₁，Ｐ₂，Ｐ₃）は
ディスク２０ａ内のファイル番号である。

【００３４】次に、別の実施形態におけるフレーム画デ
ータの入れ替え方法について説明する。すなわち、上記
実施形態ではフレーム画データの入れ替えはパッケージ
単位で行っていたが、個別のフレーム画単位で行うこと
もできる。それには上記実施形態におけるパッケージ番
号をハードディスク２０ａ内に格納されるべきフレーム
画データの総数（この場合２７）に相当するデータ枠番
号に置き換えればよい。つまり、前述のとおりハードデ
ィスク２０ａ内には２７枚分のフレーム画データが格納
されているが、これらはそれぞれディスク２０ａ上にお
いて順に格納されている（これを枠番号という）ので、
この枠番号を指定すれば、特定のフレーム画データをフ
レーム画単位として入れ替えることができる。

【００３５】例えば、図７におけるＣＲＴ画面１４上中
央のフレーム画データｆ₅が、枠番として５番とする
と、このフレーム画ｆ₅を新しいフレーム画ｆ₃₀へ入れ
替えるには、前記更新データＳ３３としては当該新フレ
ーム画ｆ₃₀のデータのみを用意しておき、制御プログラ
ム（Ｓ５４）としては当該端末のＩＤと枠番号「５」を
指定しておく。その後フレーム画データを送信すると
（Ｓ５５）、ハードディスク２０ａ内の枠番５のフレー
ム画データｆ₅がｆ₃₀へ書換えられる。これをＣＲＴ画
面１４上で見ると、図７において、画面中央のフレーム
画ｆ₅が別のフレーム画ｆ₃₀に変更され図８に示した画
面になるのである。

【００３６】また、上記フレーム画データの入れ替え工
程を円滑に進めるために、前記図５に基づいて説明した
管理データ中のフレーム画データ個別の利用データの中
には、当該フレーム画データを各端末１において特定す
る情報を含ませている。すなわち、前記前者の実施形態
の場合には、当該フレーム画データの通番（例えば
ｆ₁）と当該フレーム画データ（ｆ₁）が含まれているパ
ッケージ番号（Ｐ₁かＰ₂かＰ₃）であり、前記後者の実
施形態の場合には、当該フレーム画データの通番（例え
ばｆ₁）と当該フレーム画データ（ｆ₁）のその端末１
（ハードディスク２０ａ内）における枠番号である。従
って、各端末１には前述の管理データを送信する手段を
備えると共に、上記のような個々のフレーム画データの
各端末における特定をするための情報を作成して管理デ
ータと共に送信する手段を備えている。

【００３７】図６（ａ）（ｂ）はスタンドアローン型遊
戯でのプリントシールとネットワーク型遊戯機でのプリ
ントシールの例を示す図である。シール21は、シールプ
リント遊戯で用いるシール用紙と、ネットワーク型遊戯
機でのホームページをプリントするシール用紙とで、同
一のものが兼用され、用紙の補充その他のメンテナンス
を容易としている。後者のホームページのプリントシー
ルは、その剥離されるシール片数22を前者のプリントシ
ールの剥離されるシール片数22よりも少なく設定され、
それにより形成された余白部分に、遊戯者が入力したメ
ッセージ23やホームページのアドレス、ＩＤ，パスワー
ド等24と、コメント25を記録するようにしている。

【００３８】なお、本発明は上記実施形態の構成に限ら
れず種々の変形が可能である。例えば、本実施形態の端
末１は、自画像をプリントしたシールを遊戯者に提供す
る遊戯機能と、自画像を含むデータにより作成したホー
ムページを登録し、かつ、このホームページをシールに
プリントして出力する遊戯機能（ネットワーク型遊戯
機）とを併せ持つものを示したが、後者のネットワーク
型遊戯機の機能のみを持つものであってもよく、少なく
とも、端末側から営業に支障のない任意のタイミングで
サーバにアクセスし、サーバに予め設定されているフレ
ーム画データ、又はそれとその他のデータを通信網を介
してリモートで取りに行く方式を採用したものであれば
よい。また、通信網として、インターネットのみなら
ず、専用の回線を使用するものであってもよい。

【００３９】

【発明の効果】以上のように請求項１乃至請求項４の発
明によれば、端末毎に自画像作成に用いられるフレーム
画データの１つまたは複数を通信網を介して他のフレー
ム画データに容易に書き替えでき、従って、人気のない
フレーム画を新しいフレーム画に入れ替えることがで
き、装置の稼働率の向上を図り、収益を上げることが可
能となる。また、端末が全国各地に多数分散していて
も、各々のフレーム画データの書き替えをリモートで効
率良く安価に行なうことができる。また、新たにダウン
ロードしたフレーム画データを装置利用時に新たに入れ
替えられたフレーム画であることを所定期間だけ表示し
て遊戯者に知らしめることができる（請求項２）。ま
た、装置の電源投入時に自動的にフレーム画データをダ
ウンロードすることができ、稼働中に装置を停止して操
作を行なうといったことがないので、稼働率に悪影響を
与えることがなくなる（請求項３）。また、各端末毎の
フレーム画の利用状況に基づいてタイムリーに各端末の
フレーム画データを書き替えることができる（請求項
４）。

【００４０】また、請求項５乃至請求項７の発明によれ
ば、各端末毎に個別に１または複数のフレーム画データ
の書き替え設定をサーバにおいて行なえ、また、端末毎
の利用度或いはローカル色や季節感に応じてタイムリー
にフレーム画データの書き替え設定をサーバにおいて行
なえ、端末がサーバをアクセスすることで、１または複
数のフレーム画データの書き替えが容易に行なえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態による合成自画像作成遊戯
装置のシステム全体の構成図である。

【図２】合成自画像作成遊戯装置の端末周辺の構成を示
すブロック図である。

【図３】合成自画像作成遊戯装置の動作のフローチャー
トである。

【図４】管理装置の動作のフローチャートである。

【図５】合成自画像作成遊戯装置の端末から送出される
管理データのフォーマット図である。

【図６】（ａ）（ｂ）はスタンドアローン型遊戯機での
プリントシールとネットワーク型遊戯機でのプリントシ
ールの例を示す図である。

【図７】ＣＲＴ上に映し出されるフレーム画の配置を示
す図である。

【図８】フレーム画データを入れ替えた後のＣＲＴ上に
映し出されるフレーム画の配置を示す図である。

【符号の説明】

１合成自画像作成遊戯装置２電話回線（ＩＳＤＮ）５ネットワーク側サーバ６インターネット９管理サーバ（サーバ） 10 管理コンピュータ 13 カメラ 14 ＣＲＴ 15 マイク 17 プリンタ 18 コインカウンタ 20 コンピュータ 26 キー入力手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コイン投入により動作し、遊戯者所望の
撮影した像と遊戯者が指定したフレーム画とを合成して
自画像を作成し、シートにプリント出力する機能を有す
る合成自画像作成遊戯装置の端末において、該端末は、
書き替えすべきフレーム画データが設定されたサーバを
通信網を経由してアクセスする通信網アクセス手段と、
上記通信網アクセス手段よりアクセスされたサーバに自
己宛てのフレーム画データが有ればこれをダウンロード
するダウンロード手段と、種類の異なるフレーム画を各
々フレーム画データとしてファイルに格納する記憶格納
手段とを備え、上記記憶格納手段に格納されているフレ
ーム画データの１または複数が上記ダウンロード手段に
より他のフレーム画データに書き替えられるようにした
ことを特徴とする合成自画像作成遊戯装置の端末。
【請求項２】上記ダウンロード手段によりダウンロー
ドされて上記記憶格納手段に格納された上記自己宛ての
フレーム画データを、装置利用時に新たに入れ替えられ
たフレーム画であることを所定期間だけ表示して遊戯者
に知らしめる表示制御手段をさらに備えることを特徴と
する請求項１に記載の合成自画像作成遊戯装置の端末。
【請求項３】上記ダウンロード手段は、上記端末の電
源投入時に自己宛てのフレーム画データをダウンロード
するようにしたことを特徴とする請求項１に記載の合成
自画像作成遊戯装置の端末。
【請求項４】端末稼働時に端末自身の稼働状況を示す
管理データを通信網を介して端末の稼働管理を行なう管
理装置に送信する管理データ送信手段をさらに備えるよ
うにしたことを特徴とする請求項１に記載の合成自画像
作成遊戯装置の端末。
【請求項５】複数の合成自画像作成遊戯装置端末を個
別に指定し、１または複数の書き替え用フレーム画デー
タを設定する書き替え用フレーム画データ設定手段と、
各端末から個別に通信網を介してアクセスされて上記書
き替え用フレーム画データを各端末にダウンロードする
ことを許可するダウンロード許可手段を備えるようにし
たことを特徴とする合成自画像作成遊戯装置のサーバ。
【請求項６】上記書き替え用フレーム画データ設定手
段における書き替え用フレーム画データの設定は、各合
成自画像作成遊戯装置端末から管理装置に送信された端
末自身の稼働状況を示す管理データに基づいて実行さ
れ、各端末についてのフレーム画が人気度に対応したも
のとなるようにしたことを特徴とする請求項５に記載の
合成自画像作成遊戯装置のサーバ。
【請求項７】上記書き替え用フレーム画データ設定手
段における書き替え用フレーム画データの設定は、合成
自画像作成遊戯装置端末のロケーションに基づいて実行
され、特定の端末についてのフレーム画にローカル色や
季節感を持たしめるようにしたことを特徴とする請求項
５に記載の合成自画像作成遊戯装置のサーバ。