JPH1154612A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1154612A
JPH1154612A JP20481997A JP20481997A JPH1154612A JP H1154612 A JPH1154612 A JP H1154612A JP 20481997 A JP20481997 A JP 20481997A JP 20481997 A JP20481997 A JP 20481997A JP H1154612 A JPH1154612 A JP H1154612A
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JP
Japan
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wiring
film
connection hole
wiring groove
conductive material
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JP20481997A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Koyama
一英 小山
Junichi Aoyama
純一 青山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リソグラフィ工程中の合せずれのため接続孔
と配線溝が位置ずれして形成されても、溝配線と接続孔
へ埋込まれる導電材との接触面積の減少を抑え、接触抵
抗を低減できると共に、溝配線の信頼性を確保できる半
導体装置とその製造方法を提供する。 【解決手段】 層間絶縁膜2に下層配線溝3を形成し、
TiN/Ti膜4を下地膜とした下層溝配線5を形成す
る。次に反射防止膜6、層間絶縁膜7、エッチングスト
ッパ層8、層間絶縁膜9を順次形成後、接続孔10を形
成する。該接続孔に上層配線溝12の底面より低い高さ
までAlを埋込む。層間絶縁膜9に上層配線溝12を形
成後、全面にTiN/Ti膜13とAl合金膜を形成
し、Al合金膜を高圧でリフローさせて、接続孔10の
上部と上層配線溝12にAl合金を埋込み、上層配線溝
の内部以外部分のAl合金膜及びTiN/Ti膜13を
CMP法で除去して上層溝配線16を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
びその製造方法に関し、特に、いわゆるボーダレス接続
孔構造の溝配線を用いた半導体装置およびその製造に適
用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴い、内部配線
の寸法ルールは微細化し、配線間スペースの幅が狭くな
ってきている。しかしながら、半導体装置における配線
の信頼性、特にエレクトロマイグレーション(EM)耐
性を保証するためには、配線の断面積を確保しなければ
ならず、配線の膜厚をあまり薄くすることができない。
その結果、配線および配線間スペースのアスペクト比
(高さ/幅の比)が高くなり、通常の配線を形成するプ
ロセスにおいては、細くて厚い配線の加工技術と、狭く
て深い配線間スペースへの絶縁膜の埋め込み技術とが必
要になっている。
【0003】しかしながら、配線については、アルミニ
ウム(Al)合金系の配線においても積層化が進み、矩
形に制御して加工することが難しくなっている。その
上、今後、配線の信頼性の向上および低抵抗化を図るた
めに主流になると思われる銅(Cu)系の配線について
は、その加工技術に課題が多く、アスペクト比の高い配
線の形成は非常に困難になることが予想される。
【0004】一方、アスペクト比が高い配線間スペース
への絶縁物の埋め込み技術については、バイアス電子サ
イクロトロン共鳴化学気相成長(バイアスECR−CV
D)法の開発やスピンオンガラス(Spin on Glass 、S
OG)エッチバックプロセスとの複合化などによって対
応が図られている。ところが、これらの方法は、プロセ
スが複雑化して製造コストが上がり、ターンアラウンド
タイム(Turn AroundTime、TAT)も長くなるという
問題を抱えている。また、絶縁膜表面のグローバルな完
全平坦化を実現するためには、ダミー配線を形成した
り、絶縁膜のCMP(Chemical Mechanical Polish)技
術を組み合わせたりしなければならず、さらに複雑な工
程を要するという問題もある。
【0005】そこで、これらの問題を併せて解決する技
術として、最近、溝配線技術が注目されている。この溝
配線技術を用いた溝配線の形成は次のように行われる。
すなわち、まず、図10に示すように、トランジスタな
どの素子や素子分離領域(いずれも図示せず)が形成さ
れているシリコン(Si)基板101上に酸化シリコン
(SiO2 )膜102、エッチングストッパー層として
の窒化シリコン(SiN)膜103、およびSiO2
104を順次形成し、SiO2 膜104の表面を所定の
方法により平坦化した後、この上に所定形状のレジスト
パターン105を形成する。次に、図11に示すよう
に、レジストパターン105をマスクとし、かつ、Si
N膜103をエッチングストッパー層として、反応性イ
オンエッチング(RIE)法によりSiO2 膜104を
エッチングすることにより配線溝106を形成した後、
レジストパターン105を除去する。次に、図12に示
すように、スパッタリング法によりチタン(Ti)膜お
よび窒化チタン(TiN)膜を順次形成して下地膜とし
てのTiN/Ti膜107を形成し、その上にAl合金
膜108を形成した後、リフロー法により配線溝106
にAl合金を埋め込む。次に、図13に示すように、配
線溝106に埋め込まれている部分以外の部分のAl合
金膜108およびTiN/Ti膜107をCMP法によ
りラッピングして除去することにより、配線溝106の
内部にのみAl合金膜108およびTiN/Ti膜10
7を残し、溝配線109を形成する。
【0006】この溝配線技術には次のような利点があ
る。すなわち、SiO2 膜などの層間絶縁膜の平坦化を
最初に一度行ってしまえば、後の工程では層間絶縁膜を
平坦化する必要がない。また、アスペクト比の高い配線
間スペースに層間絶縁膜を埋め込む必要がない。また、
エッチングなどの微細加工を配線材料に直接施す必要が
ない。そして、この溝配線技術によれば、微細化の進展
に伴う上述した多くの問題を解決することができる。
【0007】一方で、溝配線技術を用いるためには、新
たに、絶縁膜に微細な配線溝を形成する技術、配線溝に
配線材料を埋め込む技術、および配線溝の内部以外の部
分に堆積した配線材料を除去する技術(CMP)の開発
が必要である。
【0008】これらの技術のうち、層間絶縁膜に微細な
配線溝を形成する技術は、上述した配線材料に微細加工
を直接施す技術に比べて容易である。また、配線材料を
配線溝に埋め込む技術としては、配線材料としてAl、
Al合金およびCuのいずれの材料を用いる場合におい
ても、リフロー法とCMP法との組み合わせ、高圧リフ
ロー法とCMP法との組み合わせ、およびCVD法とC
MP法との組み合わせが候補として挙げられており、現
在盛んに研究されている。ここで、リフロー法は、配線
材料を成膜した後、この成膜された配線材料を再結晶温
度以上かつ融点以下で加熱して軟化させ、配線材料の流
動性を高めて配線溝に流し込むことにより配線材料を配
線溝に埋め込む方法である。高圧リフロー法は、リフロ
ー処理を高圧ガス中で行い、配線材料を接続孔や配線溝
に押し込むことにより配線材料をより深い接続孔や配線
溝に埋め込む技術である。
【0009】特に、Cuの加工性の問題および新たな低
誘電率絶縁膜の適用を考慮に入れると、配線材料に直接
微細加工を施す必要がなく、絶縁膜の埋め込み平坦化を
行う必要のない溝配線技術の利点は大きく、今後の配線
技術の主流になる可能性が高い。
【0010】また、溝配線技術をさらに発展させた技術
として、デュアルダマシン(Dual Damascene)配線技術
がある。このデュアルダマシン配線技術について、次に
説明する。すなわち、図14に示すように、まず、トラ
ンジスタなどの素子や素子分離領域(いずれも図示せ
ず)などが形成されているSi基板110上にSiO2
膜111、エッチングストッパー層としてのSiN膜1
12、およびSiO2 膜113を順次形成した後、これ
らのSiO2 膜111、SiN膜112およびSiO2
膜113を貫通した接続孔114を形成し、さらにSi
2 膜113に配線溝115を形成する。次に、図15
に示すように、全面に下地膜としてのTi/TiN膜1
16を形成した後、SiO2 膜113上にAl合金膜1
17を形成する。次に、このAl合金膜117をリフロ
ーさせ、Al合金を配線溝115および接続孔114の
内部に一度に埋め込む。次に、図16に示すように、C
MP法により配線溝115および接続孔114の内部以
外の部分のAl合金膜117およびTi/TiN膜11
6を除去することにより、溝配線を形成する。
【0011】このデュアルダマシン配線技術を実現する
ためには、絶縁膜に狭くて深い、すなわちアスペクト比
の高い接続孔および配線溝を形成する技術と、配線材料
を狭くて深い、すなわちアスペクト比の高い接続孔およ
び配線溝に同時に埋め込む技術とが必要である。特に、
配線材料をアスペクト比の高い接続孔および配線溝に同
時に埋め込む技術については、その埋め込み能力を高め
なければならない。
【0012】このデュアルダマシン配線技術を実現する
ことができれば、接続孔への配線材料の充填と配線パタ
ーンの形成とを同時に行うことができるため、製造コス
トの大幅な削減と、ターンアラウンドタイムの短縮とを
図ることができる。したがって、最終的にこのデュアル
ダマシン配線技術に移行する可能性もある。
【0013】一方、配線ルールの微細化に伴い、リソグ
ラフィ工程およびエッチング工程による微細な接続孔の
形成も、素子全体の面積の縮小を制限する要因となって
いる。その上、図17に示すように、従来は、リソグラ
フィ工程における合わせずれを考慮して、例えば、配線
パターン121、122の幅が0.3μmである場合、
接続孔123、124の部分の配線パターン121、1
22にそれぞれ0.1μm程度のマージンを持たせ、そ
の部分での配線間スペースの幅を0.3μmとしてい
た。その結果、配線ピッチの縮小がさらに困難になって
いた。
【0014】そこで、最近は、図18に示すように、リ
ソグラフィ工程による配線パターン125、126の接
続孔127、128の部分での合わせずれのマージンを
省いた、いわゆるボーダレス接続孔構造が検討されてい
る。このボーダレス接続孔構造には、例えば接続孔12
7、128の部分に合わせずれが生じたときのエレクト
ロマイグレーション耐性の劣化などの信頼性の問題はあ
るが、配線パターンの接続孔の部分にマージンを持たせ
た場合に比べ、配線のピッチを縮小することができるの
で、素子内の電流密度が低い配線などのエレクトロマイ
グレーション耐性が問題にならないような配線では、今
後重要な技術となる。
【0015】したがって、このボーダレス接続孔構造
は、溝配線技術を開発する際にも、必ず実現しなければ
ならない構造と言える。
【0016】ここで、このボーダレス接続孔構造を有す
る溝配線の形成方法について以下に具体的に説明する。
【0017】すなわち、まず、図19に示すように、S
i基板131上のSiO2 膜132に上述した溝配線技
術により配線溝133を形成し、TiN/Ti膜134
を下地膜とした下層溝配線135を形成した後、SiO
2 膜132および下層溝配線135上に、SiO2 膜1
36およびSiN膜137を順次形成する。次に、Si
N膜137上にリソグラフィ工程により所定形状のレジ
ストパターン(図示せず)を形成した後、このレジスト
パターンをマスクとしてRIE法によりエッチングを行
い、下層溝配線135上に接続孔138を形成する。次
に、全面にTiN膜139を形成した後、タングステン
(W)を接続孔138の内部に埋め込み、Wプラグ14
0を形成する。次に、CMP法により接続孔138の内
部以外の部分のWおよびTiN膜139をラッピングす
ることにより除去する。次に、図20に示すように、S
iO2 膜141を形成した後、リソグラフィ工程および
エッチング工程により、SiO2 膜141に配線溝14
2を形成する。次に、図21に示すように、全面にスパ
ッタリング法によりTiN膜143およびAl合金膜を
形成した後、CMP法によって配線溝142の内部以外
の部分に堆積したAl合金膜およびTiN膜143を除
去し、上層溝配線144を形成する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにしてボーダレス接続孔構造を有する溝配線を形成す
る場合には、合わせずれマージンを確保するための配線
パターンを省くことにより、次のような問題が生じる。
【0019】すなわち、図22に示すように、下層溝配
線135に対する接続孔138の合わせずれは、下層溝
配線135とWプラグ140との接触面積が極端に減少
しないため、接触抵抗の急激な増加をもたらさないが、
図23に示すように、接続孔138に対する配線溝14
2の合わせずれは、Wプラグ140と上層溝配線144
との接触面積の減少に直結するため、深刻な抵抗値の増
加につながる。
【0020】一方、デュアルダマシン配線技術を用いて
配線を形成する場合には、接続孔と配線溝とを形成して
から導電材料をそれらの内部に埋め込むため、接続孔に
埋め込まれた材料と溝配線との接触面積の問題は生じな
い。しかしながら、アスペクト比が高い接続孔および配
線溝の内部に導電材料を埋め込むためには、埋め込み能
力の優れたCVD法を用いる必要がある。ところが、溝
配線材料として適用することのできる材料、すなわちA
l、Al合金、Cuなどの低抵抗の導電材料を用いて、
CVD法により膜を形成すると、この膜は、スパッタリ
ング法などの物理気相成長(PVD)法によって形成さ
れた膜に比べて、不純物を多く含み、信頼性が低く、表
面の荒れが激しいといった問題があった。
【0021】したがって、この発明の目的は、リソグラ
フィ工程における接続孔に対する配線溝のマスクの合わ
せずれによって、形成される配線溝が接続孔からずれた
場合においても、配線溝に埋め込まれる配線材料と接続
孔に埋め込まれる導電材料との接触面積の減少を抑制す
るとともに、配線溝の内部に信頼性の高い配線材料を埋
め込むことができ、溝配線とその下方の接続孔に埋め込
まれる導電材料との接触抵抗が低く、溝配線の信頼性を
確保することができる半導体装置およびその製造方法を
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、接続孔および配線溝を有
し、接続孔および配線溝が導電材料で埋め込まれた半導
体装置の製造方法において、半導体基板上に絶縁膜を形
成する工程と、絶縁膜に接続孔を形成する工程と、接続
孔を配線溝の底面より低い高さまで第1の導電材料で埋
め込む工程と、接続孔を第1の導電材料で埋め込んだ
後、絶縁膜に配線溝を形成する工程と、接続孔の上部お
よび配線溝を第2の導電材料で埋め込む工程とを有する
ことを特徴とするものである。
【0023】この発明の第2の発明は、接続孔および配
線溝を有し、接続孔および配線溝が導電材料で埋め込ま
れた半導体装置の製造方法において、半導体基板上に絶
縁膜を形成する工程と、絶縁膜に接続孔を形成する工程
と、絶縁膜に配線溝を形成する工程と、配線溝を形成し
た後、接続孔を配線溝の底面より低い高さまで第1の導
電材料で埋め込む工程と、接続孔の上部および配線溝を
第2の導電材料で埋め込む工程とを有することを特徴と
するものである。
【0024】この発明の第3の発明は、接続孔および配
線溝を有し、接続孔および配線溝が導電材料で埋め込ま
れた半導体装置において、第1の導電材料が接続孔に配
線溝の底面より低い高さまで埋め込まれているととも
に、第2の導電材料が接続孔の上部の全体および配線溝
に埋め込まれていることを特徴とするものである。
【0025】この発明において、第1の導電材料の接続
孔への埋め込みをCVD法により行い、第2の導電材料
の接続孔の上部および配線溝への埋め込みをPVD法に
より行う。
【0026】この発明において、典型的には、第1の導
電材料と第2の導電材料とは互いに異なる組成の導電材
料である。
【0027】この発明において、絶縁膜は、具体的に
は、SiO2 、ホウ素リンシリケートガラス(BPS
G)、リンシリケートガラス(PSG)、ホウ素シリケ
ートガラス(BSG)、ヒ素シリケートガラス(AsS
G)、窒素シリケートガラス(NSG)、SOG、Si
N、窒化酸化シリコン(SiON)、フッ化酸化シリコ
ン(SiOF)などのSiの化合物のうちで絶縁材料と
して知られているものからなる。また、絶縁膜の他の例
は、例えば、アモルファステフロン(ポリテトラフルオ
ロエチレン(Poly-tetra-fluoro-ethylene))、ベンゾ
シクロブテン(BCB、Benzo-Cycro-Buthen)、パリレ
ン(Parylene)、フレア(Flare )(フッ化アリレンエ
ーテル(Fluorinated-arylene-ether ))などの有機系
低誘電率材料、または、それらの積層膜であり、半導体
装置の製造プロセスにおける最高温度が耐熱性を満たす
範囲において用いられる。
【0028】また、この発明において、第1の導電材料
は、具体的には、W、Al、Cuなどの単体金属、Al
−Cu、Al−Si、Al−Si−Cu、Al−Ge
(ゲルマニウム)、Al−Si−Ge、Al−Ge−C
u、Al−Cu−Ti、Al−Si−Ti、Al−Sc
(スカンジウム)およびAl−Sc−CuなどのAl合
金、およびCu−Ti、Cu−Zr(ジルコニウム)な
どのCu合金であり、これらの単体金属や合金を、T
i、TiN、TiON、W、WN、TiW、TiWN、
タンタル(Ta)またはTaNなどからなる高融点金属
膜やそれらからなる化合物層を単独または複数含む積層
膜とともに用いることも可能である。これらの導電材料
のうち、Al、Al合金またはCuの接続孔への埋め込
みは、好適には、CVD法、特に、選択CVD法により
行われる。
【0029】また、この発明において、第2の導電材料
は、具体的には、AlやAl−Cu、Al−Si、Al
−Si−Cu、Al−Ge、Al−Si−Ge、Al−
Ge−Cu、Al−Cu−Ti、Al−Si−Ti、A
l−ScおよびAl−Sc−CuなどのAl合金、Cu
やCu−Ti、Cu−ZrなどのCu合金およびAgで
あり、その下地金属膜は、Ti、TiN、TiON、
W、WN、TiW、TiWN、Ta、TaNなどから構
成される高融点金属膜や、化合物層を単独または複数含
む積層膜で構成する。
【0030】上述のように構成されたこの発明において
は、接続孔を配線溝の底面より低い高さまで第1の導電
材料で埋め込み、絶縁膜に配線溝を形成し、接続孔の上
部の全体および配線溝を第2の導電材料で埋め込んでい
ることにより、リソグラフィ工程による接続孔に対する
上層の配線パターンのマスクの合わせずれが生じ、配線
溝が接続孔からずれて形成された場合においても、溝配
線に埋め込まれた配線材料と接続孔に埋め込まれた導電
材料との接触面積の減少を抑制することができる。ま
た、接続孔に埋め込む導電材料としての第1の導電材料
と、配線材料としての第2の導電材料とを分けているこ
とにより、それぞれの接続孔への埋め込みおよび配線溝
への埋め込みに最適な導電材料を使用することができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態
の全図においては、同一または対応する部分には同一の
符号を付す。
【0032】まず、この発明の第1の実施形態による半
導体装置の製造方法について説明する。図1から図6は
この第1の実施形態による半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【0033】この第1の実施形態においては、まず、図
1に示すように、例えばトランジスタなどの素子や素子
分離領域(いずれも図示せず)が形成されたSi基板1
上に例えばSiO2 膜のような層間絶縁膜2を形成した
後、下層配線溝3を形成する。下層配線溝3の底部は例
えばCMP法によって平坦化されている。具体的には、
この下層配線溝3は次のように形成される。すなわち、
例えば、まず、下層配線溝3の底面までの高さを有する
層間絶縁膜を形成した後、この層間絶縁膜を例えばCM
P法により平坦化する。ここで、このCMP法における
研磨の条件の一例を挙げると、NH4 OHベースでヒュ
ームドシリカ含有のスラリーを用いて、研磨圧力を30
0g/cm2 、流量を100cc/min、温度を25
〜30℃とし、回転数については定盤を30rpm、研
磨ヘッドを30rpmとする。次に、平坦化された層間
絶縁膜の所定部分に接続孔(図示せず)を形成した後、
この接続孔に例えばブランケットCVD法により例えば
Wを埋め込み、エッチバックを行うことによりWプラグ
を形成する。次に、Wプラグが形成された層間絶縁膜上
に例えばSiO2 膜のような層間絶縁膜を形成した後、
この層間絶縁膜上に所定形状のレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして例えばRIE
法によりエッチングすることによって下層配線溝3を形
成する。
【0034】次に、スパッタリング法により全面に例え
ば膜厚が20nmのTi膜および例えば膜厚が50nm
のTiN膜を順次形成して、TiN/Ti膜4を形成す
る。ここで、層間絶縁膜2上にTiN/Ti膜4を形成
するのは次のような理由による。すなわち、次の工程
で、層間絶縁膜2上にAl合金膜を形成してこのAl合
金膜を高圧でリフローさせるが、このAl合金膜のリフ
ロー処理中にAl合金膜が酸化されると、Al合金の下
層配線溝3への埋め込みが阻害される。特に、下層配線
溝3の内部に埋め込まれたAl合金が下層配線溝3の側
壁で層間絶縁膜2に接触して酸化されると深刻な埋め込
み不良を引き起こす。そこで、層間絶縁膜2の表面をT
iN/Ti膜4で覆い、Al合金と層間絶縁膜2とが直
接に接触しないようにすることによってAl合金の酸化
を防止する。
【0035】また、TiN/Ti膜4の形成におけるス
パッタリング法としては、スパッタ装置内でスパッタタ
ーゲットとSi基板1との間の距離を、通常7cm程度
のところを15cm以上と長くし、スパッタ粒子のSi
基板1への垂直入射成分を増やした方法を用いる(この
ようなスパッタリング法は、LD(Long Distance )ス
パッタリング法、またはロングスロースパッタリング法
と呼ばれる)。ここで、Ti膜の形成におけるスパッタ
条件の一例を挙げると、例えば、雰囲気ガスとしてAr
の不活性ガスを用い、その流量を100sccm、圧力
を0.4Pa、DCパワーを6kW、基板加熱温度を4
00℃とする。また、このTiN膜の形成におけるスパ
ッタ条件の一例を挙げると、例えば、雰囲気ガスとして
Arと窒素(N2 )との混合ガスを用い、それらの流量
をそれぞれ20sccm、70sccmとし、圧力を
0.4Pa、DCパワーを12kW、基板加熱温度を4
00℃とする。
【0036】次に、例えばスパッタリング法によりTi
N/Ti膜4上にCuを0.5%含んだAl合金膜を形
成する。このAl合金膜の膜厚は例えば800nmであ
る。ここで、このAl合金膜の形成におけるスパッタ条
件の一例を挙げると、例えば、雰囲気ガスとしてArの
不活性ガスを用い、その流量を100sccmとし、圧
力を0.4Pa、DCパワーを15kW、基板加熱温度
を400℃とする。次に、Si基板1をリフロー炉内に
入れた後、雰囲気ガスとして例えばArなどの不活性ガ
スを、例えば106 Pa以上の高圧で炉内に導入し、4
50℃の温度でほぼ2分間の高圧リフローを行う。これ
によって、Al合金膜がリフローして下層配線溝3にA
l合金が充填される。
【0037】次に、例えばCMP法により、層間絶縁膜
2が露出するまで下層配線溝3の内部以外の部分のAl
合金膜およびTiN/Ti膜4をラッピングすることに
より除去する。ここで、このCMP法による研磨の条件
の一例を挙げると、H2 2ベースでアルミナ(Al2
3 )含有のスラリーを用いて、研磨圧力を100g/
cm2 、流量を100cc/min、温度を25〜30
℃とし、回転数については定盤を30rpm、研磨ヘッ
ドを30rpmとする。以上のようにして、層間絶縁膜
2に下層溝配線5が形成される。
【0038】次に、層間絶縁膜2および下層溝配線5上
に例えばECRプラズマCVD法により例えばSiON
膜からなる反射防止膜6を形成する。この反射防止膜6
の膜厚は例えば24nmである。ここで、反射防止膜6
の形成におけるCVD条件の一例を挙げると、反応ガス
としてシラン(SiH4 )と一酸化二窒素(N2 O)と
の混合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ50scc
m、25sccmとし、圧力を330Pa、RFパワー
を800W、基板加熱温度を360℃とする。
【0039】次に、反射防止膜6上に例えばプラズマC
VD法によりSiO2 膜からなる層間絶縁膜7を形成す
る。ここで、層間絶縁膜7の形成におけるCVD条件の
一例を挙げると、反応ガスとして、テトラエトキシシラ
ン(TEOS、Si(O−C2 5 4 )を用い、その
流量を50sccmとし、圧力を333Pa、RFパワ
ーを190W、基板加熱温度を400℃とする。
【0040】次に、例えばプラズマCVD法により層間
絶縁膜7上に例えばSiN膜からなるエッチングストッ
パー層8を形成する。このエッチングストッパー層8の
膜厚は例えば50nmである。ここで、エッチングスト
ッパー層8の形成におけるCVD条件の一例を挙げる
と、反応ガスとしてSiH4 、NH3 およびN2 の混合
ガスを用い、それらの流量をそれぞれ180sccm、
500sccmおよび720sccmとし、圧力を70
0Pa、RFパワーを350W、基板加熱温度を250
℃とする。
【0041】次に、エッチングストッパー層8上に例え
ばプラズマCVD法により例えばSiO2 膜からなる層
間絶縁膜9を形成する。ここで、層間絶縁膜9の形成に
おけるCVD条件の一例を挙げると、反応ガスとして、
TEOSを用い、その流量を50sccmとし、圧力を
333Pa、RFパワーを190W、基板加熱温度を4
00℃とする。
【0042】また、以上のように形成された反射防止膜
6、層間絶縁膜7、エッチングストッパー層8および層
間絶縁膜9の全体の膜厚は例えば1100nmである。
【0043】次に、図2に示すように、リソグラフィ工
程により層間絶縁膜9上に所定形状のレジストパターン
(図示せず)を形成した後、このレジストパターンをマ
スクとして、例えばRIE法により下層溝配線5の上面
が露出するまで3段階に分けてエッチングすることによ
り、接続孔10を形成する。すなわち、まず、レジスト
パターン(図示せず)をマスクとして、エッチングスト
ッパー層8に達するまで層間絶縁膜9のエッチングを行
う。この層間絶縁膜9のエッチングにおけるエッチング
条件は、エッチングガスとして、八フッ化四炭素(C4
8 )、一酸化炭素(CO)およびArの混合ガスを用
い、それらの流量をそれぞれ10sccm、100sc
cmおよび200sccmとし、圧力を6Pa、RFパ
ワーを1600W、基板温度を20℃とする。次に、同
じレジストパターンをマスクとしてエッチングストッパ
ー層8のエッチングを行う。エッチングストッパー層8
のエッチングにおけるエッチング条件は、層間絶縁膜9
のエッチング条件において、さらにO2 ガスを添加した
ものである。具体的には、エッチングガスとして、C4
8 、CO、O2 およびArの混合ガスを用い、それら
の流量をそれぞれ10sccm、100sccm、20
sccmおよび200sccmとし、圧力を6Pa、R
Fパワーを1600W、基板温度を20℃とする。次
に、層間絶縁膜9のエッチングと同様にして層間絶縁膜
7および反射防止膜6のエッチングを、下層溝配線5の
上面が露出するまで行う。その後、レジストパターンを
除去する。以上のようにして形成された接続孔10の径
は例えば0.37μmであり、アスペクト比は例えば
3.0である。
【0044】ここで、リソグラフィ工程における合わせ
ずれを考慮した、図17に示したような配線パターンの
マージンは配置しない。これは配線ピッチの縮小のため
である。このように配線パターンにマージンを配置しな
いため、接続孔10が下層溝配線5の位置からずれ、接
続孔10の一部が下層溝配線5からはみ出してしまう場
合があるが、すでに述べたように、接続孔10の内部に
導電材料を埋め込んでしまえば、この埋め込まれた導電
材料と下層溝配線5との接触面積を十分に確保すること
ができるので、電気的特性に問題は生じない。
【0045】次に、層間絶縁膜9の表面のクリーニング
を行った後、図3に示すように、例えば選択CVD法に
より例えばAlなどの導電材料を接続孔10の内部にの
み埋め込み、コンタクトプラグ11を形成する。ここ
で、コンタクトプラグ11の上面はエッチングストッパ
ー層8より、すなわち上層配線溝12の底面より低くな
るようにし、具体的には、導電材料を下層溝配線5の上
面から500nmの高さにまで埋め込む。また、このコ
ンタクトプラグ11の形成におけるCVD条件の一例を
挙げると、反応ガスとしてジメチルアルミニウムハイド
ライド(DimethylAluminum Hydride 、DMAH、Al
(CH3 2 H)を用い、その流量を0.11g/mi
nとし、また、キャリアガスとしてH2 ガスを用い、そ
の流量を650sccmとし、圧力を266Pa、基板
加熱温度を200℃とする。
【0046】次に、図4に示すように、リソグラフィ工
程により層間絶縁膜9上に所定形状のレジストパターン
(図示せず)を形成した後、このレジストパターンをマ
スクとして例えばRIE法により層間絶縁膜9をエッチ
ングストッパー層8までエッチングすることによって、
上層配線溝12を形成する。ここで、この上層配線溝1
2の形成におけるエッチング条件の一例を挙げると、エ
ッチングガスとしてC4 8 、COおよびArの混合ガ
スを用い、それらの流量をそれぞれ10sccm、10
0sccmおよび200sccmとし、圧力を6Pa、
RFパワーを1600W、基板温度を20℃とする。
【0047】次に、層間絶縁膜9の表面の約1分間のス
パッタエッチクリーニング処理を行う。このスパッタエ
ッチクリーニング処理条件の一例を挙げると、雰囲気ガ
スとして、Arの不活性ガスを用い、その流量を100
sccmとし、圧力を0.4Pa、RFバイアスを10
00V、基板加熱温度を400℃とする。
【0048】次に、図5に示すように、例えばLDスパ
ッタリング法により全面にTi膜およびTiN膜を順次
形成することによりTiN/Ti膜13を形成する。こ
のTi膜およびTiN膜の膜厚は、例えばそれぞれ20
nmおよび50nmである。ここで、Ti膜の形成にお
けるスパッタ条件の一例を挙げると、雰囲気ガスとして
Arの不活性ガスを用い、その流量を100sccmと
し、圧力を0.4Pa、DCパワーを6kW、基板加熱
温度を400℃とする。また、TiN膜の形成における
スパッタ条件の一例を挙げると、雰囲気ガスとして、A
rおよびN2 の混合ガスを用い、それらの流量をそれぞ
れ20sccmおよび70sccmとし、DCパワーを
12kW、基板加熱温度を400℃とする。
【0049】次に、例えばスパッタリング法により、T
iN/Ti膜13上にCuを0.5%含んだAl合金膜
14を形成する。このAl合金膜14の膜厚は例えば8
00nmである。ここで、Al合金膜14の形成におけ
るスパッタ条件の一例を挙げると、例えば、雰囲気ガス
としてArの不活性ガスを用い、その流量を100sc
cmとし、圧力を0.4Pa、DCパワーを15kW、
基板加熱温度を400℃とする。
【0050】ここで、基板加熱温度を400℃と高温に
するのは、次の理由による。すなわち、Al合金膜14
の一部は、次の工程で行われる高圧リフローによって配
線溝12の内部に押し込まれる。この高圧リフロー法に
よるAl合金の配線溝12への押し込みの効果を十分な
ものとするためには、Al合金膜14を形成した際に配
線溝12の内部にボイド15が残るようにし、いわゆる
ブリッジ形状を形成する必要がある。そこで、このブリ
ッジ形状を形成しやすくするために、Al合金膜14の
形成における基板加熱温度を高くし、表面張力によりA
l合金膜14が変形しやすくする効果を助長させる。
【0051】次に、Si基板1をリフロー炉内に入れ、
Al合金膜14を高圧でリフローさせる。すなわち、炉
内における雰囲気ガスとして例えばArなどの不活性ガ
スを、例えば106 Pa以上の高圧で導入し、ほぼ45
0℃の温度でほぼ2分間の高圧リフローを行う。これに
よって、Al合金膜14がリフローして上層配線溝12
の内部と接続孔10の一部にAl合金が充填されるとと
もに、Al合金膜14上面の表面平坦化が行われる。
【0052】次に、図6に示すように、例えばCMP法
により、層間絶縁膜9の面が露出するまでAl合金膜1
4およびTiN/Ti膜13をラッピングすることによ
り除去する。このCMP法による研磨の条件の一例を挙
げると、H2 2 ベースでアルミナ(Al2 3 )含有
のスラリーを用いて、研磨圧力を100g/cm2 、流
量を100cc/min、温度を25〜30℃とし、回
転数については定盤を30rpm、研磨ヘッドを30r
pmとする。
【0053】以上の工程を経て、コンタクトプラグ11
上に上層溝配線16が形成される。そして、選択CVD
法によりAlが接続孔10に上層配線溝12の底面より
低い高さまで埋め込まれているとともに、配線材料とし
ての、Cuを0.5%含んだAl合金が接続孔10の上
部および上層配線溝12に埋め込まれた半導体装置が完
成される。
【0054】以上説明したように、この第1の実施形態
によれば、層間絶縁膜の部分に接続孔10を形成し、上
層配線溝12の底面より低い高さまでAlなどの導電材
料を埋め込み、コンタクトプラグ11を形成した後、接
続孔10の上部と上層配線溝12とにAl合金を埋め込
んで上層溝配線16を形成していることにより、リソグ
ラフィ工程におけるマスクの合わせずれなどによって、
上層配線溝12と接続孔10とがずれ、上層配線溝12
の一部が接続孔10からはみ出した場合においても、コ
ンタクトプラグ11の上面の全ての部分および側壁の部
分で上層溝配線16と接触させることができるようにな
るので、コンタクトプラグ11と上層溝配線16との間
のコンタクト抵抗の極端な上昇を回避することができ
る。また、Alなどの導電材料の接続孔10への埋め込
みを、埋め込み能力の優れた選択CVD法により行って
いることにより、導電材料を接続孔10の内部へ制御性
よく埋め込むことができる。このようなCVD法により
埋め込まれたAlは信頼性に乏しいが、このAlを用い
ているのはコンタクトプラグ11のみであり、上層溝配
線16は、信頼性の高い、スパッタリング法などにより
埋め込まれたAl合金から形成されているため、溝配線
全体の信頼性の劣化を抑制することができる。
【0055】次に、この発明の第2の実施形態による半
導体装置の製造方法について説明する。図7〜図9はこ
の第2の実施形態による半導体装置の製造方法を示す断
面図である。
【0056】この第2の実施形態においては、まず、第
1の実施形態と同様にして、図2に示すように接続孔1
0まで形成する。
【0057】次に、図7に示すように、層間絶縁膜9上
に所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成した
後、このレジストパターンをマスクとして例えばRIE
法によりエッチングストッパー層8までエッチングする
ことにより、上層配線溝12を形成する。その後、レジ
ストパターンを除去する。
【0058】次に、層間絶縁膜9の表面のクリーニング
を行った後、図8に示すように、例えば選択CVD法に
より例えばAlなどの導電材料を接続孔10の内部にの
み埋め込み、コンタクトプラグ11を形成する。ここ
で、コンタクトプラグ11の上面はエッチングストッパ
ー層8、すなわち上層配線溝12の底面より低くなるよ
うにし、具体的には、導電材料を下層溝配線5の上面か
ら例えば500nmの高さにまで埋め込む。このコンタ
クトプラグ11の形成におけるCVD条件の一例を挙げ
ると、反応ガスとしてDMAHを用い、その流量を0.
11g/minとし、また、キャリアガスとしてH2
スを用い、その流量を650sccmとし、圧力を26
6Pa、基板加熱温度を200℃とする。
【0059】次に、層間絶縁膜9の表面のスパッタエッ
チクリーニング処理をほぼ1分間行う。ここで、このス
パッタエッチクリーニング処理条件の一例を挙げると、
雰囲気ガスとしてArの不活性ガスを用い、その流量を
100sccmとし、圧力を0.4Pa、RFバイアス
を1000V、基板加熱温度を200℃とする。
【0060】その後、図9に示すように、第1の実施形
態と同様にして、例えばLDスパッタリング法によりT
iN/Ti膜13を形成する。このTi膜およびTiN
膜の膜厚はそれぞれ例えば20nmおよび50nmであ
る。ここで、Ti膜の形成におけるスパッタ条件の一例
を挙げると、雰囲気ガスとしてArの不活性ガスを用
い、その流量を100sccmとし、圧力を0.4P
a、DCパワーを6kW、基板加熱温度を200℃とす
る。また、TiN膜の形成におけるスパッタ条件の一例
を挙げると、雰囲気ガスとして、ArおよびN2 の混合
ガスを用い、それらの流量をそれぞれ20sccmおよ
び70sccmとし、圧力を0.4Pa、DCパワーを
12kW、基板加熱温度を200℃とする。続いて、真
空中で連続的に、例えばスパッタリング法によりCu膜
を形成する。このCu膜の膜厚は例えば800nmであ
る。ここで、このCu膜の形成におけるスパッタ条件の
一例を挙げると、雰囲気ガスとしてArの不活性ガスを
用い、その流量を100sccmとし、圧力を0.4P
a、DCパワーを15kW、基板加熱温度を250℃と
する。なお、次の工程で行われるリフローは通常のリフ
ロー法であり、高圧リフローではないため、第1の実施
形態とは異なり、上層配線溝12の開口部分にブリッジ
形状を形成する必要がない。そのため、この第2の実施
形態におけるCu膜の形成の際の基板加熱温度は、第1
の実施形態におけるAl合金膜14の形成の際の基板加
熱温度に比べて低く設定されている。
【0061】次に、Si基板1をリフロー炉内に入れ、
Cu膜の約10分間のリフロー処理を行う。具体的に
は、例えばArの不活性ガス雰囲気中において、Cu膜
を、再結晶温度以上の温度で加熱することにより流動性
を高め、上層配線溝12の内部および接続孔10の上部
に流し込む。ここで、このCu膜のリフローにおけるリ
フロー条件の一例を挙げると、Arガスの圧力を0.4
Pa、基板加熱温度を450℃とする。
【0062】次に、例えばCMP法により、層間絶縁膜
9の面が露出するまでCu膜およびTiN/Ti膜13
をラッピングすることにより除去する。ここで、このC
MP法による研磨の条件の一例を挙げると、H2 2
ースでAl2 3 含有のスラリーを用いて、研磨圧力を
100g/cm2 、流量を100cc/min、温度を
25〜30℃とし、回転数については定盤を30rp
m、研磨ヘッドを30rpmとする。また、上層配線溝
12の内部以外の部分のCu膜およびTiN/Ti膜1
3のラッピングによる除去が終了した後、必要に応じ
て、上層配線溝に埋め込まれたCuの酸化を防止するた
めに、全面に、例えばSiN膜などの構成元素としてO
を含まない材料からなるキャップ層(図示せず)を形成
する。
【0063】以上の工程を経て、コンタクトプラグ11
上に上層溝配線17が形成される。そして、選択CVD
法によりAlが接続孔10に上層配線溝12の底面より
低い高さまで埋め込まれているとともに、配線材料のC
uが接続孔10の上部および上層配線溝12に埋め込ま
れた半導体装置が完成される。
【0064】以上説明したように、この第2の実施形態
によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることがで
きるとともに、配線材料としてCuを用い、このCuを
例えばスパッタリング法などのPVD法により上層配線
溝12に埋め込んで溝配線17を形成していることによ
り、より信頼性の高い溝配線を得ることができる。
【0065】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0066】例えば、上述の実施形態において挙げた数
値、材料はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと
異なる数値、材料を用いてもよい。
【0067】また、例えば上述の第1の実施形態におい
ては、層間絶縁膜9からの脱ガスによりAl合金膜14
が酸化されるのを防止するために、層間絶縁膜9の表面
のスパッタエッチクリーニング処理を行う前に、高圧リ
フロー法における基板加熱温度より高い温度(例えば、
500℃)でSi基板1を加熱し、層間絶縁膜9の脱ガ
スを行うようにしてもよい。
【0068】また、例えば上述の第2の実施形態におい
ては、基板加熱温度を450℃としてCu膜のリフロー
を行っているが、低温でのCu膜のリフロー処理は時間
がかかるため、まとめてバッチ処理を行うようにしても
よい。また、例えば上述の第2の実施形態においては、
真空中で連続的にスパッタリング法によりCu膜の形成
を行っているが、Cu膜が一度大気に触れた場合にはC
u膜の表面に酸化膜が形成されてしまうため、H2 ガス
などを添加した還元雰囲気中で熱処理を行い、Cu膜の
リフロー処理を、Cu膜の表面に形成された酸化膜を還
元しながら行うようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、接続孔を配線溝の底面より低い高さまで第1の導電
材料で埋め込み、絶縁膜に配線溝を形成し、接続孔の上
部および配線溝を第2の導電材料で埋め込んでいること
により、リソグラフィ工程におけるマスクの合わせずれ
に起因して、接続孔の位置と配線溝の位置とにずれが生
じた場合においても、接続孔に埋め込む第1の導電材料
と、配線溝に埋め込む第2の導電材料との接触面積を十
分に確保することができ、接触抵抗の上昇を防ぐことが
できる。また、接続孔に埋め込む導電材料と、配線溝お
よび接続孔の上部に埋め込む導電材料とを分けているこ
とにより、接続孔に埋め込む第1の導電材料の信頼性が
不十分であっても、第2の導電材料として配線信頼性に
優れた導電材料を選び、この導電材料を配線溝および接
続孔の上部に埋め込むことができるので、配線信頼性の
高い溝配線を有する半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図7】この発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図9】この発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図10】従来の技術における溝配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図11】従来の技術における溝配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図12】従来の技術における溝配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図13】従来の技術における溝配線の形成方法を説明
するための断面図である。
【図14】従来の技術におけるデュアルダマシン構造を
説明するための断面図である。
【図15】従来の技術におけるデュアルダマシン構造を
説明するための断面図である。
【図16】従来の技術におけるデュアルダマシン構造を
説明するための断面図である。
【図17】従来の技術における配線および接続孔を示す
平面図である。
【図18】従来の技術におけるボーダレス接続孔構造を
示す平面図である。
【図19】従来の技術におけるボーダレス接続孔構造の
形成方法を説明するための断面図である。
【図20】従来の技術におけるボーダレス接続孔構造の
形成方法を説明するための断面図である。
【図21】従来の技術におけるボーダレス接続孔構造の
形成方法を説明するための断面図である。
【図22】従来の技術におけるボーダレス接続孔構造の
形成方法の問題点を説明するための断面図である。
【図23】従来の技術におけるボーダレス接続孔構造の
形成方法の問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2、7、9・・・層間絶縁膜、3・・・下層配線溝、5
・・・下層溝配線、10・・・接続孔、11・・・コン
タクトプラグ、12・・・上層配線溝、16、17・・
・上層溝配線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続孔および配線溝を有し、上記接続孔
    および上記配線溝が導電材料で埋め込まれた半導体装置
    の製造方法において、 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 上記絶縁膜に上記接続孔を形成する工程と、 上記接続孔を上記配線溝の底面より低い高さまで第1の
    導電材料で埋め込む工程と、 上記接続孔を上記第1の導電材料で埋め込んだ後、上記
    絶縁膜に上記配線溝を形成する工程と、 上記接続孔の上部および上記配線溝を第2の導電材料で
    埋め込む工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の導電材料がタングステン、ア
    ルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記第1の導電材料の上記接続孔への埋
    め込みを化学気相成長法により行い、上記第2の導電材
    料の上記接続孔の上部および上記配線溝への埋め込みを
    物理気相成長法により行うようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 接続孔および配線溝を有し、上記接続孔
    および上記配線溝が導電材料で埋め込まれた半導体装置
    の製造方法において、 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 上記絶縁膜に上記接続孔を形成する工程と、 上記絶縁膜に上記配線溝を形成する工程と、 上記配線溝を形成した後、上記接続孔を上記配線溝の底
    面より低い高さまで第1の導電材料で埋め込む工程と、 上記接続孔の上部および上記配線溝を第2の導電材料で
    埋め込む工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 上記第1の導電材料がタングステン、ア
    ルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金である
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 上記第1の導電材料の上記接続孔への埋
    め込みを化学気相成長法により行い、上記第2の導電材
    料の上記接続孔の上部および上記配線溝への埋め込みを
    物理気相成長法により行うようにしたことを特徴とする
    請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 接続孔および配線溝を有し、上記接続孔
    および上記配線溝が導電材料で埋め込まれた半導体装置
    において、 第1の導電材料が上記接続孔に上記配線溝の底面より低
    い高さまで埋め込まれているとともに、第2の導電材料
    が上記接続孔の上部の全体および上記配線溝に埋め込ま
    れていることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の導電材料と上記第2の導電材
    料とが互いに異なる組成の材料であることを特徴とする
    請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 上記第1の導電材料がタングステン、ア
    ルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金である
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 上記第2の導電材料がアルミニウム、
    アルミニウム合金、銅、銅合金または銀であることを特
    徴とする請求項7記載の半導体装置。
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