JPH1153753A - 光学ヘッド及び光ディスク装置 - Google Patents

光学ヘッド及び光ディスク装置

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Publication number
JPH1153753A
JPH1153753A JP9212170A JP21217097A JPH1153753A JP H1153753 A JPH1153753 A JP H1153753A JP 9212170 A JP9212170 A JP 9212170A JP 21217097 A JP21217097 A JP 21217097A JP H1153753 A JPH1153753 A JP H1153753A
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JP
Japan
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light
optical
light receiving
return
optical disk
Prior art date
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JP9212170A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Matsumoto
芳幸 松本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より容易な技術でトラッキングエラー信号を
得ることができるとともに、更なる小型化を図ることが
できる光学ヘッド及び光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 光学ヘッド1は、基台8、20、21
と、基台に接合された支持部材10と、基台に接合され
光を光ディスクに対して出射する発光手段22と、支持
部材に接合され発光手段からの光を少なくとも3ビーム
に分離する回折作用を有する光分離手段4と、支持部材
10に接合され光分離手段により分離された発光手段か
らの光を透過し、光ディスク2からの戻り光を分岐する
光路分岐手段5と、支持部材に接合され光路分岐手段に
より分岐された戻り光のうち、一方の戻り光を受光して
トラッキングエラー信号及び再生信号を検出する第1の
受光部7と、基台に接合され光路分岐手段により分岐さ
れた戻り光のうち他方の戻り光を受光してフォーカスエ
ラー信号を検出する第2の受光部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに対し
て光を照射するとともに光ディスクによって反射されて
戻ってきた戻り光を検出することにより光ディスクに情
報信号を記録及び/又再生する光学ヘッド及び光ディス
ク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置のスピンドルに装着され
て回転駆動される光ディスクには、センターホールの偏
心やチャッキング時に生じる偏心などによるトラック方
向の触れや、反りや厚みむら等による光軸方向の振れが
常に生じている。このため、光学ヘッドは、回転駆動に
伴う光ディスクの振れに追随して、集光された光の集光
点が常に信号面のトラック上に照射されるように制御を
行っている。
【0003】このような光の照射位置の制御は、制御信
号に応じて光学ヘッドの光学系の一部をアクチュエータ
で微動させること等により行われる。この制御信号は、
光ディスクからの戻り光から得られるトラッキングエラ
ー信号TRKやフォーカスエラー信号FCSであり、こ
れらをサーボ系に供給することにより上記の制御が行わ
れる。
【0004】従来の光学ヘッド91としては、例えば、
図10に示すように、光ディスク90に対して光を照射
するとともに光ディスク90によって反射された戻り光
を検出する集積光学素子91と、この集積光学素子91
から出射される光を光ディスク90の信号記録面上に集
光させる対物レンズ92とを備えるものが挙げられる。
【0005】ここで、集積光学素子91は、光を出射す
る発光素子93と、光ディスク90から反射された光を
受光する2つの受光素子94、95と、発光素子93か
ら出射された光を光ディスク90に向けて反射するとと
もに光ディスク90によって反射された光を受光素子9
4、95に案内するプリズム96とを有し、これらを半
導体技術を利用して集積化したものである。
【0006】発光素子93から出射した光は、プリズム
96の斜面96aで一部反射され、対物レンズ92に入
射する。対物レンズ92は、この光を光ディスク90の
図示しない記録面に集束させる。記録面に集束して照射
された光は、その記録面で反射して再び対物レンズ92
を介して斜面96aに照射され、一部の光は斜面96a
を透過して受光素子94、95に照射され検出される。
【0007】受光素子94、95は、図11に示すよう
に、記録トラックの接線方向、つまり図中T方向に沿っ
て配置され、それぞれ短冊状に4分割されている。図1
1中に示すLは、合焦状態のときの受光素子94、95
に照射される照射ビームの光スポットの形状を示してい
る。
【0008】そして、フォーカスエラー信号FCSは、
この形状Lの大きさの変化を利用して、短冊状に分割さ
れた各セグメントA、B、C、Dとa、b、c、dに照
射される光量に応じて出力する各信号を以下のように演
算処理して得ることができる。
【0009】FCS=[(B+C)−(A+D)]−
[(b+c)−(a+d)] ところで、トラッキングエラー信号TRKを得るための
方法としては、例えば1ビーム法の1つであるプッシュ
プル法が挙げられる。プッシュプル法は、1スポット系
であることからグレーティングが不要であるため構成が
簡便であるが、一方電気的補正手段を必要とする。
【0010】このような電気的補正手段がないと、プッ
シュプル法では、偏心したトラック追従やトラックジャ
ンプのために光ディスクのラジアル方向に対物レンズが
移動して対物レンズが光軸から離れたり、光ディスクの
ラジアル方向のティルトが発生した場合に、オントラッ
ク時の信号が0にならなくなり、つまりオフセットが生
じてデトラックしてしまう。
【0011】そこで、このオフセットを除去するため
に、上述の光学ヘッドにおいては、トラッキングエラー
信号TRKを、プッシュプル法を改良した方式のトップ
ホールドプッシュプル法(以下、TPP法と称する。)
を用いることによって検出する方法が提案されている。
【0012】このように、従来の光学ヘッドでは、トラ
ッキングエラー信号TRK、フォーカスエラー信号FC
S及び再生信号RFが得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光学ヘッドは、トラッキングエラー信号を得るために上
述したようなTPP法という技術的に難しい方法を用い
なければならず、回路が複雑になるという欠点があっ
た。
【0014】そこで、本発明は、従来の実情に鑑みて提
案されたものであり、従来要された電気的補正手段や複
雑な回路等の技術的に困難な手段を用いずに、比較的容
易な技術でトラッキングエラー信号を得ることができ、
信頼性の高い再生信号、フォーカスエラー信号及びトラ
ッキングエラー信号を得ることができるとともに、小型
化が図られて汎用性に優れる光学ヘッド及び光ディスク
装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために完成された本発明に係る光学ヘッドは、光ディス
クに対して光を照射するとともに、光ディスクによって
反射されて戻ってきた戻り光を検出するものである。
【0016】特に、本発明に係る光学ヘッドは、基台
と、基台に接合された支持部材と、基台に接合され光を
光ディスクに対して出射する発光手段と、支持部材に接
合され発光手段からの光を少なくとも3ビームに分離す
る回折作用を有する光分離手段と、支持部材に接合され
光分離手段により分離された発光手段からの光を透過す
るとともに、光ディスクからの上記戻り光を分岐する光
路分岐手段と、支持部材に接合され光路分岐手段により
分岐された戻り光のうち、一方の戻り光を受光してトラ
ッキングエラー信号及び再生信号を検出する第1の受光
部と、基台に接合され、上記光路分岐手段により分岐さ
れた戻り光のうち、他方の戻り光を受光してフォーカス
エラー信号を検出する第2の受光部とを備えるものであ
る。
【0017】以上のように構成された本発明に係る光学
ヘッドでは、トラッキングエラー信号が、フォーカスエ
ラー信号が検出される第2の受光部とは別に設けられた
第1の受光部により3スポット法を用いて検出されるた
め、プッシュプル法に用いられる電気的補正手段やTP
P法等に用いられる複雑な回路等が不要とされる。その
結果、比較的容易な技術でトラッキングエラー信号を得
ることができ、より正確な再生信号、フォーカスエラー
信号及びトラッキングエラー信号を得ることができる。
【0018】更に、本発明に係る光学ヘッドでは、発光
素子と第2の受光部が基台と接合し、この基台に接合す
る支持部材に、光分離手段と光路分岐手段と第1の受光
部とが接合していることから、発光素子、第1及び第2
の受光部、光分離手段及び光分岐手段が一体化されてい
る。つまり、本発明に係る光学ヘッドは、信号処理回路
が形成された同一の基台上に、上述の光学部品が一体化
されて配設されているため、光学ヘッド自体の大きさを
小型化することができる。また、上記の光学部品が一体
化されていることから、光ディスクのトラックに対して
連動して位置を調節することができるため、より正確な
再生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラ
ー信号を得ることができる。
【0019】上述した目的を達成するために完成された
本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクを回転駆動
する回転駆動手段と、回転駆動手段によって回転駆動さ
れる光ディスクの記録面に光を集光させる集光手段と、
回転駆動手段によって回転駆動される光ディスクの記録
面に光を照射し、光ディスクによって反射されて戻って
くる戻り光を検出する光学ヘッドと、光学ヘッドによっ
て検出された信号を処理する信号処理回路とを備える。
【0020】特に、本発明に係る光ディスク装置におけ
る光学ヘッドは、基台と、基台に接合された支持部材
と、基台に接合され光を光ディスクに対して出射する発
光手段と、支持部材に接合され発光手段からの光を少な
くとも3ビームに分離する回折作用を有する光分離手段
と、支持部材に接合され光分離手段により分離された発
光手段からの光を透過するとともに、光ディスクからの
上記戻り光を分岐する光路分岐手段と、支持部材に接合
され光路分岐手段により分岐された上記戻り光のうち、
一方の戻り光を受光してトラッキングエラー信号及び再
生信号を検出する第1の受光部と、基台に接合され光路
分岐手段により分岐された戻り光のうち、他方の戻り光
を受光してフォーカスエラー信号を検出する第2の受光
部とを備えることを特徴とするものである。
【0021】以上のように構成された本発明に係る光デ
ィスク装置では、内蔵される光学ヘッドにおいて、発光
素子からの光を光分離手段により3ビームに分離し、戻
り光を更に光路分岐手段により分岐し、この光路分岐手
段により分岐された戻り光のうち一方を第1の受光部が
受光してトラッキングエラー信号と再生信号とを検出す
るとともに、他方の戻り光の一部を第2の受光部が受光
してフォーカスエラー信号を検出するようになされてい
る。これにより、本発明に係る光ディスク装置では、ト
ラッキングエラー信号が、フォーカスエラー信号が検出
される第2の受光部と別に設けられた第1の受光部によ
り3スポット法を用いて検出されるため、プッシュプル
法に用いられる電気的補正手段やTPP法に用いられる
複雑な回路等が不要とされる。その結果、比較的容易な
技術でトラッキングエラー信号を得ることができ、より
正確な再生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキン
グエラー信号を得ることができる。
【0022】更に、本発明に係る光ディスク装置では、
内蔵される光学ヘッドにおいて、発光素子と第2の受光
部が基台と接合し、この基台に接合する支持部材に、光
分離手段と光路分岐手段と第1の受光部とが接合してい
ることから、発光素子、第1及び第2の受光部、光分離
手段及び光分岐手段が一体化されている。
【0023】つまり、本発明に係る光学ディスク装置に
おける光学ヘッドは、信号処理回路が形成された同一の
基台上に上述の光学部品が一体化されて配設されている
ため、光学ヘッド自体の大きさを小型化することができ
る。また、上記の光学部品が一体化されていることか
ら、光ディスクのトラックに対して連動して位置を調節
することができるため、より正確な再生信号、フォーカ
スエラー信号及びトラッキングエラー信号を得ることが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明
を適用した光学ヘッドとしては、発光素子及び受光素子
を備える集積光学素子が内蔵されたものを一例として採
り挙げるが、本発明はこれに限られるものではない。
【0025】図1は、本発明を適用した光学ヘッドの構
成を示す斜視図である。図2は、本発明を適用した光学
ヘッドの内部構造を示す断面図である。
【0026】光学ヘッド1は、光ディスク2に対して光
を照射するとともに、光ディスク2によって反射されて
戻ってきた戻り光Rを検出するものである。
【0027】本発明を適用した光学ヘッド1は、図1及
び図2に示すように、光を光ディスク2上で集光させる
対物レンズ6と、光学ユニットとを主に備える。
【0028】この光学ユニットとしては、基板8と、基
板8上に配された支持部材10と、基板8上に配され光
ディスク2に対して光を出射するとともに光ディスク2
からの戻り光Rの一部を検出する集積光学素子3と、支
持部材10に接合され集積光学素子3から出射された光
を3ビームに分離する回折作用を有するグレーティング
4と、支持部材10に接合されグレーティング4により
分離された集積光学素子3からの光を透過するとともに
光ディスク2からの戻り光Rを更に分岐するビームスプ
リッタ5と、支持部材に支持されビームスプリッタ5に
より分岐された戻り光の一部を検出する第1の受光部7
とを備える。
【0029】なお、本発明を適用した光学ヘッド1で
は、光分離手段としてグレーティング4を用い、光路分
岐手段としてビームスプリッタ5を用い、集積光学素子
3に備えられる第2の受光部として受光素子を用いてい
る。
【0030】特に、本発明を適用した光学ヘッド1の一
部を構成する光学ユニットにおいては、集積光学素子3
が基板8上に配され、グレーティング4及びビームスプ
リッタ4が支持部材10に接合され、第1の受光部7が
支持部材10により支持されているものである。
【0031】すなわち、光学ヘッド1では、集積光学素
子3やグレーティング4やビームスプリッタ5や第1の
受光部7の光学部品からなる光学ユニットが、基板8及
び支持部材10を介して互いに一体化するように接合さ
れているものである。そして、光学ユニットを構成する
光学部品は、互いに一体化するように接合されるととも
に、光ディスク装置内に一体化した状態で設置すること
ができ、さらに光ディスクのトラックに対して連動して
可動する。
【0032】基板8には、戻り光Rから集積光学素子3
や第1の受光部7により検出された信号等を出力するた
めの信号処理回路が形成されている。そして、この基板
8に形成された信号処理回路のコンタクト部上に、集積
光学素子3が半田付けされて接合されている。この信号
処理回路は、図示しないアンプ等が配され電流−電圧変
換を行い、演算するようになされている。
【0033】図3は、基板8上に形成される出力端子の
構成を示す図である。
【0034】基板8には、図2に示すように、戻り光R
から集積光学素子3や第1の受光部7により検出され演
算された信号等を出力する端子が配されている。端子
は、例えば図3に示すように、レーザーダイオード(L
D)用端子9a、オートパワーコントロール(APC)
のモニター出力用端子9b、共通接地端子(COMMO
N GND)9c、集積光学素子3に配された受光素子
による検出信号、つまり後述するPD1の出力用端子9
d、同様に集積光学素子3に配された受光素子による検
出信号、つまり後述するPD2の出力用端子9e、第1
の受光部7により検出される再生信号出力用端子9f、
第1の受光部7により検出されるトラッキングエラー信
号出力用第1及び第2の端子9g、9h、信号処理回路
に供給する電源Vc及び、Vcc用端子9i、9jが配
されている。また、基板8には、チップコンデンサ9k
と抵抗9lも配されている。
【0035】支持部材10は、図1に示すように、略中
空円筒状でかつ一部切り欠き部を有する形状となされて
いる。この支持部材10は、図2に示すように、その中
空内部に集積光学素子3やグレーティング4や光路分岐
手段5が配されている。また、支持部材10には、円筒
状の側面部に形成された切り欠き部の一部に第1の受光
部7と嵌合するような穴部10aが形成されており、そ
の穴部10aを貫通するように第1の受光部7が配され
ており、この第1の受光部7を支持している。
【0036】特に、ここで、支持部材10が中空円筒状
を呈していることが好ましいのは、支持部材10及び基
板8を光学部品とともに回転させることにより、光ディ
スク2のトラックに対して容易にこれら光学部品の位置
を調節することができるためである。
【0037】また、支持部材10は、成形の観点から樹
脂製であることが好ましく、射出成形法により成形され
ると良い。例えば、射出成形法により支持部材10を成
形する際には、所望の位置に第1の受光部7を配するよ
うに穴部10aを成形することができる。さらに、グレ
ーティング4である回折格子を円筒状の支持部材10と
連がった一体のものとして射出成形法により成形しても
良い。これにより、グレーティング4を別に製造して支
持部材10の内部に配するといった工程を省くことがで
きる。
【0038】また、支持部材10に配された第1の受光
部7は、図1に示すように、外側にフレキシブルケーブ
ル11が接合されており、このフレキシブルケーブル1
1が基板8上の信号処理回路に接続されている。そし
て、第1の受光部7により検出された信号が、信号処理
回路に導かれるようになされている。
【0039】以上述べたように、本発明を適用した光学
ヘッド1では、集積光学素子3、グレーティング4、光
路分岐手段5及び第1の受光部7の光学部品からなる光
学ユニットが一体化されている。しかも、これら光学部
品は、上述のように一体化されているため、光ディスク
装置内において光ディスク2のトラックに対応して連動
してその位置が調節されるようになされている。
【0040】このように、本発明を適用した光学ヘッド
1における光学ユニットは、構成する光学部品が一体化
されているため、光学ヘッド自体の小型化を行うことが
できる。例えば、このような光学ユニットとしては、基
板8の搭置面を8mm×9mmとし、基板8の厚みと支
持部材10の高さとの和である光学ユニットの主要部の
高さ、つまり図1中に示すhを5mmにすることができ
る。
【0041】さらに、本発明を適用した光学ヘッド1で
は、光ディスク2のトラックに対して第1の受光部7及
び集積光学素子3の位置を連動させて調節することが可
能なため、トラッキングエラー信号TRK、再生信号R
F及びフォーカスエラー信号FCSをより正確に検出す
ることができる。また、グレーティング4やビームスプ
リッタ5が単独で集積光学素子3に対して動くような状
態を回避することができる。
【0042】つぎに、上述したような光学ヘッド1内の
光学ユニットに用いられる主要な光学部品について詳細
を説明する。
【0043】図4及び図5は、本発明の光学ヘッドにお
ける光学ユニットの構成を示した図である。すなわち、
図4及び図5は、図2に示した光学ヘッドの主要な光学
部品、つまり光学ユニットのみに着目した図である。
【0044】ここで、図4は、トラック方向Tに略平行
でかつ光ディスク面に垂直な平面であるYZ平面上にお
ける、光学ヘッドの断面図であり、主に発光素子からの
光が3ビームに分離される様子を示している。これに対
して、図5は、図4中のA方向からみた光学ヘッドの断
面図であり、つまり図4に示すYZ平面と垂直な平面X
Z平面上における光学ヘッドの断面図であり、主に光デ
ィスクからの戻り光がビームスプリッタ5で分岐される
様子を示している。
【0045】なお、図4及び図5で示している光線は、
出射される光及び戻り光の0次光における光軸である。
実際には、±1次光や戻り光が更に回折された光がある
ことは言うまでもない。
【0046】本発明に用いられる光学ユニットを構成す
る光学部品としては、上述したように、集積光学素子3
と、グレーティング4と、ビームスプリッタ5と、第1
の受光部7を備える。さらに、本発明を適用した光学ヘ
ッドにおける光学ユニット以外の光学部品として、図4
及び図5に示すように、対物レンズ6が用いられる。な
お、光ディスク2に照射するために必要な光線束のみを
確保して対物レンズ6に照射するために、光線束制御手
段としてアパチャーストップしても良い。
【0047】集積光学素子3は、例えば、光ディスク2
に照射される光を発生させる発光素子である半導体レー
ザと、光ディスクからの戻り光を受光する受光素子であ
るフォトダイオードとが同一の基板上に形成されて集積
回路化された光学素子として構成されるものである。
【0048】集積光学素子3は、第1の半導体基板20
と、この第1の半導体基板20上に形成された第2の半
導体基板21と、第2の半導体基板21上に配され光を
出射する発光素子22と、第1の半導体基板20上に配
され発光素子22からの光を反射するとともに戻り光の
一部が入射されるプリズム23と、第1の半導体基板2
0に配されプリズム23内に入射された戻り光を検出す
る受光素子24とを備える。
【0049】なお、基台は、上述の基板8と、この基板
8上に配される第1の半導体基板20と、この第1の半
導体基板21上に配される第2の半導体基板21とから
構成されるものとする。
【0050】発光素子22は、第2の半導体基板21上
に配されており、プリズム23に向けて光を出射する。
そして、この光がプリズム23を反射して光ディスクに
照射される。
【0051】グレーティング4は、発光素子22から出
射されてプリズム23の面により反射された光が入射さ
れ、この光を3ビーム、つまり主ビームO0(0次光)
と2つの副ビームO+1、O-1(±1次光)とに分離す
る。ここで、この3ビームは、YZ平面上で3つに分離
されるとする。
【0052】そして、±1次光であるO+1、O-1は、0
次光であるO0となす角度θ+1、θ- 1を保持しつつ対物
レンズ6に向かって進行する。なお、グレーティング4
の代わりに、回折作用を利用した機能膜を形成すること
により、発光素子22から出射された光を3ビームに分
離しても良い。
【0053】ビームスプリッタ5は、例えば半透過性の
膜を多層化してなる半透過多層膜から構成される。この
ビームスプリッタ5は、グレーティング4により分離さ
れた3ビームである0次光、±1次光が透過される。そ
して、ビームスプリッタ5を透過した光は、対物レンズ
6に入射される。
【0054】対物レンズ6は、ビームスプリッタ5を介
して透過してきた0次光であるO0と±1次光であるO
+1、O-1を光ディスク2上にそれぞれ集光させる。これ
により、光ディスク2上には、焦点が3スポット形成さ
れることになる。
【0055】また、ビームスプリッタ5には、光ディス
ク2からの戻り光Rが入射される。このとき、戻り光R
は、図5に示すXZ平面と垂直な方向に3ビームに分離
された状態でビームスプリッタ5に入射する。そして、
戻り光Rが入射されたビームスプリッタ5は、後述する
ように、この戻り光Rを分岐して、戻り光Rの一部を第
1の受光部7の方向に反射するとともに、その他の部分
の戻り光Rを透過するようになされている。さらに、こ
のビームスプリッタ5により反射された戻り光Rは、図
5に示すXZ平面と垂直方向に3ビームに分離された状
態で第1の受光部7により受光されることになる。
【0056】第1の受光部7は、戻り光Rのうちビーム
スプリッタ5により反射された戻り光Rを受光するよう
な位置に配されている。そして、第1の受光部7は、後
述するように、3つの光受光部を有し、ビームスプリッ
タ5により反射された3ビームの戻り光Rを受光して、
再生信号RF及びトラッキングエラー信号TRKを検出
する。
【0057】図6は、集積光学素子に内蔵されるプリズ
ムの詳細を説明する断面図である。
【0058】プリズム23は、図6に示すように、発光
素子22からの光が照射されて反射される第1の面23
aと、第1の面23aに対して斜めに形成される第2の
面23bと、第2の面23bに対向する第3の面23c
とを備える。第1の面23aに、発光素子22からの光
が照射されて反射される。また、第1の面23aは、光
ディスク2からの戻り光Rが入射される。ここで、プリ
ズム23は、例えばBK7やSF11等の通常の光学ガ
ラスから形成されている。
【0059】受光素子24は、プリズム23の第1の面
23aから入射された戻り光Rの一部を受光する第1の
受光素子24aと、第1の面23aから入射された戻り
光Rのうち、第2の面23bにより反射された後に第3
の面23cにより反射される光を受光する第2の受光素
子24bとを備える。第1の受光素子24aと第2の受
光素子24bは、上述したXY平面上に略平行となされ
て第1の半導体基板20に配されている。そして、この
受光素子24は、上記の第1の受光素子24a及び第2
の受光素子24bにより受光した戻り光Rからフォーカ
スエラー信号FCSを検出する。
【0060】以上のように構成された光学ヘッド1にお
いては、以下に示すように、光ディスク2に対して光が
照射されるとともに戻り光Rが受光されて、トラッキン
グエラー信号TRK、フォーカスエラー信号FCS及び
再生信号RFが検出される。
【0061】先ず、発光素子22から光がプリズム23
に向かって出射される。次に、発光素子22からの光
が、プリズム23の第1の面23aによって光ディスク
2の方向に向かって反射する。次に、プリズム23の第
1の面23a上で反射された光Oが、グレーティング4
を透過して3ビーム、つまり0次光O0、+1次光
+1、−1次光O-1に分離される。
【0062】次に、0次光O0、+1次光O+1、−1次
光O-1に分離された光が、ビームスプリッタ5を透過し
て、対物レンズ6に入射される。その後、これら3ビー
ムは、図4に示すように、対物レンズ6によりそれぞれ
集光されて光ディスク2の情報記録面上に照射される。
【0063】次に、光ディスク2の情報記録面上に照射
された光は、光ディスク2によって反射されて戻り光R
として戻ってくる。このとき、戻り光Rは、主に光ディ
スク2に入射された0次光O0、+1次光O+1、−1次
光O-1が光ディスク2によって反射された3ビームとし
て戻ってくるものである。この戻り光Rは、図5に示す
XZ平面に対して垂直な方向に対して3ビームに分離さ
れている。
【0064】次に、この3ビームの戻り光Rは、対物レ
ンズ6を透過した後に、ビームスプリッタ5に入射され
る。このとき、ビームスプリッタ5は、戻り光Rの一部
を第1の受光部7の方向に反射するとともに、その他の
戻り光の部分Rを透過するようになされている。
【0065】そして、ビームスプリッタ5により反射さ
れた戻り光Rは、後述するように、XY平面上で3分割
された光受光部を有する第1の受光部7上に3スポット
を呈し、この第1の受光部7により受光されてトラッキ
ングエラー信号TRK及び再生信号RFが検出される。
【0066】一方、ビームスプリッタ5を透過する戻り
光Rは、グレーティング4を介してプリズムの第1の面
11aに入射される。
【0067】そして、このプリズムの第1の面23aに
入射される戻り光Rは、図6に示すように、第2の面2
3bに入射され、戻り光Rの一部がこの第2の面23b
上で反射されるとともに、戻り光Rの残りの一部が第1
の受光素子24aにより受光される。次に、第2の面2
3bを反射した戻り光Rは、第3の面24bを反射した
後に再び第2の面23b上に入射され第2の受光素子2
4bにより受光される。このようにして、第1及び第2
の受光素子24a、24bにより戻り光Rが受光され、
フォーカスエラー信号FCSが検出される。
【0068】つぎに、以上述べたような第1の受光部7
及び受光素子24から得られる検出信号の演算処理につ
いて以下に詳細を説明する。
【0069】図7は、第1の受光部7における光受光部
の構造について示す図である。
【0070】第1の受光部7は、図7に示すように、光
ディスク2のトラック方向Tに対して垂直でかつ光ディ
スク2の面に垂直な平面であるXY平面上で3分割され
ている。すなわち、第1の受光部7は、それぞれ略平行
に配された3つの光受光部7a、7b、7cを有する。
【0071】光ディスク2からの戻り光Rは、上述した
ように、一部がビームプリッタ5により反射されるとと
もに、他の戻り光Rがビームスプリッタ5を透過する。
このとき、ビームスプリッタ5により反射された戻り光
Rは、XY平面上に3分割された状態で第1の受光部7
上の光受光部7a、7b、7c上にそれぞれ3スポット
を呈して受光され検出される。
【0072】このとき、光受光部7a、7b、7cによ
り検出される信号は、アンプ30、31、32により増
幅及び電流電圧変換されて信号M、E、Fとして出力さ
れる。
【0073】ここで、光受光部7aは、戻り光の主ビー
ムであるR0を受光して、以下に示すように再生信号R
Fを検出するものである。
【0074】RF=M 一方、光受光部7b、7cは、上記戻り光の主ビームR
0に伴う2つの副ビーム(±1次回折光)R±1のそれぞ
れが受光され、以下に示すように、トラッキングエラー
信号TRKを検出するものである。
【0075】TRK=E−F 図8は、受光素子24の構造について詳細を示す図であ
る。
【0076】受光素子24は、図8に示すように、上述
したように第1の受光素子24aと第2の受光素子24
bとを有し、それぞれの受光素子24a、24bが光デ
ィスク2の半径方向に対応した方向に3分割されてい
る。
【0077】つまり、第1の受光素子24aは、それぞ
れ略平行に配された3つの受光素子部24a1、24
2、24a3を有する。一方、第2の受光素子24bに
おいても、同様にそれぞれ略平行に配された3つの受光
素子部24b1、24b2、24b3を有する。
【0078】そして、受光素子24は、ビームスプリッ
タ5を透過する戻り光Rの一部を上述したように第1の
受光素子24a及び第2の受光素子24bにより受光し
て、以下に示すように、フォーカスエラー信号FCSを
検出する。なお、以下では、差動三分割法によるフォー
カスエラー信号FCSの検出方法を採り挙げるが、これ
に限らない。
【0079】ここで、各受光素子部24a1、24a2
24a3により検出される信号を、A1、B1、C1信号と
する。また、各受光素子部24b1、24b2、24b3
により検出される信号を、A2、B2、C2信号とする。
【0080】すなわち、光ディスクに照射される戻り光
の主ビームRが信号面のトラック上に集光されている、
つまりジャストフォーカスされるときには、第1の受光
素子24a及び第2の受光素子24b上に呈する光のス
ポット径は、同じ大きさとなる。つまり、信号B1と信
号(A2+C2)との和と、信号B2と信号(A1+B1
との和が互いに等しくなるようにされている。
【0081】従って、ジャストフォーカスのときには、
信号B1と信号(A2+C2)との和であるPD1と、信号
2と信号(A1+B1)との和であるPD2とが互いに等
しくなる。これにより、ジャストフォーカス時には、フ
ォーカスエラー信号FCSの値であるPD1−PD2の値
は0となる。
【0082】一方、上記の構成において、光ディスク2
の信号面と対物レンズ6との間の距離が所定の距離より
も近すぎたり離れすぎたりしているときは、上記の2つ
の受光素子24a、24b上に呈する戻り光のスポット
径が互いに等しくなく、フォーカスエラー信号FCSの
値が0にならない。
【0083】このフォーカスエラー信号FCSの値は、
上記所定の距離からのずれ、すなわち、光ディスク2に
照射される光ビームの集光点の信号面からの光軸方向の
ずれ量であるデフォーカス量に応じた値になる。
【0084】具体的には、受光素子24では、アンプ3
3により増幅され電流電圧変換されて上記PD1が出力
されるとともに、アンプ34により増幅され電流電圧変
換されて上記PD2が出力される。そして、このPD1
びPD2からフォーカスエラー信号FCSが検出され
る。
【0085】FCS=PD1−PD2=(B1+A2
2)−(A1+C1+B2)=[B1−(A1+C1)]−
[B2−(A2+C2)] つぎに、以上のような構成の光学ヘッド1が内蔵される
光ディスク装置70について、詳細を説明する。
【0086】図9は、本発明を適用した光学ヘッドが内
蔵される光ディスク装置70の一実施形態を示してい
る。
【0087】光ディスク装置70は、光ディスク2を回
転駆動する回転駆動手段としてスピンドルモータ71
と、このスピンドルモータ71によって回転駆動される
光ディスク2の記録面に光を集光させる図示しない対物
レンズ6と、スピンドルモータ71によって回転駆動さ
れる光ディスク2の記録面に光を集光させるとともに光
ディスク2によって反射されて戻ってくる戻り光Rを検
出する上述の光学ヘッド1と、光学ヘッド1によって検
出された信号を処理する信号処理回路72と、スピンド
ルモータ71を所定の速度で回転させるように制御する
サーボ回路73とを備える。
【0088】さらに、信号処理回路72は、再生RF信
号を復調する復調回路74と、誤り訂正処理等の所定の
処理が施される再生信号処理回路75とを有する。
【0089】先ず、光ディスク2が、スピンドルモータ
71により所定の速度で回転される。この光ディスク2
に対して、上述した構成の光学ヘッド1で光を照射し、
そこに記録されている情報を再生することができる。こ
のとき、サーボ回路73は、スピンドルモータ71を所
定の速度で回転させるようにスピンドルサーボを制御す
るとともに、光学ヘッド1を制御し、フォーカスサー
ボ、トラッキングサーボ及びラジアルサーボを実行す
る。
【0090】そして、光学ヘッド1により出力された再
生RF信号は、復調回路74により復調された後、再生
信号処理回路75に入力され、誤り訂正処理等の所定の
処理が実行された後、図示しない回路に出力される。
【0091】なお、上記の光学ヘッド1は、情報を記録
する光ディスク装置においても応用することができる。
すなわち、光学的に情報を記録または再生をする光ディ
スク装置に、本発明に係る光学ヘッド1を適用すること
ができる。
【0092】なお、本発明を適用した光学ヘッド及び光
ディスク装置では、従来の集積光学素子を用いることが
できるため、汎用性に優れコストダウンを図ることもで
きる。
【0093】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る光学ヘッドは、発光素子からの光を光分離手段により
3ビームに分離し、光ディスクからの戻り光を更に光路
分岐手段により分岐し、しかも光路分岐手段により分岐
された戻り光のうち一方を第1の受光部が受光してトラ
ッキングエラー信号と再生信号とを検出するとともに、
他方の戻り光の一部を第2の受光部が受光してフォーカ
スエラー信号を検出するものである。したがって、本発
明に係る光学ヘッドによれば、トラッキングエラー信号
が、フォーカスエラー信号が検出される第2の受光部と
は別に設けられた第1の受光部により3スポット法を用
いて検出されるため、プッシュプル法に用いられる電気
的補正手段が不要となり、TPP法等に用いられる複雑
な回路も不要とされる。その結果、比較的容易な技術で
トラッキングエラー信号を得ることができ、より正確な
再生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラ
ー信号を得ることができる。
【0094】しかも、本発明に係る光学ヘッドでは、発
光素子と第2の受光部が基台と接合し、この基台に接合
する支持部材に、光分離手段と光路分岐手段と第1の受
光部とが接合していることから、発光素子、第1及び第
2の受光部、光分離手段及び光分岐手段が一体化されて
いる。つまり、本発明に係る光学ヘッドは、信号処理回
路が形成された同一の基台上に上述の光学部品が一体化
されて配設されている。
【0095】したがって、本発明に係る光学ヘッドによ
れば、光学ヘッド自体の大きさの小型化を図ることがで
きる。また、本発明に係る光学ヘッドは、上記の光学部
品が一体化されていることから、光ディスクのトラック
に対して連動して位置を調節することができるため、よ
り正確な再生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号を得ることができる。
【0096】また、以上詳細に説明したように、本発明
に係る光ディスク装置では、内蔵される光学ヘッドが、
発光素子からの光を光分離手段により3ビームに分離
し、戻り光を更に光路分岐手段により分岐し、しかも光
路分岐手段により分岐された戻り光のうち、一方を第1
の受光部が受光してトラッキングエラー信号と再生信号
とを検出するとともに、他方の戻り光の一部を第2の受
光部が受光してフォーカスエラー信号を検出するように
なされたものである。したがって、本発明に係る光ディ
スク装置では、トラッキングエラー信号が、フォーカス
エラー信号を検出する第2の受光部とは別に設けられた
第1の受光部により3スポット法を用いて検出されるた
め、プッシュプル法に用いられる電気的補正手段やTP
P法に用いられる複雑な回路等が不要とされる。その結
果、比較的容易な技術でトラッキングエラー信号を得る
ことができ、より正確な再生信号、フォーカスエラー信
号及びトラッキングエラー信号を得ることができる。
【0097】しかも、本発明に係る光ディスク装置は、
内蔵される光学ヘッドにおいて、発光素子と第2の受光
部が基台と接合し、この基台に接合する支持部材に、光
分離手段と光路分岐手段と第1の受光部とが接合してい
ることから、発光素子、第1及び第2の受光部、光分離
手段及び光分岐手段が一体化されている。つまり、本発
明に係る光学ディスク装置における光学ヘッドは、信号
処理回路が形成された同一の基台上に上述の光学部品が
一体化されて配設されているため、光学ヘッド自体の大
きさを小型化することができ、更には光ディスク装置の
小型化も図ることができる。
【0098】また、本発明に係る光ディスク装置では、
内蔵される光学ヘッドにおいて、光学部品が一体化され
ていることから、光ディスクのトラックに対して連動し
て位置を調節することが可能となるため、より正確な再
生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー
信号を得ることができる。
【0099】さらに、本発明に係る光学ヘッド及び光デ
ィスク装置では、従来の集積光学素子を用いることがで
きるため、汎用性に優れコストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光学ヘッドの対物レンズを除
いた主要な構成の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した光学ヘッドの一例を示す断面
図である。
【図3】本発明を適用した光学ヘッドにおける基板上の
出力端子の一例を示す模式図である。
【図4】本発明を適用した光学ヘッドの要部のYZ平面
における構造を示す断面図である。
【図5】本発明を適用した光学ヘッドの要部のXY平面
における構造を示す断面図である。
【図6】本発明を適用した光学ヘッドに用いられる集積
光学素子のプリズムの構成を示す断面図である。
【図7】本発明に用いられる第1の受光部の一例を示す
平面図である。
【図8】本発明に用いられる第2の受光部の一例を示す
平面図である。
【図9】本発明を適用した光ディスク装置の一例を示す
ブロック図である。
【図10】従来の光学ヘッドの一例を示す断面図であ
る。
【図11】従来の光学ヘッドの受光素子の一例を示す平
面図である。
【符号の説明】 1 光学ヘッド、2 光ディスク、3 集積光学素子、
4 グレーティング、5 ビームスプリッタ、6 対物
レンズ、7 第1の受光部、8 基板、10支持部材、
22 発光素子、23 プリズム、24 第2の受光部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】更に、本発明に係る光学ヘッドでは、発光
素子と第2の受光部が基台と接合し、この基台に接合す
る支持部材に、光分離手段と光路分岐手段と第1の受光
部とが接合していることから、発光素子、第1及び第2
の受光部、光分離手段及び光分岐手段が一体化されてい
る。つまり、本発明に係る光学ヘッドは、信号処理回路
が形成された同一の基台上に、上述の光学部品が一体化
されて配設されているため、光学ヘッド自体の大きさを
小型化することができる。また、上記の光学部品が一体
化されていることから光ディスクのトラックに対して連
動して位置を調節することができるため、より正確な再
生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー
信号を得ることができる。しかも、本発明に係る光学ヘ
ッドにおいては、上記の光学部品を納めている支持部材
の外形形状を光軸を中心に回転可能な円筒形状とするこ
とにより、光ディスクのトラックに対する3スポットの
位置調整をより簡単かつ高精度に行うことができ、より
正確なトラッキングエラー信号を得ることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】つまり、本発明に係る光学ディスク装置に
おける光学ヘッドは、信号処理回路が形成された同一の
基台上に上述の光学部品が一体化されて配設されている
ため、光学ヘッド自体の大きさを小型化することができ
る。また、上記の光学部品が一体化されていることか
ら、光ディスクのトラックに対して連動して位置を調節
することができるため、より正確な再生信号、フォーカ
スエラー信号及びトラッキングエラー信号を得ることが
できる。しかも、本発明に係る光学ディスク装置におけ
る光学ヘッドでは、上記の光学部品を納めている支持部
材の外形形状を光軸を中心に回転可能な円筒形状とする
ことにより、光ディスクのトラックに対する3スポット
の位置調整をより簡単かつ高精度に行うことができ、よ
り正確なトラッキングエラー信号を得ることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】基板8には、図2に示すように、戻り光R
から集積光学素子3や第1の受光部7により検出され演
算された信号等を出力する端子が配されている。端子
は、例えば図3に示すように、レーザーダイオード(L
D)用端子9a、オートパワーコントロール(APC)
のモニター出力用端子9b、共通接地端子(COMMO
N GND)9c、集積光学素子3に配された受光素子
による検出信号、つまり後述するPD1の出力用端子9
d、同様に集積光学素子3に配された受光素子による検
出信号、つまり後述するPD2の出力用端子9e、第1
の受光部7により検出される再生信号出力用端子9f、
第1の受光部7により検出されるトラッキングエラー信
号出力用第1及び第2の端子9g、9h、信号処理回路
に供給する電源Vc及び、Vcc用端子9i、9jが配
されている。また、基板8には、アンプ系の発振防止の
ためやレーザの保護のために、チップコンデンサ9kと
抵抗9lも配されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】支持部材10は、図1に示すように、光軸
を中心にして回転可能な略中空円筒状でかつ一部切り欠
き部を有する形状となされている。この支持部材10
は、図2に示すように、その中空内部に集積光学素子3
やグレーティング4や光路分岐手段5が配されている。
また、支持部材10には、円筒状の側面部に形成された
切り欠き部の一部に第1の受光部7と嵌合するような穴
部10aが形成されており、その穴部10aを貫通する
ように第1の受光部7が配されており、この第1の受光
部7を支持している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】特に、ここで、支持部材10が中空円筒状
であることにより、支持部材10及び基板8を光学部品
とともに回転させて、光ディスク2のトラックに対する
3スポットの位置調整をより容易かつ高精度に行うこと
ができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】したがって、本発明に係る光学ヘッドによ
れば、光学ヘッド自体の大きさの小型化を図ることがで
きる。また、本発明に係る光学ヘッドは、上記の光学部
品が一体化されていることから、光ディスクのトラック
に対して連動して位置を調節することができるため、よ
り正確な再生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号を得ることができる。しかも、本発明に
係る光学ヘッドにおいては、上記の光学部品を納めてい
る支持部材の外形形状を光軸を中心に回転可能な円筒形
状とすることにより、光ディスクのトラックに対する3
スポットの位置調整をより簡単かつ高精度に行うことが
でき、より正確なトラッキングエラー信号を得ることが
できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】また、本発明に係る光ディスク装置では、
内蔵される光学ヘッドにおいて、光学部品が一体化され
ていることから、光ディスクのトラックに対して連動し
て位置を調節することが可能となるため、より正確な再
生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー
信号を得ることができる。しかも、本発明に係る光学デ
ィスク装置における光学ヘッドでは、上記の光学部品を
納めている支持部材の外形形状を光軸を中心に回転可能
な円筒形状とすることにより、光ディスクのトラックに
対する3スポットの位置調整をより簡単かつ高精度に行
うことができ、より正確なトラッキングエラー信号を得
ることができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対して光を照射するととも
    に、光ディスクによって反射されて戻ってきた戻り光を
    受光する光学ヘッドであって、 基台と、 上記基台に接合された支持部材と、 上記基台に接合され、光を光ディスクに対して出射する
    発光手段と、 上記支持部材に接合され、上記発光手段からの光を少な
    くとも3ビームに分離する回折作用を有する光分離手段
    と、 上記支持部材に接合され、上記光分離手段により分離さ
    れた発光手段からの光を透過するとともに、光ディスク
    からの上記戻り光を分岐する光路分岐手段と、 上記支持部材に接合され、上記光路分岐手段により分岐
    された上記戻り光のうち、一方の戻り光を受光してトラ
    ッキングエラー信号及び再生信号を検出する第1の受光
    部と、 上記基台に接合され、上記光路分岐手段により分岐され
    た戻り光のうち、他方の戻り光を受光してフォーカスエ
    ラー信号を検出する第2の受光部とを備えることを特徴
    とする光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記光路分岐手段は、戻り光を分岐し、
    分岐された戻り光の一方を第2の受光部に向けて透過す
    るとともに、分岐された戻り光の他方を上記第1の受光
    部に向けて反射させることを特徴とする請求項1記載の
    光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記支持部材は、略円筒形状であり、 上記発光手段と上記光分離手段と上記光路分岐手段と上
    記第2の受光部とが、上記支持部材の中空内部に配され
    ていることを特徴とする請求項1記載の光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記光路分岐手段が、回折作用を有する
    ホログラム素子であることを特徴とする請求項1記載の
    光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 上記発光手段からの光を光ディスクに向
    かって反射させるとともに光ディスクからの戻り光の一
    部が入射されるプリズムが、上記基台上に第2の受光部
    と対向するように配されており、 上記プリズムは、上記発光手段からの光を光ディスクに
    向けて反射するとともに上記戻り光の一部が入射される
    第1の面と、この第1の面に対して斜めに形成されてい
    る第2の面とを有し、 上記第2の受光部は、上記プリズムの第2の面に対向し
    て配されていることを特徴とする請求項1記載の光学ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】 上記プリズムは、上記第2の面に対向す
    る第3の面を有し、 上記第2の受光部は、上記プリズムの第1の面から入射
    された戻り光の一部を検出する第1の受光素子と、上記
    第1の面から入射された戻り光のうち第2の面により反
    射された後に第3の面により反射される戻り光を検出す
    る第2の受光素子とを備えることを特徴とする請求項5
    記載の光学ヘッド。
  7. 【請求項7】 光ディスクを回転駆動する回転駆動手段
    と、 上記回転駆動手段によって回転駆動される光ディスクの
    記録面に光を集光させる集光手段と、 上記回転駆動手段によって回転駆動される光ディスクの
    記録面に光を照射し、光ディスクによって反射されて戻
    ってくる戻り光を検出する光学ヘッドと、 上記光学ヘッドによって検出された信号を処理する信号
    処理回路とを備え、 上記光学ヘッドは、 基台と、 上記基台に接合された支持部材と、 上記基台に接合され、光を光ディスクに対して出射する
    発光手段と、 上記支持部材に接合され、上記発光手段からの光を少な
    くとも3ビームに分離する回折作用を有する光分離手段
    と、 上記支持部材に接合され、上記光分離手段により分離さ
    れた発光手段からの光を透過するとともに、光ディスク
    からの上記戻り光を分岐する光路分岐手段と、 上記支持部材に接合され、上記光路分岐手段により分岐
    された上記戻り光のうち、一方の戻り光を受光してトラ
    ッキングエラー信号と再生信号とを検出する第1の受光
    部と、 上記基台に接合され、上記光路分岐手段により分岐され
    た戻り光のうち、他方の戻り光を受光してフォーカスエ
    ラー信号を検出する第2の受光部とを備えることを特徴
    とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 上記光路分岐手段は、戻り光を分岐し、
    分岐された戻り光の一方を第2の受光部に向けて透過す
    るとともに、分岐された戻り光の他方を上記第1の受光
    部に向けて反射させることを特徴とする請求項7記載の
    光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 上記支持部材は、略円筒形状であり、 上記発光手段と上記光分離手段と上記光路分岐手段と上
    記第2の受光部とが、上記支持部材の中空内部に配され
    ていることを特徴とする請求項7記載の光ディスク装
    置。
  10. 【請求項10】 上記光路分岐手段が、回折作用を有す
    るホログラム素子であることを特徴とする請求項7記載
    の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 上記発光手段からの光を光ディスクに
    向かって反射させるとともに光ディスクからの戻り光の
    一部が入射されるプリズムが、上記基台上に第2の受光
    部と対向するように配されており、 上記プリズムは、上記発光手段からの光を光ディスクに
    向けて反射するとともに上記戻り光の一部が入射される
    第1の面と、この第1の面に対して斜めに形成されてい
    る第2の面とを有し、 上記第2の受光部は、上記プリズムの第2の面に対向し
    て配されていることを特徴とする請求項7記載の光ディ
    スク装置。
  12. 【請求項12】 上記プリズムは、上記第2の面に対向
    する第3の面を有し、 上記第2の受光部は、上記プリズムの第1の面から入射
    された戻り光の一部を検出する第1の受光素子と、上記
    第1の面から入射された戻り光のうち第2の面により反
    射された後に第3の面により反射される戻り光を検出す
    る第2の受光素子とを備えることを特徴とする請求項7
    記載の光ディスク装置。
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