JPH1153483A - Icカード発行装置およびその制御方法 - Google Patents

Icカード発行装置およびその制御方法

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JPH1153483A
JPH1153483A JP9207861A JP20786197A JPH1153483A JP H1153483 A JPH1153483 A JP H1153483A JP 9207861 A JP9207861 A JP 9207861A JP 20786197 A JP20786197 A JP 20786197A JP H1153483 A JPH1153483 A JP H1153483A
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JP
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card
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JP9207861A
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English (en)
Inventor
Satoru Sekiya
哲 関谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第三者による不正な発行を未然に防止し得る
安全性および信頼性にすぐれたICカード発行装置を提
供する。 【解決手段】 装置の起動時に操作者によりセットされ
るカードが適正か否かを判定し、この判定結果が適正で
あるときのみ発行機11の発行処理を許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性のデー
タメモリとそれを制御するためのCPUを有するICチ
ップを内蔵した、いわゆるICカードを発行するICカ
ード発行装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯可能な記憶媒体として、不揮発性の
データメモリとそれを制御するためのCPUを有するI
Cチップを内蔵した、いわゆるICカードが産業各方面
で利用されてきている。
【0003】この種のICカードは通常、カード発行会
社等に設置されている発行装置を用いて発行される。こ
の発行装置では、ICカードを機能させるのに必要なI
Cカード命令データ、磁気エンコードデータ、印刷デー
タ等をコンピュータにより作成し、それを発行機に順次
に伝送し、ICカード命令データについてはICカード
(データメモリ)へ入力し、磁気エンコードデータおよ
び印刷データについてはICカードのカード面に磁気記
録および印刷するようにしている。
【0004】ICカード命令データは、命令コード、お
よびこの命令コードに適宜に付随される付随データなど
で構成される。命令コードは、ICカード内のCPUに
対して条件設定を行なったり、付随データをデータメモ
リに書込ませるなどの働きをする。
【0005】また、上記の発行装置では、発行処理を行
なう権限を有しない第三者が不要に発行処理を行なって
しまうことに対するセキュリティ対策として、起動時や
処理プログラムの起動に際して暗証番号の入力を要求す
るようにしている。この要求に対して適正な入力がない
場合は、発行処理を禁止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、暗証番
号の入力を要求してセキュリティを確保するものでは、
第三者が何らかの手段で暗証番号を知ってしまった場合
など、せっかくのセキュリティ対策が有効に機能せず、
ICカードが不正に発行されてしまう心配がある。例え
ば、第三者が用意したコンピュータが発行機に接続さ
れ、第三者がICカード命令データ、磁気エンコードデ
ータ、印刷データを勝手に作成してICカードを発行し
てしまうことが考えられる。
【0007】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、第三者による不正な発行を未
然に防止し得る安全性および信頼性にすぐれたICカー
ド発行装置を提供することにある。
【0008】また、この発明は、第三者による不正な発
行を未然に防止して安全性および信頼性の向上が図れる
とともに、発行処理にかかる時間の短縮が図れるICカ
ード発行装置を提供することにある。
【0009】さらに、この発明は、第三者による不正な
発行を未然に防止して安全性および信頼性の向上が図れ
るとともに、発行処理にかかる時間の短縮が図れ、しか
も常に適正な発行処理が可能なICカード発行装置を提
供することにある。
【0010】また、この発明の目的は、上記同様の効果
が得られるICカード発行装置の制御方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明(請求項1)
のICカード発行装置は、ICカードに発行データを書
込むのに必要なICカード命令データを上記ICカード
に入力する発行部と、装置の起動時に操作者が所持する
媒体が適正か否かを判定する判定手段と、この判定手段
の判定結果が適正であるとき上記発行部の作動を許容す
る制御手段と、を備える。
【0012】第2の発明(請求項2)のICカード発行
装置は、第1の発明において、判定手段が、上記媒体に
記憶されている媒体認証データを同媒体から発行部に取
込んでそれと発行部内に記憶している媒体認証データと
を照合し、この照合結果が合致のとき媒体が適正である
と判定する。
【0013】第3の発明(請求項3)のICカード発行
装置は、第1の発明において、判定手段が、上記媒体に
記憶されている種類識別データを同媒体から発行部に取
込んでその媒体の種類を判別し、判別した種類が当該I
Cカード発行装置に対応する識別用媒体であるとき、上
記媒体に記憶されている媒体認証データを同媒体から発
行部に取込んでそれと発行部内に記憶している媒体認証
データとを照合し、この照合結果が合致のとき媒体が適
正であると判定する。
【0014】第4の発明(請求項4)のICカード発行
装置は、第1の発明において、判定手段が、キー照合命
令データを発行部から上記媒体に送り、同キー照合命令
データに含まれるキーデータとその媒体に記憶されてい
るキーデータとの照合を同媒体内で実行せしめ、その照
合結果を発行部に取込み、同照合結果が合致のとき媒体
が適正であると判定する。
【0015】第5の発明(請求項5)のICカード発行
装置は、第1の発明において、判定手段が、上記媒体に
記憶されている種類識別データを同媒体から発行部に取
込んでその媒体の種類を判別し、判別した種類が当該I
Cカード発行装置に対応する識別用媒体であるとき、キ
ー照合命令データを発行部から上記媒体に送り、同キー
照合命令データに含まれるキーデータとその媒体に記憶
されているキーデータとの照合を同媒体内で実行せし
め、その照合結果を発行部に取込み、同照合結果が合致
のとき媒体が適正であると判定する。
【0016】第6の発明(請求項6)のICカード発行
装置は、第1の発明において、判定手段が、乱数要求命
令データを発行部から上記媒体に送ることにより同媒体
に記憶されている乱数データを同媒体内で暗号化せしめ
且つ同乱数データを発行部に取込んで暗号化し、その発
行部での暗号化データを上記媒体に送って同媒体内での
暗号化データと照合せしめ、その照合結果を発行部に取
込み、照合結果が合致のとき媒体が適正であると判定す
る。
【0017】第7の発明(請求項7)のICカード発行
装置は、第1の発明において、判定手段が、上記媒体に
記憶されている種類識別データを同媒体から発行部に取
込んでその媒体の種類を判別し、判別した種類が当該I
Cカード発行装置に対応する識別用媒体であるとき、乱
数要求命令データを発行部から上記媒体に送ることによ
り同媒体に記憶されている乱数データを同媒体内で暗号
化せしめ且つ同乱数データを発行部に取込んで暗号化
し、その発行部での暗号化データを上記媒体に送って同
媒体内での暗号化データと照合せしめ、その照合結果を
発行部に取込み、照合結果が合致のとき媒体が適正であ
ると判定する。
【0018】第8の発明(請求項8)のICカード発行
装置は、第1ないし第7の発明のいずれかにおいて、媒
体が、ICカードを用いたキーカードである。
【0019】第9の発明(請求項9)のICカード発行
装置は、ICカードに発行データを書込むのに必要なI
Cカード命令データを作成する制御部と、この制御部で
作成されたICカード命令データを上記ICカードに入
力する発行部と、装置の起動時に操作者が所持する媒体
が適正か否かを判定する判定手段と、この判定手段の判
定結果が適正であるとき上記発行部の作動を許容する制
御手段と、を備えている。
【0020】第10の発明(請求項10)のICカード
発行装置は、第9の発明において、さらに、上記制御部
に設けられ、作成される各ICカード命令データを一括
して上記発行部に送る制御手段と、上記発行部に設けら
れ、上記ICカードに対する各ICカード命令データの
入力を同ICカードからの応答を確認しつつ順次に実行
する制御手段と、を備える。
【0021】第11の発明(請求項11)のICカード
発行装置は、第9の発明において、制御部が、指定され
るICカードの種類に応じたICカード命令データを作
成する。
【0022】第12の発明(請求項12)のICカード
発行装置は、第9の発明において、制御部が、ICカー
ドを機能させるのに必要な複数のICカード命令データ
を作成するとともに、ICカードに対する磁気エンコー
ドデータおよび印刷データを作成する。発行部が、上記
制御部で作成される各ICカード命令データをICカー
ドに入力するとともに、同制御部で作成される磁気エン
コードデータおよび印刷データをICカードに記録およ
び印刷する。
【0023】第13の発明(請求項13)のICカード
発行装置は、第12の発明において、さらに、上記制御
部に設けられ、作成される各データを一括して上記発行
部に送る制御手段と、上記発行部に設けられ、上記IC
カードに対する各ICカード命令データの入力を同IC
カードからの応答を確認しつつ順次に実行する制御手段
と、を備える。
【0024】第14の発明(請求項14)のICカード
発行装置は、第9の発明において、制御部が、ICカー
ドを機能させるのに必要な複数のICカード命令データ
を作成するとともに、その各ICカード命令データがI
Cカードに入力された際に同ICカードで使用するため
の応答データを作成する。発行部が、上記制御部で作成
される各ICカード命令データおよび応答データをIC
カードに入力する、第15の発明(請求項15)のIC
カード発行装置は、第14の発明において、さらに、上
記制御部に設けられ、作成される各ICカード命令デー
タおよび応答データを一括して上記発行部に送る第1制
御手段と、上記発行部に設けられ、上記制御部から送ら
れる応答データを保持し、かつ上記ICカードに対する
各ICカード命令データおよび応答データの入力を同I
Cカードから送られる応答データと上記保持した応答デ
ータとを照合しつつ順次に実行する第2制御手段と、を
備える。
【0025】第16の発明(請求項16)のICカード
発行装置は、第15の発明において、制御部が、指定さ
れるICカードの種類に応じたICカード命令データお
よび応答データを作成する。第2制御手段が、ICカー
ドに対する各ICカード命令データおよび応答データの
入力を、同ICカードから送られる応答データと保持し
ている応答データとの合致を条件に順次に実行する。
【0026】第17の発明(請求項17)のICカード
発行装置は、第9の発明において、制御部が、ICカー
ドを機能させるのに必要な複数のICカード命令データ
を作成するとともに、その各ICカード命令データがI
Cカードに入力された際に同ICカードで使用するため
の応答データを作成し、さらにICカードに対する磁気
エンコードデータおよび印刷データを作成する。発行部
が、上記制御部で作成される各ICカード命令データお
よび応答データを上記ICカードに入力するとともに、
同制御部で作成される磁気エンコードデータおよび印刷
データを同ICカードに記録および印刷する。
【0027】第18の発明(請求項18)のICカード
発行装置は、第17の発明において、さらに、上記制御
部に設けられ、作成される各データを一括して上記発行
部に送る第1制御手段と、上記発行部に設けられ、上記
制御部から送られる応答データを保持し、かつ上記IC
カードに対する各ICカード命令データおよび応答デー
タの入力を、同ICカードから送られる応答データと上
記保持した応答データとを照合しつつ順次に実行する第
2制御手段と、を備える。
【0028】第19の発明(請求項19)のICカード
発行装置は、第18の発明において、制御部が、指定さ
れるICカードの種類に応じたICカード命令データ、
応答データ、磁気エンコードデータ、印刷データを作成
する。第2制御手段が、ICカードに対する各ICカー
ド命令データおよび応答データの入力を、同ICカード
から送られる応答データと保持している応答データとの
合致を条件に順次に実行する。
【0029】第20の発明(請求項20)のICカード
発行装置の制御方法は、ICカードに発行データを書込
むのに必要なICカード命令データを制御部で作成し、
作成したICカード命令データを発行部によりICカー
ドに入力するICカード発行装置において、装置の起動
時に操作者が所持する媒体が適正か否かを判定し、この
判定結果が適正であるとき上記発行部の作動を許容す
る。
【0030】第21の発明(請求項21)のICカード
発行装置の制御方法は、ICカードに発行データを書込
むのに必要なICカード命令データを制御部で作成し、
作成したICカード命令データを発行部によりICカー
ドに入力するICカード発行装置において、装置の起動
時に操作者が所持する媒体に記憶されている媒体認証デ
ータを同媒体から発行部に取込んでそれと発行部内に記
憶している媒体認証データとを照合し、この照合結果が
合致のとき媒体が適正であると判定して発行部の作動を
許容する。
【0031】第22の発明(請求項22)のICカード
発行装置の制御方法は、ICカードに発行データを書込
むのに必要なICカード命令データを制御部で作成し、
作成したICカード命令データを発行部によりICカー
ドに入力するICカード発行装置において、装置の起動
時に操作者が所持する媒体に記憶されている種類識別デ
ータを同媒体から発行部に取込んでその媒体の種類を判
別し、判別した種類が当該ICカード発行装置に対応す
る識別用媒体であるとき、上記媒体に記憶されている媒
体認証データを同媒体から発行部に取込んでそれと発行
部内に記憶している媒体認証データとを照合し、この照
合結果が合致のとき媒体が適正であると判定して発行部
の作動を許容する。
【0032】第23の発明(請求項23)のICカード
発行装置の制御方法は、ICカードに発行データを書込
むのに必要なICカード命令データを制御部で作成し、
作成したICカード命令データを発行部によりICカー
ドに入力するICカード発行装置において、装置の起動
時に操作者が所持する媒体に発行部からキー照合命令デ
ータを送り、同キー照合命令データに含まれるキーデー
タとその媒体に記憶されているキーデータとの照合を同
媒体内で実行せしめ、その照合結果を発行部に取込み、
同照合結果が合致のとき媒体が適正であると判定して発
行部の作動を許容する。
【0033】第24の発明(請求項24)のICカード
発行装置の制御方法は、ICカードに発行データを書込
むのに必要なICカード命令データを制御部で作成し、
作成したICカード命令データを発行部によりICカー
ドに入力するICカード発行装置において、装置の起動
時に操作者が所持する媒体に記憶されている種類識別デ
ータを同媒体から発行部に取込んでその媒体の種類を判
別し、判別した種類が当該ICカード発行装置に対応す
る識別用媒体であるとき、キー照合命令データを発行部
から上記媒体に送り、同キー照合命令データに含まれる
キーデータとその媒体に記憶されているキーデータとの
照合を同媒体内で実行せしめ、その照合結果を発行部に
取込み、同照合結果が合致のとき媒体が適正であると判
定して発行部の作動を許容するようにしている。
【0034】第25の発明(請求項25)のICカード
発行装置の制御方法は、ICカードに発行データを書込
むのに必要なICカード命令データを制御部で作成し、
作成したICカード命令データを発行部によりICカー
ドに入力するICカード発行装置において、装置の起動
時に操作者が所持する媒体に発行部から乱数要求命令デ
ータを送ることにより同媒体に記憶されている乱数デー
タを同媒体内で暗号化せしめ且つ同乱数データを発行部
に取込んで暗号化し、その発行部での暗号化データを上
記媒体に送って同媒体内での暗号化データと照合せし
め、その照合結果を発行部に取込み、照合結果が合致の
とき媒体が適正であると判定して発行部の作動を許容す
る。
【0035】第26の発明(請求項26)のICカード
発行装置の制御方法は、ICカードに発行データを書込
むのに必要なICカード命令データを制御部で作成し、
作成したICカード命令データを発行部によりICカー
ドに入力するICカード発行装置において、装置の起動
時に操作者が所持する媒体に記憶されている種類識別デ
ータを同媒体から発行部に取込んでその媒体の種類を判
別し、判別した種類が当該ICカード発行装置に対応す
る識別用媒体であるとき、乱数要求命令データを発行部
から上記媒体に送ることにより同媒体に記憶されている
乱数データを同媒体内で暗号化せしめ且つ同乱数データ
を発行部に取込んで暗号化し、その発行部での暗号化デ
ータを上記媒体に送って同媒体内での暗号化データと照
合せしめ、その照合結果を発行部に取込み、照合結果が
合致のとき媒体が適正であると判定して発行部の作動を
許容する。
【0036】
【発明の実施の形態】
(1)以下、この発明の第1実施例について図面を参照
して説明する。
【0037】図1において、1は制御部として機能する
パーソナルコンピュータ(以下、ホストコンピュータと
称する)で、演算部、記憶装置、補助記憶装置、入力装
置(キーボード等)を備えるとともに、本発明に係わる
主要構成として表示部(CRTディスプレイ等)2、カ
ード搬送データベースファイル3、書込データベースフ
ァイル4、磁気エンコードデータベースファイル5、個
人データベースファイル6、印刷データベースファイル
7を備える。
【0038】なお、各データベースファイルは、上記の
記憶装置や補助記憶装置に格納される。
【0039】このホストコンピュータ1に信号線10を
介して発行機(発行部)11が接続される。
【0040】発行機11は、カード搬送機構12、リー
ダ・ライタユニット13、カード印刷ユニット14、キ
ーカードリーダ・ライタユニット15、および制御ユニ
ット16を備える。
【0041】カード搬送機構12は、搬送路およびその
搬送路に対して配設した複数組の搬送ローラ12aを有
し、ホッパ21内に集積されているICカード30を1
枚ずつ取出し、それをリーダ・ライタユニット13に送
り、リーダ・ライタユニット13を経たICカード30
をカード印刷ユニット14に送り、カード印刷ユニット
14を経たICカード30をスタッカ22へと搬送す
る。
【0042】ICカード30は、不揮発性のデータメモ
リとそれを制御するためのCPUを有するICチップを
内蔵している。
【0043】リーダ・ライタユニット13は、制御ユニ
ット16から供給される後述のICカード命令データお
よびステータスコードをICカード30のデータメモリ
に入力し(書込み)、かつ制御ユニット16から供給さ
れる磁気エンコードデータをICカード30のカード面
に装着されている磁気ストライプテープに磁気記録す
る。
【0044】カード印刷ユニット14は、制御ユニット
16から供給される印刷データをICカード30のカー
ド面に印刷する。
【0045】キーカードリーダ・ライタユニット15
は、操作者が所持する識別用媒体たとえばキーカード4
0の挿入・引出(セット・リセット)が可能で、挿入さ
れるキーカード40との間でデータの送受を行なう。キ
ーカード40は、当該ICカード発行装置による発行処
理を行なう権限を有する者にだけ与えられるICカード
であり、内部のデータメモリに、当該カードの種類を表
わす種類識別データを記憶するとともに、当該カードに
固有のカード認証データ(媒体認証データ)を記憶して
いる。
【0046】制御ユニット16は、データメモリ17を
内蔵するとともに、電源スイッチ18および表示器19
を付属して備え、上記信号線10を介してホストコンピ
ュータ1との双方向のデータ伝送を行ないながら、カー
ド搬送機構12、リーダ・ライタユニット13、カード
印刷ユニット14、キーカードリーダ・ライタユニット
15を制御する。
【0047】電源スイッチ18は、発行機11の動作用
電源電圧をオン,オフするために用意されている。
【0048】一方、ホストコンピュータ1は、主要な機
能手段として次の[1]〜[4]を備える。
【0049】[1]ICカード30に発行データを書込
むのに必要な複数のICカード命令データを作成する手
段。
【0050】[2]上記各ICカード命令データがIC
カード30に入力された際に同ICカード30で使用す
るための応答データとして所定のステータスコード(期
待値; 2バイトの数値コード)を作成する手段。
【0051】[3]ICカード30に対する磁気エンコ
ードデータおよび印刷データを作成する手段。
【0052】[4]作成した各ICカード命令データ、
ステータスコード、磁気エンコードデータ、および印刷
データを一括して発行機11の制御ユニット16に送る
伝送制御手段。
【0053】発行機11の制御ユニット16は、主要な
機能手段として次の[11]〜[17]を備える。
【0054】[11]ホストコンピュータ1から送られる
各データ(ステータスコードを含む)を内部メモリに保
持する保持手段。
【0055】[12]ホストコンピュータ1から送られる
各ICカード命令データおよびステータスコードをリー
ダ・ライタユニット13によりICカード30に入力す
る入力制御手段。
【0056】[13]ホストコンピュータ1から送られる
磁気エンコードデータをリーダ・ライタユニット13に
よりICカード30の磁気ストライプテープに磁気記録
する記録制御手段。
【0057】[14]ホストコンピュータ1から送られる
印刷データをカード印刷ユニット14によりICカード
30のカード面に印刷する印刷制御手段。
【0058】[15]入力制御手段による、ICカード3
0に対する各ICカード命令データおよびステータスコ
ードの入力を、ICカード30から送られるステータス
コードと内部メモリに保持したステータスコードとを照
合しつつ順次に実行せしめる制御手段。
【0059】[16]電源スイッチ18のオン操作に基づ
く動作用電源電圧の投入時(装置の起動時)、キーカー
ドリーダ・ライタユニット15に挿入されるカード(キ
ーカード40またはその他のカード)から種類識別デー
タを取込んでそのカードの種類を判別し、判別した種類
が当該ICカード発行装置に対応するキーカード40で
あるとき、そのキーカード40からカード認証データを
取込んでそれとデータメモリ17に予め記憶している媒
体認証データとを照合し、この照合結果が合致のときキ
ーカード40が適正であると判定する判定手段。
【0060】[17]上記判定手段の判定結果が適正であ
るとき、当該発行機11の作動つまり発行処理を許容す
る制御手段。
【0061】キーカード40のCPUは、次の[21]の
機能手段を備える。
【0062】[21]キーカードリーダ・ライタユニット
15から動作用電圧を受けて活性化されると、先ず内蔵
のデータメモリに記憶している種類識別データをキーカ
ードリーダ・ライタユニット15に送り、その後、キー
カードリーダ・ライタユニット15から読出コマンドを
受けると、内蔵のデータメモリに記憶しているカード認
証データをキーカードリーダ・ライタユニット15に送
る制御手段。
【0063】ICカード30のCPUは、次の[31]の
機能手段を備える。
【0064】[31]リーダ・ライタユニット13からI
Cカード命令データおよびステータスコードが当該デー
タメモリに入力されるごとに、その入力が正常かどうか
のチェックを実行し、正常な場合にはリーダ・ライタユ
ニット13から入力されたステータスコードをそのまま
リーダ・ライタユニット13に送り返す制御手段。
【0065】つぎに、上記の構成の作用を説明する。
【0066】(a)先ず、ホストコンピュータ1の処理
について図2のフローチャートにより説明する。
【0067】ホストコンピュータ1の表示部2で図7に
示す発行案内画面が表示されている。画面中には、発行
種類の指定エリア、個人識別番号の指定エリア、OK
釦、キャンセル釦が用意されている。
【0068】発行種類の指定エリアには、発行種類の項
目として社員証、通行証、…等が用意され、その項目ご
とにチェックボックス付されている。これらチェックボ
ックスのいずれかにカーソルを移動してクリックを行な
うことにより、そのチェックボックス内に×印が表示さ
れ、対応する項目が指定されたことになる。図5では、
社員証が指定された状態を示している。
【0069】個人識別番号の指定エリアには、個人識別
番号(以下、個人IDと称する)の初期値を入れる窓と
最終値を入れる窓が用意され、キーボード等の入力装置
を操作してそれぞれの窓に所望の数値を入れることによ
り、複数人分の個人IDを指定することができる。図7
では、『00005』番から『00100』番までの95
人分の個人IDが指定されている。
【0070】操作員がOK釦にカーソルを移動してクリ
ックを行なうと、画面中の指定情報が受け付けられ(ス
テップ101 )、発行処理の開始となる。
【0071】先ず、指定されている個人IDのうち、未
選択の1つとして、先頭の個人ID(『00005』
番)が選択される(ステップ102 )。
【0072】この場合、先頭の個人IDのみが選択され
ただけであるから(ステップ103 のNO)、ステップ104
に移行し、指定されている発行種類(以下、指定種類と
称す)に対応するカード搬送データがカード搬送データ
ベースファイル3から読出される。
【0073】IC入力データベース4から指定種類に対
応する複数のICカード命令データおよび複数のステー
タスコード(期待値)が読出される。
【0074】ICカード命令データは、図8に示すよう
に、命令コードと、この命令コードに適宜に付随される
付随データとで構成される。命令コードは、ICカード
30内のCPUに対して条件設定を行なったり、付随デ
ータをデータメモリに書込ませるなどの働きをする。付
随データには、選択個人IDや有効期限等が含まれてい
る。また、付随データは、命令コードの内容がキー照合
等の読出コマンドであれば、不要である。
【0075】こうして読出される各ICカード命令デー
タおよび各ステータスコードのうち、互いに対応するも
のを抱き合わせた形のIC入力データが作成される(ス
テップ105 )。
【0076】たとえば、図10に示すように、ICカー
ド命令データXとそれに対応するステータスコードxと
を抱き合わせた形のIC入力データ、ICカード命令デ
ータX2とそれに対応するステータスコードxとを抱き
合わせた形のIC入力データ、ICカード命令データY
とそれに対応する2つのステータスコードy,zとを抱
き合わせた形のIC入力データ、ICカード命令データ
X3とそれに対応するステータスコードxを抱き合わせ
た形のIC入力データ、…が順次に作成される。
【0077】最初のIC入力データおよび2番目のIC
入力データが同じステータスコードxを有するが、この
場合、2番目のIC入力データからステータスコードx
を省略しておけば、最初のIC入力データのステータス
コードxが2番目のIC入力データのステータスコード
としてそのまま援用される。
【0078】1つのICカード命令データYに2つのス
テータスコードy,zを抱き合わせた形のIC入力デー
タは、次のような状況を考慮している。すなわち、IC
カード命令データYに従ってデータメモリへの正常な入
力が完了したときに発するステータスコードとして先ず
ステータスコードyを用意し、このときにデータメモリ
の書込可能領域が満杯になって次の入力が不可能な状況
にある場合に発するステータスコードとしてステータス
コードzを用意している。
【0079】磁気エンコードデータベースファイル5か
ら指定種類に対応する磁気エンコードデータが読出さ
れ、それにICカード命令データの付随データに含まれ
るのと同じ選択個人IDや有効期限等が含ませられる
(ステップ106 )。
【0080】個人データベースファイル6から選択個人
IDに対応する個人データ(氏名、住所、所属部署、顔
写真画像等)が読出され、かつ印刷データベースファイ
ル7から指定種類に対応する印刷データ(文字、写真、
図柄、バーコード等)が読出され、その印刷データに上
記読出される個人データの一部(氏名や顔写真画像)が
含ませられる(ステップ107 )。
【0081】このようにして作成されるカード搬送デー
タ、各IC入力データ、磁気エンコードデータ、印刷デ
ータが発行指令と共に一括して発行機11の制御ユニッ
ト16に送られる(ステップ108 )。
【0082】この一括データ伝送の後、制御ユニット1
6からの正常発行指令または異常発行指令または発行不
可能指令の受領待ちとなる(ステップ109,110 )。正常
発行指令は、制御ユニット16において1枚目のICカ
ード30に対する発行処理が正常に終了した場合に発せ
られる。異常発行指令は、発行処理に異常が生じた場合
に発せられる。発行不可能指令は、不正な発行処理の虞
が生じた場合に発せられる。
【0083】正常発行指令が受領されると(ステップ10
9 のYES )、ステップ102 に戻り、指定されている個人
IDのうち、未選択の1つとして、2番目の個人ID
(『00006』番)が選択される。そして、この選択
個人IDに基づき、2枚目のICカード30を発行する
ための同様の処理が繰り返される。
【0084】異常発行指令または発行不可能指令が受領
されると(ステップ110 のYES )、指令の内容が表示部
2で報知される(ステップ111 )。これで発行処理の終
了または禁止となる。
【0085】指定されている個人IDの全てが選択され
終わると(ステップ103 のYES )、『00005』番か
ら『00100』番までの95人分のICカード30の発
行が全て完了したとの判断の下に、表示部2で発行完了
の旨が報知される(ステップ112 )。
【0086】(b)次に、制御ユニット16の処理を図
3のフローチャートを参照して説明する。
【0087】ホストコンピュータ1から一括して送られ
るカード搬送データ、各IC入力データ(ICカード命
令データ+ステータスコード)、磁気エンコードデー
タ、印刷データが取込まれて内部メモリに保持される
(ステップ201 )。
【0088】取込まれたカード搬送データに基づき、カ
ード搬送機構12が制御される(ステップ202 )。
【0089】取込まれた各IC入力データのうち、まだ
ICカード30に入力されていない未入力の1つが選定
され、その選定されたIC入力データにおけるICカー
ド命令データ(命令コード+付随データ)の頭部と尻部
に図9に示すようにそれぞれ伝送制御データが付加され
る。頭部の伝送制御データは、ICカード30に対する
当該ICカード命令データの伝送手順を規定するための
ものである。尻部の伝送制御データは、パリティチェッ
クデータ等である。
【0090】そして、伝送制御データが付加された形の
IC入力データがリーダ・ライタユニット13によりI
Cカード30のデータメモリに入力される(ステップ20
3 )。
【0091】この入力後、ICカード30からのステー
タスコードの受領待ちとなる(ステップ204 )。
【0092】ステータスコードが受領されると(ステッ
プ204 のYES )、そのステータスコードと上記選定され
たIC入力データにおけるステータスコードとが照合さ
れる(ステップ205 )。
【0093】両ステータスコードが合致すると(ステッ
プ206 のYES )、取込まれたIC入力データの全てがI
Cカード20に入力されたかどうかの判定がなされる
(ステップ207 )。
【0094】この場合、1つのIC入力データのみが入
力されただけであるから(ステップ207 のNO)、ステッ
プ203 に移行して未入力のIC入力データがまた1つ選
定され、同様の入力処理が繰り返される。
【0095】取込まれたIC入力データの全てが入力さ
れ終わると(ステップ207 のYES )、取込まれている磁
気エンコードデータに磁気トラック固有の制御データが
付加され、それがリーダ・ライタユニット13によりI
Cカード30のカード面に装着されている磁気ストライ
プテープに磁気記録される(ステップ208 )。
【0096】さらに、取込まれている印刷データが、カ
ード印刷ユニット14により、ICカード30のカード
面に予め定義されたレイアウトに従い印刷される(ステ
ップ209 )。
【0097】そして、1枚目のICカード30に対する
発行処理が正常に終了した旨の正常発行指令がホストコ
ンピュータ1に送られる(ステップ210 )。
【0098】IC入力データの入力に際し、ICカード
30から受領のステータスコードと選定されているIC
入力データのステータスコードとが合致しない場合は
(ステップ206 のNO)、異常発行指令がホストコンピュ
ータ1に送られる(ステップ211 )。
【0099】ところで、制御ユニット16では、電源ス
イッチ18のオン操作に基づく動作用電源電圧の投入に
際し、図4のフローチャートに示す処理が実行される。
【0100】すなわち、動作用電源電圧が投入されると
(ステップ301 のYES )、操作者に対し、キーカード4
0をキーカードリーダ・ライタユニット15に挿入(セ
ット)して欲しいの旨の要求文が表示器19で表示され
る(ステップ302 )。
【0101】カード(キーカード40かその他のカード
かまだ判らない)がキーカードリーダ・ライタユニット
15に挿入されると(ステップ303 のYES )、キーカー
ドリーダ・ライタユニット15を介して挿入カードに対
する通電がなされ、これにより挿入カードが活性化され
て同挿入カードから種類識別データが送出され、その種
類識別データから挿入カードの種類が判別される(ステ
ップ305 )。
【0102】挿入カードが従業員証や通行証等でなく当
該ICカード発行装置に対応するキーカード40であれ
ば(ステップ306 のYES )、カード認証データを読出す
ための読出コマンドがキーカード40に送られる(ステ
ップ307 )。
【0103】この読出コマンドに応答してキーカード4
0からカード認証データが送出され、それが取込まれる
と(ステップ308 のYES )、その取込まれたカード認証
データとデータメモリ17に予め記憶している媒体認証
データとが照合される(ステップ309 )。この照合結果
が合致であれば、キーカード40が適正であると判定さ
れる(ステップ310 のYES )。つまり、操作者が発行処
理を行なう権限を有する者であると認定される。
【0104】こうして、キーカード40が適正の場合
(ステップ310 のYES )、ホストコンピュータ1からの
発行指令の受領に基づき(ステップ311 のYES )、当該
発行機11の発行処理が許容される(ステップ312 )。
【0105】ただし、照合結果が不合致であれば、キー
カード40が不適正と判定される(ステップ310 のN
O)。つまり、操作者が発行処理を行なう権限を有しな
い第三者であると認定される。
【0106】キーカード40が不適正の場合(ステップ
310 のNO)、ホストコンピュータ1からの発行指令の受
領に際し(ステップ313 のYES )、発行処理が不可能な
旨の発行不可能指令がホストコンピュータ1に送られる
(ステップ314 )。
【0107】(c)キーカード40の処理を図5のフロ
ーチャートにより説明する。
【0108】キーカードリーダ・ライタユニット15か
ら動作用電圧を受けて活性化されることにより、内蔵の
データメモリに記憶されている種類識別データがキーカ
ードリーダ・ライタユニット15に送られる(ステップ
401 )。その後、キーカードリーダ・ライタユニット1
5から読出コマンドが受領されると(ステップ402 のYE
S )、内蔵のデータメモリに記憶されているカード認証
データがキーカードリーダ・ライタユニット15に送ら
れる(ステップ403 )。
【0109】(d)ICカード30の処理を図6のフロ
ーチャートにより説明する。
【0110】リーダ・ライタユニット13からIC入力
データ(ICカード命令データ+ステータスコード)が
入力されるごとに(ステップ501 のYES )、そのIC入
力データ中のICカード命令データから命令コードが抽
出され、その命令コードに応じた処理が実行される(ス
テップ502 )。
【0111】そして、処理状態つまり入力が正常かどう
かのチェックが実行され(ステップ503 )、そのチェッ
ク結果を表わすステータスコードがリーダ・ライタユニ
ット13に送られる(ステップ504 )。
【0112】すなわち、入力が正常であれば、リーダ・
ライタユニット13から入力されていたIC入力データ
中のステータスコードがそのままリーダ・ライタユニッ
ト13に送られる。入力が異常であれば、ICカード3
0に予め登録されている任意のステータスコードがリー
ダ・ライタユニット13に送られる。
【0113】なお、ステータスコードは、図11または
図12に示すフォーマットのレスポンスデータに含まれ
た形でリーダ・ライタユニット13に送られる。レスポ
ンスデータは、頭部の伝送制御データと、ステータスコ
ードと、適宜に付随される付随データと、尻部の伝送制
御データとで構成される。
【0114】頭部の伝送制御データは、発行機11に対
する当該レスポンスデータの伝送手順を規定するための
ものである。尻部の伝送制御データは、パリティチェッ
クデータ等である。
【0115】(e)まとめ 以上のように、操作者によりセットされるカードが適正
か否かを判定し、この判定結果が適正であるときのみ発
行機11の発行処理を許容するようにしたので、例え
ば、第三者が用意したコンピュータが発行機11に接続
され、第三者がICカード命令データ、磁気エンコード
データ、印刷データを勝手に作成してICカード30を
不正に発行しようとしても、その発行が未然に防止され
る。したがって、ICカード30の発行に関わる安全性
および信頼性の向上が図れる。
【0116】また、ホストコンピュータ1で作成される
各データ(ステータスコードを含む)を一括して発行機
11に送る構成としたことにより、ホストコンピュータ
1と発行機11との間でデータ伝送が何度も繰り返され
ることがなくなり、よって発行処理にかかる時間の短縮
が図れる。
【0117】さらに、ICカード30での入力処理が正
常な場合に使用するステータスコードを期待値としてホ
ストコンピュータ1で作成し、それをICカード30に
予め与えておくようにしたので、仮に、通常とは異なる
コード仕様のICカードが発行対象としてセットされた
場合でも、ICカード側のステータスコードと発行機1
1側のステータスコードとが必ず適合することになり、
よって入力が正常であるのに発行処理が終了してしまう
などの不具合が未然に防止され、誤りのない適正な発行
処理を行なうことができる。
【0118】なお、上記実施例において、例えば、いく
つかのIC入力データを作成してそれをICカード30
に入力した後、さらなるIC入力データを作成するため
に、予めICカード30に記録されたあるデータを取出
しそれを発行機11からホストコンピュータ1へ送って
加工する処理が必要となる場合には、ホストコンピュー
タ1から発行機11への一括データ伝送が複数回に分け
て実行される。
【0119】(2)次に、この発明の第2実施例につい
て説明する。
【0120】この実施例では、発行機11における制御
ユニット16の機能手段として、第1実施例の場合の
[16]に代えて次の[16a]が採用される。
【0121】[16a]電源スイッチ18のオン操作に基
づく動作用電源電圧の投入時、キーカードリーダ・ライ
タユニット15に挿入されるカード(キーカード40ま
たはその他のカード)から種類識別データを当該制御ユ
ニット16に取込んでそのカードの種類を判別し、判別
した種類が当該ICカード発行装置に対応するキーカー
ド40であるとき、キー照合命令データをキーカード4
0に送り、同キー照合命令データに含まれるキーデータ
とキーカード40に記憶されているキーデータとの照合
をキーカード40内で実行せしめ、その照合結果を当該
制御ユニット16に取込み、同照合結果が合致のとき媒
体がキーカード40が適正であると判定する判定手段。
【0122】また、キーカード40のCPUの機能手段
として、第1実施例の場合の[21]に代えて次の[21
a]が採用される。
【0123】[21a]キーカードリーダ・ライタユニッ
ト15から動作用電圧を受けて活性化されると、先ず内
蔵のデータメモリに記憶している種類識別データをキー
カードリーダ・ライタユニット15に送り、その後、キ
ーカードリーダ・ライタユニット15からキー照合命令
データを受けると、そのキー照合命令データに含まれる
キーデータと内蔵のデータメモリに記憶しているキーデ
ータと照合し、照合結果をキーカードリーダ・ライタユ
ニット15に送る制御手段。
【0124】他の構成については、第1実施例と同じな
ので、その説明は省略する。
【0125】以下、第2実施例の作用について説明す
る。
【0126】制御ユニット16では、電源スイッチ18
のオン操作に基づく動作用電源電圧の投入に際し、図1
3のフローチャートに示す処理が実行される。
【0127】この場合、第1実施例のステップ307 〜31
0 の処理に代わりステップ321,322の処理が実行され
る。
【0128】すなわち、挿入カードが従業員証や通行証
でなく当該ICカード発行装置に対応するキーカード4
0であれば(ステップ306 のYES )、キー照合命令デー
タがキーカード40に送られる(ステップ321 )。
【0129】このキー照合命令データに基づく照合結果
がキーカード40から取込まれ、その照合結果が合致で
あれば(ステップ322 のYES )、キーカード40が適正
(操作者が発行処理を行なう権限を有する者)であると
の判定の下に、ホストコンピュータ1からの発行指令の
受領に基づき(ステップ311 のYES )、当該発行機11
の発行処理が許容される(ステップ312 )。
【0130】照合結果が不合致であれば(ステップ322
のNO)、キーカード40が不適正(操作者が発行処理を
行なう権限を有しない第三者であるである)との判定の
下に、ホストコンピュータ1からの発行指令の受領に際
し(ステップ313 のYES )、発行処理が不可能な旨の発
行不可能指令がホストコンピュータ1に送られる(ステ
ップ314 )。
【0131】一方のキーカード40では、図14のフロ
ーチャートに示すような処理が実行される。
【0132】すなわち、キーカードリーダ・ライタユニ
ット15から動作用電圧を受けて活性化されることによ
り、内蔵のデータメモリに記憶されている種類識別デー
タがキーカードリーダ・ライタユニット15に送られる
(ステップ411 )。その後、キーカードリーダ・ライタ
ユニット15からキー照合命令データが受領されると
(ステップ412 のYES )、そのキー照合命令データに含
まれるキーデータと内蔵のデータメモリに記憶している
キーデータとが照合される(ステップ413 )。そして、
照合結果がキーカードリーダ・ライタユニット15に送
られる(ステップ414 )。
【0133】以上のように、操作者によりセットされる
カードが適正か否かを判定し、この判定結果が適正であ
るときのみ発行機11の発行処理を許容することによ
り、第三者による不正な発行処理を未然に防止すること
ができ、高い安全性および信頼性が確保される。
【0134】他の作用および効果は第1実施例と同じで
ある。
【0135】(3)この発明の第3実施例について説明
する。
【0136】この実施例では、発行機11における制御
ユニット16の機能手段として、第1実施例の場合の
[16]に代えて次の[16b]が採用される。
【0137】[16b]電源スイッチ18のオン操作に基
づく動作用電源電圧の投入時、キーカードリーダ・ライ
タユニット15に挿入されるカード(キーカード40ま
たはその他のカード)から種類識別データを取込んでそ
のカードの種類を判別し、判別した種類が当該ICカー
ド発行装置に対応するキーカード40であるとき、乱数
要求命令データをキーカード40に送ることによりその
キーカード40に記憶されている乱数データを同キーカ
ード40内で暗号化せしめ且つ同乱数データを当該制御
ユニット16に取込んで暗号化し、その当該制御ユニッ
ト16での暗号化データをキーカード40に送って同キ
ーカード40内での暗号化データと照合せしめ、その照
合結果を当該制御ユニット16に取込み、照合結果が合
致のとき媒体が適正であると判定する判定手段。
【0138】また、キーカード40のCPUの機能手段
として、第1実施例の場合の[21]に代えて次の[21
b]が採用される。
【0139】[21b]キーカードリーダ・ライタユニッ
ト15から動作用電圧を受けて活性化されると、先ず内
蔵のデータメモリに記憶している種類識別データをキー
カードリーダ・ライタユニット15に送り、その後、キ
ーカードリーダ・ライタユニット15から乱数要求命令
データを受けると、内蔵のデータメモリに記憶している
乱数データを読出して暗号化し、これとキーカードリー
ダ・ライタユニット15から送られる暗号化データとを
照合し、照合結果をキーカードリーダ・ライタユニット
15に送る制御手段。
【0140】他の構成については、第1実施例と同じで
あり、その説明は省略する。
【0141】以下、第3実施例の作用について説明す
る。
【0142】制御ユニット16では、電源スイッチ18
のオン操作に基づく動作用電源電圧の投入に際し、図1
5のフローチャートに示す制御が実行される。
【0143】この場合、第1実施例のステップ307 〜31
0 の処理に代わりステップ331 〜334 の処理が実行され
る。
【0144】すなわち、挿入カードが従業員証や通行証
でなく当該ICカード発行装置に対応するキーカード4
0であれば(ステップ306 のYES )、乱数要求命令デー
タがキーカード40に送られる(ステップ331 )。
【0145】この乱数要求命令データに基づく乱数デー
タがキーカード40から取込まれると(ステップ332 の
YES )、その乱数データが所定の手順に従って暗号化さ
れ、その暗号化データがキーカード40に送られる(ス
テップ333 )。この暗号化データの送出は、相互認証の
要求となる。相互認証とは、あるデータを発行機11お
よびキーカード40が予め定められた手順に従って処理
し、処理後の値が同じであることを認識することによっ
て相手が正当な相手であることを互いに確認する方法で
ある。
【0146】キーカード40で両暗号化データの照合が
なされ、その照合結果が合致であれば(ステップ334 の
YES )、キーカード40が適正(操作者が発行処理を行
なう権限を有する者)であるとの判定の下に、ホストコ
ンピュータ1からの発行指令の受領に基づき(ステップ
311 のYES )、当該発行機11の発行処理が許容される
(ステップ312 )。
【0147】照合結果が不合致であれば(ステップ334
のNO)、キーカード40が不適正(操作者が発行処理を
行なう権限を有しない第三者であるである)との判定の
下に、ホストコンピュータ1からの発行指令の受領に際
し(ステップ313 のYES )、発行処理が不可能な旨の発
行不可能指令がホストコンピュータ1に送られる(ステ
ップ314 )。
【0148】一方のキーカード40では、図16のフロ
ーチャートに示すような処理が実行される。
【0149】すなわち、キーカードリーダ・ライタユニ
ット15から動作用電圧を受けて活性化されることによ
り、内蔵のデータメモリに記憶されている種類識別デー
タがキーカードリーダ・ライタユニット15に送られる
(ステップ421 )。その後、キーカードリーダ・ライタ
ユニット15から乱数要求命令データが受領されると
(ステップ422 のYES )、内蔵のデータメモリに記憶し
ている乱数データがキーカードリーダ・ライタユニット
15に送られるとともに(ステップ423 )、同じ乱数デ
ータが所定の手順に従って暗号化される(ステップ424
)。
【0150】カードリーダ・ライタユニット15から暗
号化データが受領されると(ステップ425 のYES )、そ
れと当該キーカード40の処理による暗号化データとが
照合される(ステップ426 )。この照合結果がキーカー
ドリーダ・ライタユニット15に送られる(ステップ42
7 )。
【0151】以上のように、操作者によりセットされる
カードが適正か否かを発行機11とキーカード40の相
互認証によって判定し、この判定結果が適正であるとき
のみ発行機11の発行処理を許容することにより、第三
者による不正な発行処理を未然に防止することができ、
高い安全性および信頼性が確保される。
【0152】他の作用および効果は第1実施例と同じで
ある。
【0153】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
装置の起動時に操作者が所持する媒体が適正か否かを判
定し、この判定結果が適正であるときのみ発行処理を許
容する構成としたので、第三者による不正な発行を未然
に防止し得る安全性および信頼性にすぐれたICカード
発行装置を提供できる。
【0154】また、この発明によれば、装置の起動時に
操作者が所持する媒体が適正か否かを判定し、この判定
結果が適正であるときのみ発行処理を許容するととも
に、ICカードに発行データを書込むのに必要な複数の
ICカード命令データを制御部で作成し、作成した各I
Cカード命令データを一括して発行部に送り、発行部で
はICカードに対する各ICカード命令データの入力を
ICカードからの応答を確認しつつ順次に実行する構成
としたので、第三者による不正な発行を未然に防止して
安全性および信頼性の向上が図れるとともに、発行処理
にかかる時間の短縮が図れるICカード発行装置を提供
できる。
【0155】さらに、この発明によれば、装置の起動時
に操作者が所持する媒体が適正か否かを判定し、この判
定結果が適正であるときのみ発行処理を許容するととも
に、ICカードに発行データを書込むのに必要な複数の
ICカード命令データ、およびその各ICカード命令デ
ータがICカードに入力された際にICカードで使用す
るための応答データを制御部で作成し、作成した各デー
タを一括して発行部に送り、発行部では、応答データを
保持し且つICカードに対する各ICカード命令データ
および応答データの入力をICカードから送られる応答
データと上記保持した応答データとを照合しつつ順次に
実行する構成としたので、第三者による不正な発行を未
然に防止して安全性および信頼性の向上が図れるととも
に、発行処理にかかる時間の短縮が図れ、しかも常に適
正な発行処理が可能なICカード発行装置を提供するこ
とができる。
【0156】また、この発明によれば、上記同様の効果
が得られるICカード発行装置の制御方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例の構成を示すブロック図。
【図2】各実施例のホストコンピュータの処理を説明す
るためのフローチャート。
【図3】各実施例の発行機における制御ユニットの発行
処理を説明するためのフローチャート。
【図4】第1実施例の発行機における制御ユニットの判
定処理を説明するためのフローチャート。
【図5】第1実施例に関わるキーカードの処理を説明す
るためのフローチャート。
【図6】各実施例のICカードの処理を説明するための
フローチャート。
【図7】各実施例におけるホストコンピュータの表示部
で表示される発行案内画面を示す図。
【図8】各実施例におけるICカード命令データのフォ
ーマットを示す図。
【図9】各実施例におけるICカード命令データに伝送
制御データが付加された状態のフォーマットを示す図。
【図10】各実施例における各IC入力データのフォー
マットを示す図。
【図11】各実施例におけるレスポンスデータのフォー
マットを示す図。
【図12】各実施例におけるレスポンスデータのフォー
マットの他の例を示す図。
【図13】第2実施例の発行機における制御ユニットの
判定処理を説明するためのフローチャート。
【図14】第2実施例に関わるキーカードの処理を説明
するためのフローチャート。
【図15】第3実施例の発行機における制御ユニットの
判定処理を説明するためのフローチャート。
【図16】第3実施例に関わるキーカードの処理を説明
するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…ホストコンピュータ(制御部) 11…発行機(発行部) 13…リーダ・ライタユニット 14…カード印刷ユニット 15…キーカードリーダ・ライタユニット 17…データメモリ 18…電源スイッチ 30…ICカード 40…キーカード

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードに発行データを書込むのに必
    要なICカード命令データを前記ICカードに入力する
    発行部と、 装置の起動時に操作者が所持する媒体が適正か否かを判
    定する判定手段と、この判定手段の判定結果が適正であ
    るとき前記発行部の作動を許容する制御手段と、 を具備したことを特徴とするICカード発行装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のICカード発行装置に
    おいて、 前記判定手段は、前記媒体に記憶されている媒体認証デ
    ータを同媒体から発行部に取込んでそれと発行部内に記
    憶している媒体認証データとを照合し、この照合結果が
    合致のとき媒体が適正であると判定することを特徴とす
    るICカード発行装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のICカード発行装置に
    おいて、 前記判定手段は、前記媒体に記憶されている種類識別デ
    ータを同媒体から発行部に取込んでその媒体の種類を判
    別し、判別した種類が当該ICカード発行装置に対応す
    る識別用媒体であるとき、前記媒体に記憶されている媒
    体認証データを同媒体から発行部に取込んでそれと発行
    部内に記憶している媒体認証データとを照合し、この照
    合結果が合致のとき媒体が適正であると判定することを
    特徴とするICカード発行装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のICカード発行装置に
    おいて、 前記判定手段は、キー照合命令データを発行部から前記
    媒体に送り、同キー照合命令データに含まれるキーデー
    タとその媒体に記憶されているキーデータとの照合を同
    媒体内で実行せしめ、その照合結果を発行部に取込み、
    同照合結果が合致のとき媒体が適正であると判定するこ
    とを特徴とするICカード発行装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のICカード発行装置に
    おいて、 前記判定手段は、前記媒体に記憶されている種類識別デ
    ータを同媒体から発行部に取込んでその媒体の種類を判
    別し、判別した種類が当該ICカード発行装置に対応す
    る識別用媒体であるとき、キー照合命令データを発行部
    から前記媒体に送り、同キー照合命令データに含まれる
    キーデータとその媒体に記憶されているキーデータとの
    照合を同媒体内で実行せしめ、その照合結果を発行部に
    取込み、同照合結果が合致のとき媒体が適正であると判
    定することを特徴とするICカード発行装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のICカード発行装置に
    おいて、 前記判定手段は、乱数要求命令データを発行部から前記
    媒体に送ることにより同媒体に記憶されている乱数デー
    タを同媒体内で暗号化せしめ且つ同乱数データを発行部
    に取込んで暗号化し、その発行部での暗号化データを前
    記媒体に送って同媒体内での暗号化データと照合せし
    め、その照合結果を発行部に取込み、照合結果が合致の
    とき媒体が適正であると判定することを特徴とするIC
    カード発行装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のICカード発行装置に
    おいて、 前記判定手段は、前記媒体に記憶されている種類識別デ
    ータを同媒体から発行部に取込んでその媒体の種類を判
    別し、判別した種類が当該ICカード発行装置に対応す
    る識別用媒体であるとき、乱数要求命令データを発行部
    から前記媒体に送ることにより同媒体に記憶されている
    乱数データを同媒体内で暗号化せしめ且つ同乱数データ
    を発行部に取込んで暗号化し、その発行部での暗号化デ
    ータを前記媒体に送って同媒体内での暗号化データと照
    合せしめ、その照合結果を発行部に取込み、照合結果が
    合致のとき媒体が適正であると判定することを特徴とす
    るICカード発行装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載のICカード発行装置において、 前記媒体は、ICカードを用いたキーカードであること
    を特徴とするICカード発行装置。
  9. 【請求項9】 ICカードに発行データを書込むのに必
    要なICカード命令データを作成する制御部と、 この制御部で作成されたICカード命令データを前記I
    Cカードに入力する発行部と、 装置の起動時に操作者が所持する媒体が適正か否かを判
    定する判定手段と、この判定手段の判定結果が適正であ
    るとき前記発行部の作動を許容する制御手段と、 を具備したことを特徴とするICカード発行装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のICカード発行装置
    において、 前記制御部に設けられ、作成される各ICカード命令デ
    ータを一括して前記発行部に送る制御手段と、 前記発行部に設けられ、前記ICカードに対する各IC
    カード命令データの入力を同ICカードからの応答を確
    認しつつ順次に実行する制御手段と、 をさらに具備したことを特徴とするICカード発行装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のICカード発行装置
    において、 前記制御部は、指定されるICカードの種類に応じたI
    Cカード命令データを作成することを特徴とするICカ
    ード発行装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載のICカード発行装置
    において、 前記制御部は、ICカードを機能させるのに必要な複数
    のICカード命令データを作成するとともに、ICカー
    ドに対する磁気エンコードデータおよび印刷データを作
    成する、 前記発行部は、前記制御部で作成される各ICカード命
    令データをICカードに入力するとともに、同制御部で
    作成される磁気エンコードデータおよび印刷データをI
    Cカードに記録および印刷する、 ことを特徴とするICカード発行装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のICカード発行装
    置において、 前記制御部に設けられ、作成される各データを一括して
    前記発行部に送る制御手段と、 前記発行部に設けられ、前記ICカードに対する各IC
    カード命令データの入力を同ICカードからの応答を確
    認しつつ順次に実行する制御手段と、 をさらに具備したことを特徴とするICカード発行装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載のICカード発行装置
    において、 前記制御部は、ICカードを機能させるのに必要な複数
    のICカード命令データを作成するとともに、その各I
    Cカード命令データがICカードに入力された際に同I
    Cカードで使用するための応答データを作成する、 前記発行部は、前記制御部で作成される各ICカード命
    令データおよび応答データをICカードに入力する、 ことを特徴とするICカード発行装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のICカード発行装
    置において、 前記制御部に設けられ、作成される各ICカード命令デ
    ータおよび応答データを一括して前記発行部に送る第1
    制御手段と、 前記発行部に設けられ、前記制御部から送られる応答デ
    ータを保持し、かつ前記ICカードに対する各ICカー
    ド命令データおよび応答データの入力を同ICカードか
    ら送られる応答データと前記保持した応答データとを照
    合しつつ順次に実行する第2制御手段と、 をさらに具備したことを特徴とするICカード発行装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のICカード発行装
    置において、 前記制御部は、指定されるICカードの種類に応じたI
    Cカード命令データおよび応答データを作成する、 前記第2制御手段は、ICカードに対する各ICカード
    命令データおよび応答データの入力を、同ICカードか
    ら送られる応答データと保持している応答データとの合
    致を条件に順次に実行する、 ことを特徴とするICカード発行装置。
  17. 【請求項17】 請求項9に記載のICカード発行装置
    において、 前記制御部は、ICカードを機能させるのに必要な複数
    のICカード命令データを作成するとともに、その各I
    Cカード命令データがICカードに入力された際に同I
    Cカードで使用するための応答データを作成し、さらに
    ICカードに対する磁気エンコードデータおよび印刷デ
    ータを作成する、 前記発行部は、前記制御部で作成される各ICカード命
    令データおよび応答データを前記ICカードに入力する
    とともに、同制御部で作成される磁気エンコードデータ
    および印刷データを同ICカードに記録および印刷す
    る、 ことを特徴とするICカード発行装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のICカード発行装
    置において、 前記制御部に設けられ、作成される各データを一括して
    前記発行部に送る第1制御手段と、 前記発行部に設けられ、前記制御部から送られる応答デ
    ータを保持し、かつ前記ICカードに対する各ICカー
    ド命令データおよび応答データの入力を、同ICカード
    から送られる応答データと前記保持した応答データとを
    照合しつつ順次に実行する第2制御手段と、 をさらに具備したことを特徴とするICカード発行装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のICカード発行装
    置において、 前記制御部は、指定されるICカードの種類に応じたI
    Cカード命令データ、応答データ、磁気エンコードデー
    タ、印刷データを作成する、 前記第2制御手段は、ICカードに対する各ICカード
    命令データおよび応答データの入力を、同ICカードか
    ら送られる応答データと保持している応答データとの合
    致を条件に順次に実行する、 ことを特徴とするICカード発行装置。
  20. 【請求項20】 ICカードに発行データを書込むのに
    必要なICカード命令データを制御部で作成し、作成し
    たICカード命令データを発行部によりICカードに入
    力するICカード発行装置において、 装置の起動時に操作者が所持する媒体が適正か否かを判
    定し、この判定結果が適正であるとき前記発行部の作動
    を許容することを特徴とするICカード発行装置の制御
    方法。
  21. 【請求項21】 ICカードに発行データを書込むのに
    必要なICカード命令データを制御部で作成し、作成し
    たICカード命令データを発行部によりICカードに入
    力するICカード発行装置において、 装置の起動時に操作者が所持する媒体に記憶されている
    媒体認証データを同媒体から発行部に取込んでそれと発
    行部内に記憶している媒体認証データとを照合し、この
    照合結果が合致のとき媒体が適正であると判定して発行
    部の作動を許容することを特徴とするICカード発行装
    置の制御方法。
  22. 【請求項22】 ICカードに発行データを書込むのに
    必要なICカード命令データを制御部で作成し、作成し
    たICカード命令データを発行部によりICカードに入
    力するICカード発行装置において、 装置の起動時に操作者が所持する媒体に記憶されている
    種類識別データを同媒体から発行部に取込んでその媒体
    の種類を判別し、判別した種類が当該ICカード発行装
    置に対応する識別用媒体であるとき、前記媒体に記憶さ
    れている媒体認証データを同媒体から発行部に取込んで
    それと発行部内に記憶している媒体認証データとを照合
    し、この照合結果が合致のとき媒体が適正であると判定
    して発行部の作動を許容することを特徴とするICカー
    ド発行装置の制御方法。
  23. 【請求項23】 ICカードに発行データを書込むのに
    必要なICカード命令データを制御部で作成し、作成し
    たICカード命令データを発行部によりICカードに入
    力するICカード発行装置において、 装置の起動時に操作者が所持する媒体に発行部からキー
    照合命令データを送り、同キー照合命令データに含まれ
    るキーデータとその媒体に記憶されているキーデータと
    の照合を同媒体内で実行せしめ、その照合結果を発行部
    に取込み、同照合結果が合致のとき媒体が適正であると
    判定して発行部の作動を許容することを特徴とするIC
    カード発行装置の制御方法。
  24. 【請求項24】 ICカードに発行データを書込むのに
    必要なICカード命令データを制御部で作成し、作成し
    たICカード命令データを発行部によりICカードに入
    力するICカード発行装置において、 装置の起動時に操作者が所持する媒体に記憶されている
    種類識別データを同媒体から発行部に取込んでその媒体
    の種類を判別し、判別した種類が当該ICカード発行装
    置に対応する識別用媒体であるとき、キー照合命令デー
    タを発行部から前記媒体に送り、同キー照合命令データ
    に含まれるキーデータとその媒体に記憶されているキー
    データとの照合を同媒体内で実行せしめ、その照合結果
    を発行部に取込み、同照合結果が合致のとき媒体が適正
    であると判定して発行部の作動を許容することを特徴と
    するICカード発行装置の制御方法。
  25. 【請求項25】 ICカードに発行データを書込むのに
    必要なICカード命令データを制御部で作成し、作成し
    たICカード命令データを発行部によりICカードに入
    力するICカード発行装置において、 装置の起動時に操作者が所持する媒体に発行部から乱数
    要求命令データを送ることにより同媒体に記憶されてい
    る乱数データを同媒体内で暗号化せしめ且つ同乱数デー
    タを発行部に取込んで暗号化し、その発行部での暗号化
    データを前記媒体に送って同媒体内での暗号化データと
    照合せしめ、その照合結果を発行部に取込み、照合結果
    が合致のとき媒体が適正であると判定して発行部の作動
    を許容することを特徴とするICカード発行装置の制御
    方法。
  26. 【請求項26】 ICカードに発行データを書込むのに
    必要なICカード命令データを制御部で作成し、作成し
    たICカード命令データを発行部によりICカードに入
    力するICカード発行装置において、 装置の起動時に操作者が所持する媒体に記憶されている
    種類識別データを同媒体から発行部に取込んでその媒体
    の種類を判別し、判別した種類が当該ICカード発行装
    置に対応する識別用媒体であるとき、乱数要求命令デー
    タを発行部から前記媒体に送ることにより同媒体に記憶
    されている乱数データを同媒体内で暗号化せしめ且つ同
    乱数データを発行部に取込んで暗号化し、その発行部で
    の暗号化データを前記媒体に送って同媒体内での暗号化
    データと照合せしめ、その照合結果を発行部に取込み、
    照合結果が合致のとき媒体が適正であると判定して発行
    部の作動を許容することを特徴とするICカード発行装
    置の制御方法。
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DE1998620353 DE69820353T2 (de) 1997-08-01 1998-07-29 Chipkartenausgabesystem und -verfahren
EP19980114233 EP0895204B1 (en) 1997-08-01 1998-07-29 IC card issuing system and IC card issuing method

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JP2002245412A (ja) * 2001-02-15 2002-08-30 Toppan Forms Co Ltd カード発行システム

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