JPH1153427A - 画像の色柄設定方法および装置 - Google Patents

画像の色柄設定方法および装置

Info

Publication number
JPH1153427A
JPH1153427A JP10118615A JP11861598A JPH1153427A JP H1153427 A JPH1153427 A JP H1153427A JP 10118615 A JP10118615 A JP 10118615A JP 11861598 A JP11861598 A JP 11861598A JP H1153427 A JPH1153427 A JP H1153427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
color
pattern
shadow
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10118615A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Takinami
純一 滝波
Noritsune Sekiguchi
憲恒 関口
Mitsuaki Kato
光章 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10118615A priority Critical patent/JPH1153427A/ja
Publication of JPH1153427A publication Critical patent/JPH1153427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影条件等の違いによって陰影情報たる陰影画
像の全体的な輝度にばらつきがあっても、ばらつきを修
正可能な画像の色柄設定方法を提供すること 【解決手段】物品の陰影画像の各部の輝度値と陰影画像
の輝度の代表値との差および物品に付与すべき色柄を表
わす色柄画像の対応する部位の輝度値に基づいて出力画
像の色柄を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像中の物
体の素材の変更をシミュレートする画像の色柄設定方法
および装置に関する。特に衣服等の商品のイージーオー
ダー販売や電子カタログ販売において、生地や皮革など
の素材を変更したときの出来上がり状態をシミュレート
するのに適した画像の色柄設定方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】衣服等のイージーオーダー販売や電子カ
タログ販売において、注文時に商品の現物が存在しない
ため、生地や皮革などの素材を変更したとき(ここで
は、同じ材質でも色や柄が異なれば違う素材として扱
う。)の商品の最終出来上がり状態を予想することは難
しく、手元に届いた商品が客のイメージしていた商品と
は異なる場合があった。
【0003】この問題を解決するために、コンピュータ
を用いて素材を変更した時の商品の最終出来上がり状態
をシミュレートし、画面に表示するシステムが提案され
ている。例えば、特開昭55−93808号公報では、
コンピュータを用いて素材の色柄画像を衣服の画像に合
成して表示し、出来上がり状態を確認する方法が開示さ
れている。
【0004】素材の色柄画像(テクスチャ画像)を物体
の画像(元画像)に合成する手法としては、一般にテク
スチャマッピングが用いられる。衣服等の画像に素材の
色柄画像を合成する際、素材の色柄画像を単にテクスチ
ャマッピングによって合成したのでは素材の曲がり具
合、しわ、陰影等の実感がなくなるので、これらの要素
を考慮して合成することが必要である。例えば、森田
他2名による”陰影を反映したテクスチャマッピング方
法の検討”(1992、電子情報通信学会春季全国大
会)には、陰影を反映してテクスチャマッピングをおこ
なう手法について記載されている。この手法では、まず
元画像から色柄を変更する対象領域を切り出し、次にテ
クスチャ画像から陰影を除去し、元画像の対象領域から
陰影を抽出し、陰影を除去したテクスチャ画像を元画像
にテクスチャマッピングして合成画像を生成し、生成さ
れた合成画像に元画像から抽出した陰影を反映させるこ
とにより、陰影を反映した合成画像を作成する手法が開
示されている。また、例えば本出願人の特願平9−10
9384号明細書には、素材の曲がり具合やしわを画像
内での素材のゆがみ状態を定義する点群で定義し、素材
の色柄画像を合成する際、前記点群情報を使って素材の
色柄画像をゆがませ、さらに元画像をもとに作成した陰
影情報たる濃淡画像を合成して、衣服等の画像データに
素材の色柄画像データを合成する手法が記載されてい
る。
【0005】しかし、物体の画像に素材の色柄画像を合
成する際、単に素材の色柄画像に陰影情報たる陰影画像
を合成したのでは、素材の質感が十分でない場合があっ
た。すなわち、本発明者らの知見によると、例えば、元
画像の素材と、変更しようとする素材との光沢感や明度
が近似している場合は、素材の色柄画像を合成後も色柄
のみならず素材の質感も近いものとなる。しかし、元画
像の素材と、変更しようとする素材との光沢感や明度が
異なる場合、変更しようとする素材の色柄画像を合成す
ると、元画像の陰影情報の影響を受けて、光沢感などの
質感が異なったものになってしまう。言い換えると、変
更する素材の質感ではなく、元画像中の素材の質感とよ
く似たものなってしまう。
【0006】この問題を図を用いて概念的に説明する。
例えば、図10において、元画像中の素材が綿のように
光沢感の少ないものの場合、陰影情報たる陰影画像は曲
線1001のように変化の少ないものとなる。素材の色
柄画像データ(例えば縞模様とする)を曲線1002と
すると、素材の色柄画像に陰影画像を合成すると、曲線
1003のようになる。図11において、元画像中の素
材が絹のように光沢感の多いものの場合、陰影情報たる
陰影画像は曲線1101のように変化の大きなものとな
る。この陰影画像に図10の曲線1002とおなじ素材
の色柄画像データ(曲線1102)を合成すると、曲線
1103のようになる。同じ素材の色柄画像データ(曲
線1102)を合成しても、元画像の素材が綿の場合、
合成後の画像も光沢感の少ない綿のような質感になり、
元画像の素材が絹の場合、合成後の画像も光沢感の多い
絹のような質感になってしまう。特に生地や皮革などの
素材の場合、光沢感が質感を大きく左右するため、合成
後の画像と商品の出来上がり状態の雰囲気が大きく異な
ることがあり、問題であった。また、元画像の中の素材
の色が黒や紺など明度の低い色の場合、陰影画像の濃淡
は全体的に濃いものとなり、逆に元画像中の素材の色が
白などの明度の高い素材の場合、陰影画像の濃淡は全体
的に淡いものとなる。また、撮影条件、例えば撮影ライ
トの強さやカメラの露出調整等によっても、陰影画像の
全体的な濃淡は変わってくる。このため、素材の色柄画
像に陰影画像を合成したとき、陰影画像の全体的な濃淡
によって、合成後の素材の色味が変わるため問題であっ
た。
【0007】この問題を図を用いて概念的に説明する。
例えば、図11の元画像の撮影条件の変化等によって、
陰影画像の濃淡が図12の1201のように全体的に濃
い(輝度の低い)ものになったとする。このとき、図11
における素材の色柄画像データ(1102)と同じ素材
の色柄画像データ(1202)を合成すると、曲線12
03のようになり、図11の曲線1102よりも全体的
に輝度が低くなってしまう。
【0008】一方、照明光や鏡面反射、拡散反射などを
含む厳密なモデル化によってリアルな質感を再現する手
法もある。例えば、特開平6−236440号公報に
は、光源色、物体色(柄も含む)、環境色ならびに光源
色に関する成分分解画像、物体色に関する成分分解画像
を用いて、写真等の自然画像中の物体の色柄あるいは材
質感を変えたときのリアルな質感をシミュレートする方
法が開示されている。
【0009】しかし、照明光や鏡面反射、拡散反射など
を含む厳密なモデル化による手法は、現物に近いリアル
な質感を再現できるが、衣服のイージーオーダー販売や
電子カタログ販売に適用する場合、データの仕込み作業
が煩雑だったり、色柄設定をシミュレートする計算時間
がかかったりする問題があった。
【0010】また、上述の、陰影を反映した色柄設定方
法でも、厳密なモデル化による色柄設定方法でも、明る
さや質感に関するパラメータの調整は、物体の画像数と
変更可能な素材の色柄画像数の積の数だけおこなう必要
があり、衣服のイージーオーダー販売や電子カタログ販
売等に適用する場合、データの仕込み時間が膨大となる
問題があった。衣服のイージーオーダー販売や電子カタ
ログ販売等では商品の雰囲気がわかれば良い場合が多
く、厳密な質感再現よりも見た目のそれらしさが再現で
きており、かつデータ仕込みの手間が少なく、計算時間
が少ない手法が求められていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑みてなされたもので、その第一の目的とすると
ころは、撮影条件等の違いによって陰影情報たる陰影画
像の全体的な輝度にばらつきがあっても、ばらつきを修
正可能な画像の色柄設定方法および装置を提供すること
にある。
【0012】第二の目的とするところは、元画像の陰影
情報を使った簡易的な色柄設定方法において、素材の光
沢感を調整可能な画像の色柄設定方法および装置を提供
することにある。
【0013】第三の目的とするところは、商品の画像や
組み合わせる素材の色柄画像数が多くても、パラメータ
の調整件数が少なくて済む画像の色柄設定方法および装
置を提供することにある。
【0014】第四の目的とするところは、上記色柄設定
方法あるいは装置を用いて衣料・服飾品の仕様を顧客の
イメージ通りに決定し、その結果に基づいて顧客のイメ
ージ通りの衣料・服飾品を製造することができる衣料・
服飾品の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明によれば、物体の少なくとも一部の陰影画像に
該物体に付与すべき色および/または柄を表わす色柄画
像を合成して画像中の物体の色柄を設定する画像の色柄
設定方法であって、前記陰影画像の各部の輝度値と前記
陰影画像の輝度の代表値との差および前記色柄画像の対
応する部位の輝度値に基づいて出力画像の色柄を設定す
る画像の色柄設定方法が提供される。
【0016】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記陰影画像の各部の輝度値と前記陰影画像の輝度の代表
値との差の反映度に基づいて色柄を設定する画像の色柄
設定方法が提供される。
【0017】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記反映度は、前記陰影画像の陰影の強さを表わす陰影強
度および前記色柄画像の光沢の強さを表わす光沢度とに
基づいて定められるものである画像の色柄設定方法が提
供される。
【0018】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記色柄画像の対応する部位の輝度値および前記色柄画像
の輝度のオフセット値に基づいて色柄を設定する画像の
色柄設定方法が提供される。
【0019】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記色柄画像は、前記物体に付与すべき色および/または
柄を前記陰影画像における前記物体の凹凸に基づいて変
形を施した歪み色柄画像である画像の色柄設定方法が提
供される。
【0020】また、本発明の別の態様によれば、物体の
少なくとも一部の陰影画像および該陰影画像の輝度の代
表値または前記陰影画像および前記代表値の差を記憶す
る物体情報記憶手段と、前記物体の少なくとも一部に付
与すべき色および/または柄を表わす色柄画像を記憶す
る色柄画像記憶手段と、前記物体情報記憶手段に記憶さ
れた情報に基づいて得られる前記陰影画像の各部の輝度
と前記代表値との差および前記色柄画像記憶手段に記憶
された色柄画像に基づいて出力画像の色柄を設定する色
柄設定手段とを備えてなる画像の色柄設定装置が提供さ
れる。
【0021】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記陰影画像の各部の輝度値と前記陰影画像の輝度の代表
値との差の反映度を記憶する反映度記憶手段を備え、前
記色柄設定手段は、該反映度記憶手段に記憶された反映
度に基づいて色柄を設定するものである、画像の色柄設
定装置が提供される。
【0022】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記反映度は、前記陰影画像の陰影の強さを表わす陰影強
度および前記色柄画像の光沢の強さを表わす光沢度とに
基づいて定められるものであるであり、前記物体情報記
憶手段は、前記反映度記憶手段のうち前記陰影画像の陰
影強度を記憶する部分を兼ねるものであり、前記色柄画
像記憶手段は前記反映度記憶手段のうち前記色柄画像の
光沢度を記憶する部分を兼ねるものである、画像の色柄
設定装置が提供される。
【0023】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記色柄画像の輝度のオフセット値を記憶するオフセット
値記憶手段を備え、前記色柄設定手段は、該オフセット
値記憶手段に記憶されたオフセット値に基づいて色柄を
設定するものである、画像の色柄設定装置が提供され
る。
【0024】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記陰影画像に対応する物体の凹凸に基づく歪み状態を記
憶する形状規定情報記憶手段と、該形状規定情報記憶手
段に記憶された物体の歪み状態に基づいて前記色柄記憶
手段に記憶された色柄画像を変形して歪み色柄画像とな
す歪み色柄画像設定手段とを備え、前記色柄設定手段は
該歪み色柄画像設定手段により設定された歪み色柄画像
に基づいて出力画像の色柄を設定するものである、画像
の色柄設定装置が提供される。
【0025】また、本発明の別の態様によれば、衣料・
服飾品の少なくとも一部の陰影画像に該衣料・服飾品の
作製に用いうる素材の色および/または柄を表わす色柄
画像を合成して出力画像中の衣料・服飾品の色柄を設定
し、該設定された出力画像を表示し、該表示に基づいて
衣料・服飾品の仕様を決定し、決定した仕様に基づいて
衣料・服飾品を製造する衣料・服飾品の製造方法であっ
て、前記陰影画像の各部の輝度値と前記陰影画像の輝度
の代表値との差および前記色柄画像の対応する部位の輝
度値に基づいて出力画像の色柄を設定する、衣料・服飾
品の製造方法が提供される。
【0026】また、本発明の別の態様によれば、衣料・
服飾品の少なくとも一部の陰影画像に該衣料・服飾品の
作製に用いうる素材の色および/または柄を表わす色柄
画像を合成して出力画像中の衣料・服飾品の色柄を設定
し、該設定された出力画像を表示し、該表示に基づいて
衣料・服飾品の仕様を決定し、決定した仕様に基づいて
衣料・服飾品を製造する衣料・服飾品の製造方法であっ
て、前記陰影画像の各部の輝度値と前記陰影画像の輝度
の代表値との差および前記色柄画像の対応する部位の輝
度値および前記色柄画像の輝度のオフセット値に基づい
て出力画像の色柄を設定する、衣料・服飾品の製造方法
が提供される。
【0027】また、本発明の好ましい態様によれば、画
像の色柄設定方法の各手順をコンピュータを用いて実施
させるコンピュータプログラムを記録した記憶媒体が提
供される。
【0028】また、本発明の好ましい態様によれば、衣
料・服飾品の製造方法により製造された衣料・服飾品が
提供される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明を、衣服のイージーオ
ーダー販売を支援する電子カタログ装置に適用した例に
ついて説明する。
【0030】図1は、本発明の一実施態様例の構成を説
明するブロック図である。本実施態様例において、(1
01)はコンピュータ、(102)はキーボード、(1
03)はマウス、(104)はディスプレー、(10
5)は画像出力用プリンタ、(106)はハードディス
ク装置、(107)はイメージスキャナである。(10
3)はマウスの他に、デジタイザやタッチパネルなどの
ポインティングデバイスを利用することも可能である。
【0031】ハードディスク装置(106)には、物体
情報記憶手段(108)と、素材情報記憶手段(10
9)と、形状規定情報記憶手段(110)と、物体素材
対応情報記憶手段(111)とが含まれる。
【0032】物体情報記憶手段(108)には、物体画
像と、物体画像の陰影情報を表現した陰影画像と、陰影
画像の代表値たるパラメータと、陰影画像中の陰影の強
さ(輝度の分布の広さ)を表すパラメータと、物体に関
するキーワード情報とが含まれる。物体画像として本実
施態様例では、ファッションモデルが衣服を着用した状
態を写真撮影した画像を利用した。この場合の色柄設定
の対象となる物体領域の最小単位は、モデルが着用して
いる衣服や装身具といった衣料・服飾品の同一の色およ
び/または柄を設定すべきパーツの範囲となる。陰影画
像としては、例えば物体画像から色情報を除いてグレー
スケール画像にしたものが利用可能である。物体画像中
の素材に柄がある場合は、陰影の情報に柄のパターン情
報が混ざるので、物体画像をグレースケール画像にした
後で、陰影画像中に含まれる柄のパターン情報を柄ぼか
し機能等でぼかしたり、データ仕込み者がペイントソフ
ト等を使用して手動で柄のパターン情報を消したりする
ことが望ましい。さらに、陰影をよりそれらしく見せる
ために、データ仕込み者がペイントソフト等を使用して
手動で陰影画像中の光が当たっている部分(ハイライト
部分)をより白くしたり、影の部分をより黒くしたりし
てもよい。物体に関するキーワード情報は、衣服のデザ
インコード、衣服の種類、シーズン、年度とした。各物
体領域の陰影画像の代表値たるパラメータと、該陰影画
像中の陰影の強さを表すパラメータは、いずれも陰影画
像を正規化するためのものである。陰影画像の代表値た
るパラメータは、陰影画像中の物体領域の輝度の分布の
中央値で、本実施態様例では後で説明するように人間が
パラメータを調整して中央値だと感じる値を利用してい
るが、例えば物体領域中の陰影画像の輝度分布の平均値
等を代表値として採用し計算により求める方法も考えら
れる。以下、陰影画像中の代表値たるパラメータを、陰
影画像中央値と呼ぶ。陰影画像中の陰影の強さを表すパ
ラメータは、物体画像中の衣服の素材の光沢感に対応す
る値で、本実施態様例では人間がパラメータを調整して
決定する。以下陰影画像中の陰影の強さを表すパラメー
タを陰影強度と呼ぶ。
【0033】素材情報記憶手段(109)には、素材の
色柄画像と、素材の光沢感を表すパラメータ(以下素材
光沢度という)と、素材の色柄画像の倍率とが記憶され
ている。素材の色柄画像としては、本実施態様例では、
生地等の素材の色柄画像をイメージスキャナで読みとっ
たものを利用した。素材の色柄画像の倍率とは、素材の
色柄画像をもとに色柄設定画像を作成するときに、素材
の柄が現実の素材の柄と同程度の大きさになるように調
節するためのものである。本実施態様例では、物体画像
としてファッションモデルが衣服を着用した状態を写真
撮影した画像を使ったが、物体画像中のファッションモ
デルの大きさはほぼ等しくなるようにし、また物体画像
のサイズも同じ大きさにしているので、物体画像中の衣
服のスケールも正規化されている。したがって、素材の
色柄画像をマッピングによって物体画像の衣服に合成す
る際、素材の色柄画像の倍率をマッピング後の色柄設定
画像の柄サイズが不自然にならないようにあらかじめデ
ータ仕込み時に設定しておくことにより、どの物体画像
に色柄設定をおこなっても、柄のサイズがそれらしく見
えるようにできる。なお、本発明者らの知見によると、
素材の色柄画像の倍率は、色柄設定をしたときの素材の
柄サイズが現物と同じになるように設定したものが必ず
しも良いとは限らず、たとえば細かい柄の素材の場合
は、少し倍率を大きめに設定しておいた方がよいケース
が多い。
【0034】形状規定情報記憶手段(110)には、物
体画像内の各パーツの領域を定義するパーツ輪郭線情報
と、物体画像内の各パーツにおける素材の歪み状態を定
義する凹凸規定情報とが記憶されている。パーツ輪郭線
情報は、パーツの輪郭線の主要点を2次元座標の組とし
て表したものである。凹凸規定情報は、物体画像内の各
パーツの立体形状(衣服のひだなど立体的な変形と衣服
素材面の歪み)を主要点の2次元座標の組として表した
ものである。図2にパーツ輪郭線情報(201)と凹凸
規定情報(202)の例を示す。
【0035】物体素材対応情報記憶手段(111)に
は、各衣服のデザインに適用可能な素材の対応情報が記
憶されている。物体素材対応情報記憶手段については、
本出願人による特願平9−106192号明細書に開示
されている。この発明は衣服のイージーオーダー販売等
において、衣服のデザインと素材等の個別仕様の組み合
わせによる衣服の価格を簡単に確認可能とするものであ
るが、この発明における物品価格情報記憶手段の構造の
一部が物体素材対応情報記憶手段(111)に利用でき
る。すなわち、物体素材対応情報記憶手段(111)
に、物体の識別コードたる衣服のデザインコードと、素
材の識別コードたる素材コードを格納すればよい。例え
ば、デザインJK01には素材7SWL01M01と素
材7SWL01M02が適用可能な場合、デザインコー
ドと素材コードの組み合わせ(JK01、7SWL01
M01)および(JK01、7SWL01M02)を物
体素材対応情報記憶手段(111)に記憶すればよい。
【0036】次に、コンピュータ(101)、具体的に
は中央演算装置および汎用揮発メモリにより提供される
各種機能について説明する。
【0037】コンピュータ(101)には、物体画像選
択支援手段(112)と、物体パーツ選択支援手段(1
13)と、素材の色柄画像選択支援手段(114)と、
素材色柄設定手段(115)と、色柄設定画像の表示手
段(116)と、色柄設定画像の印刷手段(117)
と、物体情報入力手段(118)と、素材情報入力手段
(119)と、形状規定情報入力手段(120)と、物
体素材対応情報入力手段(121)とが含まれる。
【0038】物体画像選択支援手段(112)には、キ
ーワード検索による物体画像の検索機能と、検索された
物体画像の縮小画像を画面に複数個一覧表示して、ユー
ザが物体画像を選択することを支援する機能がある。
【0039】物体パーツ選択支援手段(113)には、
物体画像中の衣服のパーツから、ユーザが色柄設定をす
るパーツを選択することを支援する機能がある。衣服の
パーツとは、見頃や襟、袖などのことである。本実施態
様例では、同時に色柄設定をすべきパーツの組(画像中
ではこれを一体として物体領域とする)はグループ化し
た。例えば、右の袖と左の袖で同じ素材を適用したい場
合、右の袖と左の袖のパーツはグループ化しておき、右
の袖を選択すると自動的に左の袖も選択されるようにし
た。
【0040】素材の色柄画像選択支援手段(114)に
は、衣服のあるパーツに適用可能な素材の色柄画像を物
体素材対応情報記憶手段(119)から検索し、検索さ
れた素材の色柄画像の縮小画像を画面に複数個一覧表示
して、ユーザが素材の色柄画像を選択することを支援す
る機能がある。
【0041】素材色柄設定手段(115)には、物体画
像におけるあるパーツ領域(物体領域)に対し、ある素
材の色柄画像を、物体画像に対応した陰影画像を利用し
てマッピングすることにより陰影と光沢感をシミュレー
トする計算を実行し、該パーツ領域の素材色柄を別の素
材色柄に設定した色柄設定画像を作成する機能がある。
素材色柄設定手段(115)については、後で詳しく説
明する。
【0042】色柄設定画像の表示手段(116)には、
色柄設定画像(出力画像)をディスプレー(104)に
表示する機能がある。
【0043】色柄設定画像の印刷手段(117)には、
色柄設定画像を画像出力用プリンタ(105)からプリ
ント出力する機能がある。
【0044】物体情報入力手段(118)には、物体画
像と、物体画像の陰影情報を表現した陰影画像と、陰影
画像中央値と、陰影強度と、物体に関するキーワード情
報とをキーボード(102)やマウス(103)を使っ
て入力する機能がある。陰影画像中央値と、陰影強度の
決定方法は、後で説明する。
【0045】素材情報入力手段(119)には、素材の
色柄画像と、素材光沢度と、素材の色柄画像の倍率をキ
ーボード(102)やマウス(103)を使って入力す
る機能がある。素材光沢度の決定方法は、後で説明す
る。
【0046】形状規定情報入力手段(120)には、パ
ーツ輪郭線情報と、凹凸規定情報をマウス(103)を
使って入力する機能がある。パーツ輪郭線情報は、ユー
ザが物体画像中に表示された衣服のパーツの輪郭線の代
表値をマウス(103)を使って指定していくことによ
り入力する。凹凸規定情報は、物体画像中に表示された
衣服のパーツの素材の歪み状態を再現するように、ユー
ザがマウス(103)を使って凹凸を規定する主要点の
位置を移動させたり、さらに細かい歪み状態を再現する
ために主要点を追加したりして、図2の(202)のよ
うな凹凸規定情報定義する。
【0047】物体素材対応情報入力手段(121)に
は、各衣服のデザインに適用可能な素材の対応情報をキ
ーボード(102)を使って入力する機能がある。
【0048】次に、素材色柄設定手段(114)につい
て、図3のフローチャートを用いてさらに詳しく説明す
る。
【0049】ステップ301において、前工程から、色
柄設定に必要な情報が入力される。入力される情報とし
ては、物体画像と、色柄設定するパーツの情報と、素材
の色柄画像と、凹凸規定情報と、パーツ輪郭線情報と、
素材の色柄画像の倍率がある。
【0050】ステップ302において、ステップ301
で入力された色柄設定する各パーツに対応する凹凸規定
情報と、同じくステップ301で入力された各パーツに
対応するパーツ輪郭線情報とを、衣服の形状規定情報記
憶手段(110)から検索する。
【0051】ステップ303において、ステップ301
で入力された素材の色柄画像の倍率をもとに素材の色柄
画像を拡大縮小して倍率を調整し、ステップ302で検
索された凹凸規定情報を使って素材の歪みを定義する点
群に沿うように倍率調整後の素材の色柄画像を縦横に繰
り返しながらマッピングする。これにより、素材の歪み
を反映することができる。以後、前記マッピング後の素
材の色柄画像を歪み素材の色柄画像と呼ぶ。
【0052】ステップ304において、歪み素材の色柄
画像に陰影画像を合成する。RGBカラーモデルの場合
の計算式を説明する。座標(x、y)の歪み素材の色柄
画像の画素をT(x、y)、陰影画像の画素をB(x、
y)、合成後の画像の画素をC(x、y)とする。T、
B、Cはそれぞれ(R、G、B)の3成分をもった色ベ
クトルとする。なお、本実施態様例では陰影画像として
グレースケールの画像を使用したので、陰影画像のB
(x、y)における画素の(R、G、B)の各成分は同
じ値となる。また、陰影画像中央値をM、陰影強度を
n、素材の色柄画像光沢度をdとする。本実施態様例で
は陰影画像としてグレースケールの画像を使用したの
で、Mは(R、G、B)の各成分の値が(m、m、m)
のベクトル値である。m,n,dはスカラー値である。
すると、合成の計算式は、 C(x、y)=T(x、y)+{B(x、y)−M}×1/n×d (1) となる。(1)式において、{B(x、y)−M}の項
は、陰影画像の明度を正規化したものと考えられ、陰影
画像中の濃淡の中央値で(R、G、B)の各成分が0と
なり、陰影画像中の濃淡がMより濃い(輝度値が小さ
い)場合マイナスとなり、陰影画像中の濃淡がMより淡
い場合プラスとなる。このように陰影画像の輝度を正規
化することによって、例えば撮影条件等のばらつきを修
正可能となる。また、(1)式において、1/n ×
dの項をsとすると、sは陰影画像をどの程度反映させ
るかをあらわす陰影画像の反映度となる。一般に、光沢
感の強い素材の場合、陰影画像中の濃淡の差が大きくな
り、光沢感の弱い素材の場合、陰影画像中の濃淡の差は
小さくなる。したがって、陰影画像の反映度sは、光沢
感の強さを調節するものと考えられる。また、1/nの
項は、物体画像中の衣服の素材の光沢感を正規化するも
のと考えられ、一方パラメータdは画像合成をする素材
の光沢感を表すものと考えられる。(1)式について、
図4および5を用いて概念的に説明する。(401)は
物体画像中の衣服の素材の光沢感がつよい陰影画像(例
えば素材が絹の場合)を表す曲線、(402)は陰影画
像中央値mを表す直線である。物体画像中の衣服の素材
の光沢感が強いので陰影強度nは大きな値であり、図4
において、(1)式の1/nの項をかけることにより元
画像の光沢感が正規化され、曲線(403)のようにな
る。物体画像中の衣服の素材の光沢感が強い場合でも弱
い場合でも、(1)式の1/nの項をかけることにより
元画像の光沢感が正規化され、概念的には曲線(40
3)の振幅と同程度になる。次に、図5において、曲線
(501)は曲線(403)と同じものとすると、光沢
感の弱い素材の色柄画像を合成する場合、素材の色柄画
像光沢度dは小さな値なので、濃淡の差が小さくなり曲
線(502)のようになる。素材の色柄画像(例えば縞
模様とする)を曲線(503)とすると、最終的に陰影
画像を合成後の素材の色柄画像は、曲線(504)のよ
うになる。このとき、濃淡の差が小さいので、陰影画像
を合成後の素材の色柄画像は、光沢感の小さいものとな
る。このように、陰影画像を使って素材の光沢感を再現
可能となる。
【0053】また陰影画像中央値mおよび陰影強度nは
物体画像に依存したパラメータであり、素材の色柄画像
光沢度dは素材の色柄画像に依存したパラメータであ
り、それぞれ独立しているので、パラメータの調整件数
は、物体画像数と素材の色柄画像数の和でよい。したが
って、従来物体画像数と素材の色柄画像数の積のパラメ
ータ調整件数だったのに比較して、物体画像数や素材の
色柄画像数が多い場合、はるかに少ないパラメータ調整
件数でよく、データ仕込み作業に要する時間が少なくて
済む。なお、nとdを分離せずsとして扱う場合は、パ
ラメータの調整件数は従来と同様に、物体画像数と素材
の色柄画像数の積となるが、本発明の第1の目的は達成
しうるので目的によっては別段差し支えない。
【0054】また、(1)式において、素材の色柄画像
の画素の項T(x、y)には、いかなる項も掛け合わさ
れていない。したがって、陰影画像合成後の素材の色柄
画像の色味は、素材の色柄画像の色味と同じようにな
る。これにより、電子カタログ装置などにおいて、画面
に表示された素材の色柄画像の色と、色柄設定後の素材
の色が異なって見えることがなくなり、客の色柄設定後
の画像に対する信頼感を高めることができる。ただし、
素材画像の画素の項T(x、y)に対してさらに調整の
ため何らかのパラメータを掛け合わせたり加えたり減じ
たりするなどの処理をしても差し支えない。
【0055】たとえば、素材画像の画素の項T(x、
y)に対して、素材画像の輝度を調整するオフセット値
を加えてもよい。このとき、画像の合成式は、 C(x、y)=T(x、y)+K+{B(x、y)−M}×1/n×d (2) となる。オフセット値Kは、(R、G、B)の3成分を
もった色ベクトルで、(R、G、B)の各成分の値が
(k、k、k)のベクトル値である。(1)式の代わり
に(2)式を使うと、色柄設定画像中の素材の色柄画像
の全体的な輝度を調整可能となる。これによって、例え
ば(1)式では素材の色柄画像の輝度が低い場合(例え
ば黒の場合)に影の部分が黒くつぶれたり、逆に素材の
色柄画像の輝度が高い場合(例えば白の場合)にハイラ
イト部分が白くとんだりする問題が発生するが、これを
回避することができる。すなわち、素材色柄画像の色が
黒の場合、(1)式のT(x、y)の項は(0,0,
0)となる。(1)式の{B(x、y)−M}の項は、
陰影画像の濃淡の中央値で(R、G、B)の各成分が0
となるように陰影画像中央値Mを設定するので、陰影画
像の濃淡が中央値よりも濃い部分ではマイナスの値とな
る。したがって、合成後の画像の画素C(x、y)は陰
影画像の濃淡が中央値よりも濃い部分ではマイナスの値
となる。画素の輝度値の最低値は0なので、0以下の値
は0(黒)と同じ輝度になる。このため、陰影画像の濃
淡が中央値よりも濃い部分では、画素C(x、y)の輝
度は0(黒)となり、黒くつぶれてしまう。ここで、オ
フセット値Kにプラスの値を設定すると、黒くつぶれる
部分を少なくすることができる。オフセット値として大
きな値を設定すればするほど黒くつぶれる部分は少なく
なるが、逆に色柄設定画像の素材の色が白っぽくなって
くるので、合成後の画像をオペレータが確認しながら違
和感の無い程度の値にオフセット値を設定することが望
ましい。素材の色柄画像の色が白の場合は、黒の場合と
逆に陰影画像の濃淡が中央値よりも淡い部分で輝度の最
大値をオーバーしてしまい、白くとんでしまう。この場
合、オフセット値Kにマイナスの値を設定すればよい。
上述したように、オフセット値は素材の色柄画像によっ
て適当な値が異なるので、素材ごとに設定する。本発明
者らの知見によれば、素材の色がきわめて濃い場合はプ
ラスのオフセット値を、素材の色がきわめて淡い場合は
マイナスのオフセット値を、それ以外の場合はオフセッ
ト値を0にすればよい。
【0056】ステップ305において、ステップ304
で作成された陰影および光沢感を再現した素材の色柄画
像を、ステップ302で検索されたパーツ領域内の各パ
ーツの領域を定義する点群を用いてマスク処理し、物体
画像に合成して、色柄設定画像を作成する。
【0057】なお、本実施態様例ではステップ305で
マスク処理をおこなったが、ステップ303のマッピン
グ時およびステップ304の陰影画像合成時にマスク処
理をおこなってもよい。
【0058】次に、陰影画像中央値の決定方法の一例を
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0059】ステップ601において、(1)式におけ
る陰影画像中央値mの値を適当な初期値(例えば0)と
して、陰影強度nを最小値(例えば1)として、素材の
色柄画像光沢度dを最大値とする。nを最小値、dを最
大値にするということは、言い換えれば陰影画像の反映
値sを最大にするということになるが、これにより陰影
画像中央値mを変化させたときの色柄設定画像の色の変
化が大きくなり、mの値の決定が楽になる。
【0060】ステップ602において、対象としている
物体画像に対応した陰影画像と、標準として決めた素材
の色柄画像を使い、素材色柄設定手段(114)で色柄
設定画像を作成する。標準として決める素材としては、
本発明者らの知見によれば、陰影画像中央値mを変化さ
せたときの色柄設定画像の色の変化が大きくなるよう彩
度の高い(原色に近い)色で光沢感が中程度の無地の素
材が望ましい。
【0061】ステップ603において、色柄設定画像表
示手段(116)で色柄設定画像をディスプレー(10
4)に表示する。
【0062】ステップ604において、陰影画像中央値
mの値が適当でない場合、陰影画像中央値mの値を変更
し、ステップ602に戻る。例えば、陰影画像中央値m
の値が小さすぎた場合、ステップ604で表示された色
柄設定画像は図13の(a)のように白っぽくなる。逆
に陰影画像中央値mの値が大きすぎた場合、ステップ6
04で表示された色柄設定画像は図13の(c)のよう
に黒っぽくなる。陰影画像中央値mの値が適当な場合、
図13の(b)の図のように光があたっている部分は白
く、影の部分は黒く、光のあたり具合が中程度の部分は
標準として決めた素材の色柄画像の色となる。したがっ
て、色柄設定画像が図12の中央の図のようになるまで
ステップ602からステップ604を繰り返せば、適当
な陰影画像中央値が決定できる。
【0063】本実施態様例では、上述のごとくデータ仕
込み者が陰影画像中央値mを決定したが、例えば陰影画
像のパーツ領域中の濃淡の平均値を計算して陰影画像中
央値としてもよい。このように、さまざまな方法で陰影
画像の代表値は設定しうるが、素材の光沢度を調整する
という目的からは、陰影画像の代表値は陰影画像中の最
大輝度から最小輝度の間にあるのが好ましいことが多
い。
【0064】なお、陰影画像中央値は、物体画像中の素
材が使われているパーツに対しては同じ値となるが、一
般にそれぞれ異なる素材が使われているパーツに対して
は異なる値となる。したがって、例えば物体画像中にジ
ャケットとパンツがあり、かつジャケットの襟とそれ以
外のパーツとパンツにそれぞれ異なる素材が使われてい
れば、ジャケットの襟とそれ以外のパーツとパンツそれ
ぞれに対して陰影画像中央値mを決定する必要がある。
【0065】次に、陰影強度の決定方法の一例を図7の
フローチャートを用いて説明する。
【0066】ステップ701において、(1)式におけ
る陰影画像中央値mの値を上述した陰影画像中央値決定
方法で決定した値とし、陰影強度nを適当な初期値(例
えば1)として、素材の色柄画像光沢度dを1とする。
【0067】ステップ702において、対象としている
物体画像に対応した陰影画像と、標準として決めた素材
の色柄画像(たとえば濃淡画像中央値の決定例で説明し
たような画像)を使い、素材色柄設定手段(114)で
色柄設定画像を作成する。
【0068】ステップ703において、色柄設定画像表
示手段(116)で色柄設定画像をディスプレー(10
4)に表示する。
【0069】ステップ704において、陰影強度nの値
が適当でない場合、陰影強度nの値を変更し、ステップ
702に戻る。陰影強度nの値が適当か適当でないか
は、標準として決めた物体画像の光沢感と比較して決定
する。本実施態様例では、標準として決めた物体画像と
して、標準として決めた素材を使った衣服の物体画像を
使用したが、他の素材を使った物体画像でもよい。本発
明者らの知見によれば、標準として決める物体画像は、
陰影がはっきりわかる画像の方が、陰影強度nを決めや
すい。標準として決めた物体画像と色柄設定画像を比較
しやすいように、必要に応じて色柄設定画像とともに標
準として決めた物体画像をディスプレー(104)に表
示してもよい。陰影強度nが大きすぎた場合、標準とし
て決めた物体画像よりも色柄設定画像の光沢感が弱く感
じられる。逆に、陰影強度nが小さすぎた場合、標準と
して決めた物体画像よりも色柄設定画像の光沢感が強く
感じられる。陰影強度nが適当であった場合、標準とし
て決めた物体画像と色柄設定画像の光沢感は同じように
感じられる。
【0070】本実施態様例では、上述のごとくデータ仕
込み者が陰影強度nを決定したが、標準として決めた物
体画像中の衣服の最も明るい部分と最も暗い部分をマウ
ス(103)で指示し、それらの値をもとに陰影強度n
を計算により決定してもよい。
【0071】なお、陰影強度も陰影画像中央値と同様
に、物体画像中の衣服の各パーツで異なる素材が使われ
ていれば、それぞれのパーツに対して陰影強度nを決定
する必要がある。
【0072】(1)式の代わりに(2)式をつかった場
合は、ステップ704につづいて、素材の色柄画像の輝
度のオフセット値Kを設定する。オフセット値は、デー
タ仕込み者が色柄設定画像を確認しながら、素材の色柄
画像の色味が違和感ない程度に白く飛んだり黒くつぶれ
たりする部分が少なくなるよう決めればよい。
【0073】次に、素材の色柄画像光沢度の決定方法の
一例を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0074】ステップ801において、(1)式におけ
る陰影画像中央値mの値を標準として決めた陰影画像の
陰影画像中央値とし、陰影強度nを1とし、素材の色柄
画像光沢度dを適当な値(例えば1)とする。
【0075】ステップ802において、対象としている
素材の色柄画像と、標準として決めた陰影画像を使い、
素材色柄設定手段(114)で色柄設定画像を作成す
る。
【0076】ステップ803において、色柄設定画像表
示手段(116)で色柄設定画像をディスプレー(10
4)に表示する。
【0077】ステップ804において、素材光沢度dの
値が適当でない場合、素材光沢度dの値を変更し、ステ
ップ802に戻る。素材光沢度dの値が適当か適当でな
いかは、対象としている素材の光沢感と比較して決定す
る。素材光沢度dが大きすぎた場合、実際の素材の光沢
感よりも色柄設定画像の光沢感が強く感じられる。逆
に、素材光沢度dが小さすぎた場合、実際の素材の光沢
感よりも色柄設定画像の光沢感が弱く感じられる。素材
光沢度dが適当であった場合、実際の素材の光沢感と色
柄設定画像の光沢感は同じように感じられる。
【0078】本実施態様例では、上述のごとくユーザが
素材光沢度dを決定したが、例えば実際の素材の反射率
を測定器を使って測定した値をもとに、素材光沢度dを
計算によってもとめてもよい。
【0079】次に、本実施態様例の動作の概要を図9の
フローチャートを用いて説明する。
【0080】ステップ901において、オペレータはキ
ーボード(102)、または、マウス(103)を操作
して、物体画像選択支援手段(112)を使って、物体
情報記憶手段(108)から好みの衣服のデザインが含
まれている物体画像を1つ選択する。
【0081】ステップ902において、色柄設定をする
衣服のパーツを物体パーツ選択支援手段(113)を使
って選択する。
【0082】ステップ903において、素材の色柄画像
選択支援手段(114)を使って、ステップ902で選
択した衣服のパーツに設定する素材の色柄画像を選択す
る。
【0083】ステップ904において、素材色柄設定手
段(115)を使って、ステップ903で選択した素材
の色柄をステップ902で選択した衣服のパーツに設定
した色柄設定画像を作成する。このとき、ステップ90
1で選択された物体画像に対応する陰影画像中央値mお
よび陰影強度nと、ステップ903で選択された素材の
色柄画像に対応する素材の色柄画像光沢度dは、上述し
た方法でデータ仕込み時にすでに決定し仕込まれている
ので、ステップ904で作成される色柄設定画像は元画
像の陰影とステップ903で選択された素材の光沢感を
反映したものとなる。
【0084】ステップ905において、色柄設定画像の
表示手段(116)を使って、ステップ904で作成さ
れた色柄設定画像をディスプレー(104)に表示す
る。ステップ905で表示された色柄設定画像は、ステ
ップ901で選択した衣服のデザイン中のステップ90
2で選択したパーツの素材をステップ903で選択した
素材に設定したときの衣服の出来上がり状態を表してい
る。この色柄設定画像は、素材の色柄のみならず、素材
の質感を大きく左右する光沢感も再現しているので、客
は色柄設定画像によって衣服の出来上がり状態の雰囲気
をつかむことができる。
【0085】ステップ906において、色柄設定画像の
印刷手段(117)を使って、ステップ904で作成さ
れた色柄設定画像を画像出力用プリンタ(105)から
プリント出力する。プリント出力された色柄設定画像
は、客が衣服をオーダーした際の確認やサービスとして
客に配布してもよいし、衣服を縫製工場にオーダーする
際の確認のためにオーダーシートに添付してもよい。
【0086】上記のとおり、顧客が衣服、装身具等の衣
料・服飾品の仕様を定めてその場合の仮想的な試着状況
を上記画像の色柄設定装置により設定した出力画像を表
示し、その表示に基づいて顧客がさらに好みの仕様を示
して同様の仮想試着を繰り返すことにより最適な衣料・
服飾品の使用を最終決定することができる。このように
して最終決定された仕様に基づいて衣料・服飾品を実際
に製造すると、顧客のイメージした通りの衣服を迅速か
つ確実に製造することができ、電子カタログを用いたイ
ージーオーダーシステムとして有効に機能する。
【0087】以上、本発明を衣服のイージーオーダー販
売を支援する電子カタログ装置に適用した例について説
明したが、これに限ることなく、例えば部屋の内装の分
野に適用してソファーやカーペット、壁紙、カーテンな
どの素材を設定したときの状態をシミュレートして出来
上がり予想を確認したり、自動車の内装の分野に適用し
てシート地の素材を設定したときの状態をシミュレート
してもよい。また、本実施態様例における電子カタログ
装置をインターネットやCATVを利用して遠隔地から
操作可能にすれば、インターネットやCATVを利用し
た通信販売にも適用可能である。
【0088】上述のごとく、上記実施態様例の画像の色
柄設定方法は、コンピュータとこれを動作させるプログ
ラム等により実現されている。上記のごときプログラム
および各種記憶手段のデータはフロッピーディスク、C
D−ROM等の有形記憶媒体あるいは有線もしくは無線
のネットワーク等の伝送手段等により流通される。
【0089】
【発明の効果】このように本発明によれば、第1に撮影
条件等の違いによって陰影情報たる陰影画像の全体的な
輝度にばらつきがあっても、ばらつきを修正可能な画像
の色柄設定方法および装置を提供することができる。
【0090】第2に、元画像の陰影情報を使った簡易的
な色柄設定方法において、素材の光沢感を調整可能な画
像の色柄設定方法および装置を提供することができる。
【0091】第3に、商品の画像や組み合わせる素材の
色柄画像数が多くても、パラメータの調整件数が少なく
て済む画像の色柄設定方法および装置を提供することが
できる。
【0092】第4に、上記色柄設定方法あるいは装置を
用いて衣料・服飾品の仕様を顧客のイメージ通りに決定
し、その結果に基づいて顧客のイメージ通りの衣料・服
飾品を製造することができる衣料・服飾品の製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の一実施態様例のパーツ輪郭線情報と凹
凸規定情報の例である。
【図3】本発明の一実施態様例の素材色柄設定手段の動
作を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の一実施態様例の素材の色柄画像と陰影
画像の合成式を概念的に説明する第1の図である。
【図5】本発明の一実施態様例の素材の色柄画像と陰影
画像の合成式を概念的に説明する第2の図である。
【図6】本発明の一実施態様例の陰影画像中央値の決定
方法を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施態様例の陰影強度の決定方法を
説明するフローチャートである。
【図8】本発明の一実施態様例の生地画像光沢度の決定
方法を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施態様例の動作の概要を説明する
フローチャートである。
【図10】従来技術の問題点を概念的に説明する第1の
図である。
【図11】従来技術の問題点を概念的に説明する第2の
図である。
【図12】従来技術の問題点を概念的に説明する第3の
図である。
【図13】本発明の一実施態様例の陰影画像中央値の違
いによる色柄設定画像の例である。
【符号の説明】
101…コンピュータ 102…キーボード 103…マウス 104…ディスプレー 105…画像出力用プリンタ 106…ハードディスク装置 107…イメージスキャナ 108…物体情報記憶手段 109…素材情報記憶手段 110…形状規定情報記憶手段 111…物体素材対応情報記憶手段 112…物体画像選択支援手段 113…物体パーツ選択支援手段 114…素材の色柄画像選択支援手段 115…素材色柄設定手段 116…色柄設定画像の表示手段 117…色柄設定画像の印刷手段 118…物体情報入力手段 119…素材情報入力手段 120…形状規定情報入力手段 121…物体素材対応情報入力手段 201…パーツ輪郭線情報 202…凹凸規定情報

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の少なくとも一部の陰影画像に該物
    体に付与すべき色および/または柄を表わす色柄画像を
    合成して画像中の物体の色柄を設定する画像の色柄設定
    方法であって、前記陰影画像の各部の輝度値と前記陰影
    画像の輝度の代表値との差および前記色柄画像の対応す
    る部位の輝度値に基づいて出力画像の色柄を設定する画
    像の色柄設定方法。
  2. 【請求項2】 前記陰影画像の各部の輝度値と前記陰影
    画像の輝度の代表値との差の反映度に基づいて色柄を設
    定する請求項1に記載の画像の色柄設定方法。
  3. 【請求項3】 前記反映度は、前記陰影画像の陰影の強
    さを表わす陰影強度および前記色柄画像の光沢の強さを
    表わす光沢度とに基づいて定められるものである請求項
    2に記載の画像の色柄設定方法。
  4. 【請求項4】 前記色柄画像の対応する部位の輝度値お
    よび前記色柄画像の輝度のオフセット値に基づいて色柄
    を設定する請求項1〜3のいずれかに記載の画像の色柄
    設定方法。
  5. 【請求項5】 前記色柄画像は、前記物体に付与すべき
    色および/または柄を前記陰影画像における前記物体の
    凹凸に基づいて変形を施した歪み色柄画像である請求項
    1〜4のいずれかに記載の画像の色柄設定方法。
  6. 【請求項6】 物体の少なくとも一部の陰影画像および
    該陰影画像の輝度の代表値または前記陰影画像および前
    記代表値の差を記憶する物体情報記憶手段と、前記物体
    の少なくとも一部に付与すべき色および/または柄を表
    わす色柄画像を記憶する色柄画像記憶手段と、前記物体
    情報記憶手段に記憶された情報に基づいて得られる前記
    陰影画像の各部の輝度と前記代表値との差および前記色
    柄画像記憶手段に記憶された色柄画像に基づいて出力画
    像の色柄を設定する色柄設定手段とを備えてなる画像の
    色柄設定装置。
  7. 【請求項7】 前記陰影画像の各部の輝度値と前記陰影
    画像の輝度の代表値との差の反映度を記憶する反映度記
    憶手段を備え、前記色柄設定手段は、該反映度記憶手段
    に記憶された反映度に基づいて色柄を設定するものであ
    る、請求項6に記載の画像の色柄設定装置。
  8. 【請求項8】 前記反映度は、前記陰影画像の陰影の強
    さを表わす陰影強度および前記色柄画像の光沢の強さを
    表わす光沢度とに基づいて定められるものであるであ
    り、前記物体情報記憶手段は、前記反映度記憶手段のう
    ち前記陰影画像の陰影強度を記憶する部分を兼ねるもの
    であり、前記色柄画像記憶手段は前記反映度記憶手段の
    うち前記色柄画像の光沢度を記憶する部分を兼ねるもの
    である、請求項7に記載の画像の色柄設定装置。
  9. 【請求項9】 前記色柄画像の輝度のオフセット値を記
    憶するオフセット値記憶手段を備え、前記色柄設定手段
    は、該オフセット値記憶手段に記憶されたオフセット値
    に基づいて色柄を設定するものである、請求項6〜8の
    いずれかに記載の画像の色柄設定装置。
  10. 【請求項10】 前記陰影画像に対応する物体の凹凸に
    基づく歪み状態を記憶する形状規定情報記憶手段と、該
    形状規定情報記憶手段に記憶された物体の歪み状態に基
    づいて前記色柄記憶手段に記憶された色柄画像を変形し
    て歪み色柄画像となす歪み色柄画像設定手段とを備え、
    前記色柄設定手段は該歪み色柄画像設定手段により設定
    された歪み色柄画像に基づいて出力画像の色柄を設定す
    るものである、請求項6〜9に記載の画像の色柄設定装
    置。
  11. 【請求項11】 衣料・服飾品の少なくとも一部の陰影
    画像に該衣料・服飾品の作製に用いうる素材の色および
    /または柄を表わす色柄画像を合成して出力画像中の衣
    料・服飾品の色柄を設定し、該設定された出力画像を表
    示し、該表示に基づいて衣料・服飾品の仕様を決定し、
    決定した仕様に基づいて衣料・服飾品を製造する衣料・
    服飾品の製造方法であって、前記陰影画像の各部の輝度
    値と前記陰影画像の輝度の代表値との差および前記色柄
    画像の対応する部位の輝度値に基づいて出力画像の色柄
    を設定する、衣料・服飾品の製造方法。
  12. 【請求項12】 衣料・服飾品の少なくとも一部の陰影
    画像に該衣料・服飾品の作製に用いうる素材の色および
    /または柄を表わす色柄画像を合成して出力画像中の衣
    料・服飾品の色柄を設定し、該設定された出力画像を表
    示し、該表示に基づいて衣料・服飾品の仕様を決定し、
    決定した仕様に基づいて衣料・服飾品を製造する衣料・
    服飾品の製造方法であって、前記陰影画像の各部の輝度
    値と前記陰影画像の輝度の代表値との差および前記色柄
    画像の対応する部位の輝度値および前記色柄画像の輝度
    のオフセット値に基づいて出力画像の色柄を設定する、
    衣料・服飾品の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜5のいずれかに記載の画像の
    色柄設定方法の各手順をコンピュータを用いて実施させ
    るコンピュータプログラムを記録した記憶媒体。
  14. 【請求項14】 請求項11または12に記載の衣料・
    服飾品の製造方法により製造された衣料・服飾品。
JP10118615A 1997-06-06 1998-04-28 画像の色柄設定方法および装置 Pending JPH1153427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10118615A JPH1153427A (ja) 1997-06-06 1998-04-28 画像の色柄設定方法および装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-149531 1997-06-06
JP14953197 1997-06-06
JP10118615A JPH1153427A (ja) 1997-06-06 1998-04-28 画像の色柄設定方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1153427A true JPH1153427A (ja) 1999-02-26

Family

ID=26456521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10118615A Pending JPH1153427A (ja) 1997-06-06 1998-04-28 画像の色柄設定方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1153427A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002175539A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Data Keekibeeka Kk 画像処理方法およびそのプログラムと画像処理装置
JP2011501326A (ja) * 2007-10-26 2011-01-06 ザズル ドット コム インコーポレイテッド 製品モデリング・システム及び方法
JP2013501284A (ja) * 2009-08-04 2013-01-10 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ 複雑なおよび/または変形可能なオブジェクトの表現および着用できるオブジェクトの仮想フィッティング
JP2019108652A (ja) * 2013-10-18 2019-07-04 ヴイエフ・コーポレーション 衣服用の人体模型に基づく濃淡
US11129422B2 (en) 2016-07-18 2021-09-28 The H.D. Lee Company, Inc. Body-enhancing garment and garment construction
USD945121S1 (en) 2016-01-29 2022-03-08 The H.D. Lee Company, Inc. Pant with anatomy enhancing pockets

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002175539A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Data Keekibeeka Kk 画像処理方法およびそのプログラムと画像処理装置
JP2011501326A (ja) * 2007-10-26 2011-01-06 ザズル ドット コム インコーポレイテッド 製品モデリング・システム及び方法
JP2013501284A (ja) * 2009-08-04 2013-01-10 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ 複雑なおよび/または変形可能なオブジェクトの表現および着用できるオブジェクトの仮想フィッティング
JP2019108652A (ja) * 2013-10-18 2019-07-04 ヴイエフ・コーポレーション 衣服用の人体模型に基づく濃淡
US11344071B2 (en) 2013-10-18 2022-05-31 The H.D. Lee Company, Inc. Anatomy shading for garments
USD945121S1 (en) 2016-01-29 2022-03-08 The H.D. Lee Company, Inc. Pant with anatomy enhancing pockets
US11129422B2 (en) 2016-07-18 2021-09-28 The H.D. Lee Company, Inc. Body-enhancing garment and garment construction

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7505044B2 (en) Universal ultra-high definition color, light, and object rendering, advising, and coordinating system
US20190311488A1 (en) Method and system for wireless ultra-low footprint body scanning
US20160078663A1 (en) Cloud server body scan data system
US20010034668A1 (en) Virtual picture hanging via the internet
JP6224822B2 (ja) 毛髪コンサルテーションツール装置及び方法
US20100064596A1 (en) Three-Dimensional Documentation Lab Chamber
KR20090054779A (ko) 웹기반 가상 패션코디장치 및 그 방법
CN113165566A (zh) 户外零售空间结构
US20230248099A1 (en) Method and device for providing at least one cutting pattern for an article of clothing to be produced individually for a customer
US20020118209A1 (en) Computer program product for introducing painting effects into a digitized photographic image
JP2000235589A (ja) 物品の表示方法および表示装置
JP2018195996A (ja) 画像投影装置、画像投影方法、及び、画像投影プログラム
JP2023511530A (ja) 演色
KR100828935B1 (ko) 디지털 패션 디자인용 실사 기반 가상 드레이핑 시뮬레이션방법
CN114202630A (zh) 一种光照匹配的虚拟试衣方法、设备和存储介质
JPH1153427A (ja) 画像の色柄設定方法および装置
JP4850676B2 (ja) 画像生成装置及び画像生成方法
KR100399286B1 (ko) 상품 색상 변경 방법 및 시스템
JPH11238086A (ja) 物体の形状データの作成方法および物体の形状データの作成装置ならびに物品の製造方法
EP4181071A1 (en) Image generation method and image generation device
JPH10183418A (ja) 物品のコーディネート支援装置および物品のコーディネート画像の表示方法および物品の製造方法
JPH11296573A (ja) 2次元形状データの作成方法および2次元形状データの作成装置ならびに物品の製造方法
JP2002109307A (ja) シミュレーションシステムとシミュレーション方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
KR20020012332A (ko) 의복 착용 시뮬레이션 방법, 시스템 및 전자 기록 매체
KR20200023875A (ko) 투사 매핑 장치