JPH1153240A - 計算機のデータバックアップ装置及びデータバックアップ方法並びにデータバックアッププログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
計算機のデータバックアップ装置及びデータバックアップ方法並びにデータバックアッププログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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Abstract
ックアップの対象となるデータファイルに工夫を凝らす
ことにより、バックアップ処理を無駄なく、且つ、短時
間で行なうことができるようにする。 【解決手段】 第1の記憶部20に記憶されたデータフ
ァイルのうち所定の条件を満たすデータファイルを選択
する選択部101と、該選択部101で選択された複数
のデータファイルをまとめてN(Nは自然数)個のアー
カイブファイルを作成しアーカイブファイルの作成処理
をM(Mは自然数)回繰り返し行なうアーカイブファイ
ル作成部102と、該アーカイブファイル作成部102
によって作成されたアーカイブファイルを第2の記憶部
30へ記憶させるバックアップ処理部103とをそなえ
て構成される。
Description
記憶装置に用いて好適な、計算機のデータバックアップ
装置及びデータバックアップ方法並びにデータバックア
ッププログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に関する。
機や、インターネット・パソコン通信を中心とするコン
ピュータネットワークが広く普及しており、それに伴
い、計算機の記憶装置に記憶された電子メールや文書等
の重要なデータが増加してきている。
の利用者による誤操作や記憶装置の故障等により、内容
が破壊される場合や利用不可能になる場合がある。この
ように、データが失われることによる金銭的または時間
的な損害は非常に大きくなってしまう。そこで、データ
が失われるような障害が生じた場合において、直ちにデ
ータファイルを復旧させて損害を最小限に抑えるための
方法として、情報の2重化(データバックアップ)を行
なう技術が重要となってきている。
50は所定の記憶装置51と別のバックアップ用の記憶
装置52とを有しており、記憶装置51に記憶するデー
タと同一のデータを記憶装置52にも記憶させて、上述
のような損害を防ぐようになっている。ところで、一般
的なデータバックアップ方法については、データバック
アップ(以下、単にバックアップということがある)の
対象となるデータファイルの種類とファイル入出力処理
の違いから様々な方法がある。以下、それぞれの方法に
ついて説明する。
ァイルの種類による違い ここでは、バックアップの対象となるデータフィイルの
種類によって、フルバックアップ方法,差分バックアッ
プ方法及び増分バックアップ方法の3種類がある。 (a1)フルバックアップ方法 この方法は、記憶装置のデータバックアップの対象とな
る領域に含まれる全てのデータファイルを一度にデータ
バックアップするものである。
る領域に含まれるデータファイルのうち、前回行なわれ
たフルバックアップのあとに、データが更新されたデー
タファイルや新たに作成されたデータファイルについて
バックアップするものである。
る領域に含まれるデータファイルのうち、前回行なわれ
たフルバックアップや差分バックアップ等のバックアッ
プのあとに、データが更新されたデータファイルや新た
に作成されたデータファイルのみをバックアップするも
のである。
理方法による違い データバックアップ方法の処理時間は、データバックア
ップを行なう際のファイル入出力処理の方法によって定
まっており、1つのデータファイルに対するファイル入
出力処理は、各データファイルにおいて、オープン処
理,リード・ライト処理及びクローズ処理が施されるよ
うになっている。ここでは、図19を用いて、バックア
ップ元である記憶装置51に記憶されているファイルA
をバックアップ先である記憶装置52のファイルA′に
バックアップする処理について説明する。
イルの記憶装置での位置,作成日,データサイズ等の情
報を抽出して、データファイルを利用できるようにする
ものである。また、リード・ライト処理とは、データフ
ァイルの内容を読み出したり書き込んだりするもので、
ファイルAから読み出したデータをファイルA′に書き
込むようになっている。さらに、クローズ処理とは、デ
ータファイルの利用を終了するもので、オープン処理時
に抽出されたデータファイルの情報を破棄するようにな
っている。
からなる3種類の方法について説明する。 (b1)ディスクイメージによるデータバックアップ方
法 この方法は、記憶装置に構成されたデータ構造を無視し
て、直接記憶装置のデータを読み取って、別の記憶装置
へ書き出すもので、例えば、図20に示すように、記憶
装置51に記憶された生データを記憶装置52にそのま
ま記憶するようになっている。
たデータ構造を無視するために、ファイル単位にデータ
の入出力のオープン・クローズ処理を行なう必要がない
ので、処理時間を短縮することができる。 (b2)ファイルイメージによるデータバックアップ方
法(1) この方法は、記憶装置に構成されたデータ構造に従っ
て、データをデータファイル単位に読み出し、別の記憶
装置にデータファイル単位で書き出すもので、例えば、
図21に示すように、記憶装置51に記憶されているフ
ァイルA,B,Cのデータが、それぞれ記憶装置52に
ファイル単位で記憶されるようになっている。
たデータ構造に従って、データファイル単位にデータバ
ックアップや復旧を行なうことができ、上述したよう
な、差分バックアップや増分バックアップに適用でき
る。 (b3)ファイルイメージによるデータバックアップ方
法(2) この方法は、記憶装置に構成されたデータ構造に従っ
て、データをデータファイル単位に読み出し、読み出し
た複数のデータファイルを1つのデータファイルにまと
めて、別の記憶装置へデータファイル単位で書き出すも
ので、例えば、図22に示すように、記憶装置51に記
憶されているファイルA,B,Cのデータを、記憶装置
52において全てまとめて記憶するようになっている。
たデータ構造に従って、データファイル単位にデータバ
ックアップや復旧を行なうことができるほか、記憶装置
51から読み出したデータファイルを1つのデータファ
イルへまとめて別の記憶装置52へ書き込むために、記
憶装置52へ書き込む際のオープン処理・クローズ処理
の回数が全体として1回だけで済むようになっている。
ップソフトウェアには、上述の(b2)の方法を用いた
ものが多く、例えば、マイクロソフト株式会社から発売
されているパーソナルコンピュータ用OS(Operating
System)であるMS-Windows95に添付されているバックア
ップソフトウェアもこの方法が用いられている。このほ
か、コンピュータ・アソシエイツ株式会社製のASCserve
及びCheyenne Backupや、Seagate 社製のSeagate Backu
pもこの方法が用いられている。
z 版を用いたパーソナルコンピュータにおいて、電子メ
ールや文書からなる利用者のデータを、MS-Windows95に
添付されているバックアップソフトウェアを用いてデー
タバックアップした場合、その処理時間から測定される
処理速度は、185KB/sであった。
ようなバックアップ方法では、以下に示すような課題が
ある。具体的に、まず、(a)のバックアップの対象と
なるデータファイルの種類の違いによるバックアップ方
法で説明した、差分バックアップ方法及び増分バックア
ップ方法の場合は、数回行なうと、その回数分のバック
アップやバックアップデータファイルを記録した記録媒
体等が必要になってしまい、記録媒体数が増大するとい
う課題がある。また、この場合、バックアップしたデー
タファイルを復旧する際にも、バックアップを行なった
順番に復旧する必要がある。
イルや記録媒体の数を抑え、復旧を簡単に行なわなけれ
ばならない。従って、差分バックアップや増分バックア
ップを一定期間行なった後で必ずフルバックアップを行
なう必要があり、データバックアップシステムの全体的
な処理時間を向上させるためには、フルバックアップの
処理時間を短縮しなければならないのである。
入出力処理方法の違いによるデータバックアップ方法で
説明した、(b1)のディスクイメージによるバックア
ップ方法の場合、データ構造を無視するために、データ
ファイル単位にバックアップや復旧を行なうことができ
ず、差分バックアップや増分バックアップを行なうこと
ができない。また、記憶装置51の記憶されていない領
域も読み出して別の記憶装置52へデータバックアップ
を行なうため、資源の無駄が生じるという課題がある。
データバックアップ方法(1)は、読み取り側の記憶装
置51と書き込み側の別の記憶装置52とで、データフ
ァイル毎に、オープン・クローズ処理が2回必要なた
め、(b1)の方法に比べると処理時間が長いという課
題もある。さらに、(b3)のファイルイメージによる
データバックアップ方法(2)においては、オープン・
クローズ処理の回数が1つのデータファイルにつき1回
であるため、(b2)の方法に比べて処理時間は短縮で
きるが、(b1)の方法に比べると処理時間が長いとい
う課題がある。
たもので、データファイルをバックアップする前に、バ
ックアップの対象となるデータファイルに工夫を凝らす
ことにより、データファイルのバックアップ処理を無駄
なく、且つ、短時間で行なうことができるようにした、
計算機のデータバックアップ装置及びデータバックアッ
プ方法を提供することを目的とするとともに、さらに
は、このようなデータバックアップ動作を行なうための
データバックアッププログラムが記録されたコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とす
る。
機のデータバックアップ装置は、第1の記憶部に記憶さ
れたデータファイルを第2の記憶部に重複して記憶する
データバックアップ装置において、上記第1の記憶部に
記憶されたデータファイルのうち、所定の条件を満たす
データファイルを選択する選択部と、この選択部で選択
された複数のデータファイルをまとめてN(Nは自然
数)個のアーカイブファイルを作成し、このアーカイブ
ファイルの作成処理をM(Mは自然数)回繰り返し行な
うアーカイブファイル作成部と、このアーカイブファイ
ル作成部によって作成されたアーカイブファイルを上記
第2の記憶部へ記憶させるバックアップ処理部とをそな
えて構成されたことを特徴としている(請求項1)。
ップ装置は、上記請求項1記載の装置において、選択部
が、所定のサイズ以下のデータファイルを選択するよう
に構成されていることを特徴としている(請求項2)。
また、本発明の計算機のデータバックアップ装置は、上
記請求項1記載の装置において、選択部が、上記アーカ
イブファイル作成部のm(mはm≦Mを満足する自然
数)回目の処理において、m−1回目の処理以降に新た
に作成もしくは変更されたデータファイルのみを選択す
るように構成されていることを特徴としている(請求項
3)。
ップ装置は、上記請求項1記載の装置において、選択部
が、上記アーカイブファイル作成部のm(m≦M)回目
の処理において、1回目の処理以降に新たに作成もしく
は変更されたデータファイルのみを選択するように構成
されていることを特徴としている(請求項4)。
プ装置は、上記請求項1記載の装置において、アーカイ
ブファイル作成部が、アーカイブファイルを作成したの
ち、このアーカイブファイルを圧縮するように構成され
ていることを特徴としている(請求項5)。さらに、本
発明の計算機のデータバックアップ装置は、上記請求項
1記載の装置において、アーカイブファイル作成部が、
複数のデータファイルをそれぞれ圧縮したのち、アーカ
イブファイルを作成するように構成されていることを特
徴としている(請求項6)。
プ装置は、上記請求項1記載の装置において、アーカイ
ブファイル作成部が、m(m≦M)回目の処理時に上記
選択部で選択されたデータファイルを、m−1回目の処
理時に作成されたアーカイブファイルへ追加するように
構成されていることを特徴としている(請求項7)。さ
らに、本発明の計算機のデータバックアップ装置は、上
記請求項1記載の装置において、アーカイブファイル作
成部が、m(m≦M)回目の処理時に上記選択部で選択
されたデータファイルを、m−1回目の処理時に作成さ
れたアーカイブファイルへ、このアーカイブファイル内
のデータファイルに対応する過去のデータファイルを削
除したのちに追加するように構成されていることを特徴
としている(請求項8)。
プ装置は、上記請求項1記載の装置において、バックア
ップ処理部が、アーカイブファイルと所定の条件を満た
さないデータファイルとをそれぞれ第2の記憶部へ記憶
するように構成されていることを特徴としている(請求
項9)。さらに、本発明の計算機のデータバックアップ
装置は、上記請求項1記載の装置において、バックアッ
プ処理部が、アーカイブファイルと所定の条件を満たさ
ないデータファイルとを圧縮してから、それぞれ第2の
記憶部へ記憶するように構成されていることを特徴とし
ている(請求項10)。
プ装置は、上記請求項1記載の装置において、バックア
ップ処理部が、アーカイブファイルへ所定の条件を満た
さないデータファイルや別のアーカイブファイルを追加
してから、第2の記憶部へ記憶するように構成されてい
ることを特徴としている(請求項11)。さらに、本発
明の計算機のデータバックアップ装置は、上記請求項1
記載の装置において、バックアップ処理部が、アーカイ
ブファイルと所定の条件を満たさないデータファイルと
をアーカイブファイルとは別のアーカイブファイルにま
とめてから、第2の記憶部へ記憶するように構成されて
いることを特徴としている(請求項12)。
プ装置は、上記請求項1記載の装置において、バックア
ップ処理部が、アーカイブファイルと所定の条件を満た
さないデータファイルとをそれぞれ第2の記憶部へ記憶
する直前に、再び、アーカイブファイル作成部における
処理を1回施すように構成されていることを特徴として
いる(請求項13)。
ップ方法は、第1の記憶部に記憶されたデータファイル
を第2の記憶部に重複して記憶するデータバックアップ
方法において、上記第1の記憶部に記憶されたデータフ
ァイルのうち、所定の条件を満たすデータファイルを選
択し、上記の選択された複数のデータファイルをまとめ
てN(Nは自然数)個のアーカイブファイルを作成し、
上記のデータファイルの選択及びアーカイブファイルの
作成処理をM(Mは自然数)回繰り返し行なってから、
このアーカイブファイルを上記第2の記憶部へ記憶させ
ることを特徴としている(請求項14)。
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
は、第1の記憶部に記憶されたデータファイルを第2の
記憶部に重複して記憶するデータバックアップのため
に、コンピュータを動作させるデータバックアッププロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
であって、第1の記憶部に記憶されたデータファイルの
うち、所定の条件を満たすデータファイルを選択する選
択機能と、上記の選択された複数のデータファイルをま
とめてN(Nは自然数)個のアーカイブファイルを作成
し、アーカイブファイルの作成処理をM(Mは自然数)
回繰り返し行なうアーカイブファイル作成機能と、上記
の作成されたアーカイブファイルを第2の記憶部へ記憶
させるバックアップ処理機能とを実現させるためのデー
タバックアッププログラムを記録したことを特徴として
いる(請求項15)。
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態にかか
る計算機のデータバックアップ装置の構成を示すブロッ
ク図で、この図1に示す計算機のデータバックアップ装
置40は、計算機1,第1の記憶部(メモリA)20及
び第2の記憶部(メモリB)30をそなえて構成される
もので、第1の記憶部20に記憶されたデータファイル
を第2の記憶部30に重複して記憶するようになってい
る。なお、メモリA,Bはともに、ハードディスク等か
らなる外部記憶装置として構成される。
l Processing Unit )10,メモリ11a,11b,デ
ィスプレイ12及びキーボード13が設けられている。
また、メモリ11a,11bについては、バス14を介
し、ディスプレイ12及びキーボード13については、
それぞれバス14及び入出力インターフェース(I/
O)15c,15dを介してCPU10に接続され、第
1の記憶部20及び第2の記憶部30についても、バス
14及びI/O15a,15bを介してCPU10に接
続されている。
られた各部及び外部に設けられた第1の記憶部20及び
第2の記憶部30を制御するもので、このために、図1
に示すように、選択部101,アーカイブファイル作成
部102及びバックアップ処理部103の機能をそなえ
て構成されている。なお、このCPU10は、後述する
メモリ11aに記録されたバックアッププログラムによ
って動作するようになっている。また、上述の各部につ
いての詳細は後述することにする。
01,アーカイブファイル作成部102及びバックアッ
プ処理部103の各機能を実現するためのバックアップ
プログラムを記憶するもので、例えば、RAMやROM
等により構成されている。つまり、このメモリ11aに
記憶されたバックアッププログラムにより、CPU10
による動作を介して、本実施形態の各種機能を実現する
ようになっている。
ッププログラムの格納は、このバックアッププログラム
を記録したフロッピディスク等の記録媒体を介してイン
ストールされることにより実行される。また、メモリ1
1bは、計算機1の演算処理等に使用されるワーキング
メモリで、例えば、RAM等により構成されている。さ
らに、ディスプレイ12は、計算機1において演算され
るデータ及びその結果を表示する画像表示手段であり、
キーボード13は、計算機1における演算に使用される
キーを入力する手段である。
部101は、第1の記憶部20に記憶されたデータファ
イルのうち、所定の条件を満たすデータファイルを選択
するもので、具体的には、この第1の記憶部20中のデ
ータバックアップの対象となる領域中の全てのデータフ
ァイルを検索し、ファイル名,作成日時及びデータサイ
ズ等のデータを得て、検索したデータから所定の条件を
満たすデータファイルを選択するようになっている。
ータファイルを、特定できるような情報(例えば、デー
タファイル名)によって分類し、例えば、図2に示すよ
うになデータベースを作成するようになっている。この
ように、選択部101において、まとめる処理の対象と
なるデータファイルを全て選択することができ、選択し
た全データファイルを後述するアーカイブファイル作成
部102でアーカイブファイルにできるので、後述する
バックアップ処理部103におけるバックアップ処理の
際のデータファイルのオープン・クローズ回数を最小限
にすることができるようになっている。
回数は、バックアップするデータファイルの数に比例し
ているため、データファイル数を削減することにより、
上述のオープン・クローズ処理の回数を削減することが
できるのである。なお、上述のバックアップの対象とな
る領域の指定は、計算機のOS(Operating System)に
よって第1の記憶部20中の論理的に区切られたパーテ
ィション単位や、階層構造を有するファイルシステムの
ディレクトリ単位に行なえるようになっている。
以下のデータファイルを選択するようになっている。具
体的に、バックアップの処理速度を遅らせている原因
は、主に小さいサイズのファイルを多数扱っているため
で、このように、所定のサイズ以下のデータファイルを
まとめることにより、処理時間を短縮することができる
ようになっている。さらに、アーカイブファイルのサイ
ズを制限することができるので、第2の記憶部30の記
憶容量を削減することができるのである。
ーカイブファイル作成部102のm(mはm≦Mを満足
する自然数)回目の処理において、m−1回目の処理以
降に新たに作成もしくは変更されたデータファイルのみ
を選択するようになっている。つまり、1つ前に処理さ
れた新しいデータのみを選択するので、後述するアーカ
イブファイル作成部102において、まとめるデータフ
ァイル数を少なくすることができるとともに、アーカイ
ブファイルの数についても削減できるようになってい
る。なお、この処理は、上述の増分バックアップをイメ
ージしている。
ブファイル作成部102のm(m≦M)回目の処理にお
いて、1回目の処理以降に新たに作成もしくは変更され
たデータファイルのみを選択するようになっている。つ
まり、後述するアーカイブファイル作成部102におい
て、まとめる処理を何回も行なった結果、アーカイブフ
ァイルのサイズ(容量)や数が増大してしまった場合
に、1回目の処理以降に新たに作成もしくは変更された
データファイルのみを取り出してまとめ直すことができ
るので、まとめるデータファイル数を少なくすることが
できるとともに、この場合も、アーカイブファイルの数
について削減することができるようになっている。な
お、この処理は、上述の差分バックアップをイメージし
ている。
部102は、選択部101で選択された複数のデータフ
ァイルをまとめてN(Nは自然数)個のアーカイブファ
イルを作成し、このアーカイブファイルの作成処理をM
(Mは自然数)回繰り返し行なうものである。なお、こ
こでいうアーカイブファイル(Archieve File )とは、
複数のデータファイルを1つにまとめたファイルのこと
を示す。
102は、まず、上述の選択部101において作成され
たデータベースのリストに含まれるデータファイルをオ
ープンして、その内容を読み出し、読み出したデータフ
ァイルを1つのアーカイブファイルにまとめるようにな
っている。なお、このアーカイブファイルの数N(Nは
自然数)は、例えば、予め定めたアーカイブファイルの
サイズや数、データバックアップの対象となる領域中の
ディレクトリの数によって決定することができるように
なっている。
02は、上述のまとめる処理を行なった後、まとめたデ
ータファイルの名前と作成日時等を含むアーカイブファ
イル用のデータベースを作成し、この作成されたアーカ
イブファイル用のデータベースをアーカイブファイルと
ともに、第1の記憶部20へ記憶するようになってい
る。また、このとき、作成されたアーカイブファイル用
のデータベースは、アーカイブファイルの一部に含んで
もよく、別のデータファイルとして記憶してもよい。
タベース(図2にて上述したデータベース)の全てのデ
ータファイルについて行なうようになっている。そし
て、処理されたデータファイルは、図2に示すように、
処理された旨(“まとめ済”)が記録されるようになっ
ている。このように、バックアップの処理を行なう前に
バックアップの対象となる複数のデータファイルを1つ
にまとめることにより、第2の記憶部30へのバックア
ップするファイル数を大幅に削減することができ、バッ
クアップ処理時のオープン・クローズ処理回数を削減す
ることができるようになっている。
とする“ディスクイメージによるバックアップ方法”の
利点と、データファイル単位にバックアップや復旧がで
きることを特徴とする“ファイルイメージによるバック
アップ方法”の利点との両方を兼ねそなえたバックアッ
プ処理を施すことができるのである。さらに、このアー
カイブファイル作成部102は、上述した一連のまとめ
る処理をM回繰り返すようになっている。なお、この繰
り返し処理の回数(M)は、予め定めたまとめる処理を
行なう時間間隔や処理回数によって決められるものであ
る。
02では、1回まとめたものを即座に第2の記憶部30
へバックアップするのではなく、M回まとめているの
で、最適な情報を効率良くバックアップすることができ
るようになっている。つまり、バックアップの対象とな
るデータファイルの最新情報を、所定の条件(まとめる
時間間隔や処理回数)に基づいてまとめているので、ま
とめる処理1回に要する負荷(処理するデータファイル
数)を削減することができ、負荷を分散することができ
るようになっている。
削除等の修正を行なう場合においても、M回分の処理で
まとめられたN個のアーカイブファイルの中からそのデ
ータが存在するアーカイブファイルのみを取り出してや
り直すことができるようになっている。また、上述のア
ーカイブファイル作成部102は、アーカイブファイル
を作成したのち、このアーカイブファイルを圧縮するよ
うになっている。なお、一般に圧縮するデータファイル
のサイズが大きいほど圧縮率が高くなるので、個々のデ
ータファイルを圧縮するよりも、アーカイブファイルを
圧縮した方が圧縮率が高くなりやすい。
102は、複数のデータファイルをそれぞれ圧縮したの
ち、アーカイブファイルを作成するようになっている。
これにより、アーカイブファイルへデータファイルを追
加する際には、アーカイブファイルを復号することな
く、データファイルを追加することができるようになっ
ている。
02は、m(m≦M)回目の処理時に選択部101で選
択されたデータファイルを、m−1回目の処理時に作成
されたアーカイブファイルへ追加するようになってい
る。具体的に、アーカイブファイル作成部102では、
上述したように、アーカイブファイルを作成したのち、
このアーカイブファイル用のデータベースをアーカイブ
ファイルとともに第1の記憶部20へ記憶するようにな
っているが、ここでは、第1の記憶部20へ記憶させる
手段を用いずに、アーカイブファイルの作成処理をM回
行なうようになっている。
る際に、新規に更新されるデータファイルをm−1回目
の処理時に作成されたアーカイブファイルに追加し、こ
のとき、作成されるアーカイブファイル用のデータベー
スに、この新規に更新されるm回目のデータファイルの
情報を追加するようになっている。また、アーカイブフ
ァイル用のデータベースにm回目のデータが追加される
際、このm回目のデータファイルに対応するデータファ
イルの情報が、m−1回目のデータベース上に存在する
否かが検索され、存在する場合には、対応する既存のデ
ータファイルであることを示す印(チェックマーク;例
えば、“OLD”)を付加するようになっている。な
お、データファイルを追加する際には、そのデータをア
ーカイブファイル用のデータベースの末尾に追加するの
に限らず、先頭に追加するようにしてもよい。
102は、m(m≦M)回目の処理時に選択部101で
選択されたデータファイルを、m−1回目の処理時に作
成されたアーカイブファイルへ、アーカイブファイル内
のデータファイルに対応する過去のデータファイルを削
除したのちに追加するようになっている。なお、この場
合も上述と同様に、第1の記憶部20へ記憶させる手段
を用いずに、アーカイブファイルの作成処理をM回行な
うようになっている。
いて、新規に更新されるデータファイルを、m−1回目
の処理時に作成されたアーカイブファイルに追加する際
に、m−1回目の処理時に作成されたアーカイブファイ
ル上にある新規に更新されるデータファイルに対応する
データファイルを削除して、アーカイブファイルの容量
を縮小するようになっている。なお、データファイルを
アーカイブファイルへ追加する際には、上述のものと同
様に、アーカイブファイルの先頭に追加するようにして
もよい。
3は、アーカイブファイル作成部102によって作成さ
れたアーカイブファイルを第2の記憶部30へ記憶させ
るもので、具体的には、上記のアーカイブファイルと所
定の条件を満たさないデータファイルとをそれぞれ記憶
する(バックアップする)ようになっている。なお、第
1の記憶部20中にまとめられたデータファイルは、第
2の記憶部30へ記憶させたのち、削除するようにして
もよい。
カイブファイルと所定の条件を満たさないデータファイ
ルとを圧縮してから、それぞれ第2の記憶部30へ記憶
するようになっている。具体的には、バックアップする
事前の処理であるアーカイブファイル作成部102にお
けるM回繰り返し処理の段階では、所定の条件を満たさ
ないデータファイルとまとめられたアーカイブファイル
とを圧縮せず、第2の記憶部30へバックアップする際
に、圧縮するようにして、この繰り返し処理の際に圧縮
する負荷を削減することができるようになっている。
は、アーカイブファイルへ所定の条件を満たさないデー
タファイルや別のアーカイブファイルを追加してから、
第2の記憶部30へ記憶するようになっている。具体的
には、所定の条件を満たさないデータファイルを既に作
成されたアーカイブファイルの1つに追加することによ
って、第2の記憶部30へバックアップするデータファ
イルのファイル数を削減することができるのである。
は、所定の条件を満たさないデータファイルをN個のア
ーカイブファイルのいずれかへ追加するようになってい
るが、これに限らず所定の条件を満たさないデータファ
イルのみでまとめて、新規にアーカイブファイルを作成
するようにしてもよい。つまり、アーカイブファイルの
数はN個に限らない。
データファイルをアーカイブファイルへ追加する処理
は、データファイルとアーカイブファイルとをそれぞ
れ、別々に第2の記憶部30へバックアップしたのち、
第2の記憶部30において行なってもよい。さらに、上
述のバックアップ処理部103は、アーカイブファイル
と所定の条件を満たさないデータファイルとを上記アー
カイブファイルとは別のアーカイブファイルにまとめて
から、第2の記憶部30へ記憶するようになっている。
つまり、ディレクトリ等の利用者にとって利用しやすい
単位毎にまとめられたアーカイブファイルを他のデータ
ファイルと区別した上でアーカイブファイルへまとめる
ことができるようになっている。
は、アーカイブファイルと所定の条件を満たさないデー
タファイルとを別の1つのアーカイブファイルにまとめ
るようになっているが、アーカイブファイルのみをさら
に複数個まとめて、新たに1つのアーカイブファイルを
作成するようにしてもよい。したがって、この場合もア
ーカイブファイルの数はN個に限らない。つまり、ディ
レクトリ等の利用者にとって利用しやすい単位毎にまと
めることができるほか、第2の記憶部30へバックアッ
プするデータファイルのファイル数を削減することもで
きるのである。
は、アーカイブファイルと所定の条件を満たさないデー
タファイルとをそれぞれ第2の記憶部30へ記憶する直
前に、再び、アーカイブファイル作成部102における
処理を1回施すようになっている。つまり、まとめる処
理をM回行なってからデータバックアップを行なうまで
の間において、さらに、新しく作成されたデータファイ
ルや変更されたデータファルを漏れなくバックアップす
ることができるようになっている。
では、上述のアーカイブファイル作成部102における
アーカイブファイルを作成する処理と、バックアップ処
理部103における作成されたアーカイブファイルをバ
ックアップする処理とを分散して行なっているので、そ
れぞれの処理を迅速に、且つ、正確に行なうことができ
るようになっている。
態にかかる計算機のデータバックアップ装置40の動作
について、図3,図4を用いて説明する。まず、図1に
示す計算機1では、選択部101において、第1の記憶
部20に記憶されているデータのうちの、バックアップ
の対象となる領域を決定し(図3のステップa1)、こ
の領域中のデータファイルを検索したのち、このデータ
ファイルのファイル名,作成日時及びサイズ等の情報を
得る(図3のステップa2)。
件を満たすデータファイルを選択すし、上述の図2に示
したような所定の条件を満たすデータファイルのみのデ
ータベースを作成する(図3のステップa3)。そし
て、アーカイブファイル作成部102において、選択部
101により作成されたデータベースのリストに含まれ
るデータファイルをオープンし(図3のステップa
4)、その内容を読み出す(図3のステップa5)。な
お、このオープン処理は、選択されたデータファイルを
順番にオープンしてもよく、同時にオープンしてもよ
い。
のアーカイブファイルの1つにまとめる(図3のステッ
プa6,図4のステップ)。例えば、図4において
は、データファイルA,B,Dを1つのアーカイブファ
イルにまとめている。その後、このアーカイブファイル
作成部102では、まとめたデータファイルのフィイル
名と作成日時等を含むアーカイブファイル用のデータベ
ースを作成し(図3のステップa7)、作成したデータ
ベースをアーカイブファイルとともに、第1の記憶部2
0へ記憶する。
ータベースのデータファイルが全て読み込まれたか否か
を判断し(図3のステップa8)、読み込まれていない
場合(図3のステップa8のNOルート)、再び、選択
部101により作成されたデータベースのデータファイ
ルがオープンされ(図3のステップa4)、以下、上述
したような同様の処理が施される。
タベースのデータファイルが全て読み込まれている場合
には(図3のステップa8のYESルート)、上述のま
とめる処理がM回繰り返し行なわれたか否かが判断され
る(図3のステップa9)。その結果、まとめる処理が
M回繰り返し行なわれていない場合(図3のステップa
9のNOルート)、再び、選択部101において、所定
の条件を満たすデータファイルのみのデータベースを作
成する処理を行なう(図3のステップa3)。
れた場合(図3のステップa9のYESルート)、まと
められたN個のアーカイブファイルと所定の条件を満た
さないデータファイルをそれぞれ第2の記憶部30へ記
憶する(図3のステップa10,図4のステップ)。
例えば、図4においては、1つのアーカイブファイルと
データファイルC,Eとがそれぞれ第2の記憶部30へ
記録されている。
0において、アーカイブファイル作成部102及びバッ
クアップ処理部103の動作について、以下、詳述す
る。 (a)アーカイブファイル作成部102よるアーカイブ
ファイル作成処理動作 (a1)アーカイブファイルを作成してから圧縮する場
合 ここでは、アーカイブファイル作成部102が、データ
ファイルをまとめてアーカイブファイルを作成してか
ら、このアーカイブファイルを圧縮する場合について、
図5を用いて説明する。
ず、所定の条件を満たすデータファイル(データファイ
ルA,B,D)をまとめて1つのアーカイブファイルを
作成したのち(図5のステップs1)、そのアーカイブ
ファイルを圧縮する(図5のステップs2)。このよう
に、上述のデータバックアップ装置40では、アーカイ
ブファイルのサイズ(容量)を縮小することができるの
で、アーカイブファイルを作成する第1の記憶部20や
アーカイブファイル及びデータファイルを記憶する第2
の記憶部30の記憶容量を削減することができる利点が
ある。
ルを圧縮してから、アーカイブファイルを作成する場合 ここでは、アーカイブファイル作成部102が、複数の
データファイルをそれぞれ圧縮したのち、アーカイブフ
ァイルを作成する場合について、図6を用いて説明す
る。
ず、所定の条件を満たすデータフィイル(データファイ
ルA,B,D)をそれぞれ圧縮したのち(図6のステッ
プs3)、その圧縮された複数のデータをまとめて1つ
のアーカイブファイルを作成する(図6のステップs
4)。従って、アーカイブファイルへデータファイルを
追加する際には、アーカイブファイルを復号することな
く、データファイルを追加することができ、アーカイブ
ファイルの作成処理を迅速に行なうことができる。
へデータファイルを追加する場合 ここでは、前回まとめたアーカイブファイルへデータフ
ァイルを追加する場合について、図7,図8を用いて説
明する。まず、アーカイブファイル作成部102のおけ
るm回目のまとめる処理時に、選択部101において、
バックアップの対象となるデータファイルが選択される
と(図7のステップb1,図8のステップb10)、ア
ーカイブファイル作成部102において、m−1回目に
作成されたアーカイブファイルのデータベースに、この
m回目に選択されたデータファイル(データファイル新
B)に対応するデータファイルが存在するか否かが判断
される(図7のステップb2)。
する場合(図7のステップb2のYESルート)、既存
のデータファイルであることを示す印(OLD)を付加
したのち(図7のステップb3,図8のステップb1
1)、このm回目に選択されたデータフィイルをm−1
回目のアーカイブファイルに追加する(図7のステップ
b4,図8のステップb12)。
イルの情報(ファイル名,作成日時,データサイズ等)
をm−1回目のアーカイブファイルのデータベースへ追
加する(図7のステップb5,図8のステップb1
3)。一方、図7のステップb2において、対応するデ
ータファイルが存在しない場合は(図7のステップb2
のNOルート)、このデータファイルをm−1回目のア
ーカイブファイルにそのまま追加し(図7のステップb
4,図8のステップb12)、追加したデータファイル
の情報をm−1回目のアーカイブファイルのデータベー
スに追加する(図7のステップb5,図8のステップb
13)。
置40によれば、新規に更新されるデータファイルを1
つ前に作成されたアーカイブファイルに追加するように
構成されているので、単に追加するだけの極めて簡単な
処理によってアーカイブファイルを作成することができ
る利点がある。 (a4)前回まとめたアーカイブファイルへ該当するデ
ータファイルを削除したのち追加する場合 ここでは、前回まとめたアーカイブファイルへ該当する
データファイルを削除したのち、追加する場合につい
て、図9,図10を用いて説明する。
m回目の処理時において、図9に示すステップc1,c
2及び図10に示すステップc10における処理は、前
述の図7のステップb1,b2及び図8のステップb1
0における処理と同様である。そして、図9のステップ
c2において、m−1回目に作成されたアーカイブファ
イルのデータベースに、このm回目に選択されたデータ
ファイルに対応するデータファイルが存在する場合(図
9のステップc2のYESルート)、このデータファイ
ルをm−1回目のアーカイブファイルから削除したのち
(図9のステップc3,図10のステップc11)、検
索したm−1回目のアーカイブファイルのデータベース
からこの対応するデータファイルの情報を削除(消去)
する(図9のステップc4,図10のステップc1
2)。
アーカイブファイルへ追加したのち(図9のステップc
5,図10のステップc13)、この追加したm回目の
データファイルの情報(ファイル名,作成日時,データ
サイズ等)をm−1回目のアーカイブファイルのデータ
ベースへ追加する(図9のステップc6,図10のc1
4)。
するデータファイルが存在しない場合は(図9のステッ
プc2のNOルート)、このデータファイルをm−1回
目のアーカイブファイルにそのまま追加し(図9のステ
ップc5,図10のステップc13)、追加したデータ
ファイルの情報をm−1回目のアーカイブファイルのデ
ータベースに追加する(図9のステップc6,図10の
ステップc14)。
置40によれば、新規に更新されるデータファイルを1
つ前に作成されたアーカイブファイルに追加する際に、
この更新されるデータファイルに対応するデータファイ
ルを削除するように構成されているので、アーカイブフ
ァイルの容量を削減することができ、第2の記憶部30
へは、最新の情報のみをバックアップすることができ
る。
ックアップ処理動作 (b1)バックアップの際に、アーカイブファイルと所
定の条件を満たさないデータファイルとを圧縮する場合 バックアップ処理部103では、上述の図3のステップ
a9において、まとめる処理がM回繰り返し行なわれた
場合、N個のアーカイブファイルと所定の条件を満たさ
ないデータファイルとを圧縮してから第2の記憶部30
へ記憶する(図11のステップd1)。例えば、図11
においては、データファイルA,B,Dをまとめた1つ
のアーカイブファイルと所定の条件を満たさないデータ
ファイルC,Eとを圧縮してから第2の記憶部30へバ
ックアップしている。
置40によれば、アーカイブファイルと所定の条件を満
たさないデータファイルとを第2の記憶部30へバック
アップする際に圧縮しているので、アーカイブファイル
作成時の繰り返し処理の際に圧縮する負荷を削減するこ
とができ、さらには、バックアップ先の第2の記憶部3
0の記憶容量を削減することができる利点がある。
ァイルをアーカイブファイルに追加する場合 上述では、バックアップ時にその対象となるデータファ
イルを圧縮することについて詳述しているが、ここで
は、作成されたアーカイブファイルに所定の条件を満た
さないデータファイルを追加してからバックアップ処理
を施す場合について、図12,図13を用いて説明す
る。
成されたアーカイブファイルと所定の条件を満たさない
データファイルとを選択し(図12のステップe1)、
この選択された所定の条件を満たさないデータファイル
をこの作成されたアーカイブファイルへ追加する(図1
2のステップe2)。その後、追加したデータファイル
の情報(ファイル名,日時,サイズ等)をこのアーカイ
ブファイルのデータベースへ追加したのち(図12のス
テップe3,図13のステップe10)、このアーカイ
ブファイルを第2の記憶部30へ記憶する(図12のス
テップe4,図13のステップe11)。
置40によれば、アーカイブファイルへ所定の条件を満
たさないデータファイルを追加してから、バックアップ
処理を施しているので、バックアップするファイル数を
削減することができ、この場合もバックアップの処理能
力を向上させることができる。 (b3)アーカイブファイルと所定の条件を満たさない
データファイルとをまとめて別のアーカイブファイルを
作成する場合 上述の方法では、作成されたN個のアーカイブファイル
へ所定の条件を満たさないデータファイルを追加してか
らバックアップ処理を施す場合について詳述したが、こ
こでは、作成されたN個のアーカイブファイルと所定の
条件を満たさないデータファイルとで新たなアーカイブ
ファイルを作成してからバックアップ処理を施す場合に
ついて、図14,図15を用いて説明する。
ブファイルとする)と所定の条件を満たさないデータフ
ァイルとを選択したのち(図14のステップf1)、こ
の選択された第1アーカイブファイルと所定の条件を満
たさないデータファイルとをまとめて、新たなアーカイ
ブファイル(第2アーカイブファイル)を作成する(図
14のステップf2)。
(ファイル名,日時,サイズ等)と所定の条件を満たさ
ないデータファイルの情報とによって、第2のアーカイ
ブファイルのデータベースが作成され(図14のステッ
プf3,図15のステップf10)、この新たに作成さ
れた第2アーカイブファイルが第2の記憶部30へ記憶
される(図14のステップf4,図15のステップf1
1)。
置40によれば、アーカイブファイルと所定の条件を満
たさないデータファイルとを別のアーカイブファイルに
まとめてからバックアップ処理を施しているので、利用
者の利用しやすい単位毎にデータを取り出すことができ
る利点がある。 (b4)バックアップ処理を施す直前に、再度、まとめ
る処理を施す場合 ここでは、アーカイブファイル作成部102におけるデ
ータファイルをまとめる処理がM回繰り返されたあと、
バックアップ処理を施す直前に、再度、アーカイブファ
イル作成部102における処理を施す場合について、図
16,図17を用いて説明する。
ータファイルは、所要の条件に基づいて、アーカイブフ
ァイル作成部102によってまとめられ、アーカイブフ
ァイルが作成される〔図16のステップg1(図3のス
テップa1〜a8),図17のステップg10〕。その
後、この図16のステップg1におけるまとめる処理が
M回行なわれたか否かが判断され(図16のステップg
2)、まとめる処理がM回行なわれていない場合(図1
6のステップg2のNOルート)、再び、図16のステ
ップg1の処理が行なわれる。
(図16のステップg2のYESルート)、バックアッ
プ処理を行なう直前に、再度、バックアップ処理の対象
となるデータファイルを所要の条件に基づいてまとめ、
M回処理後に作成されたアーカイブファイルのデータ内
容を更新したのち(図16のステップg3,図17のス
テップg11)、このアーカイブファイルと所定の条件
を満たさないデータファイルとを第2の記憶部30へ記
録する(図16のステップg4,図17のステップg1
2)。
置40によれば、アーカイブファイルと所定の条件を満
たさないデータファイルとをバックアップする直前に、
再び、アーカイブファイル作成部におけるまとめる処理
を1回施しているので、最新のデータファイルを漏れな
くバックアップすることができ、本装置の性能向上に寄
与しうる。
データバックアップ処理速度は、MS-Windows95におい
て、185KB/sであったのに対し、約2倍の335
KB/sを得ることができた。但し、測定条件は、特定
のデータサイズ(45KB)以下のデータファイルを選
択し、まとめる処理回数を1回(M=1)、まとめるア
ーカイブファイル数を1つ(N=1)とし、他の記憶装
置(第2の記憶部30)へ記憶する際にデータ圧縮を行
なった。
アップ装置40によれば、バックアップの対象となるデ
ータファイルをバックアップする前に、1つのアーカイ
ブファイルにまとめているので、第2の記憶部30への
バックアップ処理に要する時間を削減することができ、
本装置の処理能力を大幅に向上させることができる利点
がある。
おけるアーカイブファイルを作成する処理と、バックア
ップ処理部103における作成されたアーカイブファイ
ルをバックアップする処理とを分散して行なっているの
で、各処理を迅速に、且つ、正確に行なうことができ、
本装置の処理速度を増大させることができる。なお、本
実施形態では、データバックアップ装置40にそなえら
れた各部は、それぞれ、使用目的に応じて自由に組み合
わせることができる。そのため、各部の特性による相乗
効果で、本装置の性能を大幅に向上させることができ
る。
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
バックアップの対象となるデータファイルをバックアッ
プする前に、アーカイブファイルにまとめているので、
バックアップ処理に要する時間を削減することができ、
本装置の処理能力を大幅に向上させることができる利点
があるほか、アーカイブファイル作成部におけるアーカ
イブファイルを作成する処理と、バックアップ処理部に
おける作成されたアーカイブファイルをバックアップす
る処理とを分散して行なっているので、各処理を迅速
に、且つ、正確に行なうことができ、本装置の処理速度
を増大させることができる(請求項1,9,14,1
5)。
データファイルを選択するように構成されているので、
処理時間を短縮することができるとともに、記憶するア
ーカイブファイルのサイズを制限することができるの
で、第2記憶部の記憶容量を削減することができる(請
求項2)。さらに、本発明によれば、アーカイブファイ
ル作成部における1つ前の処理に作成されたアーカイブ
ファイルのあとに新たに作成もしくは変更されたデータ
ファイルを選択するように構成されているので、まとめ
るデータファイル数を少なくすることができるととも
に、アーカイブファイルの数についても削減でき、この
場合も本装置のバックアップ処理速度を増大することが
できる(請求項3)。
ル数が増大した場合に、アーカイブファイル作成部にお
ける1回目の処理に作成されたアーカイブファイルを取
り出して、そのあとに新たに作成もしくは変更されたデ
ータファイルのみを選択するように構成されているの
で、まとめる際のデータファイル数を少なくすることが
できるとともに、この場合もアーカイブファイル数につ
いて削減することができる(請求項4)。
カイブファイルを圧縮するように構成されているので、
記憶するアーカイブファイルのサイズ(容量)を縮小す
ることができ、アーカイブファイルを作成する第1の記
憶部やバックアップ処理したアーカイブファイル及びデ
ータファイルを記憶する第2の記憶部の記憶容量を削減
することができる利点がある(請求項5)。
象となるデータファイルをそれぞれ圧縮したのち、アー
カイブファイルを作成するように構成されているので、
圧縮したアーカイブファイルへ新たにデータファイルを
追加する際には、アーカイブファイルを復号することな
く、データファイルを追加することができ、これによ
り、アーカイブファイルの作成処理を迅速に行なうこと
ができる(請求項6)。
るデータファイルを1つ前に作成されたアーカイブファ
イルに追加するように構成されているので、単に追加す
るだけの極めて簡単な処理によってアーカイブファイル
を作成することができる利点がある(請求項7)。ま
た、本発明によれば、新規に更新されるデータファイル
を1つ前に作成されたアーカイブファイルに追加する際
に、この更新されるデータファイルに対応するデータフ
ァイルを削除するように構成されているので、アーカイ
ブファイルの容量を削減することができ、第2の記憶部
へは、最新の情報のみをバックアップすることができる
(請求項8)。
イルと所定の条件を満たさないデータファイルとを第2
の記憶部へバックアップする際に圧縮しているので、ア
ーカイブファイル作成時の繰り返し処理の際に圧縮する
負荷を削減することができ、さらには、バックアップ先
の第2の記憶部の記憶容量を削減することができる利点
がある(請求項10)。
ルへ所定の条件を満たさないデータファイルや別のアー
カイブファイルを追加してから、バックアップ処理を施
しているので、バックアップするファイル数を少なくす
ることができ、この場合も、バックアップの処理能力を
向上させることができる利点がある(請求項11)。さ
らに、本発明によれば、アーカイブファイルと所定の条
件を満たさないデータファイルとをこのアーカイブファ
イルとは別のアーカイブファイルにまとめてからバック
アップ処理を施しているので、利用者の利用しやすい単
位毎にデータを取り出す処理を迅速に行なうことができ
る(請求項12)。
ルと所定の条件を満たさないデータファイルとをバック
アップする直前に、再び、アーカイブファイル作成部に
おける処理を1回施しているので、最新のデータファイ
ルを漏れなくバックアップすることができ、本装置の性
能向上に寄与しうる(請求項13)。
ックアップ装置の構成を示すブロック図である。
ックアップ装置において作成されるデータベースの一例
を示す図である。
ックアップ装置の動作を説明するためのフローチャート
である。
ックアップ装置の動作を説明するための図である。
ル作成部におけるアーカイブファイル作成処理の動作を
説明するための図である。
ル作成部におけるアーカイブファイル作成処理の動作を
説明するための図である。
ル作成部におけるアーカイブファイル作成処理の動作を
説明するためのフローチャートである。
ル作成部におけるアーカイブファイル作成処理の動作を
説明するための図である。
ル作成部におけるアーカイブファイル作成処理の動作を
説明するためのフローチャートである。
イル作成部におけるアーカイブファイル作成処理の動作
を説明するための図である。
理部におけるバックアップ処理の動作を説明するための
図である。
理部におけるバックアップ処理の動作を説明するための
フローチャートである。
理部におけるバックアップ処理の動作を説明するための
図である。
理部におけるバックアップ処理の動作を説明するための
フローチャートである。
理部におけるバックアップ処理の動作を説明するための
図である。
理部におけるバックアップ処理の動作を説明するための
フローチャートである。
理部におけるバックアップ処理の動作を説明するための
図である。
図である。
図である。
説明するための図である。
説明するための図である。
法を説明するための図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 第1の記憶部に記憶されたデータファイ
ルを第2の記憶部に重複して記憶するデータバックアッ
プ装置において、 該第1の記憶部に記憶されたデータファイルのうち、所
定の条件を満たすデータファイルを選択する選択部と、 該選択部で選択された複数のデータファイルをまとめて
N(Nは自然数)個のアーカイブファイルを作成し、該
アーカイブファイルの作成処理をM(Mは自然数)回繰
り返し行なうアーカイブファイル作成部と、 該アーカイブファイル作成部によって作成された該アー
カイブファイルを該第2の記憶部へ記憶させるバックア
ップ処理部とをそなえて構成されたことを特徴とする、
計算機のデータバックアップ装置。 - 【請求項2】 該選択部が、所定のサイズ以下のデータ
ファイルを選択するように構成されていることを特徴と
する、請求項1記載の計算機のデータバックアップ装
置。 - 【請求項3】 該選択部が、該アーカイブファイル作成
部のm(mはm≦Mを満足する自然数)回目の処理にお
いて、m−1回目の処理以降に新たに作成もしくは変更
されたデータファイルのみを選択するように構成されて
いることを特徴とする、請求項1記載の計算機のデータ
バックアップ装置。 - 【請求項4】 該選択部が、該アーカイブファイル作成
部のm(m≦M)回目の処理において、1回目の処理以
降に新たに作成もしくは変更されたデータファイルのみ
を選択するように構成されていることを特徴とする、請
求項1記載の計算機のデータバックアップ装置。 - 【請求項5】 該アーカイブファイル作成部が、該アー
カイブファイルを作成したのち、該アーカイブファイル
を圧縮するように構成されていることを特徴とする、請
求項1記載の計算機のデータバックアップ装置。 - 【請求項6】 該アーカイブファイル作成部が、複数の
データファイルをそれぞれ圧縮したのち、該アーカイブ
ファイルを作成するように構成されていることを特徴と
する、請求項1記載の計算機のデータバックアップ装
置。 - 【請求項7】 該アーカイブファイル作成部が、m(m
≦M)回目の処理時に該選択部で選択された該データフ
ァイルを、m−1回目の処理時に作成された該アーカイ
ブファイルへ追加するように構成されていることを特徴
とする、請求項1記載の計算機のデータバックアップ装
置。 - 【請求項8】 該アーカイブファイル作成部が、m(m
≦M)回目の処理時に該選択部で選択された該データフ
ァイルを、m−1回目の処理時に作成された該アーカイ
ブファイルへ、該アーカイブファイル内の該データファ
イルに対応する過去のデータファイルを削除したのちに
追加するように構成されていることを特徴とする、請求
項1記載の計算機のデータバックアップ装置。 - 【請求項9】 該バックアップ処理部が、該アーカイブ
ファイルと該所定の条件を満たさないデータファイルと
を、それぞれ該第2の記憶部へ記憶するように構成され
ていることを特徴とした、請求項1記載の計算機のデー
タバックアップ装置。 - 【請求項10】 該バックアップ処理部が、該アーカイ
ブファイルと該所定の条件を満たさないデータファイル
とを圧縮してから、それぞれ該第2の記憶部へ記憶する
ように構成されていることを特徴とする、請求項1記載
の計算機のデータバックアップ装置。 - 【請求項11】 該バックアップ処理部が、該アーカイ
ブファイルへ該所定の条件を満たさないデータファイル
や別のアーカイブファイルを追加してから、該第2の記
憶部へ記憶するように構成されていることを特徴とし
た、請求項1記載の計算機のデータバックアップ装置。 - 【請求項12】 該バックアップ処理部が、該アーカイ
ブファイルと該所定の条件を満たさないデータファイル
とを該アーカイブファイルとは別のアーカイブファイル
にまとめてから、該第2の記憶部へ記憶するように構成
されていることを特徴とした、請求項1記載の計算機の
データバックアップ装置。 - 【請求項13】 該バックアップ処理部が、該アーカイ
ブファイルと該所定の条件を満たさないデータファイル
とをそれぞれ該第2の記憶部へ記憶する直前に、再び、
該アーカイブファイル作成部における処理を1回施すよ
うに構成されていることを特徴とする、請求項1記載の
計算機のデータバックアップ装置。 - 【請求項14】 第1の記憶部に記憶されたデータファ
イルを第2の記憶部に重複して記憶するデータバックア
ップ方法において、 該第1の記憶部に記憶されたデータファイルのうち、所
定の条件を満たすデータファイルを選択し、上記の選択
された複数のデータファイルをまとめてN(Nは自然
数)個のアーカイブファイルを作成し、上記の該データ
ファイルの選択及び該アーカイブファイルの作成処理を
M(Mは自然数)回繰り返し行なってから、該アーカイ
ブファイルを該第2の記憶部へ記憶させることを特徴と
する、計算機のデータバックアップ方法。 - 【請求項15】 第1の記憶部に記憶されたデータファ
イルを第2の記憶部に重複して記憶するデータバックア
ップのために、コンピュータを動作させるデータバック
アッププログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体であって、 該第1の記憶部に記憶されたデータファイルのうち、所
定の条件を満たすデータファイルを選択する選択機能
と、 上記の選択された複数のデータファイルをまとめてN
(Nは自然数)個のアーカイブファイルを作成し、該ア
ーカイブファイルの作成処理をM(Mは自然数)回繰り
返し行なうアーカイブファイル作成機能と、 上記の作成されたアーカイブファイルを該第2の記憶部
へ記憶させるバックアップ処理機能とを実現させるため
のデータバックアッププログラムを記録したことを特徴
とする、データバックアッププログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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