JPH1153106A - データ入力装置 - Google Patents

データ入力装置

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JPH1153106A
JPH1153106A JP9200898A JP9200898A JPH1153106A JP H1153106 A JPH1153106 A JP H1153106A JP 9200898 A JP9200898 A JP 9200898A JP 9200898 A JP9200898 A JP 9200898A JP H1153106 A JPH1153106 A JP H1153106A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のトラックボール方式のデータ入力装置
では、X座標データとY座標データを入力可能であった
が、Z軸座標データを入力することができなかった。 【解決手段】 トラックボールと称される球状の操作体
1で、Xエンコーダ2とYエンコーダ3が駆動されて各
エンコーダからパルス出力が得られる。操作体1の周囲
にてSW1,SW2,SW3,SW4が設けられてい
る。指Fで操作体1の周辺部を押しながら、操作体1を
Z軸回りに回転させると、指FがSW1,SW2,SW
3,SW4の順に接触する。このときのSW出力でXエ
ンコーダ2とYエンコーダ3の出力をZ軸座標でのデー
タに変換することにより、Z軸回りのデータを入力でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ上の
画面で画像を移動させ、または回転させるためなどの座
標データを入力するデータ入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のデータ入力装置として、い
わゆるトラックボールを使用したものを示す平面図であ
る。
【0003】トラックボールと称される球状の操作体1
は、三次元方向へ回転自在に支持され、この球状の操作
体1によりXエンコーダ2とYエンコーダ3とが駆動さ
れる。
【0004】Xエンコーダ2は、Y方向に延びる軸を中
心として回転するローラ2aと、このローラ2aと一緒
に回転する円板2bを有している。円板2bの外周部に
は切欠きが形成されており、この切欠き部と切欠きが形
成されていない部分とが、円周方向へ一定ピッチで交互
に形成されている。円板2bの外周部にはホトカプラ2
cが対向している。ホトカプラ2cには、発光素子と受
光素子とが対向して設けられており、発光素子と受光素
子との間に円板2bの外周部が介在している。ローラ2
aおよび円板2bが回転すると、前記ホトカプラ2cか
ら、円板2bの回転速度に応じた周波数のパルス出力が
得られる。
【0005】同様に、Yエンコーダ3は、X方向に延び
る軸を中心として回転するローラ3aと、このローラ3
aと共に回転する円板3bと、円板3bの外周部に対向
するホトカプラ3cとから構成されている。前記円板3
bの外周部には、切欠部と切欠きが形成されていない部
分とが、円周方向へ一定のピッチで繰返して形成されて
おり、ホトカプラ3cからは、ローラ3aおよび円板3
bの回転速度に応じた周波数のパルス出力が得られる。
【0006】上記データ入力装置をコンピュータに接続
した場合の一般的な入力動作を説明する。
【0007】球状の操作体1がX方向へ回転させられる
と、Xエンコーダ2のローラ2aおよび円板2bが回転
し、ホトカプラ2cからパルス出力が得られ、これが座
標データに変換される。この座標データがコンピュータ
に入力されると、例えばコンピュータに接続された画面
において、カーソル、または画面上のキャラクタや物体
がX方向へ移動する。また操作体1がY方向へ回転させ
られると、Yエンコーダ3のローラ3aおよび円板3b
が回転し、ホトカプラ3cからのパルス出力が座標デー
タに変換されて入力され、前記画面において、カーソル
などがY方向へ移動する。
【0008】また、操作体1がX軸とY軸の双方に角度
を有する例えばα方向へ回転させられると、ローラ2a
とローラ3aの両方が回転させられ、ホトカプラ2cと
ホトカプラ3cの双方からのパルスが座標データに変換
され、画面上ではカーソルなどがα方向へ移動する。
【0009】また、例えばキーボード上の所定のキーを
押しながら操作体1を回転させることにより、座標デー
タとして回転モードのデータを入力することが可能であ
る。例えば前記キーを押しながら操作体1をX方向へ回
転させ、Xエンコーダ2のホトカプラ2cからパルス出
力が得られると、これが座標上での回転データに変換さ
れてコンピュータに入力される。その結果、例えば画面
内に映し出されているキャラクタや物体などがY軸回り
(θy方向)へ回転する。同様に、前記キーを押しなが
ら操作体1がY方向へ回転させられると、例えば画面上
で、前記キャラクタなどがX軸回り(θx方向)へ回転
する。
【0010】すなわち、画面上のキャラクタなどは球状
の操作体1と同じ方向へ回転することになる。したがっ
て、操作体1がα方向へ回転させられると、前記キャラ
クタなどがα方向に直交する軸回りに回転する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、球状の
操作体1と、Xエンコーダ2およびYエンコーダ3を備
えたデータ入力装置では、X−Y座標上での2次元内で
の移動方向と移動量ならびに移動速度の座標データを入
力でき、また回転座標の入力モードでは、Y軸回りの回
転データとX軸回りの回転データを入力することが可能
である。しかしながら、入力座標データは前記のものに
限られ、例えば以下のような入力を行えない欠点を有し
ている。 (1)座標上での回転データを入力する際に、X軸およ
びY軸に直交するZ軸回りの回転データを入力すること
ができない。すなわち、前記のように、所定のキーを押
した回転モードで、操作体1をX方向へ回転させたと
き、またはY方向へ回転させたときには、画面上でキャ
ラクタなどを操作体1と同じ方向へ回転させるようにデ
ータを入力することが可能である。しかしながら、例え
ば操作体1を図7においてθz方向(Z軸回り方向)へ
回転させても、Z軸回りの回転データを入力させること
ができない。すなわち操作体1がθz方向へ回転して
も、この回転の際の操作体1のY軸回り成分とX軸回り
成分とにより、Xエンコーダ2とYエンコーダ3が回転
し、その出力パルスに応じて、キャラクタなどがX軸回
りとY軸回りに回転しようとするだけである。 (2)また、図7に示す入力装置では、Z軸方向への移
動データを入力することができない。よって、例えば画
面上に現れているキャラクタや物体などをZ方向(画面
の奥方向および手前方向)へ移動させるためのデータの
入力は不可能である。 (3)Z軸回りの回転データ、またはZ軸方向へ移動デ
ータを入力させるためには、Z軸回りに回転するZエン
コーダを付加すればよい。しかし、Zエンコーダを操作
体1で高精度に回転させることは難しい。すなわち、X
エンコーダ2のローラ2aとYエンコーダ3のローラ3
aは、球状の操作体1の下側に位置しており、指で操作
体1が回転させられるときにはこの操作体1がZ軸方向
へ押されるため、操作体1によりローラ2aと3aを確
実に回転させることが可能である。しかし、指で操作体
1を回転させたときに、Z軸方向に軸方向を有するエン
コーダを確実に回転させるのが困難である。
【0012】またZエンコーダを設けると、操作体の厚
さ方向(Z方向)の寸法が大きくなって、入力装置の薄
型化が困難である。 (4)以上のように、従来のデータ入力装置では、例え
ばXエンコーダを用いてX軸を基準としたデータ以外の
座標データを入力することができず、同様にYエンコー
ダを用いてY軸を基準としたデータ以外の座標データを
入力することができないものとなっている。したがっ
て、図7に示すように、Xエンコーダ2とYエンコーダ
3のみを有しているものでは、X−Y座標を基準とした
2次元的なデータの入力が可能であるが3次元的なデー
タを入力することができない。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、1つのエンコーダを用いて、2つの座標データを
個別に出力させることが可能なデータ入力装置を提供す
ることを目的としている。
【0014】また本発明は、2次元方向の座標データ
や、3次元の各軸回りの回転データの入力を可能とした
データ入力装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるデータ入力
装置は、手動操作により回転する操作体と、この操作体
の回転に応じた出力を得るエンコーダと、前記エンコー
ダからの出力から座標データを生成する座標データ生成
手段と、前記操作体の周辺部に手が触れたことを検知す
るセンサーとが設けられ、前記操作体が回転操作してい
る状態で前記センサーが手を検知していないときと、前
記操作体を回転操作している手が前記センサーに触れた
ことが検知されたときとで、前記座標データ生成手段か
ら、異なる座標データが出力されることを特徴とするも
のである。
【0016】前記操作体は、トラックボールと称される
球状の操作体、または一軸を中心として回転するローラ
などである。またセンサーは、手(指)が触れたときに
検知状態が切換えられるタッチスイッチまたは感圧スイ
ッチなどである。あるいは、操作体の周辺部を通過する
光の発光素子とこの光を受光する受光素子とから構成さ
れ、操作体の周辺部を指が触れたときに、この指により
前記光が遮断され、これにより検知出力が得られるもの
であってもよい。
【0017】本発明では、操作体の周辺部に指を触れる
ことなく、操作体を操作すると、この操作体の回転に基
づいて所定方向への移動および速度に関する座標データ
または所定の軸回りの回転データがコンピュータなどに
入力される。また操作体の周辺部に指を触れた状態で操
作体を回転させると、前記座標データと異なる方向の移
動および速度に関する座標データまたは前記軸と異なる
軸回りの回転データが得られる。
【0018】したがって、操作体をそのまま回転させる
か、または周辺部に指を触れながら回転させるかによ
り、同じ操作体により異なるモードの座標データの入力
が可能になる。また本発明では、操作体の周辺部にセン
サーを設け、このセンサーに指を触れながら操作体を回
転させることができるので、操作体を操作する手と逆の
手でキーなどを押す必要がなく、異なるモードの入力を
片手だけで制御できる。
【0019】例えば、前記操作体が回転している状態で
前記センサーが手を検知していないときに、前記座標デ
ータ生成手段から、所定の座標軸回りの回転データが生
成され、前記操作体を回転操作している手が前記センサ
ーに触れたことが検知されたときに、前記座標データ生
成手段から、前記所定の座標軸と異なる座標軸回りの回
転データが生成されるものとなる。
【0020】さらには、前記操作体は球状で、この球状
の操作体の回転方向に応じてX軸回り出力を得るエンコ
ーダと、Y軸回りの出力を得るエンコーダとが設けら
れ、前記操作体が回転している状態で前記センサーが手
を検知していないときに、前記座標データ生成手段から
X軸回りおよびY軸回りの回転データが得られ、前記操
作体を回転操作している手が前記センサーに触れたこと
が検知されたときに、前記座標データ生成手段から、前
記X軸回りおよびY軸回りの座標データがZ軸回りの回
転データに変換されて出力されるものとなる。
【0021】上記構成では、XエンコーダとYエンコー
ダを有する入力装置により、Z軸回りの回転データの入
力が可能になる。したがって、XエンコーダおよびYエ
ンコーダと直交するZエンコーダを設ける必要が無くな
り、入力装置の構造を簡単にでき、且つ入力装置を薄型
化できる。
【0022】この場合に、前記座標データ生成手段から
Z軸回りの回転データが出力されているときに、前記エ
ンコーダからそれまでの回転方向と逆方向の出力が得ら
れたときに、その出力の符号を反転させて、前記座標デ
ータ生成手段からZ軸回りの同じ回転方向のデータを出
力させる符号反転手段が設けられているものとすること
が好ましい。
【0023】上記構成では、例えば球状の操作体をZ軸
回りの同じ方向へ回転させ続けたときに、Xエンコーダ
またはYエンコーダが途中で逆転することになるが、こ
の場合でも、Z軸回りの連続した回転データを出力でき
る。
【0024】さらに、前記X軸回りの出力を得るエンコ
ーダが動作しているときに操作体を回転操作する手が触
れる第1と第3のセンサーが球状の操作体を挟んで設け
られ、前記Y軸回りの出力を得るエンコーダが動作して
いるときに、操作体を回転操作する手が触れる第2と第
4のセンサーが球状の操作体を挟んで設けられ、前記第
1のセンサーに手が触れているときと第3のセンサーに
手が触れているときとで異なる符号の出力が得られるよ
うに前記符号反転手段が設けられ、前記第2のセンサー
に手が触れているときと第4のセンサーに手が触れてい
るときとで異なる符号の出力が得られるように前記符号
反転手段が設けられていることが好ましい。
【0025】この場合、球状の操作体をZ軸回りに回転
させ、指が第1、第2、第3、第4のセンサーに順に触
れたときに、Z軸回りの連続回転の回転データが入力さ
れる。
【0026】さらに、同じエンコーダを回転操作する2
つの操作体が設けられて、一方の操作体の周辺部に前記
センサーが設けられており、前記センサーに手が触れて
いるときのエンコーダ出力と、センサーに手が触れてい
ないときのエンコーダ出力に基づいて、座標データ生成
手段から、異なる座標データが出力されるものとするこ
とが可能である。
【0027】例えばYエンコーダを前記球状の操作体
と、これとは他のローラ状の操作体の双方で回転させる
ことができるようにし、他の操作体を操作するときにセ
ンサーに指が触れるようにすると、前記Yエンコーダで
例えばZ軸方向への移動またはZ軸回りの回転データと
しての座標データを入力できるようになる。
【0028】この場合も、同じエンコーダを用いて、セ
ンサーに指が触れたか否かで座標データを切換えること
により、異なるデータの入力が可能になる。
【0029】さらに、前記操作体が回転している状態で
前記センサーが手を検知していないときに、前記座標デ
ータ生成手段からX−Y座標上での移動データが生成さ
れ、前記操作体を回転操作している手がセンサーに触れ
たことが検知されたときには、エンコーダの出力に基づ
き前記座標データ生成手段で画面のスクロールデータが
生成されるものとすることができる。
【0030】この場合、操作体により回転させられる互
いに直交する向きのエンコーダが2個設けられ、前記セ
ンサーは操作体の周囲に2個設けられ、前記一方のセン
サーが手を検知しているとき、一方のエンコーダの出力
に基づいてデータ生成手段で所定の方向のスクロールデ
ータが生成され、他方のセンサーが手を検知していると
きは、他方のエンコーダの出力に基づいてデータ生成手
段から前記と異なる方向のスクロールデータを生成する
ことができる。
【0031】また、操作体により回転させられる互いに
直交する向きのエンコーダが2個設けられ、前記操作体
の周りに第1,第2,第3,第4のセンサーが順に配置
され、前記第1のセンサーまたは第3のセンサーが手を
検知しているとき、一方のエンコーダの出力に基づいて
データ生成手段で所定の方向のスクロールデータが生成
され、第2のセンサーまたは第4のセンサーが手を検知
してるとき、他方のエンコーダの出力に基づいてデータ
生成手段から前記と異なる方向のスクロールデータを生
成することができる。
【0032】例えば、第2のセンサーと第4のセンサー
のいずれかに手で触れて検知させ、手を触れた状態を保
持しながら、操作体を回転させてX軸回りの出力を得る
エンコーダまたはY軸回りの出力を得るエンコーダを回
転させることにより、表示画面の一部または全体をX軸
方向またはY軸方向にスクロールさせることができる。
【0033】また第1のセンサーと第3のセンサーのい
ずれかに手で触れて検知させ、手を触れた状態を保持し
ながら、操作体を回転させてX軸回りの出力を得るエン
コーダまたはY軸回りの出力を得るエンコーダを回転さ
せることにより、第2および第4のセンサーによってス
クロールする方向とは異なる方向、すなわち前記第2ま
たは第4のセンサーでY軸方向(縦方向)にスクロール
させたならば、第1または第3のセンサーではX軸方向
(横方向)にスクロールさせることができる。
【0034】また、本発明では、手動により回転する操
作体と、この操作体の回転に応じた出力を得るエンコー
ダと、前記エンコーダからの出力から座標データを生成
する座標データ生成手段と、前記操作体の周囲に位置す
るセンサーとが設けられ、前記センサーに手が触れたこ
とが検知されたときに、前記座標データ生成手段から、
前記エンコーダの出力に基づく座標データと異なる座標
データが生成されることを特徴とするものである。
【0035】この場合、前記エンコーダからの出力に基
づいて座標データ生成手段からX軸回り及びY軸回りの
座標データが生成され、前記センサーからの出力に基づ
いて座標データ生成手段からZ軸回りの座標データを生
成することができる。
【0036】例えば、操作体1の周囲に手を検知するこ
とができる第1,第2,第3,第4のセンサーが順に設
けられている場合、前記第1,第2,第3,第4のセン
サーを順番に手で触れることにより、Z軸回りの回転デ
ータを出力させることができる。また、前記とは逆方向
に順番に手で触れることにより、前記とは逆方向のZ軸
回りの回転データを出力できる。
【0037】上記のように、X軸およびY軸回りの出力
を得るエンコーダおよび安価なセンサーを使用し且つソ
フトウエアの変更のみでZ軸回りの回転データを出力さ
せることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は本発明のデータ入力装置を
示す斜視図、図2はその平面図、図3は、コンピュータ
に接続された画面の表示の一例を示す正面図、図5はデ
ータ入力装置の回路構成図である。
【0039】図1に示す符号10は、データ入力装置の
本体ケースである。この本体ケース10は、キーボード
と独立したものとして構成できるが、この本体ケース1
0がキーボードのケースであってもよい。
【0040】トラックボールと称される球状の操作体1
は、X軸回り、Y軸回りおよびZ軸回りの各方向へ回転
自在に支持されている。この操作体1の球形状の赤道線
は、ケース本体10の表面10aよりも下側に位置して
おり、指で操作体1を回転させるとき、指が赤道線より
も上の部分で操作体1に接触するようになっている。図
7に示した従来例と同様にXエンコーダ2とYエンコー
ダ3を有している。Xエンコーダ2は、ローラ2aと、
外周部に切欠部が一定のピッチで形成された円板2b
と、この円板2bの外周部に対向するホトカプラ2cと
から構成され、Yエンコーダ3も、ローラ3aと、同じ
く外周部に切欠部が一定のピッチで形成された円板3b
と、ホトカプラ3cとから構成されている。
【0041】球状の操作体1を指で回転させると、前記
ローラ2aおよび/またはローラ3aが操作体1で回転
させられ、ホトカプラ2cおよび/またはホトカプラ3
cから回転速度に応じた周波数のパルス出力が得られ
る。またホトカプラ2cとホトカプラ3cには、前記切
欠部を検出する発光素子と受光素子とが2組づつ設けら
れいる。第1の組の発光素子および受光素子と、第2の
組の発光素子および受光素子とで切欠部を検出する位相
がずれており、ローラ2aおよび3aの回転方向を検出
可能となっている。またホトカプラ2cおよび3cから
はローラ2aとローラ3aの回転速度に応じた周波数の
パルス出力が得られる。
【0042】球状の操作体1の外周部のケース本体10
の表面10aには、第1,第2,第3,および第4のセ
ンサーとして、接触検知方式または感圧検知方式のタッ
チスイッチSW1,SW2,SW3,およびSW4が設
けられている。図1に示すように、球状の操作体1の周
縁部に指Fで回転力を与える場合に、前記指Fが前記ス
イッチに接触するように、前記各スイッチSW1,SW
2,SW3およびSW4が、操作体1の周縁部に近接し
て設けられている。したがって、図1に示すように、操
作体1の周縁部に指Fを当てて、操作体1をZ軸回りに
θz方向へ回転させると、指FがスイッチSW1,SW
2,SW3およびSW4に順に接触するようになる。
【0043】図1に示すように、本体ケース10の側面
10bには、ローラ状の他の操作体11が設けられてい
る。この操作体11は、X軸方向に延びる軸11aを中
心として回転自在に設けられている。この操作体11は
バネ12,12によりY(−)方向へ付勢されており、
ローラ状の操作体11の一部が前記側面10bから操作
可能に突出している。
【0044】側面10bから突出している前記操作体1
1を指で押しながら回転させると、この操作体11によ
りYエンコーダ3のローラ3aが回転させられる。
【0045】図1に示すように本体ケース10の側面1
0bには、前記操作体11の周囲を囲むように、接触検
知方式または感圧検知方式のタッチスイッチSW5が設
けられている。本体ケース10の側面10bからの前記
操作体11の突出量はわずかであり、且つスイッチSW
5が操作体11に接近して設けられている。そのため、
操作体11を指で操作する際に、必然的に指がスイッチ
SW5に触れるようになっている。図5に示す回路構成
について説明する。
【0046】この実施の形態では、Xエンコーダ2およ
びYエンコーダ3からのパルス出力が波形整形されてコ
ンピュータのCPU19に直接入力され、またタッチス
イッチSW1,SW2,SW3,SW4,SW5の検知
出力も所定のインターフェースを介してCPU19に入
力される。また図5に示されている移動・回転切替スイ
ッチSW6は、例えばキーボード上の所定のキーであ
る。この切替信号もCPU19に入力される。
【0047】CPU19に入力された各信号は、予め設
定されたソフトウエアに基づいて処理されるが、その処
理工程を図5において回路構成に置き換えて示してい
る。したがって、図5でブロック図で示すような回路を
基板上に構成してもよい。
【0048】図5に示す回路ブロック図では、エンコー
ダからのパルス出力がレジスタ群20のうちのいずれか
に与えられ、さらに出力レジスタ21から信号変換部2
2に与えられて、座標データ、すなわち座標上の移動デ
ータまたは座標上の回転データに変換されて画像処理部
に与えられる。したがって、この構成では、レジスタ群
20、出力レジスタ21および信号変換部22により、
座標データ生成部が構成されている。
【0049】Xエンコーダ2のホトカプラ2cからのパ
ルス出力は切替部23に与えられる。移動・回転切替ス
イッチSW6が移動モードのとき(一般的にはキーボー
ド上の所定のキーが押されていないとき)には、前記パ
ルス出力がライン24から、Xレジスタ20xに与えら
れ、X軸方向への移動データが入力される。
【0050】Yエンコーダ3からのパルス出力は切替部
25に送られる。SW6が座標上の移動モードのときに
は、切替部26に与えられ、さらに切替部26におい
て、タッチスイッチSW5が指を検知していないときに
は、ライン27からYレジスタ20yに与えられ、Y軸
方向への移動データが入力される。
【0051】また、操作体1が操作されず、代わりにロ
ーラ状の操作体11が操作されてこれによりYエンコー
ダ3のローラ3aが回転させられるときには、タッチス
イッチSW5に指が触れるため、切替部26ではYエン
コーダ3からのパルス出力がライン28を経てZレジス
タ20zに与えられ、Z軸方向への座標上の移動データ
が入力される。
【0052】移動・回転切替スイッチSW6が回転入力
モードのとき(例えばキーボード上の所定のキーが押さ
れているとき)、Xエンコーダ2からのパルス出力が切
替部29および切替部31に与えられる。タッチスイッ
チSW1およびSW3に指が触れていないとき、前記パ
ルス出力はライン32またはライン33からY軸回りレ
ジスタ20θyに与えられ、Y軸回りの回転データが座
標データとして入力される。
【0053】同様に移動・回転切替スイッチSW6が回
転モードのとき、Yエンコーダ3からのパルス出力が切
替部34および切替部35に与えられる。このときタッ
チスイッチSW2およびタッチスイッチSW4に指が触
れていないときには、前記パルス出力はライン36また
はライン37からX軸回りレジスタ20θxに与えら
れ、X軸回りの回転データが座標データとして入力され
る。
【0054】タッチスイッチSW1に指が触れていると
きには、Xエンコーダ2からのパルス出力が切替部29
にて切換えられ、符号反転手段38を経てZ軸回りレジ
スタ20θzに与えられ、Z軸回りの回転データが座標
データとして入力される。またスイッチSW3に指が触
れているときには、Xエンコーダ2からのパルス出力
は、切替部31からライン39を介して符号反転させら
れることなくZ軸回りレジスタ20θzに与えられる。
【0055】同様に、タッチスイッチSW2に指が触れ
ているときには、Yエンコーダ3からのパルス出力が切
替部34により切換えられ、ライン41を経てZ軸回り
レジスタ20θzに与えられ、Z軸回りの回転データが
入力される。またタッチスイッチSW4に指が接触して
いるときには、Yエンコーダ3からのパルス出力が、切
替部35により切換えられ、符号反転手段42を経てZ
軸回りレジスタ20θzに与えられる。
【0056】すなわち、第1のセンサーであるスイッチ
SW1と第3のセンサーであるスイッチSW3に指が触
れていると、Xエンコーダ2からのパルス出力がZ軸回
りの回転データに変換されるが、このときスイッチSW
1に指が触れているときと、スイッチSW3に指が触れ
ているときとで、Xエンコーダ2のパルス出力の符号が
反転させられ、すなわち、ローラ2aの回転方向が変わ
っても、同じ方向の回転パルス出力としてZ軸回りレジ
スタ20θzに与えられる。
【0057】同様に、タッチスイッチSW2に指が接触
しているときと、スイッチSW4に指が接触していると
きとで、Yエンコーダ3からのパルス出力の符号が反転
させられ、ローラ3aの回転方向が変わっても同じ方向
の回転パルス出力としてZ軸回りレジスタ20θzに与
えられる。
【0058】以上から、図1に示すように、操作体1の
周辺部に指Fを当て、この指で操作体1をZ軸回りの時
計方向(θz(+)方向)へ回転させ、このとき指Fが
スイッチSW1,SW2,SW3,SW4に順に触れて
いったとすると、Z軸回りレジスタ20θzからZ軸回
りの回転データが出力される。すなわち、操作体1の周
辺部に指Fを当てて操作体1をθz方向へ回転させると
き、指は操作体1の赤道線よりも上の部分を回転させる
ことになるため、操作体1はX軸回りのθx回転成分、
および/またはY軸回りのθy回転成分を持つことにな
り、このときXエンコーダ2からの出力とYエンコーダ
3からの出力パルスを利用して、Z軸回りの回転データ
を出力することができる。
【0059】ただし、指がスイッチSW1に触れている
ときは操作体1のθy(+)方向への回転成分によりロ
ーラ2aがθy(−)方向へ回転するが、そのまま指F
がスイッチSW3に至ると、操作体1のθy(−)方向
の回転成分によりローラ2aがθy(+)方向へ逆転す
る。この場合に、スイッチSW1に指が接触していると
きにXエンコーダ2からのパルス出力の符号を反転させ
ることにより、操作体1がθz(+)方向へ回転し続け
る限り、Xエンコーダ2が同方向へ回転しているのと同
じパルス出力をZ軸回りレジスタ20θzに与えること
ができる。
【0060】これはYエンコーダ3についても同様であ
る。指がスイッチSW2に触れて操作体1をθz(+)
方向へ回転させているとき、操作体1のθx(−)方向
の回転成分によりローラ3aはθx(+)方向への回転
し、指がスイッチSW4に至ると、操作体1のθx
(+)方向への回転成分により、ローラ3aがθx
(−)方向へ逆転する。このとき、スイッチSW2に指
が触れているときとスイッチSW4に指が触れていると
きとでYエンコーダ3からの出力パルスの符号を反転さ
せることにより、常にYエンコーダ3が同じ方向に回転
しているのと同じパルス出力をZ軸回りレジスタ20θ
zに与えることができる。
【0061】したがって、指Fを操作体1の周縁部に当
て、操作体1をZ軸回りの時計方向へ連続的に回転さ
せ、指がスイッチSW1,SW2,SW3,SW4に順
に接触していくと、Xエンコーダ2およびYエンコーダ
3により、レジスタ20θzに対し、常にZ軸回りの時
計方向の連続回転データとして与えることができる。
【0062】これは操作体1をZ軸回りの反時計方向
(θz(−)方向)へ回転させたときも同じである。
【0063】次に上記データ入力装置の動作について図
6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0064】図3はコンピュータに接続されたディスプ
レイの画面を示している。以下においては、各モードで
の座標データの入力を、画面に表示された物体Mの移動
および回転動作に対応させて説明する。(移動モードで
の入力)移動モードでは、移動・切替スイッチSW6が
移動モードであり、これは例えばキーボード上での所定
のキーを押すことなく操作体1または操作体11を操作
した場合である(ステップ1;ST1)。
【0065】球状の操作体1をいずれかの方向へ回転さ
せると、Xエンコーダ2のローラ2aのみが回転し、ま
たはYエンコーダ3のローラ3aのみが回転する。ある
いはローラ2aと3aの双方が回転する。
【0066】Xエンコーダ2からのパルス出力(ST
2)は、そのままライン24を経てXレジスタ20xに
与えられ、出力レジスタ21にロードされる。ステップ
4(ST4)では、レジスタ群20の各レジスタがクリ
ア(リセット)され、信号変換部22で座標データに変
換されて(ST5)、X座標上の移動データとして出力
され、コンピュータの画像処理部に入力される。
【0067】操作体1の回転操作では、タッチスイッチ
SW5に指が触れないため、ステップ6(ST6)では
スイッチSW5がOFFであり、よってYエンコーダ3
からのパルス出力(ST3)は、Yレジスタ20yに与
えられて、同様に出力レジスタ21にロードされ、ステ
ップ5(ST5)でY座標上の移動データとして出力さ
れる。
【0068】よって、この場合、操作体1の回転方向に
応じて、例えば図3に示す画面上の物体Mは画面に沿っ
てX−Y座標面内で移動する。
【0069】ここで、操作体1を操作せず、ローラ状の
操作体11を回転操作する場合を説明する。このとき指
FがタッチスイッチSW5に接触しスイッチSW5がO
Nになるため、Yエンコーダ3からのパルス出力が、切
替部26からZレジスタ20zに与えられ、Z座標上で
の移動データとして出力され、画像処理部に入力され
る。よって、このときには、図3に示す画面上にて物体
MがZ方向(奥行き方向)へ移動する。 (回転モードでの入力)回転モードでの入力は、操作体
1を回転させることにより行なわれる。このときには、
ステップ1(ST1)において、例えばキーボード上の
所定のキーを押しながら操作体1を回転させることによ
り、移動・回転切替スイッチSW6が回転モードに切換
えられる。
【0070】各タッチスイッチSW1,SW2,SW
3,SW4およびSW5に指を触れることなく、操作体
1を回転させると、Xエンコーダ2のローラ2aまたは
Yエンコーダ3のローラ3aが回転し、またはローラ2
aとローラ3aの双方が回転する。
【0071】Xエンコーダ2のθy方向への回転による
パルス出力(ST7)は、そのままY軸回りレジスタ2
0θyに与えられ、Yエンコーダ3のθx方向への回転
によるパルス出力(ST8)は、そのままX軸回りレジ
スタ20θxに与えられる。Y軸回りレジスタ20θy
からの出力および/またはX軸回りレジスタ20θxか
らの出力は、信号変換部22でY軸回りまたはX軸回り
の座標データとなり(ST5)、画像処理部に入力され
る。その結果、図3の画面上での物体Mはθy方向また
はθx方向あるいはθyとθxとが合成された方向へ回
転する。
【0072】次に、図1に示すように、指Fで操作体1
の外周部に触れそのまま操作体1をZ軸回りの例えばθ
z(+)方向へ回転させると、Z軸回りのデータを入力
できる。
【0073】指がスイッチSW1に触れている状態で、
操作体1をθz(+)方向へ回転させると、操作体1は
θy(+)方向の回転成分を持つ。すなわちこのとき指
Fは、操作体1の赤道線よりも上の部分に触れながら、
θz(+)方向への力が与えられるため、操作体1はθ
z(+)方向へ回転し且つθy(+)方向への回転成分
を持つことになる。そのため、ローラ2aがθy(−)
方向へ回転する。よって図6のステップ9(ST9)に
よりXエンコーダ2からのパルス出力が符号反転手段3
8で反転されて、Z軸回りレジスタ20θzにロードさ
れる。指がスイッチSW2に接触するに至ると、操作体
1のθx(−)方向への回転成分でローラ3aがθx
(+)方向へ回転させられるが、このときのYエンコー
ダ3からのパルス出力はST10からZ軸回りレジスタ
20θzに反転することなく与えられる。
【0074】指がスイッチSW3に接触する位置に至る
と、操作体1のθy(−)方向への回転成分により、今
度はローラ2aがθy(+)方向へ逆転される。このと
きのXエンコーダ2からの出力パルスはST11から符
号反転することなくZ軸回りレジスタ20θzに与えら
れる。さらに指FがスイッチSW4に接触する位置に至
ると、操作体1のθx(+)方向への回転成分により、
ローラ3aがθx(−)方向へ回転する。このとき、Y
エンコーダ3からの出力パルスはST12から符号反転
手段42により符号が反転されてZ軸回りレジスタ20
θzに与えられる。
【0075】したがって、指FでスイッチSW1,SW
2,SW3,SW4に順に触れながら、操作体1をθz
方向へ回転させると、ST5のデータ変換動作では、Z
軸回りの回転データを出力でき、図3に示す画面におい
て、物体Mがθz方向へ回転する。
【0076】次に、図2に示すものでは、Yエンコーダ
3のローラ3aは操作体1の下部に常に接触する位置に
あり、ローラ状の操作体11を操作するときのみ、操作
体11がローラ3aに当たるようになっている。よって
操作体1でローラ3aを回転させているとき、操作体1
1が回転することがない。しかし操作体11でローラ3
aを回転させるときに、操作体1が一緒に回転すること
があり得る。
【0077】図4(A)(B)はこの点を改良した例を
示している。ローラ3a、円板3bおよびホトカプラ3
cから成るYエンコーダ3の両側に板ばねまたは線ばね
などのばね13が延びている。そして、操作体11の軸
11aを支持する支持体11bが、前記ばね13の両端
部に当接している。
【0078】図4(A)では、操作体11が押されてい
ないため、ローラ3aは操作体1に接触している。図4
(B)に示すように、操作体11を押して回転させる
と、支持体11b,11bによりばね13の両端部が押
され、ばね13が撓んで、Yエンコーダ3全体が図示下
方へ移動し、ローラ3aが操作体1から離れるととも
に、操作体11がローラ3aに接触する。よって、図4
(B)では操作体11でローラ3aを回転させることが
でき、且つローラ3aを操作体1から離すことができ
る。
【0079】さらに、図1に示すデータ入力装置を使用
して別の入力動作を行なうことができる。
【0080】すなわち、操作体1の周囲に形成されたタ
ッチスイッチSW2およびSW4のいずれかに指Fで触
れ、指を検知させた状態(スイッチオンの状態)を保持
しつつ操作体1をθx方向へ回転させる。このときにY
エンコーダ3のθx方向の回転出力がレジスタと信号変
換部から成る座標データ生成手段によって、Y方向スク
ロールデータに変換される。よって表示画面の一部ある
いは全体をY軸方向(縦方向)へスクロールさせること
ができる。
【0081】また、タッチスイッチSW1およびSW3
のいずれかに指Fで触れ、その状態を保持しつつ操作体
1をθy方向へ回転させる。このときのXエンコーダ2
のθy方向の回転出力が座標データ生成手段によってX
方向スクロールデータに変換される。よって、表示画面
の一部あるいは全体をX軸方向(横方向)へスクロール
させることができる。
【0082】なお、タッチスイッチに手が触れていない
ときに、前記のように、Xエンコーダ2またはYエンコ
ーダ3の回転出力によりX−Y座標上での移動データ、
またはX軸回りまたはY軸回りの回転座標データが生成
される。
【0083】なお、タッチスイッチSW1またはSW3
に手が触れた状態で操作体1をθy方向へ回転させたと
きにX方向へのスクロールデータが生成され、タッチス
イッチSW2またはSW4に手が触れた状態で操作体1
をθy方向へ回転させたときにY方向のスクロールデー
タが生成されてもよい。
【0084】上記のように所定のスイッチを押し操作体
1を回転させるだけで、例えば文書の入力画面であれば
画面を文頭または文末方向あるいは行頭または行末方向
へ移動させることができる。
【0085】このようなスクロール機能を追加する場合
には、上記したデータ入力装置を制御するドライバソフ
トウエアのプログラムを変更することにより行なうこと
ができる。
【0086】なお、図1と図2に示すように、SW1と
SW3を一対とし、SW2とSW4を一対とすると、右
手または左手の双方で操作でき、または右手利き、左手
利きの人がそれぞれスクロール操作できる。なお、タッ
チスイッチSW1とSW4を設けず、タッチスイッチS
W2とSW3のみ設けることにより、前記のようにX方
向のスクロール操作とY方向のスクロール操作を行なう
ことができる。
【0087】上記においては、図5に示す回路構成図お
よび図6に示すフローチャートにおいて、さらにX軸方
向およびY軸方向スクロール用のレジスタをレジスタ群
20に追加したり、別のレジスタを交換するなどして変
更することができる。
【0088】さらに上述したZ軸回りの回転データの入
力を別の方法で行なうことができる。
【0089】すなわち、操作体1の周りに設けたタッチ
スイッチSW1,SW2,SW3,SW4のみを使用し
てZ軸回りの回転データの入力ができる。
【0090】例えば、操作体1を回転させず、手でタッ
チスイッチをSW1,SW2,SW3,SW4の順で触
れることでZ軸に対して時計回りの回転データを出力さ
せる。逆に手でタッチスイッチをSW4,SW3,SW
2,SW1の順で触れることによりZ軸回りに対して反
時計回りの回転データを出力させることができる。
【0091】またZ軸回転データを得るためにタッチス
イッチをさらに細かく配置してもよい。
【0092】また、タッチスイッチSW1,SW2,S
W3,SW4の代わりにリング状のメンブレンスイッ
チ、タッチセンサを設け、指の触れる位置をZ軸回りに
細かく検出できるようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明では、操作体の周辺
に位置するセンサーに手を触れているか否かで、異なる
座標データを入力できる。よって、共通のエンコーダを
複数モードの入力に使用でき、構造を簡単にできる。ま
たXエンコーダとYエンコーダを有する入力装置で3次
元座標に関する入力も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ入力装置の部分斜視図、
【図2】データ入力装置の平面図、
【図3】データ入力装置の入力による画面表示動作の一
例を示す説明図、
【図4】(A)(B)は他の操作体の支持構造および動
作を示す平面図、
【図5】回路構成の一例を示す回路構成図、
【図6】動作フローチャート、
【図7】従来のデータ入力装置の構造の概略を示す平面
図、
【符号の説明】
1 球状の操作体 2 Xエンコーダ 2a ローラ 2b 円板 2c ホトカプラ 3 Yエンコーダ 3a ローラ 3b 円板 3c ホトカプラ 10 本体ケース 11 ローラ状の操作体 20 レジスタ群 21 出力レジスタ 22 信号変換部 38,42 符号反転手段 SW1,SW2,SW3,SW4,SW5 センサーと
してのタッチスイッチ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作により回転する操作体と、この
    操作体の回転に応じた出力を得るエンコーダと、前記エ
    ンコーダからの出力から座標データを生成する座標デー
    タ生成手段と、前記操作体の周辺部に手が触れたことを
    検知するセンサーとが設けられ、前記操作体が回転操作
    している状態で前記センサーが手を検知していないとき
    と、前記操作体を回転操作している手が前記センサーに
    触れたことが検知されたときとで、前記座標データ生成
    手段から、異なる座標データが出力されることを特徴と
    するデータ入力装置。
  2. 【請求項2】 前記操作体が回転している状態で前記セ
    ンサーが手を検知していないときに、前記座標データ生
    成手段から、所定の座標軸回りの回転データが生成さ
    れ、前記操作体を回転操作している手が前記センサーに
    触れたことが検知されたときに、前記座標データ生成手
    段から、前記所定の座標軸と異なる座標軸回りの回転デ
    ータが生成される請求項1記載のデータ入力装置。
  3. 【請求項3】 前記操作体は球状で、この球状の操作体
    の回転方向に応じてX軸回り出力を得るエンコーダと、
    Y軸回りの出力を得るエンコーダとが設けられ、前記操
    作体が回転している状態で前記センサーが手を検知して
    いないときに、前記座標データ生成手段からX軸回りお
    よびY軸回りの回転データが得られ、前記操作体を回転
    操作している手が前記センサーに触れたことが検知され
    たときに、前記座標データ生成手段から、前記X軸回り
    およびY軸回りの座標データがZ軸回りの回転データに
    変換されて出力される請求項2記載のデータ入力装置。
  4. 【請求項4】 前記座標データ生成手段からZ軸回りの
    回転データが出力されているときに、前記エンコーダか
    らそれまでの回転方向と逆方向の出力が得られたとき
    に、その出力の符号を反転させて、前記座標データ生成
    手段からZ軸回りの同じ回転方向のデータを出力させる
    符号反転手段が設けられている請求項3記載のデータ入
    力装置。
  5. 【請求項5】 前記X軸回りの出力を得るエンコーダが
    動作しているときに操作体を回転操作する手が触れる第
    1と第3のセンサーが球状の操作体を挟んで設けられ、
    前記Y軸回りの出力を得るエンコーダが動作していると
    きに、操作体を回転操作する手が触れる第2と第4のセ
    ンサーが球状の操作体を挟んで設けられ、前記第1のセ
    ンサーに手が触れているときと第3のセンサーに手が触
    れているときとで異なる符号の出力が得られるように前
    記符号反転手段が設けられ、前記第2のセンサーに手が
    触れているときと第4のセンサーに手が触れているとき
    とで異なる符号の出力が得られるように前記符号反転手
    段が設けられている請求項4記載のデータ入力装置。
  6. 【請求項6】 同じエンコーダを回転操作する2つの操
    作体が設けられて、一方の操作体の周辺部に前記センサ
    ーが設けられており、前記センサーに手が触れていると
    きのエンコーダ出力と、センサーに手が触れていないと
    きのエンコーダ出力に基づいて、座標データ生成手段か
    ら、異なる座標データが出力される請求項1記載のデー
    タ入力装置。
  7. 【請求項7】 前記操作体が回転している状態で前記セ
    ンサーが手を検知していないときに、前記座標データ生
    成手段からX−Y座標上での移動データが生成され、前
    記操作体を回転操作している手がセンサーに触れたこと
    が検知されたときにはエンコーダの出力に基づき前記座
    標データ生成手段で画面のスクロールデータが生成され
    る請求項1記載のデータ入力装置。
  8. 【請求項8】 操作体により回転させられる互いに直交
    する向きのエンコーダが2個設けられ、前記センサーは
    操作体の周囲に2個設けられ、前記一方のセンサーが手
    を検知しているとき、一方のエンコーダの出力に基づい
    てデータ生成手段で所定の方向のスクロールデータが生
    成され、他方のセンサーが手を検知しているときは、他
    方のエンコーダの出力に基づいてデータ生成手段から前
    記と異なる方向のスクロールデータが生成される請求項
    7記載のデータ入力装置。
  9. 【請求項9】 操作体により回転させられる互いに直交
    する向きのエンコーダが2個設けられ、前記操作体の周
    りに第1,第2,第3,第4のセンサーが順に配置さ
    れ、前記第1のセンサーまたは第3のセンサーが手を検
    知しているとき、一方のエンコーダの出力に基づいてデ
    ータ生成手段で所定の方向のスクロールデータが生成さ
    れ、第2のセンサーまたは第4のセンサーが手を検知し
    てるとき、他方のエンコーダの出力に基づいてデータ生
    成手段から前記と異なる方向のスクロールデータが生成
    される請求項7記載のデータ入力装置。
  10. 【請求項10】 手動により回転する操作体と、この操
    作体の回転に応じた出力を得るエンコーダと、前記エン
    コーダからの出力から座標データを生成する座標データ
    生成手段と、前記操作体の周囲に位置するセンサーとが
    設けられ、前記センサーに手が触れたことが検知された
    ときに、前記座標データ生成手段から、前記エンコーダ
    の出力に基づく座標データと異なる座標データが生成さ
    れることを特徴とするデータ入力装置。
  11. 【請求項11】 前記エンコーダからの出力に基づいて
    座標データ生成手段からX軸回り及びY軸回りの座標デ
    ータが生成され、前記センサーからの出力に基づいて座
    標データ生成手段からZ軸回りの座標データが生成され
    る請求項10記載のデータ入力装置。
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