JPH1153003A - ファジィ制御装置及びプロセス制御装置 - Google Patents
ファジィ制御装置及びプロセス制御装置Info
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- JPH1153003A JPH1153003A JP21459097A JP21459097A JPH1153003A JP H1153003 A JPH1153003 A JP H1153003A JP 21459097 A JP21459097 A JP 21459097A JP 21459097 A JP21459097 A JP 21459097A JP H1153003 A JPH1153003 A JP H1153003A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ファジィ制御の推論周期を柔軟に変更するこ
とで、プロセス自体の状態に起因した運転操作頻度の変
化に関するオペレータのノウハウを生かせるファジィ制
御装置を提供すること。 【解決手段】 被制御対象となるプロセスからの入力信
号に対して、予め用意されているメンバシップ関数を用
いて推論を行い、その推論結果ΔUを用いて制御出力を
行うファジィ制御演算部10と、このファジィ制御演算
部に設けられた同期信号入力部とを備え、この同期信号
入力部に対してオン信号が送られたときは、当該ファジ
ィ制御演算部はファジィ制御演算を行うことを特徴とし
ている。
とで、プロセス自体の状態に起因した運転操作頻度の変
化に関するオペレータのノウハウを生かせるファジィ制
御装置を提供すること。 【解決手段】 被制御対象となるプロセスからの入力信
号に対して、予め用意されているメンバシップ関数を用
いて推論を行い、その推論結果ΔUを用いて制御出力を
行うファジィ制御演算部10と、このファジィ制御演算
部に設けられた同期信号入力部とを備え、この同期信号
入力部に対してオン信号が送られたときは、当該ファジ
ィ制御演算部はファジィ制御演算を行うことを特徴とし
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプラント制
御等においてオペレータの経験的な手法をオートメーシ
ョンに適用するファジィ制御装置に掛り、特に推論周期
を制御状態や外部トリガ信号等により変更可能とする改
良に関する。
御等においてオペレータの経験的な手法をオートメーシ
ョンに適用するファジィ制御装置に掛り、特に推論周期
を制御状態や外部トリガ信号等により変更可能とする改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】ファジィ制御装置は、例えば特開平6 −
43906号公報に開示されている。図7は従来のファ
ジィ制御装置の構成ブロック図である。入力信号vは、
正規化部1で正規化された信号Vとなり、これが推論部
2に入る。推論部2では、予め用意されているメンバシ
ップ関数を用いて推論を行い、その推論結果ΔUが定量
化部3をへて、定量化された出力Δuとなるように構成
されている。即ち、ファジィ制御においては、プロセス
運転におけるオペレータのノウハウを推論部2に取り込
んで、自動制御に利用している。そして、予め指定され
たファジィ制御の推論周期τ毎に、プロセスからの入力
信号vを取り込んで、ファジィ制御演算を行っている。
43906号公報に開示されている。図7は従来のファ
ジィ制御装置の構成ブロック図である。入力信号vは、
正規化部1で正規化された信号Vとなり、これが推論部
2に入る。推論部2では、予め用意されているメンバシ
ップ関数を用いて推論を行い、その推論結果ΔUが定量
化部3をへて、定量化された出力Δuとなるように構成
されている。即ち、ファジィ制御においては、プロセス
運転におけるオペレータのノウハウを推論部2に取り込
んで、自動制御に利用している。そして、予め指定され
たファジィ制御の推論周期τ毎に、プロセスからの入力
信号vを取り込んで、ファジィ制御演算を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
オペレータによるプロセス運転では、プロセスの状態に
より、その運転や監視操作の頻度を変更している。即
ち、プロセスが定常状態で運転されているときはその頻
度は少なくなるし、また立ち上げ及び立ち下げ運転時や
プロセスに何らかの異常が発生したとき等はその頻度は
多くなる。これは、プロセス自体の状態の変化速度が運
転の局面により変化し、オペレータはその速度に合わせ
てプロセスを運転していることを意味する。
オペレータによるプロセス運転では、プロセスの状態に
より、その運転や監視操作の頻度を変更している。即
ち、プロセスが定常状態で運転されているときはその頻
度は少なくなるし、また立ち上げ及び立ち下げ運転時や
プロセスに何らかの異常が発生したとき等はその頻度は
多くなる。これは、プロセス自体の状態の変化速度が運
転の局面により変化し、オペレータはその速度に合わせ
てプロセスを運転していることを意味する。
【0004】例えば、硝子溶解炉を考えると、生産量変
更時や原料に起因する異常が発生した場合には、運転操
作の頻度が定常運転時と比べて多くなっている。また、
一般の加熱炉においても、負荷変更時や特にそれに付随
するバーナーの点火・消火タイミングでは、運転操作の
頻度が定常運転時と比べて多くなっている。このよう
な、プロセス自体の状態に起因した運転操作頻度の変化
に関するオペレータのノウハウをファジィ制御に生かす
ためには、ファジィ制御の推論周期を変更することが必
要になってくる。
更時や原料に起因する異常が発生した場合には、運転操
作の頻度が定常運転時と比べて多くなっている。また、
一般の加熱炉においても、負荷変更時や特にそれに付随
するバーナーの点火・消火タイミングでは、運転操作の
頻度が定常運転時と比べて多くなっている。このよう
な、プロセス自体の状態に起因した運転操作頻度の変化
に関するオペレータのノウハウをファジィ制御に生かす
ためには、ファジィ制御の推論周期を変更することが必
要になってくる。
【0005】本発明は上述の課題を解決したもので、第
1の目的はファジィ制御の推論周期を柔軟に変更するこ
とで、プロセス自体の状態に起因した運転操作頻度の変
化に関するオペレータのノウハウを生かせるファジィ制
御装置を提供することにある。第2の目的は、上述のフ
ァジィ制御装置をを組み込んだプロセス制御装置を提供
することにある。。
1の目的はファジィ制御の推論周期を柔軟に変更するこ
とで、プロセス自体の状態に起因した運転操作頻度の変
化に関するオペレータのノウハウを生かせるファジィ制
御装置を提供することにある。第2の目的は、上述のフ
ァジィ制御装置をを組み込んだプロセス制御装置を提供
することにある。。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、発明の請求項1記載のファジィ制御装置
は、被制御対象となるプロセスからの入力信号に対し
て、予め用意されているメンバシップ関数を用いて推論
を行い、その推論結果ΔUを用いて制御出力を行うファ
ジィ制御演算部10と、このファジィ制御演算部に設け
られた同期信号入力部とを備え、この同期信号入力部に
対してオン信号が送られたときは、当該ファジィ制御演
算部はファジィ制御演算を行うことを特徴としている。
するために、発明の請求項1記載のファジィ制御装置
は、被制御対象となるプロセスからの入力信号に対し
て、予め用意されているメンバシップ関数を用いて推論
を行い、その推論結果ΔUを用いて制御出力を行うファ
ジィ制御演算部10と、このファジィ制御演算部に設け
られた同期信号入力部とを備え、この同期信号入力部に
対してオン信号が送られたときは、当該ファジィ制御演
算部はファジィ制御演算を行うことを特徴としている。
【0007】本発明の請求項1によれば、同期信号入力
部に対してオン信号が送られたときは、ファジィ制御演
算部はファジィ制御演算を行うので、ファジィ制御演算
を行うタンミングを外部より指定できる。
部に対してオン信号が送られたときは、ファジィ制御演
算部はファジィ制御演算を行うので、ファジィ制御演算
を行うタンミングを外部より指定できる。
【0008】上記の第2の目的を達成するために、発明
の請求項2記載のプロセス制御装置は、被制御対象とな
るプロセスからの入力信号に対して、PID制御演算や
バッチ制御演算を施して制御出力を行うシーケンス制御
部20と、当該プロセスからの入力信号に対して、予め
用意されているメンバシップ関数を用いて推論を行い、
その推論結果ΔUを用いて制御出力を行うファジィ制御
演算部10とを有し、通常はシーケンス制御部が制御を
担当し、所定の周期でファジィ制御演算部が制御を担当
するプロセス制御装置において、前記プロセスが定常の
操業状態にあれば固定周期でファジィ制御演算を実行
し、前記プロセスが立ち上げ・立ち下げ・異常状態発生
などの非定常操業状態にあれば頻繁にファジィ制御演算
を実行することを特徴としている。
の請求項2記載のプロセス制御装置は、被制御対象とな
るプロセスからの入力信号に対して、PID制御演算や
バッチ制御演算を施して制御出力を行うシーケンス制御
部20と、当該プロセスからの入力信号に対して、予め
用意されているメンバシップ関数を用いて推論を行い、
その推論結果ΔUを用いて制御出力を行うファジィ制御
演算部10とを有し、通常はシーケンス制御部が制御を
担当し、所定の周期でファジィ制御演算部が制御を担当
するプロセス制御装置において、前記プロセスが定常の
操業状態にあれば固定周期でファジィ制御演算を実行
し、前記プロセスが立ち上げ・立ち下げ・異常状態発生
などの非定常操業状態にあれば頻繁にファジィ制御演算
を実行することを特徴としている。
【0009】本発明の請求項2によれば、プロセス制御
は、通常の期間においてはシーケンス制御部によりPI
D制御等の従来型制御が実行されている。エキスパート
の制御は、プロセス制御においては時々反映させれば足
りるので、プロセスが定常の操業状態にあれば固定周期
でファジィ制御演算を実行する。しかし、プロセスが立
ち上げ・立ち下げ・異常状態発生などの非定常操業状態
にあれば頻繁にファジィ制御演算を実行する。これによ
り、ブロセスが非定常操業状態にあっても、エキスパー
トの制御を反映することができ、プロセスが定常操業状
態に早く安定化する。
は、通常の期間においてはシーケンス制御部によりPI
D制御等の従来型制御が実行されている。エキスパート
の制御は、プロセス制御においては時々反映させれば足
りるので、プロセスが定常の操業状態にあれば固定周期
でファジィ制御演算を実行する。しかし、プロセスが立
ち上げ・立ち下げ・異常状態発生などの非定常操業状態
にあれば頻繁にファジィ制御演算を実行する。これによ
り、ブロセスが非定常操業状態にあっても、エキスパー
トの制御を反映することができ、プロセスが定常操業状
態に早く安定化する。
【0010】請求項3のように、同期信号入力部と、こ
のファジィ制御演算部が操作出力を行うことを表示する
同期信号出力部とを前記ファジィ制御演算部に設け、こ
の同期信号入力部に対してオン信号を送る書込み部と、
この同期信号出力部から出力される同期信号を受信する
読み込む部とを前記シーケンス制御部に設ける。そし
て、ファジィ制御演算部にファジィ制御演算を実行させ
るときは、前記書込み部はオン信号を同期信号入力部に
送ると共に、前記同期信号出力部から出力される同期信
号を受信する。このように、ファジィ制御演算部に同期
信号入力部と同期信号出力部を設け、シーケンス制御部
に書込み部と読み込み部を設け、両者の連携をとること
でファジィ制御とシーケンス制御との連携が旨くとれ
る。
のファジィ制御演算部が操作出力を行うことを表示する
同期信号出力部とを前記ファジィ制御演算部に設け、こ
の同期信号入力部に対してオン信号を送る書込み部と、
この同期信号出力部から出力される同期信号を受信する
読み込む部とを前記シーケンス制御部に設ける。そし
て、ファジィ制御演算部にファジィ制御演算を実行させ
るときは、前記書込み部はオン信号を同期信号入力部に
送ると共に、前記同期信号出力部から出力される同期信
号を受信する。このように、ファジィ制御演算部に同期
信号入力部と同期信号出力部を設け、シーケンス制御部
に書込み部と読み込み部を設け、両者の連携をとること
でファジィ制御とシーケンス制御との連携が旨くとれ
る。
【0011】請求項4のように、ファジィ制御演算部
は、固定周期でファジィ制御演算を実行する第1の同期
信号入力部と、この固定周期よりも頻繁にファジィ制御
演算を実行する第2の同期信号入力部とを有し、前記書
込み部は、前記プロセスが定常の操業状態にあれば第1
の同期信号入力部にオン信号を送り、前記プロセスが非
定常の操業状態にあれば第2の同期信号入力部にオン信
号を送る。これにより、プロセスが定常状態か非定常状
態かに応じて、シーケンス制御部は適切な周期でファジ
ィ制御演算を実行させることができる。
は、固定周期でファジィ制御演算を実行する第1の同期
信号入力部と、この固定周期よりも頻繁にファジィ制御
演算を実行する第2の同期信号入力部とを有し、前記書
込み部は、前記プロセスが定常の操業状態にあれば第1
の同期信号入力部にオン信号を送り、前記プロセスが非
定常の操業状態にあれば第2の同期信号入力部にオン信
号を送る。これにより、プロセスが定常状態か非定常状
態かに応じて、シーケンス制御部は適切な周期でファジ
ィ制御演算を実行させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて、本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例を示すファジィ制御装置
の構成ブロック図である。図において、ファジィ制御演
算部10は、被制御対象となるプロセスからの入力信号
に対して、予め用意されているメンバシップ関数を用い
て推論を行い、その推論結果ΔUを用いて制御出力を行
うものである。ここでは、プロセス変数の入力として3
チャンネルIN1〜3を有しており、制御出力として2
チャンネルOUT1,2を有している。また、同期信号
入力部として、スイッチ計器SW1,2を有し、同期信
号出力部として手動操作器MLDを有している。
する。図1は本発明の一実施例を示すファジィ制御装置
の構成ブロック図である。図において、ファジィ制御演
算部10は、被制御対象となるプロセスからの入力信号
に対して、予め用意されているメンバシップ関数を用い
て推論を行い、その推論結果ΔUを用いて制御出力を行
うものである。ここでは、プロセス変数の入力として3
チャンネルIN1〜3を有しており、制御出力として2
チャンネルOUT1,2を有している。また、同期信号
入力部として、スイッチ計器SW1,2を有し、同期信
号出力部として手動操作器MLDを有している。
【0013】このように構成された装置の動作を次に説
明する。図2は図1の装置の制御規則の一例を示す図で
ある。ここでは、各制御規則1〜nにおいて、プロセス
変数の入力チャンネルIN3と、制御出力チャンネルO
UT2は用いていない。制御規則1では、プロセス変数
の入力チャンネルIN1,2がPBでスイッチ計器SW
がPBのとき、制御出力チャンネルOUT1はNBで手
動操作器MLDはPBとする。ここで、PBは正で大き
い、NBは負で大きいを表している。制御規則2では、
プロセス変数の入力チャンネルIN1がPM,IN2が
PBでスイッチ計器SWがPBのとき、制御出力チャン
ネルOUT1はNMで手動操作器MLDはPBとする。
ここで、PMは正で中ほど、NMは負で中ほどを表して
いる。途中の制御規則は省略して、制御規則nでは、プ
ロセス変数の入力チャンネルIN1,2がNBでスイッ
チ計器SWがPBのとき、制御出力チャンネルOUT1
はPBで手動操作器MLDはPBとする。
明する。図2は図1の装置の制御規則の一例を示す図で
ある。ここでは、各制御規則1〜nにおいて、プロセス
変数の入力チャンネルIN3と、制御出力チャンネルO
UT2は用いていない。制御規則1では、プロセス変数
の入力チャンネルIN1,2がPBでスイッチ計器SW
がPBのとき、制御出力チャンネルOUT1はNBで手
動操作器MLDはPBとする。ここで、PBは正で大き
い、NBは負で大きいを表している。制御規則2では、
プロセス変数の入力チャンネルIN1がPM,IN2が
PBでスイッチ計器SWがPBのとき、制御出力チャン
ネルOUT1はNMで手動操作器MLDはPBとする。
ここで、PMは正で中ほど、NMは負で中ほどを表して
いる。途中の制御規則は省略して、制御規則nでは、プ
ロセス変数の入力チャンネルIN1,2がNBでスイッ
チ計器SWがPBのとき、制御出力チャンネルOUT1
はPBで手動操作器MLDはPBとする。
【0014】図3は、スイッチ計器SW入力に対するメ
ンバーシップ関数の説明図である。操作出力MVがオン
になっている時のみ、スイッチ計器SW入力はPBとな
る。図4は、手動操作器MLDに対する後件部関数で、
出力値を定義している。該当する制御規則が動作した
時、手動操作器MLDにPBが出力される。このように
して、状態通知にファジィ制御演算部10を用いなが
ら、同期信号入力部に入力された信号に対して、手動操
作器MLDが確定値PBを出力する。
ンバーシップ関数の説明図である。操作出力MVがオン
になっている時のみ、スイッチ計器SW入力はPBとな
る。図4は、手動操作器MLDに対する後件部関数で、
出力値を定義している。該当する制御規則が動作した
時、手動操作器MLDにPBが出力される。このように
して、状態通知にファジィ制御演算部10を用いなが
ら、同期信号入力部に入力された信号に対して、手動操
作器MLDが確定値PBを出力する。
【0015】図5は、シーケンス制御とファジィ制御を
組み合わせたプロセス制御装置の構成ブロック図であ
る。図において、シーケンス制御部20は、被制御対象
となるプロセスからの入力信号に対して、PID制御演
算やバッチ制御演算を施して制御出力を行う。ここで、
プロセス制御におけるシーケンス制御部20とファジィ
制御演算部10との役割分担を説明すると、シーケンス
制御部20は定常状態における制御が得意であり、ファ
ジィ制御演算部10はエキスパートの運転を基礎とする
非定常状態の運転が得意である。運転周期については、
通常はシーケンス制御部20が制御を担当し、例えば3
0分間隔等の所定の周期でファジィ制御演算部10が制
御を担当する。そして、プロセスが立ち上げ・立ち下げ
・異常状態発生などの非定常操業状態にあれば、例えば
1秒間隔等の頻繁にファジィ制御演算を実行する。
組み合わせたプロセス制御装置の構成ブロック図であ
る。図において、シーケンス制御部20は、被制御対象
となるプロセスからの入力信号に対して、PID制御演
算やバッチ制御演算を施して制御出力を行う。ここで、
プロセス制御におけるシーケンス制御部20とファジィ
制御演算部10との役割分担を説明すると、シーケンス
制御部20は定常状態における制御が得意であり、ファ
ジィ制御演算部10はエキスパートの運転を基礎とする
非定常状態の運転が得意である。運転周期については、
通常はシーケンス制御部20が制御を担当し、例えば3
0分間隔等の所定の周期でファジィ制御演算部10が制
御を担当する。そして、プロセスが立ち上げ・立ち下げ
・異常状態発生などの非定常操業状態にあれば、例えば
1秒間隔等の頻繁にファジィ制御演算を実行する。
【0016】ファジィ制御演算部10には、同期信号入
力部SW1,2と、このファジィ制御演算部が操作出力
を行うことを表示する同期信号出力部MLDが設けられ
ている。シーケンス制御部20は、同期信号入力部SW
1,2に対してオン信号を送る書込み部と、同期信号出
力部MLDから出力される同期信号を受信する読み込む
部とを有している。そして、ファジィ制御演算部10に
ファジィ制御演算を実行させるときは、書込み部はオン
信号を同期信号入力部に送ると共に、同期信号出力部か
ら出力される同期信号を受信する。ここで、第1の同期
信号入力部SW1にオン信号が送られた時は、固定周期
でファジィ制御演算を実行する。第2の同期信号入力部
SW2にオン信号が送られた時は、この固定周期よりも
頻繁にファジィ制御演算を実行する。書込み部は、プロ
セスが定常の操業状態にあれば第1の同期信号入力部に
オン信号を送り、プロセスが非定常の操業状態にあれば
第2の同期信号入力部にオン信号を送る。
力部SW1,2と、このファジィ制御演算部が操作出力
を行うことを表示する同期信号出力部MLDが設けられ
ている。シーケンス制御部20は、同期信号入力部SW
1,2に対してオン信号を送る書込み部と、同期信号出
力部MLDから出力される同期信号を受信する読み込む
部とを有している。そして、ファジィ制御演算部10に
ファジィ制御演算を実行させるときは、書込み部はオン
信号を同期信号入力部に送ると共に、同期信号出力部か
ら出力される同期信号を受信する。ここで、第1の同期
信号入力部SW1にオン信号が送られた時は、固定周期
でファジィ制御演算を実行する。第2の同期信号入力部
SW2にオン信号が送られた時は、この固定周期よりも
頻繁にファジィ制御演算を実行する。書込み部は、プロ
セスが定常の操業状態にあれば第1の同期信号入力部に
オン信号を送り、プロセスが非定常の操業状態にあれば
第2の同期信号入力部にオン信号を送る。
【0017】図6は図5の装置のシーケンス・テーブル
の一例を示す図である。ここでは、シーケンスとして
〜の手順がある。シーケンスは初期化であって、そ
の結果スイッチ計器SWの操作出力MV0はセットさ
れ、手動操作器MLDの操作出力MV0は小にセットさ
れる。シーケンスは、ファジィ制御演算を実行する周
期を定めるタイマの計時開始を指令するもので、状態成
立がYになると、スイッチ計器SWの操作出力MV2は
セットされ、タイマスタートもセットされる。シーケン
スは、ファジィ制御演算部10の動作とシーケンス制
御部20との連携をとるもので、状態成立と制御周期が
Yであれば、タイマスタートもセットされる。
の一例を示す図である。ここでは、シーケンスとして
〜の手順がある。シーケンスは初期化であって、そ
の結果スイッチ計器SWの操作出力MV0はセットさ
れ、手動操作器MLDの操作出力MV0は小にセットさ
れる。シーケンスは、ファジィ制御演算を実行する周
期を定めるタイマの計時開始を指令するもので、状態成
立がYになると、スイッチ計器SWの操作出力MV2は
セットされ、タイマスタートもセットされる。シーケン
スは、ファジィ制御演算部10の動作とシーケンス制
御部20との連携をとるもので、状態成立と制御周期が
Yであれば、タイマスタートもセットされる。
【0018】シーケンスは、手動操作器MLDの操作
出力MVが大であると、スイッチ計器SWの操作出力M
V0はセットされ、手動操作器MLDの操作出力MV0
は小にセットされる。シーケンスは、ファジィ制御演
算の完了に必要な操作を行うもので、状態不成立がYに
なると、タイマストップをすると共に、スイッチ計器S
Wの操作出力MV0はセットされ、手動操作器MLDの
操作出力MV0は小にセットされる。シーケンスは、
シーケンス制御部20に制御状態を移転するために、ス
イッチ計器SWをAUTにセットする。
出力MVが大であると、スイッチ計器SWの操作出力M
V0はセットされ、手動操作器MLDの操作出力MV0
は小にセットされる。シーケンスは、ファジィ制御演
算の完了に必要な操作を行うもので、状態不成立がYに
なると、タイマストップをすると共に、スイッチ計器S
Wの操作出力MV0はセットされ、手動操作器MLDの
操作出力MV0は小にセットされる。シーケンスは、
シーケンス制御部20に制御状態を移転するために、ス
イッチ計器SWをAUTにセットする。
【0019】なお、上記実施例においては、ファジィ制
御演算部10の動作とシーケンス制御部20との連携を
とるに当たり、シーケンス・テーブルを用いたものを示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、要す
るにプロセスが定常の操業状態にあれば固定周期でファ
ジィ制御演算を実行し、前記プロセスが立ち上げ・立ち
下げ・異常状態発生などの非定常操業状態にあれば頻繁
にファジィ制御演算を実行するものであればよい。
御演算部10の動作とシーケンス制御部20との連携を
とるに当たり、シーケンス・テーブルを用いたものを示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、要す
るにプロセスが定常の操業状態にあれば固定周期でファ
ジィ制御演算を実行し、前記プロセスが立ち上げ・立ち
下げ・異常状態発生などの非定常操業状態にあれば頻繁
にファジィ制御演算を実行するものであればよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、ファジィ制御演算部に同期信号入力部を
設け、この同期信号入力部に対してオン信号が送られた
ときは、ファジィ制御演算部はファジィ制御演算を行う
構成としている。そこで、同期信号入力部に送るオン信
号により、ファジィ制御演算を行うタンミングを外部よ
り指定でき、外部トリガ信号に同期したファジィ制御演
算が実行できる。
発明によれば、ファジィ制御演算部に同期信号入力部を
設け、この同期信号入力部に対してオン信号が送られた
ときは、ファジィ制御演算部はファジィ制御演算を行う
構成としている。そこで、同期信号入力部に送るオン信
号により、ファジィ制御演算を行うタンミングを外部よ
り指定でき、外部トリガ信号に同期したファジィ制御演
算が実行できる。
【0021】請求項2記載の本発明によれば、通常はシ
ーケンス制御部が制御を担当し、所定の周期でファジィ
制御演算部が制御を担当するプロセス制御装置におい
て、前記プロセスが定常の操業状態にあれば固定周期で
ファジィ制御演算を実行し、前記プロセスが立ち上げ・
立ち下げ・異常状態発生などの非定常操業状態にあれば
頻繁にファジィ制御演算を実行するので、オンラインで
プロセスに応じてファジィ制御の推論周期を変更でき
る。
ーケンス制御部が制御を担当し、所定の周期でファジィ
制御演算部が制御を担当するプロセス制御装置におい
て、前記プロセスが定常の操業状態にあれば固定周期で
ファジィ制御演算を実行し、前記プロセスが立ち上げ・
立ち下げ・異常状態発生などの非定常操業状態にあれば
頻繁にファジィ制御演算を実行するので、オンラインで
プロセスに応じてファジィ制御の推論周期を変更でき
る。
【0022】ここで、請求項3のように、ファジィ制御
演算部に同期信号入力部と同期信号出力部を設け、シー
ケンス制御部に書込み部と読み込み部を設け、両者の連
携をとることでファジィ制御とシーケンス制御との連携
が旨くとれる。また、請求項4のように、ファジィ制御
演算部は、固定周期でファジィ制御演算を実行する第1
の同期信号入力部と、この固定周期よりも頻繁にファジ
ィ制御演算を実行する第2の同期信号入力部とを有し、
前記書込み部は、前記プロセスが定常の操業状態にあれ
ば第1の同期信号入力部にオン信号を送り、前記プロセ
スが非定常の操業状態にあれば第2の同期信号入力部に
オン信号を送る構成にすると、プロセスが定常状態か非
定常状態かに応じて、シーケンス制御部は適切な周期で
ファジィ制御演算を実行させることができる。
演算部に同期信号入力部と同期信号出力部を設け、シー
ケンス制御部に書込み部と読み込み部を設け、両者の連
携をとることでファジィ制御とシーケンス制御との連携
が旨くとれる。また、請求項4のように、ファジィ制御
演算部は、固定周期でファジィ制御演算を実行する第1
の同期信号入力部と、この固定周期よりも頻繁にファジ
ィ制御演算を実行する第2の同期信号入力部とを有し、
前記書込み部は、前記プロセスが定常の操業状態にあれ
ば第1の同期信号入力部にオン信号を送り、前記プロセ
スが非定常の操業状態にあれば第2の同期信号入力部に
オン信号を送る構成にすると、プロセスが定常状態か非
定常状態かに応じて、シーケンス制御部は適切な周期で
ファジィ制御演算を実行させることができる。
【図1】本発明の一実施例を示すファジィ制御装置の構
成ブロック図である。
成ブロック図である。
【図2】図1の装置の制御規則の一例を示す図である。
【図3】スイッチ計器SW入力に対するメンバーシップ
関数の説明図である。
関数の説明図である。
【図4】手動操作器MLDに対する後件部関数で、出力
値を定義している。
値を定義している。
【図5】シーケンス制御とファジィ制御を組み合わせた
プロセス制御装置の構成ブロック図である。
プロセス制御装置の構成ブロック図である。
【図6】図5の装置のシーケンス・テーブルの一例を示
す図である。
す図である。
【図7】従来のファジィ制御装置の構成ブロック図であ
る。
る。
【符号の説明】 10 ファジィ制御演算部 20 シーケンス制御演算部
Claims (4)
- 【請求項1】被制御対象となるプロセスからの入力信号
に対して、予め用意されているメンバシップ関数を用い
て推論を行い、その推論結果ΔUを用いて制御出力を行
うファジィ制御演算部(10)と、 このファジィ制御演算部に設けられた同期信号入力部と
を備え、 この同期信号入力部に対してオン信号が送られたとき
は、当該ファジィ制御演算部はファジィ制御演算を行う
ことを特徴とするファジィ制御装置。 - 【請求項2】被制御対象となるプロセスからの入力信号
に対して、PID制御演算やバッチ制御演算を施して制
御出力を行うシーケンス制御部(20)と、 当該プロセスからの入力信号に対して、予め用意されて
いるメンバシップ関数を用いて推論を行い、その推論結
果ΔUを用いて制御出力を行うファジィ制御演算部(1
0)と、 を有し、通常はシーケンス制御部が制御を担当し、所定
の周期でファジィ制御演算部が制御を担当するプロセス
制御装置において、 前記プロセスが定常の操業状態にあれば固定周期でファ
ジィ制御演算を実行し、前記プロセスが立ち上げ・立ち
下げ・異常状態発生などの非定常操業状態にあれば頻繁
にファジィ制御演算を実行することを特徴とするプロセ
ス制御装置。 - 【請求項3】同期信号入力部と、このファジィ制御演算
部が操作出力を行うことを表示する同期信号出力部とを
前記ファジィ制御演算部に設け、 この同期信号入力部に対してオン信号を送る書込み部
と、この同期信号出力部から出力される同期信号を受信
する読み込む部とを前記シーケンス制御部に設け、 前記ファジィ制御演算部にファジィ制御演算を実行させ
るときは、前記書込み部はオン信号を同期信号入力部に
送ると共に、前記同期信号出力部から出力される同期信
号を受信することを特徴とする請求項2記載のプロセス
制御装置。 - 【請求項4】前記ファジィ制御演算部は、固定周期でフ
ァジィ制御演算を実行する第1の同期信号入力部と、こ
の固定周期よりも頻繁にファジィ制御演算を実行する第
2の同期信号入力部とを有し、 前記書込み部は、前記プロセスが定常の操業状態にあれ
ば第1の同期信号入力部にオン信号を送り、前記プロセ
スが非定常の操業状態にあれば第2の同期信号入力部に
オン信号を送ることを特徴とする請求項3記載のプロセ
ス制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21459097A JP3354082B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | プロセス制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21459097A JP3354082B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | プロセス制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1153003A true JPH1153003A (ja) | 1999-02-26 |
JP3354082B2 JP3354082B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=16658246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21459097A Expired - Fee Related JP3354082B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | プロセス制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354082B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015045175A1 (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-02 | 理化工業株式会社 | ファジイ制御装置及びファジイ制御方法 |
-
1997
- 1997-08-08 JP JP21459097A patent/JP3354082B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015045175A1 (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-02 | 理化工業株式会社 | ファジイ制御装置及びファジイ制御方法 |
JPWO2015045175A1 (ja) * | 2013-09-30 | 2017-03-09 | 理化工業株式会社 | ファジイ制御装置及びファジイ制御方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3354082B2 (ja) | 2002-12-09 |
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