JPH1152506A - 感光性ハロゲン化銀写真乳剤及びこれを用いるハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
感光性ハロゲン化銀写真乳剤及びこれを用いるハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH1152506A JPH1152506A JP22447197A JP22447197A JPH1152506A JP H1152506 A JPH1152506 A JP H1152506A JP 22447197 A JP22447197 A JP 22447197A JP 22447197 A JP22447197 A JP 22447197A JP H1152506 A JPH1152506 A JP H1152506A
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- emulsion
- silver
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高感度で粒状、保存性の良いハロゲン化銀乳
剤を提供すること。ハロゲン化銀平板乳剤を用いること
により、優れた鮮鋭性を実現しながら、感度、粒状性、
保存性に優れたハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
と。 【解決手段】 互いに平行な{111}主平面を有する
平板状粒子であって、該粒子の平均厚み0.12μm以
下であり、かつ還元増感が施されている平板状粒子及び
分散媒を含有することを特徴とする感光性ハロゲン化銀
写真乳剤。
剤を提供すること。ハロゲン化銀平板乳剤を用いること
により、優れた鮮鋭性を実現しながら、感度、粒状性、
保存性に優れたハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
と。 【解決手段】 互いに平行な{111}主平面を有する
平板状粒子であって、該粒子の平均厚み0.12μm以
下であり、かつ還元増感が施されている平板状粒子及び
分散媒を含有することを特徴とする感光性ハロゲン化銀
写真乳剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、還元増感の施され
た平均厚みが薄いハロゲン化銀粒子を含有するハロゲン
化銀乳剤及び該ハロゲン化銀乳剤を含有する写真感光材
料に関するものであり、さらに詳しくは優れた鮮鋭性を
実現しながら粒状、感度、潜像、保存性などに優れたハ
ロゲン化銀写真感光材料に関するものである。
た平均厚みが薄いハロゲン化銀粒子を含有するハロゲン
化銀乳剤及び該ハロゲン化銀乳剤を含有する写真感光材
料に関するものであり、さらに詳しくは優れた鮮鋭性を
実現しながら粒状、感度、潜像、保存性などに優れたハ
ロゲン化銀写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】{111}主平面を有する平板状粒子は
その写真特性として以下の点が挙げられる。 1)体積に対する表面積の比率(以下比表面積と言う)
が大きく、多量の増感色素を表面に吸着させることがで
きる。その結果、色増感感度が相対的に高い。 2)平板状粒子を含む乳剤を塗布し、乾燥させた場合、
その粒子の主平面が支持体表面と平行に配列する為、粒
子による散乱が減少できシャープネス、解像力を向上さ
せることができる。また、粒子を配列させることにより
塗布層の厚みを薄くすることができ、シャープネスを向
上させることができる。 3)比表面積が大きい為、現像進行を速める事ができる 4)カバリングパワーが高い為、省銀化できる。
その写真特性として以下の点が挙げられる。 1)体積に対する表面積の比率(以下比表面積と言う)
が大きく、多量の増感色素を表面に吸着させることがで
きる。その結果、色増感感度が相対的に高い。 2)平板状粒子を含む乳剤を塗布し、乾燥させた場合、
その粒子の主平面が支持体表面と平行に配列する為、粒
子による散乱が減少できシャープネス、解像力を向上さ
せることができる。また、粒子を配列させることにより
塗布層の厚みを薄くすることができ、シャープネスを向
上させることができる。 3)比表面積が大きい為、現像進行を速める事ができる 4)カバリングパワーが高い為、省銀化できる。
【0003】この様に平板状粒子は多くの利点を有する
為に、従来から高感度の市販感材に用いられてきてい
る。
為に、従来から高感度の市販感材に用いられてきてい
る。
【0004】また、特開平5−100344号、米国特
許第5,250,403号では平板状粒子の平均厚みが
0.07μm以下の極薄平板状粒子と称する乳剤が開示
されており、その乳剤を用いた乳剤層と下層乳剤層の両
方で銀が効率的に利用されること、感度粒状の関係が優
れていること、及び鮮鋭性が高レベルである特徴が述べ
られている。
許第5,250,403号では平板状粒子の平均厚みが
0.07μm以下の極薄平板状粒子と称する乳剤が開示
されており、その乳剤を用いた乳剤層と下層乳剤層の両
方で銀が効率的に利用されること、感度粒状の関係が優
れていること、及び鮮鋭性が高レベルである特徴が述べ
られている。
【0005】本発明者らは前述したような優れた特性を
持つハロゲン化銀乳剤、特に鮮鋭性、粒状、感度、潜
像、保存性に優れたハロゲン化銀写真感光材料を得るた
めの研究を続ける中で、平板状粒子の厚みに着目した技
術も種々検討を行った。
持つハロゲン化銀乳剤、特に鮮鋭性、粒状、感度、潜
像、保存性に優れたハロゲン化銀写真感光材料を得るた
めの研究を続ける中で、平板状粒子の厚みに着目した技
術も種々検討を行った。
【0006】この極薄平板状粒子技術を用いることで、
該粒子含有層より支持体に近い感光層の鮮鋭性が高レベ
ルにできることが、我々の研究の中でも確かめられた。
該粒子含有層より支持体に近い感光層の鮮鋭性が高レベ
ルにできることが、我々の研究の中でも確かめられた。
【0007】ところが、この方法では粒子厚みを薄くす
るにつれ、この乳剤を用いた乳剤層の色増感感度が比表
面積の増加から期待される増加分より大きく減少する、
という欠点を有することが明らかになった。前述した特
開平5−100344号では、平均等価円直径の違いに
よる感度変化にしか言及しておらず、我々の実験によれ
ば、粒子厚みを薄くする事による欠点を有しているはず
である。
るにつれ、この乳剤を用いた乳剤層の色増感感度が比表
面積の増加から期待される増加分より大きく減少する、
という欠点を有することが明らかになった。前述した特
開平5−100344号では、平均等価円直径の違いに
よる感度変化にしか言及しておらず、我々の実験によれ
ば、粒子厚みを薄くする事による欠点を有しているはず
である。
【0008】一方、高感度化のために、還元増感の試み
は古くから検討されている。Carroll(キャロ
ル)は米国特許第2,487,850号において錫化合
物が、Lowe(ロウエ)らは同第2,512,925
号においてポリアミン化合物が、Fallens(ファ
ーレンス)らは英国特許第789,823号において二
酸化チオ尿素系の化合物が還元増感剤として有用である
ことを開示した。さらにCollier(コリアー)は
Photographic Science and
Engineering 23巻113ページ(197
9)において色々な還元増感方法によって作られた銀核
の性質を比較している。彼女はジメチルアミンボラン、
塩化第一錫、ヒドラジン、高いpH熟成、低pAg熟成
の方法を採用した。還元増感の方法はさらに米国特許第
2,518,698号、同第3,201,254号、同
第3,411,917号、同第3,779,777号、
同第3,930,867号にも開示されている。還元増
感剤の選択だけでなく還元増感法の工夫に関して、特公
昭57−33572号、同58−1410号、特開平2
−136852号、同2−191938号に述べられて
いる。
は古くから検討されている。Carroll(キャロ
ル)は米国特許第2,487,850号において錫化合
物が、Lowe(ロウエ)らは同第2,512,925
号においてポリアミン化合物が、Fallens(ファ
ーレンス)らは英国特許第789,823号において二
酸化チオ尿素系の化合物が還元増感剤として有用である
ことを開示した。さらにCollier(コリアー)は
Photographic Science and
Engineering 23巻113ページ(197
9)において色々な還元増感方法によって作られた銀核
の性質を比較している。彼女はジメチルアミンボラン、
塩化第一錫、ヒドラジン、高いpH熟成、低pAg熟成
の方法を採用した。還元増感の方法はさらに米国特許第
2,518,698号、同第3,201,254号、同
第3,411,917号、同第3,779,777号、
同第3,930,867号にも開示されている。還元増
感剤の選択だけでなく還元増感法の工夫に関して、特公
昭57−33572号、同58−1410号、特開平2
−136852号、同2−191938号に述べられて
いる。
【0009】これらの記述の中で、還元増感が多種のハ
ロゲン化銀乳剤に適用されており、そのハロゲン化銀乳
剤には平板状粒子を含む乳剤も含まれている。しかしな
がら、当時の技術では極薄平板状粒子を調整する技術は
なく、還元増感と組み合わされた発明の具体的な実施例
は一つもないはずである。
ロゲン化銀乳剤に適用されており、そのハロゲン化銀乳
剤には平板状粒子を含む乳剤も含まれている。しかしな
がら、当時の技術では極薄平板状粒子を調整する技術は
なく、還元増感と組み合わされた発明の具体的な実施例
は一つもないはずである。
【0010】また、特開平5−100344号の後に公
開された極薄平板を用いた発明が記載されている特開平
7−159914、特開平8−101472〜特開平8
−101476でも還元増感に関して言及されておら
ず、還元増感を意図する実施例の記載もない。
開された極薄平板を用いた発明が記載されている特開平
7−159914、特開平8−101472〜特開平8
−101476でも還元増感に関して言及されておら
ず、還元増感を意図する実施例の記載もない。
【0011】また、前記公報の実施例の調製法による平
板状粒子は粒子サイズ分布が広く、単分散性が良くな
い。即ち、下記(i)、(ii)の特徴をもつ。
板状粒子は粒子サイズ分布が広く、単分散性が良くな
い。即ち、下記(i)、(ii)の特徴をもつ。
【0012】(i) 平板状粒子の投影面積径の分布が広
い。
い。
【0013】(ii) 平板状粒子以外に、棒状粒子、テト
ラポット状粒子、四面体粒子や非平行な双晶面を有する
粒子が混ざっており、いわゆる平板化率が低い。
ラポット状粒子、四面体粒子や非平行な双晶面を有する
粒子が混ざっており、いわゆる平板化率が低い。
【0014】そして、単分散性が悪いことによって、 (i) 特性曲線の硬調化が困難になる。
【0015】(ii) 各々の粒子にとって化学増感を最適
に設定することが難しい。特に還元増感を最適に設定す
るのが難しく、かぶりの制約上、十分に感度を上昇でき
ない。
に設定することが難しい。特に還元増感を最適に設定す
るのが難しく、かぶりの制約上、十分に感度を上昇でき
ない。
【0016】(iii) 大粒子と小粒子が混在した乳剤塗
布層は、単分散な大粒子を上層に、単分散な小粒子を下
層に塗布した重層系に比べ、光の利用効率の点で不利に
なる。などの欠点を持つ。
布層は、単分散な大粒子を上層に、単分散な小粒子を下
層に塗布した重層系に比べ、光の利用効率の点で不利に
なる。などの欠点を持つ。
【0017】これまで平板状粒子の単分散化の試みが種
々なされてきているが、極薄平板領域、特にヨード含量
が多い領域での単分散化は達成されていない。
々なされてきているが、極薄平板領域、特にヨード含量
が多い領域での単分散化は達成されていない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は第1
に、高感で粒状、保存性の良いハロゲン化銀乳剤を提供
することにある。
に、高感で粒状、保存性の良いハロゲン化銀乳剤を提供
することにある。
【0019】本発明の目的は第2に、上記ハロゲン化銀
平板乳剤を用いることにより、優れた鮮鋭性を実現しな
がら、感度、粒状性、保存性に優れたハロゲン化銀写真
感光材料を提供することにある。
平板乳剤を用いることにより、優れた鮮鋭性を実現しな
がら、感度、粒状性、保存性に優れたハロゲン化銀写真
感光材料を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は以下
の手段により達成された。
の手段により達成された。
【0021】(1)互いに平行な{111}主平面を有
する平板状粒子であって、該粒子の平均厚みが0.12
μm以下であり、かつ還元増感が施されている平板状粒
子及び分散媒を含有することを特徴とする感光性ハロゲ
ン化銀写真乳剤。
する平板状粒子であって、該粒子の平均厚みが0.12
μm以下であり、かつ還元増感が施されている平板状粒
子及び分散媒を含有することを特徴とする感光性ハロゲ
ン化銀写真乳剤。
【0022】(2)該平板状粒子の平均厚みが0.07
μm以下、0.03μm以上であることを特徴とする
(1)に記載の感光性ハロゲン化銀写真乳剤。
μm以下、0.03μm以上であることを特徴とする
(1)に記載の感光性ハロゲン化銀写真乳剤。
【0023】(3)該平板状粒子の円相当径の変動係数
が30%以下であることを特徴とする(1)又は(2)
に記載の感光性ハロゲン化銀写真乳剤。
が30%以下であることを特徴とする(1)又は(2)
に記載の感光性ハロゲン化銀写真乳剤。
【0024】(4)支持体上に少なくとも一層の感光性
ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、該ハロゲン化銀乳剤層が請求項1から3のい
ずれかに記載の感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、該ハロゲン化銀乳剤層が請求項1から3のい
ずれかに記載の感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0025】上記のように、還元増感を施した平均厚み
0.12μm以下のハロゲン化銀平板状粒子を含む乳剤
を用いることにより、優れた鮮鋭性を実現しながら、感
度、粒状性、保存性に優れたハロゲン化銀写真感光材料
を提供するという本発明の目的を達成するものである。
0.12μm以下のハロゲン化銀平板状粒子を含む乳剤
を用いることにより、優れた鮮鋭性を実現しながら、感
度、粒状性、保存性に優れたハロゲン化銀写真感光材料
を提供するという本発明の目的を達成するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0027】まず、平板状粒子について説明する。
【0028】本明細書で用いられている「平板状粒子」
とは6角形もしくは3角形状の2枚の互いに平行な主平
面及びこれらの主平面を連結する側面を有する粒子を示
す。かかる平板状粒子の主平面は{111}結晶面内に
あり、平板形状は、それらの主平面に対して平行に配向
した並列双晶面が少なくとも2面(場合によっては3面
以上)存在することに起因することが一般に認められて
いる。
とは6角形もしくは3角形状の2枚の互いに平行な主平
面及びこれらの主平面を連結する側面を有する粒子を示
す。かかる平板状粒子の主平面は{111}結晶面内に
あり、平板形状は、それらの主平面に対して平行に配向
した並列双晶面が少なくとも2面(場合によっては3面
以上)存在することに起因することが一般に認められて
いる。
【0029】本明細書の特に好ましい一態様において、
平板状粒子の投影面積の合計の90%より多くは6角形
の主平面を有する。すなわち、六角形を形成する六つの
辺の中の隣接する二辺の長さの比が2以下である様な平
板状粒子である。アスペクト比とは、2つの対向する平
行な主平面の円相当直径(該主平面と同じ投影面積を有
する円の直径、以下「ECD」ともいう)を主平面間の
距離(すなわち粒子の厚み)で割った値として定義さ
れ、個々の粒子のアスペクト比の数平均の平均値を用い
る。本発明においては、平均アスペクト比が2以上10
0以下の範囲が好ましく、更に平均アスペクト比が8〜
80の範囲がより好ましい。
平板状粒子の投影面積の合計の90%より多くは6角形
の主平面を有する。すなわち、六角形を形成する六つの
辺の中の隣接する二辺の長さの比が2以下である様な平
板状粒子である。アスペクト比とは、2つの対向する平
行な主平面の円相当直径(該主平面と同じ投影面積を有
する円の直径、以下「ECD」ともいう)を主平面間の
距離(すなわち粒子の厚み)で割った値として定義さ
れ、個々の粒子のアスペクト比の数平均の平均値を用い
る。本発明においては、平均アスペクト比が2以上10
0以下の範囲が好ましく、更に平均アスペクト比が8〜
80の範囲がより好ましい。
【0030】また、本発明で用いる粒子における平均
(数平均)粒子ECDは、10μm未満0.2μm以上
が好ましく、6μm未満0.2μm以上がより好まし
く、更に0.4〜6μmの範囲がより好ましい。ECD
の変動係数としては30%以下が好ましい。
(数平均)粒子ECDは、10μm未満0.2μm以上
が好ましく、6μm未満0.2μm以上がより好まし
く、更に0.4〜6μmの範囲がより好ましい。ECD
の変動係数としては30%以下が好ましい。
【0031】本発明乳剤の平均(数平均)平板状厚み
は、0.12μm以下0.03μm以上の乳剤である。
特に好ましい態様において、本発明は、極薄平板状粒子
乳剤、すなわち、平板状粒子の平均厚みが、0.07μ
m以下である乳剤に向けられている。本発明の特に好ま
しい極薄平板状粒子乳剤は、平板状粒子の平均厚みが、
0.03〜0.07μmの範囲内のものである。極薄平
板状粒子乳剤によれば、処理が迅速化され、銀被覆量の
関数としての粒状性が低下し、マイナス青色(500〜
700nm露光)スピードが高まり、並びに青色及びマ
イナス青色の分解スピードが増加する等をはじめとする
広範囲の写真上の利点が得られる。
は、0.12μm以下0.03μm以上の乳剤である。
特に好ましい態様において、本発明は、極薄平板状粒子
乳剤、すなわち、平板状粒子の平均厚みが、0.07μ
m以下である乳剤に向けられている。本発明の特に好ま
しい極薄平板状粒子乳剤は、平板状粒子の平均厚みが、
0.03〜0.07μmの範囲内のものである。極薄平
板状粒子乳剤によれば、処理が迅速化され、銀被覆量の
関数としての粒状性が低下し、マイナス青色(500〜
700nm露光)スピードが高まり、並びに青色及びマ
イナス青色の分解スピードが増加する等をはじめとする
広範囲の写真上の利点が得られる。
【0032】本発明の乳剤のハロゲン組成は、臭化銀、
塩臭化銀、沃臭化銀及び塩沃臭化銀である。
塩臭化銀、沃臭化銀及び塩沃臭化銀である。
【0033】次に、本発明のハロゲン化銀乳剤の製造法
を示す。
を示す。
【0034】一般に、ハロゲン化銀乳剤は、核形成、熟
成、成長、水洗、分散、および後熟という工程で製造す
ることができる。以下で、各工程について説明する。
成、成長、水洗、分散、および後熟という工程で製造す
ることができる。以下で、各工程について説明する。
【0035】1.核形成 平板状粒子の核形成は、一般にはゼラチンの水溶液を保
持する反応容器に、銀塩水溶液とハロゲン化アルカリ水
溶液を添加して行われるダブルジェット法、あるいはハ
ロゲン化アルカリを含むゼラチン溶液に銀塩水溶液を添
加するシングルジェット法が用いられる。また、必要に
応じて銀塩を含むゼラチン溶液にハロゲン化アルカリ水
溶液を添加する方法も用いることができる。さらに、必
要に応じて特開昭2-44335号に開示されている混合器に
ゼラチン溶液と銀塩溶液とハロゲン化アルカリ水溶液を
添加し、ただちにそれを反応容器に移すことによって平
板状粒子の核形成を行うこともできる。また、米国特許
第5104786号に開示されているように、ハロゲン化アル
カリと保護コロイド溶液を含む水溶液をパイプに通しそ
こに銀塩水溶液を添加することにより核形成を行うこと
もできる。
持する反応容器に、銀塩水溶液とハロゲン化アルカリ水
溶液を添加して行われるダブルジェット法、あるいはハ
ロゲン化アルカリを含むゼラチン溶液に銀塩水溶液を添
加するシングルジェット法が用いられる。また、必要に
応じて銀塩を含むゼラチン溶液にハロゲン化アルカリ水
溶液を添加する方法も用いることができる。さらに、必
要に応じて特開昭2-44335号に開示されている混合器に
ゼラチン溶液と銀塩溶液とハロゲン化アルカリ水溶液を
添加し、ただちにそれを反応容器に移すことによって平
板状粒子の核形成を行うこともできる。また、米国特許
第5104786号に開示されているように、ハロゲン化アル
カリと保護コロイド溶液を含む水溶液をパイプに通しそ
こに銀塩水溶液を添加することにより核形成を行うこと
もできる。
【0036】核形成は、ゼラチンを分散媒とし、pBr
が1〜4の条件で分散媒形成することが好ましい。分散
媒の濃度は、10重量%以下が好ましく、さらに1重量
%以下がより好ましい。核形成時の温度は、5〜60℃
が好ましいが、平均粒径(等価球相当径)が0.5μm
以下の微粒子平板状粒子を作る場合は5〜48℃がより
好ましい。
が1〜4の条件で分散媒形成することが好ましい。分散
媒の濃度は、10重量%以下が好ましく、さらに1重量
%以下がより好ましい。核形成時の温度は、5〜60℃
が好ましいが、平均粒径(等価球相当径)が0.5μm
以下の微粒子平板状粒子を作る場合は5〜48℃がより
好ましい。
【0037】添加するハロゲン化アルカリ溶液の組成
は、臭化銀または沃臭化銀であり、沃臭化銀の場合、B
r-に対するI-含量は生成するAgBrIの固溶限界以
下、好ましくは10モル%以下である。
は、臭化銀または沃臭化銀であり、沃臭化銀の場合、B
r-に対するI-含量は生成するAgBrIの固溶限界以
下、好ましくは10モル%以下である。
【0038】2.熟成 1.における核形成では、平板状粒子以外の微粒子(特
に、八面体および一重双晶粒子)が形成される。次に述
べる成長工程に入る前に平板状粒子以外の粒子を消滅せ
しめ、平板状粒子となるべき形状でかつ単分散性の良い
核を得る必要がある。これを可能とするために、核形成
に引き続いてオストワルド熟成を行うことがよく知られ
ている。
に、八面体および一重双晶粒子)が形成される。次に述
べる成長工程に入る前に平板状粒子以外の粒子を消滅せ
しめ、平板状粒子となるべき形状でかつ単分散性の良い
核を得る必要がある。これを可能とするために、核形成
に引き続いてオストワルド熟成を行うことがよく知られ
ている。
【0039】核形成後直ちにpBrを調節した後、温度
を上昇させ六角平板状粒子比率が最高となるまで熟成を
行う。熟成の温度は、40〜80℃、好ましくは50〜
80℃であり、pBrは1.2〜3.0である。また、
この時平板状粒子以外の粒子を速やかに消失せしめるた
めに、ハロゲン化銀溶剤を添加しても良い。この場合の
ハロゲン化銀溶剤の濃度としては、0.3mol/L(リット
ル(以下同様))以下が好ましく、0.2mol/L以下がよ
り好ましい。直接反転用乳剤として用いる場合は、ハロ
ゲン化銀溶剤として、アルカリ性側で用いられるNH3
より、中性、酸性側で用いられるチオエーテル化合物等
のハロゲン化銀溶剤の方が好ましい。
を上昇させ六角平板状粒子比率が最高となるまで熟成を
行う。熟成の温度は、40〜80℃、好ましくは50〜
80℃であり、pBrは1.2〜3.0である。また、
この時平板状粒子以外の粒子を速やかに消失せしめるた
めに、ハロゲン化銀溶剤を添加しても良い。この場合の
ハロゲン化銀溶剤の濃度としては、0.3mol/L(リット
ル(以下同様))以下が好ましく、0.2mol/L以下がよ
り好ましい。直接反転用乳剤として用いる場合は、ハロ
ゲン化銀溶剤として、アルカリ性側で用いられるNH3
より、中性、酸性側で用いられるチオエーテル化合物等
のハロゲン化銀溶剤の方が好ましい。
【0040】このように熟成して、ほぼ〜100%平板
状粒子のみとする。
状粒子のみとする。
【0041】3.過熟成 本発明の単分散極薄平板状粒子乳剤の新規な製造法は、
2.における熟成が終わった後、即成長を開始するとい
った一般的なハロゲン化銀乳剤製造法と異なり、「過熟
成工程」を導入している。一般的なハロゲン化銀乳剤製
造法(核形成−熟成−成長)により、極薄平板状粒子乳
剤を作成した場合には、必ず平均平板サイズ(ECD)
から大きく小サイズ化した平板が多数存在し、その結果
分散性を大きく悪化させる。
2.における熟成が終わった後、即成長を開始するとい
った一般的なハロゲン化銀乳剤製造法と異なり、「過熟
成工程」を導入している。一般的なハロゲン化銀乳剤製
造法(核形成−熟成−成長)により、極薄平板状粒子乳
剤を作成した場合には、必ず平均平板サイズ(ECD)
から大きく小サイズ化した平板が多数存在し、その結果
分散性を大きく悪化させる。
【0042】これは熟成工程により得られた平板状粒子
の異方性長スピードは、そもそも個々の平板で異なって
いることを示唆している。
の異方性長スピードは、そもそも個々の平板で異なって
いることを示唆している。
【0043】本発明記載における「過熟成工程」とは、
六角平板状粒子比率が最高となるまで熟成(熟成工程)
した後、更に平板自身をオストワルド熟成させること
で、異方成長スピードの遅い平板を消去する工程であ
る。本発明の極薄平板状粒子乳剤においては、熟成工程
で得られた平板状粒子数を100とした場合、該過熟成
工程により、平板状粒子数を90以下にまで減少させる
ことが好ましく、更に60以上、80以下まで減少させ
ることがより好ましい。上記工程により、平板状粒子E
CDの変動係数(以下「COV」ともいう)は、熟成工
程でのCOVに対し悪化するが、成長後は、小サイズ化
した平板の無い、単分散な極薄平板状粒子乳剤が得られ
ることが分かった。
六角平板状粒子比率が最高となるまで熟成(熟成工程)
した後、更に平板自身をオストワルド熟成させること
で、異方成長スピードの遅い平板を消去する工程であ
る。本発明の極薄平板状粒子乳剤においては、熟成工程
で得られた平板状粒子数を100とした場合、該過熟成
工程により、平板状粒子数を90以下にまで減少させる
ことが好ましく、更に60以上、80以下まで減少させ
ることがより好ましい。上記工程により、平板状粒子E
CDの変動係数(以下「COV」ともいう)は、熟成工
程でのCOVに対し悪化するが、成長後は、小サイズ化
した平板の無い、単分散な極薄平板状粒子乳剤が得られ
ることが分かった。
【0044】4.成長 過熟成工程に続く結晶成長期のpBrは1.4〜3.5
に保つことが好ましい。成長工程に入る前の分散媒溶液
中のゼラチン濃度が低い場合(1重量%以下)に、ゼラ
チンを追添加する場合がある。その際、分散媒溶液中の
ゼラチン濃度は、1〜10重量%にすることが好まし
い。
に保つことが好ましい。成長工程に入る前の分散媒溶液
中のゼラチン濃度が低い場合(1重量%以下)に、ゼラ
チンを追添加する場合がある。その際、分散媒溶液中の
ゼラチン濃度は、1〜10重量%にすることが好まし
い。
【0045】結晶成長期におけるAg+、およびハロゲ
ンイオンの添加速度は、結晶臨界成長速度の50%以
下、好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下
の結晶成長速度になるようにする事が好ましい。この場
合、結晶成長とともに銀イオンおよびハロゲンイオンの
添加速度を増加させていくが、その場合、特公昭48-368
90号、同52-16364号記載のように、銀塩およびハロゲン
塩水溶液の添加速度を上昇させても良く、水溶液の濃度
を増加させても良い。
ンイオンの添加速度は、結晶臨界成長速度の50%以
下、好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下
の結晶成長速度になるようにする事が好ましい。この場
合、結晶成長とともに銀イオンおよびハロゲンイオンの
添加速度を増加させていくが、その場合、特公昭48-368
90号、同52-16364号記載のように、銀塩およびハロゲン
塩水溶液の添加速度を上昇させても良く、水溶液の濃度
を増加させても良い。
【0046】成長期に、その核の上に堆積させる沃化物
の添加手段は、ハロゲンイオンとして直接供給する方法
の他、Ag+、およびハロゲンイオン供給時にAgI微
粒子を添加する方法、AgBrI微粒子として供給する
方法、及びそれらを併用する方法いずれも可能である。
の添加手段は、ハロゲンイオンとして直接供給する方法
の他、Ag+、およびハロゲンイオン供給時にAgI微
粒子を添加する方法、AgBrI微粒子として供給する
方法、及びそれらを併用する方法いずれも可能である。
【0047】本発明の重要な特徴である新規な単分散極
薄平板状粒子乳剤の製造方法の開発に貢献したもう一つ
の手段は、ゼラチン中のアミノ基を化学修飾した際に新
たにカルボキシル基が少なくとも2個以上導入されたゼ
ラチンを粒子形成時に用いていることである。
薄平板状粒子乳剤の製造方法の開発に貢献したもう一つ
の手段は、ゼラチン中のアミノ基を化学修飾した際に新
たにカルボキシル基が少なくとも2個以上導入されたゼ
ラチンを粒子形成時に用いていることである。
【0048】当該技術分野においてアスペクト比を大き
くするために、平板状粒子の厚みを小さくする試みが種
々行われている。特公平5-12696号にはゼラチン中のメ
チオニン基を過酸化水素等で無効化したゼラチンを分散
媒として用いて厚みの小さい平板状粒子を調製する方法
が開示されている。特開平8-82883号にはアミノ基およ
びメチオニン基を無効化したゼラチンを分散媒として用
いて薄い平板状粒子を調製する方法が開示されている。
また、米国特許第5380642号、特開平8-292508号には、
合成ポリマーを分散媒として用いて薄い平板状粒子を調
製する方法が開示されている。
くするために、平板状粒子の厚みを小さくする試みが種
々行われている。特公平5-12696号にはゼラチン中のメ
チオニン基を過酸化水素等で無効化したゼラチンを分散
媒として用いて厚みの小さい平板状粒子を調製する方法
が開示されている。特開平8-82883号にはアミノ基およ
びメチオニン基を無効化したゼラチンを分散媒として用
いて薄い平板状粒子を調製する方法が開示されている。
また、米国特許第5380642号、特開平8-292508号には、
合成ポリマーを分散媒として用いて薄い平板状粒子を調
製する方法が開示されている。
【0049】しかし、従来の極薄平板状粒子乳剤にとっ
て必須であると考えれられたこれら技術は、いずれも沃
化物レベルの上昇と共に分散度が悪化する結果となって
いる。
て必須であると考えれられたこれら技術は、いずれも沃
化物レベルの上昇と共に分散度が悪化する結果となって
いる。
【0050】これに対し、該アミノ基修飾ゼラチンを少
なくとも粒子形成時に用いることで、厚みが薄く、且つ
沃化物レベルに関係なく単分散な極薄平板状粒子乳剤が
得られた。
なくとも粒子形成時に用いることで、厚みが薄く、且つ
沃化物レベルに関係なく単分散な極薄平板状粒子乳剤が
得られた。
【0051】更に該アミノ基修飾ゼラチンは、過熟成工
程の際に、一部の異方性長性スピードの早い平板の巨大
化を大きく抑制することから、過熟成工程時に該アミノ
基修飾ゼラチンを添加しておくことで、成長後の粒子に
極端に大サイズ化、或いは小サイズ化した平板が存在し
ない、より単分散な極薄平板状粒子乳剤が得られた。本
発明で主として用いるアミノ記修飾ゼラチンについて述
べる。
程の際に、一部の異方性長性スピードの早い平板の巨大
化を大きく抑制することから、過熟成工程時に該アミノ
基修飾ゼラチンを添加しておくことで、成長後の粒子に
極端に大サイズ化、或いは小サイズ化した平板が存在し
ない、より単分散な極薄平板状粒子乳剤が得られた。本
発明で主として用いるアミノ記修飾ゼラチンについて述
べる。
【0052】平板状粒子形成に用いるアミノ基修飾ゼラ
チンとしては、特開平8-82883号に記載されている。ア
ミノ基修飾ゼラチンは、1級アミノ基(−NH2)を2
級アミノ基(−NH−)、3級アミノ基、または脱アミ
ノ化することで厚みの小さい平板状粒子が得られてい
る。また、アミノ基修飾ゼラチン中で酸無水物、例え
ば、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸を反
応させるとアミノ基が修飾されて−NH2基1つの代わ
りに−COOH基1つが導入される。この導入−COO
H基に着目し、導入−COOH基の数を増やしたとこ
ろ、粒子サイズ分布の悪化を伴うことなく平板状粒子厚
みが更に減少するという効果が見られた。
チンとしては、特開平8-82883号に記載されている。ア
ミノ基修飾ゼラチンは、1級アミノ基(−NH2)を2
級アミノ基(−NH−)、3級アミノ基、または脱アミ
ノ化することで厚みの小さい平板状粒子が得られてい
る。また、アミノ基修飾ゼラチン中で酸無水物、例え
ば、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸を反
応させるとアミノ基が修飾されて−NH2基1つの代わ
りに−COOH基1つが導入される。この導入−COO
H基に着目し、導入−COOH基の数を増やしたとこ
ろ、粒子サイズ分布の悪化を伴うことなく平板状粒子厚
みが更に減少するという効果が見られた。
【0053】−COOH基の導入に関する具体的な手段
としては、ゼラチンに反応試薬を添加してアミノ基(−
NH2)を修飾する方法が取れる。試薬としては以下に
具体例として挙げるが、これらに限定されるものではな
い。
としては、ゼラチンに反応試薬を添加してアミノ基(−
NH2)を修飾する方法が取れる。試薬としては以下に
具体例として挙げるが、これらに限定されるものではな
い。
【0054】(i)少なくとも2つ以上のカルボン酸(−
COOH)を持つ化合物で、その構造で少なくとも1つ
の酸無水物を形成するような化合物。例えば、無水トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸、無水メリット酸等が
挙げられる。
COOH)を持つ化合物で、その構造で少なくとも1つ
の酸無水物を形成するような化合物。例えば、無水トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸、無水メリット酸等が
挙げられる。
【0055】少なくとも、2つ以上のカルボン酸を持つ
化合物で、その構造中にシアネートを少なくとも1つ以
上持つような化合物。例えば、フェニルイソシアネート
等が挙げられる。
化合物で、その構造中にシアネートを少なくとも1つ以
上持つような化合物。例えば、フェニルイソシアネート
等が挙げられる。
【0056】(iii)少なくとも、2つ以上のカルボン酸
を持つ化合物で、その構造中にアルデヒド又はケトンを
少なくとも1つ以上持つような化合物。
を持つ化合物で、その構造中にアルデヒド又はケトンを
少なくとも1つ以上持つような化合物。
【0057】(iv)少なくとも、2つ以上のカルボン酸を
持つ化合物で、その構造中にイミドエステルを少なくと
も1つ以上持つような化合物。
持つ化合物で、その構造中にイミドエステルを少なくと
も1つ以上持つような化合物。
【0058】アミノ基(−NH2基)の置換率は、ゼラ
チン分子中のリジン残基の−NH2基(ε−NH2基)に
対しては60%以上、好ましくは80%以上、更に好ま
しくは90%以上であり、ゼラチン分子中の全−NH2
基(α−NH2基、ε−NH2基、グアニジル基)に対し
ては30%以上、好ましくは50%以上である。
チン分子中のリジン残基の−NH2基(ε−NH2基)に
対しては60%以上、好ましくは80%以上、更に好ま
しくは90%以上であり、ゼラチン分子中の全−NH2
基(α−NH2基、ε−NH2基、グアニジル基)に対し
ては30%以上、好ましくは50%以上である。
【0059】以下に、アミノ基を化学修飾し、新たにカ
ルボキシル基を導入した修飾ゼラチンの製法例を述べる
が、これに限定されるものではない。
ルボキシル基を導入した修飾ゼラチンの製法例を述べる
が、これに限定されるものではない。
【0060】(トリメリット化ゼラチンの製法)アミノ
基の修飾に関しては、古くから多様な手法が開発されて
いる。例えば、米国特許第2525753号、同3118766号、同
2614928号、同2614929号、特公昭40-15585号、特開平8-
82883号、および、日本写真学会誌58巻25頁(1995年)
などの記載を参考に出来る。
基の修飾に関しては、古くから多様な手法が開発されて
いる。例えば、米国特許第2525753号、同3118766号、同
2614928号、同2614929号、特公昭40-15585号、特開平8-
82883号、および、日本写真学会誌58巻25頁(1995年)
などの記載を参考に出来る。
【0061】トリメリット化ゼラチンの製法としては、
日本写真学会誌58巻25頁(1995年)記載の以下に示した
方法を参考にできる。
日本写真学会誌58巻25頁(1995年)記載の以下に示した
方法を参考にできる。
【0062】60℃に保った15%ゼラチン水溶液のp
Hを9.0に調整した後、無水トリメリット酸水溶液を
添加した。反応中pHを8.75から9.25に保ち、
1時間反応させる。反応終了後、限外濾過で脱イオン処
理を行った。pHを6.0に調整後乾燥させてゼラチン
粉末を得る。
Hを9.0に調整した後、無水トリメリット酸水溶液を
添加した。反応中pHを8.75から9.25に保ち、
1時間反応させる。反応終了後、限外濾過で脱イオン処
理を行った。pHを6.0に調整後乾燥させてゼラチン
粉末を得る。
【0063】極薄平板状粒子乳剤製造工程における、該
アミノ基修飾ゼラチンは、少なくとも成長前から、好ま
しくは核形成直後から、更に好ましくは核形成前から存
在することが好ましい。またその際の分散媒中のpH
は、4以上10以下が好ましい。
アミノ基修飾ゼラチンは、少なくとも成長前から、好ま
しくは核形成直後から、更に好ましくは核形成前から存
在することが好ましい。またその際の分散媒中のpH
は、4以上10以下が好ましい。
【0064】その際の分散媒溶液に対するゼラチンの濃
度は、10重量%以下であることが好ましい。
度は、10重量%以下であることが好ましい。
【0065】本発明の重要な特徴である新規な単分散極
薄平板状粒子乳剤の製造方法の開発における薄板化に貢
献した手段は、特公平7−23218号、同7−822
08号、米国特許第4879208号、欧州特許326
852B号公報に開示された製造法において、該特許公
報に開示された第1図における7混合器の撹拌における
新規な方法を用いていることである。
薄平板状粒子乳剤の製造方法の開発における薄板化に貢
献した手段は、特公平7−23218号、同7−822
08号、米国特許第4879208号、欧州特許326
852B号公報に開示された製造法において、該特許公
報に開示された第1図における7混合器の撹拌における
新規な方法を用いていることである。
【0066】この製造法の特徴は、該特許公報に記載の
様に、強力な撹拌能を持つ混合器によって形成された極
微細なハロゲン化銀粒子は、反応容器に導入され、反応
容器に撹拌によって、反応容器内にばらまかれ、かつ個
々の粒子サイズが微細である為、容易に溶解し再び銀イ
オンとハライドイオンとなり、反応容器内で均一な核形
成或いは粒子成長を起こさせる。また、混合器で発生し
た粒子は極微細であり、その粒子数は非常に多く、その
ような非常に多数の粒子から、銀イオン及びハライドイ
オン(混晶ハロゲン化銀の場合、目的のハライド組成に
なっている)が放出され為、反応容器内の保護コロイド
全体にわたって、均一な核形成及び成長を起こす事がで
きる。該方法によれば、完全均一なハロゲン化銀混晶
(Mixed Crystal)を調製でき、その完全
均一性は冷却した透過型電子顕微鏡で容易に確認できる
事が該特許公報に開示されている。
様に、強力な撹拌能を持つ混合器によって形成された極
微細なハロゲン化銀粒子は、反応容器に導入され、反応
容器に撹拌によって、反応容器内にばらまかれ、かつ個
々の粒子サイズが微細である為、容易に溶解し再び銀イ
オンとハライドイオンとなり、反応容器内で均一な核形
成或いは粒子成長を起こさせる。また、混合器で発生し
た粒子は極微細であり、その粒子数は非常に多く、その
ような非常に多数の粒子から、銀イオン及びハライドイ
オン(混晶ハロゲン化銀の場合、目的のハライド組成に
なっている)が放出され為、反応容器内の保護コロイド
全体にわたって、均一な核形成及び成長を起こす事がで
きる。該方法によれば、完全均一なハロゲン化銀混晶
(Mixed Crystal)を調製でき、その完全
均一性は冷却した透過型電子顕微鏡で容易に確認できる
事が該特許公報に開示されている。
【0067】また本発明の極薄平板状粒子乳剤に小量の
塩化物イオンを含ませることが可能である。米国特許第
5、372、927号明細書(Delton)に開示さ
れているように、総銀に対して塩化物0.4〜20モル
%及び沃化物10モル%以下を含有し、ハロゲン化物の
残部が臭化物である極薄平板状粒子乳剤は、米国特許第
5、061、609号明細書及び第5、061、616
号明細書(Piggin等)の曲線A及びBに相当する
Deltonにより示された曲線AのpAg−温度
(℃)境界内(好ましくは曲線Bの境界内)の総銀の5
〜90%を占める粒子成長を行うことにより調製でき
る。これらの沈殿条件下では、塩化物イオンの存在は、
実際に平板状粒子の厚みの減少に役立つ。
塩化物イオンを含ませることが可能である。米国特許第
5、372、927号明細書(Delton)に開示さ
れているように、総銀に対して塩化物0.4〜20モル
%及び沃化物10モル%以下を含有し、ハロゲン化物の
残部が臭化物である極薄平板状粒子乳剤は、米国特許第
5、061、609号明細書及び第5、061、616
号明細書(Piggin等)の曲線A及びBに相当する
Deltonにより示された曲線AのpAg−温度
(℃)境界内(好ましくは曲線Bの境界内)の総銀の5
〜90%を占める粒子成長を行うことにより調製でき
る。これらの沈殿条件下では、塩化物イオンの存在は、
実際に平板状粒子の厚みの減少に役立つ。
【0068】次に、本発明における還元増感について説
明する。
明する。
【0069】ハロゲン化銀乳剤の製造工程は、粒子形成
・脱塩・化学増感などの工程に大別される。粒子形成は
核形成・熟成・成長などに分れる。これらの工程は一律
に行なわれるものでなく工程の順番が逆になったり、工
程が繰り返し行なわれたりする。還元増感をハロゲン化
銀乳剤の製造工程中に施こすというのは基本的にはどの
工程で行なってもよいことを意味する。還元増感は粒子
形成の初期段階である核形成時でも物理熟成時でも、成
長時でもよく、また還元増感以外の化学増感に先立って
行ってもこの化学増感以降に行ってもよい。金増感を併
用する化学増感を行なう場合には好ましくないかぶりを
生じないよう化学増感に先立って還元増感を行なうのが
好ましい。最も好ましいのはハロゲン化銀粒子の成長中
に還元増感する方法である。ここで成長中とは、ハロゲ
ン化銀粒子が物理熟成あるいは水溶性銀塩と水溶性ハロ
ゲン化アルカリの添加によって成長しつつある状態で還
元増感を施こす方法も、成長途中に成長を一時止めた状
態で還元増感を施こした後にさらに成長させる方法も含
有することを意味する。
・脱塩・化学増感などの工程に大別される。粒子形成は
核形成・熟成・成長などに分れる。これらの工程は一律
に行なわれるものでなく工程の順番が逆になったり、工
程が繰り返し行なわれたりする。還元増感をハロゲン化
銀乳剤の製造工程中に施こすというのは基本的にはどの
工程で行なってもよいことを意味する。還元増感は粒子
形成の初期段階である核形成時でも物理熟成時でも、成
長時でもよく、また還元増感以外の化学増感に先立って
行ってもこの化学増感以降に行ってもよい。金増感を併
用する化学増感を行なう場合には好ましくないかぶりを
生じないよう化学増感に先立って還元増感を行なうのが
好ましい。最も好ましいのはハロゲン化銀粒子の成長中
に還元増感する方法である。ここで成長中とは、ハロゲ
ン化銀粒子が物理熟成あるいは水溶性銀塩と水溶性ハロ
ゲン化アルカリの添加によって成長しつつある状態で還
元増感を施こす方法も、成長途中に成長を一時止めた状
態で還元増感を施こした後にさらに成長させる方法も含
有することを意味する。
【0070】本発明において還元増感とは、ハロゲン化
銀乳剤に公知の還元剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれ
るpAg 1〜7の低pAg の雰囲気で成長させるか、あるい
は熟成させる方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高
pHの雰囲気で成長させるか、あるいは熟成させる方法の
いずれかを選ぶことができる。また2つ以上の方法を併
用することもできる。
銀乳剤に公知の還元剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれ
るpAg 1〜7の低pAg の雰囲気で成長させるか、あるい
は熟成させる方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高
pHの雰囲気で成長させるか、あるいは熟成させる方法の
いずれかを選ぶことができる。また2つ以上の方法を併
用することもできる。
【0071】還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
【0072】還元増感剤としてアスコルビン酸、第一錫
塩、アミンおよびポリアミン酸、ヒドラジン誘導体、ホ
ルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物、ボラン化合
物などが公知である。本発明にはこれら公知の化合物か
ら選んで用いることができ、また2種以上の化合物を併
用することもできる。還元増感剤として塩化第一錫、二
酸化チオ尿素、ジメチルアミンボランが好ましい化合物
である。還元増感剤の添加量は乳剤製造条件に依存する
ので添加量を選ぶ必要があるが、ハロゲン化銀1モル当
り10-7〜10-3モルの範囲が適当である。
塩、アミンおよびポリアミン酸、ヒドラジン誘導体、ホ
ルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物、ボラン化合
物などが公知である。本発明にはこれら公知の化合物か
ら選んで用いることができ、また2種以上の化合物を併
用することもできる。還元増感剤として塩化第一錫、二
酸化チオ尿素、ジメチルアミンボランが好ましい化合物
である。還元増感剤の添加量は乳剤製造条件に依存する
ので添加量を選ぶ必要があるが、ハロゲン化銀1モル当
り10-7〜10-3モルの範囲が適当である。
【0073】還元増感剤は、水あるいはアルコール類、
グリコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの
溶媒に溶かし、粒子形成中、化学増感前あるいは後に添
加することができる。乳剤製造工程のどの過程で添加し
てもよいが、特に好ましいのは粒子成長中に添加する方
法である。あらかじめ反応容器に添加するのもよいが、
粒子形成の適当な時期に添加する方が好ましい。また水
溶性銀塩あるいは水溶性アルカリハライドの水溶液にあ
らかじめ還元増感剤を添加しておき、これらの水溶液を
用いて粒子形成してもよい。また粒子形成に伴って還元
増感剤の溶液を何回かに分けて添加しても連続して長時
間添加するのも好ましい方法である。
グリコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの
溶媒に溶かし、粒子形成中、化学増感前あるいは後に添
加することができる。乳剤製造工程のどの過程で添加し
てもよいが、特に好ましいのは粒子成長中に添加する方
法である。あらかじめ反応容器に添加するのもよいが、
粒子形成の適当な時期に添加する方が好ましい。また水
溶性銀塩あるいは水溶性アルカリハライドの水溶液にあ
らかじめ還元増感剤を添加しておき、これらの水溶液を
用いて粒子形成してもよい。また粒子形成に伴って還元
増感剤の溶液を何回かに分けて添加しても連続して長時
間添加するのも好ましい方法である。
【0074】また、本発明において下記一般式(1)、
(2)および(3)のチオスルホン酸系化合物が含有さ
れることも好ましい。
(2)および(3)のチオスルホン酸系化合物が含有さ
れることも好ましい。
【0075】一般式(1) R′−SO2 S−M 一般式(2) R′−SO2 S−R101 一般式(3) R′−SO2 S−Lm −SSO2 −R
201 式中、R′、R101 、R201 は同じでも異なってもよ
く、脂肪族基、芳香族基、又はヘテロ環基を表し、Mは
陽イオンを表す。Lは二価の連結基を表わし、mは0又
は1である。一般式(1)ないし(3)の化合物は、
(1)ないし(3)で示す構造から誘導される2価の基
を繰り返し単位として含有するポリマーであってもよ
い。また可能なときはR′、R101 、R201 、Lが互い
に結合して環を形成してもよい。
201 式中、R′、R101 、R201 は同じでも異なってもよ
く、脂肪族基、芳香族基、又はヘテロ環基を表し、Mは
陽イオンを表す。Lは二価の連結基を表わし、mは0又
は1である。一般式(1)ないし(3)の化合物は、
(1)ないし(3)で示す構造から誘導される2価の基
を繰り返し単位として含有するポリマーであってもよ
い。また可能なときはR′、R101 、R201 、Lが互い
に結合して環を形成してもよい。
【0076】一般式(1)、(2)および(3)のチオ
スルフォン酸系化合物を更に詳しく説明すると、R′、
R101 及びR201 が脂肪族基の場合、飽和又は不飽和
の、直鎖、分岐状又は環状の、脂肪族炭化水素基であ
り、好ましくは炭素数が1から22のアルキル基、炭素
数が2から22のアルケニル基、アルキニル基であり、
これらは、後述する置換基を有していてもよい(なお、
置換基が有する炭素数は、前記炭素数に含まれない。
(以下同様))。アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オク
チル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、ヘキサ
デシル、オクタデシル、シクロヘキシル、イソプロピ
ル、t−ブチルがあげられる。
スルフォン酸系化合物を更に詳しく説明すると、R′、
R101 及びR201 が脂肪族基の場合、飽和又は不飽和
の、直鎖、分岐状又は環状の、脂肪族炭化水素基であ
り、好ましくは炭素数が1から22のアルキル基、炭素
数が2から22のアルケニル基、アルキニル基であり、
これらは、後述する置換基を有していてもよい(なお、
置換基が有する炭素数は、前記炭素数に含まれない。
(以下同様))。アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オク
チル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、ヘキサ
デシル、オクタデシル、シクロヘキシル、イソプロピ
ル、t−ブチルがあげられる。
【0077】アルケニル基としては、例えばアリル、ブ
テニルがあげられる。
テニルがあげられる。
【0078】アルキニル基としては、例えばプロパルギ
ル、ブチニルがあげられる。
ル、ブチニルがあげられる。
【0079】R′、R101 及びR201 の芳香族基として
は、単環又は縮合環の芳香族基が含まれ、好ましくは炭
素数が6から20のもので、例えばフェニル、ナフチル
があげられる。これらは、置換されていてもよい。
は、単環又は縮合環の芳香族基が含まれ、好ましくは炭
素数が6から20のもので、例えばフェニル、ナフチル
があげられる。これらは、置換されていてもよい。
【0080】R′、R101 及びR201 のヘテロ環基とし
ては、窒素、酸素、硫黄、セレン、テルルから選ばれる
元素を少なくとも一つ有し、かつ炭素原子を少なくとも
1つ有する3ないし15員環のものであり、好ましくは
3〜6員環が好ましく、例えばピロリジン、ピペリジ
ン、ピリジン、テトラヒドロフラン、チオフェン、オキ
サゾール、チアゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾー
ル、ベンズオキサゾール、ベンズイミダゾール、セレナ
ゾール、ベンゾセレナゾール、テルラゾール、トリアゾ
ール、ベンゾトリアゾール、テトラゾール、オキサジア
ゾール、チアヂアゾール環があげられる。
ては、窒素、酸素、硫黄、セレン、テルルから選ばれる
元素を少なくとも一つ有し、かつ炭素原子を少なくとも
1つ有する3ないし15員環のものであり、好ましくは
3〜6員環が好ましく、例えばピロリジン、ピペリジ
ン、ピリジン、テトラヒドロフラン、チオフェン、オキ
サゾール、チアゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾー
ル、ベンズオキサゾール、ベンズイミダゾール、セレナ
ゾール、ベンゾセレナゾール、テルラゾール、トリアゾ
ール、ベンゾトリアゾール、テトラゾール、オキサジア
ゾール、チアヂアゾール環があげられる。
【0081】R′、R101 及びR201 の置換基として
は、例えばアルキル基(例えばメチル、エチル、ヘキシ
ル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、オ
クチル)、アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、
トリル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えばフッ
素、塩素、臭素、沃素)、アリーロキシ基(例えば、フ
ェノキシ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ブ
チルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチ
オ)、アシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、バレリル)、スルホニル基(例えば、メチルス
ルホニル、フェニルスルホニル)アシルアミノ基(例え
ば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ)、スルホニル
アミノ基(例えば、メタンスルホニルアミノ、ベンゼン
スルホニルアミノ)、アシロキシ基(例えば、アセトキ
シ、ベンゾキシ)、カルボキシル基、シアノ基、スルホ
基、アミノ基、−SO2 SM基(Mは1価の陽イオンを
示す)、−SO2 R1 基があげられる。R1は、アルキ
ル基(例えばメチル、エチル、ヘキシル)、アルコキシ
基(例えばメトキシ、エトキシ、オクチル)、アリール
基(例えばフェニル、ナフチル、トリル)、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、沃素)
があげられる。
は、例えばアルキル基(例えばメチル、エチル、ヘキシ
ル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、オ
クチル)、アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、
トリル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えばフッ
素、塩素、臭素、沃素)、アリーロキシ基(例えば、フ
ェノキシ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ブ
チルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチ
オ)、アシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、バレリル)、スルホニル基(例えば、メチルス
ルホニル、フェニルスルホニル)アシルアミノ基(例え
ば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ)、スルホニル
アミノ基(例えば、メタンスルホニルアミノ、ベンゼン
スルホニルアミノ)、アシロキシ基(例えば、アセトキ
シ、ベンゾキシ)、カルボキシル基、シアノ基、スルホ
基、アミノ基、−SO2 SM基(Mは1価の陽イオンを
示す)、−SO2 R1 基があげられる。R1は、アルキ
ル基(例えばメチル、エチル、ヘキシル)、アルコキシ
基(例えばメトキシ、エトキシ、オクチル)、アリール
基(例えばフェニル、ナフチル、トリル)、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、沃素)
があげられる。
【0082】Lで表わされる二価の連結基としては、
C、N、SおよびOから選ばれた少なくとも1種を含む
原子又は原子団である。具体的にはアルキレン基、アル
ケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基、−O−、
−S−、−NH−、−CO−、−SO2 −等の単独また
はこれらの組合せからなるものである。
C、N、SおよびOから選ばれた少なくとも1種を含む
原子又は原子団である。具体的にはアルキレン基、アル
ケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基、−O−、
−S−、−NH−、−CO−、−SO2 −等の単独また
はこれらの組合せからなるものである。
【0083】Lは好ましくは二価の脂肪族基又は二価の
芳香族基である。Lの二価の脂肪族基としては例えば-
(CH2)n - (n=1〜12)、-CH2-CH=CH-CH2- 、-CH2CCCH2
-、-CH2-C6H10-CH2- 、キシリレン基、などがあげられ
る。Lの二価の芳香族基としては、例えばフェニレン
基、ナフチレン基などがあげられる。
芳香族基である。Lの二価の脂肪族基としては例えば-
(CH2)n - (n=1〜12)、-CH2-CH=CH-CH2- 、-CH2CCCH2
-、-CH2-C6H10-CH2- 、キシリレン基、などがあげられ
る。Lの二価の芳香族基としては、例えばフェニレン
基、ナフチレン基などがあげられる。
【0084】これらの置換基は、更にこれまで述べた置
換基で置換されていてもよい。
換基で置換されていてもよい。
【0085】Mとして好ましくは、金属イオン又は有機
カチオンである。金属イオンとしては、例えばリウチム
イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンがあげられ
る。有機カチオンとしては、例えばアンモニウムイオン
(アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブ
チルアンモニウム等)、ホスホニウムイオン(テトラフ
ェニルホスホニウム)、グアニジル基があげられる。
カチオンである。金属イオンとしては、例えばリウチム
イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンがあげられ
る。有機カチオンとしては、例えばアンモニウムイオン
(アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブ
チルアンモニウム等)、ホスホニウムイオン(テトラフ
ェニルホスホニウム)、グアニジル基があげられる。
【0086】一般式(1)ないし(3)がポリマーであ
る場合、その繰り返し単位として例えば以下のものがあ
げられる。
る場合、その繰り返し単位として例えば以下のものがあ
げられる。
【0087】
【化1】
【0088】
【化2】
【0089】
【化3】
【0090】
【化4】
【0091】
【化5】 これらのポリマーは、ホモポリマーでもよいし、他の共
重合モノマーとのコポリマーでもよい。
重合モノマーとのコポリマーでもよい。
【0092】一般式(1)、(2)又は(3)で表わさ
れる化合物の具体例を以下にあげるが、これらに限定さ
れるわけではない。
れる化合物の具体例を以下にあげるが、これらに限定さ
れるわけではない。
【0093】
【化6】
【0094】
【化7】
【0095】
【化8】
【0096】
【化9】
【0097】
【化10】
【0098】
【化11】
【0099】
【化12】
【0100】
【化13】
【0101】
【化14】
【0102】
【化15】
【0103】
【化16】
【0104】
【化17】
【0105】
【化18】
【0106】
【化19】
【0107】
【化20】
【0108】
【化21】
【0109】
【化22】
【0110】
【化23】
【0111】
【化24】
【0112】
【化25】
【0113】
【化26】 一般式(1)、(2)および(3)の化合物は、特開昭
54−1019号;英国特許972,211号;Journa
l of Organic Chemistry(ジャーナル オブオーガニッ
ク ケミストリー)53巻、396頁(1988)及び
Chemical Abstracts(ケミカル アブストラクツ)59
巻、9776eに記載または引用されている方法で容易
に合成できる。
54−1019号;英国特許972,211号;Journa
l of Organic Chemistry(ジャーナル オブオーガニッ
ク ケミストリー)53巻、396頁(1988)及び
Chemical Abstracts(ケミカル アブストラクツ)59
巻、9776eに記載または引用されている方法で容易
に合成できる。
【0114】一般式(1)、(2)又は(3)で表わさ
れる化合物はハロゲン化銀1モル当り10-7から10-1
モル添加するのが好ましい。さらに10-6から10-2、
特に10-5から10-3モル/モルAgの添加量が好まし
い。
れる化合物はハロゲン化銀1モル当り10-7から10-1
モル添加するのが好ましい。さらに10-6から10-2、
特に10-5から10-3モル/モルAgの添加量が好まし
い。
【0115】一般式(1)、(2)又は(3)で表わさ
れる化合物を製造工程中に添加せしめるには、写真乳剤
に添加剤を加える場合に通常用いられる方法を適用でき
る。たとえば、水溶性の化合物は適当な濃度の水溶液と
し、水に不溶または難溶性の化合物は水と混和しうる適
当な有機溶媒、たとえばアルコール類、グリコール類、
ケトン類、エステル類、アミド類などのうちで、写真特
性に悪い影響を与えない溶媒に溶解し、溶液として添加
することができる。
れる化合物を製造工程中に添加せしめるには、写真乳剤
に添加剤を加える場合に通常用いられる方法を適用でき
る。たとえば、水溶性の化合物は適当な濃度の水溶液と
し、水に不溶または難溶性の化合物は水と混和しうる適
当な有機溶媒、たとえばアルコール類、グリコール類、
ケトン類、エステル類、アミド類などのうちで、写真特
性に悪い影響を与えない溶媒に溶解し、溶液として添加
することができる。
【0116】一般式(1)、(2)又は(3)で表わさ
れる化合物は、ハロゲン化銀乳剤の粒子形成中、化学増
感前あるいは後の製造中のどの段階で添加してもよい。
好ましいのは還元増感が施される前、あるいは施されて
いる時に、化合物が添加される方法である。特に好まし
いのは粒子成長中に添加する方法である。
れる化合物は、ハロゲン化銀乳剤の粒子形成中、化学増
感前あるいは後の製造中のどの段階で添加してもよい。
好ましいのは還元増感が施される前、あるいは施されて
いる時に、化合物が添加される方法である。特に好まし
いのは粒子成長中に添加する方法である。
【0117】あらかじめ反応容器に添加するのもよい
が、粒子形成の適当な時期に添加する方法が好ましい。
また、水溶性銀塩あるいは水溶性アルカリハライドの水
溶液にあらかじめ化合物(1)〜(3)を添加してお
き、これらの水溶液を用いて粒子形成してもよい。また
粒子形成に併って化合物(1)〜(3)の溶液を何回か
に分けて添加しても連続して長時間添加するのも好まし
い方法である。
が、粒子形成の適当な時期に添加する方法が好ましい。
また、水溶性銀塩あるいは水溶性アルカリハライドの水
溶液にあらかじめ化合物(1)〜(3)を添加してお
き、これらの水溶液を用いて粒子形成してもよい。また
粒子形成に併って化合物(1)〜(3)の溶液を何回か
に分けて添加しても連続して長時間添加するのも好まし
い方法である。
【0118】本発明に対して最も好ましい化合物の一般
式は、一般式(1)で表わされる化合物である。
式は、一般式(1)で表わされる化合物である。
【0119】本発明において、平板状粒子は転位線、あ
るいはエピタキシャル接合を有するハロゲン化銀突起
部、もしくはその両方を含むことが好ましい。
るいはエピタキシャル接合を有するハロゲン化銀突起
部、もしくはその両方を含むことが好ましい。
【0120】平板状粒子の転位線は、例えばJ.F.H
amilton,Phot.Sci.Eng.,11、
57、(1967)やT.Shiozawa,J.So
c.Phot.Sci.Japan,35、213、
(1972)に記載の、低温での透過型電子顕微鏡を用
いた直接的な方法により観察することができる。すなわ
ち、乳剤から粒子に転位線が発生するほどの圧力をかけ
ないよう注意して取り出したハロゲン化銀粒子を電子顕
微鏡観察用のメッシュにのせ、電子線による損傷(プリ
ントアウト等)を防ぐように試料を冷却した状態で透過
法により観察を行う。この時、粒子の厚みが厚い程、電
子線が透過しにくくなるので高圧型(0.25μmの厚
みの粒子に対して200kV以上)の電子顕微鏡を用い
た方がより鮮明に観察することができる。
amilton,Phot.Sci.Eng.,11、
57、(1967)やT.Shiozawa,J.So
c.Phot.Sci.Japan,35、213、
(1972)に記載の、低温での透過型電子顕微鏡を用
いた直接的な方法により観察することができる。すなわ
ち、乳剤から粒子に転位線が発生するほどの圧力をかけ
ないよう注意して取り出したハロゲン化銀粒子を電子顕
微鏡観察用のメッシュにのせ、電子線による損傷(プリ
ントアウト等)を防ぐように試料を冷却した状態で透過
法により観察を行う。この時、粒子の厚みが厚い程、電
子線が透過しにくくなるので高圧型(0.25μmの厚
みの粒子に対して200kV以上)の電子顕微鏡を用い
た方がより鮮明に観察することができる。
【0121】このような方法により得られた粒子の写真
より、主平面に対して垂直方向から見た場合の各粒子に
ついての転位線の位置および数を求めることができる。
より、主平面に対して垂直方向から見た場合の各粒子に
ついての転位線の位置および数を求めることができる。
【0122】転位線の数は、好ましくは1粒子当り平均
10本以上である。より好ましくは1粒子当り平均20
本以上である。転位線が密集して存在する場合、または
転位線が互いに交わって観察される場合には、1粒子当
りの転位線の数は明確には数えることができない場合が
ある。しかしながら、これらの場合においても、おおよ
そ10本、20本、30本という程度には数えることが
可能であり、明らかに、数本しか存在しない場合とは区
別できる。転位線の数の1粒子当りの平均数については
100粒子以上について転位線の数を数えて、数平均と
して求める。
10本以上である。より好ましくは1粒子当り平均20
本以上である。転位線が密集して存在する場合、または
転位線が互いに交わって観察される場合には、1粒子当
りの転位線の数は明確には数えることができない場合が
ある。しかしながら、これらの場合においても、おおよ
そ10本、20本、30本という程度には数えることが
可能であり、明らかに、数本しか存在しない場合とは区
別できる。転位線の数の1粒子当りの平均数については
100粒子以上について転位線の数を数えて、数平均と
して求める。
【0123】転位線は、例えば平板状粒子の外周近傍に
導入することができる。この場合転位は外周にほぼ垂直
であり、平板状粒子の中心から辺(外周)までの距離の
長さのx%の位置から始まり外周に至るように転位線が
発生している。このxの値は好ましくは10以上100
未満であり、より好ましくは30以上99未満であり、
最も好ましくは50以上98未満である。この時、この
転位線の開始する位置を結んでつくられる形状は粒子形
と相似に近いが、完全な相似形ではなく、ゆがむことが
ある。この型の転位線は粒子の中心領域には見られな
い。転位線の方向は結晶学的におおよそ{211}方向
であるがしばしば蛇行しており、また互いに交わってい
ることもある。
導入することができる。この場合転位は外周にほぼ垂直
であり、平板状粒子の中心から辺(外周)までの距離の
長さのx%の位置から始まり外周に至るように転位線が
発生している。このxの値は好ましくは10以上100
未満であり、より好ましくは30以上99未満であり、
最も好ましくは50以上98未満である。この時、この
転位線の開始する位置を結んでつくられる形状は粒子形
と相似に近いが、完全な相似形ではなく、ゆがむことが
ある。この型の転位線は粒子の中心領域には見られな
い。転位線の方向は結晶学的におおよそ{211}方向
であるがしばしば蛇行しており、また互いに交わってい
ることもある。
【0124】また平板状粒子の外周上の全域に渡ってほ
ぼ均一に転位線を有していても、外周上の局所的な位置
に転位線を有していてもよい。すなわち、六角形平板ハ
ロゲン化銀粒子を例にとると、6つの頂点の近傍のみに
転位線が限定されていてもよいし、そのうちの1つの頂
点近傍のみに転位線が限定されていてもよい。逆に6つ
の頂点近傍を除く辺のみに転位線が限定されていること
も可能である。
ぼ均一に転位線を有していても、外周上の局所的な位置
に転位線を有していてもよい。すなわち、六角形平板ハ
ロゲン化銀粒子を例にとると、6つの頂点の近傍のみに
転位線が限定されていてもよいし、そのうちの1つの頂
点近傍のみに転位線が限定されていてもよい。逆に6つ
の頂点近傍を除く辺のみに転位線が限定されていること
も可能である。
【0125】また平板状粒子の平行な2つの主平面の中
心を含む領域に渡って転位線が形成されていてもよい。
主平面の全域に渡って転位線が形成されている場合には
転位線の方向は主平面に垂直な方向から見ると結晶学的
におおよそ{211}方向の場合もあるが{110}方
向またはランダムに形成されている場合もあり、さらに
各転位線の長さもランダムであり、主平面上に短い線と
して観察される場合と、長い線として辺(外周)まで到
達して観察される場合がある。転位線は直線のこともあ
れば蛇行していることも多い。また、多くの場合互いに
交わっている。
心を含む領域に渡って転位線が形成されていてもよい。
主平面の全域に渡って転位線が形成されている場合には
転位線の方向は主平面に垂直な方向から見ると結晶学的
におおよそ{211}方向の場合もあるが{110}方
向またはランダムに形成されている場合もあり、さらに
各転位線の長さもランダムであり、主平面上に短い線と
して観察される場合と、長い線として辺(外周)まで到
達して観察される場合がある。転位線は直線のこともあ
れば蛇行していることも多い。また、多くの場合互いに
交わっている。
【0126】転位線の位置は以上のように外周上または
主平面上または局所的な位置に限定されていても良い
し、これらが組み合わされて、形成されていても良い。
すなわち、外周上と主平面上に同時に存在していても良
い。
主平面上または局所的な位置に限定されていても良い
し、これらが組み合わされて、形成されていても良い。
すなわち、外周上と主平面上に同時に存在していても良
い。
【0127】エピタキシャル接合を有するハロゲン化銀
突起部は、特開昭58−108526(マスカスキ
ー)、特開平8−101472〜101476(ドーベ
ンディーク等)により開示された方法により形成するこ
とができる。
突起部は、特開昭58−108526(マスカスキ
ー)、特開平8−101472〜101476(ドーベ
ンディーク等)により開示された方法により形成するこ
とができる。
【0128】本発明において、エピタキシャル接合位置
は粒子表面の任意の場所で良く、粒子表面の25%未
満、好ましくは10%未満、最適には粒子コーナー部に
限定されることが好ましい。エピタキシーの量は総銀量
の50%未満が好ましい。一般的には0.3%〜25%
が好ましく、0.5%〜15%がさらに好ましい。突起
部は、ホスト粒子を形成するハロゲン化銀の溶解度より
も高い溶解度を有するハロゲン組成であることが好まし
い。
は粒子表面の任意の場所で良く、粒子表面の25%未
満、好ましくは10%未満、最適には粒子コーナー部に
限定されることが好ましい。エピタキシーの量は総銀量
の50%未満が好ましい。一般的には0.3%〜25%
が好ましく、0.5%〜15%がさらに好ましい。突起
部は、ホスト粒子を形成するハロゲン化銀の溶解度より
も高い溶解度を有するハロゲン組成であることが好まし
い。
【0129】本発明のハロゲン化銀粒子は化学増感とし
て硫黄増感、セレン増感、金増感、パラジウム増感又は
貴金属増感の少なくとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造
工程の任意の工程で施こすことができる。また、2種以
上の増感法を組み合せることは好ましい。
て硫黄増感、セレン増感、金増感、パラジウム増感又は
貴金属増感の少なくとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造
工程の任意の工程で施こすことができる。また、2種以
上の増感法を組み合せることは好ましい。
【0130】どの工程で化学増感するかによって種々の
タイプの乳剤を調製することができる。粒子の内部に化
学増感核をうめ込むタイプ、粒子表面から浅い位置にう
め込むタイプ、あるいは表面に化学増感核を作るタイプ
がある。本発明の乳剤は目的に応じて化学増感核の場所
を選ぶことができる。一般に好ましいのは表面近傍に少
なくとも一種の化学増感核を作った場合である。
タイプの乳剤を調製することができる。粒子の内部に化
学増感核をうめ込むタイプ、粒子表面から浅い位置にう
め込むタイプ、あるいは表面に化学増感核を作るタイプ
がある。本発明の乳剤は目的に応じて化学増感核の場所
を選ぶことができる。一般に好ましいのは表面近傍に少
なくとも一種の化学増感核を作った場合である。
【0131】本発明で好ましく実施しうる化学増感の一
つはカルコゲナイド増感と貴金属増感の単独又は組合せ
であり、ジェームス(T.H.James)著、ザ・フォトグラフ
ィック・プロセス、第4版、マクミラン社刊、1977
年、(T.H.James、The Theoryof the Photographic Proc
ess,4th ed,Macmillan,1977)67〜76頁に記載
されるように活性ゼラチンを用いて行うことができる
し、またリサーチ・ディスクロージャー120巻、19
74年4月、12008;リサーチ・ディスクロージャ
ー、34巻、1975年6月、13452、米国特許第
2,642,361号、同3,297,446号、同
3,772,031号、同3,857,711号、同
3,901,714号、同4,266,018号、およ
び同3,904,415号、並びに英国特許第1,31
5,755号に記載されるようにpAg5〜10、pH
5〜8および温度30〜80℃において硫黄、セレン、
テルル、金、白金、パラジウム、イリジウムまたはこれ
ら増感剤の複数の組合せとすることができる。
つはカルコゲナイド増感と貴金属増感の単独又は組合せ
であり、ジェームス(T.H.James)著、ザ・フォトグラフ
ィック・プロセス、第4版、マクミラン社刊、1977
年、(T.H.James、The Theoryof the Photographic Proc
ess,4th ed,Macmillan,1977)67〜76頁に記載
されるように活性ゼラチンを用いて行うことができる
し、またリサーチ・ディスクロージャー120巻、19
74年4月、12008;リサーチ・ディスクロージャ
ー、34巻、1975年6月、13452、米国特許第
2,642,361号、同3,297,446号、同
3,772,031号、同3,857,711号、同
3,901,714号、同4,266,018号、およ
び同3,904,415号、並びに英国特許第1,31
5,755号に記載されるようにpAg5〜10、pH
5〜8および温度30〜80℃において硫黄、セレン、
テルル、金、白金、パラジウム、イリジウムまたはこれ
ら増感剤の複数の組合せとすることができる。
【0132】貴金属増感においては、金、白金、パラジ
ウム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中
でも特に金増感、パラジウム増感および両者の併用が好
ましい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロ
オーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、
金セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。
パラジウム化合物はパラジウム2価塩または4価の塩を
意味する。好ましいパラジウム化合物は、R2 PdX6
またはR2 PdX4 で表わされる。ここでRは水素原
子、アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表わす。
Xはハロゲン原子を表わし塩素、臭素またはヨウ素原子
を表わす。具体的には、K2 PdCl4 、(NH4)2 P
dCl6 、Na2 PdCl4 、(NH4)2 PdCl4 、
Li2 PdCl4 、Na2 PdCl6 またはK2 PdB
r4 が好ましい。金化合物およびパラジウム化合物はチ
オシアン酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用すること
が好ましい。
ウム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中
でも特に金増感、パラジウム増感および両者の併用が好
ましい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロ
オーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、
金セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。
パラジウム化合物はパラジウム2価塩または4価の塩を
意味する。好ましいパラジウム化合物は、R2 PdX6
またはR2 PdX4 で表わされる。ここでRは水素原
子、アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表わす。
Xはハロゲン原子を表わし塩素、臭素またはヨウ素原子
を表わす。具体的には、K2 PdCl4 、(NH4)2 P
dCl6 、Na2 PdCl4 、(NH4)2 PdCl4 、
Li2 PdCl4 、Na2 PdCl6 またはK2 PdB
r4 が好ましい。金化合物およびパラジウム化合物はチ
オシアン酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用すること
が好ましい。
【0133】硫黄増感剤として、ハイポ、チオ尿素系化
合物、ロダニン系化合物および米国特許第3,857,
711号、同4,266,018号および同4,05
4,457号に記載されている硫黄含有化合物を用いる
ことができる。いわゆる化学増感助剤の存在下に化学増
感することもできる。有用な化学増感助剤には、アザイ
ンデン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化
学増感の過程でカブリを抑制し、且つ感度を増大するも
のとして知られた化合物が用いられる。化学増感助剤改
質剤の例は、米国特許第2,131,038号、同3,
411,914号、同3,554,757号、特開昭5
8−126526号および前述ダフィン「写真乳剤化
学」、138〜143頁に記載されている。
合物、ロダニン系化合物および米国特許第3,857,
711号、同4,266,018号および同4,05
4,457号に記載されている硫黄含有化合物を用いる
ことができる。いわゆる化学増感助剤の存在下に化学増
感することもできる。有用な化学増感助剤には、アザイ
ンデン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化
学増感の過程でカブリを抑制し、且つ感度を増大するも
のとして知られた化合物が用いられる。化学増感助剤改
質剤の例は、米国特許第2,131,038号、同3,
411,914号、同3,554,757号、特開昭5
8−126526号および前述ダフィン「写真乳剤化
学」、138〜143頁に記載されている。
【0134】本発明の乳剤は金増感を併用することが好
ましい。金増感剤の好ましい量としてハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-4〜1×10-7モルであり、さらに好ま
しいのは1×10-5〜5×10-7モルである。パラジウ
ム化合物の好ましい範囲は1×10-3から5×10-7で
ある。チオシアン化合物あるいはセレノシアン化合物の
好ましい範囲は5×10-2から1×10-6である。
ましい。金増感剤の好ましい量としてハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-4〜1×10-7モルであり、さらに好ま
しいのは1×10-5〜5×10-7モルである。パラジウ
ム化合物の好ましい範囲は1×10-3から5×10-7で
ある。チオシアン化合物あるいはセレノシアン化合物の
好ましい範囲は5×10-2から1×10-6である。
【0135】本発明のハロゲン化銀粒子に対して使用す
る好ましい硫黄増感剤量はハロゲン化銀1モル当り1×
10-4〜1×10-7モルであり、さらに好ましいのは1
×10-5〜5×10-7モルである。
る好ましい硫黄増感剤量はハロゲン化銀1モル当り1×
10-4〜1×10-7モルであり、さらに好ましいのは1
×10-5〜5×10-7モルである。
【0136】本発明の乳剤に対して好ましい増感法とし
てセレン増感がある。セレン増感においては、公知の不
安定セレン化合物を用い、具体的には、コロイド状金属
セレニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチル
セレノ尿素、N,N−ジエチルセレノ尿素等)、セレノ
ケトン類、セレノアミド類、等のセレン化合物を用いる
ことができる。セレン増感は硫黄増感あるいは貴金属増
感あるいはその両方と組み合せて用いた方が好ましい場
合がある。
てセレン増感がある。セレン増感においては、公知の不
安定セレン化合物を用い、具体的には、コロイド状金属
セレニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチル
セレノ尿素、N,N−ジエチルセレノ尿素等)、セレノ
ケトン類、セレノアミド類、等のセレン化合物を用いる
ことができる。セレン増感は硫黄増感あるいは貴金属増
感あるいはその両方と組み合せて用いた方が好ましい場
合がある。
【0137】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo.17643、同No.18716および同
No.307105に記載されており、その該当箇所を
下記の表に示す。
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo.17643、同No.18716および同
No.307105に記載されており、その該当箇所を
下記の表に示す。
【0138】 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648頁右欄 3.分光増感剤 23〜24頁 648頁右欄 866〜868頁 強色増感剤 〜649頁右欄 4.増 白 剤 24頁 647頁右欄 868頁 5.光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター染料、 〜650頁左欄 紫外線吸収剤 6.バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 7.可塑剤、潤滑剤、 27頁 650頁右欄 876頁 8.塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 表面活性剤 9.スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877頁 防止剤 10.マット剤 878〜879頁 本発明のハロゲン化銀乳剤は、必要により他の乳剤と共
に支持体上に一層もしくはそれ以上設けることができ
る。また、支持体の片側に限らず両面に設けることがで
きる。また、異なる感色性の乳剤として重層することも
できる。
に支持体上に一層もしくはそれ以上設けることができ
る。また、支持体の片側に限らず両面に設けることがで
きる。また、異なる感色性の乳剤として重層することも
できる。
【0139】本発明の乳剤は、青感性層、緑感性層及び
赤感性層の感光性層において用いることができる。
赤感性層の感光性層において用いることができる。
【0140】本発明のハロゲン化銀乳剤は、黒白ハロゲ
ン化銀写真感光材料(例えば、Xレイ感材、リス型感
材、黒白撮影用ネガフィルムなど)やカラー写真感光材
料(例えば、カラーネガフィルム、カラー反転フィル
ム、カラーペーパー等)に用いることができる。さら
に、拡散転写用感光材料(例えば、カラー拡散転写要
素、銀塩拡散転写要素)、熱現像感光材料(黒白、カラ
ー)等にも用いることができる。本発明の乳剤は、カラ
ー感光材料において好ましく用いることができる。
ン化銀写真感光材料(例えば、Xレイ感材、リス型感
材、黒白撮影用ネガフィルムなど)やカラー写真感光材
料(例えば、カラーネガフィルム、カラー反転フィル
ム、カラーペーパー等)に用いることができる。さら
に、拡散転写用感光材料(例えば、カラー拡散転写要
素、銀塩拡散転写要素)、熱現像感光材料(黒白、カラ
ー)等にも用いることができる。本発明の乳剤は、カラ
ー感光材料において好ましく用いることができる。
【0141】本発明のハロゲン化銀写真乳剤、およびそ
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般的に
はリサーチ・ディスクロージャーNo. 308119(1
989年)に記載されたものを用いることができる。
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般的に
はリサーチ・ディスクロージャーNo. 308119(1
989年)に記載されたものを用いることができる。
【0142】これに加えて、より具体的には、例えば、
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
【0143】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)ハロゲン化銀乳剤 第147頁26行目〜第148頁12行目 3)イエローカプラー 第137頁35行目〜第146頁33行目、第14 9頁21行目〜23行目 4)マゼンタカプラー 第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第42 1,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行 目 5)シアンカプラー 第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432 ,80A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435 ,334A2号の第113頁39行目〜第123頁 37行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、第149 頁39行目〜45行目 8)その他の機能性 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 カプラー 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目 10) ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 スカベンジャー 11) その他の添加剤 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421 ,453A1号の第75頁21行目〜第84頁56 行目、第27頁40行目〜第37頁40行目 12) 分散方法 第150頁4行目〜24行目 13) 支持体 第150頁32行目〜34行目 14) 膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15) 発色現像工程 第150頁50行目〜第151頁47行目 16) 脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17) 自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18) 水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目。
【0144】また、本発明では磁気記録層を設けること
も可能である。
も可能である。
【0145】本発明に用いられる磁気記録層とは、磁性
体粒子をバインダー中に分散した水性もしくは有機溶媒
系塗布液を支持体上に塗設したものである。
体粒子をバインダー中に分散した水性もしくは有機溶媒
系塗布液を支持体上に塗設したものである。
【0146】本発明に用いられる磁性体粒子は、γFe
2 O3 などの強磁性酸化鉄、Co被着γFe2 O3 、C
o被着マグネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二
酸化クロム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBa
フェライト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフ
ェライトなどを使用できる。Co被着γFe2 O3 など
のCo被着強磁性酸化鉄が好ましい。形状としては針
状、米粒状、球状、立方体状、板状等いずれでもよい。
非表面積ではSBET で20m2 /g以上が好ましく、3
0m2 /g以上が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化
(σs)は、好ましくは3.0×104 〜3.0×10
5 A/mであり、特に好ましくは4.0×104 〜2.
5×105 A/mである。強磁性体粒子を、シリカおよ
び/またはアルミナや有機素材による表面処理を施して
もよい。さらに、磁性体粒子は特開平6−161032
に記載された如くその表面がシランカップリング剤又は
チタンカップリング剤で処理されてもよい。又特開平4
−259911、同5−81652号に記載の表面に無
機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
2 O3 などの強磁性酸化鉄、Co被着γFe2 O3 、C
o被着マグネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二
酸化クロム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBa
フェライト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフ
ェライトなどを使用できる。Co被着γFe2 O3 など
のCo被着強磁性酸化鉄が好ましい。形状としては針
状、米粒状、球状、立方体状、板状等いずれでもよい。
非表面積ではSBET で20m2 /g以上が好ましく、3
0m2 /g以上が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化
(σs)は、好ましくは3.0×104 〜3.0×10
5 A/mであり、特に好ましくは4.0×104 〜2.
5×105 A/mである。強磁性体粒子を、シリカおよ
び/またはアルミナや有機素材による表面処理を施して
もよい。さらに、磁性体粒子は特開平6−161032
に記載された如くその表面がシランカップリング剤又は
チタンカップリング剤で処理されてもよい。又特開平4
−259911、同5−81652号に記載の表面に無
機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
【0147】磁性体粒子に用いられるバインダーは、特
開平4−219569に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ又
は生分解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘導
体、糖誘導体など)およびそれらの混合物を使用するこ
とができる。上記の樹脂のTgは−40℃〜300℃、
重量平均分子量は0.2万〜100万である。例えばビ
ニル系共重合体、セルロースジアセテート、セルロース
トリアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレート、セルローストリ
プロピオネートなどのセルロース誘導体、アクリル樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂を挙げることができ、ゼ
ラチンも好ましい。特にセルロースジ(トリ)アセテー
トが好ましい。バインダーは、エポキシ系、アジリジン
系、イソシアネート系の架橋剤を添加して硬化処理する
ことができる。イソシアネート系の架橋剤としては、ト
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、などのイソシアネート
類、これらのイソシアネート類とポリアルコールとの反
応生成物(例えば、トリレンジイソシアネート3mol
とトリメチロールプロパン1molの反応生成物)、及
びこれらのイソシアネート類の縮合により生成したポリ
イソシアネートなどがあげられ、例えば特開平6−59
357に記載されている。
開平4−219569に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ又
は生分解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘導
体、糖誘導体など)およびそれらの混合物を使用するこ
とができる。上記の樹脂のTgは−40℃〜300℃、
重量平均分子量は0.2万〜100万である。例えばビ
ニル系共重合体、セルロースジアセテート、セルロース
トリアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレート、セルローストリ
プロピオネートなどのセルロース誘導体、アクリル樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂を挙げることができ、ゼ
ラチンも好ましい。特にセルロースジ(トリ)アセテー
トが好ましい。バインダーは、エポキシ系、アジリジン
系、イソシアネート系の架橋剤を添加して硬化処理する
ことができる。イソシアネート系の架橋剤としては、ト
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、などのイソシアネート
類、これらのイソシアネート類とポリアルコールとの反
応生成物(例えば、トリレンジイソシアネート3mol
とトリメチロールプロパン1molの反応生成物)、及
びこれらのイソシアネート類の縮合により生成したポリ
イソシアネートなどがあげられ、例えば特開平6−59
357に記載されている。
【0148】前述の磁性体を上記バインダー中に分散す
る方法は、特開平6−35092に記載されている方法
のように、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミルな
どが好ましく併用も好ましい。特開平5−088283
に記載の分散剤や、その他の公知の分散剤が使用でき
る。磁気記録層の厚みは0.1μm〜10μm、好まし
くは0.2μm〜5μm、より好ましくは0.3μm〜
3μmである。磁性体粒子とバインダーの重量比は好ま
しくは0.5:100〜60:100からなり、より好
ましくは1:100〜30:100である。磁性体粒子
の塗布量は0.005〜3g/m2 、好ましくは0.0
1〜2g/m2 、さらに好ましくは0.02〜0.5g
/m2 である。磁気記録層の透過イエロー濃度は、0.
01〜0.50が好ましく、0.03〜0.20がより
好ましく、0.04〜0.15が特に好ましい。磁気記
録層は、写真用支持体の裏面に塗布又は印刷によって全
面またはストライプ状に設けることができる。磁気記録
層を塗布する方法としてはエアードクター、ブレード、
エアナイフ、スクイズ、含浸、リバースロール、トラン
スファーロール、グラビヤ、キス、キャスト、スプレ
イ、ディップ、バー、エクストリュージョン等が利用で
き、特開平5−341436等に記載の塗布液が好まし
い。
る方法は、特開平6−35092に記載されている方法
のように、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミルな
どが好ましく併用も好ましい。特開平5−088283
に記載の分散剤や、その他の公知の分散剤が使用でき
る。磁気記録層の厚みは0.1μm〜10μm、好まし
くは0.2μm〜5μm、より好ましくは0.3μm〜
3μmである。磁性体粒子とバインダーの重量比は好ま
しくは0.5:100〜60:100からなり、より好
ましくは1:100〜30:100である。磁性体粒子
の塗布量は0.005〜3g/m2 、好ましくは0.0
1〜2g/m2 、さらに好ましくは0.02〜0.5g
/m2 である。磁気記録層の透過イエロー濃度は、0.
01〜0.50が好ましく、0.03〜0.20がより
好ましく、0.04〜0.15が特に好ましい。磁気記
録層は、写真用支持体の裏面に塗布又は印刷によって全
面またはストライプ状に設けることができる。磁気記録
層を塗布する方法としてはエアードクター、ブレード、
エアナイフ、スクイズ、含浸、リバースロール、トラン
スファーロール、グラビヤ、キス、キャスト、スプレ
イ、ディップ、バー、エクストリュージョン等が利用で
き、特開平5−341436等に記載の塗布液が好まし
い。
【0149】磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモース
硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ましい。非
球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化
クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコンカーバイ
ト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイ
アモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、そ
の表面をシランカップリング剤又はチタンカップリング
剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記録層に添
加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコート(例
えば保護層、潤滑剤層など)しても良い。この時使用す
るバインダーは前述のものが使用でき、好ましくは磁気
記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記録層を有
する感材については、米国特許5,336,589、同
5,250,404、同5,229,259、同5,2
15,874、EP466,130に記載されている。
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモース
硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ましい。非
球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化
クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコンカーバイ
ト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイ
アモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、そ
の表面をシランカップリング剤又はチタンカップリング
剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記録層に添
加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコート(例
えば保護層、潤滑剤層など)しても良い。この時使用す
るバインダーは前述のものが使用でき、好ましくは磁気
記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記録層を有
する感材については、米国特許5,336,589、同
5,250,404、同5,229,259、同5,2
15,874、EP466,130に記載されている。
【0150】次に磁気記録層を用いる場合の本発明の感
光材料に好ましく用いられるポリエステル支持体につい
て記すが、上記以外の感光材料(感材ともいう)、処
理、カートリッジ及び実施例なども含め詳細について
は、公開技報、公技番号94−6023(発明協会;1
994.3.15.)に記載されている。本発明に用い
られるポリエステルはジオールと芳香族ジカルボン酸を
必須成分として形成され、芳香族ジカルボン酸として
2,6−、1,5−、1,4−、及び2,7−ナフタレ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、ジオールとしてジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェ
ノールA、ビスフェノール等が挙げられる。この重合ポ
リマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメタノール
テレフタレート等のホモポリマーを挙げることができ
る。特に好ましいのは2,6−ナフタレンジカルボン酸
を50モル%〜100モル%含むポリエステルである。
中でも特に好ましいのはポリエチレン−2,6−ナフタ
レートである。平均分子量の範囲は約5,000ないし
200,000である。本発明のポリエステルのTgは
50℃以上であり、さらに90℃以上が好ましい。
光材料に好ましく用いられるポリエステル支持体につい
て記すが、上記以外の感光材料(感材ともいう)、処
理、カートリッジ及び実施例なども含め詳細について
は、公開技報、公技番号94−6023(発明協会;1
994.3.15.)に記載されている。本発明に用い
られるポリエステルはジオールと芳香族ジカルボン酸を
必須成分として形成され、芳香族ジカルボン酸として
2,6−、1,5−、1,4−、及び2,7−ナフタレ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、ジオールとしてジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェ
ノールA、ビスフェノール等が挙げられる。この重合ポ
リマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメタノール
テレフタレート等のホモポリマーを挙げることができ
る。特に好ましいのは2,6−ナフタレンジカルボン酸
を50モル%〜100モル%含むポリエステルである。
中でも特に好ましいのはポリエチレン−2,6−ナフタ
レートである。平均分子量の範囲は約5,000ないし
200,000である。本発明のポリエステルのTgは
50℃以上であり、さらに90℃以上が好ましい。
【0151】次にポリエステル支持体は、巻き癖をつき
にくくするために熱処理温度は40℃以上Tg未満、よ
り好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行
う。熱処理はこの温度範囲内の一定温度で実施してもよ
く、冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理時間
は、0.1時間以上1500時間以下、さらに好ましく
は0.5時間以上200時間以下である。支持体の熱処
理は、ロール状で実施してもよく、またウェブ状で搬送
しながら実施してもよい。表面に凹凸を付与し(例えば
SnO2 やSb2 O5 等の導電性無機微粒子を塗布す
る)、面状改良を図ってもよい。又端部にローレットを
付与し端部のみ少し高くすることで巻芯部の切り口写り
を防止するなどの工夫を行うことが望ましい。これらの
熱処理は支持体製膜後、表面処理後、バック層塗布後
(帯電防止剤、滑り剤等)、下塗り塗布後のどこの段階
で実施してもよい。好ましいのは帯電防止剤塗布後であ
る。
にくくするために熱処理温度は40℃以上Tg未満、よ
り好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行
う。熱処理はこの温度範囲内の一定温度で実施してもよ
く、冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理時間
は、0.1時間以上1500時間以下、さらに好ましく
は0.5時間以上200時間以下である。支持体の熱処
理は、ロール状で実施してもよく、またウェブ状で搬送
しながら実施してもよい。表面に凹凸を付与し(例えば
SnO2 やSb2 O5 等の導電性無機微粒子を塗布す
る)、面状改良を図ってもよい。又端部にローレットを
付与し端部のみ少し高くすることで巻芯部の切り口写り
を防止するなどの工夫を行うことが望ましい。これらの
熱処理は支持体製膜後、表面処理後、バック層塗布後
(帯電防止剤、滑り剤等)、下塗り塗布後のどこの段階
で実施してもよい。好ましいのは帯電防止剤塗布後であ
る。
【0152】このポリエステルには紫外線吸収剤を練り
込んでも良い。又ライトパイピング防止のため、三菱化
成製のDiaresin、日本化薬製のKayaset
等ポリエステル用として市販されている染料または顔料
を練り込むことにより目的を達成することが可能であ
る。
込んでも良い。又ライトパイピング防止のため、三菱化
成製のDiaresin、日本化薬製のKayaset
等ポリエステル用として市販されている染料または顔料
を練り込むことにより目的を達成することが可能であ
る。
【0153】次に、磁気記録層を用いる本発明の感材で
は支持体と感材構成層を接着させるために、表面処理す
ることが好ましい。薬品処理、機械的処理、コロナ放電
処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電
処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、オ
ゾン酸化処理、などの表面活性化処理が挙げられる。表
面処理の中でも好ましいのは、紫外線照射処理、火焔処
理、コロナ処理、グロー処理である。
は支持体と感材構成層を接着させるために、表面処理す
ることが好ましい。薬品処理、機械的処理、コロナ放電
処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電
処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、オ
ゾン酸化処理、などの表面活性化処理が挙げられる。表
面処理の中でも好ましいのは、紫外線照射処理、火焔処
理、コロナ処理、グロー処理である。
【0154】磁気記録層を用いる本発明の感材には滑り
性がある事が好ましい。滑り剤含有層は感光層面、バッ
ク面ともに用いることが好ましい。好ましい滑り性とし
ては動摩擦係数で0.25以下0.01以上である。こ
の時の測定は直径5mmのステンレス球に対し、60c
m/分で搬送した時の値を表す(25℃、60%R
H)。この評価において相手材として感光層面に置き換
えてもほぼ同レベルの値となる。
性がある事が好ましい。滑り剤含有層は感光層面、バッ
ク面ともに用いることが好ましい。好ましい滑り性とし
ては動摩擦係数で0.25以下0.01以上である。こ
の時の測定は直径5mmのステンレス球に対し、60c
m/分で搬送した時の値を表す(25℃、60%R
H)。この評価において相手材として感光層面に置き換
えてもほぼ同レベルの値となる。
【0155】磁気記録層を用いる本発明の感材に使用可
能な滑り剤としては、ポリオルガノシロキサン、高級脂
肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アル
コールのエステル等であり、ポリオルガノシロキサンと
しては、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキ
サン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェ
ニルシロキサン等を用いることができる。添加層として
は乳剤層の最外層やバック層が好ましい。特にポリジメ
チルシロキサンや長鎖アルキル基を有するエステルが好
ましい。
能な滑り剤としては、ポリオルガノシロキサン、高級脂
肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アル
コールのエステル等であり、ポリオルガノシロキサンと
しては、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキ
サン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェ
ニルシロキサン等を用いることができる。添加層として
は乳剤層の最外層やバック層が好ましい。特にポリジメ
チルシロキサンや長鎖アルキル基を有するエステルが好
ましい。
【0156】磁気記録層を用いる本発明の感材にはマッ
ト剤が有る事が好ましい。マット剤としては乳剤面、バ
ック面とどちらでもよいが、乳剤側の最外層に添加する
のが特に好ましい。マット剤は処理液可溶性でも処理液
不溶性でもよく、好ましくは両者を併用することであ
る。例えばポリメチルメタクリレート、ポリ(メチルメ
タクリレート/メタクリル酸=9/1又は5/5(モル
比)、ポリスチレン粒子などが好ましい。粒径としては
0.8〜10μmが好ましく、その粒径分布も狭いほう
が好ましく、平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子
数の90%以上が含有されることが好ましい。又マット
性を高めるために0.8μm以下の微粒子を同時に添加
することも好ましく例えばポリメチルメタクリレート
(0.2μm)、ポリ(メチルメタクリレート/メタク
リル酸=9/1(モル比)、0.3μm)、ポリスチレ
ン粒子(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03
μm)が挙げられる。
ト剤が有る事が好ましい。マット剤としては乳剤面、バ
ック面とどちらでもよいが、乳剤側の最外層に添加する
のが特に好ましい。マット剤は処理液可溶性でも処理液
不溶性でもよく、好ましくは両者を併用することであ
る。例えばポリメチルメタクリレート、ポリ(メチルメ
タクリレート/メタクリル酸=9/1又は5/5(モル
比)、ポリスチレン粒子などが好ましい。粒径としては
0.8〜10μmが好ましく、その粒径分布も狭いほう
が好ましく、平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子
数の90%以上が含有されることが好ましい。又マット
性を高めるために0.8μm以下の微粒子を同時に添加
することも好ましく例えばポリメチルメタクリレート
(0.2μm)、ポリ(メチルメタクリレート/メタク
リル酸=9/1(モル比)、0.3μm)、ポリスチレ
ン粒子(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03
μm)が挙げられる。
【0157】次に磁気記録層を用いる本発明の感材で用
いられるフィルムパトローネについて記す。本発明で使
用されるパトローネの主材料は金属でも合成プラスチッ
クでもよい。
いられるフィルムパトローネについて記す。本発明で使
用されるパトローネの主材料は金属でも合成プラスチッ
クでもよい。
【0158】好ましいプラスチック材料はポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエー
テルなどである。更に本発明のパトローネは、各種の帯
電防止剤を含有してもよくカーボンブラック、金属酸化
物粒子、ノニオン、アニオン、カチオン及びペタイン系
界面活性剤又はポリマー等を好ましく用いることが出来
る。これらの帯電防止されたパトローネは特開平1−3
12537、同1−312538に記載されている。特
に25℃、25%RHでの抵抗が1012Ω以下が好まし
い。通常プラスチックパトローネは、遮光性を付与する
ためにカーボンブラックや顔料などを練り込んだプラス
チックを使って製作される。パトローネのサイズは現在
135サイズのままでもよいし、カメラの小型化には、
現在の135サイズの25mmのカートリッジの径を2
2mm以下とすることも有効である。パトローネのケー
スの容積は、30cm3 以下好ましくは25cm3 以下
とすることが好ましい。パトローネおよびパトローネケ
ースに使用されるプラスチックの重量は5g〜15gが
好ましい。
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエー
テルなどである。更に本発明のパトローネは、各種の帯
電防止剤を含有してもよくカーボンブラック、金属酸化
物粒子、ノニオン、アニオン、カチオン及びペタイン系
界面活性剤又はポリマー等を好ましく用いることが出来
る。これらの帯電防止されたパトローネは特開平1−3
12537、同1−312538に記載されている。特
に25℃、25%RHでの抵抗が1012Ω以下が好まし
い。通常プラスチックパトローネは、遮光性を付与する
ためにカーボンブラックや顔料などを練り込んだプラス
チックを使って製作される。パトローネのサイズは現在
135サイズのままでもよいし、カメラの小型化には、
現在の135サイズの25mmのカートリッジの径を2
2mm以下とすることも有効である。パトローネのケー
スの容積は、30cm3 以下好ましくは25cm3 以下
とすることが好ましい。パトローネおよびパトローネケ
ースに使用されるプラスチックの重量は5g〜15gが
好ましい。
【0159】更に磁気記録層を用いる本発明の感材で用
いられる、スプールを回転してフイルムを送り出すパト
ローネでもよい。またフイルム先端がパトローネ本体内
に収納され、スプール軸をフイルム送り出し方向に回転
させることによってフイルム先端をパトローネのポート
部から外部に送り出す構造でもよい。これらは米国特許
4,834,306、同5,226,613に開示され
ている。又、現像前のいわゆる生フイルムと現像済みの
写真フイルムが同じ新パトローネに収納されていてもよ
いし、異なるパトローネでもよい。
いられる、スプールを回転してフイルムを送り出すパト
ローネでもよい。またフイルム先端がパトローネ本体内
に収納され、スプール軸をフイルム送り出し方向に回転
させることによってフイルム先端をパトローネのポート
部から外部に送り出す構造でもよい。これらは米国特許
4,834,306、同5,226,613に開示され
ている。又、現像前のいわゆる生フイルムと現像済みの
写真フイルムが同じ新パトローネに収納されていてもよ
いし、異なるパトローネでもよい。
【0160】本発明のカラー写真感光材料は、アドバン
スト・フォト・システム(以下、APSという)用カラ
ーネガフイルムとしても好適であり、富士写真フイルム
(株)(以下、富士フイルムという)製NEXIA
A、NEXIA F、NEXIA H(順にISO 2
00/100/400)のようにフイルムをAPSフォ
ーマットに加工し、専用カートリッジに収納したものを
挙げることができる。これらのAPS用カートリッジフ
イルムは、富士フイルム製エピオン300Zに代表され
るエピオンシリーズ等のAPS用カメラに装填して用い
られる。また、本発明のカラー写真感光材料は、富士フ
イルム製フジカラー写ルンですスーパースリムのような
レンズ付きフイルムにも好適である。
スト・フォト・システム(以下、APSという)用カラ
ーネガフイルムとしても好適であり、富士写真フイルム
(株)(以下、富士フイルムという)製NEXIA
A、NEXIA F、NEXIA H(順にISO 2
00/100/400)のようにフイルムをAPSフォ
ーマットに加工し、専用カートリッジに収納したものを
挙げることができる。これらのAPS用カートリッジフ
イルムは、富士フイルム製エピオン300Zに代表され
るエピオンシリーズ等のAPS用カメラに装填して用い
られる。また、本発明のカラー写真感光材料は、富士フ
イルム製フジカラー写ルンですスーパースリムのような
レンズ付きフイルムにも好適である。
【0161】これらにより撮影されたフイルムは、ミニ
ラボシステムでは次のような行程を経てプリントされ
る。 (1)受付(露光済みカートリッジフイルムをお客様か
らお預かり) (2)デタッチ行程(カートリッジから、フイルムを現
像工程用の中間カートリッジに移す) (3)フイルム現像 (4)リアタッチ工程(現像済みのネガフイルムを、も
とのカートリッジに戻す) (5)プリント(C、H、P 3タイプのプリントとイ
ンデックスプリントをカラーペパー[好ましくは富士フ
イルム製SUPER FA8]に連続プリント) (6)照合・出荷(カートリッジとインデックスプリン
トをIDナンバーで照合し、プリントとともに出荷) これらのシステムとしては、富士フイルムのミニラボチ
ャンピオンスーパーFA−298/FA−278/FA
−258/FA−238が好ましい。フイルムプロセサ
ーとしてはFP922AL/FP562B/FP562
BL/FP362B/FP3622BLが挙げられ、推
奨処理薬品はフジカラージャストイットCN−16Lで
ある。プリンタープロセサーとしては、PP3008A
R/PP3008A/PP1828AR/PP1828
A/PP1258AR/PP1258A/PP728A
R/PP728Aが挙げられ、推奨処理薬品はフジカラ
ージャストイットCP−47Lである。デタッチ行程で
用いるデタッチャー、リアタッチ工程で用いるリアタッ
チャーは、それぞれ富士フイルムのDT200/DT1
00及びAT200/AT100が好ましい。
ラボシステムでは次のような行程を経てプリントされ
る。 (1)受付(露光済みカートリッジフイルムをお客様か
らお預かり) (2)デタッチ行程(カートリッジから、フイルムを現
像工程用の中間カートリッジに移す) (3)フイルム現像 (4)リアタッチ工程(現像済みのネガフイルムを、も
とのカートリッジに戻す) (5)プリント(C、H、P 3タイプのプリントとイ
ンデックスプリントをカラーペパー[好ましくは富士フ
イルム製SUPER FA8]に連続プリント) (6)照合・出荷(カートリッジとインデックスプリン
トをIDナンバーで照合し、プリントとともに出荷) これらのシステムとしては、富士フイルムのミニラボチ
ャンピオンスーパーFA−298/FA−278/FA
−258/FA−238が好ましい。フイルムプロセサ
ーとしてはFP922AL/FP562B/FP562
BL/FP362B/FP3622BLが挙げられ、推
奨処理薬品はフジカラージャストイットCN−16Lで
ある。プリンタープロセサーとしては、PP3008A
R/PP3008A/PP1828AR/PP1828
A/PP1258AR/PP1258A/PP728A
R/PP728Aが挙げられ、推奨処理薬品はフジカラ
ージャストイットCP−47Lである。デタッチ行程で
用いるデタッチャー、リアタッチ工程で用いるリアタッ
チャーは、それぞれ富士フイルムのDT200/DT1
00及びAT200/AT100が好ましい。
【0162】APSシステムは、富士フイルムのデジタ
ルイメージワークステーションAladdin 100
0を中心とするフォトジョイシステムにより楽しむこと
もできる。例えば、Aladdin 1000に現像済
みAPSカートリッジフイルムを直接装填したり、ネガ
フイルム、ポジフイルム、プリントの画像情報を、35
mmフイルムスキャナーFE−550やフラットヘッド
スキャナーPE−550を用いて入力し、得られたデジ
タル画像データを容易に加工・編集することができる。
そのデータは、光定着型感熱カラープリント方式による
デジタルカラープリンターNC−550ALやレーザー
露光熱現像転写方式のピクトログラフィー3000によ
って、又はフイルムレコーダーを通して既存のラボ機器
によりプリントとして出力することができる。また、A
laddin 1000は、デジタル情報を直接フロッ
ピーディスクやZipディスクに、もしくはCDライタ
ーを介してCD−Rに出力することもできる。
ルイメージワークステーションAladdin 100
0を中心とするフォトジョイシステムにより楽しむこと
もできる。例えば、Aladdin 1000に現像済
みAPSカートリッジフイルムを直接装填したり、ネガ
フイルム、ポジフイルム、プリントの画像情報を、35
mmフイルムスキャナーFE−550やフラットヘッド
スキャナーPE−550を用いて入力し、得られたデジ
タル画像データを容易に加工・編集することができる。
そのデータは、光定着型感熱カラープリント方式による
デジタルカラープリンターNC−550ALやレーザー
露光熱現像転写方式のピクトログラフィー3000によ
って、又はフイルムレコーダーを通して既存のラボ機器
によりプリントとして出力することができる。また、A
laddin 1000は、デジタル情報を直接フロッ
ピーディスクやZipディスクに、もしくはCDライタ
ーを介してCD−Rに出力することもできる。
【0163】一方、家庭では、現像済みAPSカートリ
ッジフイルムを富士フイルム製フォトプレイヤーAP−
1に装填するだけでTVで写真を楽しむことができる
し、富士フイルム製フォトスキャナーAS−1に装填す
れば、パソコンに画像情報を高速で連続的に取り込むこ
ともできる。また、フイルム、プリント又は立体物をパ
ソコンに入力するには、富士フイルム製フォトビジョン
FV−10/FV−5が利用できる。さらに、フロッピ
ーディスク、Zipディスク、CD−Rもしくはハード
ディスクに記録された画像情報は、富士フイルムのアプ
リケーションソフト フォトファクトリーを用いてパソ
コン上で様々に加工して楽しむことができる。パソコン
から高画質なプリントを出力するには、光定着型感熱カ
ラープリント方式の富士フイルム製デジタルカラープリ
ンターNC−2/NC−2Dが好適である。
ッジフイルムを富士フイルム製フォトプレイヤーAP−
1に装填するだけでTVで写真を楽しむことができる
し、富士フイルム製フォトスキャナーAS−1に装填す
れば、パソコンに画像情報を高速で連続的に取り込むこ
ともできる。また、フイルム、プリント又は立体物をパ
ソコンに入力するには、富士フイルム製フォトビジョン
FV−10/FV−5が利用できる。さらに、フロッピ
ーディスク、Zipディスク、CD−Rもしくはハード
ディスクに記録された画像情報は、富士フイルムのアプ
リケーションソフト フォトファクトリーを用いてパソ
コン上で様々に加工して楽しむことができる。パソコン
から高画質なプリントを出力するには、光定着型感熱カ
ラープリント方式の富士フイルム製デジタルカラープリ
ンターNC−2/NC−2Dが好適である。
【0164】現像済みのAPSカートリッジフイルムを
収納するには、フジカラーポケットアルバムAP−5ポ
ップL、AP−1ポップL、AP−1ポップKG又はカ
ートリッジファイル16が好ましい。
収納するには、フジカラーポケットアルバムAP−5ポ
ップL、AP−1ポップL、AP−1ポップKG又はカ
ートリッジファイル16が好ましい。
【0165】
【実施例】以下に、本発明を実施例により、更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0166】実施例1 粒子厚みと還元増感の関係 反応容器にゼラチン水溶液1000ミリリットル(以下
「mL」という)(低分子ゼラチン(分子量15000脱
イオン化アルカリ処理骨ゼラチン)0.5g及び、KB
r0.31gを含む)を入れ、温度を40℃に保ちなが
ら、Ag−1液(100mL中にAgNO3 5gを含む)
とX−1液(100mL中にKBr3.5gを含む)を3
0.0mL/分で20.0mLずつ同時混合添加した。1分
間攪拌した後、KBr液(100mL中にKBr10gを
含む)を22mL添加後、温度を75℃に昇温した。昇温
後5分間の熟成工程を経た後、酸化処理ゼラチン溶液
(250mL中に酸化処理ゼラチン(メチオニン含率5%
以下)35gを含む)を添加した。
「mL」という)(低分子ゼラチン(分子量15000脱
イオン化アルカリ処理骨ゼラチン)0.5g及び、KB
r0.31gを含む)を入れ、温度を40℃に保ちなが
ら、Ag−1液(100mL中にAgNO3 5gを含む)
とX−1液(100mL中にKBr3.5gを含む)を3
0.0mL/分で20.0mLずつ同時混合添加した。1分
間攪拌した後、KBr液(100mL中にKBr10gを
含む)を22mL添加後、温度を75℃に昇温した。昇温
後5分間の熟成工程を経た後、酸化処理ゼラチン溶液
(250mL中に酸化処理ゼラチン(メチオニン含率5%
以下)35gを含む)を添加した。
【0167】次に、特願平8−207219号に記載の
磁気カップリング誘導型攪拌機を用いてハロゲン化銀微
粒子を調製した。
磁気カップリング誘導型攪拌機を用いてハロゲン化銀微
粒子を調製した。
【0168】特願平8−207219号に記載の磁気カ
ップリング誘導型攪拌機とは、(i)撹拌対象の液体を流
入させる所定数の液供給口と撹拌処理を終えた液体を排
出する液排出口とを備えた撹拌槽と、(ii)該撹拌槽内の
相対向する2箇所に離間して配置されて互いに逆向きに
回転駆動されることで該撹拌槽内の液体の撹拌状態を制
御する一対の撹拌羽根と、(iii)前記各撹拌羽根と近接
した撹拌槽壁外側に配置されて貫通軸を持たない磁気カ
ップリングを各撹拌羽根と形成する外部磁石と、(iv)前
記撹拌槽外に配備されて、前記外部磁石を回転駆動して
各撹拌羽根を回転させる駆動手段とを備えた撹拌装置で
ある。
ップリング誘導型攪拌機とは、(i)撹拌対象の液体を流
入させる所定数の液供給口と撹拌処理を終えた液体を排
出する液排出口とを備えた撹拌槽と、(ii)該撹拌槽内の
相対向する2箇所に離間して配置されて互いに逆向きに
回転駆動されることで該撹拌槽内の液体の撹拌状態を制
御する一対の撹拌羽根と、(iii)前記各撹拌羽根と近接
した撹拌槽壁外側に配置されて貫通軸を持たない磁気カ
ップリングを各撹拌羽根と形成する外部磁石と、(iv)前
記撹拌槽外に配備されて、前記外部磁石を回転駆動して
各撹拌羽根を回転させる駆動手段とを備えた撹拌装置で
ある。
【0169】その好ましい態様を図1に示す。ここで、
磁気カップリングで連結される撹拌羽根21及び外部磁
石の一方には、N極面とS極面とが回転中心軸線に対し
て平行でかつ該回転中心軸線を挟んで重なる如く配置さ
れた両面2極型磁石26を使用し、他方の撹拌羽根22
に対向してN極面とS極面とが前記回転中心軸線に直交
する平面上で前記回転中心軸線に対して対称位置に並ぶ
左右2極型磁石26を使用している。また、撹拌対象の
液体を流入させる3つの液供給口11、12、13と撹
拌処理を終えた混合液体を排出する液排出口16とを備
えた円筒状の撹拌槽18と、該撹拌槽18内で回転駆動
されることで該撹拌槽18内の液体の撹拌状態を制御す
る撹拌手段である一対の撹拌羽根21、22とを備えて
いる。
磁気カップリングで連結される撹拌羽根21及び外部磁
石の一方には、N極面とS極面とが回転中心軸線に対し
て平行でかつ該回転中心軸線を挟んで重なる如く配置さ
れた両面2極型磁石26を使用し、他方の撹拌羽根22
に対向してN極面とS極面とが前記回転中心軸線に直交
する平面上で前記回転中心軸線に対して対称位置に並ぶ
左右2極型磁石26を使用している。また、撹拌対象の
液体を流入させる3つの液供給口11、12、13と撹
拌処理を終えた混合液体を排出する液排出口16とを備
えた円筒状の撹拌槽18と、該撹拌槽18内で回転駆動
されることで該撹拌槽18内の液体の撹拌状態を制御す
る撹拌手段である一対の撹拌羽根21、22とを備えて
いる。
【0170】撹拌槽18は、上下方向に中心軸を向けた
円筒状の槽本体19と、該槽本体19の上下の開口端を
塞ぐ槽壁となるシールプレート20とで構成されてい
る。また、撹拌槽18および槽本体19は、透磁性に優
れた非磁性材料で形成されている。
円筒状の槽本体19と、該槽本体19の上下の開口端を
塞ぐ槽壁となるシールプレート20とで構成されてい
る。また、撹拌槽18および槽本体19は、透磁性に優
れた非磁性材料で形成されている。
【0171】3つの液供給口11、12、13は槽本体
19の下端寄りの位置に装備されており、液排出口16
は槽本体19の上端寄りの位置に装備されている。この
場合、最下端に配備された液供給口11は撹拌対象の主
成分の液体、すなわちハライド溶液の供給用であり、そ
の上方に配備された液供給口12、13は主成分の液体
に添加して主成分の液体に均質に撹拌混合させる添加
液、すなわち硝酸銀水溶液の供給用である。
19の下端寄りの位置に装備されており、液排出口16
は槽本体19の上端寄りの位置に装備されている。この
場合、最下端に配備された液供給口11は撹拌対象の主
成分の液体、すなわちハライド溶液の供給用であり、そ
の上方に配備された液供給口12、13は主成分の液体
に添加して主成分の液体に均質に撹拌混合させる添加
液、すなわち硝酸銀水溶液の供給用である。
【0172】そして、一対の撹拌羽根21,22は、撹
拌槽18内の相対向する上下端に離間して配置されて、
互いに逆向きに回転駆動される。
拌槽18内の相対向する上下端に離間して配置されて、
互いに逆向きに回転駆動される。
【0173】各撹拌羽根21、22は、それぞれの撹拌
羽根21、22が近接する槽壁(シールプレート20)
の外側に配置された外部磁石26と磁気カップリングC
を構成している。即ち、各、撹拌羽根21、22は、磁
力でそれぞれの外部磁石26に連結されており、各外部
磁石26を独立したモータ28、29で回転駆動するこ
とで、互いに逆向きに回転操作される。
羽根21、22が近接する槽壁(シールプレート20)
の外側に配置された外部磁石26と磁気カップリングC
を構成している。即ち、各、撹拌羽根21、22は、磁
力でそれぞれの外部磁石26に連結されており、各外部
磁石26を独立したモータ28、29で回転駆動するこ
とで、互いに逆向きに回転操作される。
【0174】具体的には、Ag−2液(100mL中にA
gNO3 10.2gを含む)を液供給口12又は13か
ら、X−2液(100mL中に低分子量ゼラチン(平均分
子量2万)5重量%、KBr6.85g、KI0.4g
を含む)を液供給口11からAg−2液の総添加量が1
050mLとなるまで添加速度を一定の割合で増加させ添
加した。更に、Ag−3液(100mL中にAgNO3 1
0.2gを含む)を液供給口12又は13から、X−3
液(100mL中に低分子量ゼラチン(平均分子量2万)
5重量%、KBr6.28g、KI1.2gを含む)を
液供給口11からAg−3液の総添加量が350mLとな
るまで同様にして添加した。
gNO3 10.2gを含む)を液供給口12又は13か
ら、X−2液(100mL中に低分子量ゼラチン(平均分
子量2万)5重量%、KBr6.85g、KI0.4g
を含む)を液供給口11からAg−2液の総添加量が1
050mLとなるまで添加速度を一定の割合で増加させ添
加した。更に、Ag−3液(100mL中にAgNO3 1
0.2gを含む)を液供給口12又は13から、X−3
液(100mL中に低分子量ゼラチン(平均分子量2万)
5重量%、KBr6.28g、KI1.2gを含む)を
液供給口11からAg−3液の総添加量が350mLとな
るまで同様にして添加した。
【0175】このようにして調製したハロゲン化銀微粒
子を、最初に調製したハロゲン化銀粒子(種晶)が入っ
ている反応容器に添加して粒子を成長させた。
子を、最初に調製したハロゲン化銀粒子(種晶)が入っ
ている反応容器に添加して粒子を成長させた。
【0176】最後に、温度を35℃に下げ、沈降水洗し
た。ゼラチン水溶液を加え、60℃でpH6.0に調節
した。
た。ゼラチン水溶液を加え、60℃でpH6.0に調節
した。
【0177】該粒子のレプリカのTEM像を観察した。
得られた乳剤は、銀を基準としてAgIを6.0モル%
含んだ、ECD1.77μm、平均厚み0.07μmの
極薄平板状粒子が得られた。
得られた乳剤は、銀を基準としてAgIを6.0モル%
含んだ、ECD1.77μm、平均厚み0.07μmの
極薄平板状粒子が得られた。
【0178】この乳剤に以下の操作を施し、エピタキシ
ャル接合を形成させた。先ず、AgNO3とKIとを形
成されるハロゲン化銀が最後の組成AgI0.12、Br0.
88に相当する相対速度で添加し、pBrを4.0に調整
した。続いて、増感色素ExS−1、ExS−2および
ExS−3を飽和被覆の90%に相当する量だけ添加し
た。色素吸着後NaCl、KBr、AgI微粒子および
AgNO3を逐次添加することにより、ホスト平板乳剤
に含有される銀の6モル%にあたるハロゲン化銀エピタ
キシーを六角平板のコーナー部分に沈殿させた。
ャル接合を形成させた。先ず、AgNO3とKIとを形
成されるハロゲン化銀が最後の組成AgI0.12、Br0.
88に相当する相対速度で添加し、pBrを4.0に調整
した。続いて、増感色素ExS−1、ExS−2および
ExS−3を飽和被覆の90%に相当する量だけ添加し
た。色素吸着後NaCl、KBr、AgI微粒子および
AgNO3を逐次添加することにより、ホスト平板乳剤
に含有される銀の6モル%にあたるハロゲン化銀エピタ
キシーを六角平板のコーナー部分に沈殿させた。
【0179】続いて、以下に述べる化学増感を施した。
【0180】先ず、エピタキシーが安定に存在するため
にExS−1、ExS−2、およびExS−3を追添加
した。その後、チオシアン酸カリウムの存在下で最適に
金増感、硫黄増感を施した。
にExS−1、ExS−2、およびExS−3を追添加
した。その後、チオシアン酸カリウムの存在下で最適に
金増感、硫黄増感を施した。
【0181】増感色素の被覆量を等しくするために、粒
子表面積を等しくした乳剤シリーズを上記処方の仕込工
程条件を変更することにより調製した。
子表面積を等しくした乳剤シリーズを上記処方の仕込工
程条件を変更することにより調製した。
【0182】 乳剤101〜乳剤106:表面積 13 μm2/粒子 乳剤201〜乳剤206:表面積 5.3μm2/粒子 乳剤301〜乳剤306:表面積 2.6μm2/粒子 乳剤401〜乳剤406:表面積 1.3μm2/粒子 乳剤501〜乳剤504:表面積 0.6μm2/粒子 還元増感を施した乳剤の調製 上記乳剤101〜504に下記操作を行い、還元増感が
施された乳剤111〜514を調製した。
施された乳剤111〜514を調製した。
【0183】各乳剤の成長過程においてAg−2および
Ag−3の全添加銀量の20%が添加されたとき、二酸
化チオ尿素0.05%溶液を5mL添加した。またAg−
2の全添加量の75%が添加されたときに、前記化合物
(1−2)の0.1%溶液を43.5mL添加した。
Ag−3の全添加銀量の20%が添加されたとき、二酸
化チオ尿素0.05%溶液を5mL添加した。またAg−
2の全添加量の75%が添加されたときに、前記化合物
(1−2)の0.1%溶液を43.5mL添加した。
【0184】以上のようにして得られた乳剤の特性値を
表1に示す。
表1に示す。
【0185】
【表1】 下塗り層を設けてあるトリアセチルセルロースフィルム
支持体に表2に示したような塗布量で乳剤101〜51
4および保護層を塗布し、試料101〜514を作製し
た。
支持体に表2に示したような塗布量で乳剤101〜51
4および保護層を塗布し、試料101〜514を作製し
た。
【0186】
【表2】 これらの試料にセンシトメトリー用を露光したのち、自
動現像機を用い以下に記載の方法で、(現像液の累積補
充量がそのタンク容量の3倍になるまで)処理した。 (処理方法) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分15秒 38℃ 22mL 20L 漂 白 3分00秒 38℃ 25mL 40L 水 洗(1) 15秒 24℃ (2)から(1) へ 10L の向流配管方式 水 洗(2) 15秒 24℃ 15mL 10L 定 着 3分00秒 38℃ 15mL 30L 水 洗(3) 30秒 24℃ (4)から(3) へ 10L の向流配管方式 水 洗(4) 30秒 24℃ 1200mL 10L 安 定 30秒 38℃ 20mL 10L 乾 燥 4分20秒 55℃ * 補充量は35mm巾1m長さ当たり 次に、処理液の組成を示す。
動現像機を用い以下に記載の方法で、(現像液の累積補
充量がそのタンク容量の3倍になるまで)処理した。 (処理方法) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分15秒 38℃ 22mL 20L 漂 白 3分00秒 38℃ 25mL 40L 水 洗(1) 15秒 24℃ (2)から(1) へ 10L の向流配管方式 水 洗(2) 15秒 24℃ 15mL 10L 定 着 3分00秒 38℃ 15mL 30L 水 洗(3) 30秒 24℃ (4)から(3) へ 10L の向流配管方式 水 洗(4) 30秒 24℃ 1200mL 10L 安 定 30秒 38℃ 20mL 10L 乾 燥 4分20秒 55℃ * 補充量は35mm巾1m長さ当たり 次に、処理液の組成を示す。
【0187】 (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1.2 1−ヒドロキシエチリデン−1,1− ジホスホン酸 2.0 2.2 亜硫酸ナトリウム 4.0 4.8 炭酸カリウム 30.0 39.0 臭化カリウム 1.4 0.3 ヨウ化カリウム 1.5 mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.1 4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 6.0 水を加えて 1.0 L 1.0 L pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 10.15 。
【0188】 (漂白液) タンク液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄ナトリウム 三水塩 100.0 120.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0 11.0 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.03 0.08 臭化アンモニウム 140.0 160.0 硝酸アンモニウム 30.0 35.0 アンモニア水(27%) 6.5 mL 4.0mL 水を加えて 1.0 L 1.0 L pH(アンモニア水と硝酸にて調整) 6.0 5.7。
【0189】 (定着液) タンク液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.5 0.7 亜硫酸アンモニウム 20.0 22.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/L) 295.0 mL 320.0mL 酢酸(90%) 3.3 4.0 水を加えて 1.0 L 1.0 L pH(アンモニア水と酢酸にて調整) 6.7 6.8。
【0190】 (安定液) タンク液/補充液共通(g) p−ノニルフェノキシポリグリシドール(グリシドール 平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75 ヒドロキシ酢酸 0.02 ヒドロキシエチルセルロース(ダイセル化学 HEC SP-2000) 0.1 1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.05 水を加えて 1.0 L pH 8.5。
【0191】処理済の試料を緑色フィルターで濃度測定
した。得られた写真性能の結果を表3に示した。
した。得られた写真性能の結果を表3に示した。
【0192】また、定法に従い、直径48μmのアパー
チャーを用いたRMS測定を行った。粒子形状が同じ乳
剤では、還元、非還元乳剤ともに同じRMS値であっ
た。
チャーを用いたRMS測定を行った。粒子形状が同じ乳
剤では、還元、非還元乳剤ともに同じRMS値であっ
た。
【0193】
【表3】 写真性の感度表示には光学濃度がかぶり濃度よりも0.
2だけ高くなるのに要した露光量の逆数の相対値を用い
た。
2だけ高くなるのに要した露光量の逆数の相対値を用い
た。
【0194】表3から明らかなように還元増感を施さな
い乳剤では、厚みを薄くすることにより感度低下が生じ
るが、還元増感を施した本発明乳剤では、厚みを薄くし
ても感度低下が起こらないことがわかる。また、同じ粒
子形状であれば還元、非還元でRMS値が等しいことか
ら、本発明乳剤で上昇した感度が現像進行などによるも
のではなく感度/粒状で優れたものであることが分か
る。
い乳剤では、厚みを薄くすることにより感度低下が生じ
るが、還元増感を施した本発明乳剤では、厚みを薄くし
ても感度低下が起こらないことがわかる。また、同じ粒
子形状であれば還元、非還元でRMS値が等しいことか
ら、本発明乳剤で上昇した感度が現像進行などによるも
のではなく感度/粒状で優れたものであることが分か
る。
【0195】実施例2 単分散度と還元増感の関係 反応容器にゼラチン水溶液1000mL(低分子ゼラチン
(分子量15000脱イオン化アルカリ処理骨ゼラチ
ン)0.5g及び、KBr0.31gを含む)を入れ、
温度を40℃に保ちながら、Ag−1液(100mL中に
AgNO3 5gを含む)とX−1液(100mL中にKB
r3.5gを含む)を30.0mL/分で20.0mLずつ
同時混合添加した。添加終了後、トリメリット化ゼラチ
ン溶液(250mL中にトリメリット化ゼラチン35gを
含む)を添加し、pHを5.8に調整した。1分間攪拌
し、KBr液(100mL中にKBr10gを含む)を2
2mL添加した後、温度を75℃に昇温した。昇温後5分
間の熟成工程を経た後、過熟成工程を行い、熟成工程終
了後の平板状粒子を80%にまで減少させた。次に、図
1に示す混合器を用い、Ag−2液(100mL中にAg
NO3 10.2gを含む)とX−2液(100mL中に低
分子量ゼラチン(平均分子量2万)5重量%、KBr
6.85g、KI0.4gを含む)をAg−2液の総添
加量が1050mLとなるまで添加速度を一定の割合で増
加させ添加した。更に、Ag−3液(100mL中にAg
NO3 10.2gを含む)とX−3液(100mL中に低
分子量ゼラチン(平均分子量2万)5重量%、KBr
6.28g、KI1.2gを含む)をAg−3液の総添
加量が350mLとなるまで同様にして添加した。
(分子量15000脱イオン化アルカリ処理骨ゼラチ
ン)0.5g及び、KBr0.31gを含む)を入れ、
温度を40℃に保ちながら、Ag−1液(100mL中に
AgNO3 5gを含む)とX−1液(100mL中にKB
r3.5gを含む)を30.0mL/分で20.0mLずつ
同時混合添加した。添加終了後、トリメリット化ゼラチ
ン溶液(250mL中にトリメリット化ゼラチン35gを
含む)を添加し、pHを5.8に調整した。1分間攪拌
し、KBr液(100mL中にKBr10gを含む)を2
2mL添加した後、温度を75℃に昇温した。昇温後5分
間の熟成工程を経た後、過熟成工程を行い、熟成工程終
了後の平板状粒子を80%にまで減少させた。次に、図
1に示す混合器を用い、Ag−2液(100mL中にAg
NO3 10.2gを含む)とX−2液(100mL中に低
分子量ゼラチン(平均分子量2万)5重量%、KBr
6.85g、KI0.4gを含む)をAg−2液の総添
加量が1050mLとなるまで添加速度を一定の割合で増
加させ添加した。更に、Ag−3液(100mL中にAg
NO3 10.2gを含む)とX−3液(100mL中に低
分子量ゼラチン(平均分子量2万)5重量%、KBr
6.28g、KI1.2gを含む)をAg−3液の総添
加量が350mLとなるまで同様にして添加した。
【0196】最後に、温度を35℃に下げ、沈降水洗し
た。ゼラチン水溶液を加え、60℃でpH6.0に調節
した。
た。ゼラチン水溶液を加え、60℃でpH6.0に調節
した。
【0197】該粒子のレプリカのTEM像を観察した。
得られた乳剤は、銀を基準としてAgIを6.0モル%
含んだ、ECD1.91μm、平均厚み0.06μm、
ECDの変動係数17%の極薄平板状粒子が得られた。
得られた乳剤は、銀を基準としてAgIを6.0モル%
含んだ、ECD1.91μm、平均厚み0.06μm、
ECDの変動係数17%の極薄平板状粒子が得られた。
【0198】この乳剤に以下の操作を施し、エピタキシ
ャル接合を形成させた。先ず、AgNO3とKIとを形
成されるハロゲン化銀が最後の組成AgI0.12Br0.88
に相当する相対速度で添加し、pBrを4.0に調整し
た。続いて、増感色素ExS−1、ExS−2およびE
xS−3を飽和被覆の90%に相当する量だけ添加し
た。色素吸着後NaCl、KBr、AgI微粒子および
AgNO3を逐次添加することにより、ホスト平板乳剤
に含有される銀の6モル%にあたるハロゲン化銀エピタ
キシーを六角平板のコーナー部分に沈殿させた。
ャル接合を形成させた。先ず、AgNO3とKIとを形
成されるハロゲン化銀が最後の組成AgI0.12Br0.88
に相当する相対速度で添加し、pBrを4.0に調整し
た。続いて、増感色素ExS−1、ExS−2およびE
xS−3を飽和被覆の90%に相当する量だけ添加し
た。色素吸着後NaCl、KBr、AgI微粒子および
AgNO3を逐次添加することにより、ホスト平板乳剤
に含有される銀の6モル%にあたるハロゲン化銀エピタ
キシーを六角平板のコーナー部分に沈殿させた。
【0199】続いて、以下に述べる化学増感を施した。
【0200】先ず、エピタキシーが安定に存在するため
にExS−1、ExS−2、およびExS−3を追添加
した。その後、チオシアン酸カリウムの存在下で最適に
金増感、硫黄増感を施した。
にExS−1、ExS−2、およびExS−3を追添加
した。その後、チオシアン酸カリウムの存在下で最適に
金増感、硫黄増感を施した。
【0201】上記乳剤の核形成時の銀量、および過熟成
程度を変更して変動係数の異なる乳剤601〜705を
調製した。また、実施例1と同様にして該乳剤に還元増
感を施した乳剤611〜715を調製した。
程度を変更して変動係数の異なる乳剤601〜705を
調製した。また、実施例1と同様にして該乳剤に還元増
感を施した乳剤611〜715を調製した。
【0202】得られた乳剤を用い、下記方法により塗布
試料601〜715を作製した。
試料601〜715を作製した。
【0203】1)支持体 本実施例で用いた支持体は、下記の方法により作成し
た。
た。
【0204】市販のポリエチレン−2,6−ナフタレー
トポリマー100重量部と紫外線吸収剤としてTinuvin
P.326(ガイギー社製)を2重量部と常法により乾燥した
後、300℃にて溶融後、T型ダイから押し出し140
℃で3.0倍の縦延伸を行い、続いて130℃で3.0
倍の横延伸を行い、さらに250℃で6秒間熱固定して
厚み90μのPENフィルムを得た。
トポリマー100重量部と紫外線吸収剤としてTinuvin
P.326(ガイギー社製)を2重量部と常法により乾燥した
後、300℃にて溶融後、T型ダイから押し出し140
℃で3.0倍の縦延伸を行い、続いて130℃で3.0
倍の横延伸を行い、さらに250℃で6秒間熱固定して
厚み90μのPENフィルムを得た。
【0205】さらに、その一部を直径20cmのステンレ
ス巻き芯に巻き付けて、110℃、48時間の熱履歴を
与えた。
ス巻き芯に巻き付けて、110℃、48時間の熱履歴を
与えた。
【0206】2)下塗層の塗設 上記支持体は、その両面にコロナ放電処理、UV放電処
理、さらにグロー放電処理、および火焔処理をした後、
それぞれの面に下記組成の下塗液を塗布して下塗層を延
伸時高温面側に設けた。コロナ放電処理はピラー社製ソ
リッドステートコロナ処理機6KVA モデルを用い、30
cm幅支持体を20m/分で処理する。このとき、電流・
電圧の読み取り値より被処理物は、0.375KV・A・
分/m2の処理がなされた。処理時の放電周波数は、9.
6KHz 、電極と誘電体ロールのギャップクリアランス
は、1.6mmであった。又UV放電処理は、75℃で加
熱しながら放電処理した。さらにグロー放電処理は円柱
電極で3000Wの30秒間照射した。
理、さらにグロー放電処理、および火焔処理をした後、
それぞれの面に下記組成の下塗液を塗布して下塗層を延
伸時高温面側に設けた。コロナ放電処理はピラー社製ソ
リッドステートコロナ処理機6KVA モデルを用い、30
cm幅支持体を20m/分で処理する。このとき、電流・
電圧の読み取り値より被処理物は、0.375KV・A・
分/m2の処理がなされた。処理時の放電周波数は、9.
6KHz 、電極と誘電体ロールのギャップクリアランス
は、1.6mmであった。又UV放電処理は、75℃で加
熱しながら放電処理した。さらにグロー放電処理は円柱
電極で3000Wの30秒間照射した。
【0207】 ゼラチン 3g 蒸溜水 25cc ソジウム−α−スルホジ−2−エチルヘキシルサクシネート 0.05g ホルムアルデヒド 0.02g サリチル酸 0.1g ジアセチルセルロース 0.5g p−クロロフェノール 0.5g レゾルシン 0.5g クレゾール 0.5g (CH2=CHSO2CH2CH2NHCO)2CH2 0.2g トリメチロールプロパントリアジン 0.2g トリメルカプトプロパントリストルエンジイソシアネート 0.2g メタノール 15cc アセトン 85cc ホルムアルデヒド 0.01g 酢酸 0.01g 濃塩酸 0.01g。
【0208】3)バック層の塗設 下塗後の上記支持体の片方の面にバック層として下記組
成の帯電防止層、磁気記録層さらに滑り層を付与した。
成の帯電防止層、磁気記録層さらに滑り層を付与した。
【0209】3−1)帯電防止層の塗設 3−1−1)導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アン
チモン複合物分散液)の調製 塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を前
記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状酸化第
二スズと酸化アンチモンの共沈澱を得た。得られた共沈
澱を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱
を得た。
チモン複合物分散液)の調製 塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を前
記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状酸化第
二スズと酸化アンチモンの共沈澱を得た。得られた共沈
澱を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱
を得た。
【0210】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。
【0211】過剰イオンを除去したコロイド状沈澱20
0重量部を水1500重量部に再分散し、650℃に加
熱した焼成炉に噴霧し、青味がかった平均粒径0.00
5μm の酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末
を得た。この微粒子粉末の比抵抗は5Ω・cmであった。
0重量部を水1500重量部に再分散し、650℃に加
熱した焼成炉に噴霧し、青味がかった平均粒径0.00
5μm の酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末
を得た。この微粒子粉末の比抵抗は5Ω・cmであった。
【0212】上記微粒子粉末40重量部と水60重量部
の混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、
横型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA. BACHOFEN
AG製)で滞留時間が30分になるまで分散して調製し
た。この時の二次凝集体の平均粒径は約0.04μm で
あった。
の混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、
横型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA. BACHOFEN
AG製)で滞留時間が30分になるまで分散して調製し
た。この時の二次凝集体の平均粒径は約0.04μm で
あった。
【0213】3−1−2)導電性層の塗設 下記処方を乾燥膜厚が0.2μm になるように塗布し、
115℃で60秒間乾燥した。
115℃で60秒間乾燥した。
【0214】 3−1−1)で作製の導電性微粒子分散液 20重量部 ゼラチン 2重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 p−クロロフェノール 0.5重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.01重量部。
【0215】得られた導電性膜の抵抗は、108.0(100
V) であり、優れた帯電防止性能を有するものであっ
た。
V) であり、優れた帯電防止性能を有するものであっ
た。
【0216】3−2)磁気記録層の塗設 磁性体 Co-被着γ-Fe2O3(長軸0.14μm 、単軸0.
03μm の針状、比表面積41m2/g、飽和磁化89em
u /g、表面は酸化アルミと酸化珪素でそれぞれFe2O3
の2重量%で表面処理されている、保磁力930Oe、Fe
+2/Fe+3比は6/94)1100gを水220g及びポ
リ(重合度16)オキシエチレンプロピル トリメトキ
シシランのシランカップリング剤を150g添加して、
オープンニーダーで3時間良く混練した。この粗分散し
た粘性のある液を70℃で一昼夜乾燥し水を除去した
後、110℃、1時間加熱して処理をし、表面処理をし
た磁気粒子を作製した。
03μm の針状、比表面積41m2/g、飽和磁化89em
u /g、表面は酸化アルミと酸化珪素でそれぞれFe2O3
の2重量%で表面処理されている、保磁力930Oe、Fe
+2/Fe+3比は6/94)1100gを水220g及びポ
リ(重合度16)オキシエチレンプロピル トリメトキ
シシランのシランカップリング剤を150g添加して、
オープンニーダーで3時間良く混練した。この粗分散し
た粘性のある液を70℃で一昼夜乾燥し水を除去した
後、110℃、1時間加熱して処理をし、表面処理をし
た磁気粒子を作製した。
【0217】さらに以下の処方で、再びオープンニーダ
ーにて混練した。
ーにて混練した。
【0218】 上記表面処理済み磁気粒子 1000g ジアセチルセルロース 17g メチルエチルケトン 100g シクロヘキサノン 100g さらに、以下の処方でサンドミル(1/4G)で200
rpm 、4時間微細分散した。
rpm 、4時間微細分散した。
【0219】 上記混練品 100g ジアセチルセルロース 60g メチルエチルケトン 300g シクロヘキサノン 300g さらにジアセチルセルロースと、硬化剤としてC2H5C(CH
2OCONH-C6H3(CH3)NCO)3 をバインダーに対して20wt%
添加した。得られた液の粘度は約80cpとなるように等
量のメチルエチルケトンとシクロヘキサノンで希釈し
た。又、塗布は上記の導電性層の上にバーコーターで実
施し、膜厚は1.2μであった。磁性体の量0.6g/
m2となるように塗布した。またマット剤としてシリカ粒
子(0.3μm )と研磨剤と酸化アルミ(0.5μm )
をそれぞれ10mg/m2となるように添加した。乾燥は1
15℃、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装
置はすべて115℃となっている)。
2OCONH-C6H3(CH3)NCO)3 をバインダーに対して20wt%
添加した。得られた液の粘度は約80cpとなるように等
量のメチルエチルケトンとシクロヘキサノンで希釈し
た。又、塗布は上記の導電性層の上にバーコーターで実
施し、膜厚は1.2μであった。磁性体の量0.6g/
m2となるように塗布した。またマット剤としてシリカ粒
子(0.3μm )と研磨剤と酸化アルミ(0.5μm )
をそれぞれ10mg/m2となるように添加した。乾燥は1
15℃、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装
置はすべて115℃となっている)。
【0220】X−ライトのステータスMでブルーフィル
ターを用いた時の、磁気記録層のDB の色濃度の増加分
は、約0.1であった。また、磁気記録層の飽和磁化モ
ーメントは4.2emu /m2、保磁力923Oe、角形比は
65%であった。
ターを用いた時の、磁気記録層のDB の色濃度の増加分
は、約0.1であった。また、磁気記録層の飽和磁化モ
ーメントは4.2emu /m2、保磁力923Oe、角形比は
65%であった。
【0221】3−3)滑り層の調製 下記処方液を化合物の固形分塗布量が下記のようになる
ように塗布し、110℃で5分乾燥させて滑り層を得
た。
ように塗布し、110℃で5分乾燥させて滑り層を得
た。
【0222】 ジアセチルセルロース 25mg/m2 C6H13CH(OH)C10H20COOC40H81 化合物a 6mg/m2 C50H101O(CH2CH2O)16H 化合物b 9mg/m2 なお、化合物a/化合物b(6:9)は、キレシンとプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル(容量比1:
1)を同量液中で105℃に加熱、溶解し、この液を1
0倍量のプロピレングリコールモノメチルエーテル(2
5℃)に注加して微細分散液とした。さらに5倍量のア
セトン中で希釈し、高圧ホモジナオザー(200気圧)
で再分散を実施し、分散物(平均粒径0.01μ)にし
てから添加して用いた。
ロピレングリコールモノメチルエーテル(容量比1:
1)を同量液中で105℃に加熱、溶解し、この液を1
0倍量のプロピレングリコールモノメチルエーテル(2
5℃)に注加して微細分散液とした。さらに5倍量のア
セトン中で希釈し、高圧ホモジナオザー(200気圧)
で再分散を実施し、分散物(平均粒径0.01μ)にし
てから添加して用いた。
【0223】得られた滑り層の性能は、動摩擦係数0.
06(5mmφのステンレス硬球、荷重100g、スピー
ド6cm/minute) 、静摩擦係数0.07(クリップ法)
であり優れた特性を有する。また後述する乳剤面との滑
り特性も動摩擦係数0.12であった。 4)感材層の塗設 次に、前記で得られたバック層の反対側に下記の組成の
各層を重層塗布し、カラーネガ写真フィルムである試料
601〜715を作製した。
06(5mmφのステンレス硬球、荷重100g、スピー
ド6cm/minute) 、静摩擦係数0.07(クリップ法)
であり優れた特性を有する。また後述する乳剤面との滑
り特性も動摩擦係数0.12であった。 4)感材層の塗設 次に、前記で得られたバック層の反対側に下記の組成の
各層を重層塗布し、カラーネガ写真フィルムである試料
601〜715を作製した。
【0224】(感光層組成)各層に使用する素材の主な
ものは下記のように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を
示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
ものは下記のように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を
示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0225】第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.09 ゼラチン 1.60 ExM−1 0.12 ExF−1 2.0×10-3 固体分散染料ExF−2 0.030 固体分散染料ExF−3 0.040 HBS−1 0.15 HBS−2 0.02。
【0226】第2層(中間層) 沃臭化銀乳剤M 銀 0.065 ExC−2 0.04 ポリエチルアクリレートラテックス 0.20 ゼラチン 1.04。
【0227】第3層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤A 銀 0.25 沃臭化銀乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−6 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.87。
【0228】第4層(中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤C 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.015 ExC−6 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.75。
【0229】第5層(高感度赤感乳剤層) 表4に示した乳剤 銀 1.00 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.10 ExC−3 0.045 ExC−6 0.020 ExC−7 0.010 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.050 ゼラチン 1.10。
【0230】第6層(中間層) Cpd−1 0.090 固体分散染料ExF−4 0.030 HBS−1 0.050 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.10。
【0231】第7層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤E 銀 0.15 沃臭化銀乳剤F 銀 0.10 沃臭化銀乳剤G 銀 0.10 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73。
【0232】第8層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤H 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExC−8 0.010 ExM−2 0.10 ExM−3 0.025 ExY−1 0.018 ExY−4 0.010 ExY−5 0.040 HBS−1 0.13 HBS−3 4.0×10-3 ゼラチン 0.80。
【0233】第9層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤I 銀 1.40 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.020 ExM−4 0.025 ExM−5 0.040 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.33。
【0234】第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.015 Cpd−1 0.16 固体分散染料ExF−5 0.060 固体分散染料ExF−6 0.060 油溶性染料ExF−7 0.010 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60。
【0235】第11層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤J 銀 0.09 沃臭化銀乳剤K 銀 0.09 ExS−7 8.6×10-4 ExC−8 7.0×10-3 ExY−1 0.050 ExY−2 0.22 ExY−3 0.50 ExY−4 0.020 Cpd−2 0.10 Cpd−3 4.0×10-3 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.20。
【0236】第12層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤L 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−2 0.10 ExY−3 0.10 ExY−4 0.010 Cpd−2 0.10 Cpd−3 1.0×10-3 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.70。
【0237】第13層(第1保護層) UV−1 0.19 UV−2 0.075 UV−3 0.065 HBS−1 5.0×10-2 HBS−4 5.0×10-2 ゼラチン 1.8。
【0238】第14層(第2保護層) 沃臭化銀乳剤M 銀 0.10 H−1 0.40 B−1(直径 1.7 μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7 μm) 0.15 B−3 0.05 S−1 0.20 ゼラチン 0.70。
【0239】さらに、各層に適宜、保存性、処理性、圧
力耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくす
るために、W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、
F−1ないしF−17及び鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
パラジウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されて
いる。
力耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくす
るために、W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、
F−1ないしF−17及び鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
パラジウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されて
いる。
【0240】次の表4に上記試料で用いた乳剤の特性を
示す。
示す。
【0241】
【表4】 表4において、 (1)乳剤J〜Lは特開平2−191938号の実施例
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜C、E〜Hは特開平3−237450号
の実施例に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオ
シアン酸ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレ
ン増感が施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子には特開平3−237450号に記載
されているような転位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察
されている。 (5)乳剤Lは特開昭60−143331号に記載され
ている内部高ヨードコアーを含有する二重構造粒子であ
る。
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜C、E〜Hは特開平3−237450号
の実施例に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオ
シアン酸ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレ
ン増感が施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子には特開平3−237450号に記載
されているような転位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察
されている。 (5)乳剤Lは特開昭60−143331号に記載され
ている内部高ヨードコアーを含有する二重構造粒子であ
る。
【0242】有機固体分散染料の分散物の調製 下記、ExF−2を次の方法で分散した。即ち、水2
1.7mL及び5%水溶液のp−オクチルフェノキシエト
キシエトキシエタンスルホン酸ソーダ3mL並びに5%水
溶液のp−オクチルフェノキシポリオキシエチレンエー
テル(重合度10)0.5gとを700mLのポットミル
に入れ、染料ExF−2を5.0gと酸化ジルコニウム
ビーズ(直径1mm)500mLを添加して内容物を2時間
分散した。この分散には中央工機製のBO型振動ボール
ミルを用いた。分散後、内容物を取り出し、12.5%
ゼラチン水溶液8gに添加し、ビーズを濾過して除き、
染料のゼラチン分散物を得た。染料微粒子の平均粒径は
0.44μm であった。
1.7mL及び5%水溶液のp−オクチルフェノキシエト
キシエトキシエタンスルホン酸ソーダ3mL並びに5%水
溶液のp−オクチルフェノキシポリオキシエチレンエー
テル(重合度10)0.5gとを700mLのポットミル
に入れ、染料ExF−2を5.0gと酸化ジルコニウム
ビーズ(直径1mm)500mLを添加して内容物を2時間
分散した。この分散には中央工機製のBO型振動ボール
ミルを用いた。分散後、内容物を取り出し、12.5%
ゼラチン水溶液8gに添加し、ビーズを濾過して除き、
染料のゼラチン分散物を得た。染料微粒子の平均粒径は
0.44μm であった。
【0243】同様にして、ExF−3、ExF−4及び
ExF−6の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径
はそれぞれ0.24μm 、0.45μm 、0.52μm
であった。ExF−5は欧州特許出願公開(EP)第5
49,489A号明細書の実施例1に記載の微小析出
(Microprecipitation) 分散方法により分散した。平均
粒径は0.06μm であった。
ExF−6の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径
はそれぞれ0.24μm 、0.45μm 、0.52μm
であった。ExF−5は欧州特許出願公開(EP)第5
49,489A号明細書の実施例1に記載の微小析出
(Microprecipitation) 分散方法により分散した。平均
粒径は0.06μm であった。
【0244】以下に、用いた化合物の化学式等を示す。
【0245】
【化27】
【0246】
【化28】
【0247】
【化29】
【0248】
【化30】
【0249】
【化31】
【0250】
【化32】
【0251】
【化33】
【0252】
【化34】
【0253】
【化35】
【0254】
【化36】
【0255】
【化37】
【0256】
【化38】
【0257】
【化39】
【0258】
【化40】
【0259】
【化41】
【0260】
【化42】 試料601〜715にセンシトメトリー用の露光をした
のち、実施例1と同様の現像処理、および赤色フィルタ
ーによる濃度測定を行なった。
のち、実施例1と同様の現像処理、および赤色フィルタ
ーによる濃度測定を行なった。
【0261】写真性の感度表示には光感濃度が、かぶり
濃度よりも0.15だけ高くなるのに要した露光量の逆
数の相対値を用いた。さらに、潜像保存性の評価を行な
った。これらの結果を表5に示した。
濃度よりも0.15だけ高くなるのに要した露光量の逆
数の相対値を用いた。さらに、潜像保存性の評価を行な
った。これらの結果を表5に示した。
【0262】
【表5】 注)*:「赤感性層の感度」は、試料601〜615に
関しては試料601、試料701〜715に関しては試
料701の感度を100とした場合の相対感度で示し
た。
関しては試料601、試料701〜715に関しては試
料701の感度を100とした場合の相対感度で示し
た。
【0263】**:「潜像経時後の感度変化」は、露光
後に冷凍庫(−20℃)で30日間保存した後に現像処
理して得られた感度に対して、露光後に25℃、40%
RH雰囲気に30日間保存した後に現像処理して得られ
た感度の%で表示した。
後に冷凍庫(−20℃)で30日間保存した後に現像処
理して得られた感度に対して、露光後に25℃、40%
RH雰囲気に30日間保存した後に現像処理して得られ
た感度の%で表示した。
【0264】表5から明らかなように、本発明の試料7
03〜705、713〜715は他の比較試料よりも高
感度であり、かつ潜像保存性が優れており、本発明の効
果が顕著である。
03〜705、713〜715は他の比較試料よりも高
感度であり、かつ潜像保存性が優れており、本発明の効
果が顕著である。
【0265】
【発明の効果】本発明により感度/粒状に優れ、さらに
平板状粒子の分散性を向上させることで被りが少なく、
かつ保存安定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料が得
られる。
平板状粒子の分散性を向上させることで被りが少なく、
かつ保存安定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料が得
られる。
【図1】本発明のハロゲン化銀粒子を調製する際に用い
られる微粒子ハロゲン化銀を製造する撹拌装置の概略構
成を示す断面図である。
られる微粒子ハロゲン化銀を製造する撹拌装置の概略構
成を示す断面図である。
10 撹拌装置 11、12、13 液供給口 16 液排出口 18 撹拌槽 19 槽本体 20 シールプレート 21、22 撹拌羽根 26 外部磁石 28、29 モータ
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに平行な{111}主平面を有する
平板状粒子であって、該粒子の平均厚み0.12μm以
下であり、かつ還元増感が施されている平板状粒子及び
分散媒を含有することを特徴とする感光性ハロゲン化銀
写真乳剤。 - 【請求項2】 該平板状粒子の平均厚みが0.07μm
以下、0.03μm以上であることを特徴とする請求項
1に記載の感光性ハロゲン化銀写真乳剤。 - 【請求項3】 該平板状粒子の円相当径の変動係数が3
0%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載
の感光性ハロゲン化銀写真乳剤。 - 【請求項4】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、該ハロゲン化銀乳剤層が請求項1から3のいずれ
かに記載の感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22447197A JPH1152506A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 感光性ハロゲン化銀写真乳剤及びこれを用いるハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22447197A JPH1152506A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 感光性ハロゲン化銀写真乳剤及びこれを用いるハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1152506A true JPH1152506A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16814324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22447197A Pending JPH1152506A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 感光性ハロゲン化銀写真乳剤及びこれを用いるハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1152506A (ja) |
-
1997
- 1997-08-07 JP JP22447197A patent/JPH1152506A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050603 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |