JPH1152006A - 半導体装置の絶縁膜のリーク電流測定装置 - Google Patents
半導体装置の絶縁膜のリーク電流測定装置Info
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- JPH1152006A JPH1152006A JP20807997A JP20807997A JPH1152006A JP H1152006 A JPH1152006 A JP H1152006A JP 20807997 A JP20807997 A JP 20807997A JP 20807997 A JP20807997 A JP 20807997A JP H1152006 A JPH1152006 A JP H1152006A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体装置の絶縁膜のリーク電流を、簡単な
構成で高精度に行う。 【解決手段】 MOSFETのゲートには、入力キャパ
シタC1を構成する絶縁膜が接続され、ゲート・ソース
間には、帰還キャパシタC2が接続される。MOSFE
Tの初期(リーク電流を流さない状態)のしきい値Vth
0を測定し、そして、ドレイン、ソース、基板の電位を
0にすると共に、絶縁膜を介してゲートに所定の入力電
圧Vinを所定の期間T供給して、リーク電流をMOSF
ETの浮遊容量C0に蓄積する。期間Tの経過後、MO
SFETのしきい値Vth1を測定し、リーク電流Iを、
I=(Vth1−Vin0)×C1/Tにより演算する。帰還
キャパシタC2は、浮遊容量C0で代用できるので削除す
ることもできる。また、MOSFETの代わりに、高入
力インピーダンスを有する適宜の増幅手段を用いること
もできる。
構成で高精度に行う。 【解決手段】 MOSFETのゲートには、入力キャパ
シタC1を構成する絶縁膜が接続され、ゲート・ソース
間には、帰還キャパシタC2が接続される。MOSFE
Tの初期(リーク電流を流さない状態)のしきい値Vth
0を測定し、そして、ドレイン、ソース、基板の電位を
0にすると共に、絶縁膜を介してゲートに所定の入力電
圧Vinを所定の期間T供給して、リーク電流をMOSF
ETの浮遊容量C0に蓄積する。期間Tの経過後、MO
SFETのしきい値Vth1を測定し、リーク電流Iを、
I=(Vth1−Vin0)×C1/Tにより演算する。帰還
キャパシタC2は、浮遊容量C0で代用できるので削除す
ることもできる。また、MOSFETの代わりに、高入
力インピーダンスを有する適宜の増幅手段を用いること
もできる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、半導体基板上に形成され
た絶縁膜(層)の特性の電気的評価を行うための電気的
評価装置に関し、特に、絶縁膜のリーク電流を測定する
ためのリーク電流測定装置に関する。
た絶縁膜(層)の特性の電気的評価を行うための電気的
評価装置に関し、特に、絶縁膜のリーク電流を測定する
ためのリーク電流測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6には、本出願人が既に提案した、半
導体メモリ回路のリーク電流を測定するための回路が示
されており(特開平5−274867号公報参照)、該
回路においては、メモリセルMのデータを読み出すため
のビット線BLとその反転ビット線*BLとが入力端子
に接続されたセンスアンプAP、及び可変電圧源PVS
とを備えている。可変電圧源PVSは、イコライザ信号
EQLにより制御されるトランジスタQ1〜Q3を介し
て、ビット線BL及び反転ビット線*BLに電圧を供給
する。
導体メモリ回路のリーク電流を測定するための回路が示
されており(特開平5−274867号公報参照)、該
回路においては、メモリセルMのデータを読み出すため
のビット線BLとその反転ビット線*BLとが入力端子
に接続されたセンスアンプAP、及び可変電圧源PVS
とを備えている。可変電圧源PVSは、イコライザ信号
EQLにより制御されるトランジスタQ1〜Q3を介し
て、ビット線BL及び反転ビット線*BLに電圧を供給
する。
【0003】そして、上記した従来例の回路において
は、リーク電流を測定するために、可変電圧源PVSに
より、ビット線BL及び反転ビット線*BLに電圧を供
給した後のこれらを一旦フローティング状態にし、その
後、これらのビット線及びメモリセルMを等電位にす
る。そして、その後のビット線の電位の変化量をセンス
アンプAPから出力するものであるが、このとき、可変
電圧源PVSから供給する電圧を可変して、読み出しエ
ラーが生じるときの供給電圧に基づいて、メモリセルM
のリーク電流を演算するものである。
は、リーク電流を測定するために、可変電圧源PVSに
より、ビット線BL及び反転ビット線*BLに電圧を供
給した後のこれらを一旦フローティング状態にし、その
後、これらのビット線及びメモリセルMを等電位にす
る。そして、その後のビット線の電位の変化量をセンス
アンプAPから出力するものであるが、このとき、可変
電圧源PVSから供給する電圧を可変して、読み出しエ
ラーが生じるときの供給電圧に基づいて、メモリセルM
のリーク電流を演算するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例のリーク電流測定装置においては、メモリセル
のリーク電流の測定用であるため、全体としての構成が
複雑であるとともに、高々1E−15Aオーダの電流を
測定可能であるセンスアンプを用いているため、それ以
上の精度でリーク電流を測定することは不可能であっ
た。また、評価用測定装置としてLSIテスタ等の大規
模な設備を必要としている。
た従来例のリーク電流測定装置においては、メモリセル
のリーク電流の測定用であるため、全体としての構成が
複雑であるとともに、高々1E−15Aオーダの電流を
測定可能であるセンスアンプを用いているため、それ以
上の精度でリーク電流を測定することは不可能であっ
た。また、評価用測定装置としてLSIテスタ等の大規
模な設備を必要としている。
【0005】したがって、メモリセルに限らず、半導体
装置における任意の容量素子の絶縁膜のリーク電流を、
簡単な構成でしかも高速かつ高精度で測定することがで
きるようにしたリーク電流測定装置の提供が待たれてお
り、よって、本発明の目的は、このようなリーク電流測
定装置を提供することである。
装置における任意の容量素子の絶縁膜のリーク電流を、
簡単な構成でしかも高速かつ高精度で測定することがで
きるようにしたリーク電流測定装置の提供が待たれてお
り、よって、本発明の目的は、このようなリーク電流測
定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の半導体装置の絶縁膜のリーク電流を測
定する装置においては、入力電圧供給手段と、高入力イ
ンピーダンスの増幅手段と、入力電圧供給手段の出力端
子と増幅手段の入力端子との間に接続される絶縁膜であ
って、入力キャパシタを形成する絶縁膜と、増幅手段の
初期のしきい値電圧である第1のしきい値電圧と、所定
の入力電圧を所定時間供給した後の増幅器のしきい値電
圧である第2のしきい値電圧とを測定する測定手段と、
測定された第1及び第2のしきい値電圧、所定時間、及
び絶縁膜の容量に基づいて、絶縁膜のリーク電流を演算
する演算手段とからなることを特徴としている。
ために、本発明の半導体装置の絶縁膜のリーク電流を測
定する装置においては、入力電圧供給手段と、高入力イ
ンピーダンスの増幅手段と、入力電圧供給手段の出力端
子と増幅手段の入力端子との間に接続される絶縁膜であ
って、入力キャパシタを形成する絶縁膜と、増幅手段の
初期のしきい値電圧である第1のしきい値電圧と、所定
の入力電圧を所定時間供給した後の増幅器のしきい値電
圧である第2のしきい値電圧とを測定する測定手段と、
測定された第1及び第2のしきい値電圧、所定時間、及
び絶縁膜の容量に基づいて、絶縁膜のリーク電流を演算
する演算手段とからなることを特徴としている。
【0007】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、半導体装置と絶縁膜のリーク電流を測定するリー
ク電流測定装置であって、所定の入力電圧を供給する入
力電圧供給手段と、前記入力電圧供給手段に接続され、
入力キャパシタを形成する絶縁膜と、前記所定の入力電
圧が前記絶縁膜を介して供給されるインバータと、前記
所定の入力電圧と該所定の入力電圧を所定時間供給した
後の出力電圧とを測定する測定手段と、測定された入力
電圧、出力電圧、所定時間及び前記絶縁膜の容量に基づ
いて、前記絶縁膜のリーク電流を演算する演算手段と、
を具備することを特徴とするリーク電流測定装置、を提
供する。
めに、半導体装置と絶縁膜のリーク電流を測定するリー
ク電流測定装置であって、所定の入力電圧を供給する入
力電圧供給手段と、前記入力電圧供給手段に接続され、
入力キャパシタを形成する絶縁膜と、前記所定の入力電
圧が前記絶縁膜を介して供給されるインバータと、前記
所定の入力電圧と該所定の入力電圧を所定時間供給した
後の出力電圧とを測定する測定手段と、測定された入力
電圧、出力電圧、所定時間及び前記絶縁膜の容量に基づ
いて、前記絶縁膜のリーク電流を演算する演算手段と、
を具備することを特徴とするリーク電流測定装置、を提
供する。
【0008】そして、本発明の一つの実施の形態におい
ては、増幅手段の入力端子と出力端子との間に帰還キャ
パシタを接続してもよく、増幅手段として、ソース・フ
ォロワーMOSFETを用いることができる。
ては、増幅手段の入力端子と出力端子との間に帰還キャ
パシタを接続してもよく、増幅手段として、ソース・フ
ォロワーMOSFETを用いることができる。
【0009】また、演算手段は、第1及び第2のしきい
値電圧をVth0、Vth1、所定時間をT、絶縁膜の容量値
をC1とするとき、リーク電流Iを、I=(Vth1−Vth
0)×C1/Tにより演算するよう構成されている。
値電圧をVth0、Vth1、所定時間をT、絶縁膜の容量値
をC1とするとき、リーク電流Iを、I=(Vth1−Vth
0)×C1/Tにより演算するよう構成されている。
【0010】さらに、本発明の好適な実施の形態におい
ては、絶縁膜と増幅手段とが、コントロール・ゲート及
びフローティング・ゲートを有するMOSFETにより
構成されており、該MOSFETのコントロール・ゲー
トとフローティング・ゲートとの間の絶縁膜のリーク電
流を測定することができる。
ては、絶縁膜と増幅手段とが、コントロール・ゲート及
びフローティング・ゲートを有するMOSFETにより
構成されており、該MOSFETのコントロール・ゲー
トとフローティング・ゲートとの間の絶縁膜のリーク電
流を測定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には、本発明に係る、絶縁膜
のリーク電流測定装置の一つの実施の形態の原理を説明
するための回路が示されており、図1に示されるよう
に、Nチャンネルの電界効果トランジスタ(MOSFE
T)のドレインDが電源電圧Vddに、ソースSが出力端
子OUTに、ゲートGが入力キャパシタC1を形成する
絶縁膜を介して入力端子INに接続されている。さら
に、MOSFETのソースとゲートとの間には帰還キャ
パシタC2が接続されている。なお、Aは、MOSFE
Tのドレイン電流Id(=ソース電流Is)を測定するた
めの電流計である。
のリーク電流測定装置の一つの実施の形態の原理を説明
するための回路が示されており、図1に示されるよう
に、Nチャンネルの電界効果トランジスタ(MOSFE
T)のドレインDが電源電圧Vddに、ソースSが出力端
子OUTに、ゲートGが入力キャパシタC1を形成する
絶縁膜を介して入力端子INに接続されている。さら
に、MOSFETのソースとゲートとの間には帰還キャ
パシタC2が接続されている。なお、Aは、MOSFE
Tのドレイン電流Id(=ソース電流Is)を測定するた
めの電流計である。
【0012】このような回路において、入力端子INの
電圧をVin、出力端子OUTの電圧をVout、MOSF
ETのゲートの電圧をV0とし、入力キャパシタ及び帰
還キャパシタの容量値をそれぞれC1、C2とし、さらに
MOSFETのゲート浮遊容量をC0(ゲート・ソース
間またはゲート・基板間の浮遊容量)として、C1、C2
及びC0に蓄積される電荷をQとすると、電荷量保存法
則から、以下の式(1)が成り立ち、そして、該式
(1)において、Vout=0としてV0について解くと、
式(2)が得られる。
電圧をVin、出力端子OUTの電圧をVout、MOSF
ETのゲートの電圧をV0とし、入力キャパシタ及び帰
還キャパシタの容量値をそれぞれC1、C2とし、さらに
MOSFETのゲート浮遊容量をC0(ゲート・ソース
間またはゲート・基板間の浮遊容量)として、C1、C2
及びC0に蓄積される電荷をQとすると、電荷量保存法
則から、以下の式(1)が成り立ち、そして、該式
(1)において、Vout=0としてV0について解くと、
式(2)が得られる。
【0013】
【数2】 Q=C1(V0−Vin)+(C2+C0)(V0−Vout) (1) V0=(C1・Vin+Q)/(C1+C2+C0) (2) 入力キャパシタC1の絶縁膜リークにより、電荷QfがM
OSFETのゲート浮遊容量C0に蓄積された場合を考
え、MOSFETがチャンネルを形成してオンするとき
のゲート電圧(フローティング・ゲートの電圧)をV0t
とし、入力端子INの電圧をVin1とすると、式(2)
より、
OSFETのゲート浮遊容量C0に蓄積された場合を考
え、MOSFETがチャンネルを形成してオンするとき
のゲート電圧(フローティング・ゲートの電圧)をV0t
とし、入力端子INの電圧をVin1とすると、式(2)
より、
【数3】 V0t=(C1・Vin1+Qf)/(C1+C2+C0)) (3) が得られる。
【0014】一方、MOSFETのゲート浮遊容量C0
に電荷が蓄積されていない場合は、MOSFETがチャ
ンネルを形成してオンするときのゲート電圧をV0tと
し、入力端子INの電圧をVin0とすると、式(2)よ
り、
に電荷が蓄積されていない場合は、MOSFETがチャ
ンネルを形成してオンするときのゲート電圧をV0tと
し、入力端子INの電圧をVin0とすると、式(2)よ
り、
【数4】 V0t=(C1・Vin0)/(C1+C2+C0) (4) が得られる。
【0015】式(3)及び(4)から、式(5)が得ら
れる。
れる。
【0016】
【数5】 △Vin=Vin1−Vin0=−Qf/C1 (5) 式(5)において、△Vin=Vin1−Vin0は、入力キャ
パシタC1の絶縁膜リークによる入力キャパシタC1と帰
還キャパシタC2と浮遊容量C0とへの電荷蓄積から生じ
た、MOSFETのしきい値電圧Vthのシフト量△Vth
を表している。
パシタC1の絶縁膜リークによる入力キャパシタC1と帰
還キャパシタC2と浮遊容量C0とへの電荷蓄積から生じ
た、MOSFETのしきい値電圧Vthのシフト量△Vth
を表している。
【0017】これを図2を参照して説明する。図2は、
図1の回路における、入力電圧Vinに対するドレイン電
流Idの変化(V−I特性)を表すグラフを示してお
り、曲線0はリーク電流による電荷蓄積がない場合のV
−I特性を、曲線1はリーク電流による電荷蓄積がある
場合のV−I特性を表している。MOSFETのしきい
値は、リーク電流による電荷蓄積がない場合にVth0で
あり、電荷蓄積がある場合にVth1で表され、△Vth=
Vth1−Vth0である。
図1の回路における、入力電圧Vinに対するドレイン電
流Idの変化(V−I特性)を表すグラフを示してお
り、曲線0はリーク電流による電荷蓄積がない場合のV
−I特性を、曲線1はリーク電流による電荷蓄積がある
場合のV−I特性を表している。MOSFETのしきい
値は、リーク電流による電荷蓄積がない場合にVth0で
あり、電荷蓄積がある場合にVth1で表され、△Vth=
Vth1−Vth0である。
【0018】図2のグラフに示されるように、所定の入
力電圧Vin0が供給されたとき、曲線1においてはドレ
イン電流Id=Id0であるが、曲線0においてはドレイ
ン電流Id=Id1(<Id0)であり、この差△Id=Id1
−Id0が、リーク電流によって生成された電荷蓄積によ
るドレイン電流特性の変化分である。そして、曲線1
(電荷蓄積がある場合)において、曲線0の場合のドレ
イン電流Id0と同一のドレイン電流とするためには、入
力電圧をVin1(<Vin0)にする必要があり、さらに、
曲線1は曲線0を横軸に沿ってほぼ平行移動したもので
あるから、△Vth=△Vinである。
力電圧Vin0が供給されたとき、曲線1においてはドレ
イン電流Id=Id0であるが、曲線0においてはドレイ
ン電流Id=Id1(<Id0)であり、この差△Id=Id1
−Id0が、リーク電流によって生成された電荷蓄積によ
るドレイン電流特性の変化分である。そして、曲線1
(電荷蓄積がある場合)において、曲線0の場合のドレ
イン電流Id0と同一のドレイン電流とするためには、入
力電圧をVin1(<Vin0)にする必要があり、さらに、
曲線1は曲線0を横軸に沿ってほぼ平行移動したもので
あるから、△Vth=△Vinである。
【0019】したがって、式(5)から、
【数6】 Qf=−△Vth×C1 (6) が得られる。
【0020】そして、電荷量Qf=I・T(ただし、I
はリーク電流、Tは入力に所定の電圧Vstを印加するこ
とによって該リーク電流Iの流れた時間)であるから、
式(6)より、以下の式(7)が得られ、リーク電流I
を求めることができる。
はリーク電流、Tは入力に所定の電圧Vstを印加するこ
とによって該リーク電流Iの流れた時間)であるから、
式(6)より、以下の式(7)が得られ、リーク電流I
を求めることができる。
【0021】
【数7】 I=(△Vth・C1)/T (7) 以上から、所定の期間TにおけるMOSFETのしきい
値Vthの変動分△Vthを測定すれば、入力コンデンサC
1の絶縁膜リーク電流Iを測定することができることが
分かる。
値Vthの変動分△Vthを測定すれば、入力コンデンサC
1の絶縁膜リーク電流Iを測定することができることが
分かる。
【0022】したがって、MOSFETのしきい値電圧
Vthの初期値としてVth0を測定した後、入力端子IN
に所定の入力電圧Vstを供給し、かつ基板、ソース及び
ドレインの電位を0Vにして、所定の期間Tその状態で
放置する。そして、T時間経過後のMOSFETのしき
い値Vth1を測定すれば、
Vthの初期値としてVth0を測定した後、入力端子IN
に所定の入力電圧Vstを供給し、かつ基板、ソース及び
ドレインの電位を0Vにして、所定の期間Tその状態で
放置する。そして、T時間経過後のMOSFETのしき
い値Vth1を測定すれば、
【数8】 I=(Vth1−Vth0)×C1/T (8) を演算することにより、リーク電流Iを求めることがで
きる。
きる。
【0023】入力端子INへの電圧Vstは、適宜の電圧
供給手段(不図示)から供給されるが、リーク電流を強
制的に流すことができるようにするために、ゲートに通
常供給される電圧よりも、例えば5V程度高く設定され
ている。また、所定の電圧を供給する時間Tは、リーク
電流が小さいほど長くする必要があるが、例えば60分
程度に設定される。入力電圧Vst及び入力電圧を供給す
る時間Tは、これらの例示した値に限定されないことは
言うまでもない。また式(8)の演算は、適宜の演算手
段(不図示)によって演算される。
供給手段(不図示)から供給されるが、リーク電流を強
制的に流すことができるようにするために、ゲートに通
常供給される電圧よりも、例えば5V程度高く設定され
ている。また、所定の電圧を供給する時間Tは、リーク
電流が小さいほど長くする必要があるが、例えば60分
程度に設定される。入力電圧Vst及び入力電圧を供給す
る時間Tは、これらの例示した値に限定されないことは
言うまでもない。また式(8)の演算は、適宜の演算手
段(不図示)によって演算される。
【0024】なお、それぞれのしき値Vth0、Vth1は、
入力電圧Vinを0から増大させた場合にドレイン電流I
dが流れ始めたときの入力電圧として測定できること
は、明らかである。また、他の任意のしきい値測定手段
を採用することもできる。
入力電圧Vinを0から増大させた場合にドレイン電流I
dが流れ始めたときの入力電圧として測定できること
は、明らかである。また、他の任意のしきい値測定手段
を採用することもできる。
【0025】さらに、図1においてはソース・フォロワ
MOSFETを増幅手段として用いているが、高入力イ
ンピーダンスであれば適宜の増幅手段を用いることがで
きる。また、浮遊容量C0がMOSFETのゲート・ソ
ース間またはソース・基板間に形成されているので、帰
還キャパシタC2を浮遊容量で代用することができ、し
たがって、帰還キャパシタC2を必ずしも挿入する必要
がない。
MOSFETを増幅手段として用いているが、高入力イ
ンピーダンスであれば適宜の増幅手段を用いることがで
きる。また、浮遊容量C0がMOSFETのゲート・ソ
ース間またはソース・基板間に形成されているので、帰
還キャパシタC2を浮遊容量で代用することができ、し
たがって、帰還キャパシタC2を必ずしも挿入する必要
がない。
【0026】図3は、EPROM等に用いられるコント
ロール・ゲートGCとフローティング・ゲートGFとを有
するMOSFETが記載されており、図1及び図2に関
して上記説明した原理に基づいて該MOSFETの式値
の変化を測定すれば、コントロール・ゲートGCとフロ
ーティング・ゲートGFとの間の絶縁膜に流れるリーク
電流を測定することができる。
ロール・ゲートGCとフローティング・ゲートGFとを有
するMOSFETが記載されており、図1及び図2に関
して上記説明した原理に基づいて該MOSFETの式値
の変化を測定すれば、コントロール・ゲートGCとフロ
ーティング・ゲートGFとの間の絶縁膜に流れるリーク
電流を測定することができる。
【0027】図4は、本発明に係るリーク電流測定装置
の他の実施の形態を概略的に示す図で、測定手段として
インバータINVを用いている。図4において、インバ
ータINVの入力部は入力キャパシタC1を形成する絶
縁膜を介して入力端子INに接続され、インバータIN
Vの出力部は出力端子OUTに接続される。
の他の実施の形態を概略的に示す図で、測定手段として
インバータINVを用いている。図4において、インバ
ータINVの入力部は入力キャパシタC1を形成する絶
縁膜を介して入力端子INに接続され、インバータIN
Vの出力部は出力端子OUTに接続される。
【0028】そこで、適宜の電圧供給手段により入力端
子INに種々の値の電圧Vstを所定の時間Tだけ印加す
る。入力端子に電圧VstをT時間印加している間は、他
の端子は0Vとしておく。このとき、それぞれの値の電
圧Vinについて、電圧Vst印加時点と所定期間T経過時
点との出力電圧Voutを測定すると、Vst印加前の入力
電圧−出力電圧特性(図5の曲線2で示す)と所定の時
間T経過時点の入力電圧−出力電圧特性(図5の曲線3
で示す)とが求まる。これらの2つの曲線から、所定の
時間Tが経過する前後の入力電圧−出力電圧特性の差を
表す電圧△Vinが求まる。なお、電圧Vin及び電圧Vou
tは適宜の電圧計によって測定することができる。
子INに種々の値の電圧Vstを所定の時間Tだけ印加す
る。入力端子に電圧VstをT時間印加している間は、他
の端子は0Vとしておく。このとき、それぞれの値の電
圧Vinについて、電圧Vst印加時点と所定期間T経過時
点との出力電圧Voutを測定すると、Vst印加前の入力
電圧−出力電圧特性(図5の曲線2で示す)と所定の時
間T経過時点の入力電圧−出力電圧特性(図5の曲線3
で示す)とが求まる。これらの2つの曲線から、所定の
時間Tが経過する前後の入力電圧−出力電圧特性の差を
表す電圧△Vinが求まる。なお、電圧Vin及び電圧Vou
tは適宜の電圧計によって測定することができる。
【0029】したがって、図1の実施の形態について説
明したと同様に、絶縁膜のリーク電流Iを
明したと同様に、絶縁膜のリーク電流Iを
【数9】 I=(△Vin×C1)/T (9) により求めることができる。つまり、インバータINV
を用いることにより、入力電圧、出力電圧、絶縁膜の容
量及び入力電圧の印加期間に基づいて、絶縁膜のリーク
電流を計算することが可能である。このように、入力−
出力特性が電圧−電圧で表される素子を測定用の測定用
として用いることも可能である。
を用いることにより、入力電圧、出力電圧、絶縁膜の容
量及び入力電圧の印加期間に基づいて、絶縁膜のリーク
電流を計算することが可能である。このように、入力−
出力特性が電圧−電圧で表される素子を測定用の測定用
として用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリーク電
流評価装置を用いれば、簡単で安価な回路構成により、
絶縁層のリーク電流を高精度で測定することが可能とな
る。特に、センスアンプを用いる必要がないため、リー
ク電流を1E−15A以下まで、容易に測定することが
可能である。したがって、層間絶縁膜プロセスの開発に
有効であり、半導体プロセス開発の期間短縮、及び高品
質半導体素子の提供が可能となる。
流評価装置を用いれば、簡単で安価な回路構成により、
絶縁層のリーク電流を高精度で測定することが可能とな
る。特に、センスアンプを用いる必要がないため、リー
ク電流を1E−15A以下まで、容易に測定することが
可能である。したがって、層間絶縁膜プロセスの開発に
有効であり、半導体プロセス開発の期間短縮、及び高品
質半導体素子の提供が可能となる。
【図1】本発明に係るリーク電流測定装置の1つの実施
の形態の原理を説明するための回路図である。
の形態の原理を説明するための回路図である。
【図2】リーク電流の有無によって生じるしきい値電圧
の変化を説明するためのグラフである。
の変化を説明するためのグラフである。
【図3】本発明のリーク電流測定装置によってリーク電
流の測定が可能な、コントロール・ゲートとフローティ
ング・ゲートとを有するMOSFETを示す模式図であ
る。
流の測定が可能な、コントロール・ゲートとフローティ
ング・ゲートとを有するMOSFETを示す模式図であ
る。
【図4】本発明に係るリーク電流測定装置の他の実施の
形態を説明するための回路図である。
形態を説明するための回路図である。
【図5】リーク電流の有無によって生じる電圧特性の変
化を説明するためのグラフである。
化を説明するためのグラフである。
【図6】従来のリーク電流測定方法の一例を示す図6で
ある。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体装置の絶縁膜のリーク電流を測定
するリーク電流測定装置において、 入力電圧供給手段と、 高入力インピーダンスの増幅手段と、 入力電圧供給手段の出力端子と増幅手段の入力端子との
間に接続される絶縁膜であって、入力キャパシタを形成
する絶縁膜と、 増幅手段の初期のしきい値電圧である第1のしきい値電
圧と、所定の入力電圧を所定時間供給した後の増幅器の
しきい値電圧である第2のしきい値電圧とを測定する測
定手段と、 測定された第1及び第2のしきい値電圧、所定時間、及
び絶縁膜の容量に基づいて、絶縁膜のリーク電流を演算
する演算手段とからなることを特徴とするリーク電流測
定装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のリーク電流測定装置にお
いて、該装置はさらに、増幅手段の入力端子と出力端子
との間に接続される帰還キャパシタを備えていることを
特徴とするリーク電流測定装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のリーク電流測定
装置において、 演算手段は、第1及び第2のしき値電圧をVth0、Vth
1、所定時間をT、絶縁膜の容量値をC1とするとき、リ
ーク電流Iを、 【数1】I=(Vth1−Vth0)×C1/T により演算することを特徴とするリーク電流測定装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載のリーク電
流測定装置において、増幅手段がMOSFETであるこ
とを特徴とするリーク電流測定装置。 - 【請求項5】 請求項4記載のリーク電流測定装置にお
いて、絶縁膜がMOSFETのコントロール・ゲートと
フローティング・ゲートとの間の絶縁膜であることを特
徴とするリーク電流測定装置。 - 【請求項6】 半導体装置と絶縁膜のリーク電流を測定
するリーク電流測定装置であって、 所定の入力電圧を供給する入力電圧供給手段と、 前記入力電圧供給手段に接続され、入力キャパシタを形
成する絶縁膜と、 前記所定の入力電圧が前記絶縁膜を介して供給されるイ
ンバータと、 前記所定の入力電圧と該所定の入力電圧を所定時間供給
した後の出力電圧とを測定する測定手段と、 測定された入力電圧、出力電圧、所定時間及び前記絶縁
膜の容量に基づいて、前記絶縁膜のリーク電流を演算す
る演算手段と、を具備することを特徴とするリーク電流
測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20807997A JP3264222B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 半導体装置の絶縁膜のリーク電流測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20807997A JP3264222B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 半導体装置の絶縁膜のリーク電流測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1152006A true JPH1152006A (ja) | 1999-02-26 |
JP3264222B2 JP3264222B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=16550300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20807997A Expired - Fee Related JP3264222B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 半導体装置の絶縁膜のリーク電流測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3264222B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2387445A (en) * | 2002-04-10 | 2003-10-15 | Zarlink Semiconductor Ltd | Measuring junction leakage in a semiconductor device |
KR100810426B1 (ko) | 2006-08-30 | 2008-03-04 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 누설전류 측정방법 및 장치 |
JP2011035036A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Fujitsu Semiconductor Ltd | スクライブコーナモニタ、半導体ウェーハ及びモニタ方法 |
KR20160027428A (ko) * | 2014-08-29 | 2016-03-10 | 엘지디스플레이 주식회사 | 박막트랜지스터의 누설전류 측정방법 |
-
1997
- 1997-08-01 JP JP20807997A patent/JP3264222B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2387445A (en) * | 2002-04-10 | 2003-10-15 | Zarlink Semiconductor Ltd | Measuring junction leakage in a semiconductor device |
KR100810426B1 (ko) | 2006-08-30 | 2008-03-04 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 누설전류 측정방법 및 장치 |
JP2011035036A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Fujitsu Semiconductor Ltd | スクライブコーナモニタ、半導体ウェーハ及びモニタ方法 |
KR20160027428A (ko) * | 2014-08-29 | 2016-03-10 | 엘지디스플레이 주식회사 | 박막트랜지스터의 누설전류 측정방법 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3264222B2 (ja) | 2002-03-11 |
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