JPH1151876A - 被検査体の筋ムラ検出方法 - Google Patents

被検査体の筋ムラ検出方法

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JPH1151876A
JPH1151876A JP9214643A JP21464397A JPH1151876A JP H1151876 A JPH1151876 A JP H1151876A JP 9214643 A JP9214643 A JP 9214643A JP 21464397 A JP21464397 A JP 21464397A JP H1151876 A JPH1151876 A JP H1151876A
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JP9214643A
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Hideto Fujita
日出人 藤田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、筋状の線欠陥を検出するのに適
した被検査体の筋ムラ検出方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 被検査体表面の撮像画像に対して第1の
所定方向に射影処理を行って上記第1方向に直交する第
2方向に対する射影分布波形を求め、得られた射影分布
波形から筋ムラが生じるおそれのある特徴点を抽出し、
抽出された各特徴点の筋ムラとして見える度合いを示す
評価値を、その特徴点の輝度積算値と隣接する特徴点の
輝度積算値との差およびそれらの特徴点間の上記第2方
向の距離に基づいて算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、LCDパネル、圧延
ロール等の被検査体の筋ムラ検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LCD(liquid crystal display) パネ
ルの検査は、人間の目視による検査が主流である。しか
し、近年、検査基準の定量化、生産性の向上のために自
動検査が試みられている。
【0003】LCDパネルの自動検査では、CCD(ch
arge coupled device)カメラ等の撮像装置によってLC
Dパネルが撮像され、その撮像画像の2値化画像に基づ
いて、LCDパネルの欠陥の検査が行なわれる。LCD
パネルの欠陥には、点欠陥、線欠陥、面欠陥等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、筋状の線
欠陥を検出するのに適した被検査体の筋ムラ検出方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の被
検査体の筋ムラ検出方法は、被検査体表面の撮像画像に
対して第1の所定方向に射影処理を行って上記第1方向
に直交する第2方向に対する射影分布波形を求め、得ら
れた射影分布波形から筋ムラが生じるおそれのある特徴
点を抽出し、抽出された各特徴点の筋ムラとして見える
度合いを示す評価値を、その特徴点の輝度積算値と隣接
する特徴点の輝度積算値との差およびそれらの特徴点間
の上記第2方向の距離に基づいて算出することを特徴と
する。
【0006】特徴点は、たとえば、射影分布波形におい
てその前後の線分の勾配の向きが変化する点である。特
徴点は、射影分布波形においてその前後の線分の勾配の
向きが変化する点およびその前後の線分の勾配の向きは
同じであるがそれらの線分の勾配が大きく変化する点で
あってもよい。
【0007】各特徴点の筋ムラとして見える度合いを示
す評価値は、たとえば、その特徴点の輝度積算値と隣接
する特徴点の輝度積算値との差およびそれらの特徴点間
の上記第2方向の距離に基づいて算出された評価変数
と、所定の評価関数とに基づいて算出される。上記所定
の評価関数としては、たとえば、横軸に評価変数をとり
縦軸に評価値をとった場合に、最初は緩やかに立ち上が
り、途中からその傾きが急となった後、傾きが緩やかに
なるといった曲線で表される評価関数が用いられる。
【0008】この発明による第2の被検査体の筋ムラ検
出方法は、被検査体表面の撮像画像に対して第1の所定
方向に射影処理を行って上記第1方向に直交する第2方
向に対する射影分布波形を求め、得られた射影分布波形
に対して平滑化処理を行い、平滑化処理によって得られ
た波形から筋ムラが生じるおそれのある特徴点を抽出
し、各特徴点の筋ムラとして見える度合いを示す評価値
を、その特徴点の輝度積算値と隣接する特徴点の輝度積
算値との差およびそれらの特徴点間の上記第2方向の距
離に基づいて算出することを特徴とする。
【0009】特徴点は、たとえば、平滑化処理によって
得られた波形においてその前後の線分の勾配の向きが変
化する点である。特徴点は、平滑化処理によって得られ
た波形においてその前後の線分の勾配の向きが変化する
点およびその前後の線分の勾配の向きは同じであるがそ
れらの線分の勾配が大きく変化する点であってもよい。
【0010】各特徴点の筋ムラとして見える度合いを示
す評価値は、たとえば、その特徴点の輝度積算値と隣接
する特徴点の輝度積算値との差およびそれらの特徴点間
の上記第2方向の距離に基づいて算出された評価変数
と、所定の評価関数とに基づいて算出される。上記所定
の評価関数としては、たとえば、横軸に評価変数をとり
縦軸に評価値をとった場合に、最初は緩やかに立ち上が
り、途中からその傾きが急となった後、傾きが緩やかに
なるといった曲線で表される評価関数が用いられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明をLCDパネル検
査に適用した場合の実施の形態について説明する。
【0012】〔1〕第1の実施の形態の説明
【0013】図1は、LCDパネル検査における筋ムラ
検出方法を示している。CCDカメラによってLCDパ
ネルが撮像され、その撮像画像に基づいて縦筋(筋ム
ラ)が検出される。撮像画像は、白が”255”、黒
が”0”の256階調の濃淡画像であるものとする。
【0014】(1) まず、CCDカメラによって撮像
された画像が取り込まれる(ステップ1)。
【0015】(2) 次に、得られた撮像画像内のLC
Dパネル領域内の画像に対して、垂直方向(Y方向)の
射影(プロジェクション)処理が行なわれる(ステップ
2)。
【0016】つまり、垂直方向に輝度値が加算される。
図2は、射影処理によって得られた波形(各水平方向
(X方向)位置毎の輝度積算値)を示している。白い縦
筋が現れているところでは、輝度積算値は、正常部分の
輝度積算値より大きな値となる。また、黒い縦筋が現れ
ているところでは、輝度積算値は、正常部分の輝度積算
値より小さな値となる。
【0017】(3) 得られた射影結果に対して、微小
なピーク点を削除するために、平滑化処理が行なわれる
(ステップ3)。図3は、平滑化処理によって得られた
波形の一部を示している。
【0018】(4)次に、平滑化処理によって得られた
波形から、ピーク点および変極点を探索するための探索
処理が行なわれる(ステップ4)。
【0019】ここでピーク点とは、たとえば、図3のP
1、P4のようにその前後の線分の勾配の向きが変化す
る点をいう。また、変極点とは、たとえば、図3のP9
のようにその前後の線分の勾配の向きは同じであるがそ
れらの線分の勾配が大きく変化する点をいう。
【0020】図4は、ピーク点および変極点の探索処理
手順を示している。X座標値を示す変数xが1に設定さ
れる(ステップ11)。以下の説明において、Y(x)
は、平滑化処理によって得られた波形におけるX座標値
xに対する輝度積算値を表す。また、Q(x)は、平滑
化処理によって得られた波形上のX座標値xに対応する
点を表すものとする。
【0021】X座標値(x−1)に対する輝度積算値Y
(x−1)とX座標値xに対する輝度積算値Y(x)と
の差f1が算出される(ステップ12)。
【0022】また、X座標値xに対する輝度積算値Y
(x)と、X座標値(x+1)に対する輝度積算値Y
(x+1)との差f2が算出される(ステップ13)。
【0023】平滑化処理によって得られた波形上のx座
標xに対応する点Q(x)がピーク点である場合には、
f1の符号とf2の符号とは互いに異なるはずである。
【0024】そこで、点Q(x)がピーク点であるか否
かを判別するために、f1とf2との積が0より小さい
か否かが判別される(ステップ14)。
【0025】f1とf2との積が0より小さいときに
は、点Q(x)がピーク点として記憶される(ステップ
15)。つまり、探索されたピーク点の位置および輝度
積算値が記憶される。そして、xが1だけインクリメン
トされた後(ステップ16)、ステップ12に戻る。
【0026】ステップ14において、f1とf2との積
が0以上である場合には、その点が変極点であるか否か
を判別するための処理が行なわれる。
【0027】つまり、まず、点Q(x−1)と点Q
(x)とを結ぶ線分の傾き角kak1が次の数式1に基
づいて算出される(ステップ17)。
【0028】
【数1】
【0029】数1において、Δxは、点Q(x−1)と
点Q(x)とのX方向の距離である。
【0030】また、点Q(x)と点Q(x+1)とを結
ぶ線分の傾き角kak2が次の数式2に基づいて算出さ
れる(ステップ18)。
【0031】
【数2】
【0032】数2において、Δxは、点Q(x)と点Q
(x+1)とのX方向の距離である。
【0033】次に、kak1がkak2の所定数倍(t
h×kak2)より大きいか否かが判別される(ステッ
プ19)。kak1がkak2の所定数倍(th×ka
k2)より大きい場合には、図5(a)に示すように、
点Q(x)は変極点であると判別される。したがって、
その場合には、点Q(x)が変極点として記憶される
(ステップ20)。つまり、探索された変極点の位置お
よび輝度積算値が記憶される。そして、xが1だけイン
クリメントされた後(ステップ21)、ステップ12に
戻る。
【0034】kak1がkak2の所定数倍(th×k
ak2)以下である場合には、kak2がkak1の所
定数倍(th×kak1)より大きいか否かが判別され
る(ステップ22)。kak2がkak1の所定数倍
(th×kak1)より大きい場合には、図5(b)に
示すように、点Q(x)は変極点であると判別される。
したがって、その場合には、点Q(x)が変極点として
記憶される(ステップ20)。そして、xが1だけイン
クリメントされた後(ステップ21)、ステップ12に
戻る。
【0035】kak2がkak1の所定数倍(th×k
ak1)以下である場合には、点Q(x)はピーク点で
も変極点でもないと判別される。したがって、この場合
には、xが1だけインクリメントされた後(ステップ2
3)、ステップ12に戻る。
【0036】以下の説明においては、ピーク点とは、探
索処理で探索されたピーク点のみならず探索処理で探索
された変極点を含むものとする。
【0037】(5)次に、探索されたピーク点のうち、
ノイズのためにピーク点として現れた点および目視でき
ないような縦筋に対応するピーク点が無意ピーク点とし
て除去される(ステップ5)。たとえば、図3におい
て、P1、P4、P5、P7、P8、P9、P10は、
有意ピーク点である。そして、P2、P3、P6が無意
ピーク点である。
【0038】無意ピーク点除去処理においては、図6に
示すように、まず、ルール1に基づく無意ピーク点削除
処理が行なわれる(ステップ31)。次に、ルール2に
基づく無意ピーク点削除処理が行なわれる(ステップ3
2)。最後に、ルール3に基づく無意ピーク点削除処理
が行なわれる(ステップ33)。
【0039】ルール1に基づく無意ピーク点削除処理に
ついて説明する。ルール1に基づく無意ピーク点削除処
理においては、たとえば、図3のピーク点P2、P3の
ような、傾斜部に存在する小さなピーク点が削除され
る。
【0040】ルール1では、次の第1条件、第2条件お
よび第3条件を全て満たしたピーク点が無意ピーク点と
して削除される。
【0041】図7に示すように、注目ピーク点をP2と
し、注目ピーク点の左隣のピーク点をP1、注目ピーク
点の右隣のピーク点をP3、ピーク点P3の右隣のピー
ク点をP4とする。
【0042】第1条件は、次の数式3で示される。つま
り、注目ピーク点P2とその左隣のピーク点P1との輝
度積算値の差{Y(P1)−Y(P2)}の絶対値が所
定値th1より小さいか、注目ピーク点P2とその右隣
のピーク点P3との輝度積算値の差{Y(P2)−Y
(P3)}の絶対値が所定値th1より小さいこと。
【0043】
【数3】
【0044】第2条件は、次の数式4で示される。つま
り、注目ピーク点P2とその右隣のピーク点P3とを結
ぶ線分の傾き角kak(P2−P3)が、ピーク点P1
とピーク点P4とを結ぶ線分の傾き角kak(P1−P
4)より小さいこと。
【0045】
【数4】
【0046】図8に示すように、第2条件を満たさない
場合には、注目ピーク点P2において、筋が目立つ。
【0047】第3条件は、次の数式5で示される。つま
り、注目ピーク点P2とその右隣のピーク点P3とのX
方向の距離D(P2−P3)が、所定値th2より短い
こと。
【0048】
【数5】
【0049】図9に示すように、第3条件を満たさない
場合には、注目ピーク点P2において、筋が目立つ。
【0050】ルール2に基づく削除処理について説明す
る。ルール2に基づく削除処理においては、たとえば、
図3のピーク点P6のような、平坦部に存在する小さな
ピーク点が削除される。
【0051】ルール2では、次の第1条件および第2条
件を全て満たしたピーク点が無意ピーク点として削除さ
れる。
【0052】図10に示すように、注目ピーク点をP3
とし、注目ピーク点の左隣のピーク点をP2とし、ピー
ク点P2の左隣のピーク点をP1とし、注目ピーク点の
右隣のピーク点をP4とする。
【0053】第1条件は、次の数式6で示される。つま
り、注目ピーク点P3とその左隣のピーク点P2との輝
度積算値の差{Y(P2)−Y(P3)}の絶対値が所
定値th4より小さく、かつ注目ピーク点P3とその右
隣のピーク点P4との輝度積算値の差{Y(P3)−Y
(P4)}の絶対値が所定値th4より小さいこと。
【0054】
【数6】
【0055】第2条件は、次の数式7で示される。つま
り、ピーク点P2と注目ピーク点P3とを結ぶ線分の傾
き角kak(P2−P3)に係数aを掛けた値が、ピー
ク点P1とピーク点P2とを結ぶ線分の傾き角kak
(P1−P2)より小さいこと。
【0056】
【数7】
【0057】図11に示すように、第2条件を満たさな
い場合には、注目ピーク点P3において、筋が目立つ。
【0058】ルール3に基づく削除処理について説明す
る。上述したように、ルール1に基づいて削除処理が行
なわれた後、ルール2に基づく削除処理が行なわれた場
合には、図12に示すように、連続する3つのピーク点
P1、P2、P3が直線的に並ぶ場合がある。図12に
おいて、点Pがルール1またはルール2によって削除さ
れたピーク点である。このような場合に、ルール3に基
づく削除処理によって、真ん中のピーク点P2が削除さ
れる。
【0059】ルール3では、次の第1条件、第2条件お
よび第3条件を全て満たしたピーク点が無意ピーク点と
して削除される。
【0060】注目ピーク点をP2とし、注目ピーク点の
左隣のピーク点をP1とし、注目ピーク点の右隣のピー
ク点をP3とする。
【0061】第1条件は、次の数式8で示される。つま
り、注目ピーク点P2とその左隣のピーク点P1とを結
ぶ直線の傾きの向きと、注目ピーク点P2とその右隣の
ピーク点P3とを結ぶ直線の傾きの向きとが等しいこ
と。
【0062】
【数8】
【0063】第2条件は、次の数式9で示される。つま
り、注目ピーク点P2とその左隣のピーク点P1とを結
ぶ直線の傾き角kak(P1−P2)は、注目ピーク点
P2とその右隣のピーク点P3とを結ぶ直線の傾き角k
ak(P2−P3)のb倍より小さいこと。たとえば、
b=2である。
【0064】
【数9】
【0065】第3条件は、次の数式10で示される。つ
まり、注目ピーク点P2とその左隣のピーク点P1とを
結ぶ直線の傾き角kak(P1−P2)は、注目ピーク
点P2とその右隣のピーク点P3とを結ぶ直線の傾き角
kak(P2−P3)のc倍より大きいこと。たとえ
ば、c=0.5である。
【0066】
【数10】
【0067】第2条件および第3条件は、注目ピーク点
P2とその左隣のピーク点P1とを結ぶ直線の傾き角k
ak(P1−P2)と、注目ピーク点P2とその右隣の
ピーク点P3とを結ぶ直線の傾き角kak(P2−P
3)とが所定範囲内にあることを規定するものである。
第2条件は、kak(P1−P2)>kak(P2−P
3)の場合を想定したものであり、第3条件は、kak
(P1−P2)<kak(P2−P3)の場合を想定し
たものである。
【0068】(6)次に、有意ピーク点ごとに評価(ピ
ーク評価)が行なわれる(ステップ6)。
【0069】注目ピーク点の輝度積算値とその右隣のピ
ーク点の輝度積算値の差をLとする。また、注目ピーク
点とその右隣のピーク点とのX方向の距離Dに応じた重
みをWとする。図13は、距離Dと重みWとの関係を示
している。図13において、koubai1 は、たとえば、3
0(画素)に設定されている。つまり、距離Dが小さい
ほど、重みWは大きくなる。注目ピーク点に対するピー
ク点評価値Fは、次の数式11の評価式に基づいて算出
される。
【0070】
【数11】
【0071】数式11から明らかなように、注目ピーク
点に対するピーク点評価値Fは、注目ピーク点の輝度積
算値とその右隣のピーク点の輝度積算値の差Lが大き
く、注目ピーク点とその右隣のピーク点とのX方向の距
離Dが小さいほど、大きな値となる。評価値が大きいピ
ーク点ほど、縦筋として見える度合いが強いことを表し
ている。
【0072】上記第1の実施の形態によれば、次のよう
な利点がある。つまり、1次元処理が主となるため、処
理の高速化が図れる。また、隣接ピーク点の間でピーク
点の評価を行なっているので、シェーディングの影響を
受けない。さらに、縦筋として見える度合いが数値化さ
れているために、縦筋強度をレベル分けすることができ
る。なお、図1のステップ3の平滑化処理を省略しても
よい。
【0073】〔2〕第2の実施の形態の説明
【0074】図14は、LCDパネル検査における筋ム
ラ検出方法を示している。
【0075】第2の実施の形態では、第1の実施の形態
のように、無意ピーク点の削除処理は行なわれない。そ
の代わり、無意ピーク点に対する評価値が小さくなるよ
うな評価関数を用いて評価値が算出される。
【0076】(1) まず、CCDカメラによって撮像
された画像が取り込まれる(ステップ41)。
【0077】(2) 次に、取り込まれた画像内のLC
Dパネル領域内の画像に対して、垂直方向(Y方向)の
射影(プロジェクション)処理が行なわれる(ステップ
42)。図2は、射影処理によって得られた波形(各水
平方向(X方向)位置毎の輝度積算値)を示している。
白い縦筋が現れているところでは、輝度積算値は、正常
部分の輝度積算値より大きな値となる。また、黒い縦筋
が現れているところでは、輝度積算値は、正常部分の輝
度積算値より小さな値となる。
【0078】(3) 得られた射影結果に対して、微小
なピーク点を削除するために、平滑化処理が行なわれる
(ステップ43)。図3は、平滑化処理によって得られ
た波形の一部を示している。
【0079】(4)次に、平滑化処理によって得られた
波形から、ピーク点および変極点を探索するためのピー
ク点探索処理が行なわれる(ステップ44)。この処理
は、図1のステップ4の探索処理と同じである。そし
て、探索されたピーク点および変極点の位置および輝度
積算値が抽出される。
【0080】(5)次に、探索されたピーク点(変極点
も含む)ごとに評価(ピーク点評価)が行なわれる(ス
テップ45)。
【0081】まず、注目ピーク点に対する評価変数x
が、上記実施の形態の評価値を求める数式11と同一式
である次の数式12に基づいて求められる。
【0082】
【数12】
【0083】評価値Fは、次の数式13の評価関数に基
づいて求められる。
【0084】
【数13】
【0085】図15は、上記数式の13のwgtdiff を0
とし、koubai2 を1、3、5、10に変化させた場合
の、評価関数曲線を示している。koubai2 は評価関数曲
線の傾きを規定する係数であり、wgtdiff は評価関数曲
線のX方向の平行移動量を規定する係数である。たとえ
ば、wgtdiff =0 、koubai2 =10に設定される。
【0086】このような評価関数を用いると、評価変数
xが小さいピーク点に対しては、より小さな評価値しか
与えられなくなるので、上記第1の実施の形態のよう
に、無意ピーク点の削除処理を行なわなくても済むとい
う利点がある。なお、図14のステップ43の平滑化処
理を省略してもよい。
【0087】
【発明の効果】この発明によれば、筋状の線欠陥を検出
するのに適した被検査体の筋ムラ検出方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】LCDパネル検査における筋ムラ検出方法を示
すフローチャートである。
【図2】射影処理によって得られた波形を示す波形図で
ある。
【図3】平滑化処理によって得られた波形の一部を示す
拡大図である。
【図4】ピーク点および変極点を探索するための処理手
順を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップ19およびステップ22の処理
を説明するための模式図である。
【図6】無意ピーク点除去処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図7】ルール1を説明するための模式図である。
【図8】ルール1の第2条件を満たしていない場合の例
を示す模式図である。
【図9】ルール1の第3条件を満たしていない場合の例
を示す模式図である。
【図10】ルール2を説明するための模式図である。
【図11】ルール2の第2条件を満たしていない場合の
例を示す模式図である。
【図12】ルール3を説明するための模式図である。
【図13】注目ピーク点とその右隣のピーク点とのX方
向の距離Dと、重みWとの関係を示すグラフである。
【図14】LCDパネル検査における他の筋ムラ検出方
法を示すフローチャートである。
【図15】評価関数を示すグラフである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体表面の撮像画像に対して第1の
    所定方向に射影処理を行って上記第1方向に直交する第
    2方向に対する射影分布波形を求め、得られた射影分布
    波形から筋ムラが生じるおそれのある特徴点を抽出し、
    抽出された各特徴点の筋ムラとして見える度合いを示す
    評価値を、その特徴点の輝度積算値と隣接する特徴点の
    輝度積算値との差およびそれらの特徴点間の上記第2方
    向の距離に基づいて算出する被検査体の筋ムラ検出方
    法。
  2. 【請求項2】 特徴点は、射影分布波形においてその前
    後の線分の勾配の向きが変化する点である請求項1に記
    載の被検査体の筋ムラ検出方法。
  3. 【請求項3】 特徴点は、射影分布波形においてその前
    後の線分の勾配の向きが変化する点およびその前後の線
    分の勾配の向きは同じであるがそれらの線分の勾配が大
    きく変化する点である請求項1に記載の被検査体の筋ム
    ラ検出方法。
  4. 【請求項4】 各特徴点の筋ムラとして見える度合いを
    示す評価値は、その特徴点の輝度積算値と隣接する特徴
    点の輝度積算値との差およびそれらの特徴点間の上記第
    2方向の距離に基づいて算出された評価変数と、所定の
    評価関数とに基づいて算出され、上記評価関数として
    は、横軸に評価変数をとり縦軸に評価値をとった場合
    に、最初は緩やかに立ち上がり、途中からその傾きが急
    となった後、傾きが緩やかになるといった曲線で表され
    る評価関数が用いられる請求項1、2および3のいずれ
    かに記載の被検査体の筋ムラ検出方法。
  5. 【請求項5】 被検査体表面の撮像画像に対して第1の
    所定方向に射影処理を行って上記第1方向に直交する第
    2方向に対する射影分布波形を求め、得られた射影分布
    波形に対して平滑化処理を行い、平滑化処理によって得
    られた波形から筋ムラが生じるおそれのある特徴点を抽
    出し、各特徴点の筋ムラとして見える度合いを示す評価
    値を、その特徴点の輝度積算値と隣接する特徴点の輝度
    積算値との差およびそれらの特徴点間の上記第2方向の
    距離に基づいて算出する被検査体の筋ムラ検出方法。
  6. 【請求項6】 特徴点は、平滑化処理によって得られた
    波形においてその前後の線分の勾配の向きが変化する点
    である請求項5に記載の被検査体の筋ムラ検出方法。
  7. 【請求項7】 特徴点は、平滑化処理によって得られた
    波形においてその前後の線分の勾配の向きが変化する点
    およびその前後の線分の勾配の向きは同じであるがそれ
    らの線分の勾配が大きく変化する点である請求項5に記
    載の被検査体の筋ムラ検出方法。
  8. 【請求項8】 各特徴点の筋ムラとして見える度合いを
    示す評価値は、その特徴点の輝度積算値と隣接する特徴
    点の輝度積算値との差およびそれらの特徴点間の上記第
    2方向の距離に基づいて算出された評価変数と、所定の
    評価関数とに基づいて算出され、上記評価関数として
    は、横軸に評価変数をとり縦軸に評価値をとった場合
    に、最初は緩やかに立ち上がり、途中からその傾きが急
    となった後、傾きが緩やかになるといった曲線で表され
    る評価関数が用いられる請求項5、6および7のいずれ
    かに記載の被検査体の筋ムラ検出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275666A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Steel Corp 被覆損傷解析装置および方法ならびにそのプログラム

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