JPH1093957A - 移動物体検出方法、装置、システム、および記憶媒体 - Google Patents

移動物体検出方法、装置、システム、および記憶媒体

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JPH1093957A
JPH1093957A JP8242050A JP24205096A JPH1093957A JP H1093957 A JPH1093957 A JP H1093957A JP 8242050 A JP8242050 A JP 8242050A JP 24205096 A JP24205096 A JP 24205096A JP H1093957 A JPH1093957 A JP H1093957A
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image
moving object
area
density
unit
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Withdrawn
Application number
JP8242050A
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English (en)
Inventor
Chieko Konuma
小沼  知恵子
Yoshiki Kobayashi
小林  芳樹
Shoji Muramatsu
彰二 村松
Hiroshi Suzuki
弘 鈴木
Yoichi Takagi
陽市 高木
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Process Computer Engineering Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影環境に変動(例えば撮影対象の明るさや、
カメラの揺れなど)があっても、精度よく移動物体を検
出する。 【解決手段】第1の画像とその直前に入力された第2の
画像とのプロファイルマッチングにより揺れ量を求める
揺れ推定部1000と、入力された画像の濃度を対数変
換と線形変換とを組み合わせて変換する濃度変換部12
00と、揺れ量を用いて濃度変換後の第1の画像を補正
する揺れ補正部1500と、補正後の第1及び2の画像
の差分データを作成する差分画像作成部2000と、差
分データを用いて移動物体を検出する移動物体検出部2
100とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視対象領域を撮
影した画像を順次取込み、該画像を解析することで、監
視対象領域内の移動物体を検出する方法と、該方法を用
いた移動物体検出装置ならびにシステムと、該方法を実
現するプログラムを保持する記憶媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】監視対象領域内の移動物体を検出する方
法としては、IVT(工業用テレビジョン)カメラによ
り得られた画像により、対象領域を監視員が直接監視す
る方法がある。しかし、この方法では、監視員が常時モ
ニタを注視しなければならず、長時間の監視作業の疲労
による見落としが発生しがちであった。
【0003】そこで、特開平8−106534号公報で
は、IVTカメラにより得られた画像を解析し、移動物
体を検出、識別する移動物体検出装置が提案されてい
る。この装置は、時間的に隣接する画像間の差分データ
を基に、入力画像から移動物体を抽出し、その形状など
からその移動物体を識別するものであり、監視対象領域
内の移動物体を、精度よく検出できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば屋外を
監視対象とする場合などには、カメラの設置環境によ
り、カメラ本体が揺ることがある。また、海上に停泊中
の船舶などでは監視シーン自身が揺れてしまう。そこ
で、検出精度をより向上させるためには、このような画
像の揺れを相殺する揺れ補正を行う必要がある。
【0005】従来より、カメラを用いた撮影に際して、
手ぶれ防止のため、カメラの視野範囲内の所定の小ブロ
ックに対し、該ブロックがどこにあるか1画素ずつシフ
トしてサーチし、最大類似のブロックの位置を検出して
手ぶれ防止を行う方法があった。この場合、手ぶれの揺
れは比較的小さいため、ぶれ防止用のブロックは小さく
て足り、また、サーチ領域も狭い範囲でよい。しかし、
この方法を移動物体検出装置に適用すると、小さいブロ
ックでは該ブロックに外乱や移動物体が進入すると類似
のブロックの位置が手ぶれの方向ではなくなってしまう
という問題がある。そこで、サーチ領域を広くすると、
処理に時間がかかってしまう。
【0006】また、上述の移動物体検出装置では、入力
画像の濃度(各画素の輝度)を対数変換することによ
り、ノイズを低減している。この方法では、入力画像の
濃度を対数変換すると、低濃度部の範囲は変換前より変
換後の濃度差が大きくなり、高濃度部の範囲では変換前
より変換後の濃度差が少なくなるため、高濃度部のノイ
ズを削減することができる。しかし、この方法では、低
濃度部の移動物体を検出する場合、濃度差が大きくなり
過ぎるため、低濃度部のノイズを移動物体として検出し
てしまうといった問題があった。
【0007】そこで本発明は、環境に変動(カメラなど
の揺れや、撮影対象の明るさの変化)があっても、精度
よく移動物体を検出することのできる移動物体検出方法
等を提供するを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、監視対象領域を撮影した画像の入力を
順次受け付けて、該監視対象領域内の移動物体を検出す
る移動物体検出方法において、入力された画像の濃度を
変換するステップと、処理対象である第1の画像と、そ
の直前に入力された第2の画像との、濃度変換後の画像
の差分である差分画像データを作成するステップと、差
分画像データを用いて移動物体を検出するステップとを
備える第1の移動物体検出方法が提供される。
【0009】ここで、濃度の変換は、各画素ごとに、濃
度変換前の該画素の濃度を対数変換した値に、第1の係
数を乗じて得られる値と、濃度変換前の該画素の濃度を
線形変換した値に、第2の係数を乗じて得られる値と
を、合計して、該画素の変換後の濃度を得ることにより
行われ、第1の係数および第2の係数の合計は1であ
る。
【0010】この方法によれば、対数変換と線形変換と
が組み合わされた変換方法により濃度が変換されるた
め、低濃度部のノイズが極端に増幅されてしまうことを
回避できる。
【0011】なお、第1の係数または第2の係数は、濃
度変換前の上記第1の画像における最小濃度値に応じて
定めることが望ましい。ここで、最小濃度値が大きけれ
ば第1の変換係数を小さくするようにすれば、低濃度の
部分のノイズの増幅を回避できる。従って、この第1の
移動物体変換方法によれば、昼夜のいずれにおいても、
精度よく処理することができる。
【0012】さらに、本発明では、監視対象領域を撮影
した画像の入力を順次受け付けて、該監視対象領域内の
移動物体を検出する移動物体検出方法において、第1の
画像とその直前に入力された第2の画像とのプロファイ
ルまたはパターンのマッチングにより揺れ量を求めるス
テップと、該揺れ量を用いて第1の画像を補正するステ
ップと、補正後の第1の画像と第2の画像との差分画像
データを作成するステップと、差分画像データを用いて
移動物体を検出するステップとを備える、第2の移動物
体検出方法が提供される。
【0013】この方法によれば、カメラの揺れ(ぶれ)
などの移動物体以外に起因する画像の変動が、補正によ
り相殺されるため、屋外などの揺れの生じやすい環境で
あっても、精度よく移動物体を検出することができる。
【0014】ここで、揺れ量を求めるステップは、例え
ば、第1の画像における、揺れ検出のための基準領域を
設定する第1のステップと、基準領域毎に、領域内の濃
度プロファイルまたはテンプレートパターンが該領域に
一致または類似する、第2の画像における領域である一
致領域を検出する第2のステップと、基準領域と一致領
域との位置の差から、各プロファイル領域の移動ベクト
ルを求める第3のステップと、移動ベクトルを基に揺れ
量を求める第4のステップとを備える。なお、第4のス
テップは、移動ベクトルの頻度を求め、頻度2以上の移
動ベクトルの平均を、揺れ量とするようにしてもよい。
【0015】さらに、本発明では、監視対象領域を撮影
した画像の入力を順次受け付けて、該監視対象領域内の
移動物体を検出する移動物体検出方法において、入力さ
れた第1の画像における、揺れ検出のための基準領域を
設定する第1のステップと、基準領域毎に、領域内の濃
度プロファイルまたはテンプレートパターンが該基準領
域に一致または類似する領域である一致領域を、第1の
画像の直前に入力された第2の画像内で検出する第2の
ステップと、基準領域と上記一致領域との位置の差か
ら、各基準領域の移動ベクトルを求める第3のステップ
と、基準領域毎に、移動ベクトルを揺れ量として揺れ補
正を行い、補正後の上記基準領域の画像と一致領域の画
像との差分画像データを作成する第4のステップと、基
準領域毎の差分画像データを用いて移動物体を検出する
第5のステップとを備える、第3の移動物体検出方法が
提供される。
【0016】この方法によれば、画像内に設けられた複
数の基準領域ごとに、その揺れ(ぶれ)が相殺されるた
め、例えば、監視対象領域内に、海上に浮かぶ船(波に
より常時揺れている)などの、移動物体以外の位置変動
物が存在しているために、画像内で揺れ方向が異なって
いるシーンであっても、精度よく移動物体を検出するこ
とができる。
【0017】なお、上述した第2または第3の移動物体
検出方法に、さらに、入力された画像の濃度を変換する
ステップを設けてもよい。この場合、濃度変換ステップ
は、遅くとも、差分画像データを作成するステップの前
に設ける。
【0018】本発明の移動物体検出方法は、検出した移
動物体の重心位置の履歴を記憶し、2以上の入力画像に
おける該移動物体の重心位置を、表示画面に表示するス
テップを、さらに備えることが望ましい。このようにす
れば、使用者は、移動物体の移動方向、移動速度などを
容易に識別することができる。
【0019】さらに、本発明では、上述の第1〜3の移
動物体検出方法を実行するプログラムを保持する記憶媒
体が提供される。また、本発明では、上述の第1〜3の
移動物体検出方法を用いた移動物体検出装置と、該装置
および該装置に画像データを入力する撮像装置を備える
移動物体検出システムが提供される。
【0020】本発明の移動物体検出方法は、例えば、埠
頭、立ち入り禁止区域、店舗、金融機関、倉庫、ビル、
工場、プラント、駐車場等において、昼夜、外乱が存在
する環境下での移動物体の監視に特に適している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて説明する。 <システム構成>本実施例の移動物体検出システムは、
図1に示すように、撮像装置5000と移動物体検出装
置4000とを備える。なお、図1では、制御の流れを
実線の矢印で、データの流れを点線の矢印で、それぞれ
図示した。
【0022】撮像装置5000は、ITV(工業用テレ
ビジョン)カメラ100と画像累積部200とを備え、
ITVカメラ100により撮影された画像を、画像累積
部200が時間積分して累積して出力する。
【0023】移動物体検出装置4000は、入力された
画像から移動物体を検出する装置であり、画像を表示す
る表示装置3200と、入力された画像データを保持す
るための入力画像記憶部1100と、入力された画像の
濃度を変換する濃度変換部1200と、濃度変換部12
00の変換した画像データを保持するための濃度変換画
像記憶部1300と、画像データの揺れを推定する揺れ
推定部1000と、推定結果を保持するための揺れ量記
憶部1400と、揺れ量を基に画像データを補正する揺
れ補正部1500と、揺れ補正後の画像データの直前の
画像データからの差分データを作成する差分画像作成部
2000と、移動物体検出部2100と、データ格納部
3000aを有し、データ格納部3000aに保持され
たデータを基に、表示装置3200に画像を表示する表
示制御部3000とを備える。
【0024】移動物体検出部2100は、差分データか
ら移動物体を抽出する移動物体抽出処理部2200と、
移動の履歴を保持するための移動履歴記憶部1600
と、抽出した物体を識別する抽出物体識別処理部240
0と、識別した物体から検出対象物を抽出し、その移動
物体に関するデータをデータ格納部3000aに格納す
る移動物体検知部2600とを備える。
【0025】移動物体検出装置400のハードウエア構
成図を図6に示す。移動物体検出装置400は、入力装
置4100と、表示装置3200と、CPU(中央演算
処理装置)4200と、外部記憶装置4300と、主記
憶装置4400とを備える。本実施例では、表示装置3
200として液晶表示装置を用いるが、CRT(陰極線
管)表示装置など、他の画像表示装置を用いてもよい。
また、外部記憶装置4300として、本実施例ではRO
M(Read Only Memory)装置を用いるが、光ディスク装
置、磁気ディスク装置、磁気テープ装置など、他の大容
量記憶媒体を用いてもよい。
【0026】入力画像記憶部1100と、濃度変換画像
記憶部1300と、揺れ量記憶部1400と、移動履歴
記憶部1600と、データ格納部3000aとは、主記
憶装置4000または外部記憶装置4300に確保され
た記憶領域である。入力画像記憶部1100と、濃度変
換画像記憶部1300とは、それぞれ2画面分の記憶領
域(フレームメモリ)(1100aおよびb、1300
aおよびb)を有する。データ格納部3000aは、3
入力画面分の移動物体に関するデータを保持するための
記憶領域を有する。揺れ量記憶部1400は、X方向移
動量格納領域とY方向移動量格納領域とを有する。移動
履歴記憶部1600は、移動物体ごとに、その重心位置
および移動量を、時系列に従って保持するための記憶領
域である。
【0027】また、濃度変換部1200と、濃度変換画
像記憶部1300と、揺れ推定部1000と、揺れ補正
部1500と、差分画像作成部2000と、移動物体検
出部2100と、表示制御部3000とは、外部記憶装
置4300にあらかじめ保持され主記憶装置400に読
み込まれたインストラクション(プログラム)をCPU
4200が実行することにより実現される。外部記憶装
置は、これらの各部を実現するためのインストラクショ
ン(プログラム)をあらかじめ保持する記憶媒体であ
る。このように、これらの各部は本実施例ではソフトウ
エアにより実現されるが、専用回路などを用いてハード
ウエアにより実現してもよい。
【0028】なお、画像累積部200と揺れ推定部10
00との間の信号の授受を通信回線により行うように
し、撮像装置5000を移動物体検出装置4000の遠
隔地に設けるようにしてもよい。また、表示制御部30
00と表示装置3200との間の信号の授受を通信回線
により行い、表示装置3200を遠隔地に設けるように
してもよい。信号の授受は、例えば、RS−232C等
の通信規約により行うことができる。通信回線は、有線
であると無線であるとを問わない。
【0029】<撮像装置>撮像装置5000は、ITV
カメラ100により撮影された画像信号のデータを、画
像累積部200により時間積分して累積して出力する装
置である。本実施例では、ITVカメラ100として非
蓄積型CCD(電荷結合素子)カメラを用いた。
【0030】画像累積部200は、図2に示すように、
累積画像信号の記憶領域を初期化した後(ステップ20
1)、非蓄積型CCDカメラが逐次的に出力する画像信
号を受信し、受信した信号を累積画像信号記憶領域の保
持する値に加えて累積画像信号記憶領域に格納する処理
(ステップ202)を、加算して得られた画像信号にお
ける対象物と拝啓との濃度差(輝度差)があらかじめ定
められた値(目視で識別できる程度)より大きくなるま
で繰返し(ステップ203)、最後に、累積画像信号記
憶領域に保持された画像信号を出力して(ステップ20
4)、処理をステップ201に戻す。なお、図2では、
データの授受を点線の矢印により示した。
【0031】本実施例では、加算処理(ステップ20
1)を所定の濃度差が得られるまで繰り返すが、撮像対
象の照度が十分であれば、このような累積処理を行わな
くてもよく、また、一定時間内または一定数の画像信号
を累積するようにしてもよい。さらに、撮像対象の照度
を測定し、その照度に応じて累積時間または累積回数を
決定するようにしてもよい。なお、ITVカメラ100
として蓄積型CCDカメラを用いれば、カメラから累積
された画像信号が出力されるため、画像累積部200は
不要である。
【0032】本実施例では、画像累積部200は、CP
Uと主記憶装置とを備える情報処理装置であり、主記憶
装置にあらかじめ保持されたプログラムをCPUが実行
することにより、図2に示した処理が実行されるが、本
発明はこれに限られず、例えば加算回路を用いるなどし
て、ハードウエアにより同様の機能を実現するようにし
てもよい。また、画像累積部200を移動物体検出装置
4000に設けてもよい。
【0033】<移動物体検出装置> A.揺れ推定部 図3に示すように、カメラ100本体または監視シーン
自身が揺れると、カメラの撮影範囲(視野)が相対的に
変化する。図3(a)に示した画像データ10が出力さ
れたのち、カメラの視野が左上50にシフトして、図3
(b)に示した画像データ20が出力された場合を考え
ると、建物30は、その絶対的位置が変化していないに
もかかわらず、視野10,40内での相対的位置は変化
している。
【0034】そこで、画像40に含まれる対象物の座標
をこの視野のシフト分だけ移動させて、画像10と画像
40とにおける相対的位置を一致させた後、共通領域2
0(図3ではハッチングを付して図示)について画像デ
ータの差分を取ると、画像データに変化のない(すなわ
ち、絶対的座標に変化のない)建物30の画像データ
は、差分データ80中では相殺されて消去される。一
方、移動中の人物60は、画像40では左側70に絶対
的位置が異なるため、共通領域20の差分データ80で
も消去されずに残る。従って、この差分処理により、移
動していない建物30のデータに拘りなく、移動物体の
存在を検知することができる。
【0035】そこで本実施例では、揺れ推定部1000
が、入力画像記憶部1100に保持された2画像データ
のうち、古い方(以下、基準画像データと呼ぶ)の中の
領域(領域Aとする)についてプロファイルを求め、新
しい方の画像データ(以下、処理画像データと呼ぶ)中
から、それに一致するプロファイルを有する領域(領域
Bとする)を求めて、領域Aの位置と領域Bの位置との
差から、プロファイル領域の移動ベクトルを求め、この
移動ベクトルから揺れ量を求めて、揺れ量記憶部140
0に格納する。
【0036】この揺れ推定部1000は、図4に示すよ
うに、入力された画像データを入力画像記憶部1000
に格納する入力受付部300と、プロファイルを作成す
るプロファイル作成部400と、作成したプロファイル
を保持するためのプロファイル格納部480と、プロフ
ァイルの比較を行うプロファイルマッチング部600
と、比較結果をもとに揺れ量を算出する揺れ算出部80
0とを備える。なお、図4では、画像データの流れを点
線の矢印により図示した。
【0037】本実施例では画像の比較にプロファイルを
用いるが、代わりにテンプレートパターンを用いても同
様に処理することができ、また、プロファイルとテンプ
レートパターンとを両方用いて処理してもよい。
【0038】つぎに、各部の機能を図5を用いて説明す
る。なお、図5は、揺れ推定部1000における処理の
流れを示す流れ図である。
【0039】(1)入力受付部 画像信号として画像データが入力されると(ステップ5
01)、まず、入力受付部300は、画像データの入力
がシステム起動後初めてであるか否か検査し(ステップ
502)、初めてなければ、入力された画像データを、
入力画像記憶部1100の古いデータが保持されている
方の記憶領域(図1および図4では領域1100aとし
て図示)に格納して(ステップ503)、プロファイル
作成部400に制御を渡す。これにより、入力画像記憶
部1100には、常に最新の画像データと、その直前の
画像データとが保持されることになる。
【0040】画像データの入力が初めてであれば、入力
受付部300は、入力画像記憶部1100を初期化した
後(ステップ504)、一方の記憶領域1100aに入
力された画像データを格納し(ステップ505)、プロ
ファイルを求める画像領域(以下、プロファイル領域と
呼ぶ)の候補を決定してプロファイル格納部480に格
納して(ステップ506)、処理を終了する。
【0041】ステップ506において、入力受付部30
0は、まず、入力を受け付けた画像データを表示装置3
200に表示した上で、入力装置4100の入力手段
(マウス等)により画像内の2点の座標入力を受け付
け、入力された2座標を対角線上の2頂点とする矩形領
域をプロファイル領域候補として、プロファイル格納部
480に領域を確保し、該領域に格納する処理を、終了
指示が入力されるまで繰り返す。これにより、一以上の
プロファイル領域候補が設定される。
【0042】なお、プロファイル領域候補をあらかじめ
定めておき、ステップ506を省略してもよい。また、
入力された画像データを基に、濃度分散閾値が所定の値
以上の矩形領域を求め、これをプロファイル領域候補と
してもよく、また、濃度分散閾値が所定の値以上の矩形
領域を表示装置3200に表示し、その選択を入力装置
4100を介して受け付けるようにしてもよい。プロフ
ァイル領域は、多角形や円等でもよく、任意の形状とし
てもよい。さらに、撮影対象のシーンに特徴的な対象物
の形状に応じて、プロファイル領域の形をあらかじめ定
めておいてもよい。
【0043】プロファイル格納部480は、プロファイ
ル領域候補ごとに、該領域の定義の格納領域と、該領域
のプロファイルの格納領域と、該領域の移動ベクトルの
格納領域とを備える、主記憶装置4400に確保された
記憶領域である。
【0044】(2)プロファイル作成部 プロファイル作成部400は、プロファイル格納部48
0に保持されたプロファイル領域候補ごとに(ステップ
507)、基準画像データにおける該領域内のXプロフ
ァイル(X軸方向の投影分布)およびYプロファイル
(Y軸方向の投影分布)を作成し(ステップ508)、
その濃度分散値を求め(ステップ509)、その濃度分
散閾値が所定の基準値以上であれば(ステップ51
0)、その候補をプロファイル領域として、該領域に対
応するプロファイル格納部480のプロファイル格納領
域に、該プロファイル領域のXプロファイルおよびYプ
ロファイルを格納する処理を(ステップ511)、すべ
ての候補が処理されるまで繰り返した後(ステップ51
2)、プロファイルマッチング部600に制御を渡す。
【0045】なお、プロファイル格納部480に保持さ
れたプロファイル領域の候補のうち、ステップ511に
おいてプロファイルが格納されたものが、プロファイル
領域として用いられる。
【0046】ステップ510で用いる濃度分散閾値の基
準値は、撮影対象シーンやその照度、揺れの大きさなど
に応じてあらかじめ定めておく。例えば、蓄積型CCD
カメラで高感度自動モードで撮影した夜間の屋外映像の
場合、濃度分散閾値が約0.8〜0.9の領域を用いるこ
とが望ましい。プロファイル領域の設定には、2値画像
を用いてプロファイル領域を設定してもよい。2値画像
を用いる場合、基準画像を所定の閾値で2値化した2値
画像を用いてもよく、基準画像のエッジを所定の閾値に
より求めて2値化した2値画像でもよい。また、本実施
例では、XプロファイルおよびYプロファイルの両方を
用いるが、いずれか一方のみを用いてもよい。
【0047】(3)プロファイルマッチング部 プロファイルマッチング部600は、プロファイル領域
ごとに(ステップ513)、該プロファイル領域のプロ
ファイルと一致/類似するプロファイルを有する処理画
像内の領域(プロファイル一致/類似領域と呼ぶ)を求
め、それらの位置の差から移動ベクトルを求めて、プロ
ファイル格納部480の移動ベクトル格納領域に格納す
る処理を(ステップ514)、すべてのプロファイル領
域が処理されるまで繰り返し(ステップ515)、揺れ
算出部800に制御を渡す。
【0048】プロファイル格納部480に保持されたプ
ロファイル領域の候補のうち、プロファイルが保持され
ており、さらに、ステップ514において移動ベクトル
が格納されたものが、揺れ算出部800による揺れの算
出に用いられる。
【0049】つぎに、ステップ514における処理を、
図8を用いて説明する。まず、はじめに、図7(a)を
用い、Yプロファイルのマッチングを例にとって説明す
る。ここで、XプロファイルまたはYプロファイルと
は、濃淡画像(又は2値画像)の濃度値(2値画像の場
合は画素数)を、それぞれX方向またはY方向に累積し
て得られるX投影分布またはY投影分布である。
【0050】プロファイルマッチング部600は、ま
ず、ステップ513で決定したプロファイル領域427
に対応するプロファイル格納部480のプロファイル格
納領域から、ステップ508において算出した該領域4
27のYプロファイル605を読み出す(ステップ71
0)。つぎに、プロファイルマッチング部600は、処
理画像内の検索対象領域615を決定し、該領域のYプ
ロファイル620を算出する(ステップ720)。検索
対象領域615は、プロファイル領域427を包含す
る、あらかじめ定められた大きさの領域615である。
該領域615の幅(X方向長さ)625は、プロファイ
ル領域427の幅610と同じであり、高さ(Y方向長
さ)は、あらかじめ定められている(カメラの縦方向の
揺れ量の程度に対応して決定いておくことが望まし
い)。
【0051】つぎに、プロファイルマッチング部600
は、検索対象領域615内に、プロファイル領域427
と同じサイズの領域635を設定し、該領域635をY
方向に1画素ずつシフトて、該領域635内のYプロフ
ァイル620のパターンが基準画像のYプロファイル6
05のパターンに一致する(一致するものがなければ最
も類似する)領域685をサーチする(ステップ73
0)。なお、2値画像のプロファイルマッチングを行う
場合、2値画像は、基準画像および処理画像を所定の閾
値で2値化した2値画像でもよく、エッジを求めて所定
の閾値で2値化した2値画像でもよい。
【0052】パターンが一致または類似する領域が検出
されれば(ステップ740)、プロファイルマッチング
部600は、その領域635をプロファイル一致/類似
領域とし、基準画像におけるプロファイル領域427
と、処理画像におけるプロファイル一致/類似領域68
5とのY座標の差をY方向ずれ(揺れ)量640として
求める(ステップ750)。
【0053】Y方向ずれ量640を格納した後、プロフ
ァイルマッチング部600は、まだXプロファイルにつ
いての処理が済んでいなければ(ステップ760)、図
7(b)に示すように、ステップ710と同様にして基
準画像のプロファイル領域427のXプロファイル65
5を読み出し(ステップ770)、処理をステップ71
0に戻して、Xプロファイルについてプロファイル一致
/類似領域685を検出し、X方向ずれ量690を算出
する(ステップ720〜760)。ただし、Xプロファ
イル670の算出対象である検索対象領域665の高さ
(Y方向長さ)675は、プロファイル領域427の高
さ660と同じにする。また、検索対象領域665の幅
(X方向長さ)は、カメラの横方向の揺れ量の程度に対
応して設定することが望ましい。
【0054】なお、検索対象領域615内で所定の閾値
以上の類似度を有するパターンがまったく検出されなか
った場合(ステップ745)、プロファイルマッチング
部600は、ベクトルの算出を行わずに、そのまま処理
をステップ760に進める。
【0055】ステップ760において、すでにXプロフ
ァイルについての処理が済んでいれば、プロファイルマ
ッチング部600は、算出したX方向ずれ量およびY方
向ずれ量をもとに、各プロファイル領域427の移動ベ
クトルを求め、プロファイル格納部480の移動ベクト
ル格納領域に格納する(ステップ780)。
【0056】本実施例では、プロファイル領域427の
移動ベクトルを、始点座標と終点座標とにより定義す
る。すなわち、図9に示すように、基準画像のプロファ
イル領域427の代表位置(本実施例では矩形の右上頂
点)715を始点とし、処理画像のプロファイル一致/
類似領域685における該位置に相当する代表位置(本
実施例では矩形の右上頂点)725を終点として、始点
と終点を結ぶベクトル735を移動ベクトルとする。
【0057】本実施例では、プロファイル領域427が
(Sm×Sn)画素の矩形の場合、Xプロファイルの検索
対象領域の高さを(Sm+α)画素とし、Yプロファイ
ルの検索対象領域の幅を(Sn+β)画素とすると、サ
ーチのためのシフトの回数は、(Sm+α)+(Sn
β)回で済む。従って、本実施例のシステムでは、領域
が大きくなるほど処理時間短縮効果が大きい。なお、本
実施例では、Xプロファイル及びYプロファイルとして
濃度値からの算出した値をそのまま用いたが、正規化し
た値を用いてもよい。
【0058】(4)揺れ算出部 カメラの揺れは、撮影された画像900全体に対して一
律な移動をもたらす。しかし、図9に示すように、歩行
中の人物などの移動物体3280が存在するプロファイ
ル領域の移動ベクトル775は、このカメラの揺れに起
因する移動ベクトル765とは合致しない。そこで、本
実施例の揺れ算出部800は、移動ベクトルの頻度を算
出し、頻度の多いベクトルのみを用いて、揺れ量(X方
向移動量およびY方向移動量)を求め、揺れ量記憶部1
400に格納する。これにより、移動ベクトルの方向精
度を向上させることができる。つぎに、この揺れ算出部
800における処理の詳細を、図5を用いて説明する。
【0059】まず、揺れ算出部800は、主記憶装置4
400に一時的記憶領域として、移動頻度分布テーブル
810の領域を確保し、プロファイル格納部480に保
持されている移動ベクトルをすべて複写する(ステップ
516)。移動頻度分布テーブル810は、図10に示
すように、移動ベクトル毎に、該移動ベクトルの始点座
標格納領域811および終点座標格納領域812と、該
移動ベクトルのX方向移動量格納領域813およびY方
向移動量格納領域814と、該移動ベクトルの出現頻度
の格納領域815とを備えるテーブルである。ステップ
516では、始点座標格納領域811および終点座標格
納領域812に値が格納される。また、出現頻度格納領
域815には、初期値として1が格納される。
【0060】つぎに、揺れ算出部800は、始点座標と
終点座標との差分を求めることにより、各移動ベクトル
のX方向移動量およびY方向移動量を算出し、それぞ
れ、X方向移動量格納領域813およびY方向移動量格
納領域814に格納する(ステップ517)。
【0061】ここで、テーブル810に移動ベクトルが
保持された行が1行しかなければ(ステップ518)、
揺れ算出部800は、その行のX方向移動量格納領域8
13およびY方向移動量格納領域814に保持された値
を、揺れ量記憶部のX方向移動量格納領域およびY方向
移動量格納領域に格納して(ステップ523)、処理を
終了する。
【0062】移動ベクトルが複数であれば(ステップ5
18)、揺れ算出部800は、同一移動量の行数を数え
て、その移動量を保持する最初の行の出現頻度格納領域
815に格納する(ステップ519)。すなわち、揺れ
算出部800は、移動頻度分布テーブル810の各行に
ついて、その行(行Aとする)より下の行について、該
行(行Bとする)が行Aと同じ移動量を保持していれ
ば、行Aの出現頻度格納領域815の保持する値を1増
加させて、その行Bを削除するという処理を、最下行を
処理するまで順次実行する。なお、このステップ519
における同一か否かの判定において、若干の相違があっ
ても同一であると判断するようにしてもよい。例えば、
各方向の移動量の差が、それぞれ±2画素以下であれば
同一であると判定するようにしてもよい。
【0063】以上により移動頻度分布テーブル810が
完成するので、つぎに揺れ算出部800は、同一移動量
の移動ベクトルがあったか否か検査する(ステップ52
0)。
【0064】同一移動量の移動ベクトルがない(すなわ
ち、テーブル810のすべての行の出現頻度格納領域8
15に「1」が保持されている)場合、揺れ算出部80
0は、揺れ量記憶部のX方向移動量格納領域およびY方
向移動量格納領域に、いずれも0を格納して(ステップ
521)、処理を終了する。
【0065】また、頻度が2以上の移動量がひとつの場
合(すなわち、テーブル810の出現頻度格納領域81
5に2以上の値が保持されている行が1行の場合)、揺
れ算出部800は、その行のX方向移動量格納領域81
3およびY方向移動量格納領域814に保持された値
を、揺れ量記憶部のX方向移動量格納領域およびY方向
移動量格納領域に格納して(ステップ523)、処理を
終了する。
【0066】さらに、頻度が2以上の移動量が複数ある
場合(すなわち、テーブル810の出現頻度格納領域8
15に2以上の値が保持されている行が2行以上の場
合)、揺れ算出部800は、出現頻度格納領域815に
2以上の値が保持されているすべての行のX方向移動量
格納領域813およびY方向移動量格納領域814をそ
れぞれ平均し、得られた値を、揺れ量記憶部のX方向移
動量格納領域およびY方向移動量格納領域に格納して
(ステップ524)、処理を終了する。
【0067】以上の処理により、基準画像と処理画像の
カメラの揺れ量が推定され、揺れ量記憶部1400に格
納されたので、つぎに濃度変換部1200が起動され
る。
【0068】なお、本実施例では、ステップ519に先
立って各ベクトルの移動量を求め(ステップ517)、
この移動量を用いて同一か否かの判定(ステップ51
9)を行ったが、各ベクトルの距離および傾き(始点か
ら終点まで線分の長さおよび傾き)を用いて同一か否か
を判定してもよい。このようにする場合は、ステップ5
17を削除し、代わりに、ステップ523および524
において移動量を求めるようにする。また、実際の距離
および傾きを用いる代わりに、同一か否か判定する2つ
の移動ベクトルの始点どうしの距離と終点どうしの距離
とが一致し、かつ、ベクトルの傾きが一致することを判
定基準としてもよい。
【0069】本実施例では、この揺れ算出部800によ
って移動頻度を用いた揺れの推定を行うため、揺れ量を
正確に推定することができる。しかし、この揺れ算出部
800を省略し、プロファイルマッチング部600の求
めた移動ベクトルを揺れ量として用いることもできる。
【0070】例えば、撮影対象領域内に、物理的な位置
が変動しないことが保証されているものがある場合など
には、プロファイル領域を、それを含む1ヶ所とし、そ
の領域の移動ベクトルをそのまま揺れ量として用いるこ
ともできる。
【0071】また、プロファイル領域毎に、その移動ベ
クトルをそれぞれ揺れ量として用い、領域毎に揺れ補正
するようにしてもよい。このようにすれば、撮影対象領
域内の一部に揺れがある場合にも、その揺れを補正し
て、移動物体を捕捉することができる。例えば、波によ
って揺れている船の上を人物が歩行している場合にも、
船の揺れを相殺し、歩行中の人物のみを移動物体として
認識することができる。
【0072】なお、移動ベクトルをそのまま揺れ量とし
て用いる倍には、揺れの正確な把握のため、プロファイ
ル領域の大きさを、予想される移動物体よりも十分大き
くすることが望ましい。
【0073】B.濃度変換部 揺れ推定部1000の処理が終了すると、つぎに、濃度
変換部1200が起動される。濃度変換部1200は、
入力された(すなわち最新の)画像データを入力画像記
憶部1100から読み込み、該画像における最も小さい
濃度値(fminとする)に応じた変換係数により、画像の
濃度を変換し、揺れ補正部1500に通知する。本実施
例では、この濃度変換処理により、撮影対象の照度に応
じて、暗い部分の濃度を強調するとともに、明るい部分
のノイズを低減することができる。
【0074】本実施例の濃度変換部1200は、つぎの
数式(数1)を用いて、各画素の濃度を変換する。
【0075】
【数1】
【0076】ここで、H(x)は変換後の濃度であり、
F(x)は変換対象画素(入力画像の画素)の濃度であ
り、Aは処理対象画像中で最も小さい濃度値(fmin
に応じてあらかじめ定められた変換係数であり、0〜1
の値をとる。また、mは濃度のとりうる最大値であり、
255階調の入力画像を処理する場合、m=255であ
る。
【0077】この式からわかるように、本実施例では、
実際の濃度(F(x))から最小濃度値(fmin)を引
いた値をもとに、濃度変換をおこなう。これにより、ノ
イズを削減することができる。ただし、(F(X)−f
min)の代わりにF(X)を用いてもよい。
【0078】濃度変換部1200の処理前の濃度(最小
濃度値との差)と処理後の濃度との関係は、図11に示
すように、濃度変換を行わない場合(すなわち、数式
(数1)においてβで示した部分)、直線1230によ
って表され、濃度を対数変換した後正規化する場合(す
なわち、数式(数1)においてαで示した部分による変
換をした場合)、曲線1220によって表される。
【0079】図11からわかるように、対数変換によ
り、画像中の濃度の小さい部分(すなわち暗い部分)の
濃度が大きくなる一方、画像中の濃度の大きい部分(す
なわち明るい部分)の濃度はあまり変化しない。従っ
て、対数変換をすることにより、暗い部分の濃度を強調
するとともに、明るい部分のノイズを低減することがで
きる。
【0080】変換係数Aは、変換前と変換後との濃度の
関係を示す変換曲線の曲率を定める係数である。本実施
例における最小濃度値(fmin)とAとの関係を、月明
かり程度の照度での夜間撮影画像を処理する場合を例に
とって、表1に示す。
【0081】
【表1】
【0082】なお、一回の撮影で得られる画像における
最も小さい濃度値(0を除く)は通常1である。従っ
て、蓄積画像における最小濃度値(fmin)は、通常、
蓄積回数に一致する。このため、最小濃度値は、明るい
昼間には蓄積回数が少ないため小さく、暗い夜間には蓄
積回数が多いため大きくなる。
【0083】ゆえに、最小濃度値が大きいということ
は、撮影対象の照度が低いことを示しているので、暗い
部分の濃度増加が大きい、対数変換の変換曲線1220
に近い曲率の変換曲線1240になるように変換するこ
とが好ましい。そこで、最小濃度値が大きい場合は、変
換係数Aとして大きな値を設定する。
【0084】また、最小濃度値が小さいということは、
撮影対象の照度が高いことを示しているので、暗い部分
の濃度をあまり大きくする必要がなく、直線1230に
近い曲率の変換曲線1250になるように変換すること
が好ましい。そこで、最小濃度値が大きい場合は、変換
係数Aとして小さな値を設定する。このようにすれば、
濃度の小さい部分のノイズが増幅されてしまうことを回
避できる。
【0085】C.揺れ補正部 揺れ補正部1500は、濃度変換部1200から通知さ
れた補正後の入力画像に対して、揺れ量記憶部1400
に保持された揺れ量を用いて揺れ補正を行う。これによ
り、入力画像と、その直前に入力された画像との位置合
わせが行われたことになる。
【0086】本実施例における揺れ補正部1500の処
理の流れを、図12に示す。揺れ補正部1500は、通
知された画像データが最初に入力されたものであれば
(ステップ1301)、そのまま変換画像記憶部130
0の記憶領域1300aに格納し(ステップ130
2)、処理を終了して、制御を差分画像作成部2000
へ移す。
【0087】2回目以降の入力であれば、揺れ補正部1
500は、まず、各画素のx座標に揺れ量記憶部140
0のx方向移動量格納領域の保持する値を加算し(ステ
ップ1303)、つぎに、各画素のy座標に揺れ量記憶
部1400のy方向移動量格納領域の保持する値を加算
する(ステップ1304)。これにより、画像の揺れが
補正されたので、揺れ補正部1500は、この補正後の
画像データを変換画像記憶部1300の、古いデータを
保持する記憶領域(図1では1300aとして図示)に
格納し(ステップ1305)、処理を終了して制御を差
分画像作成部2000へ移す。これにより、変換画像記
憶部1300の保持する2つの画像データのうち、古い
方のデータが新しいデータに更新される。
【0088】なお、領域毎に差分データを作成する場合
には、このステップ1305の後で、プロファイル領域
と同じ領域を、処理対象領域として設定しておき、差分
画像作成部2000、移動物体抽出処理部2200、抽
出物体識別処理部2400、および移動物体検知部26
00が、この設定された処理対象領域毎に処理を行うよ
うにする。
【0089】D.差分画像作成部 差分画像作成部2000は、変換画像記憶部1300に
保持された2つの画像データの濃度差を、各画素毎にを
求めて差分画像データを作成する。ただし、変換画像記
憶部1300に一つの画像データしか保持されていなけ
れば、差分処理を行わずにそのまま処理を終了する。
【0090】E.移動物体抽出処理部 移動物体抽出処理部2200は、図13に示すように、
差分画像作成部2000の作成した差分画像データにお
ける濃度頻度分布を算出する濃度頻度分布算出部220
0と、濃度頻度分布データからノイズを除去するノイズ
除去部2240と、ノイズ除去後の濃度頻度分布データ
から2値化閾値を求める2値化閾値算出部2260と、
2値化画像データを作成する2値化処理部2280と、
2値化画像データから移動物体を抽出して、移動物体領
域の特徴量を算出する特徴量算出部2290とを備え
る。つぎに、各部の機能について説明する。ただし、移
動物体抽出処理部2200の各部は、変換画像記憶部1
300に一つの画像データしか保持されていなければ、
差分画像データの代わりにその画像データを用いる。
【0091】(1)濃度頻度分布算出部 濃度頻度分布算出部2220は、各画素の濃度から、差
分画像における濃度の頻度分布を算出する。
【0092】(2)ノイズ除去部 ノイズ除去部2240は、濃度頻度分布算出部2240
の算出した濃度頻度分布をつぎの数式により平滑化する
ことにより、ノイズを除去する。なお、ここでhi(た
だし、i=0,1,…n)は濃度iの頻度(画素数)を
示し、Hiは平滑化処理後の濃度iの頻度を示す。ま
た、nは濃度の最大値であり、j=1,…,n−1であ
る。
【0093】H0=(2h0+h1)/3−1 Hj=(hj-1+2hj+hj+1)/4−1 Hn=(2hn+hn-1)/3−1 この平滑化処理により、その濃度および隣接する濃度の
頻度が1以下であるノイズは、頻度Hiが0以下にな
る。
【0094】(3)2値化閾値算出部 次に、2値化閾値算出部2260が、平滑化処理後の濃
度頻度分布における、頻度Hiが0より大きい濃度の最
大値(以下、最大濃度値と呼ぶ)と、あらかじめ定めら
れた下限値および上限値とを基に、2値化閾値を算出す
る。なお、下限値は、監視対象画像の正常状態における
ノイズの最大濃度を示す値であり、本実施例では、監視
対象画像の正常画像から予め算出した正常状態での白色
ノイズの最大値を用いたが、これに限られない。また、
上限値は、下限値に所定値を加えた値である。例えば、
高感度で自動モードにした蓄積型CCDカメラによる、
屋外の昼間の環境の画像や、屋外の夜間(月明かり程
度)の環境の画像では、225階調の場合、通常、上限
値は約15〜30階調程度、下限値は約5〜10階調程
度である。
【0095】つぎに、2値化閾値の算出処理を、図14
を用いて説明する。2値化閾値算出部2260は、ま
ず、平滑化した濃度頻度分布から求めた最大濃度値(m
ax)と、あらかじめ定められた下限値(thmin)23
40とを平均し、中央値2320を求め、得られた中央
値2320と上限値2330とを比較する。
【0096】ここで、2値化閾値算出部2260は、図
14(a)に示すように中央値2320が上限値233
0以上であれば上限値2330を、また、図14(b)
に示すように中央値2320が上限値2330未満であ
れば中央値2320を、それぞれ2値化の閾値(th)と
する。
【0097】なお、図14(a)に示すように、最大濃
度値と下限値との間が十分に広い場合、画像処理におけ
るモード法を用いて2値化閾値を決定してもよい。
【0098】(4)2値化処理部 2値化処理部2280の処理の流れを図15に示す。ま
ず、2値化処理部2280は、2値化閾値算出部226
0の算出した閾値を用いて、差分画像作成部2000の
作成した差分画像データを2値化処理する(ステップ1
601)。これにより、画像領域は、変化領域、背景領
域とに2値化される。つぎに、2値化処理部2280
は、あらかじめ定められた範囲外の画素数の変化領域を
消去する(ステップ1602)。これにより検知対象と
して不適切な面積の変化領域がノイズとして除外され
る。
【0099】以上の処理(ステップ1601,160
2)により得られる2値画像データでは、通常、図16
に示すように、変化領域として、移動物体に含まれる複
数のブロック(画素の塊)160を含む。図16では、
図を見やすくするために、ブロック160にハッチング
を付した。なお、ここでブロック160が検出されない
場合は、撮影対象の照明を点灯したり、ブロック160
が検出されるまで明るくしたりするように、移動物体検
出装置に照明の制御手段を設けてもよい。このようにす
れば、撮影対象場所が暗いことによる移動物体の不検出
を回避できる。また、ブロック160が検出されない場
合には、表示装置3200に警報を発して、使用者に照
明の点灯などを促すようにしてもよい。
【0100】一般に、移動物体(図16では人物)16
1の輪郭がそのまま反映されて2値化されることはまれ
である。これは、濃度が、周囲の明るさ、移動物体の色
(例えば人物の服装の色)、背景色などに影響されるた
めである。しかし、ブロック160は、移動物体161
に外接する矩形162内にかたまっているため、この矩
形162により移動物体を識別することができる。
【0101】そこで、つぎに2値化処理部2280は、
以下のステップ1603〜1611の処理により、互い
に距離が許容範囲内である複数のブロック160を、矩
形領域162に統合する。
【0102】まず、2値化処理部2280は、すべての
ブロック160に対して一意になるように、1から昇順
に番号(ラベル番号)をつける(ステップ1603)。
つぎに、2値化処理部2280は、繰返し変数iを0と
し(ステップ1604)、変数iを1増加させた後(ス
テップ1605)、すべてのラベル番号が処理済みであ
れば、処理を終了する(ステップ1607)。
【0103】未処理のラベルが残っていれば、2値化処
理部2280は、図17に示すように、i番目のブロッ
ク160すべてを含む、2辺がx軸に平行で残る2辺が
y軸に平行な、ブロック群に外接する矩形領域164を
設定し、そのx座標の最大値とy座標の最大値とを求め
る(ステップ1608)。なお、図17では、i番目の
ブロック160は、ブロック160aひとつであるの
で、矩形領域164は、このブロック160aに外接す
る長方形の領域である。
【0104】つぎに、2値化処理部2280は、i+1
番目以降のブロック160bについて、それぞれ、矩形
領域164との距離があらかじめ定められた許容範囲内
であるか否か検査する(ステップ1609)。ここで、
許容範囲内の距離のブロック160がなければ、2値化
処理部2280は、処理をステップ1605に戻し、つ
ぎのラベル番号のブロックについてステップ1607以
降の処理を行う。
【0105】なお、ステップ1609において、2値化
処理部2280は、図17に示すように、ステップ16
08と同様にしてブロック160bに外接する矩形領域
165を設定し、そのx座標の最大値とy座標の最大値
とを求めた上で、それらと、ステップ1608で求めた
矩形領域164のx座標の最大値およびy座標の最大値
との差を求める。これにより、矩形領域164とブロッ
ク160bとの間のX方向の距離2185とY方向の距
離2175とが求められる。そこで、2値化処理部22
80は、求めたX方向およびY方向の距離2185,2
175が、それぞれ、あらかじめ定められたX方向の許
容される距離およびY方向の許容される距離以下であれ
ば、ブロック160bと矩形領域164との距離が許容
範囲内であると判断し、X方向およびY方向の少なくと
も一方の距離が許容される距離より大きければ、許容範
囲外であると判断する。
【0106】X方向の許容される距離およびY方向の許
容される距離は、検出する移動物体の形状や撮影距離、
撮影環境などに応じて定めることが望ましい。例えば、
人物を検出する場合、その形状は通常縦長である。そこ
で、人物の検出を目的とする本実施例のシステムでは、
X方向の許容距離を約5〜15画素程度、Y方向の許容
距離を約5〜10画素程度とするが、X方向およびY方
向のいずれの許容距離も約5〜15程度としてもよい。
いずれにしても、どこまでの範囲を統合するかを考慮し
て、適宜設定すればよい。
【0107】ステップ1609において、矩形領域16
4との距離が許容範囲内であるブロック160が検出さ
れれば、2値化処理部2280は、検出されたブロック
160のラベルをi番目のラベルに変更し(ステップ1
610)、i+1番目以降のブロック160について、
i+1番から昇順にラベル番号をふり直した後(ステッ
プ1611)、処理をステップ1608に戻し、許容範
囲内のブロック160が加えられたi番のブロック群に
ついて、ステップ1608以降の処理を再度実行する。
【0108】以上の処理により、互いに許容範囲内にあ
るブロックには、同じラベル番号が付されることにな
る。なお、本実施例では、ブロック群160を統合する
領域として、矩形領域164を設定したが、この統合領
域の形状は矩形に限られず、検出対象の移動物体の形状
に応じて、円、正方形、三角形など、他の形状にしても
よい。
【0109】(5)特徴量算出部2290 特徴量算出部2290は、ラベル番号毎に、そのラベル
番号が付されたブロック160群に外接する矩形領域1
64の面積、縦横比および移動距離を算出する。特徴量
算出部2290は、図18に示すように、2値化処理部
2280の設定した矩形領域164の面積(画素数)を
求める面積算出部2294と、該矩形領域164の縦
(X方向)の長さ(画素数)と横(Y方向)の長さ(画
素数)との比を求める縦横比算出部2295と、矩形領
域164の重心とその移動距離を求めて移動履歴記憶部
1600に格納する移動距離算出部2296とを備え
る。
【0110】なお、現在処理中の入力画像をi、直前に
入力され、変換画像記憶部1300に保持されている画
像をi−1とするとき、移動距離算出部2296は、2
値化処理部2280により作成された2値画像におけ
る、互いに面積および縦横比の等しい(その差があらか
じめ定められた許容範囲内のものを含む)、画像iにお
ける移動物体に起因する矩形領域164(すなわち、差
分データが正の値をとるブロック160に外接する矩形
領域)と、画像i−1における移動物体に起因する矩形
領域164(すなわち、差分データが負の値をとるブロ
ック160に外接する矩形領域)とを検出し、それらの
重心間の距離を、移動距離として求めて、重心の座標と
ともに、移動履歴記憶部1600に格納する。ただし、
最初の入力画像については、移動距離を0とする。この
移動距離算出部2296の処理により、移動履歴記憶部
1600には、矩形領域164毎に(すなわち、移動物
体毎に)、入力画面毎の重心座標とその移動距離とが保
持される。
【0111】本実施例では、画像iと画像i−1とに共
通して存在するすべての矩形領域164について移動量
を求めるが、一部の矩形領域164についてのみ移動量
を求めるようにしてもよい。また、ここでは面積と縦横
比とが両方一致することを、同一移動物体に起因する矩
形領域164であることの基準としているが、面積が一
致することのみを基準としてもよい。
【0112】例えば、面積が最大のものについてのみ移
動量を求める場合には、面積および縦横比を比較しなく
ても、画像iにおける移動物体に起因する矩形領域16
4のうち、面積算出部2294により求められた面積が
最大のものの重心と、画像i−1における移動物体に起
因する矩形領域164のうち、面積算出部2294によ
り求められた面積が最大のものの重心との距離を求めれ
ば、その移動距離を求めることができる。
【0113】F.移動物体識別処理部 移動物体識別処理部2400は、矩形領域164につい
て、移動物体抽出処理部2200が求めた特徴量を用
い、移動物体を識別する。具体的には、移動物体識別処
理部2400は、図19に示すように、面積(ステップ
2500)、縦横比(ステップ2510,2540,2
580,2590)、移動距離(ステップ2515,2
550)をチェックし、それらの値に応じて、外矩形領
域164が、人物2520、小動物2560、車両25
95のいずれによるものであるかを判定する。なお、こ
れらのいずれにも該当しない場合、本実施例の移動物体
識別処理部2400は、外乱2530,2570による
ものであると判断する。
【0114】本実施例で用いた判定基準を、表2に示
す。この判定基準は、検出対象の移動物体の特徴や、撮
影状況などに応じて定めることが望ましい。例えば、昼
間の屋外シーンで目視で明らかに確認できる通常速度で
移動している人物を検出する場合、移動距離の閾値は約
20〜30画素、縦横比は約3:1とする。
【0115】
【表2】
【0116】この移動物体識別処理部2400の処理に
より、例えば、波により揺れている船(面積は大きく、
移動距離は短い)は、外乱として検出対象から除外され
る。
【0117】G.移動物体検知部 移動物体検知部2600は、移動物体識別処理部240
0による判定結果を基に、外乱以外の矩形領域164の
座標を、表示制御部3000のデータ格納部3000a
に格納する。なお、ここで、例えば、小動物の矩形領域
164は無視するようにしてもよい。
【0118】H.表示制御部 表示制御部3000は、データ格納部3000aに保持
された矩形領域164ごとに、変換画像記憶部1300
の記憶領域から、最新の揺れ補正後画像における、その
領域164の画像データを抽出し、該画像データを用い
て、図20(a)に示すように、検出した移動物体32
60の画像を、表示装置3200の表示画面の、該矩形
領域164の座標の示す位置に表示する。
【0119】この際、現在処理中の入力画像をi回目の
入力画像とすると、表示制御部3000は、移動履歴記
憶部1600から、その矩形領域164に対応した、i
−1回目およびi−2回目の入力画像における矩形領域
164の重心座標を読み出し、それらの座標が保持され
ていれば、それらの示す表示画面上の位置にマーク32
10を表示し、さらに、移動物体の重心位置の経時変化
を示す矢印3220を表示する。
【0120】表示制御部3000は、各入力画像ごと
に、この図20(a)に示すように、移動物体の移動履
歴を表示装置3200の表示画面に表示する。従って、
本実施例によれば、使用者は、リアルタイムに移動物体
およびその移動状況をオンライン監視することができ
る。本実施例によれば、抽出した移動物体を識別し、例
えば人物など、監視対象物のみを表示装置3200に表
示するので、使用者は、容易かつ明確に、監視対象領域
内の監視対象物を把握することができる。また、本実施
例によれば、移動物体の実際の画像が表示されるため、
移動物体の把握(例えば人物把握)や、発生している異
常事態の把握が容易である。
【0121】なお、ここで、表示装置3200への表示
に併せて、警告の表示するようにしてもよい。また、音
声出力装置を設け、移動物体を検出すると、警報音を発
するようにしてもよい。
【0122】なお、図20(b)に示すように、移動履
歴を示す矢印3220を表示せずに、各マーク3210
に重ねて、それぞれの領域にi−1回目およびi−2回
目の入力画像における移動物体の画像3270を表示す
るようにしてもよい。例えば、変換画像記憶部1300
が3画面分の画像データを保持するようにし、移動履歴
記憶部1600が、i−1回目およびi−2回目の入力
画像における矩形領域164の座標を保持するようにし
た上で、表示制御部3000が、移動履歴記憶部160
0から、i−1回目およびi−2回目の入力画像におけ
る矩形領域164の座標を読み出し、該矩形領域164
内の画像データを、変換画像記憶部1300から抽出し
て、表示画面の該矩形領域164の位置に表示するよう
にすれば、このような表示を行うことができる。このよ
うにすれば、本システムの使用者は、移動中の移動物体
の動作を、画像により具体的に把握することができる。
なお、このように各入力画像における移動物体の画像3
270を表示した上で、さらに矢印3220を表示して
もよい。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、撮影環境に変動(例え
ば撮影対象の明るさや、カメラの揺れなど)があって
も、精度よく移動物体を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の移動物体検出システムを示す機能構
成図である。
【図2】 画像累積部における処理を示す流れ図であ
る。
【図3】 揺れ補正の原理を示す説明図である。
【図4】 揺れ推定部の機能構成図である。
【図5】 揺れ推定部における処理を示す流れ図であ
る。
【図6】 本実施例の移動物体検出装置のハードウエア
構成図である。
【図7】 プロファイルマッチング部における移動ベク
トルの算出方法を示す説明図である。
【図8】 プロファイルマッチング部における処理を示
す流れ図である。
【図9】 プロファイル領域の移動ベクトルを示す説明
図である。
【図10】 移動頻度分布テーブルのデータ構成例を示
す模式図である。
【図11】 濃度変換処理による濃度の変化を示すグラ
フである。
【図12】 揺れ補正部における処理を示す流れ図であ
る。
【図13】 移動物体抽出処理部の機能構成図である。
【図14】 2値化閾値の決定方法を示す説明図であ
る。
【図15】 2値化処理部における処理を示す流れ図で
ある。
【図16】 2値化後の画像データ例を示す説明図であ
る。
【図17】 2値化処理部におけるブロックの統合処理
を示す説明図である。
【図18】 特徴量算出部の機能構成図である。
【図19】 移動物体識別処理部における処理を示す流
れ図である。
【図20】 移動物体の表示画像例である。
【符号の説明】
100…IVTカメラ、200…画像累積部、1000
…揺れ推定部、1100…入力画像記憶部、1200…
濃度変換部、1300…変換画像記憶部、1400…揺
れ量記憶部、1500…揺れ補正部、1600…移動履
歴記憶部、2000…差分画像作成部、2100…移動
物体検出部、2200…移動物体抽出処理部、2400
…抽出物体識別処理部、2600…移動物体検知部、3
000…表示制御部、3200…表示装置、4000…
移動物体検出装置、4100…入力装置、4200…中
央演算処理装置、4300…外部記憶装置、4400…
主記憶装置、5000…撮像装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06T 7/20 H04N 5/232 Z G08B 25/00 510 G06F 15/62 380 H04N 5/232 15/70 410 (72)発明者 小林 芳樹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 村松 彰二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 鈴木 弘 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 高木 陽市 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視対象領域を撮影した画像の入力を順次
    受け付けて、該監視対象領域内の移動物体を検出する移
    動物体検出方法において、 入力された画像の濃度を変換するステップと、 処理対象である第1の画像と、その直前に入力された第
    2の画像との、上記濃度変換後の画像の差分である差分
    画像データを作成するステップと、 上記差分画像データを用いて移動物体を検出するステッ
    プとを備え、 上記濃度の変換は、各画素ごとに、 濃度変換前の該画素の濃度を対数変換した値に、第1の
    係数を乗じて得られる値と、 濃度変換前の該画素の濃度を線形変換した値に、第2の
    係数を乗じて得られる値とを、合計して、該画素の変換
    後の濃度を得ることにより行われ、 上記第1の係数および第2の係数の合計は1であること
    を特徴とする移動物体検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記第1の係数または第2の係数は、濃度変換前の上記
    第1の画像における最小濃度値に応じて定められること
    を特徴とする移動物体検出方法。
  3. 【請求項3】監視対象領域を撮影した画像の入力を順次
    受け付けて、該監視対象領域内の移動物体を検出する移
    動物体検出方法において、 第1の画像とその直前に入力された第2の画像との濃度
    プロファイルまたはテンプレートパターンのマッチング
    により揺れ量を求めるステップと、 上記揺れ量を用いて上記第1の画像を補正するステップ
    と、 補正後の上記第1の画像と上記第2の画像との差分画像
    データを作成するステップと、 上記差分画像データを用いて移動物体を検出するステッ
    プとを備えることを特徴とする移動物体検出方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、 上記揺れ補正は、 上記第1の画像における背景の位置が、上記第2の画像
    における位置から変化しないように、画像の揺れを相殺
    する補正であることを特徴とする移動物体検出方法。
  5. 【請求項5】請求項3において、 上記揺れ量を求めるステップは、 上記第1の画像における、揺れ検出のための基準領域を
    設定する第1のステップと、 上記基準領域毎に、領域内の濃度プロファイルまたはテ
    ンプレートパターンが該領域に一致または類似する、上
    記第2の画像における領域である一致領域を検出する第
    2のステップと、 上記基準領域と上記一致領域との位置の差から、各プロ
    ファイル領域の移動ベクトルを求める第3のステップ
    と、 上記移動ベクトルを基に揺れ量を求める第4のステップ
    とを備えることを特徴とする移動物体検出方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、 上記第4のステップは、 上記移動ベクトルの頻度を求め、頻度2以上の移動ベク
    トルの平均を、揺れ量とすることを特徴とする移動物体
    検出方法。
  7. 【請求項7】監視対象領域を撮影した画像の入力を順次
    受け付けて、該監視対象領域内の移動物体を検出する移
    動物体検出方法において、 入力された第1の画像における、揺れ検出のための基準
    領域を設定する第1のステップと、 上記基準領域毎に、領域内の濃度プロファイルまたはテ
    ンプレートパターンが該基準領域に一致または類似する
    領域である一致領域を、上記第1の画像の直前に入力さ
    れた第2の画像内で検出する第2のステップと、 上記基準領域と上記一致領域との位置の差から、各基準
    領域の移動ベクトルを求める第3のステップと、 上記基準領域毎に、上記移動ベクトルを揺れ量として揺
    れ補正を行い、補正後の上記基準領域の画像と上記一致
    領域の画像との差分画像データを作成する第4のステッ
    プと、 上記基準領域毎の差分画像データを用いて移動物体を検
    出する第5のステップとを備えることを特徴とする移動
    物体検出方法。
  8. 【請求項8】請求項3または7において、 遅くとも上記差分画像データを作成するステップの前
    に、 入力された画像の濃度を変換するステップを、さらに備
    えることを特徴とする移動物体検出方法。
  9. 【請求項9】請求項5または7において、 上記第1のステップは、 濃度分散値があらかじめ定められた基準値以上である領
    域を基準領域とすることを特徴とする移動物体検出方
    法。
  10. 【請求項10】請求項1、3または7において、 上記検出した移動物体の重心位置の履歴を記憶し、2以
    上の入力画像における該移動物体の重心位置を、表示画
    面に表示するステップを、さらに備えることを特徴とす
    る移動物体検出方法。
  11. 【請求項11】請求項1、3または7記載の移動物体検
    出方法を実行するプログラムを保持することを特徴とす
    る記憶媒体。
  12. 【請求項12】監視対象領域を撮影した画像の入力を順
    次受け付けて、該監視対象領域内の移動物体を検出する
    移動物体検出装置において、 入力された画像の濃度を変換する濃度変換部と、 処理対象である第1の画像と、その直前に入力された第
    2の画像との、上記濃度変換後の画像データの差分であ
    る差分画像データを作成する差分画像作成部と、 上記差分画像データを用いて移動物体を検出する移動物
    体検出部とを備え、 上記濃度変換部は、上記画像の各画素ごとに、 濃度変換前の該画素の濃度を対数変換した値に、第1の
    係数を乗じて得られる値と、 濃度変換前の該画素の濃度を線形変換した値に、第2の
    係数を乗じて得られる値とを、合計して、該画素の変換
    後の濃度を得る手段を有し、 上記第1の係数および第2の係数の合計は1であること
    を特徴とする移動物体検出装置。
  13. 【請求項13】監視対象領域を撮影した画像の入力を順
    次受け付けて、該監視対象領域内の移動物体を検出する
    移動物体検出装置において、 第1の画像とその直前に入力された第2の画像とのプロ
    ファイルまたはパターンのマッチングにより揺れ量を求
    める揺れ推定部と、 上記揺れ量を用いて上記第1の画像を補正する揺れ補正
    部と、 補正後の上記第1の画像と上記第2の画像との差分画像
    データを作成する差分画像作成部と、 上記差分画像データを用いて移動物体を検出する移動物
    体抽出検出部とを備えることを特徴とする移動物体検出
    装置。
  14. 【請求項14】監視対象領域を撮影した画像の入力を順
    次受け付けて、該監視対象領域内の移動物体を検出する
    移動物体検出装置において、 入力された第1の画像における、揺れ検出のための基準
    領域ごとの移動ベクトルを求める揺れ推定部と、 上記基準領域毎に、上記移動ベクトルを揺れ量として揺
    れ補正を行う揺れ補正部と、 補正後の上記基準領域の画像と上記一致領域の画像との
    差分画像データを作成する差分画像作成部と、 上記差分画像データを用いて移動物体を検出する移動物
    体検出部とを備え、 上記揺れ推定部は、 入力された第1の画像において、揺れ検出のための基準
    領域を設定する手段と、 上記基準領域毎に、領域内の濃度プロファイルまたはテ
    ンプレートパターンが該基準領域に一致または類似する
    領域である一致領域を、上記第1の画像の直前に入力さ
    れた第2の画像内で検出する手段と、 上記基準領域と上記一致領域との位置の差から、各基準
    領域の上記移動ベクトルを求める手段とを備えることを
    特徴とする移動物体検出装置。
  15. 【請求項15】請求項12、13または14記載の移動
    物体検出装置と、 上記移動物体検出装置に画像データを入力する撮像装置
    とを備えることを特徴とする移動物体検出システム。
  16. 【請求項16】請求項15において、 上記撮像装置は、 上記監視対象領域を撮影して画像データを得るカメラ
    と、 上記カメラの撮影した画像を累積して上記画像データを
    作成し、上記移動物体検出装置へ送信する画像累積部を
    備えることを特徴とする移動物体検出システム。
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