JPH11514893A - 磁気共鳴適合性針 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 医療用針は、非金属、非磁性物質からなっており、人間、動物、および単離された組織に対して針による接触が必要とされる医療用干渉処置が、重大な人工物もしくは像の歪みなしに磁気共鳴撮像（ＭＲＩ）走査器において実施される。針の寸法は、要求される仕事に対して適応され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 磁気共鳴適合性針 磁気共鳴撮像（ＭＲＩ）走査とは、生体／死体に関わらず、人体もしくは他の 肉質性の物体、例えば動物、の撮像方法である。その方法は、大きく且つ均一な 磁場（使用される特定の機械によって一般に０.２から７.０テスラの磁場強度） に設置される物体に依存する。 像は、物体の分子の共鳴を引き起こす高周波（ＲＦ）パルスによる物体の分子 の攪乱によって作られる。ＲＦパルスの適用後、分子は磁場に沿って再整列し、 その際にそれ自身の弱いＲＦ信号を発する。この信号はコンピューターおよびグ レースケール像が表示されるように信号が送られている物体部分から作成される 信号地図によって探知および分析される。 その様子は、通常物体を薄く切って臓器の様子を示している。医療業務におい て、疾病の存在するこれらの臓器内に針を設置することは、分析（バイオプシー ）のための組織および液体サンプルを抽出するために、或いは予め特定された様 々な方法において目的の組織を変質させるために液体もしくは器具を針を介して 投下するために、有用である。 針の先端部の正確な位置は、このような状況において正確な診断および／また は治療を行うためには必要不可欠であることは明白である。 ＭＲＩ走査器において針を使用するためには、針は強度および物体との適合性 だけでなく、走査時にはっきりと可視でき且つ最終的な像に人工物による歪を発 生させてはいけないという点でＭＲＩ撮像器具と適合性のあるという観点から、 医療用の針としてのすべての必要条件を満たさなければならない。すべての磁気 物体は磁場、ゆえに像を歪ませ、正確な配置を困難にさせる。 現在使用されている如き針は、高い非鉄金属含有量と比較的低い割合の鉄を持 つ金属合金から作られているが、これらの針は最も重要な部分である、特に先端 部に重大な人工物を未だ残してしまう。 本発明によれば、針はＭＲＩ走査における人工物の発生を防止し且つ歪みのな い先端部の可視化を促すために、炭素繊維、ガラス繊維、プラスチックもしくは セラミックの如き非金属物質から製造されている。 本発明の一つの実施態様において、針は炭素もしくはガラス繊維の如き繊維複 合物質から作成される。ここで上記繊維は軸方向、螺旋状、円形状のいずれか、 もしくはこれらの配向を組み合わせた形状で配置されている。 本発明の他の実施態様において、針は針を再利用するために熱、化学薬品、お よび／または照射技術によって殺菌可能である。 以下に本発明の特定の実施態様が添付図面を参照しつつ実施例によって記載さ れる。 図１は針および抜粋された付属部品の側面を示している。 図２は針の末端部を示している。 図１および２を参照すると、針は、例えば大型もしくは小型針の如き、要求さ れる仕事によって可変の長さ寸法５および内壁寸法６を有する炭素繊維、ガラス 繊維、プラスチックもしくはセラミック材料からなる外部円筒形管１からなる。 針は、他の器具との接続を可能とするために末端近傍部に取り付けられた接続 部品２を備えている。 針の孔５は、液体の双方向の通過、閉塞具、マンドレルもしくはトロカール３ の挿入だけでなく、光学光ファイバー４、カテーテルおよび超音波プローブの如 きより複雑な器具の如き器具の通過を可能とする。 針とトロカールアセンブリは、現在は金属製針によって行われているように、 組織のコアバイオプシーを実施するのに適したものとされ得る。 炭素繊維からなる管は、軸方向と螺旋状に配置された繊維を用いてマンドレル 上に繊維を突き出すかもしくはマンドレルの周囲に予備成形された炭素繊維のシ ートを巻き付け、次いでその表面を磨くことによって製造される。 上記において本発明は純粋に実施例によって記載されており、そして詳細な変 更は発明の範囲内においてなされ得ることが、もちろん理解されるであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年７月２１日 【補正内容】 請求の範囲 １．ＭＲＩ走査器における使用に対して適合性のある物質から作られた針の磁気 共鳴性撮像（ＭＲＩ）における使用であって、該物質が繊維複合物であり且つＭ ＲＩ走査器を用いて可視化された時に重大な人工物もしくは像の歪みを起こさな い、上記使用。 ２．使用される該物質が炭素繊維である、請求項１に規定される使用。 ３．該炭素繊維が、包まれているか、または軸方向および／または螺旋状に突き 出している製造形態を持つ、請求項２に規定される使用。 ４．針が吸引バイオプシーを包含する多目的針である、上記請求項のいずれかに 規定される使用。 ５．針が、再利用し得るために、熱もしくは化学薬品もしくは照射法によって殺 菌可能である、上記請求項のいずれかに規定される使用。 ６．針の磁気共鳴性撮像（ＭＲＩ）における使用のために設計された針であって 、ＭＲＩ走査器における使用に対して適合性のある物質から作られ、そして該物 質が繊維複合物であり且つＭＲＩ走査器を用いて可視化された時に重大な人工物 もしくは像の歪みを起こさない、上記針。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ， ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ＭＲＩ走査器における使用に対して適合性のある物質から作られた針であっ て、該物質が非金属製であり且つＭＲＩ走査器を用いて可視化した時に重大な人 工物もしくは像の歪みを起こさない、上記針。 ２．使用される該物質が繊維複合材料である、請求項１に記載の針。 ３．使用される該物質が炭素繊維である、請求項１に記載の針。 ４．該炭素繊維が、包まれているか、または軸方向および／または螺旋状に突き 出している製造形態を持つ、請求項３に記載の針。 ５．使用される該物質がプラスチックもしくはセラミックである、請求項１に記 載の針。 ６．吸引バイオプシーを包含する多目的針である、上記請求項のいずれかに記載 の針。 ７．再利用され得るように、熱もしくは化学薬品もしくは照射法によって殺菌可 能である、上記請求項のいずれかに記載の針。 ８．本文および添付図面の図１および図２を参照して本明細書に実質的に記載さ れた針。