JPH11514653A - フィラリアを治療する方法 - Google Patents

フィラリアを治療する方法

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JPH11514653A JP9517761A JP51776197A JPH11514653A JP H11514653 A JPH11514653 A JP H11514653A JP 9517761 A JP9517761 A JP 9517761A JP 51776197 A JP51776197 A JP 51776197A JP H11514653 A JPH11514653 A JP H11514653A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、フィラリアに苦しんでいる哺乳類を治療する新規な方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 フィラリアを治療する方法 発明の分野 本発明は、N−置換アザヘテロ環カルボン酸及びこれらのエステルであって、 置換されたアルキル鎖がN−置換基の一部を形成するもの、及びこれらの塩をリ ンパ系におけるフィラリアの臨床的治療に使用することに関する。発明の背景 熱帯地方における罹患、死亡、及び低社会経済成長の主要原因としてWHOに より認められている、6大熱帯性疾患(フィラリア、住吸血虫症、マラリア、リ ーシュマニア症、トリパノソーマ症及びハンセン病)のうち、フィラリアはヒト に最も広がった疾患であり、ヒトを衰弱させる疾患である。 フィラリアは、多くの細く、糸状の糸線虫によって起こる蠕虫感染であって、 血液循環、リンパ腺、リンパ節、結合及び皮下組織、腹腔及びヒト身体の他の部 分を侵すものである。 該疾患は、非常の多くの吸血性節足動物、しばしば蚊及び蝿によりヒトに伝染 される。該節足動物は、ヒトの血液を吸いながら、多数の感染性の幼虫を血液循 環に導入する。メス蠕虫はミクロフィラリアを生み、これが血液循環及び皮下組 織に入り込み、ここからこれらが適切な媒介昆虫によって吸収される。昆虫の体 に到達する際に、ミクロフィラリア(第一段階の幼虫、L1幼虫)は、数回の脱 皮を行い、感染性幼虫(L3幼虫)になる。この幼虫は、昆虫が刺すことにより 特定のホストの血液循環に到達する。すぐに感染性幼虫はリンパ系及び結合組織 に入り込み、ここでこれらは、成虫のオス又はメス蠕虫にゆっくる成長する。オ ス及びメス成虫はつがいとなり、ミクロフィラリアを生み、これらは末梢血循環 に入っていく。世界中で約3億から4億の人が、異なった型のフィラリアに感染 しており、より多くの人がこのような感染に罹るリスクを負っている。 リンパ性フィラリア症の臨床上の現れは、以下の3相で特徴づけられる。 (1)高熱、寒け、嘔吐、不定愁訴、リンパ節肥大、睾丸の痛み及び腫れ、及 び精子の濃厚化に繋がる炎症、 (2)ゆっくり水瘤及び乳び尿に繋がるリンパ腺循環の閉塞の原因となる閉塞 、 (3)脚、腕、陰嚢及び胸の塊状の肥大によって特徴づけられる象皮病。 オンコセルカ症(糸状虫症)の初期段階は、皮膚発疹及び持続性のかゆみ(pr uritls)(オンコダーマチチス(onchodermatitis))と、これに続く、腿及び 臀部にわたる硬皮症によって特徴づけられる。後に、患者には目の痛み、羞明、 流涙及び慢性結膜炎に繋がる瞼の浮腫が発生する。最後には、患者は失明する。 このように、糸状虫症は、アフリカ大陸の多くの地方において、多くの患者の眼 球にミクロフィラリアが入り込むことによって、角膜、アイリス及び瞳孔のダメ ージによる失明や盲目を引き起こすシリアスな問題をもたらす。 近年、γ−アミノ酪酸(以後、GABAと称する。)、即ち哺乳動物の中枢神 経系における抑制性神経伝達物質に関する多くの薬理学的研究が行われている。 結果として、多くの興味が、例えばGABAの酵素による破壊を阻害すること、 又はニューロン細胞又は膠細胞体へのGABAの取り込みを阻害することによる 、ヒトでのGABA作用性機能の増加に対する種々の可能な薬理学的アプローチ に向けられている。最近、ミクロフィラリア内で高レベルのGABAが発見され たことで、このような微生物にGABA受容体が存在することが示唆され、これ によってGABA作用性化合物によるフィラリアの治療の興味の新たな領域が創 製された(J.Pharm.Pharmacol.1989,41,191)。フィラリアは、寄生虫内の 高濃度のGABAに鋭敏である(無力化又は死亡)ことが示されている。しかし 、寄生虫表皮を介したGABAの通過は、その相対的に極性である性質により乏 しく、治療としては、この化合物は除かれる。より親油性の、GABAのプロド ラッグエステルの調製による明らかな修飾が研究されている(J.Pharm.Pharmacol .1989,41,191)。寄生虫内でGABA作用性機能を高めるための他のアプローチ は、本発明に包含される。本発明では、親油性GABA取り込み阻害剤として知 られる化合物が、このような寄生虫を無力化し、死亡させることが今回明らかに された。更に、本発明の化合物は、経口で活性であることが見いだされた。本発明の説明 本発明の方法は、リンパ系においてフィラリアに苦しんでいる患者に効果的な 量の式Iの化合物、又はこれらの薬学的に許容しうる塩を投与することを具備す る。 但し、Aは ここで、R1及びR2は独立に、フラニル、イミダゾリル、オキサゾリル、 フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル 、ピロリル、チアゾリル、チエニル又はトリアゾリルであって、各芳香族環が、 −NR89、C1-6−アルキルチオ、C1-6−アルコキシ、アジド、シアノ、ハロ ゲン、ヒドロキシ、C1-6−アルキル、ニトロ、メルカプト又 はトリフルオロメチルから選択される1、2又は3の置換基で任意に置換される ものであり、 Xは、−CH2−、−O−又は−N(R3)−(但し、R3は水素又はC1-6 −アルキルである。)であり、 R4は水素又はC1-6−アルキルであり、 mは1又は2であり、 nは、mが1である場合1であり、mが2である場合0であり、 R5及びR6は各々水素を表すか、又はmが2である場合、一緒になって結 合を表し、 R7はヒドロキシ又はC1-6−アルコキシであり、 R8及びR9は独立に水素又はC1-6−アルキルであり、 pは0、1、2又は3であり、 qは0、1又は2であり、 rは0、1又は2である。 本発明に従った化合物は、薬学的に許容しうる酸付加塩、又はカルボン酸基が エステル化されていない場合には、薬学的に許容しうる金属塩、又は任意にアル キル化されたアンモニウム塩として任意に存在しうる。 このような塩の例には、無機及び有機酸付加塩、例えば塩酸塩、臭素酸塩、硫 酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒 石酸塩、シュウ酸塩、又は同様の薬学的に許容しうる無機又は有機酸付加塩が含 まれ、Journal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)(これは、参照文献と して本明細書の一部をなす。)に列記された薬学的に許容しうる塩が含まれる。 式Iの化合物は、幾何及び光学異性体が存在し得、すべての異性体及びこれら の混合物は、本発明に含まれる。異性体は、クロマトグラフ法又は適切な塩の分 別結晶化のような標準的な方法で分離することができる。 本明細書で使用される患者の語は、リンパ系でのフィラリアの治療の利益を得 る何れかの哺乳動物を含む。この語は、特にヒト患者を表すが、これに制限する ことを意図するものではない。 本出願の請求の範囲に記載された発明に使用される化合物及びこれらを製造す る方法は、EP出願第89108850.2、EP出願第89123400.7 及びEP出願第90917178.7(これらは、全体が、参照文献として本明 細書の一部をなす。)に開示され、特許請求されている。これらの参照文献には 、フィラリアを治療するために該化合物を使用することは開示されていない。 式Iの化合物が有用な薬理学的特性を有すること、即ち、これらがフィラリア を無力化及び死亡させることが示された。式Iの化合物は、例えばリンパ腺のフ ィラリア、糸状虫症及び男性のロアシス(loasis)を治療するのに使用されうる 。薬理学的方法 本発明の化合物のフィラリア撲滅活性の値は、本質的にはDeverreら(J.Pharm .Pharmacol.1989,41,191)の方法によって評価した。 ミクロフィラリア(Brugia Pahangi又はAcanthocheilonema vitae)を、イン キュベーション培地(50μgのゲンタマイシン/mlを添加したHEPES緩衝RPMI1 640)で洗浄することによってアレチネズミの腹腔から得た。 アッセイを、平底の96ウェルトレーで行った。各ウェルには、150μl培 地中に約100のミクロフィラリアが含まれる。これに、50μlの試験溶液を 加えた。温度は37℃であった。ミクロフィラリアの生存能(自発的な動き)を 倒立顕微鏡で、0.5、1、2及び4時間のインキュベーションの後に評価した 。結果を4つのグループで評価した。 +++=迅速に輪状になり、非輪状になる(通常の動き) ++ =動きが有意に減速される + =ミクロフィラリアはほとんど伸張しているが、時々ひきつる。 0 =全く動がず(ミクロフィラリア死亡) 4時間のインキュベーションの後の幾つかの代表的な化合物の効果を表Iに示 した。 式Iの化合物は、これらがヒトにおいて有意な薬理学的活性を有しうるので有 用である。特に式Iの化合物はGABAの取り込みの阻害の結果として有益であ る。 上記の徴候に対して、投与量は使用される式Iの化合物、投与の形態及び所望 の治療に依存して変化するであろう。しかし、一般には、式Iの化合物の約0. 5mgから約1000mg、好ましくは約1mgから約500mgの投与量で、都合よく は1日に1から5回、任意に持続的な放出形態で与えられた場合に、十分な結果 が得られる。通常、経口投与に適した投与量形態には、約0.5mgから約100 0mg、好ましくは約1mgから約500mgの式Iの化合物が、薬学的に許容しうる 担体又は希釈剤と混合して含有される。毒性効果は全く観測されなかった。 式Iの化合物は、薬学的に許容しうる酸付加塩の形態、可能な場合には、金属 塩又は低級アルキルアンモニウム塩として投与されうる。このような塩の形態は 、遊離の塩基の形態とほぼ同じオーダーの活性を示す。 典型的な薬学的組成物には、式Iの化合物又はこれらの薬学的に許容しうる塩 が含まれ、通常このような組成物には、薬学的担体又は希釈剤も含有される。本 発明の化合物を含有する組成物は、従来の技術で調製でき、従来の形態、例えば カプセル、錠剤、溶液又は懸濁液で提供される。 使用される薬学的担体は、従来の固体又は液体担体であり得る。固体担体の例 は、ラクトース、白土、蔗糖、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、 ステアリン酸マグネシウム、及びステアリン酸である。液体担体の例は、シロッ プ、ピーナッツオイル、オリーブオイル、及び水である。 同様に、担体又は希釈剤は、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸 グリセリルのような当分野で公知の何れかの時間遅延材料を単独で又はワックス と混合して含有する。 経口投与用の固体担体を使用する場合、調剤は錠剤化されろか、パウダー又は ペレットの形態で硬質ゼラチンカプセルに詰められるか、又はこれはトローチ若 しくはロゼンジの形態であり得る。固体担体の量は大きく変化するが、通常約2 5mgから約1gまでであろう。液体担体を使用する場合、調剤は、液体、エマル ジョン、軟質ゼラチンカプセル、又は、水性若しくは非水性液体懸濁液若しくは 溶液のような無菌の注射可能な液体でありうる。 一般に、本発明の化合物は、薬学的に許容しうる担体中に、又は該担体ととも に単位投与量あたり50〜200mgの活性成分を含有する単位投与量形態で提供 される。 本発明に従った化合物の投与量は、1〜500mg/日、例えばヒトのような患 者に投与する場合、医薬として、例えば投与量あたり約100mgである。 従来の錠剤化技術で調製されうる典型的な錠剤以下のものを含有する。 コア: コーティング: * フィルムコーティング用の可塑剤として使用されるアセチル化されたモノ グリセリド 投与経路は、適切な又は所望の作用部位に活性化合物を効果的に輸送する何れ の経路であってもよい。例えば、経口又は非経口、例えば直腸、経皮、皮下、静 脈内、尿道内、筋肉内、鼻腔内、局所、眼溶液又は軟膏があるが、経口経路が好 ましい。 式Iの化合物を製造するための方法、及びこれらを含有する調剤を、以下の例 によって更に例示するが、これらは制限を意味するものではない。 以下において、TLCは薄層クロマトグラフィーであり、THFはテトラヒド ロフランであり、CDCl3は重水素化クロロホルムであり、DMSO−d6は6 重水素化ジメチルスルホキシドである。化合物の構造は、元素分析及びNMRに よって確認した。NMRスペクトルは、テトラメチルシランを基準として、ブル ッカーWN400MHz又は200MHz装置で測定した。M.P.は融点であ り、℃で与えられる。HPLC分析は4種類の逆層システムを用いて行った。A :5μmC18 4×200mmカラム、0.1%TFA/アセトニトリル及び0 .1%TFA/水の35から80%グラジェントで、30分にわたって溶出、T =25℃;B:5μmC18 4×250mmカラム、アセトニトリル及び0.1 M硫酸アンモニウムバッファー溶液(pH3.3)の30から50%グラジェン トで、25分にわたって溶出、T=35℃;C:5μmC18 4×250mm逆 層カラム、50%アセトニトリル及び0.1M硫酸アンモニウムバッファー溶液 (pH3.3)で、30分にわたって溶出、T=35℃;D:5μmC18 4 ×250mmカラム、0.1%TFA/アセトニトリル及び0.1%TFA/水の 20から80%グラジェントで、30分にわたって溶出、T=35℃。TFAは トリフルオロ酢酸である。カラムクロマトグラフィーは、W.C.Stillら、J.Org.C hem. 43,(1978)2923-2925により開示された技術を用いて、メルク社、シリカゲル6 0(Art.9385)で行った。出発物質として使用した化合物は、公知化合物である か、又は本質的に公知である方法により容易に調製することができる。 例1 (R)−N−(2−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)エチル)−3−ピ ペリジンカルボン酸エチルエステル 水素化ナトリウム(0.70g、0.023mol、80%油中分散物)及びジ フェニルアミン(3.4g、0.020mol)の乾燥ジブチルエーテル(30ml )混合物を1時間、窒素雰囲気下で還流温度で加熱した。反応混合物を50℃に 冷却し、2,2’−ジクロロジエチルエーテル(10ml)を加え、混合物を16 時間還流温度で加熱した。反応混合物を冷却し、濾過し、揮発成分を真空下に除 去し、粗製の2−クロロ−1−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)エタンを 油状物として4.6g得た。この油状物を乾燥ジブチルエーテル(10ml)に溶 解し、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル(3.7g、0.024mol) 、及び炭酸カリウム(3.3g、0.024mol)を加えた。混合物を窒素雰囲 気下で2時間還流温度で加熱し、次いで一夜室温で攪拌した。酢酸エチル(50 ml)を加え、混合物を濾過し、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣を、n−ヘプタ ン及びTHF(4:1)の混合物を溶出液に使用し、シリカゲル(150g)の フラッシュクロマトグラフィーにかけた。これにより、3.8g(ジフェニルア ミンから計算して48%)の表題化合物を油状物として得た。 TLC:rf=0.22(SiO2;n−ヘプタン/THF=7:3) 例2 (R)−N−(2−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)エチル)−3−ピ ペリジンカルボン酸塩酸塩 例1で調製したエステル(3.5g、8.8mmol)をエタノール(10ml)に 溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(1.5ml)を加えた。反応混合物を室温 で5時間攪拌した。濃塩酸溶液(2.2ml)を、反応容器を氷浴で冷却しながら 加え、ジクロロメタン(300ml)を加えた。得られたエマルジョンを乾燥(N a2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させて残渣を得た。これをアセトンから結晶 化した。これにより1.5g(43%)の表題化合物を得た。 M.P. 145−148℃。 C22H28ClN2O3.1H2Oについての理論値: C,64.9%; H,7.2%; Cl,8.8%; N,6.9%; 実測値: C,64.6%; H,7.40%; Cl,9.0%; N,6.7%. 例3 (R)−N−(6−ジフェニルアミノ)−1−ヘキシル)−3−ピペリジンカ ルボン酸エチルエステル 水素化ナトリウム(0.7g、0.023mol、80%油中分散物)及びジフ ェニルアミン(3.4g、0.020mol)の乾燥ジブチルエーテル(30ml) 混合物を窒素雰囲気下で1時間還流温度で加熱した。反応混合物を冷却し、1, 6−ジブロモヘキサン(3.1ml)を加えた。混合物を3時間還流温度で加熱し 、次いで40℃に冷却した。(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル(3.5 g、0.022mol)及び炭酸カリウム(3.1g、0.022mol)を加え、混 合物を窒素雰囲気下で16時間還流温度で加熱した。酢酸エチル(50ml)を加 え、混合物を濾過し、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣を、n−ヘプタンとTH F(4:1)の混合物を溶出液に使用し、シリカゲル(200g)でフラッシュ クロマトグラフィーにかけた。これにより、3.4g(ジフェニルアミンから計 算して42%)の表題化合物を油状物の形態で得た。 TLC:rf=0.26(SiO2;n−ヘプタン/THF=7:3) 例4 (R)−N−(6−(ジフェニルアミノ)−1−ヘキシル)−3−ピペリジン カルボン酸塩酸塩 例3で調製したエステル(3.4g、8.3mmol)をエタノール(10ml)に 溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(1.5ml)を加えた。反応混合物を室温 で6時間攪拌した。濃塩酸溶液(2.3ml)を、反応容器を氷浴で冷却しながら 加え、ジクロロメタン(300ml)を加えた。得られたエマルジョンを乾燥(N a2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させて残渣を得た。これを酢酸エチルから結 晶化した。これにより2.8g(81%)の表題化合物を得た。 M.P. 143−146℃。 C24H33ClN2O2についての理論値: C,69.1%; H,8.0%; Cl,8.5%; N,6.7%; 実測値: C,69.2%; H,8.2%; Cl,8.6%; N,6.5%. 例5〜9の化合物を、例3及び4で説明したのと同様の方法で調製した。 例5 (R)−N−(3−(ジフェニルアミノ)−1−プロピル)−3−ピペリジン カルボン酸塩酸塩 M.P. 146−151℃。 C21H27ClN2O2についての理論値: C,67.3%; H,7.3%; Cl,9.5%; N,7.5%; 実測値: C,67.1%; H,7.4%; Cl,9.4%; N,7.5%. 例6 (R)−N−(4−ジフェニルアミノ)−1−ブチル)−3−ピペリジンカル ボン酸塩酸塩 M.P. 196−198℃。 C22H29ClN2O2についての理論値: C,67.9%; H,7.5%; Cl,9.1 %; N,7.2%; 実測値: C,67.7%; H,7.70%; Cl,8.9%; N,7.0%. 例7 (R)−N−(5−ジフェニルアミノ)−1−ペンチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸塩酸塩 M.P. 175−178℃。 C23H31ClN2O2についての理論値: C,68.2%; H,7.8%; Cl,8.8%; N,6.9%; 実測値: C,67,8%; H,7.8%; Cl,8.7%; N,6.6%. 例8 (R)−N−(7−(ジフェニルアミノ)−1−ヘプチル)−3−ピペリジン カルボン酸塩酸塩 M.P. 115−120℃。 C25H37ClN2O2についての理論値: C,69.7%; H,8.20%; Cl,8.2%; N,6.5%; 実測値: C,69.5%; H,8.3%; Cl,8.2%; N,6.4%. 例9 (R)−N−(8−(ジフェニルアミノ)−1−オクチル-3−ピペリジンカ ルボン酸塩酸 M.P. 80−86℃。 C26H37ClN2O2についての理論値: C,70.2%; H.8.4%; Cl,8.0%; N,6.30%; 実測値: C,69.8%; H,8.5%; Cl.7.8%; N,6.2%. 例10 (R)−N−(4−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)−1−ブチル)− 3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(92.5g、1.1mol)を2−ブロモエ タノール(125g、1.0mmol)に氷浴上で滴下した。添加の間、温度を25 から30℃に維持した。添加が完了したら、濃塩酸溶液(1ml)を添加し、反応 混合物を一夜室温で攪拌した。混合物を真空下に分別し、147g(70%)の 2−ブロモエチル−テトラヒドロピラン−2−イルエーテルを得た。 水素化ナトリウム(2.0g、0.050nol、60%油中分散物)、ジフェ ニルアミン(7.6g、0.045mmol)及び乾燥ジエチレングリコールジメチ ルエーテル(30ml)の混合物を窒素雰囲気下、135℃で3時間攪拌した。反 応混合物を氷浴を用いて冷却し、2−ブロモエチル−テトラヒドロ−ピラン−2 −イルエーテル(10.5g、0.050mol)及び乾燥ジブチルエーテル(1 5ml)を導入し、次いで、反応混合物を120℃で3時間攪拌した。混合物を冷 却し、水(300ml)にあけ、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。合わせ た有機抽出物を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣をイソ プロパノール(150ml)に溶解し、4N硫酸溶液(30ml)を加えた。混合物 を60℃で30分攪拌し、4N水酸化ナトリウム溶液でpHを7に調節した。中 和した混合物を水(11)にあけ、酢酸エチル(2×250ml)で抽出した。合 わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣を 、n−ヘプタンとTHF(4:1)混合物を溶出液として用いて、シリカゲル( 200g)でフラッシュクロマトグラフィーにかけた。これにより、5.4g( 56%)の2−(ジフェニルアミノ)エタノールを得た。 水素化ナトリウム(0.4g、10.0mmol、60%油中分散物)を乾燥ジブ チルエーテル(25ml)に懸濁し、窒素雰囲気下で、2−(ジフェニルアミノ) エタノール(2.1g、10.0mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し 、次いで130℃で1時間加熱した。水酸化リチウム(0.1g)を加え、混合 物を1時間還流温度で加熱した。混合物を80℃に冷却し、1−ブロモ−4−ク ロロブタン(2.0g、11.7mmol)を加えた。反応混合物を12時間還流温 度で加熱し、次いで1−ブロモ−4−クロロブタン(4.0g、23.4mmol) を更に加えた。加熱を更に24時間続けた。ジブチルエーテル(25ml)を冷却 した反応混合物に加え、次いで水(25ml)を注意深く加えた。有機層を分離し 、炭酸カリウムで乾燥し、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣を、n−ヘプタンと THF(4:1)の混合物を溶出液に用いてシリカゲル(100g)のフラッシ ュクロマトグラフィーにかけた。これにより2.0gの1−クロロ−4−(2− (ジフェニルアミノ)エトキシ)ブタンを得た。 1−クロロ−4−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)ブタン(2.0g、 6.6mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル(1.1g、7.0mm ol)、炭酸カリウム(1.0g、7.2mmol)及び乾燥ジブチルエーテルの混合 物を、150℃で4時間加熱した。混合物を冷却し、濾過し、溶媒を真空下に蒸 発させた。残渣を、n−ヘプタンとTHF(4:1)の混合物を溶出液に用いて シリカゲル(150g)でフラッシュクロマトグラフィーにかけた。これにより 1.5g(2−(ジフェニルアミノ)エタノールから計算して34%)の(R) −N−(4−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)−1−ブチル)−3−ピペ リジンカルボン酸エチルエステルを油状物の形態で得た。 TLC:rf=0.23(SiO2;n−ヘプタン/THF=7:3). (R)−N−(4−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)−1−ブチル)− 3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル(1.5g、3.5mmol)をエタノー ル(10ml)に溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(0.85ml)を加えた。 反応混合物を室温で3時間攪拌した。濃塩酸溶液(1.7ml)を、反応容器を氷 浴で冷却しながら加え、ジクロロメタン(300ml)を加えた。得られたエマル ジョンを乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させて残渣を得た。これを アセトンから結晶化した。これにより1.1g(73%)の表題化合物を得た。 HPLC保持時間=26.9分(システムA) C24H33ClN2O3についての理論値: C,66.6%; H,7.7%; Cl,8.201e; N,6.5%; 実測値: C,66.60/a; H,7.7%; Cl,8.4%; N,6.3%. 例11〜14の化合物を例10で説明したのと同様な方法で調製した。 例11 (R)−N−(3−(3−ジフェニルアミノ−1−プロピルオキシ)−1−プ ロピル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 M.P. 138−140℃。 C24H33ClN2O3についての理論値: C,66.6%; H,7.7%; Cl,8.2%: N,6.5%; 実測値: C,66.9%; H,7.8%; Cl,8.2%; N,6.4%. 例12 (R)−N−(2−(4−ジフェニルアミノ−1−ブチルオキシ)エチル)− 3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 HPLC保持時間=27.0分(システムA)。 例13 (R)−1−(2−((2−((3−メチルフェニル)(フェニル)アミノ) エトキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 HPLC保持時間=18.0分(システムD)。 例14 (R)−1−(2−(2−((3−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)エ トキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 HPLC保持時間=19.2分(システムD)。 例15 (R)−N−(2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エチル)− 3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル 乾燥ジブチルエーテル(30ml)中の、水素化ナトリウム(0.80g、0. 0020mol、60%油中分散物)及び3,3−ジフェニル−1−プロパノール (4.25g、0.020mol)の混合物を、窒素雰囲気下において、室温で3 0分間攪拌し、次いで還流温度で2.5時間加熱した。反応混合物を60℃に冷 却し、2−ブロモエチルテトラヒドロ−2−ピラニルエーテル(4.2g、0. 020mol)を加えた。混合物を窒素雰囲気下で16時間還流温度で加熱した。 反応混合物を冷却し、水で洗浄し、有機溶媒を真空下に蒸発させた。n−ヘプタ ンとTHF(4:1)の混合物を溶出液に用いるシリカゲル(150g)での、 残渣のクロマトグラフィーにより、2.6gの油状物を得た。これをイソプロパ ノール(25ml)に溶解した。4N硫酸溶液(10ml)を加え、混合物を1時間 60℃で攪拌した。 ジクロロメタン(250ml)を導入し、分離した有機層を水(2×100ml)及 び5%重炭酸ナトリウム溶液(100ml)で洗浄した。有機層を乾燥(Na2S O4)し、溶媒を真空下に蒸発させて、2.5g(49%)の2−(3,3−ジ フェニル−1−プロピルオキシ)エタノールを油状物として得た。 2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エタノール(2.5g、0 .010mol)の乾燥THF(20ml)溶液を、氷浴中に置き、n−ブチルリチ ウムのヘキサン溶液(4.0ml、2.5M)を窒素雰囲気下で滴下した。滴下が 終了したら、反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、次いで還流温度で1時間加 熱した。混合物を室温に冷却し、p−トルエンスルホニルクロライド(2.1g 、0.011mol)を加えた。混合物を室温で0.5時間攪拌し、次いで還流温 度で1時間加熱した。冷却した反応混合物へ、乾燥炭酸カリウム(2.0g、0 .015mol)及び(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル(2.0g、0. 0125mol)を加え、混合物を3時間還流温度で加熱した。冷却した反応混合 物を水(200ml)にあけ、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。合わせた 有機抽出物を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣を、n− ヘプタンとTHF(4:1)の混合物を溶出液に用いて、シリカゲル(150g )のフラッシュクロマトグラフィーにかけた。これにより、0.9g(3,3− ジフェニル−1−プロパノールから計算して11%)の表題化合物を油状物とし て得た。 TLC:rf=0.24(SiO2;n−ヘプタン/THF=7:3)。1 H NMR(CDCl3)δ4.10(t,1H). 例16 (R)−N−(2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エチル)− 3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 例15で調製したエステル(0.9g、2.3mmol)をエタノール(10ml) に溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(0.6ml)を加えた。反応混合物を4 時間室温で攪拌した。濃塩酸溶液(0.7ml)を、反応容器を氷浴で冷却しなが ら加え、ジクロロメタン(300ml)を加えた。得られたエマルジョンを乾燥( Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させて油状残渣を得た。これをアセトンか ら 結晶化した。これにより0.5g(54%)の表題化合物を得た。 M.P. 178−179℃。 C23H30ClNO3についての理論値: C,68.4%; H,7.5%; Cl,8.8%; N,3.50%; 実測値: C,67.9%; H,7.5%; Cl,8.8%; N,3.3%;1 H NMR(DMSO-d6)δ4.12(t,1H). 例17 N−(2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エチル)−1,2, 5,6,−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸エチルエステル n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(20ml、2.5M)を、乾燥エチレング リコール(40ml)に10℃、窒素雰囲気下で滴下した。滴下が終了したら、混 合物を室温で0.5時間攪拌した。3−ブロモ−1,1−ジフェニル−1−プロ ペン(13.7g、50mmol、例26で説明した方法と同様に調製した。)を加 え、反応混合物を室温で48時間攪拌した。混合物を水(100ml)にあけ酢酸 エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4) し、溶媒を真空下に蒸発させた。シクロヘキサンと酢酸エチル(7:3)の混合 物を溶出液に用いてシリカゲル(150g)で残渣をフラッシュクロマトグラフ ィーにかけ、6.2g(48%)の2−(3,3−ジフェニル−3−プロペン− 1−イルオキシ)エタノールを得た。 2−(3,3−ジフェニル−3−プロペン−1−イルオキシ)エタノール(4 .0g、15.7mmol)を乾燥ジオキサン(80ml)に溶解し、10%パラジウ ム−炭触媒(50%水性ペースト)の存在下、室温で3時間水素雰囲気下で攪拌 し、次いで濾過した。溶媒を真空下に蒸発させて、4.0g(100%)の2− (3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エタノールを得た。窒素雰囲気下 に保持した、2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エタノール(3 .9g、15mmol)の乾燥THF(30ml)溶液を、10℃に冷却し、n−ブチ ルリチウムのヘキサン溶液(6.0ml、2.5M)を滴下した。反応混合物を室 温で1時間攪拌し、1.5時間還流温度で加熱し、次いで室温に冷却した。p− トルエン スルホニルクロライド(2.9g、15mmol)を加え、混合物を室温で1.5時 間攪拌した。1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸エチル塩 酸塩(3.8g、20mmol)及び炭酸カリウム(5.0g、38mmol)を加え、 混合物を室温で0.5時間攪拌し、次いで4時間還流温度で加熱した。反応混合 物を一夜放置し、氷水(25ml)及び酢酸エチル(100ml)で希釈した。分離 した有機層を10%クエン酸溶液(4×50ml)で抽出し、合わせた水性抽出物 を酢酸エチル(25ml)で洗浄した。酸性の水層を、重炭酸ナトリウム溶液でp H5に調節し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を希重炭酸ナトリウム溶液で 洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させて1.9g(32%) の表題化合物を油状物として得た。 TLC:rf=0.21(SiO2;n−ヘプタン/THF=7:3)。1 H NMR(CDCl3)δ4.12(t,1H); 7.00(m,1H). 例18 N−(2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エチル)−1,2, 5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸塩酸塩 例17で調製したエステル(1.9g、4.8mmol)をエタノール(10ml) に溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(1.0ml)を加えた。反応混合物を室 温で5時間攪拌した。濃塩酸溶液(1.5ml)を、反応容器を氷浴で冷却しなが ら加え、ジクロロメタン(500ml)を加えた。得られたエマルジョンを乾燥( Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させて油状残渣を得た。これをアセトンで 2回ストリッピングし、酢酸エチルで結晶化した。これにより1.5g(78% )の表題化合物を結晶性の固体として得た。 M.P. 155−156℃。 C23H28ClNO3についての理論値: C,68.7%; H,7.00%; Cl,8.8%; N,3.50% 実測値: C,68.2%; H,7.2%,; Cl,8.80%; N,3.4%.1 H NMR(DMSO-d6)δ4.13(t,1H); 7.02(m,1H). 例19の化合物を例17及び18で説明したのと同様の方法で調製した。 例19 (R)−1−(2−(3,3−ビス(4−フルオロフェニル)−1−プロピル オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 M.P. 154−156℃。 C23H28ClF2NO3についての理論値: C,62.8%; H.6.4%; N,3.2%; 実測値: C,62.8%; H,6.6%; N,2.9%. 例20 (R)−N−(2−(3−フェニル−3−(3−(トリフルオロメチル)フェ ニル)−1−プロピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエス テル n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(16ml、2.5M)を乾燥エチレングリ コール(40ml)に10℃、窒素雰囲気下で滴下した。滴下が終了したら、混合 物を0.5時間室温で攪拌した。3−ブロモ−1−フェニル−1−(3−(トリ フルオロメチル)フェニル)−1−プロペン(12.0g、35mmol、例26で 説明した方法と同様に調製した。)を加え、反応混合物を室温で72時間攪拌し た。混合物を水(300ml)にあけ、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。 合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させた。シク ロヘキサンと酢酸エチル(3:7)の混合物を溶出液に使用するシリカゲル(1 50g)での残渣のフラッシュクロマトグラフィーで5.9g(52%)の2− (3−フェニル−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−プロペン −1−イルオキシ)エタノールを得た。 2−(3−フェニル−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−プ ロペン−1−イルオキシ)エタノール(5.0g、15.5mmol)を乾燥ジオキ サン(80ml)に溶解し、10%パラジウム−炭触媒(50%水性ペースト)の 存在下、室温で、18時間水素雰囲気下において攪拌し、次いで濾過した。濾液 を真空下に蒸発させ、4.0g(95%)の2−(3−フェニル−3−(3−ト リフルオロメチル)フェニル)−1−プロピルオキシ)エタノールを得た。 1H NMR(CDCl3)δ4.20(t,1H). 窒素雰囲気下に保持した2−(3−(フェニル−3−(3−トリフルオロメチ ル)フェニル)−1−プロピルオキシ)エタノール(4.8g、15mmol)の乾 燥THF(35ml)溶液を、10℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶 液(6.0ml、2.5M)を滴下した。反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、 1時間還流温度で加熱し、室温に冷却した。p−トルエンスルホニルクロライド (2.9g、15mmol)を加え、混合物を1.5時間還流温度で加熱し、次いで 室温に冷却した。(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル(3.2g、20mm ol)及び炭酸カリウム(2.8g、20mmol)を加え、混合物を4.5時間還流 温度で加熱した。反応混合物を氷水(100ml)及び酢酸エチル(150ml)で 希釈した。分離した有機層を希重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(Na2SO4) し、溶媒を真空下に蒸発させた。シクロヘキサンと酢酸エチル(7:3)の混合 物を溶出液に使用するシリカゲル(100g)での残渣のフラッシュクロマトグ ラフィーで2.4g(35%)の表題化合物を油状物として得た。 TLC:rf=0.11(SiO2:シクロヘキサン/酢酸エチル=7:3) 。1 H NMR(CDCl3)δ4.20(t,1H). 例21 (R)−N−(2−(3−フェニル−3−(3−(トリフルオロメチル)フェ ニル)−1−プロピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 例20で調製したエステル(2.3g、5.2mmol)をエタノール(10ml) に溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(1.1ml)を加えた。反応混合物を4 時間室温で攪拌した。濃塩酸溶液(1.6ml)を、氷浴で冷却しながら加え、ジ クロロメタン(400ml)を加えた。得られたエマルジョンを乾燥(Na2SO4 )し、溶媒を真空下に蒸発させ、油状残渣を得た。これをアセトンで2回ストリ ッピングし、トルエン(50ml)に溶解した。有機溶液を水(2×50ml)で抽 出し、合わせた水性抽出物を酢酸エチル(2×25ml)で洗浄した。水を、真空 下で水層から蒸発させ残渣を得た。これをジクロロメタンでストリッピングした 。 これにより0.8g(33%)の表題化合物をアモルファス状固体として得た。 HPLC保持時間=11.4分(システムA)。 C24H29ClF3NO3H2Oについての理論値: C,58.8%; H,6.4%; Cl,7.5%; N,2.9% 実測値: C,58.6%; H,6.5%; Cl,7.5%; N,2.7%;1 H NMR(DMSO-d6)δ4.30(dt,1H). 例22 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−1−プロピルオ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル 2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−2−プロペン−1−イルオキシ )エタノール(4.5g、14.0mmol、例38で説明したように調製した。) を乾燥ジオキサン(50ml)に溶解し、10%パラジウム−炭触媒(50%水性 ペースト)の存在下、室温で18時間、水素雰囲気下において攪拌し、次いで濾 過した。溶媒を真空下に蒸発させ、油状物を得た。これを、シクロヘキサン/酢 酸エチル(6:4)混合物を溶出液に使用してシリカゲル(100g)のフラッ シュクロマトグラフィーにかけた。これにより、3.5g(78%)の2−(3 ,3−ビス(4−クロロフェニル)−1−プロピルオキシ)エタノールを得た。 TLC:rf=0.40(SiO2;n−ヘプタン/酢酸エチル=3:7)。1H NMR(CDCl3)δ4.08(t,1H). 窒素雰囲気下に保持した2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−1−プ ロピルオキシ)エタノール(3.5g、10.8mmol)の乾燥THF(25ml) 溶液を10℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(4.3ml、2.5 M)を滴下した。滴下が終了したら、反応混合物を1時間室温で攪拌した。p− トルエンスルホニルクロライド(2.1g、10.8mmol)を加え、混合物を室 温で1.5時間攪拌した。溶媒を真空下に蒸発させ、アセトン(30ml)を残渣 に加えた。混合物を濾過し、濾液に(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル( 1.8g、11.5mmol)及び炭酸カリウム(1.5g、10.8mmol)を加え た。混合物を3時間還流温度で加熱し、次いで2日間室温で攪拌した。反応混合 物を 濾過し、溶媒を真空下で蒸発させた。n−ヘプタンと酢酸エチル(6:4)の混 合物を溶出液に使用するシリカゲル(200g)での残渣のカラムクロマトグラ フィーで2.0g(40%)の表題化合物を油状物として得た。 TLC:rf=0.17(SiO2:n−ヘプタン/酢酸エチル=7:3)。1 H NMR(CDCl3)δ4.13(t,1H). 例23 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−1−プロピルオ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 例22で調製したエステル(1.9g、4.0mmol)をエタノール(15ml) に溶解し、4N水酸化ナトリウム溶液(3.0ml)を加えた。反応混合物を室温 で4時間攪拌した。濃塩酸溶液(1.5ml)を、氷浴で冷却しながら加え、ジク ロロメタン(400ml)を加えた。層を分離し、有機層を乾燥(Na2SO4)し た。溶媒を真空下に蒸発させ、油状残渣を得た。これをアセトンで2回ストリッ ピングし、酢酸エチルで結晶化させた。これにより1.4g(74%)の表題化 合物を結晶性物質として得た。 M.P. 165−167℃。 HPLC保持時間=13.7分(システムA);1 H NMR(DMSO-d6)δ4.20(t,1H). 例24 (R)−N−(3−(3,3−ジフェニル−2−プロペン−1−イルオキシ) エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル 窒素雰囲気下に保持した、プロピオフェノン(20.1g、0.15mol)の よく攪拌した乾燥ジエチルエーテル(125ml)溶液へ、臭化フェニルマグネシ ウム(55ml、3Mジエチルエーテル溶液)の乾燥ジエチルエーテル(25ml) 溶液を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液(100 ml)と水(50ml)の混合物を加えた。層を分離し、水層をジエチルエーテル( 100ml)で抽出した。合わせた有機層を0.5N塩酸溶液で洗浄し、乾燥(N a2 SO4)した。溶媒を真空下に蒸発させ、固体残渣を得た。これをシクロヘキサ ン(100ml)で粉末化した。固体を濾過して集め、乾燥し、26.4g(83 %)の1,1−ジフェニル−1−プロパノールを得た。 1,1−ジフェニル-1−プロパノール(64g、0.30mol)、イソプロパ ノール(300ml)、及び5N硫酸溶液(150ml)の混合物を18時間還流温 度で加熱した。反応混合物を冷却し、水(600ml)で希釈し、トルエン(3× 150ml)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空下 に蒸発させて、固体残渣を得た。これをイソオクタンで粉末化した。この固体を 濾過で集め、28.8g(49%)の1,1−ジフェニル−1−プロペンを得た 。 1,1−ジフェニル−1−プロペン(17g、0.10mol)、四塩化炭素( 100ml)、過酸化ベンゾイル(0.2g)及びN−ブロモ琥珀酸イミド(17 .8g、0.10mol)の混合物を18時間還流温度で加熱した。反応混合物を 室温まで冷却し、濾過し、溶媒を真空下に蒸発させて3−ブロモ−1,1−ジフ ェニル−1−プロペンを定量的な収率で得た。 n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(7.3ml、2.5M)を10℃、窒素雰 囲気下でエチレングリコール(20ml)に滴下した。添加が終了したら、混合物 を室温で0.5時間攪拌した。3−ブロモ−1,1−ジフェニル−1−プロペン (5.0g、18.3mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間、80℃で0. 5時間、最後に室温で3時間攪拌した。水(100ml)を加え、混合物を酢酸エ チル(100ml)で抽出した。層を分離し、有機層を水(2×50ml)で洗浄し 、乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させた。n−ヘプタンとTHF( 4:1)の混合物を溶出液として使用するシリカゲル(150g)での残渣のフ ラッシュクロマトグラフィーで、2.9g(62%)の2−(3,3−ジフェニ ル−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノールを得た。 窒素雰囲気下に保持した2−(3,3−ジフェニル−2−プロペン−1−イル オキシ)エタノール(3.0g、11.8mmol)、の乾燥THF(30mol)溶 液を10℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(5.0ml、2.5M )を滴下した。反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、p−トルエンスルホニル クロライド(2.3g、12.1mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し た。 (R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル(2.7g、17.7mmol)及び炭酸 カリウム(2.5g、17.7mmol)を加え、混合物を5時間還流温度で加熱し た。冷却した反応混合物を水(100ml)にあけ、酢酸エチル(2×75ml)で 抽出した。合わせた有機層を水及びクエン酸ナトリウムバッファー溶液(2×1 00ml、pH6)で洗浄した。次に、有機層を5%クエン酸溶液(3×75ml) で抽出し、合わせた酸性水性抽出物を酢酸エチル(25ml)で洗浄した。この酸 性水溶液へ、4N水酸化ナトリウム溶液を、pH11まで加え、この溶液を迅速 に酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2S O4)し、溶媒を真空下に蒸発させて1.5g(33%)の表題化合物を油状物 として得た。 TLC:rf=0.20(SiO2;n−ヘプタン/THF=7:3);1 H NMR(CDCl3)δ4.08(d,2H):6.22(t,1H). 例25 (R)−N−(2−(3,3−ジフェニル−2−プロペン−1−イルオキシ) エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 例24で調製したエステル(1.4g、3.6mmol)をエタノール(10ml) に溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(0.9ml)を加えた。反応混合物を室 温で3.5時間攪拌した。濃塩酸溶液(2.0ml)を、氷浴で冷却しながら加え 、ジクロロメタン(250ml)を加えた。得られたエマルジョンを乾燥(Na2 SO4)し、溶媒を真空下に蒸発させ、油状残渣を得た。これをアセトンと攪拌 した。これにより、0.85g(60%)の表題化合物を結晶性の固体として得 た。 M.P. 160−165℃。 HPLC保持時間=16.6分(システムA)。1 H NMR(DMSO-d6)δ4.03(d,2H); 6.22(t,1H). 例26 (R)−N−(2−(3−(2−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イル−オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 プロピオフェノン(6.7g、50mmol)を窒素雰囲気下に塩化2−メチ ルフェニルマグネシウム溶液(ジエチルエーテル中の2.0M溶液、30ml) 及び乾燥THF(50ml)へ滴下した。添加が完了したら、反応混合物を還流 温度において5時間加熱した。過剰の飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、混合 物をジエチルエーテル(2×100ml)により抽出した。合わせた有機抽出物 を炭酸カルシウム上で乾燥し、溶媒を真空下に蒸発させ、1−(2−メチルフェ ニル)−1−フェニル−1−プロパノール10.4g(92%)を得た。 TLC:rf=0.50(SiO2;n−ヘプタン/THF=7:3)。 1−(2−メチルフェニル)−1−フェニル−1−プロパノール(10.4g 、46mmol)をイソプロパノール(100ml)に溶解し、4N硫酸溶液( 50ml)を添加した。反応混合物を還流温度において18時間加熱し、室温に 冷却した。水(300ml)を添加し、混合物をジクロロメタン(2×200m l)により抽出した。合わせた有機抽出物を希重炭酸ナトリウム溶液により洗浄 し、乾燥し(Na2SO4)、真空下に溶媒を蒸発させ、1−(2−メチルフェニ ル)−1−フェニル−1−プロペン9.0g(91%)を得た。四塩化炭素(4 0m1)中の1−(2−メチルフェニル)−1−フェニル−1−プロペンン(9 .0g、43mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(7.7g、43 mmol)及びベンゾイルペルオキシド(0.1g)を添加した。反応混合物を 還流温度において18時間加熱した。冷却した反応混合物をシリカゲルを通過さ せろ過し、溶媒を真空下に蒸発させ、3−ブロモ−1(2−メチルフェニル)− 1−フェニル−1−プロペン9.3g(76%)を得た。 ヘキサン中のn−ブチルリリウム溶液(13.0ml、2.5M)を窒素雰囲 気下に10℃においてエチレングリコール(30ml)へ滴下した。添加が完了 したら、混合物を室温で0.5時間撹拌した。3−ブロモ−1−(2−メチルフ ェニル)−1−フェニル−1−プロペン(9.3g、32mmol)を添加し、 反応混合物を室温で100時間撹拌した。混合物を水(200ml)中に注ぎ、 酔酸エチル(3×75ml)により抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(N a2SO4)、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣を、n−ヘプタン及びTHF(4 :l)の混合物を溶離液として用いて、シリカゲル(200g)上のフラッシュ クロマトグラフィーに供し、2−(3−(2−メチル−フェニル)−3−フェニ ル−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノール3.9g(45%)を得た。 TLC:rf=0.20(SiO2;n−ヘプタン/THF=7:3)。 窒素雰囲気下に維持される乾燥トルエン(30ml)中の2−(3−(2−メ チルフェニル)−3−フェニル−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノール( 3.4g、12.5mmol)の溶液を10℃に冷却し、ヘキサン中のn−ブチ ルリチウム(5.5ml、2.5M)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で0 .5時間撹拌し、p−トルエンスルホニルクロリド(2.6g、13.8mmo l)を添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。エチル(R)−3−ピペ リジンカルボキシレート(2.9g、18.8mmol)及び炭酸カリウム(2 .6g、18.8mmol)を添加し、混合物を還流温度において18時間加熱 した。冷却した反応混合物を氷水(200ml)中に注ぎ、酢酸エチル(2×1 00ml)により抽出した。合わせた有機抽出物を10%クエン酸ナトリウム緩 衝液(2×100ml、pH6)により洗浄した。有機相を5%クエン酸溶液( 4×75ml)により抽出し、合わせた酸性水性抽出物をトルエン(50ml) により洗浄した。酸性水溶液に4N水酸化ナトリウム溶液をpHが9になるまで 添加し、この溶液を直ちに酢酸エチル(2×100ml)により抽出した。合わ せた有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、真空下に溶媒を蒸発させ、(R)−N −(2−(2−(2−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロペン−1−イ ルオキシ)エチル)3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル2.3g(45% )を油状物質として得た。 TLC:rf=0.23(SiO2;n−ヘプタン/TFH=7:3)。 (R)−N−(2−(3−(2−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル( 2.3g、5.6mmol)をエタノール(10ml)に溶解し、12N水酸化 ナトリウム溶液(1.4ml)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した 。反 応容器を氷浴中で冷却しながら濃塩酸溶液をpHが1になるまで添加し、ジクロ ロメタン(250ml)を添加した。得られたエマルジョンを乾燥し(Na2SO4 )、真空下に溶媒を蒸発させ、残渣を得、それをアセトンから結晶化した。これ により、表題の化合物1.75g(76%)を得た。 M.P.145-150℃。 C2430ClNO3についての理論値: C,69.3%;H,7.3%;Cl,8.5%;N,3.4%;実測値: C.69.0%;H,7.4%;Cl,8.5%;N,3.4%;; 1H NMR(DMSO-d6)δ3.86(d,2H),6.42(t,1H)。 例27 (R)−N−(2−(3−(2−メチルフェニル)−3−フェニル−1−プロ ピロキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 例26において調製した酸(1.0g、2.4mmol)をメタノール(20 ml)に溶解し、10%パラジウム−炭触媒(50%水性ペースト)の存在下に 室温で1時間水素雰囲気下に撹拌し、次いで、ろ過した。ろ液を蒸発乾固させ、 残渣を残し、それを酢酸エチルにより処理し、表題の化合物0.8g(80%) を固形物質として得た。 M.P.137-140℃。 HPLC保持時間=17.1分(システムA)。 1H NMR(DMSO-d6)δ4.30(t,1H)。 例28 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−トリフルオロメチル)フェニル)− 2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 ヘキサン中のn−ブチルリリウム溶液(34.2ml、2.5M)を窒素雰囲 気下に15℃より低いエチレングリコール(8ml)へ滴下した。添加が完了し たら、混合物を室温で1時間撹拌した。トルエン(40ml)中の3−ブロモ− 1,1−ビス(4−トリフルオロメチル)フェニル)−1−プロペン(35g、 0.086mol、例26に記載した方法と同様に調製)溶液を添加し、反応混 合物を室温で60時間、次いで、55℃で36時間撹拌した。冷却した反応混合 物に水(300ml)を添加し、混合物を酢酸エチル(250+50ml)によ り抽出した。合わせた有機抽出物を塩水により洗浄し、乾燥した(Na2SO4) 。溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を得、これをメタノール及びジクロロメタンに より連続してストリップ(strip)した。これにより、2−(3,3−ビス(4− トリフルオロメチル)−フェニル)−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノー ル33.1g(99%)を得た。 TLC:rf=0.50(SiO2;ジクロロメタン/メタノール=19:1) 。 窒素雰囲気下に維持される乾燥トルエン(100ml)中の2−(3,3−ビ ス(4−トリフルオロメチル)フェニル)−2−プロペン−1−イルオキシ)エ タノール(25.0g)64mmol)及びトリエチルアミン(16.2g、0 .16mol)の混合物を10℃に冷却し、乾燥トルエン(100ml)中のメ タンスルホニルクロリド(14.6g、0.13mol)の溶液を、温度を10 ℃よりも低くに維持しながら滴下した。添加を完了したら、反応混合物を5℃で 45分間、次いで15℃で30分間撹拌した。水(100ml)を添加し混合物 を室温で15分間撹拌した。相を分離し、水相を少量のトルエンで2回抽出した 。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、ろ過した。ろ液へ 、エチル(R)−3−ピペリジンカルボキシレート(20.1g、0.13mo l)及び炭酸カリウム(22.1g、0.16mol)を添加し、混合物を還流 温度において2日間加熱し、次いで、室温で2日間撹拌した。反応混合物をろ過 し、溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を得、これを酢酸エチル(125ml)及び 水(75ml)の混合物中に溶解した。10%クエン酸溶液をpH4になるまで 添加し、相を分離した。有機相を真空下に蒸発させ、残渣を得、これをトルエン (150ml)中に溶解した。34%クエン酸溶液(56ml)及び水(150 ml)の混合物を添加し、相を分離した。有機相を34%クエン酸溶液(20m l)及び水(50ml)の混合物により再度抽出した。合わせた水性抽出物に、 酢酸エチル(150ml)及び過剰の5%重炭酸ナトリウム溶液を添加した。相 を分離し、有機相を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を真空下に蒸発させ、21.7 g(64%) の(R)−N−(2−(3,3−ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル) −2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)3−ピペリジンカルボン酸エチルエ ステルを油状物質として得た。 TLC:rf=0.60(SiO2;ジクロロメタン/メタノール/酢酸=20 :2:1)。 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル) −2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(2.0g、3.8mmol)をエタノール(30ml)中に溶解し、 1M水酸化ナトリウム溶液(17ml)を添加した。反応混合物を室温で3時間 撹拌した。溶媒を真空下に蒸発させ、ジクロロメタン(100ml)を添加した 。濃塩酸溶液(1.9ml)を添加し、相を分離した。酢酸エチルを有機相に添 加し、次いで、これを乾燥した(Na2SO4)。溶媒を真空下に蒸発させ、表題 の化合物2.0g(99%)を固形物として得た。 HPLC保持時間=7.8分(システムC)。 1H NMR(DMSO-d6)δ4.07(d,2H);650(t,1H)。 例29 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル) −1−プロピロキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 例28において調製した酸(1.6g、3.0mmol)を、メタノール(4 5ml)に溶解し、10%パラジウム−炭(10%palladium on carbon)触媒(3 5%水性ペースト)の存在下に、室温で1時間、水素雰囲気下に撹拌し、次いで 、ろ過した。ろ液を蒸発乾固させ、残渣を残し、これをジエチルエーテルにより 数回ストリップし、表題の化合物1.6g(97%)を固形物質として得た。 HPLC保持時間=6.9分(システムC)。 1H NMR(DMSO-d6)δ4.44(t,1H).。 例30 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−(2−メチルフェ ニル)−2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 ・塩酸塩 ジエチルエーテル中の臭化エチルマグネシウム溶液(58ml、3M)を、3 −メトキシベンゾニトリル(21.2g、0.159mol)及び乾燥THF( 250ml)の混合物へ室温にて滴下した。添加が完了したら、混合物を室温で 1時間、40℃で3時間撹拌し、最後に室温で一夜撹拌した。水(250ml) 、次いで、飽和塩化アンモニウム溶液(250ml)を添加し、混合物を室温で 1時間撹拌した。相を分離し、水相を酢酸エチル(100ml)により抽出した 。合わせた有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空下に蒸発させ、3−メト キシプロピオフェノン25.9g(99%)を得た。 乾燥THF(300ml)中の臭化2−メチルフェニルマグネシウム(4.9 gのマグネシウムくず及び24mlの2−ブロモトルエンから調製)溶液へ、乾 燥THF(200ml)中の3−メトキシプロピオフェノン(25.9g、0. 16mol)の溶液を滴下した。添加が完了したら、混合物を還流温度で2時間 加熱した。水(250ml)、次いで、飽和塩化アンモニウム溶液(250ml )を添加し、混合物を一晩放置した。4N塩酸溶液を、透明な溶液が得られるま で添加し、相を分離した。有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空下に蒸発 させた。残渣を、酢酸エチル中のn−ヘプタンの勾配を用いてシリカゲル(69 0g)上のフラッシュクロマトグラフィーに供し、1−(3−メトキシ−フェニ ル)−1−(2−メチルフェニル)−1−プロパノール28.2g(55%)を 得た。 1−(3−メトキシフェニル)−1−(2−メチルフェニル)−1−プロパノ ール(26.2g、0.10mol)、イソプロパノール(300ml)及び6 N硫酸溶液(150ml)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を4N 水酸化ナトリウム溶液により中和し、酢酸エチルにより抽出した(2×200m l)。合わせた有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空下に蒸発させた。残 渣を、n−ヘプタンを溶離液として用いてシリカゲル(800g)上のフラッシ ュクロマトグラフィーに供し、1−(3−メトキシ−フェニル)−1−(2−メ チルフェニル)−1−プロペン18.4g(76%)を得た。 1−(3−メトキシフェニル)−1−(2−メチルフェニル)−1−プロペン (18.3g、0.077mol)、四塩化炭素(80ml)、ベンゾイルペル オキシド(0.15g)及びN−ブロモスクシンイミド(14.2g、0.08 0mol)の混合物を還流温度に5時間加熱した。反応混合物を室温に一晩放置 し、ろ過し、ろ液を真空下に蒸発させ、3−ブロモ−1−(3−メトキシフェニ ル)−1−(2−メチルフェニル)−1−プロペンを定量的収率で得た。 ヘキサン中のn−ブリルリチウムの溶液(32.2ml、2.5M)を、10 ℃においてエチレングリコール(60ml)へ窒素雰囲気下に滴下した。添加が 完了したら、混合物を室温で0.5時間撹拌した。トルエン(50ml)中の3 −ブロモ−1−(3−メトキシフェニル)−1−(2−メチルフェニル)−1− プロペン(24.4g、77mmol)の溶液を添加し、反応混合物を室温で4 日間及び65℃で6時間撹拌した。溶媒を真空下に蒸発させ、水(250ml) を添加し、混合物を酢酸エチル(2×200+100ml)により抽出した。合 わせた有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣を、シ クロヘキサン及び酢酸エチルの混合物勾配を溶離液として用いて、シリカゲル( 320g)上のフラッシュクロマトグラフィーに供し、2−(3−(3−メトキ シフェニル)−3−(2−メチルフェニル)−2−プロペン−1−イルオキシ) −エタノール16.6g(72%)を得た。 乾燥トルエン(150ml)中の2−(3−(3−メトキシフェニル)−3− (2−メチルフェニル)−2−プロペン−1−イルオキシ)−エタノール(7. 6g、25.4mmol)の溶液を氷浴上で冷却し、ヘキサン中のn−ブリルリ チウムの溶液(11.2ml、2.5M)を滴下した。反応混合物を室温で0. 5時間撹拌し、p−トルエンスルホニルクロリド(5.3g、28mmol)を 添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。エチル(R)−3−ピペリジン カルボキシレート(8.8g、50mmol)及び炭酸カリウム(7.7g、5 0mmol)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。トルエン(100ml )、アセトン(50ml)及び沃化カリウム(1.7g)を添加し、反応混合物 を75℃で84時間加熱した。冷却した反応混合物をろ過し、溶媒を真空下に蒸 発させた。残渣を、n−ヘプタン及び酢酸エチル(4:1)の混合物を溶離液と して用いてシリカゲル(250g)上のフラッシュクロマトグラフィーに供し、 (R) −N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−(2−メチルフェニル)− 2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエ ステル7.5g(68%)を油状物質として得た。 TLC:rf=0.20(SiO2;酔酸エチル)。 (R)N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−(2−メチルフェニ ル)−2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エ チルエステル(7.3g、16.7mmol)をエタノール(50ml)に溶解 し、50%水酸化ナトリウム溶液(6.7g)を添加した。反応混合物を室温で 2時間撹拌し、水(250ml)を添加した。混合物をジエチルエーテル(2× 25ml)を用いて抽出し、水相を濃塩酸溶液により中和した。溶媒の一部分を 真空下に蒸発させ、濃塩酸を用いてpHを1に調整した。酸性水性溶液をジクロ ロメタン(2×250+150ml)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物を 乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空下に蒸発させた。残渣をアセトンから結晶化 し、次いで、トルエン及びメタノールの混合物から再結晶化し、表題の化合物5 .1g(68%)を得た。 M.P.180-182℃。 C2532ClNO4についての理論値: C,67.3%;H,7.2%;Cl,8.0%;N,3.1%;実測値: C.67.3%;H,7.4%;Cl1,7.9%;N,3.0%;; 1H NMR(DMSO-d6)δ3.85(d,2H),6.43(t,1H)。 例31 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−(2−メチルフェ ニル)−1−プロピロキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 例30において調製した酸(2.0g、4.5mmol)をメタノール(50 ml)に溶解し、10%パラジウム−炭触媒(65%水性ペースト)の存在下に 、室温で1時間、水素雰囲気下に撹拌し、次いで、ろ過した。ろ液を蒸発乾固さ せ、残渣を残し、これをアセトン及び酢酸エチルの混合物から再結晶化し、表題 の化合物0.30g(23%)を得た。 M.P.132-138℃。 C2534ClNO4.1/2H2Oについての理論値: C,65.7%;H,7.7%;Cl,7.8%;N,3.1%;実測値: C,65.4%;H,7.6%;Cl,8.2%;N,2.9%; 1H NMR(DMSO-d6)δ4.23(t,1H)。 例32 (R)−N−(2−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−2−プロペン−1 −イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(14ml、2.5M)を0℃のエチレ ングリコール(28ml)へ窒素雰囲気下に滴下した。添加が完了したら、混合 物を室温で0.5時間撹拌した。3−ブロモ−1,1−ビス(2−メチル−フェ ニル)−1−プロペン(10.5g、35mmol、例26に記載される方法と 同様にして調製)を添加し、反応混合物を室温で12時間及び70℃で24時間 撹拌した。水(100ml)を添加し、混合物を酢酸エチル(3×100ml) により抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空下に 蒸発させた。残渣を、n−ヘプタン及び酢酸エチル(10:1)の混合物を溶離 液として用いて、シリカゲル(250g)上のフラッシュクロマトグラフイーに 供し、2−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−2−プロペン−1−イルオ キシ)エタノール3.0g(30%)を得た。 乾燥トルエン(100ml)中の2−(3,3−ビス(2−メチルフェニル) −2−プロペン−1−イルオキシ)エタノール(3.0g、10.7mmol) の溶液を氷浴上で冷却し、ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(4.7ml、 2.5M)を滴下した。反応混合物を室温で15分間撹拌し、p−トルエンスル ホニルクロリド(2.2g、11.7mmol)を添加した。混合物を室温で2 .5時間撹拌した。エチル(R)−3−ピペリジンカルボキシレート(3.4g 、21.4mmol)及び炭酸カリウム(2.9g、21.4mmol)を添加 し、混合物を室温で1時間、次いで、75℃で12時間撹拌した。沃化カリウム (0.9g)を添加し、混合物を還流温度において15時間加熱した。冷却した 反応混 合物をろ過し、溶媒を真空下に蒸発させた。酢酸エチル中のn−ヘプタンの勾配 を溶離液として用いて、シリカゲル(150g)上のフラッシュクロマトグラフ ィーに残渣を供し、(R)−N−(2−(3,3−ビス(2−メチルフェニル) −3−プロペン−1−イル)オキシエチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル2.2g(49%)を油状物質として得た。 TLC:rf=0.55(SiO2;酢酸エチル/メタノール=9:1)。 (R)−N−(2−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−2−プロペン− 1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル(2.2 g、5.1mmol)をエタノール(20ml)に溶解し、12N水酸化ナトリ ウム溶液(2.1ml)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。 水(200ml)を添加し、混合物をジエチルエーテル(5×20ml)により 抽出した。濃塩酸を用いてpHを1に調整し、混合物をジクロロメタン(2×2 50+100ml)により抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO4 )、溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を得、それを酢酸エチルから結晶化させ、最 後にメタノール及びトルエンの混合物から再結晶化した。これにより、表題の化 合物1.4g(66%)を得た。 M.P.188-190℃。 C2532ClNO3についての理論値: C.69.8%;H,7.5%;N,3.3%;実測値: C,70.0%;H,7.7%;N,3.2%; 1H NMR(DMSO-d6)δ3.95(d,2H);5.90(t,1H)。 例33 (R)−N−(2−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−1−プロピロキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 例32において調製した酸(1.1g、2.6mmol)をメタノール(25 ml)中に溶解し、10%パラジウム−炭触媒(35%水性ペースト)の存在下 に室温で1時間水素雰囲気下に撹拌し、次いで、ろ過した。ろ液を蒸発乾固させ 、残渣を残し、それを酢酸エチル及びアセトンの混合物により処理し、ろ過し、 固 形物を得、それをメタノール及びトルエンの混合物から再結晶化し、表題の化合 物0.75g(67%)を固形物として得た。 M.P.193-195.5℃。 C2534ClNO3についての理論値: C,69.5%;H,7.9%;N,3.2%;実測値: C,69.6%;H,8.3%;N,3.2%; 1H NMR(DMSO-d6)δ4.38(t,1H)。 例34 (R)−N−(3−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−2−プロペン− 1−イルオキシ)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 ヘキサン中のn−ブリルリチウム溶液(15.2ml、2.5M)を、氷浴上 の1,3−プロパンジオール(31ml)へ窒素雰囲気下に滴下した。添加が完 了したら、混合物を室温で0.5時間撹拌した。例26において記載した方法と 同様に調製した3−ブロモ−1,1−ビス(2−メチルフェニル)−1−プロペ ン(11.5g、38mmol)を添加し、反応混合物を室温で48時間及び7 5℃で36時間撹拌した。水(100ml)を添加し、混合物を酢酸エチル(1 00ml)により抽出した。相を分離し、有機相を水(2×50ml)により洗 浄し、乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空下に蒸発させた。酢酸エチル中のn− ヘプタンの勾配を溶離液として用いて、シリカゲル(300g)上のフラッシュ クロマトグラフィーに残渣を供し、3−(3,3−ビス(2−メチルフェニル) −2−プロペン−1−イルオキシ)−1−プロパノール3.5g(31%)を得 た。 乾燥トルエン(150ml)中の3−(3,3−ビス(2−メチルフェニル) −2−プロペン−1−イルオキシ)−1−プロパノール(3.45g)11.6 mmol)の溶液を氷浴中で冷却し、ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(5 .1ml、2.5M)を滴下した。反応混合物を室温で15分間撹拌し、p−ト ルエンスルホニルクロリド(2.44g、12.8mmol)を添加した。混合 物を室温で3時間撹拌した。エチル(R)−3−ピペリジンカルボキシレート( 4.5g、23.3mmol)及び炭酸カリウム(3.2g、23.3mmol )を 添加し、混合物を室温で0.5時間、次いで、75℃で12時間撹拌した。沃化 カリウム(1.0g)及びアセトン(40ml)を添加し、混合物を還流温度に おいて15時間加熱した。アセトン(50ml)を添加し、冷却した反応混合物 をろ過し、溶媒を真空下に蒸発させた。酢酸エチル中のn−ヘプタンの勾配を溶 離液として用いて、シリカゲル(280g)上のフラッシュクロマトグラフィー に残渣を供し、(R)−N−(3−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−2 −プロペン−1−イルオキシ)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸エ チルエステル2.6g(52%)を油状物質として得た。 TLC:rf=0.52(SiO2;メタノール/酢酸エチル=1:9)。 (R)−N−(3−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−2−プロペン− 1−イルオキシ)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル (2.6g、6.0mmol)をエタノール(20ml)に溶解し、12N水酸 化ナトリウム溶液(2.5ml)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹 拌した。水(250ml)を添加し、混合物をジエチルエーテル(2×50ml )により抽出した。水相に、2M塩酸溶液をpHが1になるまで添加し、混合物 をジクロロメタン(3×200ml)により抽出した。合わせた有機抽出物を乾 燥し(MgSO4)、溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を得、それを酢酸エチル及 びアセトンの混合物により処理し、最後に、メタノール及びトルエンの混合物か ら再結晶化させた。これにより、表題の化合物1.3g(49%)を得た。 TLC:rf=0.47(SiO2;メタノール/ジクロロメタン=1:1)。 M.P.156-158℃。 C2634ClNO3についての理論値: C,70.3%;H,7.7%;N,3.2% 実測値: C,70.3%;H,7.7%;N,2.9%; 1H NMR(DMSO-d6)δ3.89(d,2H);5.87(t,1H)。 例35 (R)−N−(3−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−1−プロピロキ シ)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 例34において調製した酸(0.75g、1.7mmol)をメタノール(2 5ml)に溶解し、10%パラジウム−炭触媒(35%水性ペースト)の存在下 に、室温で1時間、水素雰囲気下に撹拌し、次いで、ろ過した。ろ液を蒸発乾固 させ、残渣を残し、それを酢酸エチル及びアセトンの混合物により処理し、ろ過 し、固形物質を得、それをトルエンから再結晶化し、表題の化合物0.20g( 26%)を固形物質として得た。 TLC:rf=0.39(SiO2;メタノール/ジクロロメタン=1:1)。 M.P.186-187℃。 C2836ClNO3についての理論値: C,70.0%;H,8.1%;N,3.1%;実測値: C,69.7%;H,8.2%;N,3.0%; 1H NMR(DMSO-d6)δ4.39(t,1H)。 例36 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−フェニル−2−プ ロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(76ml、2.5M)を10℃におい てエチレングリコール(30ml)へ窒素雰囲気下に滴下した。添加が完了した ら、混合物を室温で0.5時間撹拌した。トルエン(40ml)中の3−ブロモ −1−(3−メトキシフェニル)−1−フェニル−1−プロペン(57.5g、 0.19mol、例26に記載される方法と同様にして調製)を添加し、反応混 合物を室温で84時間撹拌した。混合物を水(400ml)中に注ぎ、酢酸エチ ル(250+100ml)により抽出した。合わせた有機抽出物を水、塩水で洗 浄し、乾燥した(Na2SO4)。溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を得、それをメタ ノール及びジクロロメタンにより連続的にストリップした。これにより、2−( 3−(3−メトキシフェニル)−3−フェニル−2−プロペン−1−イルオキシ )エタノール53.1g(99%)を得た。 TLC:rf=0.41(SiO2;クロロホルム/メタノール=19:1)。 窒素雰囲気下に維持される乾燥トルエン(200ml)中の2−(3−(3− メトキシフェニル)−3−フェニル)−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノ ール(52g、0.18mol)及びトリエチルアミン(46g、0.46mo l)の混合物を10℃に冷却し、乾燥トルエン(200ml)中のメタンスルホ ニルクロリド(41.7g、0.36mol)の溶液を、温度を10℃よりも低 くに維持しながら滴下した。添加を完了したら、反応混合物を5℃で1時間、次 いで約15℃で0.5時間撹拌した。水(250ml)を添加し、混合物を室温 で0.5時間撹拌した。分離した有機相を5%重炭酸ナトリウム溶液、塩水によ り洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。混合物をろ過し、ろ液を真空下に約500m lに減少させた。エチル(R)−3−ピペリジンカルボキシレート(57.2g 、0.36mol)及び炭酸カリウム(62.8g、0.46mol)を添加し 、混合物を還流温度において48時間加熱した。冷却した反応混合物をろ過し、 固形物をトルエン及び酢酸エチルで連続して洗浄した。合わせた有機ろ液を真空 下に蒸発させ、油状残渣にし、それを酢酸エチル(250ml)に溶解した。水 (150ml)を添加し、10%クエン酸溶液によりpHを4に調整した。相を 分離し、有機相を水(150ml)で洗浄した。合わせた水相を酢酸エチル(1 50m)により抽出し、次いで、廃棄した。合わせた有機相を5%重炭酸ナトリ ウム溶液、塩水により洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を真空下に蒸発させ た。残渣をトルエン(150ml)に溶解し、水(120ml)中の酒石酸(4 2g)溶液を添加した。相を分離し、有機相を水(50ml)中の酒石酸(12 g)の別の溶液を用いて抽出した。合わせた水性抽出物を酢酸エチル(200m l)を用いて抽出し、それを廃棄した。酢酸エチル(200ml)を酸性水相に 添加し、それを過剰の重炭酸ナトリウム溶液によりアルカリ性にした。分離した 有機相を塩水により洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。溶媒を真空下に蒸発させ、 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)エチル−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル46 .6g(60%)を油状物質として得た。 TLC :rf=0.36(SiO2;クロロホルム/メタノール/酢酸=20:2 :1)。 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−フェニル−2−プ ロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル (25g、59mmol)を96%エタノール(275ml)に溶解し、12N 水酸化ナトリウム溶液(22ml)を添加した。反応混合物を室温において3. 5時間撹拌した。溶媒を真空下に蒸発させ、ジクロロメタン(250ml)を添 加した。反応容器を氷浴内で冷却しながら濃塩酸溶液(29.5ml)を添加し た。相を分離し、有機相を乾燥した(Na2SO4)。溶媒を真空下に蒸発させ、 残渣を得、それを水(250ml)に溶解した。水溶液をトルエン(3×50m l)及びジエチルエーテル(50ml)により抽出した。有機抽出物を廃棄し、 水相から水を真空下に蒸発させ、表題の化合物25g(98%)を油状物質とし て得た。 TLC:rf=0.23(SiO2;クロロホルム/メタノール/酢酸=80:1 5:5)。 HPLC保持時間=12.0及び12.4分(システムB)。 1H NMR(DMSO-d6)δ4.02(t,2H);6.25(dt,1H)。 例37 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−フェニル−1−プ ロピロキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・フマル酸塩 例36において調製した酸(20.0g、46.3mmol)をメタノール( 300ml)に溶解し、10%パラジウム−炭触媒(35%水性ペースト)の存 在下に、室温で1時間、水素雰囲気下に撹拌し、次いで、ろ過した。ろ液を蒸発 乾固し、残渣を残し、これをジクロロメタンによりストリップし、表題の化合物 19.2g(96%)を泡状物質として得た。メタノール、2Mアンモニア水溶 液及び3%塩化ナトリウム水溶液(60:10:30)を溶離液として用いて、 逆相カラムクロマトグラフィーにこの物質を供した。これにより、表題の化合物 12.0g(53%)を固形物質として得た。 HPL保持時間=11.0分(システムB)。 1H NMR(DMSO-d6)δ4.05(t,1H)。 例38 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−2−プロペン− 1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル ヘキサン中のn−ブチルリリウム溶液(15.0ml、2.5M)を窒素雰囲 気下に10℃においてエチレングリコール(30ml)へ滴下した。添加が完了 したら、混合物を室温で0.5時間撹拌した。3−ブロモ−1,1−ビス(4− クロロフェニル)−1−プロペン(13.0g、38mmol、例26に記載し たものと同様の方法で調製)を添加し、反応混合物を室温で72時間撹拌した。 混合物を水(100ml)中に注ぎ、酢酸エチル(2×75ml)により抽出し た。合わせた有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を真空下に蒸発させた。 n−ヘプタン及び酢酸エチル(3:2)の混合物を溶離液として用いて、シリカ ゲル(200g)上のフラッシュクロマトグラフィーに残渣を供し、2−(3, 3−ビス(4−クロロフェニル)−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノール 8.1g(66%)を得た。 M.P.93-95℃。 窒素雰囲気下に維持される乾燥THF(25ml)中の2−(3,3−ビス( 4−クロロフェニル)−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノール(4.0g 、12.4mmol)の溶液を10℃に冷却し、ヘキサン中のn−ブリルリチウ ム溶液(5.4ml、2.5M)を滴下した。反応混合物を室温で15分間撹拌 し、p−トルエンスルホニルクロリド(2.6g、13.8mmol)を添加し た。混合物を室温で1時間撹拌した。エチル(R)−3−ピペリジンカルボキシ レート(1.9g、12.1mmol)及び炭酸カリウム(3.4g、24.6 mmol)を添加し、混合物を還流温度において18時間加熱した。冷却した反 応混合物にTHF(50ml)を添加した。混合物をろ過し、溶媒を真空下に蒸 発させた。n−ヘプタン及び酢酸エチル(3:2)の混合物を溶離液として用い て、シリカゲル(100g)上のカラムクロマトグラフィーに残渣を供すること により、表題の化合物0.6g(11%)を油状物質として得た。 1H NMR(CDCl3)δ4.02(d,2H);6.20(t,1H)。 例39 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−2−プロペン− 1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 例38において調製したエステル(0.6g、1.3mmol)をエタノール (10ml)に溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(0.5ml)を添加した 。反応混合物を室温で5時間撹拌した。氷浴上で冷却しながらpHが1になるま で濃塩酸溶液を添加し、ジクロロメタン(300ml)を添加した。得られたエ マルジョンを乾燥し(Na2SO4)、溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を得、それ をアセトンと共に撹拌した。これにより表題の化合物0.3g(50%)を固形 物質として得た。 M.P.203-204℃。 C2326ClNO3.H2Oについての理論値: C,56.5%;H,5.8%;Cl,7.3%;N,2.9%;実測値: C,56.6%;H,5.5%;Cl,7.4%;N,2,6%; 1H NMR(DMSO-d6)δ4.02(d,2H);6.30(t,1H)。 例40の化合物を例38及び39に記載されるものと同様の方法により調製し た。 例40 (R)−1−(2−((1,1−ビス(4−フルオロフェニル)−1−プロペン −3−イル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.184-186℃。 C2326ClF2NO3についての理論値: C,63.1%;H,6.0%;N,3.2%;実測値: C,62.9%;H,6.2%;N,3.1%。 例41 (R)−N−(2−(3−(3−クロロフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)一エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(75ml、2.5M)を5℃において エチレングリコール(150ml)に窒素雰囲気下に滴下した。添加が完了した ら、混合物を室温で0.5時間撹拌した。3−ブロモ−1−(3−クロロフェニ ル)−1−フェニル−1−プロペン(58.5g、0.19mol、例26に記 載される方法と同様にして調製)を添加し、反応混合物を室温で96時間撹拌し た。反応混合物を水(200ml)中に注ぎ、酢酸エチル(2×200ml)に より抽出した。合わせた有機抽出物を塩水により洗浄し、乾燥した(Na2SO4 )。溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を得、それをメタノール及びジクロロメタン で連続的にストリップした。これにより、2−(3−(3−クロロフェニル)− 3−フェニル−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノール52.2g(96% )を得た。 TLC:rf=0.10(SiO2;nヘプタン/酢酸エチル=4:1)。 窒素雰囲気下に維持される乾燥トルエン(200ml)中の2−(3−(3− クロロフェニル)−3−フェニル−2−プロペン−1−イルオキシ)エタノール (52.2g、0.18mol)及びトリエチルアミン(45.7g、0.45 mol)の混合物を5℃に冷却し、乾燥トルエン(200ml)中のメタンスル ホニルクロリド(41.4g、0.36mol)の溶液を、温度を10℃よりも 低くに維持しながら滴下した。添加を完了したら、反応混合物を5℃において1 時間撹拌した。水(250ml)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。 相を分離し、水相を少量のトルエンにより抽出した。合わせた有機相を塩水によ り洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。混合物をろ過し、ろ液を真空下に約500 mlまで減少させた。エチル(R)−3−ピペリジンカルボキシレート(56. 8g、0.36mol)及び炭酸カリウム(49.9g、0.36mol)を添 加し、混合物を還流温度において7日間加熱した。冷却した反応混合物を水(2 00ml)中に注ぎ、酢酸エチル(2×200ml)により抽出した。合わせた 有機相をクエン酸ナトリウム緩衝溶液(pH5)により抽出し、次いで、34% 酒石酸溶液(3×100ml)により抽出した。合わせた酸性水性抽出物を氷水 (31)及び酢酸エチル(400mL)の混合物中に注いだ。水酸化ナトリウム ペレット(27.2g)を、pHが約4になるまで添加し、相を分離した。有機 相を5%重炭酸ナトリウム溶液(3×150ml)により洗浄し、乾燥した(N a2SO4)。溶媒を真空下に蒸発させ、(R)−N−(2−(3−(3−クロロ フェニル)−3−フェニル−2−プロペン−1−イルオキシ)−エチル)−3− ピペリジンカルボン酸エチルエステル57.5g(74%)を油状物質として得 た。 TLC:rf=0.45(SiO2;ジクロロメタン/メタノール/酢酸= 20:2:1)。 (R)−N−(2−(3−(3−クロロフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)−エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル (3.0g、7.0mmol)を96%エタノール(10ml)中に溶解し、1 2N水酸化ナトリウム溶液(1.75ml)を添加した。反応混合物を室温で5 時間撹拌した。溶媒を真空下に蒸発させ、ジクロロメタン(100ml)を添加 した。濃塩酸溶液(2.9ml)を氷浴上で冷却しながら添加した。相を分離し 、溶媒を真空下に有機相から蒸発させた。水(100ml)を残渣に添加し、水 溶液を少量の酢酸エチルを用いて洗浄した。水相を真空下に約50mlまで減少 させ、ジクロロメタン(250ml)を添加した。4N水酸化ナトリウム溶液を pHが8.3になるまで添加した。相を分離し、有機相を乾燥した(Na2SO4) 。溶媒を真空下に蒸発させ、表題の化合物2.7g(96%)を得た。 HPL保持時間=16.0及び16.3分(システムB)。 1H NMR(CDCl3)δ4.02(t,2H);6.20(dt,1H)。 例42〜46の化合物を例41に記載されるものと同様の方法により調製した 。 例42 (R)−1−(2−(1,1−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)− 1−プロペン−3−イル)オキシ)−エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩 酸塩 M.P.170-177℃。 C2530ClF2NO3.1/4H2Oについての理論値: C,63.8%;H,6.5%;N,3.0%;実測値: C,63.9%;H,6.6%;N,2.9%;; 1H NMR(400MHz.DMSO-d6)δ5.93(t,1H);3.93(d,2H)。 例43 (R)−1−(3−((1,1−ジフェニル−1−プロペン−3−イル)オキシ )−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 アモルファス HPLC保持時間=23.1分(システムD)。 1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ6.21(t,1H);3.97(d,2H)。 例44 (R)−1−(2−((1,1−ビス(4−クロロ−2−メチルフェニル)−1 −プロペン−3−イル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 アモルファス HPLC保持時間=30.1分(システムD)。 1H NMR(400MHz.DMSO-d6)δ5.93(t,1H);3.88(d,2H);2.23(s,3H); 2.00(s,3H)。 例45 1−(2−(1,1−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−1−プロ ペン−3−イル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン− 3−カルボン酸・塩酸塩 アモルファス C2528ClF2NO3.3/4H2Oについての理論値: C,62.9%;H,6.2%;Cl,7.4%;N,2.9%;実測値: C,63.0%;H,6.2%;Cl,7.3%;N,2.7%; 1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ5.93(t,1H);3.95(d,2H)。 例46 (S)−1−(2−(1,1−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)− 1−プロペン−3−イル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸 塩 M.P.184-186℃。 C2530ClF2NO3についての理論値: C,64.4%;H,6.5%;N,3.0%;実測値: C,64.3%;H,6.7%;N,2.8%; 1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ5.93(t,1H);4.93(d,2H)。 例47 (R)−N−(2−(3−(3−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(73ml、2.5M)を5℃において エチレングリコール(150ml)へ窒素雰囲気下に滴下した。添加が完了した ら、混合物を室温で0.5時間撹拌した。3−ブロモ−1−(3−メチルフェニ ル)−1−フェニル−1−プロペン(52g、0.18mol、例26に記載さ れるものと同様の方法により調製)を添加し、反応混合物を室温で5日間撹拌し た。反応混合物を水(200ml)中に注ぎ、ジエチルエーテル(2×200m l)により抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥した(Na2SO4 )。溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を得、n−ヘプタン及び酢酸エチルの混合物 を溶離液として用いて、シリカゲル(900g)上のフラッシュクロマトグラフ ィーに供した。これにより2−(3−(3−メチルフェニル)−3−フェニル− 2−プロペン−1−イルオキシ)エタノール31g(64%)を得た。 TLC:rf=0.08(SiO2;n−ヘプタン/酢酸エチル=4:1)。 窒素雰囲気下に維持される乾燥トルエン(75ml)中の2−(3−(3−メ チルフェニル)−3−フェニル−2−プロペン−1−イル−オキシ)エタノール (16g、60mmol)及びトリエチルアミン(15.1g、149mmol )の混合物を5℃に冷却し、乾燥トルエン(75ml)中のメタンスルホニルク ロリド(13.7g、119mmol)の溶液を、温度を10℃よりも低くに維 持 しながら滴下した。添加が完了したら、反応混合物を5℃において1.5時間撹 拌した。水(100ml)を添加し、混合物を室温において0.5時間撹拌した 。相を分離し、水相を少量のトルエンにより抽出した。合わせた有機抽出物を塩 水により洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、ろ過した。ろ液にエチル(R)−3− ピペリジンカルボキシレート(10.3g、66mmol)及び炭酸カリウム( 9.9g、72mmol)を添加し、混合物を還流温度において6日間加熱した 。別のエチル(R)−3−ピペリジンカルボキシレート(5.3g)を添加し、 混合物を還流温度において24時間加熱した。反応混合物を氷水(200ml) 中に注ぎ、酢酸エチル(2×200ml)により抽出した。合わせた有機抽出物 をクエン酸ナトリウム緩衝溶液(2×100ml、pH5)により洗浄し、次い で、5%クエン酸溶液(4×100ml)により抽出した。合わせた酸性抽出物 にトルエン(120ml)を添加し、水酸化ナトリウムペレットをpHが8.5 になるまで混合物に添加した。相を分離し、有機相を乾燥した(Na2SO4)。溶 媒を真空下に蒸発させ、(R)−N−(2−(3−(3−メチルフェニル)−3 −フェニル−2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボ ン酸エチルエステル9.4g(39%)を油状物質として得た。 TLC:rf=0.50(SiO2;ジクロロメタン/メタノール/酢酸=20: 2:1)。 (R)−N−(2−(3−(3−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル( 3.5g、8.6mmol)を96%エタノール(10ml)中に溶解し、12 N水酸化ナトリウム溶液(2.2ml)を添加した。反応混合物を室温で4時間 撹拌した。溶媒を真空下に蒸発させ、ジクロロメタン(100ml)及び水(1 0ml)を添加した。濃塩酸溶液(3.4ml)を氷浴上で冷却しながら添加し た。相を分離し、有機相から溶媒を真空下に蒸発させた。水(100ml)を残 渣に添加し、水溶液を少量の酢酸エチルを用いて洗浄した。真空下に水相を約1 0mlに減少させた。ジクロロメタン(250ml)及び水(40ml)を添加 し、4N水酸化ナトリウム溶液により溶液のpHを8.5に調整した。相を分離 し、有機相を乾燥した(Na2SO4)。溶媒を真空下に蒸発させ、表題の化合物 2. 4g(74%)を得た。 HPL保持時間=17.8分(システムB)。 1H NMR(CDCl3)δ4.03(dd,2H);6.17(t,1H)。 例48 (R)-N-(2-(3-(3-メチルフェニル)-3-フェニル-1-プロピロキシ)エチル)-3-ピ ペリジン-カルボン酸 例47で調製した酸(8.2g、21.6mmol)をメタノール(150ml)に溶解し、炭素 触媒上(35%の水性ペースト)の10%パラジウム存在下にて、室温で1時間、気 体水素の下で攪拌して、その後濾過した。乾燥するまで該濾過物を蒸発させると 残留物が残り、該残留物をジクロロメタン中に溶解して、乾燥した(Na2SO4 )。真空下で溶媒を蒸発させ、表題の化合物を泡沫として、2.3g(28%)得た。 HPLCの保持時間=16.0分(システムB)。 1H NMR(DMSO-d6)δ4.05(t,1H)。 例49の化合物は、例48に記載した方法と同様の方法によって調製した。 例49 (R)-1-(2-(3,3-ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-1-プロピロキシ)エチル-3 -ピペリジン-カルボン酸塩酸 アモルファス@ HPLC保持時間=25.9分(システムD)。 1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ4.35(t,1H);2.25(s,6H)。 例50 (R)-1-(2-((2,2-ジフェニルエテニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸 エチルエステル 無水アセトン(300ml)の中で、ニペコチン酸エチルの(R)鏡像異性体(100g 、0.64mol)(Akkerman,A.M.ら、Gazz.Chim.Ital.,102(1972)189)を、2- ブロモエタノール(85g、0.68mol)、乾燥した炭酸カリウム粉末(188g、1.28mo l)およびヨウ化カリウム(21.6g、0.13mol)と混合した。該反応混合物を室温 で18時間攪拌し、24時間還流した。該反応混合物を濾過し、生じた濾過物を蒸発 させると、(R)-1-(2-ヒドロキシエチル)ニペコチン酸エチルエステルが油とし て得られ、これを真空下で(110.115℃、0.1mmHg)蒸留によって精製した(収 量72.2g、 56%)。TLC:rf=0.20(SiO2; ジクロロメタン/メタノール=19:1)。 上記アルコールのサンプル(140g、0.70mol)をトルエン(400ml)中に溶解し 、激しく攪拌させながら、臭化チオニル(80ml、0.77mol)を加えた。1.5時間後 に、発熱反応が沈静化し、ジエチルエーテル(400ml)を加えた。生じた沈殿を 濾過によって集め、ジエチルエーテルで洗浄した。該固体を酢酸エチルで細粒化 して、再度フィルター上に集めて乾燥すると、(R)-1-(2-ブロモエチル)ニペコ チン酸エチルエステル臭化水素塩(175g、73%)が、白色の固体として得られた 。 融点210-215℃。 ジフェニルアセトアルデヒド(4.9g、0.025mol)を滴下させて、水酸化ナトリ ウム(1.5g、0.05mol、80%オイル分散)と無水トルエン(25ml)の混合物に、0 ℃で添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、50℃に加熱してから、室温に 冷却させた。氷水の槽で温度を30℃以下に保ちながら、上記(R)-1-(2-ブロモエ チル)ニペコチン酸エチルエステル臭化水素塩(8.6g、0.025mol)を徐々に添加 した。1時間攪拌した後、該反応混合物を濾過し、乾燥するまで該濾過物を蒸発 させた。溶出液としてヘプタンとテトラヒドロフラン(4:1)の混合物を用いて 、シリカゲル(200g)上で該残留物のフラッシュクロマトグラフィーを行って、 油として表題の化合物(6.6g、69%)を得た。 TLC:rf=0.24(SiO2; ヘプタン/THF=7:3) 例51 (R)-1-(2-((2,2-ジフェニルエテニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸 塩酸塩 (R)-1-(2-((2,2-ジフェニルエテニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン 酸エチルエステル(例50)(3.0g、0.079mol)をエタノール(20ml)に溶解させ 、12Nの水酸化ナトリウム(2.0ml)を加えた。室温で2.5時間、該溶液を攪拌し た後、37%の塩酸(約2.2ml)を添加して、pH2で酸度を測定した。ジクロロメ タン(300ml)を加え、該混合物を乾燥した(MgSO4)。濾過および該濾過物 の蒸発によって固体が得られ、該固体をジエチルエーテルで細粒化して、白色固 体 として表題の化合物(2.65g、86%)を得た。 融点210-216℃. C2226ClNO3についての理論値: C,68.1%;H,6.8%;N,3.6%;Cl,9.15%; 実測値: C,67.6%;H,6.7%;N,3.65%;Cl,9.0%. 例52 Z-(R)-1-(2-((2-(2-メチルフェニル)-2-フェニルエテニル)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸塩酸塩 Z-(R)-1-(2-((2-(2-メチルフェニル)-2-フェニルエテニル)オキシ)エチル)- 3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(2.0g、0.0051mol、例50に記載した方 法と同様の方法で調製)をエタノール(8ml)中に溶解させ、12Nの水酸化ナト リウム溶液(1.3ml)を加えた。該溶液を室温で2時間攪拌した後、冷却しなが ら37%の塩酸(約1.8ml)、次にジクロロメタン(300ml)を添加した後、該混合 物を乾燥した(Na2SO4)。濾過および該濾過物の蒸発によって残留物が得ら れ、該残留物をアセトンとともに蒸発させた。酢酸エチルで該固形生成物を細粒 化して、濾過によって集め、真空下で乾燥させて、表題の化合物を得た(0.70g 、34%)。 融点206-211℃。 C2328ClNO3についての理論値: C,68.7%;H,7.0%,N,3.5%;Cl,8.8%; 実測値: C,67.7%;H,7.1%,N,3.5%;Cl,8.9%。 例53 E-(R)-1-(2-((2-(2-メチルフェニル)-2-フェニルエテニル)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸塩酸塩 E-(R)-1-(2-((2-(2-メチルフェニル)-2-フェニルエテニル)オキシ)エチル)- 3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(1.1g、0.0028mol、例50に記載した方 法と同様の方法で調製)をエタノール中(5ml)に溶解させ、12Nの水酸化ナト リウム溶液(0.7ml)加えた。該溶液を室温で2時間攪拌した後、37%塩酸溶液 (約 1.0ml)、次にジクロロメタン(300ml)を(冷却しながら)添加し、該混合物を 乾燥した(Na2SO4)。濾過および該濾過物の蒸発によって残留物が得られ、 該残留物をアセトンとともに蒸発させた。酢酸エチルで該固形生成物を細粒化し て、濾過によって集め、真空下で乾燥させて、表題の化合物を得た(0.70g、62 %)。 融点195-196℃。 C2328ClNO3についての理論値: C,68.7%;H,7.0%;N,3.5%;Cl,8.8%; 実測値: C,68.1%;H,7.2%;N,3.4%;Cl.8.7%。 例54 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(2-クロロフェニル)-2-フェニルエテニル)オキシ)エ チル)-3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(2-クロロフェニル)-2-フェニルエテニル)オキシ) エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(1.0g、0.0024mol、例50に記 載した方法と同様の方法で調製)をエタノール中(10ml)に溶解させ、10Nの水 酸化ナトリウム溶液(2.42ml)を加えた。該溶液を室温で5時間攪拌した後、水(1 00ml)を添加し、該混合物を2N塩酸溶液で中和した。減圧下で、エタノールを蒸 発させて、水溶液を得て、2N塩酸溶液で該水溶液のpHを0.5の酸性にし、ジク ロロメタン(4×100ml)で抽出した。抽出物を集めて乾燥し(Na2SO4)、油 になるまで蒸発させて、該油を微量のメタノールに溶解させた。トルエン(20ml )を加え、蒸気槽の上で該生成物の溶液を加熱した。冷却したら直ぐに、表題の 化合物(0.64g、62%)(白色の結晶固体)を集めて、真空下で乾燥した。 融点170℃で柔らかくなり;198℃で融解。 C2225Cl2NO3についての理論値: C,62.6%;H,5.7%;N,3.2%,Cl,16.8%; 実測値: C,62.5%;H,6.0%;N,3.2%;Cl,16.6%。 例55 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(2-クロロフェニル)-2-フェニルエテニル)オキシ)エ チル)-3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(2-クロロフェニル)-2-フェニルエテニル)オキシ) エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(1.0g、0.0024mol)(例54と 反対の幾何異性体)をエタノール中(20ml)に溶解させ、10Nの水酸化ナトリウ ム溶液(2.42ml)を加えた。該反応混合物を室温で16時間攪拌した後、水(100m l)を添加し、該混合物を2N塩酸溶液で中和した。減圧下で、エタノールを蒸発 させて水溶液を得、2N塩酸溶液で該水溶液をpH1の酸性にして、ジクロロメタ ン(4×100ml)で抽出した。抽出物を集めて乾燥し(Na2SO4)、固体になる まで蒸発させ、メタノール/トルエンから該固体を再結晶してから、真空下で乾 燥させると表題の化合物(0.58g、56%)が白色結晶として得られた。 融点227-228℃。 C2225Cl2NO3についての理論値: C,62.6%;H,5.7%;N,3.3%;Cl,16.8%; 実測値: C,62.6%;H,6.1%,N,3.2%;Cl,16.7%. 例56 (R)-1-(3-((2,2-ジフェニルエテニル)オキシ)-1-プロピル)-3-ピペリジンカル ボン酸塩酸塩 (R)-1-(3-((2-2-ジフェニルエテニル)オキシ)プロピル)-3-ピペリジンカルボ ン酸エチルエステル(0.60g、0.0015mol、例50に記載した方法と同様の方法で調 製)をエタノール中(5ml)に溶解させ、12Nの水酸化ナトリウム溶液(0.4ml) を加えた。該溶液を室温で2時間攪拌した後、冷却しながら37%塩酸(約0.52ml )、次にジクロロメタン(250ml)を添加した。該混合物を乾燥した(Na2SO4 )。濾過および該濾過物15の蒸発によって残留物が得られ、該残留物をアセトン と同時蒸発させた。アセトンで該固形生成物を細粒化して、濾過によって集め、 真空下で乾燥させて、表題の化合物を得た(030g、50%)。 融点176-180℃。 C2328ClNO3,0.25H2Oについての理論値: C,68.0%,H.7.1%;N,3.45%;Cl,8.7%; 実測値: C,67.9%;H.7.1%;N,3.4%;Cl,8.3%. 例57 (R)-1-(2-((2-(2-メチルフェニル)-2-(3-メチル-2-チエニル)エテニル)オキシ) エチル)-3-ピペリジン-カルボン酸塩酸塩 (R)-1-(2-((2-(2-メチルフェニル)-2-(3-メチル-2-チエニル)エテニル)オキ シ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(6.0g、0.0133mol、例50に 記載した方法と同様の方法で調製)をエタノール(100ml)に溶解させ、10Nの 水酸化ナトリウム溶液(13.3ml)を加えた。室温で3時間、該溶液を攪拌した後 、水(200ml)を添加して、減圧下でエタノールを蒸発させた。2N塩酸溶液で該 溶液をpH1の酸性にして、ジクロロメタン(4×150ml)で抽出した。該抽出物を 集めて乾燥し(MgSO4)、固体になるまで蒸発させて、メタノール/トルエン /シクロヘキサンから該固体を再結晶し、白色結晶として表題の化合物(4.09g 、68%)を得た。 融点207-212℃. C2228ClNO3S,0.33PhCH3についての理論値: C,64.6%;H,6.8%;N,3.1%;Cl,7.8%;S,7.6%; 実測値: C,64.6%;H,6.8%;N,3.1%;Cl,7.8%;S,7.3%. 例58 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(3-フルオロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)-エテ ニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(3-フルオロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテ ニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(0.40g、0.00097 mol、例50に記載の方法と同様の方法で調製)をエタノール中(5ml)に溶解させ 、12N水酸化ナトリウム溶液(0.3ml)を加えた。該溶液を室温で5時間攪拌し た後、pHの測定値が約1になるまで、37%塩酸溶液を添加した。ジクロロメタ ン(250ml)を加え、激しく攪拌しながら、氷を徐々に添加することによって、 生 じた沈殿を溶解させた。有機相を分離、乾燥(Na2SO4)、蒸発させて、残留 物を得、該残留鬱をアセトンとともに同時蒸発させた。アセトンからの再結晶に よって、表題の化合物(0.10g、24%)を白色固体として得た。 融点193-195℃。 C2327ClFNO3についての理論値: C,65.8%;H,6.5%;N,3.3%;Cl,8.4%; 実測値: C,65.4%;H,6.6%;N,3.7%;Cl,8.2%。 例59 ZまたはE-(R)-1-(2-((2-(3-フルオロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニ ル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 ZまたはE-(R)-1-(2-((2-(3-フルオロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテ ニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(0.50g、0.00123 mol、例50に記載の方法と同様の方法で調製)(例58と反対の幾何異性体)をエ タノール中(5ml)に溶解させ、12Nの水酸化ナトリウム溶液(0.3ml)を加えた 。該溶液を室温で5時間攪拌した後、pHの測定値が約1になるまで、37%塩酸 溶液を添加した。ジクロロメタン(250ml)を加え、激しく攪拌しながら、氷を 添加することによって、生じた沈殿を溶解させた。有機相を分離、乾燥(Na2S O4)、蒸発させて残留物を得、該残留物をアセトンとともに同時蒸発させた。 アセトンからの再結晶によって、表題の化合物(0.10g、20%)を白色固体とし て得た。 融点193-195℃。 C2327ClFNO3についての理論値: C,65.8%H,6.5%;N,3.3%;Cl,8.40%; 実測値: C.65.5%:H,6.6%;N,3.5%;Cl,8.3%. 例60〜64の化合物は、例50〜59に記載した方法と同様の方法で調製した。 例60 (R)-1-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-3-ピペリ ジンカルボン酸塩酸塩 アモルファス HPLC保持時間=22.6分(システムD)。1 H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ6.75(8,1H);4.05(t,2H)。 例61 (R)-1-(2-((2,2-ビス(2-クロロ-4-フルオロフェニル)エテニル)オキシ)エチル) -3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 融点180-182℃。1 H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ6.80(8,1H);4.43(m,2H)。 例62 (R)-1-(2-((2,2-ビス(2,4-ジフルオロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-3-ピ ペリジンカルボン酸塩酸塩 融点148-150℃。 C2222ClF4NO3,3/4H2Oについての理論値: C,55.8%;H,5.0%;N,3.0%; 実測値: C,55.8%;H,4.9%;N.2.7%. 例63 (R)-1-(2-(((2,4-ジフルオロフェニル)-2-(2,5-ジフルオロフェニル)エテニル) オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 融点162-164℃。 C2222ClF4NO3,1/2H2Oについての理論値: C,56.4%;H,4.8%;Cl,7.6%,N.3.1%; 実測値: C,56.2%;H,5.0%;Cl,7.5%;N.2.9%。 例64 (R)-1-(2-((2,2-ビス(2,5-ジフルオロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-3-ピ ペリ ジンカルボン酸塩酸塩 融点215-217℃。 C2222ClF4NO3についての理論値: C,57.5%;H,4.8%;N,3.1%; 実測値: C,57.7%;H,4.9%;N.2.9%. 例65 (R)-1-(2-((2,2-ビス(3-メチル-2-チエニル)エテニル)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸エチルエステル 2-(トリフェニルメトキシ)エタノール(3.98g、0.013mol)を無水THF(50ml) 中に溶解させ、ヘキサン中の2.5Mブチルリチウム溶液(5.5ml、0.0137mol)を0 ℃で添加した。ヘキサン中の2.5Mブチルリチウム溶液(5.5ml、13.7mmol)によ って、0℃でブロモ酢酸の溶液(1.81g、13.0mmol)を別に処置した後、二つの溶 液を混合した。68時間、該反応混合物を加熱還流し、冷却してから、水(200ml) を加えた。酢酸エチルで洗浄した後、0.5Mのクエン酸溶液(50ml)で、該水相 を酸性にした。酢酸エチルで抽出(2×100ml)し、乾燥(MgSO4)すると、未 精製の(2-(トリフェニルメトキシ)エトキシ)酢酸(2.78g、58%)が得られた 。該酸をジクロロメタン(30ml)中に溶解させ、ジシクロヘキシルカルボジイミ ド(1.72g、0.0083mol)を添加した後、4-ピロリジノピリジン(0.11g、0.00074 mol)およびエタノール(0.89ml、2当量)を添加した(A.Hassnerら、Tetra hedron Lett.(1978)4475)。該反応混合物を室温で16時間攪拌し、ジシクロヘ キシル尿素を除去するために濾過した。該濾過物を蒸発させ、シリカゲル上のフ ラッシュクロマトグラフィー(3×20cm)により、残留物を精製した。1〜3%の 酢酸エチルを含有するシクロヘキサンで溶出すると、所望の(2-(トリフェニルメ トキシ)エトキシ)酢酸エチルエステル(1.5g、50%)が油として得られた。 2-ブロモ-3-メチルチオフェン(1.5g、0.0085mol)およびマグネシウムターニ ング(turning)(0.22g)を、無水THF(30ml)中で穏やかに加熱すると、反 応は即座に発熱反応となった。0.2時間後、該反応混合物を0.5時間加熱還流し、 THF(20ml)中の溶液として、上記エステル(1.5g、0.0038mol)を加えた。 再 度、該混合物を0.5時間加熱還流し、冷却して、塩化アンモニウム溶液(100ml) を添加した。室温で0.5時間攪拌した後、酢酸エチル(3×70ml)で抽出した。集 めた抽出物を乾燥(MgSO4)して蒸発させた。2N塩酸(50ml)、THF(50m l)およびエタノール(50ml)の混合物中に、残留物を溶解させ、該溶液を50℃ で1時間加熱し、水酸化ナトリウム溶液でpH9.5のアルカリ性にした。有機溶媒 を真空下で除去し、水性の残留物を酢酸エチル(3×75ml)で抽出した。集めた 抽出物を乾燥(MgSO4)、蒸発させると油が得られ、シリカゲル上のフラッシ ュクロマトグラフィー(2×15cm)によって、該油を精製した。シクロヘキサン /酢酸エチル(9:1)で溶出すると、2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)-1-(3-メチル -2-チエニル)エテニル)-3-メチルチオフェン(0.54g、50%)が、ガムとして得 られた。 上記のアルコール(0.53g、0.0019mol)を無水トルエン(20ml)中に溶解させ 、該溶液を0℃に冷却した。n-ブチルリチウム(ヘキサン中、2.5M)(0.9ml、0 .0023mol)の溶液を加え、該反応混合物を0℃で1時間放置してから、トルエン (10ml)中のp-トルエンスルホニルクロリド(0.47g、0.0025mol)の溶液を添加 した。該混合物を室温で20時間放置して、生じたトシレート溶液に、ニペコチン 酸エチルの(R)-鏡像異性体(0.59g、0.0038mol)および乾燥した炭酸カリウム 粉末(1.04g、0.0075mol)を添加した。温度を80℃に上昇させて、50時間維持し た。該反応混合物を冷却して、水(50ml)を加えた。トルエン相を分離し、水相 を酢酸エチル(50ml)で抽出した。集めた有機抽出物を乾燥(MgSO4)、蒸発 させて油とし、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって、該油を 精製した。シクロヘキサン/酢酸エチル(19:1−5:1)で溶出すると、表題の化 合物(025g、31%)が、ガムとして得られた。 TLC:rf=0.26(SiO2; ヘプタン/THF=7:3)。 例66 (R)-1-(2-((2,2-ビス(3-メチル-2-チエニル)エテニル)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸 (R)-1-(2-((2,2-ビス(3-メチル-2-チエニル)エテニル)オキシ)エチル)-3-ピ ペリジンカルボン酸エチルエステル(420mg、1mmol、例65)をエタノール(20ml ) に溶解させ、10Nの水酸化ナトリウム溶液(1.00ml)を加えた。室温で3時間後 、該溶液のpHを2Nの塩酸で9に調整した。蒸発によってエタノールを除去し、 該溶液のpHを2.5に調整した。ジクロロメタン(4×15ml)で抽出し、集めた抽 出物を乾燥(MgSO4)して、該濾過物を蒸発させると残留物が得られ、該濾過 物を水から再結晶した。これによって、表題の化合物(0.34g、84%)が、クリ ーム状の固体として得られた。 TLC:rf=0.37(SiO2,ジクロロメタン/メタノール=1:1).。 融点55-70℃。 C2025NO32,3/4H2Oについての理論値: C,59.3%;H,6.6%;N,3.45%;S,15.8%; 実測値: C,59.3%;H,6.6%;N,3.5%;S,15.85%。 例67 1-(2-((2,2-ビス(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラ ヒドロ-3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 1-(2-((2,2-ビス(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-l,2,5,6-テト ラヒドロ-3-ピペリジンカルボン酸メチルエステル(0.70g、0.0018mol、例65に 記載された方法と同様の方法で調製)をエタノール中(30ml)に溶解させ、10N 水酸化ナトリウム溶液(1.79ml)を加えた。該反応混合物を室温で2.5時間攪拌 し、水(100ml)を添加した後、2N塩酸溶液によってpHを10とした。減圧下の 蒸発によって、エタノールを除去し、酢酸エチル(20ml)で該水溶液を洗浄した 。水相を分離し、2N塩酸溶液でpH2の酸性にして、ジクロロメタン(4×50ml) で抽出した。集めた抽出物を乾燥(MgSO4)して、プロパノール/トルエンか ら該残留物を結晶化させて表題の化合物(0.53g、76%)を得た。 融点195-198℃ C2428ClNO3についての理論値: C,69.65%;H,6.8%;N,3.4%;Cl,8.55%; 実測値: C,69.6%;H,6.85%;N,3.2%;Cl,8.1%。 例68 (R)-1.(2-((2-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル )オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 (4-フルオロ-2-メチルフェニル)-(2-メチルフェニル)アセトアルデヒド(3.5g 、0.0144mol)を無水THF(20ml)中に溶解させ、無水THF(30ml)中の水 酸化ナトリウム(60%オイル分散)(0.63g、0.0158mol)の懸濁液に、滴下させ て添加した。該混合物を1時間室温で攪拌し、0.5時間加熱還流した。冷却させ た後、1,2ジブロモメタン(12.4ml、10当量)を添加した後、該反応混合物を室 温で192時間放置した。該反応混合物を濾過し、蒸発させた。真空下で残留物を 汲み上げたが、まだ約30%の初発のアルデヒドが含まれていたので、上記の操作 を繰り返した。該濾過された反応混合物を蒸発させ、残留物に、水(100ml)、 飽和した塩水(100ml)および酢酸エチル(200ml)を添加した。水相を分離して 、酢酸エチル(100ml)で洗浄した。集めた酢酸エチル抽出物を塩水(100ml)で 洗浄し、乾燥(MgSO4)して蒸発させた。未精製の1-(2-(2-ブロモ-エトキシ) -1-(2-メチルフェニル)エテニル)-4-フルオロ-2-メチルベンゼン(2.3g、約46% )を、さらに精製せずに、次の段階で用いた。 上記の臭素化合物(1.15g、0.0033mol)、ニペコチン酸エチルの塩酸塩の(R) 鏡像異性体(1.92g、0.0099mol)および乾燥した炭酸カリウム(2.28g、0.0165mol) をアセトン中(100ml)で、還流温度で54時間攪拌した。冷却した反応混合物を 濾過し、該濾過物を蒸発させた。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー (4,5×15cm)によって、該残留物を精製し、ヘプタン/酢酸エチル(9:1−>4:1 )で溶出すると、(R)-1-(2-((2-(4-フルオロ-2-メチル-フェニル)-2-(2-メチル フェニル)-エテニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステルが 、ガムとして得られた(0.57g、40%)。 TLC:rf=0.4(SiO2,酢酸エチル/ヘプタン=1:1)。 上記のエステル(0.56g、0.0013mol)をエタノール(6ml)に溶解し、10Nの 水酸化ナトリウムを加えた。該溶液を室温で2時間攪拌した後、水(200ml)を 添加し、減圧下でエタノールを蒸発させた。2N塩酸溶液で、水溶液のpHを5の 酸性にして、ジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。集めた抽出物を乾燥 (MgSO4)、蒸発させて残留物を得て、該残留物をトルエン(20ml)で処理し 、該混合物を濾過した。該濾過物に、メタノール(0.06ml)およびクロロトリメ チルシラン(0.20ml)を添加すると、塩酸塩が沈殿した。該混合物を蒸発させた 後、微量のメタノール/トルエンから残留物を結晶化すると、表題化合物(0.38 g、67%)が得られた。 融点195℃で柔らかくなり;最終的に210℃で融解する。 C2429ClFNO3についての理論値: C,66.4%;H,6.7%;N,3.2%;Cl,8.2%; 実測値: C,66.3%;H,6.8%;N,3.1%;Cl,8.4%. 例69 1-(2-((2-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキ シ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸塩酸塩 1-(2-((2-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オ キシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル(0. 74g、0.0018mol、例68に記載した方法と同様の方法で調製)をエタノール(15ml )中に溶解させ、10Nの水酸化ナトリウム溶液(1.8ml)を加えた。該反応混合 物を室温で2時間攪拌した後のTLCは、けん化が不完全であることを示してい たので、さらに10Nの水酸化ナトリウム溶液(1.8ml)を添加し、該反応混合物 を40℃で10分間加熱した。水(400ml)を添加し、該溶液をジエチルエーテル(1 00ml)で抽出した。2N塩酸溶液で、水層をpH5の酸性にして、ジクロロメタン (4×50ml)で抽出した。集めた抽出物を乾燥(MgSO4)、蒸発させて残留物 (0.61g)を得て、該残留物をトルエン中に(50ml)溶解させた。メタノール(0 .2ml)およびクロロトリメチルシラン(0.216ml)を添加して、混合した後、シ クロヘキサンの一部(約30ml)を添加した。該混合物を18時間、4℃に保った後 、濾過によって表題の化合物を集めた(0.60g、77%)。 融点190-201℃。 C2427ClFNO3,0.1PhCH3についての理論値: C,67.3%;H,6.4%;N,3.2%;Cl,8.0%; 実測値: C,67.1%;H,6.4%;N,3.1%;Cl,8.1%。 例70 1-(2-((2,2-ビス(3-フルオロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テト ラヒドロ-3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 ビス(3-フルオロフェニル)アセトアルデヒド(4.82g、0.0208mol)をジクロロ メタン(50ml)に溶解させ、テトラ-n-ブチル臭化アンモニウム(0.67g、0.0020 8mol)を添加した。12Nの水酸化ナトリウム溶液(50ml)および1,2-ジブロモエ タン(17.9ml、0.208mol)を加え、該混合物を室温で20時間激しく攪拌した。ジ クロロメタン(100ml)および飽和した塩水(50ml)を添加し、相を分離した。 ジクロロメタン(50ml)で水相をさらに抽出し、集めたジクロロメタン抽出物を 水(2×75ml)および飽和した塩水(50ml)で洗浄した。ジクロロメタン溶液の 乾燥(Na2SO4)および蒸発によって、1-(2-(2-ブロモエトキシ)-1-(3-フルオ ロ-フェニル)エテニル)-3-フルオロベンゼンが、油として(6.66g、95%)得ら れた。 TLC:rf=0.71(SiO2; ジクロロメタン)。 アセトン(100ml)中の上記臭化物(6.57g、0.0194mol)に、1,2,5,6-テトラ ヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル塩酸塩(5.57g、0.0291mol)、乾 燥した炭酸カリウム(803g、0.0581mol)およびヨウ化カリウム(0.32g、0.0019 mol)を添加した。該懸濁物を室温で50時間攪拌し、濾過した。該濾過物を蒸発 させて油(8.2g)にして、該油を酢酸エチル(100ml)中に溶解させた。水(40m l)を添加して、34%の酒石酸水溶液で、該水相のpHを4に調整した。該水層( aqueous layer)を分離して、有機相をpH4の酒石酸水溶液(20ml)で洗浄した 後、水(40ml)を添加した。水相のpHを2Nの水酸化ナトリウム溶液で約8に調 整して、相を分離した。有機相を飽和塩水(10ml)で洗浄、乾燥(Na2SO4)し、 油になるまで蒸発させた。45℃トルエン(20ml)中の該油に、メタノール(0.68 ml、0.0167mol)を添加した後、クロロトリメチルシラン(1.173g、0.0156mol) を添加した。室温で18時間攪拌すると、該エステル塩酸塩は沈殿し、該懸濁物を 2時間0℃で冷却した。濾過によって、固体を集め、冷たいトルエン (15ml)で洗浄し、無水ジエチルエーテル(25ml)中に懸濁した。濾過によって 、1-(2-((2,2-ビス(3-フルオロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-l,2,5,6-テ トラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル塩酸塩(3.56g、59%)が、白 色固体として得られた。 TLC:rf=0.68(SiO2; ジクロロメタン/メタノール/酢酸=20:2:1)。 96%エタノール水溶液(25ml)中の上記エステル塩酸塩(3.50g、0.0078mol) に、5で12Nの水酸化ナトリウム溶液(2.1ml)を添加した。室温で4.5時間、溶 液を攪拌した後、4N塩酸溶液でpHを6に調整し、油状になるまで該混合物を蒸 発させた。酢酸エチル(50ml)および水(20ml)を添加し、有機相を分離した。 水相を酢酸エチル(25ml)で洗浄し、集めた有機相を飽和塩水(10ml)で洗浄し た。酢酸エチル相を乾燥(Na2SO4)し、残留物をジクロロメタン(3×15ml)と ともに同時蒸発させた。45℃のトルエン(22ml)中の残留物に、メタノール(0. 225ml)およびクロロトリメチルシラン(0.705ml)を添加した。室温で18時間冷 却、攪拌すると、塩酸塩の生成物が沈殿し、該懸濁物を0℃で1.5時間冷却した。 濾過によって固体を集め、真空下で乾燥すると、所望の生成物(2.65g、80%) が得られた。水からの再結晶によって、表題の化合物(1.60g、53%)が生成し た。 融点158-159℃。 C2222ClF2NO3,0.3H2Oについての理論値: C,61.8%;H,5.1%;N,3.3%;Cl,8.3%; 実測値: C,61.5%;H,5.3%;N,3.1%;Cl,8.4%。 例71 (R)-1-(2-((2,2-ビス(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジ ンカルボン酸塩酸塩 (R)-1-(2-((2,2-ビス(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-3-ピペリ ジンカルボン酸エチルエステル(2.20g、0.0054mol、例70に記載した方法と同様 の方法で調製)をエタノール(20ml)中に溶解させ、10Nの水酸化ナトリウム溶 液(7ml)を加えた。該溶液を室温で3時間攪拌した後、水(300ml)を添加し、 該溶液をジエチルエーテル(100ml)で洗浄した。該水層をジエチルエーテル(1 00ml)でさらに洗浄した。水層のpHを5に調整した後、ジクロロメタン(4×10 0ml)で抽出した。集めた抽出物を乾燥(MgSO4)、蒸発させ、残留物をトル エン中(50ml)に溶解させた。メタノール(0.4ml)およびクロロトリメチルシ ラン(0.7ml)を添加すると、生成物が沈殿した。濾過によって、該固体を集め 、水から再結晶させると表題の化合物(1.4g、62%)が得られた。 融点217-226℃。 C2430ClNO3についての理論値: C,69.3%;H,7.3%;N,3.4%;Cl,8.5%; 実測値: C,69.4%;H.7.4%;N,3.3%:Cl,8.5%。 例72 (R)-1-(2-((2,2-ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル) -3-ピペリジンカルボン酸塩酸塩 (R)-1-(2-((2,2-ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(1.72g、0.0039mol、例70に記載し た方法と同様の方法で調製)をエタノール(20ml)中に溶解させ、10Nの水酸化 ナトリウム溶液(4ml)を加えた。該溶液を室温で3時間攪拌し、水(100ml)を 添加した。該溶液をジエチルエーテル(2×100ml)で抽出し、2N塩酸溶液で水 相をpH5の酸性にした。ジクロロメタン(4×80ml)で抽出し、集めた抽出物を 乾燥(MgSO4)した後、蒸発させると残留物が得られ、該残留物をトルエン中( 50ml)に溶解させた。メタノール(0.16ml)およびクロロトリメチルシラン(0. 51ml)を添加すると、生成物が沈殿した。固体になるまで該混合物を蒸発させて 、トルエンから再結晶させると表題の化合物が、白色結晶固体(0.78g、44%) として得られた。 融点175-185℃(分解)。 C2428ClFNO3についての理論値: C,63.8%;H,6.2%;N,3.1%;Cl,7.8%; 実測値: C,64.1%;H.6.3%;N,3.0%:Cl,7.3%。 例73 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(3-メトキシフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニ ル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(3-メトキシフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニ ル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(0.50g、0.0012m ol、例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(15ml)中に溶 解し、12Nの水酸化ナトリウム溶液(0.2ml)を加えた。室温において6時 間、該溶液を攪拌した後で氷(100g)を添加し、37%塩酸溶液を用いて反応混 合液のpHを約7に調整した。ジクロロメタン(200ml)を添加し、37%塩酸溶 液を用いて更にpHを2未満に調整した。ジクロロメタン層を乾燥し(Na2SO4 )、蒸発して固体を得た(0.3g、60%)。 M.P.188-192℃ C24H30ClNO4,0.25H2Oについての理論値: C,66.0%;H,7.0%;N,3.2%;Cl,8.2%;実測値: C,66.5%;H,7.2%;N,3.0%;Cl,7.6%。 例74 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(3-メトキシフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニ ル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 EまたはZ-(R)-1-(2-((2-(3-メトキシフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテ ニル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(0.80g、0.0019 mol、例73に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(15ml)中に 溶解し、12Nの水酸化ナトリウム溶液(0.3ml)を加えた。室温において6 時間、該溶液を攪拌した後で氷(50g)を添加し、37%塩酸溶液を用いて反応 混合液のpHを約7に調整した。ジクロロメタン(200ml)を添加し、37%塩酸 溶液を用いて更にpHを2未満に調整。ジクロロメタン層を乾燥し(Na2SO4) 、 蒸発して固体を得た(0.35g、44%)。 M.P.198-202℃ C24H30ClNO4についての理論値: C,66.7%;H,7.0%;N,3.2%;Cl,8.2%;実測値: C,66.5%;H,7.2%;N,3.0%;Cl,7.6%。 例75 1-(2-((2-(3-メトキシフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル )-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 1-(2-((2-(3-メトキシフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル )-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル(1.15g、0.0 027mol、例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(15ml)に 溶解し、12Nの水酸化ナトリウム溶液(0.5ml)を加えた。室温において 4時間、該溶液を攪拌した後で氷(30g)を添加し、37%の塩酸溶液を用いて 該反応混合液のpHを約7に調整した。ジクロロメタン(200ml)を添加し、 37%の塩酸溶液を用いてpHを約1に更に調整した。固体原料を溶解するまで 水を添加し、ジクロロメタン層を乾燥(Na2SO4)し、蒸発して油状物質を得 た。これをアセトンで3回同時蒸発(co-evaporate)した。その残渣をジエチルエ ーテルで摩砕して表題化合物(0.60g、52%)を得た。 17.1分および17.6分のHPLC保持時間(System D)。 C24H28NO4についての理論値: C,65.8%;H,7.0%;N,3.2%;Cl,6.3%;実測値: C,65.3%;H,7.0%;N,3.2%;Cl,6.9%。 例76 1−(2−((2−(3−クロロフェニル)−2−(2−メチルフェニル)エテニル)オキシ) エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 1-(2-((2-(3-クロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル-1 ,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル(0.60g、0 .0014mol、例70に記述した方法と同様に調製した)をエタノール(5m l)に溶解し、12Nの水酸化ナトリウム水溶液(0.35ml)を添加した。室 温において3時間、該溶液を攪拌した後でpH1になるまで37%塩酸溶液を添 加した。ジクロロメタン(200ml)を添加し、該混合液を乾燥(Na2SO4) し、濾過し、蒸発して残渣を得た。これをアセトンで2回同時蒸発(co-evaporat e)した。該残渣は、アセトン/酢酸エチルから再結晶して、白色結晶として表題 化合物(0.33g、55%)を得た。 M.P.168-170℃ 16.12分および18.42分のHPLC保持時間(System D)。 EまたはZ-1-(2-((2-(3-クロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキ シ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 EまたはZ-1-(2-((2-(3-クロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキ シ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸エチルエステル( 0.55g、0.0013mol、例70に記述の方法と同様に調製した)をエ タノール(5ml)に溶解し、12Nの水酸化ナトリウム溶液(0.33ml)を 添加した。室温において3時間、該溶液を攪拌した後で、pH1になるまで37 %の塩酸溶液を添加した。ジクロロメタン(200ml)を添加し、混合液を乾燥 (Na2SO4)し、濾過し、蒸発して残渣を得た。これをアセトンで2回同時蒸 発した。アセトン/酢酸エチルからの再結晶で、表題化合物(0.17g、30 %)を白色固体として得た。 M.P.214-215℃。 C23H25Cl2NO3についての理論値: C,63.6%;H,5.8%;N,3.2%;Cl,8.2%;実測値: C,63.2%;H,5.8%;N,3.4%;Cl,8.0%。 例77 1-(2-((2,2-ビス(2-エチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラ ヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 1-(2-((2,2-ビス(2-エチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラ ヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル(1.40g、0.00323m ol、例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(10ml)に溶解 し、12Nの水酸化ナトリウム溶液(0.8ml)を添加した。室温において5時 間、該溶液を攪拌した後、37%塩酸溶液をpHの測定値が約1になるまで添加 した。ジクロロメタン(250ml)を添加し、該混合液を乾燥(Na2SO4)し 、濾過し、蒸発して残渣を得た。これをアセトンと同時蒸発(co-evaporate)し た。アセトンからの再結晶により、表題化合物(0.80g、57%)を白色固体 として得た。 M.P.162-165℃。C26H32ClNO3についての理論値: C,70.7%;H,7.3%;N,3.2%;Cl,8.0%;実測値: C,70.5%;H,7.4%;N,3.6%;Cl,8.0%。 例78 (R)-1-(2-((2,2-ビス(2-エチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 (R)-1-(2-((2,2-ビス(2−エチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-3 -ピペリジンカルボン酸エチルエステル(1.20g、0.00275mol、 例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(10ml)に溶解し、1 2Nの水酸化ナトリウム溶液(0.7ml)を添加した。室温において5時間、 該溶液を攪拌した後に、pH1になるまで37%の塩酸溶液を添加した。ジクロロ メタン(250ml)を添加し、該混合液を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、蒸発し て残渣を得た。これをアセトンで同時蒸発した。アセトンからの再結晶により表 題化合物(0.85g、70%)を白色固体として得た。 M.P.205-206℃。 C26H34ClNO3についての理論値: C,70.3%;H,7.7%;N,3.2%;Cl,8.0%;実測値: C,70.0%;H,7.8%;N,3.4%;Cl,7.9%。 例79 1-(2-((2,2-ジフェニルエテニル)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ−3-ピ リジンカルボン酸・塩酸塩 1−(2−((2,2−ジフェニルエテニル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ-3 -ピリジンカルボン酸メチルエステル(4.33g、0.0115mol、例70 に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(50ml)に溶解し、10Nの水酸 化ナトリウム水溶液(11.5ml)を添加し、続いて水(5ml)を添加した。 室温において2.5時間、該溶液を攪拌して4℃で18時間放置した。2Nの塩酸溶液 を、pH2になるまで添加し、該混合液をジクロロメタン(3×60ml)で抽 出した。合わせた抽出物を乾燥(MgSO4)し、蒸発して泡状物質(4.24g )を得た。これを2−プロパノールから結晶化して、表題化合物(2.32g、 52%)を白色固体として得た。 M.P.173-176℃。 C22H24ClNO3,0.2H2Oについての理論値: C,67.8%;H,6.3%;N,3.6%;Cl,9.1%;実測値: C,67.7%;H,6.3%;N,3.4%;Cl,8.8%。 例80 1−(2−((2−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メチルフェニル)エテニル)オキシ )エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 1-(2-((2-(2-フルオロフェニル)−2-(2−メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル)-1,2,5,6,-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル・塩酸塩(2 .18g、0.0049mol、例70に記述の方法と同様に調製した)をエタ ノール(24ml)に溶解し、12Nの水酸化ナトリウム水溶液(1.83ml)を5 ℃で添加した。室温において2.5時間、該溶液を攪拌して−10℃で18時間 放置した。4Nの塩酸溶液を用いてpHを6.5に調整した後、該反応混合液を 残渣が得られるまで蒸発した。水(20ml)および酢酸エチル(50ml)を添加 し、水層を分取して、酢酸エチル(25ml)で再度抽出した。合わせた酢酸エチ ル抽出物を飽和塩水(40ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発して残渣を 得た。これをジクロロメタン(3×40ml)で同時蒸発した。該残渣(1.9g) をトルエン(15ml)に溶解し、メタノール(0.2ml)を添加し、続いてクロ ロトリメチルシラン(0.62ml)を添加した。該混合液を室温において18時 間攪拌して0℃で2時間冷却した。表題化合物(1.9g、91%)を白色結晶 として得た。 M.P.183-185℃。 C22H24FNO3、1.25HClについての理論値: C,64.7%;H,6.0%;N,3.3%;Cl,10.4%;実測値: C,64.3%;H,6.0%;N,3.1%;Cl,9.9%。 例81 1-(2-((2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキ シ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 1-(2-((2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル・塩酸塩(2. 76g、0.0055mol、例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノー ル(30ml)に溶解し、12Nの水酸化ナトリウム溶液(2.1ml)を5℃で 添加した。室温において3時間、該溶液を攪拌し、−10℃で18時間放置した 。4Nの塩酸溶液を用いてpHを6.5に調整した後に、該反応混合液を蒸発し て残渣を得た。水(50ml)、酢酸エチル(50ml)、ジクロロメタン(50m l)を添加して、その有機層を分取した。水層は、更に酢酸エチル(50ml)、 およびジクロロメタン(50ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥(Mg SO4)し、蒸発した。得られた残渣をメタノールで2回同時蒸発し、四塩化炭 素で2回同時蒸発して泡状物質(2.7g)を得た。この泡状物質を、トルエンに 溶解し、メタノール(0.23ml)を添加し、続いて、35℃でクロロトリメチ ルシラン(0.71ml)を添加した。生成物は、約40℃で結晶化が始まった。 この混合液を室温で18時間攪拌し、0℃で2時間冷却した。表題化合物(2. 20g、84%)を白色結晶として得た。 M.P.187-190℃(分解)。 C23H23Cl2NO3、1.1HClについての理論値: C,58.5%;H,5.2%;N,3.0%;Cl,8.3%;実測値: C,58.2%;H,5.1%;N,2.8%;Cl,8.1%。 例82 1-(2-((2,2-ビス(2-クロロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-1,2,5, 6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 1-(2-((2,2-ビス(2-クロロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-1,2,5, 6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエステル・塩酸塩(3.60g、 0.0075mol、例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(40 ml)に溶解し、12Nの水酸化ナトリウム溶液(2.5ml)を5℃で添加した 。 該溶液を室温において6時間攪拌し、−10℃で18時間放置した。4Nの塩酸 溶液を用いてpH6.5に調整した後、反応混合液を残渣が得られるまで蒸発し た。水(10ml)および酢酸エチル(50ml)を添加して有機層を分取した。酢 酸エチル層を飽和塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発した。得 られた残渣を蒸発して泡状物質(3.1g)を得た。この泡状物質をトルエン(2 3ml)に溶解し、35℃でメタノール(0.3ml)を添加し、続いてクロロト リメチルシラン(0.94ml)を添加した。該生成物は、約40℃で結晶化し始 めた。該混合液を室温において48時間攪拌し、0℃で2時間冷却した。表題化 合物(2.5g、73%)を白色結晶として得た。 TLC:rf=0.16(Si2;ジクロロメタン/メタノール/酢酸=80:8 :4)。 M.P.200-203℃(分解)。 例83 1-(2-((2,2-ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-1,2, 5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 1-(2-((2,2-ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-1,2, 5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸エチルエステル(1.27g、0.00 29mol、例70に記述の方法と同様に調整した)をエタノール(30ml)に 溶解し、10Nの水酸化ナトリウム(10ml)を添加した。室温において1時間 、該溶液を攪拌した後、水(500ml)を添加し、該溶液をジエチルエーテル( 2×100ml)で洗浄した。2Nの塩酸溶液を用いて水層のpHを5に調整し 、ジクロロメタン(3×200ml)で抽出した。その合わせた抽出液を乾燥(M gSO4)し、その溶媒を蒸発した。その残渣をトルエン(50ml)に溶解し、ト ルエン(100ml)中のクロロトリメチルシラン(0.47ml)およびメタノー ル(0.15ml)の溶液に添加した。その混合液を18時間、室温で放置した後 、沈殿物を濾過により回収した。形成された固体をトルエン/微量メタ ノールから3回再結晶して、白色結晶として表題化合物(0.85g、65%)を 得た。 M.P.195-209℃(分解)。 C24H26ClF2NO3,0.2H2Oについての理論値: C,63.6%; H,5.9%; N,3.1%; Cl,7.9%; 実測値: C,63.6%; H,5.9%; N,3.1%; Cl,7.9%. 例84 (R)-1-(2-((2-(2-クロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 (R)-1-(2-((2-(2-クロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル(4.1g、0.0096mol、 例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(100ml)に溶解し、1 8Nの水酸化ナトリウム溶液(10ml)を添加した。室温において1時間、該溶 液を攪拌した後、水(500ml)を添加し、該溶液をジエチルエーテル(2×100 ml)で洗浄した。水層のpHを2Nの塩酸溶液を用いて1に調整し、ジクロロメ タン(4×200ml)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥(MgSO4)し、蒸 発し、その残渣をトルエン/微量メタノールから再結晶して白色結晶性固体とし て表題化合物(3.47g、87%)を得た。 M.P.231-234℃。 C23H27C12NO3についての理論値: C,63.3%; H,6.2%; N,3.2%; Cl,16.3%; 実測値: C,63.2%; H,6.4%: N,3.1%; Cl,16.3%。 例85 1-(2-(((2-(2-クロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 1-(2-(((2-(2-クロロフェニル)-2-(2-メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル) -1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸エチルエステル(3.35g、0 .0079mol、例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(100 ml)に溶解し、18Nの水酸化ナトリウム溶液(10ml)を添加した。室温に おいて2時間、該溶液を攪拌した後、水(500ml)を添加し、反応混合物をジ エチルエーテル(2×100ml)で洗浄した。水層のpHを2Nの塩酸溶液を 用いて1に調整し、ジクロロメタン(4×100ml)で抽出した。その合わせ た抽出液を乾燥(MgSO4)し、蒸発し、該固体残渣をトルエン/微量メタノー ルから再結晶し、白色結晶性固体として表題化合物(2.2g、64%)を得た。 M.P.196-198℃. C23H25Cl2NO3についての理論値: C,63.6%; H,5.8%; N,3.2%: Cl,16.3%; 実測値: C,63.6%; H,5.9%; N,3.1%; Cl,16.3%. 例86 (R)-1-(3-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)エテニル)オキシ)-1-プロピル)-3- ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 (R)-1-(3-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)エテニル)オキシ)-1-プロピル)-3- ピペリジンカルボン酸エチルエステル・酒石酸塩(3.8g、0.0065mo l、例70に記述の方法と同様に調製した)をエタノール(25ml)に溶解し、 12Nの水酸化ナトリウム溶液(2.2ml)を5℃で添加した。室温において4 .8時間、該溶液を攪拌した後、4Nの塩酸溶液を用いて該反応混合液のpHを 約7に調整し、混合液を真空にて残渣が得られるまで蒸発した。水(25ml)を 添加し、該混合物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた抽出 液を乾燥(MgSO4)し、蒸発し、泡状物質を得た。これをトルエン(1.5 ml)に溶解し、40℃に加温した。メタノール(0.27ml)を添加し、続い てクロロトリメチルシラン(0.83ml)を添加した。この懸濁液を室温にて1 8時間放置した後、緩慢に沈殿させた生成物を濾過により回収した。白色結晶と して標的化合物(2.9g、100%)を得た。 M.P.177-180℃. 12.55分のHPLC保持時間(System C). 例87 (R)-1-(2-((2,2-ビス-(2-クロロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.243-245℃。 C22H24Cl3NO3についての理論値: C,57.8%; H,5.3%; Cl,23.4%; N,3.1%; 実測値: C,57.9%; H,5.4%; Cl,23.4%; N,2.9%. 例88 (R)-1-(2-((2,2-ジフェニルエチル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボ ン酸・塩酸塩 (R)-1-(2-((2,2-ジフェニルエチル)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸 ・塩酸塩(2.0g、5.2mmol)を40℃でメタノール(50ml)と水(50 ml)の混合液に溶解し、室温において2時間、水素雰囲気下において10%パ ラジウムカーボン触媒(52%水性ペースト)の存在下で攪拌して濾過した。該濾 液を蒸発して乾燥した残渣を得、これをアセトンから再結晶させて表題化合物( 1.6g、80%)を固体として得た。 M.P.171-173℃。1 H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ4.30(t,1H); 4.03(d,2H). 例89から93の化合物は、例88の記述と同じ方法によって調製した。 例89 (R)-1-(2-(2,2-ビス(2,4-ジフルオロフェニル)エトキシ)エチル-3-ピペリジン カルボン酸・塩酸塩 M.P.159-160℃。1 H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ4.73(t.1H); 4.00(d,2H)。 例90 (R)-1-(2-(ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)エトキシ)エチル)-3-ピペリジ ンカルボン酸・塩酸塩 M.P.206-208℃。1 H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ4.45(t,1H); 3.83(m,2x2H)。 例91 (R)-1-(2-(2,2-ビス(2,5-ジフルオロフェニル)エトキシ)エチル-3-ピペリジン カルボン酸・塩酸塩 M.P.200-202℃。 C23H24ClF4NO3についての理論値: C,57.2%; H,5.2%; N,3.0%; 実測値: C,57.2%; H.5.3%; N,2.9%。 92 (R)-1-(2-((2,2-ビス(3-クロロフェニル)エテニル)オキシ)エチル-3-ピペリジ ンカルボン酸・塩酸塩 M.P.232-233℃。 C22H24Cl3NO3についての理論値: C,57.9%; H,5.3%; Cl.7.8%; N,3.1%; 実測値: C,57.6%; H,5.4%; Cl,7.5%; N,2.8%. 例93 (R)-1-(3-(2,2-ジフェニルエトキシ)-1-プロビル)-3-ピペリジンカルボン酸・ 塩酸塩 非晶質 C23H30ClNO3についての理論値: C,68.4%; H,7.5%; N,3.5%; 実測値: C,68.7%; H,7.8%; N,3.2%。1 H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ4.25(t,1H); 3.92(d,2H)。 例94 (R)-1-(2-(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボ ン酸・塩酸塩 ニペコチン酸エチルの(R)-エナンチオマー(100g、0.64mol)(A.M .Akkermanら、Rec.Trav.Chim.,70(1951)、899;G.Bettoni ら.、Gazz.Chim.Ital.,102(1972)189)を、乾燥アセトン(300ml)中で2−ブ ロモエタノール(85g、0.68mol)、乾燥粉末炭酸カリウム(177g、 1.28mol)および沃化カリウム(21.6g、0.13mol)と混合した 。該反応混合物を室温にて18時間攪拌し、還流下で24時間攪拌した。濾過お よび濾液の蒸発により油状物質を得、これを真空下での蒸留により精製した(1 10-115℃、0.1mmHg)、収量72g(56%)。 TLC:rf = 0.20(SiO2;ジクロロメタン/メタノール = 19:1) 上記のアルコール(19.9g、0.099mol)をトルエン(125ml)に溶 解した。トルエン(50ml)中の塩化チオニル(14.2g、0.12mol)の 溶液を滴下により加え、反応混合液を室温にて2時間攪拌した。氷浴中での冷却 、および、これに続く濾過により、(R)-N-(2-クロロエチル)ニペコチン酸エ チルエステルを固体として得た。サンプルは2−プロパノールから再結晶した。 M.P.187.5-194.5℃。 上記のエステルに、塩酸(2.56g、10mmol)、乾燥粉末炭酸カリウム( 5.53g、40mmol)、アセトン(200ml)およびベンゾフェノンオキ シム(3.94g、20mmol)を添加した。その懸濁液を還流下で96時間加 熱し、冷却し、濾過した。濾液から溶媒を真空下にて除去し、残渣を得た。水( 100ml)および酢酸エチル(100ml)を添加した。水層を分取し、更に酢 酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた有機溶媒抽出液を乾燥(MgS O4)し、蒸発して、茶色油状物質(6.2g)を得た。この油状物質を、クロロヘ キサンおよび酢酸エチル(5:1)の混合液を用いて溶出するカラムクロマトグラ フィにより精製し、(R)-1-(2-(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)- 3-ピペリジン-カルボン酸エチルエステル(2.66g、70%)をゴム状物質と して得た。 TLC:rf =0.067(SiO2;シクロヘキサン/酢酸エチル= 5 :1) 上記エステル(2.66g、6.99mmol)をエタノール(100ml)に溶解 し、10Nの水酸化ナトリウム溶液(6.99ml)を添加した。室温で2時間お いた後、該溶液を氷浴中で冷却し、4Nの塩酸を用いてpHを3に調整した。ジ クロロメタン(3×50ml)による抽出、合わせた画分の乾燥(MgSO4)、および 蒸発により水和物として表題化合物(1.3g、53%)を得た。 M.P.241-242℃。 上記の一般的な方法により、以下のオキシム誘導体が調製された: 例95 (R)-1-(2-(((ビス(2-クロロ-4-フルオロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ) エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.186-187℃。 C21H21Cl3N2O3についての理論値: C,51.1%; H,4.3%; N,5.7%; 実測値: C,51.2%; H,4.4%; N,5.8%。 例96 (R)-1-(2-(((ビス(2,4-ジフルオロフェニル)エチレン)アミノ)オキシ)エチル) -3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 非晶質 C21H21ClF4N2O3についての理論値: C,54.7%; H,4.6%; N,6.1%; 実測値: C,55.1%; H,4.8%; N,6.0%。1 H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ4.43(m,2H)。 例97 (R)-1-(2-((((2,4-ジフルオロフェニル)-(2,5-ジフルオロフェニル)メチレン )アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 非晶質 C21H21ClF4N2O3についての理論値: C,53.7%; H,4.7%; N,6.0; 実測値: C,53.5%; H,4.8%; N,5.7%。1 H NMR(400 MHz.DMSO-d6)δ4.60(m,2H)。 例98 (R)-1-(2-(((ビス(3,5-ジフルオロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)-エチル )-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.171-174℃。1 H NMR(400 MHz.DMSO-d6)δ4.60(m,2H)。 例99 (R)-1-(2-((((2-フルオロフェニル)-(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキ シ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.164-166℃。 C22H28ClFN2O3,1/4H2Oについての理論値: C,62.1%; H,6.3%; N,6.6%; Cl,8.3%; 実測値: C,62.0%; H,6.3%; N,6.3%; Cl,8.5%。 例100 (R)-1-(2-(((ビス(2,5-ジフロロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3 -ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 非晶質 16.60分のHPLC保持時間(System D)。1 H NMR(400 MHz.DMSO-d6)δ4.34(m,2H)。 例101 EまたはZ-(R)-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル-メチレン )アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf=0.30(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例102 (R)-1-(2-(((ビス(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.45℃. 例103 (R)-1-(2-((((2-エチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オ キシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.202-203℃. 例104 (R)-1-(2-((((3-メチル-2-チエニル)-2-チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチ ル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.210-216℃. 例105 (R)-1-(2-((((3-メトキシフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ) オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.3(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例106 (R)-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)メチレン) アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.29(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例107 (R)-1-(2-((((1-メチル-1H-ピロール-2-イル)フェニルメチレン)アミノ)オキ シ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.221.5-225℃. 例108 EまたはZ(R)-1-(2-((((3-メトキシフェニル)-(4-メチル-2-チエニル)-メチレ ン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.31(SiO2;ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 109 EまたはZ-(R)-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン )アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.32(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例110 EまたはZ-(R)-1-(2-((((2-メチル-2H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-2-チエ ニル-メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.90(逆相,ワットマンKCI 8F,メタノール/水 =4:1). 例111 EまたはZ-(R)-1-(2-((((2-メチル-2H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-2-チエニ ル-メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.90(逆相,ワットマンKCI 8F,メタノール/水 = 4:1). 例112 (R)-1-(2-((((3-アジドフェニル)(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキ シ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.20(SiO2; メタノール). 例113 EまたはZ-(R)-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)ア ミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル TLC: rf = 0.35(SiO2; シクロヘキサン/酢酸エチル= 1:1). 例114 (R)-1-(2-((((2-アジドフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf=0.14(SiO2: ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例115 (S)-1-(2-(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル-3-ピペリジンカルボン 酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.38(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例116 (R)-1-(2-(((ビス(3-エチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピ ペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf=0.30(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例117 (R)-1-(2-((((2,4-ジクロロフェニル)(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ) オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.52(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1) 例118 (R)-1-(2-((((3-メトキシフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3 -ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.180-185℃. 例119 (R)-1-(2-((((2-メチルフェニル)(3-メトキシフェニル)メチレン)アミノ)オキシ )エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.185-190℃. 例120 (R)-1-(2-(((ビス(4-クロロ-2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル -3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.230-232℃. 例121 EまたはZ-(R)-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)ア ミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩 M.P.124-125.5℃. 例122 (R)-1-(2-((((4-クロロ-2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)ア ミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.170-175℃. 例123 (R)-1-(2-(((ビス(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.49(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). (R/S)-N-(2-クロロエチル)ニペコチン酸エチルエステルを出発原料として用いて 、以下の(R,S)-エナンチオマー混合物を調製した(例94に記述の方法に従った): 例124 1-(2-(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸 ・塩酸塩 M.P.234-235℃. 例125 EまたはZ-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ )オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.30(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例126 1-(2-((((1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ) エチル)3-ピペリジンカルボン酸 TLC: rf = 0.07(SiO2; メタノール/ジクロロメタン= 1:1). 例127 1-(2-(((フェニル-2-ピペリジンメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジン カルボン酸・塩酸塩 M.P.61-63℃. 例128 1-(2-(((フェニル-1H-ピロール2-イルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.172.5-176℃. 例129 1-(2-(((ビス(4-クロロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジ ンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.25(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例130 1-(2-((((4-アジドフェニル)-フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル-3-ピペ リジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf=0.30(SiO2; メタノール). 例131 1-(2-((((4-フルオロフェニル)フェイルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピ ペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.35(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例132 1-(2-((((2-クロロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.35(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例133 1-(2-((((4-クロロ-2-メチルフェニル)-(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.33(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例134 1-(2-((((3-アジドフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.30(SiO2; メタノール). 例135 1-(2-((((3-ニトロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf=0.30(SiO2: メタノール). 例136 1-(2-(((ビス(2-ヒドロキシフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.215-220℃. 例137 1-(2-(((ビス(3-メトキシフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリ ジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf=0.31(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例138 1-(2-((((2,4-ジクロロフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オ キシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf=0.30(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例139 (R)-1-(2-((((2-クロロフェニル)-(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ) エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.57(SiO2: ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例140 1-(2-((((2-メチルフェニル)(3-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチ ル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.174-176℃. 例141 1-(2-((((4-メチル-2-チエニル)-(2-トリル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3 -ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.209-211℃. 例142 1-(2-((((3-ヒドロキシフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.40(SiO2; メタノール). 例143 1-(2-(((ビス(2-トリル)メチレン)アミノ)オキシ)-1-プロピル)-3-ピペリジンカ ルボン酸 Tlc.rf = 0.52(逆相,ワットマンKCI 8F,メタノール/水4/1). 例144 1-(2-(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ -3-ピリジンカルボン酸・ヘミ塩酸塩 ベンゾフェノンオキシム(3.94g、20mmol)、1-ブロモ-2-クロロエ タン(28.7g、200mmol)および乾燥粉末炭酸カリウム(5.53g、 80mmol)を、アセトン(60ml)中において還流下で72時間加熱した。 反応混合物を冷却し、濾過し、その濾液を蒸発して油状残渣を得た。これをカラ ムクロマトグラフィ(ヘプタン/酢酸エチル=19:1を用いて溶出)により精製 し、ジフェニルメタノン-O−(2-クロロエチル)オキシム(3.82g、73%) を油状物質として得た。 TLC: rf = 0.36(SiO2: ヘプタン/酢酸エチル = 9:1). 上記のクロロエチルオキシム(1.3g、5mmol)をアセトン(25ml)に溶 解し、グバシンメチルエステル・塩酸塩(guvacine methyl esterhydrochloride :1.8g10mmol)、粉末乾燥炭酸カリウム(2.1g、15mmol)お よび沃化カリウム(0.75g、5mmol)を添加した。反応混合物を還流下で 18時間加熱し、冷却した。濾過および濾液の蒸発により、油状物質を得、これ をシリカゲル上での、シクロヘキサン/酢酸エチル(2:1)を用いた溶出による カラムクロマトグラフィにより精製し、1−(2−(((ジフェニルメチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸メチルエ ステル(0.87g、48%)をゴム状物質として得た。 TLC: rf = 0.30(SiO2; ヘプタン/酢酸エチル = 1:1). 上記のメチルエステル(0.81g、2,39mmol)をエタノール(25ml) に溶解した。そして、10Nの水酸化ナトリウム溶液(2.39ml)を添加した 。この溶液を室温にて4時間攪拌し、2Nの塩酸を用いてpH2に酸性化した。 液体をジクロロメタン(3×50ml)で抽出し、合わせた有機抽出液を乾燥(M g SO4)した。溶媒の蒸発によりゴム状物質が得られ、これを凍結乾燥して、表題 化合物(0.83g、89%)をヘミ塩酸塩として得た。 TLC: rf = 0.40(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). C21H22N2O3,1/2HCl,H2Oについての理論値 C,65.2%; H,6.4%; N,7.2%; Cl,4.6%; 実測値: C,65.6%: H,6.3%; N,7.05%; Cl,4.9%。 上記の一般的な方法(例144)により、以下のオキシム誘導体を調製した。 例145 (R)-1-(2-((((2、4-ジクロロフェニル)-(3-メチルオキシフェニル)メチレン) アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 泡状物質 C22H25Cl3N2O4,1/2H2Oについての理論値: C,53.2%; H,5.3%; N,5.6%; 実測値: C,53.0%; H,5.4%; N,5.3%.1 H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ4.50(s,2H); 3.78(s,3H). 例146 (R)-1-(2-(((ビス(3-クロロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 非晶質 C21H23Cl3N2O3,1/2H2Oについての理論値: C,54.0%; H,5.2%; N,6.0%; 実測値: C,54.0%; H,5.2%; N,5.7%。1 H NMR(200 MHz,DMSO-d6)δ4.55(m,2H)。 例147 EまたはZ(R)-1-(2-((((2-クロロ-4-フルオロフェニル)-(3-フルオロ-フェ ニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.166-168℃. C23H23ClF2N2O3についての理論値: C,54.9%; H,4.8%; N,6.1%;実測値: C,55.1%; H,5.0%; N,6.0%。 例148 E−またはZ-(R)-1-(2-((((2-フルオロフェニル)-(4-フルオロフェニル)メチ レン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.185-188℃。 C21H23ClF2N2O3についての理論値: C,59.4%; H,5.5%; N,6.6%; 実測値: C,59.5%; H,5.5%; N,6.5%。 例149 (R)-1-(2-(((ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エ チル)-3-ピロリジン-酢酸・塩酸塩 非晶質 HPLC保持時間= 23.8分(system D).1 H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ4.42(t,2H)。 例150 1-(2-(((ビス(4-フロロ-2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3- ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 非晶質 HPLC保持時間= 23.9分(system D). 1H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ4.50(m,2H); 2.40(s,3H); 2.15(s,3H)。 例151 (R)-1-(2-((((4-クロロ-2-メチルフェニル)-2-メチルフェニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.180℃。 C23H28Cl2N2O3についての理論値: C,61.2%; H,6.3%; N,6.2%; 実測値: C,61.5%; H,6.4%; N,6.1%。 例152 1-(2-(((ビス(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6 、-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.79-80℃。 例153 (S)-1-(2-(((ビス(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピ ペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.168-169℃。 例154 (S)-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキ シ)エチル-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.30(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例155 1-(2-((((3-メチル-2-チエニル)-2-チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1 ,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.8(逆相,ワットマンKCI 8F,メタノール/水 = 4:1) 例156 1-(2-((((3-メチルフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6 -テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.49(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例157 1-(2-((((3-フルオロフェニル)-(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エ チル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.219-223℃。 例158 (R)-1-(2-(((ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチ ル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩 M.P.102-103℃。 例159 (R)-1-(2-(((ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチ ル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.181-182℃。 例160 1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキシ )エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩 M.P.116-117℃。 例161 1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキシ) エチル-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.204-207℃。 例162 1-(2-(((ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)- 1-2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩 M.P.157-159℃。 例163 1-(2-(((ビス(4-フルオロ-2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)- 1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.241-244℃。 例164 1-(2-((((2,4-ジクロロフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキ シ)エチル-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジン-カルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.76(逆相,ワットマンKCI 8F,メタノール/水 = 4:1). 例165 1-(2-((((2-クロロフェニル)-(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチ ル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.152-155℃。 例166 1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.205-207℃。 例167 (R)-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)メチレン) アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.156-158℃。 例168 1-(2-(((2-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-(2-メイルフェニル)エチリデン)ア ミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.195-200℃。 例169 (S)-1-(2-((((2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ)オキ シ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩 TLC: rf = 0.35(SiO2; シクロヘキサン/酢酸エチル= 1:1)。 例170 1-(2-(((ビス(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テ トラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.214-218.5℃。 例171 (S)-1-(2-(((ビス(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペ リジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.39(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1)。 例172 1-(2-(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボキサ ミド TLC: rf=0.41(SiO2; ジクロロメタン/メタノール=9:1)。 例173 1-(2-((((4-クロロ-2-メチルフェニル)(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オ キシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.45(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1)。 例174 1-(2-((((2-クロロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6 、-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.198.5-200℃。 例175 1-(2-(((フェニル-2-チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラ ヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf=0.63(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1)。 例176 1-(2-((((3-クロロフェニル)(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチ ル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.223℃(分解)。 例177 1-(2-((((3-メトキシフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5 ,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.140-145℃。 例178 1-(2-((((3-メトキシフェニル)(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エ チル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.190-195℃。 例179 1-(2-((((4-フルオロ-2-メチルフェニル)(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ) オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.205-213℃。 例180 1-(2-(((ジフェニルエチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3- ピリジンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩 M.P.110-116℃。 例181 1-(2-((((2-フルオロフェニル)(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エ チル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.195-196℃(分解)。 例182 1-(2-((((2-クロロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6 -テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩 TLC: rf = 0.25(SiO2; シクロヘキサン/酢酸エチル = 1:1)。 例183 1-(2-(((ビス(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テ トラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸エチルエステル・塩酸塩 M.p,163-164.5℃。 例184 1-(2-((((4-クロロ-2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミノ )オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.213-216℃。 例185 1-(2-((((4-フルオロ-2-メチルフェニル)-(3-メチル-2-チエニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.165-169℃。 例186 1-(2-((((3,4-ジクロロフェニル)-(2-メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ) エチル)-1,2,5,6-テトラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.258-26℃。 例187 1-(2-(((ビス(2-エチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)-1,2,5,6-テ トラヒドロ-3-ピリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.130-135℃。 例188 1-(3-(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)-1-プロビル)-3-ピペリジンカルボ ン酸・塩酸塩 ニペコチン酸エチル(15.7g、100mmol)を乾燥アセトン(120ml) 中で3-ブロモ-1-プロパノール(20.9g、150mmol)および乾燥粉末炭 酸カリウム(20.7g、150mmol)と混合した。反応混合物を還流下で3 時間加熱し、冷却し、濾過した。濾液を蒸発し、油状物質(33g)を得、ジクロ ロメタンに溶解した。この溶液に対して、還流しながら滴下により三臭化燐(3 0.5g、112.5mmol)を添加し、これが完了した後に、2.5時間還 流を継続した。冷却した後、乾燥メタノール(30ml)を添加し、この混合液を 、飽和炭酸ナトリウム(250ml)と水(250ml)の混合液に注いだ。ジクロ ロメタン層を分取し、水層を、酢酸エチル(2×150ml)を用いて抽出した。 合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO4)し、油状物質が得られるまで蒸発し、カ ラムクロマトグラフィにより精製した。シクロヘキサンとテトラヒドロフランと の混合液(3:1)を用いた溶出により、N-(3-ブロモプロピル)ニペコチン酸エ チルエステル(7.85g、28%)を蝋状固体として得た。 C11H20BrNO2,0.2H2Oについての理論値: C,46.9%; H,7.2%; N.4.9%; 実測値: C,47.3%; H,7.9%; N,4.7%。 例1に概略したように、この化合物を使用して、ベンゾフェノンオキシムをアル キル化し、次にエステルを加水分解し、表題化合物(0.5g、N-(3-ブロモプ ロピル)ニペコチン酸エチルエステルからの52%)をゴム状固体として得た。 TLC: rf = 0.70(逆相,ワットマンKC 18F,メタノール/水 = 8:2). (R)-N-(2-ブロモエチル)ニペコチン酸エチルエステル・臭酸塩および2,2- ジアリルアセトアルデヒドオキシムを出発原料として使用し、以下の化合物を調 製した(例94に記述の方法に従う) 例189 (R)-1-(2-(((2,2-ジフェニルエチリデン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリ ジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.34(SiO2: ジクロロメタン/メタノール = 1:1) 例190 (R)-1-(2-(((2-(2-メチルフェニル)-2-フェニルエチリデン)アミノ)オキ シ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 TLC: rf = 0.40(SiO2; ジクロロメタン/メタノール = 1:1). 例191 E/Z(R)-1-(2-(((2-(2-メチルフェニル)-2-(4-フルオロ-2-メチルフェ ニル)エチリデン)アミノ)オキシ)エチル)-3-ピペリジンカルボン酸・塩酸塩 M.P.190-200℃.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 211/90 C07D 211/90 401/12 207 401/12 207 233 233 249 249 409/12 211 409/12 211 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 患者のリンパ系内のフィラリアの治療を必要とする者を治療する方法で あって、効果的な量の下記式Iの化合物、又はこれらの薬学的に許容しうる塩を 前記患者に投与することを具備した方法。 ここで、R1及びR2は独立に、フラニル、イミダゾリル、オキサゾリル、 フェニル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル 、ピロリル、チアゾリル、チエニル又はトリアゾリルであって、各芳香族環が、 −NR89、C1-6−アルキルチオ、C1-6−アルコキシ、アジド、シアノ、ハロ ゲン、ヒドロキシ、C1-6−アルキル、ニトロ、メルカプト又はトリフルオロメ チルから選択される1、2又は3の置換基で任意に置換されるものであり、 Xは、−CH2−、−O−又は−N(R3)−(但し、R3は水素又はC1-6 −アルキルである。)であり、 R4は水素又はC1-6−アルキルであり、 mは1又は2であり、 nは、mが1である場合1であり、mが2である場合0であり、 R5及びR6は各々水素を表すか、又はmが2である場合、一緒になって結 合を表し、 R7はヒドロキシ又はC1-6−アルコキシであり、 R8及びR9は独立に水素又はC1-6−アルキルであり、 pは0、2又は3であり、 qは0、1又は2であり、 rは0、1又は2である。 2. 請求の範囲第1項に記載の方法であって、該化合物が以下のもの、又は これらの薬学的に許容しうる塩から選択される方法。 (R)−N−(2−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)エチル)−3−ピ ペリジンカルボン酸エチルエステル、 (R)−N−(2−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)エチル)−3−ピ ペリジンカルボン酸、 (R)−N−(6−(ジフェニルアミノ)−1−ヘキシル)−3−ピペリジン カルボン酸エチルエステル、 (R)−N−(6−(ジフェニルアミノ)−1−ヘキシル)−3−ピペリジン カルボン酸、 (R)−N−(3−(ジフェニルアミノ)−1−プロピル)−3−ピペリジン カルボン酸、 (R)−N−(4−(ジフェニルアミノ)−1−ブチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸、 (R)−N−(5−(ジフェニルアミノ)−1−ペンチル)−3−ピペリジン カルボン酸、 (R)−N−(7−(ジフェニルアミノ)−1−ヘプチル)−3−ピペリジン カルボン酸、 (R)−N−(8−(ジフェニルアミノ)−1−オクチル)−3−ピペリジン カルボン酸、 (R)−N−(4−(2−(ジフェニルアミノ)エトキシ)−1−ブチル)− 3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(3−(3−ジフェニルアミノ−1−プロピルオキシ)−1−プ ロピル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(4−ジフェニルアミノ−1−ブトキシ)エチル)−3− ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2−((3−メチルフェニル)(フェニル)アミノ) エトキシ)エチル-3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(2−((3−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)エ トキシ)エトキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エチル)− 3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル、 (R)−N−(2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エチル)− 3−ピペリジンカルボン酸、 N−(2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エチル)−1,2, 5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸エチルエステル、 N−(2−(3,3−ジフェニル−1−プロピルオキシ)エチル)−1,2, 5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(3,3−ビス(4−フルオロフェニル)−1−プロピル オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−フェニル−3−(3−(トリフルオロメチル)フェ ニル)−1−プロピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエス テル、 (R)−N−(2−(3−フェニル−3−(3−(トリフルオロメチル)フェ ニル)−1−プロピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−1−プロピルオ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル、 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−1−プロピルオ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3,3−ジフェニル−2−プロペン−1−イルオキシ) エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル、 (R)−N−(2−(3,3−ジフェニル−2−プロペン−1−イルオキシ) エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−(2−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−(2−メチルフェニル)−3−フェニル−1−プロ ピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル) −2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル− 1−プロピルオキシ)エチル−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−(2−メチルフェ ニル)−2−プロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 、 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−(2−メチルフェ ニル)−1−プロピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−2−プロペン− 1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−1−プロピルオ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)N−(3−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−2−プロペン−1 −イルオキシ)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(3−(3,3−ビス(2−メチルフェニル)−1−プロピルオ キシ)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−フェニル−2−プ ロペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−(3−メトキシフェニル)−3−フェニル−1−プ ロピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−2−プロペン− 1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル、 (R)−N−(2−(3,3−ビス(4−クロロフェニル)−2−プロペン− 1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((1,1−ビス(4−フルオロフェニル)−1−プロペ ン−3−イル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−(3−クロロフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(1,1−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)− 1−プロペン−3−イル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(3−((1,1−ジフェニル−1−プロペン−3−イル)オキ シ)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(1,1−ビス(4−クロロ−2−メチルフェニル)−1 −プロペン−3−イル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(1,1−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−1−プロ ペン−3−イル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン− 3−カルボン酸、 (S)−1−(2−(1,1−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)− 1−プロペン−3−イル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−(3−メチルフェニル)−3−フェニル−2−プロ ペン−1−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−N−(2−(3−(3−メチルフェニル)−3−フェニル−1−プロ ピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(3,3−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)− 1−プロピルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ジフェニルエテニル)オキシ)エチル)−3 −ピペリジンカルボン酸エチルエステル、 (R)−1−(2−((2,2−ジフェニルエテニル)オキシ)エチル)−3 −ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((2−(2−メチルフェニル)−2−フェニルエテ ニル)オキシ)エチル)−1−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((2−(2−メチルフェニル)−2−フェニルエテ ニル)オキシ)エチル)−1−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((2−(2−クロロフェニル)−2−フェニルエテ ニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((2−(2−クロロフェニル)−2−フェニルエテ ニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((2−(2−クロロフェニル)−2−フェニルエテ ニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((2−(2−クロロフェニル)−2−フェニルエテ ニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(3−((2,2−ジフェニルエテニル)オキシ)−1−プロピ ル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2−(2−メチルフェニル)−2−(3−メチル−2 −チエニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((2−(3−フルオロフェニル)−2−(2−メチ ルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((2−(3−フルオロフェニル)−2−(2−メチ ルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((2−(3−フルオロフェニル)−2−(2−メチ ルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((2−(3−フルオロフェニル)−2−(2−メチ ルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(4−フルオロフェニル)エテニル)オ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(2−クロロ−4−フルオロフェニル) エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(2,4−ジフルオロフェニル)エテニ ル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((2,4−ジフルオロフェニル)−2−(2,5−ジ フルオロフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(2,5−ジフルオロフェニル)エテニ ル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(3−メチル−2−チエニル)エテニル )オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(3−メチル−2−チエニル)エテニル )オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((2,2−ビス(2−メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−( 2−メチルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(2−メチ ルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3 −ピリジンカルボン酸、 1−(2−((2,2−ビス(3−フルオロフェニル)エテニル)オキシ)エ チル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(2−メチルフェニル)エテニル)オキ シ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル) エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((2−(3−メトキシフェニル)−2−(2−メチ ルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((2−(3−メトキシフェニル)−2−(2−メチ ルフェニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2((2−(3−メトキシフェニル)−2−(2−メチルフェニル)エ テニル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカル ボン酸、 1−(2((2−(3−クロロフェニル)−2−(2−メチルフェニル)エテ ニル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボ ン酸、 1−(2−((2,2−ビス(2−エチルフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(2−エチルフェニル)エテニル)オキ シ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((2,2−ジフェニルエテニル)オキシ)エチル)−1,2,5 ,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−((2−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メチルフェニル) エテニル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカ ルボン酸、 1−(2−((2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(2−メチルフェニ ル)エテニル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジ ンカルボン酸、 1−(2−((2,2−ビス(2−クロロフェニル)エテニル)オキシ)エチ ル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−((2,2−ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エテニル )オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸 、 (R)−1−(2−((2−(2−クロロフェニル)−2−(2−メチルフェ ニル)エテニル)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((2−(2−クロロフェニル)−2−(2−メチルフェニル) エテニル)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカ ルボン酸、 (R)−1−(3−((2,2−ビス(4−フルオロフェニル)エテニル)オ キシ)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(2−クロロフェニル)エテニル)オキ シ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ジフェニルエチル)オキシ)エチル)−3− ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((2,2−ビス(2,4−ジフルオロフェニル)エトキ シ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ) エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(2,2−ビス(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(2,2−ビス(3−クロロフェニル)エテニル)オキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(3−(2,2−ジフェニルエトキシ)−1−プロピル)−3− ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)− 3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチレ ン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(2,4−ジフルオロフェニル)メチレン)ア ミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2,4−ジフルオロフェニル)−(2,5−ジフ ルオロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボ ン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(3,5−ジフルオロフェニル)メチレン)ア ミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2−フルオロフェニル)−(2−メチルフェニル )メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(2,5−ジフルオロフェニル)メチレン)ア ミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(3−メチル−2−チエニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2−エチルフェニル)−(3−メチル−2−チエ ニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((3−メチル−2−チエニル)−2−チエニルメチ レン)アミノ)オキシ)エチル−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((3−メトキシフェニル)−(3−メチル−2−チ エニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(1−メチル−1H−ピ ロール−2−イル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカル ボン酸、 (R)−1−(2−((((1−メチル−1H−ピロール−2−イル)フェニ ルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((((3−メトキシフェニル)−(4−メチル−2 −チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 、 Z−(R)−1−(2−((((3−メトキシフェニル)−(4−メチル−2 −チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 、 E−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((((2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾー ル−3−イル)−2−チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル−3−ピペリ ジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((((2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾー ル−3−イル)−2−チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル−3−ピペリ ジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((((2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾー ル−3−イル)−2−チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル−3−ピペリ ジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((((2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾー ル−3−イル)−2−チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル−3−ピペリ ジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((3−アジドフェニル)(3−メチル−2−チエニ ル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エ チルエステル、 Z−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エ チルエステル、 (R)−1−(2−((((2−アジドフェニル)フェニルメチレン)アミノ )オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (S)−1−(2−(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)− 3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(3−エチル−3−チエニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2,4−ジクロロフェニル)(3−メチル−2− チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((3−メトキシフェニル)フェニルメチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)(3−メトキシフェニル) メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(4−クロロ−2−メチルフェニル)メチレン )アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エ チルエステル、 Z−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エ チルエステル、 (R)−1−(2−((((4−クロロ−2−メチルフェニル)−(3−メチ ル−2−チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカル ボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(2−メチルフェニル)メチレン)アミノ)オ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペ リジンカルボン酸、 E−(1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2−チエニ ル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2−チエニ ル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)フェニルメ チレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((フェニル−2−ピリジニルメチレン)アミノ)オキシ)エチ ル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((フェニル−1H−ピロール−2−イルメチレン)アミノ)オ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((ビス(4−クロロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エ チル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((4−アジドフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((4−フルオロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキ シ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((2−クロロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((4−クロロ−2−メチルフェニル)−(2−メチルフェニ ル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((3−アジドフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((3−ニトロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((ビス(2−ヒドロキシフェニル)メチレン)アミノ)オキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((ビス(3−メトキシフェニル)メチレン)アミノ)オキシ) エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((2,4−ジクロロフェニル)−(3−メチル−2−チエニ ル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2−クロロフェニル)−(2−メチルフェニル) メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((2−メチルフェニル)(3−メチルフェニル)メチレン) アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((4−メチル−2−チエニル)−(2−トリル)メチレン) アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2((((3−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキ シ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((ビス(2−トリル)メチレン)アミノ)オキシ)−1−プロ ピル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2, 5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2,4−ジクロロフェニル)−(3−メトキシフ ェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(3−クロロフェニル)メチレン)アミノ)オ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E−(R)−1−(2−((((2−クロロ−4−フルオロフェニル)−(3 −フルオロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((((2−クロロ−4−フルオロフェニル)−(3 −フルオロフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸、 E−(R)−1−(2−((((2−フルオロフェニル)−(4−フルオロフ ェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 Z−(R)−1−(2−((((2−フルオロフェニル)−(4−フルオロフ ェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)メチレ ン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピロリジン酢酸、 1−(2−(((ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−メチル フェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((ビス(3−メチル−2−チエニル)メチレン)アミノ)オキ シ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 (S)−1−(2−(((ビス(3−メチル−2−チエニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (S)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2−チエ ニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((3−メチル−2−チエニル)−2−チエニルメチレン)ア ミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボ ン酸、 1−(2−((((2−メチルフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ )エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−((((3−フルオロフェニル)−(2−メチルフェニル)メチレ ン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジン カルボン酸、 (R)−1−(2−(((ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)メチレ ン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル、 (R)−1−(2−(((ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)メチレ ン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2−チエニル)メ チレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリ ジンカルボン酸エチルエステル、 1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2−チエニル)メ チレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリ ジンカルボン酸、 1−(2−(((ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン 酸エチルエステル、 1−(2−(((ビス(4−フルオロ−2−メチルフェニル)メチレン)アミ ノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン 酸、 1−(2−((((2,4−ジクロロフェニル)−(3−メチル−2−チエニ ル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3 −ピリジンカルボン酸、 1−(2−((((2−クロロフェニル)−(2−メチルフェニル)メチレン )アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカ ルボン酸、 1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−(トリフルオロメチル)フ ェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ −3−ピリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−トリフルオロメチ ル)フェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン 酸、 1−(2−(((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−(2−メチル フェニル)エチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒ ドロ−3−ピリジンカルボン酸、 (S)−1−(2−((((2−メチルフェニル)−(3−メチル−2−チエ ニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル、 1−(2−(((ビス(2−メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エ チル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 (S)−1−(2−(((ビス(2−メチルフェニル)メチレン)アミノ)オ キシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 1−(2−(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペ リジンカルボキサミド、 1−(2−((((4−クロロ−2−メチルフェニル)(2−メチルフェニル )メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3− ピリジンカルボン酸、 1−(2−((((2−クロロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ )エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−(((フェニル−2−チエニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル )−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−((((3−クロロフェニル)(2−メチルフェニル)メチレン) アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカル ボン酸、 1−(2−((((3−メトキシフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキ シ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−((((3−メトキシフェニル(2−メチルフェニル)メチレン) アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカル ボン酸、 1−(2−((((4−フルオロ−2−メチルフェニル)(2−メチルフェニ ル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3 −ピリジンカルボン酸、 1−(2−(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2, 5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸エチルエステル、 1−(2−((((2−フルオロフェニル)(2−メチルフェニル)メチレン )アミノ)オキシ)エチル−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカル ボン酸、 1−(2−((((2−クロロフェニル)フェニルメチレン)アミノ)オキシ )エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸エチルエ ステル、 1−(2−(((ビス(2−メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エ チル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸エチルエステ ル、 1−(2−((((4−クロロ−2−メチルフェニル)−(3−メチル−2− チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒド ロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−((((4−フルオロ−2−メチルフェニル)−(3−メチル−2 −チエニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒ ドロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(2−((((3,4−ジクロロフェニル)−(2−メチルフェニル)メ チレン)アミノ)オキシ)エチル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリ ジンカルボン酸、 1−(2−(((ビス(2−エチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エ チル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジンカルボン酸、 1−(3−(((ジフェニルメチレン)アミノ)オキシ)−1−プロピル)− 3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((2,2−ジフェニルエチリデン)アミノ)オキシ) エチル)−3−ピリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(((2−(2−メチルフェニル)−2−フェニルエチリ デン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 E/Z−(R)−1−(2−(((2−(2−メチルフェニル)−2−(4− フルオロ−2−メチルフェニル)エチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3− ピペリジンカルボン酸。 3. 請求の範囲第1項に記載の化合物又はこれらの薬学的に許容しうる塩の 、フィラリアを治療するための医薬の調製のための使用。 4. 請求の範囲第2項記載の化合物又はこれらの薬学的に許容しうる塩の、 フィラリアを治療するための医薬の調製のための使用。
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