JPH11514253A - 受け取りリザーバ付き収納フラップを備える吸収物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸収物品は、身体側ライナーと外側カバーの間に配置された吸収コアを有する。収納フラップは、該身体側ライナーに接合される。リザーバ壁は、該収納フラップ及び、該身体側ライナーと外側カバーが組合わさって構成されるベース構造に取り付けられる。収納フラップの通路によって、滲出物はフラップ間の領域から、収納フラップから外側に構成されたリザーバに流れる。１つの実施例において、該リザーバ壁の外側縁付近の面は、該身体側ライナーに取り付けられる。他の実施例においては、該リザーバ壁は、該吸収物品の外側カバーに取り付けられる。更に他の実施例において、該リザーバ壁は、先ず先端近くに、次に該収納フラップのベース近くに取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 受け取りリザーバ付き収納フラップを備える吸収物品技術分野 本発明は、体内からの滲出物を受け取る吸収物品に関する。そのような吸収物 品は、滲出物の拡散、流出を妨げ、又は収納させる収納フラップを備える。従来の技術 幼児用おむつ、トレーニングパンツ、大人の失禁用商品などのような吸収物品 は、よく知られている。そのような物品は、体内からの滲出物を受け取り、吸収 する能力が優れているために広く使用されいる。排泄物その他の滲出物を使用者 の体から遠ざかる方向に移動させるために、従来の技術は、吸収物品の中心に孔 を使用することを考えてきた。 例えば、デマレ等に付与された米国特許４，８９２，５３６号は、固体及び半 固体排泄物が使用者の体から離れるのを助けるために身体側ライナーの中央部分 に大きな通路の付いたおむつを開示している。この配置により、着用者の肌に排 泄物が接触することが少なくなるとされている。 フリーランドの米国特許４，９９０，１４７号及びフリーランド等の米国特許 ５，２６９，７７５号は、固体排泄物がおむつの着用者に接触しないようにする 同様の試みを開示している他の特許である。 上掲の特許は全て、身体側ライナーの中心に配置される比較的大きな開口部を 通して、固体排泄物を吸収コアに直接接触させるように試みるものである。従っ て、固体排泄物は、身体側ライナーと吸収コアの間で吸収物品の中心に配置され るリザーバを一杯にする。吸収物品の外辺部又はその近くにある受け取りリザー バに向けて滲出物を吸収物品の長さ方向又は幅方向に平面的に移動させる経路す なわち方向を与えるために、収納フラップを修正することを教示するものはない 。更に、上記の特許で示される孔の位置では、あふれる尿を直ぐに集められない 。大量の尿が突然放出することは、これらの特許の対象とはされていなかった。発明の概要 おむつの漏れ防止を改善するために、本発明は、吸収物品の外辺部又はそれに 隣接する位置にある受け取りリザーバへ通る通路又は開口部を、好ましくはフラ ップのベース付近に設けることによって、吸収物品の１つ又はそれ以上の収納フ ラップを改修する。該リザーバは、例えば、プールからフラップに対して作用す る圧力が生じたとき、開口部を通して移動する尿やおりもの、その他の滲出物を 受け取る。このように、収納フラップの開口部は、収納フラップに対する圧力を 取り除く他の経路を設けることによって、滲出物が収納フラップを超えて、又は その周りから漏れないようにする。 １つの態様において、本発明は、前部、後部及び該前部と該後部を接続する股 部を備え、該股部が縦方向の両側部を備える吸収物品にある。該吸収物品は、ベ ース構造を有し、該ベース構造は、液体透過性身体側ライナー及び外側カバーの 組み合せからなる。吸収コアが、該身体側ライナーと該外側カバーの間に配置さ れる。収納フラップは、該身体側ライナーに接合され、該収納フラップを通して 形成される少なくとも一つの通路を有する。容器壁は、滲出物用リザーバを形成 するために、該フラップと該ベース構造に取り付けられる。 本発明の他の実施例は、前部、後部及び該前部と該後部を接続する股部を備え 、該股部が縦方向の両側部を備える吸収物品にある。該吸収物品は、ベース構造 を有し、該ベース構造は、液体透過性身体側ライナー及び外側カバーの組み合せ からなる。吸収コアが、該身体側ライナーと該外側カバーの間に配置される。第 １及び第２の縦方向に延びるレッグカフスは、対向して配置される股部の縦方向 側部において該股部に配置される。吸収物品は、少なくとも１つの通路を有し該 物品の前部から後部へ縦方向に延びる１対の収納フラップを備え、該フラップは 、該身体側ライナーに結合される。第１及び第２リザーバ壁の各々が、対応する 第１位置で該収納フラップのそれぞれに取り付けられる。それぞれのリザーバ壁 の第２位置は、各々収納フラップから外側に、且つ身体側ライナーの外側縁から 内側に配置される位置でベース構造に取り付けられる。 他の実施例において、リザーバ壁は、フラップの外側カバーの表面上に取り付 けられる。 更に他の実施例において、リザーバ壁は、収納フラップの先端及び、該収納フ ラップの下部ベースに取り付けられる。この配置は、収納フラップ付きリザーバ とリザーバ壁のみによってリザーバを形成するものである。 通路は、スリット、種々の形状の孔、及び各々の収納フラップを身体側ライナ ーに結合するシームに形成した破断部により構成することができる。孔は、それ ぞれのフラップについて約７平方センチメートルより大きくない開口領域を有し 、好ましくは直径に対応する断面積が５〜２５ミリメートルである。少なくとも １つの通路、好ましくは少なくとも３つの通路が、それぞれの収納フラップに備 えられている。 更に、該通路は、収納フラップに切断部を形成することによって形成でき、こ の切断は、曲がりくねった形状として曲がりくねった縁を形成するようにし、身 体側ライナーに取り付けられる前に形成される。この曲がりくねった縁は凸型部 と、各々の凸型部の間に開口した、又は切り取られた空間を提供する。凸型部の 末端が、断続的位置で身体側ライナーに接着その他の手段により取付けられると き、これらの空間では収納フラップはライナーに取付けられない。従って、これ らの空間は、先に言及された該通路を構成する。 更に、この通路は、収納フラップに形成した切断によって形成することができ 、該切断は、形がジグザグとして、ジグザグ縁を形成するようにし、該身体側ラ イナーに取付けられる前に形成される。このジグザグ縁は、歯及び、各々の歯の 間に開口した、又は切り取られた空間を提供する。これらの歯の末端が、身体側 ライナーに接着その他の手段により取付けられるとき、収納フラップは、これら の空間でライナーに取り付けられない。従って、これらの空間は、先に言及され た通路を構成する。図面の簡単な説明 図１は、本発明に従った吸収物品を示す。 図２は、リザーバ壁が収納フラップ及び身体側ライナーに取り付けられた状態 を示すおむつの図１における２−２線断面図を示す。 図３は、ジグザグ切断部付きのフラップ材のシートを示す。 図３ａは、図３に示されたフラップ材のシートを切り離した状態の図を示す。 図４は、曲がりくねった切断部付きのフラップ材のシートを示す。 図４ａは、図４に示されたフラップ材のシートを切り離した状態の図を示す。 図５は、リザーバ壁が、収納フラップ及び外側カバーに取り付けられた他のお むつの横断面図である。 図６は、リザーバ壁が、収納フラップのみに取り付けられた他のおむつの横断 面図である。好ましい実施例の詳細な説明 本発明は、体内からの滲出物を吸収するために設計された吸収物品に関する。 本発明の好ましい実施例は、幼児や下半身が不自由な者に適用される使い捨てお むつに関して示されるが、本発明は、大人の失禁用ブリーフ、トレーニングパン ツなどのような他の吸収物品にも同様に適用できる。 本発明は、同様な数字が同様な部品を表している図面を参照することによって 最適に理解できる。図１は、本発明において使用に適するおむつ８を示す。図１ のおむつ８は、収納フラップ１０、通路１２、身体側ライナー１４及びリザーバ 壁１６を示す。図１は又、子供におむつを固定するホックやループファスナー１ ８、２０のような取付手段を示している。第１ファスナー１８は、外側カバー２ ２に取付けられたホックやループ留め装置のような機構的ファスナーから成る。 第２ファスナー２０は、外側カバー２２に取り付けられ、第１ファスナー１８の ホック材に取外し可能に係合するようになった対応するループ材から成る。更に 、着用のおむつ８を人の上に支えるために周知の他の留め具を使用することもで きる。また、図１に示されるように、通路１２は、収納フラップ１０のベース２ ３に、又はその近くに配置することが好ましい。 図１、図２に示される収納フラップ１０は、フラップを形作り、位置決めする ための弾性材２４を有する。該フラップは、ある程度透過性としてもよい。収納 フラップ１０は、熱シーリング、超音波接合、接着剤接合等によって身体側ライ ナーに結合される。接着剤接合は、線状接着剤、ドット状接着剤、その他の配置 を含む。 収納フラップ１０は、図２に示されるフラップ弾性材２４を含むことができる 。これらのフラップ弾性材は、弾性材の１つ又はそれ以上の個々のストランドか ら適切に構成することができる。例えば、複数の弾性ストランドを、空間的に離 れたほぼ平行な配置形状にすることができる。弾性ストランドは、該フラップの 幅全体に分配され、ゴム材から形成されるものとすることができる。弾性ストラ ンドは又、中間位置に配置されるか、又は収納フラップ１０の縦方向折り畳み部 に配置することができる。弾性ストランドは、収納フラップ１０の幅全体に渡る ようにしてもよく、又はおむつ８の股部近くの収納フラップの長さの１部のみに 延びるようにしてもよい。適切な弾性ストランドは、例えば、４７０デシテック スＬＹＣＲＡ（登録商標）エラストマー、６２０デシテックスＬＹＣＲＡ（登録 商標）エラストマー、又は適切な特徴をもつ他のエラストマーから構成すること ができる。フラップ弾性材２４は、各収納フラップ１０の末端２６に少なくとも 隣接し、伸びた状態で身体側ライナー１４から離れる位置で収納フラップ１０に 組み込まれることが好ましく、これによって、弾性部品の収縮によって充分に伸 びた状態から収納フラップ１０の先端２６は寄せ集まり、縮まるようになる。結 果として、収納フラップ１０の末端２６は、身体側ライナー１４から間隔を開け 、図２、５、６に示されるおむつの特に股部でほぼ真っ直ぐで且つ、およそ垂直 の形状に配置される傾向になる。 レッグカフス２８は、該外側カバー２２及び、又は身体側ライナー１４の、吸 収コア３０の縦方向側部を越えて横方向に延びる部分によって形成することが適 当である。レッグカフス２８は又、別の材料により形成し、外側カバー２２及び 、又は身体側ライナー１４に取り付けることもできる。レッグカフス２８は、レ ッグ弾性材３２を有する。レッグ弾性材３２の形成に適切な材料は、ポリマー状 弾性材料のストランド又はリボンであり、これらは、伸びた状態でレッグカフス ２８の位置でおむつ８に接着されるか、又はおむつにひだを付けた状態でおむつ に取り付けられて、弾性収縮力を、レッグカフス２８に与える。更に、図２及び 図５に示されるレッグ弾性材３２は、フラップエラスティック２４と同様な、又 は同じ材料で作ることができる。 収納フラップ１０は、身体側ライナー１４を構成する材料と同じか、又は異な る材料から構成することができる。或いは、収納フラップ１０は、外側カバー２ ２の材料と同じ材料から作ってもよい。収納フラップ１０は、液体不透過性であ ることが好ましい。収納フラップ１０は、ポリマーフィルム材、又は例えば実質 的に液体不透過性の不織材料から形成することができる。収納フラップ１０は、 材料の単層又は複数層により形成し、図５に示されるように適切な弾性材をこれ に固定することができる。図２、５、６は、収納フラップに弾性材２４を設けた 例を示している。他の配置も又、可能である。例えば、弾性材は、収納フラップ １０の複数の場所に配置してもよい。 適切な身体側ライナー１４は、多孔性発泡体、細胞状発泡体、孔を形成したプ ラスティックフィルム、又は天然繊維のような多種のウェブ材から製造すること ができる。例えば、該身体側ライナー１４は、木材又は綿繊維から形成できる。 他に可能な物質としては、ポリエステル又はポリプロピレン繊維のような合成繊 維や、天然繊維と合成繊維の混合繊維がある。身体側ライナー１４は、着用者の 肌から吸収コア３０に保持された液体を隔離するために適切に使用される。 様々な織成及び不織布を、身体側ライナー１４に使用することができる。例え ば、身体側ライナー１４は、ポリオレフィン繊維のメルトブロー又はスパンボン ドウェブから構成できる。身体側ライナーは又、天然及び、又は合成繊維から作 られるカードウェブ及び、又は接着ウェブから形成することができる。身体側ラ イナーは又、ほぼ疎水性物質から構成し、該疎水性物質に、表面活性剤による処 理又は所望レベルの濡水性及び親水性を与えるための他の処理を施すことができ る。本発明の特別な実施例において、身体側ライナー１４は、約２．８〜３．２ デニール繊維を１平方メートルにつき約２２グラムの坪量と、１立方センチメー トルにつき約０．０６グラムの密度のウェブに形成した不織、スパンボンド、ポ リプロピレン布から成る。次いで、該布は、約０．２８重量の表面活性材で表面 処理される。身体側ライナー１４は、ここに開示するどの材料及び業界で知られ ている他の材料に対応する複数の部品又は層から形成することができる。 おむつ８の外側カバー２２は、ほぼ液体不透過性の物質から作られることが一 般に望ましい。典型的外側カバー２２は、薄いプラスティックフィルム又は、他 の柔軟な液体不透過性物質から製造される。例えば、外側カバー２２は、約０． ０１２〜約０．０５１ミリメートルの厚さを持つポリエチレンフィルムから形成 される。外側カバー２２が、より布のような感触を持つことが望まれる場合、そ れは、ポリオレフィン繊維のスパンボンドウェブのような不織ウェブの表面にポ リエチレンフィルムを積層した構成とすることができる。例えば、約０．０１５ ミリメートルの厚さを持つポリエチレンフィルムに、フィラメントあたり１．５ 〜２．５デニールの厚さを持つポリオレフィン繊維の１平方メートルあたり約２ ４グラムの坪量のスパンボンドウェブを熱により積層する。更に、外側カバー２ ２は、織成又は不織繊維性ウェブから形成でき、吸収コア３０に隣接した所定の 領域に所望レベルの液体不透過性を与えるように、全体的に又は部分的に構成さ れ、又は処理される。更に、該外側カバー２２は、任意に、滲出物が該外側カバ ー２２を通過するのを阻止するが、吸収コア３０から蒸気が抜けるのは許容する マイクロポーラス材料から構成することができる。外側カバー２２及び身体側ラ イナー１４は、組み合わされて、おむつ８のベース構造３３を形成する。 吸収コア３０は、セルロースフラフのウェブのような親水性繊維マトリックス から形成し、これに超吸収材として一般に知られる高吸収材を組み合わせること が適切である。特別な実施例において、吸収コア３０は、超吸収ヒドロゲル加工 の粒子及び木材パルプフラフの混合から成る。木材パルプフラフの位置で、合成 繊維、重合体繊維、メルトブロー繊維又はメルトブロー繊維と天然繊維の混合繊 維が使用される。超吸収材は、親水性繊維とほぼ均質に混合されるか、又は、吸 収コアに組み込まれる。 別の構成として、吸収コア３０は、繊維性ウェブ及び超吸収材の薄層、又は限 定された領域で超吸収材を維持する適切な媒体から構成することもできる。 吸収コア３０は、多数の形のうちのどれでもよい。例えば、吸収コアは、長方 形、Ｉ型、Ｔ型とすることができる。吸収コア３０は、前部や後部よりも股部で より狭いことが一般に望ましい。 吸収コア３０の高吸収材は、天然ポリマー材、合成ポリマー材、及び変成天然 ポリマー材から選択することができる。高吸収材は、シリカゲルのような無機物 質又は、架橋結合ポリマーのような有機化合物とすることができる。架橋結合と いう用語は、通常は水溶液の物質をほぼ不溶性であるが膨潤可能にさせる手段を 意味する。例えば、そのような手段は、物理的交絡、結晶ドメイン、共有結合、 イオン複合及び結合、水素結合のような親水性結合、疎水性結合又はファンデル ワールスの力を含む。 リザーバ壁１６の先端（図２及び５を参照）は、収納フラップ１０の先端２６ で、又はその付近で該収納フラップ１０に取り付けられ、身体側ライナー１４か ら離れているようにすることが好ましい。リザーバ壁は、外側カバー２２に含ま れる物質と同様の物質から形成することができる。リザーバ壁１６は、不透過性 不織材料又はフィルム及び、又はこれら２つの混合物から形成されることが好ま しい。リザーバ壁１６に使用する物質の例としては、約０．０１２ミリメートル の厚さを持つポリエチレンフィルム又は、ポリオレフィン繊維のスパンボンドウ ェブに熱によって積層されたポリエチレンフィルムがある。リザーバ壁１６は又 、該収納フラップ１０より外側で、且つ図２及び５に示されるおむつ８の外側の 縁寄りの位置で、ベース構造３３に取付けられることが好ましい。この配置によ って、滲出物を受けるためのリザーバ３４が形成される。 取付の第１位置で、上部縁３５近くのリザーバ壁１６の第１表面は、先端２６ 付近の各収納フラップ１０の対応する表面に接着されるか、又は取り付けられる 。該リザーバ壁１６の下部縁３６は、ベース構造３３及び、又はベース２３近く の収納フラップ１０に取り付けられる。例えば、該リザーバ壁１６の下部縁３６ 付近の表面は、該ベース構造３３に対応する表面に取り付けられる。従って、該 リザーバ壁１６は、該収納フラップ１０及び、該リザーバ３４を形成するベース 構造３３に取り付けられる。 この配置により、尿及び、又はおりもの等が、収納フラップ１０に対する圧力 を受けて該通路１２に移動できる。次いで、滲出物は、リザーバ壁１６と収納フ ラップ１０との間、及び場合によってはベース構造３３の間に形成されたリザー バ３４によって受け取られる。一般に滲出物は、収納フラップ１０を通り越して 、又はその上を越えて漏れるよりはむしろ、該通路１２を通ってリザーバ３４に 通る。リザーバ壁１６は、縫いつけ、熱シーリング、超音波接合、接着剤接合等 によって、収納フラップ１０及びベース構造３３に取り付けられる。 収納フラップ１０の通路１２は、排泄物及び、又は尿が通過するには広く、体 の部分が入り込むには小さい。該通路１２は、収納フラップと身体側ライナーの 間の結合を途切れさせること、及びスリットや様々な形の孔から構成することが できる。通路１２の孔は、全体として各収納フラップ１０について０．１〜７平 方センチメートルの開口領域を備えることが好ましい。断面積に対応させると、 各孔は、直径が約５〜２５ミリメートルの開口領域を備えることが好ましい。個 々の孔は、ペニスに圧迫を与える可能性を避けるために、０．５平方センチメー トルより大きくないようにすることが好ましい。スリットは、約５〜２５ミリメ ートルの長さにすることができる。このスリットは、ペニスに圧迫を与える可能 性を避けるために１２ミリメートル以下の長さとすることが好ましい。ほとんど の例で、全ての孔が組み合わされて、収納フラップ１０に１２平方センチメート ルより大きくない開口領域を与える。通路１２は、図１に示すように、収納フラ ップ１０の全体の長さに渡って断続的に間隔をもって形成するか、又は、対象に された領域に限定して形成することができる。そのような領域の一つは、排泄物 から滲出物を集めるためのフラップの後部に沿った部分である。通路１２につい ての好ましい領域は、図１に示すように身体側ライナー１４付近で収納フラップ １０のベース又は底２３に沿った部分である。 本発明にとって、通路は幾つであっても効果的であるが、各収納フラップ１０ に少なくとも３つの通路を設けることが好ましい。 通路１２は、図３及び図３ａで示されるジグザグ形状に１つの材料片を切断し て２つの収納フラップ１０にすることによって形成される。切断が完了された後 、ジグザグ縁のついた２つの収納フラップが、図３ａに示される１つの材料片か ら形成される。次に、各収納フラップ１０のジグザグ縁によって形成された歯４ ０の先端部３８が、断続的な位置で身体側ライナー１４に縫いつけ、接着その他 の手法により、好ましくは縦方向に取付けられる。収納フラップ１０が取り付け られた状態では、歯４０の間の開口空間４２は、取り付けられないか、又は接着 されない。この配置により、収納フラップ１０の歯４０の間の空間４２から通路 １２が形成され、通路１２の形成の際に材料の無駄がない。 更に、図４及び４ａに示す１シート材料から、曲がりくねったパターンを切断 によって形成することができる。この１シート材料は、２片に切断されたとき、 曲がりくねった縁をもつ２つの収納フラップになる。長さの先端部４４、すなわ ち各収納フラップ１０の曲がりくねった縁によって形成された凸状部４６が、断 続位置で身体側ライナー１４に、好ましくは縦方向に、縫いつけ、接着その他の 手法で取り付けられる。該収納フラップ１０が取り付けられた状態では、凸状部 ４６間の開いた空間４８は、取り付けられず、又は接着されない。この配置によ り、収納フラップ１０の凸状部４８間の該空間４８から通路１２が形成される。 曲りくねった切断縁によって形成された第２のフラップ１０は、同じ方法で取り 付けられる。この場合も、曲りくねった型の凸状部４６間の空間４８は、通路１ ２を構成し、滲出物がリザーバ３４に移動できるようにする。この方法でフラッ プ１０を形成することは、通路１２を形成する際に材料の無駄がないことを確実 にする。 ジグザグ型及び曲りくねった型が図示されているが、使用される他の型は制限 なくある。型を選択する主な基準は、通路１２の適切な数及び寸法を設けること である。 該受け取りリザーバ３４の容積は、該リザーバ壁１６の上部縁３５が収納フラ ップ１０に取り付けられる位置、及び該リザーバ壁１６の下部縁３６がベース構 造３３の表面又は収納フラップ１０のベース２３に取り付けられる位置によって 、少なくとも部分的に調整される。該リザーバ壁１６の下部縁３６を図５に示さ れるベース構造３３の表面で該外側カバー２２に取り付けると、リザーバ３４の 容積が増加する。図示された実施例において、該収納フラップ１０の縦方向端は 、ベース構造３３に接着その他の手法で取り付けられる。同様に、リザーバ３４ の縦方向端は、ほぼ下部縁３６から上部縁３５に向けて横切る線に沿ってリザー バ壁１６を収納フラップ１０に固定することにより閉じられる。この配置によっ て、通路１２を介しておむつ８の中心部５０に接続されるリザーバ３４が形成さ れ、このリザーバが滲出物の突然の流れを収納して、該滲出物が収納フラップ１ ０の周辺又はそれを越えて漏れるのを阻止する。 更に、図５に示されるように、リザーバ壁１６を、脚弾性材３２から、或いは それを越えて、外側に向けて間隔をもって位置させると、リザーバ３４の容積が 最大になる。この配置によって、リザーバ３４に含まれた滲出物は、身体側ライ ナー１４から吸収コア３０に到達できる。滲出物が初めにリザーバ３４へ、次に コア３０に移動する例においては、リザーバ３４は、液体部分がコア３０に吸収 されるまで使用者の体から滲出物を離し、一時的な確保場として作用する。これ により、滲出物が突然放出される間、漏らさず効果的に機能するおむつ８の効率 性、有能性が増加する。 おむつ８の中心部５０に渡る収納フラップ１０の間の空間は、受け入れられる 様々な設計パラメーターに従って変化できる。収容フラップ１０は、間隔を狭め られ排泄物によって臀部を汚す範囲を最小限にするので、滲出物を阻止する該フ ラップ１０間の利用可能な容積は、本発明には示されないが、減少される。本発 明に示されないが、滲出物が、おむつの中心部５０にあるポケットを満たすとき 、該滲出物は、フラップを越えて、或いはおむつの後部に行き渡り始める。従っ て、抵抗力の低い他の通路によって、滲出物が通路１２を通り着用者の肌から離 れるので、ここで示される本発明は、汚れの範囲を減らし、着用者に快適さを与 える。尿に関して、同じ論理が適用される。突然の尿の流れは、コア３０が吸収 するよりも非常に速く広がる。超過した尿は、通路１２からリザーバ３４に移動 し、吸収コア３０によって吸収されるまで保たれる。該リザーバ３４において、 尿が通路１２から吸収コア３０に逆流、又は該身体側ライナー１４から直接吸収 コア３０に流れることがある。尿が、コアの広範囲に接触するので、この配置に よりコア３０の吸収が更に速く効果的になる。本発明においては、リザーバの一 部が、吸収コア３０の真上にあるように配置することもできる。そのような配置 においては、収納フラップ１０が図面で示すよりも互いに接近していることが要 求される。 本発明の他の実施例は、図６に示される。この実施例において、リザーバ壁１ ６は、収納フラップ１０にのみ取り付けられる。この配置は、前述の実施例より も簡単に構成される。リザーバ壁１６の上端３５の第１面は、収納フラップ１０ の先端２６付近に縫いつけ、接着その他の手法で取り付けられる。リザーバ壁１ ６の下端３６の相対向する面は、収納フラップ１０のベース２３付近に取り付け られる。リザーバ壁１６の対向する面が、図６で該フラップのベースに取り付け られて示されるが、該リザーバ壁１６の同じ面又は反対側の面のいずれかが容器 ３４を形成するための接着部になるようにすることもできる。リザーバ壁１６の 両端部分は、収納フラップ１０に取り付けられ、通路１２以外でシールされたリ ザーバ３４を形成する。 当業界の技術者は、本発明の意図から逸れずに、前述の実施例に関して開示さ れた装置及び方法に修正を行うことができることを理解するであろう。更に本発 明は、好ましい実施例に関して説明したが、本発明は、数多くの再配列、修正、 変更が可能であり、そのような配列、修正、変更は全て、添付の請求項の範囲内 に含まれる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．前部、後部、及び前記前部と前記後部とを接続する股部とを備え、前記股部 は、対向する縦方向の側部を有する吸収物品であって、 (a) 外側カバーと、 (b) 前記外側カバーに取付けられ前記外側カバーと組み合わされて前記吸収 物品のベース構造を構成する身体側ライナーと、 (c) 前記身体側ライナーと前記外側カバーの間に配置された吸収コアと、 (d) 前記身体側ライナーに接合された収納フラップと、 (e) 前記収納フラップ及び前記ベース構造に取り付けられて前記身体側ライ ナー、及び前記収納フラップの間にリザーバを形成するリザーバ壁と、 (f) 滲出物を前記収納フラップを通して前記リザーバに移動させるための前 記収納フラップに形成される少なくとも１つの通路と、 を有する吸収物品。 ２．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記少なくとも１つの通路は ５〜２５ミリメートルの間の直径に対応する断面積を有する吸収物品。 ３．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記少なくとも１つの通路は ５〜２５ミリメートルの長さを持つスリットから成る吸収物品。 ４．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記収納フラップは第１収納 フラップからなり、前記吸収物品は、更に、第２吸収フラップを有し、前記第１ 、第２収納フラップは、長さに沿って対応する曲がりくねった縁を形成する曲り くねった切断によって切り離された材料の切断部分からなり、曲りくねった前記 縁が前記材料に凸状部を形成しており、前記凸状部の間に対応する空間が形成さ れ、各々の前記フラップの前記凸状部が前記ベース構造に取り付けられるとき前 記空間が、前記少なくとも１つの通路を構成する吸収物品。 ５．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記収納フラップは第１収納 フラップを有し、前記吸収物品は、更に、第２吸収フラップを備え、前記第１、 第２収納フラップは、長さに沿って対応するジグザグ縁を形成するジグザグ切断 によって切り離された材料の切断部分からなり、前記ジグザグ縁は、前記材料に 歯と前記歯の間の空間とを形成しており、前記フラップの前記歯が前記 ベース構造に取り付けられるとき、前記歯間の空間が前記少なくとも１つの通路 を構成する吸収物品。 ６．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記少なくとも１つの通路は 前記収納フラップを通る少なくとも３つの通路を有する吸収物品。 ７．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記少なくとも１つの通路は 前記フラップにスリットによって形成される吸収物品。 ８．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記収納フラップは、断続的 位置で前記身体側ライナーに接合され、隣接する一部の断続的位置間の空間によ って離され、前記少なくとも１つの通路は、それぞれ前記空間から構成される吸 収物品。 ９．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記リザーバ壁が、前記収納 フラップから外側の位置で前記吸収物品の前記身体側ライナーに取り付けられる 吸収物品。 １０．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記リザーバ壁が、前記収 納フラップから外側の位置で前記吸収物品の外側カバーに取り付けられる吸収物 品。 １１．請求の範囲第１項に記載の吸収物品であって、前記少なくとも１つの通路 が、前記収納フラップのベースに形成される吸収物品。 １２．前部、後部、及び前記前部と前記後部とを接続する股部を備え、前記股部 が、対向する縦方向側部を備える吸収物品であって、 (a) 外側カバーと、 (b) 前記外側カバーに取付けられて前記外側カバーと組合わさって前記吸収 物品のベース構造を構成する身体側ライナーと、 (c) 前記身体側ライナーと前記外側カバー間に配置された吸収コアと、 (d) 前記身体側ライナーに接合され、各々が、前記身体側ライナーから離れ た先端と前記身体側ライナーに隣接するベースをそれぞれ備える第１、第２収納 フラップと、 (e) 対応する前記収納フラップの先端近くで対応する前記収納フラップに取 り付けられ、対応する前記収納フラップの該ベース付近で対応する前記収納フ ラップに別々に取り付けられて前記収納フラップと前記容器壁の間で対応する第 １、第２リザーバを形成する第１、第２リザーバ壁と、 (f) 各々前記収納フラップに形成され滲出物を前記収納フラップを通して前 記リザーバに移動させる少なくとも１つの通路と、 から成る吸収物品。 １３．請求の範囲第１２項に記載の吸収物品であって、各々前記収納フラップの 前記少なくとも１つの通路が、５〜２５ミリメートルの直径に対応する断面積を 備える吸収物品。 １４．請求の範囲第１２項に記載の吸収物品であって、各々前記収納フラップの 前記少なくとも１つの通路がスリットからなる吸収物品。 １５．請求の範囲第１２項に記載の吸収物品であって、各々前記収納フラップの 前記少なくとも１つの通路が、前記収納フラップを通る少なくとも３つの通路を 有する吸収物品。 １６．請求の範囲第１２項に記載の吸収物品であって、各々前記吸収フラップの 前記少なくとも１つの通路は、各々前記フラップにスリットによって形成される 吸収物品。 １７．前部、後部、及び前記前部と前記後部とを接続する股部と、長さに沿って 延びる両側の外側縦方向の縁とを備え、前記股部が両側の縦方向側部を備える吸 収物品であって、 (a) 外側カバーと、 (b) 前記外側カバーに取付けられた前記カバーと組み合わさり前記吸収物品 のベース構造を構成する身体側ライナーと、 (c) 前記身体側ライナーと前記外側カバーの間に配置された吸収コアと、 (d) 前記身体側ライナーに接合された第１、第２収納フラップと、 (e) 第１位置が前記収納フラップの１つに取り付けられ、第２位置が前記ベ ース構造に取り付けられ、前記第２位置が前記第１位置から変位した位置にあり 、前記ベース構造への取り付け部が、それぞれの前記収納フラップから外側でそ れぞれの前記外側縦方向の縁から内側に配置されて、滲出物の第１、第２リザー バを形成する第１、第２リザーバ壁と、 (f) それぞれの前記収納フラップに形成され、それぞれの前記リザーバに延 びる少なくとも１つの通路と、 から成る吸収物品。 １８．請求の範囲第１７項に記載の吸収物品であって、前記収納フラップの前記 少なくとも１つの通路は、５〜２５ミリメートルの直径に対応する断面積を有す る吸収物品。 １９．請求の範囲第１７項に記載の吸収物品であって、前記収納フラップの前記 少なくとも１つの通路が、スリットからなる吸収物品。 ２０．請求の範囲第１７項に記載の吸収物品であって、前記第１、第２収納フラ ップは、長さに沿った対応する曲りくねった縁を形成する曲りくねった切断部に よって切り離された材料の切断部を有し、前記曲りくねった縁は前記材料に凸状 部と、前記凸状部の間の対応する空間とを形成し、前記空間は、前記収納フラッ プの前記凸状部が前記身体側ライナーに取り付けられるとき、それぞれの収納フ ラップに少なくとも前記１つの通路を形成する吸収物品。 ２１．請求の範囲第１７項に記載の吸収物品であって、前記第１、第２収納フラ ップは、長さに沿って対応するジグザグ縁を形成するジグザグ切断部によって切 り離された材料の切断部を有し、前記ジグザグ縁は、前記材料に、歯と前記歯の 間の対応する空間とを形成し、前記歯間の空間は、各々の前記収納フラップの前 記歯が前記身体側ライナーに取り付けられるとき、各々前記収納フラップに前記 少なくとも１つの通路を形成する吸収物品。 ２２．請求の範囲第１７項に記載の吸収物品であって、前記収納フラップの各々 を通して少なくとも３つの通路を有する吸収物品。 ２３．請求の範囲第１７項に記載の吸収物品であって、前記吸収フラップの前記 少なくとも１つの通路は、それぞれ前記フラップ内のスリットによって形成され る吸収物品。 ２４．請求の範囲第１７項に記載の吸収物品であって、前記収納フラップは、断 続位置で前記身体側ライナーに接合され、隣接する該断続位置間の空間によって 離され、前記通路は、各々前記空間から成る吸収物品。