JPH11513983A - 薬学的作用物質の頬送達のための組成物及び方法 - Google Patents

薬学的作用物質の頬送達のための組成物及び方法

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JPH11513983A JP9516714A JP51671497A JPH11513983A JP H11513983 A JPH11513983 A JP H11513983A JP 9516714 A JP9516714 A JP 9516714A JP 51671497 A JP51671497 A JP 51671497A JP H11513983 A JPH11513983 A JP H11513983A
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Abstract

(57)【要約】 口腔の第1の組織と接触し、湿潤すると前物組織に接着すべく調製されている1つの表面と、前記表面に対向する表面とを有する、親水性ポリマーを含んだ接着剤層;および有効量の薬物と必要に応じて有効量の浸透性増進剤とを含み、前記対向表面と接触し接着している隣接の薬物含有層、このとき前記薬物含有層は、前記接着剤層が前記第1の組織に接触して接着したときに、口腔の粘膜組織と接触して、薬物伝達関係になるべく調製されている;を含む、薬物を口腔に経粘膜的に投与するための組成物。好ましい薬物としては、ペプチド(例えば、グルカゴン様のインシュリン分泌性ペプチド)がある。薬物を口腔に経粘膜的に投与する方法も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 薬学的作用物質の頬送達のための組成物及び方法 発明の背景 本発明は体内に薬学的作用物質を送達するための組成物及び方法に関する。よ り詳細には、本発明は、薬物、特にはペプチド薬剤を、経粘膜投与により、とり わけ口腔の頬組織を通して温血動物に送達するための組成物及び方法に関する。 伝統的に、口腔の膜を薬物投与部位として評価する研究は非常に少ない。頬及 び舌下の両者の膜は他の投与経路を上回る利点を提供する。例えば、頬及び舌下 経路を通して投与された薬物は迅速に作用し始め、血中で高いレベルに到達し、 肝代謝の初回通過効果を回避し、及びその薬物が消化管の流体に晒されるのを回 避する。さらなる利点には、膜部位への接近が容易であり、そのため薬物を容易 に塗布、局在化及び除去できることが含まれる。さらに、頬の膜を通しての長期 化された送達の可能性が存在する。M.Rathbone & J.Hadgraft,74 Int'l J .o f Pharmaceutics 9(1991)。頬の粘膜を通しての投与は、例えば直腸投薬よりも 受け入れやすいものであり、一般に、鼻投与において問題となっているもののよ うな局所的毒性効果を回避する。B.Aungst & N.Rogers,53 Int'l J .Pharmac eutics 227,228(1989)。 舌下経路は頬経路よりも遙かに多くの注目を集めている。舌下粘膜には舌の腹 側表面及び口の床部の膜が含まれ、これに対して頬粘膜は頬及び唇の裏側を構成 する。舌下粘膜は比較的透過性であり、したがって多くの薬物の迅速な吸収及び 許容可能なバイオアベイラビリティをもたらす。さらに、舌下粘膜は好都合であ り、容易に利用可能であり、かつ一般に十分に受け入れられる。この経路は多数 の薬物の送達について臨床的に研究されている。これはニトログリセリンを投与 するための伝統的な経路であり、ブプレノルフィン及びニフェジピンにも用いら れている。D.Harris & J.Robinson,81 J .Pharmaceutical Sci. 1(1992)。 頬粘膜は舌下粘膜よりは透過性に劣る。薬物の舌下投与で見られる迅速な吸収 及び高いバイオアベイラビリティは、一般には、頬粘膜では同じ程度には得られ ない。D.Harris & J.Robinson,81 J .Pharmaceutical Sci. 1,2(1992)。口 の粘膜の透過性は、おそらく、その組織の物理的特徴に関連する。舌下粘膜は頬 粘膜より薄く、したがって、透過性は舌下組織がより高い。口蓋粘膜は厚さでは 中間であるが、これは、舌下及び頬組織が角質化していないのに対して角質化し ており、透過性に劣る。 口の粘膜を透過する分子の能力は分子の大きさ、脂質溶解性、及びイオン化に 関連するように思われる。小さな分子、例えば約300ダルトン未満、は粘膜を迅 速に通過するように思われる。しかしながら、分子の大きさが増加するに従い、 透過性は急速に減少する。さらに、脂質可溶性化合物は、非脂質可溶性分子より も粘膜に対する透過性が高い。この点については、分子の相対透過率はそれらの 分配係数に関連するように思われる。その分子のpKa及び膜表面のpHに依存する 分子のイオン化の程度も、一般には、その分子の透過性に影響を与える。分子が イオン化しておらず、もしくは電荷の点で中性である場合に最大吸収がもたらさ れ、イオン化の程度が増大するに従って吸収が減少する。したがって、巨大分子 薬物は、口の粘膜を通しての吸収に最大の挑戦を突き付ける。 生物学的な膜を横切る溶質の輸送を容易にする物質、浸透促進剤が、当該技術 分野において薬物の投与について公知である。V.Lee et al.,8 Critical Revi ews in Therapeutic Drug Carrier System 91(1991)[以下、“Critical Review s ”]。浸透促進剤は、(a)キレート剤(例えば、EDTA、クエン酸、サリチル酸 塩)、(b)界面活性剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS))、(c)非 界面活性剤(例えば、不飽和環状尿素)、(d)胆汁酸塩(例えば、デオキシコ ール酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム)、及び(e)脂肪酸(例えば、 オレイン酸、アシルカルニチン)のように分類することができる。膜を通しての ペプチド及び非ペプチド薬剤の両者の輸送における促進剤の効率は、その促進剤 の疎水性と確実に相関するように思われる。Critical Reviews、112頁。例えば 、鼻の膜を通してのインシュリンの吸収の促進における胆汁酸塩の効率はその胆 汁酸塩のステロイド構造の疎水性と確実に相関する。Critical Reviews、115頁 。したがっ て、有効性の順序は、デオキシコール酸塩<ケノデオキシコール酸塩<コール酸 塩<ウルソデオキシコール酸塩である。グリシン及びタウリンとの(フシジン酸 誘導体ではなく)デオキシコール酸塩及びコール酸塩の結合はそれらの促進の効 力に影響を及ぼすことはない。ヘパリンの経粘膜腸送達は、ヒヒの結腸を通して 投与した場合、部分的トロンボプラスチン時間の長期化もしくは血漿リパーゼ活 性の放出の観点での測定では明らかではない。しかしながら、胆汁酸塩であるコ ール酸もしくはデオキシコール酸ナトリウムをその製剤に含めた場合には大きな 活性が検出される。Critical Reviews、108頁。 浸透促進剤の作用の様々な機構が提案されている。これらの作用機構の、少な くともペプチド及びタンパク質薬剤に対するものには、(1)粘膜層の粘性及び /又は弾性を低下させること、(2)膜の脂質二重層の流動性を増加させること により経細胞輸送を容易にすること、(3)上皮細胞層を横切る緊密な接合を変 えることにより傍細胞輸送を容易にすること、(4)酵素の防御を克服すること 、及び(5)その薬物の熱力学的活性を高めることが含まれる。Critical Review s 、117-125頁。 多くの浸透促進剤が試験され、粘膜薬物投与を容易にする上で有効であること が見出されている。さらに、市場を得るに至っている浸透促進製品はほとんどな い。これに対する答えには、刺激に関わる満足のいく安全性プロフィールの欠如 、防御機能の低下、及び粘膜毛様体クリアランス保護機能の障害が含まれる。Cr itical Reviews 、169-70頁。さらに、適切に機能する促進剤については、その促 進剤と薬物との組み合わせは、好ましくは、粘膜組織に対して適所に、その薬物 の粘膜を通しての促進剤支援透過が可能となるのに十分な時間保持される。経皮 及び経粘膜技術においては、これは、しばしば、接着剤によって皮膚層に付着す るパッチもしくは他の装置によってなされる。 口内接着剤が当該技術分野において公知である。例えば、Tsukら、米国特許3, 972,995号;Lowey、米国特許4,259,314号;Lowey、米国特許4,680,323号;Yukim atsuら、米国特許4,740,365号;Kwiatekら、米国特許4,573,996号;Suzukiら、 米国特許4,292,299号;Suzukiら、米国特許4,715,369号;Mizobuchiら、米国特 許4, 876,092号;Fankjauserら、米国特許4,855,142号;Nagaiら、米国特許4,250,163 号;Nagaiら、米国特許4,226,848号;Browning、米国特許4,948,580号;Schiral diら、米国再発行特許Re.33,093号;及びJ.Robinson,18 Proc .Intern.Symp. Control.Rel.Bioact.Mater. 75(1991)を参照のこと。典型的には、これらの 接着剤は親水性、例えば水溶性もしくは水膨潤性、ポリマーのマトリックス又は 湿った粘膜表面に接着可能なポリマーの混合物からなる。これらの接着剤は、軟 膏、薄膜、錠剤、トローチ、及び他の形態に処方することができる。これらの接 着剤は、しばしば、薬物の徐放又は局所送達を達成するための医薬と混合されて いる。しかしながら、粘膜を通しての個体の循環系への吸収を許容するように処 方されているものもある。しかしながら、接着剤と薬物との相互作用が、しばし ば、その剤形からの薬物の放出及び粘膜を通しての透過を損なう。 薬物分子、特に大薬物分子の促進剤支援頬及び舌下送達に関連する問題であっ て、薬物分子がこれらの接着剤/薬物相互作用を受けて送達の効率が確実に低下 するという問題の克服を明確に指向するものは当該技術分野には存在しない。 一例として、グルカゴン様インシュリン分泌性ペプチド、例えばGLP−1(7−3 6)アミドは、これまでは静脈内、皮下、又は他の侵襲性経路で投与されている 、糖尿病の治療について研究されている抗糖尿病薬であり、経皮送達には大きす ぎるものである。糖尿病は米国において約1500万人の人々を蝕んでいる。その約 15%はインシュリン依存性糖尿病(IDDM;1型糖尿病)を患っており、これは膵 臓の島状β細胞の自己免疫破壊によって引き起こされるものと考えられる。この ような患者においては、インシュリン療法が生涯必須である。患者の約80%は非 インシュリン依存性糖尿病(NIDDM;2型糖尿病)を患っており、これはインシュ リン分泌及びインシュリン耐性の障害の両者を特徴とする異質の疾患である。NI DDMを患うものと思われる患者のうちの僅かな者は実際には徐々に進行する形態 のIDDMを患っていることがあり、最終的にはインシュリンに依存するようになる 。しかしながら、NIDDMを患うほとんどの患者はインシュリンなしで治療するこ とができる。彼らは、通常太りすぎであり、この疾患に特有のインシュリン耐性 に重ね合わされた肥満症のインシュリン耐性を有する。減量、特にこの疾患の早 期におけ る減量により、これらの患者の血液中の正常なグルコースレベルを回復すること ができる。彼らの糖尿病は、この組み合わされたインシュリン耐性の衝撃がそれ を補う彼らの膵臓β細胞の能力を超えたときに発症し得る。しばしば糖尿病を患 っていない正常体重の人々よりも高い、このような患者の血漿インシュリンレベ ルは、彼らの肥満及び高血糖に妥当なものではない。肥満ではないNIDDMを患う 人々はインシュリン分泌における原発性の欠陥を有している可能性があり、この 欠陥においては、血漿グルコースレベルの上昇がインシュリン耐性だけではなく 膵臓β細胞の機能の低下を引き起こす。J.E.Gerich,Oral Hypoglycemic Agen ts,321 N .Engl.J.Med. 1231(1989)。 NIDDM患者は、一般には、食事制限及びスルホニル尿素及び/又はジグアニド での治療を受ける。H.E.Lebovitz & M.N.Feinglos,Sulfonylurea Drugs: M echanism of Antidiabetic Action and Therapeutic Usefulness,1 Diabetes C are 189(1978)。米国における全ての処方の約1パーセントは経口血糖降下剤によ るものである。J.E.Gerich,321 N .Engl.J.Med.1231(1989)。残念なこと に、NIDDM患者の約11−36%は治療の1年後でも食事及びスルホニル尿素治療に十 分反応することができない。スルホニル尿素治療を受けているNIDDM患者のほぼ 半数は、5−7年以内で、インシュリン療法を開始する必要がある。これらの患者 はインシュリンに耐性である傾向があり、このため高用量のインシュリンが投与 され、これがアテローム硬化の発症において役割を果たし得る高インシュリン血 症をもたらす。D.A.Robertson et al.,Macrovascular Disease and Hyperins ulinaemia,in Bailliere's Clinical Endocrinology and Metabolism 407-24(M .Nattras & P.J.Hale eds.,1988)。 温血動物及びヒトにおいて、グルカゴン様インシュリン分泌性ペプチドはイン シュリンの放出を刺激し、グルカゴンの分泌を低下させ、胃が空になるのを妨げ 、かつグルコースの利用を高める。M.K.Gutniak et al.,Antidiabetogenic E ffect of Glucagon-Like Peptide-1(7-36)amide in Normal Subjects and Patie nts with Diabetes Mellitus,326 N .Engl.J.Med. 1316(1992);D.M.Natha n et al.,Insulinotropic Action of Glucagonlike Peptide-1-(7(37)in Dia betc and Nondiabetics Subjects,15 Diabetes Care 270(1992);M.A.Nauck et al.,Normalization of Fasting Hyperglycaemia by Exogenous Glucagon-Li ke Peptide 1(7-36 amide)in Type 2(Non-Insulin-Dependent)Diabetic Pat ients,36 Diabetologia 741(1993)。さらに、これらのペプチド薬剤は、インシ ュリン分泌効果が厳密にグルコース依存性であり、したがってそれらの治療上の 使用に応答する高血糖症の危険性を制限するため、本質的に安全である。M.A. Nauck et al.,Normalization of Fasting Hyperglycaemia by Exogenous Gluca gon-like Peptide 1(7-36 amide)in Type 2(Non-Insulin-Dependent)Diabet ic Patients,36 Diabetologia 741(1993)。これらの特性は、そのようなペプチ ドを、非インシュリン依存性糖尿病(NIDDM)の治療における治療薬の重要な候 補とする。 GLP−1(7−36)アミドはプレプログルカゴン遺伝子から加工処理される消化 管ホルモンである。プレプログルカゴンは、20アミノ酸のシグナルペプチド及び 160アミノ酸のプロホルモン、プログルカゴン(PG)を含むポリタンパク質ホル モン前駆体である。PGはヒトの膵臓及び小腸において異なる処理を受けることが 示されている。C.Orskov et al.,Pancreatic and Intestinal Processing of Proglucagon in Man,30 Diabetologia 874(1987)。膵臓においては、主な産生 物は(a)グルカゴン(PGアミノ酸33−61)、(b)グリセンチン関連膵臓ペプチ ド(GRPP)(PGアミノ酸1−30)、及び(c)2つのグルカゴン様配列を含む大ペ プチド指定主要プログルカゴン断片(MPGF)(PGアミノ酸72−158)である。小 腸においては、プログルカゴンの主要産生物は、(a)グルカゴン配列のアミノ 酸を含むエンテログルカゴン(PGアミノ酸1−69)、(b)GLP−1(PGアミノ酸78 −107)、及び(c)GLP−2(PGアミノ酸126−158)である。C.Orskov et al., Proglucagon Products in Plasma of Noninsulin-dependent Daibetics and Non diabetic Controls in the Fasting State and after Oral Glucose and Intrav enous Arginine,87 J.Clin.Invest. 415(1991)。 GLP−1(7−36)アミドはヒトにおいては天然の形態である(C.Orskov et al .,Complete Sequences of Glucagon-Like Peptide-1 from Human and Pig Sma ll Intestine,264 J .Biol.Chem. 12826(1989))が、GLP−1(7−37)と呼ば れる変種が健常個体において区別することができない生物学的効果及び代謝速度 を有することが示されている(D.Gefel et al.,Glucagon-Like Peptide-1 Ana logs: Effects on Insulin Secretion and Adenosine 3',5'-Monophosphate For mation,126 Endocrinology 2164(1990);C.Orskov et al.,Biological Effec ts and Metabolic Rates of Glucagonlike Peptide-1 7-36 Amide and Glucagon like Peptide-1 7-37 in Healthy Subjects Are Indistinguishable,42 Diabet es 658(1993))。消化管において産生される内分泌伝達物質、すなわちインクレ チンが、食物摂取に応答してインシュリンの分泌を刺激するものと長い間信じら れている。GLP−1(7−36)アミドは食事の間及び経口グルコース投与の後に放 出され、グルコース誘発性のインシュリンの放出を高めるため、このペプチドは 重要なインクレチンであり得る。J.M.Conlon,Progulucagon-derived Peptide s: Nomenclature,Biosynthetic Relationships and Physiological Roles,31 Diabetologia 563(1988);J.J.Holst et al.,Truncated Glucagon-like Pept ide 1,an Insulin-releasing Hormone from the Distal Gut,211 FEBS Lett. 169(1987);M.Gutiak et al.,Antidiabetogenic Effect of Glucagon-like Pe ptide-1(7-36)amide in Normal Subjects and Patients with Diabetes Melli tus,326 N .Engl.J.Med. 1316(1992)。 スルホニル尿素に対する二次的な不全を示すNIDDM患者のための改善された治 療措置は、顕著な高インシュリン血症を創出することなく満足いく代謝制御を与 えるべきである。現在に至るまで、このような治療に用いることができる薬物の 重要な候補は他には存在していない。GLP−1(7−36)アミドのようなグルカゴ ン様インシュリン分泌性ペプチドは糖尿病の最も見込みのある治療であるものと 思われる。J.Eng、米国特許5,424,286号;S.E.Bjornら、WO 9517510号;J.A .Gallowayら、EP 658568号;G.C.Andrews、WO 9325579号;O.Kirkら、WO 93 18785号;D.I.Buckleyら、WO 9111457号;J.F.Habener、米国特許5,118,666 号;J.F.Habener、WO 9011296号;J.F.Habener、WO 8796941号;J.F.Habe ner、米国特許5,120,712号。従来、グルカゴン様インシュリン分泌性ペプチドと スルホ ニル尿素との組み合わせ療法が糖血症及びインシュリン放出に対する相乗効果を 発揮することが見出されている。S.Efendicら、WO 9318786号。 前述の観点から、薬物/接着剤相互作用が大きく減少した、特定の薬物、例え ばペプチド薬剤、好ましくはGLP−1(7−36)アミドのようなインシュリン分泌 性ペプチドの頬送達のための組成物及び方法が当該技術分野における大きな進歩 であることは理解されるであろう。 発明の目的及び要約 本発明の目的は、薬物/接着剤相互作用による膜貫通流動の阻害が大きく減少 している、口の膜を通して薬物を送達するための組成物及び方法を提供すること にある。 また、本発明の目的は、頬の粘膜を通してペプチド薬剤を送達するための組成 物及び方法を提供することでもある。 本発明の別の目的は、頬の粘膜を通してグルカゴン様インシュリン分泌性ペプ チドを送達するための組成物及び方法を提供することである。 これらの、及び他の目的は、口腔に薬物を経粘膜投与するための系であって、 口腔の第1の組織に接触し、かつ湿っている場合にそこに付着するのに適合する 一面及びそれとは反対の、有効量の薬物及び任意に有効量の浸透促進剤を含む隣 接薬物含有層に接触かつ付着する面を有する、親水性ポリマーを含む接着剤層を 具備し、この薬物含有層は接触に適合し、かつ接着剤層が第1の組織に接触して 付着した場合に口腔の粘膜組織と薬物移送関係にある系を提供することにより達 成される。好ましい浸透促進剤には、細胞外被攪乱化合物、溶媒、ステロイド界 面活性剤、胆汁酸塩、キレート剤、界面活性剤、非界面活性剤、脂肪酸、及びそ れらの混合物が含まれ、胆汁酸塩促進剤がより好ましい。薬物は、好ましくは、 ペプチド薬剤、例えば、インシュリン分泌性ペプチド、カルシトニン、インシュ リン、デスモプレッシン、副甲状腺ホルモン及びアミリン、並びにそれらの前駆 体、類似体及び断片であり、ここで、これらの前駆体、類似体及び断片は薬理学 的活性を有するものである。親水性ポリマーは、好ましくは、ヒドロキシプロピ ルセル ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、 エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ガウアゴム( gaur-gum)、ポリビニルピロリドン、ペクチン、デンプン、ゼラチン、カゼイン 、アクリル酸ポリマー、アクリル酸エステルのポリマー、アクリル酸共重合体、 ビニルポリマー、ビニル共重合体、ビニルアルコールのポリマー、アルコキシポ リマー、ポリエチレンオキシドポリマー、ポリエーテル、及びそれらの混合物か らなる群より選択される構成要素を少なくとも1つ含む。ポリエチレンオキシド 及びポリアクリル酸の混合物が特に好ましい。接着剤層は、さらに、充填剤、錠 剤化賦形剤、滑沢剤、香料、染料等からなる群より選択される1以上の構成要素 を含んでいてもよく、薬物含有層は、さらに、錠剤化賦形剤、充填剤、香料、味 覚遮蔽剤、染料、安定化剤、酵素阻害剤、滑沢剤等からなる群より選択される1 以上の構成要素を含んでいてもよい。好ましくは、この系は、接着剤層が歯肉に 接触して付着し、かつ薬物含有層が頬の粘膜と薬物移送関係にある二層錠である 。 口腔に薬物を経粘膜投与する方法は、口腔の第1の組織に接触し、かつ湿って いる場合にそこに付着するのに適合する一面及びそれとは反対の、有効量の薬物 及び任意に有効量の浸透促進剤を含む隣接薬物含有層に接触かつ付着する面を有 する、親水性ポリマーを含む接着剤層を具備する系であって、この薬物含有層が 接触に適合し、かつ接着剤層が第1の組織に接触して付着した場合に口腔の粘膜 組織と薬物移送関係にある系を口腔の第1の組織に適用することを包含する。 図面の簡単な説明 図1は本発明による剤形の断面図を示すものであり、ここで、それらの薬物含 有層は頬の粘膜と薬物位相関係にある。 図2は、本発明による二層錠の頬投与によってプラセボ(破線)又はGLP−1(7 −36)アミド(実線)が投与された絶食被検体についての血液グルコース測定の 結果を示す。 図3は、本発明による二層錠の頬投与によってプラセボ(○)又はGLP−1(7− 36)アミド(●)が投与された被検体についての血漿インシュリン測定の結果を 示す。 図4は、本発明による二層錠の頬投与によってプラセボ(○)又はGLP−1(7− 36)アミド(●)が投与された被検体についての血漿グルカゴン測定の結果を示 す。 図5は、本発明による二層錠の頬投与によってプラセボ(破線)又は薬物(実 線)が投与された被検体についての血漿GLP−1(7−36)アミド測定の結果を示 す。 図6は、様々な用量:(◆)プラセボ;(■)0.15nmol/kg;(▲)0.50nmol /kg;(X)1.50nmol/kg;(*)4.50nmol/kgで皮下投与により薬物が投与され た絶食被検体についての血漿GLP−1測定の結果を示す。 図7は、頬送達された(○)、及び皮下注射された(●)ペプチドXの血漿濃度 プロフィールを示す。 図8は、本発明による二層錠の頬投与によってインシュリンが投与された4匹の イヌの平均血液グルコースレベルを示す。 発明の詳細な説明 本発明の薬物の頬送達のための組成物及び方法を開示して説明する前に、本発 明はここに開示される特定の処方、製造工程、及び材料に限定されるものではな いものと解釈される。これは、これらの処方、製造工程、及び材料が多少変化す る可能性があるためである。また、本発明の範囲は添付の請求の範囲及びそれら の等価物によってのみ限定されるため、ここで用いられる用語体系は特定の態様 のみを説明する目的で用いられ、限定されることを意図するものではないと解釈 される。 本明細書及び添付の請求の範囲において用いられる場合、単数形“a”、“an ”、及び“the”は、前後関係から別の様式が明確に指示されない限り、複数の 対象を含む。したがって、例えば、“薬物(a drug)”を含む二層錠への言及は 2種以上の薬物の混合物を含み、“接着剤(an adhesive)”への言及は1種以上 のそのような接着剤への言及を含み、かつ“胆汁酸塩(a bile salt)”への言 及は2種以上の胆汁酸塩の混合物への言及を含む。 本発明の説明及び請求において、以下の用語が以下に説明される定義に従って 用いられる。 ここで用いられる場合、“グルカゴン様インシュリン分泌性ペプチド”は、グ ルカゴンとの実質的なアミノ酸配列類似性を示すインシュリン分泌性ペプチド、 例えば、GLP−1(7−36)アミド並びにそれらの前駆体、類似体及び断片を意味 し、ここで、これらの前駆体、類似体及び断片はインシュリン分泌又はインシュ リン刺激活性を有する。これらの前駆体、類似体及び断片はGLP−1(7−36)ア ミドの一次配列を有するポリペプチド及びそれらの組み合わせを含み、ここで、 1以上のL−アミノ酸残基がそれらのC−末端又はN−末端に結合し、このC−末端 はカルボキシル基、アミドもしくは置換アミド、エステル、又は塩を含む。また 、GLP−1(7−36)アミドに実質的に相同のペプチド及びそれらの前駆体、類似 体及び断片も、それらの相同ペプチドが同様にインシュリン分泌活性を有すると いう条件の下で、この定義に含まれる。ここで用いられる場合、“実質的に相同 ”は、それらの比較の対象であるペプチドとは一次構造が異なるにも関わらず機 能性を留めるペプチドを指す。例えば、GLP−1(7−36)アミドと実質的に相同 のペプチドは、それが追加のアミノ酸残基を含み、又はそれらの切り詰められた もの、欠失変種もしくは置換変種である可能性があるものの、インシュリン分泌 剤としての機能性を留めるものである。置換変種は、1以上のアミノ酸残基の保 存性の置換を含むものである。保存性の置換は、そのペプチドの機能性、この場 合はインシュリン分泌剤としての機能性を留める、1つのアミノ酸残基の別のも のに代わる置換である。特定の保存性置換群に属するアミノ酸残基は、同じ群の 別のアミノ酸残基を置換することが可能である。このような保存性置換群の分類 の1つは以下のようなものである:(a)Pro;(b)Ala、Gly;(c)Ser、Thr; (d)Asn、Gln;(e)Asp、Glu;(f)His;(g)Lys、Arg;(h)Cys;(i)Il e、Leu、Met、Val;及び(j)Phe、Trp、Tyr。M.Jimenez-Montano & L.Zamora -Cortina,Evolutionary model for the generation of amino acid sequences and its application to the study of mammal alpha-hemoglobin chains,Proc .VIIth Int'l Biophysics Congress,Mexico City(1981)。別のそのような分類 は、M.Dayhoff et a l.,Atlas of Protein Sequence and Structure 1978(Nat'l Biomed.Res.Foun d.,Washington,D.C.)に記述されており、これは参照することによりここに組 み込まれる。実質的に相同であると考えられる他の変形には、天然のL−アミノ 酸に代わるD−アミノ酸の置換、迫加の側鎖を有するもののようなアミノ酸誘導 体の置換、及び非鎖形成アミノ酸、すなわち、タンパク質においては希にしか、 もしくは全く生じないα−アミノ酸の置換が含まれる。実質的に相同のペプチド の一次構造は機能によってのみ制限される。 ここで用いられる場合、“ペプチド”はあらゆる長さのペプチドを意味し、タ ンパク質を含む。“ポリペプチド”及び“オリゴペプチド”という用語は、ここ では、特定の大きさが別に述べられていない限り、いかなる特定の大きさの制限 をも意図することなく用いられる。用いることができる典型的なペプチドは、オ キシトシン、バソプレッシン、副腎皮質刺激ホルモン、上皮成長因子、プロラク チン、ルリベリン、すなわち黄体形成ホルモン放出ホルモン、成長ホルモン、成 長ホルモン放出因子、インシュリン、ソマトスタチン、グルカゴン、インターフ ェロン、ガストリン、テトラガストリン、ペンタガストリン、ウロガストリン、 セクレチン、カルシトニン、エンケファリン、エンドルフィン、アンギオテンシ ン、レニン、ブラジキニン、バシトラシン、ポリミキシン、コリスチン、チロシ ジン、グラミシジン並びにそれらの合成類似体、修飾体及び薬理学的に活性の断 片、モノクローナル抗体及び可溶性ワクチンからなる群より選択されるものであ る。用いることができるペプチドもしくはタンパク質薬剤の唯一の制限は機能性 の1つである。 ここで用いられる場合、“化学増進剤”、“浸透増進剤”、“透過増進剤”等 は粘膜を横切る浸透物、薬物もしくは他の分子の流動を増加させる全ての増進剤 を包括するものであり、機能性によってのみ限定される。換言すると、細胞外被 攪乱化合物、溶媒、ステロイド界面活性剤、胆汁酸塩、キレート剤、界面活性剤 、非界面活性剤、脂肪酸、及び他のあらゆる化学増進剤を含むことが意図されて いる。 粘膜を横切る薬物もしくは分析物の流動は、抵抗(核酸係数)又は推進力(核 酸のための勾配)のいずれかを変化させることにより増加させることができる。 流動は、いわゆる浸透もしくは透過もしくは化学増進剤を用いることにより高め ることができる。 透過増進剤は2つの主要範疇の成分、すなわち、細胞外被攪乱化合物及び溶媒 又は細胞外被攪乱化合物及び溶媒を含む二元系を含んでなる。しかしながら、上 に論じられるように、他の範疇の透過増進剤、例えば、ステロイド界面活性剤、 胆汁酸塩、キレート剤、界面活性剤、非界面活性剤、及び脂肪酸、が公知である 。 細胞外被攪乱化合物は、当該技術分野において、局所医薬調製品において有用 であり、かつ皮膚もしくは粘膜を通しての薬物送達においても機能することが知 られている。これらの化合物は、角質層細胞外被の脂質構造を攪乱することによ り皮膚の浸透を助けるものと考えられている。このような化合物のリストが1982 年6月13日公開の欧州特許出願43,738号に記述されており、これは参照すること によりここに組み込まれる。細胞外被攪乱化合物の例は、下記式によって表され るものである。 R−X (ここで、Rは約7ないし16個の炭素原子を有する直鎖アルキル、約7ないし22個 の炭素原子を有する非末端アルケニル、もしくは約13ないし22個の炭素原子を有 する分岐鎖アルキル、及びXは−OH、−COOCH3、−COOC2H5、−OCOCH3、−SOCH3 、−P(CH32O、−COOC2H4OC2H4OH、−COOCH(CHOH)4CH2OH、−COOCH2CHOHCH3 、−COOCH2CH(OR'')CH2OR''、−(OCH2CH2mOH、−COOR'もしくは−CONR'2で あって、R'は−H、−CH3、−C2H5、−C3H7もしくは−C2H4OH、R''は−Hもしくは 約7ないし22個の炭素原子を有する非末端アルケニル、及びmは2−6であり、ただ し、R''がアルケニルであり、かつXが−OHもしくは−COOHである場合には、少な くとも1つの二重結合はシス配置にある。) 適切な溶媒には水;ジオール、例えば、プロピレングリコール及びグリセロー ル;モノアルコール、例えば、エタノール、プロパノール及び高級アルコール; DMSO;ジメチルホルムアミド;N,N−ジメチルアセトアミド;2−ピロリドン;N −(2−ヒドロキシエチル)ピロリドン、N−メチルピロリドン、1−ドデシルア ザ シクロヘプタン−2−オン及び他のN−置換アルキルアザシクロアルキル−2−オ ン(アゾン)等が含まれる。 1985年8月27日発行のCooperの米国特許4,537,776号は、透過増進への特定の二 元系の使用を詳述する従来技術及び背景情報の優れた要約を掲載している。その 開示が完全であることから、その情報及びそこで用いられる用語は参照すること によりここに組み込まれる。 同様に、上に引用される欧州特許出願43,738号は、選択されたジオールを広範 囲の細胞外被攪乱化合物と共に溶媒として親油性の薬理学的に活性の化合物の送 達に用いることを教示する。細胞外被攪乱化合物及びジオールの開示が詳細であ ることから、この欧州特許出願43,738号の開示も参照することによりここに組み 込まれる。 メタクロプラミドの浸透を増進する二元系が英国特許出願GB2,153,223A号に開 示されており、これは、C8−32脂肪族モノカルボン酸(C18−32の場合は、不飽 和及び/又は分岐鎖)もしくはC6−24脂肪族モノアルコール(C14−24の場合は 、不飽和及び/又は分岐鎖)の一価アルコールエステル及びN−環状化合物、例 えば、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン等からなる。 ジエチレングリコールモノエチルもしくはモノメチルエーテルからなる増進剤 とラウリン酸プロピレングリコール及びラウリン酸メチルとの組み合わせが、米 国特許4,973,468号に、黄体ホルモン(progestogen)及び卵胞ホルモンのような ステロイドの経皮送達を増進するものとして開示されている。薬物の経皮送達の ための、モノラウリン酸グリセロール及びエタノールからなる二元増進剤が米国 特許4,820,720号に示されている。米国特許5,006,342号は、C2ないしC4アルカン ジオールの脂肪酸エステル又は脂肪アルコールエーテルからなり、これらのエス テル/エーテルの脂肪酸/アルコール部分の各々が約8ないし22個の炭素原子を 有する、経皮薬物投与のための多くの増進剤を列挙している。米国特許4,863,97 0号は、局所塗布のための浸透増進組成物であって、浸透増進ビヒクル中に含ま れる活性浸透物を含み、この浸透増進ビヒクルが指定された量の1種以上の細胞 外被攪乱化合物、例えば、オレイン酸、オレイルアルコール及びオレイン酸のグ リセロ ールエステル;C2もしくはC3アルカノール及び不活性希釈剤、例えば水を含む組 成物を示している。 二元系と共に用いる必要がない他の透過増進剤には、Herschler、米国特許3,5 51,554号;Herschler、米国特許3,711,602号;及びHerschler、米国特許3,711,6 06号に教示されるもののようなDMSO又はDMSOの水溶液、及びCooper、米国特許4, 557,943号に示されるもののようなアゾン(n−置換アルキルアザシクロアルキル −2−オン)が含まれる。 ここで用いられる場合、“胆汁酸塩”は、胆管の酸(cholanic acid)の天然 もしくは合成塩、例えば、コール酸及びデオキシコール酸の塩又はそれらの塩の 組み合わせであるステロイド界面活性剤を意味し、イオン化されていない酸の形 態も含まれる。胆汁酸とグリシンもしくはタウリンとの結合体の塩が好ましく、 タウリン塩が特に好ましい。同じ物理的特性を有し、かつ透過増進剤としても機 能する胆汁酸塩類似体もこの定義に含まれる。“NaTC”は胆汁酸塩、タウロコー ル酸ナトリウムである。“CHAPS”は胆汁酸塩類似体、3−[3−コールアミドプ ロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパン硫酸塩、内部塩である。 ここで用いられる場合、“経粘膜”又は類似の用語は、薬物の有効な治療血液 レベルもしくは深組織レベルを達成するための、粘膜内及びそれを通しての透過 物の通過を意味する。 ここで用いられる場合、“透過物”、“薬物”、もしくは“薬理学的に活性の 作用物質”又は他のあらゆる類似の用語は、当該技術分野において従来公知の方 法及び/又は本発明において教示される方法による経粘膜投与に適切な、所望の 生物学的又は薬理学的効果を誘発する、ペプチド含むあらゆる化学的もしくは生 物学的物質もしくは化合物を意味し、前記所望の生物学的又は薬理学的効果には (1)微生物に対する予防効果を有すること、及び望ましくない生物学的効果の 防御、例えば、感染の防御、(2)疾患によって引き起こされる状態の緩和、例 えば、疾患の結果として引き起こされる痛みもしくは炎症の緩和、及び/又は( 3)微生物による疾患を緩和、低減、又は完全に取り除くことが含まれ得るが、 これらに限定されるものではない。効果は、局所麻酔効果にもたらされるものの ような局 所的なものであっても、全身性のものであってもよい。本発明は新規の透過物又 は新規クラスの活性作用物質を指向するものではない。むしろ、当該技術の現状 において既存の、又は後に活性作用物質として確立することが可能である、本発 明による送達に適切な薬剤もしくは透過物の送達の様式に限定される。このよう な物質には通常体内に送達される広範なクラスの化合物が含まれ、これには、皮 膚を含む体表面及び膜を通すことが含まれる。一般に、これには、抗感染剤、例 えば、抗生物質及び抗ウイルス剤;鎮痛薬及び鎮痛性の組み合わせ;食欲抑制薬 ;抗蠕虫薬;抗関節炎薬;抗喘息薬;抗痙攣薬;抗うつ薬;抗糖尿病薬;抗下痢 薬;抗ヒスタミン薬;抗炎症薬;抗片頭痛調製品;抗嘔吐薬;抗悪性腫瘍薬;抗 パーキンソン症薬;鎮痒薬;抗精神病薬;解熱薬;鎮痙薬;抗コリン作用薬;交 感神経模倣薬;キサンチン誘導体;カリウム及びカルシウムチャンネル遮断薬、 β−ブロッカー、α−ブロッカー、及び抗不整脈薬を含む心血管調製品;降圧薬 ;利尿薬及び抗利尿薬;一般的な冠血管、末梢血管及び脳血管を含む血管拡張薬 ;中枢神経系刺激物;血管収縮薬;消炎剤を含む咳及び風邪用調製品;エストラ ジオールのようなホルモン及び副腎皮質ホルモンを含む他のステロイド;免疫抑 制剤;筋弛緩薬;副交感神経遮断薬;覚醒剤;鎮静薬;及び精神安定薬が含まれ るが、これらに限定されるものではない。本発明の方法により、高分子量又は低 分子量のいずれかの薬物が可能であるのと同様に、イオン化された薬物及びイオ ン化されていない薬物の両者を送達することができる。 ここで用いられる場合、“有効量”は、非毒性ではあるが所望の局所もしくは 全身性効果及びあらゆる医学処置に伴う合理的な利益/危険率での性能を付与す るに十分な、薬物もしくは薬理学的に活性の作用物質の量を意味する。ここで用 いられる有効量の透過増進剤は、粘膜透過性の選択された増加並びに、それに対 応して、所望の浸透の深度、投与速度、及び送達される薬物の量が提供されるよ うに選択される量を意味する。 ここで用いられる場合、“接着剤”、“接着性ポリマー”、“粘膜接着剤”又 はそれらに類似の用語は、天然もしくは合成の親水性ポリマーを指し、これは、 親水性という指定により、水溶性であるか水膨潤性であり、かつ増進剤及び薬物 に適合するものである。このような接着剤は、二層錠剤形を口腔の粘膜組織、例 えば歯肉に付着させる機能を果たす。これらの接着剤は薬物の活性に悪影響を及 ぼすことはない。これらの接着剤は、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース 、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ガウアゴム、ポリビニルピロリ ドン、ペクチン、デンプン、ゼラチン、カゼイン、アクリル酸ポリマー、アクリ ル酸エステルのポリマー、アクリル酸共重合体、ビニルポリマー、ビニル共重合 体、ビニルアルコールのポリマー、アルコキシポリマー、ポリエチレンオキシド ポリマー、ポリエーテル、及びそれらの混合物等を包括するものである。 図1を参照すると、薬物、好ましくはペプチド薬剤を、口内粘膜組織を通して 、粘膜組織を通過する薬物の効率的な経膜流動を阻害する薬物/接着剤相互作用 が大きく減少し、もしくは排除されるように投与するための、本発明による説明 のための剤形が示されている。この剤形は、接着剤層12及び活性もしくは薬物含 有層14を含む二層錠10として示される。接着剤層12は、活性層14が粘膜組織と薬 物移送関係となるように口腔内の粘膜表面に付着し、それにより薬物が粘膜組織 を透過して固体の血流に吸収されるように処方される。図1の説明的な態様にお いて錠剤10は、接着剤層12が歯肉表面16に付着し、活性層14が頬粘膜18と薬物移 送関係となるようには位置される。 二層錠は、古典的な二層錠打錠技術により適切な圧力で作製する。図1を参照 すると、二層錠10は接着剤層12及び活性もしくは薬物含有層14からなり、これら を異なる色にして適用のために層を区別することが可能である。薬物含有非接着 性層14の識別は、患者による適用を容易にし、錠剤への別の口内組織の偶発的な 付着を予防する。接着剤層12は、成分を乾式混合してそれらを錠剤に打錠するか 、もしくは成分混合物を湿式造粒した後、許容される薬学的技術に従って打錠す ることにより調製される。一般には、接着剤ポリマー(1種もしくは複数)及び あらゆる処方助剤、例えば、充填剤、錠剤化賦形剤、滑沢剤、香料、染料等を混 合した後、その混合物を打錠することが適切であるということが見出されている 。 薬物含有もしくは活性層14は、まず、薬物を透過増進剤及び他のあらゆる処方 助剤、例えば錠剤化賦形剤、染料、香料、味覚遮蔽剤、安定化剤、酵素阻害剤、 滑沢剤等と緊密に混合することにより調製する。これは、乾式混合で処方し、又 は通常の湿式造粒及び篩い分け技術とそれに続く乾燥により達成することができ る。次に、いずれかの場合において、配合した薬物含有層の成分を部分的に打錠 した接着剤層の頂部に配置した後、両層を打錠する。最初に薬物含有層を作製し 、次いで接着剤層を作製することによってもこの錠剤を製造することができるこ とを当業者は認識するであろう。 本発明の組成物は、好ましくは、薬物含有層と粘膜との接触に約0.05cm2ない し10cm2の表面積を提供するような大きさに作製される。約0.07cm2ないし約5cm2 の面積が好ましく、約0.18cm2ないし5cm2の面積が最適である。薬物含有もしく は活性層は、一般には、約0.1ないし3mmの厚みを有し、0.5ないし2mmの厚みが好 ましい。 以下の例は本発明による二層錠の調製方法を説明するものである。実施例1 2層錠剤は次のように製造する。粘着性層は、70重量部のポリエチレンオキ シド(ポリオックス 301N;ユニオン カーバイド社)、20重量部のポリア クリル酸(カルボポール 934P;ビー エフ グッドリッチ社)、および10 重量部の圧縮性キシリトール/カルボキシメチルセルロース充填剤(キシリタブ 200;キシロフィン)を秤にかけることによって製造した。これらの成分は、 ジャーの中で3分間、回転させることによって混合した。次に、混合物を蒸発皿 に移し、無水エタノールと共に半ドウ状の稠度に素早く湿式顆粒化した。これを 直ちにかつ速やかに14メッシュ(開口部1.4mm)ステンレス鋼スクリーンに 通した。湿った顆粒はこのスクリーンに付着した。スクリーンを穴のあいたアル ミホイルで覆い、湿った顆粒を30℃で一晩乾燥させた。乾燥した顆粒をスクリ ーンから取り出し、次に20メッシュ(開口部0.85mm)に通して顆粒をさら に小さくした。20メッシュスクリーンを通過しなかった粒子は、微粉の量を最 少限にするために乳鉢および乳棒で簡単に粉砕し、そして20メッシュスクリー ンに通した。次に、得られた顆粒を混合ジャーに入れ、0.25重量部のステア リ ン酸および0.06重量部のミントフレーバー剤(ユニバーサル フレーバーズ 社)を加え、顆粒にブレンドした。従って、成分の最終重量百分率は69.78 %ポリエチレンオキシド、9.97%圧縮性キシリトール/カルボキシメチルセ ルロース充填剤、19.94%ポリアクリル酸、0.25%ステアリン酸、およ び0.06%ミントフレーバー剤であった。50mgの量のこの混合物を直径0. 375インチのダイに入れ、カーバー プレス モデルCで0.25メートルトン 圧にて3秒間の保圧時間、予備圧縮して、粘着性層を形成した。 活性層は、49.39重量部のマンニトール、34.33重量部のヒドロキシ プロピルセルロース(クルセル LF;デラウエア州ウイルミントンのアクアロ ン社)、および15.00重量部のタウロコール酸ナトリウム(ウイスコンシン 州ミルウォーキーのアルドリッチ社)を秤にかけ、ジャーの中で3分間回転させ て混合することにより製造した。次に、混合物を蒸発皿に移し、無水エタノール と共に半ドウ状稠度に素早く湿式顆粒化した。この物質を直ちにかつ速やかに1 4メッシュステンレス鋼スクリーンに通した。湿った顆粒はこのスクリーンに付 着した。スクリーンを穴のあいたアルミホイルで覆い、顆粒を30℃で乾燥させ た。次に、乾燥した顆粒を20および60(開口部0.25mm)メッシュに順次 通して顆粒をさらに小さくした。スクリーンを通過しなかった粒子は、微粉を最 少限にするために乳鉢および乳棒で簡単に粉砕し、そしてスクリーンに通した。 ふるいにかけた粒子を秤にかけ、次に、0.91重量部のGLP−1(7−36 )アミドおよび0.06重量部のFD&Cイエロー#6HTアルミニウムレーキ 染料を乾燥顆粒と、形状的希釈を行うことによって順次ブレンドした。次に、染 色した顆粒を混合ジャーに入れ、0.25重量部のステアリン酸マグネシウム( 潤滑剤)および0.06重量部のミントフレーバー剤と共に3分間回転すること によってブレンドした。この材料の50mg試料を、部分圧縮した粘着性層の上に 置き、そして両層を1.0トン圧にて保圧時間3秒で圧縮して、頬内放出に適し た2層錠剤を得た。 この手順で、活性層が0.91重量%のGLP−1(7−36)アミド、15 重量%のNaTC、および84.09重量%の充填剤、潤滑剤、着色剤、配合助 剤またはフレーバー剤を含有する、歯肉用錠剤が得られる。実施例2 活性層の成分の量を変えて、65.30重量%のマンニトール、34.33重 量%のヒドロキシプロピルセルロース、0.25重量%のステアリン酸マグネシ ウム、0.06重量%のFD&Cイエロー#6HTアルミニウムレーキ染料、お よび0.06重量%のミントフレーバー剤を含有する活性層にした以外は、実施 例1の手順を繰り返した。この手順で、ボランティアによる二重盲検生体内試験 に用いるための偽薬錠剤を得た。実施例3 活性層の含有成分は同じであるが、湿式顆粒によってではなく乾燥ブレンドに よって製造した頬内用錠剤を、実施例1の手順に従って、製造した。実施例4 この実施例では、治療順序をランダムに割り当てた、二重盲検、偽薬−調整ク ロスオーバー比較について記す。8人の健康なボランティアを選び、各々実施例 1および2に従って製造した400μgのGLP−1(7−36)アミドまたは 偽薬を含有する薬剤含有2層錠剤のいずれかを服用したときの反応における血中 グルコース、インシュリン、グルカゴン、およびGLP−1(7−36)アミド 濃度に関する生体内試験を行った。ボランティアの参加基準は正常なグルコース 許容量、22<BMI<26以内の体重、試験にたずさわるインフォームドコン セント、および年令20〜60才であった。除外基準は悪化したグルコース許容 量(2時間グルコース許容量試験;OGTT)、胃腸症状、薬の服用中または病 気中、急性感染症、異常検査値(ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球、クレ アチニン、ビリルビン、カルシウム、カリウム、ナトリウム、アルカリホスファ ターゼ、ガンマ−GT、SGOT、SGPT、コレステロール、およびトリグリ セリド)、並びに185mmHg収縮期および/または90mmHg拡張期を越える血圧 であった。 試験に参加した順に対象者に対象番号を割り当てた。各対象者に割り当てられ た番号が治療順序を決定した。治療順序1の対象者は薬剤、次いで偽薬で治療し 、 治療順序2の対象者は偽薬、次いで薬剤で治療した。 対象者には、治療前夜は絶食することを指示した。診察室で、対象者に薬剤含 有2層錠剤または偽薬を与えた。時間0で、2層錠剤を歯肉に施し、活性層を唇 または頬の内側の組織に接触させ、対象者を安静態勢に置いた。2層錠剤は4. 5時間後に取り出した。4.5時間後に標準食を与えるまで、食事は許されず、 スナックは常に許可されなかった。標準食は550kcalであり、たんぱく質、脂 肪および炭水化物からのエネルギーは各々28%、22%および50%であった 。試験は、2層錠剤投与後、8時間まで続け、対象者は9時間後に病院を出た。 対象者は薬剤を診察室で看護婦から与えられ、いつでも観察下にあった。実験中 、対象者の安寧を乱したりまたは損なう症状または感情を注意深く観察し、記録 した。標準安全変数は、各実験前の絶食状態下で測定した。血中グルコースは頻 繁に調べ、グルコース注入は低血糖症(<2.5mol/L)の場合に利用した。 対象者が低血糖症状を示したならば、安全のために臨時の血中グルコース測定を 行った。各実験の間に1〜4日のウオッシュアウト(流出)期間を置いた。最初 のボランティアの参加後、6週以内に試験を完了した。 血液試料は薬物動力学分析のために、薬剤投与の10分前、薬剤投与の5、1 0、15、20、25、30、40、50、60、75、90、120、150 、180、210、240および270分後、並びに6および9時間後に採取し た。二重抗体放射免疫測定(RIA)によってGLP−1(7−36)アミド含 有量を分析するまで、試料は凍結した。2層錠剤試料のペプチド含有量はまた、 HPLCによって分析した。平均血中グルコース、インシュリン、グルカゴン、 およびGLP−1(7−36)アミド濃度は、台形ルールを用いて曲線(AUC )下の領域によって計算した。最高濃度(Cmax)、半減期(T1/2)および最高 血中濃度に至る時間(Tmax)は、ペプチドの血漿濃度に基づくGLP−1(7 −36)アミドに対して計算した。結果は正常分布に対して判断した。ツーテイ ルドt−試験(two-tailed t-test)は正常分布試料に対して行い、ウイルコク ソンランク−サム試験(Wilcoxon rank-sum test)は、正常分布ではないデータ に対して用いた。統計的試験は全て有意性0.05のレベルを用いた。 図2は、偽薬(点線)または薬剤(実線)を投与した対象者の血中グルコース 測定結果を示すものである。偽薬グループの場合、血中グルコース濃度は、2層 錠剤の投与前10分から投与後270分まで比較的一定のままである。同じ時間 の間、GLP−1(7−36)アミドを投与した対象者の血中グルコース濃度は 、薬剤の投与後20分までに偽薬グループのそれ以下に低下し、約50分で約3 mmol/Lの最低濃度に達し、そして約90分までに正常なレベルに戻る。2つの グループの血中グルコース濃度は、食後は区別がつけられない。これらのデータ は、本発明による2層錠剤でのGLP−1(7−36)アミドの頬内投与が、偽 薬対照と比較して、血中グルコース濃度を著しく低下させたことを示している。 図3は、偽薬(o)または薬剤(・)を投与した対照者の血漿インシュリン測 定結果を示すものである。偽薬グループの場合、血漿インシュリン濃度は、2層 錠剤投与前10分から投与後270分までの間、比較的一定のままかあるいはわ ずかに低下する。GLP−1投与グループの場合、血漿インシュリン濃度は、薬 剤投与後10分の正常レベルから、投与後15分では正常濃度の約3倍の濃度に まで急上昇している。ピークの血漿インシュリン濃度は、GLP−1(7−36 )アミド投与後約20分に達し、そして濃度は約50分までには正常値に急降下 する。つまり、薬剤グループのインシュリン濃度は、偽薬グループのインシュリ ン濃度の跡を追う。従って、GLP−1(7−36)アミドの頬内投与では、血 漿インシュリン濃度は、薬剤投与の1時間以内に、急上昇し、その後、急降下す る。 図4は、偽薬(o)または薬剤(・)を投与した対照者の血漿グルカゴン測定 結果を示すものである。偽薬グループの場合、血漿グルカゴン濃度は、2層錠剤 の投与前10分から投与後270分まで、ゆっくりかつ着実に降下し続ける。薬 剤グループの場合、血漿グルカゴン濃度は、時間0から、偽薬グループが約30 分後に達する濃度よりも著しく低い濃度まで急降下し、そして偽薬グループより も著しく高い濃度に急上昇し、投与後約60〜75分でピークに達する。このピ ークから、血漿グルカゴン濃度は、薬剤投与後約150分で偽薬グループの濃度 の跡を追い始めるまで、着実に降下し続ける。これらのデータは、GLP−1 (7−36)アミドの頬内投与で、血漿グルカゴン濃度が偽薬グループの濃度よ りも低い濃度に急速に低下し、次いで正常濃度よりも高い濃度に上昇し、そして 投与後約150分で再び正常濃度に達することを示している。 図5は、偽薬(o)または薬剤(・)を投与した対象者の血漿GLP−1(7 −36)アミド測定結果を示すものである。偽薬グループの場合、血漿中のGL P−1(7−36)アミドの量は、薬剤投与前10分からその投与後270分ま で、非常に低い濃度でかなり一定のままである。食後、血漿GLP−1(7−3 6)アミド濃度は上昇し、そして終わりまで着実に降下する。薬剤グループの場 合、血漿GLP−1(7−36)アミド濃度は、投与5分以内で急上昇し、投与 後約30分でピークに達する。そしてGLP−1(7−36)アミド濃度は投与 後約90分まで急降下し、次いで約150分で偽薬グループの濃度の跡を迫い始 めるまでさらにゆっくりと降下する。食後、GLP−1(7−36)アミド濃度 は、偽薬グループの濃度とほぼ同じになる。これらの結果は、GLP−1(7− 36)アミドを頬内投与すると、頬粘膜を通して血流中に急速吸収されること、 および投与後約150分まで、高濃度のGLP−1(7−36)アミドが血液中 に留まることを示している。 これらのことから、これらのデータは、GLP−1(7−36)アミドを本発 明の2層錠剤で頬内投与すると、血流中に速やかに吸収され、血漿インシュリン の量を急上昇させ、血液中のグルコースの量を対応して低下させることを示して いる。さらに、血中グルコース濃度は低血糖症を引き起こさない。実施例5 この実施例では、頬内投与によるGLP−1(7−36)アミドの相対的バイ オアベイラビリティを、皮下投与したGLP−1のそれと比較する。これは、発 表されたデータとの比較で行った。絶食した人々における静脈内注入データを提 供する2つの試験を利用しうる。D.M.Nathan et al.,Insulinotropic Action of Glucagonlike peptide-1-(7-37)in Diabetic and Nondiabetic Subjects,15 Diabetes Care 270(1992);C.Φrskov et al.,Biological Effects and Metab olic Rate of Glucagonlike Peptide-1 7-36 amide and Glucagonlike Peptide -1 7-37 in Healthy Subjects is Indistinguishable,42 Diabetes 658(1993) 。これらの試験はいずれも、15ml/分/kgのおおよそのクリアランスを維持し ている。 GLP−1を絶食対象者に皮下投与するM.A.Nauckによる試験は、投与量に 伴う薬物動力学の変化を示している(図6)。これは投与量に伴うバイオアベイ ラビリティの変化、投与量に伴うクリアランスの変化、または両効果の組み合わ せによる。どの量においても、全ての結果の回帰分析は約40ml/分/kgのクリ アランスを示し、これは、静脈投与に対する皮下投与のバイオアベイラビリティ が38%であるのと一致する。 図5にまとめたデータは、皮下投与と比較した、頬内投与による相対的バイオ アベイラビリティの推定値を得るために、AUCによって分析した。これらのデ ータは表1に示す。 これらのデータは、図6のデータと比較して、27%の相対的バイオアベイラ ビリティを示している。実施例6 2層錠剤は、活性層を206mgのヒドロキシプロピルセルロース(クルセル EF;アクアロン社)、241.4mgのマンニトール、90mgのNaTC、およ び60mgのヒトインシュリンを乾燥ブレンドすることによって製造した以外は、 実施例1と本質的に同様に製造した。このブレンドに、800μlの無水エタノ ールを加え、そして混合物を湿式ブレンドして、ドウ状稠度の湿った顆粒を得た 。湿った顆粒を14メッシュスクーンに通し、25℃のドラフトオーブンで一晩 乾燥させた。乾燥した予備顆粒を20メッシュふるいに通し、そして1.5mgの ステアリン酸マグネシウム、0.36mgのミントフレーバー剤、および0.72 mgのカラーコン(登録商標)FD&Cイエロー#6HTアルミニウムレーキ染料 を含有するガラスバイアルに入れ、再び乾燥ブレンドした。50mg量のこの材料 を部分圧縮粘着性層の上に置き、次いで、両層を1トン圧にて3秒の保圧時間、 圧縮して、頬内放出に適した2層錠剤を得た。この2層錠剤の活性層表面積は約 0.71cm2であり、活性層は140U(5mg)のヒトインシュリン(10重量 %)、7.5mgのNaTC(15重量%)、17.7mgのヒドロキシプロピルセ ルロース(34.33重量%)、20.1mgのマンニトール(40.24重量% )、0.25重量%のステアリン酸マグネシウム、0.06%のミントフレーバ ー剤、および0.12重量%のFD&Cイエロー#6HTアルミニウムレーキ染 料を含有する。実施例7 薬剤含有層が、20重量%のヒトインシュリンおよび30.24重量%のマン ニトールを含有する以外は、実施例6の手順に従った。実施例8 薬剤含有層が、48.24重量%のマンニトールおよび2.0重量%のアミリ ンを含有し、そして2層錠剤が、直径0.25インチで製造され、25mgの活性 層を有している以外は、実施例6の手順に従った。実施例9 活性層中のアミリンおよびマンニトールの最終濃度が、各々、4.0重量%お よび46.2重量%である以外は、実施例8の手順に従った。実施例10 薬剤含有層が、49.44重量%のマンニトールおよび0.80重量%のデス モプレシンを含有する以外は、実施例6の手順に従った。実施例11 活性層が、42.24重量%のマンニトールおよび8.0重量%の副甲状腺ホ ルモンを含有する以外は、実施例6の手順に従った。実施例12 活性層が、45.24重量%のマンニトールおよび5.0%のインシュリンB フラグメントを含有する以外は、実施例6の手順に従った。実施例13 次のこと以外は実施例6の手順に従った。活性層において、ヒトインシュリン の代わりに2重量%の分子量3500〜4000の特許ペプチド薬(以後、”ペ プチドX”)を用い、イエロー染料は省略し、マンニトールの重量百分率を48 .36%に増加させた。粘着性層において、0.015重量%のFD&Cブルー #1アルミニウムレーキ染料を加え、ポリエチレンオキシド(69.7725% )、ポリアクリル酸(19.935%)、および圧縮性キシリトール/カルボキ シメチルセルロース(9.9675%)の重量百分率を調整した。粘着性層は、 0.75トン圧で3秒間予備圧縮した80mgの乾燥顆粒を含み;そして活性層は 0.25トン圧で3秒間圧縮した100mgを含んでいた。実施例14 ペプチドXの量が1重量%であり、マンニトールの量が49.35重量%であ る以外は、実施例13の手順に従った。実施例15 10重量%のアンモニウムグリシルリチネート(マグナスイート 100;ニ ュージャージー州カムデンのマクアンドリュー & フォーベス社)を活性層に加 え、 マンニトールの量を対応して減少させた以外は、実施例14の手順に従った。実施例16 ペプチドXの口腔を通しての輸送を、犬の頬粘膜モデルを使用して測定した。 犬の頬組織の構造は人の頬組織の構造と組織学的に類似しているので、犬を動物 モデルとして選んだ。C.Ebert et al.,Transbuccal Absorption of Diclofena c Sodiumu in a Dog Animal Model,in Controlled-Release Technology 310-21 (P.Lee,W.Good,eds.,Acs Symposium Series,No.348,American Chemica l Society,Washington,D.C.,1987)。げっ歯動物は角質化した頬組織を有す る傾向があり、一方、犬は、人と同様、角質化層のない十分に血管化した頬組織 を示す。 実施例13〜15に従って製造した2層錠剤を生体内実験で試験して、ペプチ ドXが犬の全身に放出される効果を測定した。各30〜35kgの雑種の犬を、実 験に使う前の1カ月間状態調節した。犬をアセプロマジンで穏やかに鎮静させた が、各実験中は目覚めさせた。活性層が接触しそして上唇の頬粘膜に薬剤が輸送 されるような状態で、錠剤を歯肉に付着させた。ナイロンの口輪を使用して、動 物が錠剤をなめるのを妨げた。このモデルでは、正常な唾液分泌機能を保ち、洗 浄は必要としなかった。伏在静脈カテーテルを挿入して、静脈血液のサンプリン グを可能にした。血液試料はシトレート”バクテイナー(VACUTAINER )”管に集め、氷上で15分間、ただちに冷却し、そして3400rpmで10分 間遠心分離した。次に、得られた上澄み血漿を集め、ペプチドXについての分析 を行うまで、蓋付きポリプロピレン管で−70℃にて貯蔵した。 ペプチドXのこれらの粘膜を通しての放出実験結果は、表2にまとめる。 a 呼称表面積 b 明らかなバイオアベイラビリティ=%Fsc=投与量sc(AUC0 →∽B UC ÷ 投与量BUC(AUC0 →∽)sc これらの結果は、ペプチドXが、本発明の2層錠剤投与形態で粘膜を通しての 放出によって血流中に放出されることを示している。ペプチドXの明らかなバイ オアベイラビリティは、皮下注射と比較して、平均約8.74%であった。最高 血中濃度に至る時間は約30〜60分であった。1回の錠剤投与で平均約40分 、2回の錠剤投与で平均約50分であった。アンモニウムグリシルリチネートを 含有する配合物での実験では、最高濃度に至る時間がより長くなり、約60〜1 00分、平均約85分であった。最高血中濃度(Cmax)は、平均して、2つの 錠剤に1%の薬剤が配合されている場合は約1.5ng/ml、1つの錠剤に2%の 薬剤が配合されている場合は約1.3ng/mlであった。図7は、頬内放出(o; 1.64mgペプチド)および皮下注射(・;0.1mgペプチド)によるペプチド Xの血漿ペプチド濃度の分布が非常に類似していることを示している。実施例17 ペプチドXの代わりにサルモンカルシトニンを用い、錠剤の大きさおよび数を いくつかの実験で変えた以外は、実施例16の手順に従った。結果は表3にまと める。 これらの結果は、サルモンカルシトニンが、本発明の2層錠剤による頬内放出 によって温血動物の血流中に放出されることを示している。実施例18 実施例6によって製造したインシュリン含有錠剤を用いて、実施例16の手順 に従った。図8に示された結果は、5U/kgの薬剤を含有する0.375インチ 直径頬内錠剤を各々投与した4匹の犬の平均である。これらの結果は、錠剤投与 後約15分で血中グルコース濃度が急降下し始め、錠剤投与後約40分で低い濃 度に達することを示している。投与後約60分で血中グルコース濃度は再び上昇 し始め、投与後約120分で正常濃度に達することを示している。これらの結果 から、インシュリンの頬内放出は、血中グルコース濃度の制御に有効であること が分かる。
【手続補正書】 【提出日】1998年5月1日 【補正内容】 【図2】 【図3】 【図4】 【図5】 【図6】 【図7】 【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 38/22 A61K 37/02 38/23 37/26 38/28 37/30 A61L 15/00 37/24 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,ZK,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 グトニアク,マーク・ケイ スウェーデン王国エス−165 65 ハセル ビ,ハセルビ・ストラントヴェーク

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 口腔の第1の組織と接触し、湿潤すると前記組織に接着すべく調製され ている1つの表面と、前記表面に対向する表面とを有する、親水性ポリマーを含 んだ接着剤層;および 有効量の薬物と必要に応じて有効量の浸透性増進剤とを含み、前記対向表面 と接触し接着している隣接の薬物含有層、このとき前記薬物含有層は、前記接着 剤層が前記第1の組織に接触して接着したときに、口腔の粘膜組織と接触して、 薬物伝達関係になるべく調製されている; を含む、薬物を口腔に経粘膜的に投与するためのシステム。 2. 前記浸透性増進剤が、細胞外被撹乱化合物、溶媒、ステロイド性洗剤、 胆汁酸塩、キレート化剤、界面活性剤、非界面活性剤、脂肪酸、およびこれらの 混合物からなる群から選ばれる物質である、請求項1記載のシステム。 3. 前記浸透性増進剤がステロイド性洗剤である、請求項2記載のシステム 。 4. 前記浸透性増進剤が胆汁酸塩である、請求項3記載のシステム。 5. 前記薬物がペプチドである、請求項4記載のシステム。 6. 前記親水性ポリマーが、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ ロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、カ ルボキシメチルセルロース、デキストラン、ガーゴム、ポリビニルピロリドン、 ペクチン、スターチ、ゼラチン、カゼイン、アクリル酸ポリマー、アクリル酸エ ステルのポリマー、アクリル酸コポリマー、ビニルポリマー、ビニルコポリマー 、ビニルアルコールのポリマー、アルコキシポリマー、ポリエチレンオキシドポ リマー、ポリエーテル、およびこれらの混合物からなる群から選ばれる少なくと も1種の物質である、請求項5記載のシステム。 7. 前記接着剤層が、充填剤、錠剤化用賦形剤、滑剤、風味剤、および染料 からなる群から選ばれる1種以上の物質をさらに含有し、前記薬物含有層が、錠 剤化用賦形剤、充填剤、風味剤、風味マスキング剤、染料、安定剤、酵素阻害剤 、および滑剤からなる群から選ばれる1種以上の物質をさらに含有する、という 二層錠剤の形態をとっている、請求項6記載のシステム。 8. 前記胆汁酸塩浸透性増進剤が胆汁酸とタウリンとの抱合体の塩である、 請求項7記載のシステム。 9. 前記親水性ポリマーがポリエチレンオキシドとポリアクリル酸との混合 物を含む、請求項8記載のシステム。 10. 前記ペプチドが、インシュリン分泌性のペプチド、ならびにこれらの前 駆体、類縁体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項 9記載のシステム。 11. 前記ペプチドが、GLP−1(7−36)アミド、ならびに前記アミドの 前駆体、類縁体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求 項10記載のシステム。 12. 前記ペプチドがGLP−1(7−36)アミドである、請求項11記載のシ ステム。 13. 前記ペプチドが、インシュリン、ならびにインシュリンの前駆体、類縁 体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項10記載のシ ステム。 14. 前記ペプチドがインシュリンである、請求項13記載のシステム。 15. 前記ペプチドが、アミリン、ならびにアミリンの前駆体、類縁体、およ びフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項10記載のシステム。 16. 前記ペプチドが、カルシトニン、ならびにカルシトニンの前駆体、類縁 体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項9記載のシ ステム。 17. 前記ペプチドがカルシトニンである、請求項16記載のシステム。 18. 前記ペプチドが、デスモプレシン、ならびにデスモプレシンの前駆体、 類縁体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項9記載 のシステム。 19. 前記ペプチドがデスモプレシンである、請求項18記載のシステム。 20. 前記ペプチドが、副甲状腺ホルモン、ならびに副甲状腺ホルモンの前駆 体、類縁体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項9 記載のシステム。 21. 前記ペプチドが副甲状腺ホルモンである、請求項20記載のシステム。 22. 前記第1の組織が歯肉組織であり、前記粘膜組織が頬粘膜である、請求 項1記載のシステム。 23. 口腔の第1の組織と接触し、湿潤すると前記組織に接着すべく調製され ている1つの表面と、前記表面に対向する表面とを有する、親水性ポリマーを含 んだ接着剤層;および 有効量の薬物と必要に応じて有効量の浸透性増進剤とを含み、前記対向表面 と接触し接着している隣接の薬物含有層、このとき前記薬物含有層は、前記接着 剤層が前記第1の組織に接触して接着したときに、口腔の粘膜組織と接触して、 薬物伝達関係になるべく調製されている; を含んだシステムを口腔の第1の組織に施用することを含む、薬物を口腔に経粘 膜的に投与するための方法。 24. 前記浸透性増進剤が、細胞外被撹乱化合物、溶媒、ステロイド性洗剤、 胆汁酸塩、キレート化剤、界面活性剤、非界面活性剤、脂肪酸、およびこれらの 混合物からなる群から選ばれる物質である、請求項23記載の方法。 25. 前記浸透性増進剤がステロイド性洗剤である、請求項24記載の方法。 26. 前記浸透性増進剤が胆汁酸塩である、請求項25記載の方法。 27. 前記薬物がペプチドである、請求項26記載の方法。 28. 前記親水性ポリマーが、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ ロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、カ ルボキシメチルセルロース、デキストラン、ガーゴム、ポリビニルピロリドン、 ペクチン、スターチ、ゼラチン、カゼイン、アクリル酸ポリマー、アクリル酸エ ステルのポリマー、アクリル酸コポリマー、ビニルポリマー、ビニルコポリマー 、ビニルアルコールのポリマー、アルコキシポリマー、ポリエチレンオキシドポ リマー、ポリエーテル、およびこれらの混合物からなる群から選ばれる少なくと も1種の物質である、請求項27記載の方法。 29. 前記接着剤層が、充填剤、錠剤化用賦形剤、滑剤、風味剤、および染料 からなる群から選ばれる1種以上の物質をさらに含有し、前記薬物含有層が、錠 剤化用賦形剤、充填剤、風味剤、風味マスキング剤、染料、安定剤、酵素阻害剤 、および滑剤からなる群から選ばれる1種以上の物質をさらに含有する、という 二層錠剤の形態をとっている、請求項28記載の方法。 30. 前記胆汁酸塩浸透性増進剤が胆汁酸とタウリンとの抱合体の塩である、 請求項29記載の方法。 31. 前記親水性ポリマーがポリエチレンオキシドとポリアクリル酸との混合 物を含む、請求項30記載の方法。 32. 前記ペプチドが、インシュリン分泌性のペプチド、ならびにこれらの前 駆体、類縁体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項 31記載の方法。 33. 前記ペプチドが、GLP−1(7−36)アミド、ならびに前記アミドの 前駆体、類縁体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求 項32記載の方法。 34. 前記ペプチドがGLP−1(7−36)アミドである、請求項33記載の方 法。 35. 前記ペプチドが、インシュリン、ならびにインシュリンの前駆体、類縁 体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項32記載の方 法。 36. 前記ペプチドがインシュリンである、請求項35記載の方法。 37. 前記ペプチドが、アミリン、ならびにアミリンの前駆体、類縁体、およ びフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項32記載の方法。 38. 前記ペプチドが、カルシトニン、ならびにカルシトニンの前駆体、類縁 体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項31記載の方 法。 39. 前記ペプチドがカルシトニンである、請求項38記載の方法。 40. 前記ペプチドが、デスモプレシン、ならびにデスモプレシンの前駆体、 類縁体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項31記載 の方法。 41. 前記ペプチドがデスモプレシンである、請求項40記載の方法。 42. 前記ペプチドが、副甲状腺ホルモン、ならびに副甲状腺ホルモンの前駆 体、類縁体、およびフラグメントからなる群から選ばれる物質である、請求項31 載の方法。 43. 前記ペプチドが副甲状腺ホルモンである、請求項42記載の方法。 44. 前記第1の組織が歯肉組織であり、前記粘膜組織が頬粘膜である、請求 項23記載の方法。
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