JPH11513424A - 永久的に向上した表面特性を有するポリオレフィン成形品およびフィルム - Google Patents

永久的に向上した表面特性を有するポリオレフィン成形品およびフィルム

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JPH11513424A JP9513940A JP51394097A JPH11513424A JP H11513424 A JPH11513424 A JP H11513424A JP 9513940 A JP9513940 A JP 9513940A JP 51394097 A JP51394097 A JP 51394097A JP H11513424 A JPH11513424 A JP H11513424A
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Abstract

(57)【要約】 移行によってプラスチック表面に濃縮され、親油性炭化水素基上の高極性の置換基と結合する分子構造を有する内部結合添加剤を、含有するポリオレフィンを基剤とする成形品およびフィルム。これらの内部添加剤の少なくとも一部が、プラスチック表面領域において、その炭化水素基を介して硬化され、さらなる移行が防止され、それによって、ポリオレフィン表面の永久的な付着性結合および/または被覆が、追加的な前処理をせずに得られる。そのような付着性を向上させる、不動化される添加剤(混合物)、およびその目的のために使用される他の補助剤を、固体ポリオレフィン表面に適用する方法が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 永久的に向上した表面特性を有するポリオレフィン成形品およびフィルム ポリオレフィンを基剤とするファイバーおよびフィラメントならびにフィルム を包含する立体形態の成形加工品が、実際に非常に幅広く使用されている。これ に関して重要な問題は、これらの構造的に無極性の炭化水素成分の表面特性を向 上させることである。従って、塗料、接着剤、印刷インキなどの不適切な付着が 、解決策を見い出そうとする数々の試みにも関わらず、数十年間未解決のままに なっている中心的問題である。 前記の問題を解決しようとしてなされている多数の提案の包括的な説明が、例 えば、EP0311723に見い出される。簡便のために、この明細書において 、この特許の開示を参照する。 硬質ポリオレフィン表面への付着を強化するという概念は、事実上、非常に広 範囲な、非常に多種の技術的条件を包含する。このことは、下記の比較から直ぐ に明白にされる:ポリオレフィンフィルムへの印刷インキの付着を向上させるこ とは、機械的な力が接着剤に加わったときに接着破壊の危険性を伴わずに、金属 または他のプラスチック製の固体加工品の硬質ポリオレフィン成形品への付着結 合を向上させることと、比較することができない。さらに、考慮すべき実際的に 重要なことは、定着された付着強度の時間への依存性であり、時間への依存性が 次に、2種のパラメーターを包含する。第一は、ポリオレフィン成形品の製造と 、それに続く被覆または結合の間の、経過する時間の間隔に関する。第二の品質 パラメーターは、よく知られているように、例えば数年の、非常に長期間を含む 実用期間の間中、結合された加工品または被覆された物質において初期に定着さ れ付着値を維持することに関する。ここで議論されている技術の多くの用途に関 して、実際に必要とされることは、ポリオレフィンを基剤とする成形品の製造お よび仕上げと、その被膜および/結合との間の時間に依存しない接着破壊抵抗性 を得るまで、標準的補助剤を用いる被覆および/または接着剤適用によって、高 強 度結合を定着させることが可能であることであり、一旦定着された強度値が実質 的に無期限に損なわれずに維持されることである。 本発明の開示は、この目的から発している。さらに、本発明は、前記に記載さ れた問題の解決のために、過去の技術的提案を必ずしも用いる必要がないように する可能性を探求する。従って、ポリマー構造中にカップリング極性基を有する 高分子量コポリマーを無極性ポリオレフィンと共に処理することによって、およ び/または、極性成分上でのグラフトによって、無極性ポリオレフィンに必要と される永久的高度極性を付与することによって、ポリオレフィンを基剤とする物 質の付着強度を実質的に増加し得ることが既知である(例えば、DE34906 56、EP0467178、およびJP222181の開示を参照)。 先行技術からの多数の提案もまた、極性置換基を有する比較的低分子量の混合 物成分を、ポリオレフィンを基剤するポリマーに配合することに関している。こ れらの提案は主に、特にポリオレフィンフィルムへの印刷インキの付着性を向上 させること、即ち比較的中度の技術条件を満たすこと、に関している。下記文献 は、広範囲な先行技術文献を代表するものとして、単に例示的に引用されている 。 DE−OS2729886、EP0402100、US−PSS339613 8、5286525および5393814、ならびにJA054331。これら の文献は主に、印刷インキの適用に関して、ポリオレフィンフィルムの付着強度 を向上させることに関する。既知の表面処理、特にコロナまたはプラズマ前処理 の使用についても記載されている。 DD−PS50947は、その概説において、極性置換基を含有する低分子量 添加剤を、ポリオレフィンを基剤とする成形材料中に組み込むという提案に関し ている。このような低分子量内部添加剤が組み込まれる場合に、対応するポリオ レフィン成形品が、強度値の減少、その結果としての、機械的な力に長期間曝露 された後のそれらの機械的特性の劣化、を示すという前記の事実が本明細書にお いて述べておく。 対応して仕上げられた物質の、特性スペクトルのこの望ましくない発現の理由 は、ポリオレフィンとの混合物中の、極性置換基含有低分子量成分の既知の移行 である。これらの低分子量添加剤が均一に組み込まれたとしても、吹き出しとし て既知である効果が発生する。低分子量成分を含有するポリマー成形品または対 応するフィルムの貯蔵の間に、低分子量添加剤が、成形品の表面に向かって外側 に移行する。究極的に、添加剤の炭化水素部分さえもが、ポリオレフィン物質と の物理的混合物から分離する。次に、添加剤がポリオレフィン表面上の液体また は固体フィルムとして存在する。当然このことは、対応する複合材料の付着値に おける劣化の増大に対して、重大な影響を及ぼす。比較的少ない応力に関しては 、例えば、ポリオレフィンフィルムの印刷に関しては、特にポリオレフィン表面 の他の特性、例えば滑りが、吹き出しによって向上されるので、直ちに技術的に 無用になるわけではない。しかし、前記のように、移行および吹き出しの現象は 、異物質を有する高強度接着剤および/または皮膜を時間と無関係に定着させる ためには、許容されるものではない。 下記に記載される本発明の開示は、前記に簡単に記載された専門知識に基づい ている。本発明が取り組んだ問題は、高分子量のポリオレフィンを基剤とするポ リマー物質中への組み込みの後の比較的低分子量の成分の、移行の技術的効果を 利用すること、および、この方法を適切に変更することによって、標準的補助剤 、特に対応する触媒樹脂または触媒ラッカーを含む結合および被覆と比較して、 ポリオレフィン表面の付着性における永久的向上という要請されている目的を確 実に果たすことであった。特に、本発明が取り組んだ問題は、望ましくない接着 破壊を排除し、接着部が、凝集破壊、または凝集破壊/接着破壊の組み合わせに よってのみ破壊される、高強度結合を定着させることであった。 発明の要旨 従って、第一の実施態様において、本発明は、移行によってプラスチック表面 に濃縮し、それらの分子構造中において親油性炭化水素部分上に高極性のカップ リング置換基を有するカップリング内部添加剤を、含有するポリオレフィンを基 剤とする成形品およびフィルムに関する。移行することができるこれらの比較的 低分子量の添加剤は、以後「添加剤(I)」とも称する。「成形品」という語は、 幅広く解釈され、硬質要素(例えば、シート)ならびにファイバーおよび/また はフィラメント、あるいはそれらを使用して製造される加工品を包含するものと する。 この実施態様における本発明の開示は、少なくとも、永久付着性の層および/ または皮膜が、追加的な前処理を何ら必要とすることなしに、本発明によって処 理されたポリオレフィン表面に適用できるようなパーセンテージの、これらの内 部添加剤が、プラスチック表面に固定され、その炭化水素部分によってさらなる 移行に対して不動化されることを特徴とする。 他の実施態様においては、本発明は、ポリオレフィン中のカップリング内部添 加剤を用いて、被覆物質、特に、ラッカーおよび/または接着剤の、ポリオレフ ィン表面への付着性を向上させるために、高極性の、および所望であれば対応す る反応性基に対して化学的反応性の置換基を、有する硬質ポリオレフィン表面を 処理する方法に関する。 この実施態様においては、本発明の開示は、移行することができる、即ち、ブ ルーミング効果を特徴とするカップリング内部添加剤(I)が、加工のためにポ リオレフィンに導入され、表面への少なくとも部分的な移行の後に、引き続いて 適用される皮膜および/または接着剤の付着性の向上が、時間に主として無関係 に保証されるような程度に、そこで不動化されることを特徴とする。時間に無関 係な保証という概念は、特定のポリオレフィンを基剤とする成形品の製造と、そ れに続くラッカーまたは接着剤での被覆との間の経過時間、およびラッカー塗ま たは接着剤での被覆によって製造される多成分製品の使用期間の両方に関係する 。 最後に、本発明は、内部添加剤として、接着剤での被覆またはラッカー塗り挙 動、または一般にポリオレフィン表面への付着を向上させる、ポリオレフィン、 特にポリエチレンおよび/またはポリプロピレンを基剤とする、固形プラスチッ クのための添加剤混合物に関する。対応する詳細が下記に示される。 本発明の詳細な説明 ポリオレフィンを基剤とするプラスチックの表面への、事実上どのような物質 の付着においても、永久的なおよび最適化された向上を与えるという、前記に略 説した複雑な問題に対する技術的解決法は、例えば成形による加工の間の、ポリ オレフィンと集中的に混合される比較的低分子量の成分の移行による既知の前記 分離効果を、本質的に利用している。これに関係して、本発明の開示は、オレフ ィン基剤から外側へ移行するこれらの低分子量混合物成分の化学的性質に対して 、そのような移行のみが保証されるのではない方法で、影響を及ぼすことを探求 している。本発明の開示の本質的な工程は、これらの内部添加剤を、それらの炭 化水素部分によってプラスチック表面中に固定し、次に、それらをさらなる移行 に対して不動化することである。従って、下記の技術的結果が得られる:高極性 の、または続いて適用される被覆組成物からの反応性成分に反応性でもある官能 基が、種類および濃度に関して所定の仕方で、ポリオレフィン成形品の表面に集 まることができる。これらの官能基は、その炭化水素部分によって再び所定の仕 方でポリオレフィンの分子構造中に留まり、従って永久的に添加剤(I)をポリ オレフィン基剤と結合させる内部添加剤(I)の曝露成分である。 カップリング内部添加剤(I)の定義は、本発明の作用原理の実際的応用にと って、非常に重要である。これに関して下記の観測が適用される。比較的少量に おいてポリオレフィンを基剤とするプラスチックに組み込まれるこれらの添加剤 は、ポリマー成分と比較して、低い分子量であることを特徴とする。好適な内部 添加剤(I)の分子量の上限は5000D(ダルトン)であり、好ましくは多く とも約3000D、より好ましくは多くとも約1000Dである。「ダルトン」 での分子量の表現は、絶対分子量としての定義(ここでは、上限の定義)である ことが既知である。従って、百万単位の分子量を有するポリオレフィンと比較す ると、比較的低い分子量の成分がここに存在する。内部添加剤(I)の分子量の 下限は、約70〜100Dであり、好ましくは150〜180D、より好ましく は約200〜300Dである。 カップリング内部添加剤(I)の化学構造は、他の重量な要素である。これに 関して下記の観測が適用される。添加剤の化学構造は一般に、1種またはそれ以 上の高極性置換基を有する好適な炭化水素系の親油性基本分子の組み合わせであ る。これらのような高極性置換基は、ヘテロ原子を含有する分子成分によって既 知の方法で形成され、これに関して特に重要であるのは、高極性官能基を形成す るためのO、Nおよび/またはハロゲンである。 本発明の開示の1つの特に重要な実施態様においては、カップリング内部添加 剤の親油性炭化水素部分が、少なくとも部分的にオレフィン性不飽和な成分がそ の中に存在することを、さらに特徴とする。本発明の好ましい添加剤(I)は、 それらの未反応状態において、少なくとも約10、好ましくは少なくとも約30 〜40、より好ましくは少なくとも約45〜50のヨウ素価を有する。下記に詳 細に説明するように、モノオレフィン性不飽和炭化水素部分およびポリオレフィ ン性不飽和炭化水素部分の両方が、本発明によって使用される添加剤(I)に存 在する。いくつかの対応する化合物の組み合わせも、本発明の目的のための重要 な補助剤である。添加剤(I)の特定のヨウ素価は、80〜90を越える、特に 100を越える。ヨウ素価が、最大で約200またはそれ以上、例えば120〜 170である、高度不飽和添加剤成分は、一方で、固体ポリオレフィン成形品の 外領域において特に効率的に不動化することができる本発明の開示に含まれる補 助剤であり;他方で、これらの高度不飽和添加剤は一般に、室温または僅かな高 温において、例えば40〜45℃までの温度において流動する化合物である。そ のような成分が使用される場合に、本発明の作用原理の応用に重要な移行段階が 、ポリオレフィン成形品の外領域中の移行可能な添加剤成分を不動化する程度に 、促進される。 炭化水素部分の立体構造に関する限り、内部添加剤(I)は、直鎖および分岐 鎖の両方であってもよく、および/または環状構造を有していてもよい。適切な オレフィン性不飽和成分の存在も、ポリオレフィン表面または外表面中への、直 鎖添加剤(I)の永久的組み込みを与える。炭化水素部分の高分岐鎖および/ま たは環状構造は、特にポリオレフィンの最上層において、移行効果の追加的阻止 を引き起こすことができ、それによってポリオレフィンを基剤とする成形品の外 表面において、添加剤を物理的に不動化することもできる。これについての詳細 が、下記に記載される。 基本的に、高度極性の適切な置換基は、ヘテロ原子の含有によって、好ましく は、O、Nおよび/またはハロゲンの含有によって、特に区別される多くの官能 基である。カルボキシル、ヒドロキシル、アミノ、オキサゾリン、エポキシド、 および/またはイソシアネート基の種類、および/または対応する誘導体が、単に 例示的に記載される。そのような誘導体は、例えば、エステル基、エーテル基、 アミド基、アルカノールアミンおよび/またはアルカノールアミド基を包含する 。 関心の持たれている種類の個々に選択される添加剤、およびいくつかの対応す る補助剤の混合物を、添加剤(I)として使用することもできる。添加されるこ の種の特定の補助剤に関して、高度極性のカップリング置換基を適切に選択する ことによって、最終製品の付着強度に所定の方法で影響を及ぼすことができる。 しかし、この種の混合物は、それらの官能基に関する限り、ある種の亜類、即ち 、例えば高度極性のカップリング置換基としてのカルボキシル基であるとするこ とができるが、それらの炭化水素分子中において種々の基本構造を有する対応す る混合物でもある。対応する混合物は特に、天然物質に基づくこの種類の混合物 が使用される場合に、得られることが既知である。例えば、植物および/または 動物起源のオレフィン性不飽和脂肪酸混合物、またはそれらの誘導体が、本発明 の目的のための、この種の有用な添加剤(I)になり得る。 専門者に既知であるように、付着性における種々の向上が、高度極性の特定の 基に応じて、後の被覆段階において予想される。関連する専門的知識が、これに 関して適用される。しかし、特に重要であるのは、本発明の開示の下記の可能な 変形である。 ラッカーまたは接着剤のような被覆組成物は、純粋に物理的な乾燥の原理を具 体化することができる。しかし、それらは、分子拡大に導き、従ってその場での 反応による硬化に導く反応性組成物として使用されることが多い。従って、例え ば接着剤分野においては、ポリウレタン系多成分接着剤またはエポキシ系接着剤 が、高度極性の結合を形成するそれらの能力に関して、既知である。本発明に従 ってポリオレフィン表面に固定される高度極性の官能基を適切に選択することに よって、添加剤(I)のこの成分が、適用される被覆組成物または接着剤の対応 する反応性成分と、追加的に少なくとも部分的に反応することができる。このこ とは、カルボキシル基および/またはヒドロキシル基が、本発明の添加剤(I) の成分として、特に重要である理由を説明するものである。 本発明の添加剤(I)の組成を変化させることに関する他の可能性は、特定の 炭化水素骨格における高度極性の官能性置換基の数に存在する。高度極性である 1つの置換基でさえも、必要とされる永久性に導くことができ、それと同時に、 特に利用される官能基の種類および質を適合させた後に、付着力における高度に 集中的な増加に導くことができる。さらに、添加剤(I)の特定分子中の、高度 極性のいくつかのそのような置換基の存在が、付着強度の増加に関する重要な追 加的特徴になり得ることが見い出された。Diels-Alder縮合によるポリエチレン 性不飽和脂肪酸の二量化によって、ポリオレフィン表面での反応性固定のための 充分なオレフィン二重結合、およびそれと同時に1分子単位につき2個のカルボ キシル基を組み合わせる複合および分岐鎖構造の炭化水素骨格を形成する、いわ ゆるダイマー脂肪酸の種類が、単に例示的なものとしてここに言及される。少な くとも部分的にオレフィン性不飽和の炭化水素部分を含有するジアルカノールア ミン、または不飽和脂肪酸のジアルカノールアミドは、本発明による意義におい て、非常に有効な付着促進剤である。このことは特に、対応するジエタノール誘 導体に適用される。この種類は、例えば、オレイン酸ジエタノールアミド、リノ ール酸ジエタノールアミドを包含する。これに関連して特に包含されるのは、通 常その中に発生する副次的な(または第二級)成分を包含する、専門者に既知の 商業的製品である。そのような商業的製品は、「Comperlan OD」(工業的オレイン 酸ジエタノールアミド)および「Comperlan F」(工業的リノール酸ジエタノール アミド)であり、どちらもHenkel KGaAの既知の製品である。しかし、特にエチ レン性不飽和脂肪酸のソルビタンモノエステルの群に属する化合物も、本発明の 開示の内容において最適な結果に導く。ここで特に記載される化合物は、特に有 効な内部添加剤(I)の構造の単なる例であって、それに基づいて、対応して有 効な広範囲な添加剤を、専門知識の補助によって選択し、本発明の目的に使用す ることができる。 本発明の第一の要旨は、分子の大きさおよび分子の種々の官能部分の性質によ る、カップリング添加剤(I)の選択および決定に関する。これは、ポリオレフ ィンに均一に配合された補助剤が、例えば押し出しによる特定の成形品の製造後 に、移行する能力を決定する。下記に記載される他の複合的決定要素は、本発明 の開示の適用において重要である。この他の複合的決定要素は、分子の拡大およ び/またはさらなる移行の物理的阻止による添加剤の少なくとも部分的な固定に よって、添加剤(I)の炭化水素部分の反応性分子成分の、化学的な、好ましく は触媒的に誘発および/または支持される反応によって、プラスチック表面に濃 縮される添加剤(I)を不動化することを、含んで成る。初期に移行性である添 加剤分子の、反応性不動化の変形が、初めに開示される。 成形ポリオレフィン物質の移行能力は、添加剤分子の寸法によって大きく影響 される。追加的な物理的パラメーターに依存して、個々の(絶対)分子量の拡大 に伴って移行が増加的に妨げられ、それによって、適切な寸法に達したときに、 分子が、本質的にさらに移行する傾向を保持しているにも関わらず、意図した位 置において不動化される。本発明の開示は、このことを利用している。カップリ ング添加剤(I)は、ポリマー物質の外領域への所定の移行を許容する分子寸法 を初期に有しているポリオレフィン固体と混合して、使用される。しかし、開示 されている実施態様においては、この表面境界領域における、移行する添加剤の 化学反応が、適切な補助剤の使用によって開始され、保証される。当然、この理 由は、プラスチックの外表面に空中酸素が存在することだけでなく、本発明の開 示に重要な外表面に隣接するプラスチックの領域が、拡散によってある量の空中 酸素を取るからでもある。従って、充分にオレフィン性不飽和の添加剤分子を、 分子の拡大を伴って、既知の方法で、酸化的に反応させることができる。従って 、一般的専門知識を用いて考慮されるパラメーターの好適な組み合わせによって 、本発明の目的、即ち、分子の拡大を伴う、プラスチック成形品のこの外領域で の初期移行性カップリング添加剤分子の不動化、が達成され、その方法は、これ らの添加剤分子の会合した炭化水素部分が、直接的に、または他の添加剤分子を 介して間接的に、ポリオレフィン分子と充分に混合されたままに維持されるにも かかわらず、充分な所定の数の高度極性官能基が、被覆組成物および/または接 着剤の外部適用に利用できるような方法で、達成される。従って、このように構 成 されるカップリング添加剤のオリゴまたはポリ分子は、付着性を永久的に向上さ せる、および、それと同時に、付着性の向上を最適に増加させる、というそれの 指定された機能を果たすことができる。 本発明の開示の例としてここに示される工程順序は、種々の形態で実施するこ とができ、そのいくつかが例として下記に示される。 特に酸素の存在下に、反応し得る内部カップリング添加剤が、プラスチックの 表面において反応性架橋を促進する触媒と一緒に、ポリオレフィンを基剤とする プラスチックに配合される。従って、少なくとも部分的にオレフィン性不飽和の 添加剤(I)を、例えば遷移金属塩を基礎とする触媒と共に、使用することがで きる。そのような遷移金属塩を用いての、比較的低い分子量のオレフィン性不飽 和有機成分の触媒硬化は、例えばラッカーおよび被覆組成物の専門者に既知であ る。触媒的に活性な遷移金属塩は、専門者の間で、乾燥剤としても既知である。 好適な乾燥剤は、例えば、Co、Zr、Fe、Pb、Mn、Ni、Cr、V、お よびCeから成る群から選択される塩である。そのような遷移金属塩の非常に低 い濃度、例えば、最低のppm範囲またはそれよりもかなり低い濃度でさえも、分 子の拡大を伴う空中酸素の存在下の酸化的反応によって、オレフィン性不飽和成 分の硬化を促進することにおいて、顕著な触媒活性を示す。本発明の開示は、こ の知識を本質的に意図したように使用するが、専門者は、それぞれの特定の具合 的な場合において、最適化の機会をも与えられ、それによって、ポリオレフィン を基剤とする物質の特性に本質的な変化を生じさせることなく、付着性向上の性 能および最適化に関して所望の目的を保証することができる。下記の追加的考察 は、このことに関係している。 関連分野の専門者による最近の研究は、選択された添加剤の添加によって環境 条件下で容易に分解される自然工程によって、分解されない、または容易に分解 されないポリオレフィン、特にポリエチレンおよび/またはポリプロピレンに基 づくポリマー物質の製造の問題に関係している。このことは、例えば農業用フィ ルムに関係して興味あることであり、これに関連してPCT公開WO93/12 171を参照のこと。この特許公開は、いわゆる自動酸化成分を、所定量の選択 された遷移金属と共に、高分子量ポリマーに組み込むことによって、堆肥化条件 下で、即ち、相対湿度少なくとも80%、温度60℃で、14日間で、脆性物質 に分解し得る、本発明も関係している種類の、熱可塑性ポリマー配合物を製造し ようとする試みについて開示している。この特許公開によれば、好適な自動酸化 成分は特に、不飽和脂肪酸およびそのエステルであり、それらは、混合物全体の 0.1〜10重量%の量で添加されることが記載されている。同時に、選択され る遷移金属の塩、即ち、コバルト、マンガン、銅、セリウム、バナジウム、およ び鉄の塩が、5〜500ppmの遷移金属の量で、酸化を開始するための触媒とし て使用される。ポリオレフィンを基剤とする物質を、その使用期間中において安 定化させるために、酸化防止剤の使用も提案されている。該特許公開は、関連先 行技術に言及して、これらの最近の調査によって、ポリオレフィン物質の所望の 分解性が、適切な種類および量の遷移金属触媒を使用することによってのみ達成 されることが示されたことを、記載している。 本発明の開示は、下記のように、先行技術とは異なっている:本発明の開示の 目的は、ポリオレフィンを基剤とする成形品および/またはフィルムの潜在的分 解性を定着または改質することではない。それに反して、本発明は、基本的ポリ オレフィン構造を、大部分、未変化のままに残そうとするものである。その代わ りに、本発明が取り組んだ問題は、ポリオレフィンを基剤とする物質の表面への 付着性を向上させること、即ち、前記の先行文献に全く記載されていない重要な パラメータを変更することであった。本発明の開示は、特定のポリオレフィンを 基剤とする成形品の外領域に移行した後に、カップリング添加剤を固定すること によって、この問題を解決することができるという観測に基づいている。PCT WO93/12171の開示に規定されている補助剤が本発明の開示の実際的用 途に使用される場合、遷移金属に基づく乾燥剤の使用量を限定することによって 、その文献に開示されているポリオレフィンの酸化的分解が、本発明によって処 方される多成分混合物中に、発生するのを防止することができる。本発明によっ て所望されるような、外領域に移行したカップリング添加剤の固定が、5ppmよ りもかなり低い乾燥剤含有量が使用される場合に、開始されることが実施例に示 さ れている。付着性における所望の向上を有意に限定することなく、乾燥剤含有量 を、前記先行文献に記載されている5ppmの下限よりも低い大きさのいくつかの オーダーで減少させることができる。これに加えて、およびこれに依存せずに、 下記の観測がこれに関して適用される。 本発明の開示に関して前記に規定した遷移金属に基づく乾燥剤は、前記文献の 開示による遷移金属の特に限定された群よりも、広範囲に規定される。さらに、 前記文献は、モノカルボン酸およびその誘導体のみが自動酸化成分として好適で あると記載しているが、分子上に高度極性のいくつかの対応する官能基を有する 、および/または全く異なる構造または性質を有する添加剤(I)が、本発明の 開示に特に適している。しかし、本発明の開示は、その適用において、部分的に 一致する遷移金属化合物の形態の乾燥剤の使用に限定されない。使用条件、およ び、特に前記の種類の遷移金属または遷移金属化合物を全く含まない開始剤また は触媒を使用して、移行性カップリング添加剤(I)を固定することもできる。 しかし、遷移金属化合物を基礎とする前記の種類の乾燥剤が使用される場合で さえも、本発明の開示は、説明したように、同時に基礎となるポリマー物質の特 性を危険に曝すことなく、達成する必要のある向上した付着性を可能にする。1 つの好まし実施態様は、不飽和脂肪酸のジエタノールアミドの種類から選択され る添加剤(I)と組み合わせた乾燥剤の使用を特徴とする。既に記載したように 、ジエタノールアミドは、工業品質において使用するのが好ましい。本発明によ って使用される好適な乾燥剤は、例えば、有機化合物であり、特に、特定の遷移 金属の対応するカルボン酸塩である。カルボン酸はさらに、それらの分子構造に よって、それら自体がカップリング内部添加剤になるように、選択することがで きる。しかし、必要とされる乾燥剤が極めて少量であることを考慮すると、これ は単なる変形に過ぎない。特に有用な乾燥剤は、例えば脂肪酸分子中に6〜12 個の炭素原子を含有する、比較的低飽和の脂肪酸の種類に見い出すこともできる 。これらの乾燥剤脂肪酸は、直鎖であってさえよい。 一方、本発明の前記の特定の実施態様においては、プラスチック表面における 分子の拡大を伴う、移行性添加剤(I)の随意に触媒的に制御される自動酸化が 、 重要な不動化段階であり、本発明の開示は、前記原理を適用するための他の可能 性を与えている。従って、前記に特に記載した乾燥剤は、他の触媒系によって置 き換えるかまたはそれらを伴ってもよく、これが次に、ポリオレフィンを基剤と するプラスチック成形品の外領域に移行し、そこで、空中酸素の存在下、および /または追加的補助剤の使用によって、それらがオレフィン性不飽和内部添加剤 (I)の分子拡大反応を開始または保証する。例えば、適切に選択された高エネ ルギー放射線の形態でのエネルギー投入によって、分子拡大反応を既知の方法で 開始させることができる。この目的に好適な触媒が、先行技術から既知であり、 前記の乾燥剤の種類の遷移金属の使用に依存しない。このように、本発明が取り 組んだ問題を、金属成分の使用を必要とせずに、解決することができる。 これに関係して、本発明の開示の他の可能な変更に関して、言及がなされる。 前記のオレフィン二重結合に加えて、添加剤分子の他の構成要素が、プラスチッ ク表面における添加剤(I)の可能な反応に、本質的に適している。従って、分 岐鎖炭化水素部分が、分子の拡大を伴う反応に触媒的にも好適な、分子中の構成 単位になり得ることが既知である。分子構造中の第三級炭素原子が、これに関し て特に適している。ここで開示されている本発明の開示の変更は、この既知の事 実を利用している。この場合も、脂肪族性不飽和である添加剤分子が、例えば、 成形ポリオレフィン物質中における移行に初めに曝露される。次に、再び好まし くは対応して選択される触媒的に活性な添加剤および/または例えば放射線の形 態で供給される追加的エネルギーの下での、添加剤分子の前記の官能成分の反応 を介して、成形品の外領域中に分子の拡大が起こる。しかし、この場合にも、本 発明の開示は、例えばコロナまたはプラズマ処理によるポリオレフィン表面の既 知の仕上げとは異なっている。本発明の作用原理は、そのような追加的前処理工 程に頼らずに、要求される高付着強度を達成する。しかし、本発明の作用原理と 、付着性を増加させる既知の方法との組み合わせは、当然、問題外ではなく、本 発明の開示の範囲に含まれる。 本発明の開示の1つの重要な実施態様においては、移行性カップリング添加剤 (I)が、以後「添加剤(II)」と称される他の添加剤成分と一緒に使用される。 この種の添加剤は、ポリオレフィンを基剤とするプラスチック中においてそれら の移動性が対応して限定されるオレフィン性不飽和基を含有する比較的高い分子 量の化合物を含んで成る。好ましい添加剤(II)は、最大約100万Dの分子量 を有する対応するオリゴマーまたはポリマー成分であり、分子量の下限は、移行 が最終ポリオレフィン成形品において適切に阻止されることを条件として、自由 に選択することができる。添加剤(II)の分子量の好適な下限は、例えば、10 ,000Dまたはそれ以下、好ましくは50,000〜75,000Dまたはそれ 以下、より好ましくは少なくとも100,000Dである。この場合も、固体化 されたポリオレフィン成形品中の添加剤(II)の潜在的移動性が、構造的パラメ ーターによって、例えば添加剤(II)複素立体構造によって、追加的に影響され る。 添加剤(II)は、本明細書に記載される他の添加剤と同様に、ポリオレフィン ポリマー中に少なくとも実質的に均一に分布するのが好ましい。しかし、添加剤 (II)は、下記の移行段階において、その空間的分布および会合を、大部分保持 している。その/それらの引き続く固定において、添加剤成分(I)が添加剤成 分(II)に結合することができる。このことが、本発明に所望されるカップリン グ添加剤成分の固定に対して、正の効果を有することが明らかである。 原則として、添加剤(II)は、それらの分子構造が、添加剤成分(I)の潜在 的結合のための反応性エチレン性二重結合を有することを条件として、適切な分 子量のオリゴマーまたはポリマー成分から選択することができる。好ましくは油 長20〜70%を有する不飽和アルキド樹脂が、単に例として挙げられる。他の 例は、ブタジエン誘導体、イソプレン誘導体、アリル含有ポリマー、多塩基性カ ルボン酸に基づく不飽和ポリエステル、および/または不飽和脂肪アルコールの 残基を有するポリ(メタ)アクリレートを包含する。 添加剤(I)および(II)を一緒に使用する場合、それらは、量比(添加剤( I):添加剤(II))10:1〜1:3、好ましくは8:1〜1:1で使用される 。従って、重要な実施態様においては、添加剤(II)が一般に、添加剤(I)よ りも少ない量で、または多くともそれと同じ量で、使用される。添加剤混合物は 一般に、ポリオレフィンを基剤とするプラスチックに基づいて0.01〜10 重量%、好ましくは0.1〜多くとも約5重量%、より好ましくは、少なくとも 0.5〜1または3重量%の量で、ポリオレフィンを基剤とするプラスチックに 添加される。 乾燥剤が、移行性添加剤(I)を不動化するための追加的な触媒的補助剤とし て、使用される前記実施態様を考慮すると、関心の持たれている添加剤種類と乾 燥剤との好ましい混合物は、下記の量(添加剤混合物に基づく重量%)で個々の 成分を含有する混合物である: 添加剤I: 5〜100重量%、好ましくは25〜99重量% 添加剤II: 0〜80重量%、好ましくは9〜50重量% 乾燥剤: 0〜20重量%、好ましくは0〜12重量% これらの数値から分かるように、添加剤(I)が一般に最も多い量で使用され る。補助剤として随意に使用される非移行性または実質的に非移行性の添加剤( II)は、配合の間に、ポリオレフィンを基剤とするプラスチックに均一に分布さ れる。従って、添加剤(II)は、移行性添加剤成分(I)の不動化に重要な、表 面に近い領域においても存在する。添加剤(II)のオレフィン性不飽和成分によ って、添加剤(II)は添加剤(I)と反応することができる。本発明による添加 剤(II)の好ましいヨウ素価は、約50〜150、より好ましくは約70〜13 0である。 添加剤(I)を固定し、不動化する好ましい実施態様において使用される乾燥 剤および/または他の触媒または開始剤は、そのような反応の触媒誘発に関する 専門知識に対応して、比較的極少量で使用される。既に記載したように、例えば 、ppm範囲よりも充分に低い濃度での遷移金属に基づく乾燥剤の使用が、意図さ れる領域、即ち固体プラスチック物質の最上層における、添加剤(I)の有効な 不動化に導くことが見い出された。 下記の観察は、個々の場合において使用される添加剤(I)または添加剤混合 物の特性に関する。これらの物質の移行速度は主として、それらの分子構造によ って決定される。例えば、好ましくは約C12〜C36、より好ましくは約C12〜C24 の範囲の、直鎖または軽度に分岐した炭化水素部分が比較的速く移行し、 そのために、最大付着値が比較的短時間に展開される。例えば、最大付着レベル が、約1〜3日経過しただけで、決定される。 これに対して、例えば個々の分子中に最大45または50個の炭素原子を有す る比較的より複雑なおよび/またはより大きい分子構造の添加剤または添加剤混 合物(I)が使用される場合には、決定される潜在的付着レベルが、かなりの期 間をかけて、例えば2〜3週間で現れ、その後に実質的一定に維持されるのみで あるという事実に、そのようなカップリング添加剤の非常にゆっくりした移行が 反映される。それらの場合において、高度極性のカップリング基が明らかに、ポ リオレフィン成形品の外表面に比較的ゆっくりと集まり、それに続く被覆段階に おいて、ラッカーおよび/または接着剤と相互作用することができる。そのよう な比較的ゆっくりと移行する添加剤(I)の特徴的な例は、主としてアビエチン 酸に基づくバルサム樹脂(インドネシアの木の樹脂)である。関連する数値デー タが、下記実施例に見い出される。使用される特定の添加剤(I)の分子構造か ら予想される移行速度は、個々の場合に使用される添加剤(I)の特定量の決定 要素の1つにもなり得る。ポリオレフィンに組み込まれる添加剤(I)の量の下 限は、約0.01重量%であり、特に約0.1重量%である。一般に、親油性ポリ オレフィンの重量に基づいて、少なくとも約0.2〜0.8重量%を使用するのが 適切である。個々の場合に使用される添加剤の種類(I)の代表的なものに関す る最適付着値は、一般に、約1〜5重量%、特に最大約3重量%の添加によって 達成される。しかし、より大きい量で、例えば、最大約10重量%の量で、添加 剤成分(I)を使用するのが適切な場合もある。 既に記載したように、定着される最適付着強度が、高度極性の置換基の化学的 性質および可能な相互作用によって、ならびに、随意に、添加剤(I)の反応性 によって、決定されるということは、理解し得ることである。個々の場合に使用 される添加剤(I)の選択は特に、ポリオレフィンと、最終製品に適用される異 物質との間の結合に加わる可能性がある特定の応力によって、決定される。一般 に、少なくとも約1N/mm2、好ましくは少なくとも1.2N/mm2の付着値(実施 例に記載の標準法によって引っ張り剪断強さとして求められる)が、本発明によ って達成される。さらに、少なくとも1.5〜1.8N/mm2の付着値を定着させる のが有益であり、重度に応力を受ける複合物質に関しては、少なくとも2.0N/ mm2の付着強さが好ましい。本発明によれば、この程度の付着強さは、カップリ ング添加剤を適切に選択することによって、常に達成することができる。 実施例における数値データは、、本発明による添加剤成分(I)の不動化が、 結合効果の耐久性にとって、非常に重要であることを示す。飽和カルボン酸、例 えば、ステアリン酸の種類、または分子中に僅かに短い炭化水素鎖を有するさら に有効な対応する直鎖カルボン酸は、短時間で良好な付着レベルに達することが できるが、得られる付着強度は、対応して仕上げされたポリオレフィン固形物の 貯蔵の際に、連続的に減少する。このような状況は、本発明による境界表面領域 で不動化されるカップリング添加剤(I)に関しては、全く異なっている。それ らの場合には、一旦定着された最適付着レベルが長期間維持され、長期保存の際 に増加することさえある。 本発明によって増加される付着レベルと、ポリオレフィン表面への付着強度を 向上させる既知の技術の組み合わせは、本発明の開示の範囲に含まれる。従って 、ポリオレフィン外表面の、機械的および化学的、および/または物理的表面処 理を、本発明によって達成される付着強さの改良と、組み合わせることができる 。しかし、一般に、このことは必要ではない。 内部カップリング添加剤、および随意に使用される乾燥剤または開始剤を、そ れ自体既知の方法によって、ポリオレフィンを基剤とする親油性固形物質に配合 することができる。従って、添加剤と限定された量のポリオレフィンとをプレブ レンドして、例えばグラニュールとして存在し得る比較的高濃度の混合物を形成 するのが、一般に適切である。このようにして形成されたグラニュールが次に、 それらの付形工程の間にポリオレフィンまたはポリオレフィン混合物に配合され るが、均一な配合が適切である。使用されるどのような開始剤、乾燥剤なども、 分離段階において対応してプレブレンドすることもでき、最終混合段階において 最終製品に添加することもできる。 親油性ポリオレフィン物質は、例えば前記に引用した先行文献に記載されてい るような、ポリエチレンまたはポリプロピレンを基礎とする多数の既知のポリマ ーおよびコポリマーの種類から選択することができる。本発明の添加剤(I)の 移行性が損なわれずに維持され、従って固体表面でのそれらの蓄積が保証される ことを条件として、純粋ポリオレフィンとコポリマーとの混合物も原則として適 している。本発明の開示に特に適しているポリマーの種類を下記に記載する。 HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、LLDPE (直鎖低密度ポリエチレン)、MDPE(中密度ポリエチレン)、UHMPE(超高 分子ポリエチレン)、VPE(架橋ポリエチレン)、HPPE(高圧ポリエチレン )のようなポリ(エチレン);ポリ(スチレン);ポリ(メチルスチレン);ポ リ(オキシメチレン);メタロセン触媒シクロオレフィンコポリマー、例えばノ ルボルネン/エチレンコポリマー;少なくとも80%のエチレンおよび/または スチレン、および20%以下のモノマー、例えば、酢酸ビニル、アクリレート、 メタクリレート、アクリル酸、アクリロニトリル、塩化ビニルを含有するコポリ マー。そのようなポリマーの例は、ポリ(エチレン−コ−エチルアクリレート) 、ポリ(エチレン−コ−ビニルアセテート)、ポリ(エチレン−コ−ビニルクロ リド)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)である。グラフトコポリマー およびポリマーブレンド、即ち、前記ポリマーを特に含有するポリマー混合物、 例えばポリエチレンを基礎とするポリマーブレンドも、好適である。 実施例 表の形で示される下記実施例において、標準条件下で製造された材料サンプル が、標準被覆(接着剤またはラッカー)にかけられ、このようにして製造された 試験物質が標準試験において評価される。(A)使用された物質 − 全ての試験において、使用された高分子量ポリオレフィンは、LDPE型の 対応するポリエチレン(「Lupolen H 1800」、BASFの製品)である。 表において、各実施例に使用された補助剤(比較的低分子量の添加剤成分(I) 、比較的高分子量の添加剤成分(II)および/または乾燥剤、ならびに随意の他 の添加剤)が、種類および質に関して、各実施例に割り当てられ、識別され る。 − 各実施例において、限定された分子量の添加剤、特に本発明の添加剤(I) が、それらの商品名または化学的識別によって、特徴表示される。商品名(例え ば、「Edenor SbO5」)が表に使用される場合、その添加剤の化学的性質に関する 詳細が、表に続く「実施例に対する付表」に見い出される。 − 比較的高分子量の添加剤(II)も、それらの商品名(例えば、「Alkydal F6 81」)によって、または付表に詳細に記載されている「試験1」および「試験 2」用の樹脂型に言及して、表中に特徴表示される。化学的識別に必要とされる 全ての詳細が、「実施例に対する付表」に見い出される。 − 実施例において、Co1.04重量%、Zr2.48重量%、およびPb9. 93重量%の金属含有量を有する、トルエン中のコバルト、ジルコニウム、およ び鉛のオクタン酸塩の混合物(「乾燥剤」として記載される)が、移行性添加剤( I)を固定するための触媒的に活性な成分として、ほぼすべての場合において使 用される。 他の硬化剤成分が個々の実施例に使用される場合には、それらが詳細に識別さ れる。 − 結合のために使用されるポリウレタン系およびエポキシ系の反応性接着剤(M akroplast,Stabilit Ultra)が、これらの商品名によって表中に識別される。よ り詳細な定義が、「実施例に対する付表」に見い出される。 ラッカー塗試験に使用されるラッカー(ラッカーIおよびラッカーII)に関し ても同様であり、その組成が、「実施例に対する付表」に示されている。(B)試験される材料サンプルの製造 これは、下記のように実施される: − 実施例に示される混合物は、スクリュー直径41.8mmおよびスクリュー長 さ7Dの、ブラベンダーブラスチコーダーPL2000二軸スクリュー押出機で配 合することによって、製造される。下記の温度が、加熱領域において設定される :加熱領域I220℃、加熱領域II230℃、加熱領域III240℃、およびス ロットダイ250℃。押し出しダイの寸法は50×0.5mmであり、それによ って幅約45mm、厚さ0.5mmのストリップが形成される。これらのストリップ が、全ての試験に使用された。 − 標準条件下での結合が、下記のように実施される: 2成分接着剤が、再使用不可のアルミニウム皿で撹拌され、そのまま処理され る。押し出されたPEストリップを、2つの木製スパチュラ間の25×25mm= 625mm2の領域において接着剤で被覆し、それによってスパチュラとPEスト リップとの間に2つの結合領域が得られる。使用される木製スパチュラは、下記 の寸法を有する:長さ10cm、幅2.5cm、厚さ0.2cm。 − 実施例に識別されるラッカーを用いてのラッカー塗も、既知の方法で、前記 PEストリップ上に実施される。(C)結合された、またはラッカー塗された、材料サンプルの試験 これは、下記の一般に認められている試験によって実施される: − 下記の標準条件下における引っ張り剪断試験(DIN 53263)による、付 着強度の測定:引っ張り剪断試験:引っ張り剪断試験を、Zwick Universal試験 機を用いて実施する。試験速度は15mm/分である。特定の混合物に対して与え られる表に示された値は、5つの個々の測定値の平均を表す。破壊点で測定され る力が求められる(N/mm2)。 − ラッカー付着性を試験するために、縁の長さ1×1mmを有する5×5=25 個の正方形の格子をナイフでカットして、特定の材料サンプルの風乾ラッカーフ ィルムにする。次に、Tesaフィルムの1片を格子に適用し、指の爪で強く押しつ け、次に急に剥ぎ取る。結果を、25のうちの、ポリオレフィン表面にまだ付着 している正方形のペイントセグメントの数で表す。この数が多いほど、ポリエチ レン表面へのラッカー層の付着性がより良好である。 配合される補助剤(混合物)およびそれらが使用される量(g)に加えて、ポ リエチレン系ストリップの押出から標準条件下での結合までの期間の経過日数も 、下記表に示される。この期間に追加的に適用される押し出しストリップの抽出 処理(extraction treatment)が、個々の場合において記載される。実施例の最 後の欄は、ポリウレタン系接着剤「Makroplast」を用いて結合が行われる前記の 標 準試験で得られる付着値を示す。 最初の一連の試験においては、前記の標準条件下でブランク付着値が求められ 、それぞれの測定値は、下記表に識別されるポリエチレン系材料サンプルに基づ いている。 ブランク値: 実施例1〜4は、種々の含有量のエチレン性不飽和成分を有する、本発明の比 較的速く移行する添加剤(I)を使用する(付表を参照)。実施例5〜8は、添 加剤(I)として、または不飽和脂肪酸を基礎とする比較的速く移行する添加剤 との混合物の一部として、アビエチン酸を基礎とする比較的ゆっくり移行するイ ンドネシア木の樹脂を使用する。実施例9においては、親油性炭化水素分子上の 2つの極性置換基を特徴とするC36ダイマー脂肪酸(ヨウ素価136)が、添加 剤(I)として使用される。比較的大きい炭化水素分子にもかかわらず、高い結 合強度が測定される。 下記の実施例10〜16は、極微量の乾燥剤でさえも、添加剤(I)の非常に 効率的な不動化に導くという、本発明の特徴的要素を例示しようとするものであ る。 下記実施例17〜24は、添加剤(I)と添加剤(II)の混合物を、本発明の 添加剤として使用する。一方で、混合比を変化させ;他方で、添加剤(II)の特 定の種類を変化させる。添加剤(I)に関して、急速移行型(Edenor SbO5)を 、比較的遅い移行型(インドネシア木の樹脂)と比較する。 実施例27および28においては、移行性添加剤(I)が、ポリエチレンから 省かれ、移行が阻止された添加剤(II)のみが使用される。求められた付着値は 、純粋ポリエチレンに関して前記に示したブランク値とほぼ同じである。 下記の実施例29〜36は、所定混合物に添加される添加剤(急速移行、およ び比較的高不飽和の添加剤(I))の量を変更し、得られる付着値の依存性を例 示している。付着値における有意な減少が、ポリエチレン中の添加剤(I)の非 常な低濃度においてのみ生じる。 下記実施例37〜43は乾燥剤不存在下の付着値の測定に関するものであり、 一方で、本発明の規定に含まれるポリエチレン材料の表面に、永久的に固定させ ることができる速くまたは比較的ゆっくり移行する添加剤(I)を使用し、他方 で(比較のために)、ステアリン酸、イソステアリン酸、カプリン酸系の飽和カ ルボン酸を添加剤として使用する。この場合、添加剤は当然、酸化によって固定 させることができない。 表は、前記に規定した標準条件下での、ポリエチレン系ストリップの製造から 、その結合までの間の経過時間の関数として、付着強度値を示している。 飽和脂肪酸が添加剤(I)として使用される標準条件下での、プラスチックス トリップの製造とその結合との間の時間の間隔の増加に伴う、付着力のかなりの 損失が顕著である。 カプリン酸およびイソステアリン酸系の、充分に飽和した急速移行の添加剤が 添加される場合、乾燥剤の存在下においてさえも、同等の結果が得られる。下記 の実施例44〜49を参照。 本発明の開示の他の変形が、下記実施例50〜52に示される。実施例50に おいては、カルボン酸メチルエステル基が、カップリング官能基として使用され る。得られる付着値は、カルボキシル基と比較して低いが、それらはなおブラン ク値よりもはるかに高い。 実施例51および52は、前記に規定される「乾燥剤」の代わりに、エーテル カルボン酸のコバルト塩(下記の「試験3」を参照のこと)および鉄塩を使用す る。 実施例53〜63に関する下記の表は、ポリエチレンへの付着のための添加剤 (I)の中の種々の官能基を比較した結果を示す。結合に使用される接着剤は、 エポキシ接着剤(Stabilit Ultra)および前記で使用されたポリウレタン接着剤 (Makroplast)である。 ラッカー付着試験 未処理ポリエチレン、乾燥剤含有ポリエチレン、および本発明によって改質さ れたポリエチレン混合物に対する、ラッカー層の付着を、さらに一連の試験にお いて調査した。採用した方法は、実施例の初めのセクション(C)において詳細 に説明した方法と同様である(25個の1×1mm正方形でのクロスハッチング) 。 ラッカーI(ポリウレタン系)およびII(アクリル樹脂/ポリウレタン系)が 使用される。これらのラッカーの詳細は、実施例の付表に見い出される。 使用される特定の物質、および得られたラッカー塗の結果が、下記表に示され る。全ての場合において、特定のポリエチレン系多成分混合物の製造から約1週 間後に、ラッカーが適用された。任意に選択される物質の付着性を規則的に測定 したところ、60℃で6週間の保存後でさえも、ペイント付着値において何らの 低下も示さない。 実施例に対する付表 化学物質の識別 実施例の初めで記載したように、実施例で使用される個々の添加剤(I)、添加 剤(II)、接着剤、ならびにラッカーIおよびIIの化学的特徴についての詳細が、 下記の付表に示される。 個々の化学物質: Dehydril NRC: 皮張り防止剤(Henkel KGaAの製品)。 オレイン酸ジエタノールアミド: 実施例63で使用される商品(Comperlan OD 、Henkel KGaAの製品)。 HD-Ocenol 150/170: ヨウ素価150〜170の不飽和脂肪アルコール (Henkel KGaAの製品)。添加剤(I): Edenor SbO5: ヨウ素価135〜145の多不飽和C18脂肪酸。 Edenor UKD 6010: ヨウ素価140〜148の高不飽和C18脂肪酸(C18 共役脂肪酸の含有量58〜62重量%)。 Edenor FTi: ヨウ素価48〜54のC14-18脂肪酸(C18'40重量%)。 Edenor TiO5: ヨウ素価89〜97の主に不飽和のC16/18脂肪酸。 Edenor MeTiO5:ヨウ素価89〜97の主に不飽和のC16/18脂肪酸のメチルエ ステル。 ここに記載されている全てのEdenor脂肪酸の種類は、関連する科学文献に、前 記の登録商標で記載されているHenkel KGaAの商品である。添加剤(II): Alkydal F681: Bayer AGの製品;66%の乾燥植物脂肪酸を含有する、例 えば美術家用ペイントとして使用される長油アルキド樹脂;酸価>20。 Alkydal R35: Bayer AGの製品;約32%のヒマシ油含有量を有する、短油 アルキド樹脂を基剤とする工業用プライマーおよび仕上げラッカー用の万能樹脂 ;酸価18〜25。「試験1」用の添加剤(II) メチルアクリレート334g、スチレン208g、およびジクミルペルオキシ ド8.1gの混合物を、反応温度135℃において、ヘキサノール650gにゆ っくり滴下する(7時間)。650gのHD Ocenol 150/70を次に加える。 ヘキサノールを蒸留により除去する。次に、3.4gの有機錫触媒(「Swedcat5」 、Swedstabの製品)を、180℃で加える。メタノールが180℃で分離する。 メタノールが分離を停止したときに、反応を停止させる。室温において高粘性で ある樹脂が得られる。収量1129.6g、OH価7.7、酸価0.5、鹸化価1 56、ヨウ素価94。「試験2」用の添加剤(II) ジエチレングリコール29.1g、無水マレイン酸22.4g、およびp−トル エンスルホン酸無水物0.1gを、反応器に導入し、攪拌する。次に、反応器を 排気し、窒素で3回パージする。反応混合物を140℃に加熱し、1時間反応後 、温度を160℃に上げ、酸価が<8になるまで水を除去する。得られるポリエ ステルは、溶融粘度120〜160mPas(100℃、2500s-1)、およびヨウ 素価136を有する。結合に使用される反応性接着剤 Makroplast;5:1の比の、UK 8109として商業的に既知の樹脂成分、お よび硬化剤成分UK 5430から成るポリウレタン接着剤(Henkel KGaAの製品) 。この硬化剤は、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネートを含有する;可 使時間約1時間。 Stabilit Ultra;10:6の比の、エポキシ樹脂(Metallon E2108)およ びジアミン硬化剤から成るエポキシ接着剤(Henkel KGaAの製品);可使時間約 30分。表面ラッカー塗に使用されるラッカー ラッカーI(ポリウレタンラッカー): 2.60gの三官能価芳香族イソシアネート(Desmodur L75K) 1.55gのポリオール(Desmophen800) 3.00gのメチルエチルケトン ラッカーII(ポリウレタン/アクリル樹脂を基剤とする組み合わせラッカー): 5gのG-Cure 105P70(アクリルポリオール樹脂) 1.17gの三官能価脂肪族イソシアネート(Desmodur N100) 5.0gのメチルエチルケトン 「試験3」用の、不飽和エーテルカルボン酸のCoまたはFe塩の形態の添加剤 (I): 231.4gのHD Ocenol 150/170×10 EOエーテルカルボン酸を、キ シレン150ml中で、24.9gのCo(II)アセテート×4H2O(80ml のH2O中に溶解)と反応させ、水および酢酸を除去する。水溶性Co石鹸を得 る。Fe石鹸を、同じ方法で製造する。このようにして製造される添加剤を、実 施例51および52に使用した。 使用されるエーテルカルボン酸を、下記のように通常法によって製造した:エチ レンオキシド10モルを、不飽和脂肪アルコールHD Ocenol 150/170(前 記定義を参照)に付加した。その付加物をNaOHを用いてNa塩に転換し、次 に、クロロ酢酸と反応させて、エーテルカルボン酸を形成した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 91/00 C08L 91/00 (72)発明者 ゴルツィンスキー,マンフレート ドイツ連邦共和国デー−40227デュッセル ドルフ、ボーゲンシュトラーセ6番 (72)発明者 フィッシャー,ヘルベルト ドイツ連邦共和国デー−40229デュッセル ドルフ、ノイシュテーター・ヴェーク29番 (72)発明者 シェーファー,マルティン ドイツ連邦共和国デー−47807クレーフェ ルト、ケルナー・シュトラーセ381番 (72)発明者 クラマン,イェルク−ディーター ドイツ連邦共和国デー−27574 ブレーマ ーハーフェン、イム・シッフスモーア8デ ー番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.移行(ブルーミング)によってプラスチック表面に濃縮され、それらの 分子構造中に、親油性炭化水素部分上の高極性のカップリング置換基を有する、 カップリング内部添加剤を含有するポリオレフィンを基剤とする成形品およびフ ィルムであって、永久的に付着性の層および/または皮膜が、ポリオレフィン表 面に、それらの追加的前処理を必要とせずにポリオレフィン表面に適用され得る ような少なくともパーセンテージの前記内部添加剤が、プラスチック表面に固定 され、その炭化水素部分によって、さらなる移行に対して不動化されることを特 徴とする成形品およびフィルム。 2.移行による濃縮後に化学的および/または物理的にプラスチック表面に 固定されるカップリング内部添加剤(I)として、ポリオレフィンプラスチック に配合される、高極性の既知の置換基を含有し、最大5000D、好ましくは1 50〜3000D、より好ましくは200〜1000Dの分子量を有する、少な くとも部分的にオレフィン性不飽和の炭化水素化合物を含有することを特徴とす る請求項1に記載の成形品およびフィルム。 3.添加剤(I)の少なくとも一部、好ましくは添加剤(I)の少なくとも 大部分が、未反応段階において少なくとも10のヨウ素価を有することを特徴と する請求項1および2に記載の成形品およびフィルム。 4.添加剤(I)の親油性および少なくとも部分的にオレフィン性不飽和の 炭化水素部分が、直鎖、分岐鎖および/または環状構造を有し、最大45℃の温 度、特に室温において液体である成分が添加剤(I)として好ましいことを特徴 とする請求項1〜3に記載の成形品およびフィルム。 5.添加剤(I)が、高極性置換基として、ヘテロ原子、特に、O、Nおよ び/またはハロゲンを含有する対応する基を有することを特徴とする請求項1〜 4に記載の成形品およびフィルム。 6.高極性の置換基が、カルボキシル、ヒドロキシル、アミノ、オキサゾリ ン、エポキシドおよび/またはイソシネート基の種類からの残基、および/または それらの誘導体、特にエステル、エーテル、アミド、アルカノールアミン、およ び/またはアルカノールアミド基の残基であり、遊離カルボキシルおよび/または ヒドロキシル基を含有する添加剤(I)が好ましいことを特徴とする請求項1〜 5に記載の成形品およびフィルム。 7.分子中に1つ以上の高極性カップリング基を少なくとも部分的に含有す る内部添加剤(I)が、プラスチック表面に固定されることを特徴とする請求項 1〜6に記載の成形品およびフィルム。 8.分子の拡大を伴う、添加剤(I)の炭化水素分子の反応性成分の、化学 的、好ましくは触媒によって誘発および/または支持される反応によって、およ び/またはさらなる移行の物理的阻止によって、プラスチックの表面に濃縮され る添加剤(I)が不動化されることを特徴とする請求項1〜7に記載の成形品お よびフィルム。 9.内部カップリング剤が、プラスチック中において、反応性架橋を促進す る開始剤、例えば対応する触媒と一緒に使用されることを特徴とし、好ましい実 施態様が、少なくとも部分的にオレフィン性不飽和の添加剤(I)が遷移金属塩 を基礎とする触媒(乾燥剤)と共に存在することを特徴とする請求項1〜8に記 載の成形品およびフィルム。 10.Co、Zr、Fe、Pb、Mn、Ni、Cr、Vおよび/またはCe から成る群に属する塩が乾燥剤として存在し、対応する有機塩が好ましく、少な くとも部分的にそれ自体がカップリング内部添加剤であってもよいカルボン酸の 塩が特に好ましいことを特徴とする請求項1〜9に記載の成形品およびフィルム 。 11.遷移金属塩を基礎とする乾燥剤が存在する場合に、少なくとも80% 相対湿度/60℃の状態下においてさえも、14日間、ポリオレフィンの有意な 分解がない程度に、使用量が限定されることを特徴とする請求項1〜10に記載 の成形品およびフィルム。 12.少なくとも、Co、Mn、Cu、Ce、Vおよび/またはFeの対応 する化合物が存在する場合に、それらの遷移金属含有量が、5ppm未満、好まし くは1ppm未満であることを特徴とする請求項1〜11に記載の成形品およびフ イルム。 13.最大100万Dの分子量を有し、ポリオレフィンを基剤とするプラス チック中において限定された可動性を有するのが好ましい、オレフィン性不飽和 基を含有する比較的高分子量の化合物が、添加剤(II)として、添加剤(I)と 共に存在することを特徴とする請求項1〜12に記載の成形品およびフィルム。 14.10,000Dまたはそれ以上、特に75,000Dまたはそれ以上の 分子量を有するのが好ましい、油長20〜70%を有するのが好ましい不飽和ア ルキド樹脂、ブタジエン誘導体、イソプレン誘導体、アリル含有ポリマー、多塩 基性カルボン酸を基礎とする不飽和ポリエステル、および/または不飽和脂肪ア ルコールの残基を含有するポリ(メタ)アクリレートが、添加剤(II)として存 在することを特徴とする請求項1〜13に記載の成形品およびフィルム。 15.添加剤(I)および(II)が一緒に使用される場合に、それらが量比 (添加剤I:添加剤II)10:1〜1:3、好ましくは8:1〜1:1で存在 することを特徴とする請求項1〜14に記載の成形品およびフィルム。 16.ポリオレフィンを基剤とするプラスチックに基づいて、0.01〜1 0重量%、好ましくは最大5重量%、さらに好ましくは最大3重量%、最も好ま しくは最大1重量%の量で、カップリング添加剤(混合物)がプラスチックに添 加されることを特徴とする請求項1〜15に記載の成形品およびフィルム。 17.成分が下記の量(添加剤混合物に基づく重量%): 添加剤I: 5〜100重量%、好ましくは25〜99重量% 添加剤II: 0〜80重量%、好ましくは0〜50重量% 乾燥剤: 0〜20重量%、好ましくは0〜12重量% で使用される添加剤混合物が、プラスチック中に存在することを特徴とする請求 項1〜16に記載の成形品およびフィルム。 18.少なくとも50%のポリオレフィン構造を含有するモノーおよびポリ オレフィン性不飽和カルボン酸混合物および/またはそれらの誘導体が、添加剤 (I)として使用され、分子中に少なくとも12個の炭素原子を有する対応する カルボン酸および/またはカルボン酸誘導体が好ましいことを特徴とする請求項 1〜17に記載の成形品およびフィルム。 19.被覆物質、特にラッカーおよび/または接着剤の、ポリオレフィン表 面への付性着を向上させるために、ポリオレフィン中のカップリング内部添加剤 を用いて、高極性、および所望であれば、対応する反応性基に対して化学的反応 性の、置換基を有する硬質ポリオレフィン表面を処理する方法であって、移行( ブルーミング効果)可能なカップリング内部添加剤(I)が、加工のためにポリ オレフィンに練り込まれ、それらが表面へ移行した後に、引き続いて適用される ラッカーおよび/または接着剤の付着性の向上が時間に関係なく大部分が保証さ れるような程度に、そこで不動化されることを特徴とする方法。 20.炭化水素を基礎とする親油性塩基性分子上の高極性カップリング基、 および塩基性分子構造中に、空中酸素の存在下および/または触媒の存在下に反 応することができるオレフィン二重結合を有する内部カップリング剤の、少なく とも部分的使用を特徴とする請求項19に記載の方法。 21.少なくとも10のヨウ素価、最大5000Dの分子量、および高極性 置換基として、ヘテロ原子、特にO、Nおよび/またはハロゲンを含有する対応 する基を有する移行性内部カップリング剤が、加工のためにポリオレフィンに添 加されることを特徴とする請求項19および20に記載の方法。 22.内部カップリング剤が、空中酸素の存在下のそれの酸化架橋によって 、特に、プラスチック物質の最上層における、空中酸素のその中での拡散によっ て、および/または触媒硬化によって、例えば放射線誘発触媒硬化によって、成 形ポリオレフィン物質の表面で不動化されることを特徴とする請求項19〜21 に記載の方法。 23.添加剤(I)の内部カップリング剤に加えて、成形プラスチック表面 中のカップリング剤を反応的に不動化させる触媒が、成形されるポリオレフィン を基剤とするプラスチックに組み込まれることを特徴とする請求項19〜22に 記載の方法。 24.酸化架橋を促進し、特に遷移金属の塩を基礎とする触媒(乾燥剤)が 、プラスチックに組み込まれることを特徴とする請求項19〜23に記載の方法 。 25.遷移金属の塩を基礎とする乾燥剤が、Co、Zr、Fe、Pb、Mn 、 Ni、Cr、Vおよび/またはCeの対応する化合物であり、有機塩、および少 なくとも部分的にそれ自体がカップリング内部添加剤(I)であってもよいカル ボン酸の対応する塩が、好ましいことを特徴とする請求項19〜24に記載の方 法。 26.遷移金属の化合物、特にCo、Mn、Cu、Ce、Vおよび/または Feの化合物が添加される量が、ポリオレフィン中の遷移金属の含有量が5ppm 未満、好ましくは1ppm未満であるような程度に、限定されることを特徴とする 請求項19〜25に記載の方法。 27.未反応状態において、室温で少なくとも部分的に配合液体である添加 剤(I)がポリオレフィンの組み込まれることを特徴とする請求項19〜26に 記載の方法。 28.分岐鎖炭化水素部分および/または分子中に多数のオレフィン二重結 合を有する添加剤(I)が少なくとも部分的に使用され、少なくとも30のヨウ 素化を有する対応する成分が好ましいことを特徴とする請求項19〜27に記載 の方法。 29.好ましくは最大100万Dの分子量、より好ましくは10,000D またはそれ以上の分子量、最も好ましくは75,000Dまたはそれ以上の分子 量を有する、オレフィン性不飽和基を含有する比較的高分子量の化合物が、添加 剤(II)として、添加剤(I)と一緒に使用され、これらの添加剤(II)が、添 加剤(I)と比較して、ポリオレフィンを基剤とするプラスチックにおいて限定 された可動性を有し、特に、追加的な架橋反応がなくても不動化されることを特 徴とする請求項19〜28に記載の方法。 30.油長20〜70%を有するのが好ましい不飽和アルキド樹脂、ブタジ エン誘導体、多塩基性カルボン酸を基礎とする不飽和ポリエステル、および/ま たは不飽和脂肪アルコールの残基を有するポリ(メタ)アクリレートが、添加剤 (II)として使用されることを特徴とする請求項19〜29に記載の方法。 31.添加剤(混合物)が、0.01〜10重量%、好ましくは少なくとも 0.1重量%、より好ましくは少なくとも0.5重量%の量で、ポリオレフィンを 基剤とするプラスチックに添加され、添加される量の好ましい上限が5重量%、 特に3重量%であることを特徴とする請求項19〜30に記載の方法。 32.成形ポリマー物質中で移行することができ、分子中に分岐鎖炭化水素 部分を含有し、好ましくは第三級炭素原子の存在によってさらに特徴付けられる 、前記種類の少なくとも部分的に不飽和なカップリング置換基を有する炭化水素 化合物が、添加剤(I)として使用されることを特徴とする請求項19〜31に 記載の方法の改良法。 33.第三級炭素原子を含有する飽和添加剤が、前記に規定した量の前記に 規定した種類の乾燥剤と一緒に使用されることを特徴とする請求項32に記載の 方法。 34.内部添加剤として、接着剤での被覆、ラッカー塗挙動、または一般に ポリオレフィン表面への付着を向上させ、下記成分(添加剤混合物に基づく重量 %で示される量): 5〜100重量%の量の添加剤I 0〜80重量%の量の添加剤II 0〜20重量%の量の乾燥剤 を含有する、固体ポリオレフィンを基剤とする、特にポリエチレンまたはポリプ ロピレンを基剤とするプラスチックのための添加剤混合物。 35.被覆されるプラスチック表面の追加的な化学的および/または物理的 前処理をしなくても、触媒ラッカーおよび/または触媒接着剤の、ポリエチレン および/またはポリプロピレンを基剤とする成形品への付着を向上させる、請求 項34に記載のプラスチック添加剤混合物の使用。 36.少なくとも1.2N/mm2、好ましくは少なくとも1.5〜1.8N/mm2 、より好ましくは少なくとも2.0N/mm2である、ポリオレフィン表面に適用さ れる物質の付着強度を定着させ、接着破壊点より高い強度レベルの定着が好まし い請求項34および35に記載のプラスチック添加剤混合物の使用。
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