JPH11513403A - 炎症の治療に用いる1,3,5−三置換ピラゾール化合物 - Google Patents

炎症の治療に用いる1,3,5−三置換ピラゾール化合物

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JPH11513403A
JPH11513403A JP9514909A JP51490997A JPH11513403A JP H11513403 A JPH11513403 A JP H11513403A JP 9514909 A JP9514909 A JP 9514909A JP 51490997 A JP51490997 A JP 51490997A JP H11513403 A JPH11513403 A JP H11513403A
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昌昭 松尾
和央 奥村
隆 荻野
克哉 中村
弘昭 西村
敬子 原田
由香 堀田
喜良 辻
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藤沢薬品工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 式 [式中、R1はヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、水素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基、R2はクロロ基、シアノ基、またはハロゲンで任意に置換された低級アルキル基、R3は低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基または低級アルキルスルホニル基であって、R1が水素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基である場合、R2はクロロ基、をそれぞれ意味する。]で表される化合物または医薬として許容されるその塩、それらの製造法、ならびにそれらからなる医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 炎症の治療に用いる1,3,5−三置換ピラゾール化合物 この発明は、薬理活性を有する新規ピラゾール化合物、それらの製造法および それらを含有する医薬組成物に関する。 より詳しくは、この発明は、シクロオキシゲナーゼ−2(以下、COX−II と称する)の阻害活性などの薬理活性を有する新規ピラゾール化合物、それらの 製造法、それらを含有する医薬組成物、ならびにそれらの用途に関する。 したがって、この発明の一つの目的は、COX−IIの阻害活性を有する新規 ピラゾール化合物を提供することである。 この発明の他の目的は、前記のピラゾール化合物の製造法を提供することであ る。 この発明のさらに他の目的は、前記のピラゾール化合物を有効成分として含有 する医薬組成物を提供することである。 この発明のいま一つの目的は、前記のピラゾール化合物の、種々の疾患の治療 または予防のための医薬の製造への利用を提供することである。 抗炎症活性および鎮痛活性を有するいくつかのピラゾール誘導体は、たとえば カナダ特許1130808、欧州特許公開No.248594、272704、 293220、418845および554829およびWO特許公開No.95 /15315、95/15316、95/15317および95/15318に 記載されているように公知である。 この発明の目的ピラゾール誘導体は新規であり、下記の一般式[I] [式中、R1はヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、水 素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基、 R2はクロロ基、シアノ基、またはハロゲンで任意に置換された低級アルキル 基、 R3は低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基または低級アルキル スルホニル基であって、 R1が水素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基である場合、 R2はクロロ基、 をそれぞれ意味する。] で表される化合物または医薬として許容されるその塩。 目的化合物[I]またはその塩は下記の方法で製造することができる。製浩法1 製造法2 製造法3 製造法4 製造法5 製造法6 参考製造法 [上記各式中、R1、R2およびR3はそれぞれ前記定義の通りであり、 ルエチル基、水素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基、 基、 をそれぞれ示す。] この明細書の以上および以下の記述において、この発明の範囲に包含される種 々の定義の好適な例を次に詳細に説明する。 「低級」とは、特記ない限り、炭素原子数1ないし6を有する基を意味する。 「ヒドロキシエチル基」は、1−ヒドロキシエチルまたは2−ヒドロキシエチ ルを意味する。 好適な「低級アルキル基」ならびに「低級アルキルチオ」、「低級アルキルス ルフィニル」および「低級アルキルスルホニル」の低級アルキル部分としては、 直鎖または分岐状のもの、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、 ブチル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシルなどを挙げることがで き、より好ましいものとしてはメチルを挙げることができる。 好適な「低級アルキルチオ基」としては、メチルチオ、エチルチオ、プロピル チオなどを挙げることができ、より好ましいものとしてはメチルチオを挙げるこ とができる。 好適な「低級アルキルスルフィニル基」としては、メチルスルフィニル、エチ ルスルフィニル、プロピルスルフィニルなどを挙げることができ、より好ましい ものとしてはメチルスルフィニルを挙げることができる。 好適な「低級アルキルスルホニル基」としては、メチルスルホニル、エチルス ルホニル、プロピルスルホニルなどを挙げることができ、より好ましいものとし てはメチルスルホニルを挙げることができる。 好適な「ハロゲン」としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を挙げること ができる。 好適な「ハロゲンで置換された低級アルキル」としては、ジフルオロメチル、 トリフルオロメチルなどを挙げることができる。 好適な「低級アルカノイル」としては、ホルミル、アセチル、プロピオニル、 ブチリル、イソブチリルなどを挙げることができる。 目的化合物[I]の好適な医薬として許容される塩は、慣用の無毒の塩であっ て、有機酸付加塩[たとえば蟻酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸 塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン 酸塩など]、無機酸付加塩[たとえば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩な ど]、アミノ酸との塩[たとえばアスパラギン酸塩、グルタミン酸塩など]など を挙げることができる。 この発明の化合物[I]および医薬として許容されるそれらの塩は、1個また はそれ以上の不斉中心を含むことがあり、したがってそれらが鏡像異性体または ジアステレオ異性体として存在することがあり、この発明は、混合物および個々 の異性体の両方を包含する。 この発明の化合物[I]および医薬として許容されるその塩は、溶媒和化合物 の形態であることもあり、これもこの発明の範囲に含まれる。好ましい溶媒和化 合物としては、水和物、エタノレートなどを挙げることができる。 生物学的研究に適した化合物[I]の放射性標識誘導体もまた、この発明の範 囲に含まれる。製造法1 化合物[Ia]またはその塩は、化合物[II]またはその塩を還元剤と反応 させることにより製造することができる。 好適な還元剤としては、ジボラン、水素化ホウ素ナトリウム、水酸化アルミニ ウムリチウムなどを挙げることができる。 反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、たとえばジエチルエー テル、テトラヒドロフランまたは他の有機溶媒中で行われる。 反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加熱下で行われる。製造法2 化合物[Ib]またはその塩は、化合物[III]もしくはカルボキシ基にお けるその反応性誘導体またはそれらの塩をアルキル化試薬と反応させることによ り製造することができる。 化合物[III]のカルボキシ基における好適な反応性誘導体としては、エス テル、酸無水物などを挙げることができる。反応性誘導体の好適な例としては、 対称酸無水物;1,1’−カルボニル・ジイミダゾールまたは脂肪族系酸[たと えば酢酸、ピバル酸など]、置換された燐酸[たとえばジアルキル燐酸、ジフェ ニル燐酸など]などの酸との混合酸無水物;低級アルキルエステルなどのエステ ル[たとえばメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ヘキシルエ ステルなど]、置換されたまたは置換されないアル(低級)アルキルエステル[ たとえばベンジルエステル、p−クロロベンジルエステルなど]、置換されたま たは置換されないアリールエステル[たとえばフェニルエステル、トリルエステ ル、4−ニトロフェニルエステル、2,4−ジニトロフェニルエステル、ペンタ クロロフェニルエステル、ナフチルエステルなど]、またはN,N−ジメチルヒ ドロキシルアミン、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミ ドまたは1−ヒドロキシ−6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾールとのエステル などを挙げることができる。 好適なアルキル化試薬としては、有機金属化合物、たとえばアルキルリチウム (たとえばメチルリチウム、エチルリチウムなど)、アルキルマグネシウムハロ ゲン化物(たとえば臭化メチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウムなど)な どを挙げることができる。 反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、たとえばジエチルエー テル、テトラヒドロフランまたは他の有機溶媒中で行われる。 反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加熱下で行われる。製造法3 化合物[Ic]またはその塩は、化合物[II]またはその塩をアルキル化試 薬と反応させることにより製造することができる。 この反応は、前記の製造法2と同様に実施されるので、反応形態ならびに反応 条件[たとえば試薬、溶剤、反応温度など]は、製造法2の記載を参照すればよ い。製造法4 化合物[Ie]またはその塩は、化合物[Id]またはその塩を酸化剤と反応 させることにより製造することができる。 好適な酸化剤としては、過酸化水素、クメン過酸化水素、第三級ブチル過酸化 水素、ジョーンズ試薬、過酸[たとえば過酢酸、過安息香酸、m−クロロ過安息 ム、アルカリ金属過ヨウ素酸塩[たとえば過ヨウ素酸ナトリウムなど]などを挙 げることができる。 反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒、たとえば酢酸、ジクロロメタ ン、アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、水、アルコール[たとえばメタノー ル、エタノールなど]、それらの混合物中で行われる。 反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加温下で行われる。製造法5 化合物[If]またはその塩は、化合物[IV]もしくはカルボキシ基におけ るその反応性誘導体またはそれらの塩を還元剤と反応させることにより製造する ことができる。 好適な還元剤としては、ジボラン、水素化ホウ素ナトリウム、水酸化アルミニ ウムリチウムなどを挙げることができる。キラル還元剤、たとえばボランと(R )または(S)−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−1,3 ,2−オキサアザボロリジンとの組み合わせを使用する場合、キラル化合物[I f]が得られる。 反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、たとえばジエチルエー テル、テトラヒドロフランまたは他の有機溶媒中で行われる。 反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加熱下で行われる。製造法6 化合物[Ig]またはその塩は、下記の方法で製造することができる。 すなわち、1)最初に化合物[V]またはその塩を亜硝酸塩化合物と反応させ 、 次いで2)生じた生成物を塩化第一銅と反応させる。 好適な亜硝酸化合物としては、アルカリ金属亜硝酸塩[たとえば亜硝酸ナトリ ウム、亜硝酸カリウムなど]、アルキル亜硝酸塩[たとえば亜硝酸イソアミル、 亜硝酸第三級ブチルなど]などを挙げることができる。 第一工程で、反応は、酸[たとえば塩酸、硫酸など]の存在下で行うのが好ま しい。 反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒、たとえば水、テトラヒドロフ ラン、ジオキサン、アセトニトリルまたは他の有機溶媒、またはそれらの混合物 中で行われる。 反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加温下で行われる。 第二工程で、反応は、アルカリ金属ハロゲン化物[たとえば塩化ナトリウムな ど]および無機酸[たとえば塩酸]の存在下で行うのが好ましい。 反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒、たとえば水、テトラヒドロフ ラン、ジオキサンまたは他の有機溶媒、またはそれらの混合物中で行われる。 反応温度は特に限定されず、通常、加温ないし加熱下で行われる。参考製造法 化合物[VIII]またはその塩は、いくつかの化合物[I]とその製造に使 用可能な出発化合物とを含んでおり、下記の方法により、化合物[VI]または その塩および化合物[VII]またはその塩から製造することができる。 最初に、化合物[VII]は、酸性条件下で、金属亜硝酸塩(たとえば亜硝酸 ナトリウムなど)および還元剤(たとえば塩化錫)と反応させることにより、対 応するヒドラジン誘導体に変換できる。次いで、ヒドラジン誘導体を化合物[V I]と反応させ、化合物[VIII]を得ることができる。 反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、たとえば水、アルコー ル[たとえばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなど]、テトラ ヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、N,N− ジメチルアヤトアミドまたは他の有機溶媒、またはそれらの混合物中で行われる 。 反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加温下で行われる 上記の方法で得られた化合物は、粉砕、再結晶、カラムクロマトグラフィー、 再沈殿などの慣用の方法で分離し、生成できる。 化合物[Ia]ないし[Ig]、[II]、[V]、[VI]、[VII]およ び[VIII]の好適な塩としては、化合物[I]に対して例示したものと同じ ものを挙げることができる。 化合物[III]および[IV]の好適な塩としては、アルカリ金属塩[たと えばナトリウム塩、カリウム塩など]、アルカリ土類金属塩[たとえばカルシウ ム塩、マグネシウム塩など]などを挙げることができる。 目的化合物[I]または医薬として許容されるその塩は、COX−II阻害活 性を有し、強力な抗炎症、鎮痛、抗血栓、抗癌活性などを有する。目的化合物[ I]および医薬として許容されるその塩は、ヒトまたは動物における炎症症状、 種々の疼痛、膠原病、自己免疫疾患、種々の免疫疾患、血栓症、癌および神経退 行性変性疾患の治療および/または予防に有用であり、より詳しくは、関節また は筋肉の炎症および疼痛[たとえばリューマチ性関節炎、リューマチ性脊椎炎、 骨関節炎、痛風性関節炎、若年性関節炎など]、炎症性皮膚症状[たとえば日焼 け、火傷、湿疹、皮膚炎など]、炎症性眼症状[たとえば結膜炎など]、炎症関 連肺疾患[たとえば喘息、気管支炎、鳩飼育者病、農夫肺など]、炎症関連胃腸 管症状[たとえばアフタ性潰瘍、クローン病、アトピー性胃炎、いぼ状胃炎、潰 瘍性大腸炎、小児脂肪便症、局限性回腸炎、過敏性腸症候群など]、歯肉炎、手 術または外傷後の炎症、疼痛および腫脹、炎症に伴う発熱、疼痛および他の症状 、特にリポキシゲナーゼおよびシクロオキシゲナーゼ生成物が要因となる疾患、 全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、腱炎、滑液包炎、結節性動脈周 囲炎、リウマチ熱、シェーグレン症候群、ベーチェット病、甲状腺炎、I型糖尿 病、ネフローゼ症候群、再生不良性貧血、重症筋無力症、ブドウ膜炎、接触皮膚 炎、乾癬、川崎病、サルコイドーシス、ホジキン病、アルツハイマー病などの治 療および/または予防に有効である。さらに、目的化合物[I]またはその塩は 、心臓血管疾患または脳血管障害、高血糖および高脂血を要因とする疾患の治療 および/または予防薬として有用であると予想される。 目的化合物[I]の有用性を示すために、化合物[I]の薬理試験データを以 下に示す。 [A]抗炎症活性 ラットのアジュバント関節炎に対する効果 (i)試験方法 一群当たり10匹の雌性スプレーグ・ドーリーラットを使用した。0.05m lの流動パラフィンに懸濁した0.5mgの結核菌(菌種M37BA)を右後足 に皮下注射した。ミコバクテリアアジュバントの注射は、局所的炎症性病変(初 感染巣)を生じ、約10日後、注射した足および注射しない足の両方に、二次的 病変を生じた。両方の足の体積を、注射前と注射の23日後に、基剤処理対照群 と比較し、阻害パーセントとして測定した。薬剤を、注射の1日後から1日1回 、23日続けて経口投与した。 (ii)試験結果 [B]鎮痛活性 ラットにおけるビール酵母により誘発された炎症性痛感過敏 (i)試験方法 一群当たり10匹の雄性スプレーグリー・ドーリーラットを使用した。5%ビ ール酵母を0.5%メチルセルロース中の懸濁液0.1mlを右後足に注射した 。足に圧力を加え、ラットが足を引っ込める時の圧力を読むことにより、痛覚閾 値を酵母注射の3時間後に測定した。 酵母注射の2時間後、薬剤を経口投与した。処置した動物の痛覚閾値を対照動 物の閾値と比較した。 (ii)試験結果 [C]COX−IおよびCOX−II阻害活性の測定 (i)試験方法 形質転換チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞内にヒトの組換えCOX −IとCOX−IIを導入し発現させた。COX−IとCOX−IIを安定的に 発現しているCHO細胞株を半コンフルエントにまで培養後、単層培養を2回洗 浄し、燐酸緩衝食塩水(PBS)にかき取った。細胞を200xgで5分間遠心 分離し、細胞ペレットを、2μMヘマチンおよび5mMトリプトファンを含む1 00mMトリス−塩酸(pH7.4)反応緩衝液に懸濁し、超音波処理した。破 砕された細胞を1700xgにて4℃で5分間遠心分離し、上清を粗製酵素とし て使用した。 阻害剤が有る場合と無い場合のシクロオキシゲナーゼ活性を、アラキドン酸か らのプロスタグランジンE2(PGE2)合成レベルを求めることにより測定した 。全容200μlの反応緩衝液中の酵素(COX−Iの場合1μg、COX−I Iの場合3μg)を、種々の濃度の阻害剤が有る場合と無い場合に、30℃で5 分間インキュベートした。次いで最終濃度10μMになるようにアラキドン酸を 加えて、反応を開始した。30℃で5分間インキュベートした後、50μlの塩 酸(1N)を加えて反応を停止した。酢酸エチルでPGE2を抽出し、窒素流下 で濃縮し、ラジオイムノアッセイキット(アマーシャム)を用いて、メーカーの プロトコールにしたがって分析した。 (ii)試験結果 [D]化合物(I)の毒性 SDラットにおける実施例13−2)に開示された化合物の連続経口投与によ る毒性試験を行い、用量32mg/kgを1日1回、14日連続投与したが、死 亡は観察されなかった。 治療のためには、この発明の化合物[I]および医薬として許容されるその塩 を、前記化合物の一つを有効成分として、経口投与、非経口投与または外用(局 所)投与に適した有機または無機の固体または液体の賦形剤などの医薬として許 容される担体と共に含有する医薬製剤の形で用いることができる。前記医薬製剤 は、カプセル剤、錠剤、糖剤、顆粒、吸入剤、坐剤、液剤、ローション剤、懸濁 液、乳剤、軟膏、ゲル剤などであってもよい。必要ならば、上記製剤に、補助剤 、安定化剤、湿潤剤または乳化剤、緩衝剤および他の通常使用される添加剤を含 有させてもよい。 化合物[I]の治療有効用量は、患者の年齢および症状により変動するが、化 合物[I]の平均一回量、約0.1mg、1mg、10mg、50mg、100 mg、250mg、500mgおよび1000mgが、上記疾患の治療に有効で あろう。一般的には、0.1mg/人ないし約1000mg/人の用量を1日当 たり投与すればよい。 以下の製造例および実施例は、この発明を説明するために示したものである。製造例1 (1) 1−(4−アセチルフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル] ピラゾール−3−カルボン酸エチル(6.4g)とナトリウムメトキシド(2. 6g)のN,N−ジメチルホルムアミド(60ml)中の混合物を100℃で1 . 5時間攪拌した。生じた混合物を水(200ml)に注いだ。生じた沈殿物を濾 過により集め、水で洗浄し、真空乾燥して、1−(4−アセチルフェニル)−5 −[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(5.0g )を得た。 mp:112-115℃ IR(ヌジョール):3400,1680,1600,1200 cm-1 (2) オキシ塩化燐(2.78ml)のN,N−ジメチルホルムアミド(60 ml)溶液を0℃で30分間攪拌した。この溶液に、1−(4−アセチルフェニ ル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド( 5.0g)を一度に加えた。さらに30分間攪拌後、生じた混合物を氷水(10 0ml)中に注いだ。生じた沈殿物を濾過により集め、水で洗浄し、真空乾燥し て、1−(4−アセチルフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラ ゾール−3−カルボニトリル(3.76g)を得た。 mp:124-125℃ IR(ヌジョール):2250,1690,1680,1510 cm-1 製造例2 4−アミノアセトフェノン(10g)と亜硝酸ナトリウム(5.1g)の酢酸 (55ml)中の混合物を10℃で1時間攪拌した。生じた混合物に、濃塩酸( 25ml)と塩化第一錫二水和物(41g)を加え、0℃で30分間攪拌した。 反応混合物に、1−[4−(メチルチオ)フェニル]ブタン−1,3−ジオン( 15.4g)を加え、室温で1時間を攪拌した。混合物を100℃で3時間攪拌 し、氷水中に注いだ。生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、 1−(4−アセチルフェニル)−3−メチル−5−[4−(メチルチオ)フェニ ル]ピラゾール(24.6g)を得た。 IR(ヌジョール):1680,1600 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):2.28(3H,s),2.47(3H,s),2.57 (3H,s),6.48(1H,s),7.16(2H,d,J=8.5Hz),7.25(2H,d, J=8.5Hz),7.36(2H,d,J=8.6Hz),7.96(2H,d,J=8.6Hz) 質量分析(m/z):323(M+1)製造例3 (1) 1−(4−アセチルフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェ ニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(7.85g)と過塩素酸(7 0%、23.6ml)の、1,4−ジオキサン(40ml)とメタノール(12 0ml)混合溶液中の混合物に、硝酸タリウム(III)三水和物(14.32 g)を加え、室温で一夜攪拌した。生じた混合物を水(140ml)に加え、ト ルエンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物を、酢酸エ チルとトルエンの混合物(1:5)を溶離溶媒として用いるシリカゲルカラムク ロマトグラフィーで精製して、4−[5−[4−(メチルスルホニル)フェニル ]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]フェニル酢酸メチルの 結晶(4.66g)を得た。 mp:136-138℃ IR(ヌジョール):1735,1605,1310,1230 cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.08(3H,s),3.67(2H,s),3.71 (3H,s),6.84(1H,s),7.10-8.00(8H,m) 質量分析(m/z):439(M+1) (2) 4−[5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−3−(トリフルオ ロメチル)ピラゾール−1−イル]フェニル酢酸メチル(1.00g)と1N水 酸化ナトリウム水溶液(5ml)の、テトラヒドロフラン(5ml)とメタノー ル(10ml)混合溶液中の混合物を室温で1時間攪拌した。生じた混合物を塩 酸で酸性にした。沈殿物を濾過し、水で洗浄した。濾液をエタノールから再結晶 して、4−[5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−3−(トリフルオロ メチル)ピラゾール−1−イル]フェニル酢酸の結晶(0.75g)を得た。 mp:184-186℃ IR(ヌジョール):1710,1605,1305,1235 cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.09(3H,s),3.71(2H,s),6.85 (1H,s),7.27(2H,d,J=8.7Hz),7.35(2H,d,J=8.7Hz),7.44 (2H,d,J=8.5Hz),7.92(2H,d,J=8.5Hz) 質量分析(m/z):425(M+1) 元素分析:C19H15F3N2O4S: 計算値:C 53.77,H 3.56,N 6.60 実測値:C 53.44,H 3.38,N 6.36製造例4 (1) 4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(4.0g)をナトリウム(0. 5g)のエタノール(50ml)溶液中に加え、混合物を1時間環流した。冷却 混合物に、3−[4−(メチルチオ)フェニル]アクリロニトリル(3.0g) を加え、生じた混合物を一夜環流した。反応混合物に酢酸エチルと水を加えた。 有機層を分離し、乾燥後、減圧濃縮した。残留物を、トルエンと酢酸エチルの混 合物(9:1)を溶離溶媒として用いるシリカゲル(30g)カラムクロマトグ ラフィーで精製して、1−(4−クロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ) フェニル]−2−ピラゾリン−3−アミン(3.4g)を得た。 NMR(DMSO-d6,δ):2.44(3H,s),2.50(1H,dd, J=16.4,5.7Hz),3.44(1H,dd,J=16.4,10.8Hz),4.98(1H,dd, J=10.8,5.7Hz),5.84(2H,br s),6.62(2H,d,J=9.0Hz),7.02 (2H,d,J=9.0Hz),7.02(4H,s) 質量分析(m/z):318(M+1) (2) 1−(4−クロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]− 2−ピラゾリン−3−アミン(3.4g)と酸化マンガン(IV)(2.7g) のジクロロメタン(500ml)中の混合物を室温で2時間攪拌した。不溶物を 濾過し、濾液を濃縮し乾燥した。残留物を、トルエンと酢酸エチルの混合物(4 :1)を溶離溶媒として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して 、1−(4−クロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾー ル−3−アミン(0.82g)を得た。 NMR(DMSO-d6,δ):2.47(3H,s),5.02(2H,br s), 5.83(1H,s),7.14(4H,d,J=9Hz),7.24(2H,d,J=9Hz),7.38 (2H,d,J=9Hz) 質量分析(m/z):316(M+1)製造例5 (1) 5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1−フェニル−2−ピラゾリン −3−アミンを、3−[4−(メチルチオ)フェニル]アクリロニトリルから、 製造例4−(1)と同様にして得た。 NMR(DMSO-d6,δ):2.44(3H,s),2.48(1H,dd,J=16, 6Hz),3.41(1H,dd,J=16,10Hz),4.93(1H,dd,J=10,6Hz), 5.73(2H,br s),6.49(1H,t,J=7Hz),6.65(2H,d,J=8Hz), 7.00(2H,dd,J=7,8Hz),7.22(4H,s) 質量分析(m/z):84(M+1) (2) 5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1−フェニルピラゾール−3− アミンを、5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1−フェニル−2−ピラゾリ ン−3−アミンから、製造例4−(2)と同様にして得た。 NMR(DMSO-d6,δ):2.46(3H,s),4.95(2H,br s), 5.82(1H,s),7.09-7.36(9H,complex m.) 質量分析(m/z):282(M+1)製造例6 5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾー ル−3−カルボン酸(4.8g)の塩化チオニル(50ml)中の溶液を3時間 環流し、減圧濃縮した。残留物のテトラヒドロフラン(50ml)中の溶液を、 アジ化ナトリウム(1.1g)の、アセトン(40ml)と水(20ml)混合 物溶液中の溶液に0℃で滴下した。混合物を1時間攪拌し、酢酸エチルで抽出し た。抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して、油状 物(5.1g)を得た。油状物(5.1g)のN,N−ジメチルホルムアミド( 50ml)中の溶液を100ないし110℃で2時間攪拌し、減圧濃縮した。残 留物をジイソプロピルエーテルとエチルエーテルの混合物中に粉砕して、粉末( 4.2g)を得た。この粉末(4.2g)と濃塩酸(70ml)の混合物を3時 間環流し、0℃に冷却した。反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液でpH=10 に調整し、酢酸エチルとテトラヒドロフランの混合物で抽出した。抽出物を食塩 水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物を、アセトンと ジクロロメタンの混合物(1:10)を溶離溶媒として用いるシリカゲル(2 50g)カラムクロマトグラフィーで精製して、5−[4−(メチルチオ)フェ ニル]−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾール−3−アミンの黄色粉末(2. 1g)を得た。 mp:195-196℃ IR(ヌジョール):3400,3320,1515,1330 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.51(3H,s),5.94(1H,s),7.15 (2H,d,J=8.7Hz),7.23(2H,d,J=8.7Hz),7.38(2H,d, J=9.2Hz),8.13(2H,d,J=9.2Hz) 質量分析(m/z):327(M+1)製造例7 1−(4−シアノフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾー ル−3−カルボン酸(2g)の塩化チオニル(20ml)中の溶液を3時間環流 し、減圧濃縮した。残留物のテトラヒドロフラン(20ml)中の溶液を、アジ 化ナトリウム(0.7g)と重炭酸ナトリウム(0.5g)の、アセトン(20 ml)と水(10ml)混合溶液中の混合物に0℃で滴下した。混合物を1時間 攪拌し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで 乾燥後、減圧濃縮した。残留物のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)中 の溶液を100ないし110℃で1時間攪拌し、氷と水の混合物に注いだ。生じ た沈殿物を集め、水で洗浄し、減圧下で乾燥した。生成物と濃塩酸(40ml) の混合物を4時間環流し、水酸化ナトリウム水溶液でpH=10に調整した。反 応混合物を酢酸エチルとテトラヒドロフランの溶液で抽出した。抽出物を食塩水 で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物を、メタノールと クロロホルムの混合物(1:10)を溶離溶媒として用いるシリカゲル(150 g)カラムクロマトグラフィーで精製して、4−[5−[4−(メチルチオ)フ ェニル]−3−アミノピラゾール−1−イル]安息香酸(0.75g)を得た。 IR(ヌジョール):1605,1510 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):2.46(3H,s),4.95(2H,br s), 5.83(1H,s),7.04(2H,d,J=8.3Hz),7.12(2H,d,J=8.3Hz), 7.21(2H,d,J=8.3Hz),7.78(2H,d,J=8.3Hz) 質量分析(m/z):326(M+1)製造例8 (1) 4−アミノアセトフェノン(5.42g)の酢酸(42ml)中の溶液 に、亜硝酸ナトリウム(2.95g)を室温で加えた。30分間攪拌後、混合物 に塩酸(16.8ml)を5℃で加え、生じた混合物を20分間攪拌した。塩化 錫二水和物(23.28g)を5℃で30分間かけて少しずつ加え、生じた混合 物を同温で20分間攪拌した。1−[4−(メチルチオ)フェニル]−4,4− ジフルオロ−1,3−ジオキソブタン(7.0g)を25℃で加え、混合物を4 5℃で1時間攪拌した。混合物に水(182ml)を20℃で加えた。1時間攪 拌後、生じた沈殿物を濾過により集め、水で洗浄した。40℃で一夜真空乾燥後 、粗製生成物のアセトン(103ml)中の溶液に水(67ml)を滴下した。 20℃で1時間攪拌後、生じた沈殿物を濾過により集め、アセトンと水混合溶液 (3:2、31ml)で洗浄し、40℃で一夜真空乾燥して、1−(4−アセチ ルフェニル)−3−ジフルオロメチル−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピ ラゾール(8.63g)を得た。 (2) 1−(4−アセチルフェニル)−3−ジフルオロメチル−5−(4−メ チルチオフェニル)ピラゾール(8.5g)、硫酸水素テトラブチルアンモニウ SO4)、酢酸エチル(128ml)と水(85ml)の混合物を環流下で2時 間加熱した。反応混合物に、水と酢酸エチルを加えた。有機層を分離し、食塩水 で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過により硫酸マグネシウムを除去後 、濾液を減圧濃縮した。酢酸エチルを40℃で加えて残留物を溶解し、生じた溶 液を室温まで冷却させた。次いで、氷浴冷却しながら溶液を1時間攪拌した。生 じた沈殿物を濾過により集め、冷却した酢酸エチル(13ml)で洗浄し、40 ℃で一夜真空乾燥して、粗製結晶(6.67g)を得た。 得られた粗製結晶(6.50g)を90%エタノール水溶液(91ml;エタ ノール82mlと水9ml)に75℃で溶解した。30分間攪拌後、濾液を65 ℃に徐々に冷却し、種結晶を加えた。混合物の温度を60℃に冷却し、55ない し60℃の範囲に30分間維持した。1時間かけて25℃に冷却後、温度を2 5ないし30℃の範囲に1時間以上維持した。生じた沈殿物を濾過により集め、 エタノールで洗浄し、40℃で1時間以上真空乾燥して、1−(4−アセチルフ ェニル)−3−ジフルオロメチル−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル] ピラゾール(5.85g)を得た。 mp:145-152℃ IR(ヌジョール):1682,1602,1314,1154 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.63(3H,s),3.09(3H,s),6.80(1H t,J=54.7Hz),6.85(1H,s),7.38(2H,d,J=8.7Hz),7.44(2H, d,J=8.5Hz),7.94(2H,d,J=8.5Hz),7.99(2H,d,J=8.7Hz) 質量分析(m/z):391(M+H)+ 実施例1 1−(4−アセチルフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル] −3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(0.72g)のメタノール(7ml )中の攪拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(80mg)を15℃で少しずつ加 えた。生じた混合物を室温で1時間攪拌し、酢酸(1ml)で処理し、減圧濃縮 した。残留物に、酢酸エチルと水の混合物を加え、攪拌した。有機層を分離し、 重炭酸ナトリウム水溶液、次いで食塩水で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで 乾燥後、減圧濃縮した。残留油状物をトルエンで結晶化し、濾過して、1−[4 −(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチルスルホニル)フェ ニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾールの結晶(0.54g)を得た。 mp:138-140℃ IR(ヌジョール):3500,1605,1500,1300 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):1.33(3H,d,J=6Hz),3.26(3H,s), 4.77(1H,m),5.32(1H,br d,J=4Hz),7.33(2H,d,J=8Hz), 7.35(1H,s),7.45(2H,d,J=8Hz),7.57(2H,d,J=8Hz),7.93 (2H,d,J=8Hz) 質量分析(m/z):411(M+1),393(M+1-18)実施例2 下記の(1)ないし(4)の化合物を実施例1と同様にして得た。 (1) 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチル チオ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール mp:98-99℃ IR(ヌジョール):3450,1605,1500,1270,1230 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.49(3H,d,J=6Hz),1.72(1H,br s),2.48(3H,s),4.93(1H,q,J=6Hz),6.72(1H,s),7.12(2H, d,J=9Hz),7.18(2H,d,J=9Hz),7.29(2H,d,J=9Hz),7.38(2H, d,J=9Hz) 質量分析(m/z):379(M+1) (2) 3−ジフルオロメチル−1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル ]−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラゾール mp:144-146℃ IR(ヌジョール):3400,1600,1310,1150 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.50(3H,d,J=6Hz),2.05(1H,br s),3.08(3H,s),4.95(1H,q,J=6Hz),6.78(1H,t,J=5.5Hz), 6.83(1H,s),7.25(2H,d,J=8Hz),7.41(2H,d,J=8Hz),7.44 (2H,d,J=9Hz),7.89(2H,d,J=9Hz) 質量分析(m/z):393(M+1),375(M+1-18) (3) 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチル チオ)フェニル]ピラゾール−3−カルボニトリル 淡黄色油状物 IR(薄層):3450,2250,1605,1510,1480 cm-1 (4) 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−3−メチル−5−[ 4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール IR(ヌジョール):3250,1600 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):1.32(3H,d,J=6Hz),2.25(3H,s), 2.46(3H,s),4.73(1H,m),5.24(1H,d,J=4Hz),6.40(1H,s), 7.12(2H,d,J=8Hz),7.17(2H,d,J=8Hz),7.21(2H,d,J=8Hz), 7.35(2H,d,J=8Hz) 質量分析(m/z):325(M+1)実施例3 4−[5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピ ラゾール−1−イル]安息香酸(18g)のエーテル(100ml)溶液中に攪 拌下メチルリチウムのエーテル溶液(1.2N溶液:130ml)を室温で徐々 に加えた。生じた混合物を1.5時間環流し、冷却した。反応混合物を塩化アン モニウムの飽和水溶液で反応停止し、酢酸エチルで数回抽出した。有機層を食塩 水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して、油状物を得た。この油 状物をイソプロピルエーテルで結晶化して、1−(4−アセチルフェニル)−5 −[4−(メチルチオ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール( 8.5g)を得た。 mp:138-140℃ IR(ヌジョール):1690,1600,1270,1240 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.49(3H,s),2.62(3H,s),6.75 (1H,s),7.12(2H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=9Hz),7.43(2H, d,J=9Hz),7.96(2H,d,J=9Hz) 下記の化合物を副生成物として得た。 1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−5−[4−( メチルチオ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール 黄色油状物 IR(ヌジョール):3400,1600,1500,1470,1440,1230 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.57(3H,s),1.58(3H,s),2.48 (3H,s),6.72(1H,s),7.13(2H,d,J=9Hz),7.18(2H,d, J=9Hz),7.24(2H,d,J=9Hz),7.49(2H,d,J=9Hz) 質量分析(m/z):393(M+1実施例4 1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−5−[4−( メチルチオ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(1.1g) とm−クロロ過安息香酸(0.55g)のジクロロメタン(30ml)中の 混合物を5℃で30分間攪拌した。生じた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液 、次いで食塩水で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタンで溶離し た。目的化合物を含む画分を集め、減圧濃縮して、非晶形粉末を得た。この粉末 をn−ヘキサンで洗浄して、1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル) フェニル]−5−[4−(メチルスルフィニル)フェニル]−3−(トリフルオ ロメチル)ピラゾール(0.54g)を得た。 IR(ニート):3400,1600,1500,1470,1440 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.59(6H,s),2.76(3H,s),6.81 (1H,s),7.26(2H,d,J=9Hz),7.40(2H,d,J=8Hz),7.51(2H, d,J=9Hz),7.62(2H,d,J=8Hz) 質量分析(m/z):409(M+1),391(M+1-18)実施例5 1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−5−[4−( メチルチオ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(1.5g) とm−クロロ過安息香酸(1.45g)のジクロロメタン(35ml)中の混合 物を室温で1時間攪拌した。生じた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、次い で食塩水で洗浄した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残 留油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、トルエンと酢酸エチル の混合物で溶離した。目的化合物を含む画分を集め、減圧濃縮して、白色粉末を 得た。この粉末をエタノールと水の混合物で結晶化して、1−[4−(1−ヒド ロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−5−[4−(メチルスルホニル)フェ ニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(0.52g)を得た。 mp:147-148℃ IR(ヌジョール):3550,1610,1500,1410 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.60(6H,s),3.09(3H,s),6.85 (1H,s),7.26(2H,d,J=9Hz),7.45(2H,d,J=8Hz),7.53(2H, d,J=9Hz),7.91(2H,d,J=8Hz) 質量分析(m/z):425(M+1実施例6 1−(4−アセチルフェニル)−3−メチル−5−[4−(メチルチオ)フェ ニル]ピラゾール(2.0g)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に、1N 臭化メチルマグネシウム・テトラヒドロフラン溶液(31ml)を加え、0℃で 5時間攪拌した。生じた混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄 し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物を、トルエンと酢酸エチ ルの混合物(5:1)を溶離溶媒として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフ ィーで精製して、1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル] −3−メチル−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール(0.64g) を得た。 NMR(DMSO-d6,δ):1.42(6H,s),2.25(3H,s),2.46 (3H,s),5.09(1H,s),6.40(1H,s),7.13(2H,d,J=8.7Hz), 7.15(2H,d,J=8.6Hz),7.21(2H,d,J=8.7Hz),7.46(2H,d, J=8.6Hz) 質量分析(m/z):339(M+1)実施例7 下記の(1)ないし(4)の化合物を実施例4と同様にして得た。 (1) 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチル スルフィニル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール 非晶形粉末 IR(ニート):1610,1500,1470,1400 cm1 NMR(CDCl3,δ):1.50(3H,d,J=6Hz),2.75(3H,s), 4.95(1H,q,J=6Hz),6.82(1H,s),7.28(2H,d,J=8Hz),7.40 (2H,d,J=9Hz),7.40(2H,d,J=8Hz),7.62(2H,d,J=9Hz) 質量分析(m/z):377(M+1-18) (2) 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−3−メチル−5−[ 4−(メチルスルフィニル)フェニル]ピラゾール IR(CHCl3):3350,1610 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):1.32(3H,d,J=6.4Hz),2.28(3H, s),2.76(3H,s),4.74(1H,qd,J=6.4,4.4Hz),5.24(1H,d, J=4.4Hz),6.53(1H,s),7.18(2H,d,J=8.4Hz),7.36(2H,d, J=8.4Hz),7.40(2H,d,J=8.4Hz),7.65(2H,d,J=8.4Hz) 質量分析(m/z):341(M+1) (3) 1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−3−メ チル−5−[4−(メチルスルフィニル)フェニル]ピラゾール mp:121−122℃ NMR(DMSO-d6,δ):1.42(6H,s),2.28(3H,s),2.76 (3H,s),5.10(1H,s),6.53(1H,s),7.16(2H,d,J=8.5Hz), 7.40(2H,d,J=8.3Hz),7.48(2H,d,J=8.5Hz),7.65(2H,d, J=8.3Hz) 質量分析(m/z):355(M+1) (4) 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチル スルフィニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボニトリル 非晶質粉末 IR(ニート):400,2280,1600,1510 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.51(3H,d,J=7Hz),2.15(1H,d, J=4Hz),2.75(3H,s),4.95(1H,dd,J=7,4Hz),6.93(1H,s), 7.25(2H,d,J=4Hz),7.37(2H,d,J=9Hz),7.42(2H,d,J=9Hz), 7.63(2H,d,J=9Hz) 質量分析(m/z):352(M+1),334(M+1-18)実施例8 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチルスルホ ニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボニトリルを、1−[4−(1−ヒドロ キシエチル)フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール−3 −カルボニトリルから、実施例5と同様にして得た。 mp:112-113℃ IR(ヌジョール):3350,2250,1510,1310 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.52(3H,d,J=6Hz),1.97(1H,br s),3.08(3H,s),4.97(1H,q,J=6Hz),6.97(1H,s),7.25(2H, d,J=9Hz),7.42(2H,d,J=8Hz),7.44(2H,d,J=9Hz),7.92(2H, d,J=8Hz) 質量分析(m/z):368(M+1),350(M+1-18)実施例9 4−[5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−3−(トリフルオロメチ ル)ピラゾール−1−イル]フェニル酢酸(1.00g)のテトラヒドロフラン (10ml)中の混合物に、1M−ホウ素・テトラヒドロフラン中溶液(5ml )を滴下し、室温で一夜攪拌した。生じた混合物に数滴の酢酸を加えた。混合物 を減圧濃縮し、生じた生成物に水を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し、食塩 水で洗浄し、乾燥し、減圧濃縮後、エタノールと水の混合溶液から再結晶して、 1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチルスルホニ ル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾールの白色結晶(0.70 g)を得た。 mp:132-134℃ IR(ヌジョール):3505,1605,1300,1280,1235 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.46(1H,br s),2.92(2H,t, J=6.5Hz),3.89(2H,br t,J=6.5Hz),6.85(1H,s),7.23(2H,d, J=8.7Hz),7.29(2H,d,J=8.7Hz),7.44(2H,d,J=8.4Hz),7.91 (2H,d,J=8.4Hz) 質量分析(m/z):411(M+1)実施例10 亜硝酸ナトリウム(0.22g)の水(5ml)溶液を、1−(4−クロロフ ェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール−3−アミン(0. 82g)と濃塩酸(3ml)の氷冷混合物に加えた。混合物を0℃で30分間攪 拌し、塩化第一銅(0.51g)と濃塩酸(5ml)の混合物に室温で少しずつ 加えた。混合物を1時間環流し、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を水で洗浄 し、乾燥後、減圧濃縮した。得られた残留物を、トルエンを溶離溶媒として用い るシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、3−クロロ−1−(4−ク ロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾールの結晶(0. 38g)を得た。 NMR(DMSO-d6,δ):2.47(3H,s),6.80(1H,s),7.17 (2H,d,J=8.7Hz),7.26(2H,d,J=8.7Hz),7.32(2H,d, J=8.8Hz),7.51(2H,d,J=8.8Hz) 質量分析(m/z):335(M+1)実施例11 下記の(1)ないし(3)の化合物を実施例10と同様にして得た。 (1) 3−クロロ−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1−フェニルピラ ゾール NMR(DMSO-d6,δ):2.46(3H,s),6.78(1H,s),7.15 (2H,d,J=8.7Hz),7.23(2H,d,J=8.7Hz),7.24-7.31(2H,m), 7.41−7.46(3H,m) 質量分析(m/z):301(M+1) (2) 3−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルチオ )フェニル]ピラゾール NMR(CDCl3,δ):2.48(3H,s),6.40(1H,s),7.03 (2H,t,J=9.1Hz),7.09(2H,d,J=8.7Hz),7.17(2H,d, J=8.7Hz),7.26(2H,dd,J=9.1,4.8Hz) 質量分析(m/z): 319(M+1) (3) 3−クロロ−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−1−(4−ニトロ フェニル)ピラゾール mp:195−197℃ IR(ヌジョール):1525,1375,1345 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.50(3H,s),6.46(1H,s),7.13 (2H,d,J=8.5Hz),7.22(2H,d,J=8.5Hz),7.47(2H,d, J=9.0Hz),8.20(2H,d,J=9.0Hz) 質量分析(m/z):346(M+H)+ 実施例12 m−クロロ過安息香酸(0.49g)のジクロロメタン(10ml)溶液を、 3−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル ]ピラゾール(0.38g)溶液に滴下し、室温で1時間攪拌した。混合物を重 炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残 留物を、トルエンと酢酸エチルの混合物(50:1)を溶離溶媒として用いるシ リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、3−クロロ−1−(4−クロロ フェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラゾールの結晶を得 た。 mp:177-178℃ IR(ヌジョール):1310,1140 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):3.25(3H,s),6.99(1H,s),7.35 (2H,d,J=8.8Hz),7.53(4H,d,J=8.7Hz),7.94(2H,d,J=8.5Hz) 質量分析(m/z):367(M+1) 元素分析:C16H12Cl2N2O2S: 計算値:C 52.33,H 3.29,N 7.63 実測値:C 52.73,H 3.44,N 7.70実施例13 下記の(1)ないし(3)の化合物を実施例12と同様にして得た。 (1) 3−クロロ−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−フェニ ルピラゾール mp:187-188℃ IR(ヌジョール):1600,1310,1150 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):3.23(3H,s),6.97(1H,s), 7.29-7.35(2H,m),7.40-7.47(3H,m),7.50(2H,d,J=8.5Hz), 7.90(2H,d,J=8.5Hz) 質量分析(m/z):333(M+1) 元素分析:C16H13ClN2O2S: 計算値:C 57.74,H 3.94,N 8.42 実測値:C 57.81,H 3.90,N 8.05 (2) 3−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスル ホニル)フェニル]ピラゾール mp:173℃ IR(ヌジョール):1600,1310,1150 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):3.24(3H,s),6.97(1H,s),7.30 (2H,t,J=9.2Hz),7.40(2H,dd,J=9.2,5.1Hz),7.51(2H,d, J=8.6Hz),7.92(2H,d,J=8.6Hz) 質量分析(m/z):351(M+1) 元素分析:C16H12ClFN2O2S: 計算値:C 54.78,H 3.45,N 7.99 実測値:C 54.63,H 3.35,N 7.88 (3) 3−クロロ−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(4− ニトロフェニル)ピラゾール mp:189-191℃ IR(ヌジョール):1525,1345,1315,1155 cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.11(3H,s),6.59(1H,s),7.45 (2H,d,J=9.0Hz),7.45(2H,d,J=8.4Hz),7.97(2H,d, J=8.4Hz),8.24(2H,d,J=9.0Hz) 質量分析(m/z):378(M+1) 元素分析:C16H12ClN3O4S: 計算値:C 50.93,H 3.18,N 11.14 実測値:C 50.63,H 3.30,N 11.18実施例14 m−クロロ過安息香酸(0.68g)のジクロロメタン(5ml)溶液を3− クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル] ピラゾール(1.0g)の氷−食塩冷却溶液に滴下し、0℃で40分間攪拌した 。混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧 濃縮した。残留物を、アセトンとジクロロメタンの混合物(1:10)を溶離溶 媒として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、3−クロロ− 1 −(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフィニル)フェニル]ピ ラゾールの非晶質粉末(0.25g)を得た。 IR(ヌジョール):1510,1050 cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.75(3H,s),6.50(1H,s),7.05 (2H,t,J=9.0Hz),7.25(2H,dd,J=9.0,4.8Hz),7.36(2H,d, J=8.6Hz),7.62(2H,d,J=8.6Hz) 質量分析(m/z):335(M+1)実施例15 亜硝酸ナトリウム(0.5g)の水(5ml)溶液を、4−[3−アミノ−5 −[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール−1−イル]安息香酸(1.5g )の20%塩酸溶液(30ml)中の混合物に0℃で加えた。反応混合物を0℃ で30分間攪拌し、塩化第一銅(1.0g)と濃塩酸(10ml)の混合物に少 しずつ加えた。混合物を2時間環流し、酢酸エチルとテトラヒドロフランの混合 物で抽出した。抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した 。残留物の塩化チオニル(15ml)中の混合物を2時間環流し、減圧濃縮した 。残留物のテトラヒドロフラン中の溶液をアンモニウム水溶液(28%、5ml )とテトラヒドロフラン(20ml)の攪拌混合物に0℃で滴下し、生じた混合 物を同温で1時間攪拌した。混合物を塩酸で酸性にし、酢酸エチルで抽出した。 抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。オキシ塩 化燐(2.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中の溶液を5℃ で30分間攪拌した。溶液に上記の残留物のN,N−ジメチルホルムアミド中の 溶液を加え、5℃で2時間攪拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、生じた沈殿物を 集めた。沈殿物を水で洗浄し、乾燥した。沈殿物のジクロロメタン(50ml) 中の溶液に、m−クロロ過安息香酸(1.7g)のジクロロメタン(40ml) 中の溶液を5℃で滴下し、室温で1時間攪拌した。生じた混合物を重炭酸ナトリ ウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物を、酢 酸エチルとn−ヘキサンの混合物(1:3)を溶離溶媒として用いるシリカゲル カラムクロマトグラフィーで精製して、3−クロロ−1−(4−シアノフェニル )−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラゾール(155mg)を 得た。 mp:160-165℃(分解) IR(ヌジョール):2240,1605,1510,1310,1150 cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.09(3H,s),6.56(1H,s),7.39 (2H,d,J=8.8Hz),7.43(2H,d,J=8.8Hz),7.66(2H,d, J=8.8Hz),7.96(2H,d,J=8.8Hz) 質量分析(m/z):358(M+1)実施例16 (S)−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−1,3,2− オキサアザボロリジン(1.99g)のジクロロメタン(30ml)中の混合物 に、ボラン−硫化ジメチル錯体(14.0ml)を窒素雰囲気下にて室温で加え 、生じた混合物を1時間攪拌した。1−(4−アセチルフェニル)−3−ジフル オロメチル−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール(20.69g) のジクロロメタン(120ml)中の溶液を混合物に−20℃で滴下した。一夜 5℃で静置後、反応混合物にメタノール(38.5ml)を加え、生じた溶液を 減圧濃縮した。メタノール(38.5ml)を加え次いで溶媒留去を3回繰り返 した。トルエン(38.5ml)を加え次いで溶媒留去を3回繰り返した。生じ た生成物を、ジクロロメタン次いでジクロロメタン中の10%酢酸エチルを溶離 溶媒として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、エタノールと 水の混合物(2:1)から再結晶して、(+)−3−ジフルオロメチル−1−[ 4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル ]ピラゾール(16.4g)を得た。 mp:59.67℃ IR(ヌジョール):3700-3100,1600,1342,1162 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.50(3H,d,J=6.5Hz),1.91(1H,d, J=3.7Hz),2.48(3H,s),4.93(1H,dq,J=6.5,3.7Hz),6.70(1H, s),6.76(1H,dd,J=55.0Hz),7.15(2H,d,J=8.0Hz),7.17(2H, d,J=8.0Hz),7.28(2H,d,J=8.5Hz),7.38(2H,d,J=8.5Hz) 質量分析(m/z):361(M+H)+ 実施例17 (+)−3−ジフルオロメチル−1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニ ル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール(14.4g)、重炭酸 ナトリウム(14.4g)、ジクロロメタン(100ml)と水(160ml) の混合液に、m−クロロ過安息香酸(80%、15.18g)を激しく攪拌しな がら15分かけて0℃で加えた。生じた混合物を同温で1.5時間攪拌した。水 を加えた後、有機層を分離し、二亜硫酸ナトリウムと重炭酸ナトリウムの水溶液 と食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。生じた溶液を減圧濃縮し、エ タノール(100ml)から再結晶して、(+)−3−ジフルオロメチル−1− [4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4−(メチルスルホニル) フェニル]ピラゾール(13.43g)を得た。 mp:149-150℃ IR(ヌジョール):3503,1610,1323,1143 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):1.34(3H,d,J=6.4Hz),3.26(3H, s),4.77(1H,qd,J=6.4,4.4Hz),5.30(1H,d,J=4.4Hz),7.11 (1H,s),7.15(1H,d,J=54.3Hz),7.29(2H,d,J=8.4Hz),7.43 (2H,d,J=8.4Hz),7.54(2H,d,J=8.5Hz),7.92(2H,d,J=8.5Hz) 質量分析(m/z):393(M+H)+ 実施例18 下記の(1)ないし(3)の化合物を実施例16と同様にして得た。 (1) (−)−3−ジフルオロメチル−1−[4−(1−ヒドロキシエチル) フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピラゾール mp:60-68℃ (2) (+)−1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4− (メチルチオ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール NMR(CDCl3,δ):1.49(3H,d,J=6.5Hz),2.48(3H,s), 4.93(1H,q,J=6.5Hz),6.72(1H,s),7.12(2H,d,J=8.8Hz), 7.17(2H,d,J=8.8Hz),7.29(2H,d,J=8.6Hz),7.38(2H,d, J=8.6Hz) (3) (−)−1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4− (メチルチオ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール NMR(CDCl3,δ):1.49(3H,d,J=6.4Hz),2.48(3H,s), 4.93(1H,q,J=6.4Hz),6.72(2H,s),7.12(2H,d,J=8.8Hz), 7.17(2H,d,J=8.8Hz),7.29(2H,d,J=8.6Hz),7.38(2H,d, J=8.6Hz) 実施例19 下記の(1)ないし(3)の化合物を実施例17と同様にして得た。 (1) (−)−3−ジフルオロメチル−1−[4−(1−ヒドロキシエチル) フェニル]−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラゾール mp:150-151℃ IR(ヌジョール):3510,1610,1325,1148 cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.51(1H,d,J=6.5Hz),1.97(1H,d, J=3.6Hz),3.08(3H,s),4.96(1H,qd,J=6.4,3.6Hz),6.78(1H, dd,J=54.8Hz),6.83(1H,s),7.25(1H,d,J=7.4Hz),7.41(1H, d,J=7.4Hz),7.44(2H,d,J=8.5Hz),7.90(2H,d,J=8.5Hz) 質量分析(m/z):393(M+H)+ (2) (+)−1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4− (メチルスルホニル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール mp:120-121℃ NMR(CDCl3,δ):1.50(3H,d,J=6.5Hz),1.95(1H,d, J=3.7Hz),3.08(3H,s),4.96(1H,qd,J=6.5,3.7Hz),6.85(1H, s),7.27(2H,d,J=8.45Hz),7.42(2H,d,J=8.5Hz),7.44(2H, d,J=8.3Hz),7.91(2H,d,J=8.3Hz) 質量分析(m/z):411(M+H)+ (3) (−)−1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[4− (メチルスルホニル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール mp:124-129℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 敬子 兵庫県宝塚市中筋山手1−2−10 (72)発明者 堀田 由香 兵庫県宝塚市売布1丁目21−14 (72)発明者 辻 喜良 大阪府岸和田市畑町170

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式 [式中、R1はヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、水 素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基、 R2はクロロ基、シアノ基、またはハロゲンで任意に置換された低級アルキル 基、 R3は低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基または低級アルキル スルホニル基であって、 R1が水素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基である場合、 R2はクロロ基、 をそれぞれ意味する。] で表される化合物または医薬として許容されるその塩。 2.R1がヒドロキシエチル基または1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、 R2がシアノ基、またはハロゲンで任意に置換された低級アルキル基、 R3が低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基または低級アルキル スルホニル基、 である請求項1に記載の化合物。 3.R1が水素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基、 R2がクロロ基、 R3が低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基または低級アルキル スルホニル基、 である請求項1に記載の化合物。 4.R1が水素またはハロゲン、 である請求項3に記載の化合物。 5.式 [式中、R1はヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、水 素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基、 R2はクロロ基、シアノ基、またはハロゲンで任意に置換された低級アルキル 基、 R3は低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基または低級アルキル スルホニル基であって、 R1が水素、ハロゲン、ニトロ基またはシアノ基である場合、 R2はクロロ基、 をそれぞれ意味する。] で表される化合物またはその塩の製造法であって、 a)式 (式中、R3は前記の通りであり、 をそれぞれ意味する。) で表される化合物またはその塩を還元して、式 を意味する。) で表される化合物またはその塩を得ることを特徴とする製造法、 b)式 を意味する。) で表される化合物もしくはカルボキシ基におけるその反応性誘導体またはそれら の塩をアルキル化反応に付して、式 を意味する。) で表される化合物またはその塩を得ることを特徴とする製造法、 c)式 で表される化合物またはその塩をアヤチル基におけるアルキル化反応に付して、 式 で表される化合物またはその塩を得ることを特徴とする製造法、 d)式 (式中、R1およびR2はそれぞれ前記定義の通りであり、 を意味する。) で表される化合物またはその塩を酸化反応に付して、式 (式中、R1およびR2はそれぞれ前記定義の通りであり、 を意味する。) で表される化合物またはその塩を得ることを特徴とする製造法、 e)式 を意味する。) で表される化合物またはカルボキシ基におけるその反応性誘導体またはその塩を 還元反応に付して、式 を意味する。) で表される化合物またはその塩を得ることを特徴とする製造法、 f)式 (式中、R3は前記定義の通りであり、 を意味する。) で表される化合物またはその塩を塩素化反応に付して、式 で表される化合物またはその塩を得ることを特徴とする製造法。 6.医薬的に無毒の担体または賦形剤と共に、請求項1に記載の化合物を有効 成分として含有する医薬組成物。 7.請求項1に記載の化合物の医薬としての使用。 8.請求項1に記載の化合物からなるCOX−II阻害剤。 9.請求項1に記載の化合物の有効量をヒトまたは動物に投与することからな る、炎症症状、種々の疼痛、膠原病、自己免疫疾患、種々の免疫疾患、鎮痛、血 栓症、癌および神経退行変性疾患の治療および/または予防方法。 10.請求項1に記載の化合物の、ヒトまたは動物における炎症症状、種々の疼 痛、膠原病、自己免疫疾患、種々の免疫疾患、鎮痛、血栓症、癌および神経退行 変性疾患を治療および/または予防するための医薬の製造への利用。
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