JPH1151312A - 液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置 - Google Patents
液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置Info
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- JPH1151312A JPH1151312A JP20876997A JP20876997A JPH1151312A JP H1151312 A JPH1151312 A JP H1151312A JP 20876997 A JP20876997 A JP 20876997A JP 20876997 A JP20876997 A JP 20876997A JP H1151312 A JPH1151312 A JP H1151312A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 設計上の制約が少なくシンプルな構造で低Ｎ
Ｏｘ化が可能であり、かつ燃焼効率が高い液体燃料用低
ＮＯｘ燃焼装置を提供する。 【解決手段】 液体燃料Ｆを蒸発させ水蒸気Ｓと混合し
て低ＮＯｘ化に適した可燃ガスＧとする蒸発混合器１０
と、可燃ガスＧを燃焼する燃焼器２０とを備える。蒸発
混合器１０は、可燃ガスを発生させる蒸発混合管１２
と、蒸発混合管に水蒸気を供給する水蒸気ライン１３
と、蒸発混合管に液体燃料を噴射する燃料噴射弁１６
と、水蒸気と液体燃料の流量を制御する流量制御装置１
７とを有し、この流量制御装置により、混合ガスが低Ｎ
Ｏｘ化に適した可燃ガスとなるように、水蒸気Ｓと液体
燃料Ｆの流量比率が制御される。
Ｏｘ化が可能であり、かつ燃焼効率が高い液体燃料用低
ＮＯｘ燃焼装置を提供する。 【解決手段】 液体燃料Ｆを蒸発させ水蒸気Ｓと混合し
て低ＮＯｘ化に適した可燃ガスＧとする蒸発混合器１０
と、可燃ガスＧを燃焼する燃焼器２０とを備える。蒸発
混合器１０は、可燃ガスを発生させる蒸発混合管１２
と、蒸発混合管に水蒸気を供給する水蒸気ライン１３
と、蒸発混合管に液体燃料を噴射する燃料噴射弁１６
と、水蒸気と液体燃料の流量を制御する流量制御装置１
７とを有し、この流量制御装置により、混合ガスが低Ｎ
Ｏｘ化に適した可燃ガスとなるように、水蒸気Ｓと液体
燃料Ｆの流量比率が制御される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料用低ＮＯ
ｘ燃焼装置に関する。
ｘ燃焼装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、ガスタービンと蒸気タービンを組
み合わせて発電効率の向上を図るコージェネレーション
システムが脚光を浴びている。図３は、特公平８−２６
７８０号公報に開示された二流体サイクルの構成図であ
り、ガスタービン設備１の排熱Ｅで発生した水蒸気２を
混合器３で圧縮空気４と混合し、この混合ガスを排熱Ｅ
で加熱してガスタービンの燃焼器５に噴射することによ
り、余剰水蒸気２ａをユーティリィティとして供給しな
がら、電力需要に応じて発電出力が増大できるようにな
っている。なおこの図で６は排熱回収ボイラ、Ａは空
気、Ｆは燃料、Ｗは給水である。
み合わせて発電効率の向上を図るコージェネレーション
システムが脚光を浴びている。図３は、特公平８−２６
７８０号公報に開示された二流体サイクルの構成図であ
り、ガスタービン設備１の排熱Ｅで発生した水蒸気２を
混合器３で圧縮空気４と混合し、この混合ガスを排熱Ｅ
で加熱してガスタービンの燃焼器５に噴射することによ
り、余剰水蒸気２ａをユーティリィティとして供給しな
がら、電力需要に応じて発電出力が増大できるようにな
っている。なおこの図で６は排熱回収ボイラ、Ａは空
気、Ｆは燃料、Ｗは給水である。
【０００３】一方、環境保護のために、ガスタービンの
燃焼排ガス中のＮＯｘ（窒素酸化物）を低減することが
義務付けられており、我国では、全国基準でも例えば７
０ｐｐｍ以下、大都市（例えば東京）では例えば２５〜
３０ｐｐｍ以下にする必要がある。ＮＯｘの発生要因
は、燃焼時の高温火炎により空気中の窒素が酸化する、
いわゆるサーマルＮＯｘが主であり、このサーマルＮＯ
ｘを低減するには、火炎中のホットスポットを減少さ
せ、高温火炎の発生をなくすことが効果的である。この
ため、上述した二流体サイクルでは、水蒸気の噴射によ
り火炎温度を低下させる手段が用いられ、燃焼器には水
蒸気を噴射しても安定燃焼ができる拡散燃焼器が使用さ
れていた。
燃焼排ガス中のＮＯｘ（窒素酸化物）を低減することが
義務付けられており、我国では、全国基準でも例えば７
０ｐｐｍ以下、大都市（例えば東京）では例えば２５〜
３０ｐｐｍ以下にする必要がある。ＮＯｘの発生要因
は、燃焼時の高温火炎により空気中の窒素が酸化する、
いわゆるサーマルＮＯｘが主であり、このサーマルＮＯ
ｘを低減するには、火炎中のホットスポットを減少さ
せ、高温火炎の発生をなくすことが効果的である。この
ため、上述した二流体サイクルでは、水蒸気の噴射によ
り火炎温度を低下させる手段が用いられ、燃焼器には水
蒸気を噴射しても安定燃焼ができる拡散燃焼器が使用さ
れていた。
【０００４】また、低ＮＯｘ化が可能な燃焼器として、
上述した蒸気噴射拡散燃焼器の他に希薄予混合燃焼器が
知られている。この希薄予混合燃焼器は、燃料を十分な
空気量と予混合して均質化し、これを希薄燃焼させるも
のであり、大量の空気と共に燃焼させるため、ホットス
ポットがなく、高温火炎の発生をなくし低ＮＯｘ化を実
現することができる。
上述した蒸気噴射拡散燃焼器の他に希薄予混合燃焼器が
知られている。この希薄予混合燃焼器は、燃料を十分な
空気量と予混合して均質化し、これを希薄燃焼させるも
のであり、大量の空気と共に燃焼させるため、ホットス
ポットがなく、高温火炎の発生をなくし低ＮＯｘ化を実
現することができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、燃料として液
体燃料を用いる場合、上述した蒸気噴射拡散燃焼器及び
希薄予混合燃焼器のいずれの場合でも、液体燃料を微粒
化し、燃焼室内に分散させるために、燃料ノズルを用い
る必要がある。この燃料ノズルには、図４に例示するよ
うに、（ａ）デュアル燃料噴射弁や（ｂ）気流微粒化形
燃料ノズルが用いられるが、いずれも構造が複雑であ
り、かつこれを燃焼器内に設置する必要があるため、特
に低ＮＯｘ燃焼器では、設計上の制約が大きくなる問題
点があった。また、かかる従来の燃料ノズルでは、噴霧
用の燃料や空気の圧力や流量が不足すると噴霧が不完全
となり、液滴が微粒化せずに壁面等に付着して燃焼効率
が低下する等の問題点があった。
体燃料を用いる場合、上述した蒸気噴射拡散燃焼器及び
希薄予混合燃焼器のいずれの場合でも、液体燃料を微粒
化し、燃焼室内に分散させるために、燃料ノズルを用い
る必要がある。この燃料ノズルには、図４に例示するよ
うに、（ａ）デュアル燃料噴射弁や（ｂ）気流微粒化形
燃料ノズルが用いられるが、いずれも構造が複雑であ
り、かつこれを燃焼器内に設置する必要があるため、特
に低ＮＯｘ燃焼器では、設計上の制約が大きくなる問題
点があった。また、かかる従来の燃料ノズルでは、噴霧
用の燃料や空気の圧力や流量が不足すると噴霧が不完全
となり、液滴が微粒化せずに壁面等に付着して燃焼効率
が低下する等の問題点があった。
【０００６】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち本発明の目的は、設計
上の制約が少なくシンプルな構造で低ＮＯｘ化が可能で
あり、かつ燃焼効率が高い液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置
を提供することにある。
創案されたものである。すなわち本発明の目的は、設計
上の制約が少なくシンプルな構造で低ＮＯｘ化が可能で
あり、かつ燃焼効率が高い液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置
を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、液体燃
料を蒸発させ水蒸気と混合して低ＮＯｘ用可燃ガスを発
生させる蒸発混合器と、該可燃ガスを燃焼する燃焼器と
を備えた、ことを特徴とする液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装
置が提供される。
料を蒸発させ水蒸気と混合して低ＮＯｘ用可燃ガスを発
生させる蒸発混合器と、該可燃ガスを燃焼する燃焼器と
を備えた、ことを特徴とする液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装
置が提供される。
【０００８】この構成により、液体燃料を水蒸気により
微粒化した後、蒸発させることにより、液体燃料をガス
燃料として扱うことが可能となる。従って、燃焼器設計
時には、ガス焚燃焼器と同様に、非常に簡単な燃料噴射
機構とすることができ、燃料噴射部がシンプルになり、
設計の自由度が高くなる。また、従来の希薄予混合燃焼
器のように空気と混合させた場合には、逆火、自己着火
のおそれがあるが、本発明のように、水蒸気と混合して
可燃ガスとすることにより、逆火、自己着火のおそれな
しに、液体燃料をガス燃料と同等に扱えるようになる。
更に、水蒸気との混合により、低ＮＯｘ化に適した可燃
ガスとすることにより、ＮＯｘ低減効果も期待できる。
微粒化した後、蒸発させることにより、液体燃料をガス
燃料として扱うことが可能となる。従って、燃焼器設計
時には、ガス焚燃焼器と同様に、非常に簡単な燃料噴射
機構とすることができ、燃料噴射部がシンプルになり、
設計の自由度が高くなる。また、従来の希薄予混合燃焼
器のように空気と混合させた場合には、逆火、自己着火
のおそれがあるが、本発明のように、水蒸気と混合して
可燃ガスとすることにより、逆火、自己着火のおそれな
しに、液体燃料をガス燃料と同等に扱えるようになる。
更に、水蒸気との混合により、低ＮＯｘ化に適した可燃
ガスとすることにより、ＮＯｘ低減効果も期待できる。
【０００９】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
蒸発混合器は、可燃ガスを発生させる蒸発混合管と、該
蒸発混合管に水蒸気を供給する水蒸気ラインと、蒸発混
合管内に液体燃料を噴射する燃料噴射弁と、水蒸気と液
体燃料の流量を制御する流量制御装置とを有し、該流量
制御装置により、混合ガスが低ＮＯｘ化に適した可燃ガ
スとなるように、水蒸気と液体燃料の流量比率が制御さ
れる。
蒸発混合器は、可燃ガスを発生させる蒸発混合管と、該
蒸発混合管に水蒸気を供給する水蒸気ラインと、蒸発混
合管内に液体燃料を噴射する燃料噴射弁と、水蒸気と液
体燃料の流量を制御する流量制御装置とを有し、該流量
制御装置により、混合ガスが低ＮＯｘ化に適した可燃ガ
スとなるように、水蒸気と液体燃料の流量比率が制御さ
れる。
【００１０】この構成により、燃料噴射弁で液体燃料を
微細な液滴とし、これを水蒸気と混合することにより、
容易に液体燃料を蒸発させて混合ガスとすることができ
る。また、流量制御装置により水蒸気と液体燃料の流量
比率を制御して、混合ガスを低ＮＯｘ化に適した可燃ガ
スとするので、燃焼火炎中のホットスポットを減少さ
せ、高温火炎の発生をなくして従来の水蒸気噴射拡散燃
焼器と同様の低ＮＯｘ化が可能となる。
微細な液滴とし、これを水蒸気と混合することにより、
容易に液体燃料を蒸発させて混合ガスとすることができ
る。また、流量制御装置により水蒸気と液体燃料の流量
比率を制御して、混合ガスを低ＮＯｘ化に適した可燃ガ
スとするので、燃焼火炎中のホットスポットを減少さ
せ、高温火炎の発生をなくして従来の水蒸気噴射拡散燃
焼器と同様の低ＮＯｘ化が可能となる。
【００１１】また、前記蒸発混合器は、更に混合ガスを
加熱する加熱器を備えることが好ましい。この構成によ
り、混合ガスの温度低下を防止し、混合ガス中の液体燃
料の凝縮を防ぎ、低ＮＯｘ化に適した可燃ガスとして燃
焼器に供給することができる。
加熱する加熱器を備えることが好ましい。この構成によ
り、混合ガスの温度低下を防止し、混合ガス中の液体燃
料の凝縮を防ぎ、低ＮＯｘ化に適した可燃ガスとして燃
焼器に供給することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施態様
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略す
る。図１は、本発明による低ＮＯｘ燃焼装置の全体構成
図である。この図において、本発明の液体燃料用低ＮＯ
ｘ燃焼装置は、液体燃料Ｆを蒸発させ水蒸気Ｓと混合し
て低ＮＯｘ化に適した可燃ガスＧとする蒸発混合器１０
と、この蒸発混合器１２から供給される可燃ガスＧを燃
焼する燃焼器２０とを備えている。
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略す
る。図１は、本発明による低ＮＯｘ燃焼装置の全体構成
図である。この図において、本発明の液体燃料用低ＮＯ
ｘ燃焼装置は、液体燃料Ｆを蒸発させ水蒸気Ｓと混合し
て低ＮＯｘ化に適した可燃ガスＧとする蒸発混合器１０
と、この蒸発混合器１２から供給される可燃ガスＧを燃
焼する燃焼器２０とを備えている。
【００１３】蒸発混合器１０は、可燃ガスを発生させる
蒸発混合管１２と、蒸発混合管１２に水蒸気Ｓを供給す
る水蒸気ライン１３と、蒸発混合管１２内に液体燃料Ｆ
を供給する燃料ライン１４と、蒸発混合管１２で発生し
た可燃ガスＧを燃焼器２０に供給する可燃ガスライン１
５とを有する。蒸発混合管１２は、図１では、可燃ガス
ライン１５と別の中空円筒管として示しているが、これ
を一体に形成してもよい。
蒸発混合管１２と、蒸発混合管１２に水蒸気Ｓを供給す
る水蒸気ライン１３と、蒸発混合管１２内に液体燃料Ｆ
を供給する燃料ライン１４と、蒸発混合管１２で発生し
た可燃ガスＧを燃焼器２０に供給する可燃ガスライン１
５とを有する。蒸発混合管１２は、図１では、可燃ガス
ライン１５と別の中空円筒管として示しているが、これ
を一体に形成してもよい。
【００１４】蒸発混合管１２の内部には、燃料ライン１
４の先端部に液体燃料を噴射する燃料噴射弁１６が設け
られている。この燃料噴射弁１６は、従来の液体燃料用
噴射弁、例えば図４に例示した燃料ノズルを用いること
ができる。また本発明の蒸発混合器１０は、水蒸気Ｓと
液体燃料Ｆの流量を制御する流量制御装置１７を備え、
水蒸気ライン１３と燃料ライン１４にはそれぞれ流量調
節弁１３ａ，１４ａが設けられている。この流量制御装
置１７により、混合ガスが低ＮＯｘ化に適した可燃ガス
Ｇとなるように、水蒸気Ｓと液体燃料Ｆの流量比率を制
御するようになっている。なお、低ＮＯｘ化のための水
蒸気と燃料の重量比は、通常約１：１である。
４の先端部に液体燃料を噴射する燃料噴射弁１６が設け
られている。この燃料噴射弁１６は、従来の液体燃料用
噴射弁、例えば図４に例示した燃料ノズルを用いること
ができる。また本発明の蒸発混合器１０は、水蒸気Ｓと
液体燃料Ｆの流量を制御する流量制御装置１７を備え、
水蒸気ライン１３と燃料ライン１４にはそれぞれ流量調
節弁１３ａ，１４ａが設けられている。この流量制御装
置１７により、混合ガスが低ＮＯｘ化に適した可燃ガス
Ｇとなるように、水蒸気Ｓと液体燃料Ｆの流量比率を制
御するようになっている。なお、低ＮＯｘ化のための水
蒸気と燃料の重量比は、通常約１：１である。
【００１５】この構成により、燃料噴射弁１６で液体燃
料Ｆを微細な液滴とし、これを水蒸気Ｓと混合すること
により、容易に液体燃料Ｆを蒸発混合管１２内で蒸発さ
せて混合ガスとすることができる。また、流量制御装置
１７により水蒸気Ｓと液体燃料Ｆの流量比率を制御し
て、混合ガスを低ＮＯｘ化に適した可燃ガスＧとするの
で、燃焼火炎中のホットスポットを減少させ、高温火炎
の発生をなくして従来の水蒸気噴射拡散燃焼器と同様の
低ＮＯｘ化が可能となる。
料Ｆを微細な液滴とし、これを水蒸気Ｓと混合すること
により、容易に液体燃料Ｆを蒸発混合管１２内で蒸発さ
せて混合ガスとすることができる。また、流量制御装置
１７により水蒸気Ｓと液体燃料Ｆの流量比率を制御し
て、混合ガスを低ＮＯｘ化に適した可燃ガスＧとするの
で、燃焼火炎中のホットスポットを減少させ、高温火炎
の発生をなくして従来の水蒸気噴射拡散燃焼器と同様の
低ＮＯｘ化が可能となる。
【００１６】また、図１に示すように、蒸発混合器１０
は、更に混合ガスを加熱する加熱器１８を備えるのがよ
い。この構成により、混合ガスの温度低下を防止し、混
合ガス中の液体燃料の凝縮を防ぎ、低ＮＯｘ化に適した
可燃ガスとして燃焼器に供給することができる。
は、更に混合ガスを加熱する加熱器１８を備えるのがよ
い。この構成により、混合ガスの温度低下を防止し、混
合ガス中の液体燃料の凝縮を防ぎ、低ＮＯｘ化に適した
可燃ガスとして燃焼器に供給することができる。
【００１７】図２は、図１の燃焼器２０の部分構成図で
あり、（Ａ）は側面断面図、（Ｂ）はＡ−Ａ矢視図を示
している。この図において、２１はライナ（内筒）、２
２は旋回器、２３、２４は燃料ノズル、２５は外筒であ
る。燃料ノズル２３は先端部に複数の噴射孔を有する単
管燃料管であり、燃料ノズル２４は、周方向に複数の噴
射孔を有するリング状燃料管である。この燃焼器２０の
燃料ノズル２３，２４に、前述の燃料供給ライン１５が
連通しており、低ＮＯｘ化に適した可燃ガスＧが燃焼器
２０内で燃焼する。また、図中の破線矢印は、空気の流
れを示しており、コンプレッサ（図示せず）からライナ
２１と外筒２５の間を上流側に流れた空気は、燃料ノズ
ル２３，２４の周囲を通ってライナ２１内に流入し、可
燃ガスＧの燃焼に寄与し、発生した燃焼ガスは、ライナ
２１内を通ってタービン（図示せず）に供給される。
あり、（Ａ）は側面断面図、（Ｂ）はＡ−Ａ矢視図を示
している。この図において、２１はライナ（内筒）、２
２は旋回器、２３、２４は燃料ノズル、２５は外筒であ
る。燃料ノズル２３は先端部に複数の噴射孔を有する単
管燃料管であり、燃料ノズル２４は、周方向に複数の噴
射孔を有するリング状燃料管である。この燃焼器２０の
燃料ノズル２３，２４に、前述の燃料供給ライン１５が
連通しており、低ＮＯｘ化に適した可燃ガスＧが燃焼器
２０内で燃焼する。また、図中の破線矢印は、空気の流
れを示しており、コンプレッサ（図示せず）からライナ
２１と外筒２５の間を上流側に流れた空気は、燃料ノズ
ル２３，２４の周囲を通ってライナ２１内に流入し、可
燃ガスＧの燃焼に寄与し、発生した燃焼ガスは、ライナ
２１内を通ってタービン（図示せず）に供給される。
【００１８】上述した本発明の構成により、液体燃料Ｆ
を水蒸気Ｓにより微粒化した後、蒸発させることによ
り、液体燃料Ｆをガス燃料Ｇとして扱うことが可能とな
る。従って、燃焼器２０をガス焚燃焼器と同様に、非常
に簡単な燃料噴射機構（例えば、チューブに穴を開けた
だけのもの）とすることができ、燃料噴射部がシンプル
になり、設計の自由度が高くなる。また、従来の希薄予
混合燃焼器のように、空気と混合させた場合には、逆
火、自己着火のおそれがあるが、本発明のように、水蒸
気と混合して可燃ガスとすることにより、逆火、自己着
火のおそれなしに、液体燃料をガス燃料と同等に扱える
ようになる。更に、水蒸気との混合により、低ＮＯｘ化
に適した可燃ガスとすることにより、ＮＯｘ低減効果も
期待できる。
を水蒸気Ｓにより微粒化した後、蒸発させることによ
り、液体燃料Ｆをガス燃料Ｇとして扱うことが可能とな
る。従って、燃焼器２０をガス焚燃焼器と同様に、非常
に簡単な燃料噴射機構（例えば、チューブに穴を開けた
だけのもの）とすることができ、燃料噴射部がシンプル
になり、設計の自由度が高くなる。また、従来の希薄予
混合燃焼器のように、空気と混合させた場合には、逆
火、自己着火のおそれがあるが、本発明のように、水蒸
気と混合して可燃ガスとすることにより、逆火、自己着
火のおそれなしに、液体燃料をガス燃料と同等に扱える
ようになる。更に、水蒸気との混合により、低ＮＯｘ化
に適した可燃ガスとすることにより、ＮＯｘ低減効果も
期待できる。
【００１９】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【００２０】
【発明の効果】上述したように、本発明の液体燃料用低
ＮＯｘ燃焼装置は、設計上の制約が少なくシンプルな構
造で低ＮＯｘ化が可能であり、かつ燃焼効率が高い等の
優れた効果を有する。
ＮＯｘ燃焼装置は、設計上の制約が少なくシンプルな構
造で低ＮＯｘ化が可能であり、かつ燃焼効率が高い等の
優れた効果を有する。
【図１】本発明による低ＮＯｘ燃焼器の全体構成図であ
る。
る。
【図２】図１の燃焼器の部分構成図である。
【図３】従来の二流体サイクルの一例を示す構成図であ
る。
る。
【図４】従来の液体燃料用燃料ノズルの構成図である。
１ ガスタービン設備 ２ 水蒸気 ３ 混合器 ４ 圧縮空気 ５ 燃焼器 ６ 排熱回収ボイラ １０ 蒸発混合器 １２ 燃料供給ライン １３ 水蒸気ライン １４ 燃料噴射弁 １５ 流量制御装置 １６ 加熱器 ２０ 燃焼器 ２１ ライナ ２２ 旋回器 ２３、２４ 燃料ノズル Ａ 空気 Ｅ 排熱 Ｆ 燃料 Ｗ 給水 Ｓ 水蒸気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｆ２３Ｎ 5/00 Ｆ２３Ｎ 5/00 Ｙ Ｆ２３Ｒ 3/00 Ｆ２３Ｒ 3/00 Ａ
Claims (3)
- 【請求項１】 液体燃料を蒸発させ水蒸気と混合して低
ＮＯｘ用可燃ガスを発生させる蒸発混合器と、該可燃ガ
スを燃焼する燃焼器とを備えた、ことを特徴とする液体
燃料用低ＮＯｘ燃焼装置。 - 【請求項２】 前記蒸発混合器は、可燃ガスを発生させ
る蒸発混合管と、該蒸発混合管に水蒸気を供給する水蒸
気ラインと、蒸発混合管内に液体燃料を噴射する燃料噴
射弁と、水蒸気と液体燃料の流量を制御する流量制御装
置とを有し、該流量制御装置により、混合ガスが低ＮＯ
ｘ化に適した可燃ガスとなるように、水蒸気と液体燃料
の流量比率が制御される、ことを特徴とする請求項１に
記載の液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置。 - 【請求項３】 前記蒸発混合器は、更に混合ガスを加熱
する加熱器を備える、ことを特徴とする請求項１又は２
に記載の液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20876997A JPH1151312A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20876997A JPH1151312A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1151312A true JPH1151312A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16561795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20876997A Pending JPH1151312A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 液体燃料用低ＮＯｘ燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1151312A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001182553A (ja) * | 1999-10-05 | 2001-07-06 | Kawasaki Steel Corp | ガスタービン発電設備及びその制御方法 |
| JP2003533624A (ja) * | 2000-05-12 | 2003-11-11 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ガスタービンプラント及び該プラントの出力増強のための方法 |
| JP2006503259A (ja) * | 2002-10-10 | 2006-01-26 | コンバスチョン・サイエンス・アンド・エンジニアリング・インコーポレイテッド | 燃焼のための液体燃料を気化するためのシステムおよび使用方法 |
| US8702420B2 (en) | 2004-12-08 | 2014-04-22 | Lpp Combustion, Llc | Method and apparatus for conditioning liquid hydrocarbon fuels |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP20876997A patent/JPH1151312A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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