JP3154163B2 - ガスタービン用燃焼器 - Google Patents

ガスタービン用燃焼器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン用燃焼
器、特に、窒素酸化物を低減させることができる燃焼器
に関する。更に詳しくは低コストで、低窒素酸化物の排
気ガスを発生するガスタービン用燃焼器を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスタービンより発生する排気
ガスの窒素酸化物(NOx)を低減する方法としては、
イ)燃焼過程でNOxの生成を抑制する方法と、ロ)排
煙脱硝装置により後処理する方法とがある。本発明は前
者に関係するものであるが、この方法は燃焼過程でNO
xの生成を抑制するためには、燃焼ガス温度を低くする
ことが最も効果的であり、それにはa)水もしくは蒸気
噴射方式、b)希薄拡散燃焼方式、c)予蒸発・予混合
燃焼方式、d)二段燃焼方式及び、e)触媒燃焼方式等
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらにはそ
れぞれ次のような問題がある。 a)水噴射もしくは蒸気噴射方式は、燃焼ガス中に低温
の水等を噴射して無理にその温度を低下させるので熱効
率の低下を招くばかりでなく、噴射する水の中の溶融物
がタービンに移送されてブレード等に付着して故障の原
因となるので、この水には鈍水を使用する等、水質に十
分に配慮しなければならない。
【0004】b)希薄拡散燃焼方式は、燃焼器の一次燃
焼領域の多量の空気の中に直接に噴射されるために平均
的には燃焼ガスの温度が低下する。しかし、直接燃料を
噴射するので燃料分散が前もって行われていないために
局所的に燃焼の濃度に分布があり、濃度の高い部分に高
温部が存在するためにNOx低減率は低い。 c)予蒸発・予混合方式は予蒸発・予混合気体作成領域
が設けられているが、均質な希薄混合気が燃焼するの
で、可燃範囲が狭く、これを安定な燃焼をさせるには空
気流量制御が必要であり、混合気の温度が高く、流速が
低くなる部分や逆流渦ができると、自然発火や逆火の問
題がある。このように自然発火や逆火が発生するとNO
xが急に増え、予混合気管が焼損すると言う問題があ
り、そのために燃焼範囲を広く保ち吹き消火を防ぐため
に火炎を保持するためのフレームホルダー等の装置が必
要であり、装置が煩雑化することになる。
【0005】d)二段燃焼方式は燃焼領域が2室に区切
られており、フューエルNOx(Fuel NOx) 、即ち燃料
中に多量のN分を含む燃焼のNOx低減効果がある。こ
のフューエルNOxは低酸素濃度、即ち過濃度燃焼領域
で燃焼させるとNOxへの転換率が低いので大した問題
ではないが、最も低減が必要であるサーマルNOx(Th
ermal NOx)の低減率はそれ程高くない。
【0006】e)触媒燃焼方式は、使用する触媒の寿命
に問題があり、装置的に信頼性のあるものはまだ研究段
階の技術であり、実用化には問題がある。一方、排煙脱
硝装置による還元除去方法は良好な方法であるが、装置
が大型化する上にイニシャルコスト及びランニングコス
トが高いという欠点がある。本発明は、前記各技術の有
する問題点を解消すべく検討した結果得られたものであ
って、ガスタービンの持つ本来の性能を低下させること
なく、低コストで低NOx化を実現することができるガ
スタービン用燃焼器を提供することを目的とするもので
ある。更に本発明は、希薄予混合気管内に供給される燃
焼用空気中に、小径の噴射孔を持つ燃料噴射ノズルか
ら、液体燃料を超高圧で噴射して微細化させたものを分
散混合することによって燃料と空気とが良く混合された
希薄予混合気とし、この予混合気を燃焼器の中間円錐部
の予混合気燃焼領域に供給して燃焼させるものであっ
て、微粒化された液体燃料を希薄予混合気管内で蒸発さ
せて燃焼用空気と均一に混合させ、その結果、低温でも
容易に燃焼させることができることから、窒素酸化物の
排出量を低減させる装置を提供することを目的とするも
のである。具体的には、希薄予混合気管内にその先端部
を挿入させた燃焼噴射ノズルの先端に0.1 〜0.3 mmの微
細な噴射孔を開口し、この微細な噴射孔から150 〜20Kg
/cm2の高圧で液体燃焼を噴射して超微細化させ、これを
希薄予混合気管内を流れる燃焼用空気に分散混合させる
ことによって、均一な燃焼濃度を持ち、燃焼し易くした
希薄予混合気を形成し、これを予混合気燃焼領域に噴射
させて燃焼させるように構成した装置を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るガスタービン用燃焼器は、燃焼器本体1
の内部に、拡散燃焼領域Eを形成する小径部2cと中間
円錐部2bと予混合気燃焼領域Dと主燃焼領域を形成す
る大径部2aからなる段付円筒形の燃焼筒2を、周囲と
頂部に間隙を持たせて同心状に収容し、前記小径部2c
の頂部中央にパイロット噴射弁3と、このパイロット噴
射弁3の周囲にスワラー4を配置するとともに、前記小
径部2cの周囲に等間隔で、上端に燃焼用空気の供給口
を開口した複数本の希薄予混合気管5を配置し、この希
薄予混合気管5の下端を前記中間円錐部2bに固定して
前記予混合気燃焼領域Dに向けて開口し、更に前記燃焼
器本体1の頂部に固定された燃料噴射ノズル6をこの希
薄予混合気管5の入口より中途部まで延長させて挿入
し、前記燃料噴射ノズル6の先端に開口された直径が0.
1 〜0.3mm の微細噴孔7より液体燃料F2 を圧力150 〜
220Kg/cm2で供給して噴射することによって微細な噴霧
Bとして、前記希薄予混合気管5の上端の供給口より供
給される燃焼用空気Aと混合させて予混合気Cとなして
前記予混合気燃焼領域D内に向けて噴出させ、前記パイ
ロット噴射弁3より噴射する燃料F1 の拡散炎Eによ
り、前記希薄予混合気管5より供給される予混合気Cに
着火させて予混合気燃焼領域Dを形成するように構成し
たことを特徴としている。
【0008】
【作 用】拡散燃焼領域Eを形成する小径部2cと、中
間円錐部2bと、予混合気燃焼領域Dと主燃焼領域を形
成する大径部2aとからなる段付円筒形の燃焼筒2の前
記小径部2cの周りに配置され、そして中間円錐部2b
に噴出口が等間隔に開口された希薄予混合気管5内にお
いて、燃料噴射ノズル6の先端に設けた直径が0.1〜0.3
mm の微細噴孔7より150 〜220Kg/cm2の高圧で液体燃料
2 を噴射して高速で流れる燃焼用空気A中に混合して
予混合気Cを形成している。従って、希薄予混合気管5
内において高圧で微細な噴孔7より噴射されて微粒子状
の液体燃料F2 が、希薄予混合気管5内を流れる燃焼用
空気A中に均一に分散混合され、その結果、燃料濃度が
希薄な予混合気Cを形成する。そしてこれが拡散炎Eに
より着火されて予混合気燃焼領域Dを形成するが、前記
のように微粒化された液体燃料は、燃焼用空気に高圧で
分散されて良好に混合されることになり、従って、低温
で良好に燃焼してNOxの生成量が非常に少ない低温燃
焼を行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るガスター
ビン用燃焼器について説明する。図1は、ガスタービン
用燃焼器の要部の断面図、図2は図1におけるX−X断
面図である。釣鐘状の燃焼器本体1の内部には段付円筒
形の燃焼筒2が同心状に設けられており、前記燃焼器1
の頂部中央には従来のガスタービンに使用されている拡
散型燃焼器並びにパイロット噴射弁3およびスワラー4
が設けられている。
【0010】燃焼筒2は、大径部2aと中間円錐部2b
と小径部2cより構成されており、この中間円錐部2b
には、前記パイロット噴射弁3を中心にして複数の希薄
予混合気管5が等間隔に配設されている。なお、小径部
2cは拡散炎、即ちパイロット火炎を形成する部分、ま
た、中間円錐部2bは予混合気燃焼領域を形成する部
分、そして大径部2aが主燃焼領域をそれぞれ形成する
部分である。
【0011】この希薄予混合気管5の一端の排出口は、
中間円錐部2bの円周方向に等間隔に接合して開口さ
れ、この接合部の近傍に曲がり部が形成されている。そ
して燃焼器本体1の内壁に沿って上方に延長され、その
端部が燃焼器本体1内に開放されている。そしてこの希
薄予混合気管5の上端より燃焼噴射ノズル6がその周囲
に等しい間隙5aを形成しながら中程まで挿入されてい
る。
【0012】本発明において使用する燃焼噴射ノズル6
は高圧噴射型のノズルであって、図3に示すように中心
部に微細噴孔7が開口されている。この微細噴孔7の直
径は本発明においては、特に 0.1〜0.3 mmとしている。
そして150 〜220 kg/cm2 、好ましくは200 kg/cm2
度の高圧で液体燃料を噴射した場合に、微粒子化され、
均一に分散して空気中に浮遊して空気と混合できるよう
に設計されている。この液体燃料の微細化の程度は、希
薄予混合気管5内に導入される燃焼用空気と液体燃料が
均一に混合し、そして燃焼用空気により加熱されて蒸発
し、希薄予混合気管5より噴出される時にはガス化され
ており、あたかもガスを燃料として供給した場合と同様
に均一に、しかも低温で燃焼できるようにしたものであ
る。
【0013】本発明において重要な点は、希薄予混合気
管5内において燃料噴射ノズル6の微細噴孔7から高圧
で噴射する微細粒子状の液体燃料F2 と燃焼用空気Aが
良く混合されて予混合気Cを形成し、この予混合気Cを
希薄予混合気管5の出口より予混合気燃焼領域Dに供給
し、ここで着火するように操作することである。前記の
ように燃料噴射ノズル6の先端に開口した微細噴孔7か
ら高圧で噴射されることによって微細粒子となった液体
燃料F2 は、希薄予混合気管5に導入される大量の空気
Aと均一に混合して蒸発して予混合気Cとなり、そして
燃焼筒2内の予混合気燃焼領域D内に噴射される。な
お、この液体燃料F2 と空気Aの割合は、当量比で 0.6
〜0.4 が適している。
【0014】次に、前記ガスタービン燃焼器1の作用に
ついて説明する。図1に示すように燃焼用空気Aは、燃
焼器本体1と燃焼筒2との間に形成された通路より上昇
して希薄予混合気管5の上部と燃焼筒2の上部に設けて
あるスワラー4より旋回流として供給される。この燃焼
器本体1の小径部2c内に形成されている拡散燃焼領域
Eには、前記スワラー4によって旋回力を与えられて流
出する空気Aの中に、パイロット噴射弁3より少量の燃
料F1 を噴射して拡散燃焼させてパイロット火炎を形成
する。
【0015】一方、希薄予混合気管5内に挿入されてい
る燃料噴射ノズル6の先端に開口されている微細噴孔7
より噴射される液体燃料F2 の圧力は、燃焼器本体1内
の空気Aとの差圧が50kg/cm2 以上あることが必要で
あり、本発明においては特に100〜200 kg/cm2 の範囲
の超高圧で液体燃料F2 を予混合気燃焼領域D内に燃焼
器本体1の中心線に向けて噴射するようにしている。こ
の高圧は、燃料粒が空気に均一に混合され、実質的に均
一な状態で燃焼することができるような微細な燃料粒を
噴射できる圧力を意味している。なお、従来のガスター
ビンにおいては、差圧が50kg/cm2 未満の低圧で液体
燃料F2 を燃焼領域内に噴射しており、このような低圧
噴射の場合の燃料粒は比較的大粒であり、空気と均一に
混合する程度に微細化されていない点において本発明と
本質的に相違する。
【0016】さて、燃料噴射ノズル6から噴射された燃
料F2 は前記のように超高圧下において、前記のような
所定の寸法の微細噴孔7より噴射された直後に微粒化す
る。そしてこの微細噴孔7からの燃料噴射によって希薄
予混合気管5内において噴霧Bを形成し、これが希薄予
混合気管5内に供給される大量の空気Aと混合して予混
合気Cを形成する。この空気Aの量は比較的大量である
ので、得られた混合気Cの燃料濃度が希薄になるととも
に、燃料濃度の分布がほぼ均一になり、低温でも燃焼し
易い状態となる。
【0017】そして、この燃料濃度分布のほぼ均一な希
薄混合気Cが予混合気燃焼領域Dに流入し、燃焼筒2の
小径部2cに設けられている渦巻き噴射弁であるパイロ
ット噴射弁3より噴射する燃料F1 の拡散炎Eにより着
火して予混合気燃焼領域Dを形成する。前記予混合気C
は、燃焼用空気Aと液体燃料F2 の微粒子との良好な混
合によって形成されているために、大粒の燃料粒子が燃
焼する従来の装置に比較して低温で燃焼させることがで
きるので、その分、NOxの生成量が非常に少ない低温
燃焼が行なわれていることになるのである。
【0018】ところで、拡散燃焼器の渦巻き噴射弁3で
拡散燃焼させる燃料F1 は少量であるから、この拡散燃
焼により生成するNOx量が全体のNOxの濃度を若干
高めるだけであり、全体のNOx濃度に大きな影響を及
ぼさないことは注目に値することである。なお、高圧燃
料噴射ノズル1から混合気Cの着火点までの距離は、混
合気Cの燃料濃度が安定な燃焼を行う下限以下になるよ
うに定めてある。また、希薄予混合気管5を流れる空気
Aの温度が低く、混合気Cが自然発火することはない。
更に、空気Aの流速および噴霧流量が速いので逆火の恐
れもない。
【0019】また、ガスタービンの負荷が変化した場合
は、許容範囲内における燃料噴射ノズル6の燃料噴射圧
を変化させたり、あるいは、一部の燃料噴射ノズル6の
燃料噴霧を停止することにより対応することができる。
実測値によれば、従来のガスタービンの主燃焼領域にお
ける燃焼温度が約1800℃であったのに対して、本発明に
よれば約1500℃程度であることが確認されており、従来
の燃焼装置に比較して大幅に低温で燃焼している。従っ
て、排気ガス中のNOx量は従来の装置に比較して約1
/2から1/3に減少することが確認されている。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るガスタービン用燃焼器は、
燃焼器本体1の内部に、拡散燃焼領域Eを形成する小径
部2cと中間円錐部2bと予混合気燃焼領域Dと主燃焼
領域を形成する大径部2aからなる段付円筒形の燃焼筒
2を、周囲と頂部に間隙を持たせて同心状に収容し、前
記小径部2cの頂部中央にパイロット噴射弁3と、この
パイロット噴射弁3の周囲にスワラー4を配置するとと
もに、前記小径部2cの周囲に等間隔で、上端に燃焼用
空気の供給口を開口した複数本の希薄予混合気管5を配
置し、この希薄予混合気管5の下端を前記中間円錐部2
bに固定して前記予混合気燃焼領域Dに向けて開口し、
更に前記燃焼器本体1の頂部に固定された燃料噴射ノズ
ル6をこの希薄予混合気管5の入口より中途部まで延長
させて挿入し、前記燃料噴射ノズル6の先端に開口され
た直径が0.1 〜0.3mmの微細噴孔7より液体燃料F2
圧力 150〜220 Kg/cm2で噴射して微細な噴霧Bとして、
前記希薄予混合気管5の上端の供給口より供給される燃
焼用空気Aと混合させて予混合気Cとなして前記予混合
気燃焼領域D内に向けて噴出させ、前記パイロット噴射
弁3より噴射する燃料F1 の拡散炎Eにより、前記希薄
予混合気管5より供給される予混合気Cに着火させて予
混合気燃焼領域Dを形成するように構成している。
【0021】本発明においては特に、燃料噴射ノズル6
に設けた直径が0.1 〜0.3mm の微細噴孔7より150〜220
Kg/cm2の高圧で液状燃料を微粒子状で噴射して燃焼用空
気A中に分散させることによって蒸発し、そして燃焼し
易い状態で供給するようにしているので、ガスタービン
の持つ本来の性能を低下させることなく、主燃焼領域に
おける燃焼温度を低下させることができ、その結果、低
コストで低NOx化を実現することができる燃焼装置を
提供できる。
【0022】従って、中間円錐部2bの周囲に等間隔に
配置した希薄予混合気管5より、燃焼用空気Aと、所定
の高圧で噴射して微細粒子とした液体燃料F2 とを混合
させて予混合気Cとし、これを予混合気燃焼領域Dで着
火して燃焼させているので、大径部2a内の主燃焼領域
における燃焼温度を、通常のガスタービン用燃焼器より
低下させることができるので、低コストで低NOxの燃
焼ガスを形成することができる。そしてこの燃焼ガスを
ガスタービンに供給して作動させることによって低NO
xの排気ガスを排出させ、公害問題の少ない状態でガス
タービンを作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン用燃焼器の要部を示
す断面図である。
【図2】図1のX−X矢視断面図である。
【図3】燃料噴射ノズルの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 燃焼器本体 2 燃焼筒 3 パイロット噴射弁 5 希薄予混合気管 6 燃料噴射ノズル 7 微細噴孔 C 希薄混合気 D 予混合気燃焼領域 E 拡散燃焼領域
フロントページの続き (72)発明者 高木 圭二 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造 船株式会 社玉野事業所内 (72)発明者 杉本 富男 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造 船株式会 社玉野事業所内 (72)発明者 坂根 篤 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造 船株式会 社玉野事業所内 (72)発明者 下中 利康 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造 船株式会 社玉野事業所内 (72)発明者 遠藤 与志郎 千葉県君津郡袖ケ浦町三ッ作1369−1 (56)参考文献 特開 昭54−55214(JP,A) 実開 昭62−24274(JP,U) 実開 昭59−144366(JP,U) 実開 平2−77462(JP,U) 実開 昭59−37918(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器本体1の内部に、拡散燃焼領域E
    を形成する小径部2cと中間円錐部2bと予混合気燃焼
    領域Dと主燃焼領域を形成する大径部2aからなる段付
    円筒形の燃焼筒2を、周囲と頂部に間隙を持たせて同心
    状に収容し、 前記小径部2cの頂部中央にパイロット
    噴射弁3と、このパイロット噴射弁3の周囲にスワラー
    4を配置するとともに、前記小径部2cの周囲に等間隔
    で、上端に燃焼用空気の供給口を開口した複数本の希薄
    予混合気管5を配置し、この希薄予混合気管5の下端を
    前記中間円錐部2bに固定して前記予混合気燃焼領域D
    に向けて開口し、更に前記燃焼器本体1の頂部に固定さ
    れた燃料噴射ノズル6をこの希薄予混合気管5の入口よ
    り中途部まで延長させて挿入し、 前記燃料噴射ノズル6の先端に開口された直径が0.1 〜
    0.3mm の微細噴孔7より液体燃料F2 を圧力150 〜220K
    g/cm2で供給して噴射して微細な噴霧Bとし、前記希薄
    予混合気管5の上端の供給口より供給される燃焼用空気
    Aと混合させて予混合気Cとなして前記予混合気燃焼領
    域D内に向けて噴出させ、前記パイロット噴射弁3より
    噴射する燃料F1 の拡散炎Eにより、前記希薄予混合気
    管5より供給される予混合気Cに着火させて予混合気燃
    焼領域Dを形成するように構成したガスタービン用燃焼
    器。
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